JP5881634B2 - 保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、デフケース内の所定位置にサイドギアを保持する保持具に関する。
図4の(a)は、差動装置のデフケース100を示す斜視図であり、(b)は、(a)における面Aでデフケース100を切断した断面を、(a)において図示が省略されていた差動装置の他の構成要素と共に示した図である。
図4の(b)に示すように、車両用の差動装置のデフケース100は、メートシャフト105と、ピニオンメートギア106と、サイドギア107とを、内部に収納するために中空状に形成されており、このデフケース100内では、メートシャフト105で回転可能に支持されたピニオンメートギア106と、アスクルシャフト108と一体に回転するサイドギア107とが、互いの歯面を噛合させた状態で組付けられている。
デフケース100は、サイドギア107の回転軸(軸線Xa)方向に延びる円筒状の支持部101を有しており、この支持部101の貫通孔102を貫通したアスクルシャフト108が、軸線Xaの軸方向からサイドギア107にスプライン嵌合している。
デフケース100は、ファイナルギアFが取り付けられるフランジ状の取付部103を有しており、この取付部103は、軸線Xaの軸方向で対向するサイドギア107、107のうちの一方の径方向外側に位置している。
図4の(a)に示すように、デフケース100には、ピニオンメートギア106とサイドギア107とをデフケース100内に組み込むための開口100bが設けられており、この開口100bは、軸線Xaの径方向に開口している。
サイドギア107とピニオンメートギア106とをデフケース100に組付ける際には、デフケース100は、取付部103側の支持部101を下方に向けて配置されて、側方に開口する開口100bから、サイドギア107とピニオンメートギア106とを順番に組付けるようになっている。
本発明は、
シャフトの嵌合孔を有するギアの曲面状の当接面を、ケース内の所定位置で前記ケースの曲面状の接合面に当接させた状態で保持する保持具であって、
前記ケースに設けた前記シャフトの挿通孔を貫通して前記ケース内に突出すると共に、前記ケース内の所定位置に配置され前記ギアの前記嵌合孔が外挿される軸部と、
前記軸部の前記嵌合孔挿入される一端側、前記軸部の外周面から径方向に出没自在に設けられた係合部材と、
前記係合部材を、前記外周面から突出させる方向に付勢する付勢部材と、
前記軸部の他端側に設けられ前記ケースの挿通孔の開口端に当接して前記軸部の前記ケース内への挿入長さを規制して、前記係合部材を前記ケース内の所定位置に配置する規制部材と、を備え、
前記軸部は、
前記ギアの前記嵌合孔よりも小径の小径部と、
前記小径部と前記規制部とを連結すると共に、前記挿通孔と整合する外径の大径部と、を有すると共に、
前記係合部材が、前記小径部の先端から前記大径部側にオフセットした位置に設けられて、その外側先端を、前記小径部と大径部との段差の中間であって、前記嵌合孔の内径よりも外径側に位置させており、
前記挿通穴から前記ケース内に突出する軸部への前記ギアの前記嵌合孔の外挿により、前記嵌合孔の内周面に前記係合部材を圧接させて前記ギアを前記所定位置に保持することを特徴とする保持具とした。
そのため、ピニオンメートギア106の組付けを行う作業者は、一方の手でサイドギア107をデフケース100の内周面100cに当接させた状態に保持しつつ、他方の手でピニオンメートギア106の組付けを行う必要があり、組付けの作業性が悪くなるという問題があった。
特許文献1には、デフケースへのサイドギアの組付けを、専用の装置を用いて行うことが開示されている。
特開平05−146927号公報
しかしながら、特許文献1の装置は、サイドギアを把持してデフケース内に挿入するクランプハンド、デフケース内でサイドギアを保持するコレットチャック、そしてコレットチャックを移動させるためのエアシリンダなどを備えており、装置が複雑かつ大型化するという問題があった。
そこで、より簡単な構成で、デフケース内の所定位置にサイドギアを保持できるようにして、デフケース内へのサイドギアやピニオンメートギアの組付けを容易に行えるようにすることが求められている。
本発明は、
シャフトの嵌合孔を有するギアを、ケース内の所定位置で保持する保持具であって、
ケースに設けたシャフトの挿通孔を貫通してケース内に突出すると共に、ケース内の所定位置に配置されたギアの嵌合孔に挿入される軸部と、
軸部の嵌合孔に挿入される一端側に、軸部の外周面から径方向に出没自在に設けられた係合部材と、
係合部材を、外周面から突出させる方向に付勢する付勢部材と、
軸部の他端側に設けられケースの挿通孔の開口端に当接して軸部のケース内への挿入長さを規制する規制部材と、を備え、
嵌合孔の内周面に係合部材を圧接させると共に規制部材を開口端に当接させることによりギヤを所定位置に保持する構成の保持具とした。
本発明によれば、ケース内の所定位置にギアを配置したのち、軸部をシャフトの挿通孔に挿入して、規制部材が挿通孔の開口端に当接する位置まで、軸部をケース内に突出させると、この位置において軸部に設けられた係合部材が、付勢部材の付勢力により、サイドギアの嵌合孔の内周面に圧接して、軸部に対するサイドギアの移動を規制するので、ケース内に配置されたサイドギアが、所定位置に保持されることになる。
よって、規制部材と、軸部と、軸部の外周面から出没自在に設けられた係合部材とを有する簡単な構成の保持具で、デフケース内に組付けられたサイドギアを所定位置に保持できるので、サイドギアの組付けに続いて行われるピニオンメートギアの組付けを容易に行えるようになる。
実施の形態にかかる保持具を説明する図である。 実施の形態にかかる保持具の要部を説明する図である。 実施の形態にかかる保持具の使用状態を説明する図である。 デフケース内におけるサイドギアとピニオンメートギアの配置を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、サイドギアの保持具1を説明する図であり、(a)は、斜視図であり、(b)は、(a)における面Aで保持具1を切断した断面図である。図2は、保持具1の要部を説明する図であり、(a)は、図1の(b)における領域Bの拡大図であり、(b)は、図1の(b)におけるC−C断面図である。図3は、保持具1の使用状態を説明する図であり、(a)は、保持具1を用いてデフケース50内の所定位置にサイドギア10を保持している状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)における面Aでデフケース50を切断した断面図である。
なお、図2の(b)では、保持具1の使用時に、当該保持具1の小径部22の外径側に位置することになるサイドギア10のスプライン12を細線で示している。
実施の形態にかかるサイドギアの保持具1は、デフケース50内の所定位置にサイドギア10を保持するものである。
図3に示すように、デフケース50は、アスクルシャフト(図示せず)を挿通させる挿通孔52と、この挿通孔52を囲む円筒形状の支持部51とを有しており、この挿通孔52を挿通させたアスクルシャフト(図示せず)の先端側が、デフケース50内でサイドギア10の嵌合孔11にスプライン嵌合するようになっている。
嵌合孔11の内周面には、アスクルシャフト(図示せず)をスプライン嵌合させるためのスプライン12(スプライン溝)が、軸線Xa方向(サイドギア10の厚み方向)に沿って直線状に設けられており、嵌合孔11の内周面には、スプライン12を構成する山部12aと谷部12bとが、軸線Xa周りの周方向の全周に亘って交互に設けられている。
保持具1は、デフケース50の円筒状の支持部51に挿入される軸部2と、軸部2の基端に設けられた円板状の係止部3と、を有している。
軸部2は、係止部3側の大径部21と、この大径部21よりも小さい外径の小径部22とから構成されており、大径部21の外径D1は、デフケース50の支持部51に設けた挿通孔52の内径と整合する径に設定されており、小径部22の外径D2は、サイドギア10の嵌合孔11と整合する径に設定されている。
図1に示すように、保持具1において小径部22は、円柱形状を成しており、この小径部22の中央には、小径部22の先端22bから大径部21側に向けて直線状に延びる有底の軸孔23が設けられている。軸孔23は、軸部2の中心線(軸線Xa)に沿って設けられており、小径部22の先端22bには、軸孔23を所定間隔で囲む凹穴24が設けられている。
軸孔23は、入り口側の大径部231とそれに続く小径部232とから形成され、小径部232の内周面には雌ねじ232aが形成されている。この雌ねじ232aには六角穴付のボルト4の軸部42が螺着されており、このボルト4の頭部41が、凹穴24内に収容されるようになっている。
小径部22では、その先端22bから大径部21側にオフセットした位置に、小径部22内を径方向に貫通する貫通孔25が設けられている。
図2に示すように、貫通孔25は、小径部22の中心線(軸線Xa)周りの周方向で、略等間隔で3つ設けられており、貫通孔25の各々は、軸部2の直径線Ln1〜Ln3に沿って延びている。
軸線Xaの軸方向から見て、貫通孔25の各々は、小径部22(軸部2)の中央に設けられた軸孔23で互いに交差しており、軸孔23を直径方向に横切るように設けられている。
貫通孔25の各々には、当該貫通孔25の基端側の開口部25bの開口径D3よりも僅かに小さい外径のスチール製のボール26と、スプリング27とが挿入されており、貫通孔25においてスプリング27は、長手方向の一端をボール26に当接させると共に、他端を、軸孔23に螺合したボルト4の軸部42に当接させて設けられている。
貫通孔25においてスプリング27は、圧縮された状態で設けられており、その一端に当接したボール26を、貫通孔25の先端側の開口部25a側に付勢している。
ここで、実施の形態の貫通孔25は、その先端部の外径が基端側よりも小径に形成されたドリルを用いて形成されており、貫通孔25の先端側の開口部25aの開口径D4は、貫通孔25の基端側の開口部25bの開口径D3よりも僅かに小さくなっている。
そのため、スプリング27で付勢されたボール26は、その先端側の外周の一部を、小径部22の外周面22aよりも径方向外側に突出させており、当該ボール26を貫通孔25内に押し込む方向の力が作用すると、ボール26は、スプリング27を圧縮しながら貫通孔25内に収容されるようになっている。
そのため、貫通孔25においてスプリング27で支持されたボール26は、小径部22の外周面22aから出没自在とされている。
実施の形態では、小径部22の外周面22aから突出するボール26の先端26aが、大径部21の外周面21aを通る仮想線Lnよりも径方向外側に突出しないように、開口部25aの開口径D4が設定されており、デフケース50の支持部51に軸部2を挿入する際に、支持部51の内周面をボール26が摺動しないようにされている。
さらに、ボール26の各々は、軸線Xa周りの周方向で、それぞれ所定角度θ1、θ2、θ3ずつ間隔をあけて設けられており、これら所定角度θ1、θ2、θ3は、保持具1でサイドギア10を保持する際に、小径部22の外周面22aから突出するボール26を、サイドギア10のスプライン12の谷部12bに正確に圧接させる角度に設定されている。なお、前記所定角度は、互いに略等間隔であるが、スプラインが形成される円の周長とスプラインの山部12aおよび谷部12bの幅との関係により、上述の如くボール26を正確に谷部12bに圧接させるためには、完全な等間隔ではなく互いに若干の差異が生じている。
保持具1において軸部2の基端に設けられた係止部3は、軸線Xaの軸方向から見て円形状を成しており、この係止部3の直径D5は、デフケース50の支持部51の外径D6よりも大きい径に設定されている。
そのため、支持部51の挿通孔52に挿入された軸部2が、デフケース50内に所定量突出した時点で、係止部3が支持部51の上端51aに当接して、保持具1の移動が止められるようになっている。
実施の形態では、この係止部3が支持部51の上端51aに当接して保持具1の移動が止められた際に、小径部22の外周面22aから径方向外側に突出するボール26が、サイドギア10の嵌合孔11(スプライン12)に圧接されるように、係止部3とボール26を収容する貫通孔25との離間距離L(図3参照)が設定されている。
実施の形態にかかる支持治具の作用を説明する。
デフケース50へのサイドギア10の組付けに当たり、デフケース50は、取付部53側の支持部51を下側に、反対側の支持部51を上側に、それぞれ向けて配置される。
この状態においてデフケース50の側面に開口する開口部50bから、取付部53側に配置するサイドギア10を挿入して、挿入したサイドギア10を、デフケース50内で下側に位置するサイドギア支持部50cに、歯部10aを上側に向けた状態で載置する。
なお、この状態においてサイドギア10とサイドギア支持部50cとの間には、ワッシャWが介在している。
続いて、上側に配置するサイドギア10を開口部50bから挿入し、挿入したサイドギア10を、歯部10aとは反対側の当接部10bを、デフケース50内で上側に位置するサイドギア支持部50cに当接させた所定位置に保持する。
この所定位置においてサイドギア10は、歯部10aを下側に向けて配置されており、断面視において弧状を成す当接部10bと、サイドギア支持部50cとの間には、ワッシャWが挟み込まれている。
サイドギア10を所定位置に保持した状態で、上側に位置する支持部51の挿通孔52に、保持具1の軸部2を挿入して、軸部2の小径部22をデフケース50内に突出させる。
ここで、デフケース50内の所定位置に保持されたサイドギア10は、嵌合孔11を支持部51の挿通孔52に整合させており、嵌合孔11の内径は、デフケース50内に突出する小径部22の外径D2とほぼ整合する径を有している。
そのため、デフケース50内に突出した小径部22は、サイドギア10の嵌合孔11内に挿入されることになる。
この際、小径部22の外周面22aから突出するボール26は、小径部22の外周面22aから出没自在となっているので、ボール26が嵌合孔11の位置に達すると、嵌合孔11のスプライン12により押されて、貫通孔25内に押し込まれることになる。
そのため、小径部22の嵌合孔11への挿入が、小径部22の外周面22aから突出するボール26により阻害されないようになっている。
軸部2は、係止部3が支持部51の上端51aに当接するまで、支持部51に設けた挿通孔52内に挿入されて、デフケース50内に突出させた小径部22が、サイドギア10の嵌合孔11内に挿入される。
ここで、サイドギア10の嵌合孔11内周面では、スプライン12の山部12aと谷部12bとが、軸線Xa周りの周方向に交互に設けられている。よって、係止部3が支持部51の上端51aに当接する位置まで、保持具1の軸部2を挿通孔52に挿入したのち、保持具1を軸線Xa周りに回転させることで、小径部22の外周面22aから径方向外側に突出するボール26を、スプライン12の山部12aと山部12aの間(谷部12b)に圧接させた位置(図2の(b)参照)に配置することができるようになっている。
この状態において、ボール26は、スプリング27から作用する付勢力で、スプライン12側に付勢されており、ボール26は、谷部12bを挟んで一方の山部12aとの当接点Pと、他方の山部12aとの当接点Pの2箇所でスプライン12に圧接している。
そのため、サイドギア10の小径部22の軸方向(長手方向)への移動に対し、スプライン12に圧接させたボール26による抵抗が作用している。
係止部3を支持部51の上端51aに当接させた状態で、保持具1から手を離すと、保持具1は、デフケース50の下方向への移動が、支持部51の上端51aに当接させた係止部3により阻止されているので、保持具1の軸部2の下方向への移動もまた阻止されている。
さらに、サイドギア10から手を離しても、スプライン12に嵌合するボール26により、サイドギア10の軸線Xa方向の移動が規制されており、サイドギア10の小径部22からの脱落が阻止されている。
そのため、保持具1を用いることで、一方のサイドギア10を他方のサイドギア10から上方に離間させた位置に保持することができるので、サイドギア10の組付けに続くピニオンメートギアの組付けを、作業者は両手を用いて行うことができるようになる。
以上の通り、実施の形態では、
アスクルシャフト(シャフト)がスプライン嵌合する嵌合孔11を有するサイドギア10(ギア)を、デフケース50(ケース)内の所定位置に保持する保持具1であって、
デフケース50に設けたアスクルシャフトの挿通孔52を貫通してデフケース50内に突出すると共に、デフケース50内の所定位置に配置されたサイドギア10の嵌合孔11に挿入される軸部2と、
軸部2における嵌合孔11に挿入される一端側の小径部22に、小径部22の外周面22aから軸部2の径方向に出没自在に設けられたボール26(係合部材)と、ボール26を、外周面22aから突出させる方向に付勢するスプリング27(付勢部材)と、軸部2の他端側に設けられると共に、デフケース50の挿通孔52を囲む支持部51の上端51a(開口端)に当接して、軸部2のデフケース50内への挿入長さを規制する係止部3(規制部材)と、を備え、
嵌合孔11の内周面にボール26を圧接させると共に、係止部3を支持部51の上端51aに当接させることで、サイドギア10を所定位置に保持するようにした構成の保持具1とした。
このように構成すると、デフケース50内の所定位置にサイドギア10を配置したのち、軸部2をアスクルシャフトの挿通孔52に挿入して、係止部3が挿通孔52を囲む支持部51の上端51aに当接する位置までデフケース50内に軸部2を突出させると、この位置において軸部2の先端側の小径部22に設けられたボール26が、スプリング27の付勢力により、サイドギア10の嵌合孔11の内周面に圧接して同サイドギヤ10を保持し、係止部3が軸部2の移動を規制するので、デフケース50内に配置されたサイドギア10が、所定位置に保持されることになる。
よって、係止部3と、軸部2と、軸部2の外周面22aから出没自在に設けられたボール26とを有する簡単な構成の保持具1で、デフケース50内に組付けられたサイドギア10を所定位置に保持できるので、サイドギア10の組付けに続いて行われるピニオンメートギアの組付けの作業性が向上する。
さらに、デフケース50内の所定位置に配置されたサイドギア10を作業者が手で保持する必要がないので、サイドギア10の組付けに続いて行われるピニオンメートギアの組付けを、作業者は両手を用いて行うことができるので、デフケース50に対するサイドギア10、ピニオンメートギア、メートシャフトの組付け作用に要する時間の短縮が可能となる。
特に、デフケース50内で対向配置したサイドギア10のうち、上側に配置するサイドギア10が、組付け時に落下して、デフケース50内の下側に位置するサイドギアと衝突することを防止できる。よって、落下と衝突に起因する品質低下の発生を好適に防止できる。
サイドギア10の嵌合孔11の内周面には、アスクルシャフトがスプライン嵌合するスプライン12が設けられており、小径部22の外周面22aから軸部2の径方向に出没自在に設けられたボール26は、スプリング27の付勢力でスプライン12の谷部12bに圧接されている構成とした。
このように構成すると、スプライン溝と嵌合孔11との接触点(面積)が増えるので、軸部2とサイドギア10との間の摺動抵抗力が、嵌合孔11の内周面にスプラインが設けられていない場合よりも大きくなる。これにより、所定位置に配置されたサイドギア10をより確実に保持できるようになる。
軸部2の小径部22には、軸部2を径方向に貫通する貫通孔25が、軸部2の直径線Ln1〜Ln3に沿って設けられており、
小径部22の外周面22aに開口する貫通孔25の開口部25a、25bのうちの一方の開口部25aの開口径D4は、貫通孔25内に進退移動可能に設けられたボール26の直径よりも小さい径に設定されている構成とした。
このように構成すると、貫通孔25からのボール26の脱落を防ぎつつ、ボール26の外周を小径部22の外周面22aから突出させて、スプライン12に圧接させることができる。
特に貫通孔25は、その先端部の外径が基端側よりも小径に形成されたドリルを用いて形成されたものであり、貫通孔25は、ドリルの先端部のみが軸部を径方向に貫通するようにして形成されたものである構成とした。
ドリルの基端部まで小径部22を径方向に貫通させて貫通孔を形成すると、貫通孔の一方の開口部にボールの脱落を防止するための加工や部品が必要となるので、必要となる加工や部品の分だけ保持具1の作製コストが上昇すると共に、保持具1の構成が複雑になる。上記のように構成することで、かかる加工や部品が必要とならないので、作製コストの上昇を好適に防止できると共に、保持具1の構成が複雑になることも防止できる。
貫通孔25は、軸線Xの軸方向から見て小径部22の中心周りの周方向に略等間隔で複数設けられている構成とした。
このように構成すると、ボール26とサイドギア10の嵌合孔11(スプライン12)との接触点が、軸線X周方向に略等間隔で複数設けられるので、保持具1側からボール26を介してサイドギア10に作用する付勢力が、軸線X周方向で略均等に分散されることになる。
これにより、軸線X周方向における一部に保持具1側からの付勢力が作用して、サイドギア10が軸線Xに対して傾くことを好適に防止できる。
サイドギア10が軸線Xに対して傾くと、サイドギア10は傾き量に応じてデフケース50内の所定位置からずれて配置されることになるが、上記のように構成することで、サイドギア10が軸線Xに対して傾くことを好適に防止できるので、サイドギア10が所定位置からズレることを防止できるようになる。
軸線Xの軸方向から見て軸部2の中心には、軸部2の先端22bから軸部2の長手方向に沿って軸孔23が設けられており、貫通孔25は、軸孔23を径方向に横切って設けられていると共に、貫通孔25に挿入されたスプリング27は、その長手方向の一端をボール26に当接させ、他端を軸孔23に螺入されたボルト4の軸部42の外周面に当接させて設けられている構成とした。
このように構成すると、スプリング27の他端を支持する部材を貫通孔25毎に設ける必要がないので、保持具1における部品点数の増加を防止して、保持具1の作製コストの上昇を好適に防止できる。
さらに、共通のひとつの部材(ボルト4)を用いて、スプリング27の他端を位置決めできるので、貫通孔25毎にスプリング27の他端を支持する部材を設ける場合に比べて、保持具1の組付け作業が効率的に行えるようになる。
デフケース50では、挿通孔52を囲む円筒状の支持部51が、アスクルシャフトの貫通方向(軸線X方向)に沿って所定長さで設けられており、軸部2の係止部3側の大径部21は、支持部51の内径と整合する外径を有している構成とした。
このように構成すると、軸部2の長手方向における所定長さの範囲が支持部51により支持されて、軸部2の軸線Xに対する傾きが抑えられることになる。
これにより、保持具1の軸部2で保持されたサイドギアの軸線Xに対する傾きが抑えられて、軸部の径方向におけるサイドギアの所定位置からのズレも抑えられるので、デフケース50内の所定位置に設けたサイドギアを、所定位置により確実に保持できるようになる。
軸部2には、サイドギア10の嵌合孔11に挿入されると共にボール16が配設される小径部22と、小径部22と係止部3連結すると共にデフケース50の挿通孔52に挿入される大径部21とが形成されており、小径部22の外周面22aから径方向に突出した
ボール16の先端26aが、小径部22と大径部21との段差の中間に位置して、大径部21の外周面21aよりも径方向外側に突出しないように構成した。
このように構成すると、デフケース50の支持部51の挿通孔52に軸部2を挿入する際に、支持部51の内周面にボール26が圧接されて、ボール26が支持部51の内周面を摺動しないので、軸部2の挿通孔52への挿入が、ボール26により阻害されない。
特に、デフケース50内で所定位置に配置されたサイドギア10は、デフケース50内に設けられたサイドギア支持部50cに、軸線Xaの軸方向から当接させる当接部10bを有しており、この当接部10bとサイドギア支持部50cは曲面状の接合面を有している構成とした。
サイドギア10の当接部10bとサイドギア支持部50cの接合面が曲面状に形成されていると、所定位置に配置したサイドギア10をその位置で保持し続けることが難しくなる。かかる場合、サイドギア10の組付けに続いて行われるピニオンメートギアの組付けの作業性が悪化してしまう。
実施の形態にかかる保持具1を用いることで、サイドギア10とデフケース50の互いの当接面(当接部10b、サイドギア支持部50c)の形状に関係なく、サイドギア10を所定位置に保持することができるので、サイドギア10を所定位置に保持できないことに起因する問題、すなわち、サイドギア10の組付けに続いて行われるピニオンメートギアの組付けの作業性が悪化してしまうという問題の発生を好適に防止できる。
上記した実施の形態では、サイドギア10の当接部10bとサイドギア支持部50cの接合面が曲面状に形成されている場合を例示したが、図4に示す従来のサイドギア107のように、サイドギア107が、デフケース100に設けた凹部104に嵌合する突部109を有する場合であっても、本発明にかかる保持具1は好適に利用できる。
かかる場合もまた、上側に位置するサイドギア107が保持具1で所定位置に保持されるので、ピニオンメートギアの組付けに際して、作業者が上側に位置するサイドギアを手で支える必要がなくなることになる。よって、このようなサイドギア107の場合であっても、前記した実施の形態の場合と同様の効果が奏されることになる。
1 保持具
2 軸部
3 係止部
4 ボルト
10 サイドギア
10a 歯部
10b 当接部
10b 当接面
11 貫通孔
11 嵌合孔
12 スプライン溝
12a 山部
12b 谷部
21 大径部
22 小径部
22a 外周面
22b 先端
23 軸孔
24 凹穴
25 貫通孔
25a、25b 開口部
26 ボール
27 スプリング
41 頭部
42 軸部
50 デフケース
50b 開口部
50c サイドギア支持部
51 支持部
51a 上端(開口端)
52 挿通孔
53 取付部
100 デフケース
100b 開口
100c 内周面
101 支持部
102 貫通孔
103 取付部
105 メートシャフト
106 ピニオンメートギア
107 サイドギア
108 アスクルシャフト
231 大径部
232 小径部
232a 雌ねじ
F ファイナルギア
Sp スプリング
W ワッシャ

Claims (6)

  1. シャフトの嵌合孔を有するギアの曲面状の当接面を、ケース内の所定位置で前記ケースの曲面状の接合面に当接させた状態で保持する保持具であって、
    前記ケースに設けた前記シャフトの挿通孔を貫通して前記ケース内に突出すると共に、前記ケース内の所定位置に配置されて前記ギアの前記嵌合孔が外挿される軸部と、
    前記軸部の前記嵌合孔が挿入される一端側で、前記軸部の外周面から径方向に出没自在に設けられた係合部材と、
    前記係合部材を、前記外周面から突出させる方向に付勢する付勢部材と、
    前記軸部の他端側に設けられ前記ケースの挿通孔の開口端に当接して前記軸部の前記ケース内への挿入長さを規制して、前記係合部材を前記ケース内の所定位置に配置する規制部材と、を備え、
    前記軸部は、
    前記挿通孔と整合する外径の大径部と、前記大径部よりも小さくかつ前記ギアの前記嵌合孔と整合する外径の小径部と、を有すると共に、
    前記係合部材が、前記小径部の先端から前記大径部側にオフセットした位置に設けられて、その外側先端を、前記小径部と大径部との段差の中間であって、前記嵌合孔の内径よりも外径側に位置させており、
    前記挿通から前記ケース内に突出する軸部への前記ギアの前記嵌合孔の外挿により、前記嵌合孔の内周面に前記係合部材を圧接させて前記ギアを前記所定位置に保持することを特徴とする保持具。
  2. 前記嵌合孔の内周面には、前記シャフトがスプライン嵌合するスプラインが設けられており、
    前記係合部材は、前記付勢部材の付勢力で前記スプラインの溝部に圧接されていることを特徴とする請求項1に記載の保持具。
  3. 前記軸部には、前記軸部を径方向に貫通する貫通孔が、直径線に沿って設けられており、
    前記係合部材は、前記貫通孔内に進退移動可能に設けられたボールであり、
    前記軸部の外周に開口する前記貫通孔の開口部のうちの一方の開口径は、前記ボールの直径よりも小さい径に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保持具。
  4. 前記貫通孔は、前記軸部の軸方向から見て前記軸部の中心周りの周方向に略等間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項3に記載の保持具。
  5. 前記軸方向から見て前記軸部の中心には、前記軸部の先端から前記軸部の長手方向に沿って軸孔が設けられており、前記貫通孔は、前記軸孔を径方向に横切って設けられていると共に、
    前記付勢部材は、前記貫通孔に挿入されたスプリングであり、
    前記スプリングは、その長手方向の一端を前記ボールに当接させ、他端を前記軸孔に挿入された軸部材の外周面に当接させて設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の保持具。
  6. 前記ケースでは、前記挿通孔を囲む円筒状の支持部が、前記シャフトの貫通方向に沿って所定長さで設けられており、前記軸部の前記規制部材側は、前記支持部の内径と整合する外径を有していることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の保持具。
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