JP3375820B2 - フィルム電動巻上げ装置 - Google Patents

フィルム電動巻上げ装置

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JP3375820B2 JP09827096A JP9827096A JP3375820B2 JP 3375820 B2 JP3375820 B2 JP 3375820B2 JP 09827096 A JP09827096 A JP 09827096A JP 9827096 A JP9827096 A JP 9827096A JP 3375820 B2 JP3375820 B2 JP 3375820B2
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弘志 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ内に装填さ
れたフィルムの巻上げ動作を、駆動源であるモータの駆
動力が伝達されるスプールにより自動的に行ういわゆる
スプールドライブ方式のフィルム電動巻上げ装置に関
し、特に上記モータ含む駆動機構が上記スプール内に内
蔵されたフィルム電動巻上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駆動源であるモータの駆動力をスプール
に適宜の減速機構を介して伝達し、カメラ内に装填され
たフィルムを巻上げるいわゆるスプールドライブ方式の
フィルム電動巻上げ装置は、上記モータの駆動力をスプ
ロケットに伝達して上記フィルムを巻上げるいわゆるス
プロケットドライブ方式の装置に比べて構成を簡素化で
きる利点を有することが従来より周知である。
【0003】また、上記モータの配置位置についても、
従来よりカメラ全体を小型化する必要性から、スプール
の軸空間を利用することが周知である。さらに、上記モ
ータの駆動力をスプールへ伝達する伝達構成は、上記駆
動力を一度スプール外へ伝達した後にスプールに伝達す
る構成が極めて一般的であるが、かかる構成は、実際に
上記駆動力を伝達する伝達部材のカメラ内への配置に大
きな注意を払わなければならない煩わしさを有し、近年
においては、上記駆働力をスプール外へ伝達することな
く上記スプールに伝達する構成、すなわちスプール内に
上記駆動力の伝達構成を全て内蔵せしめる構成が提案さ
れている。
【0004】例えば、スプール内にモータと共に内蔵さ
れる小型減速機構に1〜4個の遊星歯車機構を用い、こ
の遊星歯車機構の出力段の回転内歯歯車と上記スプール
を一体化させたことを特徴とするフィルム巻上げ装置等
が周知である(特開平2ー22635号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、内蔵し
ているモータの駆動力を外部に伝達することなく減速機
構を介してスプールに伝達し、フィルムを自動的に給送
するスプールドライブ方式のフィルム電動巻上げ装置は
周知である。しかしながら、上述した従来のフィルム電
動巻上げ装置は、駆動源であるモータとスプールとの間
は減速機構を介して直結されており、したがって従来周
知の装置と同様に上記モータの駆動力を巻戻し動作用の
駆動源としても利用するような場合、以下のような不都
合を生じる恐れを有していた。
【0006】すなわち、上述した従来のフィルム電動巻
上げ装置において、スプール内に内蔵されたモータの正
逆回転駆動力を巻上げおよび巻戻し用の駆動源として利
用する場合、巻戻し用の駆動力は、巻上げ用の駆動力伝
達構成がモータとスプールとの減速機構を介した直結構
成で形成されていることからスプールを介して取り出
し、例えば周知のフィルム巻戻し用フォークに伝達する
構成にて得ざるを得ず、したがってフィルムの巻戻し動
作を行う場合、それまで形成していたフィルム巻上げ用
の駆動力伝達系を解除しても上記スプールは巻上げ時と
は逆方向にモータにより駆動され回転することになる。
【0007】一方、フィルムの巻戻し動作開始時にスプ
ールが巻上げ時と逆方向に回転駆動されると、それまで
の巻上げ動作により巻締められていたフィルムが瞬時に
開放されてスプール室内全体に拡がってフィルムは隙間
を有する状態となり、この結果、当該隙間にごみが入っ
たり不要なフィルム同士の接触により、以降の巻戻し動
作においてフィルムを傷つけてしまう不都合を生じる恐
れがあった。
【0008】また、フィルムがスプール室内全体に拡が
り隙間を有する状態は常に等しい状態が得られることは
なく、かかる種々の状態で巻戻し動作が行われるという
ことは、換言するとモータである駆動源側から見た巻戻
しに必要となる負荷が変動していることに他ならず、こ
の結果、巻戻し動作におけるフィルム巻戻し速度を所望
速度に管理することが困難となり、例えば巻戻し動作時
に発生する動作音が不安定となり、カメラ使用者に不快
感を与えてしまうことになる等の不都合を生じる恐れも
有している。
【0009】本発明は上記のような点を考慮してなした
もので、フィルムを傷つけることなく、また巻戻し速度
を所望速度に管理して巻戻し動作を安定して行うことが
できるフィルム電動巻上げ装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、カメラ本体に回転自在に配置されている中
空円筒形状のスプールと、上記スプールの内部に配設さ
れ、かつ上記カメラ本体に固着されているモータと、上
記モータの出力軸に固着されているピニオンギヤと、上
記ピニオンギヤを太陽ギヤとする上記スプールの内部に
配設された少なくとも2個の遊星ギヤと、上記モータに
取り付けられると共に上記スプールの内部に配設され、
上記遊星ギヤと噛み合う第1内歯ギヤ部を備えた第1内
歯ギヤと、上記スプールの内部に配設され、上記遊星ギ
ヤと噛み合う第2内歯ギヤ部および上記スプール外に位
置する出力ギヤ部を備えた第2内歯ギヤと、上記スプー
ルの内周面と上記第2内歯ギヤとの間に形成され、上記
第2内歯ギヤの所定方向の回転力のみを上記スプールに
伝達する一方向クラッチとを備えてフィルム電動巻上げ
装置を構成したものである。
【0011】これにより、モータの正逆転出力は完全に
分離してスプールに伝達されることになり、スプールは
フィルムの巻上げ時には、モータの所定方向の回転駆動
力が伝達されて巻上げ方向に回転し、一方、巻戻し時に
はモータからの回転駆動力が伝達されることはなく、フ
ィルムの巻戻し力に応じて回転するだけとなるフィルム
電動巻上げ装置を得られることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、カメラ本体に回転自在に配置されている中空円筒形
状のスプールと、上記スプールの内部に配設され、かつ
上記カメラ本体に固着されているモータと、上記モータ
の出力軸に固着されているピニオンギヤと、上記ピニオ
ンギヤを太陽ギヤとする上記スプールの内部に配設され
た少なくとも2個の遊星ギヤと、上記モータに取り付け
られると共に上記スプールの内部に配設され、上記遊星
ギヤと噛み合う第1内歯ギヤ部を備えた第1内歯ギヤ
と、上記スプールの内部に配設され、上記遊星ギヤと噛
み合う第2内歯ギヤ部および上記スプール外に位置する
出力ギヤ部を備えた第2内歯ギヤと、上記スプールの内
周面と上記第2内歯ギヤとの間に形成され、上記第2内
歯ギヤの所定方向の回転力のみを上記スプールに伝達す
る一方向クラッチとを備えてフィルム電動巻上げ装置を
構成したものであり、スプールにモータの正逆転出力の
内の一方のみを選択的に伝達できるという作用を有す
る。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のフィルム電動巻上げ装置における一方向クラ
ッチ機構を、第2内歯ギヤに連結されてスプール内に配
置されると共に前記第2内歯ギヤの回転中心から徐々に
離反する周面からなるカム面を複数備えてなるクラッチ
板と、前記スプールの内周面の一部に形成された作用面
と、前記作用面と前記カム面との間に移動できるように
配され、前記カム面の一方端に移動することにより前記
作用面と圧接状態を形成し、他方端に移動することによ
り前記作用面と非圧接状態を形成するコロとから構成し
たものであり、上記請求項1に記載の発明と同様の作用
を有する。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、カメラ
本体に回転自在に配置されている中空円筒形状のスプー
ルと、上記スプールの内部に配設され、かつ上記カメラ
本体に固着されているモータと、上記モータの出力軸に
固着されているピニオンギヤと、上記ピニオンギヤを太
陽ギヤとする上記スプールの内部に配設された少なくと
も2個の遊星ギヤと、上記モータに取り付けられると共
に上記スプールの内部に配設され、上記遊星ギヤと噛み
合う第1内歯ギヤ部を備えた第1内歯ギヤと、上記スプ
ールの内部に配設され、上記遊星ギヤと噛み合う第2内
歯ギヤ部および上記スプール外に位置する出力ギヤ部を
備えた第2内歯ギヤと、上記スプールの内周面と上記第
2内歯ギヤとの間に形成され、上記第2内歯ギヤの所定
方向の回転力のみを上記スプールに伝達する一方向クラ
ッチと、上記ピニオンギヤと上記スプールとの間の上記
モータの回転駆動力伝達系内に上記モータの回転駆動力
の伝達を所定の摩擦力を介して行うべく設けられ、上記
摩擦力以上の回転トルクが上記スプールに印加された
時、上記スプールを上記ピニオンギヤに対して回転させ
る滑りクラッチ機構とを備えてフィルム電動巻上げ装置
を構成したものであり、先の請求項1に記載の発明と同
様の作用を有すると共に、スプールに滑りクラッチによ
り設定されている摩擦力以上の力が印加されることを阻
止できるという作用を有する。
【0015】(実施の形態1)図1は本発明によるフィ
ルム電動巻上げ装置の実施の形態1を示す要部分解斜視
図を示している。図1に示したように、本発明によるフ
ィルム電動巻上げ装置における駆動源であるモータ1
は、その本体1aがネジ3によって図示していないカメ
ラ本体に固着されている固定台2に取付けられ、また、
この固定台2は、モータ1の給電線1cが通る穴2aお
よび後述するスプール12の回転軸として作用する突出
部分2bを有している。
【0016】モータ1の出力軸1bには、該モータ1の
正逆回転駆動力を取り出すピニオンギヤ4が取付けら
れ、さらに上記出力軸1bが設けられた側の本体1aに
は、内周面に第1内歯ギヤ部5aが、中央部にピニオン
ギヤ4等が通過する穴5bが形成されている第1内歯ギ
ヤ5がネジ6により固着されている。2個の遊星ギヤ
7、8は、軸板9の回転軸9a、9bの夫々に回転自在
に取付けられると共に上記軸板9と上記回転軸9a、9
bの先端部に例えばかしめにより取付けられる軸受板1
0とによって支持されている。
【0017】遊星ギヤ7、8は、夫々、ピニオンギヤ4
および第1内歯ギヤ5の第1内歯ギヤ部5aと噛み合う
第1ギヤ部7a、8aと、後述する第2内歯ギヤ11の
第2内歯ギヤ部11aと噛み合うと共に上記第1ギヤ部
7a、8aとは歯数の異なる第2ギヤ部7b、8bとを
有している。第2内歯ギヤ11は、遊星ギヤ7、8の第
2ギヤ部7b、8bと噛み合う第2内歯ギヤ部11a
と、後述する一方向クラッチ機構の一部を形成するクラ
ッチ板13との連結部を構成する矩形突出部11bと、
この矩形突出部11bに連なって形成されると共に後述
するスプール外に位置し、当該第2内歯ギヤ11自体の
回転駆動力を外部に取り出し出力する出力ギヤ部11c
とを有している。
【0018】スプール12は、モータ1や、第1,第2
内歯ギヤ5、11および遊星ギヤ7、8等を収納する収
納部12aを有し、またその収納部12aの内周面の一
部には、後述する一方向クラッチ機構の一部を形成する
コロ14に対して作用する作用面12bを有し、さらに
第2内歯ギヤ11の出力ギヤ部11cが挿通する挿通孔
12cを有した略中空円筒形状に形成され、先の固定台
2の突出部分2bに中空部の一端部が嵌挿されることに
より上記突出部分2bを回転軸として回転できるように
なされている。
【0019】クラッチ板13は、中央部に第2内歯ギヤ
11の矩形突出部11bと嵌合する矩形孔13aを、周
辺部に上記第2内歯ギヤ11の回転中心から徐々に離反
してゆく周面からなるカム面13bと起立壁面13cと
を備えた複数のカム部13dを有し、上記矩形孔13a
に上記第2内歯ギヤ11の矩形突出部11bが嵌合され
ることにより上記第2内歯ギヤ11と連結される。
【0020】複数のカム部13dの夫々のカム面13b
とスプール12の作用面12bとの間には、上記カム面
13bに沿って移動でき、かつ上記カム面13bの一方
端方向に移動して上記作用面12bとカム面13bの両
者と圧接状態を形成し、他方端方向に移動して起立壁面
13cと当接することにより上記作用面12bとカム面
13bの両者と非圧接状態を形成するコロ14が設けら
れている。
【0021】すなわち、本実施の形態1の一方向クラッ
チ機構は、上記スプール12の作用面12bとクラッチ
板13とコロ14とからなる構成にて形成されている。
以下、上記のような構成からなる本発明の実施の形態1
の動作について、上記実施の形態1の動作を説明するた
めに図2(a),(b)に示した上記実施の形態1にお
けるクラッチ板13部分の拡大水平断面図を参照して説
明する。
【0022】電源部(図示せず)から給電線1cを通し
てモータ1に給電し、モータ1を動作させると、モータ
1は、その本体1aが固定台2を介して図示していない
カメラ本体に固着されていて回転できないことから、そ
の出力軸1bが回転し、よってこの出力軸1bに取り付
けられているピニオンギヤ4が回転してモータ1の回転
駆動力を出力することになる。
【0023】ピニオンギヤ4は、遊星ギヤ7、8の夫々
の第1ギヤ部7a、8aと噛み合っており、よって上記
回転駆動力は上記遊星ギヤ7、8に伝達され、さらに上
記第1ギヤ部7a、8aと噛み合っている第1内歯ギヤ
部5aおよび第2ギヤ部7b、8bと噛み合っている第
2内歯ギヤ部11aを介して第1内歯ギヤ5および第2
内歯ギヤ11に伝達されることになる。
【0024】第1内歯ギヤは、モータ1の本体1aに
ネジ6によって固着されており、したがって、上述した
ように第1内歯ギヤ5にピニオンギヤ4および遊星ギヤ
7、8を介して回転駆動力が伝達されても回転すること
はなく、この結果、遊星ギヤ7、8はそれ自体が軸板9
の回転軸9a、9bを中心として回転しながら第1内歯
ギヤ5の内周を軸板9および軸受板10と共に回転する
ことになる。
【0025】すなわち、上記遊星ギヤ7、8はピニオン
ギヤ4を太陽ギヤとしてその周囲を自転しながら公転す
ることになり、これにより、上記第1ギヤ部7a、8a
とは歯数が異なる第2ギヤ部7b、8bを介して、上記
第1、第2ギヤ部の歯数の差に基づいた回転駆動力が第
2内歯ギヤ11に伝達、供給されることになる。ところ
で、第2内歯ギヤ11はその矩形突出部11bとクラッ
チ板13の矩形孔13aとの嵌合により上記クラッチ板
13と連結されており、したがって上記第2内歯ギヤ1
1に伝達、供給された回転駆動力はクラッチ板13にそ
のまま伝達、供給されることになる。
【0026】このクラッチ板13に伝達、供給された回
転駆動力の方向が、図2(a)に示したような矢印A方
向であった場合、複数のカム部13dの夫々のカム面1
3bとスプール12の作用面12bとの間で移動できる
ように設けられているコロ14は、カム面に沿って移動
し、ついには図示した状態で上記作用面12bとカム面
13bの両者との間で圧接状態を形成することになる。
【0027】コロ14が作用面12bとカム面13bの
両者と圧接状態を形成すると、第2内歯ギヤ11からク
ラッチ板13に伝達、供給された回転駆動力が、今度は
上記作用面12bを介してスプール12に伝達、供給さ
れることになり、したがってかかる場合、スプール12
は、上記圧接状態が形成されると同時にクラッチ板13
と同方向、すなわち矢印A方向に回転することになる。
【0028】なお、上記スプール12に伝達、供給され
た回転駆動力は、遊星ギヤ7、8の第1ギヤ部7a、8
aと第2ギヤ部7b、8bとの歯数の差に基づいた回転
駆動力であり、すなわち上記スプール12は、上記歯数
の差に基づく回転駆動力に基づいた、管理された状態で
回転することになり、もちろん上記スプール12の回転
動作をフィルムの巻上げ動作に利用できることになる。
【0029】逆に、クラッチ板13に伝達、供給された
回転駆動力の方向が、図2(b)に示したような矢印B
方向であった場合、上述のコロ14は、カム部13dの
カム面13bに沿って移動し、ついには図示した状態で
起立壁面13cと当接して上記作用面12bとカム面1
3bとの間で非圧接状態を形成することになる。コロ1
4が作用面12bとカム面13bの両者と非圧接状態を
形成すると、先の場合とは異なり、第2内歯ギヤ11か
らクラッチ板13に伝達、供給された回転駆動力が上記
作用面12bを介してスプール12に伝達、供給される
ことはなく、したがってかかる場合スプール12は回転
せず、上記コロ14は、以降、上記非圧接状態を維持し
つつ上記起立壁面13cに押されてクラッチ板13と一
緒にそのまま単に回転することになる。
【0030】かかる場合、モータ1の回転駆動力は第2
内歯ギヤ11までしか伝達されないが、本実施の形態1
においては第2内歯ギヤ11がスプール12の外部に位
置する出力ギヤ部11cを備えており、該出力ギヤ部1
1cを介して上記モータ1の回転駆動力を取り出すこと
により、上記第2内歯ギヤ11までしか伝達されない回
転駆動力をフィルムの巻戻し動作に利用できることにな
る。
【0031】以上述べたように、本発明の実施の形態1
によれば、モータ1の正逆回転駆動力は完全に分離して
スプール12に伝達されることになり、スプール12は
フィルムの巻上げ時には、モータ1の所定方向の回転駆
動力が伝達されて巻上げ方向に回転し、一方、巻戻し時
にはモータ1からの回転駆動力が伝達されることはな
く、フィルムの巻戻し力に応じて回転するだけとなるフ
ィルム電動巻上げ装置を得られることになる。
【0032】(実施の形態2)図3は本発明によるフィ
ルム電動巻上げ装置の実施の形態2を示す要部分解斜視
図であり、図中、図1と同符号の構成は同一機能構成を
示している。図3からも明らかなように、本実施の形態
2は、図1で説明した実施の形態1の構成に加えて後述
する固定筒15、略円形弾性部材17等から構成される
滑りクラッチ機構を追加すると共に、先の実施の形態1
における第1内歯ギヤ5を、それとは多少構成が異なる
後述する第1内歯ギヤ18に変更したものである。
【0033】すなわち、本実施の形態2は、先の実施の
形態1におけるピニオンギヤ4とスプール12との間の
モータ1の回転駆動力伝達系内に、モータ1の回転駆動
力の伝達を所定の摩擦力を介して行う滑りクラッチ機構
を設け、上記摩擦力以上の回転トルクがスプール12に
印加された時、上記スプール12が上記ピニオンギヤ4
に対して回転するようになした例である。
【0034】固定筒15は、先の実施の形態1における
第1内歯ギヤ5とは多少構成が異なるものの遊星ギヤ
7、8の第1ギヤ部7a、8aと噛み合う第1内歯ギヤ
部18a等を有し同様の機能を果たす第1内歯ギヤ18
等を収納する収納部15a、略円形弾性部材17の回転
止め用の係止突出部17bと係合する溝部15bおよび
ピニオンギヤ4等が通過する穴15cを備えており、ネ
ジ16によってモータ1の本体1aに固着されている。
【0035】略円形弾性部材17は、定常状態において
後述の第1内歯ギヤ18に設けられた段部18cの外周
径よりも小さい直径を有する径部17aと回転止め突出
部17bを有し、上記段部18cの外周部を上記径部1
7aにて挟み込むことにより上記第1内歯ギヤ18に装
着される。第1内歯ギヤ18は、その内周面に第1内歯
ギヤ部18aが、その中央部にピニオンギヤ4等が通過
する穴18bが、さらにその外周部に上記略円形弾性部
材17の径部17aにて挟み込まれる段部18cがそれ
ぞれ形成されいる。
【0036】なお、略円形弾性部材17および第1内歯
ギヤ18は、径部17aが段部18cを挟み込んだ状態
で固定筒15の収納部15aに収納され、この時溝部1
5bと係止突出部17bとは互いに当接できる位置関係
に配されることになる。なお、後述する動作説明からも
明らかになるが、上記固定筒15および第1内歯ギヤ1
8の段部18c、該段部18cを挟み込む径部17aを
有する略円形弾性部材17が滑りクラッチ機構を構成す
ることになる。
【0037】以下、上記のような構成からなる本実施の
形態2の動作について、上述した先の実施の形態1と異
なる構成部分による動作を中心に説明する。図示してい
ない電源部からモータ1に給電がなされると、先の実施
の形態1のフィルム電動巻上げ装置同様、モータ1の出
力軸1bが回転し、ピニオンギヤ4よりモータ1の回転
駆動力が出力され、この回転駆動力が、遊星ギヤ7、8
の夫々の第1ギヤ部7a、8aおよび第2ギヤ部7b、
8bと噛み合っている第1内歯ギヤ部18a、第2内歯
ギヤ部11aを介して第1内歯ギヤ18および第2内歯
ギヤ11に伝達、供給されることになる。
【0038】ところで、本実施の形態2における第1内
歯ギヤ18は、その段部18cに装着される略円形弾性
部材17と共に固定筒15の収納部15aに収納され、
さらにこの時、上記略円形弾性部材17の係止突出部1
7bと固定筒15の溝部15bとは互いに当接できる位
置関係になるように配されている。したがって、上記の
ように第1内歯ギヤ18に回転駆動力が伝達、供給され
ると、上記第1内歯ギヤ18は装着されている略円形弾
性部材17と共に回転し、よって係止突出部17bの一
方と溝部15bの一端とが当接することになる。
【0039】この時、第1内歯ギヤ18には、略円形弾
性部材17の径部17aの弾性力による段部18cの挟
み込み力と、上記当接により発生せしめられる締付け力
との和によって決定されるいわゆる摩擦力が働くことに
なる。ここで、先の伝達、供給された回転駆動力が、上
記摩擦力とスプール12によるフィルムの引き出しに必
要となるトルクとの和の力よりも小さければ、上記係止
突出部17bの一方と溝部15bの一端との当接動作は
上記第1内歯ギヤ18の回転防止動作となり、かかる場
合第1内歯ギヤ18は回転することはない。
【0040】上記回転駆動力が上記引き出しに必要とな
るトルク自体よりも大きければ、遊星ギヤ7、8は、そ
れ自体が軸板9の回転軸9a、9bを中心として回転し
ながら第1内歯ギヤ18の内周を軸板9、軸受板10と
共に回転することになる。すなわち、かかる場合先の実
施の形態1と同様、遊星ギヤ7,8はピニオンギヤ4を
太陽ギヤとしてその周囲を公転することになり、これに
より第1ギヤ部7a,8aと第2ギヤ部7b,8bの歯
数の差に基づいた回転駆動力が第2内歯ギヤ11に伝
達、供給されることになる。
【0041】以降、先の実施の形態1で説明したよう
に、第2内歯ギヤ11に伝達、供給された回転駆動力
は、その伝達方向に基づいてスプール12あるいは第2
内歯ギヤ11の出力ギヤ部11cを介して図示していな
いフィルム巻戻し系に選択して伝達、供給されることに
なり、この結果、本実施の形態2も先の実施の形態1と
同様、モータ1の正逆回転駆動力は完全に分離してスプ
ール12に伝達されることに、すなわち、スプール12
はフィルムの巻上げ時にはモータ1の回転駆動力が伝達
されて回転し、一方、巻戻し時には上記回転駆動力が伝
達されることはなく、フィルムの巻戻し力に応じて単に
回転するだけとなるフィルム電動巻上げ装置を得られる
ことになる。
【0042】換言すると、図3に示した本発明の実施の
形態2は、モータ1より第1内歯ギヤ18に伝達される
回転駆動力を、段部18cに対する略円形弾性部材17
の弾性力による挟み込み力と係止突出部17bと溝部1
5bとの当接により発生せしめられる締付け力との和に
よって決定される摩擦力とパトローネからフィルムを引
き出す場合に必要となる引き出しトルクとの和よりも小
さく、また上記引き出しトルク自体よりは大きくなるよ
うに設定することにより、先の実施の形態1と同様のフ
ィルム電動巻上げ装置を得られることになる。
【0043】一方、本実施の形態2は、前述したように
固定筒15、略円形弾性部材17等から構成される滑り
クラッチ機構を備えていることから、例えばスプール1
2にある程度フィルムが巻上げられた状態でこのフィル
ムを引張し、スプール12から取り外す作業を行う場
合、以下のように動作することになる。かかる場合に図
示構成に対して印加される外力はスプール12をフィル
ム巻上げ時とは逆方向に回転させようとする力である
が、この時モータ1は駆動されておらず、よって上記力
はフィルム巻上げ時とは逆の伝達経路で各部材に、すな
わちスプール12からクラッチ板13等の一方向クラッ
チ機構、第2内歯ギヤ11を介して遊星ギヤ7、8、第
1内歯ギヤ18、略円形弾性部材17等からなる滑りク
ラッチ機構、ピニオンギヤ4等に伝達されることにな
る。
【0044】したがって、第1内歯ギヤ18は装着され
ている略円形弾性部材17と共にフィルム巻上げ時とは
逆方向に回転し、よって係止突出部17bの他方と溝部
15bの他端とが当接することになる。この時、先にも
述べたが、第1内歯ギヤ18には、略円形弾性部材17
の径部17aの弾性力による段部18cの挟み込み力
と、上記当接により発生せしめられる締付け力との和に
よって決定されるいわゆる摩擦力が働くことになる。
【0045】したがって、上記スプール12より遊星ギ
ヤ7、8等を介して加速され、第1内歯ギヤ18に伝達
される力が、略円形弾性部材17等からなる滑りクラッ
チ機構によって設定される上記摩擦力より小さい場合
は、図示した構成は何等変化せず、上述した第2内歯ギ
ヤ11、遊星ギヤ7、8等が回転することはない。第2
内歯ギヤ11が回転しないということはスプール12も
回転せず、フィルムを取り外せないことは明らかであ
り、かかる場合、さらにフィルム引張力を増大して上記
スプール12に印加する力を大きくする必要がある。
【0046】上記スプール12に印加される力が増大さ
れ第1内歯ギヤ18に伝達される力が上記摩擦力よりも
大きくなると、滑りクラッチ機構が動作し、第1内歯ギ
ヤ18が上記摩擦力に逆らい回転し始めることになる。
第1内歯ギヤ18が回転し始めるということは、この第
1内歯ギヤ18と噛み合っている遊星ギヤ7、8および
この遊星ギヤ7、8と噛み合っている第2内歯ギヤ11
も回転していることに他ならず、もちろんスプール12
も回転することになり、この時点よりフィルムの取り外
し作業が開始できる。
【0047】ここで、上記のような状態における遊星ギ
ヤ7、8、スプール12の回転状態についてみてみる
と、遊星ギヤ7、8は、第1内歯ギヤ18が回転を開始
して固定状態ではないことから軸板9の回転軸9a、9
bを中心としての自身の回転動作を行うことができな
い。したがって、遊星ギヤ7、8は、ピニオンギヤ4お
よび第2内歯ギヤ11との噛み合い状態を変化させるこ
となく、すなわち自転することなく上記第1内歯ギヤ1
8、軸板9、軸受板10、第2内歯ギヤ11等が収納さ
れたスプール12およびピニオンギヤ4と共に連動して
一体的に回転することになる。
【0048】したがって、略円形弾性部材17等からな
る滑りクラッチ機構によって設定され、第1内歯ギヤ1
8をモータ1に取り付ける摩擦力をフィルム切れやギヤ
欠けを生じる力を考慮してそれらより小さく設定するこ
とにより、上記第1内歯ギヤ18に伝達される回転トル
クが上記ギヤ欠け等を生じる力になる前に上記第1内歯
ギヤ18の回転を開始させることができる。
【0049】これにより、本実施の形態2によれば、先
の実施の形態1と同様の作用を有すると共に、さらに上
述したようなフィルムの引張動作による取外し動作時に
フィルムや伝達ギヤ列にギヤ欠け等を生じる力が供給さ
れることのないフィルム電動巻上げ装置を得ることがで
きる。 (実施の形態3)図4は本発明によるフィルム電動巻上
げ装置の実施の形態3を示す要部分解斜視図であり、図
中、図1と同符号の構成は同一機能構成を示している。
【0050】図4からも明らかなように、本実施の形態
3も上記実施の形態2と同様、図1で説明した実施の形
態1の構成に加えて滑りクラッチ機構を追加、すなわ
ち、ピニオンギヤ4とスプール12との間のモータ1の
回転駆動力伝達系内に、モータ1の回転駆動力の伝達を
所定の摩擦力を介して行う滑りクラッチ機構を設け、上
記摩擦力以上の回転トルクがスプール12に印加された
時、上記スプール12が上記ピニオンギヤ4に対して回
転するようになした例である。
【0051】換言すると、本実施の形態3は、第2内歯
ギヤ11における矩形突出部11bを、例えば頂点に丸
みを形成した滑り突出部11dに変更すると共に上記滑
り突出部11dの形状より僅かに大きな矩形形状を有す
る板バネ19を追加し、さらにこの板バネ19の追加に
対応して先の実施の形態1におけるクラッチ板13を板
バネ19を装着できる形状の略矩形孔20a、カム面2
0b、起立壁面20cおよびカム部20dを有するクラ
ッチ板20に変更したものである。
【0052】具体的には、矩形形状の板バネ19はクラ
ッチ板20の略矩形孔20aに、該略矩形孔20aの4
辺部を形成する壁面との間に適宜の空間を有した状態で
装着され、一方第2内歯ギヤ11の滑り突出部11d
は、上記矩形形状の板バネ19で囲まれた矩形空間内に
配置されることになる。したがって、例えばクラッチ板
20に印加された回転トルクが、板バネ19を滑り突出
部11dの丸みを有した頂点との当接により略矩形孔2
0aの4辺部を形成する壁面との間の空間内にたわませ
ることができる力より小さな力の場合、上記クラッチ板
20は回転せず止まったままとなり、一方、上記回転ト
ルクが上記たわませることができる力より大きな力の場
合、上記クラッチ板20は上記板バネ19がたわんだ状
態で第2内歯ギヤ11の滑り突出部11dの周囲を滑り
ながら移動することになる。
【0053】この時、上記クラッチ板20から見れば、
上述した板バネ19をたわませることができるまでの力
が、いわゆる摩擦力として働いていることになり、かか
る板バネ19と滑り突出部11d間おける摩擦力によ
り、例えば当該摩擦力以上の回転トルクがスプール12
に印加された時、上記スプール12が上記ピニオンギヤ
4に対して回転することになる。
【0054】なお、本実施の形態3の全体動作について
は、上述したように先の実施の形態2とピニオンギヤ4
とスプール12との間とにおける摩擦力の発生原理、動
作が異なるだけで、その他の動作は実施の形態2と同様
であり、省略する。以上述べたように、本実施の形態3
も先の実施の形態2と同様、実施の形態1と同様の作用
を有すると共に、さらにフィルムの引張動作による取外
し動作時にフィルムや伝達ギヤ列にギヤ欠け等を生じる
力が供給されることのないフィルム電動巻上げ装置を得
ることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明によるフィルム電動巻上げ装置
は、駆動源であるモータの出力軸に設けられたピニオン
ギヤとスプールとの間の上記モータの回転駆動力伝達系
内に一方向クラッチ機構を備えていることから、上記モ
ータ正逆回転駆動力を完全に分離してスプールに伝達で
きることになり、このため、モータの正逆回転駆動力を
フィルムの巻上げおよび巻戻し動作用に利用する場合に
おいて、巻戻し動作時にスプールが回転することを防止
できることになる。
【0056】したがって、フィルムの巻戻し動作時、ス
プールはフィルムの巻戻し力に応じて回転するだけとな
り、それまでの巻上げ動作により巻締められていたフィ
ルムがスプール室内全体に拡がって隙間を有する状態と
なることはなく、この結果、ゴミ等によりフィルムを傷
つけることのない、また巻戻し速度を所望速度に管理で
き、よって安定した巻戻し動作を行え、かつカメラ使用
者に不快感を与えることのないフィルム電動巻上げ装置
を提供できることになる効果を有している。
【0057】さらに本発明によるフィルム電動巻上げ装
置は、先の構成に加えて滑りクラッチ機構を設けている
ことから、スプールに供給される外力が上記滑りクラッ
チにより設定されている摩擦力以上になると、上記滑り
クラッチの動作により上記スプールが回転することにな
り、よって、上記摩擦力をフィルム切れ等を生じる力よ
り小さく設定しておくことにより、上記フィルム切れ等
を生じる力以上の力が印加されることを阻止できること
になる。
【0058】この結果、先の効果に加えてフィルムのス
プールからの取り外し作業時にフィルム切れ等を生じる
不都合を防止できることになる効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルム電動巻上げ装置の実施の
形態1示す要部分解斜視図
【図2】(a)実施の形態1の動作説明のためのクラッ
チ板部分の拡大水平断面図 (b)実施の形態1の動作説明のためのクラッチ板部分
の拡大水平断面図
【図3】本発明によるフィルム電動巻上げ装置の実施の
形態2示す要部分解斜視図
【図4】本発明によるフィルム電動巻上げ装置の実施の
形態3示す要部分解斜視図
【符号の説明】
1 モータ 2 固定台 3 ネジ 4 ピニオンギヤ 5 第1内歯ギヤ 6 ネジ 7 遊星ギヤ 8 遊星ギヤ 9 軸板 10 軸受板 11 第2内歯ギヤ 12 スプール 13 クラッチ板 14 コロ 15 固定筒 16 ネジ 17 略円形弾性部材 18 第1内歯ギヤ 19 板バネ 20 クラッチ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に回転自在に配置されている
    中空円筒形状のスプールと、前記スプールの内部に配設
    され、かつ前記カメラ本体に固着されているモータと、
    前記モータの出力軸に固着されているピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤを太陽ギヤとして前記ピニオンギヤと
    噛合う少なくとも2個の第1ギヤとこの第1ギヤと同軸
    で前記第1ギヤの歯数と異なった歯数を有してなる少な
    くとも2個の第2ギヤとからなる遊星ギヤと、前記モー
    タに固着され前記第1ギヤと噛合う第1内歯ギヤ部を備
    えた第1内歯ギヤと、前記第2ギヤと噛合う第2内歯ギ
    ヤ部と矩形突出部と前記スプール外に突出する出力ギヤ
    部を備えた第2内歯ギヤと、前記出力ギヤ部が挿通し前
    矩形突出部が嵌合する矩形孔部を有し前記第2歯ギヤ
    の所定方向の回転力のみを前記スプールに伝達する一方
    向クラッチとを備え、前記一方向クラッチは、第2内歯
    ギヤに連結されて前記スプール内に配置されるとともに
    前記第2内歯ギヤの回転中心から徐々に離反する周面か
    らなるカム面を備えてなるクラッチ板と、前記スプール
    の内周面と前記カム面との間に移動できるように配設さ
    れ、前記カム面の一方端に移動することにより前記スプ
    ールの内周面と圧接状態を形成し、他方端に移動するこ
    とにより前記スプールの内周面と非圧接状態を形成する
    コロとからなり、フィルムを巻上げ時には前記モーター
    所定の方向回転により前記スプールを回転させ、前記
    フィルムの巻戻し時には前記モータの所定の方向と逆方
    回転により前記スプールの回転を阻止するとともに前
    記第2内歯ギヤの回動により前記出力ギヤを回転させて
    なるフィルム電動巻上げ装置。
  2. 【請求項2】 第1内歯ギヤに併設されピニオンを介し
    て第1内歯ギヤ部に伝達される回転駆動力が所定以上の
    場合に前記第1内歯ギヤを回転させる滑りクラッチを設
    けてなり、フィルム巻上げ時には前記モータの所定の方
    回転により前記スプールを回転させ、前記フィルムの
    巻戻し時には前記モータの所定方向と逆方向により前記
    スプールの回転を阻止するとともに前記第2内歯ギヤの
    回動により前記出力ギヤを回転されてなる請求項1に記
    載のフィルム電動巻上げ装置。
  3. 【請求項3】 矩形突出部矩形孔との間に嵌挿され第
    2の内歯ギヤの回転力が所定以上のときにクラッチを回
    動させる駆動力を付与する弾性部材とを備えてなり、フ
    ィルム巻上げ時にはモータの所定の方向回転によりスプ
    ールを回転させ、前記フィルムの巻戻し時には前記モー
    タの所定の方向と逆方向により前記スプールの回転を阻
    止するとともに前記第2内歯ギヤの回動により出力ギヤ
    を回転させてなる請求項1に記載のフィルム電動巻上げ
    装置。
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