JP2000019597A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000019597A
JP2000019597A JP10186492A JP18649298A JP2000019597A JP 2000019597 A JP2000019597 A JP 2000019597A JP 10186492 A JP10186492 A JP 10186492A JP 18649298 A JP18649298 A JP 18649298A JP 2000019597 A JP2000019597 A JP 2000019597A
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film
shaft
camera
cartridge
chamber
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JP10186492A
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English (en)
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Naohiro Tsuchida
直弘 土田
Yukihiko Sugita
幸彦 杉田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラ本体の生じるデッドスペ−スにフィルム
給送駆動系に組み込まれるクラッチ装置を配置してカメ
ラの小型化,コンパクト化を可能にする。 【解決手段】本カメラのフィルム給送駆動系に組み込ま
れるカートリッジ切り換え駆動用のクラッチ装置10
は、駆動軸1と該軸1と同軸の従動軸3およびコイル状
のクラッチバネを有する正逆転可能なオーバーランニン
グクラッチであって、そのクラッチ装置10は、カート
リッジ装填室51と撮影レンズ鏡筒54との間に形成さ
れる空間部に上記軸部がカートリッジ駆動軸43aと平
行状態で配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラにおける動
力伝達切り換えを行うクラッチ装置の配置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の銀塩フィルムを撮影媒体とするカ
メラでフィルム送り出しタイプのフィルムカートリッジ
を適用するものには、フィルム送り出し,巻き上げ,巻
き戻しを行うためのフィルム給送駆動系が組み込まれて
いる。特開平3−200128号公報に開示のカメラの
フィルム給送駆動系は、図11の斜視図に示すように、
上記フィルム送り出し,巻き上げ,巻き戻しを行うため
に単一の駆動モータとギヤ系およびクラッチ装置等で構
成されている。
【0003】すなわち、上記フィルム給送駆動系におい
ては、駆動源となる駆動モータ103の駆動力は、ピニ
オン104とギヤ列105を介して遊星ギヤ機構の太陽
ギヤ106に伝達される。上記遊星ギヤ機構の遊星ギヤ
107は、従動ギヤ108、または、従動ギヤ109に
切り換えて噛合する。
【0004】上記従動ギヤ108は、スプール側ギヤ列
111を介してスプール軸102のギヤ102aに連結
され、同時に、ワンウェイクラッチ110の入力側ギヤ
110aと噛合している。一方、従動ギヤ109は、ワ
ンウェイクラッチ110の出力側ギヤ110bと噛合し
ている。そして、上記出力側ギヤ110bは、カートリ
ッジ側ギヤ列112を介してカートリッジ駆動ギヤ11
3に連結されている。上記カートリッジ駆動ギヤ113
にはカートリッジ軸114と係合するフォーク部113
aが設けられている。なお、上記ワンウェイクラッチ1
10は、D13方向を正転駆動方向とする。
【0005】本カメラにおいて、フィルム120の送り
出しを行う場合、遊星ギヤ機構を介して従動ギヤ108
をD11方向に回転させる。ワンウェイクラッチ110と
ギヤ列112を介してカートリッジ駆動ギヤ113が回
転し、フィルム120が送り出される。同時にスプール
側ギヤ列111を介してスプール軸102も駆動され
る。フィルム120が送り出された後、スプール軸10
2の回転で巻き上げられるときにはフィルム120に常
にテンションを与えるため、スプール軸側送り速度をカ
ートリッジ側送り速度より速く駆動する。したがって、
カートリッジ駆動軸113が高速で回転し、ワンウェイ
クラッチ110の入力側ギヤ110aよりも出力側ギヤ
110bの方がD13方向に相対的に速く駆動されるオー
バーランニング状態となる。なお、撮影時の巻き上げも
上記駆動状態と同様の状態で行われる。
【0006】フィルム巻き戻し駆動の場合は、遊星ギヤ
107をギヤ109に噛合させるために、モータを反転
させ、この遊星ギヤ機構を介して従動ギヤ109をD12
方向に回転させる。ワンウェイクラッチ110の出力ギ
ヤ110bが直接、反D13方向に回転駆動され、ギヤ列
112を介してカートリッジ駆動ギヤ113が逆方向に
駆動され、フィルム120は、カートリッジ軸に巻き戻
される。そのとき、スプール軸102は、フィルム12
0の移動によって図中の矢印方向と逆方向に回転させら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−200
128号公報に開示のカメラは、スプール側とカートリ
ッジ側とを連動駆動するためにワンウェイクラッチ11
0を適用しているが、上記ワンウェイクラッチ110の
場合、入力駆動側から双方向に回転駆動することができ
ず、図11に示すようにフィルム120の巻き戻しを行
うとき、出力側ギヤ110bを直接駆動する必要があ
る。そのように駆動系を構成するためには、上記出力側
ギヤ110bを直接駆動する別の駆動系を設けなければ
ならず、さらに、ワンウェイクラッチ110をカートリ
ッジ駆動系とスプール駆動系の中間に配設する必要があ
る。
【0008】したがって、ワンウェイクラッチを含めた
フィルム給送駆動系がカメラ本体の底面部、あるいは、
上面部にまとまった状態で配置しなければならず、配設
スペ−スが大きくなり、また、カメラ本体のスペ−スを
有効に利用することもできなかった。
【0009】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたもので、カメラのフィルム給送駆動系における
駆動力伝達切り換え用のクラッチ装置の配設場所を考慮
するとによって小型化やコンパクト化を実現できるカメ
ラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
カメラは、フィルムが巻回されたカートリッジ軸を有す
るフィルムカートリッジを装填するフィルムカートリッ
ジ装填室と、上記フィルムカートリッジから送出された
フィルムを巻き取るフィルム巻き取り軸を有するフィル
ム巻き取り室と、上記フィルムカートリッジ装填室と上
記フィルム巻き取り室との間に設けられ、撮影露光画面
マスクに対して略垂直方向の光軸を有する撮影レンズ鏡
筒とを有するカメラにおいて、駆動源からの駆動力を上
記フィルムカートリッジからフィルムを送り出すように
上記フィルムカートリッジの上記カートリッジ軸に伝達
可能とする伝達状態と、送り出されたフィルムが上記フ
ィルム巻き取り室の上記フィルム巻き取り軸に到達して
巻き付いて給送されていったときに、上記駆動源からの
駆動力が上記カートリッジ軸に伝達不能とする非伝達状
態とに動力伝達状態を切り換えるクラッチ装置を、上記
フィルムカートリッジ装填室、もしくは、上記フィルム
巻き取り室と撮影レンズ鏡筒との間に形成される空間部
に配置する。
【0011】本発明の請求項2記載のカメラは、フィル
ムカートリッジ装填室とフィルム巻き取り室との間に設
けられ、撮影露光画面マスクに対して略垂直方向に光軸
を有する撮影レンズ鏡筒を有するカメラにおいて、両方
向に回転駆動可能な駆動軸と、該駆動軸と同軸上に配置
された被駆動軸と、さらに上記駆動軸と係合可能な腕部
と上記被駆動軸の軸に摩擦嵌合するコイル部とを有し、
上記駆動軸の両方向回転それぞれに応じて、上記コイル
バネが上記被駆動軸を締め付けるように機能して、上記
駆動軸の両方向回転のそれぞれの駆動力を上記被駆動軸
に伝達可能なコイルバネとを備えたクラッチ装置を具備
し、該クラッチ装置を上記フィルムカートリッジ装填
室、もしくは、上記フィルム巻き取り室と撮影レンズ鏡
筒との間に形成される空間部に配置する。
【0012】本発明の請求項3記載のカメラは、フィル
ムカートリッジ装填室に装填されたフィルムカートリッ
ジからフィルムを送り出す動力と、送り出された上記フ
ィルムがフィルム巻き取り室に設けられたフィルム巻き
取り軸に巻き付いたときに、上記送り出す動力を切り離
すクラッチ機構を有するカメラにおいて、上記クラッチ
機構を上記フィルムカートリッジ装填室、もしくは、上
記フィルム巻き取り室と撮影レンズ鏡筒との間に形成さ
れるほぼ三角状の空間部に配置する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態
を示すカメラにおけるフィルム給送駆動系の構成を示す
斜視図である。本カメラは、フィルム送り出しタイプの
フィルムカートリッジ43を適用するカメラであり、上
記フィルム給送駆動系にはオーバーランニングクラッチ
であって、正逆転駆動が可能なクラッチ装置10が組み
込まれている。
【0014】本実施の形態のカメラのフィルム給送駆動
系においては、駆動源となる駆動モータ23の駆動力
は、ピニオン24とギヤ列25を介して遊星ギヤ機構の
太陽ギヤ26に伝達される。上記遊星ギヤ機構の遊星ギ
ヤ27は、回動可能なアーム27aに軸支されており、
スプール駆動側の従動ギヤ28およびカートリッジ駆動
側の従動ギヤ29の双方同時に噛合する状態と、カート
リッジ駆動側の従動ギヤ29のみに噛合する状態とに切
り換え可能である。
【0015】上記従動ギヤ28は、スプール側ギヤ列3
0を介してスプール軸44のギヤ44aに連結されてい
る。スプール軸44付近には、図中ローラ44cが配置
され、さらに、板バネに回動可能に支持されたローラ4
4dによってフィルムがこのスプール軸44に巻き付け
られることが可能になっている。一方、従動ギヤ29
は、カートリッジ側ギヤ列31を介してクラッチ駆動ギ
ヤ32に連結されている。
【0016】上記クラッチ駆動ギヤ32は、クラッチ装
置10の駆動軸1に固着され、クラッチ装置10を介し
て、従動軸3に固着されたギヤ41を駆動する。なお、
上述のクラッチ駆動ギヤ32から従動軸3までのクラッ
チ装置10を介した伝達系を第1の伝達系とする。
【0017】ギヤ41は、カートリッジ駆動ギヤ42に
噛合しており、そのカートリッジ駆動ギヤ42には、フ
ィルムカートリッジ43のカートリッジ軸43aと係合
するフォーク部42aが設けられている。
【0018】なお、後述するようにフィルム120がカ
ートリッジ軸43a側からスプール軸44まで送り出さ
れた後は、フィルム120に弛みを生じさせないため
に、スプール軸44の巻き上げ速度をカートリッジ軸4
3aの送り出し速度よりも大きく設定している。したが
って、スプール軸44側からフィルム120を介して回
転駆動する力がカートリッジ軸43aに作用し、カート
リッジ駆動ギヤ42からギヤ41を経て従動軸3上にD
1 方向のトルクが生じる。このスプール軸44からフィ
ルム120を介して従動軸3にD1 方向のトルクを生じ
させる駆動力伝達系を第2の伝達系とする。
【0019】次に、上記クラッチ装置10の構造につい
て、図2の分解斜視図と、図3,4の縦断面図および横
断面図を用いて説明する。上記クラッチ装置10は、駆
動環2が固着された駆動軸1と、駆動軸1と同軸上に配
置され、従動スリーブ4が固着された被駆動軸である従
動軸3と、コイルバネで構成されるクラッチバネ5と、
駆動環2に摺動可能に嵌合するクラッチ環6と、フリク
ション付与部材であるフリクションバンド7と、カメラ
本体50側に設けられるバンド保持用凹部50aとで構
成されている。
【0020】上記駆動環2には、その内部にクラッチバ
ネ5が収容される環部2aと、切り欠き面2b,2cを
持つ切り欠きと、フランジ部2dとが設けられており、
環部2aの中心部に駆動軸1の先端部1aが突出してい
る。
【0021】上記従動スリーブ4には、クラッチバネ5
のコイル部5cの内径部が嵌入するバネ嵌入部4aと、
駆動軸1の先端部1aが回転自在に嵌入する軸嵌入部4
dと、駆動環嵌合部4bと、クラッチ環嵌合部4cと、
フランジ部4eとが設けられている。
【0022】上記クラッチ環6には、駆動軸側の切り欠
き面6a,6bを持つ切り欠きと従動軸側の切り欠き面
6c,6bを持つ切り欠きが設けられている。その両端
は、駆動環2の環部2a外周部に回動可能に嵌入し、ま
た、軸方向は、駆動環のフランジ部2dと従動スリーブ
のフランジ部4eとで規制されて保持される。
【0023】上記クラッチバネ5は、そのコイル部5c
内径部を従動スリーブ4のバネ嵌入部4aに所定の締め
付け状態で装着されている。上記クラッチバネの両コイ
ルエンド部に設けられた腕部5a,5bは、駆動環の切
り欠き面2b,2cの間の切り欠き部に挿通し、さら
に、クラッチ環の切り欠き面6a,6bと切り欠き面6
c,6dの間の切り欠き部に挿通している。なお、クラ
ッチバネ5のコイルの巻き方向は、右巻きとする。
【0024】上記フリクションバンド7は、上記クラッ
チ環6の外周に圧入状態で嵌入する部材であって、カメ
ラ本体の凹部50aに挿入される中央突起7bを有し、
その反対側は開放状態である径方向に弾性変形可能な部
材であって、その内周部にクラッチ環6の外周と当接し
て適切な摺動抵抗を与える4つの突起7aが設けられて
いる。そして、このフリクションバンド7は、駆動中に
クラッチバネの腕部5a、または、5bがクラッチ環6
に当接したとき、適切な抵抗力を与える機能を有してい
る。
【0025】図5(A),(B),(C)は、以上のよ
うに構成された本実施の形態のクラッチ装置10の3つ
の切り換え駆動状態での斜視図を示している。なお、駆
動側からみて時計回り(従動側からみて反時計回り)の
D1 方向を正転方向とし、D2 方向逆転方向とする。
【0026】図5(A)は、駆動軸1を正転方向である
D1 方向に回転速度n1 で駆動した場合、従動軸3も同
方向に同速度で回転している状態を示す。この場合、駆
動環2の切り欠きでクラッチバネ5の腕部5bを押圧し
て、バネ嵌入部4aに巻き付き状態にあるクラッチバネ
5をさらに巻き締める。したがって、駆動軸1側から従
動軸3側にD1 方向の回転力が伝達される。この駆動状
態については、図6のS3 ,S4 の状態として後で説明
する。
【0027】図5(B)は、オーバーランニング駆動状
態、すなわち、駆動軸1をD1 方向に回転速度n1 で回
転しているとき、従動軸3が上記回転速度n1 より速い
回転速度n2 で同D1 方向に別の駆動系により駆動され
ている状態を示している。この場合、従動スリーブ4が
駆動環2に対してD1 方向に相対回転することからクラ
ッチ環6によりクラッチバネ5のバネ嵌入部4aへの巻
き付けが緩められ、従動軸3をD1 方向に相対回転させ
ることができる。この駆動状態については、図6のS5
の状態として後で説明する。
【0028】また、図5(C)は、駆動軸1を逆転方向
であるD2 方向に回転速度n3 で回転させ、従動軸3も
同方向に同速度で回転する状態を示している。この場合
は、クラッチバネ5の一方の腕部5aが駆動環2の切り
欠き面2bで押圧され、同時にクラッチバネ5の他方の
腕部5bがクラッチ環6の切り欠き面6dで押圧される
ので、クラッチバネ5がバネ嵌入部4aに強く巻き締め
られた状態になり、上記D2 方向の駆動力の伝達が行わ
れる。この駆動状態については、図6のS8 ,S9 の状
態として後で説明する。
【0029】本実施の形態のクラッチ装置10では、従
来のワンウェイクラッチ装置と同様に図5(A)に示す
駆動軸1による正転方向のD1 方向の駆動状態と、図5
(B)に示す従動軸3側が駆動軸1に対して相対的にD
1 方向に回転するオーバランニング状態とが得られる。
さらに、図5(C)に示すように駆動軸1により従動軸
3を逆転方向のD2 方向へ回転駆動することも可能であ
る。
【0030】以下、クラッチ切り換え動作について、さ
らに詳細に図6の動作状態横断面図を用いて説明する。
なお、図6の各断面は、従動側からみた横断面を示して
いる。図6において、左上に示すS1 状態は、駆動前の
自由状態を示す。駆動軸1を反時計回りのD1 方向(正
転方向)に回転駆動させると、まず、S2 状態に示すよ
うにクラッチバネ5の腕部5bに駆動環2の切り欠き面
2cが当接し、D1 方向に移動させる。
【0031】そして、S3 状態に示すようにクラッチバ
ネの腕部5bがクラッチ環6の切り欠き面6cと駆動環
2の切り欠き面2cで挟持された状態になる。クラッチ
バネの腕部5aの方は、フリーの状態のままである。こ
の状態でクラッチバネ5は、駆動環2の切り欠き面2c
の当接力によりバネ嵌入部4aに巻き締められる状態に
なる。したがって、S4 状態に示すように駆動軸1は、
クラッチ環6と一体でD1 方向に回転し、さらに、その
回転がクラッチバネ5を介して従動スリーブ4に伝達さ
れ、従動軸2が一体的に回転駆動される。なお、図6に
おいてフリクションバンド7は、省略されているが実際
には存在しているものとする。
【0032】次に、駆動軸1がD1 方向に回転速度n1
で回転しているとき、別の駆動系により従動軸3側が同
じD1 方向に回転速度n1 よりも大きな回転速度n2 で
回転駆動されると、S5 状態に示す状態となる。なお、
駆動軸1が静止状態で従動軸3がD1 方向に回転してい
る場合も同様である。
【0033】上述の状態では、クラッチバネの腕部5b
が上記クラッチ環6の切り欠き面6cに阻止された状態
であり、他方の腕部5aがフリーの状態であることか
ら、従動スリーブ4のバネ嵌入部4aがクラッチバネ5
の腕部5bに対してD1 方向に移動し、クラッチバネ5
が巻き付けが緩められてスリップする。したがって、上
記従動軸3は、駆動軸1と同一方向のD1 方向へより速
い回転速度n2 で回転する、所謂、オーバーランニング
状態になる。つまり、駆動軸と被駆動軸(従動軸)との
間の動力伝達が解除されることになる。
【0034】次に、駆動軸1を時計回りのD2 方向(逆
転方向)に回転させた場合は、まず、S6 状態に示すよ
うに駆動環2がD2 方向に回転し、クラッチバネ5の腕
部5a,5bが一旦フリーの状態になる。続いて、S7
状態に示すようにクラッチバネ5の腕部5aが駆動環2
の切り欠き面2bで押圧され、さらに、S8 状態に示す
ようにクラッチバネ5の腕部5bがクラッチ環6の切り
欠き面6dで押圧される。この状態でクラッチバネ5
は、従動スリーブ4のバネ嵌入部4aに巻き締まり、S
9 状態に示すように従動軸3をD2 方向に回転駆動する
ことができる。この場合、上述のS4 ,S5 のD1 方向
駆動の場合よりもD2 方向駆動の方が確実に高トルク回
転駆動できる。
【0035】以上のように構成されたクラッチ装置10
が組み込まれる上記フィルム給送駆動系において、フィ
ルム120の送り出しを行う場合は、図1に示すように
駆動モータ23により太陽ギヤ26をD3 方向に回転駆
動し、遊星ギヤ27を介して従動ギヤ28および従動ギ
ヤ29を駆動する。従動ギヤ28は、ギヤ列30を介し
てスプール軸44をフィルム巻き上げ方向に駆動を開始
するが、初期状態ではフィルム120は給送されていな
い。
【0036】一方、従動ギヤ29は、ギヤ列31,クラ
ッチ駆動ギヤ32を介して駆動軸1をD1 方向(正転方
向)に回転速度n1 で駆動する。その駆動に伴って、ク
ラッチ装置10は、図5(A)の状態、または、図6の
S4 状態となり、従動軸3を同方向に同回転速度で駆動
する。
【0037】上記従動軸3の回転に伴ってカートリッジ
軸43aがフィルム送り出し方向に回転駆動され、フィ
ルム120が送り出される。上記フィルム120がフィ
ルム巻き取り室であるスプール室52に到達すると、ス
プール軸44によって巻き上げが開始される。その巻き
上げ速度は、上述したようにフィルムに弛みを生じさせ
ないために上記カートリッジ軸43aによる送り出し速
度よりも大きく設定されている。
【0038】したがって、駆動軸1が上記第1の伝達系
を介して従動軸3を駆動しようとすると同時に、上記従
動軸3が上記第2の伝達系を介して上記駆動軸1の回転
速度n1 よりも大きな回転速度n2 で同方向のD1 方向
に駆動される。このときのクラッチ装置10の状態は、
図5(B)の状態、または、図6のS5 状態として説明
したオーバランニング状態になり、駆動系は支障なく駆
動され、フィルム120の送り出しはスムーズに行われ
る。なお、撮影時のフィルム巻き上げ動作も上記送り出
し後の巻き上げ動作と同様である。
【0039】フィルム巻き戻し駆動の場合は、図1に示
すように駆動モータ23を逆転駆動させて、太陽ギヤ2
6をD4 方向に駆動し、遊星ギヤ機構を介して従動ギヤ
29のみに噛合させ、従動ギヤ28は、解放状態とす
る。上記従動ギヤ29の回転によりギヤ列31を介して
クラッチ駆動ギヤ32が逆転方向のD2 方向に回転す
る。この状態では、クラッチ装置10は、図5(C)の
状態、または、図6のS8状態となり、従動軸3は、上
記D2 方向に駆動される。上記従動軸3のD2 方向の回
転によってカートリッジ軸43aが巻き戻し方向に回転
駆動され、フィルムの巻き戻しが行われる。
【0040】次に、上記フィルム給送駆動系のカメラ本
体への配置について説明する。図7,8は、上記フィル
ム給送駆動系、特に、クラッチ装置部周りのカメラ本体
50への配置を示す斜視図と横断面図である。図9は、
上記フィルム給送駆動系のカメラ本体への配設状態を示
す正面図である。
【0041】上記カメラ本体50には、図8等に示すよ
うにカートリッジ装填室51とスプール室52の間にフ
ィルム給送路56が配設されており、その中央部に撮影
露光画面マスク55が設けられる。その画面マスク55
に対して略垂直方向の光軸Oを有する撮影レンズ鏡筒5
4が配置されている。
【0042】フィルムカートリッジ43は、カメラ本体
50のカートリッジ装填室51内に装填される。また、
上記スプール軸44は、スプール室52内に配設され、
そのスプール軸44内に上記駆動モータ23が収容され
ている。
【0043】カメラ本体50の底部スペ−ス53には、
上記駆動モータのピニオン24,スプールギヤ44a
と、上記ギヤ列30,31,太陽ギヤ26,従動ギヤ2
8,29等からなるギヤ駆動系58と、クラッチ装置1
0の駆動軸1に固着されるクラッチ駆動ギヤ32とが略
平面的に配設されている。また、上記クラッチ装置10
とその駆動軸1,従動軸3は、レンズ鏡筒54とカート
リッジ装填室51の側面の間の隙間に形成される平面的
にみて三角状の空間部61に配設されている。但し、上
記駆動軸1,従動軸3とは同軸上の軸であって、カート
リッジ軸と略平行に支持される。また、従動軸3に固着
されるギヤ41とカートリッジ駆動ギヤ42は、カメラ
本体の上部スペ−ス57に配置されている。
【0044】上述の本実施の形態のカメラによれば、上
記フィルム給送駆動系でカートリッジ軸駆動系として、
駆動軸1側からクラッチ装置10を介してカートリッジ
駆動ギヤ42を駆動するのみの一系統の駆動系を適用す
ればよい。したがって、駆動系の配置が単純化される。
なお、従来のワンウェイクラッチ機構を適用した場合
は、前述したようにワンウェイクラッチを駆動する場
合、ワンウェイクラッチの駆動側と従動側の双方からカ
ートリッジを駆動する必要があった。
【0045】また、カメラ本体へのフィルム給送駆動系
の配置に関しては、上述のようにカートリッジ駆動のた
めに一系統の駆動系を適用できることから上記クラッチ
装置10をレンズ鏡筒54とカートリッジ装填室51の
側面の間の空間部61に配設して、カメラ本体に生じる
デッドスペ−スを有効に利用することができる。同時に
スプール駆動用とカートリッジ駆動用のギヤ列や遊星ギ
ヤ機構部をカメラ本体の底部スペ−ス53に平面的に収
容できる。
【0046】上述のように本実施の形態のカメラは、フ
ィルム給送駆動系およびクラッチ装置をカメラ本体のス
ペ−スを有効に利用して配置することによって、カメラ
の小型化、コンパクト化を可能にするものである。
【0047】なお、上述の実施の形態のカメラにおいて
は、フィルム給送駆動系のクラッチ装置10は、図7で
は上記レンズ鏡筒54とカートリッジ装填室51の側面
の間の空間部61の中央に配置されているが、空間部6
1の上方位置61aや下方位置61bでもよい。さら
に、図8に示すように上記レンズ鏡筒54とスプール室
52の側面の間に形成される平面的にみて三角状の空間
部62に配置することも可能である。
【0048】さらには、図10のカメラ本体の正面図に
示すように上記レンズ鏡筒54とカートリッジ装填室5
1、または、上記レンズ鏡筒54とスプール室52の間
に形成される正面からみて略三角形状の空間部63,6
4,65,66の何れかに上記クラッチ装置10を配置
することも可能である。
【0049】また、上述の実施の形態のカメラでは、フ
ィルム給送駆動系のクラッチ装置としてオーバーランニ
ング可能でしかも逆転駆動も可能な上述のクラッチ装置
10を適用したが、これに限らず、例えば、図11にて
説明した従来のワンウェイクラッチ110のような逆転
方向の駆動力伝達が不可能な一方向クラッチ装置、ある
いは、その他のクラッチ装置を上述の上記レンズ鏡筒5
4とカートリッジ装填室51、または、上記レンズ鏡筒
54とスプール室52の間に形成される空間部61,6
2,63,64,65,66の何れかに配置することに
よって、カメラのコンパクト化や小型化を実現すること
も可能である。
【0050】(付記)以上、説明した本発明の実施の形
態に基づいて、以下に示す構成のカメラを得ることがで
きる。すなわち、 (1) 駆動軸と、被駆動軸と、上記駆動軸の回転を伝
達するため、上記被駆動軸の軸に嵌合したコイルバネと
を備え、上記駆動軸の左右回転作動のそれぞれに応じて
上記コイルバネが上記被駆動軸を締め付けるようにし
て、上記駆動軸の左右回転駆動力それぞれを上記被駆動
軸に伝達するクラッチ装置を、撮影レンズ鏡筒とフィル
ムカートリッジ装填室、もしくは、フィルム巻き取り室
との間に形成される空間に配置したことを特徴とするカ
メラ。
【0051】。
【0052】(2) 上記クラッチ装置は、上記撮影レ
ンズ鏡筒とフィルムカートリッジ装填室、もしくは、フ
ィルム巻き取り室との間に形成され、正面的、または、
平面的にみて三角状の空間部分に配置したことを特徴と
する付記1記載のカメラ。
【0053】(3) 上記クラッチ装置は、上記被駆動
軸が上記駆動軸よりも速い回転を許容されることを特徴
とする付記1記載のカメラ。
【0054】(4) 駆動軸と、被駆動軸と、上記駆動
軸の回転を伝達するため、両端に腕部を有し、上記被駆
動軸の軸部に嵌合するコイルバネとを備え、上記駆動軸
の一方向の回転を上記被駆動軸に伝達する時は、上記駆
動軸が上記コイルバネの上記腕部の一方と当接し、上記
駆動軸の他方向の回転を上記被駆動軸に伝達する時は、
上記駆動軸が上記コイルバネの上記腕部の他方と当接し
て、上記被駆動軸を上記コイルバネにより締め付けるよ
うにしたクラッチ装置を、撮影レンズ鏡筒とフィルムカ
ートリッジ装填室、もしくは、フィルム巻き取り室との
間に配置したことを特徴とするカメラ。
【0055】(5) 上記クラッチ装置は、さらに、回
転摩擦手段を有し、上記被駆動部の回転が上記駆動軸の
回転よりも速い状態が生じた場合には、上記コイルバネ
の上記腕部の一方にこの回転摩擦手段の一部が当接し
て、上記被駆動軸に対する上記コイルバネによる締め付
けを解除するようにすることを特徴とする付記4記載の
カメラ。
【0056】(6) 上記クラッチ装置は、上記撮影レ
ンズ鏡筒とフィルムカートリッジ装填室、もしくは、フ
ィルム巻き取り室との間に形成され、正面的、または、
平面的にみて三角状の空間部分に配置したことを特徴と
する付記5記載のカメラ。
【0057】(7) 上記クラッチ装置は、上記撮影レ
ンズ鏡筒と外装体とフィルムカートリッジ装填室、もし
くは、フィルム巻き取り室とで囲まれた空間に配置され
ていることを特徴とする付記5記載のカメラ。
【0058】(8) フィルムカートリッジ装填室とフ
ィルム巻き取り室との間のフィルム給送路中に設けら
れ、撮影露光画面マスクに対して略垂直方向に光軸を有
する撮影レンズ鏡筒を有するカメラにおいて、両方向に
回転駆動可能な駆動軸と、上記駆動軸と同軸上に配置さ
れていて上記駆動軸の回転駆動力が伝達される被駆動軸
とを有する第1の伝達系と、上記被駆動軸を、上記駆動
軸を介さずに回転駆動可能とさせる第2の伝達系と、上
記第1の伝達系による上記駆動軸の両方向いずれか少な
くとも所定方向回転の上記被駆動軸への動力伝達状態に
おいて、上記第2の伝達系による上記被駆動軸の上記所
定方向回転速度が上記駆動軸の回転速度より速くなった
場合には、上記駆動軸と上記被駆動軸の動力伝達が解除
されるように構成したクラッチ装置と、を具備し、該ク
ラッチ装置を上記フィルムカートリッジ装填室、もしく
は、上記フィルム巻き取り室と撮影レンズ鏡筒との間に
形成される空間部に配置したことを特徴とするカメラ。
【0059】(9)フィルムカートリッジ装填室とフィ
ルム巻き取り室との間のフィルム給送路中に設けられ、
撮影露光画面マスクに対して略垂直方向に光軸を有する
撮影レンズ鏡筒を有するカメラにおいて、駆動源の駆動
力を受けて、両方向に回転可能な駆動軸と、該駆動軸と
同軸上に配置された被駆動軸と、上記駆動軸の軸に摩擦
嵌合するコイル部と上記駆動軸と当接可能に両端に設け
られた腕部とを有し、上記駆動軸と上記被駆動軸との連
結を切り換え可能とするコイルバネとを備え、上記駆動
軸の一方向の回転により、上記駆動軸が上記コイルバネ
の上記腕部の一方と当接して、上記コイルバネの上記コ
イル部が上記被駆動軸を締め付ける方向に作用させるこ
とにより上記被駆動軸と上記コイル部の嵌合部の摩擦を
増大させて、上記駆動軸の一方向の回転を上記被駆動軸
に伝達し、同体回転可能とさせ、また、上記駆動軸の他
方向の回転により、上記被駆動軸が上記コイルバネの上
記腕部の他方と当接して、上記コイルバネの上記コイル
部が上記被駆動軸を締め付ける方向に作用させることに
より上記被駆動軸と上記コイル部の嵌合部の摩擦を増大
させて、上記駆動軸の他方向の回転を上記被駆動軸に伝
達し、同体回転可能とさせるようにしたクラッチ装置を
具備し、上記クラッチ装置を上記フィルムカートリッジ
装填室、もしくは、上記フィルム巻き取り室と撮影レン
ズ鏡筒との間に形成される空間部に配置したことを特徴
とするカメラ。
【0060】(10) 上記クラッチ装置は、上記被駆
動軸を上記駆動軸を介さずに回転駆動可能とさせる駆動
伝達系を具備し、上記駆動伝達系による上記被駆動軸の
回転速度が上記駆動軸の回転速度より相対的に速くなっ
た場合には、上記駆動軸と上記被駆動軸の動力伝達が解
除されることを特徴とする付記9記載のカメラ。
【0061】(11) 上記クラッチ装置は、上記被駆
動軸を、上記駆動軸を介さずに回転駆動可能とさせる駆
動伝達系を具備し、上記駆動伝達系による上記被駆動軸
が駆動されているときには、上記被駆動軸の動力は上記
駆動軸へ伝達されないことを特徴とする付記9記載のカ
メラ。
【0062】(12) 上記クラッチ装置は、上記駆動
伝達系による上記被駆動軸の回転により、上記駆動軸が
上記コイルバネの上記腕部の一方と当接すると共に、上
記コイルバネの上記コイル部が上記被駆動軸に対する緩
まる方向に作用されることにより上記被駆動軸と上記コ
イル部の嵌合部の摩擦を減少させて、上記被駆動軸の回
転を上記駆動軸に伝達不可能とさせることを特徴とする
付記11記載のカメラ。
【0063】(13) 上記クラッチ装置は、該駆動軸
同軸上に、上記駆動軸と回転摺動可能に配置されたクラ
ッチ環部材と、上記クラッチ環部材の回転作動に摩擦力
を付与するフリクション付与部材と、を具備し、上記駆
動伝達系による上記被駆動軸の回転により、上記駆動軸
が上記コイルバネの上記腕部の一方と当接すると共に、
上記コイルバネの上記腕部の一方は上記クラッチ環部材
に当接することを特徴とする付記12記載のカメラ。
【0064】
【発明の効果】上述したように本発明のカメラによれ
ば、フィルム給送駆動系に組み込まれるクラッチ装置を
フィルムカートリッジ装填室、もしくは、上記フィルム
巻き取り室と撮影レンズ鏡筒との間に形成される空間部
に配置することによって、カメラ本体の生じるデッドス
ペ−スを有効に利用することが可能になり、カメラの小
型化やコンパクト化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のカメラのフィルム給送
駆動系の構成を示す斜視図。
【図2】図1のカメラのフィルム給送駆動系に組み込ま
れるクラッチ装置の分解斜視図。
【図3】図2のクラッチ装置の縦断面図。
【図4】図2のクラッチ装置の横断面図。
【図5】図2のクラッチ装置の3つの駆動状態での斜視
図を示し、図5(A)は、正転方向駆動状態、図5
(B)は、オーバーランニング駆動状態、図5(C)
は、逆転方向駆動状態を示す。
【図6】図2のクラッチ装置の各動作状態でのクラッチ
部横断面図。
【図7】図1のカメラのフィルム給送駆動系の、特にク
ラッチ装置周りの配置を示すカメラ本体の斜視図。
【図8】図1のカメラのフィルム給送駆動系の、特にク
ラッチ装置周りの配置を示すカメラ本体の横断面図。
【図9】図1のカメラのフィルム給送駆動系の配置を示
すカメラ本体正面図。
【図10】図1のカメラのフィルム給送駆動系のクラッ
チ装置に関する他の配設位置を示すカメラ本体の正面
図。
【図11】従来のカメラのワンウェイクラッチ装置を組
み込んだフィルム給送駆動系を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ……駆動軸(第1の伝達系) 2 ……駆動環(駆動軸,第1の伝達系) 3 ……従動軸(被駆動軸,第1の伝達系) 4 ……従動スリーブ(被駆動軸,第1の伝達系) 5 ……クラッチバネ(コイルバネ) 10 ……クラッチ装置 41 ……ギヤ 42 ……カートリッジ駆動ギヤ(第2の伝達系) 43a……カートリッジ軸(第2の伝達系) 44 ……スプール軸(フィルム巻き取り軸,第2の伝
達系) 51 ……カートリッジ装填室 52 ……スプール室(フィルム巻き取り室) 54 ……撮影レンズ鏡筒 55 ……撮影露光画面マスク 56 ……フィルム給送路 61,62,63,64,65,66……空間部 120……フィルム(第2の伝達系) D1 ,D2……正,逆転方向(回転の両方向)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムが巻回されたカートリッジ軸を
    有するフィルムカートリッジを装填するフィルムカート
    リッジ装填室と、上記フィルムカートリッジから送出さ
    れたフィルムを巻き取るフィルム巻き取り軸を有するフ
    ィルム巻き取り室と、上記フィルムカートリッジ装填室
    と上記フィルム巻き取り室との間に設けられ、撮影露光
    画面マスクに対して略垂直方向の光軸を有する撮影レン
    ズ鏡筒とを有するカメラにおいて、 駆動源からの駆動力を上記フィルムカートリッジからフ
    ィルムを送り出すように上記フィルムカートリッジの上
    記カートリッジ軸に伝達可能とする伝達状態と、送り出
    されたフィルムが上記フィルム巻き取り室の上記フィル
    ム巻き取り軸に到達して巻き付いて給送されていったと
    きに、上記駆動源からの駆動力が上記カートリッジ軸に
    伝達不能とする非伝達状態とに動力伝達状態を切り換え
    るクラッチ装置を、上記フィルムカートリッジ装填室、
    もしくは、上記フィルム巻き取り室と撮影レンズ鏡筒と
    の間に形成される空間部に配置したことを特徴とするカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 フィルムカートリッジ装填室とフィルム
    巻き取り室との間に設けられ、撮影露光画面マスクに対
    して略垂直方向に光軸を有する撮影レンズ鏡筒を有する
    カメラにおいて、 両方向に回転駆動可能な駆動軸と、該駆動軸と同軸上に
    配置された被駆動軸と、さらに上記駆動軸と係合可能な
    腕部と上記被駆動軸の軸に摩擦嵌合するコイル部とを有
    し、上記駆動軸の両方向回転それぞれに応じて、上記コ
    イルバネが上記被駆動軸を締め付けるように機能して、
    上記駆動軸の両方向回転のそれぞれの駆動力を上記被駆
    動軸に伝達可能なコイルバネとを備えたクラッチ装置を
    具備し、 該クラッチ装置を上記フィルムカートリッジ装填室、も
    しくは、上記フィルム巻き取り室と撮影レンズ鏡筒との
    間に形成される空間部に配置したことを特徴とするカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 フィルムカートリッジ装填室に装填され
    たフィルムカートリッジからフィルムを送り出す動力
    と、送り出された上記フィルムがフィルム巻き取り室に
    設けられたフィルム巻き取り軸に巻き付いたときに、上
    記送り出す動力を切り離すクラッチ機構を有するカメラ
    において、 上記クラッチ機構を上記フィルムカートリッジ装填室、
    もしくは、上記フィルム巻き取り室と撮影レンズ鏡筒と
    の間に形成されるほぼ三角状の空間部に配置したことを
    特徴とするカメラ。
JP10186492A 1998-06-25 1998-07-01 カメラ Withdrawn JP2000019597A (ja)

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US09/338,736 US6315466B1 (en) 1998-06-25 1999-06-23 Clutch unit and camera
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101109590B1 (ko) 2005-04-07 2012-01-31 삼성전자주식회사 경통 모듈
KR101109591B1 (ko) 2005-04-07 2012-01-31 삼성전자주식회사 경통 모듈
JP2021042836A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 株式会社オリジン 箱本体と蓋との組み合わせ

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KR101109590B1 (ko) 2005-04-07 2012-01-31 삼성전자주식회사 경통 모듈
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