JPH1010397A - レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器

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JPH1010397A
JPH1010397A JP16487896A JP16487896A JPH1010397A JP H1010397 A JPH1010397 A JP H1010397A JP 16487896 A JP16487896 A JP 16487896A JP 16487896 A JP16487896 A JP 16487896A JP H1010397 A JPH1010397 A JP H1010397A
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JP
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lens barrel
cam ring
cam
lens
urging
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JP16487896A
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Hiroaki Maekawa
浩章 前川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ズーミング時に、ガタ防止用の鏡筒付勢部材
をチャージする分カム部材の回転負荷が増加し、モータ
等の駆動手段の大型化につながる。 【解決手段】 カム部材4を駆動することにより互いに
近づいたり離れたりする複数のレンズ保持部材1,2の
間に、これらレンズ保持部材を互いに近づく方向又は離
れる方向に付勢する保持部材付勢手段5を設けたレンズ
鏡筒において、複数のレンズ保持部材を保持部材付勢手
段の付勢力に抗して移動させる駆動方向にカム部材を付
勢するカム部材付勢手段8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の光学機
器に用いられるズームレンズのレンズ鏡筒に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】スチールカメラ、ビデオカメラ、テレビ
カメラ等のカメラにはズーム機能が設けられており、ズ
ームレンズ用のレンズ鏡筒としては、例えば特開平4−
101110号公報にて提案されているものがある。
【0003】このレンズ鏡筒は、2つのレンズ保持部材
と、これらレンズ保持部材を光軸方向に案内するととも
にこれらレンズ保持部材の光軸回りでの回転を規制する
直進筒と、各レンズ保持部材と係合し、光軸回りで回転
駆動されることにより両レンズ保持部材を光軸方向に移
動させる(両レンズ保持部材の相対位置を変化させる)
カム部材と、このカム部材を回転駆動するモータ等の駆
動手段とを有して構成されている。そして、両レンズ保
持部材の間には、これらレンズ保持部材を互いに離す方
向に付勢して、カム部材と各レンズ保持部材との係合ガ
タ等を防止する保持部材付勢手段(コイルスプリング
等)が配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報提案のレンズ鏡筒では、駆動手段によってカム部材を
回転させ両レンズ保持部材を互いに近づける方向(テレ
方向)に移動させる際に、保持部材付勢手段をチャージ
することになるため、その分カム部材の回転負荷が増加
する。このため、駆動手段にこの回転負荷を超える大き
な出力が求められ、駆動手段の大型化につながるという
問題がある。
【0005】一方、両レンズ保持部材を互いに遠ざける
方向(ワイド方向)に移動させる際には、コイルスプリ
ングの付勢力によってカム部材の回転負荷が小さくな
る。このため、カム部材の回転方向、つまりはレンズ保
持部材の移動方向によってズーム速度に大きな差が生
じ、ズーム操作感が悪くなるという問題もある。
【0006】そこで、本願発明の第1の目的は、カム部
材の駆動手段に要求される出力を小さくするとともに、
ズーム方向によってズーム速度に大きな差が生じないよ
うにしたレンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、カム部材を駆動することに
より互いに近づいたり離れたりする複数のレンズ保持部
材の間に、これらレンズ保持部材を互いに近づく方向又
は離れる方向に付勢する保持部材付勢手段を設けたレン
ズ鏡筒において、カム部材を、複数のレンズ保持部材を
保持部材付勢手段の付勢力に抗して移動させる駆動方向
に付勢するカム部材付勢手段を設けている。
【0008】すなわち、例えば、複数のレンズ保持部材
の間にこれらレンズ保持部材を互いに離す方向(ワイド
方向)に付勢する保持部材付勢手段がある場合に、カム
部材付勢手段によってカム部材を複数のレンズ保持部材
を互いに近づける駆動方向(テレ方向)に付勢すること
により、テレ方向ズーム時における保持部材付勢手段の
チャージによる負荷をカム部材付勢手段の付勢力によっ
て軽減して、モータ等の駆動手段に要求される出力を小
さくするとともに、ワイド方向ズーム時にはカム部材付
勢手段のチャージにより負荷を従来より増加させて、ズ
ーム方向によるカム部材の駆動負荷の差つまりはズーム
速度の差が小さくなるようにしている。なお、カム部材
付勢手段としては、カム部材と所定の固定部材との間に
設けられた引張りスプリングを用いたり、カム部材のギ
ヤ部に噛み合うギヤとこのギヤを付勢するトーションス
プリングとを有してなるものを用いたりするのが望まし
い。
【0009】また、カム部材は、光軸回りで回転駆動さ
れる筒状のものを用いても、光軸に直交する方向にて平
行駆動される平面状のものを用いてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜4は、本発明の第1実施形態で
あるレンズ鏡筒を示している。図1において、1は第1
レンズ群(図示せず)を保持した1群鏡筒(レンズ保持
部材)である。この1群鏡筒1の外周には、図2に示す
ように、120度間隔で3個のカム軸1a,1b,1c
が設けられている。
【0011】2は第2レンズ群(図示せず)を保持した
2群鏡筒(レンズ保持部材)であり、1群鏡筒1と同様
に、外周にカム軸2a,2b,2cが設けられている。
3は直進筒であり、不図示のカメラ本体に固着されてい
る。
【0012】4はカムリングである。このカムリング4
の内周部は直進筒3に回転可能に嵌合している。
【0013】図2にはカムリング4を展開した状態で示
しており、この図において鎖線で示した3a,3b,3
cは直進筒3の直進溝である。これら直進溝3a,3
b,3cには、前述した1群鏡筒1のカム軸1a,1
b,1cおよび2群鏡筒2のカム軸2a,2b,2cが
それぞれ摺動可能に嵌合している。このため、1群鏡筒
1および2群鏡筒2はそれぞれ直進溝3a,3b,3c
に沿って光軸方向に案内される。
【0014】また、4a,4b,4c,4d,4e,4
fはカムリング4に形成されたカム溝である。カム溝4
a,4b,4cには、1群鏡筒1のカム軸1a,1b,
1cが摺動可能に嵌合しており、カム溝4d,4e,4
fには2群鏡筒2のカム軸2a,2b,2cが摺動可能
に嵌合している。
【0015】カム溝4a,4b,4cとカム溝4d,4
e,4fは、カムリング4が図3に示す矢印Aで示す方
向に回転することにより、1群鏡筒1と2群鏡筒2との
間の距離を短かくして両鏡筒1,2を被写体側に繰り出
し、焦点距離を長焦点(テレ)側に変化させ、逆にカム
リング4が矢印Bで示す方向に回転することにより、1
群鏡筒1と2群鏡筒2との間の距離を長くして両鏡筒
1,2を被写体から離れる側に繰り込み、焦点距離を短
焦点(ワイド)側に変化させるカム形状となっている。
【0016】5は鏡筒付勢コイルスプリングであり、1
群鏡筒1と2群鏡筒2の間に挟まれるかたちで配設さ
れ、1群鏡筒1と2群鏡筒2を互いに離反する方向に付
勢している。これにより、1群鏡筒1のカム軸1a,1
b,1cはカム溝4a,4b,4c内で光軸方向前方
(図中の左方向)に片寄せされ、2群鏡筒2のカム軸2
a,2b,2cはカム溝4d,4e,4f内で光軸方向
後方に片寄せされる。このため、本レンズ鏡筒(これを
取り付けたカメラ等)の姿勢や振動等によってレンズ鏡
筒の光学性能に影響が出ないようになっている。
【0017】6は減速ギア列であり、7はズームモータ
である。減速ギア列6はカムリング4の後端に設けられ
たギア部4gに噛合し、ズームモータ7の出力を減速し
てカムリング4に伝達する。
【0018】図3において、8はカムリング付勢スプリ
ングであり、引張りスプリングが用いられている。カム
リング付勢スプリング8は、直進筒3の光軸方向後端に
設けられたスプリング掛け部3dとカムリング4の光軸
方向後端に設けられたスプリング掛け部4hとの間に掛
けられ、カムリング4に、図3の矢印A方向に回転させ
る付勢力を与える。なお、カムリング付勢スプリング8
の付勢力は、ワイド端で最大であり、テレ端にて最小と
なる。
【0019】次に、以上のように構成されたレンズ鏡筒
のズーム動作およびこれに伴うカムリング4の回転負荷
の変化について、図4を併せ用いて説明する。図1に示
すように両鏡筒1,2がワイド端にある場合には、鏡筒
付勢コイルスプリング5は最大に伸びた状態にあり、こ
れに生じている付勢力は最小となる。一方、カムリング
4は図3の矢印B方向に回転しきっており、カムリング
付勢スプリング8は最大に伸びた状態になっている。こ
のため、カムリング付勢スプリング8に生ずる付勢力は
最大となっている。
【0020】このような状態で、不図示のズームスイッ
チを押すと、公知の制御回路によりズームモータ7に通
電され、ズームモータ7が起動して、その回転力が減速
ギア列6を介してカムリング4のギア部4gに伝達され
る。これにより、カムリング4が図3の矢印A方向に回
転すると、2群鏡筒2のカム軸2a,2b,2cがカム
リング4のカム溝4d,4e,4fのカム面から光軸方
向前方への駆動力を受けて、また1群鏡筒1はこの駆動
力を鏡筒付勢コイルスプリング5を介して受けて、両鏡
筒1,2が直進筒3の直進溝3a,3b,3cにガイド
されながら前方に繰り出される。
【0021】この間1群鏡筒1と2群鏡筒2との間の鏡
筒付勢コイルスプリング5はチャージ(圧縮)され、カ
ムリング付勢スプリング8が設けられていなければ、図
4のに示すようにチャージが進むに従ってカムリング
4の回転負荷が高い範囲で増加する。すなわち、テレ端
において最大の回転負荷Pとなる。
【0022】しかし、本実施形態では、カムリング付勢
スプリング8の付勢力がカムリング4を図3に示す矢印
A方向に作用しているので、鏡筒付勢コイルスプリング
5の付勢力によるカムリング4の回転負荷がカムリング
付勢スプリング8の付勢力によって軽減され、図4の
に示すように、に比べて低い範囲で増加するにとどま
る。すなわち、テレ端のときに最大の回転負荷P’(<
P)に増加するにとどまる。したがって、カムリング4
がワイド端からテレ端に駆動される際の回転負荷は、従
来のズームレンズ鏡筒に比べて全体的に小さくなり、ズ
ーム速度も全体的にアップする。
【0023】なお、1群鏡筒1と2群鏡筒2がテレ位置
まで繰り出されると不図示のテレスイッチを検知し、ズ
ームモータ7への通電が停止される。
【0024】一方、両鏡筒1,2がテレ端にある場合に
は、鏡筒付勢コイルスプリング5は最もチャージされた
状態にあり、これに生じている付勢力は最大となる。一
方、カムリング4は図3の矢印A方向に回転しきってお
り、カムリング付勢スプリング8は最も短くなってい
る。このため、カムリング付勢スプリング8に生ずる付
勢力は最小となっている。
【0025】このような状態で、前述したのと同様にし
てカムリング4が図3の矢印B方向に回転すると、1群
鏡筒1のカム軸1a,1b,1cはカムリング4のカム
溝4a,4b,4cのカム面から光軸方向後方への駆動
力を受けて、また2群鏡筒2は鏡筒付勢コイルスプリン
グ5を介して上記駆動力を受けて、両鏡筒1,2は直進
筒3の直進溝3a,3b,3cにガイドされながら後方
に移動する。
【0026】この間、鏡筒付勢コイルスプリング5のチ
ャージが解放されるので、カムリング付勢スプリング8
が設けられていなければ、図4のに示すようにチャー
ジ解放が進むに従ってカムリング4の回転負荷がごく低
い範囲で増加するに過ぎない。
【0027】しかし、本実施形態では、カムリング付勢
スプリング8の付勢力がカムリング4を図3に示す矢印
A方向に作用しているので、カムリング4の回転負荷が
カムリング付勢スプリング8のチャージによって増加
し、図4のに示すように、に比べて高い範囲で増加
する。したがって、カムリング4がテレ端からワイド端
に駆動される際の回転負荷は、 従来のレンズ鏡筒に比べ
全体的に若干大きくなり、ズーム速度は全体的にダウン
する。
【0028】なお、1群鏡筒1と2群鏡筒2がワイド端
まで繰り込まれると、これが不図示のワイドスイッチに
より検知され、ズームモータ7への通電が停止される。
【0029】このように、カムリング付勢スプリング8
が設けられていない従来のレンズ鏡筒では、カムリング
4の回転負荷の最大値がPであるのに対し、カムリング
付勢スプリング8が設けられている本実施形態のレンズ
鏡筒では、Pより小さいP′である。このため、本実施
形態によれば、ズームモータ7に要求される最大出力を
小さくすることができ、ズームモータ7の小型化ひいて
はレンズ鏡筒全体の小型化を図ることができる。
【0030】しかも、従来のレンズ鏡筒では、テレ側へ
のズーム時とワイド側へのズーム時とで、カムリング4
の回転負荷が図4中に鎖線で示した中立ラインを中心に
Qの範囲で変動するため、ズーム方向によって回転負荷
の差が大きく、ズーム速度の差も大きい。これに対し、
本実施形態のレンズ鏡筒では、テレ側へのズーム時とワ
イド側へのズーム時とで、上記中立ラインを中心にQよ
り小さなQ′の範囲で変動するに過ぎず、ズーム方向に
よるズーム速度の差が小さくなり、バランスの良いズー
ミングが実現可能となる。
【0031】以上説明したように本実施形態では、ワイ
ド側回転方向にカムリング4が回転する際にチャージさ
れる引張りスプリング(カムリング付勢スプリング8)
をカムリング4と直進筒3の間に設け、カムリング4を
テレ側回転方向に付勢するように構成し、カムリング付
勢スプリング8の付勢力が、カムリング4がテレ側に回
転する場合には回転負荷を軽減させるように作用し、カ
ムリング4がワイド側に回転する場合には回転負荷を増
加させるように作用するようにしている。したがって、
本実施形態によれば、カムリング4の最大の回転負荷を
小さくしてズームモータ7の小型化を図ることができ、
かつカムリング4の回転方向の違いによる回転負荷の差
とを小さくし、ズーム速度のバランスのとれたズーミン
グカメラを提供することができる。
【0032】なお、本実施形態では、直進筒3に直進溝
3a,3b,3cが形成され、カムリング4にカム溝4
a〜4fが形成されたレンズ鏡筒について説明したが、
本発明は、直進筒にカム溝が形成され、カムリングに直
進溝が形成されたレンズ鏡筒にも適用することができ
る。
【0033】また、本実施形態では、回転駆動されるカ
ムリング4を用いたレンズ鏡筒について説明したが、本
発明は、平面駆動されるカムプレートを用いたレンズ鏡
筒にも適用できる。
【0034】(第2実施形態)図5は本発明の第2実施
形態であるズームレンズ鏡筒を示している。本実施形態
における直進筒13およびカムリング14はそれぞれ、
第1実施形態の直進筒3およびカムリング4に相当し、
これらの構造、機能は第1実施形態とほぼ同様であるの
で詳しい説明は省略する。また、本実施形態において
も、図示はしないが、1群鏡筒1と2群鏡筒(図示せ
ず)との間に鏡筒付勢コイルスプリングが設けられてい
る。
【0035】18はトーションスプリングであり、19
はカムリング付勢ギアである。20aは不図示の鏡筒地
板と一体の軸であり、この軸20aには、カムリング付
勢ギア19が回転可能に取り付けられている。また、カ
ムリング付勢ギア19の円筒部19aには、トーション
スプリング18のコイル内径部が取り付けられている。
【0036】20bは上記鏡筒地板と一体のスプリング
掛け軸であり、このスプリング掛け軸20bには、トー
ションスプリング18のフック部の一端が掛けられてい
る。また、トーションスプリング18のフック部の他の
一端は、カムリング付勢ギア19のスタット部19bに
掛けられている。このため、トーションスプリング18
は、カムリング付勢ギア19を図中の矢印C方向に回転
させるよう付勢する。カムリング付勢ギア19はカムリ
ング14の後端に設けられたギア部14gに噛合し、ト
ーションスプリング18の付勢力を伝達してカムリング
14を矢印A方向に回転付勢する。すなわち、トーショ
ンスプリング18は、第1実施形態のカムリング付勢ス
プリング8と同様に機能する。
【0037】このように構成されたレンズ鏡筒では、ワ
イド端において、不図示のズームスイッチを押すと、第
1実施形態と同様にしてカムリング14が矢印A方向に
回転駆動される。このとき、トーションスプリング18
の付勢力が、カムリング付勢ギア19を介してカムリン
グ14を矢印A方向に回転させる方向に作用し、鏡筒付
勢コイルスプリングのチャージによるカムリング14の
回転負荷を、トーションスプリング18が設けられてい
ない場合に比べて減少させる。このため、第1実施形態
の図4のに示したのと同様に、従来のものに比べて最
大の回転負荷が小さくなり、またズーム速度は全体的に
アップする。
【0038】一方、テレ端において、不図示のズームス
イッチを押してカムリング14を矢印B方向に回転させ
ると、カムリング付勢ギア19が矢印C方向と逆方向に
回転し、トーションスプリング18がチャージされる。
トーションスプリング18に生じた付勢力は、カムリン
グ付勢ギア19を介してカムリング14を矢印A方向に
回転させる方向に作用するので、トーションスプリング
18が設けられていない場合に比べてカムリング4の回
転負荷が増加する。このため、第1実施形態の図4の
に示したのと同様に、従来のものに比べてズーム速度は
全体的にダウンする。
【0039】以上説明したように本実施形態では、ワイ
ド側回転方向にカムリング4が回転する際にチャージさ
れるトーションスプリング18により、カムリング付勢
ギア19を介してカムリング4をテレ側回転方向に付勢
するように構成している。このため、トーションスプリ
ング18の付勢力は、カムリング14がテレ側に回転す
る場合には回転負荷を軽減させるように作用し、カムリ
ング14がワイド側に回転する場合には回転負荷を増加
させるように作用する。したがって、本実施形態によれ
ば、カムリング14の最大の回転負荷を小さくして、カ
ムリング14を回転駆動するモータ等の小型化を図るこ
とができ、かつカムリング14の回転方向の違いによる
回転負荷の差とを小さくし、ズーム速度のバランスのと
れたズーミングカメラを提供することができる。
【0040】なお、上記各実施形態では、直進筒3,1
3に直進溝が形成され、カムリング4,14にカム溝が
形成されたレンズ鏡筒について説明したが、本発明は、
直進筒にカム溝が形成され、カムリングに直進溝が形成
されたレンズ鏡筒にも適用することができる。
【0041】また、上記各実施形態では、回転駆動され
るカムリング4,14を用いたレンズ鏡筒について説明
したが、本発明は、平行駆動されるカムプレートを用い
たレンズ鏡筒にも適用できる。
【0042】しかも、上記各実施形態では、コイルスプ
リング5によって2つの可動鏡筒(レンズ保持部材)を
互いに離れる方向に付勢する場合について説明したが、
本発明は、2つのレンズ保持部材のうち一方が固定され
ている場合や、コイルスプリングによって2つのレンズ
保持部材を互いに近づける方向に付勢している場合にも
適用することができる。
【0043】また、本発明は、以上の実施形態および変
形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせ
て用いてもよい。
【0044】さらに、本発明は、一眼レフカメラ、レン
ズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメ
ラのレンズ鏡筒に適用することができ、さらにはカメラ
以外の光学機器やその他の装置、さらにはそれらカメラ
や光学機器やその他の装置に適用される装置またはこれ
らを構成する要素に対しても適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、カム部材を駆動してズーミングを行う場合の保
持部材付勢手段のチャージ等による負荷を、カム部材付
勢手段の付勢力によって軽減することができるので、カ
ム部材を駆動する駆動手段に要求される出力を小さく
し、駆動手段の小型化を図ることができる。しかも、カ
ム部材を駆動方向他方に駆動してズーミングを行う場合
は、カム部材付勢手段のチャージによって負荷を生じさ
せることにより、ズーム方向によるカム部材の負荷の差
つまりはズーム速度の差を小さくすることができるの
で、操作感のよいズームレンズ鏡筒を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の断面
図である。
【図2】上記レンズ鏡筒の直進筒とカムリングの展開図
である。
【図3】上記レンズ鏡筒の正面図である。
【図4】上記レンズ鏡筒におけるカムリングの回転負荷
のスプリング依存性を説明するグラフ図である。
【図5】本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒の正面
図である。
【符号の説明】
1…1群鏡筒 2…2群鏡筒 3,13…直進筒 4,14…カムリング 5…鏡筒付勢コイルスプリング 6…減速ギア列 7…ズームモータ 8…カムリング付勢スプリング 18…トーションスプリング 19…カムリング付勢ギア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カム部材を駆動することにより互いに近
    づいたり離れたりする複数のレンズ保持部材の間に、こ
    れらレンズ保持部材を互いに近づく方向又は離れる方向
    に付勢する保持部材付勢手段を設けたレンズ鏡筒におい
    て、 前記カム部材を、前記複数のレンズ保持部材を前記保持
    部材付勢手段の付勢力に抗して移動させる駆動方向に付
    勢するカム部材付勢手段を有することを特徴とするレン
    ズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記カム部材付勢手段が、引張りスプリ
    ングであることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡
    筒。
  3. 【請求項3】 前記カム部材付勢手段が、前記カム部材
    のギヤ部に噛み合うギヤと、このギヤを付勢するトーシ
    ョンスプリングとを有して構成されることを特徴とする
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記カム部材が回転駆動されることを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレンズ鏡
    筒。
  5. 【請求項5】 前記カム部材が平行駆動されることを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレンズ鏡
    筒。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載のレン
    ズ鏡筒を備えたことを特徴とする光学機器。
JP16487896A 1996-06-25 1996-06-25 レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器 Pending JPH1010397A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005315959A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Nitto Kogaku Kk 鏡筒装置
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