JP2000249892A - レンズ鏡筒 - Google Patents
レンズ鏡筒Info
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Abstract
カスモードとの間の迅速かつ確実な切換えを実現すると
共に、マニュアルフォーカシング時における操作性の向
上を図ったレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】 後部固定筒の前端面側には、内接ギヤ環
と第1ウェーブワッシャとが配設されている。鏡筒側カ
プラは、後端にカップリング部が形成され、前端に内接
ギヤ環のギヤに噛み合うピニオンが形成されている。マ
ニュアルフォーカス環は、外部固定筒と内部固定筒とに
より、回動かつ所定量前後動自在に支持されている。マ
ニュアルフォーカス環は、第2ウェーブワッシャにより
前方に付勢され、ローラ駆動環の後端面と段付アイドル
ローラの小径部とは所定の間隙をもって対峙している。
マニュアルフォーカス環は、ディテント機構の作用によ
り、マニュアルフォーカス位置とオートフォーカス位置
とでそれぞれ係止・保持される。
Description
れるレンズ鏡筒に係り、詳しくは、オートフォーカスモ
ードとマニュアルフォーカスモードとの間の迅速かつ確
実な切換え等を実現する技術に関する。
ズを始めとして、広角レンズや望遠レンズ等、種々の形
式のレンズ鏡筒が装着される。レンズ鏡筒は、一枚ある
いは複数枚の光学レンズからなるレンズ群を複数有して
おり、各レンズ群間の相対距離を適宜変動させることに
よりフォーカシングが行われる。そして近年では、比較
的低価格帯のカメラにおいても、撮影者が鏡筒外周面の
マニュアルフォーカス環を回動させてフォーカシングを
行うマニュアルフォーカスモードに加え、フォーカシン
グをカメラ自体が行うオートフォーカスモードを備えた
ものが主流となっている。この種のカメラでは、カメラ
本体内にマイクロコンピュータやCCDセンサ、電動モ
ータ等からなる合焦駆動制御機構が組み込まれており、
被写体までの距離が検出されると、電動モータがレンズ
鏡筒内の合焦用レンズ群を前進あるいは後退駆動する構
造となっている。
鏡筒では、実開平3−26108号公報に記載されたよ
うに、鏡筒側面等に設けられたモード切換スイッチを操
作することにより、オートフォーカスとマニュアルフォ
ーカスとのモード切換えが可能となっている。モード切
換スイッチは、カメラ側の合焦駆動制御機構を作動ある
いは停止させる他、合焦レンズ群の駆動源を合焦駆動制
御機構とマニュアルフォーカス環との間で切換えるクラ
ッチを作動させる。すなわち、オートフォーカスモード
時に撮影者がモード切換スイッチを切換えると、合焦駆
動制御機構への電力供給が断たれれると同時に、合焦レ
ンズ群保持筒に連結された連動リングの連結対象がクラ
ッチにより合焦駆動制御機構からマニュアルフォーカス
環に切換えられ、マニュアルフォーカス環の回転が連動
リングに伝達される。
レンズ鏡筒では、モード切換スイッチがレンズ鏡筒に外
嵌するロータリスイッチ(モード切換環)であるため、
撮影時における操作性等に大きな問題があった。
撮影時には、撮影者が、右手でカメラボディをホールド
し、左手でレンズ鏡筒のマニュアルフォーカス環を把持
して回動操作することが普通である。そのため、撮影者
は、マニュアルフォーカスモードからオートフォーカス
モードへの切換えにあたり、左手をマニュアルフォーカ
ス環からモード切換環に持ち替え、モード切換環の回動
操作を行わなければならない。一方、オートフォーカス
モードからマニュアルフォーカスモードへの切換えにあ
たっては、左手をカメラボディやレンズ鏡筒からモード
切換環に持ち替えて回動操作を行った後、改めて左手で
マニュアルフォーカス環を把持しなければならない。通
常、撮影者は被写体をファインダ内にとらえたままモー
ド切換えを行うが、これらの操作が手探りとなるために
迅速性や確実性が得難くなり、シャッターチャンスを逃
す要因となる他、遠写時等においては、カメラを多少な
りともぶれさせてしまい、ファインダ内の被写体を見失
うこともあった。
は、遊星歯車機構の原理により、連動リングの回転数が
マニュアルフォーカス環の回転数の1/2となる。一般
に、合焦駆動制御機構の減速比、合焦レンズ群保持筒に
形成されたフォーカシングカムのリード角、∞位置から
至近位置までのスキャンに要する駆動時間等は、カメラ
ボディ内の駆動モータの特性と、レンズ鏡筒のフォーカ
シングに対する負荷トルク容量とにより自ずと決まり、
マニュアルフォーカス環の∞位置から至近位置までの回
転角も同様に定まってしまう。ところが、この回転角が
撮影者のマニュアルフォーカシング操作に適していれば
よいが、過大あるいは過小であった場合には、マニュア
ルフォーカス環の操作量に対するファインダ内における
被写体像面の移動速度が許容範囲から外れ、フォーカシ
ング操作が非常に行い難くなる問題があった。
オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモード
との間の迅速かつ確実な切換えを実現すると共に、マニ
ュアルフォーカシング時における操作性の向上を図った
レンズ鏡筒を提供することを目的とする。
に、請求項1の発明では、合焦制御装置が回転駆動装置
を介して合焦光学系を駆動制御するオートフォーカスモ
ードと、撮影者が前記合焦光学系を駆動するマニュアル
フォーカスモードとが選択可能なレンズ鏡筒であって、
連動リングと該連動リングにカム機構を介して連結され
た合焦光学系保持部材とからなり、該連動リングへの回
転入力に応じて該合焦光学系保持部材を固定筒に対し光
軸に沿って移動させる合焦光学系移動装置と、前記オー
トフォーカスモードを選択するオートフォーカス位置
と、前記マニュアルフォーカスモードを選択するマニュ
アルフォーカス位置とに前記固定筒に対して前後移動可
能で、かつ、マニュアルフォーカス位置に切換えられた
際には、手動による回動操作が可能となるマニュアルフ
ォーカス環と、前記マニュアルフォーカス環がオートフ
ォーカス位置に切り換えられたときには、前記回転駆動
装置の回転力を前記連動リングに伝達する一方、前記マ
ニュアルフォーカス環がマニュアルフォーカス位置に切
り換えられたときには、該マニュアルフォーカス環の回
転力を前記連動リングに伝達するクラッチ装置と、前記
マニュアルフォーカス環を前記オートフォーカス位置ま
たは前記マニュアルフォーカス位置に係止・保持するデ
ィテント機構とを有し、前記クラッチ装置は、前記連動
リングの外周に回動自在に保持され、前記マニュアルフ
ォーカス位置で前記マニュアルフォーカス環に転接し、
前記オートフォーカス位置で前記固定筒に転接する一
方、前記マニュアルフォーカス環に転接する部位の外径
と前記固定筒に転接する部位の外径とが異なる段付アイ
ドルローラと、前記回転駆動装置を該段付アイドルロー
ラを介して前記固定筒に押圧する付勢部材とを備えたも
のを提案する。
カス環を把持したままでこれを前方あるいは後方に移動
させると、クラッチ装置によるオートフォーカスモード
とマニュアルフォーカスモードとの間の切換えが行われ
る。そして、オートフォーカスモード時においては、回
転駆動装置が付勢部材により段付アイドルローラの大径
側(あるいは、小径側)を介して固定筒に押圧される一
方、マニュアルフォーカス環は段付アイドルローラから
離間している。これにより、回転駆動装置の回転駆動力
が段付アイドルローラを保持した連動リングに伝達さ
れ、合焦光学系保持部材が進退してオートフォーカシン
グが行われる。また、マニュアルフォーカスモード時に
おいては、例えば、撮影者がマニュアルフォーカス環を
後方に移動させると、付勢部材の付勢力に打ち勝ってマ
ニュアルフォーカス環が段付アイドルローラの小径側
(あるいは、大径側)と当接する一方、電力の供給が停
止されて回転駆動装置が回転しなくなる。これにより、
マニュアルフォーカス環の回転操作力が段付アイドルロ
ーラを保持した連動リングに伝達され、合焦光学系保持
部材が進退してマニュアルフォーカシングが行われる。
また、マニュアルフォーカス環は、ディテント機構によ
りオートフォーカス位置あるいはマニュアルフォーカス
位置で保持されるため、モード切換時における節度等が
向上する。更に、段付アイドルローラにおけるマニュア
ルフォーカス環に転接する部位の外径と固定筒に転接す
る部位の外径とを適宜増減することにより、マニュアル
フォーカス環の∞位置から至近位置までの回転角も自由
に設定することができる。
ンズ鏡筒において、前記段付アイドルローラは、前記光
軸に直交する方向に回転中心を有するものを提案する。
この発明では、段付アイドルローラは、固定筒や回転駆
動装置、マニュアルフォーカス環の回転方向に略沿って
回転することになるため、接触面の滑りや摩耗等が生じ
難くなる。
に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
レンズ鏡筒の縦断面図である。図1において、符号1で
示された部材はカメラ(図示せず)に装着される円筒形
状の固定筒であり、後端部に複数個のバヨネットラグ3
が形成された後部固定筒5と、鏡筒外殻の一部を形成す
る外部固定筒7と、第1レンズ群9および第4レンズ群
11を保持する内部固定筒13とからなっている。固定
筒1は、ねじ等により締結・一体化された複数個の部材
から構成されているが、本実施形態では説明の便宜上単
一の部材として扱う。尚、図中の符号Lはレンズ鏡筒の
光軸を示している。
7の内周面に摺接するかたちで、内周面にギヤ部21が
形成された内接ギヤ環23と、この内接ギヤ環23を前
方に付勢する第1の付勢部材たる第1ウェーブワッシャ
25とが配設されている。また、後部固定筒5には、鏡
筒側カプラ27が回動自在に支持されている。鏡筒側カ
プラ27は、後端に図示しないカメラ側カプラに係合す
るカップリング部29が形成され、前端に内接ギヤ環2
3のギヤ21に噛み合うピニオン31が形成されてい
る。したがって、カメラ内の図示しないフォーカシング
モータによりカメラ側カプラが回転駆動されると、その
回転が鏡筒側カプラ27を介して内接ギヤ環23に伝達
され、内接ギヤ環23が光軸Lを中心として正逆いずれ
かの方向に回転する。
4レンズ群11との間に、合焦光学系を構成する第2レ
ンズ群33および第3レンズ群35を保持する合焦光学
系保持環37が内嵌している。合焦光学系保持環37
は、内部固定筒13に光軸Lを中心に回動かつ前後動自
在に支持されると共に、内部固定筒13に形成されたリ
ード溝39を貫通する複数本の連動ピン41がその外周
面に突設されている。また、内部固定筒13には、後端
部にフランジ43が形成された連動リング45が回動自
在に外嵌しており、この連動リング45の前部に形成さ
れた直線溝47に合焦光学系保持環37の連動ピン41
が係合している。したがって、連動リング45が回転駆
動されると、その回転が直線溝47を介して連動ピン4
1に伝達され、連動ピン41がリード溝39に沿って移
動することにより、合焦光学系保持環37が光軸Lに沿
って進退する。
外周面に突設されたピボット51を介して、複数個の段
付アイドルローラ53が回動自在に支持されている。本
実施形態の段付アイドルローラ53は、ゴム等の弾性体
を金属筒に外嵌・固着させたものであり、その回転中心
(すなわち、ピボット51の軸心)が光軸Lに直交して
いる。段付アイドルローラ53は、図2に示したよう
に、直径Dbの大径部53aと直径Db’の小径部53
bとを有しており、図1の状態では、大径部53aの後
部が内接ギヤ環23の前端面に当接する一方、大径部5
3aの前部が外部固定筒7の前部内側に形成された軌道
環55の後端面に当接しており、第1ウェーブワッシャ
25の付勢力により、段付アイドルローラ53が内接ギ
ヤ環23と軌道環55とに挟圧されるかたちとなってい
る。したがって、内接ギヤ環23が回転駆動されると、
内接ギヤ環23に接触した段付アイドルローラ53が軌
道環55の後端面に沿って転動し、段付アイドルローラ
53をフランジ43に支持した連動リング45が内接ギ
ヤ環23の1/2の回転数で回転する。尚、連動リング
45のフランジ43には、その外周面の一部に距離目盛
57が形成されており、外部固定筒7の一部に嵌め込ま
れた透明合成樹脂製の目盛確認窓59を通して撮影距離
(連動リング45の回転位置)を確認できる。
は、マニュアルフォーカス環61の先端部と内部固定筒
13との間に組み込まれている。図3(図1中のA部拡
大図)に示したように、ディテント機構71は、マニュ
アルフォーカス環61の内周面に所定の角度範囲で刻設
された前後の第1,第2環状溝73,75と、内部固定
筒13の外周に穿設されたボール収納穴77と、ボール
収納穴77に収納されたディテントボール79と、ディ
テントボール79をマニュアルフォーカス環61の内周
面に付勢するコイルスプリング81とからなっている。
マニュアルフォーカス環61は、第1,第2環状溝7
3,75にディテントボール79が侵入することで、後
述するマニュアルフォーカス位置とオートフォーカス位
置(すなわち、図1に示した状態)との2位置でそれぞ
れ係止・保持される。尚、コイルスプリング81のばね
力は、マニュアルフォーカス環61が第1,第2ウェー
ブワッシャ25,65により前方に付勢された場合に
も、マニュアルフォーカス環61をマニュアルフォーカ
ス位置で保持できる大きさに設定されている。
は、オートフォーカスモードでの撮影を行う場合、右手
でカメラボディをホールドし、左手でマニュアルフォー
カス環61を把持する。この際、コイルスプリング81
の付勢力により、図3に示したように第2環状溝75に
ディテントボール79が侵入するため、マニュアルフォ
ーカス環61はオートフォーカス位置で確実に保持され
て不用意に移動することがない。そして、撮影者が被写
体をファインダ内にとらえると、カメラ内のマイクロコ
ンピュータは、CCDセンサ等から入力した距離情報に
応じて、合焦用電動モータやギヤ機構によりカメラ側カ
プラを回転させる。この回転は、カメラ側カプラに係合
した鏡筒側カプラ27に伝達され、図4(図1中のB部
拡大斜視図)に示したように、鏡筒側カプラ27の前端
に形成されたピニオン31が正逆いずれかの回転方向
(図4では、右方向)に回転する。
オン31に噛み合った内接ギヤ環23も図4中右方向に
回転し、ウェーブワッシャ25によって内接ギヤ環23
が前方に付勢されていることから、内接ギヤ環23の前
端面に当接した段付アイドルローラ53が図4中左方向
に回転する。そして、オートフォーカスモードにおいて
は、段付アイドルローラ53は、その大径部53aが外
部固定筒7の軌道環55に当接しているため、軌道環5
5の後端面に沿って図4中右方向に転動する。この際、
段付アイドルローラ53は、光軸Lと直交する方向に回
転中心を有するため、内接ギヤ環23や軌道環55とは
円滑に転接することになり、耐久性や異音の原因となる
転接面の摩耗やスリップが殆ど生じない。
動リング45も、フランジ43に固着されたピボット5
1を介して段付アイドルローラ53を支持しているた
め、図4中右方向に内接ギヤ環23の1/2の回転数を
もって回転する。連動リング45が回転すると、この回
転は、連動リング45に形成された直線溝47を介し
て、合焦光学系保持環37に固着された連動ピン41に
伝達される。連動ピン41は、内部固定筒13のリード
溝39にも係合しているため、リード溝39の傾斜によ
り光軸Lに沿って進退する。これにより、連動ピン41
と一体の合焦光学系保持環37も進退し、合焦光学系保
持環37に保持された第2レンズ群33および第3レン
ズ群35が光軸Lに沿って移動し、オートフォーカシン
グが実現される。
とらえたままで、オートフォーカスモードからマニュア
ルフォーカスモードに切換える場合、図5に示したよう
に、所定の力でマニュアルフォーカス環61を後方に引
き寄せる。すると、図6(図5中のC部拡大図)に示し
たように第2環状溝73にディテントボール79が侵入
するため、撮影者が手を離してもマニュアルフォーカス
環61はマニュアルフォーカス位置で保持される。この
状態において、マニュアルフォーカス環61のローラ駆
動環63は、その後端面が第1ウェーブワッシャ25の
付勢力に打勝って段付アイドルローラ53の小径部53
bに当接した後、第2ウェーブワッシャ65の付勢力に
打勝って段付アイドルローラ53を後方に押圧する。こ
れにより、段付アイドルローラ53は、連動リング45
および内接ギヤ環23と伴に所定量後退し、段付アイド
ルローラ53の大径部53aと軌道環55との間には間
隙が形成される。
すると、ローラ駆動環63に固着されたブラシ67が外
部固定筒7に貼着されたフレキシブルプリント基板69
上を後退する。これにより、レンズ鏡筒側の信号処理基
盤からカメラ側のマイクロコンピュータにマニュアルフ
ォーカスモードであることを示す信号が出力され、カメ
ラ内では電動モータの駆動が停止される。この状態で
は、第1ウェーブワッシャ25が光軸L方向に圧縮され
るため、内接ギヤ環23の後面と第1ウェーブワッシャ
25の前面との間には所定の摩擦力が発生する。本実施
形態の場合、この摩擦力が連動リング45の回転に要す
る回転トルクより大きくなるように、第1ウェーブワッ
シャ25のばね常数や内接ギヤ環23と第1ウェーブワ
ッシャ25との間の摩擦係数が設定されている。
図)に示したように、撮影者がマニュアルフォーカス環
61を図7中右方向に回動させると、ローラ駆動環63
の後端面に当接した段付アイドルローラ53も図7中右
方向に回転する。そして、マニュアルフォーカスモード
においては、段付アイドルローラ53は、大径部53a
が圧接した内接ギヤ環23が上述した第1ウェーブワッ
シャ25との摩擦力により静止しているため、内接ギヤ
環23の前端面に沿って図7中右方向に転動する。
付アイドルローラ53を支持した連動リング45も図7
中右方向に回転する。そして、図8において、内接ギヤ
環23における段付アイドルローラ53の大径部53a
との当接部位の径をDa、ローラ駆動環63における段
付アイドルローラ53の小径部53bとの当接部位の径
をDcとすると、大径部53aの直径がDb、小径部5
3bの直径がDb’であるから、遊星歯車機構の原理に
より、ローラ駆動環63の1回転あたりの連動リング4
5の回転数NはDb・Dc/(Da・Db’+Db・D
c)となる。したがって、段付アイドルローラ53の大
径部53aの外径Dbや小径部53bの外径Db’を適
宜増減させることにより、ローラ駆動環63の回動量
(すなわち、マニュアルフォーカス環61の操作量)に
対する連動リング45の回動量(すなわち、合焦光学系
保持環37の進退量)を任意に設定することが可能とな
る。
は、マニュアルフォーカス環61を把持したままで迅速
にモード切換えを行うことが可能となるため、その操作
性が従来装置に較べて飛躍的に向上すると共に、モード
切換時にファインダ内にとらえた被写体を見失うこと等
が少なくなる。また、マニュアルフォーカス環61は、
ディテント機構71によりオートフォーカス位置とマニ
ュアルフォーカス位置とで係止・保持されるため、操作
性が非常に良好となる。更に、撮影者によるマニュアル
フォーカス環61の操作量と、連動リング45の回動量
との比が自在に設定できるため、種々の仕様のレンズ鏡
筒においても最適なフォーカシング操作性を得ることが
可能となる。
本発明の態様はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、オートフォーカスモードか
らマニュアルフォーカスモードへの切換時にマニュアル
フォーカス環を後方に引き寄せるものとしたが、前方に
押し出すようにしてもよい。また、上記実施形態では、
ディテント機構として、環状溝とディテントボールとか
らなるものを採用したが、ディテントピンや板ばねを用
いたものもの等、種々の構造が採用し得る。また、上記
実施形態では、段付アイドルローラの大径部を軌道環に
転接させ、小径部をローラ駆動環に転接させるようにし
たが、この関係を逆にしてもよい。また、上記実施形態
は、本発明を4群形式のレンズ鏡筒に適用したものであ
るが、他の形式のレンズ鏡筒に適用してもよい。更に、
フォーカス機構等の具体的構成等についても、上記実施
形態での例示に限られるものではなく、設計上の都合等
により適宜変更可能である。
動装置を介して合焦光学系を駆動制御するオートフォー
カスモードと、撮影者が前記合焦光学系を駆動するマニ
ュアルフォーカスモードとが選択可能なレンズ鏡筒であ
って、連動リングと該連動リングにカム機構を介して連
結された合焦光学系保持部材とからなり、該連動リング
への回転入力に応じて該合焦光学系保持部材を固定筒に
対し光軸に沿って移動させる合焦光学系移動装置と、前
記オートフォーカスモードを選択するオートフォーカス
位置と、前記マニュアルフォーカスモードを選択するマ
ニュアルフォーカス位置とに前記固定筒に対して前後移
動可能で、かつ、マニュアルフォーカス位置に切換えら
れた際には、手動による回動操作が可能となるマニュア
ルフォーカス環と、前記マニュアルフォーカス環がオー
トフォーカス位置に切り換えられたときには、前記回転
駆動装置の回転力を前記連動リングに伝達する一方、前
記マニュアルフォーカス環がマニュアルフォーカス位置
に切り換えられたときには、該マニュアルフォーカス環
の回転力を前記連動リングに伝達するクラッチ装置と、
前記マニュアルフォーカス環を前記オートフォーカス位
置あるいは前記マニュアルフォーカス位置でそれぞれ保
持するディテント機構とを備えたため、撮影者がマニュ
アルフォーカス環を把持したままでこれを前方あるいは
後方に移動させることによりモード切換が迅速かつ容易
に行われるようになり、シャッターチャンスを逃した
り、ファインダ内の被写体を見失う頻度が少なくなる
他、マニュアルフォーカス環がオートフォーカス位置と
マニュアルフォーカス位置とで保持されるために良好な
操作性が得られる。
ード時を示す縦断面図である。
スモード時を示す縦断面図である。本発明の一実施形態
に係るレンズ鏡筒の要部を示す縦断面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】合焦制御装置が回転駆動装置を介して合焦
光学系を駆動制御するオートフォーカスモードと、撮影
者が前記合焦光学系を駆動するマニュアルフォーカスモ
ードとが選択可能なレンズ鏡筒であって、 連動リングと該連動リングにカム機構を介して連結され
た合焦光学系保持部材とからなり、該連動リングへの回
転入力に応じて該合焦光学系保持部材を固定筒に対し光
軸に沿って移動させる合焦光学系移動装置と、 前記オートフォーカスモードを選択するオートフォーカ
ス位置と、前記マニュアルフォーカスモードを選択する
マニュアルフォーカス位置とに前記固定筒に対して前後
移動可能で、かつ、マニュアルフォーカス位置に切換え
られた際には、手動による回動操作が可能となるマニュ
アルフォーカス環と、 前記マニュアルフォーカス環がオートフォーカス位置に
切り換えられたときには、前記回転駆動装置の回転力を
前記連動リングに伝達する一方、前記マニュアルフォー
カス環がマニュアルフォーカス位置に切り換えられたと
きには、該マニュアルフォーカス環の回転力を前記連動
リングに伝達するクラッチ装置と、 前記マニュアルフォーカス環を前記オートフォーカス位
置または前記マニュアルフォーカス位置に係止・保持す
るディテント機構とを有し、 前記クラッチ装置は、 前記連動リングの外周に回動自在に保持され、前記マニ
ュアルフォーカス位置で前記マニュアルフォーカス環に
転接し、前記オートフォーカス位置で前記固定筒に転接
する一方、前記マニュアルフォーカス環に転接する部位
の外径と前記固定筒に転接する部位の外径とが異なる段
付アイドルローラと、 前記回転駆動装置を該段付アイドルローラを介して前記
固定筒に押圧する付勢部材とを備えたことを特徴とする
レンズ鏡筒。 - 【請求項2】前記段付アイドルローラは、前記光軸に直
交する方向に回転中心を有することを特徴とする、請求
項1記載のレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
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JP05292899A JP4352494B2 (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP05292899A JP4352494B2 (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | レンズ鏡筒 |
Publications (3)
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---|---|
JP2000249892A true JP2000249892A (ja) | 2000-09-14 |
JP2000249892A5 JP2000249892A5 (ja) | 2006-05-11 |
JP4352494B2 JP4352494B2 (ja) | 2009-10-28 |
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Family Applications (1)
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1999
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