JP2012053159A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、効率良く確実に回転伝達でき、長期の使用でも良好に回転伝達できる耐久性良好なローラーを有するレンズ鏡筒の提供を目的とする。
【解決手段】第1リング部材としての出力リング4に保持されたローラー42と、ローラー42を挟持した第2リング部材としてのマニュアル用入力リング71及び第3リング部材としてのオート用入力リング63とを備える。ローラー42は、夫々、ローラー本体当接部45aを有するローラー本体45と、弾性部材46とを備える。弾性部材46は、ローラー本体当接部45aよりも外周方向に突出するように配設されているとともに、上記挟持された際に弾性変形し、ローラー本体当接部45aもマニュアル用入力リング71とオート用入力リング63との夫々に当接する。
【選択図】図7

Description

本発明は、カメラのレンズ鏡筒に関するものである。
従来から、例えばカメラのレンズ鏡筒の動力伝達部材として、ローラーを用いたものが広く知られており、例えば特許文献1に開示されたものがある。このものは、例えば手操作で光軸まわりに回転する第1の部材と、第1の部材に当接可能に設けられ、第1の部材の回転に応じて第1の部材との摩擦力によって回転し、この回転によって第2の部材を回転させるローラーと、ローラーにおける第1の部材との当接面である外周面に、凹部と凸部とが不規則に配置された凹凸形状を備える凹凸部とを備えたものである。そして、ローラーを介して第2の部材を回転させることにより、レンズを駆動操作できるようにしている。又、その操作に際して、凹凸部によって操作者に与える操作感を向上できるものとされている。
特開2008−180909号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示のものにおいては、使用により凹凸部の凸部が磨耗し、凹凸の段差が少なくなって第1の部材の回転に応じてローラーが滑りを起こして確実に回転できず効率良く回転伝達できなくなるおそれがある。又、磨耗によってローラーの径が小さくなる、またはローラーに当接する部材が削れるおそれがあり、その場合には、なおさらローラーが滑りを起こし易くなって回転伝達効率が悪くなってしまい、耐久性が良くないという問題点がある。
本発明は、効率良く確実に回転伝達でき、長期の使用でも良好に回転伝達できる耐久性良好なローラーを有するレンズ鏡筒の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係るレンズ鏡筒は、第1リング部材と、前記第1リング部材に回転可能に保持された少なくとも3つのローラーと、前記ローラーの外周を光軸方向の両側から挟持するようにしてローラーの両側夫々に、光軸回りに回転可能に配設された第2リング部材及び第3リング部材とを備え、前記第2リング部材と第3リング部材とのいずれか一方の回転に伴って前記ローラーが回転して前記いずれか他方又は前記第1リング部材に前記いずれか一方の回転力を伝達できるようにしたレンズ鏡筒であって、前記ローラーの少なくとも1つは、筒状のローラー本体と、前記ローラー本体に保持された弾性部材とを備え、前記ローラー本体は、その外周に、前記第2リング部材と第3リング部材との夫々に当接するローラー本体当接部を備え、前記弾性部材は、前記ローラー本体における前記ローラー本体当接部の軸方向の側方側に、全周に渡って、前記ローラー本体当接部よりも外周方向に突出するように配設されているとともに、前記ローラーが前記第2リング部材と第3リング部材とに挟持された際に、当該弾性部材が前記第2リング部材と第3リング部材とに押圧されて弾性変形して前記ローラー本体当接部が前記第2リング部材と第3リング部材との夫々に当接し得るように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、弾性部材によって、第2リング部材と第3リング部材とのいずれか一方の回転に伴ってローラーを滑ることなく確実に回転させことができ、第2リング部材と第3リング部材とのいずれか一方の回転力を効率よく伝達できる。
又、ローラーが第2リング部材と第3リング部材とに挟持された際に、弾性部材が第2リング部材と第3リング部材とに押圧されて弾性変形してローラー本体当接部が第2リング部材と第3リング部材との夫々に当接し得るように構成されているため、長年の使用によっても弾性部材が塑性変形するようなことを防止でき、耐久性の良好なものにできる。又、第2リング部材又は第3リング部材から弾性部材に衝撃荷重がかかったような場合にも、その衝撃荷重をローラー本体当接部で受けることができ、弾性部材が破損等するおそれの少ないものにできる。
他の一態様では、上述のレンズ鏡筒において、前記弾性部材は、リング状のものから構成されているとともに、その外周に、前記第2リング部材と第3リング部材との夫々に当接する弾性部材当接部を備え、前記弾性部材当接部は、径方向外側に凸になるように形成された外周湾曲面を有し、前記ローラー本体は、前記弾性部材の内周を保持する弾性部材用保持部を備え、前記弾性部材用保持部は、その外径が前記弾性部材の内径よりも大きく、且つ前記ローラー本体当接部の外径よりも径小に構成されている。
この構成によれば、弾性部材をローラー本体に装着し易いものにできるとともに、装着後は、弾性部材が弾性部材用保持部を滑り動くことがなく、第2リング部材と第3リング部材とのいずれか一方の回転に伴ってローラーを確実に回転させることができる。又、弾性部材当接部の外周湾曲面によって、弾性部材の軸方向の中心部を第2リング部材と第3リング部材とに当接させることができ、第2リング部材及び第3リング部材の回転を妨げるおそれの少ないものにできる。又、外周面を湾曲させることで、当接面を少なくすることができ、作動効率の向上を図ることができる。
他の一態様では、上述のレンズ鏡筒において、前記第1リング部材は、その径方向に延ばされたローラー軸を備え、前記ローラー本体は、夫々、前記ローラー軸の軸回りに回転可能に保持され、前記ローラー本体当接部は、前記ローラー本体における前記弾性部材より前記径方向内側の基部に形成されるように構成されている。
この構成によれば、ローラー本体当接部はローラー本体における弾性部材より第1リング部材の径方向内側となる基部に形成されているため、ローラー本体における弾性部材より径方向外側の先端側に形成する場合に較べ、ローラー本体当接部が回転する際に第2リング部材或いは第3リング部材に与える回転抵抗を少なくできる。これにより、第2リング部材或いは第3リング部材の回転を妨げるおそれの少ないものにできる。
他の一態様では、上述のレンズ鏡筒において、前記ローラー本体は、当該ローラー本体における前記弾性部材用保持部より前記径方向外側の先端部に、前記弾性部材用保持部よりも径大な外れ防止部を備えている。
この構成によれば、外れ防止部によって、弾性部材に外力がかかっても弾性部材がローラー本体の先端側から外れるおそれの少ないものにできる。
他の一態様では、上述のレンズ鏡筒において、前記第2リング部材又は第3リング部材を、前記光軸方向に沿う方向に付勢する付勢部材を、更に備え、前記弾性部材は、前記付勢部材による付勢によって、前記ローラ本体当接部が前記第2リング部材と第3リング部材との夫々に当接するまで、第2リング部材と第3リング部材とに押圧されて弾性変形する。
この構成によれば、付勢部材による付勢によって、ローラ本体当接部が第2リング部材と第3リング部材との夫々に当接するまで、弾性部材が第2リング部材と第3リング部材とに押圧されて弾性変形するため、単にローラを第2リング部材と第3リング部材とに挟持させるように配設すれば良いものにでき、ローラを第2リング部材と第3リング部材とで挟持する際の挟持力を調整することなく組み付けでき、組み付け容易なものにできる。又、弾性部材の圧縮量を常時一定にでき、作動を安定させることができる。
他の一態様では、上述のレンズ鏡筒において、前記光軸方向に移動可能に配設された可動レンズと、前記可動レンズを駆動操作するレンズ駆動操作部材とを、更に備え、前記第1リング部材は、前記光軸回りに回転可能に配設されているとともに、前記レンズ駆動操作部材と係合され、前記第2リング部材は、手操作で回転し得るように構成され、前記第3リング部材は、駆動部材の駆動力によって回転し得るように駆動部材に連結され、前記ローラーは、前記第2リング部材又は前記第3リング部材の回転に伴い回転して前記第1リング部材を回転させるように構成されている。
この構成によれば、第2リング部材又は第3リング部材を作動不良を起こすことなく効率よく第1リング部材に回転伝達でき、駆動ロスなくレンズを駆動できる。
他の一態様では、上述のレンズ鏡筒において、前記弾性部材は、リング状のものから構成され、外周における軸方向の第1端に外周平坦面を、前記軸方向の第2端に前記外周平坦面よりも突設された外周湾曲面を、夫々、備えているとともに、内周における前記第2端に内周平坦面を、前記第1端に前記内周平坦面よりも径方向内側に突設され内周湾曲面を、夫々備えている。
この構成によれば、例えば弾性部材を型により製作する際に、バリを外周湾曲面から径方向外側に、及び、内周湾曲面から径方向内側に突出させずに済ませることも可能になる。バリが外周湾曲面から径方向外側に突出しているとバリが第2リング部材及び第3リング部材に当接して弾性部材の第2リング部材及び第3リング部材への当接面積や圧縮量等が周方向でバラツキを生じ不安定な当接になってしまうが、そのようなことを防止でき、弾性部材と第2リング部材及び第3リング部材とを安定して当接させることができる。
本発明は、効率良く確実に回転伝達でき、長期の使用でも良好な回転伝達効率をできる耐久性良好なローラーを有するレンズ鏡筒を提供できたものである。
本発明のレンズ鏡筒の要部の斜視図である。 図1のレンズ鏡筒からマニュアル操作リングを取り外した状態の斜視図である。 レンズ鏡筒の要部の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒の断面図である。 レンズ鏡筒の要部の展開図である。 鏡筒本体へ組み付ける前のローラーの断面図である。 ローラーを組み付けた状態の鏡筒本体の要部の断面図である。 他の実施形態の弾性部材を有するローラーを組み付けた状態の鏡筒本体の要部の断面図である。 他の実施形態のレンズ鏡筒の要部の断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の要部の斜視図、図2は、図1のレンズ鏡筒からマニュアル操作リングを取り外した状態の斜視図、図3は、レンズ鏡筒の要部の分解斜視図、図4は、レンズ鏡筒の断面図である。又、図5は、レンズ鏡筒の要部の展開図、図6は、鏡筒本体へ組み付ける前のローラーの断面図、図7は、ローラーを組み付けた状態の鏡筒本体の要部の断面図である。尚、図1〜図7におけるX方向を前方側として説明する。又、後述の図8、図9において同じである。
この実施形態のレンズ鏡筒1は、鏡筒本体10と、鏡筒本体10に保持されたローラー42とを備えている。
鏡筒本体10は、円筒状の固定筒2と、オートフォーカス動作部と、マニュアルフォーカス動作部と、第1リング部材としての出力リング4と、固定筒2に保持されたレンズ31、32と、レンズ31を駆動操作するレンズ駆動操作部材5とを備えている。
固定筒2の外周側には、円筒状のカバー21(図4に図示、図1〜図3では省略している)が配設されており、固定筒2は、その外周側がカバー21によって覆われている。
オートフォーカス動作部は、モータ61と、制御部62と、第3リング部材としてのオート用入力リング63とを備えている。モータ61は、この実施形態では、図4に示すようにステータ61aと、ステータ61aに摩擦駆動されるローター61bと、ローター61bの駆動に伴い回転する出力軸61cとを有する棒状超音波モータから構成されている。又、出力軸61cは、その先端に、第1ギア61dを備えている。
このように構成されたモータ61は、出力軸61cを固定筒2の軸方向に沿わされるようにして、固定筒2の外周側に設けられたモータ設置部61eに設置されて固定筒2に取り付けられている。
制御部62は、例えばモータ61と通電可能に接続されてモータ61の制御等を行なう。この制御部62は、固定筒2の外周側におけるモータ設置部61eの周方向側に設けられた制御設置部62aに、モータ61の近傍に互いに周方向に隣接するようにして配設されて固定筒2に取付けられている。尚、図1、図2及び図5では、制御部62の基板のみ表し、基板に配設された電子部品を省略している。
このようにして、モータ61と制御部62とを互いに近接させて互いに筒部2の周方向に隣接するように配設することにより、両者の電気接続を容易に行い得るようにしている。
オート用入力リング63は、円筒状のものから構成されている。この実施形態では、オート用入力リング63は、筒本体63aと、ギアリング63bとから構成されている。筒本体63aには、フランジ63cが設けられている。このフランジ63cは、その前面側に、後述のローラー42が転動する第1ローラー転動部63dを備えている。
ギアリング63bは、外周の全周に渡って、上記出力軸61cの第1ギア61dと噛合する第2ギア63eを備えている。そして、このギアリング63bは、その内周に、筒本体63aの外周が嵌め入れられるようにして筒本体63aの後部側に装着されている。
このように構成されたオート用入力リング63は、固定筒2の外周に、固定筒2に設けられたオート用入力リング受け部材64によって受けられるようにして、固定筒2の軸まわりに回転自在に配設されている。
詳しくは、図4、図5に示すように、固定筒2の外周には、3つのオート用入力リング受け部材64が設けられている。この実施形態におけるオート用入力リング受け部材64は、夫々、ボールベアリングから構成され、固定筒2の周方向に等間隔に配設されている。
そして、オート用入力リング63の筒本体63aの後端面がオート用入力リング受け部材64に当接するようにして受けられている。これにより、オート用入力リング63は、オート用入力リング受け部材64によって、固定筒2に対する軸方向(後述の光軸方向)の位置決めがされるとともに、その位置で固定筒2に対して円滑に回転可能とされている。尚、オート用入力リング受け部材64は、ボールベアリングから構成される形態のものに限らず、ピン等から構成することもでき、適宜変更できる。
又、この状態で、オート用入力リング63の第2ギア63eと第1ギア61dとが噛合し、第1ギア61dの回転に伴って、オート用入力リング63が固定筒2の外周を回転するようになっている。なお、第1ギアと第2ギアの間に噛合する減速ギアを設け、減速比を任意に設定しても良い。
尚、この実施形態では、オート用入力リング63を、筒本体63aと、筒本体63aと別体のギアリング63bとから構成したが、両者を一体的に形成したものであっても良く、適宜変更できる。
ただし、上記のようにオート用入力リング63を、筒本体63aとギアリング63bとから構成すれば、後述のローラー42との当接を含む軸方向の係合を筒本体63aで担い、ギア連結のみをギアリング63bで行なうため、2部品の組込み精度が不要で、更には、筒本体63aを金属部材、ギアリング63bを成形部材で形成すれば、小型、安価でかつ高精度が得られる点で有利である。
マニュアルフォーカス動作部は、第2リング部材としてのマニュアル用入力リング71と、マニュアル用入力リング71を操作するマニュアル駆動操作部材としてのマニュアル操作リング72とを備えている。
マニュアル用入力リング71は、リング板状のものから構成されており、後面に、後述のローラー42が転動する第2ローラー転動部71aを備えている。そして、このマニュアル用入力リング71は、固定筒2の軸方向におけるオート用入力リング63の前方側に、固定筒2の軸まわりに回転自在に配設されている。
マニュアル操作リング72は、円筒状のものから構成され、内周側に、一体的に形成されたフランジからなる操作部72aを備えている。この操作部72aは、リング板状のものから構成され、マニュアル用入力リング71を前方側から、後述の付勢部材11を介してマニュアル用入力リング71を操作する。
そして、このマニュアル操作リング72は、固定筒2の外周側に、固定筒2に対して手で回転操作可能に配設されている。
次に、レンズ3について説明する。この実施形態のレンズ3は、固定筒2に対して可動する可動レンズ31と、固定筒2に対して可動しない固定レンズ32とを備えている。
可動レンズ31は、1枚のレンズ又は複数のレンズ群から構成される。この可動レンズ31は、レンズ保持部材31aによって保持されている。又、レンズ保持部材31aは、円柱状の突片31bを備えている。
そして、レンズ保持部材31aは、この突片31bが固定筒2の軸方向に沿って設けられたレンズ摺動溝22(長溝)内に摺動可能に嵌め入れられるようにして、固定筒2の内周に保持されている。これにより、可動レンズ31は、固定筒2の軸方向に移動可能とされている。また、この状態で、光軸Zと固定筒2の軸が一致しており、上記オート用入力リング63及びマニュアル用入力リング71は、光軸Zを中心にして光軸まわりに回転する。
固定レンズ32は、この実施形態では、可動レンズ31の前後両側夫々に配設されるようにして、固定筒2の内周に保持されている。
なお、可動レンズを、互いに異なる動作をする複数のものから構成してもよい。又、固定レンズ32を設けない形態のものでもよく、適宜変更しうる。又、突片31bとレンズ摺動溝22との数は、特に限定されず、1セットから構成してもよいが、複数セット設けることが好ましい。より好ましくは、各3セットである。
次に、出力リング4について説明する。出力リング4は、円筒状のものから構成されている。そして、この出力リング4は、固定筒2に対して出力リング4が固定筒2の軸まわり(光軸Zのまわり)に回転自在になるように、固定筒2の外周側に配設されている。
次に、レンズ駆動操作部材5について説明する。この実施形態のレンズ駆動操作部材5は、可動レンズに連結された筒状のレンズ操作環8と、レンズ操作環8と出力リング4との夫々に連結された2つの連結部材としての連結レバー9とを備えている。
レンズ操作環8には、3つの周溝81と、3つのカム溝82との2種類の溝が設けられている。周溝81は、レンズ操作環8を、固定筒2の軸まわりに回転可能且つ軸方向移動不能にするためのもので、レンズ操作環8の後部側における周方向の3箇所に配設されており、各周溝81は、周方向に沿って所定長さで形成された長穴状のものから構成されている。
カム溝82は、レンズ操作環8の回転に際して可動レンズ31を固定筒2の軸方向に駆動可能にするためのもので、周溝81夫々の近傍の3箇所に配設されており、各カム溝82は、軸方向及び周方向に対して所定の角度をなして、周方向に隣接する2つの周溝81、81の間から、その内の一方の周溝81の前方側に所定の長さで延ばされた長穴状のものから構成されている。
そして、レンズ操作環8は、固定筒2の後部側の外周に回転自在に保持されているとともに、周溝81夫々に、固定筒2に設けられた摺動片23が相対移動可能に嵌め入れられ、更に、カム溝82夫々に、上記レンズ摺動溝22に入り込んだ突片31bの先端が移動可能に嵌め入れられている。
又、この実施形態のレンズ操作環8は、図5に示すように固定筒2に対する位置検出用のブラシ型接片83が付設されており、レンズ操作環8の固定筒2に対する回転に際してブラシ型接片83が固定筒2に設けられたプリント基板24を摺動するようになっている。
又、このプリント基板24は、制御部62に接続されており、検出されたレンズ操作環8の固定筒2に対する位置情報に基づいて制御部62がモータ61を制御するようになっている。
また、この実施形態では、レンズ操作環8と固定筒2とには、更に、不図示のパルス発生装置も設けられており、これにより、より細かな制御が行えるようになっている。固定筒2に精度良く保持されるレンズ操作環8に、これらブラシ型接片83やパルス発生装置等の検出装置を設けることで、より高精度な制御が行なえる。
連結レバー9は、夫々、長尺状の第1片91と、長尺状の第2片92とから構成されている。第2片92は、第1片91の後端(第1端)に、その長手方向が第1片91の長手方向と直交するように一体的に連結されており、第1片91と第2片92とでT字状の金属製の薄板状体から構成されている。
第1片91の前端(第2端)には、係合部としての係合溝91aが設けられている。この係合溝91aは、第1片91の前端面から所定の幅及び長さで形成されている。そして、この係合溝91aに、出力リング4に設けられた円柱状の係合片43が嵌め入れられることにより、第1片91の前端が出力リング4に回動自在に係合されるようになっている。
第2片92の長手方向の両端(第1端と第2端)には、夫々、レンズ操作環8に固定するための固定部が設けられている。この実施形態では、固定部は、ボルト93を通すボルト挿通孔92aから構成されている。
このように構成された連結レバー9は、レンズ操作環8及び出力リング4の外周側に、互いに周方向に180°のピッチで等間隔に配設されている。また、第2片92における出力リング側とは反対側の後端面92bがレンズ駆動環8に設けられた連結部材用の位置決め部84に当接して位置決めされている。これにより、光軸方向の位置決めとともに傾きを規制でき、精度よく取り付けることができ、回転方向ガタおよび駆動ロスが抑えられる。
又、この状態で、各連結レバー9の第1片91の長手方向がレンズ操作環8及び出力リング4の軸方向に沿って延ばされているとともに、係合溝91aに出力リング4の係合片43が嵌め入れられて出力リング4と連結レバー9とが係合されている。
又、各連結レバー9の第2片92のボルト挿通孔92aにボルト93が通され、そのボルト93がレンズ操作環8に設けられたネジ孔(図示せず)に螺合され、これにより、レンズ操作環8と連結レバー9とが固定されている。
又、一方の連結レバー9の第2片92は、カム溝82の一部を跨ぐように配設されている。これにより、連結レバー9の第2片92を、カム溝82が邪魔になることなくレンズ操作環8に固定でき、レンズ操作環8の軸方向の長さを短くでき、レンズ鏡筒全体を小型化できる。
そして、このようにしてレンズ操作環8と出力リング4とに連結された連結レバー9は、例えばレンズ操作環8及び出力リング4の図1の反時計方向の回転に伴い、一方の連結レバー9(図1で下側に表れたもの)がモータ62の近傍位置から、固定筒2の外周側を反時計方向に移動して、他方の連結レバー9(図1で上側に表れたもの)が制御部63の近傍位置にくるまでの範囲を可動する。そして、モータ62及び制御部63は、固定筒2の外周側における連結レバー9の可動しない非可動領域に設置され、連結レバー9の動きの邪魔にならないように配設されている。
尚、連結部材とレンズ操作環とは、別体のものから構成する形態のものに限らず、一体のものでもよく、適宜変更できる。連結部材とレンズ操作環とを一体のものとする場合、一体成形した成形部材から構成することが好ましい。
次に、ローラー42について説明する。ローラー42は、図3に示すように、出力リング4に保持された少なくとも3つ(この実施形態では、3つ)から構成されている。
ローラー42は、この実施形態では、上記オート用入力リング63の回転力を出力リング4に伝達して出力リング4を回転させるとともに、上記マニュアル用入力リング71の回転力を出力リング4に伝達して出力リング4を回転させるように構成されている。
これらのローラー42は、夫々、図6に示すように、円筒状のローラー本体45と、ローラー本体45に保持された弾性部材46とを備えている。ローラー本体45は、合成樹脂の内で摩擦係数の小さい材料から構成されている。この実施形態では、ポリアセタール(POM)から構成されている。
又、ローラー本体45は、その外周の基部側(軸方向の第1端)に、ローラー本体当接部45aを、その先端側(軸方向の第2端)に、外れ防止部45cを、夫々備えているとともに、外周におけるローラー本体当接部45aと外れ防止部45cとの間に、弾性部材用保持部45bを備えている。
ローラー本体当接部45aは、オート用入力リング63とマニュアル用入力リング71との夫々に当接する部分で、その外径が外れ防止部45c及び弾性部材用保持部45bの夫々の外径よりも大きく形成されている。
外れ防止部45cは、弾性部材用保持部45bに保持された弾性部材46がローラー本体45の先端側から外れないようにするためのもので、その外径が弾性部材用保持部45bの外径よりも大きく形成されている。
弾性部材用保持部45bは、弾性部材46の内周を保持する。この弾性部材用保持部45bとローラー本体当接部45aと外れ防止部45cとで、ローラー本体45の全周に、断面コの字状の凹溝45dが形成されており、弾性部材用保持部45bは、その凹溝45dの底壁をなしている。
弾性部材46は、ゴム製のリング板状のものから構成されている。この実施形態では、弾性部材46は、シリコンゴムから構成されている。
この弾性部材46は、その外周における軸方向の基端(第1端)に外周平坦面47aを、軸方向の先端(第2端)に、径方向外側に凸になるように形成されているとともに、外周平坦面47aよりも径方向外側に突設された外周湾曲面47bを、夫々、備えている。又、弾性部材46は、その内周における上記先端(第2端)に内周平坦面48aを、基端(第1端)に、径方向内側に凸になるように形成されているとともに、内周平坦面48aよりも径方向内側に突設された内周湾曲面48bを、夫々備えている。
上記のような形状に弾性部材46を形成するようにすれば、型によって製造する際に、バリ49を、外周平坦面47aの端部及び内周平坦面48aの端部に生じさせることが可能になり、バリ49を、外周湾曲面47bから径方向外側に、及び内周湾曲面48bから径方向内側に突出させずに済ませることが可能になる。
又、弾性部材46の厚さは、ローラー本体45の凹溝45dの幅よりも小さく、凹溝45dに入り込み、且つ、入り込んだ弾性部材46と凹溝45dの側壁との間に隙間ができるように設定されている。
又、内周湾曲面48bの内周径は、弾性部材用保持部45bの外径よりも小さく、拡径された状態で弾性部材用保持部45bに配設され、弾性部材46の弾性によって弾性部材用保持部45bに、径方向内側に付勢した状態で保持されるようになっている。
又、その保持された状態で、外周湾曲面47bがローラー本体当接部45aよりも径方向外側に突出した状態になっている。
このように構成されたローラー42は、出力リング4に設けられたローラー軸44に回転自在に保持されている。
詳しくは、出力リング4には、図3に示すように出力リング4の外周に、周方向に沿って等間隔に隔てた3箇所に、ローラー軸44が設けられている。ローラー軸44は、夫々、図4に示すようにその軸方向が出力リング4の径方向に沿って、即ち光軸Zと直交する方向に沿って、出力リング4の外周から径方向外側に延ばされるようにして固定的に取り付けられている。
そして、ローラー42は、夫々、ローラー本体当接部45aを出力リング4の径方向内側(光軸側)に、外れ防止部45cを出力リング4の径方向外側になるようにして、ローラー軸44の軸回りに回転し得るようにローラー軸44に回転自在に保持され、このようにして出力リング4の外周側に配設されている。
又、出力リング4のローラー軸44に保持されたローラー42は、オート用入力リング63の第1ローラー転動部63dとマニュアル用入力リング71の第2ローラー転動部71aとの間に配設され、付勢部材11によって両者に加圧状態で挟持されている。
より詳しくは、マニュアル操作リング72の操作部72aとマニュアル用入力リング71との間に、波板リング状のスプリングからなる付勢部材11が設けられており、この付勢部材11によって、マニュアル用入力リング71は、後方側のオート用入力リング63のフランジ63c側に付勢されている。
そして、この付勢力により、マニュアル用入力リング71の第2ローラー転動部71aがローラー42を押圧し、この押圧によってローラー42がオート用入力リング63の第1ローラー転動部63dを押圧している。
その際、ローラー42に押圧されたオート用入力リング63は、オート用入力リング受け部材64に受けられて光軸方向に移動できないため(図4参照)、ローラー42は、オート用入力リング63の第1ローラー転動部63dからの反力を受けて押圧され、その結果、ローラー42は、第1ローラー転動部63dと第2ローラー転動部71aとに、一定の付勢力がかかった加圧状態で挟持されている。
又、付勢部材11の付勢力によって両者に挟持されたローラー42の弾性部材46が押圧されて弾性変形し、ローラー本体45のローラー本体当接部45aが第1ローラー転動部63dと第2ローラー転動部71aとの夫々に当接した状態になっている。
次に、以上のように構成されたレンズ鏡筒1の動作について説明する。オートフォーカス動作部により可動レンズ31を可動させる場合は、図示しないオートフォーカススイッチを入り操作する。これにより、制御部62の制御に従って、モータ61へ電圧が印加され、それに伴いローター61bが回転し出力軸61cが回転する。
又、この出力軸61cの回転に伴って、その出力軸61cの第1ギア61dと噛合したオート用入力リング63が回転する。また、この回転に伴い、第1ローラー転動部63dをローラー42が転動する。
その際、ローラー42は、弾性部材46がオート用入力リング63の第1ローラー転動部63dに当接しているため、オート用入力リング63の回転に伴い確実に回転する。又、ローラー42のローラー本体当接部45aも同時に第1ローラー転動部63dに当接しているため、長期間の使用によっても弾性部材46が塑性変形するようなことを防止でき、耐久性の良いものにできる。
又、ローラー本体当接部45aを、ローラー本体45における弾性部材46よりも出力リング4の径方向内側(光軸側)に配設しているため、弾性部材46よりもその径方向外側に配設した場合に較べてローラー42が回転する際にオート用入力リング63に与える回転抵抗を小さくでき、オート用入力リング63の回転を極力妨げることのないものにできる。
しかも、ローラー本体45を、摩擦係数の小さいポリアセタールから構成しているため、ローラー軸44を円滑に回転させることができる。
そして、ローラー42は、第1ローラー転動部63dとマニュアル用入力リング71の第2ローラー転動部71aとに挟持されているとともに、マニュアル用入力リング71が付勢部材11の付勢力等によって回転が規制されているため、ローラー42は自転しながら、固定筒2のまわりを公転し、これにより、ローラー42を保持した出力リング4が回転する。
その出力リング4の回転によって、2つの連結レバー9が固定筒の軸まわりに回動し、レンズ操作環8を回転させる。その際、周方向に180°のピッチで配設した2つの連結レバー9が出力リング4の回転力をレンズ操作環8に効率良く伝達してレンズ操作環8を回転させることができる。
又、レンズ操作環8の回転によって、固定筒2のレンズ摺動溝22及びレンズ操作環8のカム溝82夫々に入り込んだ突片31bがそれらの溝22,82を移動し、これにより、可動レンズ31が固定筒2の軸方向に移動する。
一方、この状態から、マニュアル操作リング72を手で回転操作する。これにより、マニュアル用入力リング71が回転し、第2ローラー転動部71aをローラー42が転動する。その際、ローラー42を第2ローラー転動部71aと挟持したオート用入力リング63は、モータ61と噛合して回転できないため、ローラー42は自転しながら、固定筒2のまわりを公転し、出力リング4全体が回転する。
この場合においても、ローラー42の弾性部材46がマニュアル用入力リング71の第2ローラー転動部71aに当接しているため、マニュアル用入力リング71の回転に伴いローラー42がすべりを起こすことなく確実に回転する。又、ローラー42のローラー本体当接部45aも同時に第2ローラー転動部71aに当接しているため、弾性部材46が塑性変形するようなことを防止できる。又、ローラー本体当接部45aを、ローラー本体45の軸方向における弾性部材46よりも光軸側に配設していることによって、ローラー42が回転する際にオート用入力リング63に与える回転抵抗を小さくでき、オート用入力リング63の回転を極力妨げることのないものにできる。しかも、ローラー本体45を、ローラー軸44に対して円滑に回転させることができる。
以下、上述したと同様に、連結レバー9が回転してレンズ操作環8を回転させて可動レンズ31を固定筒2の軸方向に駆動できる。
尚、上記実施形態では、弾性部材46をリング板状のものから構成したが、この形態のものに限らず、例えば、図8に示すように、断面円形状の弾性部材246としても良い。
又、上記実施形態では、第2リング部材をマニュアル操作リング72から構成するとともに、第3リング部材をオート用入力リング63から構成し、又、第1リング部材を、鏡筒本体10の固定筒2に回転自在に保持された出力リング4から構成したものとし、そして、マニュアル操作リング72とオート用入力リング63との何れか一方の回転によってローラ42を介して出力リング4を回転させ、その回転によってレンズ32を駆動させるものから構成したが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば第1リング部材を鏡筒本体に回転不能に保持したものでもよい。詳しくは、図9に示すように、第1リング部材104は鏡筒本体(図示せず)に固定されている。又、第1リング部材104は、外周側に、ローラー142を回転自在に保持したローラー軸145を有し、第1リング部材104の内周側には、可動第1レンズ群131a及び可動第2レンズ群131bとが光軸方向に移動可能に配設されている。
第2リング部材172は、摺動溝172aを備え、この摺動溝172aに、可動第1レンズ群131aに設けられた第1摺動軸133を摺動自在に入れられるようにして可動第1レンズ群131aと連結され、その状態で、第1リング部材104の外周に回転自在に配設されている。そして、第2リング部材172が回転すると、可動第1レンズ群131aが光軸方向に移動するようになっている。
第3リング部材163は、摺動溝163aを備え、この摺動溝163aに、可動第2レンズ群131bに設けられた第2摺動軸134を摺動自在に入れられるようにして可動第2レンズ群131bと連結され、その状態で、第1リング部材104の外周に回転自在に配設されている。そして、第3リング部材163が回転すると、可動第2レンズ群131bが光軸方向に移動するようになっている。
又、第2リング部材172と第3リング部材163とは、それらの前後両側に配設された付勢部材111の付勢力によって光軸方向に沿って互いに接近する方向に付勢してローラー142を加圧状態で挟持している。
そして、第2リング部材172と第3リング部材163との何れか一方が手又は駆動部材としてのモータによって回転操作されると、それに伴いローラー142が回転し、そのローラー142の回転伴って他方が回転して可動第1レンズ群131aと可動第2レンズ群131bとの互いの光軸方向の距離が調整可能になっている。
このように構成することにより、異なる外径寸法のローラーに交換することでレンズ群の間隔を調整することができ、光学的な調整を容易に行なうことができる。又、入力の回転方向とは逆の回転を他方に伝えることができる。さらには、ローラーの周方向に固定部材を配置することができ、レンズ鏡筒全体を小型化できる。
又、上記実施形態では、ローラーを3つ設けたものとしたが、この形態のものに限らず、ローラーを3つ以上から構成してもよい。又、上記実施形態では、3つのローラーの全部を、弾性部材を有するものとしたが、この形態のものに限らず、ローラーの内の少なくとも1つを、弾性部材を有するものとすればよく、適宜変更しうる。
1 レンズ鏡筒
2 固定筒
4 出力リング
5 レンズ駆動操作部材
8 レンズ操作環
9 連結レバー
10 鏡筒本体
31 可動レンズ
42 ローラー
45 ローラー本体
45a ローラー本体当接部
45b 弾性部材用保持部
45c 外れ防止部
46 弾性部材
63 オート用入力リング
63d 第1ローラー転動部
71 マニュアル用入力リング
71a 第2ローラー転動部

Claims (7)

  1. 第1リング部材と、前記第1リング部材に回転可能に保持された少なくとも3つのローラーと、前記ローラーの外周を光軸方向の両側から挟持するようにしてローラーの両側夫々に、光軸回りに回転可能に配設された第2リング部材及び第3リング部材とを備え、前記第2リング部材と第3リング部材とのいずれか一方の回転に伴って前記ローラーが回転して前記いずれか他方又は前記第1リング部材に前記いずれか一方の回転力を伝達できるようにしたレンズ鏡筒であって、
    前記ローラーの少なくとも1つは、筒状のローラー本体と、前記ローラー本体に保持された弾性部材とを備え、
    前記ローラー本体は、その外周に、前記第2リング部材と第3リング部材との夫々に当接するローラー本体当接部を備え、
    前記弾性部材は、前記ローラー本体における前記ローラー本体当接部の軸方向の側方側に、全周に渡って、前記ローラー本体当接部よりも外周方向に突出するように配設されているとともに、前記ローラーが前記第2リング部材と第3リング部材とに挟持された際に、当該弾性部材が前記第2リング部材と第3リング部材とに押圧されて弾性変形して前記ローラー本体当接部が前記第2リング部材と第3リング部材との夫々に当接し得るように構成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記弾性部材は、リング状のものから構成されているとともに、その外周に、前記第2リング部材と第3リング部材との夫々に当接する弾性部材当接部を備え、
    前記弾性部材当接部は、径方向外側に凸になるように形成された外周湾曲面を有し、
    前記ローラー本体は、前記弾性部材の内周を保持する弾性部材用保持部を備え、
    前記弾性部材用保持部は、その外径が前記弾性部材の内径よりも大きく、且つ前記ローラー本体当接部の外径よりも径小に構成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1リング部材は、その径方向に延ばされたローラー軸を備え、
    前記ローラー本体は、夫々、前記ローラー軸の軸回りに回転可能に保持され、
    前記ローラー本体当接部は、前記ローラー本体における前記弾性部材より前記径方向内側の基部に形成されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ローラー本体は、当該ローラー本体における前記弾性部材用保持部より前記径方向外側の先端部に、前記弾性部材用保持部よりも径大な外れ防止部を備えていることを特徴とする請求項3記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第2リング部材又は第3リング部材を、前記光軸方向に沿う方向に付勢する付勢部材を、更に備え、
    前記弾性部材は、前記付勢部材による付勢によって、前記ローラ本体当接部が前記第2リング部材と第3リング部材との夫々に当接するまで、第2リング部材と第3リング部材とに押圧されて弾性変形することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記光軸方向に移動可能に配設された可動レンズと、前記可動レンズを駆動操作するレンズ駆動操作部材とを、更に備え、
    前記第1リング部材は、前記光軸回りに回転可能に配設されているとともに、前記レンズ駆動操作部材と係合され、
    前記第2リング部材は、手操作で回転し得るように構成され、
    前記第3リング部材は、駆動部材の駆動力によって回転し得るように駆動部材に連結され、
    前記ローラーは、前記第2リング部材又は前記第3リング部材の回転に伴い回転して前記第1リング部材を回転させるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記弾性部材は、リング状のものから構成され、外周における軸方向の第1端に外周平坦面を、前記軸方向の第2端に前記外周平坦面よりも径方向外側に突設された外周湾曲面を、夫々、備えているとともに、内周における前記第2端に内周平坦面を、前記第1端に前記内周平坦面よりも径方向内側に突設された内周湾曲面を、夫々備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
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