JP3253166B2 - カメラのフレア防止用マスクの支持構造 - Google Patents

カメラのフレア防止用マスクの支持構造

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JP3253166B2
JP3253166B2 JP09553093A JP9553093A JP3253166B2 JP 3253166 B2 JP3253166 B2 JP 3253166B2 JP 09553093 A JP09553093 A JP 09553093A JP 9553093 A JP9553093 A JP 9553093A JP 3253166 B2 JP3253166 B2 JP 3253166B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ズームレンズ装置な
どの可変焦点装置を備えたカメラの撮影レンズへの入射
光によって生じるフレア現象を防止するためのフレア防
止用マスクの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】写真の撮影を誰でもが手軽に楽しむこと
ができるように、レンズの交換を行なわなくても、撮影
レンズの焦点距離を長焦点距離(テレ)と短焦点距離
(ワイド)とに切り替えられるいわゆる焦点切替装置
や、連続的に焦点距離を変化させることができるズーム
装置などの可変焦点装置を備えたカメラが普及してい
る。この種の可変焦点装置付カメラでは、焦点距離の変
更のために構成レンズを光軸方向に移動させるから、レ
ンズの光軸上の位置によってフレアの発生状態が異な
る。そして、テレ側とワイド側のいずれにおてもフレ
アを防止するためには、撮影レンズとフィルムとの間に
フレア防止用マスクを配設し、構成レンズの移動ととも
にフレア防止用マスクも光軸方向に移動する構造とする
必要がある。
【0003】図5はズーム装置を備えたカメラにおける
従来のこの種のフレア防止用マスクの支持構造を示す図
である。このズーム装置は前群レンズ1と後群レンズ2
とを保持した移動鏡筒3の外周面にヘリコイド3aを形成
し、この移動鏡筒3を内外周面の双方にヘリコイド4a、
4bが形成された中間鏡筒4に収容し、この中間鏡筒4を
内周面にヘリコイド5aが形成された固定鏡筒5に収容す
ることにより構成されている。なお、固定鏡筒5はカメ
ラ本体6に固定されている。そして、中間鏡筒4を固定
鏡筒5に対して回動させると、該中間鏡筒4がヘリコイ
ド4bとヘリコイド5aとの係合によって光軸S方向に移動
する。また、該中間鏡筒4にはヘリコイド4aとヘリコイ
ド3aとの係合によって移動鏡筒3が収容されており、該
移動鏡筒3は図示しないガイドロッドに案内されて回動
が阻止されているため、中間鏡筒4の回動によって移動
鏡筒3が光軸S方向に移動することになる。前記前群レ
ンズ1はこの移動鏡筒3の所定位置に保持されており、
後群レンズ2はカム機構などを介して移動鏡筒3の移動
量と異なる量で光軸S上を移動する。このため、移動鏡
筒3の光軸S方向の移動によって、前群レンズ1と後群
レンズ2とが所定の光学的関係ながら移動して焦
点距離が変化する。
【0004】そして、フレア防止用マスク7は移動鏡筒
3の後端部に取り付けられており、従って移動鏡筒3の
移動に伴われて光軸Sの方向に移動することになる。図
5は撮影レンズがテレ位置まで前進した状態を示すもの
で、ワイド位置まで後退した場合には該フレア防止用マ
スク7はアパーチュア8の近傍に位置することになる。
そのため、撮影レンズがテレ位置にある場合には、撮影
レンズの外周部を透過した光はフレア防止用マスク7に
よって遮られて、撮影レンズの中心から周辺部にわたっ
て透過した光がフィルムに達し、ワイド位置にある場合
には撮影レンズの中心部を透過した光がフィルムに達す
ることになる。すなわち、撮影レンズの焦点距離に応じ
てフレアを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のフレア防止用マスクは移動鏡筒3に取り付けら
れているため、フレアを防止するのに不十分な場合があ
る。すなわち、図5に示す撮影レンズのテレ位置におい
ては、移動鏡筒3が最前部まで前進しているため、該移
動鏡筒3の後端部に取り付けられたフレア防止用マスク
7とアパーチュア8との距離が大きくなり、撮影レンズ
を透過する光の範囲が大きくなる。フレア防止用マスク
7が図5に示す位置よりもアパーチュア8側にあれば、
透過光の範囲が撮影レンズの中心部となってより有効に
フレアを防止できる。すなわち、アパーチュア8の縁部
とフレア防止用マスク7の先端部とを結ぶ面で囲まれた
撮影レンズの範囲が小さければ、フレアをより有効に防
止できる。なお、フレア防止用マスク7をアパーチュア
8の直前に固定したものでは、撮影レンズがワイド位置
にある場合には十分に機能するが、テレ位置にある場合
にはフィルム面への光の入射を遮ってしまうおそれがあ
る。
【0006】そこで、この発明は、撮影レンズの焦点距
離が変化した場合であっても当該焦点距離に応じて確実
にフレアを防止できるようにしたカメラのフレア防止用
マスクの支持構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの技術的手段として、この発明に係るカメラのフレア
防止用マスクの支持構造は、移動鏡筒に保持された前群
レンズと後群レンズとが、該移動鏡筒の光軸方向の進退
に伴われて移動することにより焦点距離を変化させる可
変焦点装置を備え、上記移動鏡筒の移動を、該移動鏡筒
と係合した駆動鏡筒の光軸を中心とした回動によって行
なうとともに、該移動鏡筒の回動を阻止するキー部材を
有するカメラにおいて、前記駆動鏡筒へモータの動力を
伝達する動力伝達経路に、該駆動鏡筒が光軸方向へ進退
しても該駆動鏡筒に形成されたギヤとの連繋を常に維持
する、光軸方向に歯幅の大きい案内ギヤを設け、前記案
内ギヤと同期して回転する駆動部材を設け、前記キー部
材を前記駆動部材の回転によって進退させ、前記駆動鏡
筒の回転による移動鏡筒の進退に応じて、前記キー部材
を光軸方向に該移動鏡筒の移動量よりも少ない移動量で
進退させるとともに、該キー部材の適宜位置にフレア防
止用マスクを止着したことを特徴としている。
【0008】上記キー部材の移動は、上記駆動鏡筒を駆
動するためのモータから該駆動鏡筒に至る動力伝達経路
の途中から適宜に変速して取り出した動力によって行な
うことができる。このキー部材の移動は、移動鏡筒の回
動の阻止を果すのに十分であればよいから、適宜な長さ
とすることにより移動鏡筒と等しい速度で駆動する必要
はなく、移動鏡筒よりも小さいストロークで駆動するこ
とができる。
【0009】
【作用】移動鏡筒がワイド位置まで後退した状態では上
記キー部材も最後部まで後退した状態にあるから、上記
フレア防止用マスクはアパーチュアの直前に位置して、
ワイド側にある撮影レンズの周辺部を透過する光を遮っ
て、ワイド位置におけるフレアを防止する。
【0010】移動鏡筒がテレ位置まで前進した場合には
上記キー部材も前進するが、このキー部材の移動量は移
動鏡筒の移動量よりも少ないから、該キー部材に止着さ
れたフレア防止用マスクは移動鏡筒の後端部よりもアパ
ーチュア側に位置する。このため、撮影レンズの周辺部
を透過する光が遮られて、テレ位置におけるフレアを有
効に防止する。
【0011】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて、この発明
に係るカメラのフレア防止用マスクの支持構造を具体的
に説明する。この実施例では、ズーム装置を備えたカメ
ラにフレア防止用マスクを実装したものを示している。
【0012】図1および図2はこのカメラのズーム装置
を光軸Sを含む垂直面で切断した断面図であり、図1は
ワイド位置にある状態を、図2はテレ位置にある状態を
示している。このズーム装置は、カメラ本体10に固定さ
れた固定鏡筒11と該固定鏡筒11に回動自在に収容された
駆動鏡筒としての中間鏡筒12、該中間鏡筒12に収容され
た移動鏡筒13、該移動鏡筒13の移動をガイドするキー部
材であるキー板16とを主体として構成されている。上記
移動鏡筒13の前部には前群レンズ14が保持され、後部に
は該移動鏡筒13に対して光軸S方向に移動自在に後群レ
ンズ15が支持されている。なお、この後群レンズ15の移
動鏡筒に対する移動は所定の移動量で行なわれ、前群レ
ンズ14に対して所定の光学的関係を保って焦点距離が変
化するようにしてある。また、カメラ本体10の光軸Sの
周囲に形成された開口部がアパーチュア10a とされてい
る。
【0013】上記固定鏡筒11の内周面にはヘリコイド11
a が形成され、上記中間鏡筒12の外周面には該ヘリコイ
ド11a と螺合する外側ヘリコイド12a が形成されてお
り、中間鏡筒12が固定鏡筒11に収容された状態でこれら
ヘリコイド11a と外側ヘリコイド12a とが螺合する。ま
た、中間鏡筒12の内周面には内側ヘリコイド12b が形成
され、上記移動鏡筒13の外周面には該内側ヘリコイド12
b と螺合するヘリコイド13a が形成されており、移動鏡
筒13が中間鏡筒12に収容された状態でこれら内側ヘリコ
イド12b とヘリコイド13a とが螺合する。そして、中間
鏡筒12の後端部から前記キー板16が該中間鏡筒12および
移動鏡筒13の内部に挿入され、該キー板16の両側に移動
鏡筒13の内部に設けられたローラ17が係合している。こ
のローラ17は、移動鏡筒13の後端部に止着されたブラケ
ット34の下部に形成されたガイド部34a に、下方に指向
して植設された軸ピン35に回動自在に支持されている。
【0014】図3および図4は前記ズーム装置の駆動を
説明するための図で、図3は中間鏡筒12の背面図であ
り、図4は図3の底面図である。図3に示すようにカメ
ラ本体10に内蔵されたモータ18の動力が、歯車列19を介
して適宜に変速されて駆動ギヤ20に伝達されている。こ
の駆動ギヤ20に光軸Sと平行な方向を回動軸21とする入
力ギヤ22が噛合しており、該入力ギヤ22と同軸上に案内
ギヤ23が設けられ、該案内ギヤ23は入力ギヤ22の回動に
同期して回動するようにしてある。この案内ギヤ23は、
図4に示すように中間鏡筒12の後端部の後述する移動範
囲よりも適宜に長い歯幅に形成されており、該案内ギヤ
23には鏡筒駆動ギヤ24が噛合している。そして、この鏡
筒駆動ギヤ24が、前記中間鏡筒12の外周後端部に形成さ
れた鏡筒ギヤ25に噛合している。したがって、モータ18
の動力は上記歯車列19と駆動ギヤ20、入力ギヤ22、案内
ギヤ23、鏡筒駆動ギヤ24とを介して鏡筒ギヤ25に伝達さ
れることになる。
【0015】また、上記入力ギヤ22には光軸Sと平行な
方向を回動軸26とした作動ギヤ27が噛合しており、この
作動ギヤ27と同軸上に適宜長さの駆動ネジ28が設けら
れ、これら作動ギヤ27と駆動ネジ28は回動軸26を中心と
して同期して回動するようにしてある。この駆動ネジ28
には駆動ナット29が螺合しており、この駆動ナット29に
前記鏡筒駆動ギヤ24が軸受24a を介して回動自在に設け
られている。また、駆動ナット29にはキーブラケット30
の側方の一端部が嵌着されており、このキーブラケット
30の上端部に前記キー板16が該キーブラケット30と一体
となるよう取り付けられている。また、キー板16を挟ん
で上記回動軸26の反対側には、光軸Sの方向に伸長した
ガイドロッド31が設けられており、このガイドロッド31
に上記キーブラケット30の側方の他端部が摺動自在に遊
嵌して連繋し、キーブラケット31が光軸Sを中心として
旋回してしまうことが阻止されている。
【0016】上記ガイドロッド31にはスライダ41が摺動
自在に遊嵌されており、該スライダ41の一端部は係止ピ
ン32を介して上記キーブラケット30に連されている。
このため、該スライダ41はキーブラケット30に伴われて
ガイドロッド31に沿って摺動するとともに、ガイドロッ
ド31を軸として回動してしまうことが阻止されている。
また、ガイドロッド31の側方にはポジションセンサ42が
配設されており、このポジションセンサ42の入力端子42
a が上記スライダ41に形成されたフォーク41aに連繋し
ている。また、このスライダ41と前記キーブラケット30
との間に板バネ43が介在しており、該板バネ43の復元力
を受けてスライダ41が前方に向って摺動し、該スライダ
41の一部に形成された当接舌片41b が図3に示すよう
に、中間鏡筒12の後端に常時当接するようにしてある。
【0017】そして、図1および図2に示すように、上
記キー板16の後端部にフレア防止用マスク33が取り付け
られている。この実施例では該フレア防止用マスク33
は、キー板16の後端部に取り付けられているが、該キー
板16の他の部位であっても構わない。この実施例のよう
にキー板16の後端部に取り付けた場合には、図1および
図2に示すように、フレア防止用マスク33の外周端縁を
固定鏡筒11の内周面に近接して配設することができる。
このため、駆動鏡筒12の内面で反射した光がアパーチュ
ア10a にまで達することが防止され、この反射光による
フレアを防止することができる。
【0018】以上により構成したこの発明に係るカメラ
のフレア防止用マスクの支持構造の実施例の作用を、以
下に説明する。
【0019】図1はズーム装置がワイド位置にある場合
を示しており、撮影レンズ14、15のズーム駆動はモータ
18の駆動によって行なわれる。なお、このズーム装置は
リヤフォーカスタイプのものを示している。モータ18が
駆動するとその回転が歯車列19を介して駆動ギヤ20に伝
達される。この駆動ギヤ20には入力ギヤ22が噛合し、該
入力ギヤ22には作動ギヤ27が噛合しているから、駆動ギ
ヤ20の回転によってこれら入力ギヤ22と作動ギヤ27とが
回動することになる。
【0020】入力ギヤ22の回動軸21には案内ギヤ23が設
けられているため、入力ギヤ22の回動によって案内ギヤ
23が回動することになる。この案内ギヤ23には鏡筒駆動
ギヤ24が噛合し、該鏡筒駆動ギヤ24には鏡筒ギヤ25が噛
合しているため、案内ギヤ23の回転は鏡筒駆動ギヤ24を
介して鏡筒ギヤ25に伝達される。そして、該鏡筒ギヤ25
は中間鏡筒12の外周面に形成されているから、該中間鏡
筒12が回動することになる。また、中間鏡筒12は前記外
側ヘリコイド12a とヘリコイド11a とを介して固定鏡筒
11に連繋しており、該固定鏡筒11はカメラ本体10に固定
されているため、中間鏡筒12が回動すると該中間鏡筒12
が固定鏡筒11に対して光軸S方向に移動することにな
る。ズーム装置がワイド位置にある場合には、中間鏡筒
12は前方に前進し、テレ位置にある場合には後退するこ
とになる。
【0021】他方、上記作動ギヤ27が回動するとこれと
同軸上にある駆動ネジ28が回動するから、該駆動ネジ28
に螺合している駆動ナット29が駆動ネジ28に沿って移動
することになる。この駆動ナット29の移動方向は、中間
鏡筒12の移動方向と同一の方向としてあり、即ちズーム
装置がワイド位置にある場合には前進し、テレ位置にあ
る場合には後退するようにしてある。さらに、この駆動
ナット29の移動速度と中間鏡筒12の移動速度とはほぼ等
しくなるように、駆動ネジ28と駆動ナット29のネジのピ
ッチの関係およびヘリコイド11a と外側ヘリコイド12a
のピッチの関係が定められている。
【0022】また、中間鏡筒12が回動すると、該中間鏡
筒12に内側ヘリコイド12b とヘリコイド13a とを介して
連繋し、キー板16にローラ17が係合することによって回
動することを阻止されている移動鏡筒13が光軸Sの方向
に移動することになる。この移動鏡筒13の移動方向は中
間鏡筒12と同方向としてあり、即ちズーム装置がワイド
位置にある場合には前進し、テレ位置にある場合には後
退する。また、移動鏡筒13の移動量は、中間鏡筒12の移
動量よりも大きく、本実施例では2倍となるようにして
ある。
【0023】上記キー板16は前記駆動ナット29に嵌着さ
れたキーブラケット30と一体に設けられているから、該
駆動ナット29が駆動ネジ28に沿って移動するとキー板16
も同方向に移動することになる。そして、このキー板16
の長さを、移動鏡筒13が中間鏡筒12に対して最前部まで
移動した場合であってもローラ17から脱落しない長さと
してある。
【0024】また、中間鏡筒12を駆動する鏡筒駆動ギヤ
24は、光軸S方向に伸長した案内ギヤ23に噛合している
ため、該鏡筒駆動ギヤ24が駆動ネジ28に沿って移動した
場合であってもこれら鏡筒駆動ギヤ24と案内ギヤ23との
噛合は維持されている。しかも、駆動ナット29の移動速
度と中間鏡筒12の移動速度とはほぼ等しいから、鏡筒駆
動ギヤ24と鏡筒ギヤ25との噛合は維持されている。
【0025】そして、キー板16がワイド位置にある場合
には、フレア防止用マスク33は、図1に示すようにアパ
ーチュア10aに近接して位置している。このアパーチュ
ア10aの縁部とフレア防止用マスク33の先端縁とを結ぶ
面は、光軸Sの近傍で撮影レンズ14、15と交差するか
ら、撮影レンズ14、15の周辺部を透過する光は該フレア
防止用マスク33によって遮断されて、フレアが防止され
る。
【0026】ズーム装置がテレ位置に移動すると図2に
示す状態となり、移動鏡筒13が中間鏡筒12の最前部に、
中間鏡筒12が固定鏡筒11の最前部にそれぞれ位置した状
態となる。また、キー板16先端部が移動鏡筒13の内部
に設けられたローラ17に係合している。すなわち、キー
板16は移動鏡筒13の後端部よりもアパーチュア10a 側に
位置し、このキー板16に取り付けられたフレア防止用マ
スク33は、図2示すように、移動鏡筒13の後端部より
アパーチュア10a 側に位置する。図2において想像線
で、移動鏡筒に取り付けられた従来のフレア防止用マス
ク7を併記してあり、アパーチュア10a の縁部とフレア
防止用マスク7またはフレア防止用マスク33とを結ぶそ
れぞれの面は、図2上符号Lで示す差が生じる。このた
め、フレア防止用マスク33の方が、撮影レンズ14、15の
中央部の狭い範囲を透過した光のみがアパーチュア10a
に到達することが許容され、撮影レンズ14、15の周辺を
透過した光によるフレアを防止することができる。
【0027】また、前記キーブラケット30が連繋したガ
イドロッド31に摺動自在に遊嵌されたスライダ41は、キ
ーブラケット30に連されているから、キーブラケット
30の進退とともに該スライダ41も進退することになる。
そして、このスライダ41にはポジションセンサ42の入力
端子41a が連繋しているから、スライダ41の進退によっ
て入力端子41a のポジションセンサ42に対する位置が変
化することになる。このため、ポジションセンサ42の出
力が変化することになり、該出力の大きさによってキー
ブラケット30即ち中間鏡筒12の位置が検出される。そし
て、該中間鏡筒12と移動鏡筒13とは所定の関係で進退す
るから、中間鏡筒12の位置によって移動鏡筒13の位置が
検出され、ズーム位置が検出される。この検出されたズ
ーム位置に基づいて、カメラに搭載された図示しないC
PUによって露光やオートフォーカスの制御が行なわれ
る。
【0028】テレ位置にある状態からワイド位置に変更
するには、モータ18を逆転する等によって中間鏡筒12を
テレ位置に変更する場合とは逆の方向に回動させる。こ
の中間鏡筒12の回動によって移動鏡筒13が後退するとと
もに、該中間鏡筒12が後退して、図1に示すワイド位置
に位置することになる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るカ
メラのフレア防止用マスクの支持構造によれば、移動鏡
筒の進退を案内するとともに、該移動鏡筒の移動量より
も少ない移動量で移動鏡筒と同期して進退するキー部材
にフレア防止用マスクを設けたから、撮影レンズが長焦
点側に位置した場合でも該フレア防止用マスクは移動鏡
筒の後端部よりもアパーチュア側に位置する。このた
め、移動鏡筒の後端部にフレア防止用マスクが設けられ
た場合よりも、撮影レンズの周辺を透過した光を遮断で
き、フレアを十分に防止できる。
【0030】また、撮影レンズが短焦点側に位置した場
合には、フレア防止用マスクはアパーチュアに接近して
位置するから、短焦点側にあってもフレアを防止でき
る。
【0031】しかも、キー部材にフレア防止用マスクを
取り付けるものであるから、簡単な構造であり、製造コ
ストを増加させることなくフレアを有効に防止でき、撮
影画像の鮮明な撮影を行なうカメラを提供できる。
【0032】さらに、キー部材の後端部にフレア防止用
マスクを取り付けた場合には、該マスクの外側縁部を駆
動鏡筒あるいは固定鏡筒の内面に近接させて該フレア防
止用マスクを配設することができる。このため、移動鏡
筒の後端部に取り付けられた従来のフレア防止用マスク
では駆動鏡筒や固定鏡筒の内面で反射した光によるフレ
アを防止しにくいが、本発明では駆動鏡筒あるいは固定
鏡筒の内面にまでフレア防止用マスクを延ばすことによ
って、該内面での反射光によるフレアを有効に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る支持構造により取り付けられた
フレア防止用マスクを備えたカメラ本体を、光軸を含む
垂直面で切断した概略断面図で、撮影レンズが短焦点側
にある状態を示している。
【図2】この発明に係る支持構造により取り付けられた
フレア防止用マスクを備えたカメラ本体を、光軸を含む
垂直面で切断した概略断面図で、撮影レンズが長焦点側
にある状態を示している。
【図3】ズーム駆動とキー部材の駆動とを説明するため
のカメラ本体の要部を示す背面図である。
【図4】図3の底面図である。
【図5】従来のフレア防止用マスクの支持構造を示すカ
メラ本体の断面図で、図1に相当する図である。
【符号の説明】
10 カメラ本体 11 固定鏡筒 11a ヘリコイド 12 中間鏡筒 12a 外側ヘリコイド 12b 内側ヘリコイド 13 移動鏡筒 13a ヘリコイド 14 前群レンズ 15 後群レンズ 16 キー板(キー部材) 17 ローラ 20 駆動ギヤ 22 入力ギヤ 23 案内ギヤ 24 鏡筒駆動ギヤ 25 鏡筒ギヤ 27 作動ギヤ 28 駆動ネジ 29 駆動ナット 30 キーブラケット 31 ガイドロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 俊治 埼玉県大宮市植竹町一丁目324番地 富 士写真光機株式会社 内 (56)参考文献 実開 平2−5714(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動鏡筒に保持された前群レンズと後群
    レンズとが、該移動鏡筒の光軸方向の進退に伴われて移
    動することにより焦点距離を変化させる可変焦点装置を
    備え、上記移動鏡筒の移動を、該移動鏡筒と係合した駆
    動鏡筒の光軸を中心とした回動によって行なうととも
    に、該移動鏡筒の回動を阻止するキー部材を有するカメ
    ラにおいて、前記駆動鏡筒へモータの動力を伝達する動力伝達経路
    に、該駆動鏡筒が光軸方向へ進退しても該駆動鏡筒に形
    成されたギヤとの連繋を常に維持する、光軸方向に歯幅
    の大きい案内ギヤを設け、 前記案内ギヤと同期して回転する駆動部材を設け、 前記キー部材を前記駆動部材の回転によって進退させ、 前記駆動鏡筒の回転による 移動鏡筒の進退に応じて、前
    記キー部材を光軸方向に該移動鏡筒の移動量よりも少な
    い移動量で進退させるとともに、該キー部材の適宜位置
    にフレア防止用マスクを止着したことを特徴とするカメ
    ラのフレア防止用マスクの支持構造。
JP09553093A 1993-03-30 1993-03-30 カメラのフレア防止用マスクの支持構造 Expired - Fee Related JP3253166B2 (ja)

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