JP3820082B2 - レンズ連動機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、共通の動力源に基づいて、第1のレンズと第2のレンズとを連動させるレンズ連動機構に関し、特に、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことができるレンズ連動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、単焦点レンズに代えて、レンズの焦点距離を連続的に変化させ、テレ状態(望遠状態)やワイド状態(広角状態)などのズーム状態をつくりだすことができるズームレンズが普及してきている。このズームレンズは、複数のレンズ群を備えて構成され、このうちの一部のレンズ群を所定の関係を維持しつつ連動可能とすることにより、レンズの焦点距離を連続的に変化させるものである。
【0003】
このようなズームレンズの従来例としては、別々の動力源に基づいて複数のレンズ群を連動させるものや、共通の動力源に基づいて複数のレンズ群を連動させるものなど、様々な種類のものが知られている。以下に、本発明の開発にあたり、その前提となったズームレンズについて説明する。なお、当該ズームレンズは、説明の便宜のために示すものであり、いわゆる公知、公用に該当するものではない。
【0004】
図5は、従来のズームレンズのレンズ構成を示す図である。同図に示すように、従来のズームレンズは、一般的に、中空円筒形状の撮影レンズ鏡胴50の内部に、第1群レンズ(対物レンズ)51と、第2群レンズ(ズームレンズ)52と、第3群レンズ(ズームレンズ)53と、フォーカスレンズ56と、フィルタ57と、CCD(Charge coupled device)58とを、光軸方向に順々に備えて構成されている。また、撮影レンズ鏡胴50には、第2群レンズ案内溝54および第3群レンズ案内溝55が、それぞれ光軸方向に沿って直線的に設けられている。また、第2群レンズ52および第3群レンズ53には、第2群レンズピン52aおよび第3群レンズピン53aが、一体的に、それぞれ第2群レンズ案内溝54および第3群レンズ案内溝55から突出するように配設されている。
【0005】
また、一般的に、レンズ連動機構として、撮影レンズ鏡胴50の側面に、第2群レンズ52と第3群レンズ53とを光軸方向で連動させる円盤形状のカム(図示せず)が軸支されている。このカムには、第2群レンズ52を駆動するカム溝と第3群レンズ53を駆動するカム溝が、それぞれ2次曲線的に設けられており、第2群レンズピン52aおよび第3群レンズピン53aが、それぞれのカム溝に摺動可能の納められている。
【0006】
そして、レンズ連動機構としてのカムが、モーターなどの動力源(図示せず)から動力を受けて回転することによって、第2群レンズピン52aは、第2群レンズ案内溝54におけるテレ端54aとワイド端54bとの間で光軸方向に移動し、これと同時に、第3群レンズピン53aは、第3群レンズ案内溝55におけるテレ端55aとワイド端55bとの間で光軸方向に移動する。詳細には、第2群レンズ52がテレ端54aに移動するとともに、第3群レンズ53がテレ端55aに移動することによって、テレ状態をつくりだし、また、第2群レンズ52がワイド端54aに移動するとともに、第3群レンズ53がワイド端55bに移動することによって、ワイド状態をつくりだす。
【0007】
【発明が解消しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術は、あくまでもテレ状態やワイド状態などのズーム状態をつくりだすものにすぎず、第2群レンズ52や第3群レンズ53などのズームレンズ系を利用してマクロ状態(超接写状態)をつくりだすことができないという問題点があった。
【0008】
すなわち、ズームレンズ系を利用してマクロ状態をつくりだすためには、第3群レンズ13を第3群レンズ案内溝55のテレ端55aに維持しつつ、第2群レンズ12を第2群レンズ案内溝54のワイド端54bに移動させることが必要になる。ところが、上記の従来技術は、レンズ連動機構としてのカムに、第2群レンズピン52aが第2群レンズ案内溝54のテレ端54aからワイド端54bに移動するのに合わせて、第3群レンズピン53aが第3群レンズ案内溝55のテレ端55aからワイド端55bに移動するように、2つの2次曲線的な溝が設けられるにすぎない。このため、このカムによっては、第3群レンズ13を第3群レンズ案内溝55のテレ端55aに維持しつつ、第2群レンズ12を第2群レンズ案内溝54のワイド端54bに移動させることができず、ズームレンズ系を利用してマクロ状態をつくりだすことができないという問題点があった。
【0009】
このような問題を解決するためには、レンズ連動機構としてのカムに、マクロ状態をつくりだすための溝を追加することも考えられるが、溝の追加にともなってカムの径を大きくする必要が生じ、レンズ連動機構の大型化を招き、カメラ全体を大型化させてしまうという別の問題が生じる。また、別々の動力源(モーターなど)から別々のカムを介して第2群レンズ52と第3群レンズ53とを連動させることも考えられるが、2つの動力源を制御する機構を追加する必要が生じ、レンズ連動機構を複雑化させてしまうという別の問題が生じる。
【0010】
そこで、この発明は、上述した従来技術による問題点を解決するため、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことができるレンズ連動機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係るレンズ連動機構は、共通の動力源に基づいて、第1のレンズと第2のレンズとを連動させるレンズ連動機構であって、前記動力源にて駆動されることによって、前記第1のレンズを駆動する第1の駆動手段と、前記第1の駆動手段にて駆動されることによって、前記第2のレンズを駆動する第2の駆動手段とを備え、前記第1の駆動手段は、前記動力源から動力を受けることによって、前記第1のレンズを、該第1のレンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させるとともに、該第1のレンズの移動に対応する第1の駆動量を第2の駆動手段に与え、並びに、前記第1のレンズを、該第1のレンズの光軸方向におけるテレ端にて静止させるとともに、所定の第2の駆動量を前記第2の駆動手段に与え、前記第2の駆動手段は、その長手方向が前記第2のレンズの光軸方向に沿うように配置され、前記第1の駆動手段から前記第1の駆動量を受ける場合には、前記第2のレンズを、該第2のレンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させ、前記第1の駆動手段から前記第2の駆動量を受ける場合には、前記第2のレンズを、該第2のレンズの光軸方向におけるワイド端に移動させること、を特徴とする。
【0012】
この構成によれば、従来は、カムの回転によってテレ状態やワイド状態などのズーム状態のみをつくりだしていたのに対し、本発明は、第1の駆動手段が、第1のレンズを該レンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させる場合には、第2の駆動手段が、第1の駆動量を受けて第2のレンズを該レンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させるので、テレ状態やワイド状態などのズーム状態をつくりだすことができ、また、第1の駆動手段が、第1のレンズを該レンズの光軸方向におけるテレ端にて静止させる場合には、第2の駆動手段が、第2の駆動量を受けて第2のレンズを該レンズの光軸方向におけるワイド端にて移動させるので、マクロ状態をつくることができる。さらに、この構成によれば、カムによる円運動のみを利用してレンズを光軸方向に移動させるのではなく、光軸方向に沿って直線的に配置した第2の駆動手段の直線的な移動をも利用して第2のレンズを移動させるので、カムの径を大きくすることなくマクロ状態をつくりだすことができる。したがって、本発明によれば、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことができる。
【0013】
また、請求項2の発明に係るレンズ連動機構は、前記第1の駆動手段は、前記動力源から動力を受けて回転する第1の回転部と、前記第1の回転部から前記第1のレンズ側に延出し、該第1のレンズを押圧する第1の押圧部と、前記第1の回転部の周面に位置し、前記第1のレンズを静止させる静止部と、前記第1の回転部から前記第2の駆動手段側に延出し、前記第1の押圧部が前記第1のレンズを押圧する間、前記第2の駆動手段を押圧する第2の押圧部と、前記第1の回転部に対して歯合して回転する第2の回転部と、前記第2の回転部から前記第2の駆動手段側に延出し、前記静止部が前記第1のレンズを静止させる間、前記第2の駆動手段を押圧する第3の押圧部と、を備えること、を特徴とする。
【0014】
これは、請求項1に記載の第1の駆動手段の構造を一層具体的に示すものである。この構成によれば、第1の回転部の回転にともなって、第1の押圧部が、第1のレンズを押圧することによって、第1のレンズを該レンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させ、この押圧にともなって、第2の押圧部が第2の駆動手段を押圧することによって、第2のレンズを該レンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させる。また、第1の回転部の回転にともなって、静止部が、第1のレンズを該レンズの光軸方向におけるテレ端にて静止させ、第1の回転部の回転にともなう第2の回転部の回転にともなって、第3の押圧部が第2の駆動手段を押圧することによって、第2のレンズを該レンズの光軸方向におけるワイド端に移動させる。このため、ズーム状態をつくりだすための、第1の回転部、第1の押圧部、および、第3の押圧部に、第2の押圧部および第3の押圧部を追加するのみで、マクロ状態をつくりだすことができる。したがって、本発明によれば、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことができる。
【0015】
また、請求項3の発明に係るレンズ連動機構は、前記第2の駆動手段は、該第2の駆動手段を前記第2のレンズの光軸方向に案内する案内部と、前記第2の押圧部に押圧される第1の被押圧部と、前記第3の押圧部に押圧される第2の被押圧部と、前記第1の被押圧部および前記第2の被押圧部に対して、前記第2のレンズ側における該第2のレンズの光軸方向の略延長線上に位置し、前記第1の被押圧部または前記第2の被押圧部が押圧されるにともなって、前記第2のレンズを押圧する第4の押圧部と、を備えること、を特徴とする。
【0016】
これは、請求項1に記載のレバーの構造を一層具体的に示すものである。この構成によれば、第1の被押圧部が第2の押圧部に押圧されるにともなって、この第1の被押圧部に対して光軸方向の延長線上に位置する第4の押圧部が第2のレンズを押圧することによって、第2のレンズを該レンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させる。また、第2の被押圧部が第3の押圧部に押圧されるにともなって、この第2の被押圧部に対して光軸方向の延長線上に位置する第4の押圧部が第2のレンズを押圧することによって、第2のレンズを該レンズの光軸方向におけるワイド端に移動させる。このため、ズーム状態をつくりだすための、案内部、第1の被押圧部、および、第5の押圧部に、第2の被押圧部を追加するのみで、マクロ状態をつくりだすことができる。したがって、本発明によれば、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るレンズ連動機構の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明をカメラのレンズユニットに適用した場合を示すこととする。ただし、本実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、たとえば、撮影機構を有しない望遠鏡など、複数のレンズ群を連動させる、あらゆる光学系に適用することができる。
【0018】
まず最初に、本実施の形態に用いるカメラのレンズユニットの構成について説明する。図1は、本実施の形態に用いるカメラのレンズユニットの平面図であり、詳細には、図1(a)は、テレ状態(望遠状態)にある場合のレンズユニットの構成を示し、図1(b)は、ワイド状態(広角状態)にある場合のレンズユニットの構成を示し、図1(c)は、マクロ状態(超接写状態)にある場合のレンズユニットの構成を示す。また、図2は、図1に示したカメラのレンズユニットの分解斜視図である。
【0019】
図1および図2に示すように、本実施の形態に用いるレンズユニットは、概略的には、撮影レンズ鏡胴10に覆われるズームレンズ系と、ファインダー鏡胴40に覆われるファインダーレンズ系と、レンズ連動機構とを備えて構成される。以下に、これらズームレンズ系、ファインダーレンズ系、および、レンズ連動機構について、それぞれの具体的な構成を説明する。
【0020】
まず最初に、図1および図2を参照して、撮影レンズ鏡胴10に覆われるズームレンズ系について説明する。同図に示すように、撮影レンズ鏡胴10は、その長手方向がファインダー鏡胴40と平行になるように配置され、第2群レンズ案内溝14と、第3群レンズ案内溝15と、第1固定片16と、前方固定ピン17と、後方固定ピン18とを備えて構成される。
また、撮影レンズ鏡胴10は、第1群レンズ11と、第2群レンズ12と、第3群レンズ13と、第2群レンズピン12aと、第3群レンズピン13aと、第2群レンズ付勢バネ12bと、第3群レンズ付勢バネ13bと、フォーカスレンズ(図示せず)と、フィルタ(図示せず)と、CCD(図示せず)とを順々に内包する。以下、各構成要素について具体的に説明する。
【0021】
ズームレンズ系において、撮影レンズ鏡胴10は、長尺の中空円筒状にて構成されている。
また、第1群レンズ11は、撮影レンズ鏡胴10の前端部に固定される対物レンズである。この第1群レンズ11は、第2群レンズ12および第3群レンズ13に比べてレンズ半径が大きい。このため、撮影レンズ鏡胴10も、その大きさを必要最小限にするために、第1群レンズ11を固持する箇所のみが大きな筒形状にて構成される。
【0022】
また、第2群レンズ12は、第1群レンズ11と第3群レンズ13との間に配置され、撮影レンズ鏡胴10の内部において、該第2群レンズ12の光軸方向に移動するズームレンズであり、請求項1に記載の第2のレンズに対応する。この第2群レンズ12は、第3群レンズ13の移動範囲よりも大きな移動範囲を、後述するレンズ連動機構(具体的には、スライドレバー20の第2群レンズピン押圧部22)の駆動によって移動する。
【0023】
また、第3群レンズ13は、第2群レンズ12とフォーカスレンズ(図示せず)との間に配置され、撮影レンズ鏡胴10の内部において該第3群レンズ13の光軸方向に移動するズームレンズであり、請求項1に記載の第1のレンズに対応する。この第3群レンズ13は、第2群レンズ12の移動範囲よりも小さな移動範囲を、後述するレンズ連動機構(具体的には、カム31の第3群レンズピン押圧部31b)の駆動によって移動する。
【0024】
ここで、第2群レンズ12および第3群レンズ13の連動を簡単に説明すると、図1(a)および(b)に示すように、第2群レンズ12および第3群レンズ13は、両者が接近する方向に移動することによって、ワイド状態からテレ状態へとズーム倍率が遷移する。また、第2群レンズ12および第3群レンズ13は、両者が離れる方向に移動することによって、テレ状態からワイド状態へとズーム倍率が遷移する。さらに、図1(a)および(c)に示すように、第3群レンズ13をテレ状態の位置にて静止させるとともに、第2群レンズ12をワイド状態の位置に移動させることによって、マクロ状態をつくりだす。
【0025】
また、第2群レンズピン12aは、第2群レンズ12の円周部に配設される案内ピンであり、これによって、第2群レンズピン12aが押圧されると、第2群レンズ12も一体的に移動する。
また同様に、第3群レンズピン13aは、第3群レンズ13の円周部に配設される案内ピンであり、これによって、第3群レンズピン13aが押圧されると、第3群レンズ13も一体的に移動する。
【0026】
また、第2群レンズ付勢バネ12bは、撮影レンズ鏡胴10の中心部と第2群レンズ12との間に配設されるバネである。これによって、第2群レンズ12はスライドレバー20の第2群レンズピン押圧部22側に付勢され、スライドレバー20の第2群レンズピン押圧部22と第2群レンズピン12a、また、スライドレバー20の第1レバーピン21とカム31の第1レバーピン押圧部31cは常に接触状態になる。このため、後述するように、第2群レンズ12は、常時、スライドレバー20の移動に連動して移動する。
【0027】
また同様に、第3群レンズ付勢バネ13bは、撮影レンズ鏡胴10の中心部と第3群レンズ13との間に配設されるバネである。これによって、第3群レンズ13はカム31の第3群レンズピン押圧部31bに付勢され、カム31の第3群レンズピン押圧部31bと第3群レンズピン13aは常に接触状態になる。このため、後述するように、第3群レンズ13は、常時、カム31の回転に連動して移動する。
【0028】
また、第2群レンズ案内溝14は、撮影レンズ鏡胴10のファインダー鏡胴40側の側面の前方部において第2群レンズ12の光軸方向(ズームレンズ系の光軸方向)に沿って直線的に設けられる溝である。これによって、第2群レンズピン12aは、撮影レンズ鏡胴10から滑動可能に突出して、スライドレバー20の第2群レンズピン押圧部22と接触するとともに、テレ端14aとワイド端14bの範囲を移動する。
【0029】
また同様に、第3群レンズ案内溝15は、撮影レンズ鏡胴10のファインダー鏡胴40側にの側面の後方部において第3群レンズ13の光軸方向(ズームレンズ系の光軸方向)に沿って直線的に設けられる溝である。これによって、第3群レンズピン13aは、撮影レンズ鏡胴10から滑動可能に突出して、カム31の第3群レンズピン押圧部31bと接触するとともに、テレ端15aとワイド端15bの範囲を移動する。
【0030】
また、第1固定片16は、撮影レンズ鏡胴10の前端の側面に設けられる結合部材である。この第1固定片16を、ネジなどを用いてファインダー鏡胴40の第2固定片45と結合することによって、撮影レンズ鏡胴10とファインダー鏡胴40は、両者の長手方向(ズームレンズ系の光軸方向とファインダーレンズ系の光軸方向)が平行になるようにして結合される。
【0031】
また、前方固定ピン17および後方固定ピン18は、撮影レンズ鏡胴10と基板30とを結合するための結合部材である。この前方固定ピン17は、撮影レンズ鏡胴10の前端部に位置して、基板30の前方固定穴34と結合し、また、後方固定ピン18は、撮影レンズ鏡胴10の後端部に位置して、基板30の後方固定穴35と結合する。これによって、撮影レンズ鏡胴10と基板30は、両者の長手方向が平行になるようにして結合される。
【0032】
次に、図1および図2を参照して、ファインダー鏡胴40に覆われるファインダーレンズ系について説明する。同図に示すように、ファインダー鏡胴40は、その長手方向が撮影レンズ鏡胴10と平行になるように配置され、ファインダーレンズ案内溝43と、第2固定片45とを備えて構成される。
また、ファインダー鏡胴40は、対物ファインダーレンズ41と、移動ファインダーレンズ42と、ファインダーレンズピン42aと、固定ファインダーレンズ群(図示せず)と、接眼ファインダーレンズ(図示せず)とを順々に内包する。また、ファインダー鏡胴40は、その上面の前端部にて、ファインダーカム44を備える。以下、各構成要素について具体的に説明する。
【0033】
ファインダーレンズ系において、ファインダー鏡胴40は、撮影レンズ鏡胴10と同様に、中空円筒形状にて構成されている。
また、対物ファインダーレンズ41は、ファインダー鏡胴40の前端部にて固定される対物レンズである。なお、この対物ファインダーレンズ41は、移動ファインダーレンズ42に比べてレンズ半径が大きいので、ファインダー鏡胴40も、その大きさを必要最小限とするために、対物ファインダーレンズ41を固持する箇所のみを大きな筒形状にて構成することもできる。
【0034】
また、移動ファインダーレンズ42は、対物ファインダーレンズ41と固定ファインダーレンズ群(図示せず)との間に配置され、ファインダー鏡胴40の内部を該移動ファインダーレンズ42の光軸方向に移動するレンズであり、請求項6に記載のファインダーレンズに対応する。この移動ファインダーレンズ42は、後述する、ファインダーカム44の押圧溝44bによって、移動させられる。
【0035】
また、ファインダーレンズピン42aは、移動ファインダーレンズ42の円周部に配設される案内ピンであり、これによって、ファインダーレンズピン42aが押圧されると、移動ファインダーレンズ42も一体的に移動する。
また、ファインダーレンズ案内溝43は、ファインダー鏡胴40の上面の前方部において移動ファインダーレンズ42の光軸方向(ファインダーレンズ系の光軸方向)に沿って直線的に設けられる溝である。これによって、移動ファインダーレンズ42は、ファインダー鏡胴40から摺動可能に突出して、ファインダーカム44の押圧溝44bと接触する。このため、移動ファインダーレンズ42は、その光軸方向にのみ移動する。
【0036】
また、ファインダーカム44は、ファインダー鏡胴40の上面の前方部に配置され、スライドレバー20から駆動量を受けることによって、移動ファインダーレンズ42を該移動ファインダーレンズ42の光軸方向に移動させる運動伝達部材である。
具体的には、ファインダーカム44は、ファインダー鏡胴40の上面によって軸支されるファインダーカム中心点44cと、ファインダーカム中心点44cからスライドレバー20側に延出して、スライドレバー20のファインダーカム押圧部24に接触する被押圧溝44aと、ファインダーカム中心点44cからファインダーレンズピン42a側に延出して、ファインダーレンズピン42aに接触する押圧溝44bとを一体的に備えて構成される。
【0037】
ここで、ファインダーカム44の動作を詳細に説明すると、ファインダーカム44は、被押圧溝44aおよび押圧溝44bが、スライドレバー20のファインダーカム押圧部24の移動にともなって、ファインダーカム中心点44cを中心に回転することによって、移動ファインダーレンズ42を光軸方向に移動させる。この移動ファインダーレンズ42の移動によって、ファインダーレンズ系の倍率も、撮影レンズ系の倍率の変化(ワイド状態からテレ状態の範囲内におけるズーム倍率の変化)に連動して変化する。
【0038】
また、ファインダー鏡胴40において、第2固定片45は、ファインダー鏡胴40の前端の側面に設けられる結合部材である。この第2固定片45を、ネジなどを用いて撮影レンズ鏡胴10の第1固定片16と結合することによって、撮影レンズ鏡胴10とファインダー鏡胴40は、両者の長手方向(ズームレンズ系の光軸方向とファインダーレンズ系の光軸方向)が平行になるようにして結合される。
【0039】
ところで、一般的に、ズームレンズ系およびファインダーレンズ系とも、対物レンズ(第1群レンズ11および対物ファインダーレンズ41)のレンズ半径は他のレンズのレンズ半径に比べて大きいので、上述のように撮影レンズ鏡胴10およびファインダー鏡胴40は、その大きさを必要最小限にするために、対物レンズを固持する箇所(以下、対物レンズ部分という。)のみが大きな筒形状にて構成される。また、一般的に、ファインダーレンズ系のレンズ半径は、撮影レンズ系のレンズ半径に比べて小さいので、ファインダー鏡胴40は、撮影レンズ鏡胴10に比べて小さな筒形状にて構成される。
【0040】
したがって、撮影レンズ鏡胴10とファインダー鏡胴40とを、両者の対物レンズ部分を最接近させ、かつ、両者の上面が同一平面上になるように固定配置してレンズユニットを構成した場合には、両者間の対物レンズ部分以外の箇所の光軸方向およびファインダー鏡胴40の下方向に、それぞれ空間が生じる。このため、これらの空間を利用しつつカメラ全体の小型化を図るために、光軸方向の空間には、後述するレンズ連動機構が設けられ、また、ファインダー鏡胴40の下部方向の空間には、後述するモーター32などが設けられる。
【0041】
次に、図1および図2を参照して、レンズ連動機構について説明する。同図に示すように、レンズ連動機構は、基板30と、モーター32と、ギヤ33と、カム31と、マクロレバー38と、スライドレバー20とを備えて構成される。以下、各構成要素について具体的に説明する。
【0042】
レンズ連動機構において、基板30は、その長手方向が撮影レンズ鏡胴10に沿うように撮影レンズ鏡胴10とファインダー鏡胴40との間に配置される平板形状の部材であり、前方固定穴34と、後方固定穴35と、前方案内ピン36と、後方案内ピン37と備えるとともに、撮影レンズ鏡胴10側にてスライドレバー20を支持する。
【0043】
この基板30において、前方固定穴34および後方固定穴35は、撮影レンズ鏡胴10と基板30とを結合するための結合部である。この前方固定穴34は、基板30の前端部に位置して、撮影レンズ鏡胴10の前方固定ピン17と結合し、また、後方固定穴35は、基板30の後端部に位置して、撮影レンズ鏡胴10の後方固定ピン18と結合する。これによって、基板30は、その長手方向が撮影レンズ鏡胴10と平行になる状態で、撮影レンズ鏡胴10の側面(第2群レンズピン12aおよび第3群レンズピン13aが突出する面)にて固定される。
【0044】
また、基板30において、前方案内ピン36および後方案内ピン37は、スライドレバー20側の側面に配置され、スライドレバー20を移動可能に支持する支持部材である。この前方案内ピン36は、基板30の前方部に位置して、スライドレバー20の前方案内溝25と滑合し、また、後方案内ピン37は、基板30の前方部に位置して、スライドレバー20の後方案内溝26と滑合する。これによって、スライドレバー20は、基板30に沿った方向にのみ移動する。
【0045】
また、レンズ連動機構において、モーター32は、撮影者による外部操作(たとえば、ズームボタンなどによるレンズ位置の指示など)に基づいて、ワイド状態、テレ状態、マクロ状態などの所望のレンズ位置(所望のズーム倍率)に第2群レンズ12および第3群レンズ13を移動させるのに必要な駆動量を回転によって発生する動力源である。なお、モーター32は、ファインダー鏡胴40の下部方向に配置される。
【0046】
また、レンズ連動機構において、ギヤ33は、モーター32によって発生した駆動量をカム31に伝達する運動伝達部材であり、基板30のファインダー鏡胴40側の側面にて回転可能に支持される。具体的には、互いに歯合した複数の歯車から構成される。そして、モーター32の回転にともなって回転することによってカム31に駆動量を伝達する。
【0047】
また、レンズ駆動機構において、カム31とマクロレバー38は、基板30およびスライドレバー20を挟み込むように配置され、第3群レンズ13を該レンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させるとともに、この第3群レンズ13の移動に対応する駆動量をスライドレバー20に与え、並びに、第3群レンズ13を該レンズの光軸方向におけるテレ端にて静止させるとともに、所定の駆動量をスライドレバー20に与える駆動部材である。
【0048】
具体的には、このカム31は、ギヤ33とマクロレバー38に対して歯合するカム回転部31aと、第3群レンズピン13aに接触する第3群レンズピン押圧部31bと、スライドレバー20の第1レバーピン21を押圧する第1レバーピン押圧部31cとを一体的に備えて構成される。また、マクロレバー38は、カム31に対して歯合するマクロレバー回転部38aと、スライドレバー20の第2レバーピン27を押圧する第2レバーピン押圧部38bとを一体的に備えて構成される。以下に、このカム31とマクロレバー38とについて、詳細に説明する。
【0049】
まず最初に、カム31について説明すると、カム31において、カム回転部31aは、円盤形状にて構成され、円周部にてギヤ33とマクロレバー38に歯合する。そして、撮影レンズ鏡胴10の側面にて回転可能に支持されつつ基板30の下部方向に配置される。この位置に配置されることによって、カム31は、撮影レンズ鏡胴10の最大径を越えなることなく回転する。
【0050】
また、第3群レンズピン押圧部31bは、第1押圧部と、第2押圧部とを備え、基板30とファインダー鏡胴40との間に配置される。この第1押圧部は、カム回転部31aから第3群レンズ13側に延出して、第3群レンズピン13aを押圧することによって、第3群レンズピン13aを第3群レンズ案内溝15におけるテレ端15aからワイド端15bの範囲で移動させるように、曲線形状の押圧面をもって形成される。また、第2押圧部は、カム回転部31aの周面において、第3群レンズピン13aを押圧することによって、第3群レンズ13を第3群レンズ案内溝15におけるテレ端15aに静止させるように、カム中心点31dから同心円形状の押圧面をもって形成される。
【0051】
また、カム31において、第1レバーピン押圧部31cは、カム回転部31aからスライドレバー20側に棒形状に延出して構成されて、撮影レンズ鏡胴10とスライドレバー20との間に配置される。また、第1レバーピン押圧部31cは、カム31において、第3群レンズピン押圧部31bの第1押圧部が第3群レンズピン13aを押圧している間だけ、スライドレバー20の第1レバーピン21を押圧して、第3群レンズ13の移動量に対応する駆動量をスライドレバー20に与えるように形成される。また、第1レバーピン押圧部31cは、カム31において、第3群レンズピン押圧部31bの第2押圧部による第3レンズピン13aの押圧を妨げることがないように、該第2押圧部を回避して延出する。
【0052】
次に、マクロレバー38について説明すると、マクロレバー38において、マクロレバー回転部38aは、円盤形状にて構成される。そして、マクロレバー回転部38aは、カム31の第3群レンズピン押圧部31bおよび第1レバーピン押圧部31cの可動面とファインダー鏡胴40との間に配置される。この位置に配置されることによって、マクロレバー38は、カム31の第3群レンズピン押圧部31および第1レバーピン押圧部31cの動作を妨げることなく回転する。また、マクロレバー回転部38aは、撮影レンズ鏡胴10の側面にて回転可能に支持されつつ基板30の下部方向に配置される。この位置に配置されることによって、カム31は、撮影レンズ鏡胴10の最大径を越えなることなく回転する。
【0053】
また、マクロレバー38において、第2レバーピン押圧部38bは、マクロレバー回転部38aからスライドレバー側に棒形状にて延出して構成され、基板30とファインダー鏡胴40との間に配置される。また、第2レバーピン押圧部38bは、マクロレバー38において、カム31の第3群レンズピン押圧部31bの第2押圧部が第3レンズピン13aを押圧している間だけ、スライドレバー20の第2レバーピン27を押圧して、所定の駆動量をスライドレバー20に与えるように形成される。
【0054】
ここでカム31とマクロレバー38の動作を詳細に説明する。まず、カム31は、カム回転部31aによって、カム中心点31dを中心にしてギヤ33の回転にともなって回転する。そして、カム31の回転にともなって、カム31の第3群レンズピン押圧部31bにおいて、第1押圧部または第2押圧部によって第3群レンズピン13bを押圧する。
【0055】
ここで第3群レンズピン押圧部31bの第1押圧部が第3群レンズピン13aを押圧する場合には、この押圧によって、カム31は、第3群レンズ13を該レンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させる。また同時に、第3群レンズピン押圧部31bの第1押圧部による第3群レンズピン13aの押圧にともなって、第1レバーピン押圧部31cが第1レバーピン21を押圧することによって、カム31は、第3群レンズ13の移動量に対応する駆動量をスライドレバー20に与える(スライドレバー20を移動させる)。なお、カム31の回転にともなって、マクロレバー38も回転するが、第1押圧部が第3レンズピン13aを押圧している間は、マクロレバー38の第2レバーピン押圧部38bは、第2レバーピン27と非接触状態となり、第2レバーピン押圧部38bによるスライドレバー20の押圧はおこなわれない。
【0056】
一方、カム31の回転にともなって、第3群レンズピン押圧部31bの第2押圧部が第3群レンズピン13aを押圧する場合には、この押圧によって、カム31は、第3群レンズ13を該レンズの光軸方向におけるテレ端にて静止させる。また同時に、カム31の回転にともなって、マクロレバー38が回転し、このマクロレバー38の回転にともなって、マクロレバー38の第2レバーピン押圧部38bが第2レバーピン27を押圧することによって、マクロレバー38は、所定の駆動量をスライドレバー20に与える(スライドレバー20を移動させる)。なお、この第3群レンズピン押圧部31bの第2押圧部が第3群レンズピン13aを押圧している間、第1レバーピン押圧部31cは、第1レバーピン21と非接触状態となり、第1レバーピン押圧部31cによるスライドレバー20の押圧はおこなわれない。
【0057】
なお、カム31とマクロレバー38は、上述の説明に限定されるものではなく、その可動領域が撮影レンズ鏡胴10およびファインダー鏡胴40の最大径を越えることなく、撮影レンズ鏡胴10とファインダー鏡胴40と間に配置される構造を有し、第3群レンズ13を光軸方向におけるテレ端15aとワイド端15bの範囲にて移動させるとともに、この第3群レンズ13の移動量に対応した駆動量をスライドレバー20に伝達し、並びに、第3群レンズ13を光軸方向におけるテレ端15aにて静止させるとともに、所定の駆動量をスライドレバー20に駆動量を伝達することができる構成であれば、適宜変更することができる。たとえば、カム31において、第3群レンズピン押圧部31bの第2押圧部が第3群レズピン13aに接触しない面形状を有し、第3群レンズ案内溝15のテレ端15aにて保持する構成でもよい。
【0058】
また、レンズ連動機構において、スライドレバー20は、その長手方向が第2群レンズ12の光軸方向に沿うように撮影レンズ鏡胴10と基板30との間に配置され、カム31から駆動量を受ける場合には、第2群レンズ12の光軸方向におけるテレ端方向またはワイド方向へ移動することによって、第2群レンズ12を該レンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させ、マクロレバー38から駆動量を受ける場合には、第2群レンズ12の光軸方向におけるワイド端方向に移動することによって、第2群レンズ12を該レンズの光軸方向におけるワイド端に移動させる駆動部材である。
【0059】
具体的には、スライドレバー20は、カム31の第1レバーピン押圧部31cに押圧される第1レバーピン21と、マクロレバー38の第2レバーピン押圧部38bに押圧される第2レバーピン27と、第1レバーピン21および第2レバーピン27の位置から第2群レンズ12の光軸方向に延出して第2群レンズピン12aを押圧する第2群レンズピン押圧部22と、位置検出部23と、ファインダーカム押圧部24と、スライドレバー20を第2群レンズの光軸方向に案内する前方案内溝25および後方案内溝26とを一体的に備えて構成される。以下、これらの構成について詳細に説明する。
【0060】
このスライドレバー20において、第1レバーピン21は、撮影レンズ鏡胴10側の側面の中央部前方に配置され、カム31の第1レバーピン押圧部31cと接触する。これによって、スライドレバー20は、カム31から駆動量を受ける。なお、上述のカム31の説明において述べたように、第1レバーピン21と第1レバーピン押圧部31cとは、カム31における第3群レンズピン押圧部31bの第1押圧部が第3群レンズピン13aを押圧している間だけ接触する。
また、第2レバーピン27は、撮影レンズ鏡胴10側の側面の中央部後方に配置され、マクロレバー38の第2レバーピン押圧部38bと接触する。これによって、スライドレバー20は、マクロレバー38から駆動量を受ける。なお、上述のマクロレバー38の説明において述べたように、第2レバーピン27と第2レバーピン押圧部38bとは、カム31における第3群レンズピン押圧部31bの第2押圧部が第3群レンズピン13aを押圧している間だけ接触する。
【0061】
また、スライドレバー20において、第2群レンズピン押圧部22は、第1レバーピン21よりも前方の下方部に配置され、撮影レンズ鏡胴10から滑動可能に突出した第2群レンズピン12aと常に接触する。これによって、スライドレバー20は、常時、第2群レンズピン12aに駆動量を与える。
【0062】
また、スライドレバー20において、位置検出部23は、後端部にてファインダー鏡胴40側に延出して配置され、この位置検出部23の下部方向に設けられる位置検出センサー(図示せず)と常に接触する。この位置検出センサーにおいて、スライドレバー20の位置(第2群レンズ12、第3群レンズ13および移動ファインダーレンズ42の位置)を検出し、この検出結果をモーター32にフィードバックすることによって、所望の位置に第2群レンズ12、第3群レンズ13および移動ファインダーレンズ42を停止させる。
また、ファインダーカム押圧部24は、前端部にてファインダー鏡胴40のファインダーカム44側に延出して、基板30とファインダー鏡胴40との間に配置され、ファインダーカム44の被押圧溝44aと常に滑合する。これによって、スライドレバー20は、常時、ファインダーカム44に駆動量を与える。
【0063】
また、スライドレバー20において、前方案内溝25は、第1レバーピン21の前方部において第2群レンズ12の光軸方向に直線的に設けられる溝であり、ここから基板30の前方案内ピン36が滑動可能に突出する。また、後方案内溝26は、第1レバーピン21の後方部において第2群レンズ12の光軸方向に直線的に設けられる溝であり、ここから基板30の後方案内ピン37が滑動可能に突出する。この前方案内溝25および後方案内溝26によって、スライドレバー20は、光軸方向にのみ移動し、この移動量と同様の移動量が第2群レンズピン12aに伝達される。
なお、スライドレバー20の移動範囲は、前方案内溝25および後方案内溝26における光軸方向の溝の長さに依存するが、この溝は、レンズ位置の調整やバックラッシュ余裕のために、第2群レンズ12の移動範囲(ワイド端とテレ端の範囲)よりも長く余裕をもって構成される。
【0064】
ここでスライドレバー20の動作を詳細に説明すると、スライドレバー20は、第1レバーピン21が押圧されることによって、カム31の回転にともなって、第2群レンズの光軸方向におけるテレ端方向またはワイド端方向へ移動する。また、スライドレバー20は、第2レバーピン27が押圧されることによって、マクロレバー38の回転にともなって、第2群レンズの光軸方向におけるワイド端方向へ移動する。そして、このスライドレバー20のいずれかの移動にともなって、第2群レンズピン押圧部22が第2群レンズピン12aを押圧することによって、スライドレバー20は、第2群レンズ12を該レンズの光軸方向に、スライドレバー20の移動と等しく移動させる。
【0065】
また同時に、スライドレバー20は、スライドレバー20の移動にともなって、ファインダーカム押圧部24がファインダーカム44の被押圧溝44aを押圧することによって、移動ファインダーレンズ42を該レンズの光軸方向に移動させる。また同時に、スライドレバー20の移動にともなって、位置検出部23が位置検出センサー上を移動することによって、位置検出センサーは、スライドレバー20の位置を検出する。
【0066】
なお、スライドレバー20は、上述の説明に限定されるものではなく、その可動領域が撮影レンズ鏡胴10およびファインダー鏡胴40の最大径を越えることなく、撮影レンズ鏡胴10とファインダー鏡胴40と間に配置される構造を有し、カム31の駆動によって、第2群レンズ12を光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させ、また、マクロレバー38の駆動によって、第2群レンズ12を光軸方向におけるワイド端に移動させることができる構成であれば、適宜変更することができる。
【0067】
次に、上記のように構成されるレンズ連動機構による第2群レンズ12と第3群レンズ13との連動について、図3および図4を参照して説明する。図3は、レンズ連動機構による第2群レンズ12と第3群レンズ13との連動を説明するための図であり、図1および図2に示したファインダー鏡胴40の方向から見た、撮影レンズ鏡胴10およびレンズ連動機構を示す。詳細には、図3(a)は、ズームレンズがテレ状態にある場合を示し、図3(b)は、ズームレンズがワイド状態にある場合を示し、図3(c)は、ズームレンズがマクロ状態にある場合を示す。なお、図3においては、説明の便宜上、レンズ連動機構としては、カム31およびスライドレバー20のみを図示している。
【0068】
また、図4は、レンズ連動機構による第2群レンズ12および第3群レンズ13のレンズ位置の遷移を示す図であり、図1および図2に示したファインダー鏡胴40の方向から見た、撮影レンズ鏡胴10を示す。詳細には、図4(a)は、ズームレンズがテレ状態にある場合を示し、図4(b)は、ズームレンズがワイド状態にある場合を示し、図4(c)は、ズームレンズがマクロ状態にある場合を示す。なお、図4においては、説明の便宜上、レンズ連動機構を省略している。
【0069】
図3(a)に示すように、ズームレンズがテレ状態にある場合において、第3群レンズピン13aは、第3群レンズピン押圧部31bとの接触範囲内(第1押圧部)で最もカム回転部31aに近い位置で接触する。また、第1レバーピン21は、カム31の第1レバーピン押圧部31cとの接触範囲内で最もカム回転部31aに遠い位置で接触する。さらに、第2レバーピン27は、マクロレバー38の第2レバーピン押圧部38bとの接触範囲内で最もマクロレバー回転部38aに遠い位置で接触する。このため、図4(a)に示すように、第3群レンズ13は、第3群レンズ13の移動範囲内で最も第1群レンズ11に近い位置(テレ端15a)に位置し、第2群レンズ12も、第2群レンズ12の移動範囲内で最も第1群レンズ11に遠い位置(テレ端14a)に位置する。
【0070】
また、図3(a)に示すテレ状態から、カム31が撮影レンズ鏡胴10に対して右回転することにより、図3(a)および(b)に示すように、第3群レンズピン13aと第3群レンズピン押圧部31b(第1押圧部)との接触位置は、カム回転部31aから遠ざかる方向に移動する。また同時に、第1レバーピン21と第1レバーピン押圧部31cとの接触位置は、カム回転部31aに近づく方向に移動して、第2群レンズピン押圧部22も、第1群レンズ11に近づく方向に移動する。さらに、第2レバーピン27は、マクロレバー38の第2レバーピン押圧部38bと非接触状態になる。このため、図4(b)に示すように、第3群レンズ13は、第1群レンズ11から遠ざかる方向(ワイド端15b)に移動し、第2群レンズ12も、第1群レンズ11に近づく方向(ワイド端14b)に移動する。このように、カム31の回転にともなって、ズームレンズは、図3(a)および図4(a)に示すテレ状態から図3(b)および図4(b)に示すワイド状態へと遷移する。
【0071】
また、図3(a)に示すテレ状態から、カム31が撮影レンズ鏡胴10に対して左回転することにより、図3(a)および(c)に示すように、第3群レンズピン13aと第3群レンズピン押圧部31b(第2押圧部)との接触位置は、カム回転部31aの同一円周面を移動する。また同時に、第2レバーピン27と第2レバーピン押圧部38bとの接触位置は、マクロレバー回転部38aに近づく方向に移動して、第2群レンズピン押圧部22も、第1群レンズ11に近づく方向に移動する。さらに、第1レバーピン21は、カム31の第1レバーピン押圧部31cと非接触状態になる。このため、図4(c)に示すように、第3群レンズ13は、第1群レンズ11に最も近い位置(テレ端15a)で静止し、第2群レンズ12は、第1群レンズ11に近づく方向(ワイド端14b)に移動する。このように、カム31の回転にともなって、ズームレンズは、図3(a)および図4(a)に示すテレ状態から図3(c)および図4(c)に示すマクロ状態へと遷移する。
【0072】
上述してきたように、本実施の形態では、カム31およびマクロレバー38が、モーター32から動力を受けることによって、第3群レンズ13を該レンズの光軸方向におけるテレ端15aからワイド端15bの範囲にて移動させるとともに、該第3群レンズ13の移動に対応する第1の駆動量をスライドレバー20に与え、並びに、第3群レンズ13を該レンズの光軸方向におけるテレ端15aにて静止させるとともに、所定の第2の駆動量をスライドレバー20に与え、スライドレバー20は、その長手方向が第2群レンズ12の光軸方向に沿うように配置され、カム31またはマクロレバー38から前記第1の駆動量を受ける場合には、第2群レンズ12を該レンズの光軸方向におけるテレ端14aからワイド端14bの範囲にて移動させ、カム31またはマクロレバー38から前記第2の駆動量を受ける場合には、第2群レンズを該レンズの光軸方向におけるワイド端14bに移動させることとしたので、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことができる。
【0073】
また、本実施の形態では、カム31が、モーター32から動力を受けて回転するカム回転部31aと、カム回転部31aから第3群レンズ13側に延出し、該第3群レンズ13を押圧する第3群レンズピン押圧部31bの第1押圧部と、カム回転部31aの周面に位置し、第3群レンズ13を静止させる第3群レンズピン押圧部31bの第2押圧部と、カム回転部31aからスライドレバー20側に延出し、第3群レンズピン押圧部31bの第1押圧部が第3群レンズ13を押圧する間、スライドレバー20を押圧する第1レバーピン押圧部31cと、を備え、マクロレバー38が、カム回転部31aに対して歯合して回転するマクロレバー回転部38aと、マクロレバー回転部38aからスライドレバー20側に延出し、第3群レンズピン押圧部31bの第2押圧部が第3群レンズ13を押圧する間、スライドレバー20を押圧する第2レバーピン押圧部38bと、を備えることとしたので、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことができる。
【0074】
また、本実施の形態では、スライドレバー20が、該スライドレバー20を第2群レンズ12の光軸方向に案内する前方案内溝25および後方案内溝26と、カム31の第1レバーピン押圧部31cに押圧される第1レバーピン21と、マクロレバー38の第2レバーピン押圧部38bに押圧される第2レバーピン27と、第1レバーピン21および第2レバーピン27に対して、第2群レンズ12側における該第2群レンズ12の光軸方向の略延長線上に位置し、第1レバーピン21または第2レバーピン27が押圧されるにともなって、第2群レンズ12を押圧する第2群レンズピン押圧部22と、を備えることとしたので、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことができる。
【0075】
また、本実施の形態では、スライドレバー20は、該スライドレバー20の移動位置を検出する位置検出部23を、さらに備えることとしたので、カメラ全体の小型化を妨げることなく、レンズ位置の検出をおこなうことができる。
【0076】
また、本実施の形態では、レンズ連動機構と、撮影レンズ鏡胴10に覆われるズームレンズ系と、ファインダー鏡胴40に覆われるファインダーレンズ系と、を備えるレンズユニットであって、ズームレンズ系とファインダーレンズ系との間に、レンズ連動機構を配置することとしたので、レンズユニットの小型化を図ることができ、結果的に、カメラ全体の小型化を図ることができる。
【0077】
また、本実施の形態では、スライドレバー20は、ファインダーカム44を押圧するファインダーカム押圧部24をさらに備え、スライドレバー20が第2群レンズ12の光軸方向に移動することによって、ファインダーカム44を押圧し、移動ファインダーレンズ42を該レンズの光軸方向に移動させることとしたので、レンズユニットおよびカメラ全体の小型化を妨げることなく、ファインダーレンズをズーム作動に合わせて移動させることができる。
【0078】
なお、本実施の形態では、第2群レンズ12と第3群レンズ13とを、カム31と、マクロレバー38と、スライドレバー20とを用いて連動させる場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズの数や組み合わせ、駆動機構の数や組み合わせなどは、適宜変更することができる。たとえば、カム31とマクロレバー38とを一体的に構成するとともに、これに駆動される2つのスライドレバー20を備えることによって、第2群レンズ12と第3群レンズ13とを連動させて、ズーム状態およびマクロ状態をつくりだすこともできる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、共通の動力源に基づいて、第1のレンズと第2のレンズとを連動させるレンズ連動機構であって、前記動力源にて駆動されることによって、前記第1のレンズを駆動する第1の駆動手段と、前記第1の駆動手段にて駆動されることによって、前記第2のレンズを駆動する第2の駆動手段とを備え、前記第1の駆動手段は、前記動力源から動力を受けることによって、前記第1のレンズを、該第1のレンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させるとともに、該第1のレンズの移動に対応する第1の駆動量を第2の駆動手段に与え、並びに、前記第1のレンズを、該第1のレンズの光軸方向におけるテレ端にて静止させるとともに、所定の第2の駆動量を前記第2の駆動手段に与え、前記第2の駆動手段は、その長手方向が前記第2のレンズの光軸方向に沿うように配置され、前記第1の駆動手段から前記第1の駆動量を受ける場合には、前記第2のレンズを、該第2のレンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させ、前記第1の駆動手段から前記第2の駆動量を受ける場合には、前記第2のレンズを、該第2のレンズの光軸方向におけるワイド端に移動させることとしたので、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことが可能なレンズ連動機構が得られるという効果を奏する。
【0080】
また、請求項2の発明によれば、前記第1の駆動手段は、前記動力源から動力を受けて回転する第1の回転部と、前記第1の回転部から前記第1のレンズ側に延出し、該第1のレンズを押圧する第1の押圧部と、前記第1の回転部の周面に位置し、前記第1のレンズを静止させる静止部と、前記第1の回転部から前記第2の駆動手段側に延出し、前記第1の押圧部が前記第1のレンズを押圧する間、前記第2の駆動手段を押圧する第2の押圧部と、前記第1の回転部に対して歯合して回転する第2の回転部と、前記第2の回転部から前記第2の駆動手段側に延出し、前記静止部が前記第1のレンズを静止させる間、前記第2の駆動手段を押圧する第3の押圧部と、を備えることとしたので、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことが可能なレンズ連動機構が得られるという効果を奏する。
【0081】
また、請求項3の発明によれば、前記第2の駆動手段は、該第2の駆動手段を前記第2のレンズの光軸方向に案内する案内部と、前記第2の押圧部に押圧される第1の被押圧部と、前記第3の押圧部に押圧される第2の被押圧部と、前記第1の被押圧部および前記第2の被押圧部に対して、前記第2のレンズ側における該第2のレンズの光軸方向の略延長線上に位置し、前記第1の被押圧部または前記第2の被押圧部が押圧されるにともなって、前記第2のレンズを押圧する第4の押圧部と、を備えることとしたので、レンズ連動機構の大型化や複雑化を招くことなく、ズームレンズ系を利用した簡便な構成によってマクロ状態をつくりだすことが可能なレンズ連動機構が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に用いるカメラのレンズユニットの平面図である。
【図2】図1に示したカメラのレンズユニットの分解斜視図である。
【図3】レンズ連動機構による第2群レンズと第3群レンズとの連動を説明するための図である。
【図4】レンズ連動機構による第2群レンズおよび第3群レンズのレンズ位置の遷移を示す図である。
【図5】従来のズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【符号の説明】
10 撮影レンズ鏡胴
11 第1群レンズ
12 第2群レンズ
12a 第2群レンズピン
12b 第3群レンズ付勢バネ
13 第3群レンズ
13a 第3群レンズピン
13b 第3群レンズ付勢バネ
14 第1群レンズ案内溝
15 第2群レンズ案内溝
16 第1固定片
17 前方固定ピン
18 後方固定ピン
20 スライドレバー
21 第1レバーピン
22 第2群レンズピン押圧部
23 位置検出部
24 ファインダーカム押圧部
25 前方案内溝
26 後方案内溝
27 第2レバーピン
30 基板
31 カム
31a カム回転部
31b 第3群レンズピン押圧部
31c 第1レバーピン押圧部
31d カム中心点
32 モーター
33 ギヤ
34 前方固定穴
35 後方固定穴
36 前方案内ピン
37 後方案内ピン
38 マクロレバー
38a マクロレバー回転部
38b 第2レバーピン押圧部
38c マクロレバー中心点
40 ファインダー鏡胴
41 対物ファインダーレンズ
42 移動ファインダーレンズ
42a ファインダーレンズピン
43 ファインダーレンズ案内溝
44 ファインダーカム
44c ファインダーカム中心点
44a 被押圧溝
44b 押圧溝
45 第2固定片

Claims (3)

  1. 共通の動力源に基づいて、第1のレンズと第2のレンズとを連動させるレンズ連動機構であって、
    前記動力源にて駆動されることによって、前記第1のレンズを駆動する第1の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段にて駆動されることによって、前記第2のレンズを駆動する第2の駆動手段とを備え、
    前記第1の駆動手段は、
    前記動力源から動力を受けることによって、
    前記第1のレンズを、該第1のレンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させるとともに、該第1のレンズの移動に対応する第1の駆動量を第2の駆動手段に与え、
    並びに、前記第1のレンズを、該第1のレンズの光軸方向におけるテレ端にて静止させるとともに、所定の第2の駆動量を前記第2の駆動手段に与え、
    前記第2の駆動手段は、
    その長手方向が前記第2のレンズの光軸方向に沿うように配置され、
    前記第1の駆動手段から前記第1の駆動量を受ける場合には、前記第2のレンズを、該第2のレンズの光軸方向におけるテレ端からワイド端の範囲にて移動させ、
    前記第1の駆動手段から前記第2の駆動量を受ける場合には、前記第2のレンズを、該第2のレンズの光軸方向におけるワイド端に移動させること、
    を特徴とするレンズ連動機構。
  2. 前記第1の駆動手段は、
    前記動力源から動力を受けて回転する第1の回転部と、
    前記第1の回転部から前記第1のレンズ側に延出し、該第1のレンズを押圧する第1の押圧部と、
    前記第1の回転部の周面に位置し、前記第1のレンズを静止させる静止部と、
    前記第1の回転部から前記第2の駆動手段側に延出し、前記第1の押圧部が前記第1のレンズを押圧する間、前記第2の駆動手段を押圧する第2の押圧部と、
    前記第1の回転部に対して歯合して回転する第2の回転部と、
    前記第2の回転部から前記第2の駆動手段側に延出し、前記静止部が前記第1のレンズを静止させる間、前記第2の駆動手段を押圧する第3の押圧部と、
    を備えること、
    を特徴とする請求項1に記載のレンズ連動機構。
  3. 前記第2の駆動手段は、
    該第2の駆動手段を前記第2のレンズの光軸方向に案内する案内部と、
    前記第2の押圧部に押圧される第1の被押圧部と、
    前記第3の押圧部に押圧される第2の被押圧部と、
    前記第1の被押圧部および前記第2の被押圧部に対して、前記第2のレンズ側における該第2のレンズの光軸方向の略延長線上に位置し、前記第1の被押圧部または前記第2の被押圧部が押圧されるにともなって、前記第2のレンズを押圧する第4の押圧部と、
    を備えること、
    を特徴とする請求項2に記載のレンズ連動機構。
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