JPH09145980A - カメラの歯車連結装置 - Google Patents

カメラの歯車連結装置

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JPH09145980A
JPH09145980A JP30163095A JP30163095A JPH09145980A JP H09145980 A JPH09145980 A JP H09145980A JP 30163095 A JP30163095 A JP 30163095A JP 30163095 A JP30163095 A JP 30163095A JP H09145980 A JPH09145980 A JP H09145980A
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JP
Japan
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gear
lens frame
drive
focal length
stopper
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Pending
Application number
JP30163095A
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English (en)
Inventor
Manabu Ikeda
学 池田
Yasuo Yamazaki
康夫 山崎
Takashi Imai
隆 今井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】収納可能な鏡枠のズーム駆動を行うカメラの歯
車連結装置であって、占有スペ−スも小さく、しかも、
コスト的に有利な装置を提供する。 【解決手段】駆動機構のセットギヤにより撮影レンズを
内蔵する鏡枠83を収納位置Paから撮影可能位置Pb
まで駆動する。その撮影可能位置Pbに到達したとき
に、鏡枠ギヤ83aとズームロングギヤ82aが噛合状
態となる。また、収納位置Paに繰り込まれたときは、
該ギヤ83aと82aは解放状態になる。上記撮影可能
位置Pbにあるとき、ズーム駆動ギヤにより傘歯ギヤ8
1と駆動軸82を介してズームロングギヤ82aを駆動
し、さらに、それと噛合している鏡枠ギヤ83aを介し
て鏡枠83を回動させ、撮影レンズの焦点距離切り換え
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの歯車連結
装置、詳しくは、鏡枠の撮影可能位置と収納位置とに進
退駆動と、焦点距離切り換え駆動のためのカメラの歯車
連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単一の駆動源を用いて複数の被駆
動部への動力伝達の切り換えを行うことができるカメラ
のレンズ鏡筒として提案された特開平5−232368
号公報に開示のレンズ鏡筒は、鏡枠駆動用のレンズ駆動
機構と他の1つの駆動機構、この場合、バリア駆動用の
バリア駆動機構と、上記2つの駆動機構の駆動源となる
駆動手段を有するものである。そして、駆動手段の駆動
力の伝達経路は、撮影可能状態にあるときはレンズ駆動
機構側に、収納状態にあるときはバリア駆動機構側にそ
れぞれ伝達されるよう切り換えられる。その切り換え
は、フロートキーによって回動駆動される切り換えアー
ムにより遊星歯車機構の噛み合いを切り換えることによ
って行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の特開平
5−232368号公報に開示のレンズ鏡筒において
は、切り換えアームと遊星歯車機構を必要とすることか
ら、該切り換え機構部の占有スペ−スが大きくなってし
まい、カメラの小型化に不利となる。また、構成部部材
の点数も多く、部品コストや組立工数が増加する。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑み、鏡枠の駆動
切り換えを行うために複雑な切り換え機構を用いる必要
がなく、占有スペ−スも小さく、しかも、コスト的に有
利なカメラを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
カメラの歯車連結装置は、繰出した撮影可能位置とカメ
ラ本体に収納された収納位置とに移動可能で、且つ、焦
点距離可変に撮影レンズを移動する鏡枠と、上記鏡枠を
上記撮影可能位置と上記収納位置との間で移動させる駆
動手段と、上記鏡枠に設けたギヤと噛合連結自在の駆動
ギヤを有し、上記撮影レンズの焦点距離可変駆動を行う
焦点距離切換駆動手段とを有している。上記カメラの歯
車連結装置においては、カメラの上記鏡枠が上記撮影可
能位置にある場合、上記焦点距離切換駆動手段の上記駆
動ギヤが鏡枠のギヤと噛合状態にあり、上記収納位置に
ある場合、上記焦点距離切換駆動手段の上記駆動ギヤと
鏡枠のギヤとの噛合状態が解除されている。
【0006】本発明の請求項2記載のカメラの歯車連結
機構は、焦点距離可変の撮影レンズを有し、繰出した撮
影可能位置とカメラ本体に収納された収納位置とに光軸
方向に沿って移動する第1移動と上記撮影レンズを焦点
距離可変に移動する第2移動とが可能な鏡枠と、上記鏡
枠を上記撮影可能位置と上記収納位置との間で移動させ
る駆動手段と、上記鏡枠に設けられ、上記第2移動を行
うための鏡枠ギヤと、上記第1移動に応じて上記鏡枠ギ
ヤと噛合/解除自在の駆動ギヤを有し、上記駆動ギヤの
回動により上記撮影レンズの焦点距離可変駆動を行なう
焦点距離切換駆動手段と、上記鏡枠の上記第1移動によ
る上記収納位置から上記撮影可能位置への移動の際、上
記鏡枠ギヤが噛合連結する時に発生する上記焦点距離切
換駆動手段の上記駆動ギヤの逆ドライブ方向を一方向の
みとなるように規制する規制手段とを具備する。上記請
求項2記載のカメラの歯車連結装置においては、上記鏡
枠の上記第1移動による上記収納位置から上記撮影可能
位置への移動の際、上記鏡枠ギヤが噛合連結するときに
発生する上記焦点距離切換駆動手段の上記駆動ギヤの逆
ドライブ方向が一方向のみとなる。
【0007】本発明の請求項3記載のカメラの歯車連結
装置は、焦点距離可変の撮影レンズを有し、繰出した撮
影可能位置とカメラ本体に収納された収納位置とに光軸
方向に沿って移動する第1移動と、上記撮影レンズを焦
点距離可変に移動する第2移動とが可能な鏡枠と、上記
鏡枠を上記撮影可能位置と上記収納位置との間で移動さ
せる駆動手段と、上記鏡枠に設けられ、上記第2移動を
行うための鏡枠ギヤと、上記第1移動に応じて上記鏡枠
ギヤと噛合/解除自在の駆動ギヤを有し、上記撮影レン
ズの焦点距離可変駆動を行なう焦点距離切換駆動手段と
を有している。上記請求項3記載のカメラの歯車連結装
置においては、上記鏡枠の上記第1移動による上記収納
位置から上記撮影可能位置への移動で互いに噛合い始め
る上記焦点距離駆動手段の上記駆動ギヤと上記鏡枠の上
記鏡枠ギヤのうち少なくとも一方のギヤの歯端部近傍
が、上記第1移動方向に対して斜面である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1〜図4は、本発明の第1の実施
の形態を示す歯車連結装置を内蔵するカメラの駆動装置
の構成、および、駆動状態を示す拡大斜視図である。ま
た、図5〜図11は、上記カメラの駆動装置の動作状態
を示す平面図である。図12〜図15は、上記カメラの
歯車連結装置の構成、および、駆動状態を示す拡大斜視
図である。図16は、図12のA−A′断面図であっ
て、上記歯車連結装置のギヤの噛合前の対向状態を示す
断面図である。
【0009】上記図1〜図16により、本実施の形態の
カメラにおけるレンズ鏡筒の進退駆動、フィルムの巻き
上げ,巻き戻し駆動を行う駆動装置の構成を以下に説明
する。なお、本カメラにおいては、図1〜図4の斜視図
の状態の駆動装置の下側に図12,図13に示す鏡枠、
および、歯車連結装置等の本体側の機構部が位置するよ
うに配置される。
【0010】駆動源たる単一のモータ20は、その出力
軸にピニオンギヤ21を有する正逆回転可能なモータで
ある。上記ピニオンギヤ21は、減速ギヤ列(図示せ
ず)を介して第1太陽ギヤ30と噛合しており、上記モ
ータ20の回転力を第1太陽ギヤ30に伝達する。上記
第1太陽ギヤ30の上面には連結腕である第1ギヤアー
ム32が配設されており、第1太陽ギヤ30と同軸で回
転可能となっている。該第1ギヤアーム32には支軸ピ
ン32aが垂設されていて、該支軸ピン32aには第1
遊星ギヤ31が上記第1太陽ギヤ30に噛合した状態で
軸着されている。
【0011】また、上記第1遊星ギヤ31は、上記第1
ギヤアーム32との間に所定のフリクション(図示せ
ず)を有している。このため、上記第1太陽ギヤが回動
すると該フリクションの力により、上記第1ギヤアーム
32に該第1太陽ギヤ30が回転する方向の回動力が生
じることになる。上記第1ギヤアーム32には、該第1
ギヤアーム32の回動を止めるための凸部32b,32
cおよび後述するクラッチPI(フォトインタラプタ)
34を遮光する遮光部32dが設けられている。
【0012】上記第1遊星ギヤ31の公転軌跡上には支
軸36aに軸着された従動ギヤであるギヤ36と、支軸
60aに軸着された従動ギヤでもある第3太陽ギヤ60
が配設されている。また、上記支軸36aには、ストッ
パ部材である第1ストッパ35が上記ギヤ36と同軸で
回動可能に軸支されている。
【0013】上記第1ストッパ35には、図5(B)の
ように上記第1ギヤアーム32の反時計回り(以下、C
CWと記載)回転と図6(B)のように該第1ギヤアー
ム32の時計回り(以下、CWと記載)回転を係止して
阻止する係止部35aが設けられている。また、上記第
1ギヤアーム32の周りには、位置ぎめ部材33aと3
3bがあり、各々図5(A)のように該第1ギヤアーム
32のCW方向の回動と、図6(A)のようにCCW方
向の回動を規制する。
【0014】上記ギヤ36は、支軸37aに軸着された
ギヤ37と噛合し、該ギヤ37は支軸38aに軸着され
た第2太陽ギヤ38と噛合している。上記第2太陽ギヤ
38の下側には連結腕である第2ギヤアーム45があ
り、該第2太陽ギヤ38と同軸で回動可能となってい
る。該第2ギヤアーム45には支軸ピン45aが垂設さ
れていて、該支軸ピン45aには第2遊星ギヤ47が上
記第2太陽ギヤ38に噛合して軸着されている。
【0015】また、上記第2遊星ギヤ47は上記第2ギ
ヤアーム45との間に所定のフリクション(図示せず)
を有している。このため上記第2太陽ギヤ38が回動す
ると、該フリクションの力により、上記第2ギヤアーム
45には、該第2太陽ギヤ38が回動する方向の回動力
が生じることになる。上記第2遊星ギヤ47の公転軌跡
上には、支軸48aに軸着された従動ギヤであるセット
ギヤ48と支軸49aに軸着された従動ギヤであるギヤ
49が配設されている。
【0016】上記ギヤ49は減速ギヤである段ギヤ5
0,50′を介して巻き戻し駆動機構としてのリワイン
ドギヤ51に回動力を伝達する。該ギヤ51には、パト
ローネ内のスプール軸に係合してフィルムを巻き戻すツ
メが突設されており(図示せず)、このリワインドギヤ
51がCW方向に回転すると、パトローネ内にフィルム
が巻き戻される。
【0017】上記セットギヤ48は、鏡枠83を収納位
置(沈胴位置)Pa(図12の状態)から撮影可能位置
Pb(図13の状態)へ動かすこと(セット・アップ動
作)、逆に撮影可能位置Pbから沈胴位置Paへ動かす
こと(セット・ダウン動作)ができるギヤである。すな
わち、レンズ鏡筒側のセット駆動用のセットギヤを終端
とするセット駆動系ギヤ列に連結していて、該ギヤ48
のCW方向の回転によりレンズ鏡枠がセット・アップ動
作、CCW方向の回転により鏡枠がセット・ダウン動作
するようになっている。
【0018】上記第2太陽ギヤ38と干渉しない下側の
位置に支軸41aが配置されており、該支軸41aには
ストッパ部材である第2ストッパ41が回動可能に軸支
されている。上記第2ストッパ41は、図5(A)のよ
うに上記第2ギヤアーム45のCW方向の回動を係止し
て阻止する係止腕41dを有している。また、上記第2
ギヤアーム45の周りには位置ぎめ部材43と44があ
り、各々図7(B)のように該第2ギヤアーム45のC
W方向の回動と、図5(B)のように該第2ギヤアーム
45のCCW方向の回動を規制する。また、上記第2ス
トッパ41には、後述するストッパPI(フォトインタ
ラプタ)46を遮光する遮光部41bがある。
【0019】上記第3太陽ギヤ60の下側には連結腕で
ある第3ギヤアーム61があり、該太陽ギヤ60の支軸
60aと同軸で回転可能に支持されている。該第3ギヤ
アーム61には支軸ピン61bが垂設されていて、該支
軸ピン61bには一体の段ギヤの第3遊星ギヤ62とギ
ヤ62′が上記第3太陽ギヤ60に噛合して、軸着され
ている。ただし、第3太陽ギヤ60に噛合しているのは
第3遊星ギヤ62である。
【0020】また、上記第3遊星ギヤ62とギヤ62′
には上記第3ギヤアーム61との間に所定のフリクショ
ン(図示せず)が与えられている。このため上記第3太
陽ギヤ60が回動すると、該フリクションの力により、
上記第3ギヤアーム61には、該第3太陽ギヤ60が回
転する方向の回動力が生じることになる。
【0021】上記第3遊星ギヤ62の公転軌跡上には支
軸65aに軸着された従動部材であるズームギヤ65
と、フィルムを巻上げるスプールと一体になっている従
動部材であって、巻き上げ機構としてのワインドギヤ7
0が配設されている。上記ギヤ65は上記ギヤ37,3
8の下側で該ギヤ37,38とは干渉しない位置にあ
る。
【0022】本実施の形態のカメラにおける鏡枠83
は、撮影レンズを内蔵し、後述する歯車連結装置の鏡枠
進退用の駆動手段である前記セットギヤ48とそれに噛
合するギヤ列により、図12のカメラ本体に収納された
収納位置(沈胴位置)Paと、図13のカメラ本体から
繰り出された撮影可能位置Pbとに移動可能である。こ
の移動を第1移動と称する。
【0023】そして、上記撮影可能位置Pbにあると
き、その外周に設けられた鏡枠ギヤ83aを介して、後
述する歯車連結装置のズーム駆動手段、すなわち、焦点
距離切換駆動手段により光軸O回りに回動せしめること
によって、撮影レンズの焦点距離を切り換えることがで
きる。この回動移動を第2移動と称する。
【0024】上記焦点距離切換駆動手段の構成について
説明すると、上記図12,図13の歯車連結装置の斜視
図に示すように、図1等に示されるズームギヤ65の支
軸65aには、一体で回転する第1ズーム傘歯ギヤ80
が配設されている。この第1ズーム傘歯ギヤ80と噛合
する位置に第2ズーム傘歯ギヤ81が配設され、該第2
ズーム傘歯ギヤ81は、カメラの鏡枠83の光軸O方向
に沿うように90°変更された駆動軸82に固着されて
いる。
【0025】そして、上記駆動軸82には一体的に回転
する最終段の駆動ギヤとしてのズームロングギヤ82a
が設けられている。このズームロングギヤ82aは、鏡
枠83が撮影可能位置Pbに移動してきたとき、鏡枠8
3の鏡枠ギヤ83aと噛合する。但し、鏡枠83が収納
位置Paに後退したときは、鏡枠ギヤ83aと噛合状態
は解除される。
【0026】また、上記ズームロングギヤ82aの歯部
と鏡枠ギヤ83aの歯部の互いに対向する先端部には、
各々図14、および、図15の拡大斜視図、あるいは、
図16の上記図12のA−A′断面であって、両ギヤの
対向状態の断面図に示すように第1移動の動作方向、す
なわち、駆動軸82方向に対してそれぞれ同一の方向に
傾斜した斜面である片側斜面82b、83bを有してい
る。なお、鏡枠ギヤの上記片側斜面83bは、鏡枠83
がセットアップ時にズームロングギヤ82aと噛合係合
する所定範囲の歯部にのみ設ければよい。
【0027】なお、上記所定の方向の斜面とは、上記両
ギヤが位相がずれた状態で軸方向にスライドして噛み合
わせられたとき、ズームロングギヤ82a側が図12,
図16の逆ドライブ方向の一方向であるD方向のみの鏡
枠の付勢トルクを受けるように規制するための規制手段
として上記両ギヤの歯部端部に設けられた傾斜面であ
る。そして、ズームロングギヤ82aが上記のD方向に
回動したとしても、図1等に示す駆動装置が喰い付き状
態にならず、正常な動作が得られる。なお、この点につ
いては、後で詳細に説明する。
【0028】撮影可能位置Pbにある鏡枠83のズーム
駆動を行う場合、ズームギヤ65の図6(B)上のCW
方向(図13上ではCCW方向)の回転が上記ズームギ
ヤ列に伝達されると、ズームロングギヤ82aが回転
し、鏡枠83がズームダウン方向に回動する。また、ズ
ームギヤ65が図6(A)上のCCW方向(図13上で
はCW方向)に回転されると、鏡枠83がズームアップ
方向に回動する。
【0029】また、図1等において、段ギヤである第3
遊星ギヤ62とギヤ62′のうち、その大ギヤ側である
第3遊星ギヤ62がズームギヤ65と噛合可能であっ
て、小ギヤ側であるギヤ62′がワインドギヤ70と噛
合可能となっている。
【0030】上記第2太陽ギヤ38の下側であって、該
第2太陽ギヤ38と干渉しない位置に支軸72aがあ
り、該支軸72aにはストッパ部材である第3ストッパ
72が回動可能に支持されている。上記第3ストッパ7
2には図6(A)のように上記第3ギヤアーム61のC
CW回転を係止する係止腕72bが配設されている。
【0031】また、上記第3ギヤアーム61の周りには
位置ぎめ部材63と64が配設されており、図6(B)
のように該第3ギヤアーム61のCW方向の回動と、図
7(A)のように該第3ギヤアーム61のCCW方向の
回動を規制する。上記第1ストッパ35は、上記支軸3
6aを中心に回動可能となっており、垂設された凸ピン
35bを有している。上記第1ストッパ35の近くに電
磁手段であるプランジャ型電磁石40が配置されてい
る。該電磁石40には、通電すると図5(A)での左方
向へ吸引される可動鉄心40aと、該可動鉄心40aを
図の右方向へ付勢する圧縮バネ40bが設けられてい
る。
【0032】上記可動鉄心40aは、該電磁石40が通
電していないとき、図5(A)の右方向へ上記圧縮バネ
40bで押され、不図の位置決めピンにより図5(A)
の位置に当て付いて位置が規制されている。また、該圧
縮バネ40aの力を該電磁石40の通電した際の吸引力
よりも弱くすることにより、該電磁石40に通電した
際、該可動鉄心40aは図5(A)での左方向へ吸引さ
れる(図8(A)参照)。
【0033】上記電磁石40の可動鉄心40aには先端
に切欠部があり、そこに上記第1ストッパ35の凸ピン
35bが嵌入している。このため該第1ストッパ35は
上記電磁石40が通電されて可動鉄心40aが吸引さ
れ、図5(A)等の左方向へ動いたときは、CCW方向
へ回動する。また、該電磁石40の通電が切られ、上記
圧縮バネ40bの力で可動鉄心40aが図5(A)等の
右方向へ押し戻されたときは、CW方向へ回動する。
【0034】また、上記第1ストッパ35の係止部35
aの反対端には、腕部35cが付いている。なお、該腕
部35cは、上記ギヤ37の下側にあり、そのギヤ37
とは干渉しない。上記第2ストッパ41は、上記支軸4
1aを中心に回動可能となっており、ギヤ部41fを有
している。また、右端部には腕部41eを有している。
さらに、係止部としての凸部41dを有している。
【0035】上記第2ストッパ41の近くには、本体
(図示せず)からピン42aが垂設されており、該ピン
42aにはトーションバネ42が挿入されている。該ト
ーションバネ42の一端は、上記位置ぎめ部材43に掛
っており、もう一端は、上記第2ストッパ41の一端に
引掛けられ、該ストッパ41をCCW方向に付勢してい
る。なお、第2ストッパ41は、上記ギヤ37,38の
下側にあり、そのギヤ37,38とは干渉しない位置に
ある。
【0036】上記第3ストッパ72は、上記支軸72a
を中心に回動可能となっており、中央部分にギヤ部72
cが設けられ、また、右端部には係止腕72bが配設さ
れ、さらに、左端部には腕部72dが配設されている。
【0037】上部第3ストッパ72の近くには、本体
(図示せず)に位置決めピン73が垂設されており、該
第3ストッパ72のCW方向の回動を規制している。ま
た、第3ストッパ72は、上記ギヤ37,38の下側に
配設されており、そのギヤ37,38とは干渉しない位
置にある。
【0038】上記第2ストッパ41のギヤ部41fと第
3ストッパ72のギヤ部72cは互いに噛合しており、
該第2ストッパ41がCW方向に回動すると、該第3ス
トッパ72はCCW方向へ回動する。上記第2ストッパ
41は上記トーションバネ42によりCCW方向への付
勢力が働いているが、上記第3ストッパ72が上記位置
決めピン73に当て付いているため、図5(A)に示す
位置に保持される。また、上記第2ストッパ41の腕部
41eと上記第1ストッパ35の腕部35cは、回動方
向で若干の隙間があり、高さ方向は、同位置に配置され
ている。
【0039】上記電磁石40が通電され、可動鉄心40
aが図の左方向へ吸引されると、上記第1ストッパ35
はCCW方向へ回転する。その際、該第1ストッパ35
の係止部35aは、上記第1ギヤアーム32の回動軌跡
外、すなわち、第1ギヤアーム32が回動しても凸部3
2bが当接しない位置まで回動する。また、該第1スト
ッパ35の腕部35cは、第1ストッパ35がCCW方
向へ回動する際、上記第2ストッパ41の腕部41e
を、上記トーションバネ42の力に抗して押圧しながら
回転するため、該第2ストッパ41はCWに回転し、こ
れにより上記第3ストッパ72をCCW方向へ回動させ
る。
【0040】このとき、該第2ストッパ41の係止腕4
1dは、上記第2ギヤアーム45の回転を係止する凸部
45bの回動軌跡外の位置、すなわち、第2ギヤアーム
45の凸部45bが回動しても当接しない位置まで回動
する。また、該第3ストッパ72の係止腕72bは、上
記第3ギヤアーム61の回動を係止するための凸部61
bの回動軌跡外まで回動する(図8(A)を参照)。
【0041】また、該電磁石40の通電が切られると、
上記可動鉄心40aは上記圧縮バネ40bの力で押し戻
され、これにより該可動鉄心40aが位置決めピンに当
て付く位置まで突出し、第1ストッパ35をCW方向へ
回動させる。その動作に伴い、上記第2ストッパ41と
第3ストッパ72は、トーションバネ42の力により各
々CCW方向とCW方向へ、該第3ストッパ72の腕部
72dが位置決めピン73に当て付くまで回動する(図
5(A)参照)。なお、第3ストッパ72の係止腕72
bは、第2ストッパ41の腕部41eより上側にあり、
スラスト方向で若干の隙間を持っている。
【0042】上記駆動装置において、リワインドギヤ5
1がCW方向へ回転した場合は、パトローネ内にフィル
ムを巻き戻す動作を行う。
【0043】また、図1等において、セットギヤ48が
CW方向へ回転した場合は、レンズ鏡枠83を図12の
収納位置Paから図13の撮影可能位置Pbに繰り出す
セットアップ動作が行われる。そのとき、鏡枠83の鏡
枠ギヤ83aとズームロングギヤ82aは噛合状態にな
る。図1等において、セットギヤ48がCCW方向へ回
転した場合には、レンズ鏡枠83を図12の収納位置P
aに繰り込むセット・ダウン動作が行われ、この状態で
は、鏡枠83の鏡枠ギヤ83aとズームロングギヤ82
aの噛合は解除される。
【0044】上記図13の撮影可能状態で、前述したよ
うにズームギヤ65がCW方向(図6(B)上)へ回転
すると、レンズ鏡枠83のズームダウン動作が行なわれ
る。一方、ズームギヤ65がCCW方向(図6(A)
上)へ回転すると、レンズ鏡枠83のズーム・アップ動
作が行なわれる。また、ワインドギヤ70がCW方向へ
回転するとフィルムの巻き上げが行われる。
【0045】上述のセットアップ動作またはセットダウ
ン動作は、第1の駆動手段を構成するギヤ36,ギヤ3
7,第2太陽ギヤ38,第2遊星ギヤ47,第2ギヤア
ーム45,セットギヤ48のギヤ駆動系によりその駆動
力を伝達して行われる。また、上述のズーム・ダウン動
作またはズームアップ動作は、第2の動作手段を構成す
る第3太陽ギヤ60,第3遊星ギヤ62,第3ギヤアー
ム61,ズームギヤ65のギヤ駆動系によりその駆動力
を伝達して行われる。
【0046】次に、以上のように構成された駆動装置の
駆動動作および駆動力切り換え動作について、図1〜図
11を参照して説明する。図1,図5(A)において、
カメラの電源スイッチ(図示せず)をオンし、モータ2
0をCW方向へ回転させると、第1太陽ギヤ30はCW
方向に回転する。そして、第1ギヤアーム32はCW方
向に回動し、凸部32cが位置決め部材33bに当て付
き第1遊星ギヤ31はCCW方向に回転する。ギヤ3
6,37が回転することにより、第2太陽ギヤ38がC
W方向に回転し、第2ギヤアーム45はCW方向に回動
し、凸部45bが第2ストッパ41に当て付く。そし
て、第2遊星ギヤ47はCCW方向に回転し、セットギ
ヤ48がCW方向に回転することにより、レンズ鏡枠の
セット・アップ動作を行う。
【0047】上記セット・アップ動作途中、鏡枠83の
撮影可能位置Pbへの移動に伴い、図12に示すズーム
ロングギヤ82aと鏡枠ギヤ83aは、噛合が外れた状
態から噛合った状態へと変化する。この噛合始めの時
に、歯の位置が合っていれば、そのまま噛合えるが、双
方のギヤ82a、83aの歯部の噛合位相がずれている
時には、鏡枠83のズーム駆動負荷が大きいことから、
鏡枠ギヤ83aの方は不動で、ズームロングギヤ82a
の方が回動し、その噛合い位相が鏡枠ギヤ83aと合致
したところで噛合い、連結する。
【0048】この場合、ズームロングギヤ82aの逆ド
ライブ方向である被回転方向は、前述した両ギヤの片側
斜面82b、83bの傾きにより、所定の一方向、すな
わち、図12,図16に示すカメラ正面から見てCCW
方向であるD方向に決められている。そして、このズー
ムロングギヤ83aの回転力は、ズームギヤ65を介し
て、図5等の状態の駆動装置に対して駆動力として作用
する。
【0049】仮に、この回転方向が上記D方向と逆のC
W方向に回転した場合を考えると、ズームロングギヤ8
2aの該CW方向の回転により、図12上でズームギヤ
65がCCW方向に回転する。前述したように図12,
図13に示す鏡枠83、および、歯車連結装置のズーム
ロングギヤ83a等は、前記図1,図5の駆動装置の上
では、その下方位置に配設されていることから、上記ズ
ームギヤ65の回転方向の図12上のCCW方向は、駆
動装置の上記配設位置の関係から図5(A)等において
は、CW方向となる。
【0050】このズームギヤ65のCW方向回転に伴
い、上記図5(A)にて第3遊星ギヤ62を押出し、第
3ギヤアーム61がCCW方向へ回動させる。そして、
第3ギヤアーム61の係止部61aが第3ストッパ72
の当付いて喰い付いてしまい、セットアップ動作の後の
ズーム・アップ動作への切換え動作の際、電磁石40に
通電しても、可動鉄心40aを吸収することができ無く
なり、ズーム動作不良が生じることになる。これを防ぐ
ために斜面82b、82bの方向は上述のように所定の
一方向に決められ、セットアップ動作中のズームロング
ギヤ82aの逆ドライブ回転方向を図12,図16の一
方向であるD方向に規制しているのである。
【0051】上述のセット・アップ動作の後、ズーム・
アップ動作への切り換え動作を行う場合は、図1,図5
(A)において、電磁石40を通電状態とし、可動鉄心
40aを図5(A)の左方向へ吸引する。第1ストッパ
35はCCW方向に回り、第1ストッパ35が第2スト
ッパ41を押す。第2ストッパ41はCW方向に回り、
第3ストッパ72はCCW方向へ回る(図8(A)状態
参照)。なお、上記電磁石40の吸引力は、圧縮バネ4
0bとトーションバネ42のバネ力に打ちかつように設
定されている。
【0052】その際、第2ストッパ41の遮光部41b
がストッパPI46に入り、信号をオンからオフにす
る。もし、第2ギヤアーム45の凸部45bとストッパ
41の係止腕41dが喰い付いて状態になっており、可
動鉄心40aが吸引できない場合、上記PI46がオン
からオフに変化しないことにより、その状態が検知さ
れ、電磁石40の通電を、一度、オフし、モータ20を
所定量CCWとCWの順に動かし、上記の喰い付き状態
をゆるめ、再び、電磁石40を通電することによって、
可動鉄心40を吸引する。
【0053】図8(A)の状態において、電磁石40に
通電したまま、モータ20をCCW方向へ回転すると、
太陽ギヤ30はCCW方向へ回転する。ギヤ36と本体
(図示せず)の間にフリクションが有るので、第1遊星
ギヤ31は、ギヤ36と離れるまで自転しながら太陽ギ
ヤ30の周りをCCW方向へ公転する(図11(A)状
態)。なお、該フリクション力によるギヤ36のフリク
ショントルクは、第1遊星ギヤ31のフリクショントル
クよりも大きくしておく。
【0054】図11(A)のように、第1遊星ギヤ31
とともに第1ギヤアーム32がCCW方向に回動する
と、該第1ギヤアーム32の遮光部32dがクラッチP
I34に入り、信号をオンからオフにする。該PI34
にオフ信号が入ると、モータ20をCCW方向に回転さ
せながら電磁石40の通電を切る。電磁石40の通電が
切られると、可動鉄心40aは圧縮バネ40bの力で押
し戻され、第1ストッパ35の係止部35aが第1ギヤ
アーム32の凸部32bの外径側側面に当て付く(図1
1(B)状態)。
【0055】なお、第1遊星ギヤ31のフリクショント
ルクを圧縮バネ40bとトーションバネ42による第1
ストッパ35を介して第1ギヤアーム32に働くトルク
よりも大きく設定しておくことにより、第1ギヤアーム
32は、第1ストッパ35が側面に当て付いたままCC
W方向へ回動する。
【0056】次に、第3太陽ギヤ60と本体(図示せ
ず)の間にフリクションを有しておくと、第1遊星ギヤ
31は再び自転しながら、太陽ギヤ30の周りをCCW
方向へ公転する。なお、該フリクション力による太陽ギ
ヤ60のフリクショントルクは上記第1遊星ギヤ31の
フリクショントルクよりも大きくしておく。そのまま、
第1ギヤアーム32がCCW方向へ回動していくと、第
1ストッパ35の係止部35aが第1ギヤアーム32の
凸部32bの外径側側面から外れ、圧縮バネ40bの力
で可動鉄心40aが位置決め部の位置まで押し戻され、
同時に、第1ストッパ35がCW方向へ回動駆動され
る。
【0057】また、第2ストッパ41と第3ストッパ7
2は第3ストッパ72の腕部72dが位置決め部材73
に当て付くまで、トーションバネ42の力で回される。
また、この際に第2ストッパ41の遮光部41bがスト
ッパPI46から逃げるため、PI46の信号がオフか
らオンになる(図2,図6(B)状態)。この信号を検
知してモータ20の回転を止める。
【0058】レンズ鏡枠のズームアップ動作は、図2,
図6(B)において、モータ20をCCW方向に回転さ
せ、第1太陽ギヤ30をCCW方向に回転させることに
よって行われる。その回転により第1ギヤアーム32は
CCW方向に回転し、その凸部32Cが位置決め部材3
3aに当て付き、第1遊星ギヤ31はCW方向に回転
し、第3太陽ギヤ60がCCW方向に回転する。第3ギ
ヤアーム61はCCW方向に回転し、凸部61aが第3
ストッパ72に当て付き、第3遊星ギヤ62はCW方向
に回転し、ズームギヤ65がCCW方向に回転すること
によりレンズ鏡枠のズーム・アップ動作が行われる(図
6(A)の状態)。
【0059】また、レンズ鏡枠のズーム・ダウン動作
は、図2,図6(A)において、モータ20をCW方向
に回転させ、第1太陽ギヤ30をCW方向に回転させる
ことによって行われる。その回転により第1ギヤアーム
32はCW方向に回転し、凸部32bが第1ストッパ3
5の係止部35aに当て付き、第1遊星ギヤ31はCC
W方向に回転し、第3太陽ギヤ60はCW方向に回転
し、第3ギヤアーム61はCW方向に回転し、第3ギヤ
アーム61が位置決め部材63に当て付き、遊星ギヤ6
2はCCW方向に回転し、ズームギヤ65がCW方向に
回転することにより鏡枠がズーム・ダウン動作をする
(図6(B)の状態)。
【0060】上記ズーム・アップまたはズーム・ダウン
動作の後、フィルムの巻き上げ動作への切り換えを行う
場合は、図2と図6(A)または図6(B)において、
電磁石40を通電して、可動鉄心40aを吸引し、左方
向へ駆動する。そして、第1ストッパ35をCCW方向
へ回動して、第2ストッパ41を押圧し、CW方向に回
動させる。その回動により第3ストッパ72はCCW方
向へ回動する(図8(B)の状態)。
【0061】その際、第2ストッパ41の遮光部41b
がストッパPI46に入り信号をオンからオフにする。
そのとき、第3ストッパ72の係止部72bと第3ギヤ
アーム61の凸部61aが喰い付くか、または、第1ス
トッパ35の係止部35aと第1ギヤアーム32の凸部
32bが喰い付いて、可動鉄心40aが吸引できない場
合、その状態を上記PI46がオンからオフに変化しな
いことにより検知し、電磁石40の通電を一度オフし
て、モータ20を所定量CW方向とCCW方向の順に回
転させ、上記喰い付きをゆるめ、再び、電磁石40を通
電することによって可動鉄心40aを吸引する。
【0062】図8(B)の状態において、電磁石40を
通電したまま、モータ20をCCW方向に回転すると、
第1太陽ギヤ30はCCW回転する。第1ギヤアーム3
2は位置決め部材33aに当て付き、第1遊星ギヤ31
がCW方向に回転することにより、第3太陽ギヤ60が
CCW方向に回転し、第3ギヤアーム62がCCW方向
に回動する。
【0063】段ギヤである第3遊星ギヤ62とギヤ6
2′のうち、遊星ギヤ62の方がズームギヤ65から離
れ、第3ギヤアーム61が位置決め部材64に当て付く
と、第3遊星ギヤ62とギヤ62′のうち、ギア62′
の方がワインドギヤ70に噛合する(図9(A)状
態)。そして、第3遊星ギヤ62とギヤ62′がズーム
ギヤ65からワインドギヤ70に切り換わる量をモータ
20の回転量で設定しておき、その設定された量だけモ
ータ20を回転させた後、電磁石40の通電を切る(図
3,図7(A)状態)。
【0064】フィルムの巻き上げ動作は、図3,図7
(A)において、モータ20をCCW回転すると、第1
太陽ギヤ30はCCW方向に回転し、第1ギヤアーム3
2はCCW方向に回動し、凸部32cが位置決め部材3
3aに当て付き、第1遊星ギヤ31はCW方向に回転
し、第3太陽ギヤ60がCCW方向に回転する。第3ギ
ヤアーム61はCCW方向に回動し、第3ギヤアーム6
1が位置決め部材64に当て付き、第3遊星ギヤ62と
ギヤ62′はCW方向に回転する。第3遊星ギヤ62′
がワインドギヤ70をCCW方向に回転させ、フィルム
巻き上げを行う。
【0065】上記フィルムの巻き上げ動作の後、ズーム
動作への切り換えを行う場合は、図3,図7(A)にお
いて、モータ20をCW方向に回転させると第1太陽ギ
ヤ30がCW方向に回転し、第1ギヤアーム32はCW
方向に回動し、第1ギヤアーム32の凸部32bが第1
ストッパ35の係止部35aに当て付き、第1遊星ギヤ
31はCCW方向に回転し、第3太陽ギヤ60がCW方
向に回転する。
【0066】第3遊星ギヤ62とギヤ62′のフリクシ
ョントルクをトーションバネ42の第3ストッパ72に
作用するトルクよりも大きくすることによって、第3太
陽ギヤ60がCW方向に回転したとき、第3ギヤアーム
61がその凸部61aで第3ストッパ72の側面を押し
ながらCW方向に回動する(図10(A)状態)。その
回動により第3ストッパ72はCCW方向へ、第2スト
ッパ41はCW方向へ回動する。第2ストッパ41がC
W方向へ回動することにより第2ストッパ41の遮光部
41bはストッパPI46に入り込んでくる。
【0067】そのままの状態で第3ギヤアーム61がC
W方向へ回動していくと、第3ストッパ72が第3ギヤ
アーム61の凸部61aから外れ、トーションバネ42
の力で第2ストッパ41がCCW方向へ、第3ストッパ
72がCW方向へ回される。また、この際、第2ストッ
パ41の遮光部41bがストッパPI46からにげるた
め、PI46の信号がオフからオンになる。この信号を
検知してモータ20の回転を止める(図6(B)状
態)。
【0068】ズーム動作からセット・ダウン動作へ切り
換える切り換え動作を行う場合は、鏡枠のズーム・ダウ
ン終了後、図2,図6(B)において、電磁石40に通
電し、可動鉄心40aを吸引すると、第1ストッパ35
はCCW方向へ回り、第1ストッパ35が第2ストッパ
41を押すことにより、第2ストッパ41はCW方向に
回り、第3ストッパ72はCCW方向に回る(図8
(B)状態)。
【0069】その際、第2ストッパ41の遮光部41b
がストッパPI46に入り、信号をオンからオフにす
る。第3ストッパ72の凸部72bと第3ギヤアーム6
1の凸部61bが喰い付くか、または、第1ストッパ3
5の凸部35aと第1ギヤアーム32の凸部32bが喰
い付いて、可動鉄心40aが吸引できない場合、上記P
I46がオンからオフに変化しないことによりその状態
を検知し、電磁石40の通電を一度オフして、モータ2
0を所定量CWとCCWの順に動かし上記喰い付きをゆ
るめ、再び電磁石40を通電することによって可動鉄心
40aを吸引する。
【0070】図8(B)の状態において電磁石40を通
電したまま、モータ20をCW方向へ回転すると、第1
太陽ギヤ30はCW方向に回転する。第3太陽ギヤ60
と本体の間にはフリクションを有していることから、第
1遊星ギヤ31は、まず、第3太陽ギヤ60と離れるま
で自転しながら第1太陽ギヤ30の回りをCW方向へ公
転する(図11(A)状態)。なお、該フリクション力
による第3太陽ギヤ60のフリクショントルクは、上記
第1遊星ギヤ31のフリクショントルクよりも大きくし
ておく。
【0071】図11(A)のように第1ギヤアーム32
がCW方向に回動すると、該第1ギヤアーム32の遮光
部32dがクラッチPI34からはなれ信号をオフから
オンにする。該PI34にオン信号が入るとモータ20
をCW方向に回しながら、電磁石40の通電を切る。電
磁石40の通電が切られると、可動鉄心40aは圧縮バ
ネ40bの力で押し戻され、第1ストッパ35の係止部
35aが第1ギヤアーム32の凸部32bの側面に当て
付く(図11(B)状態)。
【0072】第1遊星ギヤ31のフリクショントルクを
圧縮バネ40bとトーションバネ42による第1ストッ
パ35の第1ギヤアーム32に働く摩擦トルクよりも大
きく設定しておくことにより、第1ギヤアーム32は第
1ストッパ35が側面に当て付いたままCW方向へ回動
する。
【0073】続いて、上述のようにギヤ36と本体の間
にフリションが与えられていることから、第1遊星ギヤ
31は再び自転しながら、第1太陽ギヤ30の回りをC
W方向へ公転する。そのまま第1ギヤアーム32がCW
方向へ回っていくと、第1ストッパ35の係止部35a
が第1ギヤアーム32の凸部32bの側面から外れ、圧
縮バネ40bの力で可動鉄心40aが位置決め部の位置
まで押し戻され、同時に第1ストッパ35がCW方向へ
回される。
【0074】また、第2ストッパ41と第3ストッパ7
2は、その腕部72dが位置決め部材73に当て付くま
でトーションバネ42の力で回される。また、この際に
第2ストッパ41の遮光部41bがストッパPI46か
ら逃げるため、該PI46の信号がオフからオンになる
(図1,図5(A)状態)。この信号を検知してモータ
20の回転を止める。
【0075】図5(A)においてモータをCCW方向に
回転すると、第1太陽ギヤ30はCCW方向に回転し、
第1ギヤアーム32はCCW方向に回動し、凸部32b
が第1ストッパ35に当て付き、第1遊星ギヤ31はC
W方向に回転し、ギヤ36,37が回転することによ
り、太陽ギヤ38がCCW方向に回転し、第2ギヤアー
ム45はCCW方向に回動し、該第2ギヤアーム45が
位置決め部材44に当て付く。そして、遊星ギヤ47は
CW方向に回転し、セットギヤ48がCCW方向に回転
することによりレンズ鏡枠のセット・ダウン動作が行わ
れる(図5(B)状態)。
【0076】セット・ダウン動作からフィルム巻戻し動
作の切り換え動作を行う場合は、図1,図5(B)にお
いて、電磁石40に通電し、可動鉄心40aを吸引す
る。第1ストッパ35は、CCW方向へ回動し、第1ス
トッパ35が第2ストッパ41を押すことにより、第2
ストッパ41はCW方向へ回動し、第3ストッパ72は
CCW方向へ回動する(図8(A)状態)。
【0077】その際、第2ストッパ41の遮光部41b
がストッパPI46に入り、信号をオンからオフにす
る。第2ストッパ41の係止腕41dと第2ギヤアーム
45、凸部45bが喰い付くか、または、第1ストッパ
35の係止部35aと第1ギヤアームの凸部32bが喰
い付いて、可動鉄心40aが吸引できない場合、上記P
I46がオンからオフに変換しないことによりその状態
を検知し、電磁石40の通電を一度オフして、モータ2
0を所定量CCWとCWの順に動かし上記喰い付きをゆ
るめ、再び、電磁石40を通電することによって可動鉄
心40aを吸引する。
【0078】図8(A)の状態において、電磁石40を
通電したまま、モータ20をCW方向に回転すると第1
太陽ギヤ30はCW方向に回転する。第1ギヤアームは
位置決め部材33bに当て付き、第1遊星ギヤ31はC
CW方向に回転することにより、ギヤ36がCW、ギヤ
37がCCW、第2太陽ギヤ38がCW方向に回転し、
第2ギヤアーム45がCW方向に回動する。第2遊星ギ
ヤ47は、セットギヤ48から離れ、第2ギヤアーム4
5が位置決め部材43に当て付き、第2遊星ギヤ47が
ギヤ49に噛合する(図9(B)状態)。第2遊星ギヤ
47がセットギヤ48からギヤ49に切換わる量をモー
タ20の回転量で設定しておき、設定された量だけモー
タ20を回転させた後、電磁石40の通電を切る(図
4,図7(B)状態)。
【0079】フィルムの巻戻し動作は、図4,図7
(B)において、モータ20をCW方向に回転すると、
第1太陽ギヤ30はCW方向に回転し、第1ギヤアーム
32はCW方向に回動し、凸部32cが位置決め部材3
3bに当て付く。第1遊星ギヤ31はCCW方向に回転
し、ギヤ36はCW方向、ギャ37はCCW方向、第2
太陽ギヤ38はCW方向にそれぞれ回転する。第2ギヤ
アーム45はCW方向に回動し、位置決め部材43に当
て付く。第2遊星ギヤ47はCCW方向に回転し、これ
によりギヤ49はCW方向、段ギヤ50,50′はCC
W方向に回転し、フィルムを巻き戻すためのツメが突設
されているリワインドギヤ51がCW方向に回転し、フ
ィルムを巻き戻す。
【0080】上記フィルムの巻き戻し動作の後、セット
動作へと切り換える動作を行う場合は、図4,図7
(B)において、モータ20をCCW方向に回転する。
第1太陽ギヤ30がCCW方向に回転し、第1ギヤアー
ム32はCCW方向に回動し、第1ギヤアーム32の凸
部32bが、第1ストッパ35の係止部35aに当て付
く。第1遊星ギヤ31はCW方向に回転し、ギヤ36は
CCW方向に、ギヤ37はCW方向に、第2太陽ギヤ3
8はCCW方向に回転する。
【0081】第2遊星ギヤ47のフリクショントルクを
トーションバネ42による第2ギヤアーム45に働くト
ルクよりも大きく設定されていることから、第2太陽ギ
ヤ38のCCW方向の回転に伴い、第2ギヤアーム45
はCCW方向へ回動する。
【0082】そのまま、第2ギヤアーム45がCCW方
向へ回っていくと、第2ストッパ41の係止腕41dが
第2ギヤアーム45の凸部45bから外れ、トーション
バネ42の力で第2ストッパ41がCCW方向へ、第3
ストッパ72がCW方向へ回動する。また、この際、第
2ストッパ41の遮光部41bがストッパPI46から
逃げるため、上記PI46の信号がオフからオンにな
る。この信号を検知してモータ20の回転を止める(図
1,図5(B)状態)。
【0083】以上説明したように、本実施の形態のカメ
ラの歯車連結装置によると次のような効果が得られる。
すなわち、前述の従来例のカメラでは、切り換えアーム
と遊星歯車機構を必要としたので、占有スペ−スが大き
くなり、小型化に不利であった。また、別の従来例のカ
メラでは鏡枠の収納位置から撮影可能位置の移動動作
中、ズームロングギヤを常に噛合わせていたので、鏡枠
の移動する長さ分の長いズームロングギヤが必要とされ
ていた。また、常にギヤが噛合していることから、収納
位置で鏡枠に外力が作用すると、該ギヤとそれに噛合す
るギヤ列に回転力が加わるので、ギヤ等が破損しないよ
うな強度を持たせる必要があって、大型化が避けられ
ず、スペース上の不利も生じていた。
【0084】しかし、本実施の形態の歯車連結装置によ
れば、ズームロングギヤ82aを常に噛合わせる必要が
無く、比較的短い上記ズームロングギヤで構成すること
ができ、コスト上もスペ−ス上も有利となり、また、鏡
枠の収納状態にあるときズームロングギヤやギヤ列に回
転力が作用することがなく、強度上も有利になる。
【0085】また、鏡枠ギヤ83aとズームロングギヤ
82aの歯部噛合側端面に所定方向の傾斜面を設けるよ
うにしたので、噛合連結時での双方のギヤの噛合がスム
ーズに行え、さらに、噛合連結動作時に駆動軸82は、
駆動装置に対して喰い付きの生じない好ましい方向にの
み逆ドライブされることから、撮影可能状態に切り換え
時のズーム動作に不良が生じない。
【0086】なお、上記実施の形態おける鏡枠ギヤ83
aとズームロングギヤ82aの歯部端面の傾斜面は、よ
りスムーズな噛合を行わせるため、何れか一方の端面を
楔状の斜面で形成してもよい。あるいは、鏡枠ギヤ83
aとズームロングギヤ82a双方ともに楔状の形状の歯
部端面とすることも可能である。
【0087】(付記)以上、説明した本発明の実施の形
態に基づいて、以下に示すようなカメラの歯車連結装置
を提案することができる。すなわち、 (1)撮影可能位置と収納位置との間を移動可能な撮影
レンズを有する鏡枠と、上記鏡枠を上記撮影可能位置と
上記収納位置との間で移動させる駆動手段と、上記駆動
手段とは別のギヤ列を有し、上記撮影レンズの焦点距離
切換駆動を行うズーム駆動手段と、を有し、上記撮影可
能位置では上記ズーム駆動手段のギヤ列の最終ギヤが鏡
枠と噛合った状態にあり、上記収納位置では上記ズーム
駆動手段の最終ギヤと鏡枠との噛合いが外れていること
を特徴とするカメラの歯車連結装置。
【0088】(2)付記(1)において、上記ズーム駆
動手段のギヤ列の最終ギヤ歯及び上記鏡枠のギヤ歯の端
部をそれぞれギヤの回転軸方向に沿った方向に楔状の斜
面としたことを特徴とするカメラの歯車連結装置。
【0089】(3)付記(2)において、上記各ギヤ歯
の斜面を片斜面とし、噛合いの際にズーム駆動手段のギ
ヤ列が逆ドライブされる方向を一方向に規制したことを
特徴とするカメラの歯車連結装置。
【0090】(4)焦点距離可変の撮影レンズを有し、
繰出した撮影可能位置とカメラ本体に収納された収納位
置とに、光軸方向に沿って移動する第1移動と、上記撮
影レンズを焦点距離可変に移動する第2移動とが可能な
鏡枠と、上記鏡枠を上記撮影可能位置と上記収納位置と
の間で移動させる駆動手段と、上記鏡枠に設けられ、上
記第2移動を行うための鏡枠ギヤと、上記鏡枠ギヤと噛
合自在の駆動ギヤを有し、上記撮影レンズの焦点距離可
変駆動を行う焦点距離切換駆動手段と、を有し、上記鏡
枠が上記撮影可能位置にある場合、上記焦点距離切換駆
動手段の上記駆動ギヤが鏡枠の上記鏡枠ギヤと噛合状態
にあり、上記収納位置にある場合、上記焦点距離切換駆
動手段の上記駆動ギヤと上記鏡枠ギヤとの噛合が解除状
態にあることを特徴とするカメラの歯車連結装置。
【0091】(5)付記(4)において、上記第1移動
による上記収納位置から上記撮影可能位置への移動で互
いに噛合い始める上記焦点距離切換駆動手段の上記駆動
ギヤと上記鏡枠と上記鏡枠ギヤとのうち少なくとも一方
のギヤの歯端部近傍を、上記第1移動方向において楔状
の斜面としたことを特徴とするカメラの歯車連結装置。
【0092】(6)付記(4)において、上記第1移動
による上記収納位置から上記撮影可能位置への移動で互
いに噛合い始める上記焦点距離切換駆動手段の上記駆動
ギヤと上記鏡枠の上記鏡枠ギヤとのうち少なくとも一方
のギヤの歯端部近傍を、上記第1移動方向に対して片斜
面とし、噛合い始めの際に上記焦点距離切換駆動手段の
上記駆動ギヤの逆ドライブ方向を一方向に規制したこと
を特徴とするカメラの歯車連結装置。
【0093】
【発明の効果】上述のように本発明の請求項1記載のカ
メラの歯車連結装置によれば、鏡枠の撮影可能位置にあ
るときのみ、鏡枠ギヤと駆動ギヤとを噛合させるように
したので、駆動ギヤの長さを短くすることが可能とな
り、コスト上も占有スペ−ス上も有利になる。さらに、
鏡枠が収納位置にあるときは鏡枠ギヤと駆動ギヤが噛合
状態にないので、鏡枠を介して外力が駆動機構側に伝達
されることがなく、駆動機構が外力から保護される。
【0094】本発明の請求項2記載のカメラの歯車連結
装置によれば、鏡枠ギヤと駆動ギヤの噛合連結時、駆動
ギヤが受ける逆ドライブの方向を好ましい一方向に規制
することができ、焦点距離切り換え駆動に悪い影響を与
えることがない。
【0095】本発明の請求項3記載のカメラの歯車連結
装置によれば、鏡枠ギヤと駆動ギヤの噛合連結がスムー
ズに行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である歯車連結装置を内
蔵するカメラの駆動装置の構成、および、1つの駆動状
態を示す拡大斜視図。
【図2】図1のカメラの駆動装置の1つの駆動状態を示
す拡大斜視図。
【図3】図1のカメラの駆動装置の他の1つの駆動状態
を示す拡大斜視図。
【図4】図1のカメラの駆動装置の他の1つの駆動状態
を示す拡大斜視図。
【図5】図1のカメラの駆動装置の動作状態を示す図で
あって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平面
図。
【図6】図1のカメラの駆動装置の動作状態を示す図で
あって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平面
図。
【図7】図1のカメラの駆動装置の動作状態を示す図で
あって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平面
図。
【図8】図1のカメラの駆動装置の動作状態を示す図で
あって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平面
図。
【図9】図1のカメラの駆動装置の動作状態を示す図で
あって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平面
図。
【図10】図1のカメラの駆動装置の動作状態を示す図
であって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平
面図。
【図11】図1のカメラの駆動装置の動作状態を示す図
であって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平
面図。
【図12】図1のカメラの収納位置にある鏡枠と歯車連
結装置の斜視図。
【図13】図1のカメラの撮影可能位置にある鏡枠と歯
車連結装置の斜視図。
【図14】図12の歯車連結装置のズームロングギヤの
歯部拡大図。
【図15】図12の歯車連結装置の鏡枠ギヤの歯部拡大
図。
【図16】図12のA−A′断面図。
【符号の説明】
48 ………セットギヤ(駆動手段) 65 ………ズームギヤ(焦点距離切換駆動手段) 80 ………第2傘歯ギヤ(焦点距離切換駆動手段) 81 ………第1傘歯ギヤ(焦点距離切換駆動手段) 82 ………駆動軸(焦点距離切換駆動手段) 82a ………ズームロングギヤ(駆動ギヤ,焦点距離
切換駆動手段) 82b,83b………片側斜面(歯端部の斜面) 83 ………鏡枠 83a ………鏡枠ギヤ(鏡枠に設けたギヤ) D方向 ………逆ドライブ方向 Pa ………鏡枠収納位置 Pb ………鏡枠撮影可能位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繰出した撮影可能位置とカメラ本体に収納
    された収納位置とに移動可能で、且つ、焦点距離可変に
    撮影レンズを移動する鏡枠と、 上記鏡枠を上記撮影可能位置と上記収納位置との間で移
    動させる駆動手段と、 上記鏡枠に設けたギヤと噛合連結自在の駆動ギヤを有
    し、上記撮影レンズの焦点距離可変駆動を行う焦点距離
    切換駆動手段と、 を有し、 上記鏡枠が上記撮影可能位置にある場合、上記焦点距離
    切換駆動手段の上記駆動ギヤが鏡枠のギヤと噛合状態に
    あり、上記収納位置にある場合、上記焦点距離切換駆動
    手段の上記駆動ギヤと鏡枠のギヤとの噛合状態が解除さ
    れていることを特徴とするカメラの歯車連結装置。
  2. 【請求項2】焦点距離可変の撮影レンズを有し、繰出し
    た撮影可能位置とカメラ本体に収納された収納位置とに
    光軸方向に沿って移動する第1移動と、上記撮影レンズ
    を焦点距離可変に移動する第2移動とが可能な鏡枠と、 上記鏡枠を上記撮影可能位置と上記収納位置との間で移
    動させる駆動手段と、 上記鏡枠に設けられ、上記第2移動を行うための鏡枠ギ
    ヤと、 上記第1移動に応じて上記鏡枠ギヤと噛合/解除自在の
    駆動ギヤを有し、上記駆動ギヤの回動により上記撮影レ
    ンズの焦点距離可変駆動を行なう焦点距離切換駆動手段
    と、 上記鏡枠の上記第1移動による上記収納位置から上記撮
    影可能位置への移動の際、上記鏡枠ギヤが噛合連結する
    時に発生する上記焦点距離切換駆動手段の上記駆動ギヤ
    の逆ドライブ方向を一方向のみとなるように規制する規
    制手段と、 を具備することを特徴とするカメラの歯車連結装置。
  3. 【請求項3】焦点距離可変の撮影レンズを有し、繰出し
    た撮影可能位置とカメラ本体に収納された収納位置とに
    光軸方向に沿って移動する第1移動と、上記撮影レンズ
    を焦点距離可変に移動する第2移動とが可能な鏡枠と、 上記鏡枠を上記撮影可能位置と上記収納位置との間で移
    動させる駆動手段と、 上記鏡枠に設けられ、上記第2移動を行うための鏡枠ギ
    ヤと、 上記第1移動に応じて上記鏡枠ギヤと噛合/解除自在の
    駆動ギヤを有し、上記撮影レンズの焦点距離可変駆動を
    行なう焦点距離切換駆動手段と、 を有し、 上記鏡枠の上記第1移動による上記収納位置から上記撮
    影可能位置への移動で互いに噛合い始める上記焦点距離
    駆動手段の上記駆動ギヤと上記鏡枠の上記鏡枠ギヤのう
    ち少なくとも一方のギヤの歯端部近傍を、上記第1移動
    方向に対して斜面としたことを特徴とするカメラの歯車
    連結装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005275353A (ja) * 2004-02-23 2005-10-06 Fujinon Corp レンズ鏡胴、撮影装置、および光学装置
JP2010139634A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Canon Inc 撮像装置の光学素子駆動機構、および撮像装置

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