JP4084327B2 - スクリーン装置 - Google Patents
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Description
なお、図1(a),(b)は、当該スクリーン装置を横引き式の網戸装置として建物の開口1に装着した例を示しており、この例においては、第1枠部材10が上記開口1の縦枠2に固定され、第2枠部材20が該第1枠部材10と縦枠3との間で往復スライド可能となっている。そこで、以下においては、当該第1実施例の説明を、便宜上、この図1(a),(b)の装着例に基づいて行うこととする。
なお、上記巻取り軸21には、図示しないコイルスプリングによる自動巻取り機構が内蔵されていて、上記スクリーン30が第2枠部材20のスライドにより繰り出された際に該コイルスプリングに戻りの回転付勢力が蓄積されるようになっており、その回転付勢力が蓄積されたコイルスプリングを駆動源として、上記スクリーン30を該巻取り軸21に巻き取ることができるようになっている。
また、当該スクリーン装置には、上記一対のスライド枠40a,40bの動作を、第1枠部材10に対する収容時及び該枠部材10からの導出時に互いに同期させることにより、上記第2枠部材20と上記第1枠部材10との平行状態を維持するワイヤー部材50が、上記一対のスライド枠40a,40bの自由端にそれぞれ固定されて架設されている。該ワイヤー部材50は、可撓性を有する組み紐等から成っていて、第1枠部材10の内部11で、上記一対のスライド枠40a,40bの各自由端における上記第1側壁13側の側面上に、固定部材53により着脱可能に固定され、同時に、その固定位置をスライド枠40a,40bの軸方向に調整することにより、ワイヤー部材50の張力を調節することができるようになっている。したがって、スクリーン装置を建物の開口1に装着した状態でも、スクリーン装置の上記開口面側から上記開口部13bを通じて、ワイヤー部材50を一対のスライド枠40a,40bに対して着脱することができると共に、架設されたワイヤー部材50の張力をも調節することができる。
上記ガイド駒42における上記スクリーン30の端縁部側に配置される面には、スライド枠40a,40bの軸に沿ってスリット状の係合溝42aが開口されていて、その溝幅は、その開口側よりもその奥側で広がっている。一方、スクリーン30には、上記係合溝42aの開口側の幅よりも幅広に形成された係合片31が、上記両端縁部に沿って取り付けられいる。そして、巻取り軸21から繰り出されたスクリーン30の上記係合片31が、第1枠部材10から導出されたスライド枠40a,40bの係合溝42aに対し、その開口方向には係止されて抜脱不可能に、かつスライド枠40a,40bの軸方向には摺動自在に係合することにより、上記スクリーン30の端縁部が、その両面側から係合溝42aによって支持されるようになっている(図9(b)参照)。
さらに、上記ガイド駒42における上記スクリーン30の端縁部とは反対側(建物の開口枠側)に配置される面には、係合凹部42bが該スライド枠40a,40bの軸に沿って開口されていて、該係合凹部42bを、建物の開口枠上にスクリーン30の開閉方向に沿って凸設されたガイドレール5a、または、上記第1枠部材10の入出口12a,12bから上記スクリーン30の端縁部に沿って着脱可能に突設された後述するガイドプレート18(図9(a)〜(c)参照)に対して摺動自在に係合させるようになっている。
したがって、防虫ネットとしてのスクリーン30を巻取り軸21から繰り出して建物の開口1を閉じた状態においては、上記スクリーン30の下側の端縁部に取り付けられた係合片31が、上記第1スライド枠40aの係合溝42aに係合すると共に、該第1スライド枠40aの係合凹部42bが、下枠5上のガイドレール5aに係合して、該スクリーン30の下側の端縁部と開口1の下枠5との間に隙間が形成されないようになっているため、そこから室内へ蚊や蠅等の虫が侵入するのを防ぐことができる。しかも、上記スクリーン30を巻取り軸21に巻き取って建物の開口1を開いた状態においては、第1スライド枠40aが、第1枠部材10内に収容されて開口1の下枠5上に残らないため、開口1を通って室内に出入りする際の障害になることもない。なお、上記ガイドレール5aは、開口1の下枠5上のみならず、上枠4上にも凸設されていても良い。
本第2実施例において、スクリーン30は、一枚の防虫ネットを交互に折り返すことにより多数の襞が形成されたプリーツ状となっており、その上記各枠部材10,20の軸と平行を成す一端(スクリーン30における上記端縁部と直交する一端)が、第1枠部材10の第4側壁16に設けられた係止部16aに係止され、その反対側の他端が、第2枠部材20の上記第4側壁16と対向する側壁に設けられた係止部22に係止されている。そして、これら枠部材10,20にそれぞれ設けられた上記各係止部16a,22には、第2枠部材20を第1枠部材方向へとスライドさせて、建物の開口1を開いた際に、それに伴って収縮したプリーツ状のスクリーン30を収容するための収容部16c,23がそれぞれ設けられている。
本第3実施例では、図4に示した第1実施例の他の形態と同様に、スライド枠40a,40bとスクリーン30とが、上記第2側壁14側に偏倚させた位置に配置されおり、その結果、第1枠部材10の内部11において、スライド枠40a,40bよりも第1側壁13側に大きな空間が確保されている。そのため、該第1枠部材10には、断面略L字状の蓋部13aが、第1側壁13から第4側壁16の一部にわたって形成されている。したがって、該蓋部13aを該枠部材10本体から取り外すことにより、開口部13bが第1側壁13から第4側壁16の一部にわたって形成され、その開口部13bを通じて、スライド枠40a,40bに対するワイヤー部材50a,50bの着脱作業等を実施することができるようになっている。
さらに、本第3実施例では、上記第1実施例と同様に、中空の第2枠部材20内にスクリーン30の巻取り軸21が回動可能に支持されていて、該枠部材20における上記第1枠部材10の第1側壁13と同じ開口面側の側壁が、蓋部24によって開閉可能に形成されており、該蓋部24を開くことによって、該開口面側から第2枠部材20内のメンテナンス作業等を実施することができるようになっている
本第4実施例でも、図7(a),(b)に示した上記第3実施例と同様に、第1枠部材10に、断面略L字状の蓋部13aが、第1側壁13から第4側壁16の一部にわたって形成されている。したがって、該蓋部13aを該枠部材10本体から取り外すことにより、開口部13bが第1側壁13から第4側壁16の一部にわたって形成され、その開口部13bを通じて、スライド枠40a,40bに対するワイヤー片50a,50bの着脱作業等を実施することができるようになっている。
ここで、上記第1ワイヤー片50a及び第2ワイヤー片50bの両端のうち何れかが、位置調整可能に固定されていると、これらワイヤー片50a,50bの張力を調節することができて好ましい。
さらに、本第4実施例でも、上記巻取り軸21を内蔵する中空の第2枠部材20が、その上記第1枠部材の蓋部13aと同じ開口面側の側壁が蓋部24によって開閉可能に形成されており、該蓋部24を開くことにより、該開口面側から第2枠部材20内のメンテナンス作業等を実施することができるようになっている。
ガイドプレート18は、建物の開口枠上にガイドレール5aが凸設されていない場合であっても、スライド枠40a,40bの係合凹部42bに摺動自在に係合させて、それらを第1枠部材10の入出口12a,12bからその内部11へとスムーズに導いて収容するためのもので、その断面は略矩形に形成されている。上記第1枠部材10における各入出口12a,12bの近傍すなわち軸方向両端面には、上記ガイドプレート18を、選択的に取り付けるための取付溝(取付部)18aがそれぞれ凹設されている。そして、上記ガイドプレート18を、これら取付溝18aに対して、第1枠部材10の両端部に開設された入出口12a,12bからスクリーン30の端縁部に沿って突設させた状態で取り付けることができるようになっている。なお、ガイドプレート18は、取付溝18aに対して、固定部材としてのネジ18bにより着脱可能に取り付けられる。また、ガイドプレート18は、上記入出口12a,12bからの突出部分における上記スクリーン30側(スライド枠40a,40b側)に配置される面に、該ガイドプレート18の厚さを先端に向かって徐々に薄くする傾斜部18cが形成されている。そうすることにより、スライド枠40a,40bを入出口12a,12bへと、スムーズに導くことができるようになっている。
なお、このガイドプレート18の適用は、必ずしも本第5実施例に係るスクリーン装置に限られるものではなく、建物の対向する開口枠間において、互いに平行に配置され、かつ少なくとも一方が往復スライド可能に設けられる一対の枠部材10,20と、これら一対の枠部材間に、上記枠部材の往復スライドにより拡張及び収縮可能に保持されたスクリーン30と、スクリーンの拡張時には、各枠部材の軸と直角を成す上記スクリーンの両端縁部に沿って配置され、該スクリーンの収縮時には、上記枠部材の軸方向端部に開設された入出口12a,12bから、その内部へと収容される一対のスライド枠40a,40bとを有していて、該スライド枠が、上記建物の開口枠側に配置される面に上記係合凹部42bを有しているスクリーン装置であれば、上記入出口が開設された枠部材端部の端面に上記取付溝(取付部)18aを形成することにより、該ガイドプレート18を必要に応じて適用することが可能である。
そうすることにより、例え開口枠上にガイドレール5aが凸設されていない場合であっても、上記スライド枠をスムーズに入出口から枠部材の内部へと導いて収容することが可能となる。
2,3 縦枠
4,5 上下枠
5a ガイドレール
10 第1枠部材
11 第1枠部材の内部
12a 第1入出口
12b 第2入出口
13,14,15,16 側壁
13a 蓋部
13b 開口部
16b スライドレール
17a 第1折返し部
17b 第2折返し部
18 ガイドプレート
18a 取付溝(取付部)
20 第2枠部材
21 巻取り軸
30 スクリーン
31 係合片
40a,40b スライド枠
41 ガイド部
42 ガイド駒
42a 係合溝
42b 係合凹部
42e ガイド凹部
43 端部駒
45 連結ワイヤー
50a 第1ワイヤー片
50b 第2ワイヤー片
18b,46,53 ネジ(固定部材)
Claims (18)
- 建物の開口において互いに平行に配置され、少なくとも一方がスライド可能な一対の枠部材と、これら一対の枠部材間に、該枠部材のスライドにより拡張及び収縮可能に保持されたスクリーンと、長尺かつ湾曲可能に形成され、上記スクリーンの収縮に伴って、上記枠部材の軸方向端部に設けられた入出口から湾曲してその内部に該軸に沿って収容され、上記スクリーンの拡張に伴って、上記入出口から該スクリーンにおける上記枠部材の軸と直角を成す両端縁部に沿って直線的に導出される一対のスライド枠と、上記一対の枠部材の平行を維持するために、該スライド枠に固定して架設されたワイヤー部材とを有して成るスクリーン装置であって、
上記スライド枠を収容する枠部材におけるスクリーン装置の開口面側に位置する側壁には、該枠部材の内部に通じる開閉可能な開口部が形成されており、
該枠部材の内部において、上記ワイヤー部材が上記スライド枠の端部における上記側壁側の側面に固定されている、
ことを特徴とするスクリーン装置。 - 上記スライド枠を収容する枠部材は、その内部における該スライド枠よりも上記側壁側に、上記ワイヤー部材を折り返すための折返し部を備えており、
上記開口部が、上記側壁における該折返し部の位置と上記ワイヤー部材を固定したスライド枠の端部が往復動する範囲とを含む部分に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。 - 上記スライド枠を収容する枠部材の内部における該スライド枠よりも上記側壁側において、上記ワイヤー部材がループを形成して上記一対のスライド枠の端部同士を連結している、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスクリーン装置。 - 上記ワイヤー部材が互いに交差することなく上記ループを形成している、
ことを特徴とする請求項3に記載のスクリーン装置。 - 上記ワイヤー部材がネジによって着脱可能に固定されていて、該ワイヤー部材の固定位置を調整することにより、該ワイヤー部材の張力が調節可能となっている、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のスクリーン装置。 - 上記一対の枠部材のうち一方の枠部材が、建物の開口枠に固定されている、
ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のスクリーン装置。 - 上記スライド枠が、上記ワイヤー部材が固定された端部駒と、拡張された上記スクリーンの端縁部をガイドする長尺で湾曲可能なガイド部とから構成されており、
上記端部駒と上記ガイド部の端部とが上記開口部を通じて着脱可能に連結されている、
ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のスクリーン装置。 - 上記端部駒とガイド部の端部とが、それらの凹凸嵌合部分に上記側壁側からネジを貫通させることにより連結されている、
ことを特徴とする請求項7に記載のスクリーン装置。 - 上記ガイド部が、複数個のガイド駒に一対の可撓性の連結ワイヤーを貫通させて、それらを互いに連結することにより形成されている、
ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載のスクリーン装置。 - 上記スライド枠を収容する枠部材の内部には、その軸に沿ってスライドレールが形成されていて、
上記スライド枠の端部駒が、該スライドレールに摺動自在に係合されている、
ことを特徴とする請求項7〜9の何れかに記載のスクリーン装置。 - 上記一対の枠部材のうち一方の枠部材の軸方向両端部に上記入出口がそれぞれ設けられていて、この一方の枠部材の内部において、上記一対のスライド枠の一端部に上記ワイヤー部材がそれぞれ固定されており、
他方の枠部材の軸方向両端部に上記一対のスライド枠の他端部がそれぞれ固定されている、
ことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のスクリーン装置。 - 上記スクリーンにおける上記端縁部と直交する一端が、上記一対のスライド枠を収容する一方の枠部材に係止され、他端が、他方の枠部材内に回動可能に支持された該スクリーンを捲回するための巻取り軸に係止されている、
ことを特徴とする請求項11に記載のスクリーン装置。 - 上記スクリーンには、その上記両端縁部に沿って係合片が設けられており、
上記スライド枠における該スクリーンの端縁部側の面には、上記係合片を係合させるための係合溝が、該スライド枠の軸に沿って開口されている、
ことを特徴とする請求項12に記載のスクリーン装置。 - 上記スクリーンが、折返しによる多数の襞を備えたプリーツ状に形成されていて、該スクリーンにおける上記端縁部と直交する一端及び他端が、上記一対の枠部材にそれぞれ係止されている、
ことを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のスクリーン装置。 - 上記スライド枠が、対向する一対の側板とこれら側板を中間位置で連結する連結板とを有しており、
これら一対の側板と連結板とによって、該スライド枠における上記スクリーンの端縁部側の面に、該スクリーンの端縁部をガイドするための断面略コ字状のガイド凹部が、該スライド枠の軸に沿って開口されている、
ことを特徴とする請求項14に記載のスクリーン装置。 - 上記スライド枠における上記スクリーンの端縁部とは反対側の面には、係合凹部が該スライド枠の軸に沿って開口されていて、該係合凹部を、建物の開口枠上に凸設されたガイドレール、または、上記枠部材の入出口から突設されたガイドプレートに係合させる、
ことを特徴とする請求項1〜15の何れかに記載のスクリーン装置 - 上記ガイドプレートにおける上記スライド枠側に位置する面が、該ガイドプレートの厚さを先端に向かって薄くする傾斜部を有している、
ことを特徴とする請求項16に記載のスクリーン装置。 - 下枠のみに上記ガイドレールが凸設された建物の開口に装着するための横引き式のスクリーン装置であって、
上記枠部材の各入出口近傍に、上記ガイドプレートを着脱可能に取り付けるための取付部がそれぞれ設けられおり、
これら取付部のうち、建物の開口への装着時にその上枠側に配置される取付部に、上記ガイドプレートが取り付けられている、
ことを特徴とする請求項16または請求項17に記載のスクリーン装置。
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