WO2007105509A1

WO2007105509A1 - 用紙反転搬送機構及び用紙反転搬送装置

Info

Publication number: WO2007105509A1
Application number: PCT/JP2007/054165
Authority: WO
Inventors: Yoshihide Sugiyama; Kazuya Yamamoto
Original assignee: Duplo Seiko Corporation
Priority date: 2006-03-10
Filing date: 2007-03-05
Publication date: 2007-09-20
Also published as: EP1995197B1; CN101400590A; EP1995197A1; US20090051104A1; US8109510B2; JP4644149B2; JP2007238308A; EP1995197A4

Abstract

　用紙（１０）を第１方向へ搬送し、用紙の表裏を反転させ、反転した用紙を第２方向へ搬送する、用紙反転搬送機構（１）である。用紙の一面（１０１）を搬送面（２１）で受けて、用紙を第１方向（矢印Ｓ方向）へ搬送する、第１搬送部（２）と、用紙の一面（１０１）を湾曲内周面（３１）で受けて、用紙を、湾曲内周面に沿わせて湾曲させながら反転させる、用紙反転部（３）と、反転した用紙の一面（１０１）を搬送面（４１）で受けて、用紙を第２方向（矢印Ｔ方向）へ搬送する、第２搬送部（４）と、を備えており、第１搬送部（２）及び第２搬送部（４）が、用紙を搬送面に吸着して搬送するようになっている。

Description

明細書

用紙反転搬送機構及び用紙反転搬送装置

技術分野

[0001] 本願の発明は、印刷機や複写機などの画像形成機において用紙を反転させて搬送する用紙反転搬送機構、及びそのような用紙反転搬送機構を備えた用紙反転搬送装置、に関するものである。

背景技術

[0002] 用紙を搬送しながら用紙の表裏を反転させる技術は、例えば、特許文献 1〜3に開示されている。これらの技術は、いずれも、搬送中の用紙の表面に接触する部材及び裏面に接触する部材の両方を備えた機構を有して!/、る。そのような接触部材は、例えば、搬送方向への案内部材、搬送ローラ、搬送ベルトなどである。

特許文献 1：特公昭 60— 45097号公報

特許文献 2：特開 2004 -43111号公報

特許文献 3：特開 2005 - 29375号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] ところで、両面印刷機においては、一般に、まず、用紙の一面に印刷を行い、次いで、用紙を反転し、そして、用紙の他面に印刷を行っている。このような両面印刷作業を、特許文献 1〜3の機構で行うと、用紙の印刷された一面が搬送ローラなどの接触部材に接触し、未だ十分に乾燥されていないインクが接触部材と擦れ、その結果、用紙の一面の印刷に汚れが生じるという不具合があった。なお、接触部材に撥インク性の処理を施すなどの対策が講じられる場合がある力用紙の印刷の汚れを皆無にするには至って!/ヽなヽのが現状である。

[0004] また、特許文献 1〜3の機構では、用紙の反転を行う部分が少なくとも用紙の長さ寸法以上の大きさを必要としている。したがって、その機構を備えた装置は、大型化していた。

[0005] 本願の発明は、接触部材による印刷の汚れが発生するのを防止でき、し力も、小型化を図ることができる、用紙反転搬送機構、及び、該機構を備えた用紙反転搬送装置、を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006] 本願の第 1発明は、用紙を第 1方向へ搬送し、用紙の表裏を反転させ、反転した用紙を第 2方向へ搬送する、用紙反転搬送機構において、用紙の一面を搬送面で受けて、用紙を第 1方向へ搬送する、第 1搬送部と、用紙の上記一面を湾曲内周面で受けて、用紙を、湾曲内周面に沿わせて湾曲させながら反転させる、用紙反転部と、反転した用紙の上記一面を搬送面で受けて、用紙を第 2方向へ搬送する、第 2搬送部と、を備えており、第 1搬送部及び第 2搬送部が、用紙を搬送面に吸着して搬送するようになって!/、ることを特徴として！/、る。

[0007] 上記第 1発明は、次の構成を採用するのが好ましい。

[0008] (1)用紙反転部が、連続した上記湾曲内周面を備えた樋状体である。

[0009] (2)用紙反転部が、複数の湾曲部材を格子状に設けて構成された上記湾曲内周面を備えている。

[0010] (3)用紙反転部の上記湾曲内周面が、湾曲方向と、湾曲方向に直交する幅方向とで、規定されており、用紙反転部が、上記湾曲内周面の幅方向を、第 1方向に対して、第 1方向の搬送面に対する平面視において、所定の角度で交差させた位置関係で、配置されている。

[0011] (4)用紙反転部の上記湾曲内周面が、湾曲方向と、湾曲方向に直交する幅方向とで、規定されており、用紙反転部が、上記湾曲内周面の湾曲方向の湾曲角度を、第 1 方向及び第 2方向の搬送面に対する側面視において、所定の角度に設定して、配置されている。

[0012] 本願の第 2発明は、上記第 1発明の用紙反転搬送機構を備えていることを特徴とする用紙反転搬送装置である。

[0013] 上記第 2発明は、次の構成を採用するのが好ましい。

[0014] (5)複数の用紙反転搬送機構を、用紙を繰り返し反転させながら搬送するよう組み合わせて備えている。

発明の効果 [0015] 上記第 1発明においては、用紙は、第 1搬送部の搬送面に受けられた一面のみが、第 1搬送部、用紙反転部、及び第 2搬送部に、接触し、すなわち、用紙の他面がそれらに接触することなぐ搬送され、反転される。したがって、本発明によれば、両面印刷作業において、先に印刷された面の印刷が搬送や反転に関わる部材と接触して汚れてしまうのを、防止できる。

[0016] しかも、本発明の用紙反転搬送機構は、用紙反転部の平面視寸法及び高さ寸法力共に、用紙の長さ寸法に比して大幅に小さくても、正常に機能する。したがって、本発明によれば、小型化を図ることができる。

[0017] 上記構成（1)によれば、用紙反転部を樋状体で構成できるので、簡素な構成を実現できる。

[0018] 上記構成（2)によれば、格子の隙間から、用紙反転部の内部を容易に点検することがでさる。

[0019] 上記構成（3)によれば、第 1方向に対する第 2方向の位置関係を種々設定できる。

すなわち、（I)用紙反転部が、湾曲内周面の幅方向を、第 1方向に対して、第 1方向の搬送面に対する平面視において、 90度の角度で交差させた位置関係で、配置された場合には、第 2方向を第 1方向に対して正反対の方向に設定できる。（II)用紙反転部が、湾曲内周面の幅方向を、第 1方向に対して、第 1方向の搬送面に対する平面視において、 90度以外の任意の角度で交差させた位置関係で、配置された場合には、第 2方向を第 1方向に対して上記平面視で傾斜した方向に設定できる。

[0020] 上記構成 (4)によれば、第 1方向に対する第 2方向の位置関係を種々設定できる。

すなわち、（I)用紙反転部が、湾曲内周面の湾曲方向の湾曲角度を、第 1方向及び第 2方向の搬送面に対する側面視において、 180度の角度に設定して、配置された場合には、第 2方向を第 1方向に対して上記側面視で平行な方向に設定できる。例えば、第 1方向が水平な方向であれば、第 2方向も水平な方向となる。（II)用紙反転部が、湾曲内周面の湾曲方向の湾曲角度を、第 1方向及び第 2方向の搬送面に対する側面視において、 90度より大きく 180度より小さい任意の角度に設定して、配置された場合には、第 2方向を第 1方向に対して上記側面視で傾斜した方向に設定できる。例えば、第 1方向が水平な方向であれば、第 2方向は、水平に対して上向きに傾斜した方向となる。

[0021] 上記第 2発明によれば、上記第 1発明の用紙反転搬送機構による効果を発揮できる用紙反転搬送装置を実現できる。

[0022] 上記構成 (5)によれば、例えば両面印刷機にぉ、て、表面印刷部で表面が印刷処理された用紙を、表面印刷部力平面的や立体的に離れた位置にある裏面印刷部へ、裏面だけを搬送部の搬送面及び用紙反転部の湾曲内周面に接触させた状態で、すなわち、表面を搬送部の搬送面及び用紙反転部の湾曲内周面に接触させることなぐ搬送することができる。したがって、裏面の印刷処理までに表面の印刷が搬送や反転に関わる部材と接触して汚れてしまうのを、防止できる。

[0023] し力も、小型の用紙反転搬送機構をコンパクトに組み合わせることによって、上記効果を実現することができる。したがって、小型の用紙反転搬送装置を実現することができる。

図面の簡単な説明

[0024] [図 1]本願の第 1発明の第 1実施形態の用紙反転搬送機構の側面断面模式図である

[図 2]図 1の用紙反転搬送機構の第 1搬送部及び用紙反転部の上方斜視図である。

[図 3]図 2の平面模式図である。

圆 4]図 1の用紙反転搬送機構の一使用例の側面断面模式図である。

[図 5]本発明の第 2実施形態の用紙反転搬送機構の平面模式図である。

[図 6]本発明の第 3実施形態の用紙反転搬送機構の側面断面模式図であり、図 1〖こ相当する図である。

[図 7]用紙反転部の湾曲内周面の別の例を示す上方斜視図である。

[0025] [図 8]本願の第 2発明の第 1実施形態の用紙反転搬送装置の上方斜視図である。

[図 9]本発明の第 1実施形態の用紙反転搬送装置の側面図である。

[図 10]第 1実施形態の用紙反転搬送装置の一部品である搬送部の斜視図である。

[図 11]第 1実施形態の用紙反転搬送装置の一部分の上方斜視図である。

[図 12]図 11の XII— XII断面図である。

[図 13]第 1実施形態の用紙反転搬送装置の一つの用紙反転搬送機構の上方斜視図である。

[図 14]第 1実施形態の用紙反転搬送装置の平面視の作動を、用紙の搬送方向及び表裏状態のみに関して、簡略的に示した図である。

[0026] [図 15]第 1実施形態の用紙反転搬送装置の側面視の作動を、用紙の搬送方向及び表裏状態のみに関して、簡略的に示した図である。

[図 16]本発明の別の実施形態の用紙反転搬送装置の第 1例の作動を図 14と同様に示した図である。

[図 17]本発明の別の実施形態の用紙反転搬送装置の第 2例の作動を図 14と同様に示した図である。

[図 18]本発明の別の実施形態の用紙反転搬送装置の第 3例の作動を図 14と同様に示した図である。

[図 19]本発明の別の実施形態の用紙反転搬送装置の第 4例の作動を図 14と同様に示した図である。

[図 20]本発明の別の実施形態の用紙反転搬送装置の第 5例の作動を図 14と同様に示した図である。

[図 21]本発明の別の実施形態の用紙反転搬送装置の第 6例の作動を図 14と同様に示した図である。

符号の説明

[0027] 1 用紙反転搬送機構

2 第 1搬送部

21 搬送面

3 用紙反転部

31 湾曲内周面

4 第 2搬送部

41 搬送面

10 用紙

101 一面 (裏面）

102 他面 (表面）発明を実施するための最良の形態

[0028] [用紙反転搬送機構]

(第 1実施形態）

図 1は、本願の第 1発明の第 1実施形態の用紙反転搬送機構の側面断面模式図である。用紙反転搬送機構 1は、第 1搬送部 2と、用紙反転部 3と、第 2搬送部 4と、からなっている。図 2は、図 1の用紙反転搬送機構 1の第 1搬送部 2及び用紙反転部 3の上方斜視図である。

[0029] 第 1搬送部 2は、用紙 10の一面 101を水平な搬送面 21で受けて、用紙 10を第 1方向（矢印 S方向）へ搬送するようになっている。用紙反転部 3は、用紙 10の一面 101 を湾曲内周面 31で受けて、用紙 10を、湾曲内周面 31に沿わせて湾曲させながら反転させるようになつている。第 2搬送部 4は、反転した用紙 10の一面 101を水平な搬送面 41で受けて、用紙 10を第 2方向（矢印 T方向）へ搬送するようになっている。

[0030] 第 1搬送部 2において、搬送面 21は、 2つのローラ 20間に渡された 3つの無端環状の搬送ベルト 22の上面で構成されている。搬送面 21の裏面側には、吸引装置 5が設けられている。吸引装置 5は、搬送面 21上の用紙 10を、搬送ベルト 22の貫通孔 2 21を通して吸引して、搬送面 21に吸着するようになっている。搬送面 21は、用紙反転部 3の湾曲内周面 31の下部に繋がっている。

[0031] 用紙反転部 3において、湾曲内周面 31は、図 2に示すように、湾曲方向 Yと、湾曲方向 Yに直交する幅方向 Xとで、規定されている。そして、湾曲内周面 31の、図 1に示す湾曲中心における開き角度 _αすなわち湾曲角度は、 180度である。用紙反転部 3は、具体的には、連続した湾曲内周面 31を備えた樋状体である。湾曲内周面 31 の上部は、第 2搬送部 4の搬送面 41に繋がっている。

[0032] 第 2搬送部 4は、第 1搬送部 2が上下逆の状態となったものである。すなわち、搬送面 41は、 2つのローラ 40間に渡された 3つの無端環状の搬送ベルト 42の下面で構成されている。第 2搬送部 4においても、吸引装置 5によって、用紙 10を、搬送ベルト 42の貫通孔を通して吸引して、搬送面 41に吸着するようになって、る。

[0033] 図 3に示すように、第 1搬送部 2の矢印 Sで示す第 1方向と、用紙反転部 3の矢印 X で示す幅方向とは、第 1方向の搬送面に対する平面視 (以下、単に平面視と称する）において、直交している。すなわち、両方向が成す平面視左側の角度 j8は、 90度である。

[0034] 上記構成の用紙反転搬送機構 1は、次のように作動する。

まず、第 1搬送部 2において、用紙 10は、一面 101が搬送面 21に吸着された状態で、搬送ベルト 22の移動に伴って、矢印 S方向へ搬送されて行き、用紙反転部 3に送り込まれて行く。次に、用紙反転部 3に送り込まれて来た用紙 10は、一面 101が湾曲内周面 31に接触した状態で、搬送方向である矢印 Yに示すように、湾曲内周面 3 1に沿って湾曲しながら反転されて、矢印 T方向へ送り出される。そして、反転されて送り出されて来た用紙 10は、第 2搬送部 4において、一面 101が搬送面 41に吸着された状態で、搬送ベルトの移動に伴って、矢印 T方向へ搬送されて行く。したがって、上記構成の用紙反転搬送機構 1によれば、矢印 S方向に搬送されて来た用紙 10 力その表裏を反転されて、矢印 S方向とは正反対であって矢印 S方向に対して側面視で平行な矢印 T方向に搬送される。

[0035] したがって、上記構成の用紙反転搬送機構 1によれば、第 1方向へ搬送されて来た用紙 10を、反転させて、第 1方向とは正反対であって、第 1方向に対して、第 1方向及び第 2方向に対する側面視 (以下、単に側面視と称する）において、平行な、第 2 方向へ、送り出すことができる。ここでは、第 2方向は、水平である。

[0036] そして、上記構成の用紙反転搬送機構 1においては、例えば、図 4に示すように、用紙 10の他面 (表面） 102に印刷を行う表面印刷部 61を第 1搬送部 2の前段に配置し、用紙 10の一面 (裏面） 101に印刷を行う裏面印刷部 62を第 2搬送部 4の後段に配置した場合において、用紙 10は、表面 102が印刷された後は、表面 102が、第 1 搬送部 2、用紙反転部 3、及び第 2搬送部 4の、いずれとも接触することなぐ裏面印刷部 62へ搬送される。したがって、上記構成の用紙反転搬送機構 1によれば、両面印刷作業において、先に印刷された面の印刷が搬送や反転に関わる部材と接触して汚れてしまうのを、防止できる。

[0037] し力も、上記構成の用紙反転搬送機構 1においては、用紙反転部 3の平面視寸法 D (図 3)及び高さ寸法 H (図 4)力共に、用紙 10の長さ寸法 L (図 4)に比して、大幅に小さくても、用紙反転部 3は、用紙 10の一面 101を湾曲内周面 31で受けて、用紙 10を、湾曲内周面 31に沿わせて湾曲させながら反転させるよう、機能する。したがつて、上記構成の用紙反転搬送機構 1によれば、小型化を図ることができる。

[0038] また、上記構成の用紙反転搬送機構 1におヽては、用紙反転部 3を樋状体で構成できるので、簡素な構成を実現できる。

[0039] (第 2実施形態）

図 5は、本発明の第 2実施形態の用紙反転搬送機構の平面模式図であり、第 1実施形態の図 3に相当する図である。本実施形態では、第 1搬送部 2の矢印 Sで示す第 1方向と用紙反転部 3の矢印 Xで示す幅方向とが成す角度 |8力 135度に設定されている。ちなみに、第 1実施形態における角度 j8は 90度である。その他の構成は、第 1実施形態と同じである。

[0040] 本実施形態の用紙反転搬送機構 1においては、第 1搬送部 2によって搬送されて用紙反転部 3に送り込まれて来た用紙 10は、一面 101が湾曲内周面 31に接触した状態で、湾曲内周面 31に沿って湾曲しながら反転されるとともに、矢印 S方向に対して平面視左向きに角度 γを成す矢印 TT方向へ送り出される。角度 γは、ここでは 9 0度である。なお、第 1搬送部 2によって搬送されて来た用紙 10は、用紙反転部 3に送り込まれる際、平面視で前縁の右端 110が最先に湾曲内周面 31に接触する。本実施形態のその他の動作は、第 1実施形態と同じである。

[0041] したがって、第 1実施形態が、第 1方向へ搬送されて来た用紙 10を、反転させて、第 1方向とは正反対の第 2方向へ送り出すのに対して、本実施形態の用紙反転搬送機構 1によれば、第 1方向へ搬送されて来た用紙 10を、反転させて、第 1方向に対して平面視で角度 γを成す第 2方向へ送り出すことができる。本実施形態では、角度 βが 135度であるので、角度 γは 90度である。なお、本実施形態のその他の効果は、第 1実施形態と同じである。

[0042] なお、角度 βは、 135度に限るものではない。すなわち、本実施形態では、角度 β を 0度より大きく 180度より小さい任意の角度に設定することができ、それにより、角度 yを任意の角度に設定することができる。例えば、角度 j8を 90度より大きく 180度より小さい角度に設定すると、図 5に示す矢印 S方向に対して実線の矢印 TT方向が成す角度 γを、任意の角度に設定することができる。例えば、角度を 120度に設定すると、角度 γは 60度となる。更に、角度 j8を 0度より大きく 90度より小さい角度に設定すると、図 5に示す矢印 S方向に対して一点鎖線の矢印 TT方向が成す角度 γを、任意の角度に設定することができる。一点鎖線の矢印 ΤΤ方向は、矢印 S方向に対して右向きである。

[0043] (第 3実施形態）

図 6は、本発明の第 3実施形態の用紙反転搬送機構の側面断面模式図であり、第 1実施形態の図 1に相当する図である。本実施形態では、用紙反転部 3の湾曲内周面 31の湾曲角度 (角度 α )が 150度に設定されている。ちなみに、第 1実施形態における角度 αは 180度である。本実施形態のその他の構成は、第 1実施形態と同じである。

[0044] 本実施形態の用紙反転搬送機構 1においては、第 1搬送部 2によって搬送されて用紙反転部 3に送り込まれて来た用紙 10は、一面 101が湾曲内周面 31に接触した状態で、湾曲内周面 31に沿って湾曲しながら反転されるとともに、矢印 S方向に対して正反対の矢印 Τ方向へ送り出される。し力しながら、この矢印 Τ方向は、矢印 S方向に対して側面視で角度 δだけ上向きに傾斜している。角度 δは、ここでは水平に対して 30度である。本実施形態のその他の動作は、第 1実施形態と同じである。

[0045] したがって、第 1実施形態が、第 1方向へ搬送されて来た用紙 10を、反転させて、第 1方向とは正反対であって第 1方向に対して側面視で平行な第 2方向へ送り出すのに対して、本実施形態の用紙反転搬送機構 1によれば、第 1方向へ搬送されて来た用紙 10を、反転させて、第 1方向とは正反対であって第 1方向に対して側面視で角度 δだけ上向きに傾斜した第 2方向へ、送り出すことができる。本実施形態では、角度 αが 150度であるので、角度 δは 30度である。なお、本実施形態のその他の効果は、第 1実施形態と同じである。

[0046] なお、角度 ocは、 150度に限るものではない。すなわち、本実施形態では、角度 ex を 90度より大きく 180度より小さい任意の角度に設定することができ、それにより、矢印 S方向に対する矢印 Τ方向の角度 δを 0度より大きく 90度より小さい任意の角度に設定することができる。例えば、角度 αを 135度に設定すると、角度 δは 45度となる [0047] (別の実施形態）

(1)第 2実施形態の構成と第 3実施形態の構成とを兼ね備えた構成を採用してもよい。すなわち、例えば、用紙反転部 3を、角度 |8が 135度、角度 αが 150度、となるように設けてもよい。これによれば、第 1方向へ搬送されて来た用紙 10を、反転させて、第 1方向に対して平面視で 90度の角度を成し、且つ、第 1方向に対して側面視で 30 度だけ上向きに傾斜した、第 2方向へ、送り出すことができる。

[0048] (2)第 1搬送部及び第 2搬送部は、搬送ベルトに静電気を帯電させて用紙を吸着搬送するよう、構成してもよい。

[0049] (3)用紙反転部 3の湾曲内周面 31は、用紙反転部 3の上方斜視図である図 7に示すように、複数の湾曲部材 35を横部材 36と共に格子状に設けて、構成してもよい。これによれば、格子の隙間から、用紙反転部 3の内部を容易に点検することができる。

[0050] [用紙反転搬送装置]

(第 1実施形態）

図 8は、本願の第 2発明の第 1実施形態の用紙反転搬送装置の上方斜視図であり、図 9は、同じく側面図である。本実施形態の装置 9は、 5つの用紙反転搬送機構を備えている。本装置 9は、表面印刷部 61で印刷処理した用紙を、搬送部 Acで搬送し、用紙反転部 Arで反転させ、搬送部 Beで搬送し、用紙反転部 Brで反転させ、搬送部 Ccで搬送し、用紙反転部 Crで反転させ、搬送部 Dcで搬送し、用紙反転部 Dr (図示せず)で反転させ、搬送部 Ecで搬送し、用紙反転部 Erで反転させ、搬送部 Fcで搬送して、裏面印刷部 62で印刷処理するようになって、る。

[0051] そして、本装置 9では、搬送部 Ac、用紙反転部 Ar、及び搬送部 Beによって、第 1 用紙反転搬送機構が構成されており、搬送部 Bc、用紙反転部 Br、及び搬送部じじによって、第 2用紙反転搬送機構が構成されており、搬送部 Cc、用紙反転部 Cr、及び搬送部 Dcによって、第 3用紙反転搬送機構が構成されており、搬送部 Dc、用紙反転部 Dr、及び搬送部 Ecによって、第 4用紙反転搬送機構が構成されており、搬送部 Ec、用紙反転部 Er、及び搬送部 Fcによって、第 5用紙反転搬送機構が構成されている。すなわち、搬送部 Acは、第 1用紙反転搬送機構の第 1搬送部であり、搬送部 B cは、第 1用紙反転搬送機構の第 2搬送部及び第 2用紙反転搬送機構の第 1搬送部を兼ねており、搬送部 Ccは、第 2用紙反転搬送機構の第 2搬送部及び第 3用紙反転搬送機構の第 1搬送部を兼ねており、搬送部 Dcは、第 3用紙反転搬送機構の第 2搬送部及び第 4用紙反転搬送機構の第 1搬送部を兼ねており、搬送部 Ecは、第 4用紙反転搬送機構の第 2搬送部及び第 5用紙反転搬送機構の第 1搬送部を兼ねており、搬送部 Fcは、第 5用紙反転搬送機構の第 2搬送部である。そして、第 1及び第 3用紙反転搬送機構は、上述した本発明の第 1実施形態の用紙反転搬送機構と同じであり、第 2及び第 4用紙反転搬送機構は、上述した本発明の第 2実施形態の用紙反転搬送機構と同じであり、第 5用紙反転搬送機構は、上述した本発明の第 3実施形態の用紙反転搬送機構と同じである。

[0052] 図 10は搬送部 Acの斜視図である。搬送部 Acは、搬送ローラ Al lと搬送ローラ A1 2とに渡された 2つの無端環状の搬送ベルト A13と、搬送ローラ A12と搬送ローラ A1 4とに渡された 3つの無端環状の搬送ベルト A15と、を連続して配置して構成されている。そして、搬送面 A1は、搬送ベルト A13、 A15の上面で構成されている。搬送面 A1の裏面側、すなわち、搬送ベルト A13、 A15の裏面側には、それぞれ、吸引装置（図示せず）が設けられている。この吸引装置は、用紙を、搬送ベルト A13、 A15 の貫通孔 A131、 A151を通して吸引して、搬送面 A1に吸着するようになっている。搬送部 Acは、用紙を矢印 S1方向へ搬送するようになっている。搬送面 A1は、用紙反転部 Arの湾曲内周面 A31の下部に繋がっている。

[0053] 用紙反転部 Arは、湾曲内周面 A31の矢印 Xで示す幅方向が矢印 S1方向に対して平面視で直交するよう、配置されている。したがって、用紙反転部 Arは、矢印 S1方向に送り込まれて来た用紙を、反転させて、矢印 S1方向とは正反対の矢印 T1方向へ、送り出すようになつている。

[0054] 図 11は、図 8に示す装置の部分 Zの拡大斜視図、図 12は、図 11の XII— XII断面図である。部分 Zには、搬送部 Beと用紙反転部 Brと搬送部 Ccと用紙反転部 Crと搬送部 Dcと用紙反転部 Drと搬送部 Ecの一部とが、立体的に配置されている。

[0055] 搬送部 Beは、搬送ローラ B11と搬送ローラ B12とに渡された 1つの無端環状の搬送ベルト B13と、搬送ローラ B11と搬送ローラ B14とに渡された 1つの無端環状の搬送ベルト B15と、を平行に配置して構成されている。そして、搬送面 B1は、搬送ベルト B13、 B15の下面で構成されている。搬送ベルト B13、 B15の裏面側には、それぞれ、吸引装置 5が設けられている。吸引装置 5は、用紙を、搬送ベルト B13、 B15の貫通孔 B131、 B151を通して吸引して、搬送面 B1に吸着するようになっている。搬送部 Beは、用紙を矢印 T1方向へ搬送するようになっている。搬送面 B1は、用紙反転部 Brの湾曲内周面 B31の上部に繋がっている。

[0056] 用紙反転部 Brは、矢印 Xで示す幅方向が矢印 T1方向に対して平面視左側にて 1 35度の角度を成すよう、配置されている。したがって、用紙反転部 Brは、矢印 T1方向に送り込まれて来た用紙を、反転させて、矢印 T1方向に対して平面視左向きに 9 0度の角度を成す矢印 TT1方向へ、送り出すようになって、る。

[0057] 搬送部 Ccは、搬送ローラ C11と搬送ローラ（図示せず)とに渡された 1つの無端環状の搬送ベルト C 13によって、構成されている。そして、搬送面 C1は、搬送ベルト C1 3の上面で構成されている。搬送ベルト C13の裏面側には、吸引装置 5が設けられている。吸引装置 5は、用紙を、搬送ベルト C13の貫通孔 C131を通して吸引して、搬送面 C1に吸着するようになっている。搬送部 Ccは、用紙を矢印 TT1方向へ搬送するようになっている。搬送面 C1は、用紙反転部 Crの湾曲内周面 C31の下部に繋がつている。

[0058] 用紙反転部 Crは、矢印 Xで示す幅方向が矢印 TT1方向に対して平面視で直交するよう、配置されている。したがって、用紙反転部 Crは、矢印 TT1方向に送り込まれて来た用紙を、反転させて、矢印 TT1方向とは正反対の矢印 T2方向へ、送り出すようになつている。

[0059] 搬送部 Dcは、搬送ローラ D11と搬送ローラ D12とに渡された 1つの無端環状の搬送ベルト D13と、搬送ローラ D11と搬送ローラ D14とに渡された 1つの無端環状の搬送ベルト D15と、を平行に配置して構成されている。そして、搬送面 D1は、搬送ベルト D13、 D15の下面で構成されている。搬送ベルト D13、 D15の裏面側には、それぞれ、吸引装置 5が設けられている。吸引装置 5は、用紙を、搬送ベルト D13、 D15 の貫通孔 D131、 D151を通して吸引して、搬送面 D1に吸着するようになっている。搬送部 Dcは、用紙を矢印 T2方向へ搬送するようになっている。搬送面 D1は、用紙反転部 Drの湾曲内周面 D31の上部に繋がっている。 [0060] 用紙反転部 Drは、矢印 Xで示す幅方向が矢印 T2方向に対して平面視左側にて 1 35度の角度を成すよう、配置されている。したがって、用紙反転部 Drは、矢印 T2方向に送り込まれて来た用紙を、反転させて、矢印 T2方向に対して平面視左向きに 9 0度の角度を成す矢印 TT2方向へ、送り出すようになって、る。

[0061] 図 13は、搬送部 Ecの一部と用紙反転部 Erと搬送部 Fcとを示す上方斜視図である。搬送部 Ecは、図 11及び図 13に示すように、搬送ローラ E11と搬送ローラ E12とに渡された 1つの無端環状の搬送ベルト E13と、搬送ローラ E11と搬送ローラ E14と〖こ渡された 2つの無端環状の搬送ベルト E15と、を連続して配置して構成されている。そして、搬送面 E1は、搬送ベルト E13、 E15の上面で構成されている。搬送ベルト E 13、 E15の裏面側には、それぞれ、吸引装置 5が設けられている。吸引装置 5は、用紙を、搬送ベルト E13、 E15の貫通孔 E131、 E151を通して吸引して、搬送面 E1に吸着するようになっている。搬送部 Ecは、用紙を矢印 TT2方向へ搬送するようになつている。搬送面 E1は、用紙反転部 Erの湾曲内周面 E31の下部に繋がっている。

[0062] 用紙反転部 Erは、矢印 Xで示す幅方向が矢印 TT2方向に対して平面視で直交するよう、配置されている。また、用紙反転部 Erの湾曲内周面 E31は、 150度の湾曲角度に設定されている。したがって、用紙反転部 Erは、矢印 TT2方向に送り込まれて来た用紙を、反転させて、矢印 TT2方向とは正反対であって搬送面 E1に対して上方へ 30度傾斜した矢印 T3方向へ、送り出すようになって、る。

[0063] 搬送部 Fcは、搬送ローラ F11と搬送ローラ F12とに渡された 2つの無端環状の搬送ベルト F13によって、構成されている。そして、搬送面 F1は、搬送ベルト F13の下面で構成されている。搬送ベルト F13の裏面側には、吸引装置 5 (図 9)が設けられている。吸引装置 5は、用紙を、搬送ベルト F13の貫通孔 F131を通して吸引して、搬送面 F1に吸着するようになっている。搬送部 Fcは、用紙を矢印 T3方向へ搬送するようになつている。搬送面 F1は、裏面印刷部 62に繋がっている。

[0064] 図 14は、上記構成の用紙反転搬送装置 9の平面視の作動を、用紙の搬送方向及び表裏状態のみに関して、簡略的に示している。また、図 15は、同じく側面視の作動を示している。両図において、白矢印及び白丸は用紙が表の状態であることを示し、黒矢印及び黒丸は用紙が裏の状態であることを示している。また、白丸は図面用紙に対して垂直に且つ手前に向力う方向を示しており、黒丸は図面用紙に対して垂直に且つ背部に向力う方向を示している。

[0065] 図 14及び図 15に示すように、本装置 9では、用紙は、搬送部 Acにより矢印 S1方向へ表の状態で搬送され、用紙反転部 Arで反転され、搬送部 Beにより矢印 T1方向へ裏の状態で搬送され、用紙反転部 Brで反転され、搬送部 Ccにより矢印 TT1方向へ表の状態で搬送され、用紙反転部 Crで反転され、搬送部 Dcにより矢印 T2方向へ裏の状態で搬送され、用紙反転部 Drで反転され、搬送部 Ecにより矢印 TT2方向へ表の状態で搬送され、用紙反転部 Erで反転され、搬送部 Fcにより矢印 T3方向へ裏の状態で搬送される。

[0066] 上記構成の用紙反転搬送装置 9においては、表面印刷部 61で表面が印刷処理された用紙が、裏面だけを搬送部の搬送面及び用紙反転部の湾曲内周面に接触させた状態で、すなわち、表面を搬送部の搬送面及び用紙反転部の湾曲内周面に接触させることなく、裏面印刷部 62まで、搬送される。したがって、本装置 9によれば、裏面の印刷処理までに表面の印刷が搬送や反転に関わる部材と接触して汚れてしまうのを、防止できる。

[0067] しカゝも、上記構成の用紙反転搬送装置 9においては、 5つの用紙反転搬送機構が、特に図 11に示すように、コンパクトに、設けられている。したがって、平面視ゃ側面視で離れている表面印刷部 61と裏面印刷部 62との間に、小型の用紙反転搬送装置を実現することができる。

[0068] (別の実施形態）

本発明の用紙反転搬送装置は、例えば 3つの用紙反転搬送機構を、図 14に相当する図 16〜図 21に示すように作動するよう、任意の順に組み合わせて、構成してもよい。図 16〜図 18は、最初と最後の搬送方向が正反対の方向となる組み合わせを示し、図 19〜図 21は、最初と最後の搬送方向が同じ方向となる組み合わせを示している。なお、図 16〜図 21の装置では、第 1実施形態の用紙反転部 Ar、 Brと用紙反転部 Frとの 3種類の内の少なくとも 2種類を用いている。用紙反転部 Frは、用紙反転部 Brに対して鏡像関係にあるものである。

[0069] (1)図 16に示す装置では、 3つの用紙反転部が Ar— Br— Frの順で配置されている。したがって、この装置では、矢印 S1方向に搬送されて来た用紙が、反転されて、正反対の矢印 T1方向へ搬送され、次に、反転されて、矢印 T1方向に対して平面視左向きに 90度の角度を成す矢印 TT1方向へ搬送され、そして、反転されて、矢印 TT1 方向に対して平面視右向きに 90度の角度を成す矢印 TT2方向へ搬送される。矢印 S1方向と矢印 TT2方向とは正反対である。

[0070] (2)図 17に示す装置では、 3つの用紙反転部が Fr—Ar— Brの順で配置されている。したがって、この装置では、矢印 S1方向に搬送されて来た用紙が、反転されて、矢印 S1方向に対して平面視右向きに 90度の角度を成す矢印 TT1方向へ搬送され、次に、反転されて、矢印 TT1方向とは正反対の矢印 T1方向へ搬送され、そして、反転されて、矢印 T1方向に対して平面視左向きに 90度の角度を成す矢印 TT2方向へ搬送される。矢印 S1方向と矢印 TT2方向とは正反対である。

[0071] (3)図 18に示す装置では、 3つの用紙反転部が Fr— Br— Arの順で配置されている。したがって、この装置では、矢印 S1方向に搬送されて来た用紙が、反転されて、矢印 S1方向に対して平面視右向きに 90度の角度を成す矢印 TT1方向へ搬送され、次に、反転されて、矢印 TT1方向に対して平面視左向きに 90度の角度を成す矢印 TT2方向へ搬送され、そして、反転されて、矢印 TT2方向とは正反対の矢印 T1方向へ搬送される。矢印 S1方向と矢印 T1方向とは正反対である。

[0072] (4)図 19に示す装置では、 3つの用紙反転部が Ar— Br— Brの順で配置されている。したがって、この装置では、矢印 S1方向に搬送されて来た用紙が、反転されて、正反対の矢印 T1方向へ搬送され、次に、反転されて、矢印 T1方向に対して平面視左向きに 90度の角度を成す矢印 TT1方向へ搬送され、そして、反転されて、矢印 TT1 方向に対して平面視左向きに 90度の角度を成す矢印 TT2方向へ搬送される。矢印 S1方向と矢印 TT2方向とは同じである。

[0073] (5)図 20に示す装置では、 3つの用紙反転部が Fr—Ar— Frの順で配置されている。したがって、この装置では、矢印 S1方向に搬送されて来た用紙が、反転されて、矢印 S1方向に対して平面視右向きに 90度の角度を成す矢印 TT1方向へ搬送され、次に、反転されて、矢印 TT1方向とは正反対の矢印 T1方向へ搬送され、そして、反転されて、矢印 T1方向に対して平面視右向きに 90度の角度を成す矢印 TT2方向へ搬送される。矢印 SI方向と矢印 TT2方向とは同じである。

[0074] (6)図 21に示す装置では、 3つの用紙反転部が Fr— Fr— Arの順で配置されている。したがって、この装置では、矢印 S1方向に搬送されて来た用紙が、反転されて、矢印 S1方向に対して平面視右向きに 90度の角度を成す矢印 TT1方向へ搬送され、次に、反転されて、矢印 TT1方向に対して平面視右向きに 90度の角度を成す矢印 TT2方向へ搬送され、そして、反転されて、矢印 TT2方向とは正反対の矢印 T1方向へ搬送される。矢印 S1方向と矢印 T1方向とは同じである。

[0075] なお、組み合わせる用紙反転部の種類及び数は、上述した場合に限るものではない。なお、第 1発明の第 2実施形態の用紙反転搬送機構では、角度 |8が異なれば、用紙反転部の種類が異なるものとし、第 1発明の第 3実施形態の用紙反転搬送機構では、角度 αが異なれば、用紙反転部の種類が異なるものとする。

[0076] また、第 2発明の用紙反転搬送装置は、第 1発明の用紙反転搬送機構を、複数備える場合だけでなく、 1つだけ備える場合も含んで、る。

産業上の利用可能性

[0077] 本発明は、接触部材による印刷の汚れが発生するのを防止できる用紙反転搬送機構を提供できるので、産業上の利用価値が大である。

Claims

請求の範囲

[1] 用紙を第 1方向へ搬送し、用紙の表裏を反転させ、反転した用紙を第 2方向へ搬送する、用紙反転搬送機構において、

用紙の一面を搬送面で受けて、用紙を第 1方向へ搬送する、第 1搬送部と、用紙の上記一面を湾曲内周面で受けて、用紙を、湾曲内周面に沿わせて湾曲させながら反転させる、用紙反転部と、

反転した用紙の上記一面を搬送面で受けて、用紙を第 2方向へ搬送する、第 2搬送部と、を備えており、

第 1搬送部及び第 2搬送部が、用紙を搬送面に吸着して搬送するようになっていることを特徴とする用紙反転搬送機構。

[2] 用紙反転部が、連続した上記湾曲内周面を備えた樋状体である、請求項 1記載の用紙反転搬送機構。

[3] 用紙反転部が、複数の湾曲部材を格子状に設けて構成された上記湾曲内周面を備えている、請求項 1記載の用紙反転搬送機構。

[4] 用紙反転部の上記湾曲内周面が、湾曲方向と、湾曲方向に直交する幅方向とで、規定されており、

用紙反転部が、上記湾曲内周面の幅方向を、第 1方向に対して、第 1方向の搬送面に対する平面視において、所定の角度で交差させた位置関係で、配置されている、請求項 1記載の用紙反転搬送機構。

[5] 用紙反転部の上記湾曲内周面が、湾曲方向と、湾曲方向に直交する幅方向とで、規定されており、

用紙反転部が、上記湾曲内周面の湾曲方向の湾曲角度を、第 1方向及び第 2方向の搬送面に対する側面視において、所定の角度に設定して、配置されている、請求項 1記載の用紙反転搬送機構。

[6] 請求項 1〜5のいずれかの用紙反転搬送機構を備えていることを特徴とする用紙反転搬送装置。

[7] 複数の用紙反転搬送機構を、用紙を繰り返し反転させながら搬送するよう組み合わせて備えている、請求項 6記載の用紙反転搬送装置。