JP2832268B2 - 給紙部構造 - Google Patents

給紙部構造

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JP2832268B2
JP2832268B2 JP4185569A JP18556992A JP2832268B2 JP 2832268 B2 JP2832268 B2 JP 2832268B2 JP 4185569 A JP4185569 A JP 4185569A JP 18556992 A JP18556992 A JP 18556992A JP 2832268 B2 JP2832268 B2 JP 2832268B2
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益雄 河本
昌巳 淵
武史 植村
昌彦 宮崎
博之 上田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に画像形成装置やフ
ァクシミリ内の画像形成装置部等に画像転写のための用
紙を給紙する給紙部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置等においては、主に装置の
小型化を図る観点から、給紙カセットから給紙ローラに
よって繰り出された用紙を所要の方向に転換させてレジ
ストローラ対に給送すべく、搬送方向を反転させる給紙
部を採用したものが知られている。例えば、従来、所要
の形状に湾曲され、所定間隔を隔てて対向配設された内
側ガイド板と外側ガイド板から構成されたものが汎用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の給紙部構造に
よれば、構造が複雑である上に、カセットから繰り出さ
れる用紙の先端が撓んで給紙ローラに巻き付いてジャム
を生じたり、あるいは、方向反転のための給紙部の入り
口に当接してジャム等を生じる可能性があり、しかも、
その場合のジャム処理作業も容易に行えるものではなか
った。更に、方向反転による用紙の腰折れ位置が安定せ
ず、このためレジストローラ対でのニップが好適に行わ
れない虞れもあった。
【0004】また、方向反転で用紙を撓ますことにより
生じる用紙復元力により、給紙カセットから用紙の後端
が繰り出される際に、下流側の部材に打ち付け、この衝
撃によって異音を発生していた。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
給送用紙の給紙乃至は方向反転を円滑容易に行うととも
に、ジャムの発生防止やジャム処理等を容易にし、乃至
は異音の発生を防止する給紙部構造を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上流側から給送されてくる用紙を方向反転して下流側に
給紙する給紙部の構造であって、前記給紙部は、両側面
の高さ方向の略中央位置で回動可能に支持された断面C
字状のガイド面を有する反転ガイド部からなるものであ
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、上記給紙部
構造において、反転ガイド部は、ガイド面の上流端部に
弾性部材がその先端を上流側に向けて浮かした状態で設
けられ、その弾性部材を含むガイド面の上流端部が上流
側の用紙の搬送経路よりも外側位置となるように設けら
れているものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、反転ガイド部
は、用紙搬送路上にその両側面の略中央位置を回動可能
に支持して取り付けられている。この反転ガイド部内で
用紙ジャムが発生した場合、反転ガイド部を回動するこ
とにより、ガイド面(断面C字状の内側面)の上流側又
は下流側が開放され、この開放部より内部のジャム用紙
の除去、あるいは清掃が可能となる。
【0009】また、請求項2記載の発明によれば、上流
側から反転ガイド部に給送された用紙は、用紙先端がガ
イド面の上流端部に当接した後、このガイド面を摺動し
つつ搬送方向が反転される。弾性部材を含むガイド面の
上流端部は、反転ガイド部より上流側の用紙の搬送経路
よりも外側位置に配置されているので、用紙先端は、弾
性部材に当接することなくガイド面に当接し、このガイ
ド面を摺動する。用紙が反転ガイド部を反転移動する間
に用紙の中間部分はC字状に撓み、この撓みの復元力に
より用紙はガイド面側に押し付けられる。用紙後端が反
転ガイド部よりも上流側に残っている間は、弾性部材を
含むガイド面の上流端部が上流側の用紙の搬送経路より
も外側位置にあるので、用紙の中間部分が弾性部材に接
触することはない。
【0010】そして、用紙後端が反転ガイド部に給送
れると、用紙後端は前記撓みの復元力によりガイド面の
上流端に設けられた弾性部材に打ち付けられるが、弾性
部材の弾性変形によりその衝撃が吸収され、異音の発生
が防止される。
【0011】
【実施例】図21は、本発明が適用される画像形成装置
を備えたファクシミリの外観を示す斜視図である。
【0012】同図に示すファクシミリは、周知のファク
シミリ機能とカットシートタイプの転写紙に画像を形成
する画像形成機能とを備え、受信した画像を転写紙に画
像形成して出力するとともに、原稿画像を転写紙に画像
形成して出力することも可能になっている。
【0013】このファクシミリは装置本体1を有し、こ
の装置本体1は、上面右側に原稿載置台2が形成され、
上面左側に操作パネル3が設けられ、上面後端部に電話
器4が接続されている。前記操作パネル3にはテンキー
の他、ファクシミリ伝送や画像形成に必要な各種の機能
や操作条件を設定するための設定キー3aと設定内容を
表示する表示部3bとが設けられている。
【0014】また、装置本体1内部には、ユニット化さ
れた原稿読取部、画像形成機能を有する画像形成部が配
設されている。なお、前記画像形成部の一部は、後述す
るように装着脱可能な画像形成ユニットで構成されてお
り、装置本体1の前扉8を開いて、装置本体1に装着脱
されるようになっている。
【0015】装置本体1の左側面には前記原稿読取部で
読み取られた原稿が排出される原稿用排出トレイ5と、
前記画像形成部で転写後の転写紙が排出される転写紙用
排出トレイ6が設けられている。また、装置本体1の下
端部には給紙カセット7が左方側から装着されるように
なっている。この給紙カセット7からは定形サイズのカ
ットシートタイプの転写紙が前記画像形成部へ給紙され
るようになっている。
【0016】装置本体1は、後述するように下部枠体と
上部枠体とから構成され、上部枠体は左端部を中心にし
て前記下部枠体に対して回動可能に取り付けられてい
る。一方、装置本体1の右側面には、前記上部枠体と下
部枠体とのロックを解除するレバー9が設けられ、該レ
バー9を上方に押すことにより上部枠体が反時計回りに
回動して装置本体1の右側が開成するようになってい
る。
【0017】図3は、装置本体1の上部枠体10と下部
枠体11とが開いた状態を示す要部斜視図である。ま
た、図4は、図3において画像形成ユニット、特に現像
ユニットを追加した要部斜視図である。
【0018】上部枠体10は、主として樹脂を一体成形
してなる前側板101、後側板102及び両側板10
1,102の連結を補強し、該両側板101,102の
捩じれを防止する鉄板等からなる補強板103〜106
等から構成されている。上部枠体10の左側上部に原稿
読取ユニット17が取り付けられ、上部枠体10の内部
に前側板101側から現像ユニット12が装置本体1内
へ挿入されるようになっている。なお、後述するように
両側板101,102の縁部分は前後方向に所要幅の鍔
形状を有し、この鍔形状部分が現像ユニット12の挿入
を好適にガイドするようにしている。
【0019】前記補強板103は、図1に示すように断
面L字状に形成されている。前記補強板104は樹脂等
からなり、両側板101,102の取付板を兼ねてい
る。補強板105,106は、後述する画像形成部の一
部を構成する光学ユニット21の取付板を兼ねている。
補強板105は、更に現像ユニット12の挿入ガイド板
を兼ねている。位置規制部材107は下部枠体11に対
する上部枠体10の下降位置を規制するものであり、ロ
ック部材108は前記レバー9の取付板であるととも
に、上部枠体10を下部枠体11へロックするロック部
材である。なお、位置規制部材107及びロック部材1
08の構成と動作については後述する。
【0020】図5は前記前側板101の形状を示す要部
斜視図で、図6は前側板101及び後側板102と補強
板103間の取付構造を示す図で、(a)は平面図、
(b)は右側面図である。
【0021】前記前側板101は、図5に示すように側
板部101aと該側板部101aの縁の両側に直角に設
けられる鍔形状の周縁部101bとからなる断面T字状
の形状を成し、前記後側板102も同様に側板部102
aと周縁部102bとからなる断面T字状の形状を成し
ている。
【0022】一方、前記補強板103は、図6に示すよ
うに上部枠体10の一部上面を形成する上板部103
a、上部枠体10の一部右側面を形成する右側板部10
3b、前記前側板101の側板部101aと前記後側板
102の側板部102aとの接続部分となる前側板部1
03c及び後側板部103dから成り、一枚の金属板に
折曲加工を施して形成されている。
【0023】前記補強板103は、前側板部103c及
び後側板部103dをそれぞれ前側板101の側板部1
01aと後側板102の側板部102aとに結合させる
とともに、上板部103aの両端部及び右側板部103
bの両端部を両側板101,102の周縁部101b,
102bに結合させて前側板101と後側板102間に
取り付けられている。このように前側板101及び後側
板102は一体的に形成された側板部101a,102
aと上面側及び右側面側の周縁部101b,102bと
からなる3つの面が補強板103に固定されているの
で、捩じれ応力に対しても容易に変形が生じないように
なされている。
【0024】また、周縁部101b,102bを設けた
ことで、現像ユニット12の装着脱作業がスムーズに行
える。特に周縁部101bに外方向に末広がりのテーパ
を形成し、現像ユニット12の装着用ガイドを設けるこ
とにより前記現像ユニット12の装着脱作業をよりスム
ーズに行なうことができる。
【0025】更に、前側板101及び後側板102は上
部枠体10に取り付けられる原稿読取ユニット17によ
っても補強されるようになっている。すなわち、図7は
前記上部枠体10を右側面上方から見た斜視図である
が、原稿読取ユニット17はユニット筐体の両側面に取
付用のボス171,172が突設され、該ボス171,
172の部分が前記前側板101及び後側板102に形
成された取付溝101c,102cに嵌入するようにし
て、両側板101,102の外側からビス等で固定する
ことにより上部枠体10に取り付けられるようになって
いる。原稿読取ユニット17を前側板101と後側板1
02とに固定することにより該原稿読取ユニット17が
前側板101と後側板102間を支持するステーとして
機能し、これにより両側板101,102の捩じれ防止
が一層強化されている。
【0026】上記のように樹脂で一体成形された前側板
101と後側板102との複数の相対向する個所同士を
複数の金属板からなる補強板103〜106で連結して
いるので、上部枠体10の上下動や現像ユニット12等
の装着脱動作等で生じる捩じり応力により前側板101
及び後側板102が容易に変形することはない。
【0027】図3に戻り、上部枠体10の左端部両側に
は外方向に突設された回動軸14が一対の取付板13,
13′に夫々回動自在に取り付けられている。一方、下
部枠体11の左端部には前記取付板13,13′に重合
する形で、孔151が穿設された支持板15が立設され
ている。上部枠体10は前記回動軸14を下部枠体11
の支持板15の孔151とバネ16とに貫通させて下部
枠体11に取り付けられている。
【0028】前記バネ16の基端部16aは前記支持板
15の屈曲部152に当接される一方、先端部16bは
上部枠体10の両側板101,102の適所に固定さ
れ、このバネ16の復元力により上部枠体10が反時計
回りに所定角度だけ回動するように付勢されている。従
って、前記レバー9を操作してロックを解除すると、上
部枠体10が前記バネ16の付勢力により反時計方向に
所定量だけ回動され、装置本体1が好適な状態にまで開
成される。
【0029】一方、開成状態にある装置本体1は、上部
枠体10の右端部を下方に押し下げることにより閉成さ
れ、自動的にロックされる。すなわち、上部枠体10の
右端部を下方に押し下げると、該上部枠体10は前記回
動軸14を中心に時計回りに回動し、上部枠体10の右
端部が所定の位置まで下降すると、前記位置規制部材1
07により上部枠体10の回動動作が規制されるととも
に、前記ロック部材107により上部枠体10が下部枠
体11にロックされる。
【0030】図8及び図10は前記位置規制部材107
及びロック部材108の構造を示すもので、図8(a)
は上部枠体10の右側面図、図8(b)は位置規制部材
107の凹部の形状を示す部分拡大図、図10は上部枠
体10の要部正面断面図である。また、図9は上部枠体
10と下部枠体11とのロック機構を示す下部枠体11
の右側面図である。
【0031】位置規制部材107の下辺であって後側板
102の近傍適所には上部枠体10の下降位置を規制す
るための凹部107aが形成されている。凹部107a
は、図8(b)に示すように、テーパ状部107bに続
いて所要の小幅部107cが形成され、その奥に所定の
深さの小判形の切欠部107dが穿設されているもので
ある。
【0032】また、図10に示すように、位置規制部材
107の上部には外側に所定角だけ屈曲された傾斜部が
設けられている。この位置規制部材107は、下端側を
上部枠体10の内側に屈曲させることで、上部枠体10
に取付固定されている。
【0033】ロック部材108は、両側端部がL字状に
屈曲した連結板108aを有し、その両端に係合部10
8b,108b′を当該連結板108aに対して垂直に
設けてなるもので、ピン100を中心に前側板101,
102に回動自在に軸支されているものである。前記係
合部108b,108b′の基端部適所には当接部10
8c,108c′が形成され、先端部適所には回動方向
に突設された係合爪108d,108d′が形成されて
いる。また、前記連結板108aの所定の位置、例えば
中央やや前側付近(図3参照)には前記レバー9が取り
付けられ、該レバー9と前記位置規制部材107間には
該レバー9を下方向に付勢するバネ20が介設されてい
る。
【0034】また、図9に示すように下部枠体11の上
面であって両後端部適所には、取付板19,19′が設
けられている。取付板19′は後述する前側の取付板1
9のように1板の金属板を所要の形状に切削し、折曲加
工を施して形成されてなるもので、この取付け板19′
には、その先端適所に前記凹部107aに嵌入される嵌
入部191′が設けられている。そして、上部枠体10
が時計回り方向に回動されて、この嵌入部191′が前
記位置規制部材107の凹部107aに嵌入することで
上部枠体10の閉塞動作及び前後方向の位置ずれが規制
されるようになっている。
【0035】上記のように前記切欠部107dの形状を
小判形にしているので、位置規制部材107の凹107
aが嵌入部191′に対して傾斜した場合にも嵌入部1
91′がスムーズに嵌入し、切欠部107dの当接面に
確実に当接し、上部枠体10が所定の下降位置で停止さ
れる。
【0036】なお、凹部107aは、上部枠体10の横
方向の位置ずれを規制する小幅部107cと下降動作を
規制する切欠部107dとを備えているものであれば、
図8(a)の形状に限定されるものではない。例えばテ
ーパ部107cに続いて前記小幅部107cと略同一の
幅寸法を有する所定長の長方形状の長溝を穿設したもの
であってもよい。
【0037】また、前記位置規制部材107を下部枠体
11側に設け、前記嵌入部19′を上部枠体10側に設
けてもよい。
【0038】前記取付板19′の下端には外方向のベー
ス板41′と内方向のベース板42′とが曲げて設けら
れ、更に、外方向のベース板41′には前記被係合板1
8′が立設されている。この被係合板18′の略中央に
は係合孔118′が形成されている。
【0039】前記係合部108b′はレバー9を介して
伝達されるバネ20の付勢力により垂直方向、すなわち
当接部108c′が補強板107に当接する位置まで回
動され、この状態で係合爪108d′が前記係合孔11
8′に嵌入されて係合(ロック)状態となるようになっ
ている。なお、ロックを解除すべくレバー9を上方に押
し上げた場合は、ロック部材108が反時計回りに回動
して、係合爪108d′が係合孔118′から外れるよ
うになっている。
【0040】図11に示すように、前側の取付板19も
取付板19′とほぼ同様の構造を成し、外方向のベース
板41は前記被係合板18のベース板に成っている。前
側の取付板19、ベース板41,42及び被係合板18
は、1板の金属板を所要の形状に切削し、折曲加工を施
して形成されている。取付板19の略中央部適所にはレ
ジストローラ対29を取り付けるためのU字形の長溝1
92が上方より下方に向けて形成されている。更に、外
方向のベース板41には前記被係合板18が立設され、
この被係合板18の略中央に係合爪108dが嵌入する
係合孔118が形成されている。また、前記ベース板4
2の先端部には、後述する給紙ローラ23の回動軸39
の軸方向への移動を規制する規制片421,422が下
方に曲げて形成されている。
【0041】なお、レジストローラ対29の取付構造及
び給紙ローラ23の取付構造については後述する。
【0042】上記構成において、上部枠体10が回動軸
14を中心に時計回りに回動して右端部が所定量だけ下
降すると、図9に示すように位置規制部材107の凹部
107aに下部枠体11に設けられた取付板19が嵌入
し、上部枠体10の閉塞動作及び前後方向への位置ずれ
が規制される。従って、下部枠体11に対する上部枠体
10の前後方向及び高さ方向の位置ずれが防止され、上
部枠体10に配設された部材と下部枠体11に配設され
た部材との位置関係を正確に保持させることができる。
【0043】図21に戻り、原稿載置台2に載置された
原稿Dは、装置本体1の右側から左側(同図A方向)に
搬送され、前記操作パネル3の下部に設けられた原稿読
取ユニット17により読み取られ、前記原稿用排出トレ
イ5に排出される。前記原稿読取ユニット17により読
み取られた原稿の画像信号は、一旦、装置本体1内部に
設けられたメモリ(不図示)に記憶され、ファクシミリ
モード又は画像形成モードに応じて読み出されて、伝送
あるいは画像形成処理が施される。
【0044】すなわち、ファクシミリモードにおいて
は、メモリから順次、画像信号を読み出して指定された
相手先のファクシミリ装置に電話回線を通して伝送す
る。画像形成モードにおいては、メモリから画像信号を
読み出し、画像形成部により前記給紙カセット7から給
送された転写紙に原稿画像を形成した後、転写紙用排出
トレイ6に排出する。
【0045】図1は、前記ファクシミリの内部構造を示
す概略図で、装置本体1を閉成した状態を示す図であ
る。また、図2は、同ファクシミリの内部構造を示す概
略図で、装置本体1を開成した状態を示す図である。
【0046】上述したように上部枠体10の内部には、
ファクシミリ部の原稿読取ユニット17、現像ユニット
12及び光学ユニット21が配設されている。光学ユニ
ット21は原稿画像を感光体ドラム121に露光するも
ので、現像ユニット12は感光体ドラム121及び該感
光体ドラム121の周囲に設けられる現像部、クリーニ
ング部及び帯電部等の周辺部材を含んでなるものであ
る。
【0047】一方、下部枠体11の上面には、給紙カセ
ット7から転写紙を給送する給紙部、前記感光体ドラム
121に圧接され、トナー像を転写紙に転写する転写ロ
ーラ31、転写後の転写紙を定着装置33に搬送するた
めのガイド部材32、転写紙の転写像を定着する加熱ロ
ーラ331及び加圧ローラ332からなる定着装置33
及び定着後の転写紙を前記転写紙用排出トレイ6に排出
する排出ローラ対35等が配設されている。また、前記
給紙ローラ23、レジストローラ対29及び排出ローラ
対35の上流側近傍適所には転写紙検出センサー22,
28,34が配設されている。
【0048】なお、前記給紙部は、主として、カセット
7の他、給紙ローラ23、ガイド板24、C字搬送路2
5、レジストローラ対29及びガイド板30から構成さ
れている。この給紙部の構造については後述する。
【0049】そして、現像ユニット12は上部枠体10
の収納部10aに挿入装着され、前記原稿読取ユニット
17は上部枠体10の上部左側に、また、前記光学ユニ
ット21は該原稿読取ユニット17の下部にそれぞれ配
設されている。
【0050】前記原稿読取ユニット17内には、上流側
(前記原稿載置台2側)から原稿検出センサー171、
原稿前送りローラ172、原稿押え板173、分離ロー
ラ174、さばき板175、搬送ローラ対176、原稿
検出センサー177、画像読取センサー178及び排出
ローラ対179が配設されている。
【0051】なお、前記原稿検出センサー171,17
7及び転写紙検出センサー22,28,34は、例えば
フォトインターラプターと遮蔽板とから成る周知の検出
センサーで構成されている。
【0052】原稿が原稿載置台2にセットされ、前記原
稿検出センサー171により原稿セットが検出される
と、原稿前送りローラ171により原稿が給送され、分
離ローラ174及びさばき板175により最下段の原稿
のみが分離されて搬送ローラ対176に給送され、原稿
の読取及び伝送可能の状態となる。続いて、伝送が指示
されると、搬送ローラ対176は所定速度で原稿を原稿
読取センサー178に搬送する。
【0053】原稿読取センサー178は、搬送された原
稿を所定のライン幅単位で読み取り、読み取った画像信
号を不図示のメモリに記憶する。原稿読取センサー17
8を搬送中の原稿は原稿検出センサー177により検出
され、これにより原稿の読取中であることが検出され
る。この原稿の後端が原稿検出センサー177を通過
し、原稿検出センサー177の検出信号がなくなると、
原稿の読取が終了したと判断され、原稿は排出ローラ対
179により原稿用排出トレイ5に排出される一方、次
の原稿が搬送ローラ対176に搬送される。以下、同様
の手順で順次、原稿が原稿読取センサー178に搬送さ
れ、原稿が読み取られる。
【0054】光学ユニット21は、レーザ光を発光する
発光部211と該発光部211から発光されたレーザ光
を感光体ドラム121に導く不図示のポリゴンミラーと
を備え、デジタルの画像信号により変調されたレーザ光
を折返しミラー212を介して前記感光体ドラム121
に照射して潜像を形成する。
【0055】下部枠体11の左側面の略中央には、上記
給紙カセット7を装着する開口形状を有する装着部11
aが設けられ、この装着部11aに給紙カセット7が挿
入装着されるようになっている。下部枠体11の右端部
には、電源基板が配設される基板配設部11bが設けら
れている。また、前記下部枠体11内部には、装着され
た給紙カセット7の用紙押上板36の先端付近の上部位
置に給紙ローラ23が配設されている。
【0056】図12は、前記給紙ローラ23の取付構造
を示す断面図である。本実施例では、回転軸39の中央
部に所定間隔を設けて2個の給紙ローラ23を固着する
とともに、該回転軸39の両端に軸受40,40′を遊
嵌させて給紙ローラ部を構成し、該給紙ローラ部の軸受
40,40′を後述する下部枠体11の支持部111
a,113aに固定的に取り付けることにより給紙ロー
ラ23が支持枠体11の所定位置に配設されるようにな
っている。
【0057】すなわち、前記回転軸39の左端近傍には
周溝39aが設けられており、その基端部にはフランジ
40aが形成された軸受40が回動自在に取り付けられ
ている。また、回転軸39の右端には不図示の駆動ギア
が取り付けられ、該右端の内側適所には前記軸受40と
同一形状の軸受40′が回動自在に取り付けられてい
る。
【0058】下部枠体11の後側板111の上端適所及
び上板113の前側板112の近傍適所には一対の断面
半円形状の支持部111a,113aが形成され、前記
回転軸39は、この軸受部111a,113aに前記軸
受40,40′を嵌入させて下部枠体11に対し固定的
に支持されている。
【0059】前記軸受40の上周面には前記取付板19
のベース板42の先端部に形成された規制片421が当
接されるとともに、前記軸受40′の上周面には前記取
付板19′のベース板42′の基部に形成された規制片
421′が当接され、これら規制片421,421′に
より両軸受40,40′の上方移動が規制され、回転軸
39の上下動が防止されている。また、前記ベース板4
2の先端部に形成された規制片422が回転軸39の周
溝39aに嵌入されることにより回転軸39の軸方向移
動が規制されている。
【0060】上記のように、給紙ローラ23の回転軸3
9に取り付けられた軸受40,40′を下部枠体11に
設けられた支持部111a,113aに上方から嵌入す
るようにしているので、簡単に給紙ローラ23及び回転
軸39を下部枠体11に取り付けることができる。ま
た、取付板19,19′のベース板42,42′に形成
された規制片421,421′により前記軸受40,4
0′の上方移動を規制するとともに、前記ベース板42
に形成された規制片422により前記回転軸39の軸方
向移動を規制し、更に軸受40,40′が支持部111
a,113aにより前記回転軸39の給紙方向の移動を
規制するようにしているので、簡単な構造で回転軸39
の支持及び軸方向移動の防止を行なうことができる。
【0061】図13は、給紙カセット7の外観を示す斜
視図である。給紙カセット7は、カセット底板710を
介してその両側に立設されたカセット側板71,71′
の前半部であって上端部に装着脱のためのガイド部7
2,72′が形成されている。カセット内の前半分には
金属からなる用紙押上板36が設けられ、この用紙押上
板36の後端両側部には外側に突出させて回動軸として
の折り曲げ361,361′が形成されている。
【0062】用紙押上板36は、前記回動軸361,3
61′を給紙カセット7のカセット側板71,71′に
穿設された孔711,711′に嵌合させて回動自在に
取り付けられている。また、用紙押上板36の先端部は
カセット7のカセット底板710との間に介設されたス
プリング37(図1参照)により上方に付勢され、用紙
カセット7にセットされた転写紙の先端部を上方に押し
上げるようになっている。これにより用紙カセット7が
装着されると、最上段の転写紙の先端部が前記給紙ロー
ラ23の下周面に圧接される。なお、カセット前端の上
部両側には規制爪712,712′が設けられている。
前記規制爪712,712′は積載転写紙の先端揃えを
行なうとともに、用紙押上板36で押し上げられた転写
紙が上方へ飛び出さないようにし、更に給紙時に転写紙
のさばきを行なっている。
【0063】給紙カセット7は、図14に示すように前
記ガイド部72,72′を下部枠体11の装着部11a
(図1参照)の内壁に形成されたガイド溝114,11
4′に嵌入し、前方にスライドされて装着される。前記
下部枠体11の内壁面で、前記カセット側板71に対向
する位置には一端側が接地された金属からなる板バネ3
8が装着部11aに突出して取り付けられ、給紙カセッ
ト7が装着部11aの所定位置に装着された状態で前記
板バネ38の先端部38aが給紙カセット7のカセット
側板71の孔711に嵌入し、前記用紙押上板36の回
動軸361に圧接するようになっている。これにより、
用紙押上板36が板バネ38を介して接地されるように
なっている。
【0064】上記のように、用紙押上板36が板バネ3
8を介して、簡単な構造にて容易に接地されるようにな
っているので、給紙により発生する静電気が用紙押上板
36に蓄積されることがなく、好適に転写紙を供給する
ことができる。
【0065】図1に戻り、前記給紙ローラ23の下流側
には、略コ字形のガイド板24が設けられ、更に該ガイ
ド板24に開口部を対向させて略C字形のガイド部材2
5(以下、C字搬送路25という。)が設けられてい
る。このC字搬送路25は、前記給紙カセット7から給
送される転写紙の搬送方向を反転させ、前記給紙ローラ
23の上方に配設されたレジストローラ対29に案内す
るものである。
【0066】図15は、前記C字搬送路25の外観を示
す斜視図である。C字搬送路25は断面C字の半円筒状
の形状をなし、搬送される転写紙の幅寸法より僅かに大
きい幅を有している。転写紙を案内するC字ガイド板2
51は所定の曲率で湾曲され、該C字ガイド板251の
内側面が転写紙のガイド面となっている。このガイド面
には複数個のリブ252が並列に形成されている。ま
た、前記C字ガイド板251の湾曲率は、両端部251
a,251a′が中央部251bよりも大きくなるよう
になされている。すなわち、前記C字ガイド板251の
上端は水平になされ、下端は両端部に段差を設け、C字
ガイド板251の両端部251a,251a′の下端位
置を中央部251bの下端位置より低くしてC字搬送路
25の両端部251a,251a′の湾曲率が中央部2
51bの湾曲率よりも大きくなるようになっている。
【0067】このようにC字ガイド板251の両端部2
51a,251a′の下端位置を中央部251bの下端
位置より低くしているので、給紙カセット7から給紙ロ
ーラ23により給送された転写紙は、その先端のうち、
両端を除いた部分がC字搬送路25のC字ガイド板25
1のガイド面に当接し、後述するようにスムーズにC字
ガイド板251に搬送される。
【0068】すなわち、給紙ローラ23により給紙カセ
ット7からC字搬送路25のC字ガイド板251に送り
出された転写紙は、前記カセット7の規制爪712,7
12′により転写紙の先端両側に折り目が付き易くなっ
ており、また、転写紙の先端がC字ガイド板251に搬
送されたとき、その先端両側(耳の部分)が中央部より
も下方に垂下した状態になることがあるが、上記のよう
にC字ガイド板251の両端部251a,251a′の
下端位置を中央部251bの下端位置より低くしている
ので、転写紙先端の両端エッジ部分がC字ガイド板25
1の両端部251a,251a′の下端に衝突して耳折
れを生じることもなく確実にC字ガイド板251を搬送
される。
【0069】また、C字ガイド板251の上部はレジス
トローラ対29のニップ点まで直線状に形成され、転写
紙を直線的に案内するようになっているので、転写紙が
C字ガイド板251のガイド面を摺動して案内されてい
る間に転写紙先端は揃えられ、この状態でC字ガイド板
251の上端からレジストローラ対29に好適に搬送さ
れる。
【0070】なお、C字ガイド板251の形状は図15
のものに限定されず、両端部251a,251a′の下
端位置が中央部251bの下端位置よりも低くなってい
ればよく、例えば図16に示すようにC字ガイド板25
1の下端を滑らかに変化させて両端部251a,251
a′の下端位置を中央部251bの下端位置よりも低く
するようにしたものでもよい。
【0071】図15に戻り、前記C字ガイド板251の
中央部251bの下端近傍の内側面には弾性部材からな
る緩衝片26が外方に向け、かつ先端が多少浮いた状態
で取り付けられている。この緩衝片26は、転写紙後端
が給紙カセット7から前記C字搬送路25に搬送される
際に異音が発生するのを防止するものである。
【0072】すなわち、転写紙後端部が給紙カセット7
から給送される際、転写紙の前半部はC字搬送路25で
C字状に屈曲されているから、給紙カセット7から送り
出された転写紙後端はこの転写紙の復元力により下方向
に力を受け、カセット7からC字ガイド板251に移る
際に、該C字ガイド板251の下端部に打ち付けられ
る。前記緩衝片26はC字ガイド板251に打ち付けら
れる転写紙後端の衝突力を吸収、緩和し、転写紙後端が
C字ガイド板251に搬送される際の異音の発生を防止
する。
【0073】また、前記C字ガイド板251の両側面2
53,253′には、高さ方向の略中央位置に軸25
4,254′が外方向に突出させて設けられている。C
字搬送路25は、この軸254,254′により、図1
7に示すように下部枠体11の前後の側板(不図示)に
揺動可能に取り付けられる。C字搬送路25は上部枠体
10を開成した状態で揺動可能状態となり、C字搬送路
25内で用紙ジャムが発生した場合、このC字搬送路2
5を時計回りに回動させ、図17の仮想線で示すように
C字搬送路25の上端部を開くことにより簡単にジャム
処理を行なうことができるようになっている。C字搬送
路25は、高さ方向の略中央位置で揺動可能に支持され
ているので、ジャム処理用の開口部を形成するための揺
動量が少なく、このため、C字搬送路25の配設位置の
コンパクト化が可能になっている。
【0074】図1に戻り、前記ガイド板24の底板部2
4aは、前記給紙カセット7から給紙ローラ23により
右上方向に給送される転写紙の給送方向を前記C字搬送
路25の方向に案内する内側ガイド部を構成し、上板部
24bは、前記C字搬送路25により案内された転写紙
を前記レジストローラ対29に案内する内側ガイド部を
構成している。
【0075】また、ガイド板24の立直部24cの適所
には一対のコロ27が回動可能に水平に取り付けられて
いる。すなわち、一対のコロ27は、図18に示すよう
にガイド板24の立直部24cの下辺に突設された取付
部24d,24d間に張架されたコイル状のバネからな
る軸271にそれぞれ遊嵌されている。
【0076】このコロ27は、転写紙がC字搬送路25
を移動する際、転写紙の中間部分を屈曲させて腰を形成
し、この腰により転写紙をC字搬送路25のガイド面に
圧接させて転写紙が円滑に反転搬送されるようにするた
めのものである。このため、コロ27は、反転搬送路2
5に対してC字ガイド板251の湾曲中心より上流側の
ガイド面に偏差した位置に設けられている(図17参
照)。また、コロ27の軸271をバネで構成すること
により軽量、安価に構することが可能となっている。
【0077】また、各給紙ローラ23の上流側から下流
側に亘つて給紙ガイド44が設けられている。この給紙
ガイド44は、図19に示すように下部枠体11の上板
113の下面適所に形成され、あるいは取付けられるよ
うにされている。この給紙ガイド44は各給紙ローラ2
3の両側に立直したガイド板441,442を有し、そ
れらの上流側がテーパ状に形成され、下流側には所定長
を有している。そして、給紙ガイド44は転写紙を給紙
ローラ23にスムーズに案内するとともに、給紙ローラ
23により送り出される転写紙が撓んで再び給紙ローラ
23に接触して用紙ジャムが発生するのを防止する。な
お、給紙ガイド44における用紙ジャムの防止について
は後述する。
【0078】図20はC字搬送路25における転写紙の
搬送状態を示す図で、(a)は転写紙先端の搬送状態を
示す図、(b)は転写紙先端がレジストローラ対29に
ニップされたときの搬送状態を示す図、(c)は転写紙
がレジストローラ対29により搬送されるときの搬送状
態を示す図である。
【0079】給紙カセット7から給紙ローラ23により
C字搬送路25に送り出された転写紙Pは、転写紙先端
がC字ガイド板251に当接し、更に該転写紙Pの先端
をガイド面に摺動させて搬送方向が反転される。なお、
C字搬送路25の緩衝片26を含む下端部の高さ位置
は、用紙押上板36の高さ位置より低くなっているの
で、転写紙先端は緩衝片26に当接することなくC字ガ
イド板251の湾曲したガイド面に当接し、このガイド
面を摺動する。転写紙Pの先端の反転動作に伴い、転写
紙Pの中間部分は、図20(a)の一点鎖線で示すよう
にコロ27に接触し、該コロ27の回転動作により所定
の腰が形成されつつ搬送される。そして、転写紙Pの先
端は、前記コロ27により形成された腰の復元力により
ガイド面側に押し付けられ、C字ガイド板251の上端
部のガイド面にガイドされるときにもガイド面から離脱
することなく、円滑かつ確実にレジストローラ対29に
搬送される。
【0080】このとき、レジストローラ対29は回転を
停止しており、転写紙Pの先端がレジストローラ対29
に当接した状態で、更に給紙ローラ23を回転させるこ
とにより、同図(b)に示すように、転写紙Pの中間部
分はC字ガイド板251に沿って形が整えられる一方、
同図(b)の一点鎖線で示すように転写紙Pの後端部に
は撓みTが生じることになる。
【0081】この撓みTは給紙ガイド441,442に
より給紙ローラ23に接触することなく一定の大きさ以
上に増大すると、撓みTの頂点が前記ガイド板24の底
板部24aに当接し、この一連の動作により転写紙の斜
め補正が行なわれる。
【0082】その後、画像形成タイミングに応じてレジ
ストローラ対29が回転駆動し、転写紙Pが搬送される
と、図20(c)に示すように、転写紙Pはコロ27に
摺接し、ガイド部24a及びコロ27の低負荷性により
ガイド板24のガイド面24bにスムーズに案内される
ようになる。
【0083】この場合、ガイド板24のガイド部24a
が設けられていないと、転写紙Pに生じる撓みTが大き
くなって転写紙Pの先端がC字ガイド板251のガイド
面に大きい角度で当接して高負荷を生じるので、この位
置で屈曲してジャムを発生したり、また転写紙PがC字
搬送路25のガイド面から離れて好適搬送が行えず、ジ
ャムを生じることになるが、本実施例では、上記のよう
にコロ27を回動自在にして低負荷で設けているので、
このコロ27により転写紙Pは撓みを生じることなく円
滑にC字搬送路25に案内される。これによりC字形に
屈曲された転写紙Pの腰が保持され、転写紙PはC字ガ
イド板251のガイド面を摺動しつつ案内される。
【0084】図1に戻り、ガイド板24の下流側にはレ
ジストローラ対29が配設されている。このレジストロ
ーラ対29は、図11に示すように駆動ローラ29aと
従動ローラ29bとからなり、取付板19,19′(取
付板19′は不図示)に形成されたC字状の長溝192
に両ローラ29a,29bの両端に設けられた軸受部2
92a,292bを嵌入させ、駆動ローラ29aを奥側
にした対構造で取り付けられている。従動ローラ29b
の軸受部292bは取付板19に長溝192を挾んで張
架されたバネ43により長溝192の奥方向に所要の圧
力で付勢されるようにしている。この付勢力により、レ
ジストローラ対29の前記長溝192からの離脱が防止
されるとともに両ローラが圧接されるので、駆動ローラ
29aと従動ローラ29bとの相対的な位置関係が安定
するとともに、レジストローラ対29の取付構造が簡単
になる。
【0085】以上の構成により、受信信号又は原稿画像
の画像形成が行なわれるときは、給紙カセット7から給
紙ローラ23により転写紙が給送され、ガイド板24及
びC字搬送路25を経て給紙ローラ23の上方に配設さ
れたレジストローラ対29に反転給送される。更に、転
写紙はレジストローラ対29により光学ユニット21の
露光タイミングに同期して感光体ドラム121に給送さ
れ、転写ローラ31より感光体ドラム表面のトナー像が
転写紙に転写される。そして、転写紙は定着装置33で
定着された後、排出ローラ対35により排出トレイ6に
排出される。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、上流側から給送されて
くる用紙の方向を反転させる給紙部を、両側面の高さ方
向の略中央位置で回動可能に支持された断面C字状のガ
イド面を有する反転ガイド部で構成したので、反転ガイ
ド部の上流側、下流側のいずれの側でも簡単かつ容易に
ジャム処理を行なうことができる。また、反転ガイド部
の回動量が少ないので、配置スペースのコンパクト化が
可能になる。
【0087】また、本発明によれば、上記給紙部構造に
おいて、反転ガイド部のガイド面のの上流端部に、先端
を上流側に向けて浮かした状態で弾性部材を設け、この
弾性部材を含むガイド面の上流端部を上流側の用紙の搬
送経路よりも外側位置となるように反転ガイド部を設け
たので、弾性部材の影響を受けることなく用紙の方向反
転が安定かつ確実に行なえるとともに、上流側から給送
された用紙の後端は弾性部材に衝突してその衝撃が吸収
され、用紙後端が反転ガイド部に給送される際の衝撃に
よる異音の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一適用例であるファクシミリの内部構
造を示す概略図で、装置本体を閉成した状態を示す図で
ある。
【図2】同ファクシミリの内部構造を示す概略図で、装
置本体を開成した状態を示す図である。
【図3】装置本体の上部枠体と下部枠体とが開いた状態
を示す要部斜視図である。
【図4】図3において現像ユニットを追加した要部斜視
図である。
【図5】前側板の形状を示す要部斜視図である。
【図6】前側板及び後側板と補強板間の取付構造を示す
図で、(a)は平面図、(b)は右側面図である。
【図7】原稿読取ユニットの前側板及び後側板への取付
を説明する斜視図である。
【図8】位置規制部材及びロック部材の構造を示すもの
で、(a)は上部枠体の一部右側面図、(b)は位置規
制部材の凹部の形状を示す部分拡大図である。
【図9】上部枠体と下部枠体とのロック機構を示す下部
枠体の一部右側面図である。
【図10】位置規制部材及びロック部材の構造を示すも
ので、上部枠体の要部正面断面図である。
【図11】前側の取付板の構造を示す一部斜視図であ
る。
【図12】給紙ローラの取付構造を示す部分断面図であ
る。
【図13】給紙カセットの外観を示す斜視図である。
【図14】給紙カセットの装置本体への装着を説明する
概略平面図である。
【図15】C字搬送路の外観を示す斜視図である。
【図16】C字ガイド板の形状の他の実施例を示す平面
図である。
【図17】C字ガイド板の回動を説明するための側面図
である。
【図18】ガイド板の立直部に取り付けられたコロを示
す斜視図である。
【図19】給紙ガイドの構造を示す部分斜視図である。
【図20】C字搬送路における用紙の搬送状態を示す側
面図で、(a)は転写紙先端の搬送状態を示す図、
(b)は転写紙先端がレジストローラ対にニップされた
ときの搬送状態を示す図、(c)は転写紙がレジストロ
ーラ対により搬送されるときの搬送状態を示す図であ
る。
【図21】本発明が適用される画像形成装置を備えたフ
ァクシミリの外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体 7 給紙カセット 71,71′ 側板 711,711′ 孔 712,712′ 規制片 9 レバー 10 上部枠体 10a 収納部 101 前側板 101a,102a 側板部 101b,102b 周縁部 102 後側板 11 下部枠体 11a 装着部 103〜106 補強板 107 位置規制部材 107a 凹部 107b テーパ状部 107c 小幅部 107d 切欠部 108 ロック部材 108d,108d′ 係合爪 12 現像ユニット 118,118′ 係合孔 19,19′ 取付板 192 長溝 20 バネ 23 給紙ローラ 24 ガイド板 24a 底板部 24b 上板部 24c 立直部 24d 取付部 25 C字搬送路 251 C字ガイド板 251a,251a′ 両端部 251b 中央部 252 リブ 253,253′ 側面 254,254′ 軸 26 緩衝片 27 コロ 271 軸 29 レジストローラ対 29a 駆動ローラ 29b 従動ローラ 292a,292b 軸受部 36 用紙押上板 361,361′ 回動軸 38 板バネ 39 回転軸 38a 先端部 39a 周溝 40,40′ 軸受 421,421′,422 規制片 43 バネ 44 給紙ガイド 441,442 ガイド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植村 武史 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 宮崎 昌彦 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 上田 博之 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 小寺 伸一 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−225237(JP,A) 実開 昭63−42642(JP,U) 実開 平3−25450(JP,U) 実開 昭64−45632(JP,U) 実開 昭62−150452(JP,U) 実開 昭61−132351(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側から給送されてくる用紙を方向反
    転して下流側に給紙する給紙部の構造であって、前記給
    紙部は、両側面の高さ方向の略中央位置で回動可能に支
    持された断面C字状のガイド面を有する反転ガイド部か
    らなることを特徴とする給紙部構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の給紙部構造において、反
    転ガイド部は、ガイド面の上流端部に弾性部材がその先
    端を上流側に向けて浮かした状態で設けられ、その弾性
    部材を含むガイド面の上流端部が上流側の用紙の搬送経
    路よりも外側位置となるように設けられていることを特
    徴とする給紙部構造。
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