WO2007029891A1

WO2007029891A1 - 工作機械

Info

Publication number: WO2007029891A1
Application number: PCT/JP2006/318445
Authority: WO
Inventors: Kazuo Nakamoto; Shinichi Matsumoto
Original assignee: Sodick Co., Ltd.
Priority date: 2005-09-09
Filing date: 2006-09-11
Publication date: 2007-03-15
Also published as: CN101213043B; JP4410175B2; JP2007075904A; US20090035087A1; CN101213043A

Abstract

工作機械は、回転可能なスピンドル（４２）の下端に固定された焼嵌めホルダ（８）と、焼嵌めホルダを高周波誘導によって加熱する高周波誘導加熱装置（１０）とを含む。高周波誘導加熱装置は、Ｚ軸キャリッジ（１６）とＶ軸キャリッジ（１８）によって、退避位置と焼嵌めホルダとの間を移動できる。退避位置は、高周波誘導加熱装置が加工を邪魔しない程度に焼嵌めホルダから離れた位置である。焼嵌めホルダを冷却する圧縮空気を供給する冷却装置（１４）が高周波誘導加熱装置に設けられている。工具をそれぞれ保持するための供給ポット（２０）と回収ポット（２１）が並んで設けられている。それらポットもそれらの退避位置と焼嵌めホルダとの間を移動できる。

Description

明細書

工作機械

技術分野

本発明は自動工具交換装置を備えた工作機械に関する。特に、： *発明は、焼嵌めホルダを使用して工具を交換できる工作機械に関する。

背景技術 - 一般的に、工具が取り付けられた多数の工具ホルダがマガジンに収容され、ェ作機械の自動工具交換装置（ATC) は、マガジン中の工具ホルダを選択的にスンドルヘッドまで搬送し、自動的に回転スピンドルに装着する。多くの場合、工具ホルダのテ一パシャンクが嵌入されるテ一パソケッ卜が、スピンドルの下端に形成されていれる。スピンドルヘッドは、工具ホルダテーパシャンクのノブを把持するコレツトチャックど、コレツ卜チャックをスピンドルの中へ引き上げるドローバ一を有している。近年、焼嵌めによって工具を保持する工具ホルダ（「焼：嵌めホルダ」）がより多く用いられるようになってきている。焼嵌めホルダは、 · 工具よりも熱膨張率の大きい材料、例えばステンレス鋼またはオーステナイト鋼から作られた筒部またはリングを少なくとも部分的に含んでいる。筒部は、工具のシャンクが嵌合する中心穴または凹部を有する。中心穴の径は、常温で、工具のシャンクよりも僅かに小さい。筒部の加熱によって中心穴が膨張すると、工具のシャンクは容易に中心穴に挿入される。筒部が冷却によって収縮すると、焼 ¾ めホルダと工具は強固に結合される。

日本特許公開 2003-025158号は、高周波誘導加熱による焼嵌め装置を開示している。開示された装置は局部的に焼嵌めホルダを加熱することができ、数秒の加熱で工具を焼嵌めホルダに挿入可能な状態にすることができる。工具は焼嵌めホルダに強固に精度良く取り付けられるので、高速回転領域でのダイナミックバランスに優れている。

日本特許公開 2005— 1 18888号は、自動で工具を焼嵌めホルダに取り付けながらマガジンに焼嵌めホルダを供給できる工作機械を開示している。この工作機械は、作業者が工具.を焼嵌めホルダに取り付ける手間をなくすとともにェ具交換に要するトータルな時間を大幅に短縮することができる。しかしながら、この工作機械は焼嵌めホルダをスピンドルに取り付ける精度と強度に関して限界があり、.'加工精度や高速回転性能に対して高まる要求に応じられなくなつている。日本特許公開 2 0ひ0— 3 4 3 3 0 6号は、.焼嵌めによってスピンドルに直接工具を取り付けるスピンドル装置を開示している。このスピンドル装置は、焼嵌めホルダを不要にして.段取り時間を短縮することができる。さらに、工具をスピンドルに強固に精t良く取り付けること力できる。しかしながら、このスピンドルは繰返し直接に加熱、冷却されるので、ス.ピンドルに回復不能の熱変形が生じ • たり.、スピンドルの寿命が短くなるおそれがある。

米国特許 5， 1 4 0、 7 3 9号は、熱膨張率の低い凸状ホルダがスピンドルの下端に固定され、工具が取り付けられた凹状ホルダが焼嵌めによって凸状ホルダ . に取り付けられるクランプ装置を開示している。凹状ホルダ用の高速加熱装置及び高速冷却装置がクランプ装置に設けられている。このクラン装置によると、加熱及び冷却時間を短縮することができるとともに、スピンドルに強固に正確に '…工具ホルダを取り付けることができる。しかしながら、予め工具を工具ホルダに取り付けておく段取り作業が要求されてしまう。

発明の開示

本発明の目的は、焼嵌ホルダとスピンドルの結合が強固である、工具が交換可能な工作機械を提供することである。

本発明の他の目的は、スピンドルに及ぼす熱影響がより小さい、工具が交換可能な工作機械を提供することである。

本発明のさらに他の目的は、コンパクトなスピンドルヘッドを有する、工具が交換可能な工作機械を提供することである。

本発明の一側面によれば、工作機械は、回転可能なスピンドルと、スピンドルの下端に固定された焼嵌めホルダと、焼嵌めホルダを高周波誘導によって加熱する高周波誘導加熱装置とを含む。高周波誘導加熱装置は焼嵌めホルダと焼嵌めホルダから離れた退避位置との間を移動できる。

退避位置とは、高周波誘導加熱装置が加工を邪魔しない程度に焼嵌めホルダから離れた位置である。

好ましくは、工作機械は、高周波誘導加熱装置を鉛直に移動させる Z軸キヤリッジと、高周波誘導加熱装置を水平に移動させる V軸キヤリッジをさらに含む。高周波誘導加熱装置は加熱コイルと加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源装置を含むものとしても良い。さらに、加熱コイルは焼嵌めホルダを囲むことができるリングを有するものとしても良い。

好まし < は、工作機械は、高周波誘導加熱装置に設けられ焼嵌めホルダを冷却する冷却装置を含む。冷却装置は焼嵌めホルダに圧縮空気を供給するものとしても良い。

. 本発明の他の側面によれば、工作機械は、回転可能なスピンドルと、スピンドルの下端に固定された焼嵌めホルダと、工具をそれぞれ保持する一対のポットとを含む。一対のポットは並んで設けられ、铙嵌めホルダと焼嵌めホルダから離れ -た退避位置との間を移動できる。 '

退避位置とは、一対のポットが加工を邪魔しない程度に焼嵌めホルダから離れ. た位置である。；好ましくは、工作機械は、一対のポットを鉛直に移動させる Z軸キャリッジと、一対のポットを水平に移動させる V軸キヤリッジとを含む。

工作機械は、工具を収容する工具マガジンと、工具を把持するクランパとを含み、クランパは工具マガジンと退避位置との間を移動できることが好ましい。

好ましくは、工作機械は、クランパを鉛直に移動させる昇降装置と、クランパを水平に移動させる U軸キャリッジとを含む。

本発明のさらに他の側面によれば、工作機械は、回転可能なスピンドルと、下方から工具を挿入可能な中心穴を有する、スピンドルの下端に固定された焼嵌めホルダと、工具を突出長だけ上方に突出するように保持する供給ポットと、突出長を測定する測定装置とを含む。供給ポットは焼嵌めホルダと焼嵌めホルダから離れた退避位置との間を移動できる。

本発明の他の側面によれば、工作機械は、貫通する軸孔を有する回転可能なスピンドルと、スピンドルの下端に固定された焼嵌めホルダと、軸孔中の空気を吸引する吸引装置とを含む。焼 teめホルダは軸孔に連通する中心穴を有し、工具は吸引装置によって容易に中心穴の中へ挿入される。

吸引装置は工具を焼嵌めホルダから取り外すため軸孔の中へ空気を吐出できるこが好ましい。

好ましくは、工作機械は軸孔を通って中心穴の中まで下降できるセシ夕ピンを含む。センタピンは、上下に往復移動可能なピストンの下端に取り付けられるものとしても良い。

他の目的、利点及び新規な特徴は、以下に部分的に記述されており、当業者は発明の実施によってそれらを理解できるであろう。

図面の簡単な説明 '

• 図 1は、本発明の工作機械を示す斜視図である。

図 2は、図 1の自動工具交換装置を示す斜視図である。

図 3は、工具が取り付けられていない図 1のスピンドルヘッドを示す断面図ャある。

図 4は、工具が取り付けられた図 1のスピンドルへッドを示す断面図である。図 5は、図 2中の供給ポットを示す側面図である。

発明を実施するための最良な形態

図 1、 2、 3、 4及び 5を参照して、以下に本発明の工作機械が詳細に説明される。図 1に示される工作機械は、同時に X、 Y、 Ζの 3軸方向にエンドミルのような工具を被加工物に相対的に移動させることができる切削加工機である。自動工具交換装置 1が工作機械に備わっている。静止しているビーム 3の上部にスライダ 4が X軸方向に移 15可能に設置されている。回転可能なスピンドル 4 2を有するスピンドルヘッド 2は、スライダ 4の下面に固定されている。テーブル 5 は Y軸方向に移動可能にべッド 6に設置されている。被加工物を Z軸方向に往復移動させるスライダ 7が、テーブル 5に固定されている。スライダ 4は X軸方向にのみ移動するのでスピンドルへッド 2の振動が小さい。その結果、工作機械は、スピンドル 4 2の回転軸心の真直性を高精度に維持する点で有利である。

図 2に示されるように、自動工具交換装置 1は工具 7 0を保持する一対のポット、供給ポット 2 0と回収ポット 2 1を含んでいる。供給ポット 2 0と回収ポット 2 1は並んで Z軸キャリッジ 2 6に設けられている。 Z軸キャリッジ 2 6は鉛直に往復移動可能に V軸キャリッジ 2 8に設けられている。 V軸キャリッジ 2 8 は水平な V軸の方向に往復移動できる。供給ポット 2 0と回収ポッ小 2 1は、 Z 軸キャリッジ 2 6と V軸キャリッジ 2 8によって、退避位置と焼嵌めホルダ 8との間で移動できる。退避位置は、ポット 2 0、 2 1が加工を邪魔しない程度に焼嵌めホルダ 8から離れた位置である。自動工具交換装置 1はラック式の工具マガジン 3 2と工具を把持するクランパ 3 4を含む。工具マガジン 3 2は複数の工具 • 7 0を収容している。クランパ 3 4は鉛直に移動可能な昇降装置 3 6に設けられている。昇降装置 3 6は U軸キャリッジ 3 8に設けられている。 U軸キャリッジ 3 8は V軸と水平面で直交する U軸の方向に移動できる。クランパ 3 4は、昇降装置 3 6と U軸キャリッジ 3 8によって、工具マガジン 3 2と退避位置との間で移動可能である。クランパ 3 4は、工具マガジン 3 2から工具 7 0を選択的に取り出し、退避位置で工具 7 0を供給ポット 2 0に引き渡す。供給ポット 2 0はェ具 7 0を退避位置から焼嵌めホルダ 8へ搬送する。回収ポッ卜 2 1は工具 7 0を焼嵌めホルダ 8から退避位置へ搬送する。クランパ 3 4は、退避位置で工具 7 0 を回収ポット 2 1から受け取り、工具 7 0を工具マガジン 3 2へ戻す。 1つのポット力供給ポット 2 0と回収ポット 2 1を兼ねることが可能である。しかしながら、 2つのポットを設けることによって、排出ポットを退避位置へ移動させることなく工具 7 0の取外しと取付けを連続して行なうことができる。したがって、自動工具交換装置 1は工具交換の時間をより短くする点で有利である。

自動工具交換装置 1は、さらに、高周波誘導加熱装置 1 0と冷却装置 1 4を含み、それらは退避位置と焼嵌めホルダ 8との間で移動可能である。高周波誘導加熱装置 1 0は、ステンレス鋼またはオーステナイト鋼の焼嵌めホルダ 8を局部的に加熱する。冷却装置 1 4は'高周波誘導加熱装置 1 0に設けられ、焼嵌めホルダ 8を冷却する圧縮空を供給する。高周波誘導加熱装置 1 0は、加熱コイル 1 1 と高周波電源装置を含んでいる。加熱コイル 1 1は焼嵌めホルダ 8を囲むことが 'できるリング 1 2を先端に有している。高周波電源装置は発振機 2 4を備え、 1 MH z〜 3 MH zの高周波電流を加熱コイル 1 1に供給できる。焼嵌めホルダの材質と大きさに依存するが、 Φ 2 mm〜 5 mmの工具シャンク用の焼嵌めホルダ 8は、 1 . 8 MH z以上の高周波電流を必要とする。 1 . 2 MH z以下の周数の電流では、焼嵌めホルダ 8は十分に熱膨張しないことがある。高周波誘導加熱装置 1 0が焼嵌めホルダ 8を十分に膨張させる加熱時間はわずか数秒である。したがって、スピンドルヘッド 2中の他の部材に熱影響が及ばない。また、加熱時 •間が短いので、焼嵌めホルダ 8の温度が過度に高くならない。 .したがって、冷却時間も短ぐできるので、工具交換に要する時間を短縮で.きる点で有利である。高周波誘導加熱装置 1 0は、 V軸の方向に移動できる V軸キャリッジ 1 8に設けられている。 V軸キャリッジ 1 8は鉛直に往復移動できる Z軸キャリッジ 1 6に設けられている。 V軸キャリッジ 1 8と Z軸キャリッジ 1 6によって、高周波誘導加熱装置 1 0と冷却装置 1 4は、それらの退避位置と焼嵌めホルダ 8との間で移動できる。退避位置は、それらが加工を邪魔しない程度に焼嵌めホルダ 8から離れた位置である。焼嵌めホルダ 8を加熱するときは、加熱コイル 1 1が焼嵌めホルダ 8を加熱できる位置まで高周波誘導加熱装置 1 0は所定の制御シーケンスに従って移動させられる。同様に、焼嵌めホルダ 8を冷却するとき、冷却装置 1 4 は焼嵌めホルダ 8を冷却できる位置へ移動させられる。

図 3及び図 4に示されるように、スピンドルヘッド 2は、スピンドル 4 2を有るエアスピンドル装置である。スピンドル 4 2は貫通する軸孔 4 3を有しハウジング 4 6中に収容されている。タービン 4 4がスピンドル 4 2に一体的に形成されている。タービン 4 4とハウジング 4 6との間に 1 0 m程度のエアギヤップが形成されている。導入口 4 7がハウジング 4 6に形成されている。圧縮空気を導入口 4 7から導入してタービン 4 4を回転させることによって、スピンドル 4 2が回転できる。スピンドル 4 2は軽量化し得る材質であることが好ましい。焼嵌めホルダ 8がスピンドル 4 2の下端に同軸に固定されている。好ましくは、焼嵌めホルダ 8とスピンドル 4 2との間に断熱材を設ける。焼嵌めホルダ 8は、工具 7 0のシャンク 7 2が下方から挿入可能な中心穴 8 2を有する。図 3中に示されるように、中心穴 8 2の底面 8 4から上方に延びる連通孔 8 3が形成されている。連通孔 8 3は中心穴 8 2を軸孔 4 3に連通させる。使用できなくなった焼嵌めホルダ 8は、スピンドル 4 2から取り外され新しい焼嵌めホルダ 8と交換される。ピストン 5 2がスピンドル 4 2の上に設けられている。ハウジング 4 6の上部は、ピストン 5 2が摺動するシリンダとして機能する。前室 5 4と後室 5 6 がハウジング 4 6中に形成されている。圧縮空気を導入するポート 5 5及び 5 7 がハウジング 4 6中に形成されている。圧縮空気がポ一.ト 5 5から前室 5 4へ導入されポート 5 7から排気されると、ピストン 5 2は下降する。圧縮空気がポート 5 7から後室 5 6へ導入されポート 5 5から排気されると、ピストン 5 2は上昇する。セン夕ピン 5 0がピストン 5 2の下端に取り付けられ、軸孔 4 3中を下方に延びている。セン夕ピン 5 0は、ピストン 5 2によって、中心穴 8 2の底面 8 4をわずかに超えるまで下降できる。ピストン 5 2の下端にスピンドル 4 2内を気密にするための〇リングが設けられている。タービン 4 4に実質的に摺動抵杭が作用しないので、導入口 4 7からの圧縮空気の供給を停止しても夕一ビン 4 4は慣性で回転し続ける。ピストン 5 2が押し下げられると、スピンドル 4 2のテーパ上端に Oリングが圧接されスピンドル 4 2が停止する。ピストン 5 2はスピンドル 4 2の回転を停止させるブレーキとして機能する。ピストン 5 2はスピンドル 4 2の軸孔 4 2に連通する軸孔 5 3を有する。空気を吐出及び吸引でさる吸引装置 4 0がピストン 5 2の上端に設けられている。図 4中に示されるように、ピストン 5 2がスピンドル 4 2に圧接するとき、軸扎 4 2及び 5 3は気密になる。図 1に示されるように、工作機械は、被加工物から離れた位置に洗浄装置 9を備える。洗浄装置 9は、揮発性の洗浄液を焼嵌めホルダ 8または工具 7 0に噴射する。焼嵌めホルダ 8を洗浄するときは、スピンドルヘッド 2の移動によって、焼嵌めホルダ 8または工具 7 0を洗浄装置 9の中に位置させる。焼嵌めホルダ 8 または工具 7 0を所定の回転数で回転させた状態で洗浄液が噴射される。焼嵌めホルダ 8は 5 0 0で程度の高温に加熱されるので、切り粉や油分が焼嵌めホルダ 8に固着して工具 7 0が挿入できなくなるおそれがある。そのため、使用後のェ具 7 0や焼嵌めホルダ 8を洗浄しておくことによって、自動工具交換を中断しなければならない事態を回避できる。また、焼嵌めホルダ 8の寿命をより長くすることができる。

本発明の工作機械の工具交換プロセスが詳細に説明される。クランパ 3 4はェ具マガジン 3 2から新しい工具 7 0を引き抜き、供給ポット 2 0の退避位置へ移動させられる。供給ポット 2 0は新しい工具 7 0をクランパ 3 4から受け取る。図 5中に示されるように、供給ポット 2 0はシャンク 7 2が突出長 Δだけ上方に突出するように工具 7 0を保持している。突出長 Δを測定する測定装置が設けられる。測定装置は、クランパ 3 4の側面に設けられたストッパ 3 5と、ストッノ \° 3 5と工具 7 0の接触を検出する接触検出器（図示されていない）を含んでいる。ストッパ 3 5は焼嵌めホルダ 8の下端と同じ高さに位置している。シャンク 7 2 は、ストッパ 3 5に接触するまで、 Z軸キャリッジ 2 6によって上昇させられる。シャンク 7 2とストツバ 3 5の接触が検出された時、 Z軸キャリッジ 2 6の位置が検出され、突出長 Δが検出位置に基づいて求められる。シャンク 7 2は、寸法において、大きいときでミリメートルオーダのシャンクのばらつきを有している。突出長 Δの測定によって、新しい工具 7 0を衝突することなく焼嵌めホルダ 8に十分接近させることができる。

加工は所定の御シーケンスに従って中断し、ピストン 5 2によってスピンドル 4 2の回転が停止される。ビス卜ン 5 2を押し下け'てセン夕ビン 5 0.は下降させられる。退避位置をスピンドルへッド 2及び被加工物から隔離するシャツ夕 2 9が開放される。供給ポット 2 0 , 回収ポット 2 1、高周波誘導加熱装置 1 0及び冷却装置 1 4が焼嵌めホルダ 8へ移動させられる。リング 1 2が焼嵌めホルダ 3を取り囲むよう位置決めされる。回収ポット 2 1は使用済の工具 7 0の切刃が回収ポット 2 1の中に入るよう位置決めされる。焼嵌めホルダ 8 ^リング 1 2及び回収ポット 2 1は垂直に整列させられる。高周波誘導加熱装置 1 0は高周波誘導によって焼嵌め.ホルダ.8を加熱し、吸引装置 4 0は圧縮空気を中心穴 8 2に吹き出 "1"。使用済の工具 7 0は中心穴 8 2の膨張にょづて回収ポット 2 1の中へ落 ..下する。回収ポット 2 1が Z軸キャリッジ 2 6によって下降させられる。供給ポット 2 0が V軸キヤリッジ 2 8と Z軸キヤリッジ 1 6によつて動させられ、 ¾ 嵌めホルダ 8と垂直に整列させられる。このとき、新しい工具 7 0と焼嵌めホルダ 8間の隙間が設定値になるように突出長 Δの測定値に基づいて供給ポット 2 0 は位置決めされる。設定値は 0 . ：!〜 0 . 2 mmである。吸引装置 4 0が軸孔 4 2及び 5 3中の空気を吸引すると、シャンク 7 2は膨張した中心穴 8 2の中に吸い込まれる。吸引装置 4 0の動作と同時または直後に、供給ポット 2 0は Z軸キャリッジ 2 6によって下降させられる。図 4中に示されるように、シャンク 7 2 の頂面 7 4は、中心穴 8 2の中で、セン夕ピン 5 0に点接触している。センタピン 5 0は、工具 7 0が焼嵌めホルダ 8から下方に突出する長さ Lを一定にすることができる。もし、シャンク 7 2の端面 7 4と中心穴 8 2の底面 8 4が面接触すると工具 7 0が傾いてしまいがちである。センタピン 5 0は、工具 7 0を中心穴 8 2に垂直に位置決めすることができる。冷却装置 1 4は、焼嵌めホルダ 8と工具 7 0が強固に結合するまで焼嵌めホルダ 8に圧縮空気を噴射 "る。焼嵌めホルダ 8は局部的に加熱されているので、過度な冷却は必要ない。冷却装置 1 4は常温め圧縮空気を噴射できればよい。冷却装置 1 4の停止の後、高周波誘導加熱装置 1 0はリング 1 2が焼嵌めホルダ 8から抜けるまで Z軸キヤリッジ 1 6によって下降させられる。高周波誘導加熱装置 1 0は、さらに、 V軸キャリッジ 1 8によって退避位置へ戻される。回収ポット 2 1も退避位置へ戻される。 'シャツ夕 2 9が閉じられる。クランパ 3 4は回収ポット 2 1の退避位置へ移動させられる。クランパ 3 4は回収ポット 2 1から使用済み工具 7 0を引き抜き、工具マガジン 3 2へ移動させられる。使用済み工具 7 0は工具マガジン 3 2中の空き位置へ戻される。ピストン 5 2はズピンドル 4 2 が回転できるよう上昇させられる。以上のプロセスは、数十秒で行なわれる。実施例は発明の本質とその実用的な応用を説明するために選ばれた。上述の記述を参照して種々の改良が可能である。発明の範囲は添付の特¾^:請 ¾の範囲によつて定義される。 '

Claims

請求の範囲

1 . 回転可能なスピンドルと、

前記スピンドルの下端に固定された、工具を保持する焼嵌めホルダと、前記焼嵌めホルダを高周波誘導によって加熱する高周波誘導加熱装置とを含み、

前記高周波誘導加熱装置は前記焼嵌めホルダと前記塽嵌めホルダから離れた退避位置との間を移動できる工作機械。 -

2 . 前記高周波誘導加熱装置を鉛直に移動させる Z軸キャリッジと、前記高周波誘導加熱装置を水平に移動させる V軸キャリッジとを含む請求項 1のェ作機械。

3 . 前記高周波誘導加熱装置は加^コイルと前記加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源 g置を含む請求項 1の工作機械。

4 . 前記加熱コイルは前記焼嵌めホルダを囲むことができるリングを有する請求項 3の！:作機械。

5 . 前記高周波誘導加熱装置に設けられ前記焼嵌めホルダを冷却する冷却装置を含む請求項 1の工作機械。 . ■ .

• 6 . 前記冷却装置は前記焼嵌めホルダに圧縮空気を供給する請求項 5のェ作機械。 ' >

7 . 回転可能なスピンドルと、

前記スピンドルの下端に固定された、工具を保持する焼嵌めホルダと、工具をそれぞれ保持する、並んで設けられた一対のポッ卜とを含み、前記一対のポットは前記焼嵌めホルダと前記焼嵌めホルダから離れた退避位置との間を移動できる工作機械。

8 . 前記一対のポットを鉛直に移動させる Z軸キャリッジと、前記一対のポットを水平に移動させる V軸キャリッジとを含む請求項 7の工作機械。

9 . 工具を収容する工具マガジンと、工具を把持するクランパとを含み、前記クランパは工具マガジンと前記退避位置との間を移動できる請求項 7のェ作機械。

1 0 . 前記クランパを鉛直に移動させる昇降装置と、前記クランパを水平に移動きせる U軸キャリッジとを含む請求項 9の工作機械。

.

1 1 . 前記焼嵌めホルダを高周波誘導によって加熱する高周波誘導加熱装置を含む請求項 7の工作機械。 . ：.

1 2 . 回転可能なスピンドルと、 . .

下方から工具を挿入可能な中心穴を有する、前記スピンドルの下端に固定された焼嵌めホルダと、

工具を突出長だけ上方に突出^"るように保持する供給ポットと、前記突出長を測定する測定装置とを含み、

前記供給ポットは前記焼嵌めホルダと前記焼嵌めホルダから離れだ退避位置との間を移動できる工作機械。

1 3 . 貫通する軸孔を有する回転可能なスピンドルと、，

前記軸孔に連通する工具挿入用の中心穴を有する、前記スピンドルの下端に固定された焼嵌めホルダと、

前記軸孔中の空気を吸引する吸引装置とを含む工作機械。 ' .

1 4. 前記吸弓 I装置は前記軸孔の中へ空気を吐出できる請求項 1 3の工作機械 <=

1 5 . 前記軸孔を通って前記中心穴の中まで下降できるセン夕ピンを含む請求項 1 3の工作機械。

1 6 . 前記セン夕ピンが取り付けられた下端を有する、上下に往復移動可能なピストンを含む請求項 1 5の工作機械。