JP2000343306A - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

工作機械の主軸装置

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JP2000343306A
JP2000343306A JP11158305A JP15830599A JP2000343306A JP 2000343306 A JP2000343306 A JP 2000343306A JP 11158305 A JP11158305 A JP 11158305A JP 15830599 A JP15830599 A JP 15830599A JP 2000343306 A JP2000343306 A JP 2000343306A
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Japan
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tool
spindle
mounting hole
cooling
heating
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JP11158305A
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Inventor
Shinji Koike
伸二 小池
Shinichi Inoue
真一 井上
Kazumasa Takano
和雅 高野
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Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主軸先端に工具を直接装着できるようにした
工作機械の主軸装置を提供する。 【解決手段】 主軸ハウジング13に回転可能に支持さ
れた主軸15先端に形成され、工具Tを直接装着する工
具装着孔13aの周囲を主軸加熱、冷却手段17、19
で加熱、冷却して工具装着孔13aを拡縮し、工具装着
孔13aに工具Tを着脱可能に把持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械の主軸装
置、特に、工具ホルダ等を介在させることなく、主軸先
端に工具を直接把持させるようにした工作機械の主軸装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械、特にマシニングセンタやNC
フライス盤等の回転工具を用いた工作機械の主軸装置で
は、一般的に、主軸先端にテーパ穴を形成し、該テーパ
孔に嵌合するテーパ部を有する工具ホルダに回転工具を
装着して、工具ホルダのテーパ部を主軸のテーパ孔に嵌
合させ、ドローバーにて工具ホルダを主軸の軸線方向に
引き込むことにより、工具が主軸に装着されている。
【0003】然しながら、この構成では、主軸内部にド
ローバー、コレットチャック等の工具ホルダを主軸にク
ランプする装置が必要となり、主軸の回転バランスをと
ることが難しくなったり、主軸が太くなり軸受もまた大
型化することから軸受の発熱量が増加する等の問題を生
じ、主軸回転速度の高速化の障害となっている。こうし
た理由から、一般的に主軸を高速回転させて高精度の加
工を行うことは困難であると考えられていた。
【0004】この問題を解決するために、ドローバー及
びコレットチャックを用いずに工具ホルダを主軸先端に
直接装着することが提案されている。例えば、特開平4
−129605公報の主軸装置では、工具ホルダを加熱
して主軸に焼きばめクランプし、工具ホルダを冷却して
主軸からアンクランプするようになっている。また、特
開昭62−199306公報には、形状記憶合金の温度
変化による変形力を利用して工具を主軸に直接クラン
プ、アンクランプするようにした加工用工具の保持装置
が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記2つの公報に開示
されている構成では、工具は工具ホルダを介して主軸に
クランプされており、工具を主軸に直接装着するもので
はない。そのために、主軸、工具ホルダ、工具間に芯ず
れを生じる可能性があり、精密な高速加工を行うために
は、なお改良の余地を残している。本発明は、こうした
従来技術の問題点を解決することを技術課題としてお
り、主軸先端に工具を直接装着できるようにした工作機
械の主軸装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、主軸頭に回転可能に支持された主軸を有する工作機
械の主軸装置において、前記主軸の先端部に形成され、
工具を装着する工具装着孔と、前記主軸の工具装着孔の
周囲を加熱、冷却して前記工具装着孔を拡縮し、前記工
具装着孔に前記工具を着脱可能に把持させる主軸加熱・
冷却手段と、を具備することを特徴とした工作機械の主
軸装置を要旨とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、主軸頭に回転
可能に支持された主軸を有する工作機械の主軸装置にお
いて、前記主軸の先端部に形成され、工具を装着する工
具装着孔と、前記工具を加熱、冷却して工具外径を拡縮
し、前記工具装着孔に前記工具を着脱可能に把持させる
工具加熱・冷却手段と、を具備することを特徴とした工
作機械の主軸装置を要旨とする。
【0008】本発明の1つの特徴によれば、前記主軸と
工具マガジンとの間で前記工具を交換する自動工具交換
手段を設け、前記自動工具交換手段は交換アーム部材を
有し、前記交換アーム部材または工具マガジンの工具把
持部を加熱、冷却して前記工具把持部を拡縮し、前記工
具把持部に前記工具を着脱可能に把持させる加熱・冷却
手段を有し、前記主軸と工具マガジンとの間で前記工具
を交換するようにできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施形態を説明する。先ず、主軸装置先端部
の略示断面図である図1を参照して本発明の第1の実施
形態を説明する。本発明第1の実施形態による主軸装置
11は、マシニングセンタやNCフライス盤等の回転工
具を用いる工作機械に用いることができ、送り装置(図
示せず)によりX、Y、Zの3軸方向に移動自在に工作
機械に設けられている。主軸装置11は、フロントベア
リング13a及び図示しないリヤベアリングを介して主
軸ハウジング13に回転可能に支持された主軸15を具
備しており、主軸15の先端部には、工具Tを装着する
概ね円筒状の工具装着孔15aが主軸15の中心軸線O
に対して同心に形成されている。本明細書では、この工
具装着孔15aの主軸部分をクランプ部と称する。
【0010】一方、主軸ハウジング13において、主軸
15のクランプ部に対面する部位には、クランプ部を加
熱、冷却して工具装着孔15aを拡縮するための主軸加
熱、冷却手段として、電熱コイル17および冷却流体通
路19が設けられている。更に、主軸ハウジング13に
は、主軸15のクランプ部の温度を測定するための主軸
温度センサStsが配設されている。
【0011】電熱コイル17は、主軸ハウジング13の
内面に配設され、或いは、主軸ハウジング13内に埋設
されると共に、図示しない電源装置に接続されている。
冷却流体通路19は、主軸ハウジング13の外部に設け
られた冷却流体供給源19aに接続された冷却流体入口
ポート19bと、主軸15のクランプ部に対面する複数
の冷却流体出口ポート19cとを有しており、冷却流体
供給源19aから冷却用流体として空気が供給される。
【0012】また、工具装着孔15aに対して工具Tを
着脱、交換するために、主軸装置11に付随して自動工
具交換装置101が設けられている。自動工具交換装置
101としては、従来周知となっている自動工具交換装
置を用いることができ、図1に示す実施形態において、
自動工具交換装置101は、両端部に工具把持部103
a,103bを有する工具交換アーム103を具備して
いる。工具交換アーム103は、矢印Rで示すように回
転軸105を中心として回転可能に設けられると共に、
回転軸105に沿って主軸15の中心軸線Oに平行な方
向に昇降可能に設けられている。
【0013】以下、1つの加工工程が終了して次の加工
工程に移る際の工具交換動作と共に第1の実施形態の作
用を説明する。所定の加工工程が終了すると、NC装置
(図示せず)からの工具交換指令が発せられ、主軸装置
11は自動工具交換装置101との間での工具交換動作
を行うための工具交換位置に移動する。この主軸装置1
1が工具交換位置に移動すると、自動工具交換装置10
1が作動して、主軸15の工具装着孔15aに装着され
ている工具Tが、工具交換アーム103の一方の工具把
持部103aにより把持される。このとき他方の工具把
持部103bには、不図示の工具搬送装置により、工具
マガジン(図示せず)から次工程で用いる新たな工具
T′が把持されている。
【0014】次いで、前記電源装置から電熱コイル17
に電力が供給され、主軸15のクランプ部が加熱され
る。これにより工具装着孔15aが拡大して工具Tを工
具装着孔15aから抜去可能となる。このとき、主軸1
5のクランプ部の温度を主軸温度センサStsにより監視
し、クランプ部の温度が所定温度になるように、電熱コ
イル17による加熱が制御される。主軸15のクランプ
部の温度が前記所定温度になると、自動工具交換装置1
01は工具交換アーム103を回転軸105に沿って下
動させて工具Tを工具装着孔15aから抜去し、工具交
換アーム103を回転軸105を中心として回転させ
て、旧工具Tと新工具T′とを入れ替える。これによ
り、新工具T′は、その中心軸線が主軸15の中心軸線
Oと一致するように、工具装着孔15aの真下に配置さ
れる。次いで、工具交換アーム103が回転軸105に
沿って上動して、新工具T′が工具装着孔15aに挿入
される。
【0015】自動工具交換装置101により新工具T′
が工具装着孔15aに挿入されると、冷却流体供給源1
9aから、冷却流体が冷却流体通路19を介して、前記
加熱されたクランプ部に適用され、前記加熱されたクラ
ンプ部が冷却され、工具装着孔15aが縮小する。これ
により、新工具T′が工具装着孔15aに把持される。
このとき、主軸15のクランプ部の温度を主軸温度セン
サStsにより監視し、前記クランプ部が所定温度になる
ように冷却流体による冷却が制御される。
【0016】次に、本発明第2の実施形態による主軸装
置先端部の略示断面図である図2を参照すると、主軸装
置21は、フロントベアリング23a及び図示しないリ
ヤベアリングを介して主軸ハウジング23に回転可能に
支持された主軸25を具備している。主軸25の先端部
には、工具Tを装着する概ね円筒状の工具装着孔25a
が主軸25の中心軸線Oに対して同心に形成されてい
る。また、工具装着孔25aに対して工具Tを着脱、交
換するために、第1の実施形態と同様の自動工具交換装
置101が配設されている。
【0017】既述した第1の実施形態では、主軸加熱、
冷却手段は主軸ハウジング13の内部に配設されていた
が、第2の実施形態では、主軸加熱、冷却手段は主軸ハ
ウジング23の外部に配設されている。より詳細には、
第2の実施形態では、主軸加熱、冷却手段として、主軸
加熱アーム27および主軸冷却アーム29が配設されて
いる。なお、図2において、主軸25の中心軸線Oの左
側半分は、主軸加熱アーム27が主軸25の先端部に隣
接した作用位置にある状態を示しており、中心軸線Oの
右側半分が主軸冷却アーム29が主軸25の先端部に隣
接した作用位置にある状態を示している。
【0018】主軸加熱アーム27は、主軸ハウジング2
3の外部において、主軸25の中心軸線Oに平行に設け
られた回転軸27cを中心として、図示する作用位置
と、不図示の待機位置との間で回転可能に片持梁式に支
持された棒状の部材から成り、主軸25のクランプ部を
受容するために、その先端部には、自動工具交換装置1
01の工具交換アーム103の端部に設けられた把持部
103a、103bに類似する概ねU字状または円筒状
の主軸受容部27bを有している。主軸加熱アーム27
の主軸受容部27bの内面または内面近傍には、主軸2
5先端部の工具装着孔25aの周囲を加熱するための電
熱コイル27aが設けられている。
【0019】主軸冷却アーム29は、主軸加熱アーム2
7と同様に、その先端部に主軸25のクランプ部を受容
する概ねU字状または円筒状の主軸受容部29bを有
し、主軸ハウジング23の外部において、主軸25の中
心軸線Oに平行に設けられた回転軸29cを中心として
図示する作用位置と、不図示の待機位置との間で回転可
能に設けられている。主軸冷却アーム29の主軸受容部
29bには、第1の実施形態における冷却流体通路19
と同様に形成された冷却流体通路29dが形成されてお
り、冷却流体通路29dは冷却流体供給源29aに接続
されている。
【0020】また、第2の実施形態では、主軸25のク
ランプ部の温度を測定するために、第1の主軸温度セン
サSts1 が主軸加熱アーム27の主軸受容部27bに配
設され、第2の主軸温度センサSts2 が主軸冷却アーム
29の主軸受容部29bに配設されている。第1の主軸
温度センサSts1 は、電熱コイル27aによる主軸25
の加熱温度を測定し、第2の主軸温度センサSts2 は、
冷却流体による主軸25の冷却温度を測定する。
【0021】以下、第2の実施形態の作用を工具交換動
作と共に説明する。所定の加工工程が終了すると、NC
装置(図示せず)からの工具交換指令が発せられ、主軸
装置21は自動工具交換装置101との間での工具交換
動作を行うための工具交換位置に移動する。この主軸装
置21が工具交換位置に移動すると、自動工具交換装置
101が作動して、主軸25の工具装着孔25aに装着
されている工具Tが、工具交換アーム103の工具把持
部103aにより把持される。同時に主軸加熱アーム2
7が回転軸27cを中心として図示する作用位置に回転
し、主軸受容部27bが、主軸25のクランプ部を少な
くとも部分的に包囲する。
【0022】次いで、前記電源装置から電熱コイル27
に電力が供給され、主軸25のクランプ部が加熱され
る。これにより工具装着孔25aが拡大し、工具Tを工
具装着孔25aから抜去可能となる。このとき、主軸2
5のクランプ部の温度を第1の主軸温度センサSts1
より監視し、前記クランプ部の温度が所定温度になるよ
うに、電熱コイル27による加熱が制御される。
【0023】既述したように、旧工具Tと新工具(図示
せず)とが交換されると、冷却流体が冷却流体供給源2
9aから冷却流体通路29dを介して前記加熱されたク
ランプ部に適用され、前記加熱されたクランプ部が冷却
され、工具装着孔25aが縮小する。これにより、新工
具が工具装着孔25aに把持される。このとき、主軸2
5のクランプ部の温度を第2の主軸温度センサSts2
より監視し、前記クランプ部の温度が所定温度になるよ
うに、冷却流体による冷却が制御される。
【0024】次に、本発明第3の実施形態による主軸装
置先端部の略示断面図である図3を参照すると、主軸装
置31は、フロントベアリング33a及び図示しないリ
ヤベアリングを介して主軸ハウジング33に回転可能に
支持された主軸35を具備している。主軸35の先端部
には、工具Tを装着する概ね円筒状の工具装着孔35a
が主軸35の中心軸線Oに対して同心に形成されてい
る。また、工具装着孔35aに対して工具Tを着脱、交
換するために、既述した実施形態と同様の自動工具交換
装置101が配設されている。
【0025】既述した第1と第2の実施形態では、主軸
装着孔15a、25aに工具Tを装着するために主軸加
熱、冷却手段が配設されていたが、第3の実施形態で
は、主軸加熱、冷却手段に代えて、工具Tを加熱、冷却
して工具外径を拡縮し、工具装着孔35aに工具Tを着
脱可能に把持させるための工具加熱、冷却手段が配設さ
れている。工具加熱、冷却手段は、電熱コイル37およ
び既述の実施形態における冷却流体通路19、29と同
様に形成された冷却流体通路39を含んでいる。
【0026】第3の実施形態において、前記工具加熱、
冷却手段は、主軸ハウジング33の外部の部材38内に
設けられている。部材38は、工具Tを受容、包囲する
工具受容部38aを有する環状またはU字状の部材であ
って、電熱コイル37は工具受容部38aの内面または
内面に隣接して設けられ、冷却流体通路39は部材38
内に穿設されている。部材38は、自動工具交換装置1
01の工具交換アーム103と一体に形成したり、第2
の実施形態で説明した主軸加熱アーム27、主軸冷却ア
ーム29のように、工具交換アーム103とは別体に回
転可能に設けられた腕部材の先端に形成したり、或い
は、主軸装置31を含む工作機械(図示せず)に固定さ
れた部材とすることができる。
【0027】また、第3の実施形態では、工具Tの温度
を測定するために、工具温度センサSttが自動工具交換
装置101の工具交換アーム103の把持部103aに
配設されている。
【0028】以下、第3の実施形態の作用を工具交換動
作と共に説明する。所定の加工工程が終了すると、NC
装置(図示せず)からの工具交換指令が発せられ、主軸
装置31は自動工具交換装置101との間での工具交換
動作を行うための工具交換位置に移動する。主軸装置3
1が工具交換位置に移動すると、自動工具交換装置10
1が作動して、主軸35の工具装着孔35aに装着され
ている工具Tが、工具交換アーム103の工具把持部1
03aにより把持される。
【0029】このとき、図3に示すように、工具Tの少
なくとも一部が工具受容部38aにより包囲されるよう
に、主軸装置31と部材38を相対的に位置決めする。
すなわち、部材38が固定された部材である場合には、
図3に示すように工具交換位置に部材38を配置、固定
し、工具Tの少なくとも一部が工具受容部38aにより
包囲されるように主軸装置31が移動する。また、部材
38が、図2に示した主軸加熱アーム27または主軸冷
却アーム29に類似する機構により、図3に示す位置に
移動できる場合には、主軸装置31が工具交換位置に移
動した後に、好ましくは工具交換アーム103の移動と
同時に、工具Tの少なくとも一部を工具受容部38aに
より包囲するように部材38を移動する。部材38が工
具交換アーム103に一体的に形成されている場合に
は、工具交換動作が開始されることにより自動的に部材
38は図3に示す工具交換位置に移動する。
【0030】上述のように、主軸装置31、部材38、
工具交換アーム103が図3に示す相対位置関係になる
と、冷却流体供給源39aから冷却流体通路39を介し
て工具Tの表面に冷却流体が供給され工具Tが冷却され
る。これにより工具Tの外径が縮小して、工具Tが工具
装着孔35aから抜去可能となる。このとき、工具温度
センサSttが工具Tの表面温度を監視しており、工具T
の表面温度が所定温度に低下すると、工具交換アーム1
03が回転軸105に沿って下動して、工具Tが工具装
着孔35aから抜去される。
【0031】次いで、工具交換アーム103が回転軸1
05を中心として回転することにより、旧工具Tが新工
具(図示せず)と交換され、工具交換アーム103が回
転軸105に沿って上動し、新工具が工具装着孔35a
内に挿入される。新工具が工具装着孔35a内に挿入さ
れると、電熱コイル37に電力が供給され、新工具にお
いて工具受容部38aにより包囲された部分が加熱され
る。これにより、新工具の外径が拡大し、新工具が工具
装着孔35aに把持される。このとき、加熱される新工
具の表面温度を工具温度センサSttにより監視し、工具
表面の温度が所定温度になるように、電熱コイル37に
よる加熱が制御される。
【0032】次に、本発明第4の実施形態による主軸装
置先端部の略示断面図である図4を参照すると、主軸装
置41は、既述の実施形態と同様に、フロントベアリン
グ43a及び図示しないリヤベアリングを介して主軸ハ
ウジング43に回転可能に支持された主軸45を具備し
ている。主軸45の先端部には、工具Tを装着する概ね
円筒状の工具装着孔45aが主軸45の中心軸線Oに対
して同心に形成されている。一方、主軸ハウジング43
において、主軸45のクランプ部に対面する部分には、
第1の実施形態と同様に、主軸45のクランプ部を加
熱、冷却して工具装着孔45aを拡縮するための主軸加
熱、冷却手段として、電熱コイル47および冷却流体通
路49が設けられている。また、工具装着孔45aに対
して工具Tを着脱、交換するために、既述した実施形態
と同様の自動工具交換装置101が配設されている。
【0033】第4の実施形態では、第1の実施形態と同
様の構成に加えて、既述した第3の実施形態と同様の工
具Tを加熱、冷却して工具Tの外径を拡縮し、工具装着
孔45aに工具Tを着脱可能に装着するための工具加
熱、冷却手段が設けられている。すなわち、主軸ハウジ
ング43の外部の部材51に、電熱コイル57および冷
却流体通路59が設けられている。部材51は、工具T
を受容、包囲する工具受容部51aを有する環状または
U字状の部材であって、電熱コイル57は工具受容部5
1aの内面または内面に隣接して設けられ、冷却流体通
路59は部材51内に穿設されている。部材51は、第
3の実施形態と同様に、自動工具交換装置101の工具
交換アーム103と一体に形成したり、工具交換アーム
103とは別体に回転可能に設けられた腕部材の先端に
形成したり、或いは、主軸装置41を含む工作機械(図
示せず)に固定された部材とすることができる。
【0034】また、第4の実施形態では、主軸45のク
ランプ部の温度および工具Tの温度を測定するために、
主軸温度センサStsと、工具温度センサSttが、主軸ハ
ウジング43と、自動工具交換装置101の工具交換ア
ーム103の把持部103aにそれぞれ配設されてい
る。
【0035】以下、第4の実施形態の作用を工具交換動
作と共に説明する。所定の加工工程が終了すると、NC
装置(図示せず)からの工具交換指令が発せられ、主軸
装置41は自動工具交換装置101との間での工具交換
動作を行うための工具交換位置に移動する。主軸装置4
1が工具交換位置に移動すると、自動工具交換装置10
1が作動して、主軸45の工具装着孔45aに装着され
ている工具Tが、工具交換アーム103の工具把持部1
03aにより把持される。
【0036】このとき、第3の実施形態と同様に、工具
Tの少なくとも一部が工具受容部51aにより包囲され
るように、主軸装置41と部材51を相対的に位置決め
する。主軸装置41、部材51、工具交換アーム103
が図4に示す相対位置関係になると、前記電源装置から
電熱コイル47に電力が供給され、主軸45のクランプ
部が加熱される。主軸45のクランプ部の加熱と同時
に、冷却流体供給源59aから冷却流体通路59を介し
て工具Tの表面に冷却流体が供給され、工具Tの表面が
冷却される。
【0037】これにより工具装着孔45aが拡大すると
共に工具Tの外径が縮小して、工具Tが工具装着孔45
aから抜去可能となる。このように、第4の実施形態で
は、工具装着孔45aの内径を拡大すると共に工具Tの
外径を縮小するために、工具装着孔45aの内径と工具
Tの外径の寸法差を第1から第3の実施形態に比較して
大きくすることができ、工具Tが工具装着孔45aから
抜去し易くなる。
【0038】主軸45のクランプ部を加熱すると共に、
工具Tの表面を冷却するとき、主軸温度センサStsが主
軸45のクランプ部の温度を監視すると共に、工具温度
センサSttが工具Tの表面温度を監視しており、主軸4
5のクランプ部の温度が前記所定温度に上昇し、かつ、
工具Tの表面温度が所定温度に低下すると、工具交換ア
ーム103が回転軸105に沿って下動して、工具Tが
工具装着孔45aから抜去される。
【0039】次いで、工具交換アーム103が回転軸1
05を中心として回転することにより、旧工具Tが新工
具(図示せず)と交換され、工具交換アーム103が回
転軸105に沿って上動し、新工具が工具装着孔45a
内に挿入される。新工具が工具装着孔45aに挿入され
ると、冷却流体が冷却流体供給源49aから冷却流体通
路49を介して前記加熱されたクランプ部に適用され、
前記加熱されたクランプ部が冷却される共に、電熱コイ
ル57に電力が供給され、工具受容部51aにより包囲
された新工具の部分が加熱される。これにより、工具装
着孔45aが縮小すると共に、新工具の外径が拡大し、
新工具が工具装着孔45aに把持される。
【0040】このとき、主軸45のクランプ部の温度を
主軸温度センサStsにより監視すると共に、加熱される
新工具の表面温度を工具温度センサSttにより監視し、
前記クランプ部の温度および工具表面の温度が所定温度
になるように、冷却流体による冷却および電熱コイル4
7による加熱が制御される。
【0041】第4の実施形態では、主軸45のクランプ
部の加熱、冷却と、工具Tの加熱、冷却は位相が反対に
なっており、クランプ部が加熱されるとき工具Tが冷却
され、クランプ部が冷却されるとき工具Tが加熱される
ようになっているが、クランプ部と工具Tの熱膨張率が
大きく異なる場合、特に、工具Tのシャンク部が鉄−ニ
ッケル合金やセラミック等の熱膨張率の小さな材料から
形成されている場合には、この熱膨張率の差を利用し
て、主軸45のクランプ部の加熱、冷却と、工具Tの加
熱、冷却を同位相にて実施することができる。また、主
軸45のクランプ部の加熱、冷却と、工具Tの加熱、冷
却を同位相にて実施する場合において、主軸45のクラ
ンプ部と工具Tとの間で温度差ができるように加熱、冷
却を行ってもよい。
【0042】以上、主として工具を主軸の工具装着孔に
把持させるための主軸加熱、冷却手段および工具加熱、
冷却手段に関して本発明の好ましい実施形態を説明した
が、このように、主軸または工具若しくはその両者の熱
膨張収縮を利用して、工具を主軸の工具装着孔に把持さ
せる構成では、径方向の寸法の変化が小さいために、工
具を工具装着孔に挿入、抜去するために比較的大きな力
が必要となることがある。そのために、工具交換アーム
103の工具把持部103aから工具Tに単に摩擦力に
よってのみ力が伝達される構成では、工具Tを工具装着
孔15a、25a、35a、45aから抜去したり、ま
た、工具装着孔へ挿入できない可能性がある。そこで、
図5、6によれば、工具交換アーム103の把持部10
3aと工具Tとの間に工具係止手段が設けられている。
【0043】すなわち、図5では、工具Tの表面には環
状部材Taが挿着されており、工具交換アーム103の
把持部103aには、工具Tの環状部材Taを受承する
受承部107が形成されている。把持部103aが工具
Tを把持したときに、工具Tの環状部材Taと受承部1
07とが係合することにより、工具交換アーム103が
回転軸105に沿って昇降する際に、工具Tを抜去、挿
入する力が有効に伝達され、工具Tと工具装着孔との間
のクリアランスが小さくとも、工具Tを工具装着孔から
抜去、または、工具装着孔へ挿入することが比較的容易
に可能となる。
【0044】また図6では、工具Tの外周にはV溝Tb
が形成されており、工具交換アーム103の把持部10
3aには、工具TのV溝Tbに嵌合する突起部109が
形成されている。この実施形態においても、把持部10
3aが工具Tを把持したときに、V溝Tbと突起部10
9とが係合することにより、工具交換アーム103が回
転軸105に沿って昇降する際に、工具Tを抜去、挿入
する力が有効に伝達され、工具Tと工具装着孔との間の
クリアランスが小さくとも、工具Tを工具装着孔から抜
去、または、工具装着孔へ挿入することが比較的容易に
可能となる。ここで、工具Tの外周に環状部材TaやV
溝Tbを設ける代わりに、工具交換アーム103の把持
部103aに弾性部材を設け、工具交換アーム103に
工具Tを弾性的に把持するようにしてもよい。
【0045】次に、本発明第5の実施形態による主軸装
置の断面図である図7を参照すると、主軸装置201
は、フロントベアリング203aおよびリヤベアリング
203bを介して主軸ハウジング203に回転可能に支
持された主軸205を具備しており、主軸205の先端
部には、工具Tを装着する概ね円筒状の工具装着孔20
5aが主軸205の中心軸線Oに対して同心に形成され
ている。一方、主軸ハウジング203において、主軸2
05のクランプ部に対面する部位には、第1および第4
の実施形態と同様に、主軸205のクランプ部を加熱、
冷却して工具装着孔205aを拡縮するための主軸加
熱、冷却手段として、電熱コイル207および冷却流体
通路209が設けられ、電熱コイル207は前記電源装
置に接続され、冷却流体通路209は冷却流体供給源2
11に接続されている。また、工具装着孔205aに対
して工具Tを着脱、交換するために、既述した実施形態
と同様の自動工具交換装置101が配設されている。
【0046】第5の実施形態は、主軸205の工具装着
孔205aへの工具Tの装着方法は第1および第4の実
施形態と同様であるので、その説明は省略し、既述の実
施形態との相違点のみを以下に詳細に説明する。つま
り、主軸205をその内部から冷却する軸芯冷却および
主軸205を主軸ハウジング203に対して回転支持す
るフロントベアリング203aおよびリヤベアリング2
03bを主軸205の内部から供給される冷却流体で潤
滑、冷却するアンダレース潤滑を行う構成、さらには自
動工具交換装置101の工具交換アーム103の両把持
部103a、103bに工具Tを把持する構成が相違す
るのである。
【0047】主軸205の内部にはその軸線方向に有底
状の中空穴205bが形成され、中空穴205bは工具
装着孔205aと連通している。また、主軸205に
は、中空穴205bから主軸205の半径方向に延びる
流路205cが形成され、流路205cとフロントベア
リング203aおよびリヤベアリング203bの内輪と
の間の主軸205の外周部には環状溝205d、205
eがそれぞれ形成されている。さらに、フロントベアリ
ング203aおよびリヤベアリング203bの内輪に
は、その半径方向に延び、環状溝205d、205eに
開口する流路203c、203dが形成されている。
【0048】ここで、主軸205の軸芯冷却、フロント
ベアリング203aおよびリヤベアリング203bのア
ンダレース潤滑の作用を説明する。冷却流体は、冷却流
体供給源213から主軸205の後端部に設けられたロ
ータリジョイント215を介して主軸205の中空穴2
05bに供給され、主軸205をその内部から冷却す
る。そして、中空穴205bへの供給圧力と主軸205
の回転による遠心力とで流路205c、環状溝205
d、205e、流路203c、203dを通って、フロ
ントベアリング203aおよびリヤベアリング203b
の内部に達して、その転動体等の潤滑、冷却を行い、適
宜の手段でフロントベアリング203aおよびリヤベア
リング203bの外部に回収される。
【0049】次いで、自動工具交換装置101の工具交
換アーム103の把持部103a、103bに工具Tを
把持する構成を説明する。図5および6では、工具交換
アーム103の把持部103a、103bに工具Tを受
承または嵌合して把持するのに対して、第5の実施形態
では、工具交換アーム103の把持部103a、103
bを加熱、冷却して拡縮するための加熱、冷却手段とし
て、電熱コイル217および冷却流体通路219が設け
られている。つまり、主軸加熱、冷却手段で主軸205
の工具装着孔205aを加熱、冷却して工具装置孔20
5aを拡縮し、工具装着孔205aに工具Tを把持する
のと同様の作用で、工具交換アーム103の把持部10
3a、103bを加熱、冷却して拡縮し、把持部103
a、103bに工具Tを把持するものである。
【0050】すなわち、自動工具交換装置101で旧工
具Tと新工具T′との交換を行うに際して、まず、前記
電源装置に接続された電熱コイル217に電力が供給さ
れ、把持部103aが加熱されて拡大し、旧工具Tが挿
入可能な状態となる。その後、工具交換アーム103を
回転軸105に沿って上動させ把持部103aに旧工具
Tを挿入するとともに、冷却流体供給源221から冷却
流体通路219を介して把持部103aに冷却流体を供
給し、把持部103aを冷却する。これにより把持部1
03aが縮小して旧工具Tを把持することができる。そ
して、既述の要領で主軸205の工具装着孔205aか
ら旧工具Tを抜去可能な状態とした後に、工具交換アー
ム103を回転軸105に沿って下動、回転させ、旧工
具Tと新工具T′との交換を行う。新工具T′が主軸2
05の工具装着孔205aに挿入された後に、旧工具T
を把持したときと同様に、既述の要領で主軸205の工
具装着孔205aに新工具T′を装着するとともに、前
記電源装置に接続された電熱コイル217に電力を供給
し、把持部103aを加熱して拡大させ、把持部103
aから新工具T′を解放する。以上は、工具交換アーム
103を有する自動工具交換装置において、工具交換ア
ーム103の把持部103a、103bの加熱、冷却に
よる工具Tの把持方法を説明したが、工具マガジンにお
ける工具Tの把持部に、該把持部を加熱、冷却する装置
を設けておけば、工具交換アーム103を用いずに工具
交換を行う場合にも応用ができる。
【0051】第5の実施形態では、主軸205を回転駆
動する手段として、主軸ハウジング203の内周部に取
り付けられたステータ223と主軸205の外周部に取
り付けられたロータ225とからなる、いわゆるビルト
インモータを示している。これに代わり、主軸ハウジン
グ203に設けられた主軸回転用モータと主軸205の
後端部とをカップリング等で連結し、主軸205を回転
駆動させてももちろん構わない。
【0052】ここで、第5の実施形態で採用した軸芯冷
却、アンダレース潤滑、および工具交換アーム103の
把持部103a、103bにおける工具Tの把持方法
は、第2の実施形態のように、工具Tの表面を加熱、冷
却してクランプ部に工具Tを把持させる場合や、第3の
実施形態のように、クランプ部の加熱、冷却と工具Tの
表面の加熱、冷却とを反対の位相もしくは同位相で行わ
せて、クランプ部および工具Tを拡縮してクランプ部に
工具Tを把持させる場合でも採用することができること
は言うまでもない。また、軸芯冷却を行う構成を採用し
ている場合には、主軸冷却手段として冷却流体通路を設
けずに、主軸の中空穴に供給された冷却流体を工具装着
孔にそのまま供給できるので、主軸の工具装着孔から工
具Tを抜去可能な状態にするときに、主軸の工具装着孔
を比較的簡単にその内部から冷却することができる。主
軸温度センサStsおよび工具温度センサSttは、必要に
応じて適宜位置に設けられればよい。
【0053】主軸15、25、35、45、205を製
作するに際して、主軸を加熱して、すなわち主軸の工具
装着孔に工具を挿入、把持する状態で、主軸の工具装着
孔を所望形状に加工するようにすれば、主軸の工具装着
孔に工具を実際に把持したときに、工具装着孔に工具が
しっかりと密着する等して、高速回転時の回転精度を向
上させることができる。また、主軸を加熱したとき、主
軸の工具装着孔の先端部と根元部とではその変形量が異
なることがあるので、これを傾向付けして仕上加工すれ
ば、主軸の工具装着孔に対するより高精度な工具の装着
を実現できる。
【0054】以上、本発明の好ましい実施形態を説明し
たが、本発明はこの実施形態に限定されず、本発明の精
神と範囲とを逸脱することなく種々の変形、改良が可能
であることは当業者の当然とするところである。例え
ば、既述の実施形態では、主軸加熱手段または工具加熱
手段として電熱コイルを説明したが、本発明はこれに限
定されず、誘導コイルや加熱流体を用いることができ
る。
【0055】また、既述の実施形態では冷却流体として
空気を説明したが、空気以外にも水、クーラント、冷却
油等を用いることができる。さらに、主軸の工具装着孔
を加熱して拡大させ、工具を挿入した後に、冷却流体等
の主軸冷却手段で主軸の工具装着孔を積極的に冷却せず
に、自然放熱により主軸の工具装着孔が冷却するのを待
って、主軸の工具装着孔に工具を把持させる方法もあ
る。一方、工具の表面を冷却して縮小させ、主軸の工具
装着孔に挿入した後に、電熱コイル等の工具加熱手段で
工具の表面を積極的に加熱せずに、自然に工具が加熱
(膨張)するのを待って、主軸の工具装着孔に工具を把
持させる方法もある。
【0056】主軸温度センサSts、工具温度センサStt
の取付位置は、第1から第4の実施形態に示した位置に
限られず、例えば主軸温度センサSts、工具温度センサ
ttの両方が主軸ハウジングに取り付けられたり、とに
かく工具交換動作や実際の加工等の妨げとならない位置
に設けられていればよい。主軸頭の温度を監視する主軸
頭温度センサを設け、その監視結果に基づいて、主軸頭
の熱変位補正を行うことも可能である。当然のごとく、
主軸温度センサS ts、工具温度センサSttの監視結果に
基づいて、主軸の熱変位補正や工具長補正を行うことも
できる。
【0057】回転工具Tとしてはボールエンドミルやド
リルを用いることができる。第1から第5の実施形態
は、主軸が垂直軸線の回りに回転可能な場合を説明した
が、主軸が水平軸線の回りに回転可能な場合でも適用で
きることは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、主軸に工具を装着する
に際して、主軸の先端に形成された工具装着孔に直接的
に工具を装着、すなわち主軸または工具を加熱手段・冷
却手段により冷却、加熱して、主軸の工具装着孔または
工具を拡縮させ、主軸の工具装着孔に工具を着脱可能に
把持させるようにしたので、主軸への工具の装着に工具
ホルダが不要となり、主軸の外径を小さくでき、高速回
転に有利な主軸装置が得られる。また、工具ホルダが不
要であることから、主軸の内部にドローバーやコレット
チャック等を設ける必要がなく、主軸装置の構造を簡素
化でき、主軸の回転バランスが安定した主軸装置が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施形態による主軸装置先端部の
略示断面図である。
【図2】本発明第2の実施形態による主軸装置先端部の
略示断面図である。
【図3】本発明第3の実施形態による主軸装置先端部の
略示断面図である。
【図4】本発明第4の実施形態による主軸装置先端部の
略示断面図である。
【図5】工具交換アームの把持部と工具との間に設けた
工具係止手段の一例を示す断面図である。
【図6】工具交換アームの把持部と工具との間に設けた
工具係止手段の別の一例を示す断面図である。
【図7】本発明第5の実施形態による主軸装置の断面図
である。
【符号の説明】
11…主軸装置 13…主軸ハウジング 15…主軸 15a…工具装着孔 17…電熱コイル 19…冷却流体通路 101…自動工具交換装置 103…工具交換アーム 103a、103b…把持部 Sts…主軸温度センサ Stt…工具温度センサ T…工具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 和雅 神奈川県愛甲郡愛川町三増359番地の3 株式会社牧野フライス製作所内 Fターム(参考) 3C002 DD06 JJ04 KK01 LL12 3C032 DD00 3C045 FD20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸頭に回転可能に支持された主軸を有
    する工作機械の主軸装置において、 前記主軸の先端部に形成され、工具を装着する工具装着
    孔と、 前記主軸の工具装着孔の周囲を加熱、冷却して前記工具
    装着孔を拡縮し、前記工具装着孔に前記工具を着脱可能
    に把持させる主軸加熱・冷却手段と、 を具備することを特徴とした工作機械の主軸装置。
  2. 【請求項2】 主軸頭に回転可能に支持された主軸を有
    する工作機械の主軸装置において、 前記主軸の先端部に形成され、工具を装着する工具装着
    孔と、 前記工具を加熱、冷却して工具外径を拡縮し、前記工具
    装着孔に前記工具を着脱可能に把持させる工具加熱・冷
    却手段と、 を具備することを特徴とした工作機械の主軸装置。
  3. 【請求項3】 前記主軸の工具装着孔の周囲を加熱、冷
    却して前記工具装着孔を拡縮させる主軸加熱・冷却手段
    を更に具備した請求項2に記載の工作機械の主軸装置。
  4. 【請求項4】 前記主軸、工具及び主軸頭のうち少なく
    とも1つの温度を測定する温度測定手段を有した請求項
    1から3のいずれか1項に記載の工作機械の主軸装置。
  5. 【請求項5】 前記主軸を加熱して前記主軸の工具装着
    孔に前記工具を把持する状態で前記主軸の工具装着孔を
    所望形状に加工する請求項1から4のいずれか1項に記
    載の工作機械の主軸装置。
  6. 【請求項6】 前記主軸と工具マガジンとの間で前記工
    具を交換する自動工具交換手段を具備するとともに、前
    記自動工具交換手段は交換アーム部材を有し、前記交換
    アーム部材または工具マガジンの工具把持部を加熱、冷
    却して前記工具把持部を拡縮し、前記工具把持部に前記
    工具を着脱可能に把持させる加熱・冷却手段を有し、前
    記主軸と工具マガジンとの間で前記工具を交換する請求
    項1から5のいずれか1項に記載の工作機械の主軸装
    置。
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