JP4628427B2 - 工具アンクランプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工具アンクランプ装置に関し、より特定的には、工作機械の主軸に装着した工具を交換する際に、主軸にクランプされた工具を解放してアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置に関する。
従来から、工具を収納した工具マガジンや自動的に工具を交換可能な工具交換装置を備えた工作機械が知られている。このような工作機械の主軸は、当該主軸に装着された工具を工具交換装置によって自動的に交換できるように、工具を自動的に着脱可能な構造を有している。工作機械の主軸に装着された工具を交換する際には、工作機械の主軸から工具を解放する必要があるが、その際に工具交換装置が用いられる。この工具交換装置の一例が、特許第3083921号公報に記載されている。
この工具交換装置は、支持フレームと、モータに接続された回転軸と、この回転軸に形成されたカムと、支持フレームにより支持され、カムにより押圧される上部軸部と、上部軸部により押圧されるドローバーと、ドローバーを上方に付勢する皿バネと、上部軸部をドローバーから離間させる方向に押圧する支持スプリングと、切削油を供給する油供給機構とを備えている。
このように構成された工具交換装置は、工具のアンクランプ動作が終了すると、カムの外周面と、上部軸部との接触位置が上方に変位する。そして、支持スプリングからの押圧力により、上部軸部がドローバーに対して離間する方向に変位する。そして、皿バネからの押圧力により、ドローバーが上方に変位する。そして、交換された工具が主軸に把持される。
特許第3083921号公報
上記特許第3083921号公報に記載された工具着脱装置においては、支持スプリングは、上部軸部の中心線から離間した部分を上方に向けて押圧するように配置されている。このため、上部軸部がドローバーに対して近接または離間するように摺動する際に、上部軸部が傾斜し易く、支持フレームとの間でガタが生じやすく、良好に摺動し難いという問題があった。
なお、上記支持スプリングを、上部軸部の中心線を中心に環状配置して、上部軸部と支持フレームとの間でガタが生じることを抑制する方法が考えられる。
しかし、各支持スプリングの特性が全く同じとは限らないため、各支持スプリングから上部軸部に加えられる応力にばらつきが生じやすい。このため、上記方法によっても、上部軸部と支持フレームとの間で、生じるガタを良好に抑制することは困難なものとなっている。
このように、上部軸部が良好に摺動し難いと、アンクランプ動作において、上部軸部がドローバーを良好に押圧し難くなり、工具をアンクランプ状態とするために必要な動力がドローバーに伝達され難くなる。これにより、主軸に把持された工具を良好にアンクランプ状態とすることができないという問題が生じる。
ここで、上記工具交換装置においては、加工の際に、上部軸部はドローバーから離間した位置に退避する必要があるが、上記のように、上部軸部が良好に摺動しないことを考慮して、上部軸部の退避量にマージンを予め加えておく必要がある。このため、工具をアンクランプする際に、上部軸部がドローバーに達するまでに時間を要し、工具をアンクランプ状態とするのに時間がかかるという問題があった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータからの動力をドローバーに伝達する動力伝達部材を良好に摺動させることができ、短時間で工具をアンクランプ状態とすることができる工具アンクランプ装置を提供することである。
本発明に係る工具アンクランプ装置は、工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置であって、モータと、モータに接続された回転軸と、回転軸に設けられたカムと、カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、中心軸線が動力伝達部材の中心線と一致し、カムの押圧力と対抗するように配置された弾性部材と、動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な押圧部材と、押圧部材により押圧され、工具をアンクランプ状態とする出力軸とを備える。上記動力伝達部材は、その径方向の中央部に第1凹部を有し、フレームは、第1凹部内に位置する支持部を有し、弾性部材は、支持部と動力伝達部材との間に位置する第1凹部内に配置される。本発明に係る工具アンクランプ装置は、他の局面では、工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置である。工具アンクランプ装置は、モータと、モータに接続された回転軸と、回転軸に設けられたカムと、カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、中心軸線が動力伝達部材の中心線と一致し、カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、第1押圧部材により押圧され、工具をアンクランプ状態とする出力軸とを備える。上記動力伝達部材は、フレームより出力軸側に突出する脚部と、脚部の外表面に形成され、脚部から拡径する方向に突出する突出部とを有し、フレームは、動力伝達部材の外周面側に配置され、突出部より出力軸側に位置する支持部を有し、弾性部材は、支持部と突出部との間に配置される。本発明に係る工具アンクランプ装置は、他の局面では、工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置である。工具アンクランプ装置は、モータと、モータに接続された回転軸と、回転軸に設けられたカムと、カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、中心軸線が動力伝達部材の中心線と一致し、カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、第1押圧部材により押圧され、工具をアンクランプ状態とする出力軸と、工具に油を供給可能な油供給機構を備える。上記油供給機構に油を供給する供給通路が、フレームに形成される。本発明に係る工具アンクランプ装置は、他の局面では、工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置である。工具アンクランプ装置は、モータと、モータに接続された回転軸と、回転軸に設けられたカムと、カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、中心軸線が動力伝達部材の中心線と一致し、カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、第1押圧部材により押圧され、工具をアンクランプ状態とする出力軸と、フレームフレームに設けられた中空状の他のフレームとにより規定された収納室とを備え上記回転軸は、収納室内に設けられたベアリングを介して、回転可能に支持されており、収納室内にベアリングより上方にまで潤滑油が充填される。好ましくは、上記収納室には、回転軸が挿入される第1貫通孔と、動力伝達部材が挿入される第2貫通孔とが形成され、回転軸の外表面と第1貫通孔の開口縁部との間を閉塞可能な第1シール部材と、動力伝達部材の外表面と第2貫通孔の開口縁部との間を閉塞可能な第2シール部材とをさらに備える。本発明に係る工具アンクランプ装置は、工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置である。工具アンクランプ装置は、モータと、モータに接続された回転軸と、回転軸に設けられたカムと、カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、中心軸線が動力伝達部材の中心線と一致し、カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、第1押圧部材により押圧され、工具をアンクランプ状態とする出力軸と、工具に気体を供給可能な気体供給機構とを備え上記気体供給機構に気体を供給する供給通路が、フレームに形成される。本発明に係る工具アンクランプ装置は、工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置である。モータと、モータに接続された回転軸と、回転軸に設けられたカムと、カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、中心軸線が動力伝達部材の中心線と一致し、カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、第1押圧部材により押圧され、工具をアンクランプ状態とする出力軸と、回転軸に取り付けられた部材と、回転軸と、カムとのいずれかの表面に形成された第2凹部と、第2凹部に向けて付勢され、一部が第2凹部内に受け入れられる第2押圧部材と備える。好ましくは、押圧部材を第2凹部内に保持可能な保持機構をさらに備える。好ましくは、上記保持機構は、表面のうち、第2凹部に対して回転軸の回転方向前方側に隣り合う位置に設けられ、第2押圧部材から回転方向と反対方向に受ける押圧力が、他の部分より大きい抵抗領域を含む。好ましくは、上記保持機構は、負荷をかけた状態でモータを作動させることができ、かつ回転軸に所定の負荷をかける負荷機構を含む。
本発明に係る工具アンクランプ装置によれば、ドローバーにモータからの動力を伝達する動力伝達部材を良好に摺動させることにより、ドローバーにモータからの動力を良好に伝達することができ、短時間で主軸に把持された工具をアンクランプ状態とすることができる。
実施の形態1に係る工具アンクランプ装置の断面図である。 図1のピストン付近を拡大した工具アンクランプ装置の断面図である。 図2のカムの回転軸線に対して垂直な方向の断面図である。 押圧部材の変形例を示す、工具アンクランプ装置の断面図である。 実施の形態2に係る工具アンクランプ装置の断面図である。 図5のVI−VI線における断面図である。 実施の形態3に係る工具アンクランプ装置の回転軸付近の断面図である。 図7のVIII−VIII線における断面図である。 本実施の形態3に係る工具アンクランプ装置の第1変形例を示す断面図である。 図9に示された例において、部材の一部を拡大した断面図である。 本実施の形態3に係る工具アンクランプ装置の第2変形例を示す断面図である。
(実施の形態1)
図1から図4を用いて、本実施の形態1に係る工具アンクランプ装置100について説明する。図1は、本実施の形態に係る工具アンクランプ装置100の断面図である。この図1に示されるように、工具アンクランプ装置100は、工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とする装置であり、モータ1と、このモータ1に変速機2を介して接続された回転軸3と、この回転軸3に設けられたカム4と、このカム4に押圧されて移動可能とされ、径方向の中央部に凹部5aを有するピストン(動力伝達部材)5と、このピストン5を取り囲むように設けられたフレーム10と、ピストン5にその径方向に挿通され、フレーム10に固定された支持部材(支持部)12と、ピストン5と支持部材12との間に位置する凹部5a内に配置され、ピストン5をモータ1側に付勢する弾性部材7と、ピストン5からの動力により、駆動され、工具をアンクランプ状態とするドローバー(出力軸)15と、主軸22に把持された工具25に油を供給する油供給機構26とを備えている。主軸22は、主軸ヘッド21内に挿入されており、この主軸22の下端部には、工具25が把持されている。
フレーム10の上面には、中空状のフレーム(他のフレーム)9が固定されている。このフレーム9と、フレーム10と、ピストン5の上面とにより、収納室9aが形成されており、この収納室9a内には、回転軸3と、カムフォロア6とが配置されている。
図2は、図1のピストン5付近を拡大した工具アンクランプ装置100の断面図である。この図2に示されるように、フレーム9には、回転軸3が挿入される貫通孔9bが形成されており、この貫通孔9bの内周縁部には、オイルシール(第1シール部材)32が配置されている。このオイルシール32は、貫通孔10aの内周縁部と回転軸3の外周面との間の隙間を閉塞して、収納室9a内に充填された潤滑油が、変速機2や外方に漏れることを抑制している。
フレーム10には、ピストン5が挿入され、回転軸3側からドローバー15側に向けて貫通する貫通孔10aが形成されており、この貫通孔10aの回転軸3側の開口部を覆うように、フレーム9が配置されている。そして、この貫通孔10aの内周面には、オイルシール(第2シール部材)31が形成されている。このオイルシール31は、貫通孔10aの内周面と、ピストン5の外周面との間の隙間を閉塞して、収納室9a内に充填された潤滑油が外方に漏れ出すことを抑制している。そして、フレーム9の上面には、収納室9a内に潤滑油を供給する給油ポート9Aが形成されている。
モータ1は、ドローバー15の上端部側に配置されており、変速機2は、モータ1の下面側に配置されている。このように、動力源としてのモータ1と、変速機2とがドローバー15の上端部側に配置されているため、工具アンクランプ装置100の設置面積を小さく抑えることができる。さらに、変速機2をモータ1の下面側に配置することにより、工具アンクランプ装置100の設置面積の低減をさらに促進することができる。
そして、変速機2に接続された回転軸3は、フレーム9の側面に形成された貫通孔9bに挿入されて、収納室9a内に配置されている。この回転軸3は、フレーム9の内壁面に設けられたベアリング3aを介して、収納室9a内に回転可能に支持されている。そして、収納室9a内の潤滑油は、ベアリング3aより上方の位置Lまで充填されており、ベアリング3aが潤滑油により浸漬されている。このため、ベアリング3aと回転軸3との間に生じる摩擦を低減することができ、モータ1からの動力を、回転軸3の回転動力に変換することができ、さらに、回転軸3が回転する際に、回転軸3に振動が生じることを抑制することができる。また、このように、ベアリング3aを潤滑油内に浸漬することにより、長時間の間、メンテナンスを施さなくとも、ベアリング3aと回転軸3との間の摩擦を低減することができる。
カム4は、回転軸3の外周面上に固定されており、このカム4の下面側にピストン5が配置されている。ピストン5のカム4側の端部には、カム4の外周面と摺接して、モータ1からの動力をピストン5に伝達するカムフォロア6が設けられている。
カムフォロア6は、ピストン5の上端面に配置された軸部6aと、ベアリング6cを介して、この軸部6aに回転可能に支持された筒部6bとを備えている。このカムフォロア6は、収納室9a内に配置されており、ベアリング6cも、収納室9a内に充填された潤滑油に浸漬されている。このため、筒部6bと、軸部6aとの間に生じる摩擦が低減されている。これにより、回転軸3からカムフォロア6に与えられる動力が減ぜられることなく、良好にピストン5に伝達することができる。さらに、カムフォロア6がカム4に沿って変位する際に、カムフォロア6に振動等が生じることを抑制することができる。
ピストン5は、フレーム10に形成された貫通孔10a内に摺動可能に配置されており、このピストン5は、回転軸3側からドローバー15側に向けて配置され、有底円筒状に形成されている。ピストン5は、カムフォロア6が固定された天面5dと、この天面5dの周縁部に形成され、凹部5aを取り囲むように形成された脚部5bと、この脚部5bの側面に形成された貫通孔5cとを備えている。このピストン5は、ピストン5の中心線O2とドローバー15の中心線Oとが一致するように配置されている。そして、貫通孔10aの中心線O5も、中心線Oおよび中心線O2と一致するように配置されている。なお、ドローバー15の中心線Oとは、工具25のアンクランプ動作の際に、ドローバー15が摺動する方向に延在する中心線であり、ピストン5の中心線O2とは、アンクランプ動作の際に、ピストン5が摺動する方向に延在する中心線である。また、中心線Oと中心線O2と、中心線O5とが一致しているとは、実質的に一致していることを意味しているのであり、物理的に完全に一致している場合に限られない。
凹部5aの中心線O3は、ドローバー15の中心線Oと一致するように形成されている。なお、凹部5aの中心線O3とは、アンクランプ動作の際に、ピストン5が摺動する方向に延在する中心線である。また、中心線O3と、中心線Oとが一致するとは、実質的に一致することであり、物理的に完全に一致する場合に限られない。
たとえば、コイルバネ等の弾性部材7の中心線O4は、ドローバー15の中心線Oと一致するように配置されている。すなわち、弾性部材7は、中心線Oの周囲を取り囲むように配置されている。そして、弾性部材7とピストン5との接触箇所は、中心線Oを中心として、対称的に位置しており、弾性部材7からピストン5に加えられる付勢力は、中心線Oを中心に対称的に分布することになる。特に、ピストン5に押圧力を加える弾性部材7は、単体とされているため、弾性部材7からピストン5に加えられる押圧力の分布にばらつきが生じ難いものとなっている。
ここで、ピストン5の中心線O2が、中心線Oと一致するように配置されており、弾性部材7からピストン5に加えられる付勢力も、中心線Oを中心に対称的に分布しており、かつ、ピストン5が摺動する貫通孔10aの中心線O5が中心線Oと一致するように配置されている。このため、アンクランプ動作の際に、ピストン5は、貫通孔10aの内周面との間でガタが生じることなく、中心線Oに沿って良好に摺動する。
なお、本実施の形態1においては、弾性部材7として、コイルバネを用いた例を示しているが、これに限られない。すなわち、弾性部材7からピストン5に加えられる押圧力の分布が、中心線Oを中心に対称的に分布するように、弾性部材7を配置すればよく、このような押圧力を加えることができる弾性部材であればよい。
脚部5bの下端部側の外周面上には、ドローバー15を中心線O方向に押圧する押圧部材5b1が設けられている。この押圧部材5b1の下端部は、ドローバー15に形成された段差部15aに当接可能とされている。この脚部5bの外周面上には、ネジ部が形成されており、押圧部材5b1の内周面上には、脚部5bに形成されたネジ部と螺合するネジ部が形成されている。このため、押圧部材5b1を回動することにより、中心線Oに沿って位置を調整することができる。そして、固定ナット5gにより、位置調整された押圧部材5b1の位置が固定される。加工時の際には、ドローバー15が中心線Oを中心に回転するため、押圧部材5b1はドローバー15の段差部15aから、中心線O方向に距離a離間した位置に退避している。
ここで、上記のように、アンクランプ動作の際に、ピストン5は、ガタを生じることなく良好に変位するため、ピストン5の位置は、正確に制御されており、アンクランプ動作終了時においては、ピストン5を所定の位置に正確に退避させることができる。このため、距離aを設定する際に、ピストン5に生じるガタ等の不具合を考慮したマージンを、加える必要が無く、距離aを小さくすることができる。
このように、距離aを小さく抑えることにより、工具25をアンクランプする際に、押圧部材5b1が、ドローバー15に接触するまでの時間を短くすることができる。このため、工具25をアンクランプするために要する時間を短時間とすることができ、さらに、工具25を交換するために要する時間も短時間とすることができる。
なお、押圧部材5b1は、上記のようなものに限られない。たとえば、図4は、押圧部材5b1の変形例を示す、工具アンクランプ装置100の断面図である。この図4に示されるように、この押圧部材5b2は、ピストン5の脚部5bの内周面側に配置されており、円筒状に形成されている。押圧部材5b2の外周面上には、脚部5bの内周面上に形成されたネジ部と螺合するネジ部が形成されており、中心線O方向の位置が調整可能とされている。
図2において、油供給機構26は、ドローバー15に形成され、切削油やクーラント等の油が流通する油流通路26bと、ドローバー15のうち、ピストン5側の端部に配置されたロータリージョイント26aとを備えている。ロータリージョイント26aは、一部が油流通路26b内に挿入されたジョイント26a1と、このジョイント26a1上に設けられ、ジョイント26a1からの回転力の伝達が抑制されたジョイント26a2とを備えている。
ジョイント26a1は、油流通路26bに接続される油流通路51を備え、油流通路26bに嵌め込まれる筒部47と、この筒部47の上端部に形成され、筒部47の径より大径に形成された膨出部48とを有している。膨出部48の上端面には、たとえば、セラミックス等からなる接触部46が環状に形成されている。
ジョイント26a2は、油流通路51に連通する油流通路52を備えており、筒部50と、この筒部50の下端部に形成され、筒部50の径より大径に形成された膨出部49とを備えている。この膨出部49の下端面には、接触部46に対応する、たとえば、セラミックス等からなる接触部45が、環状に設けられている。ジョイント26a2の膨出部49と、支持部材12との間には、コイルバネ等の弾性部材30が配置されており、この弾性部材30は、ジョイント26a2をドローバー15側に向けて押圧している。このため、ジョイント26a2が、ジョイント26a1に押圧されて、油流通路52と油流通路51との接続が確保されている。
接触部45と、接触部46とは、互いに接するように配置されている。そして、接触部45と、接触部46とがいずれも、セラミックスなどから形成されているため、接触部45と接触部46との間の摩擦が低減されている。このため、工具25を用いて加工する際に、ジョイント26a1が、ドローバー15と共に回転する一方で、ジョイント26a2が、ジョイント26a1から周方向に受ける応力が低減され、ジョイント26a2が周方向に回転することが抑制されている。なお、ジョイント26a1およびジョイント26a2は、いずれの中心線も中心線Oと一致するように配置されている。
支持部材12は、貫通孔5cに挿通され、油流通路12a1が形成されたプレート12aと、このプレート12aに固定され、凹部5a内に配置されたジョイント支持部材12bとを備えている。プレート12aの中心線O方向の厚みは、ピストン5に形成された貫通孔5cの中心線O方向の長さよりも小さく形成されている。また、プレート12aの中心線Oと直交する方向の幅は、貫通孔5cの周方向と略一致しており、プレート12aにより、貫通孔5cが形成されたピストン5は、プレート12aにより、周方向に回転することが抑制されている。このように、ピストン5が周方向に回転することが抑制されているため、ピストン5の上端部に配置されたカムフォロア6がカム4に対して相対的に回転することが抑制されている。このため、カムフォロア6の筒部6bと、カム4の外周面との接触部分が、線状となり、カム4からカムフォロア6への動力の伝達が良好になされる。すなわち、ピストン5が中心線Oを中心に回転することにより、カム4の外周面と、カムフォロア6の筒部6bとの接触部分が点状となり、カム4からカムフォロア6への動力の伝達が阻害されることが抑制されている。なお、オイルシール31は、ピストン5が上死点に位置する際に、貫通孔5cより上方に配置されている。
このプレート12aは、ジョイント支持部材12bに形成された貫通孔内に挿入され、プレート12aの周縁部は、フレーム10にボルトなどにより固定されている。また、プレート12aは、ジョイント支持部材12bにもボルト等により固定されている。このため、プレート12aおよびジョイント支持部材12bは、アンクランプ動作中にわたって、一定位置に位置している。ジョイント支持部材12bは、プレート12aに形成された油流通路12a1と連通する油流通路12b1を備えている。この油流通路12b1は、ジョイント支持部材12bの下面において、ドローバー15に向けて開口しており、ジョイント支持部材12b内にて、中心線O上に延在している。この油流通路12b1内にジョイント26a2の筒部50が挿入されており、ジョイント26a2は、ドローバー15の摺動方向に沿って摺動可能なように、ジョイント支持部材12bにより支持されている。
ドローバー15が上死点に位置する際に、筒部50のうち、油流通路12b1内に位置する部分の中心線O方向の長さは、ドローバー15がアンクランプ動作間に中心線O方向に摺動する長さより長く設定されている。このため、工具のアンクランプ動作中にドローバー15が摺動したとしても、ジョイント26a2がジョイント支持部材12bから脱落することが抑制されている。
凹部5aのうち、天面5dのドローバー15と対向する下面と、ジョイント支持部材12bの上端面との間には、コイルバネ等の弾性部材7が配置されている。すなわち、凹部5aのうち、ジョイント支持部材12bと、天面5dの下面との間に位置する領域は、弾性部材7を収納する弾性部材収納室5a1とされている。この弾性部材収納室5a1の径は、ドローバー15の径より大径に形成されている。このため、弾性部材収納室5a1内に収納された弾性部材7の径も、ドローバー15の径より大径とすることができる。ジョイント支持部材12bは、アンクランプ動作中においても、一定の位置に位置する一方で、ピストン5は、中心線O方向に沿って摺動するため、ピストン5が摺動することにより、弾性部材7が収縮し、ピストン5に押圧力を及ぼす。ここで、弾性部材7がピストン5に加える押圧力も、中心線Oを中心に大径の円状に分布するため、ピストン5は、バランスが取られた状態で、貫通孔10a内を摺動することができる。
フレーム10は、ロッド36を介して主軸ヘッド21に固定されており、円筒状に形成された筒状部10bを備え、筒状部10b内をピストン5が摺動可能に配置されている。この筒状部10bのドローバー15側の下端部は、ピストン5が上死点に位置している際に、貫通孔5cよりドローバー15側に位置するように形成されている。このように、フレーム10の貫通孔10aの内壁面と、ピストン5の外周面とが接触する面積が確保されている。このため、アンクランプ動作の過程において、ピストン5が貫通孔10aの内壁面により案内され、ピストン5が中心線O方向に良好に移動することができる。
図1において、ドローバー15は、主軸22に形成された貫通孔22a内に配置されている。貫通孔22aは、ドローバー15が挿入される挿入部22a1と、この挿入部22a1より下端部側に形成され、挿入部22a1より大径に形成された退避部22a2と、この退避部22a2より下端部側に形成され、工具25を把持するテーパ部22a3とを備えている。
ドローバー15は、主軸22内に配置された複数の皿バネ16により支持部材12側に押圧されている。工具25は、被加工物を切削等するツール23と、このツール23が固定されたツールホルダ24と、ツールホルダ24に設けられ、主軸22により把持されるシャンク19と、ツールホルダ24に設けられたプルロッド18とを備えている。この工具25内には、切削油またはクーラント等の油が流通する油流通路25aが形成されており、油流通路25aの開口部がプルロッド18の上端部に形成されている。
そして、図2に示す油流通路26bと油流通路25aとが連通している。また、プルロッド18には、僅かに拡径した係止部18aが形成されており、プルロッド18の外周面上には、コレット17が配置されている。このコレット17には、係止部18aに係合する係止部17aが形成されている。
図3は、図2のカム4の回転軸線O1に対して垂直な方向の断面図である。この図3に示されるように、カム4の外周面4aは、回転軸3の回転軸線O1に対して偏心するように形成されている。
カム4の外周面4aのうち、回転軸線O1から最も離間した点4a1近傍では、点4a1から外周面4aの周方向の距離に対する、回転軸線O1からの距離の変動率は、外周面4aの他の領域における変動率より小さく抑えられている。
上記のように構成された工具アンクランプ装置100の動作について説明する。図1において、主軸22の下端部に把持された工具25を工具マガジン等に収納されている他の工具と交換する際には、まず、主軸22に把持された工具25をアンクランプ状態にする必要がある。工具25をアンクランプ状態とする初期状態においては、図3に示すカム4の外周面4aのうち、回転軸線O1からの距離が最も小さい点4a2が、図2に示すカムフォロア6に当接している。この際、ピストン5は、弾性部材7からの押圧力により、上死点に位置している。
そして、カム4が回転軸線O1を中心に回動すると、外周面4aのうち、カムフォロア6と当接する部分と回転軸線O1との距離は、漸次大きくなる。このため、ピストン5は、弾性部材7からの押圧力に抗して、ドローバー15側に向けて下降する。ピストン5がドローバー15に向けて変位すると、押圧部材5b1がドローバー15に当接する。この際、押圧部材5b1と、ドローバー15の段差部15aとの間の距離aは、小さく設定されているため、アンクランプ動作の開始時から早期に、押圧部材5b1がドローバー15を押圧する。そして、ドローバー15が、皿バネ16からの押圧力に抗して、下方に変位する。
ドローバー15が下方に変位すると、図2に示すジョイント26a1も下方に変位する。その一方で、ジョイント26a2は、弾性部材30により下方に付勢されているので、ジョイント26a2も、ジョイント26a1に当接した状態で下方に変位する。
図1において、ドローバー15が下方に変位すると、コレット17もドローバー15により押圧され、下方に変位する。そして、主軸22内に形成された退避部22a2にコレット17の係止部17aが退避することにより、コレット17と、プルロッド18との係合が解除される。そして、カムフォロア6に当接するカム4の外周面の位置が、図3に示す点4a1に位置する際に、図1に示す工具25が主軸22からアンクランプされる。
ここで、カム4の外周面のうち、点4a1付近においては、回転軸線O1からの距離は、僅かに変動するように形成されている。このため、工具25をアンクランプ状態とする際に、カム4がカムフォロア6を変位させる距離は、小さく抑えられており、カム4が回転する際に、モータ1にかかる負担が小さく抑えられている。このため、カム4の外周面4aのうち、点4a1付近と、カムフォロア6とが接触している際には、カム4は良好に回動する。このように、カム4が良好に回動することにより、モータ1からの動力が、カム4を介して確実にカムフォロア6に伝達される。このため、カムフォロア6が確実に変位して、ピストン5をドローバー15に向けて変位させることができる。これにより、ドローバー15を確実に下方に変位させることができ、工具25をアンクランプ状態とすることができる。
このように、工具25がアンクランプ状態となった後、さらに、カム4は回転軸線O1を中心に回動する。このため、図3において、図2に示すカムフォロア6と、カム4の外周面4aとの接触位置の回転軸線O1からの径は、漸次小さくなる。このため、図2において、カム4がカムフォロア6から退避するように変位して、カムフォロア6がカム4から受ける押圧力が低減される。この際、ドローバー15は、皿バネ16からの押圧力により、上方に変位する。さらに、ピストン5も、ドローバー15および押圧部材5b1を介して、皿バネ16からの押圧力により、上方に変位する。カム4からの押圧力がさらに低減されると、ピストン5が皿バネ16からの押圧力により、さらに上方に変位することとなり、図1に示す工具25のシャンク部19が主軸22のテーパ部22a3に当接する。このように、主軸22に工具25が把持されると、ドローバー15は上方に変位できなくなる。そして、弾性部材7の押圧力により、ドローバー15の段差部15aと、押圧部材5b1とが離間され、加工時に、ドローバー15の回転運動が、ピストン5に伝達することを抑制されている。ここで、ピストン5は、良好に中心線Oに沿って移動可能に設けられているため、ピストン5に生じるガタを考慮したマージンを取る必要が無く、段差部15aと、押圧部材5b1の下面との距離aを小さく抑えることができる。これにより、押圧部材5b1を退避させるのに要する時間を短時間とすることができ、交換された新たな工具を把持するクランプ動作を短時間で終了することができる。
上記のように、構成された工具アンクランプ装置100を備えた工作機械が被加工物を加工する際には、図1において、主軸22が工具25を把持した状態で中心線Oを中心に回転する。そして、油供給機構26から工具25に切削油等が供給されて、良好に加工を行なうことができる。なお、プレート12aは、加工時およびアンクランプ動作時のいずれの際においても、所定位置に位置しており、変位しないものとなっている。このため、このプレート12aに形成された油流通路12a1に接続される図示されないパイプが揺動することが抑制されている。このため、接続されるパイプが損傷することを抑制することができる。
なお、本実施の形態1においては、油供給機構26は、工具25に切削油を供給して、被加工物と、ツール23との間に生じる摩擦を低減したり、また、工具25にクーラントを供給して、ツール23が高温となることを抑制したりするが、これに限られない。たとえば、油供給機構26に替えて、工具25にエアを供給するエア供給機構としてもよい。この場合には、支持部材12に形成された油流通路12a1,12a2がエア流通路として機能する。このように、エア供給機構を設けることにより、切屑を吹き飛ばすことができ、良好に加工を行なうことができる。また、上記油供給機構26の場合と同様に、エア源と、エア流通路との間を接続するパイプが破損することを抑制することもできる。
(実施の形態2)
図5および図6を用いて、本実施の形態2に係る工具アンクランプ装置200について、説明する。図5は、本実施の形態2に係る工具アンクランプ装置200の断面図である。この図5に示されるように、ピストン5は、フレーム9の下端面に形成された貫通孔9d内に挿入された天面5dと、天面5dの下端部に形成され、天面5dの径より大径に形成された鍔部5hと、この鍔部5hの周縁部から下方に向けて延在する複数の軸部5eと、この軸部5eの下端部に接続された筒状の脚部5bとを備えている。図6は、図5のVI−VI線における断面図である。この図6に示されるように、天面5dの外周縁部に沿って、たとえば、4箇所に軸部5eが配置されている。図5において、脚部5bの上端部の外周面には、脚部5bの径方向に突出する突出部5fが形成されている。
フレーム10は、円板状に形成された天面部10fと、この天面部10fの下面に形成され、下方に向けて突出する柱部10cと、天面部10fの下面に形成され、ピストン5の脚部5bの周囲を覆うように形成された支持部12Aとを備えている。
柱部10cは、筒状の脚部5bの内壁面と摺接するように配置されている。このため、ピストン5と、柱部10cとの接触面積が確保されており、ピストン5が柱部10cの外周面に案内され、良好に中心線Oに沿って摺動することができる。
天面部10fの上面には、ピストン5の鍔部5hが収納される凹部10dが形成されており、この凹部10dの底部には、軸部5eが挿入される貫通孔10eが形成されている。柱部10cは、円柱状に形成されており、円筒状の脚部5b内に配置されている。この柱部10cおよび天面部10fには、油供給機構26に切削油やクーラントなどを供給する油流通路12a1が形成されている。このように、油流通路12a1が形成されたフレーム10は、上記実施の形態1に係る工具アンクランプ装置100と同様に、主軸ヘッド21に固定されており、アンクランプ動作間にわたって、一定の位置に位置している。このため、この油流通路12a1に接続されるパイプが揺動等することが抑制されている。
支持部12Aは、脚部5bの周囲を覆うように形成された筒部12cと、この筒部12cの下端部に形成され、筒部12cの開口部を縮径するように突出する突出部12dとを備えている。この突出部12dは、鍔部5fよりドローバー15側に位置している。
そして、この突出部12dと、脚部5dに形成された鍔部5fとの間に、コイルバネ等の弾性部材7が配置されている。すなわち、弾性部材7は、脚部5bの外周面に沿って配置されており、弾性部材7の上端部は、突出部5fにより支持されており、弾性部材7の下端部は、突出部12dにより支持されている。つまり、コイル状に形成された弾性部材7の中央部に脚部5bが挿入されている。このため、弾性部材7が収縮する際においても、弾性部材7内に脚部5bが挿入されているため、弾性部材7が座屈することを抑制することができる。
弾性部材7は、弾性部材7の中心線O4と中心線Oとが一致するように配置されており、ピストン5も、ピストン5の中心線O2と、中心線Oとが一致するように配置されている。このため、本実施の形態2に係る工具アンクランプ装置200も、上記実施の形態1に係る工具アンクランプ装置100と同様に、ピストン5にガタ等の不具合が生じることが抑制されている。なお、上記構成以外の構成は、上記実施の形態1に係る工具アンクランプ装置100と同様に構成されており、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
このように構成された工具アンクランプ装置200は、上記実施の形態1に係る工具アンクランプ装置100と同様に、良好にピストン5を中心線Oに沿って摺動させることができ、押圧部材5b2と、段差部15bとの間の距離を小さく抑えることができ、短時間でアンクランプ動作を終了することができる。
(実施の形態3)
図7および図8を用いて、実施の形態3に係る工具アンクランプ装置300について説明する。なお、上記実施の形態1および2に係る工具アンクランプ装置100、200と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7は、回転軸3付近の断面図であり、図8は、図7のVIII−VIII線における断面図である。
図7および図8に示されるように、この工具アンクランプ装置300は、回転軸3の外表面に固定された筒状の固定部材40と、この固定部材40に向けて付勢されたカムフォロア(押圧部材)13とを備えており、この固定部材40の外表面には、ピストン5の上端部に設けられたカムフォロア6を押圧する偏心したカム4と、同心円状に形成された部材4Bとが設けられている。図8において、部材(カム部材)4Bの外周面4bは、回転軸線O1を中心に同心円状に形成されており、外周面4bには、複数の凹部4b1、4b2が形成されている。凹部4b1と凹部4b2は、回転軸線O1を中心に対称に配置されている。
なお、本実施の形態3においては、部材4Bを設けて凹部4b1、4b2を形成しているが、部材4Bを設けずに、カム4に凹部4b1、4b2を形成してもよく、また、回転軸3の外表面上に凹部4b1、4b2を形成してもよい。
そして、図7において、フレーム9の上面側には、収納室9aに連通する貫通孔9c内に挿入された有底円筒状の筐体11と、筐体11に形成された凹部11a内に配置されたコイルバネ等の弾性部材14と、弾性部材14により押圧され、カムフォロア13を部材4Bに向けて押圧する押圧部材29と備えている。筐体11は、貫通孔9cの開口径より大径に形成された天面11Aと、この天面11Aに連設され、貫通孔9c内に挿入されると共に、凹部11aを規定する筒部11Bとを備えている。カムフォロア13は、筐体11に回転可能に支持された回転軸13bと、この回転軸13bに回転可能に支持された筒部13aとを備えている。図8に示す凹部4b1、4b2は、筒部13aの一部を受け入れ可能とされている。
このように構成された工具アンクランプ装置300においては、加工時等の際では、図1に示されたモータ1の駆動は停止しており、凹部4b1内にカムフォロア13の筒部13aの一部が入り込んでおり、回転軸3の回動が抑制されている。この際、図3に示すカム4の外周面4aのうち、点4a2と、カムフォロア6とが当接している。そして、図1において、工具25を主軸22からアンクランプする際には、まず、モータ1が駆動し、回転軸3が回動すると共に、図8において、カムフォロア13の筒部13aと凹部4b1との係合が解除される。
そして、回転軸3がさらに回動して、カムフォロア6の筒部6bと、カム4の外周面4aの外周面4aとの当接位置が、図3に示すカム4の外周面4aの点4a1の近傍なると、モータ1の駆動が停止する。モータ1の駆動が停止しても、慣性により、回転軸3はさらに回転する。
このように、モータ1の駆動が停止する際には、部材4Bの外周面4bに形成された凹部4b2の近傍と、カムフォロア13とが当接しており、さらに、回転軸3が回動することにより、凹部4b2内に、カムフォロア13の筒部13aが入り込み、回転軸3の回動を停止させることができる。そして、工具25のアンクランプ状態を維持することができ、工具25の交換作業を行なうことができる。
このように、工具25のアンクランプ動作の際に、モータ1の駆動制御は、開始時にONとして、工具25をアンクランプする直前にOFF状態とするのみでよく、カムフォロア13の筒部13bが凹部4b2内に入り込むことにより、正確に工具25をアンクランプさせた状態で維持することができる。
そして、工具25の交換が終了した後、新たな工具25をクランプする際には、モータ1がON状態となり、回転軸3が回動し、筒部13aと凹部4b2との係合状態が解除される。さらに、回転軸3が回動して、カム4とカムフォロア6との当接位置が図3に示す点4a2の近傍に位置すると、モータ1の駆動が停止する。モータ1の駆動が停止した際においても、慣性により回転軸3は回動し、回転軸3と、図3に示すカム4の外周面4aの点4a2とが当接して、工具25のクランプ動作が終了する。この際、カムフォロア13の筒部13a内が凹部4b1内に入り込み、回転軸3の回動が停止して、工具25のクランプ状態が維持される。
このように、工具25のアンクランプ動作、交換動作およびクランプ動作にわたって、モータ1の制御は、ON・OFF制御のみでよく、モータ1の駆動の制御を容易に行なうことができる。また、凹部4b1および凹部4b2内に筒部13bが入り込むことにより、工具25のアンクランプ状態および、クランプ状態を維持することができる。
図9は、本実施の形態3に係る工具アンクランプ装置300の第1変形例を示す断面図であり、図10は、図9に示された例において、部材4Bの一部を拡大した断面図である。この図9および図10に示す工具アンクランプ装置300では、図8に示す例と異なり、部材4Bの周面には、径方向に膨出する膨出部4f、4gが形成されている。この膨出部4fは、図10に示すように、部材4Bの回転方向に向かうに従って、径r1が大きくなる第1裾部4f1と、この第1裾部4f1に対して回転方向後方側に位置し、回転方向に向かうに従って径r1が小さくなる第2裾部4f2と、第1裾部4f1と第2裾部4f2との間に位置する凹部4b1とを備えている。また、膨出部4gも、膨出部4fと同様に形成されている。
このように、凹部4b1、4b2が膨出部4f、4gの頂点部に形成されているため、カムフォロア13は、凹部4b1、4b2にはまり込む際に、弾性部材14の付勢力に抗して天面11A側に押圧される。このため、カムフォロア13が部材4Bに加える押圧力は、膨出部4f、4gの第1裾部4f1を登るに従って大きくなる。
第1裾部4f1の外周面は、部材4Bの回転方向に対して交差するように傾斜しているため、カムフォロア13から部材4Bに加えられた押圧力は、部材4Bの回転方向と反対方向の分力を有する。このため、モータ2の駆動が停止した状態において、部材4Bおよび回転軸3等の慣性力が低減される。
このように、回転軸3および部材4B等の慣性力が低減されるため、図7に示す回転軸3および部材4Bが慣性力で回転しているときに、カムフォロア13が凹部4b1、4b2を通り越すことを抑制することができる。これにより、カムフォロア13と凹部4b1、4b2とを確実に係合させることができ、回転軸3を所定の位置で停止させることができる。
すなわち、アンクランプ動作時間およびクランプ動作時間の短縮化が図られ、モータ1の駆動がOFFとされたときの部材4Bおよび回転軸3の回転速度が速く、慣性力が大きい場合であっても、正確に回転軸3の回転を停止させることができる。これにより、アンクランプ状態およびクランプ状態を維持することができる。
なお、図9において、部材4Bの外周面4bのうち、膨出部4f、4gとの間に位置する部分は、膨出部4f、4gよりも小径とされた小径部4hとされている。この小径部4hは、径r2が一定とされた円弧状とされている。このため、アンクランプ動作およびクランプ動作中に、小径部4h上をカムフォロア13が滑らかに転動する。
この図9および図10に示す例に限られず、例えば、部材4Bの外周面のうち、凹部4b1、4b2に対して、回転方向前方にカムフォロア13の回転の抵抗となるような部分を形成してもよい。
図11は、本実施の形態3に係る工具アンクランプ装置300の第2変形例を示す断面図である。この図11に示す例においては、回転軸3に常に負荷を加える負荷機構70がさらに設けられている。
この負荷機構70は、回転軸3を回転可能に支持する軸受け73と、軸受け73の一部を押圧する押圧部材72と、この押圧部材72を軸受け73に向けて付勢する付勢手段としての皿ばね71と備えている。
軸受け73は、回転軸3の外周面に固定されるリング76と、リング76より大径とされたリング74と、リング76とリング74との間に配置された複数の転動部材75とを備えている。
転動部材75は、円錐台形状とされており、押圧部材72側に向かうに従って小径となるように配置されている。
リング76の外周面も、押圧部材72側に向かうに従って小径となるようにテーパ状とされており、リング74の内周面も、押圧部材72側に向かうに従って小径となるようにテーパ状とされている。
押圧部材72は、リング74に向けて進退可能とされており、皿ばね71によって付勢されている。押圧部材72がリング74を押圧すると、リング74の内周面が転動部材75をリング76側に向けて押圧する。このため、リング76と転動部材75との間の摩擦が大きくなり、回転軸3の回転に負荷がかかることになる。
回転軸3に加えられる負荷は、モータ2の出力よりも小さく、負荷機構70による負荷をかけた状態でも、モータ2は回転軸3を回転させることができ、アンクランプ動作およびクランプ動作を行うことができる。
そして、アンクランプ動作およびクランプ動作の終了直前にモータ2の駆動が停止した際に、負荷機構70が回転軸3に負荷を加えることによって回転軸3の慣性力を低減する。すなわち、図11に示す例においては、アンクランプ動作およびクランプ動作の全動作過程に亘って、モータ2の駆動力より小さい負荷を回転軸3に加える負荷機構70を設けている。これにより、カムフォロア13が図8に示す凹部4b1、4b2を通り越すことを防止して、回転軸3を所定の位置で停止させることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、工作機械の主軸に装着した工具を交換する際に、主軸にクランプされた工具を解放してアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置に好適である。
1 モータ、2 変速機、3 回転軸、4 カム、5 ピストン、5a 凹部、5b1 押圧部材、5b 脚部、5c 貫通孔、6 カムフォロア、7 弾性部材、10 フレーム、12b ジョイント支持部材、12a プレート、12 支持部材、15 ドローバー、16 皿バネ、17 コレット、22 主軸、26a1,26a2 ジョイント 油供給機構、30 弾性部材、100 工具アンクランプ装置。

Claims (10)

  1. 工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置であって、
    モータと、
    前記モータに接続された回転軸と、
    前記回転軸に設けられたカムと、
    前記カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、
    前記動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、
    中心軸線が前記動力伝達部材の中心線と一致し、前記カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、
    前記動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、
    前記第1押圧部材により押圧され、前記工具をアンクランプ状態とする出力軸と、
    備え、
    前記動力伝達部材は、その径方向の中央部に第1凹部を有し、
    前記フレームは、前記第1凹部内に位置する支持部を有し、
    前記弾性部材は、前記支持部と前記動力伝達部材との間に位置する前記第1凹部内に配置された、工具アンクランプ装置。
  2. 工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置であって、
    モータと、
    前記モータに接続された回転軸と、
    前記回転軸に設けられたカムと、
    前記カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、
    前記動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、
    中心軸線が前記動力伝達部材の中心線と一致し、前記カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、
    前記動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、
    前記第1押圧部材により押圧され、前記工具をアンクランプ状態とする出力軸と、
    を備え、
    前記動力伝達部材は、前記フレームより前記出力軸側に突出する脚部と、前記脚部の外表面に形成され、前記脚部から拡径する方向に突出する突出部とを有し、
    前記フレームは、前記動力伝達部材の外周面側に配置され、前記突出部より前記出力軸側に位置する支持部を有し、
    前記弾性部材は、前記支持部と前記突出部との間に配置された工具アンクランプ装置。
  3. 工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置であって、
    モータと、
    前記モータに接続された回転軸と、
    前記回転軸に設けられたカムと、
    前記カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、
    前記動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、
    中心軸線が前記動力伝達部材の中心線と一致し、前記カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、
    前記動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、
    前記第1押圧部材により押圧され、前記工具をアンクランプ状態とする出力軸と、
    前記工具に油を供給可能な油供給機構とを備え、
    前記油供給機構に油を供給する供給通路が、前記フレームに形成された工具アンクランプ装置。
  4. 工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置であって、
    モータと、
    前記モータに接続された回転軸と、
    前記回転軸に設けられたカムと、
    前記カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、
    前記動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、
    中心軸線が前記動力伝達部材の中心線と一致し、前記カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、
    前記動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、
    前記第1押圧部材により押圧され、前記工具をアンクランプ状態とする出力軸と、
    前記フレームと前記フレームに設けられた中空状の他のフレームとにより規定された収納室とを備え、
    前記回転軸は、前記収納室内に設けられたベアリングを介して、回転可能に支持されており、前記収納室内に前記ベアリングより上方にまで潤滑油が充填された工具アンクランプ装置。
  5. 前記収納室には、前記回転軸が挿入される第1貫通孔と、前記動力伝達部材が挿入される第2貫通孔とが形成され、
    前記回転軸の外表面と前記第1貫通孔の開口縁部との間を閉塞可能な第1シール部材と、
    前記動力伝達部材の外表面と前記第2貫通孔の開口縁部との間を閉塞可能な第2シール部材とをさらに備える、請求項に記載の工具アンクランプ装置。
  6. 工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置であって、
    モータと、
    前記モータに接続された回転軸と、
    前記回転軸に設けられたカムと、
    前記カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、
    前記動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、
    中心軸線が前記動力伝達部材の中心線と一致し、前記カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、
    前記動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、
    前記第1押圧部材により押圧され、前記工具をアンクランプ状態とする出力軸と、
    前記工具に気体を供給可能な気体供給機構とを備え、
    前記気体供給機構に気体を供給する供給通路が、前記フレームに形成された工具アンクランプ装置。
  7. 工作機械の主軸にクランプされた工具をアンクランプ状態とすることが可能な工具アンクランプ装置であって、
    モータと、
    前記モータに接続された回転軸と、
    前記回転軸に設けられたカムと、
    前記カムに押圧されて軸方向に移動可能な動力伝達部材と、
    前記動力伝達部材を取り囲むように配置されたフレームと、
    中心軸線が前記動力伝達部材の中心線と一致し、前記カムの押圧力と対向するように配置された弾性部材と、
    前記動力伝達部材に設けられ、該動力伝達部材の中心線方向の位置を調整可能な第1押圧部材と、
    前記第1押圧部材により押圧され、前記工具をアンクランプ状態とする出力軸と、
    前記回転軸に取り付けられた部材と、前記回転軸と、前記カムとのいずれかの表面に形成された第2凹部と、
    前記第2凹部に向けて付勢され、一部が前記第2凹部内に受け入れられる第2押圧部材と、
    備えた工具アンクランプ装置。
  8. 前記第2押圧部材を前記第2凹部内に保持可能な保持機構をさらに備えた、請求項に記載の工具アンクランプ装置。
  9. 前記保持機構は、前記表面のうち、前記第2凹部に対して前記回転軸の回転方向前方側に隣り合う位置に設けられ、前記第2押圧部材から前記回転方向と反対方向に受ける押圧力が、他の部分より大きい抵抗領域を含む請求項に記載の工具アンクランプ装置。
  10. 前記保持機構は、負荷をかけた状態で前記モータを作動させることができ、かつ前記回転軸に所定の負荷をかける負荷機構を含む、請求項に記載の工具アンクランプ装置。
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