JP4130733B2 - 工作機械 - Google Patents

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JP4130733B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断面が円形及び円形以外の形状を有するワークを保持することが出来るチャック装置を装着した工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、旋盤などに装着される工作機械用チャック装置は、断面が円形のワークを保持するために制作されたものが殆どであり、断面が多角形や不定形のワークを保持することは、生爪などの特殊なジョーを使用する場合を除いて、出来なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近、旋盤などの工作機械における加工内容は、複雑高度化する傾向にあり、単なる旋削に加えて、ミーリング、フライス、ドリル加工など多様な加工が可能となっている。
【0004】
しかし、より効率的に加工を行なおうとした場合、第1のチャック装置に保持され、第1工程が加工されたワークを、対向する第2のチャック装置に受け渡しし、当該第2のチャック装置で、第1工程での加工済み部を保持して、それまでチャックで保持されていた未だ加工の行われていない部分について、第2工程での加工を行い、同一の工作機械内で当該ワークに関する全ての加工が終了するようにすることが望まれている。
【0005】
こうした場合、ワークの第2のチャック装置で把持すべき部分は、既に第1工程の加工が完了した部分であり、円形に限らず、多様な形状をしている可能性がある。特に、最近のように、加工内容が多様化すると、その断面形状は円形でない場合が多く、そうしたワークでも適切に把持して第2工程の加工を行う必要がある。
【0006】
しかし、従来の生爪を用いる方法ではワークが変わるたびに生爪を加工する必要があり、非能率的で、多数のワークを加工するには不適当であった。従って、生爪の加工などの手間の掛かる作業を行わずとも、多様な断面形状を有するワークを適切に保持し、加工することの出来る工作機械の開発が望まれていた。
【0007】
本発明は上記事情に鑑み、円形は勿論、多様な断面形状を有するワークを適切に保持し、加工することが出来る工作機械を提供することを目的とする。
【0008】
請求項1の発明は、少なくとも1個の主軸台(2、3)及び工具が装着される刃物台(26)を有し、前記主軸台に主軸(5、9)を回転駆動自在に設け、前記主軸にワーク(7)を保持することの出来るチャック装置(8)が装着された工作機械において、前記チャック装置(8)は、軸心(CT2)を中心に回転駆動可能な本体(11)を有し、該本体に2個以上のスライド部材(21又は21、22)を、スライド部材駆動手段(19、20)を介して前記本体の軸心に対して放射方向に移動自在に設け、前記各スライド部材にワーク把持部材(25)を、該スライド部材と共に移動し得るように設け、前記ワーク把持部材に、複数のワーク保持ロッド(25g)を、前記軸心を中心に放射方向に移動駆動自在に設けて構成され
前記スライド部材(20又は21、22)とワーク把持部材(25)との間に、部材移動機構(23)を、該部材移動機構により、前記ワーク把持部材を、前記軸心を中心に放射方向(矢印C、D方向)に移動駆動自在に設けて構成し、
前記部材移動機構は、前記スライド部材に回転自在に支持される調整ネジ(23)を有しており、該調整ネジにワーク把持部材(25)を係合させ、前記調整ネジを回転させることにより、前記ワーク把持部材を、前記軸心を中心に放射方向に移動駆動自在に設けて構成される
【0009】
請求項2の発明は、少なくとも1個の主軸台(2、3)及び工具が装着される刃物台(26)を有し、前記主軸台に主軸(5、9)を回転駆動自在に設け、前記主軸にワーク(7)を保持することの出来るチャック装置(8)が装着された工作機械において、前記チャック装置(8)は、軸心(CT2)を中心に回転駆動可能な本体(11)を有し、該本体に2個以上のスライド部材(21又は21、22)を、スライド部材駆動手段(19、20)を介して前記本体の軸心に対して放射方向に移動自在に設け、前記各スライド部材にワーク把持部材(25)を、該スライド部材と共に移動し得るように設け、前記ワーク把持部材に、複数のワーク保持ロッド(25g)を、前記軸心を中心に放射方向に移動駆動自在に設けて構成し、
前記スライド部材(20又は21、22)とワーク把持部材(25)との間に、部材移動機構(23)を、該部材移動機構により、前記ワーク把持部材を、前記軸心を中心に放射方向(矢印C、D方向)に移動駆動自在に設けて構成し、
前記部材移動機構には、外部から操作可能な操作部(23a)が設けられ、
前記刃物台(26)に、係合操作手段(27)を着脱自在に設け、該係合操作手段(27)には、前記操作部(23a、25e)に係合自在な係合部(27a)が回転駆動自在に設けて構成される。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2記載の発明において、前記係合操作手段(27)は、前記刃物台(26)における前記工具(29)が装着される部位と同一の部位に装着されて構成される。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3記載の発明において、前記工具が装着される部位は、回転工具が装着される部位であることを特徴として構成される。
【0012】
請求項5の発明は、少なくとも1個の主軸台(2、3)及び工具が装着される刃物台(26)を有し、前記主軸台に主軸(5、9)を回転駆動自在に設け、前記主軸にワーク(7)を保持することの出来るチャック装置(8)が装着された工作機械において、前記チャック装置(8)は、軸心(CT2)を中心に回転駆動可能な本体(11)を有し、該本体に2個以上のスライド部材(21又は21、22)を、スライド部材駆動手段(19、20)を介して前記本体の軸心に対して放射方向に移動自在に設け、前記各スライド部材にワーク把持部材(25)を、該スライド部材と共に移動し得るように設け、前記ワーク把持部材に、複数のワーク保持ロッド(25g)を、前記軸心を中心に放射方向に移動駆動自在に設けて構成し、
前記ワーク保持ロッド(25g)は、作動液体の封入された液体シリンダ駆動手段(25b、25f)により移動駆動自在に設けられ、
前記液体シリンダ駆動手段は、各ワーク把持部材内に形成されたシリンダ(25b、25f)を有しており、該シリンダに前記ワーク保持ロッド(25g)が往復移動自在に係合しており、前記シリンダには、ピストン(25c)がピストン操作手段(25d)により外部から往復駆動自在に係合し、
前記ピストン操作手段には、外部から操作可能な操作部(25e)が設けられ、
前記刃物台(26)に、係合操作手段(27)を着脱自在に設け、該係合操作手段(27)には、前記操作部(23a、25e)に係合自在な係合部(27a)が回転駆動自在に設けて構成される。
【0013】
請求項6の発明は、請求項5記載の発明において、前記係合操作手段(27)は、前記刃物台(26)における前記工具(29)が装着される部位と同一の部位に装着されて構成される。
【0014】
請求項7の発明は、請求項6記載の発明において、前記工具が装着される部位は、回転工具が装着される部位であることを特徴として構成される。
【0026】
請求項1の発明によると、ワーク保持ロッド(25g)により、円形以外の多様な断面形状に加工された部分を介してワーク(7)を保持することが可能となり、円形以外の加工断面形状を有するワークを、生爪を用いることなく、当該加工済みの異形断面部分を把持した形で、加工を行うことが可能となる。従って、第1及び第2工程の加工を、ワークを主軸間で受け渡しつつ、単一の工作機械で連続して行うことが可能となり、加工作業の飛躍的な効率化が可能となる。また、部材移動機構(23)により、ワーク把持部材(25)を、ワークに近接した位置まで迅速に移動させることが出来る。また、ワーク保持ロッド(25g)の移動ストロークを、大きくしなくても、ワーク(7)の径方向(矢印C、D方向の寸法)の変動に対応することが出来、ワーク把持部材の小型化に寄与することが出来る。さらに、調整ネジ(23)を回転させることにより、ワーク把持部材(25)の径方向(矢印C、D方向)の移動が可能となる。
【0027】
請求項2の発明によると、ワーク保持ロッド(25g)により、円形以外の多様な断面形状に加工された部分を介してワーク(7)を保持することが可能となり、円形以外の加工断面形状を有するワークを、生爪を用いることなく、当該加工済みの異形断面部分を把持した形で、加工を行うことが可能となる。従って、第1及び第2工程の加工を、ワークを主軸間で受け渡しつつ、単一の工作機械で連続して行うことが可能となり、加工作業の飛躍的な効率化が可能となる。また、部材移動機構(23)により、ワーク把持部材(25)を、ワークに近接した位置まで迅速に移動させることが出来る。また、ワーク保持ロッド(25g)の移動ストロークを、大きくしなくても、ワーク(7)の径方向(矢印C、D方向の寸法)の変動に対応することが出来、ワーク把持部材の小型化に寄与することが出来る。さらに、操作部(23a)により、部材移動機構をチャック爪操作用治具(27)などにより外部から簡単に操作することが出来るので、ロボットなどを用いた加工の自動化に寄与することが出来る。またさらに、刃物台(26)に係合操作手段(27)を装着することにより、刃物台を利用してチャック装置(8)のピストン操作手段(25d)や部材移動機構(23)の操作が可能となり、加工の自動化が可能となる。
【0028】
請求項3の発明によると、刃物台(26)の工具が装着される部位を利用して係合操作手段(27)を装着することが出来るので、係合操作手段(27)用に特別な装着機構を設ける必要が無く、構造を簡素化することが出来る。
【0029】
請求項4の発明によると、回転工具を回転駆動する駆動機構を利用して係合操作手段(27)を駆動することが出来るので、係合操作手段(27)用の駆動機構を別に設ける必要が無く、構造を簡素化することが出来る。
【0030】
請求項5の発明によると、ワーク保持ロッド(25g)により、円形以外の多様な断面形状に加工された部分を介してワーク(7)を保持することが可能となり、円形以外の加工断面形状を有するワークを、生爪を用いることなく、当該加工済みの異形断面部分を把持した形で、加工を行うことが可能となる。従って、第1及び第2工程の加工を、ワークを主軸間で受け渡しつつ、単一の工作機械で連続して行うことが可能となり、加工作業の飛躍的な効率化が可能となる。また、液体シリンダ駆動手段(25b、25f)により、ワーク保持ロッド(25g)を確実に移動させ、保持することが出来るので、信頼性が高い。さらに、ピストン操作手段(25d)により外部からワーク保持ロッド(25g)を往復駆動することが可能となるので、ロボットなどを用いた加工の自動化が可能となる。またさらに、刃物台(26)に係合操作手段(27)を装着することにより、刃物台を利用してチャック装置(8)のピストン操作手段(25d)や部材移動機構(23)の操作が可能となり、加工の自動化が可能となる。
【0031】
請求項6の発明によると、刃物台(26)の工具が装着される部位を利用して係合操作手段(27)を装着することが出来るので、係合操作手段(27)用に特別な装着機構を設ける必要が無く、構造を簡素化することが出来る。
【0032】
請求項7の発明によると、回転工具を回転駆動する駆動機構を利用して係合操作手段(27)を駆動することが出来るので、係合操作手段(27)用の駆動機構を別に設ける必要が無く、構造を簡素化することが出来る。
【0043】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
【0045】
図1は本発明が適用される工作機械の一例を示す図、図2から図11は、図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【0046】
工作機械である旋盤1は、図1に示すように、互いに対向する形で設けられた主軸台2、3を有しており、主軸台2、3は、Z軸方向である矢印A、B方向に移動駆動自在に設けられている。主軸台2には、主軸5が、Z軸と平行に設けられた軸心CT1を中心に回転駆動自在に、かつ軸心CT1を中心に任意角度で回転位置決め自在、即ちC軸角度位置決め自在に設けられており、主軸2の先端には、チャック6が装着されている。チャック6には、複数の爪6aが軸心CT1を中心に放射方向である矢印C、D方向に移動駆動自在に設けられている。
【0047】
また、主軸台3には、主軸9が、Z軸と平行に設けられた軸心CT2(軸心CT1と一致)を中心に回転駆動自在に、かつ軸心CT2を中心に任意角度で回転位置決め自在、即ちC軸角度位置決め自在に設けられており、主軸9の先端には、チャック装置8を構成するチャック10が装着されている。
【0048】
チャック10は、円筒形の本体11を有しており、本体11の中心部には、貫通穴12が、その中心を軸心CT2に一致させた形で貫通穿設されている。貫通穴12には、スリーブ13が嵌入しており、スリーブ13の図中左方には、孔13aが穿設されている。孔13aには、その中心を軸心CT2に一致させた形で穿設された油圧供給孔13bが接続しており、孔13aにはセンタ15が軸心CT2とその軸心を一致させた形で矢印A、B方向に摺動自在に嵌入係合している。
【0049】
センタ15には、孔15aが穿設されており、孔15aの図中左端の壁面と孔13aの図中右端の壁面との間には、コイルスプリング16が縮設され、コイルスプリング16は、センタ15を常時矢印A方向に付勢している。センタ15の図中先端には円錐状に形成された突起部15bが形成されており、更に、スリーブ13の図中左端面には、ストップリング17が装着されている。
【0050】
スリーブ13の図中右方の基端部には、ベース19が装着されており、ベース19には、バー19aがその軸心を軸心CT2と一致させる形で設けられている。ベース19の外周部には、係合面9bが、後述する第1の爪に対応する形で、軸心CT2を中心に120゜ピッチで3個形成されており、各係合面9bには、軸20aに矢印G、H方向に回動自在に支持されたカム20が係合している。カム20は、軸心CT2を中心に120゜ピッチで3個設けられており、各カム20には、係合部20bが形成されている。
【0051】
また、本体11には、第1の爪21が、軸心CT2を中心に放射方向である矢印C、D方向に移動自在に支持されており、第1の爪21は、前述のカム20と対向する形で3個設けられている。各爪21の図中右方には、溝21aが穿設されており、溝21aには、前述のカム20の係合部20bが係合している。各第1の爪21には、第2の爪22がそれぞれ装着されており、第2の爪22には、調整ネジ23が回転自在に係合している。
【0052】
調整ネジ23は、チャック10の外周面10a側に形成された断面が四角形の調整穴23aを有しており、また、調整ネジ23の外周部には、送りネジ23cが形成されている。
【0053】
第2の爪22には、更に、第3の爪25が、軸心CT2を中心に放射方向である矢印C、D方向に移動自在に設けられており、第3の爪25の図中右側には、ネジ25aが、前述の調整ネジ23の送りネジ23cと係合する形で形成されている。第3の爪25には、シリンダ25bが形成されており、シリンダ25bには、ピストン25cが矢印C、D方向に摺動自在に嵌入係合している。
【0054】
ピストン25cには、第3の爪25に螺合した操作ロッド25dが相対回転回転自在に係合しており、操作ロッド25dの図中先端はチャック10の外周面10a側に突出し、更にその先端部には断面が四角形の調整穴25eが形成されている。シリンダ25bの図中下方には、サブシリンダ25fが複数形成されており、各サブシリンダ25fには、ピストンロッド25gがサブシリンダ25fの軸心方向である矢印C、D方向に沿って、互いに独立した形で摺動自在に係合している。
【0055】
また、主軸台2、3の図中上方には、刃物台26がZ軸方向である矢印A、B方向及び、Z軸と直交するY軸方向である矢印C、D方向に移動駆動自在に設けられており、刃物台26には、バイト、ドリル、ミーリングなどの通常の切削工具のほかに、チャック爪操作用治具27が着脱自在に装着することが出来る。
【0056】
チャック爪操作用治具27は、先端に、断面が四角形状に形成された操作部27aが形成されており、チャック爪操作用治具27は、回転工具と同様に刃物台26に装着することにより、図示しない駆動装置を介して操作部27aを軸心CT3を中心に矢印E、F方向に任意角度で回転駆動することが出来る。
【0057】
旋盤1などは、以上のような構成を有するので、旋盤1を用いて断面が円形の素材ワーク7を加工する場合には、まず、図2に示すように、素材ワーク7を、主軸台2のチャック6に爪6aを介して装着し、刃物台26に装着されたセンタ穴ドリル(図示せず)により、ワーク7の端面にセンタ穴7aを穿設する。次に、図3に示すように、バイトを29等の切削工具又はミーリング、ドリリングなどの回転工具を刃物台26に装着して、ワーク7に対して第1工程の加工を行う。この際、素材ワーク7は、断面が円形なので、通常のチャック6により、容易に保持することが出来、その状態で、円滑にワーク7の右方部分に対して第1工程の加工を行うことが出来る。
【0058】
こうして、図4に示すように、ワーク7の図中右方部分に対する第1工程の加工が終了したところで、当該第1工程の加工が終了したワーク7を、主軸台3に受け渡しし、それまで主軸台2に保持されていたワーク7の左方の未加工部分について加工を行う。ワーク7の左方部分を加工するには、第1工程の加工が終了して、断面形状が、素材が円形の状態から加工済みの多様な形状に加工されたワーク7の右方部分をチャック10により保持する必要がある。
【0059】
それには、まず、図1に示すように、第1工程の終了したワーク7を保持した状態の主軸台2を、矢印B方向に移動して、ワーク7の先端を、主軸台3のチャック装置8の、複数の解放状態にある第3の爪25に囲まれる形で形成されたワーク保持空間30に挿入する。この際、第3の爪25、第2の爪22及び第12の爪21は、図中C方向に最も移動した解放状態となっており、しかも第3の爪25のピストンロッド25gは、ピストン25cが操作ロッド25dにより、図中C方向に最も移動した状態となっている。従って、ピストンロッド25gの先端のワーク保持部25hは、軸心CT2に対して放射方向に最大に解放された状態、即ち、最も矢印C方向に移動した状態となっており、第1工程の終了したワーク7の先端は、ピストンロッド25gとワーク7が干渉することなく円滑にワーク保持空間30内に挿入される。
【0060】
第1工程の終了したワーク7の先端が、チャック装置8における第3の爪25のワーク保持空間30内に挿入されると、ワーク先端のセンタ穴7aにセンタ15の突起部15bが嵌入係合し、更に、主軸台2を矢印B方向に駆動することにより、センタ15は、コイルスプリング16の弾性に抗する形で矢印B方向に僅かに移動し、ワーク7は、主軸5とセンタ15との間で、ワーク7の軸心が主軸5及び9の軸心CT1、CT2と一致した形で正確に保持される。
【0061】
次に、刃物台26に、チャック爪操作用治具27を装着し、その状態で、刃物台26を矢印A、B及びC、D方向に移動駆動して、チャック爪操作用治具27の先端の操作部27aを第2の爪22の調整ネジ23方向に移動させて、調整穴23a内に嵌入係合させる。
【0062】
この状態で、チャック爪操作用治具27を、矢印F方向に所定回転角度駆動すると、調整ネジ23も矢印F方向に回転して、送りネジ23c、ネジ25aを介して第3の爪25は、矢印D方向、即ち、軸心CT2方向に徐々に移動する。こうして、第3の爪25を徐々にワーク7方向に移動させて、第3の爪25の、ピストンロッド25gの先端のワーク保持部25hがワーク7の外周部に接触する直前まで移動させる。
【0063】
この時点で、チャック爪操作用治具27による調整ネジ23の回転駆動を停止させ、チャック爪操作用治具27を、矢印C方向に退避させると共に、チャック装置8を、軸心CT2を中心にして、所定回転角度回転駆動し、先ほど駆動操作した調整ネジ23に隣接した調整ネジ23とチャック爪操作用治具27を対向させ、同様の手順で、チャック爪操作用治具27を調整ネジ23の調整穴23aに嵌入係合させ、当該調整ネジ23に接続された第3の爪25のワーク保持部25hをワーク7の外周部に接触する直前まで移動させる。
【0064】
同様の手順で、残りの調整ネジ23についても、チャック爪操作用治具27により、対応する第3の爪25のワーク保持部25hをワーク7の外周部に接触する直前まで移動させたところで、図5に示すように、今度は、チャック爪操作用治具27の先端の操作部27aを第3の爪25の操作ロッド25d方向に移動させて、調整穴25e内に嵌入係合させる。
【0065】
この状態で、チャック爪操作用治具27を、矢印F方向に所定回転角度駆動すると、第3の爪25に螺合した操作ロッド25dも矢印F方向に回転して、操作ロッド25dは先端のピストン25cと共に、矢印D方向、即ち、軸心CT2方向に徐々に移動する。すると、シリンダ25b内に充填された圧油の作用により、サブシリンダ25f内のピストンロッド25gが軸心CT2方向に移動して行く。この際、各ピストンロッド25gは、先端のワーク保持部25hが第1工程の終了したワークの加工済み外周部に当接し、その時点で、それ以上軸心CT2方向方向、即ち、矢印D方向への移動は阻止される。しかし、複数のピストンロッド25gの内、未だワーク7と当接していないピストンロッド25gは、既に当接状態となったピストンロッド25gとは無関係に軸心CT2方向に移動して行き、先端のワーク保持部25hがワーク7の加工済み外周部と当接した段階で停止する。
【0066】
あるピストンロッド25gがワーク7の外周部と当接したとしても、少なくとも1本のピストンロッド25gがワーク7の外周部と当接していない状態が維持される限り、既に当接状態にあるピストンロッド25gのワーク保持部25hとワーク7の外周部との間の接触圧力は高まることはなく、シリンダ25b内の圧油のエネルギーは未だワーク7と当接していないピストンロッド25gの駆動に消費され、ワーク7に接触済みのピストンロッド25gから不用意に強い圧力がワーク7に作用することはなく、ワーク7は、その軸心を主軸5、9の軸心CT1、CT2と一致させた形で保持される。
【0067】
これにより、結果的に、一つの爪25の、全てのピストンロッド25gが、ワークの加工形状に沿った形でワーク外周部と当接接触する形となる。この際、ワーク7は、既に述べたように、センタ15及びチャック6により、その軸心が主軸5及び9の軸心CT1、CT2と一致した形で正確に保持されているので、ピストンロッド25gがワーク7の加工済みの輪郭部分と当接したとしても、ワーク7が撓んでしまうようなことがない。
【0068】
第3の爪25の、全てのピストンロッド25gが、ワーク7と軽く当接した状態となったところで、チャック爪操作用治具27による操作ロッド25dの回転駆動を停止させ、チャック爪操作用治具27を、矢印C方向に退避させると共に、チャック装置8を、軸心CT2を中心にして、所定回転角度回転駆動し、先程ピストンロッド25gがワークと当接した第3の爪25に隣接した、第3の爪25の操作ロッド25dとチャック爪操作用治具27を対向させる。
【0069】
この状態で、前述の場合と同様に、チャック爪操作用治具27と操作ロッド25dを係合させて、チャック爪操作用治具27により当該第3の爪25の、全てのピストンロッド25gを、ワーク7と軽く当接した状態にし、更に、残りの第3の爪25の、ピストンロッド25gについても、同様の操作を行なう。こうして、結果的に、図5に示すように、ワーク7の第1工程の終了した部分を、その軸心に対して放射方向から、多数のピストンロッド25gのワーク保持部25hで包み込む形で、全てのピストンロッド25gが僅かにワーク7の外周部と当接接触した状態にする。
【0070】
次に、チャック爪操作用治具27を矢印C方向に退避させ、図6に示すように、ベース19のバー19aを図示しない油圧アクチュエータを介して矢印B方向に引き込む。すると、ベース19の係合面19bと係合しているカム20は、軸20aを介して矢印G方向に回動し、それに伴い、係合部20b、溝21aを介して3個の第1の爪21が、矢印D方向、即ち軸心CT2方向に同期的に移動する。すると、第1の爪21に装着された第2の爪22及び第3の爪25も同様に矢印D方向に移動して、3個の第3の爪25のピストンロッド25gは軸心CT2方向に同期的に押圧される。
【0071】
第3の爪25のピストンロッド25gが設けられているシリンダ25bは、ピストン25cが第3の爪25と螺合した操作ロッド25dにより固定されているので、その容積が固定されており、シリンダ内の圧油が非圧縮性であることを考慮すると、第3の爪25が軸心CT2方向に移動することにより、それまで軽い接触圧での接触状態となっていた各ピストンロッド25gは、第3の爪25の矢印D方向への移動ストロークに対応した圧力でワーク7の外周部と当接係合する形となり、ワークは3個の第3の爪25により、それらに設けられた多数のピストンロッド25gを介して強固に保持される。なお、各爪25のピストンロッド25gは、単一のシリンダ25b内で連通しているので、ワーク7に対する当接圧力は、当所のワーク7の外周部への接触に際した移動ストローク量に係わらず一定に保持される。しかも、第1の爪21の矢印D方向への移動の前は、各ピストンロッド25gとワーク7の外周部との間の接触状態は、ピストンロッド25gが僅かにワーク7の外周部と当接接触した状態なので、その状態での、各爪25のピストンロッド25g間の接触圧力差は、略無視できるものである。このことから、第1の爪21の引き込みに伴う第3の爪25によるワーク7の保持に際して、ピストンロッド25g間に生じるワークとの接触圧力は略均等になり、ワーク7は均等な保持圧力で各爪25に保持される。
【0072】
次に、主軸台2のチャック6の、爪6aを矢印C方向に解放すると、図7に示すように、第1工程の終了したワーク7は、第3の爪25により、その軸心をチャック装置8の軸心CT2に一致させた形で、チャック装置8により確実に保持される。
【0073】
この状態で、図8に示すように、主軸台2、3を互いに離反する方向に相対移動させ、刃物台26にチャック爪操作用治具27に変えて、バイト29、ミーリング、フライス、ドリルなどの工具を装着する。そして、主軸9をワーク7の加工プログラムに従って、所定の回転数で回転駆動し、あるいは所定の回転角度位置で位置決め保持したりして、ワーク7の図中左半分の未だ加工が行われていない部分に対して第2工程の加工を行う。ワーク7は、既に述べたように、第3の爪25により第1工程の加工が終了した部分を介して確実に保持されているので、第2工程の加工は、円滑に行われる。
【0074】
こうして、ワーク7の第2工程が終了したところで、図9に示すように、ハンドリングロボット31により、チャック装置8により保持された第2工程の完了したワーク7を把持し、その状態で、ベース19のバー19aを図示しない油圧アクチュエータを介して矢印A方向に押圧する。すると、ベース19の係合面19bと係合しているカム20は、軸20aを介して矢印H方向に回動し、それに伴い、係合部20b、溝21aを介して3個の第1の爪21が、矢印C方向、即ち軸心CT2を中心に放射方向に、該軸心CT2から遠ざかる方向に同期的に移動する。すると、第1の爪21に装着された第2の爪22及び第3の爪25も同様に矢印C方向に移動して、3個の第3の爪25のピストンロッド25gも矢印C方向に移動し、それまで所定の保持圧で当接係合していたワーク保持部25hも矢印C方向に移動する。
【0075】
これにより、ピストンロッド25gとワーク7の外周部との当接係合関係も解除され、ワーク7は、ハンドリングロボット31により保持された状態となる。そこで、図10に示すように、ハンドリングロボット31を主軸台3に対して相対的に矢印A方向に移動させることにより、加工済みのワーク7をチャック装置8のワーク保持空間30から取り出す。
【0076】
なお、ワーク7の形状により、ベース19による第1の爪21のアンクランプ動作だけでは、ピストンロッド25gとワーク7の外周部が干渉して、ワーク7を矢印A方向に引き出せない場合には、更に、チャック爪操作用治具27を刃物台26に装着して、3個の第2の爪22の、調整ネジ23を矢印E方向にそれぞれ回転させて、第3の爪25を矢印C方向に移動させて、ピストンロッド25gのワーク保持部25hを、ワーク7の外周部と干渉しない位置にまで退避させ、ワーク7を矢印A方向に引き出す。引き出された加工済みワーク7は、機外の適宜なパーツキャッチャーなどに搬出される。
【0077】
こしうして、加工済みのワーク7がチャック装置8から取り出されたところで、第3の爪25が矢印C方向に開放されていない場合には、前述のようにチャック爪操作用治具27により第2の爪22の、調整ネジ23を回転させ、第3の爪25を矢印C方向に開放駆動する。次に、第3の爪25の操作ロッド25dを矢印E方向に回転駆動して、ピストン25cを矢印C方向、即ち軸心CT2から遠ざかる方向に移動させる。すると、図11に示すように、サブシリンダ25f内の各ピストンロッド25gは、矢印C方向に、軸心CT2から遠ざかる方向に移動して、退避位置RPに収納される。これにより、ワーク保持部25hも矢印C方向に退避して、軸心CT2の周辺にワーク保持空間30が大きく開放される。
【0078】
なお、ピストン25cの矢印C方向への移動だけでは、ピストンロッド25gが十分に矢印C方向の退避位置にまで移動しない場合には、各爪25の外周部、操作ロッド25dの調整穴25e付近に開口形成された空気供給路25iを介して、刃物台26等の適宜な作動流体供給手段側から各サブシリンダ25fに圧縮空気を供給して、ピストンロッド25gを強制的に矢印C方向に移動させることもできる。
【0079】
更に、主軸9を中速回転させ、その遠心力で、各ピストンロッド25gを矢印C方向に強制的に移動さて、サブシリンダ25f内に収納する方法もある。
【0080】
また、第2の爪22及び調整ネジ23は、第3の爪25の、軸心CT2方向のストロークが十分確保することが出来る場合には、必要がなく、直接第1の爪21で第3の爪を矢印C、D方向に同期移動させるように構成することもできる。
【0081】
更に、第1,第2及び第3の爪は、第1及び第2の爪を、スライド部材として一体構成としても良く、第1の爪に調整ネジ23を設け、調整ネジ23により、直接第3の爪を矢印C、D方向に移動駆動するように構成することも可能である。
【0082】
なお、チャック装置8の本体11に装着される、第3の爪等のワーク把持部材及び該ワーク把持部材を開閉駆動する第1の爪等のスライド部材は、各3個に限らず、各2個又は各4個以上であってもよい。
【0083】
また、各ワーク把持部材に装着されるピストンロッド25g等のワーク保持ロッドは、各爪について実施例のように一列4本に限らず、複数本設けるようにしてもよい。また、各爪について複数列、図1の紙面と直角方向に配置することも可能である。
【0084】
更に、ワーク保持ロッドを、軸心CT2に対して矢印C方向に後退した退避位置RPに付勢する付勢手段は、空気供給路25iに限らず、コイルバネをワーク保持ロッドを常時矢印C方向に付勢する形で縮設しておき、開放時には、コイルバネの弾性を利用して矢印C方向に移動させるように構成することも可能である。
【0085】
なお、チャック装置8は、図1に示すように、第2工程を行う主軸台3にのみ設けるほかに、主軸台3に加えて第1工程を行う主軸台2側にも装着することが出来る。主軸台2側に装着することにより、素材ワーク7として円形以外の異形断面のものも使用することが出来る。
【0086】
また、工作機械としても、上述の、主軸台が互いに対向した形の工作機械のほかに、単一の主軸台からなる工作機械を用い、当該主軸台の単一主軸にチャック装置8を装着し、円形以外の異形断面ワークをチャック装置8で把持して加工するようにすることもできる。
【0087】
更に、チャック装置8の部材移動機構である調整ネジ23やピストン操作手段である操作ロッド25dを操作するチャック爪操作用治具27は、実施例で述べたように、加工用の工具が交換装着される刃物台の工具装着部に、通常の工具と同様に交換装着する他に、刃物台の他の部位、又は刃物台以外の部位にチャック爪操作用治具27を装着しておき、刃物台26の工具の交換動作とは独立した形で移動駆動可能に構成することも可能である。また、そうした手段の他に、オペレータがチャック爪操作用治具27をマニュアル操作で直接操作することも可能である。
【0088】
更に、チャック爪操作用治具27を、刃物台26の回転工具が装着される部位と同じ部位に、回転工具と同様に着脱自在に装着すると、刃物台26側の回転工具駆動手段、例えば、刃物台内に設けられたモータなどを利用してチャック爪操作用治具27を回転駆動することが出来、チャック爪操作用治具27に独自に回転駆動機構を持つ必要が無くなり、チャック爪操作用治具27を簡略小型化することが出来る。
【0089】
また、第2の爪22及び第3の爪25部分を一体で把持ユニットとして形成し、第1の爪21部分として公知の、断面が円形のワークを保持するための、三爪チャックや四爪チャックなどのチャック装置を使用し、そうした既存のチャック装置に、把持ユニットを着脱自在に装着することにより、簡易にチャック装置8を構成することもできる。また、既存のチャック装置の、それぞれの爪に、第3の爪25、又は第2の爪22及び第3の爪25を着脱自在に装着するように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明が適用される工作機械の一例を示す図。
【図2】図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【図3】図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【図4】図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【図5】図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【図6】図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【図7】図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【図8】図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【図9】図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【図10】図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【図11】図1の工作機械を用いて、ワークを加工する際の工程を示す図である。
【符号の説明】
1……旋盤
7……ワーク
8……工作機械用チャック装置
11……本体
15……ワーク芯押し部材(センタ)
19……スライド部材駆動手段、第1の部材(ベース)
19a……第1の部材(バー)
19b……係合部(係合面)
20……スライド部材駆動手段(カム)
21……スライド部材(第1の爪)
22……スライド部材(第2の爪)
23……部材駆動機構(調整ネジ)
23a……操作部(調整穴)
25……ワーク把持部材(第3の爪)
25b……液体シリンダ駆動手段(シリンダ)
25c……ピストン
25d……ピストン操作手段(操作ロッド)
25e……操作部(調整穴)
25f……液体シリンダ駆動手段、シリンダ(サブシリンダ)
25g……ワーク保持ロッド(ピストンロッド)
25i……付勢手段(空気供給路)
26……刃物台
27……係合操作手段(チャック爪操作用治具)
27a……係合部(操作部)
29……工具
CT2……軸心

Claims (7)

  1. 少なくとも1個の主軸台及び工具が装着される刃物台を有し、前記主軸台に主軸を回転駆動自在に設け、前記主軸にワークを保持することの出来るチャック装置が装着された工作機械において、前記チャック装置は、軸心を中心に回転駆動可能な本体を有し、該本体に2個以上のスライド部材を、スライド部材駆動手段を介して前記本体の軸心に対して放射方向に移動自在に設け、前記各スライド部材にワーク把持部材を、該スライド部材と共に移動し得るように設け、前記ワーク把持部材に、複数のワーク保持ロッドを、前記軸心を中心に放射方向に移動駆動自在に設けて構成し
    前記スライド部材とワーク把持部材との間に、部材移動機構を、該部材移動機構により、前記ワーク把持部材を、前記軸心を中心に放射方向に移動駆動自在に設けて構成し、
    前記部材移動機構は、前記スライド部材に回転自在に支持される調整ネジを有しており、該調整ネジにワーク把持部材を係合させ、前記調整ネジを回転させることにより、前記ワーク把持部材を、前記軸心を中心に放射方向に移動駆動自在に設けて構成した、工作機械。
  2. 少なくとも1個の主軸台及び工具が装着される刃物台を有し、前記主軸台に主軸を回転駆動自在に設け、前記主軸にワークを保持することの出来るチャック装置が装着された工作機械において、前記チャック装置は、軸心を中心に回転駆動可能な本体を有し、該本体に2個以上のスライド部材を、スライド部材駆動手段を介して前記本体の軸心に対して放射方向に移動自在に設け、前記各スライド部材にワーク把持部材を、該スライド部材と共に移動し得るように設け、前記ワーク把持部材に、複数のワーク保持ロッドを、前記軸心を中心に放射方向に移動駆動自在に設けて構成し、
    前記スライド部材とワーク把持部材との間に、部材移動機構を、該部材移動機構により、前記ワーク把持部材を、前記軸心を中心に放射方向に移動駆動自在に設けて構成し、
    前記部材移動機構には、外部から操作可能な操作部が設けられ、
    前記刃物台に、係合操作手段を着脱自在に設け、該係合操作手段には、前記操作部に係合自在な係合部が回転駆動自在に設けられた、工作機械。
  3. 前記係合操作手段は、前記刃物台における前記工具が装着される部位と同一の部位に装着されて構成される、請求項2記載の工作機械。
  4. 前記工具が装着される部位は、回転工具が装着される部位であることを特徴とする、請求項3記載の工作機械。
  5. 少なくとも1個の主軸台及び工具が装着される刃物台を有し、前記主軸台に主軸を回転駆動自在に設け、前記主軸にワークを保持することの出来るチャック装置が装着された工作機械において、前記チャック装置は、軸心を中心に回転駆動可能な本体を有し、該本体に2個以上のスライド部材を、スライド部材駆動手段を介して前記本体の軸心に対して放射方向に移動自在に設け、前記各スライド部材にワーク把持部材を、該スライド部材と共に移動し得るように設け、前記ワーク把持部材に、複数のワーク保持ロッドを、前記軸心を中心に放射方向に移動駆動自在に設けて構成し、
    前記ワーク保持ロッドは、作動液体の封入された液体シリンダ駆動手段により移動駆動自在に設けられ、
    前記液体シリンダ駆動手段は、各ワーク把持部材内に形成されたシリンダを有しており、該シリンダに前記ワーク保持ロッドが往復移動自在に係合しており、前記シリンダには、ピストンがピストン操作手段により外部から往復駆動自在に係合し、
    前記ピストン操作手段には、外部から操作可能な操作部が設けられ、
    前記刃物台に、係合操作手段を着脱自在に設け、該係合操作手段には、前記操作部に係合自在な係合部が回転駆動自在に設けられている、工作機械。
  6. 前記係合操作手段は、前記刃物台における前記工具が装着される部位と同一の部位に装着されて構成される、請求項5記載の工作機械。
  7. 前記工具が装着される部位は、回転工具が装着される部位であることを特徴とする、請求項6記載の工作機械。
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