JP7100491B2 - 加工負荷再現治具および工作機械の加工負荷測定方法 - Google Patents

加工負荷再現治具および工作機械の加工負荷測定方法 Download PDF

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本発明は、加工負荷を一定程度再現させる加工負荷再現治具および工作機械の加工負荷測定方法に関する。
旋盤などの工作機械は、工具が加工軸方向に移動し、ワークに当てられることにより切削加工などが行われる。そのため、工作機械には工具を加工軸方向に移動させる駆動装置が設けられ、その駆動装置は、例えば各加工軸方向の駆動モータを有し、その回転出力がボールネジ機構を介してスライドの直進運動に変換されるよう構成されている。こうした工作機械は、精度の高い加工が要求されるが、長期間の使用によって摺動部に摩耗が生じるなど、各部が劣化することにより加工精度が低下してしまう。そこで、工作機械に関しては、保証期間における加工精度の確保など、製品寿命を検証するための加速劣化試験が行われる。その加速劣化試験は、各加工軸方向のスライドを長時間高速で往復動作させるなど、長期にわたって起こる劣化を、過酷な条件の下で短時間に発生させるようにして行われる。
特開2000-107985号公報
しかし、従来の加速劣化試験は、各スライドを移動可能な範囲内で往復移動させるだけであり実際の加工は行われない。そのため、試験中の工作機械に生じる負荷は、動作対象となる各部の重量や慣性力によって作用するものだけであり、ワークの切削などによって生じる加工負荷は含まれていなかった。加速劣化試験は、駆動部を高速で動作させることにより効率よく行うものであるので、ワークを実際に加工しながら行う試験は時間がかかってしまう他、切屑の排出やワーク交換が必要になってしまい適切ではないからである。そのため、加工負荷は加工劣化試験において劣化要因として無視されてきた。この点について上記特許文献1には、加工中の特定の振動状態を比較的簡単に再現する、加工動力再現装置が開示されている。
この加工動力再現装置は、切削工具に代えて工具台に取り付けられ、装置本体に設けた圧電素子が伸縮するものである。つまり、圧電素子の伸縮によってワークを加振した擬似的な振動状態が作り出され、実際の切削加工状態により近くなるというものである。しかし、こうした加工動力再現装置は、構造が複雑であるほか、重量もあるため、工具台の移動に際して余分な荷重が作用することになる。また、圧電素子やロードセルを構成要素としているため、ケーブルを接続しなければならず、工具台を高速移動させる加速劣化試験には適していない。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、工具による加工負荷を一定程度再現させる加工負荷再現治具および工作機械の加工負荷測定方法を提供することを目的とする。
本発明に係る加工負荷再現治具は、工作機械の工具台に対して工具と同様に着脱可能な非加工部材であり、先端部に所定の角度で形成された押圧面を有する工具側治具と、工作機械のワーク保持部のチャック機構によって把持され、前記押圧面が押し当てられる回転体が組み付けられたワーク側治具とを有する。
また、本発明に係る工作機械の加工負荷測定方法は、先端部に所定の角度で形成された押圧面を有する非加工部材の工具側治具が、工作機械の工具台に対して工具と同様に取り付けられ、回転体が組み付けられたワーク側治具が、工作機械のワーク保持部のチャック機構によって把持され、前記工具台が可能な範囲で往復移動し、その移動範囲内において前記工具側治具の押圧面が前記ワーク側治具の回転体に対して押し当てられる。
前記構成によれば、工具台を可能な範囲で往復移動させる加速劣化試験において、チャック機構に把持されたワーク側治具の回転体に対し、移動範囲内において工具台に取り付けられた工具側治具を押し当てることにより、工具による加工負荷を一定程度再現することができる。
工作機械の内部構造の一例を示した側面図である。 Z軸駆動装置によるZ軸方向の移動動作を示した図である。 X軸駆動装置によるX軸方向の移動動作を示した図である。 工作機械の加工負荷測定方法に使用される加工負荷再現治具の第1実施形態を示した斜視図である。 工作機械の加工負荷測定方法に使用される加工負荷再現治具の第2実施形態を示した斜視図である。 ワークの旋削加工を示した図である。 ワーク切削時の切削抵抗を示した図である。
次に、本発明に係る加工負荷再現治具および工作機械の加工負荷測定方法の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。先ず、測定対象である工作機械について説明する。図1は、工作機械の内部構造の一例を示した側面図である。この工作機械1は、ベース2に搭載するモジュール化されたものであり、ベース2の上にはレールが敷設され、そのレール上を移動可能な走行ベッド18に組み付けられている。本実施形態の工作機械1は、幅寸法が小さく設計され、主軸と平行な水平方向であるZ軸方向と、それに直交する機体上下方向のX軸方向を加工軸とする2軸旋盤である。
工作機械1は、ワークWを掴んで保持する主軸チャック16を備えた主軸装置11、工具32を備えたタレット装置12、そのタレット装置12をZ軸方向やX軸方向に移動させるZ軸駆動装置13およびX軸駆動装置14、そして各駆動装置を制御するための制御装置15などによって構成されている。工作機械1の主軸装置11は、主軸が回転自在に支持され、その主軸に対してワークWを把持する主軸チャック16が一体に形成されている。その主軸には主軸用スピンドルモータ21の出力がタイミングベルトを介して伝達され、加工時のワークWに回転が与えられるよう構成されている。
タレット装置12は、複数の工具の着脱が可能な工具台31を有し、その工具台31がX軸方向の回転軸を中心にして旋回可能に構成されている。走行ベッド18には主軸装置11に隣接してコラム26が立設され、タレット装置12は、そのコラム26に組み付けられた駆動装置によって移動するよう構成されている。具体的には、Z軸駆動装置13のZ軸スライド23にタレット装置12が取り付けられ、さらにZ軸駆動装置13とともにX軸駆動装置14のX軸スライド27に搭載されている。
Z軸駆動装置13は、Z軸ガイド24に対してZ軸スライド23が摺動可能に組み付けられており、Z軸ガイド24に固定された支持フレームには軸受を介してネジ軸25が軸支されている。そのネジ軸25とZ軸スライド23内の非回転ナットによってボールネジ機構が構成され、Z軸用サーボモータ22の回転出力がZ軸スライド23の直進運動に変換されるようになっている。
X軸駆動装置14は、コラム26のガイドに対してX軸スライド27が摺動可能に組み付けられており、また、そのコラム26には鉛直方向に配置されたネジ軸28が軸受を介して回転可能に軸支されている。そのネジ軸28とX軸スライド27内の非回転ナットによってボールネジ機構が構成され、X軸用サーボモータ29の回転出力がX軸スライド27の直進運動に変換されるようになっている。
次に、工作機械1によって行われるワークWの加工は、先ず主軸装置11の主軸チャック16にワークWが把持され、タレット装置12では、旋回割出しによって工具台31に取り付けられた複数の工具32から該当するものが選択される。そして、主軸用スピンドルモータ21の駆動によりワークWに回転が与えられ、Z軸駆動装置13およびX軸駆動装置14の駆動により、工具32に対するZ軸方向およびX軸方向の移動による加工位置への移動が行われる。そこで、回転するワークWに工具32が当てられ、旋削や中ぐりなど所定の加工が行われる。
ところで、工作機械1は、繰り返し行われるワークWの加工に際して、タレット装置12(工具32)が、図示する退避位置(タレット装置12の旋回割出し位置)とワークWに対する加工位置との間を、Z軸スライド23およびX軸スライド27が繰り返し摺動する。そして、そのような摺動部は摩耗による劣化が生じることとなる。工作機械1のような各種加工機は、長期間の使用によって各部が劣化することにより能力が低下してしまう。そこで、製品寿命を検証するため加速劣化試験が行われる。
工作機械1に対する加速劣化試験では、図2に示すZ軸駆動装置13によるZ軸方向の移動動作と、図3に示すX軸駆動装置14によるX軸方向の移動動作とが高速で繰り返し行われる。そのZ軸方向の移動では、タレット装置12を搭載したZ軸スライド23がZ軸方向に往復移動し、X軸方向の移動では、タレット装置12およびZ軸駆動装置13を搭載したX軸スライド27がX軸方向に往復移動する。このとき摺動部を摩耗させる劣化要因は、動作対象であるZ軸スライド23やX軸スライド27によって作用する重量や慣性力である。また、実際にはワークを加工する際の加工負荷も劣化要因として影響するはずである。そこで、本実施形態では、加工劣化試験において加工負荷を一定程度再現させる加工負荷測定方法が採用される。
図4は、工作機械の加工負荷測定方法に使用される加工負荷再現治具の第1実施形態を示した斜視図である。特に、主軸チャック16に把持されたワーク側治具5と、工具台31に取り付けられた工具側治具6とが示されている。これは、図6に示すワークWの旋削加工を再現させるものである。旋削加工では、円柱形状のワークWが主軸チャック16のチャック爪161によって把持され、工具台31に工具ブロック33を介して工具32が取り付けられている。そして、X軸方向およびZ軸方向の移動により、回転するワークWに対して工具32の刃先が当てられ、ワークWの旋削加工が行われる。
その際、ワークWに押し当てられた工具32には、図7に示すように、ワークWからの押し戻そうとする切削抵抗Fが生じる。そして、その切削抵抗Fは、ワークWの切削によって生じる主分力Faと、工具32をワークWから引き離そうとする背分力Fbと、ワークWの中心線Oに平行な送り方向に作用する送り分力Fcとに分解される。例えば、図示する旋削加工では、主分力FaがY軸方向に、背分力FbがX軸方向に、さらに送り分力FcがZ軸方向にそれぞれ作用する。そして、こうした切削抵抗Fの3分力は、主分力Faや背分力Fbに比べて送り分力Fcの値が小さい。
図4に示す加工負荷再現治具は、工具32が受ける切削抵抗Fの分力を考慮し、特に本実施形態では、加速劣化試験における動作を単純化させつつ加工負荷を作用させるため、主分力Faと背分力Fbに絞った構成となっている。ワーク側治具5は、中心に貫通孔が形成された円柱形状の把持用ブロック35と、その把持用ブロック35に対してシャフト部を貫通孔に差し込んで固定したカムフォロア36により構成されている。図示するように、把持用ブロック35がチャック爪161によって把持されることにより、主軸チャック16とカムフォロア36の回転軸が中心線Oに重なることとなる。
一方、工具側治具6は、工具32と同様に工具ブロック33に着脱可能なシャンク部を有し、その先端部にカムフォロア36の円筒外輪361に接する押圧面41が形成されている。工具台31に取り付けられた工具側治具6の押圧面41は、図示するようにタレット装置12による旋回割出しが行われた状態では、X軸およびY軸と交差し、Z軸とは平行になる面である。そうした押圧面41の角度は、工具側治具6をX軸方向に押し当てた場合の反力F1が、主分力Faと背分力Fbとの比に対応する分力F1a,F1bとなるように設計されている。
ところで、加工負荷の再現時には、ワーク側治具5のカムフォロア36に対して工具側治具6の押圧面41がX軸方向に押し当てられるが、加速劣化試験において結果を正しく評価するためには、どの程度の荷重で押し当てが行われているかを把握している必要がある。しかし、加速劣化試験中に計測器を用いて荷重を測定するわけにはいかない。そこで、本実施形態では、荷重測定を行い、X軸用サーボモータ29のトルク制御値または移動制御値に基づいて荷重値を管理するようにした。
荷重測定では、主軸チャック16に測定治具を把持させ、X軸方向に荷重をかけた時のその荷重値と同方向に生じる撓み量の関係を調べた。その結果、荷重値は測定治具の撓み量つまりX軸スライド27の移動量とほぼ比例し、またX軸用サーボモータ29のトルク値との間でも一定の関係を示すことが分かった。よって、加工負荷測定方法を使用した本実施形態の加速劣化試験では、前述したように、X軸用サーボモータ29によるトルク制御値または移動制御値に基づいて荷重値の管理を行うこととした。
加速劣化試験では、工作機械1を過酷な条件下において劣化を促進させるため、主軸用スピンドルモータ21、Z軸用サーボモータ22およびX軸用サーボモータ29などは高出力による駆動が行われる。そして、その試験内において実行される加工負荷測定方法に関しては、加工負荷を再現する所定の荷重値に基づいてX軸用サーボモータ29の出力トルクが設定される。そこで、加速劣化試験では、ワーク側治具5を把持した主軸チャック16は高速で回転し、タレット装置12において工具側治具6について旋回割出しが行われ、Z軸駆動装置13およびX軸駆動装置14の駆動により、図2及び図3に示すようにZ軸方向及びX軸方向に移動して工具側治具6の位置決めが行われる。
工具側治具6は、図4に示すようにX軸方向に下降し、その押圧面41がカムフォロア36の円筒外輪361に所定の荷重で一定時間押し当てられる。このとき、ワーク側治具5は、主軸チャック16に把持された把持用ブロック35が高速で回転しているが、カムフォロア36は、把持用ブロック35に固定されたシャフト部との間のベアリングにより、押圧面41から抵抗を受けた円筒外輪361は非回転である。加速劣化試験では、こうした主軸チャック16に対する回転と、タレット装置12に対するZ軸方向およびX軸方向の移動、そしてワーク側治具5に対する工具側治具6の押圧など、工作機械1の所定の動作が長時間繰り返される。
以上、本実施形態によれば、ワーク側治具5に対して工具側治具6を押し当てる加工負荷測定方法により、旋削加工による加工負荷を一定程度再現することができ、工作機械1について加工負荷を劣化の要因として加えた加速劣化試験を行うことが可能になる。加工負荷は、これまで無視されてきた劣化要因であるが、長期の使用によって工作機械1の劣化に影響を生じさせるものである。この点で、本実施形態によれば、より有効な加速劣化試験の実行が可能になる。
また、加工負荷測定方法に使用される加工負荷再現治具は、ワーク側治具5がワークWと同様に主軸チャック16に把持され、工具側治具6が工具32と同様に工具台31取り付けられるものである。そのため、工作機械1にそのまま使用でき、加速劣化試験の劣化要因として影響を与えることもない。更に、ワーク側治具5および工具側治具6は、ともに簡単な構造であり低コストで上記効果が得られるとともに、その取り扱いも非常に簡単である。
続いて、図5は、工作機械の加工負荷測定方法に使用される加工負荷再現治具の第2実施形態を示した斜視図である。この加工負荷再現治具も、主軸チャック16に把持されたワーク側治具7と、工具台31に取り付けられた工具側治具8とから構成される。ただし、本実施形態では、図7に示す切削抵抗Fの3分力である主分力Fa、背分力Fbおよび送り分力Fcを発生させる構成となっている。そのワーク側治具7は、中心に貫通孔が形成された円柱形状の把持用ブロック37と、その把持用ブロック37に対してシャフト部を貫通孔に差し込んで固定したカムフォロア38により構成されている。
本実施形態のカムフォロア38は、ベアリング部に対して図示するような球面ブロック381が形成されている。ワーク側治具7は、把持用ブロック37がチャック爪161によって把持されることにより、主軸チャック16とカムフォロア38の回転軸(球面ブロック381の頂点)が中心線Oに重なることとなる。一方、工具側治具8は、工具32と同様に工具ブロック33に着脱可能なシャンク部を有し、その先端部に球面ブロック381と接する押圧面42が形成されている。


工具台31に取り付けられた工具側治具8の押圧面42は、図示するようにタレット装置12による旋回割出しが行われた状態では、X軸、Y軸およびZ軸に交差する面である。そうした押圧面42の角度は、工具側治具8をX軸方向に押し当てた場合の反力F2が、主分力Fa、背分力Fb、送り分力Fcとの比に対応する分力F2a,F2b,F2cとなるように設計されている。
そこで、前記第1実施形態の場合と同様に、工作機械1について加工負荷測定方法を利用した加速劣化試験が行われる。すなわち、工作機械1を過酷な条件下において劣化を促進させるため、主軸用スピンドルモータ21、Z軸用サーボモータ22およびX軸用サーボモータ29などは高出力による駆動が行われる。また、ワーク側治具7および工具側治具8を使用した加工負荷測定方法でも、加工負荷を再現する所定の荷重値に基づいてX軸用サーボモータ29の出力トルクが設定される。
工具側治具6は、図5に示すようにX軸方向に下降し、その押圧面42がカムフォロア38の球面ブロック381に所定の荷重で一定時間押し当てられる。このとき、主軸チャック16は高速で回転しているが、押圧面41が押し当てられたカムフォロア38の球面ブロック381は非回転である。加速劣化試験では、こうした主軸チャック16に対する回転と、タレット装置12に対するZ軸方向およびX軸方向の移動、そしてワーク側治具7に対する工具側治具8の押圧など、工作機械1の所定動作が長時間繰り返される。
よって、本実施形態によれば、ワーク側治具7に対して工具側治具8を押し当てる加工負荷測定方法により、旋削加工による加工負荷を一定程度再現することができ、工作機械1について加工負荷を劣化の要因として加えた加速劣化試験を行うことが可能になる。加工負荷は、これまで無視されてきた劣化要因であるが、長期の使用によって工作機械1の劣化に影響を生じさせるものである。特に、本実施形態では、送り分力Fcに対応する分力F2cも作用するため、より有効な加速劣化試験の実行が可能になる。
加工負荷測定方法に使用される加工負荷再現治具は、ワーク側治具7がワークWと同様に主軸チャック16に把持され、工具側治具8が工具32と同様に工具台31と取り付けられるものである。そのため、工作機械1にそのまま使用でき、加速劣化試験の劣化要因として影響を与えることもない。また、ワーク側治具7および工具側治具8は、ともに簡単な構造であり低コストで上記効果が得られるとともに、その取りか使いも非常に簡単である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、旋盤である工作機械1を例に挙げて説明したが、加工負荷再現治具および加工負荷測定方法は、マシニングセンタなど他の工作機械の加速劣化試験などに使用するようにしてもよい。
1…工作機械 5…ワーク側治具 6…工具側治具 11…主軸装置 12…タレット装置 13…Z軸駆動装置 14…X軸駆動装置 15…制御装置 16…主軸チャック 21…主軸用スピンドルモータ 22…Z軸用サーボモータ 23…Z軸スライド 24…Z軸ガイド 27…X軸スライド 29…X軸用サーボモータ 31…工具台 32…工具 33…工具ブロック 35…把持用ブロック 36…カムフォロア 41…押圧面

Claims (4)

  1. 工作機械の工具台に対して工具と同様に着脱可能な非加工部材であり、先端部に所定の角度で形成された押圧面を有する工具側治具と、
    工作機械のワーク保持部のチャック機構によって把持され、前記押圧面が押し当てられる回転体が組み付けられたワーク側治具とを有する加工負荷再現治具。
  2. 前記ワーク側治具の回転体は、前記工具側治具の押圧面との接触面が円周状の面又は球状の面である請求項1に記載する加工負荷再現治具。
  3. 先端部に所定の角度で形成された押圧面を有する非加工部材の工具側治具が、工作機械の工具台に対して工具と同様に取り付けられ、
    回転体が組み付けられたワーク側治具が、工作機械のワーク保持部のチャック機構によって把持され、
    前記工具台が可能な範囲で往復移動し、その移動範囲内において前記工具側治具の押圧面が前記ワーク側治具の回転体に対して押し当てられる工作機械の加工負荷測定方法。
  4. 前記工作機械のワーク保持部に回転が与えられ、チャック機構により把持された前記ワーク側治具が回転した状態で、前記ワーク側治具の回転体に対して前記工具側治具の押圧面が押し当てられる請求項3に記載する工作機械の加工負荷測定方法。
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