JP2017222018A - 工作機械及び工作機械による加工方法 - Google Patents

工作機械及び工作機械による加工方法 Download PDF

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【課題】加工時間を短縮できる工作機械及び工作機械による加工方法を提供する。【解決手段】工作機械1は、ワークWを把持しつつ回転させる主軸ユニット10と、主軸ユニット10により回転させられるワークWに接することでワークWを加工する第1の工具ユニット55と、主軸ユニット10に向かって移動し、ワークWを主軸ユニット10から受け取る背面主軸ユニット70と、背面主軸ユニット70に連結され、主軸ユニット10にワークWを供給する第1のローダユニット80と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、工作機械及び工作機械による加工方法に関する。
従来から、ワークを加工する旋盤等の工作機械が知られている。例えば、特許文献1に記載の工作機械は、ワークを把持しつつワークの前面又は側面を加工する第1加工機構と、その第1加工機構からワークを受け取って把持し、ワークを把持しつつワークの背面又は側面を加工する第2加工機構と、を備える。
また、特許文献2には、搬送装置として、ワークを把持した状態で、ワークを水平及び垂直方向に移動させるガントリーローダが開示されている。
さらに、特許文献3には、工作機械にワークを供給又は排出を行う6軸の多関節ロボットが開示されている。
特開2013−82022号公報 特開2014−47010号公報 特開2016−45571号公報
上記特許文献1の工作機械では、第1の加工機構によるワークの加工後、第2加工機構がそのワークを加工する。すなわち、第2加工機構によるワークの加工中においては、第1の加工機構によるワークの加工は行われず、複数のワークを加工する場合に加工時間が長くなっていた。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、加工時間を短縮できる工作機械及び工作機械による加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る工作機械は、
ワークを把持しつつ回転させる第1の主軸ユニットと、
前記第1の主軸ユニットにより回転させられる前記ワークに接することで前記ワークを加工する第1の工具ユニットと、
前記第1の主軸ユニットに向かって移動し、前記ワークを前記第1の主軸ユニットから受け取る第2の主軸ユニットと、
前記第2の主軸ユニットに連結され、前記第1の主軸ユニットに前記ワークを供給する第1のローダユニットと、を備える。
また、上記工作機械において、
前記第2の主軸ユニットは前記ワークを把持しつつ回転させ、
前記工作機械は、さらに、前記第2の主軸ユニットにより回転させられる前記ワークに接することで前記ワークを加工する第2の工具ユニットを備える、ようにしてもよい。
また、上記工作機械において、
前記第1のローダユニットは、
前記ワークを前記ワークの側面から把持する第1のローディング用チャックと、
前記ワークを前記第1の主軸ユニットに供給する際、前記第1のローディング用チャックを、前記第1の主軸ユニットから遠い退避位置から、前記第1の主軸ユニットに対向する伸長位置に直線的に移動させ、前記第2の主軸ユニットが移動する際、前記第1のローディング用チャックを前記退避位置に保持する第1のアクチュエーターと、を備える、ようにしてもよい。
また、上記工作機械において、
前記第1のローダユニットに前記ワークを供給する第2のローダユニットを備え、
前記第2のローダユニットは、
前記ワークを把持する第2のローディング用チャックと、
前記第1のローディング用チャックの移動方向に交わる方向に前記第2のローディング用チャックを移動させ、前記第1のローダユニットに前記ワークを供給する際、前記第2のローディング用チャックを、前記第1のローディング用チャックから遠い退避位置から、前記第1のローディング用チャックに対向する伸長位置に直線的に移動させる第2のアクチュエーターと、を備える、ようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る工作機械による加工方法は、
前記第1の主軸ユニットが前記第1の工具ユニットを利用して第1のワークを加工している際、前記第1のローダユニットが前記第2のローダユニットから第2のワークを受け取る工程と、
前記第1の主軸ユニットによる前記第1のワークの加工が完了した後、前記第2の主軸ユニットが前記第1の主軸ユニットから前記第1のワークを受け取る工程と、
前記第1のローダユニットが前記第2のワークを前記第1の主軸ユニットに供給する工程と、
前記第1の主軸ユニットが前記第1の工具ユニットを利用して前記第2のワークを加工するとともに、前記第2の主軸ユニットが前記第2の工具ユニットを利用して前記第1のワークを加工する工程と、を備える。
本発明によれば、加工時間を短縮できる。
本発明の一実施形態に係る工作機械を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る第1のローダユニットが第2のローダユニットからワークを受け取る際の工作機械を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る第1のローダユニットが主軸ユニットにワークを供給する際の工作機械を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る主軸ユニットの加工中に第1のローダユニットが第2のローダユニットからワークを受け取る際の工作機械を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る背面主軸ユニットが主軸ユニットからワークを受け取る際の工作機械を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る第1のローダユニットが主軸ユニットに対向する際の工作機械を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る第1のローダユニットが主軸ユニットにワークを供給する際の工作機械を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る主軸ユニット及び背面主軸ユニットがそれぞれ加工を行う際の工作機械を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る背面主軸ユニットがワークをシュートボックスに排出する際の工作機械を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る工作機械によるワークの加工方法の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る工作機械について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、工作機械1は、円柱状の被加工物(ワーク)Wの前面及び背面を加工する旋盤である。以下では、加工中のワークWの回転軸に沿った方向を「Z軸方向」といい、そのZ軸方向に直交する鉛直方向を「Y軸方向」といい、Y軸及びZ軸方向に垂直な方向を「X軸方向」という。
工作機械1は、工作機械1全体の台であるベッドSと、第1の主軸ユニットである主軸ユニット10と、第1の工具ユニット55を有する工具移動機構40と、第2の工具ユニット20と、第2の主軸ユニットである背面主軸ユニット70と、第1及び第2のローダユニット80,90と、パーツフィーダ95と、シュートボックス96と、ワークコンベア97と、制御部300と、を備える。
主軸ユニット10は、ワークWを把持しつつ回転させる。具体的には、主軸ユニット10は、図1に示すように、主軸11と、主軸11を回転可能に支持する主軸台12と、主軸台12をZ軸方向に移動させる第1Z軸スライド機構15と、を備える。
主軸11は、図2に示すように、ワークWをその側周面から把持するチャック11aを備える。主軸台12には、ワーク回転用モータ(図示せず)が内蔵されている。このワーク回転用モータは、主軸11及び主軸11に把持されるワークWを一体で軸回転させる。
第1Z軸スライド機構15は、図1に示すように、ベッドS上に取り付けられた軸受部15aと、軸受部15aに軸支されてZ軸方向に伸びるボールねじ15bと、ボールねじ15bを回転させる第1Z軸モータ15cと、ボールねじ15bに螺合する第1Z軸スライド部15dと、を備える。第1Z軸スライド部15dには、主軸台12が連結されている。
第1Z軸モータ15cが駆動することで、ボールねじ15bが回転し、これにより、第1Z軸スライド部15dは主軸ユニット10とともにZ軸方向に移動する。従って、主軸ユニット10及び第1Z軸スライド機構15により、ワークWを軸回転させながら、ワークWをZ軸方向に移動させることができる。
工具移動機構40は、ワークWを加工するための工具群55a1,55a2をX軸方向及びY軸方向に移動させるための機構である。具体的には、工具移動機構40は、図1及び図2に示すように、ベッドSに固定された固定台41と、固定台41に取り付けられたX軸移動部42と、X軸移動部42に取り付けられたY軸移動部43と、を備える。固定台41には、Z軸方向に貫通する空洞部41hが設けられている。空洞部41hには、主軸ユニット10の主軸11が挿通可能である。
X軸移動部42は、図2に示すように、固定台41に取り付けられた軸受部42aと、軸受部42aに軸支されてX軸方向に伸びるボールねじ42bと、ボールねじ42bを回転させるX軸モータ42cと、ボールねじ42bに螺合するX軸スライド部42dと、を備える。X軸モータ42cが駆動することで、ボールねじ42bが回転し、これにより、X軸スライド部42dはX軸方向に移動する。
Y軸移動部43は、図1及び図2に示すように、X軸スライド部42dの内部に設けられた軸受部43aと、軸受部43aに軸支されてY軸方向に伸びるボールねじ43bと、ボールねじ43bを回転させるY軸モータ43cと、ボールねじ43bに螺合するY軸スライド部43dと、を備える。Y軸モータ43cが駆動することで、ボールねじ43bが回転し、これにより、Y軸スライド部43dはY軸方向に移動する。
Y軸スライド部43dには、第1の工具ユニット55が固定されている。第1の工具ユニット55は、工具保持部55bと、工具保持部55bに保持される工具群55a1,55a2と、を備える。工具群55a1は、複数のバイトから構成され、工具群55a2は、複数のドリルから構成されている。工具群55a1は、X軸方向に沿い、かつ、その刃先が主軸11に把持されるワークWの側周面に向かうように工具保持部55bによって把持される。工具群55a2は、Z軸方向に沿い、その先端が主軸11に把持されるワークWの端面に向かうように工具保持部55bによって把持される。X軸移動部42及びY軸移動部43により、工具群55a1,55a2を回転するワークWに接触させることでワークWを切削することができる。
背面主軸ユニット70は、図1に示すように、Z軸方向に主軸ユニット10と向かい合う位置に設けられている。背面主軸ユニット70は、背面主軸71と、背面主軸71を回転可能に支持する背面主軸台72と、第2Z軸スライド機構75と、X軸スライド機構76と、を備える。
背面主軸71は、ワークWをその側周面から把持するチャック71aを備える。背面主軸台72には、ワーク回転用モータ(図示せず)が内蔵されている。このワーク回転用モータは、背面主軸71及び背面主軸71に把持されるワークWを一体で軸回転させる。
第2Z軸スライド機構75及びX軸スライド機構76は、それぞれ上述した第1Z軸スライド機構15と同様に構成される。X軸スライド機構76は、第2Z軸スライド機構75及び背面主軸ユニット70をX軸方向に移動させる。第2Z軸スライド機構75は、背面主軸ユニット70をZ軸方向に移動させる。従って、第2Z軸スライド機構75及びX軸スライド機構76により、背面主軸ユニット70をZ軸方向及びX軸方向に沿う水平方向に移動させることができる。
第1のローダユニット80は、図2に示すように、背面主軸ユニット70の背面主軸台72に固定され、背面主軸ユニット70と一体で移動する。第1のローダユニット80は、背面主軸台72の第2のローダユニット90側に位置する。第1のローダユニット80は、ワークWをその側周面から把持する第1のローディング用チャック81と、第1のローディング用チャック81をZ軸方向に直線的に移動させる第1のアクチュエーターの一例である第1のエアシリンダ82と、を備える。
第1のエアシリンダ82は、筒部82aと、筒部82aの主軸ユニット10側の端面から筒部82aに挿通される円柱状のロッド82bと、を備える。ロッド82bの先端には第1のローディング用チャック81が連結されている。第1のローディング用チャック81は、主軸ユニット10に向けて開口する開口部81aを備える。筒部82aは、2つの空間(図示しない)を有し、2つの空間の圧力差によりロッド82bを直線移動させる。第1のエアシリンダ82は、そのロッド82bを変位させることで、第1のローディング用チャック81を伸長位置P1及び退避位置P2の何れかに位置させる。図7に示すように、伸長位置P1にある第1のローディング用チャック81は、Z軸方向において背面主軸71のチャック71aよりも主軸ユニット10に近い位置に存在する。図6に示すように、退避位置P2にある第1のローディング用チャック81は、Z軸方向において背面主軸71のチャック71aよりも主軸ユニット10から遠い位置に存在する。
パーツフィーダ95は、複数のワークWを収容しつつ、第2のローダユニット90が受け取り可能に一つのワークWを配置する。
第2のローダユニット90は、第1のローダユニット80にワークWを供給する。第2のローダユニット90は、ワークWを把持する第2のローディング用チャック91と、第1のローディング用チャック81の移動方向に交わる方向(X軸方向)に第2のローディング用チャック91を直線的に移動させる第2のアクチュエーターの一例である第2のエアシリンダ92と、を備える。第2のエアシリンダ92は、第1のエアシリンダ82と同様に構成される。第2のエアシリンダ92は、第2のローディング用チャック91を伸長位置P1及び退避位置P2の何れかに位置させる。図2に示すように、伸長位置P1にある第2のローディング用チャック91は、退避位置P2にある第1のローディング用チャック81に対向して位置する。よって、このとき、第2のローダユニット90から第1のローダユニット80にワークWを供給可能となる。図3に示すように、退避位置P2にある第2のローディング用チャック91は、パーツフィーダ95によって配置された一つのワークWに対向して位置する。よって、このとき、第2のローダユニット90は、パーツフィーダ95から一つのワークWを受け取ることができる。
第2の工具ユニット20は、図2に示すように、ベッドS上に固定された工具保持部21と、工具保持部21に保持される工具群22と、を備える。第2の工具ユニット20は、背面主軸ユニット70がZ軸方向に主軸ユニット10に向かって移動する経路R1を確保しつつ、主軸ユニット10から近い位置に設けられている。工具群22は、ドリル、ターニングバイトから構成されるとともにX軸方向に沿って配列される。工具群22の先端は、Z軸方向における主軸ユニット10から離れる方向に向けて突出する。
シュートボックス96は、第2の工具ユニット20の側方に設けられ、背面主軸ユニット70から排出されたワークWをワークコンベア97に導く。ワークコンベア97は、そのワークWを工作機械1の外部に搬送する。
制御部300は、工作機械1の各部の動作を制御するものであり、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、CPUによる処理の手順を定義したプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)等を備える。制御部300は、数値制御(NC(Numerical Control))によって、主軸ユニット10をZ軸方向に移動させ、工具移動機構40をX軸方向及びY軸方向に移動させ、背面主軸ユニット70をX軸方向及びZ軸方向に移動させる。
次に、工作機械1の動作手順について図10のフローチャート及び図2〜図9の平面図を参照しつつ説明する。このフローチャートは、制御部300に記憶されるプログラムに基づき制御部300によって実行される。
まず、第1のローダユニット80は、図2に示すように、第2のローダユニット90から第1のワークW1を受け取る(S101)。そして、第1のローダユニット80は、図3に示すように、主軸ユニット10に第1のワークW1を供給する(S102)。具体的には、背面主軸ユニット70が第1のローダユニット80とともに移動し、第1のローダユニット80の第1のローディング用チャック81が主軸11にZ軸方向に対向する。背面主軸ユニット70が移動する際には、第1のローディング用チャック81は退避位置P2にある。この状態で、第1のローダユニット80の第1のローディング用チャック81が退避位置P2から伸長位置P1に移動する。これにより、第1のローダユニット80から主軸ユニット10に第1のワークW1が受け渡される。第1のワークW1の受け渡しが完了した後、第1のローディング用チャック81は退避位置P2に戻る。
次に、主軸ユニット10は、第1のローダユニット80から受け取った第1のワークW1を加工する(S103)。具体的には、図4に示すように、制御部300は、第1のワークW1を把持する主軸11を軸回転させつつ、Y軸移動部43及びX軸移動部42を介して工具群55a1を第1のワークW1の側面に接触するように移動させる。これにより、第1のワークW1の側面が切削される。また、制御部300は、第1のワークW1を把持する主軸11を軸回転させつつ、Y軸移動部43及びX軸移動部42を介して工具群55a2(図1参照)を第1のワークW1の端面に接触するように移動させる。これにより、第1のワークW1の正面側に孔Wh1が形成される。
そして、主軸ユニット10による第1のワークW1の加工中に、第1のローダユニット80は、図4に示すように、上記ステップS101と同様に、第2のローダユニット90から第2のワークW2を受け取る(S104)。次に、背面主軸ユニット70は、図5に示すように、そのチャック71aが主軸11にZ軸方向に対向する位置に移動し、主軸ユニット10による加工が完了した第1のワークW1を主軸ユニット10から受け取る(S105)。そして、背面主軸ユニット70は、図6に示すように、第1のローダユニット80の第1のローディング用チャック81が主軸11にZ軸方向に対向するように一定距離DだけX軸方向に移動し、その後、第1のローダユニット80は、図7に示すように、上記ステップS102と同様に、主軸ユニット10に第2のワークW2を供給する(S106)。次に、主軸ユニット10は、上記ステップS103と同様に、第2のワークW2の前面を加工する(S107)。また、これと同時に、背面主軸ユニット70は、第2の工具ユニット20で第1のワークW1の背面を加工する(S108)。具体的には、このステップS108において、図8に示すように、背面主軸ユニット70は、そのチャック71aが第2の工具ユニット20の工具群22の何れかのドリル又はターニングバイトにZ軸方向に対向する位置に移動し、その状態で、第1のワークW1を把持した背面主軸71を回転させることで、第1のワークW1の背面側に孔Wh2が形成される。
背面主軸ユニット70による第1のワークW1の加工完了後、背面主軸ユニット70は、図9に示すように、その第1のワークW1をシュートボックス96に排出する(S109)。そして、制御部300は、加工工程が完了したか否かを判断する(S110)。制御部300は、加工中の第2のワークW2が工作機械1に残っている場合、加工工程が完了していない旨判断し(S110でNO)、加工中の第2のワークW2が第1のワークW1であるとして(S111)、上記ステップS104の処理に移行する。すなわち、加工工程が完了するまで、ステップS104〜S111の処理が繰り返し実行される。制御部300は、規定の数だけワークWの加工が完了したとき加工工程が完了した旨判断し(S110でYES)、当該フローチャートに係る処理を終了する。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)工作機械1は、ワークWを把持しつつ回転させる主軸ユニット10と、主軸ユニット10により回転させられるワークWに接することでワークWを加工する第1の工具ユニット55と、主軸ユニット10に向かって移動し、ワークWを主軸ユニット10から受け取る背面主軸ユニット70と、背面主軸ユニット70に連結され、主軸ユニット10にワークWを供給する第1のローダユニット80と、を備える。
この構成によれば、背面主軸ユニット70が主軸ユニット10から第1のワークW1を受け取った後、第1のローダユニット80が主軸ユニット10に第2のワークW2を供給する。このため、第1のワークW1の加工完了後、主軸ユニット10に即座に新たな第2のワークW2を供給することができる。よって、主軸ユニット10におけるワークWの待ち時間が短縮される。この結果、複数のワークWを加工する場合における加工時間を短縮することができる。
(2)背面主軸ユニット70はワークWを把持しつつ回転させる。工作機械1は、さらに、背面主軸ユニット70により回転させられるワークWに接することでワークWを加工する第2の工具ユニット20を備える。
この構成によれば、主軸ユニット10による第2のワークW2の加工と、背面主軸ユニット70による第1のワークW1の加工と、を同時に行うことができる。従って、複数のワークWを加工する場合における加工時間を短縮することができる。
(3)第1のローダユニット80は、ワークWをワークWの側面から把持する第1のローディング用チャック81と、ワークWを主軸ユニット10に供給する際、第1のローディング用チャック81を、主軸ユニット10から遠い退避位置P2から、主軸ユニット10に対向する伸長位置P1に移動させ、背面主軸ユニット70が移動する際、第1のローディング用チャック81を退避位置P2に保持する第1のエアシリンダ82と、を備える。
この構成によれば、第1のローダユニット80は、直線的に第1のローディング用チャック81を移動させる第1のエアシリンダ82を採用することで、上記特許文献2に記載のガントリーローダ又は上記特許文献3に記載のロボットを採用する場合に比べて簡易で安価な構成を実現することができる。また、第1のエアシリンダ82では、第1のローディング用チャック81を高速で移動させることができるため、短時間でワークWを主軸ユニット10に供給することができる。
また、背面主軸ユニット70が移動する際、第1のローディング用チャック81が退避位置P2に存在するため、第1のローディング用チャック81が主軸ユニット10等の他部材に接触することが抑制される。
(4)工作機械1は、第1のローダユニット80にワークWを供給する第2のローダユニット90を備える。第2のローダユニット90は、ワークWを把持する第2のローディング用チャック91と、第1のローディング用チャック81の移動方向に交わる方向に第2のローディング用チャック91を移動させ、第1のローダユニット80にワークWを供給する際、第2のローディング用チャック91を、第1のローディング用チャック81から遠い退避位置P2から、第1のローディング用チャック81に対向する伸長位置P1に移動させる第2のエアシリンダ92と、を備える。
この構成によれば、第2のローダユニット90は、直線的に第2のローディング用チャック91を移動させる第2のエアシリンダ92を採用することで、上記特許文献2に記載のガントリーローダ又は上記特許文献3に記載のロボットを採用する場合に比べて簡易で安価な構成を実現することができる。また、第2のエアシリンダ92では、第2のローディング用チャック91を高速で移動させることができるため、短時間でワークWを第1のローダユニット80に供給することができる。
また、背面主軸ユニット70が移動する際、第2のローディング用チャック91が退避位置P2にあることで、第2のローダユニット90が背面主軸ユニット70等の他部材に接触することが抑制される。
(5)上記工作機械1による加工方法は、主軸ユニット10が第1の工具ユニット55を利用して第1のワークWを加工している際、第1のローダユニット80が第2のローダユニット90から第2のワークWを受け取るステップS104の工程と、主軸ユニット10による第1のワークWの加工が完了した後、背面主軸ユニット70が主軸ユニット10から第1のワークWを受け取るステップS105の工程と、第1のローダユニット80が第2のワークWを主軸ユニット10に供給するステップS106の工程と、主軸ユニット10が第1の工具ユニット55を利用して第2のワークWを加工するとともに、背面主軸ユニット70が第2の工具ユニット20を利用して第1のワークWを加工するステップS107,S108の工程と、を備える。
この加工方法によれば、主軸ユニット10による第2のワークW2の加工と、背面主軸ユニット70による第1のワークW1の加工と、を同時に行うことができる。従って、複数のワークWを加工する場合における加工時間を短縮することができる。
(6)例えば、特許文献1に記載のように、背面主軸が主軸にワークを供給するとともに加工完了後に主軸からワークを受け取る構成では、主軸にてワークの外径が小さくなるように加工された場合には、背面主軸により加工後のワークを把持することが困難となるおそれがある。よって、主軸による加工に制限が生じる。この点、本実施形態では、第1のローダユニット80が主軸ユニット10にワークWを供給し、背面主軸ユニット70が主軸ユニット10からワークWを受け取る。このため、たとえ、主軸ユニット10にてワークWの外径が小さくなるように加工された場合でも、加工後のワークWの外径を把持するように第1のローダユニット80を構成することで、上述したような主軸ユニット10による加工に制限が生じない。
(7)主軸ユニット10による第1のワークWの加工が完了して、背面主軸ユニット70が主軸ユニット10から第1のワークWを受け取った後、背面主軸ユニット70のチャック71aが主軸ユニット10のチャック11aに対向するように一定距離Dだけ背面主軸ユニット70をX軸方向に移動させる。この一定距離Dは、背面主軸ユニット70のチャック71aの中心軸と、主軸ユニット10のチャック11aの中心軸との距離である。よって、主軸ユニット10に新たなワークWを装着する場合における、背面主軸ユニット70の移動距離が少なくて済む。よって、加工時間を短縮することができる。
(8)第2の工具ユニット20は、背面主軸ユニット70がZ軸方向に主軸ユニット10に向かって移動する経路R1を確保しつつ、主軸ユニット10から近い位置に設けられている。従って、背面主軸ユニット70は、主軸ユニット10から主軸ユニット10による加工が完了した第1のワークWを受け取った後、短い移動距離で第2の工具ユニット20を利用した加工を行うことができる。このため、加工時間を短縮することができる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態においては、第2のローダユニット90における第2のアクチュエーターとして第2のエアシリンダ92が採用されていたが、第2のエアシリンダ92に代えて、上記特許文献2に記載のようなガントリーローダ又は上記特許文献3に記載のようなロボットを採用してもよいし、磁気型アクチュエーターを採用してもよい。また、第1のローダユニット80についても、同様に、第1のアクチュエーターとしてガントリーローダ、ロボット又は磁気型アクチュエーターを採用してもよい。また、第1及び第2のエアシリンダ82,92は油圧シリンダであってもよい。
さらに、第1のローダユニット80は、第1のエアシリンダ82を備えていなくてもよい。この場合、第1のローダユニット80は、背面主軸ユニット70が移動することで、ワークWを主軸ユニット10に供給してもよい。
上記実施形態においては、第2の工具ユニット20は、ベッドS上に固定されていたが、ベッドSに対してZ軸方向及びX軸方向に移動可能に構成されてもよい。この場合、第2の工具ユニット20は、背面主軸ユニット70における第2Z軸スライド機構75及びX軸スライド機構76と同様の構成を備える。また、第2の工具ユニット20は、Y軸移動部43と同様の構成を備えることでY軸方向に移動可能に構成されてもよい。
1…工作機械
10…主軸ユニット(第1の主軸ユニット)
11…主軸
11a…チャック
12…主軸台
15…第1Z軸スライド機構
15a…軸受部
15b…ボールねじ
15c…第1Z軸モータ
15d…第1Z軸スライド部
20…第2の工具ユニット
21…工具保持部
22…工具群
40…工具移動機構
41…固定台
41h…空洞部
42…X軸移動部
42a…軸受部
42b…ボールねじ
42c…X軸モータ
42d…X軸スライド部
43…Y軸移動部
43a…軸受部
43b…ボールねじ
43c…Y軸モータ
43d…Y軸スライド部
55…第1の工具ユニット
55a1,55a2…工具群
55b…工具保持部
70…背面主軸ユニット(第2の主軸ユニット)
71…背面主軸
71a…チャック
72…背面主軸台
75…第2Z軸スライド機構
76…X軸スライド機構
80…第1のローダユニット
81…第1のローディング用チャック
81a…開口部
82…第1のエアシリンダ
82a…筒部
82b…ロッド
90…第2のローダユニット
91…第2のローディング用チャック
92…第2のエアシリンダ
95…パーツフィーダ
96…シュートボックス
97…ワークコンベア
300…制御部

Claims (5)

  1. ワークを把持しつつ回転させる第1の主軸ユニットと、
    前記第1の主軸ユニットにより回転させられる前記ワークに接することで前記ワークを加工する第1の工具ユニットと、
    前記第1の主軸ユニットに向かって移動し、前記ワークを前記第1の主軸ユニットから受け取る第2の主軸ユニットと、
    前記第2の主軸ユニットに連結され、前記第1の主軸ユニットに前記ワークを供給する第1のローダユニットと、を備える、
    ことを特徴とする工作機械。
  2. 前記第2の主軸ユニットは前記ワークを把持しつつ回転させ、
    前記工作機械は、さらに、前記第2の主軸ユニットにより回転させられる前記ワークに接することで前記ワークを加工する第2の工具ユニットを備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記第1のローダユニットは、
    前記ワークを前記ワークの側面から把持する第1のローディング用チャックと、
    前記ワークを前記第1の主軸ユニットに供給する際、前記第1のローディング用チャックを、前記第1の主軸ユニットから遠い退避位置から、前記第1の主軸ユニットに対向する伸長位置に直線的に移動させ、前記第2の主軸ユニットが移動する際、前記第1のローディング用チャックを前記退避位置に保持する第1のアクチュエーターと、を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記第1のローダユニットに前記ワークを供給する第2のローダユニットを備え、
    前記第2のローダユニットは、
    前記ワークを把持する第2のローディング用チャックと、
    前記第1のローディング用チャックの移動方向に交わる方向に前記第2のローディング用チャックを移動させ、前記第1のローダユニットに前記ワークを供給する際、前記第2のローディング用チャックを、前記第1のローディング用チャックから遠い退避位置から、前記第1のローディング用チャックに対向する伸長位置に直線的に移動させる第2のアクチュエーターと、を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の工作機械。
  5. 請求項4に記載の工作機械による加工方法であって、
    前記第1の主軸ユニットが前記第1の工具ユニットを利用して第1のワークを加工している際、前記第1のローダユニットが前記第2のローダユニットから第2のワークを受け取る工程と、
    前記第1の主軸ユニットによる前記第1のワークの加工が完了した後、前記第2の主軸ユニットが前記第1の主軸ユニットから前記第1のワークを受け取る工程と、
    前記第1のローダユニットが前記第2のワークを前記第1の主軸ユニットに供給する工程と、
    前記第1の主軸ユニットが前記第1の工具ユニットを利用して前記第2のワークを加工するとともに、前記第2の主軸ユニットが前記第2の工具ユニットを利用して前記第1のワークを加工する工程と、を備える、
    ことを特徴とする工作機械による加工方法。
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