JP6757188B2 - 工作機械及び工作機械による加工方法 - Google Patents
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Description
ワークを把持しつつ回転させる第1の主軸ユニットと、
前記第1の主軸ユニットにより回転させられる前記ワークに接することで前記ワークを加工する第1の工具ユニットと、
前記第1の主軸ユニットに向かって移動し、前記ワークを前記第1の主軸ユニットから受け取り、前記ワークを把持しつつ回転させる第2の主軸ユニットと、
前記第2の主軸ユニットに連結され、前記第1の主軸ユニットに前記ワークを供給する第1のローダユニットと、
前記第2の主軸ユニットにより回転させられる前記ワークに接することで前記ワークを加工する第2の工具ユニットと、
前記第1のローダユニットに前記ワークを供給する第2のローダユニットと、
前記第2の主軸ユニットから前記第2の工具ユニットにより加工された後の前記ワークが排出されるシュートボックスと、を備え、
前記第2の主軸ユニットは、前記第1の主軸ユニットから前記ワークを受け取る際、前記第2の主軸ユニットにより把持された前記ワークの回転軸に直交するX軸方向において前記シュートボックスと前記第2のローダユニットの間に位置する。
前記シュートボックスは前記第2の工具ユニットの側方に設けられる、ようにしてもよい。
前記第2の主軸ユニットは、前記X軸方向及び前記回転軸に沿うZ軸方向に移動可能であり、前記X軸方向及び前記Z軸方向に移動することにより、前記第2の主軸ユニットが前記第2の工具ユニットを利用して前記ワークを加工可能となる位置、前記第1のローダユニットが前記第2のローダユニットから前記ワークを受け取り可能となる位置、及び前記第2の主軸ユニットが前記ワークを前記シュートボックスに排出可能となる位置の間で移動する、ようにしてもよい。
また、上記工作機械において、
前記第2のローダユニットから前記第1のローダユニットに前記ワークが供給される際、前記第2の主軸ユニットは、前記回転軸に沿うZ軸方向において前記第1の主軸ユニットに対向する位置にある、ようにしてもよい。
また、上記工作機械において、
前記第1のローダユニットは、
前記ワークを前記ワークの側面から把持する第1のローディング用チャックと、
前記ワークを前記第1の主軸ユニットに供給する際、前記第1のローディング用チャックを、前記第1の主軸ユニットから遠い退避位置から、前記第1の主軸ユニットに対向する伸長位置に直線的に移動させ、前記第2の主軸ユニットが移動する際、前記第1のローディング用チャックを前記退避位置に保持する第1のアクチュエーターと、を備え、
前記第1の工具ユニットは、前記第1の主軸ユニットにより把持された前記ワークの外周に位置する工具群を備え、
前記退避位置は、前記第2の主軸ユニットが前記第1の主軸ユニットから第1のワークを受け取る際、前記第1のローディング用チャックにより把持された第2のワークが前記工具群と隙間を保った状態となる位置に設定され、
前記伸長位置は、前記第2の主軸ユニットにより把持された前記第1のワークが前記工具群と隙間を保った状態で、前記第1のローディング用チャックが前記第2のワークを前記第1の主軸ユニットに受け渡し可能となる位置に設定される、ようにしてもよい。
また、上記工作機械において、
前記第2の主軸ユニットが前記第1の主軸ユニットに前記ワークを受け渡す際、前記第1のローダユニットは、前記第2の主軸ユニットにおける前記第2のローダユニットに近い側に位置する、ようにしてもよい。
前記第2のローダユニットは、
前記ワークを把持する第2のローディング用チャックと、
前記第1のローダユニットの第1のローディング用チャックの移動方向に交わる方向に前記第2のローディング用チャックを移動させ、前記第1のローダユニットに前記ワークを供給する際、前記第2のローディング用チャックを、前記第1のローディング用チャックから遠い退避位置から、前記第1のローディング用チャックに対向する伸長位置に直線的に移動させる第2のアクチュエーターと、を備える、ようにしてもよい。
前記第1の主軸ユニットが前記第1の工具ユニットを利用して第1のワークを加工している際、前記第1のローダユニットが前記第2のローダユニットから第2のワークを受け取る工程と、
前記第1の主軸ユニットによる前記第1のワークの加工が完了した後、前記第2の主軸ユニットが前記第1の主軸ユニットから前記第1のワークを受け取る工程と、
前記第1のローダユニットが前記第2のワークを前記第1の主軸ユニットに供給する工程と、
前記第1の主軸ユニットが前記第1の工具ユニットを利用して前記第2のワークを加工するとともに、前記第2の主軸ユニットが前記第2の工具ユニットを利用して前記第1のワークを加工する工程と、
前記第2の主軸ユニットが前記第2の工具ユニットを利用して加工した後の前記第1のワークを前記シュートボックスに排出する工程と、を備える。
図1及び図2に示すように、工作機械1は、円柱状の被加工物(ワーク)Wの前面及び背面を加工する旋盤である。以下では、加工中のワークWの回転軸に沿った方向を「Z軸方向」といい、そのZ軸方向に直交する鉛直方向を「Y軸方向」といい、Y軸及びZ軸方向に垂直な方向を「X軸方向」という。
第1Z軸モータ15cが駆動することで、ボールねじ15bが回転し、これにより、第1Z軸スライド部15dは主軸ユニット10とともにZ軸方向に移動する。従って、主軸ユニット10及び第1Z軸スライド機構15により、ワークWを軸回転させながら、ワークWをZ軸方向に移動させることができる。
背面主軸71は、ワークWをその側周面から把持するチャック71aを備える。背面主軸台72には、ワーク回転用モータ(図示せず)が内蔵されている。このワーク回転用モータは、背面主軸71及び背面主軸71に把持されるワークWを一体で軸回転させる。
第2Z軸スライド機構75及びX軸スライド機構76は、それぞれ上述した第1Z軸スライド機構15と同様に構成される。X軸スライド機構76は、第2Z軸スライド機構75及び背面主軸ユニット70をX軸方向に移動させる。第2Z軸スライド機構75は、背面主軸ユニット70をZ軸方向に移動させる。従って、第2Z軸スライド機構75及びX軸スライド機構76により、背面主軸ユニット70をZ軸方向及びX軸方向に沿う水平方向に移動させることができる。
第1のエアシリンダ82は、筒部82aと、筒部82aの主軸ユニット10側の端面から筒部82aに挿通される円柱状のロッド82bと、を備える。ロッド82bの先端には第1のローディング用チャック81が連結されている。第1のローディング用チャック81は、主軸ユニット10に向けて開口する開口部81aを備える。筒部82aは、2つの空間(図示しない)を有し、2つの空間の圧力差によりロッド82bを直線移動させる。第1のエアシリンダ82は、そのロッド82bを変位させることで、第1のローディング用チャック81を伸長位置P1及び退避位置P2の何れかに位置させる。図7に示すように、伸長位置P1にある第1のローディング用チャック81は、Z軸方向において背面主軸71のチャック71aよりも主軸ユニット10に近い位置に存在する。図6に示すように、退避位置P2にある第1のローディング用チャック81は、Z軸方向において背面主軸71のチャック71aよりも主軸ユニット10から遠い位置に存在する。
まず、第1のローダユニット80は、図2に示すように、第2のローダユニット90から第1のワークW1を受け取る(S101)。そして、第1のローダユニット80は、図3に示すように、主軸ユニット10に第1のワークW1を供給する(S102)。具体的には、背面主軸ユニット70が第1のローダユニット80とともに移動し、第1のローダユニット80の第1のローディング用チャック81が主軸11にZ軸方向に対向する。背面主軸ユニット70が移動する際には、第1のローディング用チャック81は退避位置P2にある。この状態で、第1のローダユニット80の第1のローディング用チャック81が退避位置P2から伸長位置P1に移動する。これにより、第1のローダユニット80から主軸ユニット10に第1のワークW1が受け渡される。第1のワークW1の受け渡しが完了した後、第1のローディング用チャック81は退避位置P2に戻る。
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
この構成によれば、背面主軸ユニット70が主軸ユニット10から第1のワークW1を受け取った後、第1のローダユニット80が主軸ユニット10に第2のワークW2を供給する。このため、第1のワークW1の加工完了後、主軸ユニット10に即座に新たな第2のワークW2を供給することができる。よって、主軸ユニット10におけるワークWの待ち時間が短縮される。この結果、複数のワークWを加工する場合における加工時間を短縮することができる。
この構成によれば、主軸ユニット10による第2のワークW2の加工と、背面主軸ユニット70による第1のワークW1の加工と、を同時に行うことができる。従って、複数のワークWを加工する場合における加工時間を短縮することができる。
この構成によれば、第1のローダユニット80は、直線的に第1のローディング用チャック81を移動させる第1のエアシリンダ82を採用することで、上記特許文献2に記載のガントリーローダ又は上記特許文献3に記載のロボットを採用する場合に比べて簡易で安価な構成を実現することができる。また、第1のエアシリンダ82では、第1のローディング用チャック81を高速で移動させることができるため、短時間でワークWを主軸ユニット10に供給することができる。
また、背面主軸ユニット70が移動する際、第1のローディング用チャック81が退避位置P2に存在するため、第1のローディング用チャック81が主軸ユニット10等の他部材に接触することが抑制される。
この構成によれば、第2のローダユニット90は、直線的に第2のローディング用チャック91を移動させる第2のエアシリンダ92を採用することで、上記特許文献2に記載のガントリーローダ又は上記特許文献3に記載のロボットを採用する場合に比べて簡易で安価な構成を実現することができる。また、第2のエアシリンダ92では、第2のローディング用チャック91を高速で移動させることができるため、短時間でワークWを第1のローダユニット80に供給することができる。
また、背面主軸ユニット70が移動する際、第2のローディング用チャック91が退避位置P2にあることで、第2のローダユニット90が背面主軸ユニット70等の他部材に接触することが抑制される。
この加工方法によれば、主軸ユニット10による第2のワークW2の加工と、背面主軸ユニット70による第1のワークW1の加工と、を同時に行うことができる。従って、複数のワークWを加工する場合における加工時間を短縮することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
さらに、第1のローダユニット80は、第1のエアシリンダ82を備えていなくてもよい。この場合、第1のローダユニット80は、背面主軸ユニット70が移動することで、ワークWを主軸ユニット10に供給してもよい。
10…主軸ユニット(第1の主軸ユニット)
11…主軸
11a…チャック
12…主軸台
15…第1Z軸スライド機構
15a…軸受部
15b…ボールねじ
15c…第1Z軸モータ
15d…第1Z軸スライド部
20…第2の工具ユニット
21…工具保持部
22…工具群
40…工具移動機構
41…固定台
41h…空洞部
42…X軸移動部
42a…軸受部
42b…ボールねじ
42c…X軸モータ
42d…X軸スライド部
43…Y軸移動部
43a…軸受部
43b…ボールねじ
43c…Y軸モータ
43d…Y軸スライド部
55…第1の工具ユニット
55a1,55a2…工具群
55b…工具保持部
70…背面主軸ユニット(第2の主軸ユニット)
71…背面主軸
71a…チャック
72…背面主軸台
75…第2Z軸スライド機構
76…X軸スライド機構
80…第1のローダユニット
81…第1のローディング用チャック
81a…開口部
82…第1のエアシリンダ
82a…筒部
82b…ロッド
90…第2のローダユニット
91…第2のローディング用チャック
92…第2のエアシリンダ
95…パーツフィーダ
96…シュートボックス
97…ワークコンベア
300…制御部
Claims (8)
- ワークを把持しつつ回転させる第1の主軸ユニットと、
前記第1の主軸ユニットにより回転させられる前記ワークに接することで前記ワークを加工する第1の工具ユニットと、
前記第1の主軸ユニットに向かって移動し、前記ワークを前記第1の主軸ユニットから受け取り、前記ワークを把持しつつ回転させる第2の主軸ユニットと、
前記第2の主軸ユニットに連結され、前記第1の主軸ユニットに前記ワークを供給する第1のローダユニットと、
前記第2の主軸ユニットにより回転させられる前記ワークに接することで前記ワークを加工する第2の工具ユニットと、
前記第1のローダユニットに前記ワークを供給する第2のローダユニットと、
前記第2の主軸ユニットから前記第2の工具ユニットにより加工された後の前記ワークが排出されるシュートボックスと、を備え、
前記第2の主軸ユニットは、前記第1の主軸ユニットから前記ワークを受け取る際、前記第2の主軸ユニットにより把持された前記ワークの回転軸に直交するX軸方向において前記シュートボックスと前記第2のローダユニットの間に位置する、
ことを特徴とする工作機械。 - 前記シュートボックスは前記第2の工具ユニットの側方に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。 - 前記第2の主軸ユニットは、前記X軸方向及び前記回転軸に沿うZ軸方向に移動可能であり、前記X軸方向及び前記Z軸方向に移動することにより、前記第2の主軸ユニットが前記第2の工具ユニットを利用して前記ワークを加工可能となる位置、前記第1のローダユニットが前記第2のローダユニットから前記ワークを受け取り可能となる位置、及び前記第2の主軸ユニットが前記ワークを前記シュートボックスに排出可能となる位置の間で移動する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。 - 前記第2のローダユニットから前記第1のローダユニットに前記ワークが供給される際、前記第2の主軸ユニットは、前記回転軸に沿うZ軸方向において前記第1の主軸ユニットに対向する位置にある、
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の工作機械。 - 前記第1のローダユニットは、
前記ワークを前記ワークの側面から把持する第1のローディング用チャックと、
前記ワークを前記第1の主軸ユニットに供給する際、前記第1のローディング用チャックを、前記第1の主軸ユニットから遠い退避位置から、前記第1の主軸ユニットに対向する伸長位置に直線的に移動させ、前記第2の主軸ユニットが移動する際、前記第1のローディング用チャックを前記退避位置に保持する第1のアクチュエーターと、を備え、
前記第1の工具ユニットは、前記第1の主軸ユニットにより把持された前記ワークの外周に位置する工具群を備え、
前記退避位置は、前記第2の主軸ユニットが前記第1の主軸ユニットから第1のワークを受け取る際、前記第1のローディング用チャックにより把持された第2のワークが前記工具群と隙間を保った状態となる位置に設定され、
前記伸長位置は、前記第2の主軸ユニットにより把持された前記第1のワークが前記工具群と隙間を保った状態で、前記第1のローディング用チャックが前記第2のワークを前記第1の主軸ユニットに受け渡し可能となる位置に設定される、
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の工作機械。 - 前記第2の主軸ユニットが前記第1の主軸ユニットに前記ワークを受け渡す際、前記第1のローダユニットは、前記第2の主軸ユニットにおける前記第2のローダユニットに近い側に位置する、
ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の工作機械。 - 前記第2のローダユニットは、
前記ワークを把持する第2のローディング用チャックと、
前記第1のローダユニットの第1のローディング用チャックの移動方向に交わる方向に前記第2のローディング用チャックを移動させ、前記第1のローダユニットに前記ワークを供給する際、前記第2のローディング用チャックを、前記第1のローディング用チャックから遠い退避位置から、前記第1のローディング用チャックに対向する伸長位置に直線的に移動させる第2のアクチュエーターと、を備える、
ことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の工作機械。 - 請求項1から7の何れか1項に記載の工作機械による加工方法であって、
前記第1の主軸ユニットが前記第1の工具ユニットを利用して第1のワークを加工している際、前記第1のローダユニットが前記第2のローダユニットから第2のワークを受け取る工程と、
前記第1の主軸ユニットによる前記第1のワークの加工が完了した後、前記第2の主軸ユニットが前記第1の主軸ユニットから前記第1のワークを受け取る工程と、
前記第1のローダユニットが前記第2のワークを前記第1の主軸ユニットに供給する工程と、
前記第1の主軸ユニットが前記第1の工具ユニットを利用して前記第2のワークを加工するとともに、前記第2の主軸ユニットが前記第2の工具ユニットを利用して前記第1のワークを加工する工程と、
前記第2の主軸ユニットが前記第2の工具ユニットを利用して加工した後の前記第1のワークを前記シュートボックスに排出する工程と、を備える、
ことを特徴とする工作機械による加工方法。
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