JP2014151386A - 旋盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺ワークを主軸と対向軸との間に保持しながら、長尺ワークの端面を容易かつ確実に加工することを目的とする。
【解決手段】同期して回転駆動する主軸7と対向軸8との間に長尺ワークWを保持し、回転させつつ加工する旋盤であって、主軸7及び対向軸8のうちいずれか一方は、長尺ワークWの端面Waに当接するドライブセンタ9(10)を備え、主軸7及び対向軸8のうちいずれか他方は、ドライブセンタ9(10)、または長尺ワークWの端部を把持するチャック機構70を備え、ドライブセンタ9(10)は、長尺ワークWの端面Waにおいて回転軸部分に当接するセンタ部51と、回転軸から離れた端面Waに当接した状態及び端面Waから離間した状態に進退可能なドライブピン52と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、長尺ワークを長手方向に沿う軸回りに回転させながら加工する旋盤に関する。
工作機械の1つである旋盤は、加工対象であるワークを回転軸(スピンドル)に保持し、ワークを回転させながらバイト等の加工ツールにより切削加工等を行う。ワークには長尺のものがあり、この長尺ワークを加工する際は、対向する2つの回転軸である主軸と対向軸との間に長尺ワークを保持させ、主軸及び対向軸を同期して回転駆動することにより長尺ワークを安定して回転させる対向2軸旋盤が知られている(特許文献1参照)。ただし、切削加工時には長尺ワークの回転に抵抗が生じるため、長尺ワークを主軸や対向軸に強く保持させることが必要であり、従来では、長尺ワークの端部を外周側から把持するチャック機構が用いられている。
特許第2701706号公報
しかしながら、チャック機構は長尺ワークの端部を外周側から把持しているため、長尺ワークを保持したままこの長尺ワークの端面に加工ツールを当接させることができず、端面の加工を行うことができないといった問題を有している。また、チャック機構の把持爪は、長尺ワークの端部を把持するため、端部の外径が大きく異なると単一の把持爪では対応できず、複数の把持爪の中から長尺ワークの外径に適したものに交換する必要があり、その作業が面倒である。
以上のような事情に鑑み、本発明では、長尺ワークを主軸と対向軸との間に保持しながら、長尺ワークの端面を容易かつ確実に加工することができ、この端面の加工時においても長尺ワークを安定して回転させることができる旋盤を提供することを目的とする。
本発明では、回転駆動する主軸と、主軸の回転軸に沿って配置されかつ主軸と同期して回転駆動する対向軸と、を有し、主軸と対向軸との間に長尺ワークを長手方向に保持して長尺ワークを回転させつつ加工する旋盤であって、主軸及び対向軸のうちいずれか一方は、長尺ワークの端面に当接するドライブセンタを備え、主軸及び対向軸のうちいずれか他方は、ドライブセンタ、または長尺ワークの端部を把持するチャック機構を備え、ドライブセンタは、長尺ワークの端面において回転軸中心部分に当接するセンタ部と、回転軸中心から離れた端面に当接した状態及び端面から離間した状態に進退可能なドライブピンと、を有する。
また、主軸及び対向軸の双方がドライブセンタを備えてもよい。また、ドライブピンが、長尺ワークの端面側に加工ツールが進入可能なように、端面との間隔をあけて離間するものでもよい。また、ドライブピンはフランジ部を備え、フランジ部に係合したプルピンシャフトに引かれることにより長尺ワークの端面から退避させてもよい。また、ドライブピンは、センタ部の周りに複数配置され、複数のドライブピンのうち、一部は長尺ワークの端面にくい込ませる刃部を備える係止用ドライブピンであり、残りは端面に面接触する面接触用ドライブピンであってもよい。また、係止用ドライブピン及び面接触用ドライブピンは、互いに異なる駆動系により進退させてもよい。
本発明によれば、進退可能なドライブピンがドライブセンタに設けられるため、ドライブピンが長尺ワークの端面に当接しているときは、長尺ワークを安定して回転させることができ、また、ドライブピンを端面から離間させたときは、端面に加工ツールを当接させることが可能となり、長尺ワークの端面を容易かつ確実に加工することができる。なお、ドライブピンを離間させたときでもドライブセンタのセンタ部が端面に当接しており、長尺ワークを安定して保持している。
また、主軸及び対向軸の双方がドライブセンタを備えるものでは、ドライブピンが端面から離れることができるので、長尺ワークの両側の端面を容易に加工することができる。また、加工ツールが進入可能なように、長尺ワークの端面からドライブピンを離間させるものでは、ドライブピンが加工ツールの進入に際して支障とならないようにすることができる。また、ドライブピンに備えたフランジ部と係合するプルピンシャフトを備えるものでは、このプルピンシャフトを引くことによりドライブピンを容易かつ確実に長尺ワークの端面から退避させることができる。
また、係止用ドライブピン及び面接触用ドライブピンを持つものでは、係止用ドライブピンが用いられた際はこの係止用ドライブピンが長尺ワークの端面に食い込むことで回転駆動力を確実に長尺ワークに伝達でき、また面接触用ドライブピンが用いられた際は、係止用ドライブピンより伝達力は小さいが、摩擦力により回転駆動力も伝達可能であり、長尺ワークの端面を傷付けないようにすることができる。また、これら係止用ドライブピン及び面接触用ドライブピンが互いに異なる駆動系により進退するものでは、いずれか一方を選択して用いることができる。
第1実施形態に係る旋盤の概略を示す斜視図である。 図1に示す旋盤の要部を示す概略図である。 ドライブセンタを示す斜視図である。 図3に示すドライブセンタであって、(a)は断面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 図3に示すドライブセンタの動作を示す断面図である。 長尺ワークの端面加工の状態を示す概略図である。 第2実施形態に係る旋盤の要部を示す概略図である。 ドライブセンタの他の構成であって、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線に沿った断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。以下の各図において、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する。このXYZ座標系においては、水平面に平行な平面をXZ平面とする。このXZ平面において主軸7(対向軸8)の回転軸方向をZ方向と表記し、Z方向に直交する方向をX方向と表記する。XZ平面に垂直な方向(上下方向)はY方向と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が+方向であり、矢印の方向とは反対の方向が−方向であるものとして説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る旋盤100について、図面を用いて説明する。
旋盤100は、図1に示すように構成される。ベース1には、固定台2が設けられるとともに、ベース1上に設置されたZ方向ガイド3に沿って移動可能なZ軸スライド4が設けられる。Z軸スライド4は、Z方向駆動系M1の駆動によりZ方向に移動し、所定位置で保持される。Z方向駆動系M1としては、モータ等でボールねじを回転させ、Z軸スライド4をZ方向に移動させて保持するようなサーボ系が用いられる。また、Z軸スライド4が保持される位置は、ボールねじの回転数や別途設置されたエンコーダからの出力によって確認される。
固定台2上及びZ軸スライド4上には、それぞれヘッドストック5,6が設けられる。ヘッドストック5は、不図示の軸受け等により主軸7を回転可能な状態を支持している。同様に、ヘッドストック6は、不図示の軸受け等により対向軸8を回転可能な状態を支持している。なお、主軸7の回転軸方向と、対向軸8の回転軸方向とはZ方向に一致した状態となっている。ヘッドストック6には、対向軸8の回転軸を主軸7の回転軸に一致させるための調整機構(不図示)を備えている。主軸7の−Z側の端部7aには、後述するドライブセンタ9が取り付けられており、同じく、対向軸8の+Z側の端部8aには、後述するドライブセンタ10が取り付けられている。なお、第1実施形態ではドライブセンタ9とドライブセンタ10とは同一構造のものが用いられている。
主軸7の+Z側の端部7bはヘッドストック5から突出しており、端部7bにプーリー11が取り付けられる。プーリー11と、固定台2に設けられたモータ12の回転軸との間にはベルト13が掛け渡されている。これにより、主軸7は、モータ12の駆動によりベルト13を介して回転する。同様に、対向軸8の−Z側の端部8bはヘッドストック6から突出しており、端部8bにプーリー14が取り付けられる。プーリー14と、Z軸スライド4に設けられたモータ15の回転軸との間にはベルト16が掛け渡されている。これにより、対向軸8は、モータ15の駆動によりベルト16を介して回転する。
なお、モータ12とモータ15とは、不図示の制御部によって同期駆動される。従って、主軸7と対向軸8とは、同期して回転し、その回転数や駆動タイミングは一致するように制御される。モータ12、15としては、例えば、トルク制御機構を備えたモータが用いられる。また、主軸7及び対向軸8は、ベルト13、16を介して駆動されることに限定されず、ベルト13、16を介さずにモータ等によって直接回転駆動される構成でもよい。
長尺ワークWは、図2に示すように、ドライブセンタ9とドライブセンタ10との間に挟まれた状態で保持される。このとき、長尺ワークWを挟むように、ドライブセンタ10のZ方向位置すなわち対向軸8の位置がZ方向駆動系M1の駆動によって調整される。長尺ワークWをドライブセンタ9とドライブセンタ10との間に挟んだ状態で、モータ12、15を駆動して主軸7及び対向軸8を同期して回転駆動させることにより、長尺ワークWも回転する。なお、長尺ワークWとしては、長尺で円柱状のものが示されているが、これに限定されず、Z方向に所定の長さを持ったものであれば対象となる。また、長尺ワークWを挟むために対向軸8のみをZ方向に移動可能としているが、これに限定されず、主軸7及び対向軸8の双方ともZ方向に移動可能としてもよい。
続いて、図1に示すように、固定台2の−X側には、ベース1上に設置された不図示のX方向ガイドに沿って移動可能なX軸スライド17が設けられる。X軸スライド17は、X方向駆動系M2の駆動によりX方向に移動し、所定位置で保持される。X軸スライド17上には、Z方向ガイド18に沿って移動可能な刃物台21が設けられる。刃物台21は、Z方向駆動系M3の駆動によりX方向に移動し、所定位置で保持される。
刃物台21には、モータ等の回転駆動系が収容されおり、この刃物台21に第1タレット23が取り付けられている。第1タレット23は、Z方向を軸として回転可能となっている。第1タレット23の周面には加工ツールTを保持するための複数のホルダ24が設けられ、それぞれに加工ツールTが保持される。従って、第1タレット23を回転させることにより、所望の加工ツールTが選択される。なお、加工ツールTはホルダ24に対して交換可能である。
加工ツールTとしては、長尺ワークWに対して切削加工を施すバイト等の他、ドリルやエンドミル等の回転工具が用いられる。なお、ドリル等の回転工具は、ホルダに小型モータが保持され、この小型モータの回転軸に取り付けられて用いられる。選択された加工ツールTの刃先は、上記した駆動系M2、M3を駆動させることによりそれぞれX方向、Z方向に移動可能であり、長尺ワークWに対するXZ座標位置を任意に設定可能となっている。なお、第1タレット23の回転や移動は不図示の制御部によって制御される。
また、Z軸スライド4の−X側においても同様に第2タレット25が配置されている。なお、第2タレット25は、第1タレット23に対して対向配置されている点が相違し、第2タレット25を支持する構成部材や駆動系は第1タレット23とほぼ同様であるため説明を省略する。第2タレット25もその周面には加工ツールTを保持するための複数のホルダ26が設けられ、それぞれに加工ツールTが保持される。また、第2タレットにおいても、回転させることで所望の加工ツールTが選択され、選択された加工ツールTの刃先は、それぞれX方向、Z方向に移動可能であり、長尺ワークWに対するXYZ座標位置を任意に設定可能となっている。
第1タレット23及び第2タレット25は、図2に示すように、双方とも長尺ワークWに対して−X側に配置されているが、これに限定されない。例えば、第2タレット25が長尺ワークWの+X側に配置されてもよい。なお、長尺ワークWの+X側に配置された場合でも、加工ツールTの刃先は、それぞれX方向、Z方向に移動可能であり、長尺ワークWに対するXZ座標位置を任意に設定可能となっている。また、タレットの数は任意であり、第1タレット23のみ配置するものや、3つ以上のタレットを配置したものでもよい。また、X軸スライド17や刃物台21には、長尺ワークWに対する加工ツールTのY方向の位置を調整するための調整機構が設けられてもよい。
続いて、図1に示すように、長尺ワークWの上方には、ワーク搬送系26が設けられている。ワーク搬送系26は、ドライブセンタ9とドライブセンタ10との間の領域に対して長尺ワークWの搬入及び搬出のうち双方または一方を行うものであり、走行部27と、フレーム28と、昇降ロッド29とを備えている。走行部27は、長尺ワークWの上方に設置されたZ方向ガイド30に沿って移動可能であり、Z方向駆動系M5の駆動によりZ方向に走行する。フレーム28は、走行部27に設置された不図示のX方向ガイドに沿って移動可能であり、X方向駆動系M6の駆動によりX方向に移動する。昇降ロッド29は、フレーム28の先端部分に形成された開口部28aに入り込んだ状態でY方向に移動可能であり、Y方向駆動系M7の駆動によりY方向に移動する。
昇降ロッド29の下端部にはローダチャック31が設けられている。ローダチャック31は、長尺ワークWを把持する爪状の把持部を有しており、長尺ワークWの周面を把持することにより長尺ワークWを保持する。また、ローダチャック31は、Y軸方向を回転軸として回転可能であり、不図示のモータ等の駆動により回転する。従って、ローダチャック31で長尺ワークWを把持したまま回転させることにより、長尺ワークWを、Y軸方向を回転軸として回転させることも可能である。なお、長尺ワークWを保持及び解放できるものであれば、ローダチャック31の構成は任意である。また、ワーク搬送系26としては上記した構成に限定されず、例えばロボットアーム等が用いられてもよい。
続いて、ドライブセンタ9(10)は、図3及び図4に示すように、センタ部51と、複数の係止用ドライブピン(ドライブピン)52とを備えている。センタ部51は、回転軸におけるZ方向を先端とした円錐形状に形成されており、長尺ワークWの端面Waにおいて回転軸中心部分に当接する。なお、長尺ワークWの端面Waにおいて、その回転軸中心部分には予め凹部Wbが形成されており(図5参照)、センタ部51がこの凹部Wbに入り込むことで長尺ワークWの回転軸とドライブセンタ9の回転軸とを一致させるようにアライメントされる。
係止用ドライブピン52は、図3及び図4に示すように、センタ部52(主軸7)の回転軸を中心に同心円上に等間隔で3本配置されており、その長手方向が主軸7の回転軸方向(Z方向)に沿って配置されている。この係止用ドライブピン52は、長尺ワークWの端面Waにおいて回転軸中心から離れた部分に当接可能となっている。係止用ドライブピン52の本数および配置間隔は任意である。係止用ドライブピン52が複数配置されることにより長尺ワークWの端面Waとの接触箇所が増加し、長尺ワークWを安定して保持するとともに、長尺ワークWに対して回転駆動力を効率よく伝達できる。
また、各係止用ドライブピン52の先端側(図4では−Z側)には、長尺ワークWの端面Waにくい込ませるための刃部52aが設けられる。一方、各係止用ドライブピン52の基端側(図4では+Z側)には、フランジ部52bが設けられ、このフランジ部52bの+Z側には曲面部52cが設けられる。
刃部52aが端面Waにくい込むことにより、長尺ワークWは安定して保持されるとともに、長尺ワークWに対して効果的に回転駆動力を付与することができる。刃部52aは、その刃先の稜線方向が回転軸を中心とした仮想円に対して直交するように配置されている。これは、刃先52aが端面Waにくい込んだ状態でドライブセンタ9を回転駆動した場合に、この回転駆動力を長尺ワークWに対して効率よく伝達するためである。なお、刃部52aとして上記形態に限定されず、例えば先端が略円錐状に尖った形状を有するタイプのものが用いられてもよい。また、複数の係止用ドライブピン52において同一形状のものが用いられることに限定されず、異なるタイプの係止用ドライブピン52が用いられてもよい。
ドライブセンタ9は、図3及び図4に示すように、筒状のボディ53と、ボディ53の先端側(図4では−Z側)にボルト等で固定された先端部54とを有している。これらボディ53及び先端部54は、主軸7と一体となって回転駆動される。ボディ53は、主軸7に取り付けるためのフランジ53aが設けられている。なお、主軸7への取り付けにフランジ53aを用いることに限定されず、回転軸に対する各種公知の取り付け構造が採用される。先端部54は、先に説明したセンタ部51が形成されるとともに、係止用ドライブピン52のそれぞれを貫通させて、Z方向にガイドするための複数のガイド孔54aが設けられる。各係止用ドライブピン52は、ガイド孔54aに沿ってZ方向に進退可能となっている。
ボディ53の内側には、図4に示すように、プッシュバー55の先端に取り付けられた筒状の接続部材56が差し込まれており、この接続部材56の先端には、後述する可動部材59が取り付けられている。可動部材59は、カラー57aが設けられるとともに、カラー57aの先端に2つのナット57b、57cを備えている。プルピンシャフト58は、カラー57aを介して、2つのナット57b、57cによって可動部材59に保持されている。なお、これらプッシュバー55、接続部材56、カラー57a、ナット57b、57c及びプルピンシャフト58は、主軸7の回転軸に沿って配置される。なお、プルピンシャフト58の先端部(図4では−Z側の端部)にはフランジ部58aが形成されている。このフランジ部58aは、図4(a)及び(b)に示すように、係止用ドライブピン52のフランジ部52bと係合している。
接続部材56の先端部(図4では−Z側の端部)には、プルピンシャフト58を貫通させるとともに、−Z側に球面座59aが形成された可動部材59が取り付けられる。可動部材59の球面座59aは、所定の曲率で球面状かつ凹状に形成されている。この球面座59aには、プルピンシャフト58を貫通させた状態でコマ60が配置されており、コマ60に形成された球面部60aが球面座59aに対向して接触している。なお、コマ60の球面部60aは、球面座59aの曲率と同様の曲率に形成されている。従って、コマ60は、球面部60aが球面座59aと摺動することにより可動部材59に対して移動可能になっている。なお、コマ60の−Z側の当接面60bは、係止用ドライブピン52それぞれの曲面部52cと当接している。
プッシュバー55は、プッシュバー駆動系M8(図2参照)を駆動することによりZ方向に移動する。従って、プッシュバー駆動系M8を駆動してプッシュバー55を−Z方向に移動させることにより、図5に示すように、接続部材56、可動部材59、及びコマ60は、プッシュバー55の移動とともに−Z方向へ移動する(図5の上半分参照)。これにより、係止用ドライブピン52のそれぞれは、曲面部52cがコマ60の当接面60bにより押されることで −Z方向に進行する。この係止用ドライブピン52の進行により、刃部52aは長尺ワークWの端面Waにくい込んだ状態となる。なお、このように、プッシュバー55の移動により全ての係止用ドライブピン52を同時に進行させるので、係止用ドライブピン52の進行動作を簡易的かつ効率よく行うことができる。また、プッシュバー駆動系M8としては、油圧シリンダ等が用いられる。
ここで、係止用ドライブピン52のそれぞれはコマ60に押されるが、例えば、長尺ワークWの端面Waが平坦でない場合や、XY面に対して傾斜している場合などでは、端面Waに当たるまでに各係止用ドライブピン52の移動量が異なってしまう。このような場合、コマ60の球面部60aが球面座59aを摺動してコマ60の当接面60bを適宜傾かせることにより、各係止用ドライブピン52の刃部52aの位置を修正している。これにより、端面Waの凹凸や傾斜を吸収し、各係止用ドライブピン52がほぼ均一の力で端面Waに当接できるようにしている。また、係止用ドライブピン52の長さが不均一の場合もコマ60によって対応可能である。
次に、プッシュバー駆動系M8を駆動してプッシュバー55を+Z方向に移動させると、図5に示すように、接続部材56、カラー57a、ナット57b、57c、及びプルピンシャフト58は、プッシュバー55の移動とともに+Z方向へ移動する(図5の下半分参照)。プルピンシャフト58の+Z方向への移動により、フランジ部58aが係止用ドライブピン52のフランジ部52bを引くことになり、係止用ドライブピン52は+Z方向へ移動して端面Waから退避する。その結果、加工ツールTが端面Wa側に進入可能となる。このようにプルピンシャフト58によって係止用ドライブピン52を強制的に引き込むので、係止用ドライブピン52を端面Waから確実に退避させることができる。また、プルピンシャフト58を引くことにより全ての係止用ドライブピン52を同時に退避でき、複数の係止用ドライブピン52に対して簡易的かつ効率的に退避させることができる。
係止用ドライブピン52が退避した状態では、図5に示すように、端面Waと刃部52aとの間隔が加工ツールTを侵入させることが可能な間隔Lに設定される。これにより、係止用ドライブピン52の退避後において加工ツールTが進入した際に、加工ツールTが係止用ドライブピン52に不用意に接触するのを回避でき、加工ツールTやドライブセンタ9の破損を防止できる。
なお、図4〜図6では、ドライブセンタ9について説明したが、ドライブセンタ10についても同様の構成が採用される。ドライブセンタ10においては、プッシュバー55を駆動するためにプッシュバー駆動系M9(図2参照)が用いられる。このプッシュバー駆動系M9を駆動させることにより、係止用ドライブピン52は、+Z方向へ進行して長尺ワークWの端面Waに刃部52aをくい込ませ、また、−Z方向に移動して端面Waから退避する。プッシュバー駆動系M9として油圧シリンダ等が用いられる点はプッシュバー駆動系M8と同様である。
また、係止用ドライブピン52の進退を上記した構成で行うことに限定されず、例えば電気モータや油圧シリンダ等により各係止用ドライブピン52を移動させる構成が用いられてもよい。その際、複数の係止用ドライブピン52を同時に移動させる場合と、各係止用ドライブピン52を個別に移動させる場合のいずれであってもよい。また、この実施形態ではドライブピンとして係止用ドライブピン52が用いられるが、これに代えて、長尺ワークWの端面Waにくい込ませない接触タイプのドライブピンが用いられてもよい。
続いて、以上のように構成された旋盤100の動作について説明する。
先ず、退避位置にいるワーク搬送系26が、加工対象である長尺ワークWをロードポジションまで取りに行く。ロードポジションとしては、例えば、図1の旋盤100において+Z側に設置された不図示のワーク載置台等である。このロードポジションにおいてワーク搬送系26のローダチャック31により長尺ワークWを把持した後、長尺ワークWをドライブセンタ9、10間に向けて移動させるように、Z方向駆動系M5を駆動して走行部27を−Z方向に移動させる。
走行部27が停止した後、長尺ワークWをドライブセンタ9、10間に位置させるように、X方向駆動系M6を駆動してフレーム28をX方向に移動させるとともに、Y方向駆動系M7を駆動して昇降ロッド29をY方向に移動させる。なお、長尺ワークWを搬送する際、長尺ワークWの長手方向がZ方向となるようにローダチャック31を適宜回転させている。また、ローダチャック31は、長尺ワークWの長手方向のほぼ中央部分を把持することにより、長尺ワークWを安定して搬送できるようにしている。なお、長尺ワークWを搬入する際は、ドライブセンタ10は−Z側の位置に退避した状態となっている。
次に、長尺ワークWをローダチャック31で把持したまま、Z方向駆動系M1を駆動してドライブセンタ10を+Z方向に移動させる。これにより、長尺ワークWは、ドライブセンタ9、10に把持される(図5の下半分参照)。このとき、長尺ワークWの端面Waにはその回転軸中心部分に凹部Wbが形成されているため、この凹部Wbにドライブセンタ9、10のセンタ部51がそれぞれ入り込むことで、長尺ワークWの回転軸が主軸7及び対向軸8の回転軸と一致するようにアライメントされる。また、長尺ワークWをドライブセンタ9、10で把持する際、ローダチャック31による長尺ワークWの把持を緩めて、長尺ワークWがずれるのを許容してもよい。長尺ワークWをドライブセンタ9、10で把持した後、ローダチャック31は長尺ワークWを開放し、ワーク搬送系26は退避位置に戻る。
ドライブセンタ10は、長尺ワークWを把持した状態で+Z方向への移動を停止する。このとき、長尺ワークWを強く挟み込むように、Z方向駆動系M1によってドライブセンタ10を+Z方向に向けて負荷をかけるように制御してもよい。また、ドライブセンタ9、10で長尺ワークWを把持する際は、ドライブセンタ9、10の係止用ドライブピン52は退避した状態、すなわち長尺ワークWの端面Waから離間した状態となっている。
長尺ワークWを把持した後、プッシュバー駆動系M8、M9を駆動させることにより、各ドライブセンタ9、10の係止用ドライブピン52をそれぞれ突出させ、その刃部52aを長尺ワークWの端面Waにくい込ませる(図5の上半分または図6(a)参照)。なお、端面Waが平坦でない場合は、既に説明したとおり、各ドライブセンタ9、10に備えるコマ60の当接面60bが適宜傾斜して各係止用ドライブピン52の突出量を調整し、端面Waに対して係止用ドライブピン52を押し付ける力のばらつきを補正している。
次に、モータ12、15を駆動してドライブセンタ9、10(主軸7及び対向軸8)を同期して回転させることにより、長尺ワークWを回転させる。なお、長尺ワークWの回転数は、加工処理に応じて適宜設定される。一方、加工ツールTは、第1タレット23及び第2タレット25が適宜回転することによりそれぞれ選択される。このとき、加工ツールTは、長尺ワークWから離れた位置に退避した状態となっている。長尺ワークWの回転が安定した段階で各加工ツールTによる加工処理を開始する。
加工処理は、予め旋盤100に備えた制御部の記憶部等に格納された加工指令(レシピ)に基づいて行われる他に、手動での作業も可能である。加工ツールTの刃先が移動するXZ座標位置は、X軸スライド17のX方向への移動、刃物台21のZ方向への移動、によって設定され、それぞれX方向駆動系M2、Z方向駆動系M3、の駆動によって行われる。
このように、回転する長尺ワークWに対して加工ツールTを当接させながら加工ツールTを適宜移動させることにより切削加工を行う。なお、長尺ワークWは、ドライブセンタ9、10によって支持されているので、端面Waに続く周面(端部周面)まで加工ツールTを当接させて切削加工を行うことができる。なお、第1タレット23及び第2タレット25の加工ツールTがそれぞれ同時または別々に切削加工を行うが、第1タレット23及び第2タレット25が図2に示すような配置の場合、加工ツールTの移動に際して第1タレット23と第2タレット25とが干渉しないように制御される。また、第2タレット25が図2に示すように長尺ワークWの+X側に配置される場合は、第1タレット23と第2タレット25との干渉の問題はない。
続いて、長尺ワークWの端面Waを加工する場合について説明する。図6(a)に示す状態からプッシュバー駆動系M9を駆動して、対向軸8側のドライブセンタ10において係止用ドライブピン52を長尺ワークWの(図6右側の)端面Waから退避させる(図6(b)参照)。なお、係止用ドライブピン52の退避は、長尺ワークWの回転中または停止中のいずれであってもよい。ドライブセンタ10の係止用ドライブピン52は長尺ワークWの端面Waから外れているが、図6(b)に示すように、ドライブセンタ9の係止用ドライブピン52が長尺ワークWの他方の端面Waに当接しているので、長尺ワークWの回転は維持される。さらに、ドライブセンタ10のセンタ部51が長尺ワークWの端面Waに当接しており、このセンタ部51からも回転駆動力を長尺ワークWに与えている。
続いて、図6(b)に示すように、長尺ワークWを回転させながら、ドライブセンタ10側の端面Waに対して加工ツールTにより切削加工を行う。このとき、センタ部51は端面Waに当接したままであり、このセンタ部51に加工ツールTが接触しないように加工ツールTの移動が制御されている。図6右側の端面Waについて加工が終了した後、加工ツールTを退避させるとともに、プッシュバー駆動系M9を駆動して、ドライブセンタ10の係止用ドライブピン52を突出させて端面Waに当接させる。このとき、加工前の端面Waに当接させる(くい込ませる)力より小さい力で端面Waに当接させてもよい。これにより、加工後の端面Waに係止用ドライブピン52が深くくい込んで端面Waを大きく傷つけることを回避できる。
続いて、プッシュバー駆動系M8を駆動して、主軸7側のドライブセンタ9において係止用ドライブピン52を長尺ワークWの(図6左側の)端面Waから退避させる(図6(c)参照)。なお、ドライブセンタ9の係止用ドライブピン52は長尺ワークWの端面Waから外れているが、図6(c)に示すように、ドライブセンタ10の係止用ドライブピン52が長尺ワークWの他方の端面Waに当接しているので、長尺ワークWの回転は維持される。
続いて、図6(c)に示すように、長尺ワークWを回転させながら、ドライブセンタ9側の端面Waに対して加工ツールTにより切削加工を行う。このとき、加工ツールTがセンタ部51に接触しないように制御される点は上記と同様である。図6左側の端面Waについて加工が終了した後、他に加工すべき個所がない場合は長尺ワークWの回転を停止させる。なお、他に加工すべき個所がある場合は、再度プッシュバー駆動系M8を駆動して、ドライブセンタ9の係止用ドライブピン52を突出させて端面Waに当接させ、切削加工を続行する。
なお、図6に示すものでは長尺ワークWの両側の端面Waについて片側ずつ加工しているが、これに限定されず、両側の端面Waについて同時に加工してもよい。この場合、ドライブセンタ9、10双方の係止用ドライブピン52が退避し、長尺ワークWは、ドライブセンタ9、10のセンタ部51のみで把持される。なお、長尺ワークWの回転はセンタ部51を介して付与されるが、長尺ワークWには加工ツールTの当接による切削抵抗が生じるため、この切削抵抗に対応できるように、センタ部51をさらに強く端面Waに押し付けるようにして回転駆動力の伝達効率を高めてもよい。
長尺ワークWの加工が終了すると、ワーク搬送系26を駆動させて、長尺ワークWをローダチャック31により把持させる。次いで、Z方向駆動系M1を駆動してドライブセンタ10を−Z方向に移動させる。これにより、長尺ワークWは、ドライブセンタ9、10の把持から解放される。次いで、ワーク搬送系26の走行部27、フレーム28、及び昇降ロッド29を適宜駆動させて、長尺ワークWをアンロードポジションに搬送する。アンロードポジションとしては、例えば、図1の旋盤100において−Z側に設置された不図示のワーク載置台等である。
なお、ロードポジションにおいて長尺ワークWを取り出す動作から、加工済みの長尺ワークWをアンロードポジションに搬送する動作までの全ての動作は自動で行われる。ただし、このような動作を全て自動で行うことに代えて、一部または全部の動作を手動で行ってもよい。
このように、本実施形態に係る旋盤100は、ドライブセンタ9、10によって長尺ワークWを支持しているので、係止用ドライブピン52を退避させることにより、端面Waに対して加工ツールTを当接させることができ、端面Waの切削加工等を容易かつ確実に行うことができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る旋盤について説明する。
図7は、第2実施形態に係る旋盤の要部を示しており、他の構成は図1に示す旋盤100と同様のものが採用される。また、図7において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。なお、この第2実施形態は、主軸7にチャック機構70が取り付けられている点で第1実施形態と相違する。
図7に示すように、主軸7にはチャック機構70が取り付けられている。チャック機構70は、長尺ワークWの端部周面を挟み込んで保持するものであり、駆動部71と、この駆動部71によってそれぞれ移動する複数の把持爪72とを備えている。図7に示すものでは例えば3つの把持爪72がそれぞれ長尺ワークWの径方向に移動可能であり、長尺ワークWの端部を径方向に挟み込むタイプを示している。なお、チャック機構70で長尺ワークWを保持した際には、主軸7の回転軸と長尺ワークWの回転軸とを一致させるようにしている。
長尺ワークWは、+Z側の端部がチャック機構70によって保持され、−Z側の端面Waがドライブセンタ10によって支持されている。従って、主軸7及び対向軸8を同期して回転させることにより、安定して長尺ワークWを回転させることができる。なお、長尺ワークWを回転させながら加工ツールTによって切削加工等を行う点は、第1実施形態とほぼ同様である。長尺ワークWの−Z側(図7では右側)の端部周面や端面Waは、第1実施形態と同様に、加工ツールTで加工できる。ただし、長尺ワークWの+Z側の端部周面や端面Waはチャック機構70の可動片72があるため、加工ツールTを当接させることができない。
<ドライブセンタの他の構成>
続いて、ドライブセンタの他の構成について説明する。
図8に示すように、ドライブセンタ80は、主軸7や対向軸8に取り付けるためのフランジ84aを備えたボディ84を有しており、ボディ84にはセンタ部81が形成されている。センタ部81は、図4に示すドライブセンタ9のセンタ部51と同様である。なお、図4に示すドライブセンタ9ではボディ53と先端部54とが分割されているのに対し、ドライブセンタ80では先端部を一体化したボディ83として表している。
また、ドライブセンタ80は、Z方向に移動可能な複数の係止用ドライブピン(ドライブピン)82と、同じくZ方向に移動可能な複数の面接触用ドライブピン(ドライブピン)83とを備えている。係止用ドライブピン82は、先に説明した係止用ドライブピン52と同様に、先端に刃部82aが設けられている。面接触用ドライブピン83は、先端に長尺ワークWの端面Waと当接する当接面83aが設けられている。当接面83aとしては、端面Waに対するダメージを軽減しつつも、回転駆動力を伝達するために必要な摩擦係数を有する金属膜や樹脂膜が用いられる。
これら係止用ドライブピン82及び面接触用ドライブピン83は、図8(a)に示すように、それぞれ3本づつがセンタ部81を中心とした周りに交互に配置されている。なお、刃部82aは、その刃先の稜線方向が回転軸を中心とした仮想円に対して直交するように配置されている。係止用ドライブピン82及び面接触用ドライブピン83の使用本数や配置は任意である。また、係止用ドライブピン82と面接触用ドライブピン83とで同数であることに限定されず、例えば、係止用ドライブピン82の使用本数を面接触用ドライブピン83の使用本数より少なくしてもよい。また、係止用ドライブピン82及び面接触用ドライブピン83といった2種のドライブピンを用いることに限定されず、3種以上のドライブピンが用いられてもよい。
係止用ドライブピン82は、駆動系M10の駆動によってZ方向に進退し、また、面接触用ドライブピン83は、駆動系M11の駆動によってZ方向に進退する。従って。駆動系M10及び駆動系M11のいずれか一方を駆動することにより、係止用ドライブピン82及び面接触用ドライブピン83のいずれか一方を選択的に進行させることが可能である。もちろん駆動系M10及び駆動系M11の双方を駆動して、係止用ドライブピン82及び面接触用ドライブピン83を同時に進退させてもよい。
駆動系M10、M11としては、電気モータや油圧シリンダ等の各種アクチュエータが用いられる。駆動系M10は、係止用ドライブピン82の全てを同時に進退させる場合の他に、各係止用ドライブピン82を個別に進退させる場合のいずれであってもよい。同様に、駆動系M11は、面接触用ドライブピン83の全てを同時に進退させる場合の他に、面接触用ドライブピン83を個別に進退させる場合のいずれであってもよい。
このドライブセンタ80を用いた長尺ワークWの切削加工等は、図3等に示すドライブセンタ9(10)と同様であり、長尺ワークWの端面Waを加工する際に係止用ドライブピン82及び面接触用ドライブピン83の双方とも後退させる。なお、係止用ドライブピン82は、長尺ワークWの端面Waに刃部82aがくい込むので、長尺ワークWに対する回転駆動力を面接触用ドライブピン83より効率よく伝達できるといった利点がある。一方、面接触用ドライブピン83は、当接面83aが端面Waに当たるため端面Waに与える損傷が少ないといった利点がある。
従って、図6に示すように、長尺ワークWの端面Waを片側づつ加工する際には、加工前の端面Waについては係止用ドライブピン82を用いて長尺ワークWへの回転駆動力を効率よく伝達させ、また、加工後の端面Waについては面接触用ドライブピン83を用いて加工面への損傷を軽減することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上述した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、図8に示したドライブセンタ80は、図1に示す旋盤100のドライブセンタ9、10の一方または双方に代えて用いられてもよい。また、第1タレット23及び第2タレット25は、長尺ワークWに対してX方向に配置され、加工ツールTをX方向及びZ方向に移動させているが、これに限定されない。例えば、第1タレット23及び第2タレット25を長尺ワークWに対してY方向に配置させ、加工の際に加工ツールTをY方向及びZ方向に移動させるようにしてもよい。
L…間隔
T…加工ツール
W…長尺ワーク
Wa…端面
100…旋盤
7…主軸
8…対向軸
9、10、80…ドライブセンタ
51、81…センタ部
52、82…係止用ドライブピン(ドライブピン)
52a、82a…刃部
52b…フランジ部
55…プッシュバー
58…プルピンシャフト
59a…球面座
60…コマ
60a…球面部
83…面接触用ドライブピン(ドライブピン)
83a…当接面

Claims (6)

  1. 回転駆動する主軸と、前記主軸の回転軸に沿って配置されかつ前記主軸と同期して回転駆動する対向軸と、を有し、前記主軸と前記対向軸との間に長尺ワークを長手方向に保持して前記長尺ワークを回転させつつ加工する旋盤であって、
    前記主軸及び前記対向軸のうちいずれか一方は、前記長尺ワークの端面に当接するドライブセンタを備え、
    前記主軸及び前記対向軸のうちいずれか他方は、前記ドライブセンタ、または前記長尺ワークの端部を把持するチャック機構を備え、
    前記ドライブセンタは、前記長尺ワークの端面において回転軸中心部分に当接するセンタ部と、回転軸中心から離れた前記端面に当接した状態及び前記端面から離間した状態に進退可能なドライブピンと、を有することを特徴とする旋盤。
  2. 前記主軸及び前記対向軸の双方が前記ドライブセンタを備えることを特徴とする請求項1記載の旋盤。
  3. 前記ドライブピンは、前記長尺ワークの端面側に加工ツールが進入可能なように、前記端面との間隔をあけて離間することを特徴とする請求項1または請求項2記載の旋盤。
  4. 前記ドライブピンはフランジ部を備え、前記フランジ部に係合したプルピンシャフトに引かれることにより前記長尺ワークの端面から退避することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の旋盤。
  5. 前記ドライブピンは、前記センタ部の周りに複数配置され、前記複数のドライブピンのうち、一部は前記長尺ワークの端面にくい込ませる刃部を備える係止用ドライブピンであり、残りは前記端面に面接触する面接触用ドライブピンであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の旋盤。
  6. 前記係止用ドライブピン及び前記面接触用ドライブピンは、互いに異なる駆動系により進退することを特徴とする請求項5記載の旋盤。
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