JP2005111650A - 数値制御旋盤 - Google Patents
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Abstract
【課題】直径が小さい製品の場合、製品として必要な直径に比べて、大きな直径の材料を用いて数値制御旋盤に材料を自動で供給する必要があり、切り屑として廃棄される量が多い。
【解決手段】材料13を数値制御旋盤10に自動で供給する自動供給装置100を、材料13を格納する円筒状の部材101と、その円筒状の部材101を移動させ円筒状の部材101の供給端側を供給先の装置10の受給端側と円筒状の部材101の中心軸線を直線上にあわせて接触させる為の移動手段104と、円筒状の部材101に圧縮空気を送り込む手段103を備えた装置とし、その円筒状の部材101の中に材料13を格納した状態で、材料13を供給先の装置10に供給する際に、供給先の装置10の受給端側と供給装置100の供給側を接触させた状態で、円筒状の部材101の供給方向と反対の端面から、圧縮空気を送り込むことにより円筒状の部材101に格納された材料13の供給を行う構成にした。
【選択図】図7
【解決手段】材料13を数値制御旋盤10に自動で供給する自動供給装置100を、材料13を格納する円筒状の部材101と、その円筒状の部材101を移動させ円筒状の部材101の供給端側を供給先の装置10の受給端側と円筒状の部材101の中心軸線を直線上にあわせて接触させる為の移動手段104と、円筒状の部材101に圧縮空気を送り込む手段103を備えた装置とし、その円筒状の部材101の中に材料13を格納した状態で、材料13を供給先の装置10に供給する際に、供給先の装置10の受給端側と供給装置100の供給側を接触させた状態で、円筒状の部材101の供給方向と反対の端面から、圧縮空気を送り込むことにより円筒状の部材101に格納された材料13の供給を行う構成にした。
【選択図】図7
Description
本発明は、丸棒状の被加工物を加工する数値制御旋盤または、自動旋盤に関する。
従来から、数値制御旋盤もしくは自動旋盤で、丸棒状の被加工物(以下、単に材料と記する。)を高精度に加工する際には、加工中に材料が切削抵抗によって曲がるのを防止するためにガイド部が設けられており、ガイド部として通常、ガイドブッシュが使用されている。
そのガイドブッシュは、材料を加工する数値制御旋盤もしくは自動旋盤に設けられ、材料を切削工具の近くで回転可能に保持し、常に材料と共に回転しながらその材料を材料の中心軸線方向に摺動可能に保持する回転方式と、回転せずに材料を回転及び中心軸線方向に摺動可能に保持する固定方式とがある。
前記いずれの方式のガイドブッシュも、外周テーパ面と、その外周テーパ面に弾力を持たせるための摺り割り、ガイドブッシュをガイドブッシュホルダに取り付けるためのネジ部と、材料を摺動可能に保持する内周面とを備えた、薄肉の略円筒形をしている。そのため、ガイドブッシュは直径より中心軸線方向が長い形状をしている。
そして、ガイドブッシュの中心軸線方向の一方には、主軸が軸方向に往復可能に備わっており、主軸に備えられたチャックで材料を把持し、他の一方では、ガイドブッシュで回転可能に保持された材料を加工するための工具が材料の径方向に移動する移動手段を備えたテーブルに備えられている。
次に、自動材料供給装置は、材料をフィードロッドで軸方向に押し、前方に配置される旋盤の主軸へ材料を送るために用いられる。フィードロッドの先端には、材料の一端をつかむフィンガーチャックが回転可能に設けられる。材料は、フィンガーチャックでつかまれた状態で、旋盤の主軸に送られる。旋盤に送られた材料は、主軸に設けられたチャックで保持された後、回転駆動され、チャックの近傍に設けたバイトで切削加工される。
この自動材料供給装置には、材料を収納する棚部が設けられる。この棚部から、自動材料供給装置のガイドレールに一本ずつ材料が導入される。材料が自動材料供給装置のガイドレールに導入されると、一対の爪片を有するクランプ装置は、材料の一端の付近を一時的に挟み拘束する。そして、フィードロッドを前進させ、材料の一端をフィンガーチャックに差し込みチャックする。フィンガーチャックが棒材をチャックすると、棒材はクランプ装置による拘束を解かれ、自動旋盤の主軸のチャックに送られる。クランプ装置で棒材を挟むことで、棒材とフィンガーチャックとの芯出しが行われる。
しかし、前記のガイドブッシュの形状では、ガイドブッシュの中心軸線方向の長さが長く、材料の加工側の端面と、自動材料供給装置で材料保持していた掴み代まで距離があるため、ガイドブッシュの中心軸線方向の長さと、主軸に備えられたチャックの中心軸線方向の長さと、自動材料供給装置で材料保持していた掴み代と、上記の構成間の隙間をあわせた長さ分の材料が、加工できずに数値制御旋盤の中に残るため、加工のできない材料として廃棄されている。
また、自動材料供給装置で数値制御旋盤の主軸のチャックに向かって材料を送るときに、材料の加工側の端面がガイドレールの摩擦抵抗を受け、材料通路の周囲の機構又は部品と接触し、自動旋盤の主軸構成部品と衝合又は接触し、主軸の内装管の摩擦抵抗を受けるために、たわみや湾曲を起しやすい。
特に、1ミリ程度、または1ミリ以下の直径の材料は、材料自体の抗折強度が低いために、材料がたわみ、湾曲、屈曲し易いので、フィンガーチャックに材料を差し込みチャックする時の外力によって材料に変形が起きるため、材料を数値制御旋盤に自動で供給することが難しい。
前記の理由により、直径が小さい製品の場合、製品として必要な直径に比べて、大きな直径の材料を用いて数値制御旋盤に材料を自動で供給する必要があり、切り屑として廃棄される量が多い。
前記の課題を解決するために本発明は、材料をガイドするガイドブッシュの形状を、ガイドブッシュの直径よりも中心軸線方向の長さを短くすることで、チャックを備えた主軸がガイドブッシュに従来より近づける構造にした。
これにより、ガイドブッシュの中心軸線方向の長さが短く、材料の加工側の端面と、自動材料供給装置で材料保持していた掴み代まで距離が短くなり、ガイドブッシュの中心軸線方向の長さと、主軸に備えられたチャックの中心軸線方向の長さと、自動材料供給装置で材料保持していた掴み代と、上記の構成間の隙間をあわせた長さ分の材料、すなわち加工が行えない材料を短くでき、廃棄する材料を少なくできる。
他の発明では、材料を数値制御旋盤に自動で供給する自動供給装置を、材料を格納する円筒状の部材と、その円筒状の部材を移動させ円筒状の部材の供給端側を供給先の装置の受給端側と円筒状の部材の中心軸線を直線上にあわせて近接させる為の移動手段と、円筒状の部材に圧縮空気を送り込む手段を備えた装置とし、その円筒状の部材の中に材料を格納した状態で、材料を供給先の装置に供給する際に、供給先の装置の受給端側と供給装置の供給側を近接させた状態で、円筒状の部材の供給方向と反対の端面から、圧縮空気を送り込むことにより円筒状の部材に格納された材料の供給を行う構成にした。
これにより、材料を収納する棚部で積み重ねられることによる材料の変形を防ぐとともに、材料を数値制御旋盤に供給する手段として圧縮空気を用いるため、材料を機械的に拘束することが無く、材料を変形させることがないため、製品として必要な直径の材料から加工を行うことで、切り屑を減らすことができる。
他の発明では、材料をスピンドルモータで回転させるときに、その材料の非加工側端面を押す押し棒が円柱形状で、材料に接触しないように、動作を制御した。
これにより、材料の端面を拘束するフィンガーチャックを廃し、材料に摩擦を与えることを無くし、よじれに対する強度が低い細い材料に対して、よじれといった変形をさせないため、細い材料を加工することができ、材料を削ることで出る切り屑を減らすことができる。
他の発明では、材料を送り出し、加工することが不可能な長さにまで短くなった材料を非供給側に排出するようにした。
これにより、材料を送り込む部材が材料を保持する必要がなくなり、自動材料供給装置の構造を単純にすることができる。また、材料を保持していた分の長さの廃棄する材料を減らす事ができる。
他の発明では、旋盤の主軸内で、材料の振れを低減させるために、材料の直径と同じまたは、材料が摺動可能に挿入される直径の穴を備えた円筒部材をスピンドルモータ内に備え、円筒部材がスピンドルモータの回転と同期して回転するようにした。
これにより、材料を回転する際に発生する振動を低減することができる。
本発明の数値制御旋盤は前記の構成をとるため、製品の直径に対して必要な直径の材料をたわみ、湾曲、屈曲させること無く数値制御旋盤に供給でき、数値制御旋盤内に残る材料を短くできる。これにより、加工が行えない材料の体積を小さくすることができ、廃棄する材料を少なくすることができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。実施の形態を説明するに当たって、同一機能を奏するものは同じ符号を付して説明する。また、方向を説明するにあたり、図1にX−Y−Zの直交3軸を付す。この3軸と軸の方向が同じ場合は、X、Y、Zの符号を使用し説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る数値制御旋盤10の構成例を示す斜視図であり、図2は、本発明の数値制御旋盤10の構成例を示す一部破断した正面図であり、図3は、本発明の数値制御旋盤10の構成例を示す上面図である。
図1、図2、図3に示すように、本発明の数値制御旋盤10は、ベット11、主軸台20、刃物台30、除材装置40、表示部15、コントローラ16、制御部14と、後述の自動材料供給装置100、材料送り装置200を主な構成要素として構成されている。
ここで、ベット11には、主軸台20、刃物台30、除材装置40、材料送り装置200が組みつけられており、切削加工による、ねじれ、回転モーメント、振動といった外力に充分耐える構造になっており、またその内部に制御部14を格納している。
また、ベット11の上面をカバー12が覆い、その上に表示部15、コントローラ16が備わっている。
ここで、表示部15は、数値制御旋盤1の各駆動機構の座標、移動速度、スピンドルモータの回転数といった情報を表示する。
コントローラ16は、数値制御旋盤1の各駆動部の操作や、制御プログラムを作成する際のボタン16aを備えている。
制御部14は、製品の形状に合わせた切削工具35、回転工具34の選択や、刃物台30の刃物台X駆動機構36と刃物台Y駆動機構37の移動の方向と距離と速度、主軸台20の主軸台Z駆動機構24の移動の方向と距離と速度、スピンドルモータ21の回転速度、チャック22の開閉、などの指令を行い、材料13を図示しない製品の形状に加工する。その指令は、制御部14の内部の記憶部(不図示)に記憶されている。
図4は、主軸台20を示す図である。
ここで、主軸台20には、材料を回転させるためのスピンドルモータ21と、そのスピンドルモータ21に回転可能に取り付けられた、材料をつかむためのチャック22、スピンドルモータ21の回転にあわせて回転可能に取り付けられたサポートパイプ23、Z軸方向に主軸台20を摺動する主軸台Z駆動機構24が備わっている。
スピンドルモータ21は、スピンドルモータホルダ21aにより主軸台Z駆動機構24に固定されている。
サポートパイプ23は、一端にテーパ部23aを備え、もう一端にはテーパ部23bを備えている。サポートパイプ23の穴の内径は材料13を摺動可能に格納し、材料13を案内するため、材料13の直径と同じまたは、材料13の直径より少し大きい直径を有している。
主軸台Z駆動機構24はサーボモータ24a、カップリング24b、図示しないボールネジ、摺動案内またはボールスライド、ベース24c、テーブル24dで構成されている。サーボモータ24aは、ベース24cに固定され、サーボモータ24aの回転をカップリング24bを介してボールネジ(不図示)に伝え、図示しない摺動案内または、ボールスライドによってテーブル24dを往復駆動する。
図5は、本発明の刃物台30を示す図である。
ここで、刃物台30は、工具ホルダ32、サブスピンドルモータ33、回転工具34、切削工具35と、その刃物台30をX−Y方向に駆動する刃物台X駆動機構36と刃物台Y駆動機構37を備えている。
工具ホルダ32には旋削加工に用いる切削工具35を固定する。
サブスピンドルモータ33は、サブスピンドルモータホルダ33aにより、刃物台Y駆動機構37のテーブル37aに固定され、回転工具34を装着し、略円筒形の材料13の側面に平面加工や、穴あけ加工を行う。
刃物台X駆動機構36と、刃物台Y駆動機構37の構成は、主軸台Z駆動機構24と同等であるため、説明を省略する。
刃物台X駆動機構36のテーブル36aの上に、刃物台Y駆動機構37のベース(不図示)が取り付けられ、刃物台Y駆動機構37のテーブル37a上に、工具ホルダ32と、サブスピンドルモータ33が取り付けられている。
刃物台X駆動機構36のテーブル36aの上に、刃物台Y駆動機構37のベース(不図示)が取り付けられ、刃物台Y駆動機構37のテーブル37a上に、工具ホルダ32と、サブスピンドルモータ33が取り付けられている。
テーブル36aと、テーブル37aと、刃物台Y駆動機構37のベース(不図示)は、その中央部に、開口部31が設けてあり、開口部31よりガイドブッシュ19が露出する。
図6は、本発明におけるガイドブッシュ19の形状を示す断面図である。
本発明におけるガイドブッシュ19のその形状は、Z軸方向の長さが短く、直径に対して軸方向の短い略円板形状をしている。その中央には、材料13を摺動可能に保持する内周面19aを備えており、その内周面19aは、材料13との摩擦に対して摩擦抵抗が少なく、また、磨耗に対して耐磨耗に優れた処理を施した部材または部材そのものが耐磨耗に優れたものを用いる。内周面19aの中心には、材料13の直径と同じ、または、材料13を摺動可能に保持する直径の穴を備ている。
図7は、本発明における、材料13を供給する自動材料供給装置100の構成例を示す図である。
ここで、自動材料供給装置100は、材料格納部101と、テーブル102、ノズル103、テーブルX駆動機構104、ノズルZ駆動機構105、を主な構成要素として構成されている。
材料格納部101は、Z軸に平行になるようにテーブル102の上に固定されている。材料格納部101には数値制御旋盤10で加工を行う材料13を格納している。
テーブル102はテーブルX駆動機構104によって、X軸方向に往復駆動する。
ノズル103の噴出し口の中心は、スピンドルモータ21内のサポートパイプ23の中心軸、すなわちZ軸と平行な線上にあり、図示しないエアーパイプによって圧縮空気が供給されている。テーブルX駆動機構104に垂直、すなわちZ軸方向に駆動するよう配置されたノズルZ駆動機構105に取り付けられ、材料格納部101に対してZ軸方向に往復駆動し、材料格納部101に圧縮空気を供給する。
テーブルX駆動機構104の構成は、主軸台Z駆動機構24と同等であるため、その説明を省略する。
ノズルZ駆動機構105は、主軸台Z駆動機構24と同等の構成をとることができるが、一定距離の往復駆動であるため、短軸往復可能なエアーアクチュエータや、油圧アクチュエータを用いることができる。
図8は、材料送り装置200の外観を示す図である。
ここで、材料送り装置200には、フィードロッド201、材料送りZ駆動機構202、材料送りY駆動機構203を備えている。
フィードロッド201はその直径が、材料13と同じまたは、やや小さい円柱形であり、材料送りY駆動機構203に取り付けられている。
材料送りZ駆動機構202は、その構成が主軸台Z駆動機構24と同等であるため、説明を省略する。
材料送りY駆動機構203は、主軸台Z駆動機構24と同等の構成をとることができるが、一定距離の往復駆動であるため、短軸往復可能なエアーアクチュエータや、油圧アクチュエータを用いることができる。
図9は、本発明の材料の除材装置40を示す図である。
ここで、除材装置40は、ハンド41、製品受け42、除材装置X駆動機構43、ハンドZ駆動機構44、製品受けZ駆動機構45を主な構成要素として構成されている。
ハンド41は材料13を保持と破棄可能に開閉する一対の開閉機構を備えた把握機構であり、ハンドZ駆動機構44の端部に取り付けられている。
製品受け42は、一部切欠きのある略パイプ形状であり、製品受けZ駆動機構45に取り付けられている。
除材装置X駆動機構43は、その構成が主軸台Z駆動機構24と同等であるため、説明を省略する。
ハンドZ駆動機構44と、製品受けZ駆動機構45は、主軸台Z駆動機構24と同等の構成をとることができるが、一定距離の往復駆動であるため、短軸往復可能なエアーアクチュエータや、油圧アクチュエータを用いることができる。
以上のような構成を有する数値制御旋盤10の作用(動作)について、以下に説明する。
まず、材料13を自動材料供給装置100の材料格納部101に挿入しておく。
自動材料供給装置100は、数値制御旋盤10の制御部14の指令により、テーブルX駆動機構104を駆動し、材料13を格納している材料格納部101と、数値制御旋盤1のスピンドルモータ21のサポートパイプ23の中心軸線を材料13のZ軸方向で直線上にあわせて移動させる。
そして、数値制御旋盤1のスピンドルモータ21に備えられたチャック22が開いた状態で、主軸台20の主軸台Z駆動機構24を駆動し、サポートパイプ23と材料格納部101を近接させる。
サポートパイプ23と材料格納部101の近接をセンサ(不図示)または、主軸台Z駆動機構24とテーブルX駆動機構104の座標で近接を確認すると、ノズルZ駆動機構105が駆動し、ノズル103が材料格納部101に近接する。
ノズル103と材料格納部101の近接をセンサ(不図示)または、ノズルZ駆動機構105の座標で近接を確認すると、ノズル103から材料格納部101に圧縮空気が供給され、材料格納部101に格納している材料13が、圧縮空気の流れによって、スピンドルモータ21内のサポートパイプ23に挿入される。
前記、自動材料供給装置100で供給された材料13は、サポートパイプ23内でその位置が特定されていないため、チャック22で保持できる位置に材料13があるとは限らない。
そこで、自動材料供給装置100のテーブルX駆動機構104を動かし、テーブル102をスピンドルモータ21のサポートパイプ23の中心軸線上から退避させ、材料送り装置200の材料送りZ駆動機構202によって、フィードロッド201を上記サポートパイプ23の中心軸線上までX軸方向に駆動させる。
材料送り装置200のフィードロッド201を材料送りY駆動機構203によってサポートパイプ23内に送り、チャック22で材料13を保持できる位置まで材料13を送る。
ここで、材料13の位置の検出には、刃物台30に備えられた切削工具35をガイドブッシュ19の中心の穴を塞ぐ位置で待機させ、フィードロッド201と材料13と切削工具35の通電センサ(不図示)または接触センサ(不図示)により、材料13の位置を特定する方法や、材料13の通る経路の一部に光電センサ(不図示)などの検出手段を設けて材料13の位置を特定する方法を用いることができる。
また、材料13の長さをあらかじめ計測しておき、折り棒201の最初の移動量を、材料13の加工側の端面が確実に、チャック22または、ガイドブッシュ19に届くように、制御部14で制御する方法を用いても良い。
このように材料13をチャック22で保持し、主軸台20を主軸台Z駆動機構24で駆動させ、加工を行う長さ材料13をガイドブッシュ19の端面から突出させ、切削工具35、回転工具34で所定の加工を行い、製品を切り落とす。
製品を切断後、フィードロッド201を材料の被加工端面に接する位置まで移動し、チャック22を開放した状態で、主軸台20を主軸台Z駆動機構24で被加工側へ所定の距離駆動し、主軸台20の駆動終了後チャック22を閉じ、材料13を保持し、再び加工を行う。
このように順次材料13を加工に必要な長さを送り装置200と主軸台13の動きで送り出し、加工を行うと、材料13は短くなる。
そこで、短くなった材料13をガイドブッシュ19から引き抜く際には、チャック22で材料13を保持した状態で、ガイドブッシュ19に近づき、その後チャック22をひらき、フィードロッド201が、Z軸方向に移動し、材料13をガイドブッシュ19の端面から、ハンド41が材料13を保持するのに必要な長さ、材料13を突出させる。
ハンド41は、前記ガイドブッシュ19から突出した材料13をガイドブッシュ19から引き抜く際に使用し、除材装置X駆動機構43と、ハンドZ駆動機構44によって、ガイドブッシュ19の端面付近まで移動する。
ガイドブッシュ19の端面付近に移動したハンド41は、ガイドブッシュ19より突出した材料13を保持し、ハンドZ駆動機構44によって、Z軸方向に駆動し、ガイドブッシュ19から離れることにより、材料13はガイドブッシュ19から引き抜かれる。
製品受け42は、加工を終了し、製品(不図示)を受けるため、一部切欠きのあるパイプ形状をしており、製品(不図示)を切り落すときに、その落下方向へ除材装置X駆動機構43と製品受けZ駆動機構45で移動し製品(不図示)を回収する。
前記までで、1本の材料13の給材、加工、除材が終了し、の給材の動作から前記まで繰り返す事で、材料格納部101に格納されている材料13を連続して加工できる。
ここまで、本発明の一実施形態を説明したが、本発明の主旨逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本発明の実施の形態では、図7に示された材料格納部101が一段に配置されていたが、複数の段で材料格納部101を備えても良い。この場合、自動材料供給装置100にテーブルX駆動機構104とノズルZ駆動機構105に垂直なY軸方向に移動するY駆動機構(不図示)が追加される。
また、材料格納部101を円筒状に配置し、その材料格納部101を配置した円筒(不図示)を給材の際にスピンドルモータ21の中心と材料格納部101の中心があう位置まで順次回転させることにより自動で材料13の供給を行っても良い。
本発明の数値制御旋盤は、製品の直径に対して最低限必要な直径の材料を変形させること無く数値制御旋盤に供給でき、製品を加工するため、加工が行えない材料の長さを短くすることができ、廃棄する材料を少なくすることができる。
10 数値制御旋盤
11 ベット
12 カバー
13 材料
14 制御部
15 表示部
16 コントローラ
16a ボタン
19 ガイドブッシュ
19a 内周面
20 主軸台
21 スピンドルモータ
21a スピンドルモータホルダ
22 チャック
23 サポートパイプ
23a テーパ部
23b テーパ部
24 主軸台Z駆動機構
24a サーボモータ
24b カップリング
24c ベース
24d テーブル
30 刃物台
31 開口部
32 工具ホルダ
33 サブスピンドルモータ
33a サブスピンドルモータホルダ
34 回転工具
35 切削工具
36 刃物台X駆動機構
36a テーブル
37 刃物台Y駆動機構
37a テーブル
40 除材装置
41 ハンド
42 製品受け
43 除材装置X駆動機構
44 ハンドZ駆動機構
45 製品受けZ駆動機構
100 自動材料供給装置
101 材料格納部
102 テーブル
103 圧縮空気供給ノズル
104 テーブルX駆動機構
105 ノズルZ駆動機構
200 材料送り装置
201 フィードロッド
202 材料送りZ駆動機構
203 材料送りY駆動機構
11 ベット
12 カバー
13 材料
14 制御部
15 表示部
16 コントローラ
16a ボタン
19 ガイドブッシュ
19a 内周面
20 主軸台
21 スピンドルモータ
21a スピンドルモータホルダ
22 チャック
23 サポートパイプ
23a テーパ部
23b テーパ部
24 主軸台Z駆動機構
24a サーボモータ
24b カップリング
24c ベース
24d テーブル
30 刃物台
31 開口部
32 工具ホルダ
33 サブスピンドルモータ
33a サブスピンドルモータホルダ
34 回転工具
35 切削工具
36 刃物台X駆動機構
36a テーブル
37 刃物台Y駆動機構
37a テーブル
40 除材装置
41 ハンド
42 製品受け
43 除材装置X駆動機構
44 ハンドZ駆動機構
45 製品受けZ駆動機構
100 自動材料供給装置
101 材料格納部
102 テーブル
103 圧縮空気供給ノズル
104 テーブルX駆動機構
105 ノズルZ駆動機構
200 材料送り装置
201 フィードロッド
202 材料送りZ駆動機構
203 材料送りY駆動機構
Claims (6)
- 丸棒状の被加工物を回転させながら加工する数値制御旋盤において、バイトの近傍には、上記丸棒状の被加工物の振れ防止のため、上記丸棒状の被加工物をその中心軸線方向に摺動可能に支持するガイドブッシュを用いる上記数値制御旋盤であって、その上記ガイドブッシュの形状が、上記ガイドブッシュの直径よりも中心軸線方向の長さが短いことを特徴とする上記数値制御旋盤。
- 前記丸棒状の被加工物を前記数値制御旋盤に自動で供給する自動材料供給装置であって、前記丸棒状の被加工物を格納する円筒形の部材と、その上記円筒形の部材を移動させ上記円筒形の部材の供給端側を供給先の前記数値制御旋盤の受給端側と上記円筒形の部材の中心軸線を直線上にあわせて接触させる為の移動手段と、上記円筒形の部材に圧縮空気を送り込む手段を備え、その上記円筒形の部材の中に前記丸棒状の被加工物を格納した状態で、前記丸棒状の被加工物を供給先の前記数値制御旋盤に供給する際に、供給先の前記数値制御旋盤の受給端側と上記自動材料供給装置の供給側を接触させた状態で、上記円筒形の部材の供給方向と反対の端面から、圧縮空気を送り込むことにより上記円筒形の部材に格納された丸棒状の被加工物の供給を行う自動材料供給装置。
- 請求項2に記載した前記自動材料供給装置を備えた前記数値制御旋盤。
- 前記丸棒状の被加工物の非加工側端面を押し、前記数値制御旋盤に前記丸棒状の被加工物を送るのに用いる部材が、円柱形状で、前記丸棒状の被加工物を前記数値制御旋盤で回転させるときに、前記丸棒状の被加工物に接触しないことを特徴とする請求項1に記載の数値制御旋盤。
- 前記丸棒状の被加工物を送り出し、加工することが不可能な長さにまで短くなった前記丸棒状の被加工物を非供給側に排出することを特徴とする請求項3および請求項4に記載した数値制御旋盤。
- 前記丸棒状の被加工物を加工する前記数値制御旋盤において、前記数値制御旋盤の主軸内で、前記丸棒状の被加工物の振れを低減させるために、前記丸棒状の被加工物の直径と同じまたは、前記丸棒状の被加工物が摺動可能に挿入される円筒部材を上記主軸内に備え、上記円筒部材は上記主軸の回転と同期して回転することを特徴とする請求項1、請求項3、請求項4、請求項5に記載の数値制御旋盤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003385919A JP2005111650A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | 数値制御旋盤 |
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JP2003385919A JP2005111650A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | 数値制御旋盤 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103752853A (zh) * | 2013-12-11 | 2014-04-30 | 苏州日高微纳光学精密机械有限公司 | 一种数控超精密金刚石复杂光学元件车床 |
JP2016539815A (ja) * | 2013-12-11 | 2016-12-22 | エルエヌエス マネジメント ソシエテ アノニム | 棒送り装置 |
CN109877345A (zh) * | 2019-04-12 | 2019-06-14 | 安吉致通五金制品有限公司 | 一种自动数控车床 |
CN115488362A (zh) * | 2022-10-25 | 2022-12-20 | 安庆帝伯粉末冶金有限公司 | 用于气门座圈车削的移转上料装置 |
-
2003
- 2003-10-10 JP JP2003385919A patent/JP2005111650A/ja active Pending
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