JP2952339B2 - 放電加工機 - Google Patents
放電加工機Info
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- JP2952339B2 JP2952339B2 JP7060149A JP6014995A JP2952339B2 JP 2952339 B2 JP2952339 B2 JP 2952339B2 JP 7060149 A JP7060149 A JP 7060149A JP 6014995 A JP6014995 A JP 6014995A JP 2952339 B2 JP2952339 B2 JP 2952339B2
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- JP
- Japan
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- electrode
- fine hole
- machining
- axis direction
- guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H7/00—Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
- B23H7/26—Apparatus for moving or positioning electrode relatively to workpiece; Mounting of electrode
- B23H7/265—Mounting of one or more thin electrodes
Description
【０００１】
【産業上の技術分野】本発明は、細穴加工用電極によ
り、ワークに細穴を加工する放電加工機に関する。
り、ワークに細穴を加工する放電加工機に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、細穴加工に用いられる細穴加工
用電極は消耗がはげしく、よって長い細穴加工用電極を
用いて細穴加工を行う。ヘッドに装着した細穴加工用電
極が長い場合には、電極ガイドとの摩擦などが影響して
電極が撓んで放電加工に影響を与え、加工時間が長くな
る等の欠点が生じるために、細穴加工用電極の最大スパ
ンの中間を中間電極案内ノズルによりガイドし、これを
ヘッドに装着した細穴加工用電極の昇降に同調して移動
するようにして、長い細穴加工用電極を使用しても加工
中に電極の撓みが生じないようにした放電加工装置（昭
和６０年特許出願公開第１０８２３４号公報）が提案さ
れている。上記装置は、ヘッドとワークとの間で常に中
間電極案内ノズルにより細穴加工用電極をガイドするた
め、電極マガジンとの干渉が発生し、電極自動交換の実
現が困難である。また、上記技術は、細穴放電加工専用
機という考え方をベースにしており、電極ガイド部及び
電極案内ノズル部を取り外すといった技術思想が、一
切、窺えない。しかし、同一のワークにおいて、細穴加
工⇔形彫放電加工といった加工パターンも充分考えら
れ、上記装置では、こうした加工が同一の機械で行なう
ことができず、行うとすれば、細穴加工放電加工機と形
彫放電加工機との２台が必要となり、加工能率が悪い。
用電極は消耗がはげしく、よって長い細穴加工用電極を
用いて細穴加工を行う。ヘッドに装着した細穴加工用電
極が長い場合には、電極ガイドとの摩擦などが影響して
電極が撓んで放電加工に影響を与え、加工時間が長くな
る等の欠点が生じるために、細穴加工用電極の最大スパ
ンの中間を中間電極案内ノズルによりガイドし、これを
ヘッドに装着した細穴加工用電極の昇降に同調して移動
するようにして、長い細穴加工用電極を使用しても加工
中に電極の撓みが生じないようにした放電加工装置（昭
和６０年特許出願公開第１０８２３４号公報）が提案さ
れている。上記装置は、ヘッドとワークとの間で常に中
間電極案内ノズルにより細穴加工用電極をガイドするた
め、電極マガジンとの干渉が発生し、電極自動交換の実
現が困難である。また、上記技術は、細穴放電加工専用
機という考え方をベースにしており、電極ガイド部及び
電極案内ノズル部を取り外すといった技術思想が、一
切、窺えない。しかし、同一のワークにおいて、細穴加
工⇔形彫放電加工といった加工パターンも充分考えら
れ、上記装置では、こうした加工が同一の機械で行なう
ことができず、行うとすれば、細穴加工放電加工機と形
彫放電加工機との２台が必要となり、加工能率が悪い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述の問題点に鑑み、
本発明は、細穴加工用電極の自動交換が可能であり、同
一の機械で細穴加工、通常の形彫放電加工の両方を行な
うことができる放電加工機を提供することを目的とす
る。
本発明は、細穴加工用電極の自動交換が可能であり、同
一の機械で細穴加工、通常の形彫放電加工の両方を行な
うことができる放電加工機を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、以下に述べるとおりの各構成要件を具備して
なる。 （１） 主軸に保持した細穴加工用電極にＺ軸方向の相
対送りを与えワークに細穴を加工する放電加工機におい
て、前記ワークと近接して配置され前記細穴加工用電極
を支承する細穴を備えて、前記細穴加工用電極が前記ワ
ークとの間でＺ軸方向の相対移動をする際、前記細穴加
工用電極を案内、支持する電極ガイド装置と、前記細穴
加工用電極を前記電極ガイド装置の細穴へ挿入する時に
前記ワークの加工領域内へ進出し、前記細穴加工用電極
の前記電極ガイド装置の細穴への挿入を誘導し、前記細
穴加工用電極を前記電極ガイド装置の細穴へ挿入した後
に前記ワークの加工領域外へ退避する電極誘導装置と、
を具備する放電加工機。
本発明は、以下に述べるとおりの各構成要件を具備して
なる。 （１） 主軸に保持した細穴加工用電極にＺ軸方向の相
対送りを与えワークに細穴を加工する放電加工機におい
て、前記ワークと近接して配置され前記細穴加工用電極
を支承する細穴を備えて、前記細穴加工用電極が前記ワ
ークとの間でＺ軸方向の相対移動をする際、前記細穴加
工用電極を案内、支持する電極ガイド装置と、前記細穴
加工用電極を前記電極ガイド装置の細穴へ挿入する時に
前記ワークの加工領域内へ進出し、前記細穴加工用電極
の前記電極ガイド装置の細穴への挿入を誘導し、前記細
穴加工用電極を前記電極ガイド装置の細穴へ挿入した後
に前記ワークの加工領域外へ退避する電極誘導装置と、
を具備する放電加工機。
【０００５】 （２） 前記電極誘導装置は、Ｚ軸方向と平行な方向へ
移動可能に設けられた第１移動手段と、前記第１移動手
段に対してＺ軸方向と直交する方向へ移動可能に設けら
れた第２移動手段と、前記第２移動手段に設けられ、前
記細穴加工用電極を緩く挾む挾み手段とからなり、前記
細穴加工用電極の電極ガイド装置の細穴への挿入時に、
前記挾み手段が前記第２移動手段によりＺ軸方向と直交
する方向へ移動して、前記細穴加工用電極の基部に位置
決めされ、前記主軸と前記電極ガイド装置との間で、前
記挾み部材が前記細穴加工用電極を緩く挾みながら、前
記第１移動手段によりＺ軸方向と平行な方向へ移動し
て、前記細穴加工用電極の先端部を前記電極ガイド装置
の細穴部に位置合わせするよう構成した上記第（１）に
記載の放電加工機。 （３） 前記電極ガイド装置は、前記細穴加工用電極の
挿入位置と前記ワークの加工領域外の退避位置との間で
進退移動するよう構成した上記第（１）または（２）に
記載の放電加工機。
移動可能に設けられた第１移動手段と、前記第１移動手
段に対してＺ軸方向と直交する方向へ移動可能に設けら
れた第２移動手段と、前記第２移動手段に設けられ、前
記細穴加工用電極を緩く挾む挾み手段とからなり、前記
細穴加工用電極の電極ガイド装置の細穴への挿入時に、
前記挾み手段が前記第２移動手段によりＺ軸方向と直交
する方向へ移動して、前記細穴加工用電極の基部に位置
決めされ、前記主軸と前記電極ガイド装置との間で、前
記挾み部材が前記細穴加工用電極を緩く挾みながら、前
記第１移動手段によりＺ軸方向と平行な方向へ移動し
て、前記細穴加工用電極の先端部を前記電極ガイド装置
の細穴部に位置合わせするよう構成した上記第（１）に
記載の放電加工機。 （３） 前記電極ガイド装置は、前記細穴加工用電極の
挿入位置と前記ワークの加工領域外の退避位置との間で
進退移動するよう構成した上記第（１）または（２）に
記載の放電加工機。
【０００６】
【作用】細穴加工用電極の自動交換を行う場合、図５の
フローチャートに示すように、 （１）主軸をＺ軸方向に上昇し、かつ、Ｘ軸及びＹ軸方
向にも移動させて電極自動交換位置に停止させる。同時
に、加工槽から加工液を排出し、加工槽枠を下降させ
る。 （２）使用済みの細穴加工用電極を主軸から取り外し、
新しい細穴加工用電極を主軸に装着する。 （３）電極誘導装置をＺ軸方向へ上昇し、その端部に設
けた挾み手段をＺ軸方向と直交する方向に前進させ、細
穴加工用電極の基部を緩く挾む。 （４）細穴加工用電極の基部を緩く挾んだまま、電極誘
導装置をＺ軸方向と平行な方向に下降して細穴加工用電
極をしごきながら誘導し、その先端部を電極ガイド装置
に設けた細穴と同心に位置合わせする。 （３）主軸をＺ軸方向と平行な方向に下降し、細穴加工
用電極の先端部を電極ガイド装置に設けた細穴に挿入、
支持する。 （４）電極誘導装置の挾み手段を開放し、Ｚ軸方向と直
交する方向に移動し、主軸頭と衝突しないようにワーク
の加工領域外へ退避させる。 （５）さらに、電極ガイド装置をワークの加工領域外へ
退避させることにより、通常の形彫放電加工を行なう準
備が整う。
フローチャートに示すように、 （１）主軸をＺ軸方向に上昇し、かつ、Ｘ軸及びＹ軸方
向にも移動させて電極自動交換位置に停止させる。同時
に、加工槽から加工液を排出し、加工槽枠を下降させ
る。 （２）使用済みの細穴加工用電極を主軸から取り外し、
新しい細穴加工用電極を主軸に装着する。 （３）電極誘導装置をＺ軸方向へ上昇し、その端部に設
けた挾み手段をＺ軸方向と直交する方向に前進させ、細
穴加工用電極の基部を緩く挾む。 （４）細穴加工用電極の基部を緩く挾んだまま、電極誘
導装置をＺ軸方向と平行な方向に下降して細穴加工用電
極をしごきながら誘導し、その先端部を電極ガイド装置
に設けた細穴と同心に位置合わせする。 （３）主軸をＺ軸方向と平行な方向に下降し、細穴加工
用電極の先端部を電極ガイド装置に設けた細穴に挿入、
支持する。 （４）電極誘導装置の挾み手段を開放し、Ｚ軸方向と直
交する方向に移動し、主軸頭と衝突しないようにワーク
の加工領域外へ退避させる。 （５）さらに、電極ガイド装置をワークの加工領域外へ
退避させることにより、通常の形彫放電加工を行なう準
備が整う。
【０００７】
【実施例】以下に、本発明放電加工機の実施例を図面に
沿って説明するが、この実施例を構成する各部材は、本
発明の出願当時の業界における技術レベルの範囲内で、
各種変形が可能であるから、格別の理由を示すことな
く、以下に記載の実施例の構成のみに基づいて本発明の
要旨を限定して解釈してはならない。
沿って説明するが、この実施例を構成する各部材は、本
発明の出願当時の業界における技術レベルの範囲内で、
各種変形が可能であるから、格別の理由を示すことな
く、以下に記載の実施例の構成のみに基づいて本発明の
要旨を限定して解釈してはならない。
【０００８】図１は、本発明放電加工機の要部正面図
で、図２は、図１の側面図である。テーブル１は、シー
ル３を挟んで滑動して昇降する加工槽５に囲まれ、その
上面にはワーク６が固定されている。また、テーブル１
は、Ｘ軸方向に移動可能なコラム７と共に図示しないベ
ッド上に設けられており、コラム７にはＹ軸案内レール
に沿ってＹ軸方向に移動可能なラム９の前面に主軸頭１
１が設けられている。主軸１３は、主軸頭１１に対しＺ
軸方向に移動可能、かつ、Ｚ軸方向の中心軸の周りに回
転可能に設けられ、主軸１３下部には絶縁プレート１４
を介してチャック１５が取り付けられ、コレットチャッ
ク１６で保持した細穴加工用電極１７を有するホルダ１
９をプルスタッド２１を介して同芯に把持している。
で、図２は、図１の側面図である。テーブル１は、シー
ル３を挟んで滑動して昇降する加工槽５に囲まれ、その
上面にはワーク６が固定されている。また、テーブル１
は、Ｘ軸方向に移動可能なコラム７と共に図示しないベ
ッド上に設けられており、コラム７にはＹ軸案内レール
に沿ってＹ軸方向に移動可能なラム９の前面に主軸頭１
１が設けられている。主軸１３は、主軸頭１１に対しＺ
軸方向に移動可能、かつ、Ｚ軸方向の中心軸の周りに回
転可能に設けられ、主軸１３下部には絶縁プレート１４
を介してチャック１５が取り付けられ、コレットチャッ
ク１６で保持した細穴加工用電極１７を有するホルダ１
９をプルスタッド２１を介して同芯に把持している。
【０００９】ワーク６と近接して設けられ、細穴加工用
電極17の先端部を細穴に案内する支持ガイド23は、その
基部を主軸頭11側面に取り付けた支持ガイド案内装置25
により案内され、図示していない駆動手段により支持ガ
イド23をＺ軸方向と平行な方向に移動可能となってい
る。また、支持ガイド23には細穴加工用電極17を案内す
る細穴が設けられ、その定位値は、主軸13の中心軸を通
るＺ軸線上、つまり、細穴加工用電極17の中心軸上に配
置されている。支持ガイド23のワーク６に対するＺ軸方
向の位置は、ワーク６の厚みによって決定される。誘導
ガイド27は、その端部に設けた誘導ブロック29が誘導ガ
イド27に対しＺ軸方向と直交する方向に滑動可能に設け
られ、細穴加工用電極17を保持したコレットチャック16
と支持ガイド23との間で、細穴加工用電極17を把持、開
放する。なお、誘導ブロック29は、細穴加工用電極17を
支持ガイド23の細穴へ誘導するとき以外は、Ｚ軸方向と
直交する方向に移動してワーク６の加工領域外に退避し
ている。また、誘導ガイド27は、その基部をコラム９の
正面に取り付けた誘導ガイド案内装置31により案内さ
れ、図示していない駆動手段によりＺ軸方向と平行な方
向に移動可能となっている。
電極17の先端部を細穴に案内する支持ガイド23は、その
基部を主軸頭11側面に取り付けた支持ガイド案内装置25
により案内され、図示していない駆動手段により支持ガ
イド23をＺ軸方向と平行な方向に移動可能となってい
る。また、支持ガイド23には細穴加工用電極17を案内す
る細穴が設けられ、その定位値は、主軸13の中心軸を通
るＺ軸線上、つまり、細穴加工用電極17の中心軸上に配
置されている。支持ガイド23のワーク６に対するＺ軸方
向の位置は、ワーク６の厚みによって決定される。誘導
ガイド27は、その端部に設けた誘導ブロック29が誘導ガ
イド27に対しＺ軸方向と直交する方向に滑動可能に設け
られ、細穴加工用電極17を保持したコレットチャック16
と支持ガイド23との間で、細穴加工用電極17を把持、開
放する。なお、誘導ブロック29は、細穴加工用電極17を
支持ガイド23の細穴へ誘導するとき以外は、Ｚ軸方向と
直交する方向に移動してワーク６の加工領域外に退避し
ている。また、誘導ガイド27は、その基部をコラム９の
正面に取り付けた誘導ガイド案内装置31により案内さ
れ、図示していない駆動手段によりＺ軸方向と平行な方
向に移動可能となっている。
【００１０】コラム７前面には、中央部に抜け穴３３が
設けられ、その空間部に電極交換装置が配置されてい
る。電極交換位置において主軸１３のチャック１５から
外した使用済みの細穴加工用電極１７を保持したホルダ
１９がプルスタッド２１を電極交換装置の電極マガジン
３４に把時、収納され、代わりに、新しい細穴加工用電
極１７を保持したホルダ１９が主軸１３のチャック１５
の中心軸に一致するまで移送され、プルスタッド２１を
引き込むようにしてチャック１５に固着される。なお、
図１及び２は、電極交換後、主軸１３を若干、Ｚ軸方向
と平行な方向に下降させて、細穴加工用電極１７の先端
部が支持ガイド２３の細穴に承けられた状態を示してい
る。本実施例放電加工機は、稼動中、細穴加工用電極１
７の先端部が支持ガイド２３の細穴により承けられ、主
軸１３がＺ軸の中心軸の周りに回転しながらＺ軸方向に
相対送りを与え、ワーク６に対して細穴加工を行う。
設けられ、その空間部に電極交換装置が配置されてい
る。電極交換位置において主軸１３のチャック１５から
外した使用済みの細穴加工用電極１７を保持したホルダ
１９がプルスタッド２１を電極交換装置の電極マガジン
３４に把時、収納され、代わりに、新しい細穴加工用電
極１７を保持したホルダ１９が主軸１３のチャック１５
の中心軸に一致するまで移送され、プルスタッド２１を
引き込むようにしてチャック１５に固着される。なお、
図１及び２は、電極交換後、主軸１３を若干、Ｚ軸方向
と平行な方向に下降させて、細穴加工用電極１７の先端
部が支持ガイド２３の細穴に承けられた状態を示してい
る。本実施例放電加工機は、稼動中、細穴加工用電極１
７の先端部が支持ガイド２３の細穴により承けられ、主
軸１３がＺ軸の中心軸の周りに回転しながらＺ軸方向に
相対送りを与え、ワーク６に対して細穴加工を行う。
【００１１】図３は、誘導ブロックの拡大平面図であ
る。誘導ブロック２９は、切欠き部３５を有する固定ア
ーム３６と、これに対向して移動する切欠き部３７を備
えた可動ブロック３９とからなり、可動ブロック３９は
エアシリンダ４０により付勢され支承軸４３に沿って移
動し、切欠き部３５，３７との間で細穴加工用電極１７
を緩く挾持し、開放する。なお、切欠き部３５，３７と
の間の空隙は、固定アーム３６に可動ブロック３９が近
接したとき、細穴加工用電極１７が長手軸方向に滑動で
きる程度とし可動ブロック３９の開放時、固定アーム３
６と可動ブロック３９との隙間を通って、細穴加工用電
極１７が外部と切欠き部３５，３７との間を出入するこ
とができる。
る。誘導ブロック２９は、切欠き部３５を有する固定ア
ーム３６と、これに対向して移動する切欠き部３７を備
えた可動ブロック３９とからなり、可動ブロック３９は
エアシリンダ４０により付勢され支承軸４３に沿って移
動し、切欠き部３５，３７との間で細穴加工用電極１７
を緩く挾持し、開放する。なお、切欠き部３５，３７と
の間の空隙は、固定アーム３６に可動ブロック３９が近
接したとき、細穴加工用電極１７が長手軸方向に滑動で
きる程度とし可動ブロック３９の開放時、固定アーム３
６と可動ブロック３９との隙間を通って、細穴加工用電
極１７が外部と切欠き部３５，３７との間を出入するこ
とができる。
【００１２】図４は、細穴加工用電極１７の自動交換動
作における電極誘導装置及び電極ガイド装置の一連の動
作を示す。図４（ａ）は、加工槽５枠を下降させ主軸１
３をＺ軸方向に上昇させて電極交換位置まで移動し、細
穴加工用電極１７の自動交換後、誘導ガイド２７をＺ軸
方向と平行な方向に上昇させ、細穴加工用電極１７の基
部に誘導ガイド２７の端部に設けた誘導ブロック２９を
Ｚ軸方向と直交する方向に前進させたところを示し、こ
の時、誘導ブロック２９の可動ブロック３９を開放し、
固定アーム３６と可動ブロック３９との隙間を通って細
穴加工用電極１７を切欠き部３５，３７との間に進入さ
せた後、エアシリンダ４０の付勢により可動ブロック３
９を支承軸４３に沿って移動させ、切欠き部３５，３７
との間に細穴加工用電極１７を緩く挾む工程を示す。な
お、支持ガイド２３はテーブル１上に取り付けたワーク
６の厚みにより、そのＺ軸方向の位置が決定され、ワー
ク６が交換されるまでは支持ガイド２３を移動させるこ
とはない。図４（ｂ）は、細穴加工用電極１７を挾んだ
状態で誘導ガイド２７をＺ軸方向に下降させ、誘導ブロ
ック２９の切欠き部３５，３７とにより細穴加工用電極
１７をしごきながら、その先端部を下方の支持ガイド２
３の細穴に向かう位置に位置合わせする工程を示す。図
４（ｃ）は、主軸１３を下降させて、細穴加工用電極１
７の先端部を支持ガイド２３の細穴に挿入する工程を示
し、細穴加工用電極１７の先端部は、誘導ブロック２９
の切欠き部３５，３７とにより案内され、支持ガイド２
３の細穴に容易に挿入される。図４（ｄ）は、細穴加工
用電極１７を支持ブロック２３へ挿入後、誘導ブロック
２９をＺ軸方向と直交する方向に移動して細穴加工用電
極１７を誘導ブロック２９から開放すると共に誘導ブロ
ック２９をワーク６の加工領域外へ退避させる工程を示
す。また、図５は、細穴加工用電極１７の自動交換動作
のフローチャートを示し、その詳細は、
作における電極誘導装置及び電極ガイド装置の一連の動
作を示す。図４（ａ）は、加工槽５枠を下降させ主軸１
３をＺ軸方向に上昇させて電極交換位置まで移動し、細
穴加工用電極１７の自動交換後、誘導ガイド２７をＺ軸
方向と平行な方向に上昇させ、細穴加工用電極１７の基
部に誘導ガイド２７の端部に設けた誘導ブロック２９を
Ｚ軸方向と直交する方向に前進させたところを示し、こ
の時、誘導ブロック２９の可動ブロック３９を開放し、
固定アーム３６と可動ブロック３９との隙間を通って細
穴加工用電極１７を切欠き部３５，３７との間に進入さ
せた後、エアシリンダ４０の付勢により可動ブロック３
９を支承軸４３に沿って移動させ、切欠き部３５，３７
との間に細穴加工用電極１７を緩く挾む工程を示す。な
お、支持ガイド２３はテーブル１上に取り付けたワーク
６の厚みにより、そのＺ軸方向の位置が決定され、ワー
ク６が交換されるまでは支持ガイド２３を移動させるこ
とはない。図４（ｂ）は、細穴加工用電極１７を挾んだ
状態で誘導ガイド２７をＺ軸方向に下降させ、誘導ブロ
ック２９の切欠き部３５，３７とにより細穴加工用電極
１７をしごきながら、その先端部を下方の支持ガイド２
３の細穴に向かう位置に位置合わせする工程を示す。図
４（ｃ）は、主軸１３を下降させて、細穴加工用電極１
７の先端部を支持ガイド２３の細穴に挿入する工程を示
し、細穴加工用電極１７の先端部は、誘導ブロック２９
の切欠き部３５，３７とにより案内され、支持ガイド２
３の細穴に容易に挿入される。図４（ｄ）は、細穴加工
用電極１７を支持ブロック２３へ挿入後、誘導ブロック
２９をＺ軸方向と直交する方向に移動して細穴加工用電
極１７を誘導ブロック２９から開放すると共に誘導ブロ
ック２９をワーク６の加工領域外へ退避させる工程を示
す。また、図５は、細穴加工用電極１７の自動交換動作
のフローチャートを示し、その詳細は、
【作用】の欄で説明済みである。図４（ａ），（ｂ），
（ｃ）及び（ｄ）の記載と図５のフローチャートとの説
明は、略、対応するもので、図４には、フローチャート
におけるそれぞれの工程が図示されている。
（ｃ）及び（ｄ）の記載と図５のフローチャートとの説
明は、略、対応するもので、図４には、フローチャート
におけるそれぞれの工程が図示されている。
【００１３】図６は、本実施例放電加工機における電極
ガイド装置及び電極誘導装置をワークの加工領域外へ退
避させた状態を示す正面図である。なお、図６には、誘
導ガイド案内装置31が、コラム７の向かって左側に設け
てあるが、その構成、効果は、図１及び２で説明した放
電加工機と変わりはない。また、支持ガイド23の端部
に、電極誘導装置における誘導ブロック29と、略、等し
い支持ブロック41が設けてあるが、その構成、効果は、
電極誘導装置における誘導ブロック29の動作と、略、同
一である。支持ガイド23の端部に設けた支持ブロック41
を細穴加工用電極17の挿入位置からＺ軸方向と直交する
方向に移動し、かつ、支持ガイド23の全体をＺ軸方向へ
上昇させ、電極支持装置をワーク６の加工領域外へ退避
する。また、誘導ブロック29は細穴加工用電極17を支持
ブロック41へ挿入するとき以外は、ワーク６の加工領域
外へ退避しており、通常の形彫放電加工を行う加工領域
が確保できる。さらに、図１及び２における細穴加工用
電極17の代わりに形彫加工用電極45をホルダ19に保持
し、電極マガジン34に収納すれば、電極自動交換も可能
となる。
ガイド装置及び電極誘導装置をワークの加工領域外へ退
避させた状態を示す正面図である。なお、図６には、誘
導ガイド案内装置31が、コラム７の向かって左側に設け
てあるが、その構成、効果は、図１及び２で説明した放
電加工機と変わりはない。また、支持ガイド23の端部
に、電極誘導装置における誘導ブロック29と、略、等し
い支持ブロック41が設けてあるが、その構成、効果は、
電極誘導装置における誘導ブロック29の動作と、略、同
一である。支持ガイド23の端部に設けた支持ブロック41
を細穴加工用電極17の挿入位置からＺ軸方向と直交する
方向に移動し、かつ、支持ガイド23の全体をＺ軸方向へ
上昇させ、電極支持装置をワーク６の加工領域外へ退避
する。また、誘導ブロック29は細穴加工用電極17を支持
ブロック41へ挿入するとき以外は、ワーク６の加工領域
外へ退避しており、通常の形彫放電加工を行う加工領域
が確保できる。さらに、図１及び２における細穴加工用
電極17の代わりに形彫加工用電極45をホルダ19に保持
し、電極マガジン34に収納すれば、電極自動交換も可能
となる。
【００１４】
【発明の効果】本発明は、以上述べたとおりの構成、作
用を備えるものであるから、 （１）細穴加工用電極の自動交換後、電極誘導装置によ
り細穴加工用電極を緩く挾みしごきながら誘導し、細穴
加工用電極の先端部を電極ガイド装置の細穴に対し、自
動的に、かつ、確実に挿入できようにして、さらに、電
極誘導装置との干渉が発生することがないため、細穴加
工用電極の自動交換が可能になる。 （２）電極ガイド装置を細穴加工用電極の挿入位置から
必要に応じて自動的に退避可能としたので、同一の機械
で、細穴加工に加えて通常の形彫放電加工も行なうこと
ができる。といった、従来公知の放電加工機には期待す
ることができない、格別な作用、効果を奏することがで
きる。
用を備えるものであるから、 （１）細穴加工用電極の自動交換後、電極誘導装置によ
り細穴加工用電極を緩く挾みしごきながら誘導し、細穴
加工用電極の先端部を電極ガイド装置の細穴に対し、自
動的に、かつ、確実に挿入できようにして、さらに、電
極誘導装置との干渉が発生することがないため、細穴加
工用電極の自動交換が可能になる。 （２）電極ガイド装置を細穴加工用電極の挿入位置から
必要に応じて自動的に退避可能としたので、同一の機械
で、細穴加工に加えて通常の形彫放電加工も行なうこと
ができる。といった、従来公知の放電加工機には期待す
ることができない、格別な作用、効果を奏することがで
きる。
【図１】本発明放電加工機の一実施例の要部正面図であ
る。
る。
【図２】図１における側面図である。
【図３】電極誘導装置の誘導ブロックの拡大平面図であ
る。
る。
【図４】細穴加工用電極の自動交換動作における電極誘
導装置及び電極ガイド装置の一連の動作を示す。
導装置及び電極ガイド装置の一連の動作を示す。
【図５】本発明放電加工機の電極自動交換動作のフロー
チャートである。
チャートである。
【図６】本発明実施例の放電加工機における電極ガイド
装置及び電極誘導装置をワークの加工領域外へ退避させ
た状態を示す正面図である。
装置及び電極誘導装置をワークの加工領域外へ退避させ
た状態を示す正面図である。
６ ワーク 13 主軸 17 細穴加工用電極 23 支持ガイド 25 支持ガイド案内装置 27 誘導ガイド 29 誘導ブロック 31 誘導ガイド案内装置 34 電極マガジン 35 切欠き部 36 固定アーム 37 切欠き部 39 可動ブロック 40 エアシリンダ 41 支持ブロック 43 支承軸
Claims (3)
- 【請求項１】 主軸に保持した細穴加工用電極にＺ軸方
向の相対送りを与えワークに細穴を加工する放電加工機
において、 前記ワークと近接して配置され前記細穴加工用電極を支
承する細穴を備えて、前記細穴加工用電極が前記ワーク
との間でＺ軸方向の相対移動をする際、前記細穴加工用
電極を案内、支持する電極ガイド装置と、 前記細穴加工用電極を前記電極ガイド装置の細穴へ挿入
する時に前記ワークの加工領域内へ進出し、前記細穴加
工用電極の前記電極ガイド装置の細穴への挿入を誘導
し、前記細穴加工用電極を前記電極ガイド装置の細穴へ
挿入した後に前記ワークの加工領域外へ退避する電極誘
導装置と、 を具備することを特徴とする放電加工機。 - 【請求項２】 前記電極誘導装置は、Ｚ軸方向と平行な
方向へ移動可能に設けられた第１移動手段と、 前記第１移動手段に対してＺ軸方向と直交する方向へ移
動可能に設けられた第２移動手段と、 前記第２移動手段に設けられ、前記細穴加工用電極を緩
く挾む挾み手段とからなり、前記細穴加工用電極の電極
ガイド装置の細穴への挿入時に、前記挾み手段が前記第
２移動手段によりＺ軸方向と直交する方向へ移動して、
前記細穴加工用電極の基部に位置決めされ、前記主軸と
前記電極ガイド装置との間で、前記挾み部材が前記細穴
加工用電極を緩く挾みながら、前記第１移動手段により
Ｚ軸方向と平行な方向へ移動して、前記細穴加工用電極
の先端部を前記電極ガイド装置の細穴部に位置合わせす
るよう構成した請求項１に記載の放電加工機。 - 【請求項３】 前記電極ガイド装置は、前記細穴加工用
電極の挿入位置と前記ワークの加工領域外の退避位置と
の間で進退移動するよう構成した請求項１または２に記
載の放電加工機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7060149A JP2952339B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 放電加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7060149A JP2952339B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 放電加工機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08229747A JPH08229747A (ja) | 1996-09-10 |
| JP2952339B2 true JP2952339B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=13133815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7060149A Expired - Lifetime JP2952339B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 放電加工機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2952339B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004108336A1 (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-16 | Makino Milling Machine Co., Ltd. | 放電加工機及びその加工方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000117550A (ja) | 1998-10-16 | 2000-04-25 | Asutekku:Kk | 細穴放電加工用パイプ電極交換方法および装置 |
| JP3815329B2 (ja) * | 2000-05-22 | 2006-08-30 | 三菱電機株式会社 | 細穴加工用放電加工装置 |
| US8664559B2 (en) * | 2005-02-28 | 2014-03-04 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Electrical discharge machine |
| CN103551686A (zh) * | 2013-10-25 | 2014-02-05 | 沈阳黎明航空发动机(集团)有限责任公司 | 一种可以改变电极加工方向的电极导向装置 |
| WO2016199302A1 (ja) * | 2015-06-12 | 2016-12-15 | 株式会社牧野フライス製作所 | 細穴放電加工機 |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP7060149A patent/JP2952339B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004108336A1 (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-16 | Makino Milling Machine Co., Ltd. | 放電加工機及びその加工方法 |
| JPWO2004108336A1 (ja) * | 2003-06-04 | 2006-07-27 | 株式会社牧野フライス製作所 | 放電加工機及びその加工方法 |
| US7329825B2 (en) | 2003-06-04 | 2008-02-12 | Makino Milling Machine Co., Ltd. | Electric discharge machine and machining method therefor |
| JP4721898B2 (ja) * | 2003-06-04 | 2011-07-13 | 株式会社牧野フライス製作所 | 放電加工機及びその加工方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08229747A (ja) | 1996-09-10 |
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