JPH11170119A - 放電加工用電極保持装置 - Google Patents

放電加工用電極保持装置

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JPH11170119A
JPH11170119A JP33869997A JP33869997A JPH11170119A JP H11170119 A JPH11170119 A JP H11170119A JP 33869997 A JP33869997 A JP 33869997A JP 33869997 A JP33869997 A JP 33869997A JP H11170119 A JPH11170119 A JP H11170119A
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JP
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electrode
electric discharge
discharge machining
work
guide
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JP33869997A
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Morio Mori
守男 森
Shoji Watanabe
昭二 渡辺
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Institute of Technology Precision Electrical Discharge Works
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Institute of Technology Precision Electrical Discharge Works
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク表面に対して傾斜した穴および/また
は曲面を有するワーク曲面と交差する穴を含む複数個の
穴を同時に加工できる放電加工用電極保持装置を提供す
る。 【解決手段】 剛性材料からなる電極を先端部に備えた
複数個の電極ホルダと、これらの電極ホルダを前記電極
の長手方向に進退可能に保持する電極ガイドとを備え、
この電極ガイドを絶縁部材を介してワークおよび/また
は放電加工機の加工テーブルに着脱可能に設け、前記電
極ホルダに介装された弾性部材の付勢により電極ホルダ
の後端部と放電加工機の電極ヘッドとを非固着状態で接
触せしめかつ同期移動可能に形成すると共に、少なくと
も前記電極の一部の進退方向をワークの表面に対して傾
斜するようにおよび/または曲面を有するワークの曲面
と交差するように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料等からな
る被加工物であるワークに、このワークの表面に対して
軸線が傾斜した穴および/または曲面を有するワークの
曲面に軸線が交差する穴を含む複数個の穴を同時に加工
するのに適した放電加工用電極保持装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、放電加工機によって金属材料等か
らなるワークに穴を開ける方法には通常2通りの方法が
ある。すなわち、まずワークに予め下穴を例えばドリル
加工によって開け、XY方向移動可能の加工テーブルに
ワークを固定し、前記の下穴に細径のワイヤ電極を挿通
して走行させ、加工液中に浸漬したワークを加工テーブ
ルによってXY方向に制御移動させて加工するワイヤ放
電加工方法がある。次に所要の横断面形状を有する、例
えば黒鉛、銅、銅合金等からなる電極を放電加工機の電
極ヘッドに取付け、加工テーブルに固定したワークを加
工液中に浸漬し、このワークに向けて電極を移動させて
加工する型彫放電加工方法がある。
【0003】前者のワイヤ放電加工方法においては、特
定形状の電極を製作する必要がなく、複雑な形状のもの
であっても、例えば1本のNCテープによって加工を遂
行できる利点がある。しかしながら、放電加工に先立っ
てワイヤ電極を挿通する下穴を加工する必要があると共
に、非貫通状の盲穴の加工ができないという欠点があ
る。
【0004】これに対して後者の型彫放電加工方法にお
いては、加工前の下穴加工の必要がなく、盲穴の加工も
容易であること、および近年における電極製作技術の向
上によって複雑な横断面形状の電極が高精度かつ容易に
製作できるようになったことから、ダイカスト金型、プ
ラスチックモールド型等の各種の成形用金型の製作に広
く使用されるようになってきている。
【0005】しかしながら、型彫放電加工方法において
は、電極を放電加工機の電極ヘッドに固定した状態でワ
ークに進入させるものであるため、電極は電極ヘッドと
一体で移動し、両者の移動方向は同一である。このた
め、例えばワークの表面に対して軸線が傾斜している、
いわゆる斜め穴を加工するためには、種々の工夫が必要
である。
【0006】図10はワークに斜め穴を加工する従来例
を示す一部断面説明図であり、例えば特開平5-131333号
公報に開示されている。図10において、1はワークで
あり、放電加工機の加工テーブル2上に治具(図示せ
ず)を介して要求角度θだけ傾斜させて取付けられてい
る。この状態で放電加工機の電極ヘッド3に固定された
電極4を電極ガイド5のガイド穴6に沿って矢印Z方向
に移動させれば、ワーク1に軸線が要求角度θだけ傾斜
した斜め穴を放電加工することができる。
【0007】次に図11はワークに斜め穴を加工する他
の従来例を示す一部断面説明図であり、例えば特開昭52
-9649 号公報および特開平2-116428号公報に開示されて
おり、同一部分は前記図10と同一の参照符号で示す。
図11において、電極ガイド5には、異なる要求角度θ
1 ,θ2 の付けられた斜めのガイド穴6a,6bが設け
られている。ワーク1は加工テーブル2上に直接に、ま
たは取付治具(図示せず)を介して水平に取付けられて
いる。
【0008】上記の構成により、電極ガイド5のガイド
穴6a,6bに各々電極4,4の先端を挿入し、これら
の電極4,4をそれらの弾性限度内で曲げて基端を電極
ヘッド3にチャックする。そして電極ヘッド3に矢印Z
方向の送りを与えれば、ワーク1に対して要求角度
θ1 ,θ2 の異なる斜め穴を、同一の送りでかつ同時に
放電加工することができるのである。
【0009】更に図12はワークに斜め穴を加工する更
に他の従来例を示す一部断面説明図であり、例えば特開
平2-116428号公報に開示されており、同一部分は前記図
10および図11と同一の参照符号で示す。図12にお
いて、7はガイドパイプであり、下方の電極ガイド5a
の上端に大きな曲率半径で湾曲させて接続し、このガイ
ドパイプ7の上端部を上方の電極ガイド5bに接続す
る。すなわち、ガイドパイプ7の形状としては、上端部
において電極ヘッド3の軸線と平行な直線状とし、中間
部を徐々に湾曲させて、下端部においては要求角度θ3
を満足する直線状に形成すればよい。
【0010】上記の構成により、要求角度θ3 が比較的
大であっても、電極4をガイド穴6の要求角度θ3 に沿
って円滑に進行させることができ、ワーク1に大きな要
求角度θ3 の斜め穴を高精度かつ円滑に加工することが
できるとしている。
【0011】また更に他の従来例としては、例えば特開
平1-135420号公報にも開示されるように、放電加工機の
電極ヘッドの軸線を水平面に対して傾斜させた構成と
し、水平に設けられたワークに対して電極を傾斜方向に
移動させて加工する方法もある。なお電極ヘッドに電極
を傾斜させて設け、電極ヘッドをワークに向かって垂直
に移動させると同時に、ワークを固定した加工テーブル
を、例えばNC制御によって電極の傾斜方向に対応させ
て制御移動させることによって斜め穴の放電加工が可能
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】まず図10に示すよう
に、ワーク1を要求角度θだけ傾斜させて取付けるもの
においては、専用の治具を使用すればワーク1の取付取
外しが容易であると共に、精度の向上が期待できるが、
ワーク1の寸法が大である場合には、放電加工機の加工
空間に制約があって放電加工を行なうことが困難または
不可能であることが多い。また加工途中においてワーク
1を取外して再度位置決めする必要があり、時間と工数
が嵩むのみならず、加工精度を維持することが困難であ
るという問題点がある。
【0013】また電極ヘッド3に複数個の電極4を固定
すれば同時に複数個の斜め穴を加工することができる
が、斜め穴相互間で要求角度が相違する場合には同時加
工をすることができないという欠点がある。
【0014】次に図11および図12に示すものにおい
ては、要求角度の異なる斜め穴を同時に加工する利点が
あるが、電極4には可撓性が要求されるため、剛性を有
する電極を使用するものには適用できないという問題点
がある。なお可撓性の低いもの、すなわち弾性限度の低
い電極を使用する場合や、要求角度θ3 が大である場合
には、図12からも明らかなように、電極4を弾性限度
内において湾曲させるための空間として広い空間が必要
であり、放電加工機の空間的制約によって適用できない
場合が多い。
【0015】更に放電加工機の電極ヘッドの軸線を傾斜
させる手段や、加工テーブルを傾斜電極に対応させて例
えばNC制御送りする手段においては、汎用の放電加工
機には適用できないと共に、高価な放電加工機を必要と
するため、加工コストを高騰させるという問題点があ
る。
【0016】本発明は上記従来技術に存在する問題点を
解決し、ワークの表面に対して傾斜した穴および/また
は曲面を有するワークの曲面と交差する穴を含む複数個
の穴を同時に加工するのに適した放電加工用電極保持装
置を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、剛性材料からなる電極を先端
部に備えた複数個の電極ホルダと、これらの電極ホルダ
を前記電極の長手方向に進退可能に保持する電極ガイド
とを備え、この電極ガイドを絶縁部材を介してワークお
よび/または放電加工機の加工テーブルに着脱可能に設
け、前記電極ホルダに介装された弾性部材の付勢により
電極ホルダの後端部と放電加工機の電極ヘッドとを非固
着状態で接触せしめかつ同期移動可能に形成すると共
に、少なくとも前記電極の一部の進退方向をワークの表
面に対して傾斜するようにおよび/または曲面を有する
ワークの曲面と交差するように形成する、という技術的
手段を採用した。
【0018】本発明において、電極ガイドに電極のワー
クに対する位置を所要ピッチで平行移動させまたは所要
角度で回転移動させる移動位置決め手段を設けることが
できる。
【0019】上記の発明において、少なくとも一部の電
極の進退方向を他の電極の進退方向と非平行に形成する
ことができる。なお上記の発明において、少なくとも一
部の電極の進退方向を相互に平行に形成することができ
る。
【0020】また上記の発明において、電極の進退方向
を円筒面を有するワークに対して放射状に形成すること
ができる。更に上記の発明において、弾性部材を圧縮コ
イルばねによって形成することができる。
【0021】また更に上記の発明において、電極の横断
面形状を円形状または四辺形状に形成することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の一形
態を示す要部縦断面説明図、図2は図1におけるA−A
線矢視図であり、同一部分は前記図10ないし図12と
同一の参照符号で示す。図1および図2において、ワー
ク1は例えば中空円筒体の中間部1aにリング状のフラ
ンジ1bを同軸的に一体に設けられた形状のものであ
り、フランジ1bに斜め穴(例えば円形状)を円周方向
等間隔に例えば30個を加工されるものである。そして
ワーク1は、加工テーブル2上に設けられた治具11を
介して位置決めされる。12,13は各々固定用の金具
およびボルトであり、前記治具11を加工テーブル2に
固定するためのものである。
【0023】次に電極ガイド5は、例えば鋼材により円
板状に形成され、その外周縁近傍に、剛性材料からなる
電極4を先端部に備えた複数個の電極ホルダ14を、電
極4の長手方向に進退可能に保持し得るように構成され
る。なお電極4および電極ホルダ14は、その軸線をワ
ーク1に加工すべき斜め穴(図示せず)の軸線と同心的
に、要求角度だけ水平面に対して傾斜して形成され、円
周方向等間隔に例えば30個宛設けられる。15は圧縮
コイルばねであり、電極ホルダ14に介装され、電極ホ
ルダ14を斜め上方に付勢するように形成される。16
は例えばリニアボール軸受であり、電極ガイド5に設け
られ、電極ホルダ14の軸線方向の進退を円滑にするた
めのものである。
【0024】17は位置決め用部材であり、絶縁材料に
より中空円板状に形成され、ワーク1の上端部に嵌着さ
れ、前記電極ガイド5とワーク1との位置決めを行なう
ものである。電極ガイド5はこの位置決め用部材17を
介してワーク1に着脱可能に位置決め載置され、固定用
ボルト18によって固定される。19,20は各々絶縁
部材であり、電極ガイド5と位置決め用部材17および
固定用ボルト18との間に介装され、ワーク1と電極4
との間の電気的絶縁を確保するものである。なお位置決
め用部材17と絶縁部材19とを一体に形成してもよ
い。
【0025】上記の構成により、電極ヘッド3を矢印Z
方向に下降させると、電極ヘッド3と電極ホルダ14の
後端部とが接触し、両者間の電気的接続が確保される。
この状態から更に電極ヘッド3に矢印Z方向の所定の送
りを付与すれば、図3に示すように、圧縮コイルばね1
5の付勢により電極ホルダ14の後端部は電極ヘッド3
と被固着状態で接触したまま、電極4はワーク1のフラ
ンジ1bに向って電極4の軸線方向に移動するから、前
記フランジ1bに所要角度の斜め穴を加工することがで
きる。
【0026】なおワーク1と加工テーブル2とは放電加
工油中に浸漬した状態で加工される。この場合、放電加
工に使用される電圧の矩形波の周期は、例えばオン30
0マイクロ秒、オフ50マイクロ秒、ピーク電圧50ボ
ルトとすることができる。この放電加工中における放電
電流は、電極ヘッド3と電極ホルダ14との接触部を経
て電極4に流れ、ワーク1を経由して加工テーブル2に
至る。従って上記接触部における電気抵抗が小さくなる
ように電極ヘッド3および電極ホルダ14を形成する材
料を選定することが肝要であるが、両者間を非緊張状態
の可撓性リード線によって接続してもよい。このリード
線の設置によっても電極ホルダ14の移動が干渉される
ことはない。
【0027】上記放電加工の途中または終了後におい
て、電極ヘッド3をZ方向上方に後退させた場合におい
ても、電極ホルダ14は圧縮コイルばね15によって斜
め上方に付勢されているため、電極ホルダ14は電極ヘ
ッド3と接触した状態を保持して後退し、いわゆる同期
移動が可能である。
【0028】図4および図5は各々本発明の第2の実施
の一形態を示す要部断面平面図および要部縦断面図であ
り、同一部分は前記図1ないし図3と同一の参照符号で
示す。図4および図5において、ワーク1はリング状に
形成され、加工テーブル2上に設けられた治具11上に
適宜の取付部材(図示せず)を介して取付けられる。次
に電極ガイド5は加工テーブル2上に設けられた支持部
材21上に絶縁部材19を介して設けられ、例えば横断
面長方形状に形成された電極4の軸線がワーク1の中心
から水平面において放射状になるように、かつ隣接する
電極4,4間の中心角が例えば20°に形成されてい
る。
【0029】22はコロであり、電極ホルダ14の後端
部に回転可能に設けられ、電極ヘッド3の下面に設けら
れたカム23の斜面部と、圧縮コイルばね15の付勢に
より常時接触するように形成される。なおコロ22およ
びカム23とは電気的導通を確保するために、各々電気
抵抗の小なる材料によって形成することが好ましいが、
前記実施の形態のものと同様に、電極ホルダ14と電極
ヘッド3とをリード線によって接続してもよい。
【0030】上記の構成により、電極ヘッド3を矢印Z
方向に下降させると、電極ヘッド3に設けられたカム2
3およびコロ22を介して電極ホルダ14および電極4
が電極4の軸線方向に移動するから、図6に示すように
ワーク1に放射状の穴を加工することができる。加工終
了後において、電極ヘッド3を上方に後退させると、圧
縮コイルばね15の付勢により、電極ホルダ14および
電極4が後退し、図4および図5に示す状態に復元す
る。次に治具11に設けられた割出装置(図示せず)に
よってワーク1を所要角度、例えば60°回転させて固
定し、再び電極ヘッド3を下降させて所要の放電加工を
繰返すのである。
【0031】図7ないし図9は夫々本発明の第3の実施
の一形態を示す要部平面図、要部断面正面図および要部
右側面図であり、同一部分は前記図1ないし図6と同一
の参照符号で示す。図7ないし図9において、ワーク1
は平板状に形成され、このワーク1に多数の斜め穴24
が加工されるものであり、例えば枠状に形成された治具
11上に適宜の取付部材(図示せず)を介して取付けら
れる。
【0032】次に電極ガイド5には、軸線を所要角度に
傾斜させた電極ホルダ14および電極4が所要ピッチ間
隔で、例えば9個が軸線方向に進退可能に保持され、こ
の電極ガイド5は治具11上に絶縁部材19を介して着
脱可能に載置固定されている。25は位置決めピンであ
り、治具11に所要ピッチで設けられたピン穴26に選
択的に係合され、電極ガイド5の位置決めを行なうため
のものである。電極ヘッド3は例えば電極4の所要角度
に相当する矢印Z方向に進退可能に構成されるが、電極
ヘッド3の移動方向と電極4の移動方向とは必ずしも一
致させなくてもよい。
【0033】上記の構成により、電極ガイド5を位置決
めピン25と所定のピン穴26との係合によって治具1
1上に位置決め固定し、電極ヘッド3を矢印Z方向に移
動させれば、電極ヘッド3と電極ホルダ14の後端部と
が接触し、両者間の電気的接触が確保された状態で電極
4が所要角度の傾斜をもってワーク1に向かって移動す
るから、ワーク1に複数個の斜め穴24を同時に加工す
ることができる。加工終了後、電極ガイド5を所要ピッ
チ宛移動させて繰返し放電加工を行なうことにより、ワ
ーク1に所要個数の斜め穴24を加工することができ
る。
【0034】上記の夫々の実施の形態においては、複数
個の電極を等間隔で配設した例を示したが、これらを不
等間隔で配設したものにも当然に適用可能であると共
に、電極の傾斜角度が相互に異なる構成のものであって
も作用は同様である。また複数個の電極ホルダおよび/
または電極の一部を選択的に省略した態様においても支
障なく放電加工を遂行できる。
【0035】更に電極ガイドの位置決め固定手段として
は公知の手段が適用可能であり、上記の実施の形態にお
いて例示したものに限定されない。なおワークの形状と
して平板状のものおよび円筒状のものを示したが、これ
に限らず任意の曲面を有するもの、更には平面と曲面と
を含むものであっても本発明の適用が可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから、下記の効果を奏することができる。 (1)比較的安価な汎用の放電加工機により、ワークの
加工表面に対して傾斜した斜め穴を含む複数個の穴を同
時にかつ高能率で加工できるため、穴開け加工に要する
時間を大幅に短縮することができる。 (2)電極ガイドによって加工位置および軸線角度が設
定されるため、加工精度の向上が可能である。 (3)ワークを傾斜させる必要がないため、放電加工機
の加工空間による加工対象の制約が少なく、大型のワー
クの加工が容易である。 (4)加工テーブルに取付けたワークの段取替えをする
ことなく、一貫した加工ができるため、加工精度の向上
および加工時間の短縮が図れる。 (5)加工すべき穴の軸線相互が非平行であっても同時
に複数個の穴加工が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の一形態を示す要部縦断面
説明図である。
【図2】図1におけるA−A線矢視図である。
【図3】本発明の第1の実施の一形態における加工状態
を示す要部縦断面説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の一形態を示す要部断面平
面図である。
【図5】本発明の第2の実施の一形態を示す要部縦断面
図である。
【図6】本発明の第2の実施の一形態における加工状態
を示す要部縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の一形態を示す要部平面図
である。
【図8】本発明の第3の実施の一形態を示す要部断面正
面図である。
【図9】本発明の第3の実施の一形態を示す要部右側面
図である。
【図10】ワークに斜め穴を加工する従来例を示す一部
断面説明図である。
【図11】ワークに斜め穴を加工する他の従来例を示す
一部断面説明図である。
【図12】ワークに斜め穴を加工する更に他の従来例を
示す一部断面説明図である。
【符号の説明】
1 ワーク 3 電極ヘッド 4 電極 5 電極ガイド 14 電極ホルダ 15 圧縮コイルばね

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性材料からなる電極を先端部に備えた
    複数個の電極ホルダと、これらの電極ホルダを前記電極
    の長手方向に進退可能に保持する電極ガイドとを備え、
    この電極ガイドを絶縁部材を介してワークおよび/また
    は放電加工機の加工テーブルに着脱可能に設け、前記電
    極ホルダに介装された弾性部材の付勢により電極ホルダ
    の後端部と放電加工機の電極ヘッドとを非固着状態で接
    触せしめかつ同期移動可能に形成すると共に、少なくと
    も前記電極の一部の進退方向をワークの表面に対して傾
    斜するようにおよび/または曲面を有するワークの曲面
    と交差するように形成したことを特徴とする放電加工用
    電極保持装置。
  2. 【請求項2】 電極ガイドに電極のワークに対する位置
    を所要ピッチで平行移動させまたは所要角度で回転移動
    させる移動位置決め手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の放電加工用電極保持装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一部の電極の進退方向を他の
    電極の進退方向と非平行に形成したことを特徴とする請
    求項1または2記載の放電加工用電極保持装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一部の電極の進退方向を相互
    に平行に形成したことを特徴とする請求項1または2記
    載の放電加工用電極保持装置。
  5. 【請求項5】 電極の進退方向を円筒面を有するワーク
    に対して放射状に形成したことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の放電加工用電極保持装置。
  6. 【請求項6】 弾性部材を圧縮コイルばねによって形成
    したことを特徴とする請求項1ないし5何れかに記載の
    放電加工用電極保持装置。
  7. 【請求項7】 電極の横断面形状を円形状または四辺形
    状に形成したことを特徴とする請求項1ないし6何れか
    に記載の放電加工用電極保持装置。
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