JP2011104660A - 放電加工機および放電加工機を用いたノズルボディの製造方法 - Google Patents

放電加工機および放電加工機を用いたノズルボディの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一度の加工作業で被加工物に複数の孔を空けるために複数の電極を備えた放電加工機において、加工時間を短縮することを目的とする。
【解決手段】複数の放電ヘッドユニット7a〜7fと、複数の給電線La〜Lfとを備え、複数の放電ヘッドユニット7a〜7fの各々は、複数の電極8a〜8fのうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構を備え、また、複数の放電電源ユニット5a〜5fのうち対応する1つと当該対応する電極との導通を媒介する導通媒介部材77を備え、複数の給電線La〜Lfのそれぞれは、複数の放電ヘッドユニット7a〜7fのうち対応する1つの放電ヘッドユニットにおける導通媒介部材77と、当該放電ヘッドユニットに対応する放電電源ユニットとを、電気的に接続し、複数の給電線La〜Lfの長さは、互いに同じである。
【選択図】図4

Description

本発明は、放電加工機および放電加工機を用いたノズルボディの製造方法に関するものである。
従来、電極と被加工物との間に電圧を加えることで放電を発生させ、それによって被加工物に孔を空ける放電加工技術が知られている。例えば、特許文献1、2には、一度の加工作業で被加工物に複数の孔を空けるための放電加工技術が記載されている。具体的には、特許文献1、2では、複数の電極を一斉に被加工物に送ると共に、定期的に、それら電極に対してパルス電圧を印加するようになっている。
特開平9−85536号公報 特開平2001−259933号公報 特開平7−184382号公報
しかし、これら特許文献1、2の技術では、一度の加工作業で被加工物に複数の孔を空けるといっても、1つのパルス電圧の印加タイミングにおいては、通常1個の電極と被加工物との間でしか放電が発生しない。これは、仮にすべての電極に同時に電圧が印加されても、個々の電極と被加工物との間の電気的な状態にばらつきがあるため、条件の最もよい1個の電極と被加工物との間で放電が最初に発生し、一旦ある電極と被加工物との間で放電が発生すると、他の電極と被加工物との間では放電が発生しないという性質によるものである。このように、1つのパルス電圧の印加タイミングで1つの電極と被加工物との間でしか放電が発生しなければ、すべての孔を空けるのに時間がかかってしまう。
本発明は上記点に鑑み、一度の加工作業で被加工物に複数の孔を空けるために複数の電極を備えた放電加工機において、加工時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、複数の電極(8a〜8f)を備え、前記複数の電極(8a〜8f)のそれぞれと被加工物(50)との間に放電を発生させることで、前記被加工物(50)を加工する放電加工機であって、前記複数の電極(8a〜8f)のそれぞれに独立に電圧を印加する複数の放電電源ユニット(5a〜5f)を備えたことを特徴とする放電加工機である。
このような放電加工機においては、放電電源ユニット(5a〜5f)からの電圧の印加タイミングが一致していても一致していなくても、すべての電極(8a〜8f)の先端と被加工物(50)との間で放電が発生する。このようになるのは、電極(8a〜8f)が、それぞれ異なる放電電源ユニット(5a〜5f)から独立に電圧を印加されているからである。このように、電圧の印加タイミングが一致していても、複数の電極(8a〜8f)のすべてにおいて被加工物(50)との間で放電が発生するので、加工時間を短縮することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の放電加工機において、複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)と、複数の給電線(La〜Lf)とを備え、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、また、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)のうち対応する1つと当該対応する電極との導通を媒介する導通媒介部材(77)を備え、前記複数の給電線(La〜Lf)のそれぞれは、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)のうち対応する1つの放電ヘッドユニットにおける導通媒介部材(77)と、当該放電ヘッドユニットに対応する放電電源ユニットとを、電気的に接続し、前記複数の給電線(La〜Lf)の長さは、互いに同じであることを特徴とする。
このようになっていることで、給電線(La〜Lf)のインピーダンスがほぼ均一となるので、各電極(8a〜8f)と被加工物(50)との間の放電の電気的特性が均質化し、ひいては、放電加工の安定化およびノイズ抑制が実現する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の放電加工機において、複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)と、複数の給電線(La〜Lf)とを備え、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、また、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)のうち対応する1つと当該対応する電極との導通を媒介する導通媒介部材(77)を備え、前記複数の給電線(La〜Lf)のそれぞれは、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)のうち対応する1つの放電ヘッドユニットおける導通媒介部材(77)の接続端子(Qa〜Qf)と、当該放電ヘッドユニットに対応する放電電源ユニットの給電端子(Pa〜Pf)とを、電気的に接続し、互いに対応する給電端子(Pa〜Pf)、接続端子(Qa〜Qf)、および前記被加工物(50)の設置位置が、当該放電加工機の一方向から見て一直線に並ぶように配置されていることを特徴とする。
このようになっていることで、被加工物(50)の設置位置を中心として放電ヘッドユニット(7a〜7f)および対応する放電電源ユニット(5a〜5f)が放射状に配置されることで、そうでない場合に比べ、給電線(La〜Lf)の間の電気的干渉が低減され、ひいては、放電加工時の電気的ノイズを抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の放電加工機において、複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)と、複数の給電線(La〜Lf)とを備え、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、また、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)のうち対応する1つと当該対応する電極との導通を媒介する導通媒介部材(77)を備え、前記複数の給電線(La〜Lf)のそれぞれは、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)のうち対応する1つの放電ヘッドユニットおける導通媒介部材(77)の接続端子(Qa〜Qf)と、当該放電ヘッドユニットに対応する放電電源ユニットの給電端子(Pa〜Pf)とを、電気的に接続し、当該放電加工機の一方向から見たとき、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の接続端子(Qa〜Qf)は、前記被加工物(50)の設置位置を中心とする円周上に等間隔に配置されており、当該放電加工機の前記一方向から見たとき、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)の給電端子(Pa〜Pf)は、前記被加工物(50)の設置位置を中心とするより大きい円周上に等間隔に配置されていることを特徴とする。
このようになっていることで、接続端子(Qa〜Qf)から対応する給電端子(Pa〜Pf)への複数の放射配置における、隣り合う放射配置との分離角度は、すべて等しくなっている。したがって、給電線(La〜Lf)も被加工物50の設置位置を中心とする複数の放射配置となっており、複数の放射配置間における、隣り合う放射配置との分離角度は、すべてほぼ等しくなっている。
このように、給電線(La〜Lf)の配置が被加工物50の設置位置を中心として対称的になっていることで、給電線(La〜Lf)間の電気的な相互干渉の影響は、どの給電線(La〜Lf)にも等しく現れるので、各電極(8a〜8f)の放電加工における電気的特性が均一化し、ひいては、放電加工の安定化およびノイズ抑制が実現する。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の放電加工機において、複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)を備え、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、また、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)のうち対応する1つと当該対応する電極との導通を媒介する導通媒介部材(77)を備え、前記電極(8a〜8f)は、対応する放電ヘッドユニットにおける当該電極と当該放電ヘッドユニットの導通媒介部材(77)との接触点から、当該電極の被加工物(50)側の端部までの距離が、互いにほぼ同じとなっていることを特徴とする。
このようになっていることで、接続端子から被加工物(50)側への電極(8a〜8f)の長さは、どの電極についてもほぼ均一となるので、電極のインピーダンスが均一化し、ひいては、放電加工の安定化およびノイズ抑制が実現する。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の放電加工機において、複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)を備え、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、当該放電加工機の一方向から見たとき、前記被加工物(50)の設置位置を中心とし、前記被加工物(50)に空けるべき孔(50a〜50f)の位置から当該中心までの距離を半径とする円を想定すると、放電加工機1を上から見たとき、この円の外側に、前記放電ヘッドユニット(7a〜7f)が配置されていることを特徴とする。
このようになっていることで、放電ヘッドユニット(7a〜7f)を配置するエリアを広く取ることができ、ひいては、放電ヘッドユニット(7a〜7f)を互いに十分離して配置することができるので、放電加工時の電気的ノイズを抑制することができる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の放電加工機において、複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)と、複数の電極ガイド(10a〜10f)と、を備え、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を駆動軸の方向に変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、前記複数の電極ガイド(10a〜10f)のそれぞれは、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つの移動を導く中空の棒状部材であり、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)について、当該放電ヘッドユニットの駆動機構(73、74、75、76)の駆動軸と、当該放電ヘッドユニットに対応する電極(8a〜8f)の軸と、当該電極に対応する電極ガイドの軸とが、一致するようになっていることを特徴とする。
このようになっていることで、被加工物50を所定の位置に設置すれば、電極(8a〜8f)を駆動軸に沿って真っ直ぐ送り出すことで、被加工物50に噴孔(50a〜50f)を空けることができる。そして、電極(8a〜8f)を真っ直ぐ送り出すことで噴孔(50a〜50f)を空けることができるので、電極(8a〜8f)を安定して供給することができる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の放電加工機において、複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)と、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の前記駆動機構(73、74、75、76)のそれぞれは、対応する電極を駆動するための超音波モータ(73)を備えていることを特徴とする。
このように、電極8a〜8fを駆動するためのモータとして、超音波モータ73を用いているので、放電ヘッドユニット(7a〜7f)のサイズを低減することができる。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の放電加工機において、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)が同じタイミングでそれぞれ前記複数の電極(8a〜8f)に電圧を印加するよう、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)に信号を発信する信号発信器(12)を備え、前記信号発信器(12)の作動により、前記複数の電極(8a〜8f)と前記被加工物(50)との間で同時に放電が発生することを特徴とする。
このように、電極(8a〜8f)と被加工物(50)との間で同時に放電を発生させるので、各電極(8a〜8f)においてバラバラのタイミングで放電が発生する場合に比べ、放電によって発生するノイズを抑制することができる。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1つに記載の放電加工機において、前記複数の電極(8a〜8f)のいずれかが前記被加工物(50)を貫通したことに基づいて、貫通した当該電極の移動を止めるコントローラ(13)を備えたことを特徴とする。
このようになっていることで、複数の電極(8a〜8f)のそれぞれは、複数の噴孔(50a〜50f)を空けて被加工物(50)を貫通した段階で、更に送り出し方向に進むことが無くなるので、被加工物(50)を貫通した後で複数の電極(8a〜8f)同士が互いに物理的に干渉し合うことを防止できる。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の放電加工機に対して燃料噴射ノズルのノズルボディを構成する被加工物(50)を設置する工程と、前記放電加工機を用いて前記被加工物(50)に複数の噴孔(50a〜50f)を空ける工程と、を備えたノズルボディの製造方法である。
このように、本発明の放電加工機は、複数の噴孔(50a〜50f)を有するノズルボディの製造に適している。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
本発明の実施形態に係る放電加工機1の構成の斜視図である。 放電加工機1において図1の紙面手前の一部を取り除きまたは切り取った斜視図である。 図2のA−A断面図である。 放電加工機1の平面図である。 図2の点線で囲まれた部分Iの拡大図である。 放電加工機1の制御構造を示すブロック図である。 フィンガチップ73pの楕円運動とセラミックプレート74の移動の関係を示す図である。 ノズルボディとして完成された後の被加工物50の平面図である。 図7のB−B断面図を示す。 パルス電圧の印加タイミングと、各電極の放電タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1〜図6に、本実施形態に係る放電加工機1の構成を示す。図1は、放電加工機1の斜視図であり、図2は、放電加工機1において図1の紙面手前の一部を取り除き切り取った斜視図であり、図3は、図2のA−A断面図であり、図4は、放電加工機1の平面図であり、図5は、図2の点線で囲まれた部分Iの拡大図であり、図6は、放電加工機1の制御構造を示すブロック図である。
図1〜図5に示すように、本実施形態の放電加工機1は、ボデー2、ボデー2内部のワークホルダ3、ステー4a〜4f、放電電源ユニット5a〜5f、固定ロッド6a〜6f、放電ヘッドユニット7a〜7f、給電線La〜Lf、Ra〜Rf、電極8a〜8f、電極ガイドホルダ9、電極ガイド10a〜10f、および加工液流路11を備えている。また放電加工機1は、図6に示すように、図1〜図5には表されていない位置に、信号発信器12およびモータコントローラ13を備えている。
ボデー2は、導電性金属から成る部材であり、土台となる円盤形状(直径約560mm)のベース部21、ベース部21の上面中央に固定された円筒形状(高さ約150mm)の円筒部22、および、円筒部22の上端に取り付けられると共に中央が円形に切り欠かれた円盤形状(直径約280mm)の天板部23と、を備えている。
図2、図3に示すように、ワークホルダ3は、ベース部21、円筒部22、天板部23に囲まれたボデー2内部において、ベース部21の上面中央に固定して立てられた導電性金属から成る円柱である。この放電加工機1の使用時には、この円筒部22の上面に導電性金属から成る被加工物50が載置されることになる。
6個のステー4a〜4fは、ベース部21の上面のうち円筒部22の外側部分にネジで固定された樹脂または金属の部材である。これらステー4a〜4fは、図4に示されるように、上から見ると、ワークホルダ3の位置(すなわち、被加工物50の設置位置)を中心とした円周上にほぼ等間隔で配置されている。
6個の放電電源ユニット5a〜5fは、それぞれがステー4a〜4fの上端に固定されている。したがって、これら放電電源ユニット5a〜5fも、上から見ると、円筒部22の外側において、ワークホルダ3の位置を中心とした円周上にほぼ等間隔で配置されている。
これら放電電源ユニット5a〜5fは、それぞれ電極8a〜8fと被加工物50との間に電圧を印加するための電源である。そのために、xとしてa〜fのうちどの同じ1つを採用しても、放電電源ユニット5xの両極の端子Px、Mxのうち、一方(例えば陽極端子)Pxは、給電線Lxおよび放電ヘッドユニット7xを介して電極8xに導通し、また、端子の他方(例えば陰極端子)Mxは、給電線Rxおよびボデー2、ワークホルダ3を介して被加工物50に導通する。
なお、放電電源ユニット5a〜5fは、それぞれが互いに分離した独立の電源として機能する。例えば、放電電源ユニット5a〜5fの個々に、その放電電源ユニット専用の電池が設けられていてもよい。そして、放電電源ユニット5a〜5fと電極8a〜8fとは1対1に対応し、放電電源ユニット5a〜5fのそれぞれは、電極8a〜8fのうち、対応する電極のみに電圧を印加する。なお、放電電源ユニット5a〜5fが対応する電極8a〜8fと被加工物50との間に印加する電圧値は、互いに同じである。
また、放電電源ユニット5a〜5fは、それぞれ電極8a〜8fと被加工物50との間の放電状態(放電電圧、放電電流等)を繰り返し(例えば、定期的に上述のパルス周期で)検出し、その検出結果をモータコントローラ13(図6参照)に出力するようになっている。
固定ロッド6a〜6fは、天板部23の上面に固定された樹脂または金属の保持部材である。これら固定ロッド6a〜6fは、図4に示されるように、上から見ると、ワークホルダ3の位置を中心とした円周上にほぼ等間隔で配置されている。この固定ロッド6a〜6fは、放電ヘッドユニット7a〜7fを保持するために用いられる。
放電ヘッドユニット7a〜7fの各々は、電極8a〜8fのうち対応する1つを保持すると共に当該1つの電極8a〜8fの位置を変化させる駆動機構(後述する超音波モータ73、セラミックプレート74、ヘッドプレート75、スライドレール76)を備え、またそれぞれ、対応する1つの放電電源ユニット5a〜5fと当該1つの電極8a〜8fとの導通を媒介する導通媒介部材(後述する電極押え77に相当する)を備えている。
より具体的には、放電ヘッドユニット7a〜7fのそれぞれは、図3に示すように、ヘッド本体70、固定ネジ71、72、超音波モータ73、セラミックプレート74、ヘッドプレート75、スライドレール76、および電極押え77を備えている。
ヘッド本体70は、対応する固定ロッド6a〜6fの先端に固定ネジ71、72によって固定された板形状の部材である。
超音波モータ73は、対応する電極8a〜8fを駆動するためのモータであって、超音波領域の周波数でフィンガチップ73pを楕円運動させるモータである。フィンガチップ73pの楕円運動は、図3の紙面内における楕円運動となる。このような超音波モータ73としては、特許文献3に記載のマイクロモータを用いてもよい。このマイクロモータは、Nanomotion社からHR1モータという名称で広く販売されている。
より詳しくは、この超音波モータ73は、長方形圧電セラミック素子上に、市松格子状に4箇所の電極を形成すると共に、その長方形の一辺の中央部にフィンガチップ73aを備えたモータである。超音波モータ73の4箇所の電極の内の2個所の対角線上の電極に40〜80KHz程度の高周波電圧を加えることで、当該圧電セラミック素子を伸縮および屈曲させてフィンガチップ73aに楕円運動を生起させる。この楕円運動を当該圧電セラミック素子に付設されたバネにより、フィンガチップ73pの楕円運動をセラミックプレート74に伝達し、セラミックプレート74をリニアに移動させる。
セラミックプレート74は、セラミック製の板部材であり、楕円運動するフィンガチップ73pに付勢されることで、駆動方向に沿って移動する。より具体的には、フィンガチップ73pの楕円回転の方向に応じて、あるときには駆動方向に沿った送り出し方向(被加工物50に近づく方向)に、またあるときには駆動方向に沿った引き戻し方向(被加工物50から離れる方向)に移動する。
ここで、フィンガチップ73pの楕円運動とセラミックプレート74の移動の関係について、図7を用いて説明する。図7(a)に示すように、セラミックプレート74を上方(すなわち、駆動方向に沿って被加工物50から離れる向き)に移動させる場合は、フィンガチップ73pを反時計回りに楕円運動させる。また、図7(b)に示すように、セラミックプレート74を下方(すなわち、駆動方向に沿って被加工物50に近づく向き)に移動させる場合は、フィンガチップ73pを時計回りに楕円運動させる。
反時計回りの楕円運動時、フィンガチップ73pとセラミックプレート74とは常に接触した状態にあるが、フィンガチップ73pが下降している段階よりも、フィンガチップ73pが上昇している段階の方が、フィンガチップ73pがセラミックプレート74をより強く押圧する。したがって、セラミックプレート74に及ぼすフィンガチップ73pの摩擦力は、フィンガチップ73pの上昇時の方が大きく、したがって、全体として見れば、セラミックプレート74は上昇する。
また、時計回りの楕円運動時も、フィンガチップ73pとセラミックプレート74とは常に接触した状態にあるが、今度はフィンガチップ73pが上昇している段階よりも、フィンガチップ73pが下降している段階の方が、フィンガチップ73pがセラミックプレート74をより強く押圧する。したがって、セラミックプレート74に及ぼすフィンガチップ73pの摩擦力は、フィンガチップ73pの下降時の方が大きく、したがって、全体として見れば、セラミックプレート74は下降する。
また、フィンガチップ73pが楕円運動を停止した場合、フィンガチップ73pとセラミックプレート74とが接触しているので、フィンガチップ73pとセラミックプレート74との摩擦力によって、セラミックプレート74も停止する。
ヘッドプレート75も、セラミック製の板部材であり、セラミックプレート74に固定されると共に、ヘッド本体70に固定されたスライドレール76に対して摺動可能に係合することで、セラミックプレート74と共に駆動方向に沿った送り出し方向および引き戻し方向に移動する。このヘッドプレート75における送り出し方向および引き戻し方向に平行な軸が、放電ヘッドユニット7a〜7fの駆動軸に相当する。
電極押え77は、環状の導電性金属部材であり、ヘッドプレート75の下端部を取り囲みつつ、ヘッドプレート75に対してネジ止め等によって固定されている。
電極8a〜8fのそれぞれは、ヘッドプレート75と電極押え77の間に挟まれることで、ヘッドプレート75、電極押え77に支持されると共に、セラミックプレート74、ヘッドプレート75、電極押え77と共に送り出し方向および引き戻し方向に移動する。
また、電極押え77と対応する放電電源ユニット5a〜5fとの間は、対応する給電線La〜Lfで電気的に接続されている。このようになっていることで、給電線La〜Lf、電極押え77を介して、放電電源ユニット5a〜5fと電極8a〜8fとが導通する。
電極8a〜8fは、例えば中空(または中実)の銅、タングステン等の細線状の丸棒等から構成された細径の針金形状の電極であり、上述の通り、それぞれがヘッドプレート75、電極押え77に支持され、また電極ガイド10a〜10fを貫通してワークホルダ3の上端近傍に到るように配置されている。なお、電極8a〜8fの長手方向は、上述の送り出し方向と一致するように配置されている。本実施形態では、この電極8a〜8fと被加工物50との間で放電を発生させることで、被加工物50に孔を空ける加工を行うようになっている。
電極ガイドホルダ9は、円盤の一部が切り欠かれた形状の金属製の部材であり、天板部23の切り欠かれた円盤部分に配置される。この電極ガイドホルダ9には、図5に一部示すように、6個の電極ガイド10a〜10fが電極ガイドホルダ9の上面から底面まで貫通するように埋設されており、また、電極ガイドホルダ9の内部には、6個の独立した(または共用の)加工液流路11が設けられている。
電極ガイド10a〜10fは、それぞれセラミック等の非導電部材から成る中空の棒状部材であり、放電加工の開始時にこの中空部分にあらかじめ電極8a〜8fをそれぞれ通すことで、電極8a〜8fの被加工物50への移動を適切に導くようになっている。これら6個の電極ガイド10a〜10fは、図4に示すように、上から見ると、ワークホルダ3における被加工物50の設置位置を中心とした円周上にほぼ等間隔で配置されている。したがって、被加工物50の設置位置から各電極ガイド10a〜10fまでの距離は、等しくなっている。加工液流路11は、放電加工時にワークホルダ3状の被加工物50に対して水等の加工液を供給し続けるための流路である。
信号発信器12およびモータコントローラ13(図6参照)は、放電加工機1のうち、図1に示された部分の外部に設置される。
信号発信器12は、放電電源ユニット5a〜5fに対して所定のパルス周期(例えば0.1マイクロ秒)で同時にパルス信号を出力する装置である。放電電源ユニット5a〜5fのそれぞれは、信号発信器12からパルス信号を受けたタイミングで、電極8a〜8fと被加工物50との間にパルス電圧を印加するようになっている。
モータコントローラ13は、放電ヘッドユニット7a〜7fの超音波モータ73のそれぞれを制御する。具体的には、放電電源ユニット5a〜5fのそれぞれから受けた検出電圧に基づいて、電極8a〜8fと被加工物50との距離が適正になるよう、当該電極に対応する超音波モータ73の作動を制御する。このモータコントローラ13の制御によって、被加工物50と電極8a〜8fとの距離が常に適正になるよう、電極8a〜8fの送り出し方向への移動および引き戻し方向への移動が制御される。このようなモータコントローラ13としては、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ等を有する周知のマイクロコンピュータおよび各超音波モータ73を制御するドライバ回路とから成るECUを用いることができる。
このように、放電加工機1においては、複数の放電ヘッドユニット7a〜7fがワークホルダ3を中心とする円周上にほぼ等間隔に設けられ、それぞれの放電ヘッドユニット7a〜7fに対応した放電電源ユニット5a〜5fが備えられている。
ここで、放電加工機1における各部材の配置の特徴について説明する。まず、図4に示すように、放電加工機1を上から見ると、放電電源ユニット5a〜5fのそれぞれは、当該放電電源ユニットに対応する放電ヘッドユニット7a〜7fおよびワークホルダ3と共に、ほぼ一直線に並ぶように配置されている。より具体的には、放電電源ユニット5a〜5fの給電端子Pa〜Pfのそれぞれは、当該給電端子Pa〜Pfに対して給電線La〜Lfを介して繋がる放電ヘッドユニット7a〜7f上の接続端子Qa〜Qf、および、ワークホルダ3の被加工物50の設置位置と共に、ほぼ一直線に並ぶように配置されている。つまり、xとしてa〜fのうちどの同じ1つを採用しても、給電端子Px、接続端子Qx、被加工物50の設置位置が、ほぼ一直線に並ぶように配置されている。
そして、給電線La〜Lfも、上から見ると給電端子Pa〜Pfから接続端子Qa〜Qfまでほぼ一直線に配置されている。また、図1、図3に示すように、水平方向から見ても、給電線La〜Lfは給電端子Pa〜Pfから接続端子Qa〜Qfまでは、重力によって僅かに撓むものの、概ね一直線となっている。
このように、ワークホルダ3の被加工物50の設置位置を中心として放電ヘッドユニット7a〜7fおよび対応する放電電源ユニット5a〜5fがこの順に放射状に配置され、給電線La〜Lfも同様に被加工物50の設置位置を中心として放射状に配置されることで、そうでない場合に比べ、給電線La〜Lfの間の電気的干渉が低減され、ひいては、放電加工時の電気的ノイズを抑制することができる。
また、放電加工機1を上から見た場合、放電ヘッドユニット7a〜7f(より具体的には接続端子Qa〜Qf)は、ワークホルダ3の被加工物50の設置位置を中心とする円周上に等間隔に配置されており、また、放電電源ユニット5a〜5f(より具体的には給電端子Pa〜Pf)も、ワークホルダ3の被加工物50の設置位置を中心とするより大きい円周上に等間隔に配置されている。したがって、放電ヘッドユニット7a〜7fから対応する放電電源ユニット5a〜5fへの複数の放射配置(より具体的には接続端子Qa〜Qfから対応する給電端子Pa〜Pfへの複数の放射配置)における、隣り合う放射配置との分離角度は、すべてほぼ等しくなっている。したがって、給電線La〜Lfもワークホルダ3の被加工物50の設置位置を中心とする複数の放射配置となっており、複数の放射配置間における、隣り合う放射配置との分離角度は、すべてほぼ等しくなっている。
このように、給電線La〜Lfの配置がワークホルダ3を中心として対称的になっていることで、給電線La〜Lf間の電気的な相互干渉の影響は、どの給電線La〜Lfにも等しく現れるので、各電極8a〜8fの放電加工における電気的特性が均一化し、ひいては、放電加工の安定化およびノイズ抑制が実現する。
また、放電電源ユニット5a〜5fから対応する放電ヘッドユニット7a〜7fまでの距離は、どの放電電源ユニット5a〜5fについてもほぼ同じとなっている。より具体的には、給電端子Pa〜Pfから、給電線La〜Lfを介して接続する接続端子Qa〜Qfまでの距離は、どの給電端子Pa〜Pfに対してもほぼ同じとなっている。そして、給電線La〜Lfの長さも互いにほぼ同じとなっている。このようになっていることで、給電線La〜Lfのインピーダンスがほぼ均一となるので、各電極8a〜8fと被加工物50との間の放電の電気的特性が均質化し、ひいては、放電加工の安定化およびノイズ抑制が実現する。
また、放電ヘッドユニット7a〜7fから対応する電極ガイド10a〜10fまでの距離は、どの放電ヘッドユニット7a〜7fについてもほぼ同じとなっている。より具体的には、放電ヘッドユニット7a〜7fにおける電極8a〜8fと電極押え77との接触点から、その電極8a〜8fが挿入される電極ガイド10a〜10fの貫通孔の放電ヘッドユニット7a〜7f側入口までは、距離がほぼ同じである。また、放電ヘッドユニット7a〜7fにおける電極8a〜8fと電極押え77との接続点から、その電極8a〜8fの被加工物50側の端部までは、距離がほぼ同じである。
このようになっていることで、接触点から被加工物50側への電極8a〜8fの長さは、どの電極8a〜8fについてもほぼ均一となるので、電極8a〜8fのインピーダンスが均一化し、ひいては、放電加工の安定化およびノイズ抑制が実現する。
ここで、被加工物50について説明する。本実施形態における被加工物50は、エンジンのシリンダ内に燃料(ガソリン燃料、ディーゼル燃料等)を噴射する燃料噴射ノズルのノズルボディである。
図7に、放電加工によって孔が開けられてノズルボディとして完成された後の被加工物50の平面図を示し、図9に図7のB−B断面図を示す。図7に示すように、この被加工物50の上面には、6個の噴孔50a〜50fが円環状に等間隔で配置されている。また、これら噴孔50a〜50fは、上から下に行くにつれ互いに近づくよう、斜めに伸びている。なお、被加工物50の上下は、ワークホルダ3上に設置された時点における上下に相当する。
このように1つのノズルに複数個の噴孔50a〜50fを空ける必要がある場合、本実施形態の放電加工機1は、同数の電極8a〜8fを用いて1度の作業でそれら噴孔50a〜50fを空けることができる。
そして、そのために、電極8a〜8fの軸と、放電加工機1は、電極ガイド10a〜10fの貫通孔の軸と、対応する放電ヘッドユニット7a〜7fの駆動軸とが、一致するようになっており、その軸の傾きは、被加工物50をワークホルダ3に設置した場合の、噴孔50a〜50fの軸の設計上の傾きとも一致するようになっている。したがって、被加工物50をワークホルダ3の上面の所定の位置(上面の中央)に設置すれば、電極8a〜8fを駆動軸に沿って真っ直ぐ送り出すことで、設計上の位置に設計上の傾きで噴孔50a〜50fに孔を空けることができる。そして、電極8a〜8fを真っ直ぐ送り出すことで噴孔50a〜50fを空けることができるので、電極8a〜8fを安定して供給することができる。
また、ワークホルダ3から放電ヘッドユニット7a〜7f(より具体的にはヘッドプレート75)への方向は、ワークホルダ3を中心として放射状になっている。より具体的には、放電加工機1を上から見たとき、被加工物50の設置位置を中心とし、被加工物50に空けるべき噴孔50a〜50fの設計上の位置から当該中心までの距離を半径とする円を想定すると、この円の外側に、放電ヘッドユニット7a〜7f(より具体的にはヘッドプレート75)が配置されている。それ故、放電ヘッドユニット7a〜7fを配置するエリアを広く取ることができ、ひいては、放電ヘッドユニット7a〜7fを互いに十分離して配置することができるので、放電加工時の電気的ノイズを抑制することができる。また、電極8a〜8fを駆動するためのモータとして、従来の電磁力を利用したモータではなく、超音波モータ73を用いているので、放電ヘッドユニット7a〜7fのサイズを低減することができる。
以下、この放電加工機1を用いたノズルボディの製造方法(またはノズルボディの加工方法)について説明する。まず、作業者が、図2、図3に示すように、放電加工機1のワークホルダ3の上面中央部に、ノズルボディを構成する被加工物50を設置する。このとき、各電極8a〜8fと放電ヘッドユニットの電極押さえ77との接触点から、当該電極が挿通される電極ガイド10a〜10fまでの距離は、互いに等しくなるように、セラミックプレート74の駆動方向の位置が調整される。
そして作業者は、信号発信器12の作動を開始させる。すると、信号発信器12は、所定のパルス周期(例えば0.1ミリ秒、1ミリ秒)で放電電源ユニット5a〜5fに対して同時にパルス信号を出力し始める。
すると、放電電源ユニット5a〜5fのそれぞれは、信号発信器12からパルス信号を受けたタイミングで、上記パルス周期より短い期間だけ、対応する電極8a〜8fと被加工物50との間にパルス電圧を印加する。
また、放電電源ユニット5a〜5fは、それぞれ電極8a〜8fと被加工物50との間の放電状態を繰り返し(例えば、2ミリ秒周期で)検出し、その検出結果をモータコントローラ13に出力する。そしてモータコントローラ13は、放電電源ユニット5a〜5fから受けた検出電圧に基づいて、それぞれ被加工物50と電極8a〜8fとの距離が適正になるよう、6つの超音波モータ73のフィンガチップ73pの回転方向および回転速度を、それぞれ制御する。このモータコントローラ13の制御によって、セラミックプレート74およびヘッドプレート75の位置が制御され、ひいては、電極8a〜8fが制御される。より具体的には、被加工物50と電極8a〜8fとの間の距離が常に適正になるよう、すなわち、被加工物50と電極8a〜8fとの間に電圧が印加されたときに、正常な放電が発生するよう、電極8a〜8fの送り出し方向への移動および引き戻し方向への移動が制御される。
このように、電極8a〜8fと被加工物50との間の距離が適正に保たれている状態で、上述の通り放電電源ユニット5a〜5fから各電極8a〜8fに繰り返し同時に電圧が印加されると、パルス電圧の印加タイミングで、すべての電極8a〜8fの先端と被加工物50との間で放電が発生する。このようになるのは、電極8a〜8fが、それぞれ異なる放電電源ユニット5a〜5fから独立に電圧を印加されているからである。
この点について、従来の放電加工機と比較して詳しく説明する。例えば、特許文献1に記載の放電加工機も、複数の電極にパルス電圧を印加して放電加工を行うようになっている。しかし、特許文献1の各電極は、同じ1つの電源からパルス電圧の印加を受けているので、1つのパルス電圧の印加タイミングにおいては、各電極に同時に並列に電圧が印加されたとしても、通常1個の電極と被加工物50との間でしか放電が発生しない。これは、個々の電極と被加工物との間の電気的な状態に僅かなばらつきがあるため、条件の最もよい1個の電極と被加工物50との間で放電が発生し、一旦ある電極と被加工物50との間で放電が発生すると、その電極から被加工物50に全電流が流れてしまい、他の電極と被加工物50との間では放電が発生しないという性質によるものである。
図10に、パルス電圧の印加タイミングと、各電極の放電タイミングとの関係をタイミングチャートで表す。(a)は、特許文献1の放電加工を示す図であり、(b)は、本実施形態の放電加工を示す図である。各図中、チャートが立ち上がっているタイミングが、パルス電圧の印加タイミング、または、放電が発生したタイミングである。
特許文献1の放電加工機では、(a)に示すように、各印加タイミング101〜107においては、上述の通り1つの電極と被加工物50との間でしか放電が発生しない。したがって、N回の印加タイミングにおいて発生する放電の回数は、電極の数にかかわらずN回程度である。
一方、本実施形態の放電加工機1では、(b)に示すように、各印加タイミング111〜117においては、電極8a〜8fのすべてにおいて、被加工物50との間で放電が発生する。したがって、N回の印加タイミングにおいて発生する放電の回数は、電極の数をMとするとN×M回となる。
このように、複数の電極の電源が1つになっている場合に比べ、各電極に独立に電源が設けられている場合は、電圧印加タイミング当たりの放電回数がM倍となる。したがって、被加工物50の加工の進行を速くすることができる。ただし、加工が速い分、単位時間当たりの電力消費量も大きくなる。
また、引用文献1のような構成の電源で、本実施形態のような速さの放電加工を実現するには、大規模な電源が必要となり、そのために多くの敷地面積を要するとともに、ノイズ発生の危険も高くなり、微細な加工を不安定にさせてしまう。
また、本実施形態では、各電圧印加タイミングで電極8a〜8fと被加工物50との間で同時に放電を発生させるので、各電極においてバラバラのタイミングで放電が発生する場合に比べ、放電によって発生するノイズを抑制することができる。
また、電極8a〜8fにおいて放電が繰り返されて加工が進む間、図示しない加工液源から加工液流路11を通って加工液が被加工物50に供給され続ける。
また、電極8a〜8fによる被加工物50の加工が進み、電極8a〜8fのうちいずれか被加工物50を貫通すると、モータコントローラ13は、その貫通した電極における放電を停止させると共に、貫通した電極の移動を止める。
このために、モータコントローラ13は、電極8a〜8fのそれぞれが被加工物50を貫通したことを検知する貫通検知機能を有している。具体的には、モータコントローラ13は、放電電源ユニット5a〜5fが検出した放電状態に基づいて、各電極8a〜8fにおいて放電が始まったタイミングを検知する。そしてある電極について放電が始まったことを検出したタイミングで、その電極の現在の駆動方向の位置を、放電開始位置としてマイクロコンピュータのRAMに記憶する。その後、当該電極の駆動方向の位置が、放電開始位置に対して所定の距離だけ進んだか否かをくり返し判定し、所定の距離だけ進んだと判定した場合、その電極は被加工物50を貫通したと判定する。この所定の距離は、あらかじめ被加工物50の噴孔を空ける部分の厚みより少し大きい値として、マイクロコンピュータのROMまたはフラッシュメモリに記録されていてもよい。
なお、モータコントローラ13が各電極8a〜8fの位置を検出する方法としては、超音波モータ73の回転方向および回転速度に基づいて算出する方法を採用してもよいし、あるいは、ロータリーエンコーダ等のセンサを用いてヘッドプレート75の位置を検出する方法を採用してもよい。
また、モータコントローラ13が電極8a〜8fのいずれかの放電を停止させる方法としては、例えば、その電極に対応する放電電源ユニットをモータコントローラ13が制御して、当該放電電源ユニットのパルス放電の作動を停止するようになっていてもよい。また、モータコントローラ13が電極8a〜8fのいずれかの移動を止める方法としては、その電極を移動させる超音波モータ73の作動を停止させればよい。
このようになっていることで、電極8a〜8fのそれぞれは、噴孔50a〜50fを空けて被加工物50を貫通した段階で、更に送り出し方向に進むことが無くなるので、被加工物50を貫通した後で電極8a〜8f同士が互いに物理的に干渉し合う(つまり、ぶつかり合う)ことを防止できる。
以上のような工程を経て、電極8a〜8fによって被加工物50に噴孔50a〜50fが空けられ、ノズルボディが完成する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
例えば、上記実施形態においては、放電ヘッドユニット7a〜7fのワークホルダ3に対する位置および向きは変化しないようになっている。しかし、必ずしもこのようになっておらずともよく、放電ヘッドユニット7a〜7fは、被加工物50に空けたい孔の位置および向きに合わせて放電ヘッドユニット7a〜7f位置および向きを手作業で変更できるようになっていてもよい。その場合は、放電電源ユニット5a〜5fの位置も連動して変化し、xとしてa〜fのうちどの同じ1つを採用しても、常にワークホルダ3の被加工物50の搭載位置、放電ヘッドユニット7xの接続端子Qx、および放電電源ユニット5xの給電端子Pxが、放電加工機1の上から見て一直線になり、かつ、放電電源ユニット5xから放電ヘッドユニット7xまでの距離が不変となるような機構を設けてもよい。
また、被加工物は、燃料噴射ノズルに限らず、複数の孔を放電加工によって空けることができる物体なら、どのようなものであってもよい。
また、放電電源ユニット5a〜5f、固定ロッド6a〜6f、放電ヘッドユニット7a〜7f、電極8a〜8f、電極ガイド10a〜10fの数は、上記実施形態ではそれぞれ6個であったが、これら部材は、被加工物50に空けたい孔の数に合わせて、2個以上の範囲で適宜変更してもよい。
また、上記実施形態においては、各電極8a〜8fにおける電圧の印加のタイミングは同期しているが、単に加工の速度を向上するという目的のためだけなら、電極8a〜8f間で電圧の印加タイミングがずれていてもよい。
また、超音波モータ73に替えて、電極8a〜8fを移動させる通常のモータ(リニアモータ等)を用いてもよい。また、モータコントローラ13は、1つのコントローラd1と、複数の超音波モータドライバe1、f1から成っていてもよい。
1 放電加工機
2 ボデー
3 ワークホルダ
4a〜4f ステー
5a〜5f 放電電源ユニット
7a〜7f 放電ヘッドユニット
8a〜8f 電極
9 電極ガイドホルダ
10a〜10f 電極ガイド
11 加工液流路
12 信号発信器
13 モータコントローラ
50 被加工物
50a〜50f 噴孔
73 超音波モータ
74 セラミックプレート
75 ヘッドプレート
77 電極押え
La〜Lf、Ra〜Rf 給電線
Pa〜Pf 給電端子
Qa〜Qf 接続端子

Claims (11)

  1. 複数の電極(8a〜8f)を備え、前記複数の電極(8a〜8f)のそれぞれと被加工物(50)との間に放電を発生させることで、前記被加工物(50)を加工する放電加工機であって、
    前記複数の電極(8a〜8f)のそれぞれに独立に電圧を印加する複数の放電電源ユニット(5a〜5f)を備えたことを特徴とする放電加工機。
  2. 複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)と、
    複数の給電線(La〜Lf)とを備え、
    前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、また、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)のうち対応する1つと当該対応する電極との導通を媒介する導通媒介部材(77)を備え、
    前記複数の給電線(La〜Lf)のそれぞれは、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)のうち対応する1つの放電ヘッドユニットにおける導通媒介部材(77)と、当該放電ヘッドユニットに対応する放電電源ユニットとを、電気的に接続し、
    前記複数の給電線(La〜Lf)の長さは、互いに同じであることを特徴とする請求項1に記載の放電加工機。
  3. 複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)と、
    複数の給電線(La〜Lf)とを備え、
    前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、また、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)のうち対応する1つと当該対応する電極との導通を媒介する導通媒介部材(77)を備え、
    前記複数の給電線(La〜Lf)のそれぞれは、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)のうち対応する1つの放電ヘッドユニットおける導通媒介部材(77)の接続端子(Qa〜Qf)と、当該放電ヘッドユニットに対応する放電電源ユニットの給電端子(Pa〜Pf)とを、電気的に接続し、
    互いに対応する給電端子(Pa〜Pf)、接続端子(Qa〜Qf)、および前記被加工物(50)の設置位置が、当該放電加工機の一方向から見て一直線に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の放電加工機。
  4. 複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)と、
    複数の給電線(La〜Lf)とを備え、
    前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、また、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)のうち対応する1つと当該対応する電極との導通を媒介する導通媒介部材(77)を備え、
    前記複数の給電線(La〜Lf)のそれぞれは、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)のうち対応する1つの放電ヘッドユニットおける導通媒介部材(77)の接続端子(Qa〜Qf)と、当該放電ヘッドユニットに対応する放電電源ユニットの給電端子(Pa〜Pf)とを、電気的に接続し、
    当該放電加工機の一方向から見たとき、前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の接続端子(Qa〜Qf)は、前記被加工物(50)の設置位置を中心とする円周上に等間隔に配置されており、
    当該放電加工機の前記一方向から見たとき、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)の給電端子(Pa〜Pf)は、前記被加工物(50)の設置位置を中心とするより大きい円周上に等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の放電加工機。
  5. 複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)を備え、
    前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、また、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)のうち対応する1つと当該対応する電極との導通を媒介する導通媒介部材(77)を備え、
    前記電極(8a〜8f)は、対応する放電ヘッドユニットにおける当該電極と当該放電ヘッドユニットの導通媒介部材(77)との接触点から、当該電極の被加工物(50)側の端部までの距離が、互いにほぼ同じとなっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の放電加工機。
  6. 複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)を備え、
    前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、
    当該放電加工機の一方向から見たとき、前記被加工物(50)の設置位置を中心とし、前記被加工物(50)に空けるべき孔(50a〜50f)の位置から当該中心までの距離を半径とする円を想定すると、放電加工機1を上から見たとき、この円の外側に、前記放電ヘッドユニット(7a〜7f)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の放電加工機。
  7. 複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)と、
    複数の電極ガイド(10a〜10f)と、を備え、
    前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を駆動軸の方向に変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、
    前記複数の電極ガイド(10a〜10f)のそれぞれは、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つの移動を導く中空の棒状部材であり、
    前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)について、当該放電ヘッドユニットの駆動機構(73、74、75、76)の駆動軸と、当該放電ヘッドユニットに対応する電極(8a〜8f)の軸と、当該電極に対応する電極ガイドの軸とが、一致するようになっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の放電加工機。
  8. 複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)と、
    前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の各々は、前記複数の電極(8a〜8f)のうち対応する1つを保持すると共に当該対応する電極の位置を変化させる駆動機構(73、74、75、76)を備え、
    前記複数の放電ヘッドユニット(7a〜7f)の前記駆動機構(73、74、75、76)のそれぞれは、対応する電極を駆動するための超音波モータ(73)を備えていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の放電加工機。
  9. 前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)が同じタイミングでそれぞれ前記複数の電極(8a〜8f)に電圧を印加するよう、前記複数の放電電源ユニット(5a〜5f)に信号を発信する信号発信器(12)を備え、
    前記信号発信器(12)の作動により、前記複数の電極(8a〜8f)と前記被加工物(50)との間で同時に放電が発生することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の放電加工機。
  10. 前記複数の電極(8a〜8f)のいずれかが前記被加工物(50)を貫通したことに基づいて、貫通した当該電極の移動を止めるコントローラ(13)を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の放電加工機。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の放電加工機に対して燃料噴射ノズルのノズルボディを構成する被加工物(50)を設置する工程と、
    前記放電加工機を用いて前記被加工物(50)に複数の噴孔(50a〜50f)を空ける工程と、を備えたノズルボディの製造方法。
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