明 細 書
スチレン系樹脂組成物、その成形体、及び拡散板
技術分野
[0001] 本発明は、スチレン系榭脂組成物、それを用いて成形した成形体、およびそれから なる拡散板に関する。詳しくは、プロジェクシヨンテレビ等の画面の透過型スクリーン や液晶 TVに使用される光拡散性、寸法安定性、耐光性に優れた成形体及びそれ 力 なる拡散板に関するものである。
背景技術
[0002] プロジェクシヨンテレビに用いられる透過型スクリーン等のスクリーンレンズは、プロ ジェクシヨンテレビの画像を投影し、画像を表示するものであり、広く用いられている。 このスクリーンレンズは、観察者にとって明るくて視野角が広いことが望まれるため、 一般的にレンチキュラーレンズやフレネルレンズ等のレンズ成形体を組み合わせて 構成されている。これらレンズ成形体には、透明性、耐光性、耐傷付き性、成形加工 性等に優れたメタクリル樹脂が広く使用され、それらの成形体は、一般的にプレス成 形、押出し成形、キャスト成形、射出成形等により成形されている。
[0003] このようなスクリーンレンズ用成形体の基材として使用されるメタクリル榭脂は、吸水 率が高いため、スクリーンレンズ用成形体の吸水による寸法変化が生じ、スクリーンの 反りや浮きが生じ、光学特性が損なわれたり、枠体力 のスクリーンレンズの脱落が 生じるという問題を有していた。また、スクリーンレンズの輸送時の温度や使用環境温 度が高くなると変形する問題も有していた。
[0004] これらの問題を解決するために、特許文献 1には芳香族ビニル単量体、(メタ)アタリ ル酸エステル系単量体、及び多官能性不飽和単量体の混合物にスチレン ジェン 系共重合体を溶存させて重合し、フレネルレンズを得る方法が開示されている。しか しながらこの技術では、光拡散性の優れたスクリーンレンズ用成形体を得るには不充 分であった。
また、液晶 TVの拡散板の基材として使用されるメタクリル樹脂についても、吸水率 が高いため、拡散板成形体の寸法変化が生じ、拡散板の反りが生じ、光学特性が損
なわれる問題を有していた。また、映像やランプの光を長時間投射するとスクリーンレ ンズゃ拡散板に使用される榭脂の劣化による変色が起こり、画像が変色するという問 題を有していた。
[0005] 特許文献 1 :特開平 5— 341101号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0006] 本発明の課題は、寸法安定性、耐光性、光透過性、光拡散性に優れる成形体が得 られる榭脂組成物と、その榭脂組成物の成形体を提供することである。特に、寸法安 定性ゃ耐光性に優れ、かつ光拡散性の優れたスクリーンレンズ用成形体や拡散板と して使用される成形体を提供するものである。
課題を解決するための手段
[0007] 本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討をした結果、スチレン系共重合体と、 特定の未溶融化合物と特定の耐光剤を含有するスチレン系榭脂組成物を成形する ことにより、光透過性 ·寸法安定性 ·耐光性 ·光拡散性の優れた成形体が得られること を見出し、本発明に到達したものである。
[0008] すなわち、本発明は、以下の要旨を有する。
(1)スチレン系共重合体 100質量部と、該スチレン系共重合体との屈折率差が 0. 05 〜0. 15で平均粒子径が 2〜10 /ζ πιの未溶融化合物 1〜10質量部と、ヒンダードァ ミン系化合物 0. 1〜2質量部と、ベンゾトリアゾール系化合物 0. 1〜2質量部と、を含 有することを特徴とするスチレン系榭脂組成物。
(2)スチレン系共重合体が、スチレン系単量体単位 50〜90質量0 /0、(メタ)アクリル 酸エステル系単量体単位 50〜: LO質量%ぉよび共重合可能なビュル化合物単量体 単位 0〜10質量%からなる上記(1)に記載のスチレン系榭脂組成物。
(3)スチレン系共重合体力 スチレン系単量体単位 30〜: LOO質量0 /0及び (メタ)ァク リル酸エステル系単量体単位 70〜0質量0 /0からなる上記(1)に記載のスチレン系榭 脂組成物。
(4)未溶融化合物は、 1気圧の雰囲気下で、 200°C以上の融点または軟ィ匕点を有す る化合物である上記(1)〜(3) V、ずれかに記載のスチレン系榭脂組成物。
(5)未溶融化合物が単量体としてメチルメタタリレートを含む架橋共重合体である上 記(1)〜 (4)の 、ずれかに記載のスチレン系榭脂組成物。
(6)未溶融化合物が単量体としてメチルメタタリレート及び n ブチルアタリレートを含 む架橋共重合体である上記(1)〜 (4)の 、ずれかに記載のスチレン系榭脂組成物。
(7)ヒンダードアミン系化合物力 ビス(2, 2, 6, 6—テトラメチルー 4ーピペリジル)セ バケートである上記(1)〜(6) V、ずれかに記載のスチレン系榭脂組成物。
(8)ベンゾトリアゾール系化合物力 2- (2H ベンゾトリアゾール 2—ィル) 4— (1, 1, 3, 3—テトラメチルブチル)フエノールである上記(1)〜(7)のいずれかに記 載のスチレン系榭脂組成物。
(9)さらに、前記スチレン系共重合体 100質量部に対して、前記スチレン系共重合体 との屈折率差が 0. 05以下のポリエーテルエステルアミドブロック共重合体を 7〜20 質量部、ァニオン系界面活性剤及び非アミンノニオン系界面活性剤を合計で 0〜2 質量部含有する上記(1)〜(8)の 、ずれかに記載のスチレン系榭脂組成物。
(10)さらに、前記スチレン系共重合体 100質量部に対して、ァ-オン系界面活性剤 及び非アミンノ-オン系界面活性剤を合計で 0. 01〜3質量部含有する上記(1)〜( 8)の 、ずれかに記載のスチレン系榭脂組成物。
(11)さらに、前記スチレン系共重合体 100質量部に対して、カチオン系界面活性剤 を 0. 01〜3質量部含有する上記(1)〜(8)のいずれかに記載のスチレン系榭脂組 成物。
(12)カチオン系界面活性剤力 Ν—ヒドロキシェチルー Ν— (2—ヒドロキシアルキル )ァミンである上記(11)に記載のスチレン系榭脂組成物。
(13)ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体力 単量体として次の(F— A)、 (F Β)及び (F— C)からなるブロック共重合体である上記(9)に記載のスチレン系榭脂 組成物。
(F-A):炭素原子数 6以上のアミノカルボン酸もしくはラタタム、又は炭素原子数 6以 上のジァミンとジカルボン酸の塩。
(F-B):一般式 (ィヒ 4)〜 (化 6)で示すジオールィヒ合物の少なくとも一種。
[化 1]
H -(R l)m-0 —(R2) r】一 H
(式中、 Rlはエチレンォキシド基、 R2はエチレンォキシド基またはプロピレンォキシド 基、 Xはハロゲン、アルキル基 (炭素数は 1〜6)又はスルホン酸基もしくはその金属 塩、 Lは 0〜4の整数、 m及び nは 16以上の整数を表す。 )
[化 2]
(式中、 Rlはエチレンォキシド基、 R2はエチレンォキシド基またはプロピレンォキシド 基、 Xはハロゲン、アルキル基 (炭素数は 1〜6)又はスルホン基もしくはその金属塩、 Yはアルキレン基 (炭素数は 1〜6)、アルキリデン基 (炭素数は 1〜6)、シクロアルキ リデン基 (炭素数は 7〜17)、ァリールアルキリデン基 (炭素数は 7〜17)、 0、 SO、 S O 、 CO、 S、 CF 、 C (CF ) または NH、 Lは 0〜4の整数、 m及び nは 16以上の整数
2 2 3 2
を表す。)
[化 3]
(式中、 R1はエチレンォキシド基、 R2はエチレンォキシド基またはプロピレンォキシド 基、 m及び nは 16以上の整数を表す。 )
(F-C):炭素原子数 4〜20のジカルボン酸。
(14)ァニオン系界面活性剤及び非アミンノニオン系界面活性剤の比率がァニオン
系界面活性剤 Z非アミンノ-オン系界面活性剤 =0. 5/99. 5〜15Z85 (質量比) の割合である上記(9)又は(10)に記載のスチレン系榭脂組成物。
(15)ァ-オン系界面活性剤が炭素数 10〜 14の有機スルホン酸金属塩であり、非ァ ミンノ-オン系界面活性剤がグリセリン脂肪酸エステルである上記(9)、 (10)又は(1 4)に記載のスチレン系榭脂組成物。
(16)さらに、前記スチレン系共重合体 100質量部に対して、ベンゾキサゾール系化 合物を 0. 0005-0. 5質量部含有してなる上記(1)〜(15)のいずれかに記載のス チレン系榭脂組成物。
(17)ベンゾキサゾール系化合物を 0. 001-0. 5質量部含有してなる上記(16)に 記載のスチレン系榭脂組成物。
(18)ベンゾキサゾール系化合物が 2, 5—チォフェンジィル(5— tーブチルー 1, 3— ベンゾキサゾールである上記(16)又は(17)に記載のスチレン系榭脂組成物。
(19)上記(1)〜(18)のいずれかに記載のスチレン系榭脂組成物からなる成形体。
(20)厚みが l〜7mmである上記(19)に記載の成形体。
(21)成形体が、射出成形体である上記(19)又は(20)に記載の成形体。
(22)成形体が、押出し成形体である上記(19)又は(20)に記載の成形体。
(23)上記(19)〜(22)のいずれかに記載の成形体からなる拡散板。
発明の効果
[0009] 本発明で得られるスチレン系榭脂組成物カゝらなる成形体は、光透過性、光拡散性 、寸法安定性、耐光性に優れている。本発明は、このような優れた特性を有する従来 にない成形体およびそれからなる拡散板を工業上極めて有利に提供することができ る。本発明の成形体は、光拡散性、寸法安定性、耐光性に優れていることより、特に フレネルレンズやレンチキュラーレンズ、拡散板等の光学用途に好適に用いることが できる。
発明を実施するための最良の形態
[0010] 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるスチレン系単量体としては、例えばスチレン、 aーメチルスチレ ン、 p—メチルスチレン、 p—t—ブチルスチレン等が挙げられる力 好ましくはスチレ
ンである。
[0011] 本発明における、(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、例えば、メチルメタク リレート(以下、「MMA」ともいう。)、ェチルメタタリレート、メチルアタリレート、ェチル アタリレート、 n—ブチルアタリレート、 2—メチルへキシルアタリレート、 2—ェチルへキ シルアタリレート、ォクチルアタリレート等が挙げられる。これらは、単独で使用するか あるいは 2種類以上を併用してもよい。好ましくは、メチルメタタリレート、ェチルアタリ レート、 n—ブチルアタリレートまたはこれらの混合物である。
[0012] 本発明におけるスチレン系共重合体の組成としては、以下の(i)及び (ii)の組成が 挙げられる。すなわち、(i)スチレン系単量体単位 50〜90質量%、(メタ)アクリル酸 エステル系単量体単位 50〜10質量%および共重合可能なビュル化合物単量体単 位 0〜10質量%、または、(ii)スチレン系単量体単位 30〜: LOO質量%及び (メタ)ァ クリル酸エステル系単量体単位 70〜0質量%、である。
[0013] 組成 (i)において、スチレン系単量体単位が 90質量%を越えると耐光性が低下し、 光照射により成形体が変色する場合がある。また 50質量部未満では吸湿により成形 体が変形する場合がある。組成 (i)における、スチレン系単量体及び (メタ)アクリル酸 エステル単量体と共重合可能なビニル系単量体として、例えば、アクリロニトリルゃメ タクリロ-トリル等のシアン化ビュル単量体、メタクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸 、マレイン酸、ィタコン酸、無水ィタコン酸等の不飽和カルボン酸単量体、マレイミド、 N—メチルマレイミド、 N—フエ-ルマレイミド等のマレイミド単量体等があげられる。こ れらは、単独で使用するかあるいは 2種類以上を併用してもよ ヽ。
[0014] 組成 (ii)において、スチレン系単量体単位が 30質量%未満では吸水により、得ら れた成形体が変形する場合がある。組成 (ii)のスチレン系共重合体は、上記のスチ レン系単量体及び (メタ)アクリル酸エステル単量体の他に、これらと共重合可能なビ -ル系単量体を含んでもよぐその量はスチレン系単量体と (メタ)アクリル酸エステル 単量体の合計量 100質量部に対して、 10質量部以下が好ましい。この共重合可能 なビュル系単量体としては、組成 (i)において上述したものが使用できる。
[0015] 本発明に用いられる未溶融化合物はスチレン系共重合体の融点では溶融しない 化合物であり、 101. 3kPa (l気圧)の雰囲気下で、 200°C以上に融点または軟ィ匕点
を有する化合物が好ましい。融点、軟化点が 200°C未満では、スチレン系共重合体 との溶融混練時、またはスチレン系榭脂組成物の押出し成形あるいは射出成形時に 該化合物が溶融しやすぐ優れた光学特性を保持することができない場合がある。
[0016] 未溶融化合物は、スチレン系共重合体との屈折率差が 0. 05-0. 15である。屈折 率差が 0. 05未満では、曇り度や拡散率が小さくなり光拡散性が低下し、 0. 15を超 えると全光線透過率が低下し光拡散性が低下する。
[0017] 未溶融化合物の平均粒子径は 2〜 10 μ mである。平均粒子径が 2 μ m未満では、 曇り度や拡散率が小さくなり光拡散性が低下し、 10 mを超えると全光線透過率が 低下し光拡散性が低下する。なお、未溶融化合物の平均粒子径は、コールター'マ ルチサイザ一(ベックマン'コールター社製)を用いて測定して得られる値である。
[0018] また、未溶融化合物は、スチレン系共重合体 100質量部に対して 1〜10質量部含 有することが必要である。含有量は、好ましくは 2〜8質量部である。未溶融化合物の 含有量が 1質量部未満では、曇り度や拡散率が小さくなり光拡散性が低下し、 10質 量部を超えると全光線透過率が低下し光拡散性が低下する。
[0019] 未溶融化合物としては、特に限定されるものではないが、単量体としてメチルメタク リレートを含む架橋共重合体、単量体としてメチルメタタリレート及び n—ブチルアタリ レートを含む架橋共重合体が好ましい。例えば、メチルメタクリレートー(n—プチルァ タリレート)架橋ビーズ(以下、「MMA—nBA架橋ビーズ」という。)、ポリメチルメタタリ レート架橋ビーズ (以下、「PMMA架橋ビーズ」という。)等が挙げられる。
[0020] 本発明のスチレン系榭脂組成物は、スチレン系共重合体 100質量部に対してヒン ダードアミン系化合物 0. 1〜2質量部と、ベンゾトリアゾール系化合物 0. 1〜2質量 部を含有する必要がある。好ましい含有量は、ヒンダードアミン系化合物 0. 2〜1. 8 質量部と、ベンゾトリアゾール系化合物 0. 2〜1. 8質量部である。
ヒンダードアミン系化合物およびべンゾトリアゾール系化合物がそれぞれ 0. 1質量 部未満では、耐光性が十分ではなぐそれぞれ 2質量部を超えると、得られる成形体 の黄色度が強く好ましくない。
[0021] ヒンダードアミン系化合物は、ァミン系の光安定性向上剤であって、例えば、デカン 二酸ビス(2, 2, 6, 6—テトラメチルー 1 (ォクチルォキシ)ー4ーピベリジ-ル)エステ
ル、 1, 1ージメチルェチルヒドロペルォキシド、ビス(1, 2, 2, 6, 6 ペンタメチルー 4 ピペリジル) [ [3, 5 ビス(1, 1—ジメチルェチル)一 4 ヒドリキシフエ-ル]メチ ル]ブチルマロネート、ビス(1, 2, 2, 6, 6 ペンタメチルー 4ーピペリジル)セバケ一 ト、メチル 1, 2, 2, 6, 6 ペンタメチル— 4 ピベリジルセノ ケート、ビス(2, 2, 6, 6 テトラメチル 4 ピペリジル)セバケ一ト等が挙げられ、それらを単独で用 、てもよ ぐまた 2種類以上を併用してもよい。
[0022] また、ベンゾトリアゾール系化合物は、紫外線吸収剤であって、例えば、 2— (2H- ベンゾトリアゾール 2—ィル) p クレゾール、 2- (2H—ベンゾトリアゾール 2 —ィル) 4— 6 ビス( 1 メチル 1 フエ-ルェチル)フエノール、 2— [5 クロ口 (2H)—ベンゾトリアゾール—2—ィル]—4—メチル ]—6— (t—ブチル)フエノール、 2, 4ージ—tーブチルー 6—(5 クロ口べンゾトリァゾールー 2 ィル)フエノール、 2 - (2H ベンゾトリアゾール 2—ィル) -4, 6 ジ一 t—ペンチルフエノール、 2— ( 2H ベンゾトリアゾール—2—ィル)—4— (1, 1, 3, 3—テトラメチルブチル)フエノ ール等が挙げられ、それらを単独で用いてもよぐまた 2種類以上を併用してもよい。
[0023] 本発明のスチレン系榭脂組成物に、成形品の防塵のために帯電防止剤を配合す ることができる。すなわち、スチレン系榭脂組成物は、スチレン系共重合体との屈折 率差が 0. 05以下のポリエーテルエステルアミドブロック共重合体を、スチレン系共重 合体 100質量部に対して 7〜20質量部含有することが望ましい。ポリエーテルエステ ルアミドブロック共重合体が 7質量部以上であれば、優れた耐傷付き性と帯電防止効 果を有する成形体が得られる。また、 20質量部以下であれば、 20質量部を超える場 合と比べて、得られる成形体の黄色度が強くならない。また屈折率差が 0. 05を超え ると全光線透過率が低下する。
[0024] ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体中の単量体 (F— A)は、炭素原子数 6 以上のアミノカルボン酸もしくはラタタム、又は炭素原子数 6以上のジァミンとジカルボ ン酸の塩である。炭素原子数 6以上のアミノカルボン酸としては、例えば、 ω—ァミノ カブロル酸、 ω—ァミノ力プリル酸、 ω アミノエナント酸、 1, 2アミノドデカン酸が挙 げられ、ラタタムとしては、例えば、力プロラタタム、ェナントラクタム、力プリルラタタム が挙げられる。炭素原子数 6以上のジァミンとジカルボン酸の塩としては、例えば、へ
キサメチレンジァミン アジピン酸塩、へキサメチレンジァミンーセバシン酸塩、へキ サメチレンジァミン一イソフタル酸塩等が挙げられる。単量体 (F— A)としては、力プロ ラタタム、 1, 2アミノドデカン酸あるいはへキサメチレンジァミン アジピン酸塩が特に 好ましい。
ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体中の単量体(F— B)は、ジオール化合 物であって、一般式 (化 7)〜(化 9)で示される。
[化 4]
(式中、 R1はエチレンォキシド基、 R2はエチレンォキシド基またはプロピレンォキシド 基、 Xはハロゲン、アルキル基 (炭素数は 1〜6)又はスルホン酸基もしくはその金属 塩、 Lは 0〜4の整数、 m及び nは 16以上の整数を表す。 )
[化 5]
(式中、 R1はエチレンォキシド基、 R2はエチレンォキシド基またはプロピレンォキシド 基、 Xはハロゲン、アルキル基 (炭素数は 1〜6)又はスルホン基もしくはその金属塩、 Yはアルキレン基 (炭素数は 1〜6)、アルキリデン基 (炭素数は 1〜6)、シクロアルキ リデン基 (炭素数は 7〜17)、ァリールアルキリデン基 (炭素数は 7〜17)、 0、 SO、 S O、 CO、 S、 CF、 C (CF ) または NH、 Lは 0〜4の整数、 m及び nは 16以上の整数
2 2 3 2
を表す。)
(式中、 R1はエチレンォキシド基、 R2はエチレンォキシド基またはプロピレンォキシド 基、 m及び nは 16以上の整数を表す。 )
[0026] これらのジオール化合物としては、例えば、ビスフエノール Aのエチレンォキシド及 び Z又はプロピオンォキシド付カ卩物、 2, 2 ビス(4, 4'ーヒドロキシシクロへキシル)
4, 4,ーヒドロキシフエ-ルー 3, 3,ースルホン酸ナトリウム)プロパンのエチレンォキ シド及び Z又はプロピレンォキシド付カ卩物、ビスフエノール sのエチレンォキシド及び
Z又はプロピレンォキシド付カ卩物、 4, 4' (ヒドロキシ)ビフエ-ルのエチレンォキシ ド及び Z又はプロピレンォキシド付カ卩物、ビス(4ーヒドロキシフエ-ル)スルフイドのェ チレンォキシド及び Z又はプロピレンォキシド付カ卩物、ビス(4ーヒドロキシフエ-ル)メ タンのエチレンォキシド及び Z又はプロピレンォキシド付カ卩物、ビス(4ーヒドロキシフ
、 1, 1 ビス(4ーヒドロキシフエ-ル)シタリへキサンのエチレンォキシド及び/又は プロピレンォキシド付カ卩物、 1, 4ージヒドロキシシクロへキサンのエチレンォキシド及 び Z又はプロピレンォキシド付加物、ハイドロキノンのエチレンォキシド及び Z又はプ ロピレンォキシド付カ卩物、ジヒドロキシナフタレンのエチレンォキシド及び Z又はプロ ピレンォキシド付加物が挙げられる。これらは、単独でブロック部を形成してもよぐま た 2種類以上がそれぞれブロック部を形成してもよい。
[0027] 好まし!/、単量体(F— B)のジオール化合物は、ハイドロキノンのエチレンォキシド付 加物や、ビスフエノール Aのエチレンォキシド付カ卩物、ビスフエノーノレ Sのエチレンォ キシド付加物、ジヒドロキシナフタレンのエチレンォキシド付加物である。特に好まし
V、のは、ビスフエノーノレ Aのエチレンォキシド付カ卩物である。
[0028] ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体中の単量体(F— C)は、ジカルボン酸 であって、炭素数 4〜20のジカルボン酸が好ましぐ例えば、テレフタル酸、イソフタ ル酸、フタル酸、ナフタレン一 2, 6—ジカルボン酸、ナフタレン一 2, 7—ジカルボン 酸等の芳香族ジカルボン酸、 1, 4ーシクロへキサンジカルボン酸、 1, 2—シクロへキ サンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸及びコハク酸、シユウ酸、アジピン酸、セ バシン酸、アジピン酸及び 1, 4ーシクロへキサンジカルボン酸などが挙げられる。
[0029] (F— A)、(F— B)及び (F— C)の使用割合は、(F— A)が 25〜85質量部、(F— B )が 15〜70質量部、(F— C)が 5〜60質量部の割合が好ましい。
[0030] ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体の重合方法は、例えば (F— A)ァミノ カルボン酸又はラタタムと (F— C)ジカルボン酸を反応させて、両末端がカルボン酸 基のポリアミドプレボリマーをつくり、これに (F— B)ジオール化合物を真空下に反応 させる方法や、前記 (F— A)、(F— B)及び (F— C)の各化合物を反応槽に仕込み、 高温で反応させ、ジカルボン酸末端のポリアミドプレボリマーを生成させ、その後常 圧又は減圧下で重合を進める方法がある。
[0031] 本発明のスチレン系榭脂組成物は、ァニオン系界面活性剤及び非アミンノニオン 系界面活性剤を合計でスチレン系共重合体 100質量部に対して 0〜2質量部含有 することが好ま U、。ァ-オン系界面活性剤及び非アミンノ-オン系界面活性剤の合 計が 2質量部より多いと得られる成形体の黄色味が増す。また、一級ァミン、二級アミ ン、三級ァミンの各構造を有するアミンノ-オン系界面活性剤力 Sスチレン系榭脂組成 物に含有されると、得られる成形体の黄色味が増す。
[0032] ァ-オン系界面活性剤としては、有機スルホン酸金属塩が挙げられ、具体的には、 例えば、アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホン酸リチウム、アルキルベン ゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸リチウム等がある。この中でも アルキルスルホン酸ナトリウムが好適に使用される。更に好ましくは、炭素数 10〜14 のアルキルスルホン酸ナトリウムである。これらは単独で使用してもよぐまた 2種類以 上を併用してもよい。
[0033] 非アミンノニオン系界面活'性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンァノレキルエー
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。 その中でもグリセリン脂肪酸エステルが好適に用いられる。これらは単独で使用して もよぐまた 2種類以上を併用してもよい。
[0034] スチレン系榭脂組成物に、以上に示したァニオン系界面活性剤と非アミンノニオン 系界面活性剤を含有させる場合は、ァ-オン系界面活性剤 Z非アミンノ-オン系界 面活性剤 =0. 5/99. 5〜15Z85 (質量比)の割合で用いると、成形体において、 優れた帯電防止性能が得られ、また更に耐傷付き性が向上するという効果がある。
[0035] 本発明のスチレン系榭脂組成物は、スチレン系共重合体 100質量部に対して、好 ましくは 0. 01〜3質量部のカチオン系界面活性剤を含有していてもよい。界面活性 剤が 0. 01質量部未満では、帯電防止性が十分でない場合があり、 3質量部を超え ると得られる榭脂組成物や成形体が変色する可能性がある。
カチオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルジエタノールァミン、ポリオキシ エチレンアルキルァミン、アルキルジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルァ ミド、 N—ヒドロキシェチルー N— (2—ヒドロキシアルキル)ァミンなどのアミン系化合 物、アルキルトリメチルアンモ -ゥム塩、ジアルキルジメチルアンモ -ゥム塩、ベンザ ルコ -ゥム塩などのカチオン系化合物などが挙げられ、それらを単独で用いてもよぐ また 2種類以上を併用してもょ ヽ。
[0036] スチレン系榭脂組成物は、さらに、着色剤でいわゆる蛍光増白剤であるベンゾキサ ゾール系化合物をスチレン系共重合体 100質量部に対して 0. 0005〜0. 5質量部 含有することが望ましい。特に好ましい含有量は、 0. 001-0. 5質量部である。ベン ゾキサゾール系化合物が 0. 0005質量部未満では黄色度の改良が十分でな 、場合 がある。また、光学分野の成形体では、成形体の黄色度が大きいことは好まれないこ とが多ぐその対策として黄色の反対色である青色系の染顔料が添加されるが、全光 線透過率が低下するという問題があった。ところが、このベンゾキサゾール系化合物 を用いると、黄色度を下げると同時に全光線透過率の値も上がる傾向が認められ、 好ましい。一方、このベンゾキサゾール系化合物の添加量が 0. 5質量部を超えると、 得られる榭脂組成物の耐光性が低下する傾向がある。
ベンゾキサゾール系化合物としては、例えば、 2, 5—チォフェンジィル(5— tーブ
チルー 1, 3—べンゾキサゾール、 2, 5—チォフェンジィル(5— t—ブチルー 1, 3— ベンゾキサゾール 10%とジシクロへキシルフタレート 90%の混合物、 4, 4 '—ビス(ベ ンゾォキサゾ一ルー 2—ィル)スチルベン等が挙げられ、これらを単独で用いてもよく 、またはこれらを併用してちょい。
[0037] 本発明のスチレン系共重合体の製造方法に特に制限はないが、塊状重合法、懸 濁重合法、溶液重合法、乳化重合法を好適に採用できる。
スチレン系共重合体と未溶融化合物との配合方法に特に制限はなぐスチレン系 共重合体の重合前、重合途中および重合後ペレット化するときに配合する方法、なら びにスチレン系共重合体をペレツトイ匕した後に溶融混練して配合する方法等がある。 スチレン系共重合体をペレット化した後に、それと未溶融化合物を溶融混練する場 合も、その方法に特に制限はなぐ例えば、ヘンシェルミキサーやタンブラ一ミキサー 等の公知の混合装置にて予備混合した後、単軸押出機または二軸押出機等の押出 機を用いて溶融混練を行うことにより、均一に混合することができる。
また、スチレン系共重合体に未溶融化合物を高濃度に混合した高濃度混合物を作 製しておき、成形時に、この高濃度混合物とスチレン系共重合体をドライブレンドし、 未溶融化合物の含有量が規定の濃度となるようにしたものを原料に用いてもょ 、。
[0038] スチレン系榭脂組成物には、必要に応じて添加剤を配合することができる。例えば 、流動性や離型性を向上させるために、可塑剤、滑剤、シリコンオイル等を配合する ことができる。また、耐熱性を付与するため、熱安定剤を配合することができる。その 他、着色剤等を配合することもできる。
[0039] 本発明における成形体の厚みは l〜7mmであることが好ましぐ特に 1. 3〜4mm が好適である。 1mm未満や 7mmを超えると、優れた光拡散性が得られない場合が ある。
なお、本発明の拡散板とは、例えば、プロジェクシヨンテレビのスクリーンレンズに使 われるレンチキュラーレンズやフレネルレンズ、あるいは液晶ディスプレイ(LCD)等 に使用され、バックライトの光を散乱、拡散することで画面全体を均一な明るさにする 部材のことである。
実施例
[0040] 以下、実施例によって本発明を具体的に説明する力 本発明はこれらの実施例に よって限定されるものではない。尚、実施例中の部、%はいずれも質量基準で表した
[0041] [例 I]
スチレン系共重合体 (A)の製造
容積約 5リットルの第 1完全混合槽と約 15リットルの第 2完全混合槽を直列に接続し 、さらに予熱器を付した第 1脱揮槽と第 2脱揮槽を 2基直列に接続して構成した。スチ レン 40%、メチルメタタリレート 60%で構成する単量体溶液 100部に対し、ェチルベ ンゼン 15部、 t—ブチルパーォキシイソプロピルモノカーボネート 0. 01部、 2, 4ージ フエ-ル一 4—メチル 1—ペンテン 0. 2部を混合し原料溶液とした。この原料溶液 を毎時 6. Okgで 135°Cに制御した第 1完全混合槽に供給した。第 1完全混合槽出口 での転ィ匕率は 28%であった。次に第 1完全混合槽より連続的に抜き出し、 135°Cに 制御した第 2完全混合槽に供給した。第 2完全混合槽出口での転化率は 63%であ つた。次に第 2完全混合槽より連続的に抜き出し、予熱器で加温し、 67kPa、 160°C に制御した第 1脱揮槽に導入した。さらに第 1脱揮槽より連続的に抜き出し、予熱器 で加温し、 1. 3kPa、 230°Cに制御した第 2脱揮槽に導入し単量体を除去した。これ をストランド状に押出し切断することによりペレット形状のスチレン系共重合体 A—1を 得た。
[0042] スチレン 80%、メチルメタタリレート 20%で構成する単量体溶液を用いた以外は、 スチレン系共重合体 A— 1と同様に実施しスチレン系共重合体 A - 2を得た。
スチレン 55%、 MMA45%で構成する単量体溶液を用いた以外は、スチレン系共 重合体 A—1と同様に実施しスチレン系共重合体 A— 3を得た。
スチレン 95%、メチルメタタリレート 5%で構成する単量体溶液を用いた以外は、ス チレン系共重合体 A— 1と同様に実施しスチレン系共重合体 A— 4を得た。
得られたスチレン系共重合体の組成を表 I 1に示す。
[0044] ポリオルガノシロキサン架橋ビーズ(B)
ポリオルガノシロキサン架橋ビーズとして、の東芝シリコーン社製トスパール 2000B を使用した。平均粒子径、屈折率は表 I 2に示す。
[0045] MMA— nBA架橋ビーズ(C)
攪拌機付きオートクレープにメチルメタタリレート 20部、 n—ブチルアタリレート 80部、 架橋剤としてジビュルベンゼン 5部、重合開始剤として、ベンゾィルパーオキサイド 0 . 2部、懸濁安定剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0. 001部及び第三リ ン酸カルシウム 0. 5部、純水 200部を仕込み、温度 95°Cにて 6時間、さらに温度 130 °Cにて 2時間重合した。反応終了後、洗浄、脱水、乾燥を行い、ビーズ状の MMA— nBA架橋ビーズ (C)を得た。平均粒子径、屈折率は、表 I 2に示す。
[0046] スチレン MMA架橋ビーズ(D)
攪拌機付きオートクレープにスチレン 40部、メチルメタタリレート 60部、架橋剤として
ジビュルベンゼン 5部、重合開始剤として、ベンゾィルパーオキサイド 0. 2部、懸濁安 定剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0. 001部及び第三リン酸カルシゥ ム 0. 5部、純水 200部を仕込み、温度 95°Cにて 6時間、さらに温度 130°Cにて 2時 間重合した。反応終了後、洗浄、脱水、乾燥を行い、ビーズ状のスチレン—MMA架 橋ビーズ (D)を得た。平均粒子径、屈折率は、表 I 2に示す。
[0047] PMMA架橋ビーズ(E)
攪拌機付きオートクレープにメチルメタタリレート 100部、架橋剤としてジビュルベン ゼン 5部、重合開始剤として、ベンゾィルパーオキサイド 0. 2部、懸濁安定剤としてド デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0. 001部及び第三リン酸カルシウム 0. 5部、純 水 200部を仕込み、温度 95°Cにて 6時間、さらに温度 130°Cにて 2時間重合した。反 応終了後、洗浄、脱水、乾燥を行い、ビーズ状の PMMA架橋ビーズ E— 1を得た。 第三リン酸カルシウム 1. 5部を用いた以外は E— 1と同様な製法によりビーズ状の P MMA架橋ビーズ E— 2を得た。また、第三リン酸カルシウム 1. 0部を用いた以外は E —1と同様な製法によりビーズ状の PMMA架橋ビーズ E— 3を得た。更に、第三リン 酸カルシウム 0. 2部を用いた以外は E— 1と同様な製法によりビーズ状の PMMA架 橋ビーズ E— 4を得た PMMA架橋ビーズ E— 1から E— 4の平均粒子径、屈折率を表 1— 2に示す。
[0048] [表 2]
[0049] スチレン系共重合体 A— 1 A— 4と架橋ビーズ B C D E— 1 E— 4および、ヒ ンダードアミン系化合物としてビス(2, 2, 6, 6—テトラメチルー 4ーピペリジル)セバ ケート、ベンゾトリアゾール系化合物として 2— (2H—ベンゾトリアゾール—2—ィル) -4, 6 ジ tert ペンチルフエノールを表 1—3、表 1—4に示す配合比にて混合し 40mm径の単軸押出し機にて、温度 240°C、スクリュー回転数 lOOrpmにて混練し 、ペレット化を行い、スチレン系榭脂組成物 1 16のペレットを得た。
[0050] [表 3]
表
配合 (質量部)
スチレン系 スチレン系 スチレン系 スチレン系 ヒンダ一ド ベンゾトリ 共重合体 共重合体 共重合体 共重合体 アミン系化 ァゾ一ル系 未溶融化合 未溶融化合 A— 1 A- 2 A— 3 A— 4 合物 化合物 物種 物配合量 スチレン系樹脂組成物 1 ― 1 00 ― 0. 3 0. 3 E - 1 3
一
スチレン系樹脂組成物 2 1 00 ― 0. 3 0. 3 E一 1 8
―
スチレン系樹脂組成物 3 1 00 ― 0. 3 0. 3 E— 3 3 スチレン系樹脂組成物 4 1 00 ― ― 0. 3 0. 3 E- 1 3
―
スチレン系樹脂組成物 5 ― 1 00 0. 3 0. 3 E- 1 3
―
スチレン系樹脂組成物 6 一 ■ 00 一 0. 3 0. 3 E一 1 0. 5
一
スチレン系樹脂組成物 7 ― 1 00 一 0. 3 0. 3 E一 1 1 3 スチレン系樹脂組成物 8 ― ―
1 00 ― 0. 3 0. 3 E- 2 3 一
スチレン系樹脂組成物 9 ― 1 00 ― 0. 3 0. 3 E-4 3 スチレン系樹脂組成物 1 0 ― 一
1 00 ― 0. 3 0. 3 D 3 スチレン系樹脂組成物 1 1 一 1 00 一 0. 3 0. 3 B 3 スチレン系樹脂組成物 1 2 ― 1 00 ― 0. 3 0. 3 C 3
¾UJ0052I1I18〜II
表 I — 4 配合 (質量部)
スチレン系 スチレン系 スチレン系 スチレン系 ヒンダード ベンゾ卜リ
共重合体 共重合体 共重合体 共重合体 アミン系化 ァゾ一ル系 未溶融化合 未溶融化合
A— 1 A— 2 A— 3 A— 4 合物 化合物 物種 物配合量
スチレン系樹脂組成物 1 3 ― 1 00 ― 1 . 5 1 . 5 E一 1 3 スチレン系樹脂組成物 1 4 ― 1 00 ― 3 3 E— 1 3 スチレン系樹脂組成物 1 5 ― 1 00 ― 0. 05 0. 05 E- 1 3 スチレン系樹脂組成物 1 6 ― 一 Ί 00 ― 0. 3 0. 3 C 3
新潟鉄工所社製)にて、シリンダー温度 230°Cで射出成形し寸法 300mm X 300m m X O. 5mm厚、 300mm X 300mm X 2mm厚、 300 X 300 X 10mm厚の成开淋 を得た。
得られた成形体の光学特性、耐光性、吸水反りデータを表 I 5〜表 I 7に示した また、光学特性については、曇り度 99%以上、全光線透過率 60%以上、拡散率 2 0%以上、 b値は 1以下である場合、優れた光拡散性を発現し、拡散板に用いる場合 の光学特性が良好と判断できる。耐光性は色差 ΔΕ値が 1以下、吸湿性は変形量 1 mm以下である場合、各特性が優れて ヽると判断できる。
例 I— 1〜1— 6は、これらの特性を全て併せ持つ特に好ましい実施例である。
例 1— 8、 1—17、 1—18はその他の実施例である。
例 1— 7、 1 9〜1 16は比較例である。
[表 5]
表 5 例 例 例 例 例 例
1 2 3 4 5 6 種類 樹脂 1 樹脂 13 樹脂 2 樹脂 12 樹脂 3 樹脂 16 成形体厚み 2 2 2 2 2 2
67. 4 67. 3 65. 4 65. 2 69. 6 63. 3 成形体光学特性 全光線透過申. (¾)
99. 2 99. 99. 3 99. 3 99. 0 99. 4 曇り度は)
23. 5 23. 4 23. 8 23. 7 21. 8 24. 8 拡散率 iX)
0. 3 0. 5 0. 3 0. 3 0. 3 0. 3 b値 耐光性 色差 Δ Ε 0. 4 0. 3 0. 4 0. 4 0. 4 0. 4 吸湿性 {変形量 (mm) } 0. 32 0. 32 0. 32 0. 32 0. 32 0. 31
6 例 例 例 例 例 例 例
7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 種類 樹脂 4 樹脂 5 樹脂 15 樹脂 14 樹脂 6 樹脂 7 樹脂 8 成形体厚み 2 2 2 2 2 2 2
67. 4 67. 3 67. 4 67. 4 70. 5 58. 8 70. 4 成形体光学特性 全光線透過率 )
99. 2 99. 2 99. 2 99. 2 98. 1 99. 5 98. 2 曇り度は)
23. 5 23. 4 23. 5 23. 5 19. 1 25. 4 19. 2 拡散率は)
0. 3 0. 3 0. 3 1. 0. 3 0. 3 0. 3 b値 耐光性 色差 Δ Ε 0. 4 1. 2 1. 2 0. 2 0. 4 0. 4 0. 4 吸湿性 {変形量 (mm) } 1. 21 0. 32 0. 32 0. 33 0. 33 0. 32 0. 33
[例 II] (帯電防止剤を含有する成形体の例)
スチレン系共重合体 (A)の製造
スチレン 20%、メチルメタタリレート 80%で構成する単量体溶液を用いた以外は、 例 Iのスチレン系共重合体 (A)と同様に実施し、スチレン系共重合体 (A—1)を得た スチレン 55%、メチルメタタリレート 45%で構成する単量体溶液を用いた以外は、 スチレン系共重合体 (A—1)と同様に実施し、スチレン系共重合体 (A— 2)を得た。
スチレン 80%、メチルメタタリレート 20%で構成する単量体溶液を用いた以外は、 スチレン系共重合体 (A—1)と同様に実施し、スチレン系共重合体 (A— 3)を得た。 スチレン 100%で構成する単量体溶液を用いた以外は、スチレン系共重合体 (A— 1)と同様に実施し、スチレン系共重合体 (A— 4)を得た。
得られたスチレン系共重合体の組成を表 II 1に示す。
[0057] 未溶融化合物として、例 1 (表 1- 2)の未溶融化合物 B、 C、 D、(Ε- 1)〜(Ε— 4)を 使用した。
ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体 (F)の製造は、以下のとおり行った。 力プロラタタム 55部、ビスフエノール Aのエチレンォキシド付カ卩物 30部及びアジピン 酸 15部力もポリエーテルエステルアミド (F— 1)を得た。このポリエーテルエステルァ ミドの屈折率は 1. 545であった。また、力プロラタタム 40部、ビスフエノール Aのェチ レンォキシド付加物 45部及びアジピン酸 15部からポリエーテルエステルアミド (F— 2 )を得た。このポリエーテルエステルアミドの屈折率は 1. 490であった。
[0058] ァ-オン系界面活性剤としてドデシルスルホン酸ナトリウムを、非アミン系ノユオン系 界面活性剤としてグリセリンステアリン酸ジエステルを用いた。
[0059] スチレン系共重合体(八ー1)〜(八ー4)、未溶融化合物として8、じ、0、(E—l)〜
(E— 4)、ヒンダードアミン系化合物としてビス(2, 2, 6, 6—テトラメチルー 4ーピペリ ジル)セバケート、ベンゾトリアゾール系化合物として 2— (2H—ベンゾトリァゾール— 2 ィル) -4, 6 ジ t—ペンチルフエノール、ポリエーテルエステルアミドブロック 共重合体として (F— 1)と (F— 2)、ァ-オン系界面活性剤にドデシルスルホン酸ナト リウムを、非アミンノニオン系界面活性剤にグリセリンステアリン酸ジエステルを用いて 事前にァニオン系界面活性剤 Z非アミンノニオン系界面活性剤 (質量部比) = 10/ 90の割合でブレンドしたものを複合界面活性剤として、表 II 2および表 II 3に示す 配合比にて混合した。次いで、 40mm径の単軸押出し機にて、温度 240°C、スクリュ 一回転数 lOOrpmにて混練、ペレット化を行い、表 II— 2、表 II— 3に示したスチレン 系榭脂組成物 1〜20のペレットを得た。
[0060] [例11 1〜11 7、11 9〜11 23]
スチレン系榭脂組成物 1〜20を用いて、 9オンス'インラインスクリュー射出成形機(
住友重機械工業株式会社製)にて、シリンダー温度 230°Cで射出成形し寸法 150m m X 150mm X O. 5mm厚、 150mm X 150mm X 2mm厚、 150 X 150 X 10mm厚 の成形体を得た。
[0061] [例 II 8]
スチレン系榭脂組成物 3を用いて、 Tダイ方式の押出機にてシートを作成した。尚、 押出機は 65mm φのフルフライトスクリューの単軸押出機を使用した。シート化にお ける各シリンダー温度は 230°Cにて運転、成形した。
得られた成形体及びシートの光学特性、耐光性、寸法安定性 (吸水反り)、帯電防 止性 (表面固有抵抗値)、耐傷付き性を評価し、表 Π-4〜Π-6に示した。
例 II (帯電防止剤を含有する成形体の例)においては、曇り度 99%以上、全光線透 過率 63%以上、拡散率 20%以上、 b値 1. 0以下であると、光学特性が良好であると 判断できる。耐光性は色差 Δ Ε値が 1未満、寸法安定性は吸水反りが lmm以下、帯 電防止性は表面固有抵抗値が 1012 Ω以下である場合、優れていると判断できる。 例 Π— 1〜Π— 8は、これらの特性を全て併せ持つ特に好ましい実施例である。
例 II 9〜Π— 12、 II 22、 Π— 23はその他の実施例である。
例 II - 13-11- 21は比較例である。
ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体を使用することで、得られた成形品の 耐傷つき性が向上し、更に複合界面活性剤を併用した場合は、耐傷付き性が著しく 向上していることがわ力る。
[0062] [表 8]
表
樹脂組成
スチレン/ MMA 屈折率 (質量比)
スチレン系共重合体 A— 1 20. 2/79. 8 1.513 スチレン系共重合体 A— 2 55. 1/44. 9 1.549 スチレン系共重合体 A— 3 80. 1/19. 9 1.575 スチレン系共重合体 Λ— 4 1 0 0/0 1.595
0063
配合
ベンゾ卜
スチレン スチレン スチレン スチレン ヒンダ一 ポリエーテルエステ
リアゾー
系共重合 系共重合 系共重合 系共重合 ドアミン 未溶融化合物 ルアミドブロック共 複合界面 ル系化合
体 A— 1 体 A— 2 体 A— 3 体 A— 4 活性剤 系化合物 重合体
物
スチレン系樹脂組成物名 質量部 質量部 質量部 質量部 質量部 質量部 種類 質量部 種類 質量咅 β
樹脂 1 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 3 1 樹脂 2 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F - 1 10 1 樹脂 3 ― ― 100 一 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 15 1 樹脂 4 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 25 1 樹脂 5 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E - 1 3 F - 2 15 1 樹脂 6 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 15
樹脂 7 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 15
樹脂 8 ― ― 100 一 0. 3 0. 3 R - 1 0. 5 F一 1 15 1 樹脂 9 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 1 13 F— 1 15 1 樹脂 1 0 ― ― 100 ― 0. 05 0. 05 E— 1 3 F— 1 15 1 樹脂 1 1 ― ― 100 ― 3 3 E— 1 3 F— 1 15 1 樹脂 1 2 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E - 2 3 F 1 15 1
表 I I— 3
配合
ベンゾト
スチレン スチレン スチレン スチレン ヒンダ一 ポリエーテルエステ
リアゾ一
系共重合 系共重合 系共重合 系共重合 ドアミン 未溶融化合物 ルアミドブロック共 複合界面 体 A— 1 ル系化合
体 A— 2 体 A— 3 体 A—4 活性剤 系化合物 重合体
物
スチレン系樹脂組成物名 質量部 質里 質量咅 質量部 質量部 種類 質量部 種類 質量部 質量部 樹脂 1 3 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 3 3 F - 1 15 1 樹脂 1 4 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E - 4 3 F - 1 15 1 樹脂 1 5 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 B 3 F - 1 15 1 樹脂 1 6 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 C 3 F - 1 15 1 樹脂 1 7 ― ― 100 0. 3 0. 3 D 3 F - 1 15 1 樹脂 1 8 100 ― ― ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F - 1 15 1 樹脂 1 9 ― 100 ― ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 15 1 樹脂 2 0 ― ― ― 100 0. 3 0. 3 E— 1 3 F - 1 15 1
表 4
例 例 例 例 例 例 例
1 0 1 1 12 13 14 15 16 使用材料名 樹脂 1 樹脂 4 樹脂 5 樹脂 7 樹脂 8 樹脂 9 樹脂 10 樹脂 11 成形体
厚み(隨) 2 1 2 2 2 2 2 2 全光線透過率は) 67.4 66.9 55.2 66.7 76.2 58.5 67.1 67.1 曇り度は) 99.2 99.2 99.6 99.2 97.4 99.5 99.2 99.2 光学特性
拡散率 W 23.4 23.7 27.2 23.9 13.5 25.6 23.6 23.6 b値 0.4 1. 1 0.9 1.3 0.8 0.8 0.8 し 5 耐光性 色差 ΔΕ 0.3 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 1.3 0.3 寸法安定性 吸水反り (腿) 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 電防止性 表面固有抵抗 (Ω ixiol 1X101U 1X 1010 1x10'° 1X101U 1X 10IU 1X 10'" ιχιοιυ 耐傷付き性 不良 優 fe fe 優 優 優 優
Oi
9
[例 III] (帯電防止剤および蛍光増白剤を含有する成形体の例)
スチレン系共重合体 (A)の製造
[0068] スチレン系共重合体 (A)の製造
例 IIのスチレン系共重合体 (A)と同様に実施し、スチレン系共重合体 (A— 1) (A
-4)を得た。得られたスチレン系共重合体の組成を表 III 1に示す。
[0069] 未溶融化合物として、例 1 (表 1- 2)の未溶融化合物 B C D (Ε- 1)〜(Ε—4)を
使用した。
ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体 (F)を、例 IIと同様にして製造し、ポリ エーテルエステルアミド (F— 1)およびポリエーテルエステルアミド (F— 2)を得た。
[0070] ァ-オン系界面活性剤としてドデシルスルホン酸ナトリウムを、非アミン系ノユオン系 界面活性剤としてグリセリンステアリン酸ジエステルを用いた。
[0071] 着色剤 (H)としては、いわゆる蛍光増白剤である 2, 5 チォフェンジィル(5— t— ブチルー 1, 3 べンゾキサゾール)(チバスペシャルティケミカルズ社製ュビテックス OB) (H— 1)、無機顔料 DAYGRO社製 ZQ— 19 (H— 2)および榭脂着色剤の三菱 化学社製ダイァレジン BLUE J (H— 3)を用いた。
[0072] スチレン系共重合体 (Α—1)〜(Α—4)、未溶融化合物として B、 C、 D、(E—l)〜
(E— 4)、ヒンダードアミン系化合物としてビス(2, 2, 6, 6—テトラメチルー 4ーピペリ ジル)セバケート、ベンゾトリアゾール系化合物として 2— (2H—ベンゾトリァゾール— 2 ィル) -4, 6 ジ t—ペンチルフエノール、ポリエーテルエステルアミドブロック 共重合体として (F— 1)と (F— 2)、ァ-オン系界面活性剤にドデシルスルホン酸ナト リウムを、非アミンノニオン系界面活性剤にグリセリンステアリン酸ジエステルを用いて 事前にァニオン系界面活性剤 Z非アミンノニオン系界面活性剤 (質量部比) = 10/ 90の割合でブレンドしたものを複合界面活性剤として、また着色剤として (H— 1)〜( H— 3)を表 III— 2〜ΠΙ— 3に示す配合比にて予備混合した。次いで、 40mm径の単 軸押出し機にて、温度 240°C、スクリュー回転数 lOOrpmにて混練とペレツトイ匕を行つ て表 III 2〜ΠΙ— 3に示したスチレン系榭脂組成物 1〜28のペレットを得た。
[0073] [例111 1〜111 8、例 ΠΙ— 10〜ΠΙ— 30]
スチレン系榭脂組成物 1〜28を用いて、 9オンス'インラインスクリュー射出成形機( 住友重機械工業株式会社製)にて、シリンダー温度 230°Cで射出成形し寸法 150m m X 150mm X O. 5mm厚、 150mm X 150mm X 2mm厚、 150 X 150 X 10mm厚 の成形体を得た。
[0074] [例 III 9]
スチレン系榭脂組成物 4を用いて、 Tダイ方式の押出機にてシートを作製した。尚、 押出機は 65mm φのフルフライトスクリューの単軸押出機を使用した。シート化にお
ける各シリンダー温度は 230°Cにて運転、成形した。
[0075] 得られた成形体及びシートの光学特性、耐光性、寸法安定性 (吸水反り)、帯電防 止性 (表面固有抵抗値)、耐傷付き性を評価し、表 III— 4〜ΠΙ— 6に示した。
例 III (帯電防止剤および蛍光増白剤を含有する成形体の例)においては、曇り度 9 9%以上、全光線透過率 67%以上、拡散率 20%以上、 b値 0. 5以下であると、光学 特性が良好であると判断できる。耐光性は色差 Δ Ε値が 1未満、寸法安定性は吸水 反りが lmm以下、帯電防止性は表面固有抵抗値が 1012 Ω以下である場合、優れて いると判断できる。
例 III— 1〜ΠΙ— 9は、これらの特性を全て併せ持つ特に好ましい実施例である。 例 III— 10〜ΠΙ— 14、 III— 19〜ΠΙ— 23、 ΙΠ— 25、 III - 30, III— 31はその他の実施 例である。
例 III 15〜ΠΙ— 18、 III— 24、 III— 26〜ΠΙ— 29は比較例である。
ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体を使用することで、得られた成形品の 耐傷つき性が向上し、更に複合界面活性剤を併用した場合は、耐傷付き性が著しく 向上していることがわ力る。
[0076] [表 14]
表 II卜 1
樹脂組成
スチレン/ MMA 屈折率 (質鼉比)
スチレン系共重合体 A— 1 20. 2/79. 8 1.513 スチレン系共重合体 A— 2 55. 1/44. 9 1.549 スチレン系共重合体 A— 3 80. 1/1 9. 9 1.575 スチレン系 Λ重合体 A— 4 100/0 1.595
S3S007I
表 III— 2
配合
スチレ スチレ スチレ スチレ ベンゾ卜
ヒンダ一 ポリエーテルエ 複ロ界
ン系共 ン系共 ン系共 ン系共 リアゾー
ドアミン 未溶融化合物 ステルアミドブ 面活性 着色剤 重合体 重合体 重合体 重合体 ル系化合
体
A- 1 A— 2 A— 3 A— 4 系化合物 ロック共重合
物 剤
スチレン系樹脂組成物名 質量部 質量部 質量咅 15 質量部 質量部 質量部 種類 質量部 種類 質量部 質量部 種類 質量部 樹脂 1 ― 一 100 ― 0.3 0.3 E— 1 3 F— 1 3 1 H— 1 0.01 樹脂 2 一 ― 1Ό0 0.3 0.3 E— 1 3 F— 1 6 1 H— 1 0.01 樹脂 3 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E- 1 3 F- 1 10 1 H- 1 0.01 樹脂 4 ― 一 100 ― 0.3 0.3 E— 1 3 F— 1 15 1 H— 1 0.01 樹脂 5 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E— 1 3 F- 1 25 1 H- 1 0.01 樹脂 6 ― ― 100 一 0.3 0.3 E— 1 3 F- 2 15 1 H- 1 0.01 樹脂 7 ― ― 100 一 0.3 0.3 E— 1 3 F— 1 15 ― H- 1 0.01 樹脂 8 ― 一 100 ― 0.3 0.3 E— 1 3 F— 1 15 5 H- 1 0.01 樹脂 9 ― 一 100 ― 0.3 0.3 E— 1 0.5 F— 1 15 1 H— 1 0.01 樹脂 10 ― ― 100 一 0.3 0.3 E— 1 13 F— 1 15 1 H- 1 0.01 樹脂 1 1 一 ― 100 ― 0.05 0.05 E— 1 3 F- 1 15 1 H- 1 0.01 樹脂 12 ― ― 100 ― 3 3 E— 1 3 F- 1 15 1 H- 1 0.01 樹脂 1 3 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E- 1 3 F— 1 15 1 H— 1 0.0001 樹脂 14 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E- 1 3 F— 1 15 1 H— 1 0.0007
«I I I - 3
配合
スチレ スチレ スチレ スチレ ベンゾ卜
ヒンダ一 ポリエーテルエ 複合界
ン系共 ン系共 ン系共 ン系共 リアゾー
ドアミン 末溶融化合物 ステルアミドブ
S 面活性 着色剤
合体 重合体 重合体 重合体 ル系化合 ロック共重合体
A 1 A— 2 A— 3 系化合物
A— 4 剤
物
スチレン系樹脂組成物名 質量部 質量部 質量部 質量部 質量部 質量部 種類 質量部 種類 質量部 質量部 種類 m
樹脂 1 5 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E - 1 3 F— 1 15 1 H— 1 0. 005 樹脂 1 6 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F - 1 15 1 H— 1 0. 1 樹脂 1 7 ― ― 100 一 0. 3 0. 3 E— 1 3 F一 1 15 1 H— 1 1 樹脂 1 8 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 15 1 H— 2 0. 001 樹脂 1 9 ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 15 1 H - 3 0. 001 樹脂 2 0 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E - 2 3 F一 1 15 1 H— 1 0. 01 樹脂 2 1 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 3 3 F— 1 15 1 H— 1 0. 01 樹脂 2 2 ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 4 3 F - 1 15 1 H— 1 0. 01 樹脂 2 3 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 B 3 F 1 15 1 I I一 1 0. 01 樹脂 2 4 ― 一 100 ― 0. 3 0. 3 C 3 F - 1 15 1 H— 1 0. 01 樹脂 2 5 ― 100 ― 0. 3 0. 3 D 3 F— 1 15 1 H— 1 0. 01 樹脂 2 6 100 ― ― ― 0. 3 0. 3 E— 1 3 F - 1 15 1 H - 1 0. 01 樹脂 2 7 ― 100 ― ― 0. 3 0. 3 E - 1 3 F— 1 15 1 H— 1 0. 01 樹脂 2 8 一 ― ― 100 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 15 1 H— 1 0. 01
S¾S007I
s §§¾l
表 III— 4
例 例 例 例 例 例 例 例 例
1 2 3 4 5 6 7 8 9
使用材料名 樹脂 3 樹脂 4 樹脂 7 樹脂 15 樹脂 16 樹脂 24 樹脂 27 樹脂 28 樹脂 成形体 4
厚み (腿) 2 2 2 2 2 2 2 2 2 全光線透過率は) 70.2 70.1 70.4 68.2 72 67.2 67 67.6 70
曇り度は)
光学特性 99.1 99.1 99.1 99.2 99 99.3 99.3 99.2 99.1
拡散率は> 21.4 21.5 21.2 22.1 20.2 23.0 23.2 22.5 21.5
b値 0.2 0.4 0.3 0.4 0.1 0.4 0.4 0.3 0.3 耐光性 色差 ΔΕ 0.6 0.6 0.5 0.5 0.9 0.6 0.6 0.8 0.6 寸法安定性 吸水反り (醒) 0.45 0.45 0.46 0.45 0.45 0.44 0.67 0.2 0.44 帯電防止性 表面固有抵抗 (Ω) lxio12 ΐχΐοιυ 1X1011 ΐχΐοιυ 1X101U ΐχΐοιυ ΐχΐοιυ ΐχΐο1ϋ ΐχΐοιυ 耐傷付き性 ft 優 良 優 優 ft 優
¾007
表 III一 5
例 例 例 例 例 例 例 例 例 例 例 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 使用材料名 樹脂 1 樹脂 2 樹脂 5 樹脂 6 樹脂 8 樹脂 9 樹脂 10 樹脂 11 樹脂 12 樹脂 13 樹脂 14 成形体
厚み(mm) 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 全光線透過宇- (¾) 70.4 70.3 69.9 54.5 69.7 78.6 61.3 70.1 70.1 65.9 66.8 曇り度 (¾) 99.1 99.1 95.9 99.4 99.
光学特性 99.1 99.1 99.6 1 99.1 99.3 99.2 拡散率 (¾) 21.2 21.3 21.5 29.3 21.8 11.2 25.5 21.5 21.4 24.3 23.6 b値 0.1 0.1 0.8 0.4 1 0.4 0.4 0.4 1.2 0.8 0.5 耐光性 色差 ΔΕ 0.5 0.5 0.6 0.8 0.6 0.6 0.6 1.5 0.5 0.3 0.4 寸法安定性 吸水反り (ran) 0.38 0.42 0.45 0.45 0.45 0.44 0.45 0.45 0.45 0.45 0.45 帯電防 lh性 表面固有抵抗 (Ω) lX10lb 1X1014 1X10IU 1X101U 1X101" 1X1010 1X101U 1X101" 1X101U ιχΐο,υ ιχιοιυ 耐傷付き性 不可 良 優 優 僚 優 優 優 優 優
表 III— 6
例 例 例 例 例 例 例 例 例 例 例
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 使用材料名 樹脂 17 樹脂 18 樹脂 19 樹脂 20 樹脂 21 樹脂 22 樹脂 23 樹脂 25 樹脂 26 樹脂 4 樹脂 4 成形体
厚み(讓) 2 2 2 2 2 2 2 2 2 0.5 10 全光線透過率 W 74.6 61.8 56.1 61.4 61.2 58.7 60.3 76.1 70.1 75.4 58.2
曇り度 ) 98.1 99.4 99.6 99.4 99.4 99.5 99.5 97.3 99.1 97.7 99.5 光学特性
拡散率は) 17.5 25.3 28.3 25.4 25.7 27.9 26.1 14.9 21.4 16.2 28.2 b値 -0.1 0 -0.2 0.4 0.4 0.3 0.4 0.3 0.4 0.3 0.5 耐光性 色差 ΔΕ 1.3 0.2 0.7 0.6 0.7 0.7 0.6 0.6 0.6 2 0.7 寸法安定性 吸水反り (讓) 0.45 0.45 0.45 0.45 0.45 0.45 0.45 0.45 1.4 0.49 0.42 帯電防止性 表面固有抵抗 (Ω) ιχιοιυ ιχιοιυ ιχιοιυ 1X101U 1X101" ιχΐοιυ ΐχΐο'" ΐχΐοιυ ΐχιοιυ ΐχΐο'υ ιχιοιυ
耐傷付き性 優 優 優 優 優 優 優 優 優
^s0081l
[例 IV] (蛍光増白剤を含有する成形体の例)
スチレン系共重合体 (A)の製造
[0082] スチレン系共重合体 (A)の製造
例 IIのスチレン系共重合体 (A)と同様に実施し、スチレン系共重合体 (A— 1)〜 (A
-4)を得た。得られたスチレン系共重合体の組成を表 IV— 1に示す。
[0083] 未溶融化合物として、例 1 (表 1- 2)の未溶融化合物 B、 C、 D、(Ε- 1)〜(Ε—4)を 使用した。
着色剤 (F)としては、いわゆる蛍光増白剤である 2, 5 チォフェンジィル(5 t— ブチルー 1, 3 べンゾキサゾール)(チバスペシャルティケミカルズ社製ュビテックス OB) (F— 1)、無機顔料 DAYGRO社製 ZQ— 19 (F— 2)および榭脂着色剤の三菱 化学社製ダイァレジン BLUE J (F— 3)を用 、た。
[0084] スチレン系共重合体として (A— 1)〜 (A— 4)、未溶融化合物として B、 C、 D、(E— 1)〜(E— 4)、ヒンダードアミン系化合物としてビス(2, 2, 6, 6—テトラメチル一 4— ピペリジル)セバケート、ベンゾトリアゾール系化合物として 2—(2H—べンゾトリァゾ 一ルー 2 ィル) 4, 6 ジー t ペンチルフエノール及び着色剤として(F 1)〜( F— 3)を表 IV— 2〜IV— 3に示す配合比にて予備混合した。次いで、 40mm径の単 軸押出し機にて、温度 240°C、スクリュー回転数 lOOrpmにて混練とペレツトイ匕を行つ て表 IV— 2〜IV— 3に示したスチレン系榭脂組成物 1〜20のペレットを得た。
[0085] [例 IV— 1〜IV— 7、例 IV— 9〜IV— 23]
スチレン系榭脂組成物 1〜20を用いて、 9オンス'インラインスクリュー射出成形機( 住友重機械工業株式会社製)にて、シリンダー温度 230°Cで射出成形し寸法 150m m X 150mm X O. 5mm厚、 150mm X 150mm X 2mm厚、 150 X 150 X 10mm厚 の成形体を得た。
[0086] [例 IV— 8]
スチレン系榭脂組成物 3を用いて、 Tダイ方式の押出機にてシートを作製した。尚、 押出機は 65mm φのフルフライトスクリューの単軸押出機を使用した。シート化にお ける各シリンダー温度は 230°Cにて運転、成形した。
[0087] 得られた成形体及びシートの光学特性、耐光性、寸法安定性 (吸水反り)を評価し
、表 IV—4 IV—6に示した。
例 IV (蛍光増白剤を含有する成形体の例)においては、曇り度 99%以上、全光線 透過率 68%以上、拡散率 20%以上、 b値 0. 3以下であると、光学特性が良好である と判断できる。耐光性は色差 Δ Ε値が 1未満、寸法安定性は吸水反りが lmm以下で ある場合、優れていると判断できる。
例 IV— 1 IV— 8は、これらの特性を全て併せ持つ特に好ましい実施例である。 例 IV— 9 IV— 12 IV— 22 IV— 23はその他の実施例である。
例 IV—13 IV— 21は比較例である。
[0088] [表 20]
[0089] [表 21]
表
配合
s009 ベンゾ卜
スチレン スチレン スチレン スチレン ヒンダ一
リアゾー
系共重合 系共重合 系共重^ ドアミン 未溶融化合物 着色剤 体 A— 1 体 A— 2 体 A— 3 体 A - 4 ル系化合
系化合物
物
スチレン系樹脂組成物名 質量部 質量部 質量部 質 S部 種類 質量部 種類 質量部 樹脂 1 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E - 1 3 F— 1 0. 0001 樹脂 2 ― 100 — 0. 3 0. 3 E一 1 3 F— 1 0. 001 樹脂 3 ― 100 一 0. 3 0. 3 E - 1 3 F— 1 0. 01 樹脂 4 ― 100 一- 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 0. 1 樹脂 5 — ― 100 — 0. 3 0. 3 E - 1 3 F— 1 1 樹脂 6 100 0. 3 0. 3 E— 1 3 F - 2 0. 01 樹脂 7 ― ― 100 — 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 3 0. 01 樹脂 8 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E - 1 0. 5 F— 1 0. 01 樹脂 9 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E— 1 13 F— 1 0. 01 樹脂 1 0 ― ― 100 ― 0. 05 0. 05 E - 1 3 F— 1 0. 01 樹脂 1 1 — ― 100 — 3 3 E - 1 3 F— 1 0. 01 樹脂 1 2 ― 100 ― 0. 3 0. 3 E - 2 3 F— 1 0. 01
表 IV— 3 ¾00912 配合
ベンゾト
スチレン スチレン スチレン スチレン ヒンダ一
リアゾー
系共重合 系共重合 系共重合 系共重^ ドアミン 未溶融化合物 着色剤 体 A— 1 ル系化合
体 A— 2 体 A— 3 体 A— 4 系化合物
物
スチレン系樹脂組成物名 質量部 質量部 質量部 質量部 質量部 質量部 種類 質量部 種類 質量部 樹脂 1 3 ― ― 100 —— 0. 3 0. 3 E - 3 3 F— 1 0. 01 樹脂 1 4 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 E 4 3 F 1 0. 01 樹脂 1 5 ― 一 100 ― 0. 3 0. 3 B 3 F— 1 0. 01 樹脂 1 6 ― 100 0. 3 0. 3 C 3 F— 1 0. 01 樹脂 1 7 ― ― 100 ― 0. 3 0. 3 D 3 F— 1 0. 01 樹脂 1 8 100 ― —— 0. 3 0. 3 E— 1 3 F— 1 0. 01 樹脂 1 9 ― 100 — ― 0. 3 0. 3 E - 1 3 F— 1 0. 01 樹脂 2 0 ― ― ― 100 0. 3 0. 3 E— 1 3 F 1 0. 01
表 4
例 例 例 例 例 例 例 1 3 4 5 6 7 8 使用材料名 樹脂 2 樹脂 3 樹脂 4 樹脂 13 樹脂 16 樹脂 19 樹脂 20 樹脂 3 成形体
厚み 2 9 2 2 2 2 2 2 全光線透過率(¾) 71. 5 12. Ί 73. 2 74. 5 70. 2 74. 8 68 72. 6 曇り度は) 99. 2 99. 3 99. 3 99. 1 99. 3 99. 1 99. 3 99. 3 光学特性
拡散率は) 24. 2 23. 4 22. 8 22. 1 24. 9 21. 9 27. 2 23. 3 b値 0. 2 0. 1 0 0. 1 0. 1 0. 1 0. 1 0. 1 耐光 1 色差 Δ Ε 0. 6 0. 6 0. 8 0. 7 0. 7 0. 7 0. 9 0. 6 寸法安定性 吸水反り 0. 32 0. 32 0. 32 0. 32 0. 32 0. 67 0. 22 0. 32
例 例 例 例 例 例 例 1 0 1 1 1 2 1 3 1 5 1 6 1 7 使用材料名 樹脂 1 樹脂 5 樹脂 6 樹脂 7 樹脂 8 樹脂 9 樹脂 10 樹脂 1 1 樹脂 12 成形体
厚み 2 2 2 2 2 2 2 2 全光線透過率 (¾) 67. 5 73. 8 67. 4 65. 5 85. 5 62. 4 72. 1 71. 2 75. 4 曇り度 (%) 99. 2 99. 3 99. 2 99. 3 96. 2 99. 4 99. 1 99. 2 98. 3 光学特性
拡散率 (%) 27. 5 21. 9 27. 6 29. 2 16. 2 30. 6 23. 8 24. 4 21. 4 b値 0. 4 -0. 1 -0. 3 -0. 2 0. 1 0. 1 0. 1 1. 1 0. 1 耐光 1 色差 Δ Ε 0. 5 1. 1 0. 5 0. 8 0. 6 0. 6 1. a 0. 3 0. 7 寸法安定性 吸水反り (ran) 0. 32 0. 32 0. 31 0. 33 0. 33 0. 33 0. 33 0. 32 0. 33
i 1—
スチレン系榭脂組成物 1 24を用いて、 9オンス'インラインスクリュー射出成形機( 新潟鉄工所社製)にて、シリンダー温度 230°Cで射出成形し寸法 150mm X 150m m X O. 5mm厚、 150mm X 150mm X 2mm厚、 150 X 150 X 10mm厚の成形体 を得た。
得られた成形体の耐光性、光学特性、寸法安定性 (吸水反り)を評価し、表 V-4 V- 7に示した。
曇り度 99%以上、全光線透過率 67%以上、拡散率 20%以上、耐光性は色差 Δ Ε 値が 1未満である場合、光学特性が良好と判断できる。また優れた寸法安定性を発 現するには吸水反りが lmm以下、優れた帯電防止性を発現するには表面固有抵抗
値が 1 X 10" Ω以下であることが必要である。
[0095] [例 V-27]
スチレン系榭脂組成物 6を用いて、 Τダイ方式の押出機にてシートを作成した。尚、 押出機は 6樹組成脂5mm φのフルフライトスクリューの単軸押出機を使用した。シート化にお 率折屈ノチレ MMAンス
ける各シリンダー) (質量比温度は 230°Cにて運転、成形した。得られた押出しシートの光学特 重合共体系チレ A 1ンス—
性、耐光性、吸水反りのデータを表 V— 5に示した。
重合体系共チレ A 2ンス—
例¥—1〜¥—10、 V—重合体系共チ 3レ Αンス2— 7は、これらの特性を全て併せ持つ特に好ましい実施例 重体系共合チ 4レ Aンス—
である。
例¥—11〜¥—13、 V—23〜V—26はその他の実施例である。例 V—14〜V—2 2は比較例である。
[0096] [表 26]
cn
00 σ>
σ> 寸 o
寸 \
\ \ \ o
CM t o
O ο
CM 00
表 V- 2
配合
ベンゾ卜
スチレン スチレン スチレン スチレン ヒンダ一
アゾー
系共重合 系共重合 系共重合 系共重合 ドアミン リ 未溶融化合物 界面活性剤 着色剤 体 A— 1 体 A— 2 体 A— 3 体 A—4 ル系化合
系化合物
物
スチレン系樹脂組成物名 質量部 質量部 質量部 質量部 質量部 質量部 種類 質量部 種類 質量部 種類 質量部 樹脂 1 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E 1 3.0 - ― ― ― 樹脂 2 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E— 1 3.0 F- 1 0.1 ― ― 樹脂 3 ― - 100 ― 0.3 0.3 E - 1 3.0 F— 1 2.0 ― ― 樹脂 4 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E - 1 3.0 F— 1 5.0 ― ― 樹脂 5 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E - 1 3.0 F— 2 0.1 ― ― 樹脂 6 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E - 1 3.0 F— 2 2.0 ― ― 樹脂 7 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E— 1 3.0 F- 2 5.0 ― ― 樹脂 8 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E - 1 0.5 F— 2 2.0 ― ― 樹脂 9 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E - 1 13.0 F— 2 2.0 ― ― 樹脂 10 一 ― 100 ― 0.3 0.3 E- 2 3.0 F— 2 2.0 ― ― 樹脂 1 1 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E- 3 3.0 F-2 2.0 ― ― 樹脂 12 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E-4 3.0 F— 2 2.0 ― ― 樹脂 13 ― ― 100 一 0.3 0.3 B 3.0 F— 2 2.0 ― 一 樹脂 14 ― ― 100 ― 0.3 0.3 C 3.0 F- 2 2.0 ' ― ― 樹脂 15 ― ― 100 ― 0.3 0.3 D 3.0 F-2 2.0 ― ―
表 V - 3
合
ベンゾ卜
スチレン スチレン スチレン スチレン ヒンダ一 リアゾー
系共重合 系共重合 系共重合 系共重合 ドアミン 未溶融化合物 界面活性剤 着色剤
ル系化合
体 A— 1 体 A— 2 体 A— 2 体 A— 3 系化合物
物
スチレン系樹脂組成物名 質量部 質量部 質量部 質量部 質量部 質量部 種類 質量部 種類 質量部 種類 質量部
樹脂 16 ― ― 100 ― 0.05 0.05 E - 1 3.0 F-2 2.0 ― ― 樹脂 17 ― ― 100 ― 3 3 E— 1 3.0 F- 2 2.0 ― ― 樹脂 18 100 ― ― ― 0.3 0.3 E— 1 3.0 F— 2 2.0 ― ― 樹脂 19 ― 100 ― ― 0.3 0.3 E— 1 3.0 F- 2 2.0 一 ― 樹脂 20 一 ― ― 100 0.3 0.3 E— 1 3.0 F— 2 2.0 ― ― 樹脂 21 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E— 1 3.0 F— 2 2.0 G - 1 0.01 樹脂 22 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E— 1 3.0 F— 2 2.0 G - 1 0.1 樹脂 23 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E - 1 3.0 F- 2 2.0 G - 1 1
樹脂 24 ― ― 100 ― 0.3 0.3 E— 1 3.0 F— 2 2.0 G-2 0.01
280098
表 V - 4
例 1 例 2 例 3 例 4 例 5 例 6 例 7 例 8 星 使用樹脂 樹脂 2 樹脂 3 樹脂 5 樹脂 6 樹脂 11 樹脂 14 樹脂 19 樹脂 20
SS03
成形体厚み (mm) 2 2 2 2 2 2 2 2
全光線透過率は) 73.6 72.9 74.5 73.4 69.2 67.3 77.1 69.8 光学特 曇り度 (¾) 99.1 99.1 99.1 99.1 99.3 99.4 99.0 99.3 性 拡散率は) 23.1 23.9 22.6 23.5 28.1 30.8 20.1 27.4
b値 0.3 0.6 0.2 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 耐光性 色差 ΔΕ 0.2 0.3 0.2 0.3 0.3 0.3 0.2 0.6 寸法安定性 吸水反り (mm) 0.32 0.35 0.30 0.32 0.32 0.35 0.75 0.10 带電防止性 表面固有抵抗 (Ω) 1X 1012 1X 10" 1X 1012 1X 1011 1X 10" 1X 10" 1X 10" 1X 10"
S¾S0092
表 V-5
例 9 例 10 例 27 使用樹脂 樹脂 21 樹脂 22 樹脂 6 成形体厚み (mm) 2 2 2 全光線透過率 (《 74.1 76.7 73.5 光学特 曇り度は) 99.1 99.4 99.1 性 拡散率 (《 22.8 20.6 23.3 b値 0.1 - 0.4 0.5 耐光性 色差 ΔΕ 0.5 0.9 0.3 寸法安定性 吸水反り (mm) 0.32 0.29 0.36 帯電防止性 表面固有抵抗 (Ω) 1X 10" 1X 10" 1X 10"0101
例 11 例 12 例 13 例 14 例 15 例 16 例 17 例 18 使用樹脂 樹脂 1 樹脂 4 樹脂 7 樹脂 8 樹脂 9 樹脂 10 樹脂 12 樹脂 13 成形体厚み (mm) 2 2 2 2 2 2 2 2 全光線透過率は) 74.8 72.3 73.0 85.3 61.2 65.8 78.5 58.9 光学特 曇り度は) 99.1 99.1 99.1 96.1 99.7 99.5 98.7 99.8 性 拡散率は) 22.3 24.4 23.7 12.0 32.6 31.1 19.6 34.5 b値 0.1 1.2 1.0 0.6 0.4 0.4 0.6 0.5 耐光性 色差 ΔΕ 0.1 0.5 0.5 0.3 0.3 0.3 0.3 0.5 寸法安定性 吸水反り (mm) 0.33 0.35 0.35 0.33 0.32 0.33 0.35 0.30 帯電防止性 表面固有抵抗 (Ω) 1X1016 1X1010 1X1010 1X10" 1X10" 1X10" 1X1011 1X10"
am oo
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#1 なお、実施例における成形体の各物性値の測定方法は以下の通りである。
(1)全光線透過率、曇り度: ASTM D— 1003に準じて、曰本電色工業社製 HAZE メーター(NDH— 2000)を用いて測定した。
(2)拡散率:日本電色工業社製変角光度計 (GC5000L)を用いて、受光角 0° の光 線透過率 I、受光角 70° 光線透過率 I を測定し、次式により算出した。
0 70
拡散率(%) = (1 /D x ioo
(3)耐光性:東洋精機製作所社製キセノンウエザーメーター、アトラス CI65Aを用い て成形体に 400Hr光照射し、照射前後の色差 ΔΕを測定した。 日本電色社製色差 計(∑— 80)を用いて、 L, a, bを測定し、耐光性評価の色差 ΔΕを次式により求めた
E= ( (L-L ') 2+ (a-a' ) 2+ (b-b ') 2) 1/2
但し、 L, a, bは、耐光性評価前の色相、 L ', a' , b 'は、耐光性評価後(400Hr照射 後)の色相である。
(4)黄色度:日本電色社製色差計(∑— 80)を用いて、 L, a, bを測定し、黄色度の 尺度として b値を示した。
(5)吸湿性:得られた成形体を 50°C、湿度 80%の雰囲気下に 7日間放置後の変形 量をスケールで測定した。吸湿性は変形量 lmm以下を良好とした。
(6)寸法安定性 (吸水反り):成形体が射出成形体である場合は、その成形体を、押 出し成形体である場合は、 150mm X I 50mmに切削した成形体を、 50°C、湿度 80 %の雰囲気下に 7日間放置した。この状態に放置した後、水平面に置いた成形体の 四隅の水平面力もの距離をノギスで測定し、その 4点の平均値を求め吸水反りの値と し、この値を寸法安定性の尺度とした。
(7)帯電防止性:成形体を JIS K—6911に準拠して温度 23°C、湿度 50%RHで 24 時間調湿したものの表面固有抵抗値を、 KAWAGUCHI社製表面固有抵抗測定機 (R503)を用いて測定し、この値を帯電防止性の尺度とした。
(8)耐傷付き性:同種材の成形体を 2枚重ね、底面積 10cm2で 300gの荷重をかけた 状態で、上方の成形体を lcm幅に 1分間に 60回の速度で 60回振動させた後の表面 を目視で観察した。傷が全く認められないものを「優」、殆ど認められないものを「良」
、明らかに傷が認められるものを「不良」と判断した。
成形体以外の評価は以下の通り行った。
(9)屈折率:未溶融化合物については、アッベ式屈折計にて波長 589nm、 23°Cの 雰囲気下にて測定した。また、スチレン系共重合体については、デジタル屈折率計( ATAGO社製 RX— 2000)を用いて、接触液としてヨウ化カリウム飽和水溶液を使用 して、温度 25°Cで測定した。
( 10)スチレン系共重合体の榭脂組成:スチレン系共重合体を重クロ口ホルムに溶解 して 2%溶液に調製して測定資料として、 FT— NMR (日本電子社製 FX— 90Q型) を用いて C13測定し、スチレンとメチルメタタリレートのピーク面積より算出した。
[0104] [例 V] (界面活性剤を使用する成形体の例)
スチレン系共重合体 (A)の製造
スチレン 20%、メチルメタタリレート 80%で構成する単量体溶液を用いた以外は例 I のスチレン系共重合体 (A)の製造と同様に実施し、スチレン系共重合体 (A— 1)を 得た。
スチレン 55%、メチルメタタリレート 45%で構成する単量体溶液を用いた以外は、 スチレン系共重合体 (A—1)と同様に実施しスチレン系共重合体 (A— 2)を得た。 スチレン 80%、メチルメタタリレート 20%で構成する単量体溶液を用いた以外は、 スチレン系共重合体 (A—1)と同様に実施しスチレン系共重合体 (A— 3)を得た。 スチレン 100%で構成する単量体溶液を用いた以外は、スチレン系共重合体 (A— 1)と同様に実施しスチレン系共重合体 (A— 4)を得た。
[0105] 界面活性剤としては、ァニオン系界面活性剤であるドデシルスルホン酸ナトリウム及 び非アミンノ-オン系界面活性剤であるグリセリンステアリン酸ジエステルを併用する 場合を F— 1とした。なお、配合比率は、ドデシルスルホン酸ナトリウム/グリセリンス テアリン酸ジエステル = 10Z90 (質量部比)とした。また、カチオン系界面活性剤で ある Ν ヒドロキシェチル Ν— ( 2—ヒドロキシアルキル)アミンを使用する場合を F 2とした。
[0106] 着色剤(G)はいわゆる蛍光増白剤である 2, 5 チォフェンジィル(5 t—ブチル — 1, 3 ベンゾキサゾール)(チバスペシャルティケミカルズ社製ュビテックス OB)を( G—l)、有機染料である三菱ィ匕学社製ダイァレジン BLUE Jを (G— 2)として用いた
[0107] スチレン系共重合体 (Α—1)〜(Α—4)、架橋ビーズ B、 C、 D、(Ε—1)〜(Ε—4) 、ヒンダードアミン系化合物としてビス(2, 2, 6, 6—テトラメチルー 4ーピペリジル)セ バケート、ベンゾトリアゾール系化合物として 2— (2H—ベンゾトリアゾール—2—ィル )ー4, 6 ジ t—ペンチルフエノール、界面活性剤として (F 1)、(F—2)及び着
色剤として(G— 1)、 (G— 2)を表 V- 2〜V- 3に示す配合比にて混合し、 40mm径の 単軸押出し機にて、温度 240°C、スクリュー回転数 lOOrpmにて混練、ペレット化を 行い、表 V-2〜V-3に示したスチレン系榭脂組成物 1〜24のペレットを得た。
産業上の利用可能性
本発明のスチレン系榭脂組成物カゝらなる成形体は、フルネルレンズやレンチキユラ 一レンズ、拡散板等の光学用途に好適に用いることができる。 なお、 2004年 12月 22日に出願された日本特許出願 2004— 371647号、 2005 年 3月 24曰に出願された曰本特許出願 2005— 085553号、 2005年 3月 24曰に出 願された日本特許出願 2005— 085554号及び 2005年 3月 24日に出願された日本 特許出願 2005— 085547号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内 容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。