JPWO2008010553A1 - スチレン系樹脂組成物および成形体 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物および成形体 Download PDF

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Abstract

寸法安定性、耐光性、光学特性、熱安定性に優れる成形体が得られる樹脂組成物と、その樹脂組成物の成形体を提供することを課題とする。スチレン系単量体単位90〜99質量%及び(メタ)アクリル酸系単量体単位10〜1質量%からなるスチレン系共重合体100質量部に対して、そのスチレン系共重合体との屈折率差が0.05〜0.15で平均粒子径が2〜10μmの未溶融化合物を1〜10質量部若しくは粒子径1〜10μmのポリオルガノシロキサン架橋ビーズを0.5〜2.5質量部と、ヒンダードアミン系化合物を0.1〜2質量部と、ベンゾトリアゾール系化合物を0.1〜2質量部とを含有してなるスチレン系樹脂組成物。

Description

本発明は、スチレン系樹脂組成物とそれを用いて成形した成形体に関する。
プロジェクションテレビに用いられる透過型スクリーン等のスクリーンレンズは、それに画像を投影し、画像を表示するものである。このスクリーンレンズは、観察者にとって明るくて視野角が広いことが望まれるため、一般的にレンチキュラーレンズやフレネルレンズ等のレンズ成形体を組み合わされた構成となっている。これらレンズ成形体には、透明性、耐光性、耐傷付き性、成形加工性等に優れたメタクリル樹脂が広く使用され、それらの成形体は、一般的にプレス成形、押出し成形、キャスト成形、射出成形等により成形されている。
このようなスクリーンレンズに使用されるメタクリル樹脂は吸水率が高いため、それからなる成形体は吸水により寸法変化し易い。その問題を解決するために、芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、及び多官能性不飽和単量体の混合物にスチレン−ジエン系共重合体を溶存させて重合した樹脂を用いてフレネルレンズを得る方法が開示されている(特許文献1参照)。
また、液晶TVの拡散板の成形材料にもメタクリル樹脂が使用されるが、これについても同じ問題を有していた。
特開平5−341101号公報
本発明は、寸法安定性、耐光性、光学特性、熱安定性、輝度に優れる成形体が得られる樹脂組成物と、その樹脂組成物の成形体を提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討をした結果、スチレン系単量体単位及びメタクリル酸単量体単位を主成分とする共重合体と、特定の未溶融化合物もしくはポリオルガノシロキサン架橋ビーズと、特定の耐光剤とを含有するスチレン系樹脂組成物を射出成形または押出し成形することにより、寸法安定性・耐光性・光拡散性・熱安定性の優れた成形体が得られることを見出し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は以下の要旨を有する。
1.スチレン系単量体単位90〜99質量%及び(メタ)アクリル酸系単量体単位10〜1質量%からなるスチレン系共重合体100質量部に対して、そのスチレン系共重合体との屈折率差が0.05〜0.15で平均粒子径が2〜10μmの未溶融化合物を1〜10質量部、若しくは平均粒子径1〜10μmのポリオルガノシロキサン架橋ビーズを0.5〜2.5質量部と、ヒンダードアミン系化合物を0.1〜2質量部と、ベンゾトリアゾール系化合物を0.1〜2質量部とを含有してなるスチレン系樹脂組成物。
2.未溶融化合物が単量体単位として(メタ)アクリル酸エステル系単量体を含む架橋共重合体である上記1に記載のスチレン系樹脂組成物。
3.未溶融化合物が単量体単位としてメタクリル酸メチル及びアクリル酸n−ブチルを含む架橋重合体である上記1に記載のスチレン系樹脂組成物。
4.ヒンダードアミン系化合物が、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートである上記1〜3のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂組成物。
5.ベンゾトリアゾール系化合物が、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノールである上記1〜4のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂組成物。
6.スチレン系共重合体100質量部に対して、さらに、ベンゾキサゾール系化合物を0.0005〜0.5質量部含有する、上記1〜5のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂組成物。
7.ベンゾキサゾール系化合物が、2,5−チオフェンジイル(5−t−ブチル−1,3−ベンゾキサゾール)である、上記6に記載のスチレン系樹脂組成物。
8.スチレン系樹脂組成物が、スチレン系共重合体100質量部に対して、さらに、アミン系界面活性剤、もしくはアニオン系界面活性剤及び非アミンノニオン系界面活性剤を0.1〜3質量部含有する、上記1〜7のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂組成物。
9.アミン系界面活性剤が、N−ヒドロキシエチル−N−(2−ヒドロキシアルキル)アミンである、上記8に記載のスチレン系樹脂組成物。
10.アニオン系界面活性剤及び非アミンノニオン系界面活性剤の配合比が、アニオン系界面活性剤/非アミンノニオン系界面活性剤=0.5/99.5〜15/85(質量比)である上記8に記載のスチレン系樹脂組成物。
11.アニオン系界面活性剤が、炭素数10〜14の有機スルホン酸金属塩であり、非アミンノニオン系界面活性剤が、グリセリン脂肪酸エステルである上記8又は10に記載のスチレン系樹脂組成物。
12.上記1〜11のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂組成物からなる成形体であって、その厚みが1〜7mmである成形体。
13.成形体が、射出成形体である上記12に記載の成形体。
14.成形体が、押出し成形体である上記12に記載の成形体。
15.上記12〜14のいずれか一項に記載の成形体を用いた光拡散シート。
本発明のスチレン系樹脂組成物からなる成形体は、光拡散性、寸法安定性、耐光性、熱安定性、輝度に優れている。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるスチレン系単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン等が挙げられるが、好ましくはスチレンである。
本発明に用いられる(メタ)アクリル酸系単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸等が挙げられるが、好ましくはメタクリル酸である。
スチレン系共重合体は、スチレン系単量体単位90〜99質量%、好ましくは91〜97質量%及び(メタ)アクリル酸系単量体単位10〜1質量%、好ましくは9〜3質量%からなる。スチレン系単量体単位が99質量%を超えると得られる成形体の熱安定性が低下する場合があり、90質量%未満では吸湿により成形体が変形する場合がある。
スチレン系共重合体は、上記のスチレン系単量体及び(メタ)アクリル酸系単量体の他に、これらと共重合可能なビニル系単量体を含んでもよく、その量はスチレン系単量体とメタクリル酸エステル単量体の合計量100質量部に対して、10質量部以下が好ましい。この共重合可能なビニル系単量体としては、例えば、アクリロニトリルやメタクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体;アクリル酸、無水マレイン酸、マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸等の不飽和カルボン酸単量体;マレイミド、N−メチルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド単量体等が挙げられる。これらは、単独で使用してもよく、また2種類以上を併用してもよい。
本発明のスチレン系樹脂組成物は、下記のような未溶融化合物を、スチレン系共重合体100質量部に対して1〜10質量部、好ましくは2〜9質量部含有することが必要である。未溶融化合物の含有量が1質量部未満では、曇り度や拡散率が小さくなり光拡散性が低下し、10質量部を超えると全光線透過率が低下する。
未溶融化合物としては、特に限定されるものではないが、単量体単位として(メタ)アクリル酸エステル系単量体を含む架橋共重合体、具体的には、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸n−ブチル等の単量体を含む架橋共重合体が挙げられるが、好ましくはメタクリル酸メチルを含む架橋共重合体又はメタクリル酸メチル及びアクリル酸n−ブチルを含む架橋共重合体である。
未溶融化合物は1気圧の雰囲気下で、200℃以上に融点または軟化点を示す化合物が好ましい。融点、軟化点が200℃未満では、スチレン系重合体との溶融混練時、またはスチレン系樹脂組成物の押出し成形・射出成形時に該化合物が溶融しやすく、優れた光学特性を保持することができない場合がある。未溶融化合物は、スチレン系共重合体との屈折率差が0.05〜0.15、好ましくは0.07〜0.13であり、平均粒子径が2〜10μm、好ましくは3〜9μmである。屈折率差が0.05未満では、得られる成形体の曇り度や拡散率が小さくなり光拡散性が低下し、0.15を超えると全光線透過率が低下する。また、平均粒子径が2μm未満では、得られる成形体の全光線透過率が低下し、10μmを超えると曇り度及び光拡散率が低下する。
また、本発明のスチレン系樹脂組成物は、スチレン系共重合体100質量部に対してポリオルガノシロキサン架橋ビーズを0.5〜2.5質量部、好ましくは0.8〜2.2質量部含有するものである。ポリオルガノシロキサン架橋ビーズの含有量が0.5質量部未満では曇り度や拡散率が小さくなり光拡散性が低下し、2.5質量部を超えると全光線透過率が低下する。
なお、未溶融化合物及びポリオルガノシロキサン架橋ビーズの平均粒子径は、コールター・マルチサイザー(ベックマン・コールター社製)を用いて測定して得られる値である。測定はレーザー回折光散乱法により行い、溶媒には水を用い、1分間、ホモジナイザーを用いて200Wの出力をかけて試料を分散させ、PIDS(Polarization Intensity Differential Scattering)濃度を45〜55%に調整、水の屈折率を1.33として測定を行い、体積分布より算出したものを平均粒子径とした。
本発明のスチレン系樹脂組成物は、スチレン系共重合体100質量部に対してヒンダードアミン系化合物0.1〜2質量部、好ましくは0.2〜1.2質量部、ベンゾトリアゾール系化合物0.1〜2質量部、好ましくは0.2〜1.2質量部を含有する必要がある。
ヒンダードアミン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物が0.1質量部未満では、耐光性が十分ではなく、2質量部を超えると、得られる光拡散シートの黄色度が強く好ましくない。
ヒンダードアミン系化合物は、アミン系の光安定性向上剤であって、例えば、デカンニ酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステル、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドリキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、メチル1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート等が挙げられ、それらを単独で用いてもよく、また2種類以上を併用してもよい。
また、ベンゾトリアゾール系化合物は、紫外線吸収剤であって、例えば、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル]−6−(t−ブチル)フェノール、2,4−ジ−t−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−t−ペンチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール等が挙げられ、それらを単独で用いてもよく、また2種類以上を併用してもよい。
本発明においては、さらに、樹脂組成物中に着色剤であっていわゆる蛍光増白剤であるベンゾキサゾール系化合物をスチレン系共重合体100質量部に対して好ましくは0.0005〜0.5質量部、さらに好ましくは0.0008〜0.2質量部含有することが望ましい。ベンゾキサゾール系化合物含有量が0.0005質量部以上であると、0.0005質量部未満と比べて、得られるシートの黄色度が低減され、外観がより改善されるとともに、得られるシートの全光線透過率が上がる傾向があり好ましい。0.5質量部以下では、0.5質量部を超える場合と比較して、得られる多層シートの耐光性がより向上するため好ましい。
ベンゾキサゾール系化合物としては、例えば、2,5−チオフェンジイル(5−t−ブチル−1,3−ベンゾキサゾール)、2,5−チオフェンジイル(5−t−ブチル−1,3−ベンゾキサゾール)10%とジシクロヘキシルフタレート90%の混合物、4,4‘−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン等が挙げられ、これらを単独で用いてもよく、またはこれらを併用してもよい。
本発明のシートに防塵のため帯電防止性能を付与したい場合は、さらに、アミン系界面活性剤、もしくはアニオン系界面活性剤及び非アミンノニオン系界面活性剤をスチレン系共重合体100質量部に対して0.1〜3質量部含有することが好ましく、0.1〜2.5質量部含有することがさらに好ましい。アミン系界面活性剤、もしくはアニオン系界面活性剤及び非アミンノニオン系界面活性剤が0.1質量部以上であると、0.1質量部未満と比べて十分な帯電防止効果を得ることができる。3質量部を超えると、3質量部以下の場合と比べて得られるシートが変色する可能性がある。
アミン系界面活性剤としては、例えば、アルキルジエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミド、N−ヒドロキシエチル−N−(2−ヒドロキシアルキル)アミンなどが挙げられ、それらを単独で用いてもよく、また2種類以上を併用してもよい。
アニオン系界面活性剤としては、有機スルホン酸金属塩が挙げられ、具体的には、例えば、アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホン酸リチウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸リチウム等である。この中でもアルキルスルホン酸ナトリウムが好適に使用される。更に好ましくは、炭素数10〜14のアルキルスルホン酸ナトリウムである。これらは単独で使用してもよく、また2種類以上を併用してもよい。
非アミンノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。その中でもグリセリン脂肪酸エステルが好適に用いられる。これらは単独で使用してもよく、また2種類以上を併用してもよい。
上記したアニオン系界面活性剤と非アミンノニオン系界面活性剤を併用する場合は、アニオン系界面活性剤/非アミンノニオン系界面活性剤が0.5/99.5〜15/85(質量比)、好ましくは5/95〜12/88(質量比)の割合で用いると、優れた帯電防止性能が得られる。
本発明のスチレン系共重合体の製造方法に特に制限はないが、塊状重合法、懸濁重合法、溶液重合法、乳化重合法を好適に採用できる。
未溶融化合物又はポリオルガノシロキサン架橋ビーズの配合方法に特に制限はなく、スチレン系共重合体の重合前、重合途中、重合後に配合する方法、スチレン系共重合体との混合により配合する方法等がある。
スチレン系共重合体をペレット化した後に、それと未溶融化合物又はポリオルガノシロキサン架橋ビーズを溶融混合する場合も、その混合方法に特に制限はなく、例えば、ヘンシェルミキサーやタンブラーミキサー等の公知の混合装置にて予備混合した後、単軸押出機または二軸押出機等の押出機を用いて溶融混練を行うことにより、均一に混合することができる。
また、スチレン系共重合体に未溶融化合物又はポリオルガノシロキサン架橋ビーズを高濃度に混合した高濃度混合物を作製しておき、射出/押出し成形時に、この高濃度混合物とスチレン系共重合体をドライブレンドし、未溶融化合物又はポリオルガノシロキサン架橋ビーズの含有量が規定の濃度となるようにしたものを原料に用いてもよい。
本発明のスチレン系樹脂組成物には、必要に応じて添加剤を配合することができる。例えば、流動性や離型性を向上させるために、可塑剤、滑剤、シリコンオイル等を配合することができる。また、さらに熱安定性を向上させるため、熱安定剤を配合することができる。
本発明における成形体の厚みは1〜7mm、好ましくは1.3〜4mmである。1mm未満や7mmを超えると、優れた光拡散性が得られない場合がある。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定して解釈されるものではない。
スチレン系共重合体の製造
製造に用いた槽は、容積約5Lの第1完全混合槽と約15Lの第2完全混合槽を直列に接続し、さらに予熱器を付した第1脱揮槽と第2脱揮槽を2基直列に接続して構成した。参考例で得られた4−t−ブチルカテコールが0.1ppm含まれるスチレン85質量%、メタクリル酸15質量%で構成する単量体溶液100質量部に対し、エチルベンゼン15質量部、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート0.01質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.2質量部を混合し原料溶液とした。この原料溶液を毎時6.0kgで135℃に制御した第1完全混合槽に供給した。第1完全混合槽出口での転化率は28質量%であった。次に第1完全混合槽より連続的に抜き出し、135℃に制御した第2完全混合槽に供給した。第2完全混合槽出口での転化率は63質量%であった。次に第2完全混合槽より連続的に抜き出し、予熱器で加温し、67kPa、160℃に制御した第1脱揮槽に導入した。さらに第1脱揮槽より連続的に抜き出し、予熱器で加温し、1.3kPa、230℃に制御した第2脱揮槽に導入し単量体を除去した。これをストランド状に押出し切断することによりペレット形状のスチレン系共重合体(A−1)を得た。
スチレン92質量%、メタクリル酸8質量%で構成する単量体溶液を用いた以外は、(A−1)と同様に実施し、スチレン系共重合体(A−2)を得た。
スチレン96質量%、メタクリル酸4質量%で構成する単量体溶液を用いた以外は、(A−1)と同様に実施し、スチレン系共重合体(A−3)を得た。
スチレン99.5質量%、メタクリル酸0.5質量%で構成する単量体溶液を用いた以外は、(A−1)と同様に実施し、スチレン系共重合体(A−4)を得た。
未溶融化合物であるポリオルガノシロキサン架橋ビーズ(B)
未溶融化合物としてのポリオルガノシロキサン架橋ビーズは、GE東芝シリコーン社製シリコーンビーズであるトスパール120(平均粒子径2μm、屈折率1.420)(B−1)、トスパール2000B(平均粒子径6μm、屈折率1.420)(B−2)、トスパール3120(平均粒子径12μm、屈折率1.420)(B−3)を使用した。
未溶融化合物であるMMA−nBA共重合架橋ビーズ(C)の製造
攪拌機付きオートクレーブにメタクリル酸メチル20質量部、n−ブチルアクリレート80質量部、架橋剤としてジビニルベンゼン5質量部、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド0.2質量部、懸濁安定剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.001質量部及び第三リン酸カルシウム0.5質量部、純水200質量部を仕込み、温度95℃にて6時間、さらに温度130℃にて2時間重合した。反応終了後、洗浄、脱水、乾燥を行い、架橋ビーズ(C)を得た。架橋ビーズ(C)の平均粒子径は4μm、屈折率は、1.460であった。
未溶融化合物であるスチレン−MMA架橋ビーズ(D)の製造
攪拌機付きオートクレーブにスチレン60質量部、メタクリル酸メチル40質量部、架橋剤としてジビニルベンゼン5質量部、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド0.2質量部、懸濁安定剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.001質量部及び第三リン酸カルシウム0.5質量部、純水200質量部を仕込み、温度95℃にて6時間、さらに温度130℃にて2時間重合した。反応終了後、洗浄、脱水、乾燥を行い、架橋ビーズ(D)を得た。架橋ビーズの平均粒子径は8μm、屈折率は、1.555であった。
未溶融化合物であるPMMA架橋ビーズ(E)の製造
攪拌機付きオートクレーブにメタクリル酸メチル100質量部、架橋剤としてジビニルベンゼン5質量部、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド0.2質量部、懸濁安定剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.001質量部及び第三リン酸カルシウム0.5質量部、純水200質量部を仕込み、温度95℃にて6時間、さらに温度130℃にて2時間重合した。反応終了後、洗浄、脱水、乾燥を行い、架橋ビーズ(E−1)を得た。架橋ビーズの平均粒子径は8μm、屈折率は、1.494であった。
第三リン酸カルシウム1.5質量部を用いた以外はE−1と同様な製法により平均粒子径1μm、屈折率1.494の架橋ビーズ(E−2)を得た。
また、第三リン酸カルシウム1.0質量部を用いた以外はE−1と同様な製法により平均粒子径3μm、屈折率1.494の架橋ビーズ(E−3)を得た。
更に、第三リン酸カルシウム0.2質量部を用いた以外はE−1と同様な製法により平均粒子径13μm、屈折率1.494の架橋ビーズ(E−4)を得た。
着色剤(F)
着色剤として、蛍光増白剤2,5−チオフェンジイル(5−t−ブチル−1,3−ベンゾキサゾール)(チバスペシャルティケミカルズ社製ユビテックスOB)(F−1)、樹脂着色剤であるアンスラキノン系誘導品(三菱化学社製ダイアレジンBLUE J)(F−2)を用いた。
界面活性剤(G)
アミン系界面活性剤として、N−ヒドロキシエチル−N−(2−ヒドロキシアルキル)アミン(ミヨシ油脂社製ダスパー125B)を(G−1)として用いた。アニオン系界面活性剤としてドデシルスルホン酸ナトリウム(G−2)を、非アミン系ノニオン系界面活性剤としてグリセリンステアリン酸ジエステル(G−3)を用いた。
スチレン系共重合体として(A−1)〜(A−4)、未溶融化合物として架橋ビーズB−2、C、D、(E−1)〜(E−4)、ヒンダードアミン系化合物としてビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ベンゾトリアゾール系化合物として2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−t−ペンチルフェノール、着色剤として(F−1)、(F−2)、アミン系界面活性剤としてN−ヒドロキシエチル−N−(2−ヒドロキシアルキル)アミン(G−1)を表1−2〜1−3に示す配合比にて混合し、40mm径の単軸押出し機にて、温度240℃、スクリュー回転数100rpmにて混練、ペレット化を行い、表1−2〜1−3に示したスチレン系樹脂組成物1−1〜1−23のペレットを得た。
実施例1−1〜1−10、比較例1−1〜1−15
スチレン系樹脂組成物1−1〜1−23を用いて、2オンス・インラインスクリュー射出成形機(新潟鉄工所社製)にて、シリンダー温度230℃で射出成形し寸法300mm×300mm×0.5mm厚、300mm×300mm×2mm厚、300×300×10mm厚の成形体を得た。
得られた成形体の光学特性、耐光性、寸法安定性(吸水反り)、帯電防止性(表面固有抵抗値)、熱安定性を評価し、表1−4〜1−6に示した。
また、スチレン系共重合体として(A−1)〜(A−4)、未溶融化合物として架橋ビーズ(B−1)〜(B−3)、C、D、ヒンダードアミン系化合物としてビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ベンゾトリアゾール系化合物として2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−t−ペンチルフェノール、着色剤として(F−1)、(F−2)、界面活性剤として(G−1)〜(G−3)を表2−2〜2−3に示す配合比にて混合し、40mm径の単軸押出し機にて、温度240℃、スクリュー回転数100rpmにて混練、ペレット化を行い、表2−2に示したスチレン系樹脂組成物2−1〜2−23のペレットを得た。
実施例2−1〜2−10、比較例2−1〜2−15
スチレン系樹脂組成物2−1〜2−23を用いて、インラインスクリュー射出成形機(新潟鉄工所社製)にて、シリンダー温度230℃で射出成形し寸法300mm×300mm×0.5mm厚、300mm×300mm×2mm厚、300×300×10mm厚の成形体を得た。
得られた成形体の光学特性、耐光性、寸法安定性(吸水反り)、帯電防止性(表面固有抵抗値)、熱安定性を評価し、表2−3〜2−5に示した。
曇り度99%以上、全光線透過率65%以上、拡散率17%以上、b値1.0以下、輝度3500cm/m以上であると、光学特性が良好であると判断できる。また優れた耐光性を発現するためには色差ΔEが1未満、優れた寸法安定性を発現するには吸水反りが1mm以下、優れた熱安定性を発現するには加熱変形が1mm未満、優れた帯電防止性を発現するには表面固有抵抗値が1012Ω以下であることが必要である。
実施例1−11、2−11
スチレン系樹脂組成物1−1、2−1を用いて、Tダイ方式の押出機にてシートを作製した。尚、押出機は65mmφのフルフライトスクリューの単軸押出機を使用した。シート化における各シリンダー温度は230℃にて運転、成形した。得られた押出しシートの光学特性、耐光性、吸水反り、熱安定性、表面固有抵抗のデータを表1−4、表2−3に示した。
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得られた光拡散シートの各測定方法は以下の通りである。
(1)全光線透過率、曇り度:ASTM D−1003に準じて、日本電色工業社製HAZEメーター(NDH−2000)を用いて測定した。
(2)拡散率:日本電色工業社製変角光度計(GC5000L)を用いて、受光角0°の光線透過率I、受光角70°の光線透過率I70を測定し、次式により算出した。
拡散率(%)=(I70/I)×100
(3)耐光性:東洋精機製作所社製キセノンウエザオメーター、アトラスCI65Aを用いて400時間照射後の色差△Eを測定した。
(4)寸法安定性(吸水反り):180mm×180mmの大きさに切削した光拡散シートを50℃、湿度80%の雰囲気下に7日間放置、放置前後の四隅の変形量をノギスで測定、その平均値を吸水反りの値とし、この値を寸法安定性の尺度とした。
(5)黄色度、色差:日本電色社製色差計(Σ―80)を用いて、L,a,bを測定し、黄色度の尺度としてb値を示した。また耐光性評価の色差△Eは次式により求めた。
△E=((L−L‘)+(a−a’)+(b−b‘)1/2
但し、L,a,bは、耐光性評価前の色相、L‘,a’,b‘は、耐光性評価後(400Hr照射後)の色相である。
(6)加熱変形:300mm×300mmの大きさに切削した光拡散シートを80℃の雰囲気下に7日間放置し、放置後の四隅の変形量をノギスで測定、その平均値を加熱変形の値とし、この値を熱安定性の尺度とした。
(7)帯電防止性:成形体をJIS K−6911に準拠して温度23℃、湿度50%RHで24時間調湿したものの表面固有抵抗値を、KAWAGUCHI社製表面固有抵抗測定機(R503)を用いて測定し、この値を帯電防止性の尺度とした。
(8)輝度:反射シートの上に直径5mm、長さ200mmの冷陰極管9本を20mm間隔で並べ、冷陰極管上5mmのところに180mm×180mmの大きさに切削した光拡散シートを設置し、さらにその上に拡散フィルム、プリズムシート、輝度上昇フィルムを載せた。暗室にて冷陰極管を点灯し、光拡散シートより1000mmの位置で、トプコン社製輝度計(BM−7)を用いて30mm間隔で計36点測定し、その平均値を求めた。
光拡散シート以外の評価は以下のとおり行った。
(9)屈折率:未溶融化合物については、アッベ式屈折計にて波長589nm、23℃の雰囲気下にて測定した。また、スチレン系共重合体については、デジタル屈折率計(ATAGO社製RX−2000)を用いて、接触液としてヨウ化カリウム飽和水溶液を使用して、温度25℃で測定した。
(10)スチレン系共重合体中のメタクリル酸単量体単位含有量の測定:
I.スチレン系共重合体中のメタクリル酸単量体単位と残存メタクリル酸の合計量の測定
1)スチレン系共重合体2gにクロロホルム:エタノール混合溶液(2:1)100mlを加え溶解させる。2)これに指示薬として0.5%フェノールフタレイン・エタノール溶液を加え、更に0.1N水酸化カリウム・エタノール溶液で滴定する。指示薬の色が30秒間消えない時を終点とした。3)空試験としてクロロホルム:エタノール混合溶液(2:1)を100mlとり2)と同様の操作を行った。4)以下の式のよりスチレン系共重合体中のメタクリル酸含有量を求めた。

メタクリル酸含有量(%)=[{(A−B)×M}/(S×1000)]×100
A:1)に要した滴定量 (ml)
B:3)に要した滴定量 (ml)
S:スチレン系共重合体の質量 (g)
M:0.1N水酸化カリウム・エタノール溶液1mlと当量となるメタクリル酸の質量(8.6(mg))

II.スチレン系共重合体中の残存メタクリル酸量の測定
スチレン系共重合体0.5gをクロロホルム10mlに溶解し、N,N−ジメチルホルムアミドを内部標準として測定して、以下のGC測定条件で測定した。
装置名:島津製作所社製 GC14B FID検出器
カラム:ガラスカラム φ3mm×3m
充填剤:ジエチレングリコールサクシネート
キャリヤー:窒素
温度:カラム110℃、注入口180℃

III.Iで測定したスチレン系共重合体中のメタクリル酸単量体単位と残存メタクリル酸の合計量から、IIで測定したスチレン系共重合体中の残存メタクリル酸量を差し引いた値をスチレン系共重合体中のメタクリル酸単量体単位含有量として求めた。但し、スチレン系共重合体中の残存メタクリル酸の測定値が0.1質量%未満のものについては、残存メタクリル酸量を0質量%としてスチレン系共重合体中のメタクリル酸単量体単位含有量を求めた。
(11)スチレン系共重合体の樹脂組成:スチレン系共重合体を重クロロホルムに溶解して2%溶液に調製して測定試料として、FT−NMR(日本電子社製FX−90Q型)を用いて13C−NMRを測定し、スチレンとメチルメタクリレートのピーク面積より算出した。
本発明の多層シートは、寸法安定性、耐光性、光拡散性、帯電防止性、輝度に優れ、特にプロジェクションテレビなどの画面の透過型スクリーン等のスクリーンレンズとして有用である。

なお、2006年7月19日に出願された日本特許出願2006−196516号及び2006年8月1日に出願された日本特許出願2006−209984号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (15)

  1. スチレン系単量体単位90〜99質量%及び(メタ)アクリル酸系単量体単位10〜1質量%からなるスチレン系共重合体100質量部に対して、そのスチレン系共重合体との屈折率差が0.05〜0.15で平均粒子径が2〜10μmの未溶融化合物を1〜10質量部、若しくは平均粒子径1〜10μmのポリオルガノシロキサン架橋ビーズを0.5〜2.5質量部と、ヒンダードアミン系化合物を0.1〜2質量部と、ベンゾトリアゾール系化合物を0.1〜2質量部とを含有してなるスチレン系樹脂組成物。
  2. 未溶融化合物が単量体単位として(メタ)アクリル酸エステル系単量体を含む架橋共重合体である請求項1に記載のスチレン系樹脂組成物。
  3. 未溶融化合物が単量体単位としてメタクリル酸メチル及びアクリル酸n−ブチルを含む架橋重合体である請求項1に記載のスチレン系樹脂組成物。
  4. ヒンダードアミン系化合物が、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートである請求項1〜3のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂組成物。
  5. ベンゾトリアゾール系化合物が、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノールである請求項1〜4のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂組成物。
  6. スチレン系共重合体100質量部に対して、さらに、ベンゾキサゾール系化合物を0.0005〜0.5質量部含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂組成物。
  7. ベンゾキサゾール系化合物が、2,5−チオフェンジイル(5−t−ブチル−1,3−ベンゾキサゾール)である、請求項6に記載のスチレン系樹脂組成物。
  8. スチレン系樹脂組成物が、スチレン系共重合体100質量部に対して、さらに、アミン系界面活性剤、若しくはアニオン系界面活性剤及び非アミンノニオン系界面活性剤を0.1〜3質量部含有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂組成物。
  9. アミン系界面活性剤が、N−ヒドロキシエチル−N−(2−ヒドロキシアルキル)アミンである、請求項8に記載のスチレン系樹脂組成物。
  10. アニオン系界面活性剤及び非アミンノニオン系界面活性剤の配合比が、アニオン系界面活性剤/非アミンノニオン系界面活性剤=0.5/99.5〜15/85(質量比)である請求項8に記載のスチレン系樹脂組成物。
  11. アニオン系界面活性剤が、炭素数10〜14の有機スルホン酸金属塩であり、非アミンノニオン系界面活性剤が、グリセリン脂肪酸エステルである請求項8又は10に記載のスチレン系樹脂組成物。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂組成物からなる成形体であって、その厚みが1〜7mmである成形体。
  13. 成形体が、射出成形体である請求項12に記載の成形体。
  14. 成形体が、押出し成形体である請求項12に記載の成形体。
  15. 請求項12〜14のいずれか一項に記載の成形体を用いた光拡散シート。
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