WO2001028910A1

WO2001028910A1 - Logique de commande d'ascenseur

Info

Publication number: WO2001028910A1
Application number: PCT/JP1999/005853
Authority: WO
Inventors: Shigeki Yamakawa
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 1999-10-22
Filing date: 1999-10-22
Publication date: 2001-04-26
Also published as: US20010002635A1; US6321877B2; CN1250440C; EP1170241A4; DE69932949T3; KR20020006513A; CN1332694A; DE69932949D1; EP1170241B1; EP1170241A1; EP1170241B2; DE69932949T2; KR100440598B1

Description

明細書エレべ—夕の制御装置

技術分野

この発明は、エレべ一夕の制御装置に係り、特に制御盤の配置構成に関するものである。背景技術

図 1 0は例えば日本国特開平 9— 2 6 7 9 7 8号公報に示されたもので、エレベ一夕機械室を必要としないエレべ一夕の制御装置の全体構成を示すブロック図である。すなわち、従来機械室に設置されていた制御盤をかごに搭載し、かごに搭載されていたドア駆動装置と一体ィ匕したものでる。

図 1 0において、 1は昇降路、 2はかご、 3は主ロープ、 4は昇降路 1内に設置されて、ロープ 3を介してかご 2を昇降させる卷上機、 5は卷上機 4を駆動する卷上モータ、 6はかご室内に取り付けられ、かご 2の運転制御および卷上モ一夕 5の駆動制御等を行う制御盤、 7は制御盤 6の外側板に取り付けられ、行先階を登録するためのかご操作盤、 9はかごドア 8を駆動するドアモ一夕、 1 0は乗場において呼びを登録するための乗場釦、 1 1は動力用交流電源、 2 0は動力用交流電源 1 1の受電端子及び中継端子が収められた受電ュニットである。

図示構成において、各機器は、受電ユニット 2 0と卷上モ一夕 5を接続するケ一ブル 2 2、受電ユニット 2 0と制御盤 6を接続するケーブル 2 1、乗場釦 1 0 と受電ュニット 2 0とを接続するケーブル 2 3、ドアモー夕 9と制御盤 6を接続するケ一ブル 1 2により、それぞれ相互に接続されることにより、制御盤 6が各機器を制御することができるよう構成されていて、制御盤 6をかご室内に設けることにより機械室を不要としている。また、かご室内から制御盤 6のメンテナンスが可能であり、据付 ·保守の省力化を図っている。

しかしながら、上記のような機械室を設けない従来のエレべ一夕の制御装置では、かご 2に設置された制御盤 6が卷上モー夕 5を直接駆動するため、動力用交流電源 1 1との接続用ケーブル 2 2およびモ一夕駆動用動力ケーブル 2 1を受電ユニット 2 0とかご 2の間で引き回す必要がある。

特に、昇降行程が長い場合や、かご 2が大容量であり、ケーブルを流れる動力電流が大きくなる場合には以下の問題が出ることが考えられる。すなわち、該動力ケーブルには、かご 2が昇降することから、ほぼ昇降行程分の長さが必要であると共に、耐繰返し屈曲性が要求されるため、コストがかかること、また、巻上モー夕 5をィンバ一夕駆動する場合は、該動力ケーブルに高周波大電流が流れるため、電磁ノイズの発生源となる場合があること等である。

また、制御盤 6をかご 2に搭載するため、かご 2に制御盤 6の質量が増加することになり、特に、つり合いおもりを利用したエレべ一夕では、おもりの質量をその分増加させる必要がある。また、その増加した質量に加えて先に延べたケ一ブル本数の増加に伴ない、かご駆動時の慣性能率が増加し加減速時に必要とするパヮ一も増加してしまうという問題がある。

その解消策として、例えば日本国特開平 1 1— 2 1 0 3 6号公報においては、制御盤の主回路部分と信号制御部とを機能別に 2分割し、前者を卷上機近傍に配置すると共に後者を中間階昇降路内外に配置することが記載されている。これによれば、主回路用のケーブルが削減され、また、かご重量の増加は抑えられる。しかし、この先行技術は、制御盤を、従来から存在した信号制御を行う管理制御盤（第二の制御盤）と駆動制御を行う駆動制御盤（第一の制御盤）とに分割し、従来は、同一機械室或いは第一機械室と第二機械室に分けて据え付けられていたものを、管理制御盤だけ中間階の昇降路の内外に据え付けたものであるに過ぎない（尚、制御盤を昇降路の内外に設置する例は、さらに取り上げないが多々ある）。

また、最近、例えば日本国特開平 9一 2 0 4 7 0号公報には、制御盤を機能毎に分割して制作し、現地に搬入した後に、それらを結合し、また、配線もコネク夕などで接続することが記載されているが、従来の制御盤を切り分けて制作し、現地で結合して組み立て完成させるのに過ぎない。昨今、制御盤の電子化が進み、機能毎にマイクロコンビュ一夕を使用した分散型の制御方式が利用されるようになってきている。また、以前のエレべ一夕の制御盤は、特にリレ一シーケンスなどで制御するものにおいては、制御盤を分割すると、相互に信号をやり取りする為の多くの信号配線が必要となり、分割することは不可能であつたが、マイクロコンビュ一夕化された電子ュニット同志においてもディジ夕ル式の信号伝送方式が発達し、少ない信号線で信号デ一夕のやり取りが可能となってきた。

そこで、この発明は上述した諸般の事情に鑑みてなされたもので、一体型の大きな制御盤を設ける必要がなく、かつ制御盤の設置場所に困らなく、特段の機械室などを準備することなしに各制御対象機器の周辺の空いた場所に設置することが可能となり、機器のレイアウト性が高まり、建物の有効活用を図ることができると共に、制御対象機器に対しローカルな実状を反映したすばやい制御が可能な、制御盤を備えるエレべ一夕の制御装置を提供することを目的とするものである

発明の開示

この発明に係るエレべ一夕の制御装置は、エレべ一夕の各種機器を制御する制御盤を備えたエレべ一夕の制御装置において、上記制御盤を制御機能毎に複数の分割ュニットに分割すると共に、上記各分割ュニットの制御または接続対象とする機器を、当該機器が配設される場所をかなめとして纏めた複数の機器群に分割し、上記機器群の少なくとも一つの機器に関係の深い分割ュニッ卜の一つ若しくは複数からなる分割ュニット群を抽出して制御部を構成し、制御部を当該機器群の近傍に設置したことを特徴とするものである。

また、複数からなる制御部の間を相互に信号のやり取りをする伝送装置をさらに設けたことを特徴とするものである。

また、上記伝送装置は、信号をシリアル伝送することを特徴とするものであるまた、上記分割ユニット群は、卷上機を駆動制御する駆動制御部からなる分割ュニットと、巻上機の回転状態を計測監視する速度監視部からなる分割ュニットと、速度指令のもとに卷上機の回転状況と対比しながら上記駆動制御部を制御する速度制御部からなる分割ュニットとのいずれか一つを含むものであって、上記分割ュニット群を含む制御部を、卷上機の近傍に配置したことを特徴とするものである。

また、エレべ一夕は、巻上機を昇降路内に配設するエレべ一夕であって、上記制御部を卷上機近傍の昇降路内に配設したことを特徴とするものである。

また、上記分割ユニット群は、かご内に設けられたかご操作盤の呼び釦の操作をもとにかご呼びを登録するかご呼び登録部からなる分割ュニットを含むと共に、登録された呼びに対してかごが応答すベき呼びを選んでその呼びに答える呼び選択応答部からなる分割ュニッ卜と、呼びに答えてかごのドアを開閉し走行指令を出す走行管理部と、かごの走行する位置に応じて走行速度の指令を出力す速度指令部と、及びかごのドアを開閉駆動するかごドア制御部とからなる分割ュニッ卜とのいずれか一つを含み、併せて少なくとも二つ以上の分割ュニッ卜からなる分割ユニット群であって、上記分割ユニット群を含む制御部を、かご操作盤の近傍に配置したことを特徴とするものである。

また、かご室を構成する壁面、床面あるいは天井の一部に開放可能な戸口を設け、上記戸口の内部に制御部を格納したことを特徴とするものである。

また、かごに設けられたかご操作盤のかご室内に面する正面板（フエ一スプレ —ト）を開閉可能とし、上記正面板を開いた中に制御部を格納すること特徴とするものである。

また、上記分割ユニット群は、かごに設けられたドアを開閉するドア駆動機を駆動制御するかごドア制御部からなる分割ニニットと、開閉するドアの開閉状態を検出するドア開閉検出器からの信号を受信し監視するドア開閉監視部からなる分割ュニッ卜と、かごの周囲に取り付けられた機器からの信号を受信して監視するかご機器監視部からなる分割ュニットとのいずれか一つを含む分割ュニ一ト群であって、上記分割ュニット群を含む制御部をかごに取り付けたことを特徴とするものである。また、乗場に設けられた乗場操作盤の呼び釦の操作をもとに乗場呼びを登録する乗場呼び登録部からなる分割ュニットと、乗場に設けられた機器あるいは昇降路内に取り付けられた機器からの信号を受信し監視する昇降路 ·乗場機器監視部からなる分割ュニッ卜とのいずれか一つを含む分割ュニット群であって、上記分割ュニット群を含む制御部を、乗場の近傍若しくは昇降路の内部又は外部に配置したことを特徴とするものである。

また、上記分割ユニット群は、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部からなる分割ュニットを含む分割ュニッ卜群であり、上記分割ュニット群を含む制御部を、乗場の近傍に配置したことを特徴とするものである。また、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部のサーキットブレーカに遠隔操作ュニットを取り付けると共に、上記遠隔操作ュニットを遠隔操作する遠隔操作スィツチを乗場に設け、上記遠隔操作スィツチの操作された結果を上記制御部を介して遠隔操作ュニットに伝えることを特徴とするものでめる。

また、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部に電力回路の開閉器を取り付けると共に、上記開閉器を遠隔操作する遠隔操作スィツチを乗場に設け、上記遠隔操作スィツチの操作された結果を上記制御部を介して開閉器に伝えることを特徴とするものである。

また、上記分割ユニットは、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部からなる分割ュニッ卜と、災害感知器の検知した災害信号を受信すると共に上記受電部で受電した電力量を入力し監視する環境監視部からなる分割ュニッ卜と、係員監視盤から入力されるエレべ一夕の操作入力あるいは係員監視盤に報知するエレべ一夕の運転情報を出力したりしてエレべ一夕の運行管理を行う運行監視部からなる分割ュニッ卜と、エレべ一夕を遠隔で監視する保守部門との通信制御を行う遠隔監視部からなる分割ュニットとのいずれか一つを含む分割ユニット群であって、上記分割ユニットを含む制御部を、エレべ一夕の乗場の近傍あるいはエレべ一夕を設置する建物の設備管理室に配置したことを特徴とするものである。また、上記制御部は、昇降路内に設置された一つ以上の分割ユニットからなる制御部であって、かご室の天井部にかご内から開閉可能な出入口を設けて、上記制御部の保守点検を可能にすることを特徴とするものである。

さらに、上記制御部は、かごが最上階に停止した時に上記かご室の天井上部より上方に位置して昇降路内に配設されたことを特徴とするものである。

図面の簡単な説明

図 1は、この発明の実施例 1に係るエレべ一夕の制御盤を制御機能毎に分割し

、周辺機器との接続関係を示す全体構成図、

図 2は、図 1に示した構成を具体的に表した機器接続配置図、

図 3は、図 2に示した構成を相互に結ぶ伝送装置を示す構成図、

図 4は、この発明の実施例 2に係る機械室を設けないエレべ一夕の全体構成図図 5は、この発明の実施例 2に係るエレべ一夕の制御装置の回路構成図、図 6は、この発明の実施例 2に係る制御盤へのかご操作釦の取付方法を示す図図 7は、この発明の実施例 3に係るエレべ一夕の制御装置の回路構成図、図 8は、この発明の実施例 4に係る機械室を設けないエレべ一夕の全体構成図図 9は、この発明の実施例 4に係るエレべ一夕の制御装置の回路構成図、図 1 0は、従来の機械室を設けないエレべ一夕の全体構成図である。発明を実施するための最良の形態

この発明は、制御盤を複数の機能毎に分割し、その分割された各分割ユニット毎に接続する上で特に関係の深い、例えば制御対象或いは検出器などの接続機器の近傍にその分割ユニットを分散して配置し、また、各分割ユニット同志は信号線で結ばれ、相互に信号を交信してエレべ一夕を駆動制御するものである。

これによれば、従来のように、一体型の大きな制御盤を設ける必要がなくなり、例えば巻上機を昇降路内に収め機械室を必要としないシステムにおいても、制御盤の設置場所に困らない。また、この分割ユニットがその接続対象の近傍に設置することができるようになり、相互の配線も簡便にできる。 ''

言い換えれば、分割されたュニッ卜が接続された機器に対し口一カルな実状を反映したすばやい制御が可能となり、また、各ユニットが特定の機能しか搭載されないので、その形状もその設置場所に合わせ、据え付け性を考慮した形状を取ることが可能となる。その結果、従来のように大きな一体の制御盤を必要とせず分割ュニッ卜が分散配置されるため、特段の機械室などを準備することなしに各接続機器の周辺の空いた場所に設置することが可能となり、機器のレイァゥ卜性が高まると共に建物の有効活用を図るものである。実施例 1 .

図 1は、この発明の実施例 1に係るもので、エレべ一夕の制御盤を制御機能毎に分割し、周辺機器との接続関係を示す全体構成図である。この図 1では、エレベー夕の制御盤機能（図中一点鎖線で囲まれた領域）をさらに機能.（四角の実線枠で囲む）毎に分割し、制御盤の周辺機器（角の丸い実線枠で囲む）とのつながりを示している。

また、図 2は図 1に表す構成の接続配置を具体的に表した機器接続配置図であり、さらに、図 3は図 2に表す構成を相互に結ぶ信号伝送装置を表すものである図 1に示すように、この発明の制御盤 6 0は、かご 2 (図 2参照）内からァクセスできる位置に配設され、特に乗客が操作する機器などを制御するかご制御部

1 0 0と、かご 2まわりに取り付けられた機器に対して制御したり信号を得たりするかご機器制御部 2 0 0と、卷上機 4 (図 2参照）に取り付けられ、卷上機 4 の駆動制御を行う卷上機駆動制御部 3 0 0と、エレべ一夕電源の供給点、例えば守衛室 6 5 (図 2参照）に設置され、電源の投入遮断が可能なサーキットプレー力或いは開閉器（図示せず）を備えて、設備管理制御を行う設備管理制御部 4 0

0と、乗場に設けられて、電源の投入遮断を遠隔で操作するスィッチを有し、乗場や昇降路 1 (図 2参照）内に設置された機器の制御を行う乗場機器制御部 5 0 0と、群管理制御部 6 0 0とにより機能毎に分割されている。

ここで、上記かご制御部 1 0 0は、分割ュニットして、かご情報指令部 1 0 1 、かご呼び登録部 1 0 2、呼び選択応答部 1 0 3、走行管理部 1 0 4及び速度指令部 1 0 5の制御盤機能を備えて構成される。また、上記かご機器制御部 2 0 0 は、分割ュニヅトして、かご機器監視部 2 0 1、ドア開閉監視部 2 0 2及びかごドア制御部 2 0 3の制御盤機能を備えて構成される。また、上記卷上機駆動制御部 3 0 0は、分割ュニットして、速度監視部 3 0 1、速度制御部 3 0 2及び駆動制御部 3 0 3の制御盤機能を備えて構成される。また、上記設備管理制御部 4 0 0は、分割ュニットして、受電部 4 0 1、環境監視部 4 0 2、運行監視部 4 0 3 、情報入力部 4 0 4及び遠隔監視部 4 0 5の制御盤機能を備えて構成される。また、上記乗場機器制御部 5 0 0は、分割ュニットして、乗場情報指令部 5 0 1、乗場呼び登録部 5 0 2及び昇降路 ·乗場機器監視部 5 0 3の制御盤機能を備えて構成される。さらに、群管理制御部 6 0 0は、分割ユニットして、群管理部 6 0 1及び情報制御部 6 0 2の制御盤機能を備えて構成される。

次に、上記構成に係る動作内容について説明する。

乗場操作盤 1 0に設けられた乗場呼び釦（ 1 0 a〜 1◦ d ：図 2参照）を操作することにより、乗場呼び登録部 5 0 2に呼びを登録し、その呼びに対し呼び選択応答部 1 0 3で応答することを決定すると、走行管理部 1 0 4でその乗場呼びのある階にかご 2を走行させる。

かご 2を走行させるにあたって、乗場機器 5 3或いは昇降路機器 3 9からのかご 2の位置情報或いは走行状態などの情報は、昇降路 ·乗場機器監視部 5 0 3で取り込まれ、走行管理部 1 0 4に管理情報として伝えられる。また、同様に、かご機器 5 4からのかご 2の位置情報或いは走行状態などの情報がかご機器監視部 2 0 1に取り込まれ、走行管理部 1 0 4に管理情報として伝えられる。

走行管理部 1 0 4では、乗場呼びが登録された階にかご 2が到着すると、かごドア 8 (図 2参照）を制御するかごドア制御部 2 0 3に対しドア駆動機 5 5の駆動制御を指令し、ドアを開閉する。そのドアの開閉状態の情報はドア開閉検出器 5 6で収集され、ドア開閉監視部 2 0 2に取り込まれた後に、走行管理部 1 0 4 に管理情報として伝えられる。

乗客がかご 2に乗り込み、かご操作盤 7 (図 2参照）に設けられたかご呼び釦 (図示せず）を操作することにより、かご呼び登録部 1 0 2に行先階の呼びを登録し、その呼びに対し呼び選択応答部 1 0 3で応答することを決定すると、走行管理部 1 0 4でそのかご呼びのある階にかごを走行させる。

走行管理部 1 0 4がかごを走行させるにあたって、速度指令部 1 0 5に走行を指示すると、速度指令部 1 0 5では所定の加減速度或いは最大速度に従って生成される速度パターンを発生し、速度制御部 3 0 2では卷上機 4の回転状況即ち回転速度などを回転検出器 5 a (図 2参照）で検出したデ一夕を用いて上記速度パターンに従った速度制御が実行される。また、回転検出器 5 aが検出した情報を速度監視部 3 0 1に取り込み判定することで、速度異常などの監視を行い安全な運行を図る。

駆動制御部 3 0 3は、建物の電気室 5 7からの電力を受電部 4 , 0 1を介して受け速度制御部 3 0 2の指令に従い卷上機 4を通電制御して当該卷上機 4を回転制御する。なお、受電部 4 0 1は、エレべ一夕側の過電流などの異常時に電源を遮断したり、保守作業などで電源供給を断つ必要がある時に切り離すいわゆるブレ一力或いは開閉器を備えている。 ' - エレべ—夕側で対応を必要とする火災報知器或いは地震感知器などの様な災害感知器 5 8で検出された災害情報及び受電部 4 0 1で得たエレべ一夕の消費電力などの運転情報は環境監視部 4 0 2で監視され、その監視情報は運行監視部 4 0 3に通知され、運転休止或いはいわゆる災害時運転などの特定な特殊モ一ドの運転を走行管理部 1 0 4或いは速度制御部 3 0 2に指示する。

また、運行監視部 4 0 3は、走行管理部 1 0 4或いは速度制御部 3 0 2などから得た情報を基に運行監視すると共に、遠隔監視部 4 0 5を通じて近隣の保守会社 5 9により遠隔監視を受ける。一方、建物の管理人室などに設置された係員監視盤 6 1からの指令を受け、運行監視情報を係員監視盤 6 1に表示する。

係員監視盤 6 1からの指令、例えば係員監視盤 6 1に設けられた専用の入力装置（図示せず）からの指令は、運行監視部 4 0 3を介して情報入力部 4 0 4に入力され、また、運行監視部 4 0 3から運行監視情報も情報入力部 4 0 4に入力され、これら情報は情報入力部 4 0 4により情報制御部 6 0 2に送られる。

情報制御部 6 0 2では、表示情報を整理し表示画面を作成した後、かご 2に対しては、かご情報指令部 1 0 1でかご 2内に設けたかご情報報知器 6 2に例えば画像情報として表示させる。また、乗場などに対しては、乗場情報指令部 5 0 1 で乗場に設けた乗場情報報知器 6 3に同様に画像情報として表示させる。なお、ここでは、表示器に画像情報として表示する旨記したが、情報案内として音声などで伝えても同様な情報報知装置としての機能は得られる。

また、エレべ一夕 1台だけの制御でなく、複数のエレべ一夕を纏めて管理するいわゆる群管理制御をする場合には、図中、二点鎖線で関係を示すように、他号機 6 4との制御情報をやり取りする群管理部 6 0 1を設け、その群管理部 6 0 1 からの指示に基づき呼び選択応答部 1 0 3を機能させて各台の運行制御行う。次に、制御盤 6 0の分割された機能と制御盤 6 0の周辺機器の配置構成について説明する。

図 1に示す構成においては、制御盤の周辺機器（制御対象機器）を、その配置される位置（ロケーション）からグルービングし、点線で囲まれた範囲に描いている。また、制御盤 6 0の分割された機能を、その関連する周辺機器との関係からグルーピングしたものも同様に点線で囲んでいる。尚、本実施例で示す制御盤 6 0の分割された機能或いは制御盤 6 0の周辺機器は、一例であって、これらに限らない。また、上記グルーピングも本実施例に限らず様々な分け方がある。要するに、周辺機器と関連の深い制御盤機能を分割し、関連付けて集合化して設置するものである。

周辺機器として、電気室 5 7、災害感知器 5 8及び係員監視盤 6 1は、主に建物に関するもので、特に建物の設備に関係する要素である。従って、それらに関する分割ュニットとして、受電部 4 0 1、環境監視部 4 0 2、運行監視部 4 0 3 及び情報入力部 4 0 4については建物の設備部門に近い所に分割して設置すると良い。

これらの設備部門は、通常建物の地下階に部屋が用意されていることが多いことから、その部屋に設けたり、或いは地下階の乗場の近くにこれらを収めた一体の盤として壁などに埋め込むことが考えられる。また、保守会社からの遠隔監視として運行監視が行われる為、その遠隔監視部 4 0 5を、運行監視部 4 0 3と同居させることが考えられ、上記分割ュニッ卜と一緒に配置すれば良い。

また、上記のように、設備系の分割ユニットをエレべ一夕の乗場より離れた所に設置されることになるが、特に、保守作業時に受電部 4 0 1の主回路を開閉する場合が発生する。すなわち、例えば昇降路内に保守作業員が入る時に安全の為、電源を遮断する必要が生じる。そこで、受電部 4 0 1に遠隔操作ュニットを取り付けることによって遠隔操作を可能とし、ノ一ヒューズ遮断機（いわゆるサ一キットブレーカ）を設けたり、開閉器（開閉接触器）を設けたりして、主回路の遮断を可能とし、その操作釦などの操作ュニットを操作の容易な乗場近傍にある別の分割ユニットに設けても良い。 ·

卷上機 4の回転検出器 5 aは、卷上機 4を駆動しその回転を検出する駆動制御部 3 0 3、速度監視部 3 0 1及び速度制御部 3 0 2との関係が深く、これらについては卷上機 4の近傍に設置すると良い。

昇降路機器 3 9、乗場機器 5 3、乗場操作盤 1 0及び乗場情報報知器 6 3については、建物に固定された昇降路 1周りの機器ゆえ一括してグループ化し、それらに関する分割ュニットである昇降路 ·乗場機器監視部 5 0 3、乗場呼び登録部 5 0 2及び乗場情報指令部 5 0 1を一つの盤として乗場の近傍或いは昇降路内に設置するものである。尚、停止階数即ちサービスする階床が増えるような場合には、一つの盤では接続する機器が多量となるので、このような場合には例えば昇降路 1の上方階と下方階に二分割して配置するなど、適宜さらに分割して配置して良い。

ドア駆動機 5 5、ドア開閉検出器 5 6及びかご機器 5 4については、かご 2の周囲に設置される機器であり、それらに関する分割ュニットであるかごドア制御部 2 0 3、ドア開閉監視部 2 0 2及びかご機器監視部 2 0 1からなる制御要素をかごの周囲、例えばかご 2上に設けられた公知のドア装置（図示せず）の中に設置すれば良い。かご操作盤 7及びかご情報報知器 6 2については、共にかご 2内の乗客がァクセス或いは情報を得るものであって、かご室内に設けられるものである。これらに関係の深い分割ュニットとして、かご呼び登録部 1 0 2及びかご情報指令部 1 0 1があり、これらは乗客との関係が深いことから、かご 2内からも操作可能な位置に配設するするものとする。

さらに、本実施例では、保守時の保守員のアクセスを容易にする為、運行の中心的管理を行う走行管理部 1 0 4を始めとして、呼び選択応答部 1 0 3及び速度指令部 1 0 5も上記分割ュニッ卜と一緒にかご 2内からアクセスできる所へ配置する。例えば、かご室の壁の一部を開閉可能として、その中にこれらの分割ュニット群からなる制御盤を設けたり、かご操作盤の裏側に、即ち操作盤の正面板を開けた中に設けたりすることができる。

群管理部 6 0 1あるいは情報制御部 6 0 2については、前者は自号機だけでなく他号機 6 4との繋がりが重要な制御要素であり、後者においても乗場に設置されるものの場合には他号機の関係を含めて情報報知器で報知する必要が大いにあり、他号機との信号の交換が容易な場所、例えば各台の走行管理部 1 0 4がかごに搭載されているような場合には、本分割ュニットを昇降路内中問部の中継箱 1 4の近くに設置すると良い。また、図 1及び図 2では示してないが、エレべ一夕に関する情報拠点である運行監視部 4 0 3と同居させて、設備部門の管理室に設けても良い。

なお、図 1には示されていないが、制御盤 6◦に接続される機器として、図 2 に示すように、上記のほか、例えばかご 2上に取り付けられた着床位置検出器 6 6、昇降路内に取り付けられた終点スィッチ 6 7、守衛室 6 5に設けられた地震感知器 6 8などがあり、制御盤 6 0に接続される機器としては図 1及び図 2に表すものに限ることはない。また、図 2において、 3はかご 2を懸架する主ロープ、 5は卷上機 4を駆動する卷上モ一夕、 1 4は信号などの中継箱（特に昇降するかごと結ぶいわゆるトラベリングケーブルとの接続点）、 1 8は昇降するかごと建物側固定点との間を結び、耐屈曲性のある制御ケーブルであるトラベリングケ一ブルを示す。また、図 3に示すように、上述した各制御部 1 0 0 , 2 0 0， 3 0 0 , 4 0 0 , 5 0 0および 6 0 0は、信号伝送線 7 0 0と動力線 8 0 0で接続され、各制御部毎に位置的に関係の深いエレべ一夕機器と接続されている。

各制御部の信号伝送線 7 0 0との接続部には、伝送装置 1 0 0 A， 2 0 O A , 3 0 O A , 4 0 O A , 5 0 O Aおよび 6 0 O Aが設けられ、各制御部が一括して接続され、信号の伝送が行われ、各伝送装置間でいわゆるシリアル伝送を利用して信号がやり取りされる。従って、伝送用の信号伝送線は少数の信号線で実現でき、配線が簡便になる。尚、ここで、信号は信号伝送線で送受されるように記したが、これに限らず、伝送装置によって無線伝送が可能となることによって、この信号伝送線を不要とすることもできる。実施例 2 .

図 4はこの発明の実施例 2に係るものであり、機械室を設けないエレべ一夕の全体構成図を示し、卷上機 4を昇降路 1上部に配置したトラクシヨン式の図となつている。

図 4において、図 1 0と図 1ないし図 3に示す構成と同一部分は同一符号を付して示し、 4は昇降路 1上部に設置されたかご 2を昇降させる卷上機、 1 3は巻上機 4の直近に設置した卷上モ一夕駆動装置（動力電源受電機能を兼ねる）、 1 4はかご 2と昇降路設置機器間のケーブルを中継する、昇降路 1に設置された中継箱である。また、 1 5は卷上モー夕駆動装置 1 3と卷上モー夕 5を接続するケ —ブル、 1 6は卷上モー夕駆動装置 1 3と中継箱 1 4を接続するケーブル、 1 7 は乗場釦 1 0と中継箱 1 4とを接続するケーブル、 1 8は中継箱 1 4と本実施例 2に係る制御盤 6 0 A (なお、従来例の制御盤 6とな異なり、卷上モ一夕駆動装置 1 3に対応する機能を含まない）を接続するケーブル、 5 1はかご 2のつり合いおもり、 3はかご 2とつり合いおもり 5 1を懸架する主ロープ、 5 2はかご 2 及びつり合いおもり 5 1の走行を案内するガイドレールである。

また、図 5は実施例 2に係るエレべ一夕の制御装置の回路構成図である。

図 5において、 3 1は商用電源を受電しまた遮断可能なサーキットブレーカ、 3 2はィンバ一夕 3 3に加わる電源を投入遮断する主コン夕クタ、 3 3は卷上モ —夕駆動用のインバー夕、 3 4は制御電源、 3 5は卷上機 4の駆動制御を行う電流制御演算部、 3 6は卷上機 4のモー夕軸に取り付けられてモー夕の回転を検出するパルスエンコーダ、 3 7はかご 2の走行停止やドアの開閉等の指令制御を行うかご運転制御部、 3 8はかごドア 8の開閉制御を行うドア制御駆動部、 3 9は昇降路内に設けられたかご 2の位置を検出する位置スィツチ等、他の昇降路機器である。

次に動作について説明する。

交流電源 1 1から卷上モー夕駆動装置 1 3に電力が供給される。この電力は主にサーキットブレーカ 3 1、主コンタク夕 3 2、インバー夕 3 3を通じ、ケープル 1 5を介して巻上モー夕 5を駆動するために使われる。その他には卷上モ一夕駆動装置 1 3内や制御盤 6 O A内に設置された制御電源 3 4により所要電圧に変換され、それぞれの制御回路で消費されるとともに、ドアモ一夕 9を駆動するためにも使われるが、上記の卷上モー夕駆動電力に比べると大幅に小さく、ケープル 1 5以外のケーブルには大電流を流す必要はない。ここで、乗場釦 1 0が操作されると、ケーブル 1 7、 1 8を介して呼び登録信号が制御盤 6 O Aに伝達される。また、かご操作釦 7が操作されると、行先階登録信号が制御盤 6 O Aのかご運転制御部 3 7に伝達され、かご運転制御部 3 7が卷上モー夕駆動装置 1 3内の主コン夕クタ 3 2を付勢するとともに、かごが出発階から目的階まで既定の速度パターンで走行するように、電流制御演算部 3 5に対してモー夕トルク指令を出力する。このトルク指令値およびパルスエンコーダ 3 6からのパルス入力に基づき電流制御演算部 3 5は規定のトルクとなるようインバー夕 3 3を駆動し、巻上モ一夕 4の電流を制御する。

このように、制御装置が構成されているため、制御機器間において大電流が流れる動力ケーブルは、卷上モ一夕駆動装置 1 3と卷上モー夕 4を接続するケープル 1 5のみである。また、このケーブルは、巻上モ一夕駆動装置 1 3が卷上モー夕 4の直近に配置されているため、ごく短いものであり、従来のように昇降行程にわたり敷設する必要もなく、ケーブルコストを抑えるとともに、あわせて動力ゲ一ブル長が最短となるため、ケーブルから放射される不要な輻射電磁ノイズの発生をも抑制することができる。なお、ドアの開閉動作ついては従来と同じく制御盤 6 O Aのドア制御駆動部 3 8にて行う。

従って、機器の保守性については、制御盤 6 O Aのメンテナンスは、従来通りかご室内から可能であり、また、主回路部（卷上モー夕駆動装置 1 3 ) のメンテナンスは基本的に動力を遮断して行うため、卷上機同様かご上から容易に保守が可能であり、従来例と比較しても何等劣ることはない。

さらに、図 6は制御盤 6 0 Aへのかご操作釦 7の取付方法の一例を示したもので、かご操作釦 7のかご室内に面する正面板（フヱ一スプレート）を、例えば図示するようにヒンジ 7 aにて開閉できるように構成したものである。これによれば、制御盤 6 O Aの前面パネルを省略できるとともに、保守時には制御盤内部基板 6 a等の内部機器にも、かご操作釦 7を開くことにより容易にアクセス可能となる。

なお、卷上機 4の設置位置は、図 4に示すように昇降路 1の上部であって、実施例 1の昇降路下部（ビット）とは異なるが、この発明の主旨には影響無い。また、卷上機 4に付属する制御盤である卷上モー夕駆動装置 1 3は、前記の例と異なり、図 1に示す卷上機駆動制御部 3 0 0に対して受電部 4 0 1を含むもので、サ一キットブレーカ 3 1、主コン夕クタ 3 2を備えるものである。さらに、乗場操作盤 1 0は、乗場釦 1 0 a〜 1 0 dの要素と図 1に示す乗場呼び登録部 5 0 2 と乗場機器監視部 5 0 3を含む乗場に設置した分割ュニッ卜で、本実施例 2の場合には、各階の乗場に設置される。また、'本実施例 2の場合、昇降路機器 3 9は、乗場の分割ユニットには繋がらず、かご 2の制御ユニットである制御盤 6 O A に中継箱 1 4を経由して接続される。

制御盤 6 O Aは、図 1に示すかごドア制御部 2 0 3及びドア開閉監視部 2 0 2 を含むドア制御駆動部 3 8と、図 1に示すかご呼び登録部 1 0 2、かご機器監視部 2 0 1、昇降路機器監視部 5 0 3、呼び選択応答部 1 0 3、走行管理部 1 0 4 及び速度指令部 1 0 5からなるかご運転制御部 3 7を備えている。

このように、エレべ一夕の形式によって各制御要素の最適配置は異なるものである。

尚、ここでは詳細を述べないが、各制御要素の電源のあり方として種々の考え方があり、本実施例 2では、卷上モー夕駆動装置 1 3と、制御盤 6 0 Aとに制御電源 3 4を分割配置しており、乗場操作盤 1 0では必要とする電力も少ない為に特に制御電源をもたず、他の分割ュニッ卜の電源から供給を受けるものである。このように電源においてもこの発明の制御要素と同様に適宜分割配置すると良い

実施例 3 .

図 7はこの発明の実施例 3に係るもので、乗場から主電源の入切ができるよう構成したエレべ一夕の制御装置の回路構成図を示す。

図 7において、新たな符号として、 4 1はサ一キットブレーカ 3 1に取り付けられて、電気式で投入遮断を可能にする遠隔操作ユニット、 4 2は所定階の乗場操作盤 1 0内に組み込んだサーキットブレーカの遠隔操作スィツチである。他の符号は図 5と同一なので説明を省略する。

図 7に示す構成によれば、乗場からエレべ一夕電源の遮断または投入が可能となり、保守性がさらに向上する。また、特に図示しないが、乗場操作盤 1 0内に設ける遠隔操作スィツチ 4 2に小型のスィツチを使用すれば、乗場操作盤 1 0が小型の場合でも組み込みが可能であり、乗場の意匠性も何ら損なうこともない。なお、遠隔操作は必ずしも電気式でなくても良く、ワイヤ等を用いて機械式に実現しても良い。

すなわち、この実施例 3は、図 1に示す受電部 4 0 1が昇降路内上方部の卷上モ一夕駆動装置 1 3内に設置される為、このままではサーキットブレーカ 3 1の操作が不便となるが、サ一キットブレーカ 3 1の遠隔操作ュニット 4 1を受電部 4 0 1に設け、その遠隔操作スィッチ 4 2を備えて、これを乗場操作盤 1 0即ち図 1に示す乗場機器監視部 5 0 3に設置して、乗場機器監視部 5 0 3と受電部 4 0 1との信号伝送を通じて遠隔操作スィツチ 4 2でサーキットブレーカ 3 1の投入遮断を行うものである。実施例 4 .

図 8は、この発明の実施例 4に係るものであり、動力電源受電機能を乗場操作盤に組み込んだ、機械室を設けないエレべ一夕の制御装置を示す全体構成図である。

図 8において、新たな符号として、 4 3は特定階に設けられ受電機能を有する乗場操作盤 1 O Aと卷上モー夕駆動装置 1 3を接続する接続する動力ケーブルである。この場合、乗場操作盤 1 O Aにサ一キットブレーカ 3 1を組み込めば、特に遠隔操作装置を設けなくても乗場にて容易に電源の遮断および投入が可能となる。

図 9にこの発明の実施例 4に係る動力電源受電機能を乗場操作盤 1 0 Aに組み込んだ機械室を設けないエレべ一夕の制御装置の回路構成図を示す。

本実施例 4は、サ一キットブレーカ 3 1を備えた図 1に示す受電部 4 0 1を巻上機駆動制御部 3 0 0から乗場側に移して分割配置したもので、図 8に示す乗場操作盤 1 O Aは、この受電部 4 0 1のみを特定の乗場操作盤 1 O Aの中に配置したものである。

この分割ュニットは、例えば保守作業時にエレべ一夕の電源を遮断したい時に、サ一キットブレーカ 3 1が乗場に設置されている為、昇降路 1内あるいはかご 2に乗り込まなくても遮断することができ、また、遮断の確認も容易にできるので、作業能率を向上することができる。

また、エレべ一夕への給電ルートとして、このサーキットブレーカ 3 1の一次側の端子がェレべ一夕部門とビルの電気室部門との管理責任分岐点となることが多くあり、ビルの電気部門の担当者がエレべ一夕の管理区域内に入ることなしに、相互の管理区域の保守点検が実施可能となる。

また、本実施例 4では、この受電部 4 0 1のみを特定の乗場操作盤 1 0の中に配置したものであるが、これに限らず、この受電部 4 0 1のサーキットブレーカ 3 1と乗場操作盤 1 0 A、及び図 1に示す乗場呼び登録部 5 0 2、昇降路 ·乗場機器監視部 5 0 3、乗場情報指令部 5 0 1などの制御盤機能を備えた乗場機器制御部 5 0 0を備えるものとして、乗場操作盤 1 O Aと乗場機器制御部 5 0 0を同一分割制御盤である乗場操作盤（図 9の乗場操作盤 1 O Aとは含む機能が異なる ) として、配置したものであっても良い。 '

なお、上記各実施例では、制御盤にかご操作釦を組み込んだものを示したが、かご操作釦とは別に、制御盤をかご室内からアクセスできる他の場所、例えばかご袖壁やかご床等に設置しても、同様な効果が得らォる。

また、上記実施例では、卷上機が上部に設置されるトラクシヨン式の例を示したが、機械室を設置しない他の方式、すなわち卷上機が昇降路下部に設けられるトラクション式ゃ巻胴式等においても同様な構成で、同様な効果が得られる。以上のように、この発明を要約すれば、次の態様に従って実施できると共に、その態様による作用効果を奏する。

この発明は、行先呼びを操作することによりかごのドアを閉鎖してかごを昇降開始させると共に、かごの昇降する現在位置を検出し所定の速度指令を出力し、受電した電力を上記速度指令に従って駆動制御し、上記駆動制御された電力を供給することで卷上機に駆動力を発生させ、上記かごを上記行先呼びにて指定する階床まで昇降させる制御盤を備えたエレべ一夕の制御装置において、制御盤を制御機能毎に複数の分割ュニッ卜に分割すると共に、各分割ュニッ卜の制御または接続対象とする機器を、当該機器が配設される場所をかなめとして纏めた複数の機器群に分割し、上記機器群の少なくとも一つの機器に関係の深い分割ュニットの一つ若しくは複数からなる分割ュニット群を抽出して制御部を構成し、制御部を当該機器群の近傍に設置するものである。このことにより、分割されたュニッ卜が接続された機器に対しローカルな事情を反映したすばやい制御が可能となり、また、各ユニットが特定の機能しか搭載されないので、その形状もその設置場所に合わせ、据え付け性を考慮した形状を取ることが可能となる。その結果、従来のように大きな一体の制御盤を必要とせずに分割ユニットが分散配置されるため、特段の機械室などを準備することなしに各接続機器の周辺の空いた場所に設置することが可能となり、機器のレイアウト性が高まると共に建物の有効活用を図ることができる。

また、複数からなる制御部の間を相互に信号のやり取りをする伝送装置を設けることにより、相互に有用な信号のみを送受できる。すなわち、個々の制御部間で送受する信号のほとんどは、その組み合わせ毎に異なるものであり、それを個々に設置していたのでは装置として煩雑なものとなるが、信号の伝送を目的とする伝送装置を個々の制御部間に設けることで、相互に有用な信号のみを送受できるようになる。

また、上記伝送装置によりシリアル伝送を行うようにすることにより、個々の制御部間において、有線の通信であれば信号線の削減を図ることができ、また、無線の通信であっても送信のチヤンネルを削減することができる。

また、分割ユニット群は、卷上機を駆動制御する駆動制御部からなる分割ュニッ卜と、卷上機の回転状態を計測監視する速度監視部からなる分割ュニッ卜と、速度指令のもとに卷上機の回転状況と対比しながら上記駆動制御部を制御する速度制御部からなる分割ュニッ卜のいずれか一つを含む分割ュニット群であって、上記分割ユニット群を含む制御部を、卷上機の近傍に配置することにより、卷上機などの機器群とこの制御部を接続する配線が短くなり、すみ据え付けも容易になる。さらに、このローカルな制御を通じて機器に密着した木目細かな制御が可能となる。

また、エレべ一夕が卷上機を昇降路内に配設するエレべ一夕である場合に、制御部を卷上機近傍の昇降路内に配設することにより、卷上機近傍の昇降路内に巻上機に関する制御機能が設置可能となり、従来の機械室を必要としなくなる。すなわち、従来、機械室に設置された卷上機が昇降路内に設置されたことにより、従来の機械室には従来の制御盤が残されることになるが、この発明のように制御盤の機能が分割されることにより、卷上機近傍の昇降路内に卷上機に関する制御機能が設置可能となり、従来の機械室を必要としなくなる。

また、分割ユニットは、かご内に設けられたかご操作盤の呼び釦の操作をもとにかご呼びを登録するかご呼び登録部からなる分割ュニットを含み、さらに登録された呼びに対してかごが応答すべき呼びを選んでその呼びに答える呼び選択応答部からなる分割ュニットと、呼びに答えてかごのドアを開閉し走行指令を出す走行管理部と、かごの走行する位置に応じて走行速度の指令を出力す速度指令部と、かごのドアを開閉駆動するかごドア制御部からなる分割ュニッ卜とのいずれか一つを含み、併せて少なくとも二つ以上の分割ュニッ卜からなる分割ュニット群であって、上記分割ユニット群を含む制御部を、かご操作盤の近傍に配置することにより、エレべ一夕の調整員あるいは保守員が作業時に容易にアクセスすることができるようになる。

また、かご室を構成する壁面、床面あるいは天井の一部に開放可能な戸口を設け、上記戸口の内部に制御部を格納することにより、エレべ一夕の調整員あるいは保守員が作業時に容易にアクセスすることができるようになる。

また、かごに設けられたかご操作盤のかご室内に面する正面板（フェースプレート）を開閉可能とし、上記正面板を開いた中に制御部を格納することにより、既存のかご操作盤の開閉可能な正面板を利用することで、かご室内に余分な戸口を設ける必要がなくなり、かご室の意匠性を高めることができる。

また、分割ユニットは、かごに設けられたドアの開閉用のドア駆動機を駆動制御するかごドア制御部からなる分割ニニットと、開閉するドアの開閉状態を検出するドア開閉検出器からの信号を受信し監視するドア開閉監視部からなる分割ュニッ卜と、かごの周囲に取り付けられた機器の検出した信号を受信して監視するかご機器監視部からなる分割ュニットのいずれか一つを含む分割ュニート群であつて、上記分割ユニット群を備えた制御部をかごに取り付けることにより、関係の深い制御機能を同一の制御部に統合するので、緻密な制御が可能となり、また、従来、かごと機械室に渡って相互に接続した多くの信号線を必要としなくなるまた、分割ユニットは、乗場に設けられた乗場操作盤の呼び釦の操作をもとに乗場呼びを登録する乗場呼び登録部からなる分割ュニッ卜と、乗場に設けられた機器あるいは昇降路内に取り付けられた機器の検出した信号を受信し監視したり、信号を出力して作動させる昇降路乗場機器監視部からなる分割ュニッ卜のいずれか一つを含む分割ュニット群であって、上記分割ュニット群を含む制御部を、乗場の近傍若しくは昇降路の内外に配置することにより、分割されたュニッ卜が接続された機器に対し口一カルな事情を反映したすばやい制御が可能となる、また、分割ユニットは、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部からなる分割ュニッを含む分割ュニット群であり、乗場の近傍に配置することにより、エレべ一夕電源の投入遮断を容易に実施することができる。また、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部のサ一キットプレー力に遠隔操作ュニットを取り付け、上記遠隔操作ュニットを遠隔操作する遠隔操作スィツチを乗場に設け、上記遠隔操作スィツチの操作された結果を制御部で遠隔操作ュニッ卜に伝えるようにすることにより、エレべ一夕電源の投入遮断を乗場に居ながら容易に実施することができる。 - また、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部に電力回路の開閉器を取り付け、上記開閉器を遠隔操作する遠隔操作スィツチを乗場に設け、上記遠隔操作スィツチの操作された結果を制御部で開閉器に伝えるようにすることにより、エレべ一夕電源の投入遮断を、開閉器を作動させて、乗場に居ながら容易に実施することができる。

また、分割ユニットは、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部からなる分割ュニットと、災害感知器の検知した災害信号を受信したり、あるいは上記受信部で受電した電力量などを入力し監視する環境監視部からなる分割ュニッ卜と、係員監視盤から入力されるエレべ一夕の操作入力あるいは係員監視盤に報知するエレべ一夕の運転情報を出力したりして、エレべ一夕の運行管理を行う運行監視部からなる分割ュニッ卜と、エレべ一夕を遠隔で監視する保守部門との通信制御を行う遠隔監視部からなる分割ュニットのいずれか一つを含む分割ュニット群であって、上記分割ュニットを含む制御部を、エレべ一夕の乗場の近傍あるいはエレべ一夕を設置する建物の設備管理室に配置することにより、エレべ一夕の管理が容易になり、また例えば係員監視盤と一体ィ匕することで機器の削減を実施することもできる。

また、昇降路内に設置された一つ以上の分割ュニッ卜からなる制御部を備え、上記制御部を保守点検する為の、かごの天井部にかご内から開閉可能な出入口を設けることにより、かご室の天井部から周囲の壁へのアクセスが可能となり、対応する制御部を取り付ける昇降路内壁の位置の自由度を高めることができる。さらに、制御部は、かごが最上階に停止した時に上記かご室の天井上部より上方に位置して昇降路内に配設されるようにすることにより、最上階に停止させ電源を遮断した後に、かご天井の出入口を開け作業を開始することができる。産業上の利用の可能性この発明は、制御盤を制御機能毎に複数の分割ユニットに分割すると共に、各分割ュニッ卜の制御または接続対象とする機器を、当該機器が配設される場所をかなめとして纏めた複数の機器群に分割し、上記機器群の少なくとも一つの機器に関係の深い分割ュニッ卜の一つ若しくは複数からなる分割ュニット群を抽出して制御部を構成し、制御部を当該機器群の近傍に設置することで、一体型の大きな制御盤を設ける必要がなく、かつ制御盤の設置場所に困らなく、特段の機械室などを準備することなしに各制御対象機器の周辺の空いた場所に設置することが可能となり、機器のレイアウト性が高まると共に建物の有効活用を図ると共に、制御対象機器に対しローカルな実状を反映したすばやい制御を可能にする。

Claims

請求の範囲

1 . エレべ一夕の各種機器を制御する制御盤を備えたエレべ一夕の制御装置において、

上記制御盤を制御機能毎に複数の分割ュニットに分割すると共に、

上記各分割ュニッ卜の制御または接続対象とする機器を、当該機器が配設される場所をかなめとして纏めた複数の機器群に分割し、上記機器群の少なくとも一つの機器に関係の深い分割ュニットの一つ若しくは複数からなる分割ュニット群を抽出して制御部を構成し、制御部を当該機器群の近傍に設置したことを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

2 . 請求項 1に記載のエレべ一夕の制御装置において、複数からなる制御部の間を相互に信号のやり取りをする伝送装置をさらに設けたことを特徴とするェレべ一夕の制御装置。

3 . 請求項 2に記載のエレべ一夕の制御装置において、上記伝送装置は、信号をシリアル伝送することを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

4 . 請求項 1に記載のエレべ一夕の制御装置において、上記分割ユニット群は、卷上機を駆動制御する駆動制御部からなる分割ユニットと、巻上機の回転状態を計測監視する速度監視部からなる分割ュニッ卜と、速度指令のもとに卷上機の回転状況と対比しながら上記駆動制御部を制御する速度制御部からなる分割ュニッ卜とのいずれか一つを含むものであって、上記分割ュニット群を含む制御部を、卷上機の近傍に配置したことを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

5 . 請求項 4に記載のエレべ一夕の制御装置において、エレべ一夕は、卷上機を昇降路内に配設するエレべ一夕であって、上記制御部を卷上機近傍の昇降路内に配設したことを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

6 . 請求項 1に記載のエレべ一夕の制御装置において、

上記分割ュニット群は、

かご内に設けられたかご操作盤の呼び釦の操作をもとにかご呼びを登録するかご呼び登録部からなる分割ュニットを含むと共に、登録された呼びに対してかごが応答すべき呼びを選んでその呼びに答える呼び選択応答部からなる分割ュニットと、呼びに答えてかごのドアを開閉し走行指令を出す走行管理部と、かごの走行する位置に応じて走行速度の指令を出力す速度指令部と、及びかごのドアを開閉駆動するかごドァ制御部とからなる分割ュニットとのいずれか一つを含み、

併せて少なくとも二つ以上の分割ュニットからなる分割ュニット群であって、上記分割ュニット群を含む制御部を、かご操作盤の近傍に配置したことを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

7 . 請求項 6に記載のエレべ一夕の制御装置において、かご室を構成する壁面、床面あるいは天井の一部に開放可能な戸口を設け、上記戸口の内部に制御部を格納したことを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

8 . 請求項 6に記載のエレべ一夕の制御装置において、かごに設けられたかご操作盤のかご室内に面する正面板（フェースプレート）を開閉可能とし、上記正面板を開いた中に制御部を格納すること特徴とするエレべ一夕の制御装置。

9 . 請求項 1に記載のエレべ一夕の制御装置において、上記分割ユニット群は、かごに設けられたドアを開閉するドア駆動機を駆動制御するかごドア制御部からなる分割ニニットと、開閉するドアの開閉状態を検出するドア開閉検出器からの信号を受信し監視するドア開閉監視部からなる分割ュニッ卜と、かごの周囲に取り付けられた機器からの信号を受信して監視するかご機器監視部からなる分割ュニットとのいずれか一つを含む分割ュニート群であって、上記分割ュニット群を含む制御部をかごに取り付けたことを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

1 0 . 請求項 1に記載のエレべ一夕の制御装置において、乗場に設けられた乗場操作盤の呼び釦の操作をもとに乗場呼びを登録する乗場呼び登録部からなる分割ュニッ卜と、乗場に設けられた機器あるいは昇降路内に取り付けられた機器からの信号を受信し監視する昇降路 ·乗場機器監視部からなる分割ュニットとのいずれか一つを含む分割ュニット群であって、上記分割ュニット群を含む制御部を、乗場の近傍若しくは昇降路の内部又は外部に配置したことを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

1 1 . 請求項 1 0に記載のエレべ一夕の制御装置において、上記分割ユニット群は、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部からなる分割ュニットを含む分割ュニット群であり、上記分割ュニット群を含む制御部を、乗場の近傍に配置したことを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

1 2 . 請求項 1 0に記載のエレべ一夕の制御装置において、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部のサーキッ卜ブレーカに遠隔操作ュニットを取り付けると共に、上記遠隔操作ュニットを遠隔操作する遠隔操作スィツチを乗場に設け、上記遠隔操作スィツチの操作された結果を上記制御部を介して遠隔操作ュニッ卜に伝えることを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

1 3 . 請求項 1 0に記載のエレべ一夕の制御装置において、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部に電力回路の開閉器を取り付けると共に、上記開閉器を遠隔操作する遠隔操作スィッチを乗場に設け、上記遠隔操作スィツチの操作された結果を上記制御部を介して開閉器に伝えることを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

1 4 . 請求項 1に記載のエレべ一夕の制御装置において、上記分割ユニットは、建物の電気室からエレべ一夕に供給される電力を受ける受電部からなる分割ュニットと、災害感知器の検知した災害信号を受信すると共に上記受電部で受電した電力量を入力し監視する環境監視部からなる分割ュニッ卜と、係員監視盤から入力されるエレべ一夕の操作入力あるいは係員監視盤に報知するエレべ一夕の運転情報を出力したりしてエレべ一夕の運行管理を行う運行監視部からなる分割ュニットと、エレべ一夕を遠隔で監視する保守部門との通信制御を行う遠隔監視部からなる分割ュニッ卜とのいずれか一つを含む分割ュニット群であって、上記分割ュニットを含む制御部を、エレべ一夕の乗場の近傍あるいはエレべ一夕を設置する建物の設備管理室に配置したことを特徴とするエレ一夕の制御装置。

1 5 . 請求項 1に記載のエレべ一夕の制御装置において、上記制御部は、昇降路内に設置された一つ以上の分割ュニッ卜からなる制御部であって、かご室の天井部にかご内から開閉可能な出入口を設けて、上記制御部の保守点検を可能にすることを特徴とするエレべ一夕の制御装置。

16. 請求項 15に記載のエレべ一夕の制御装置において、上記制御部は、かごが最上階に停止した時に上記かご室の天井上部より上方に位置して昇降路内に配設されたことを特徴とするエレべ一夕の制御装置。