JPS63180686A - エレベ−タの制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はエレベータの機械室に設置した主制御装置と、
各階乗場にそれぞれ設けた乗場機器制御装置とを備え、
前記主制御装置と前記乗場機器制御装置とを一対のバス
方式の伝送線で結んでいるエレベータの制御装置に関す
る。

（従来の技術） 近年、半導体技術のめざましい進歩により、マイクロコ
ンピュータは性能が向上するとともに小型・低価格とな
り、はとんどのエレベータ制御装置に採用されている。

しかし、エレベータ制御装置に使用されているマイクロ
コンピュータは多数の入出力線を必要としている。つま
り、エレベータ制御装置は、各階に取り付けられた位置
表示装置、乗場呼登録装置、ランタンチャイム等、かご
に取り付けられたかご呼登録装置、位置表示装置、運転
モードスイッチ等の数百本にものぼる多くの信号を制御
するためである。

従来のエレベータの制御装置の信号伝送は並列伝送なの
で、それぞれの信号線が１本ずつ直接マイクロコンピュ
ータに入出力されている。したがって、各階ホールへの
信号伝送については昇降路内配線が多く、その配線用ダ
クトのスペースおよび据付工事が問題となっている。昇
降路内配線スペースは乗りかごの大きさが大きくなれば
広くとれるが、サービス階床数との係りは少ない。しか
し昇降路内配線はサービス階床数に比例するのでサービ
ス階床数の多いほど昇降路内配線スペースの確保が問題
となっている。

さらに昇降路内配線スペースに最上階から最下階まで昇
降路を縦断する金属ダクトを設けて配線を布設するか、
または配線にケーブルを用い各機器へ分岐する場所に分
岐箱を設ける等の配線方法がとられるが、金属ダクトの
場合もケーブルによる配線の場合のいずれにおいても乗
りかごの大きさとサービス階床からサイズの選択あるい
は再設計する必要があることになる。

このような問題点を解消するエレベータの制御装置が特
開昭６１−１９４９４３号公報（以下、先願という）に
より提案されている。ここに記載されたエレベータの制
御装置は、機械室に設置した主制御装置（先願において
はメインステーション）と各階に乗場機器制御装置（先
願においてはリモートステーション）とを一対の信号伝
送線で結び、それぞれの間の信号伝送をディジタル直列
伝送とすることにより主制御装置と各階の乗場機器制御
装置との間の信号伝送線の数を減少させるとともにサー
ビス階床数との係りを無くすものである。

このエレベータの制御装置にかかる乗場機器制御装置と
信号伝送線分岐箱の配置を第４図に示す。

乗場機器制御装置１はドアヘッダ２１の上部に設置され
、昇降体（例えば乗りかご）に干渉することが無い。乗
場機器制御装置用電力や直列伝送信号はそれぞれケーブ
ル６や伝送信号線７によって伝えられ、昇降路内配線ス
ペースに設けられた分岐箱５を介し、分岐ケーブル６Ａ
、分岐した伝送信号線７Ａによって供給される。なお２
２は乗場ドアを示す。

（発明が解決しようとする問題点） このように構成されたエレベータの制御装置において、
分岐した伝送信号線７Ａの長さが問題となることがある
。すなわち、分岐した′伝送信号線７Ａで発生する反射
波が正常な直列伝送信号を歪ませ、信号の正しい直列伝
送が不能となるためである。この反射波は分岐した伝送
信号線７Ａの長さが短ければ短いほど直列伝送信号に与
える影響は小さくなる。また昇降路内配線スペースは前
述したごとく乗りかごの大きさ等に左右されるため分岐
した伝送信号線７Ａの長さも乗りかごの大きさ等の影響
を受けることはいうまでもない。

本発明は反射波の影響を受けにくいエレベータの制御装
置を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、昇降路内の昇降体と干渉しない場所に設けら
れた配線スペースに最上階から最下階にわたって張られ
る鋼線と、この鋼線に固定され、各階乗場ごとに設けら
れも収納箱とを備え、この収納箱内に乗場機器制御装置
を収納したことを特徴とする。

（作　用） 昇降路内の昇降体と干渉しない場所に配線スペースを設
け、この配線スペースの最上階から最下階にわたって鋼
線を張る。この鋼線に各階乗場ごとに設けられる収納箱
を固定し、この収納箱内に乗場機器制御装置を収納する
。

一方、収納箱内で乗場機器制御装置への信号伝送線を分
岐する。このようにすることにより分岐された乗場機器
制御装置への信号伝送線の長さを可及的に短くすること
ができる。本発明によれば分岐された乗場機器制御装置
への信号伝送線の長さを短くすることができ、これによ
り反射波の影響を受けにくくすることができる。

（実施例） 第１図および第２図を参照して本発明の一実施例を説明
する。第１図は本発明にかかる収納箱（１階床分）の−
具体例の取付図である。この収納箱２は鉄板を加工した
パネル２Ａとこのパネル２Ａに組合せられるカバー２Ｂ
とを有しており、昇降路内の昇降体と干渉しない配線ス
ペースに最上階から最下階にわたって張られた２本のメ
ツセンジャ・ワイヤ（以降ワイヤと称す）８Ａ、８Ｂに
固定される。収納箱２のパネル２Ａにプリント配線板に
よって構成される乗場機器制御装置１およびコネクタ群
３ならびに端子台４が取付けられている。一方、乗場機
器制御装置１への電力や図示していないドアインクロッ
ク安全スイッチ等に送る非直列伝送信号等を送信するケ
ーブル群６から分岐する部分を保護するための分岐箱５
が隣接してワイヤ８Ａ、８Ｂに固定されている。そして
ワイヤ８Ａに沿ってケーブル群が配設され、ワイヤ８Ｂ
に沿って信号伝送線７が配設されている。

収納箱２のパネル２Ａに取付けられたコネクタ群３は信
号伝送線７から分岐された分岐信号伝送線７Ａを図示し
ない乗場呼登録装置、ランタン・チャイム等の乗場機器
に接続するコネクタと乗場機器制御装置１の電源接続用
コネクタとの集合である。また端子台４は信号伝送線７
を分岐するため用される。

第２図はエレベータの昇降路の横断面図である。

乗りかご１１は昇降時ガイドレール１２によってに使案
内され、昇降スペースが固定される。１３はつり合いお
もりの昇降スペースを示し、ガイドレール１４によって
昇降時つり合いお°もりが案内されるため昇降スペース
が固定される。１５は乗場ドアを示し、１６は乗場呼登
録装置や位置表示装置などの乗場機器を示す。１７は昇
降路最上部のエレベータ機械室に設置した図示しない主
制御装置と結ぶ信号伝送線の配線スペースを示し、ここ
に第１図に示した収納箱２や分岐箱５を取り付ける。こ
の配線スペース１７は乗りかご１１やつり合いおもりの
昇降を阻止することなくクリアランスをとり壁と乗りか
ご１１との間の空間に設定し、かつ乗場ドア１５に設け
る図示していないドアインタロック安全スイッチや乗場
機器１６への配線が最短となる作業性の良い場所に設け
られる。

なお、昇降路にはこの他に昇降体（乗りかごおよびつり
合いおもり）と壁との間に調速桟用ローブ、かご位置検
出スイッチが取り付けられ、さらに終端階には方向制限
や起動停止等の安全スイッチなどの各種機器が取り付け
られる。

この実施例によれば乗場機器制御装置１への信号伝送線
７の分岐を乗場機器制御装置１を収納する収納箱２内で
行うことができるので分岐信号伝送線７Ａの長さを短く
することが可能となり、これにより反射波の影響を受け
にくくすることができる。さらに信号伝送線７を電力等
の伝えるケーブル群６と分離しているので、これらのケ
ーブル群６からの誘導ノイズの影響も受けにくい。また
、乗場機器制御装置１を収納する収納箱２と分岐箱５を
別に設けたことにより乗場機器制御装置１へのケーブル
群６からの誘導ノイズの影響を受けにくくすることがで
きる。そして乗場機器制御装置１を収納箱２内に収納し
であるので埃や水滴などの進入を防止でき、これにより
埃や水滴による故障をなくすこともできる。

第３図に本発明にかかる収納箱の他の具体例を示す。こ
の他の具体例の箱は第１図に示した収納箱２と分岐箱５
とを一体にしたものであり、昇降路内の配線スペースが
大きくとれる場合に用いられる。この収納箱は配線スペ
ースに張られたワイヤ８Ａ、８Ｂに固定され、内部がセ
パレータ９により縦に２つのスペースに分割される。分
割された一方のスペースは第１図に示すケーブル群６を
分岐するのに使用され、もう一方のスペースは乗場機器
制御装置１や端子台４等を取り付けるのに使用される。

この実施例も第１図に示した実施例と同様の効果が得ら
れるが、さらに収納箱と分岐箱を一体としたことにより
取付は作業が半分で済むという効果をも得ることができ
る。

なお、第３図においてカバーおよびケーブル群ならびに
信号伝送線は第１図と同様のため省略しである。

〔発明の効果〕

本発明によるエレベータの制御装置は昇降路内の配線ス
ペースに乗場機器制御装置を収納する収結霜を設け、こ
の収納箱内で乗場機器制御装置に接続する信号伝送線を
分岐することにより分岐された信号伝送線の長さを短く
することができ、これにより反射波の影響を受けにくく
することができる。また、乗場機器制御装置を収納箱内
に収納することにより埃や水滴等の進入を防止でき、こ
れらによる乗場機器制御装置の故障を防止することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による収納箱の一具体例の取付図、第２
図は昇降路の横断面図、第３図は本発明による収納箱の
他の具体例の取付図、第４図は従来のエレベータの制御
装置にかかる乗場機器制御装置と信号伝送線分岐箱の配
置を示す配置図である。 １・・・乗場機器制御装置、２・・・収納箱、３・・・
コネクタ群、４・・・端子台、５・・・分岐箱、６・・
・ケーブル群、７・・・信号伝送線、７Ａ・・・分岐信
号伝送線、８Ａ、８Ｂ・・・ワイヤ。 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 エレベータの機械室に設置した主制御装置と、各階乗場
   にそれぞれ設けた乗場機器制御装置とを備え、前記主制
   御装置と前記乗場機器制御装置とを一対のバス方式の伝
   送線で結んでいるエレベータの制御装置において、 昇降路内の昇降体と干渉しない場所に設けられた配線ス
   ペースに最上階から最下階にわたって張られる鋼線と、
   この鋼線に固定され、各階乗場ごとに設けられる収納箱
   とを備え、この収納箱内に前記乗場機器制御装置を収納
   したことを特徴とするエレベータの制御装置。