JP2021172455A - 制御盤の交換工事方法およびベースマウント - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者および利用者の双方に不便をかけることなく、エレベーターの制御盤を交換すること。【解決手段】床面801に設置された旧制御盤106を撤去して、当該床面801より下方に敷設されて当該旧制御盤106と複数の構成部とを接続するケーブル804を当該旧制御盤106に導く床面開口を開放する。つぎに、外縁形状が床面開口803よりも大きい板形状をなす支持板601と当該支持板601を板厚方向に貫通し新制御盤400の下面開口より小さく開口する新制御盤用開口602とを備えたベースマウント600を、当該支持板601が床面開口803に対向した状態で床面801に設置し、床面801に設置したベースマウント600の新制御盤用開口602の上に、新制御盤400を設置する。そして、ケーブル804を、床面開口803から新制御盤用開口602を介して新制御盤400に引き回して接続する。【選択図】図8C

Description

この発明は、エレベーターが備える複数の構成部を制御する制御盤の交換工事方法および制御盤の交換工事に用いるベースマウントに関する。
従来、複数階建ての建物などに設置されたエレベーターの設備をリニューアルする際は、エレベーターが設置された昇降路は再利用し、エレベーターを構成する各構成部をすべて交換することが多い。具体的には、エレベーターのカゴや、カゴを昇降させる駆動機構などを交換する。また、従来、リニューアルにかかる費用を抑えるため、たとえば、カゴのみ、駆動機構における巻上機のみなど、一部の構成部のみを交換する場合もあった。
近年の技術の向上により、新技術を用いてエレベーターを制御する制御盤(新制御盤)は、既設の制御盤よりも格段に優れた機能や性能を備えている。このため、エレベーターのリニューアルに際しては、旧制御盤を新制御盤に交換する要望も多い。従来の制御盤の交換工事に際しては、駆動機構などの各構成部と制御盤とを接続する各種ケーブルも交換していた。
関連する技術として、具体的には、従来、既設の配線通口から昇降路内に延びる案内スリーブを昇降路側の導入部で切断し、切断後に残存する案内スリーブに代えて新しい保護スリーブを設置した配線通口を介して、新しい各種配線を昇降路内に敷設することにより、特別な穴開け工事をおこなうことなく制御盤から昇降路に各種配線を通すようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
特開2006−347681号公報
しかしながら、各構成部の制御にかかる制御プログラムを記述するプログラム言語の種類や記述方式が、旧制御盤と新制御盤とで異なっていると、制御盤の他に、各構成部および各種ケーブルのすべての交換が完了するまで、エレベーターを動作させることができない。このため、上述した特許文献1を含む従来の技術は、作業者の負担が増えるとともに、エレベーターを使用できない期間が長くなってしまい、エレベーターの利用者に負担をかけてしまうという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、作業者および利用者の双方に負担をかけることなく、エレベーターの制御盤を交換することができる制御盤の交換工事方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる制御盤の交換工事方法は、エレベーターが備える複数の構成部を制御する制御盤の交換工事方法であって、床面に設置された旧制御盤を撤去して、当該床面より下方に敷設されて当該旧制御盤と複数の前記構成部とを接続するケーブルを当該旧制御盤に導く床面開口を開放し、外縁形状が前記床面開口よりも大きい板形状をなす支持板と当該支持板を板厚方向に貫通し新制御盤の下面開口より小さく開口する新制御盤用開口とを備えたベースマウントを、当該支持板が前記床面開口に対向した状態で前記床面に設置し、前記床面に設置した前記ベースマウントの前記新制御盤用開口の上に、前記新制御盤を設置し、前記ケーブルを、前記床面開口から前記新制御盤用開口を介して前記新制御盤に引き回して接続する、ことを特徴とする。
また、この発明にかかる制御盤の交換工事方法は、上記の発明において、前記ベースマウントが、前記支持板を板厚方向に貫通し前記新制御盤用開口とは異なる変換装置用開口を備え、前記床面に設置した前記ベースマウントの前記変換装置用開口の上に、前記新制御盤が出力する信号を、当該信号と同じ意味の信号であって前記構成部が理解できる別の信号へ変換する信号変換装置を設置し、複数の前記構成部のうち前記新制御盤が出力する信号を理解できる前記構成部に接続された前記ケーブルを、前記床面開口から前記新制御盤用開口を介して前記新制御盤に引き回して接続し、複数の前記構成部のうち前記新制御盤が出力する信号を理解できない前記構成部に接続された前記ケーブルを、前記床面開口から前記変換装置用開口を介して前記信号変換装置に引き回して接続し、前記信号変換装置と前記新制御盤とを接続する、ことを特徴とする。
また、この発明にかかる制御盤の交換工事方法は、上記の発明において、前記ベースマウントが、前記支持板の一面側に設けられ、前記床面に設置された状態において前記新制御盤の下端を前記床面開口から所定距離離間させる脚部を備え、側方の少なくとも一部が開放されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる制御盤の交換工事方法は、上記の発明において、前記新制御盤用開口が、前記新制御盤の下面開口より小さいことを特徴とする。
また、この発明にかかる制御盤の交換工事方法は、上記の発明において、前記エレベーターが、一つの昇降路のみからなることを特徴とする。
また、この発明にかかるベースマウントは、エレベーターが備える複数の構成部を制御する制御盤の交換工事に用いるベースマウントであって、旧制御盤が設置された床面に設けられて、当該床面より下方に敷設されて当該旧制御盤と複数の前記構成部とを接続するケーブルを当該旧制御盤に導く床面開口よりも外縁形状が大きい板形状をなす支持板と、前記支持板を板厚方向に貫通し、新制御盤の下面開口より小さく開口する新制御盤用開口と、前記支持板の一面側に設けられ、前記床面に設置された状態において前記新制御盤の下端を前記床面開口から所定距離離間させる脚部と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかるベースマウントは、上記の発明において、前記支持板における前記新制御盤の固定位置に応じた位置に設けられて、前記支持板を板厚方向に貫通する制御盤固定ボルト用貫通孔を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかるベースマウントは、上記の発明において、前記支持板における前記新制御盤用開口の周縁に設けられた制御盤用防振部材を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかるベースマウントは、上記の発明において、前記新制御盤が出力する信号を当該信号と同じ意味の信号であって前記構成部が理解できる別の信号へ変換する信号変換装置の下面開口より小さく前記支持板を板厚方向に貫通し、前記新制御盤用開口とは異なる変換装置用開口を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかるベースマウントは、上記の発明において、前記支持板における前記信号変換装置の固定位置に応じた位置に設けられて、前記支持板を板厚方向に貫通する変換装置固定ボルト用貫通孔を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかるベースマウントは、上記の発明において、前記支持板における前記変換装置用開口の周縁に設けられた変換装置用防振部材を備えたことを特徴とする。
この発明にかかる制御盤の交換工事方法およびベースマウントによれば、作業者および利用者の双方に負担をかけることなく、エレベーターの制御盤を交換することができるという効果を奏する。
エレベーターの構成の一例を示す説明図である。 カゴおよびカゴに設けられた操作盤の構成の一例を示す説明図である。 乗り場および乗り場に設けられた操作盤の構成の一例を示す説明図である。 新制御盤の構成の一例を示す説明図である。 信号変換装置の機能的構成を示すブロック図である。 ベースマウントの構造の一例を示す説明図である。 制御盤の交換手順を示すフローチャートである。 制御盤の交換工事における交換過程の一例を示す説明図(その1)である。 制御盤の交換工事における交換過程の一例を示す説明図(その2)である。 制御盤の交換工事における交換過程の一例を示す説明図(その3)である。 制御盤の交換工事における交換過程の一例を示す説明図(その4)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる制御盤の交換工事方法およびベースマウントの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(エレベーターの構成の一例)
まず、この発明にかかる実施の形態の交換工事方法の対象となるエレベーターの構成について説明する。図1は、エレベーターの構成の一例を示す説明図である。
図1において、この発明にかかる実施の形態の交換工事方法の対象となるエレベーター100は、たとえば、複数階建てのビルなどの建物内に設置され、一つの昇降路のみからなり、建物に1基のみ設けられていて単体で稼働する。エレベーター100は、たとえば、ロープ式(トラクション式)のエレベーターによって実現することができる。
エレベーター100は、人や物品を搭載するカゴ(乗りカゴ)101を備えている。カゴ101は、1つの昇降路に対し、1つ設けられる。昇降路は、建物における各階床を、鉛直方向すなわちカゴ101の移動方向に沿って貫通している。本実施の形態において、単体で稼働するエレベーター100は、後述する制御盤106や、当該制御盤106によって制御される構成部によって構成されている。単体で稼働するエレベーター100は、エレベーター100の遠隔地に設置された監視センターなどの建物外の構成部は含まない。
昇降路は、側面に、カゴ101の昇降位置をガイドするガイドレール(図示を省略する)を備えている。また、昇降路は、底部に、万一、カゴ101が落下して底面に衝突したときの衝撃を和らげる緩衝器102を備えている。緩衝器102は、バネの弾性力を利用して衝撃を和らげるバネ式の緩衝器102であってもよく、油圧抵抗を利用して衝撃を和らげる油入式の緩衝器102であってもよい。緩衝器102は、昇降路の天井面にも設けられていてもよい。
カゴ101は、ロープ103の一端に連結されている。ロープ103は、つるべ式に滑車(図示を省略する)および巻上機(トラクションマシン)104に架けられ、他端がカウンタウエイト105に連結されている。ロープ103は、具体的には、たとえば、鋼鉄製のワイヤーによって実現することができる。
ロープ式のエレベーター100における巻上機104は、たとえば、エレベーター100の最上部に設けられた機械室に設置される。巻上機104は、たとえば、インバーターを用いて制御されており、カゴ101を停止させる階床において回転を停止するように制御盤106によって駆動制御される。ロープ式のエレベーター100においては、巻上機104を駆動することによって発生する、ロープ103と滑車との間の摩擦力(トラクション)を利用して、カゴ101を昇降させる。巻上機104は、エレベーター100が備える制御盤106によって駆動制御される。
巻上機104は、図示を省略するエンコーダを備えており、制御盤106はエンコーダからの出力信号に基づいて、巻上機104の回転速度や回転位置を判断することができる。エンコーダは、たとえば、アブソリュートエンコーダを用いてもよく、インクリメンタルエンコーダを用いてもよい。
また、エレベーター100は、電磁ブレーキ107、調速機(ガバナマシン)108、リミットスイッチ109などを備えている。電磁ブレーキ107は、コイルを備え、制御盤106によって駆動制御されて当該コイルに通電することにより発生する電磁力を利用して、巻上機104の回転を停止する。電磁ブレーキ107は、巻上機104の回転を停止した状態を保持することができる。
電磁ブレーキ107は、停電などによって電源の供給が停止した場合に、巻上機104の回転を制止する。電磁ブレーキ107は、具体的には、たとえば、停電時などコイルへの通電が切れたときにスプリングの力で動作して巻上機104の回転を制止する無励磁作動型の電磁ブレーキ107を用いることができる。
調速機108は、カゴ101の速度超過を検出する。調速機108は、たとえば、ガバナロープ108a、ガバナプーリー108b、回転錘(図示を省略する)などを備えた遠心調速機によって実現することができる。このような調速機108において、ガバナロープ108aは、カゴ101の動作と連動する。ガバナプーリー108bは、ガバナロープ108aの動作に連動して回転する。
回転錘は、ガバナプーリー108bの回転速度、すなわち、ガバナプーリー108bの回転に起因する遠心力の大きさに応じて動作する。具体的に、回転錘は、ガバナプーリー108bの回転速度が速い場合にガバナプーリー108bの外周側に開くように動作し、ガバナプーリー108bの回転速度が遅い場合にガバナプーリー108bの内周側に閉じるように動作する。
リミットスイッチ109は、巻上機104に対する電源の供給/遮断を切り替えるスイッチレバー(図示を省略する)を備えている。スイッチレバーは、平時は巻上機104に対して電源を供給する位置に位置付けられており、調速機108の回転錘に付勢された場合に、巻上機104に対する電源の供給を遮断する位置に変位する。
調速機108の回転錘は、カゴ101の昇降速度が、定格速度に対して一定以上の速度になった場合に、スイッチレバーが巻上機104に対する電源の供給を遮断する位置に変位するように、スイッチレバーを付勢する。これにより、カゴ101に速度超過が発生したときに、巻上機104の動作を停止し、カゴ101を停止させることができる。
さらに、エレベーター100は、非常停止装置を備えていてもよい。非常停止装置は、カゴ101の動作とガバナロープ108aの動作とが異なる場合、すなわち、ガバナロープ108aが停止しているにもかかわらずカゴ101が動作している場合に、カゴ101の動作を強制的に停止させる。非常停止装置は、公知の各種の技術を用いて容易に実現することができるため、説明を省略する。
カゴ101は、扉101aを備えている。また、カゴ101は、扉101aを開閉させるモーター(図示を省略する)や、扉101aの開閉状態を検出する扉開閉センサ(図示を省略する)、および、操作盤101bなどを備えている。扉101aを開閉させるモーターは、制御盤106によって駆動制御されて、扉101aを開閉させる。
扉開閉センサは、扉101aと扉110aとの間に位置するセーフティーシューの状態に応じて扉101aや扉110aが開状態にあるか閉状態にあるかに応じて出力が変化する。扉開閉センサは、たとえば、マイクロスイッチや光電センサなどによって実現することができる。扉開閉センサは配線を介して制御盤106に接続されており、扉開閉センサから出力された信号は当該配線を介して制御盤106に入力される。
昇降路における各階床に対応した位置(乗り場)110には、それぞれ扉110aが設けられている。乗り場110に設けられた扉110aは、図示を省略するインターロックなどと称される装置で施錠されている。インターロックは、エレベーター100が停止階に到着した状態でカゴ101が備えるモーターを駆動した場合にのみ、カゴ101の扉101aの開閉機構とかみ合って施錠を解放する。これにより、カゴ101が位置する階床における乗り場110に設けられた扉110aのみを連動して開閉することができる。
各乗り場110には、それぞれ、乗り場呼びボタン111a、カゴ101が位置する階床などを表示する表示器111bなどを備えた操作盤111が設置されている。操作盤111は、それぞれ、操作盤111用の制御基板111cを備え、当該制御基板111cを介して制御盤106に接続されている。
制御盤106が制御対象とする巻上機104などの構成部や、エレベーター100の各部の状態に関する情報を制御盤106に対して出力するセンサなどの構成部は、ケーブル(図8Bを参照)を介して制御盤106に接続されている。たとえば、カゴ101に設けられた構成部は、カゴ101に引き回されたテールコードなどと称されるケーブルを介して、制御盤106に接続されている。具体的には、たとえば、カゴ101の扉開閉センサ、照明(図2における符号203を参照)、操作盤101b、および、利用者の安全確保のための各種センサなどの構成部が、ケーブル(テールコード)を介して制御盤106に接続されている。
また、具体的に、たとえば、制御基板111cは、制御基板111cから昇降路中を引き回されたケーブルを介して、制御盤106と接続されている。また、具体的に、たとえば、昇降路などに設置された各種のセンサが、ケーブルを介して制御盤106に接続されている。
制御盤106は、たとえば、機械室に設置される。この場合、ケーブルは、一端がエレベーター100が備える各構成部に接続され、各構成部から機械室まで引き回されて、その他端が制御盤106に接続される。制御盤106は、エレベーター100が備える複数の構成部を制御する。
制御盤106は、たとえば、操作盤101b用の制御基板から出力される上り信号(呼び信号)に基づいて、巻上機104や電磁ブレーキ107および扉101a、105aを開閉させるモーターなどの各構成部を制御する。また、制御盤106は、たとえば、巻上機104(エンコーダ)やブレーキセンサおよび扉開閉センサなどの各構成部から出力される上り信号に基づいて、各構成部が正常に動作したか否かを判断する。また、制御盤106は、たとえば、操作盤101b用の制御基板に対して、カゴ101が位置する階床を示す階床信号を含む制御用の下り信号を出力し、操作盤101bにおいて、カゴ101が位置する階床や移動方向(上昇中か下降中か)などを表示させる。制御盤106が備える各部は、単一または複数の基板に搭載されており、箱型をなす鉄製の筐体内に収容されている(図8Aを参照)。
(カゴ101およびカゴ101に設けられた操作盤101bの構成の一例)
つぎに、カゴ101およびカゴ101に設けられた操作盤101bの構成の一例について説明する。図2は、カゴ101およびカゴ101に設けられた操作盤101bの構成の一例を示す説明図である。
図2において、操作盤101bは、カゴ101内側の壁面であって、カゴ101の扉101aの近傍に設けられている。操作盤101bは、カゴ101の行先階を指定する行先階ボタンや、扉101aの開閉を支持する扉開閉ボタンなどを含む操作ボタン201を備えている。また、操作盤101bは、カゴ101が位置する階床などを表示する表示器202を備えている。
カゴ101に設けられた操作盤101bは、操作盤101b用の制御基板を備えており、当該操作盤101b用の制御基板を介して制御盤106に接続されている。操作盤101b用の制御基板は、エレベーター100の利用者などによる操作ボタン201に対する入力操作を受け付けるごとに、当該入力操作に応じた呼び信号を生成し、生成した呼び信号を制御盤106に出力する。
また、操作盤101b用の制御基板は、たとえば、扉開閉センサの出力に応じた信号を制御盤106に出力する。また、操作盤101b用の制御基板は、制御盤106から出力された信号に応じて表示器202を制御し、カゴ101が位置する階床を表示したりする。操作盤101b用の制御基板は、カゴ101に設けられた照明203の点灯/消灯の切り替え制御や、監視カメラ204の駆動制御などをおこなってもよい。
また、カゴ101には、インターフォンの端末装置205が設けられている。インターフォンの端末装置205は、呼出ボタンとマイクとスピーカーとを備えている(いずれも図示を省略する)。インターフォンの端末装置205におけるマイクやスピーカーは、操作盤101bに一体的に組み込まれていてもよい。インターフォンの端末装置205は、操作盤101b用の制御基板と同様に、制御盤106に接続されている。
(乗り場110および乗り場110に設けられた操作盤111の構成の一例)
つぎに、乗り場110および乗り場110に設けられた操作盤111の構成の一例について説明する。図3は、乗り場110および乗り場110に設けられた操作盤111の構成の一例を示す説明図である。
図3に示すように、各操作盤111が備える乗り場呼びボタン111aは、たとえば、それぞれ、扉110aの近傍の壁面301などに設けられている。カゴ101が位置する階床などを表示する表示器111bは、たとえば、それぞれが、扉110aの上部の壁面302などに設けられている。表示器111bは、たとえば、カゴ101が停止しうる階床とともに、カゴ101が位置する階床を表示する。表示器111bは、カゴ101が位置する階床のみを表示してもよい。エレベーター100は、表示器111bを備えていなくてもよい。
制御基板111cは、操作盤101b用の制御基板と同様に、エレベーター100の利用者などによる乗り場呼びボタン111aに対する入力操作を受け付けるごとに、当該入力操作に応じた呼び信号を生成し、生成した呼び信号を制御盤106に出力する。
この実施の形態においては、エレベーター100が備える各部のうち、たとえば、制御盤106に対する信号、いわゆる「上り信号」を出力する各部によって、この発明にかかる構成部を実現することができる。また、この実施の形態においては、エレベーター100が備える各部のうち、たとえば、制御盤106のCPU(Central Processing Unit)から出力される信号、いわゆる「下り信号」にしたがって動作する各部によって、この発明にかかる構成部を実現することができる。
具体的に、構成部は、たとえば、エレベーター100の駆動機構によって実現することができる。より具体的には、エレベーター100の駆動機構は、たとえば、巻上機104、電磁ブレーキ107、扉101aを開閉させるモーターなどによって実現することができる。このようなエレベーター100の駆動機構は、制御盤106から出力される下り信号にしたがって動作する。また、エレベーター100の駆動機構は、さらに、制御盤106に対して上り信号を出力するものであってもよい。
また、構成部は、たとえば、エレベーター100の乗り場110の制御機構によって実現することができる。具体的に、エレベーター100の乗り場110の制御機構は、たとえば、各乗り場110に設けられた操作盤111(制御基板111c)によって実現することができる。また、構成部は、エレベーター100のカゴ101の制御機構によって実現することができる。具体的に、エレベーター100のカゴ101の制御機構は、たとえば、カゴ101に設けられた操作盤101bによって実現することができる。
また、構成部は、たとえば、エレベーター100のセンサ機構によって実現することができる。具体的に、エレベーター100のセンサ機構は、たとえば、リミットスイッチ109、扉開閉センサなどの各種センサによって実現することができる。これらの各種センサは、制御盤106に対して上り信号を出力する。
この実施の形態においては、この発明にかかる交換工事方法により、制御盤(旧制御盤)106を、新制御盤に交換する交換方法について説明する。新制御盤は、旧制御盤106と同様の構成をなし、新制御盤を構成する各部を収容する、箱型をなす鉄製の筐体を備えている(図8Dを参照)。
(新制御盤の構成の一例)
つぎに、新制御盤の構成について説明する。図4は、新制御盤の構成の一例を示す説明図である。図4に示すように、新制御盤400は、CPU401と、メモリ402と、入力端子403と、出力端子404と、通信I/F(InterFace)405と、を備えている(いずれも図示を省略する)。新制御盤400が備える各部401〜405は、それぞれ、バス406によって接続されている。
新制御盤400のCPU401は、エレベーター100が備える複数の構成部を制御し、エレベーター100全体の制御をつかさどる。新制御盤400のメモリ402は、エレベーター100が備える複数の構成部の制御に用いるプログラムやデータなどを記憶している。CPU401は、たとえば、入力端子403を介して入力された上り信号に基づいて、メモリ402に記憶されたプログラムやデータなどを用いた演算処理をおこなう。また、CPU401は、たとえば、演算処理の結果に基づく信号を、出力端子404を介して該当する構成部に出力する。
具体的に、CPU401は、たとえば、操作盤101b用の制御基板から出力される上り信号(呼び信号)に基づいて、巻上機104や電磁ブレーキ107および扉101a、110aを開閉させるモーターなどの各構成部に対する制御用の下り信号を生成し、生成した制御用の下り信号を該当する各構成部に対してそれぞれ出力する。
また、CPU401は、たとえば、巻上機104(エンコーダ)やブレーキセンサおよび扉開閉センサなどの各構成部から出力される上り信号に基づいて、各構成部が正常に動作したか否かを判断する。また、新制御盤400のCPUは、たとえば、操作盤101b用の制御基板に対して、カゴ101が位置する階床を示す階床信号を含む制御用の下り信号を出力し、操作盤101bにおいて、カゴ101が位置する階床や移動方向(上昇中か下降中か)などを表示させる。
新制御盤400の入力端子403は、エレベーター100が備える複数の構成部と制御盤106のCPUとを接続するハードウエアインターフェースであって、各構成部から出力される信号の入力を受け付け、入力を受け付けた信号を新制御盤400のCPUに出力する。入力端子403は、たとえば、エレベーター100の各構成部が新制御盤400に対して出力する上り信号の入力を受け付ける。
具体的に、入力端子403は、たとえば、操作盤101b用の制御基板や操作盤101b用の制御基板から出力される呼び信号の入力を受け付ける。また、新制御盤400の入力端子403は、たとえば、エンコーダから出力される信号の入力を受け付ける。また、入力端子403は、たとえば、リミットスイッチ109、扉開閉センサ、電磁ブレーキ107の動作に応じて出力が変化するブレーキセンサなどの各種センサから出力される信号の入力を受け付ける。ブレーキセンサは、たとえば、マイクロスイッチや光電センサなどによって実現することができる。
新制御盤400の出力端子404は、エレベーター100が備える複数の構成部と新制御盤400のCPU401とを接続するハードウエアインターフェースであって、新制御盤400のCPU401から出力される下り信号を該当する構成部に出力する。具体的に、出力端子404は、たとえば、新制御盤400のCPU401によって生成された制御用の下り信号を巻上機104、電磁ブレーキ107、カゴ101の扉101aや乗り場110の扉110aを開閉させるモーターなどに対して出力する。
通信I/F405は、インターネットなどのネットワークを介して、管理サーバコンピュータに接続されている(いずれも図示を省略する)。通信I/F405は、具体的には、たとえば、携帯電話回線(たとえばLTE(Long Term Evolution)、PHS(Personal Handy−phone System)などの無線通信のインタフェースによって通信I/F405を実現することができる。また、通信I/F405は、たとえば、モデムやLANアダプタなどの有線通信のインタフェースによって実現されるものであってもよい。
管理サーバコンピュータは、監視対象となるエレベーター100が設置されている場所とは異なる、当該エレベーター100が設置されている場所から離れた遠隔地に設置されている。管理サーバコンピュータは、たとえば、エレベーター100の保守管理を担う保守管理会社などに設置することができる。
通信I/F405は、CPU401から出力される発報用の信号を、管理サーバコンピュータに送信する。発報用の信号は、たとえば、エレベーター100における障害を検知した場合、エレベーター100の運転モードが変化した場合などに、CPU401から通信I/F405を介して管理サーバコンピュータに出力される。
また、通信I/F405は、管理サーバコンピュータから送信される診断動作の実行指示などの各種指示を受信して、CPU401に出力する。診断動作は、新制御盤400からエレベーター100が備える各部に対して、当該各部を所定の順序で動作させる信号を出力させ、出力させた信号にしたがって当該各部が正常に動作したか否かを示す信号を新制御盤400から出力させることによって実現される。管理サーバコンピュータは、たとえば、定期的(たとえば、月の末日が到来するごと)に診断動作の実行指示を出力する。
新制御盤400と管理サーバコンピュータとを、通信I/F405を介して、電話回線などの公衆音声網ではなくインターネットを介して接続することにより、地震などの天災発生時などの緊急時に電話回線がパンクすることに起因して、エレベーター100の状況把握が遅延することを回避することができる。これにより、管理サーバコンピュータを用いてエレベーター100を遠隔監視する状況において、当該エレベーター100の動作に不具合が生じた場合に迅速な対応をとることができる。
新制御盤400は、通信I/F405を介して、さらに、公衆音声網に接続されていてもよい。公衆音声網は、固定電話網(公衆交換電話網)および携帯電話網を含む。公衆音声網は、電話線を収容する加入者線交換機、加入者線交換機を束ねる中継交換機、他の事業者の電話網と接続する関門交換機など、図示を省略する複数の交換機によって構成されている。公衆音声網については、公知の技術であるため説明を省略する。新制御盤400を、通信I/F405を介して公衆音声網に接続することにより、インターフォンの端末装置205と管理センターとの音声通信を実現することができる。
なお、この場合、新制御盤400は、LTE基板(LTEモジュール)を用いてデータ通信をおこなってもよい。すなわち、LTE基板を、データ通信に用いるとともに音声通信にも用いてもよい。LTEを利用した通信をおこなうことにより、通信の品質を確保することができる。また、エレベーター100の設置場所は固定であるため、LTEを利用した通信をおこなうことにより、エレベーター100の設置位置を把握することができる。
新制御盤400が備える各部401〜405は、単一または複数の基板に搭載されており、箱型をなす鉄製の筐体内に収容されている(図8Dを参照)。新制御盤400が備える各部401〜405は、PLC(Programmable Logic Controller)の態様をなすものであってもよい。筐体には、さらに、リレー、インバータ、ブレーカー、ヒューズ、変圧器、電磁開閉器、タイマー、カウンターなど、エレベーターの制御にかかる各部が収容されている。新制御盤400の筐体の下側は、エレベーター100が備える構成部に接続されたケーブルを筐体内に引き回すための開口(新制御盤400の下面開口)が設けられている。
新制御盤400は、新制御盤400に対する信号の入力を受け付け、入力された信号に基づく信号を出力する。新制御盤400は、制御盤106が用いるプログラムとは異なるプログラムにしたがって動作する。新制御盤400は、マシン語(機械語)、すなわち、「0」と「1」の2値で表現できる電気的な信号であって、制御盤106が理解できる信号とは別の信号を理解する。
また、新制御盤400は、制御盤106によって制御される複数の構成部に対して、旧制御盤106が出力する信号と同じ意味の信号であって、当該構成部が理解できる信号とは別の信号を出力する。具体的には、新制御盤400は、たとえば、旧制御盤106による制御にかかる制御プログラムを記述するプログラム言語の種類と異なる種類のプログラム言語によって記述された制御プログラムに基づく信号を出力する。
あるいは、具体的には、新制御盤400は、たとえば、旧制御盤106による制御にかかる制御プログラムを記述するプログラム言語の種類と同じ種類のプログラム言語によって記述された制御プログラムであって、旧制御盤106による制御にかかる制御プログラムの記述方式とは異なる記述方式で記述された制御プログラムに基づく信号を出力するものであってもよい。
なお、新制御盤400は、旧制御盤106によって制御される複数の構成部に対して、旧制御盤106が出力する信号と同じように、当該構成部が理解できる信号を出力するものであってもよい。すなわち、新制御盤400は、旧制御盤106による制御にかかる制御プログラムを記述するプログラム言語の種類と同じ種類であって同じ記述方式で記述された制御プログラムに基づく信号を出力するものであってもよい。
新制御盤400による制御にかかる制御プログラムは、高度な制御をおこなうための高性能化が進んでおり、旧制御盤106による制御にかかる制御プログラムより複雑化していることも多い。このため、エレベーター100が備える複数の構成部は、旧制御盤106が出力する信号を理解できても、新制御盤400が出力する信号を理解できないことがある。
このような事情から、従来の制御盤の交換工事に際しては、旧制御盤106に加えて、制御盤106によって制御する複数の構成部(特に、新制御盤400が出力する信号を理解できない構成部)を交換していた。このように、旧制御盤106および複数の構成部の交換をおこなう従来の交換工事に際しては、旧制御盤106および複数の構成部のすべてを交換するまでの間、エレベーターを動作させることができず、工期が長くなり、エレベーターを使用できない期間が長くなってしまうことから、エレベーターの利用者に不便をかけてしまうという問題があった。また、交換する部材が多く工期が長くなるために、交換工事にかかる作業者の負担が大きいという問題があった。
この実施の形態の交換工事においては、新制御盤400が出力する信号を理解できない構成部が存在する場合、新制御盤400に加えて信号変換装置の設置をおこなう。信号変換装置は、新制御盤400が出力した信号を、旧制御盤106によって制御されていた複数の構成部が理解できる信号に変換して、当該複数の構成部に出力する。また、信号変換装置は、旧制御盤106によって制御されていた複数の構成部が出力した信号を、新制御盤400が理解できる信号に変換して、新制御盤400に出力する。
(信号変換装置の機能的構成)
つぎに、信号変換装置の機能的構成について説明する。図5は、信号変換装置の機能的構成を示すブロック図である。図5において、信号変換装置500の各機能は、構成部側の入力部501と、新制御盤400側の入力部502と、信号変換部503と、新制御盤400側の出力部504と、構成部側の出力部505と、によって実現される。
構成部側の入力部501は、エレベーター100の各構成部が制御盤106へ出力する上り信号の入力を受け付ける。構成部側の入力部501は、たとえば、構成部ごとに設けられた複数の入力端子401(接続端子)によって実現することができる。新制御盤400側の入力部502は、新制御盤400がエレベーター100の各構成部へ出力する下り信号の入力を受け付ける。新制御盤400側の入力部502は、たとえば、新制御盤400に対応して設けられた入力端子403(接続端子)によって実現することができる。
信号変換部503は、構成部側の入力部501によって受け付けた上り信号を、当該上り信号と同じ意味の信号であって、新制御盤400が理解できる別の信号へ変換する。また、信号変換部503は、新制御盤400側の入力部502によって受け付けた下り信号を、当該下り信号と同じ意味の信号であって、当該下り信号の出力先となる各構成部が理解できる別の信号へ変換する。
信号変換部503は、具体的には、たとえば、信号変換プログラムを記憶したメモリやメモリに記憶されたプログラムを実行するCPUなどによって構成されるプロセッサによってその機能を実現することができる。あるいは、信号変換部503は、たとえば、FPGA(Field−Programmable Gate Array)や、信号変換専用のASIC(Application Specific Integrated Circuit)などによってその機能を実現してもよい。
新制御盤400側の出力部504は、信号変換部503によって新制御盤400が理解できる別の信号へ変換された上り信号を、新制御盤400へ出力する。新制御盤400側の出力部504は、新制御盤400に対応して設けられた出力端子404(接続端子)によって実現することができる。構成部側の出力部505は、信号変換部503によって各構成部が理解できる別の信号へ変換された下り信号を、該当する各構成部へ出力する。構成部側の出力部505は、構成部ごとに設けられた複数の出力端子404(接続端子)によって実現することができる。
信号変換装置500が備える各部501〜505は、制御盤106や新制御盤400と同様に、箱型をなす鉄製の筐体内に収容されている(図8Dを参照)。信号変換装置500の筐体は、制御盤106や新制御盤400の筐体とは別体とされている。信号変換装置500の筐体の下側は、エレベーター100が備える各構成部に接続されたケーブルを筐体内に引き回すための開口(信号変換装置500の下面開口)が設けられている。なお、信号変換装置500が備える各部は、新制御盤400の筐体内に収容されていてもよい。すなわち、信号変換装置500と新制御盤400とは筐体を共有するものであってもよい。
新技術を用いてエレベーター100を制御する新制御盤400は、旧制御盤106と同様の構成をなすものの、旧制御盤106と比較して、高性能化に加えて、筐体(すなわち新制御盤400の外形寸法)の小型化が進んでいる場合がある。このような新制御盤400を制御盤106に交換する際には、新制御盤400(の筐体)の大きさが旧制御盤106(の筐体)の大きさよりも小さくなる。
旧制御盤106が機械室に設置されている場合、エレベーター100の各構成部に接続されたケーブルは、機械室の床に設けられたケーブルピットに引き回され、旧制御盤106に接続される。ケーブルピットは、機械室の床面から凹んだ溝形状をなし、蓋で覆われている(図8A〜図8Dを参照)。
ケーブルピットに引き回されたケーブルは、ケーブルピットの旧制御盤106側の端部に設けられた床面開口(図8Bを参照)を介して床上に引き出され、旧制御盤106に接続される。床面開口の下方は、床面から枡形に凹んでいる。ケーブルピットや床面開口は、たとえば、ケーブルピットをなす溝、および、床面開口をなす枡形を形成するように機械室の床面にコンクリートを打つことによって形成されている。
床面開口は、床面において、一辺の長さ寸法がケーブルピットの幅寸法よりも大きい長方形状あるいは正方形状をなす。一般的に、床面開口の辺の長さ寸法は、旧制御盤106の筐体の下端の大きさに合わせて形成されている。このため、制御盤106を、旧制御盤106よりも大きさの小さい新制御盤400に交換する際に、床面開口の上に単純に新制御盤400を設置すると床面開口の一部が開放されたままとなってしまう。このような床面の不用意な開口があると、ケーブルの一部が露出した状態となって安全上好ましくなく、また、制御盤のメンテナンスなどをおこなう作業者の足場が悪くなったり、作業者などが通行する際に足を踏み外したり躓いたりするおそれがあり好ましくない。
従来の制御盤の交換工事に際しては、このような場合、旧制御盤106の大きさに合わせて設けられていた床面開口やケーブルピットの一部を、新制御盤400の大きさに合わせてコンクリートなどにより埋め戻していた。埋め戻しに際しては、敷設されているケーブルを撤去し、コンクリートを埋め戻し、コンクリートが完全に硬化してから再度ケーブルを敷設する作業をおこなわなくてはならず、作業者の負担が増えるとともに、エレベーター100を使用できない期間が長くなってしまい、エレベーター100の利用者に不便をかけてしまっていた。
これに対し、この実施の形態の交換工事方法によれば、ベースマウントを用いることにより埋め戻し作業を不要とすることができる。以下に、この発明にかかる実施の形態のベースマウントについて説明する。
(ベースマウントの構造の一例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のベースマウントの構造について説明する。図6は、ベースマウントの構造の一例を示す説明図である。図6に示すように、ベースマウント600は、支持板601と、新制御盤用開口602と、脚部603と、制御盤固定ボルト用貫通孔604と、変換装置用開口605と、変換装置固定ボルト用貫通孔606と、ベースマウント固定ボルト用貫通孔607と、を備えている。
支持板601は、略長方形の板形状をなす。支持板601の外縁形状は、床面開口よりも大きい。支持板601は、たとえば、鋼板などによって実現することができる。新制御盤用開口602は、支持板601を板厚方向に貫通し、新制御盤400の下面開口より小さく開口する。新制御盤用開口602は、たとえば、支持板601を実現する鋼板などを打抜き加工することによって形成することができる。
脚部603は、支持板601の一面側に設けられている。脚部603は、ベースマウント600が床面に設置された状態において支持板601よりも床面側に位置づけられ、新制御盤400の下端を床面開口(床面の高さ)から所定距離離間させる。具体的に、脚部603は、たとえば、鋼板などを角筒形状に成形し、当該角筒の一壁面を溶接などによって支持板601の一面側に固定することによって構成されている。
脚部603を角筒形状とすることにより、脚部603の安定性および強度を確保しつつ、ベースマウント600の軽量化を図ることができる。脚部603は、たとえば、鋼板を打ち抜き角および曲げ加工することによって、支持板601と一体に設けられていてもよい。
制御盤固定ボルト用貫通孔604は、支持板601における新制御盤400の固定位置に応じた位置に設けられている。制御盤固定ボルト用貫通孔604は、支持板601を板厚方向に貫通している。具体的に、制御盤固定ボルト用貫通孔604は、たとえば、新制御盤400がベースマウント600の上に設置された状態において、新制御盤400にあらかじめ設けられた固定用のボルト孔と重複する位置(鉛直方向に沿って対向する位置)に設けられている。
変換装置用開口605は、支持板601を板厚方向に貫通し、信号変換装置500の下面開口より小さく開口している。変換装置用開口605は、新制御盤用開口602に連続しておらず、新制御盤用開口602とは別に開口している。変換装置固定ボルト用貫通孔606は、支持板601に設けられて、信号変換装置500の固定位置に応じた位置(鉛直方向に沿って対向する位置)に設けられている。変換装置固定ボルト用貫通孔606は、支持板601を板厚方向に貫通している。
ベースマウント固定ボルト用貫通孔607は、脚部603に設けられている。ベースマウント固定ボルト用貫通孔607は、脚部603における支持板601との連結位置とは反対側であって、支持板601に対向する位置に位置づけられた板面を板厚方向に貫通している。ベースマウント固定ボルト用貫通孔607は、ベースマウント600を床面に設置した状態において、床面開口の周縁に対向する位置に設けられている。
ベースマウント600は、さらに、制御盤用防振部材(図示を省略する)を備えていてもよい。制御盤用防振部材は、支持板601における新制御盤用開口602の周縁に設けられる。制御盤用防振部材は、新制御盤用開口602の周縁において点在するように複数設けられていてもよく、新制御盤用開口602の周縁を囲むように連続して設けられていてもよい。
また、ベースマウント600は、さらに、変換装置用防振部材(図示を省略する)を備えていてもよい。変換装置用防振部材は、支持板601における変換装置用開口605の周縁に設けられる。変換装置用防振部材は、変換装置用開口605の周縁において点在するように複数設けられていてもよく、変換装置用開口605の周縁を囲むように連続して設けられていてもよい。
制御盤用防振部材や変換装置用防振部材は、ゴムやエラストマーによって形成することができる。具体的に、制御盤用防振部材は、たとえば、天然ゴム、ウレタンゴム、天然ゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、スチレン・ブタジエンゴム、シリコーンゴムなど、公知の各種の材料を用いて形成することができる。
(制御盤の交換手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法による、制御盤の交換手順について説明する。図7は、制御盤の交換手順を示すフローチャートである。図8A〜図8Dは、制御盤の交換工事における交換過程の一例を示す説明図である。
図7に示すように、制御盤の交換工事に際しては、まず、旧制御盤106からケーブルを取り外す(ステップS701)。ステップS701においては、図8Aに示すように設置されている旧制御盤106に接続されているケーブルを、すべて取り外す。ケーブルは、上記のように、機械室の床面801から下側に凹むようにして設けられたケーブルピット802などを介してエレベーター100の各構成部に引き回され、当該各構成部に接続されている。ケーブルピット802は、工事や点検をおこなわない通常運転時は、蓋802aによって閉塞されている。蓋802aは、床面801と等しい高さに位置づけられている。
つぎに、旧制御盤106を撤去する(ステップS702)。ステップS702においては、床面開口803の上に、床面開口803を覆うように設置されている旧制御盤106を、床面開口803の上から移動させる。これにより、図8Bに示すように、床面開口803が開放される。旧制御盤106から取り外したケーブル804は、ケーブルピット802および床面開口803内に引き回した状態のまま、残置する。床面開口803は、図8Aなどに示すように、旧制御盤106の筐体805のサイズに合わせて設けられている。
つぎに、ベースマウント600を床面801に設置する(ステップS703)。ステップS703においては、図8Cに示すように、ベースマウント600における支持板601が、床面開口803に対向した状態でベースマウント600を床面801に設置する。また、ボルトなどを用いて、ベースマウント600を床面801に固定する。具体的に、たとえば、ベースマウント固定ボルト用貫通孔607にボルトを挿入し、当該ボルトを床面開口803の周縁に打ち込む(ねじ込む)ことによって、ベースマウント600を床面801に固定することができる。
そして、床面801に設置したベースマウント600の上に、新制御盤400を設置する(ステップS704)。ステップS704においては、図8Dに示すように、新制御盤400の筐体806の下面開口が、新制御盤用開口602に対向するようにして、ベースマウント600の上に、新制御盤400を設置する。また、ステップS704においては、新制御盤400にあらかじめ設けられた固定用のボルト孔(図示を省略する)と、ベースマウント600に設けられた制御盤固定ボルト用貫通孔604とが、鉛直方向に沿って対向するようにして、ベースマウント600の上に新制御盤400を設置する。
また、ステップS704においては、新制御盤400にあらかじめ設けられた固定用のボルト孔および制御盤固定ボルト用貫通孔604に制御盤固定ボルト(図示を省略する)を挿入し、当該制御盤固定ボルトの頭部と当該制御盤固定ボルトに螺合されるナットとによって、新制御盤400の筐体806およびベースマウント600とを挟み込むように、制御盤固定ボルトとナットとを締め込む。これにより、新制御盤400をベースマウント600に固定することができる。
さらに、信号変換装置500の設置を要する場合、床面801に設置したベースマウント600の上に、信号変換装置500を設置する(ステップS705)。ステップS705においては、図8Dに示すように、信号変換装置500の下面開口が、変換装置用開口605に対向するようにして、ベースマウント600の上に、信号変換装置500を設置する。また、ステップS705においては、信号変換装置500にあらかじめ設けられた固定用のボルト孔(図示を省略する)と、ベースマウント600に設けられた変換装置固定ボルト用貫通孔606とが、鉛直方向に沿って対向するようにして、ベースマウント600の上に信号変換装置500を設置する。
また、ステップS705においては、信号変換装置500にあらかじめ設けられた固定用のボルト孔および変換装置固定ボルト用貫通孔606に変換装置固定ボルト(図示を省略する)を挿入し、当該変換装置固定ボルトの頭部と当該変換装置固定ボルトに螺合されるナットとによって、信号変換装置500の筐体807およびベースマウント600とを挟み込むように、変換装置固定ボルトとナットとを締め込む。これにより、信号変換装置500をベースマウント600に固定することができる。
ステップS704の処理とステップS705の処理とは、実行する順序が反対であってもよい。すなわち、床面801に設置したベースマウント600の上に、信号変換装置500を設置した後に、新制御盤400を設置してもよい。また、信号変換装置500の設置が不要な場合、ステップS705の処理を省略してもよい。
信号変換装置500の設置が不要な場合、変換装置用開口605を、変換装置用開口605よりも大きい鋼板などで覆うことによって閉じてもよい。この場合、変換装置用開口605を閉じる鋼板には、変換装置固定ボルト用貫通孔606と重複する位置に、変換装置用開口605を閉じる鋼板をベースマウント600に固定するボルトを挿入するための貫通孔が設けられていてもよい。この変換装置用開口605を閉じる鋼板の固定のために設ける貫通孔は、変換装置固定ボルト用貫通孔606の数よりも少なくてよい。変換装置用開口605を閉じる鋼板は、信号変換装置500よりも重量が小さいため、ボルトを挿入するための貫通孔の数を、変換装置固定ボルト用貫通孔606の数よりも少なくすることで、鋼板を確実に固定するとともに、当該鋼板の固定にかかる作業者の負担軽減を図ることができる。
つぎに、ケーブル804を接続する(ステップS706)。ステップS706においては、エレベーターの各構成部から床面開口803まで引き回されているケーブル804のうち、新制御盤400に接続するケーブル804を新制御盤用開口602を介してベースマウント600の上側に引き出して、新制御盤400に接続する。具体的に、新制御盤400に接続するケーブル804は、新制御盤400の入力端子403や出力端子404に接続する。
また、ステップS706においては、エレベーターの各構成部から床面開口803まで引き回されているケーブル804のうち、信号変換装置500に接続するケーブル804を変換装置用開口605を介してベースマウント600の上側に引き出して、信号変換装置500に接続する。具体的に、信号変換装置500に接続するケーブル804は、信号変換装置500における構成部側の入力部501や構成部側の出力部505に接続する。
ベースマウント600は、脚部603により、床面開口803(床面801の高さ)と支持板601との間に空間が確保されている。このため、新制御盤400や信号変換装置500の下端より下方であって床面開口803の上方には、脚部603の長さに相当する高さの空間が確保されている。そして、脚部603どうしの間には間隔が確保されているため、作業者は、支持板601の下側に確保された空間を介して、床面開口803内に容易に手を入れケーブル804を掴んだり、掴んだケーブル804を新制御盤400や信号変換装置500の下面開口を介して新制御盤400や信号変換装置500の筐体806、807内に引き回したりする作業をおこなうことができる。これにより、新制御盤400や信号変換装置500の下端が、床面801に直に固定されている場合と比較して、ケーブル804を接続する作業を容易かつ迅速におこなうことができ、作業者の負担軽減を図ることができる。
また、ステップS706においては、信号変換装置500と新制御盤400との間で信号を送受信するケーブル804を接続する。具体的には、たとえば、新制御盤400の入力端子と、新制御盤400側の出力部504とを接続する。また、具体的には、たとえば、新制御盤400の出力端子404と、新制御盤400側の入力部502とを接続する。
その後、動作確認をおこない(ステップS707)、エレベーター100が正常に動作するか否かを判断する(ステップS708)。ステップS707においては、たとえば、各構成部から信号変換装置500を介して新制御盤400に入力される上り信号に基づく、新制御盤400の動作を確認する。具体的には、たとえば、カゴ101の操作盤101bにおける行先階ボタンを操作し、カゴ101が指定した階床に昇降するか否かを確認する。
また、ステップS707においては、たとえば、新制御盤400から信号変換装置500を介して入力される下り信号にしたがった各構成部の動作を確認する。具体的には、たとえば、乗り場110に設けられた操作盤111を操作し、当該操作に応じて該当する階床に呼びを発生させ、当該階床にカゴ101が移動するか否かを確認する。
ステップS708においては、ステップS707における確認結果に基づいて、各構成部から信号変換装置500を介して新制御盤400に入力される上り信号に基づいて新制御盤400が動作するかすべての構成部が動作したか否か、および、新制御盤400から信号変換装置500を介して入力された下り信号にしたがって動作したか否か、などの結果に基づいて、エレベーター100が正常に動作するか否かを判断する。
新制御盤400の仕様に応じて、各構成部と新制御盤400との間に信号変換装置500を接続することにより、制御盤106を新制御盤400に交換する場合にも、構成部が出力する信号を新制御盤400が理解することができる。また、新制御盤400の仕様に応じて、各構成部と新制御盤400との間に信号変換装置500を接続することにより、制御盤106を新制御盤400に交換する場合にも、新制御盤400が出力する信号を構成部が理解して正確に動作することができる。
このように、新制御盤400の仕様に応じて、各構成部と新制御盤400との間に信号変換装置500を接続することにより、交換する構成部の一部が、新制御盤400が直接制御できない構成部、たとえば、別メーカーの構成部だったり仕様が異なる構成部であったとしても、当該構成部を交換することなく制御盤の交換をおこなうことができる。これにより、すべての構成部の交換をともなうことなく制御盤を交換することができるので、作業者の負担軽減および作業時間の短縮を図るとともに、1度の工事にかかる費用を抑えることができる。
ステップS708において、エレベーター100が正常に動作する場合(ステップS708:Yes)、制御盤106の交換作業を終了する。一方、ステップS708において、エレベーター100が正常に動作しない場合(ステップS708:No)、接続確認をおこない(ステップS709)、ステップS707に移行して、再度動作確認をおこなう。ステップS709においては、たとえば、新制御盤400から出力した信号にしたがって動作しなかった構成部と新制御盤400との接続状態を確認したり、接続状態を調整したりする。
ステップS707、ステップS708、ステップS709の処理は、新制御盤400や信号変換装置500、および、該当する各構成部について、正常に動作することが確認されるまで繰り返しておこなう。これにより、エレベーターの利用者の安全を確保することができる。
エレベーター100の保守管理は、たとえば、エレベーター100の制御盤106と点検用の端末との通信結果に基づいて、保守管理対象とするエレベーター100の運行履歴を定期的に確認したり、確認した運行履歴に基づいて部品交換をおこなったりすることによって実現される。また、エレベーター100の保守管理は、たとえば、制御盤106と管理サーバコンピュータとの間で定期的に通信をおこない、診断動作を実行させ、診断動作の結果に応じておこなう部品交換などによって実現される。
このようなエレベーター100の保守管理において、従来、たとえば、各構成部を専用のASICによって制御しているエレベーター100において、一部の構成部を新構成部に交換したい場合、当該新構成部が既設のASICでは制御できないことが想定される。このような状況においては、新構成部は、既設のASICによって制御可能なものに限られてしまう。
より具体的には、たとえば、専用のASICによって制御される巻上機104を交換対象とする場合、既設の巻上機104よりも消費電力が低く出力の大きい別の巻上機104が存在していても、既設のASICによる制限のために別の巻上機104に交換することができない。このため、エレベーター100の管理責任者などは、既設のASICで制御可能な巻上機104に交換するか、既設のASICを含めたリニューアルをおこなうか、のいずれかを選択せざるを得ず、エレベーター100の管理責任者などによる保守管理の自由度が低いという状況があった。
また、エレベーター100の保守管理にかかる制御盤106と点検用の端末との通信、あるいは、制御盤106と管理サーバコンピュータとの通信は、エレベーター100の製造元(メーカー)ごとに固有の信号を用いて通信がおこなわれていることが多いという現状がある。このため、メーカーや当該メーカーと提携するエレベーター管理会社(以下、適宜「メーカーなど」という)とは独立した独立系のエレベーター100のメンテナンスサービス会社が保守管理をおこなうことが難しいという現状があった。
エレベーター100の保守管理に際して、メーカーごとに固有の信号を用いた通信をおこなうという現状においては、既設の構成部(旧構成部)に代える新構成部は、エレベーター100ごとのメーカーなどが指定した範囲内で選択せざるを得ず、エレベーター100の管理責任者などによる保守管理の自由度が低いという状況があった。
加えて、メーカーごとに固有の信号を用いた通信をおこなうという現状においては、エレベーター100ごとのメーカーなどが、エレベーター100の保守管理に要する費用(保守管理費)を一意に設定しやすく、エレベーター100の管理責任者などが負担する保守管理費の低減を図ることが難しいという状況があった。
エレベーター100の利用者の安全性や安心感は、エレベーター100の保守点検の頻度が高いほど高まる傾向にある。一方で、上記のような状況において保守管理費の低減を図るために、保守点検の頻度を、国土交通省の指針で規定された最低限度あるいはそれに近い頻度に抑えることによって対応すると、保守管理費の低減と、エレベーター100の利用者の安全性の向上と、の両立を図ることが難しくなってしまう。
これに対し、この実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、上述したように、新制御盤400との間に信号変換装置500を接続することにより、既設の構成部と新構成部とが併存した状態であってもエレベーター100を動作させることができる。これにより、既設の構成部から新構成部への交換作業を構成部ごとに分散しておこなうことができる。そして、これによって、構成部の一部が各交換作業の間にエレベーター100を動作させることができる。
上述した実施の形態においては、新制御盤400が備えるCPU401を用いて信号変換処理などの各種の処理を実行することによって各構成部を制御するエレベーター100について説明したが、エレベーター100の制御はCPU401を用いて実現するものに限らない。CPU401に代えて、たとえば、複数の回路を集積した特定の用途向けの集積回路であるASICや、製造後に任意に構成を設定できる集積回路であるFPGAなどを用いてエレベーター100の制御を実現するようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、ロープ式のエレベーター100について説明したが、この発明にかかるエレベーター100は、ロープ式のエレベーター100に限るものではない。ロープ式のエレベーター100に代えて、あるいは、ロープ式のエレベーター100に加えて、たとえば、油圧式のエレベーター100であってもよい。
また、上述した実施の形態においては、通信機能を備えた旧制御盤106を新制御盤400に交換する場合の交換工事方法について説明したが、旧制御盤106は通信機能を備えたものに限らない。たとえば、設置時には遠隔監視を想定していなかったなどの理由により通信機能を備えておらず、設置後に別体の通信装置を接続した旧制御盤106を新制御盤400に交換する場合においても、この発明にかかる制御盤の交換工事方法を適用することができる。この場合、たとえば、旧制御盤106および通信装置を、新制御盤400と交換する。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法は、エレベーター100が備える複数の構成部を制御する制御盤の交換工事方法であって、床面801に設置された旧制御盤106を撤去して、当該床面801より下方に敷設されて当該旧制御盤106と複数の構成部とを接続するケーブル804を当該旧制御盤106に導く床面開口803を開放し、外縁形状が床面開口803よりも大きい板形状をなす支持板601と当該支持板601を板厚方向に貫通し新制御盤400の下面開口より小さく開口する新制御盤用開口602とを備えたベースマウント600を、当該支持板601が床面開口803に対向した状態で床面801に設置し、床面801に設置したベースマウント600の新制御盤用開口602の上に、新制御盤400を設置し、ケーブル804を、床面開口803から新制御盤用開口602を介して新制御盤400に引き回して接続する、ことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、複数の構成部から床面開口803まで敷設されたケーブル804を利用して、新制御盤400と複数の構成部とを接続することができる。これにより、制御盤の交換工事に際し、従来の交換工事においては必須であったあらたなケーブル804の敷設作業をなくすことができ、制御盤の交換工事にかかる作業者の負担軽減および作業時間の短縮を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、新制御盤400の下面開口より小さく開口する新制御盤用開口602を備えた支持板601が床面開口803に対向する位置にベースマウント600を設置することにより、旧制御盤106の大きさに合わせて設けられた床面開口803の大きさにかかわらず、支持板601と新制御盤400とによって床面開口803の上方を確実に覆うことができる。
近年の技術の進歩により、制御盤の高性能化に加えて、制御盤の小型化が進んでおり、旧制御盤106の筐体のサイズに合わせて設けられた床面開口803の上に、単純に新制御盤400を設置すると、床面開口803の一部が開放されたままとなる。この場合、新制御盤400の近傍が一部凹んだ状態となるとともにケーブル804の一部が露出した状態となるため、ケーブル804を損傷するおそれがあったり、制御盤のメンテナンスなどをおこなう作業者の足場が悪くなったり、また、作業者などが通行する際に足を踏み外したり躓いたりするおそれがあり好ましくない。
この対策として、新制御盤400の大きさに合わせて床面開口803の一部をコンクリートなどにより埋め戻す場合、既に敷設されているケーブル804を撤去し、コンクリートが乾燥した後に、再度ケーブル804を敷設しなくてはならないため、作業者の負担が増えるとともに、エレベーターを使用できない期間が長くなってしまい、エレベーター100の利用者に不便をかけてしまう。
また、新制御盤400と比較して大型の旧制御盤106の大きさに合わせて設けられた床面開口803の上に単純に新制御盤400を設置する場合、新制御盤400の設置が不安定になり、十分な安全を確保することが難しくなるおそれがあった。
これに対し、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、旧制御盤106と大きさの異なる新制御盤400であっても安定して設置することができ、設置後の新制御盤400の周辺の美観を確保することができる。
このように、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、交換工事をおこなう作業者およびエレベーター100の利用者の双方に不便をかけることなく、旧制御盤106を新制御盤400に交換することができる。そして、旧制御盤106を新制御盤400に交換することにより、各構成部の細やかな制御の実現が可能になるとともに、動作不良の抑制や地震に対する安全性の向上を図ることができるため、エレベーター100の利用者の利便性の向上を図るとともに、エレベーター100のメンテナンスにかかる管理者などの負担軽減を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法は、ベースマウント600が、支持板601を板厚方向に貫通し新制御盤用開口602とは異なる変換装置用開口605を備え、床面801に設置したベースマウント600の変換装置用開口605の上に、新制御盤400が出力する信号を、当該信号と同じ意味の信号であって構成部が理解できる別の信号へ変換する信号変換装置500を設置し、複数の構成部のうち新制御盤400が出力する信号を理解できる構成部に接続されたケーブル804を、床面開口803から新制御盤用開口602を介して新制御盤400に引き回して接続し、複数の構成部のうち新制御盤400が出力する信号を理解できない構成部に接続されたケーブル804を、床面開口803から変換装置用開口605を介して信号変換装置500に引き回して接続し、信号変換装置500と新制御盤400とを接続する、ことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、新制御盤400が出力する信号を理解できる構成部と、新制御盤400が出力する信号を理解できない構成部とが併存した状態であっても、従来の交換工事においては必須であったあらたなケーブル804の敷設作業をおこなうことなく、エレベーター100を動作させることができる。これにより、制御盤の交換工事にかかる作業者の負担軽減および作業時間の短縮を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、新制御盤400が出力する信号を理解できない構成部を、新制御盤400が出力する信号を理解できる構成部に交換することなく引き続き使用して、エレベーター100を動作させることができる。これにより、制御盤の交換工事にかかる作業時間の短縮を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法は、ベースマウント600が、支持板601の一面側に設けられ、床面801に設置された状態において新制御盤400の下端を床面開口803から所定距離離間させる脚部603を備え、側方の少なくとも一部が開放されていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、床面801と新制御盤400との間に空間を確保することができ、側方において開放された部分を介して、確保した空間内に外部からアクセスすることができる。これにより、床面開口803をベースマウント600によって覆った場合にも、新制御盤400へのケーブル804の引き回し作業を容易かつ確実におこなうことができ、制御盤の交換工事にかかる作業者の負担軽減および作業時間の短縮を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法は、新制御盤用開口602が、新制御盤400の下面開口より小さいことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、支持板601の上に新制御盤400を設置するだけで、新制御盤400と支持板601との間に隙間を生じさせることなく、新制御盤400を安定して設置することができる。これにより、制御盤の交換工事にかかる作業者に負担をかけることなく、設置後の新制御盤400の周辺の美観や安全を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法は、エレベーター100が、一つの昇降路のみからなることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、一つの昇降路のみからなるエレベーター100、すなわち、建物に1基しかないエレベーター100における制御盤の交換工事にかかる作業時間の短縮を図ることができる。
建物に1基しかないエレベーターが制御盤の交換工事のために運転を停止すると、階段などエレベーター100以外の手段によって階床間を移動しなければならない。このため、工期が長くなると、エレベーター100を使用できない期間が長くなってしまい、エレベーター100の利用者に不便をかけてしまう。
これに対し、この発明にかかる実施の形態の制御盤の交換工事方法によれば、1基しかないエレベーター100における制御盤の交換工事にかかる作業時間の短縮を図ることができるので、交換工事をおこなう作業者およびエレベーター100の利用者の双方に不便をかけることなく、短時間で制御盤を交換し、新制御盤400の制御によりエレベーター100を運転することによる利便性を、作業者および利用者の双方に提供することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のベースマウント600は、エレベーター100が備える複数の構成部を制御する制御盤の交換工事に用いるベースマウント600であって、旧制御盤106が設置された床面801に設けられて、当該床面801より下方に敷設されて当該旧制御盤106と複数の構成部とを接続するケーブル804を当該旧制御盤106に導く床面開口803よりも外縁形状が大きい板形状をなす支持板601と、支持板601を板厚方向に貫通し、新制御盤400の下面開口より小さく開口する新制御盤用開口602と、支持板601の一面側に設けられ、床面801に設置された状態において新制御盤400の下端を床面開口803から所定距離離間させる脚部603と、を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のベースマウント600によれば、制御盤の交換工事に際して、旧制御盤106を撤去して開放された床面開口803を覆うようにベースマウント600を設置することにより、新制御盤400の大きさに応じて床面開口803をコンクリートなどにより埋め戻す作業をおこなうことなく、迅速に新制御盤400を設置することができる。これにより、交換工事をおこなう作業者およびエレベーター100の利用者の双方に不便をかけることなく、制御盤を交換することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のベースマウント600は、支持板601における新制御盤400の固定位置に応じた位置に設けられて、支持板601を板厚方向に貫通する制御盤固定ボルト用貫通孔604を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のベースマウント600によれば、新制御盤400の固定位置に応じた位置に、あらかじめ制御盤固定ボルト用貫通孔604を備えることにより、制御盤の交換工事の現場でおこなう作業を減らし、迅速に新制御盤400を設置することができる。これにより、交換工事をおこなう作業者およびエレベーター100の利用者の双方に不便をかけることなく、制御盤の交換工事をおこなうことができる。
また、この発明にかかる実施の形態のベースマウント600は、支持板601における新制御盤用開口602の周縁に設けられた制御盤用防振部材を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のベースマウント600によれば、ベースマウント600と新制御盤400との間における振動の伝達波及を抑制することができる。これにより、新制御盤400の動作にともなう振動が床面801に伝達されることを抑制し、新制御盤400の動作に起因する騒音を防止することができる。また、巻上機104の動作などに起因する床面801の振動が新制御盤400に伝達されることを抑制し、新制御盤400による制御の精度を維持することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のベースマウント600は、新制御盤400が出力する信号を当該信号と同じ意味の信号であって構成部が理解できる別の信号へ変換する信号変換装置500の下面開口より小さく支持板601を板厚方向に貫通し、新制御盤用開口602とは異なる変換装置用開口605を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のベースマウント600によれば、あらかじめ変換装置用開口605を備えることにより、制御盤の交換工事の現場でおこなう作業を減らし、迅速に信号変換装置500を設置することができる。これにより、信号変換装置500の設置をともなう交換工事をおこなう作業者およびエレベーター100の利用者の双方に不便をかけることなく、制御盤の交換工事をおこなうことができる。
また、この発明にかかる実施の形態のベースマウント600は、支持板601における信号変換装置500の固定位置に応じた位置に設けられて、支持板601を板厚方向に貫通する変換装置固定ボルト用貫通孔606を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のベースマウント600によれば、信号変換装置500の固定位置に応じた位置に、あらかじめ変換装置固定ボルト用貫通孔606を備えることにより、制御盤の交換工事の現場でおこなう作業を減らし、迅速に信号変換装置500を設置することができる。これにより、交換工事をおこなう作業者およびエレベーターの利用者の双方に不便をかけることなく、制御盤の交換工事をおこなうことができる。
また、この発明にかかる実施の形態のベースマウント600は、支持板601における変換装置用開口605の周縁に設けられた変換装置用防振部材を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のベースマウント600によれば、ベースマウント600と信号変換装置500との間における振動の伝達波及を抑制することができる。これにより、新制御盤400の動作にともなう振動や、巻上機104の動作などに起因する床面801の振動が信号変換装置500に伝達されることを抑制し、信号変換装置500による信号変換の精度を維持することができる。
以上のように、この発明にかかる制御盤の交換工事方法およびベースマウントは、エレベーターが備える複数の構成部を制御する制御盤の交換工事方法および制御盤の交換工事に用いるベースマウントに有用であり、特に、長期間運転を停止することが難しいエレベーターが備える複数の構成部を制御する制御盤の交換工事方法および制御盤の交換工事に用いるベースマウントに適している。
100 エレベーター
101 カゴ
104 巻上機
106 制御盤(旧制御盤)
400 制御盤(新制御盤)
500 信号変換装置
600 ベースマウント
601 支持板
602 新制御盤用開口
603 脚部
604 制御盤固定ボルト用貫通孔
605 変換装置用開口
606 変換装置固定ボルト用貫通孔
607 ベースマウント固定ボルト用貫通孔
801 床面
802 ケーブルピット
803 床面開口
804 ケーブル
805 旧制御盤の筐体
806 新制御盤の筐体
807 信号変換装置の開口

Claims (11)

  1. エレベーターが備える複数の構成部を制御する制御盤の交換工事方法であって、
    床面に設置された旧制御盤を撤去して、当該床面より下方に敷設されて当該旧制御盤と複数の前記構成部とを接続するケーブルを当該旧制御盤に導く床面開口を開放し、
    外縁形状が前記床面開口よりも大きい板形状をなす支持板と当該支持板を板厚方向に貫通し新制御盤の下面開口より小さく開口する新制御盤用開口とを備えたベースマウントを、当該支持板が前記床面開口に対向した状態で前記床面に設置し、
    前記床面に設置した前記ベースマウントの前記新制御盤用開口の上に、前記新制御盤を設置し、
    前記ケーブルを、前記床面開口から前記新制御盤用開口を介して前記新制御盤に引き回して接続する、
    ことを特徴とする制御盤の交換工事方法。
  2. 前記ベースマウントは、前記支持板を板厚方向に貫通し前記新制御盤用開口とは異なる変換装置用開口を備え、
    前記床面に設置した前記ベースマウントの前記変換装置用開口の上に、前記新制御盤が出力する信号を、当該信号と同じ意味の信号であって前記構成部が理解できる別の信号へ変換する信号変換装置を設置し、
    複数の前記構成部のうち前記新制御盤が出力する信号を理解できる前記構成部に接続された前記ケーブルを、前記床面開口から前記新制御盤用開口を介して前記新制御盤に引き回して接続し、
    複数の前記構成部のうち前記新制御盤が出力する信号を理解できない前記構成部に接続された前記ケーブルを、前記床面開口から前記変換装置用開口を介して前記信号変換装置に引き回して接続し、
    前記信号変換装置と前記新制御盤とを接続する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御盤の交換工事方法。
  3. 前記ベースマウントは、前記支持板の一面側に設けられ、前記床面に設置された状態において前記新制御盤の下端を前記床面開口から所定距離離間させる脚部を備え、側方の少なくとも一部が開放されていることを特徴とする請求項1または2に記載の制御盤の交換工事方法。
  4. 前記新制御盤用開口は、前記新制御盤の下面開口より小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の制御盤の交換工事方法。
  5. 前記エレベーターは、一つの昇降路のみからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の制御盤の交換工事方法。
  6. エレベーターが備える複数の構成部を制御する制御盤の交換工事に用いるベースマウントであって、
    旧制御盤が設置された床面に設けられて、当該床面より下方に敷設されて当該旧制御盤と複数の前記構成部とを接続するケーブルを当該旧制御盤に導く床面開口よりも外縁形状が大きい板形状をなす支持板と、
    前記支持板を板厚方向に貫通し、新制御盤の下面開口より小さく開口する新制御盤用開口と、
    前記支持板の一面側に設けられ、前記床面に設置された状態において前記新制御盤の下端を前記床面開口から所定距離離間させる脚部と、
    を備えたことを特徴とするベースマウント。
  7. 前記支持板における前記新制御盤の固定位置に応じた位置に設けられて、前記支持板を板厚方向に貫通する制御盤固定ボルト用貫通孔を備えたことを特徴とする請求項6に記載のベースマウント。
  8. 前記支持板における前記新制御盤用開口の周縁に設けられた制御盤用防振部材を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載のベースマウント。
  9. 前記新制御盤が出力する信号を当該信号と同じ意味の信号であって前記構成部が理解できる別の信号へ変換する信号変換装置の下面開口より小さく前記支持板を板厚方向に貫通し、前記新制御盤用開口とは異なる変換装置用開口を備えたことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載のベースマウント。
  10. 前記支持板における前記信号変換装置の固定位置に応じた位置に設けられて、前記支持板を板厚方向に貫通する変換装置固定ボルト用貫通孔を備えたことを特徴とする請求項9に記載のベースマウント。
  11. 前記支持板における前記変換装置用開口の周縁に設けられた変換装置用防振部材を備えたことを特徴とする請求項9または10に記載のベースマウント。
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