JP2011088691A - エレベータシステム - Google Patents

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Yoshihiko Nakada
好彦 中田
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Abstract

【課題】エレベータ制御部とホール機器との間を省配線化して施工工数を低減すると共に、エレベータ利用者へのサービスが低下しないエレベータシステムを提供すること。
【解決手段】エレベータシステムは、当該エレベータシステム全体を制御するエレベータ制御部1と、エレベータホール12a〜12dに設けられ、乗りかご呼び登録釦、インジケータ及びランタンからなるホール機器7a〜7dと、上記エレベータ制御部1と上記ホール機器7a〜7dとの問の制御信号及び状態データの伝送を電力線搬送通信により行なうための信号変換部8、電力線搬送通信I/F30、及び電力線搬送通信中継I/F31a〜31bと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明はエレベータシステムに関する。
従来、エレベータの信号伝送装置においては、エレベータ制御装置あるいは群管理制御装置といったエレベータ制御部と、エレベータホールに設置される乗りかご呼び登録釦やインジケータや乗りかご到着を表示するランタンなどからなるホール機器や、昇降路内に設置される安全装置などとの信号伝送を、電源供給用の電源ケーブルとは別に専用のケーブルを敷設して、該専用ケーブルによって行なう方法が主流であった。
このような専用ケーブルの敷設作業の省力化のために、エレベータホール機器との伝送をエレベータドアのインタロック配線を用いて行う方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特表2007−526194号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されているようにエレベータホール機器との伝送をエレベータドアのインタロック配線を用いて行う場合、乗りかごが停止してドアが開いている間は、他階のエレベータホールからの乗りかご呼び登録釦要求に対応できず、エレベータ利用者へのサービスが低下すると共に、利用者が何度も乗りかご呼び登録釦を押して、乗りかご呼び登録釦の寿命を縮めてしまうという課題があった。
そこで本発明は、エレベータ制御部とホール機器との間を省配線化して施工工数を低減すると共に、エレベータ利用者へのサービスが低下しないエレベータシステムを提供することを目的とする。
前記目的を果たすため、本発明に係るエレベータシステムの一態様は、
当該エレベータシステム全体を制御するエレベータ制御部と、
エレベータホールに設けられ、乗りかご呼び登録釦、インジケータ及びランタンからなるホール機器と、
前記エレベータ制御部と前記ホール機器との問の制御信号及び状態データの伝送を電力線搬送通信により行なう電力線搬送通信手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、エレベータ制御部とホール機器との間の制御信号及び状態データの伝送を電力線搬送通信により行なうことで、省配線化して施工工数を低減すると共に、エレベータ利用者へのサービスが低下しないエレベータシステムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るエレベータシステムの構成例を示す図。 第1実施形態に係るエレベータシステムの要部構成例を示す図。 本発明の第2実施形態及び第3実施形態に係るエレベータシステムの要部構成例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
先ず、本発明の第1実施形態に係るエレベータシステムを説明する。
本発明の一態様に係るエレベータシステムは、図1に示す通り、エレベータ制御部1、巻上機2、乗りかご3、主索4、釣合い錘5、昇降路6、ホール機器7a〜7d、信号変換部8、伝送ケーブル9、乗りかご制御部10、信号変換部11、エレベータホール12a〜12d、機械室13、昇降路側無線送受信部20、乗りかご側無線送受信部21、監視カメラ22、図示しないインターホン、図示しないドア開閉制御部、図示しない乗りかご安全回路部、図示しない昇降路安全回路部、電力線搬送通信I/F(インタフェース)30、電力線搬送通信中継I/F31a,31b等から構成されている。なお、ここでは簡単化のために、一台のエレベータのみを備えるエレベータシステムとして説明するが、本発明はそれに限定するものでないことは勿論である。
建屋の各階のエレベータホール12a〜12dを貫通する昇降路6の上側の機械室13に、巻上機2が設置されている。この巻上機2に、一端にエレベータの乗りかご3が接続され、他端に釣合い錘5が接続された主索4が掛けられている。この巻上機2は、当該エレベータシステム全体を制御する、コンピュータからなるエレベータ制御部1からの指令に基づいて回転して、乗りかご3を指定のエレベータホール12a〜12dへ移動させる。各階のエレベータホール12a〜12dにおいて、エレベータドアの近傍に小型コンピュータが組み込まれたホール機器7a〜7dが取付けられており、ホール機器7a〜7dは、乗りかご呼び登録釦や、乗りかご3が該当階に接近していることを知らせるホールランタンや、乗りかご3の現在位置を表示するインジケータなどで構成されている。
電力線搬送通信I/F30は、図2に示す通り、フィルタ33と、電力線搬送通信変換部34とで構成されている。フィルタ33は、エレベータ用AC電源を供給する電源部32と電力線搬送通信変換部34との間に設けられ、該フィルタ33と電源部32との間の、電力線搬送通信で使用する搬送波の周波数帯域の信号を減衰させる。即ち、フィルタ33は、電力線搬送通信による伝送信号が電源部32側へ漏れないようにしている。このフィルタ33を経由したエレベータ用AC電源は、電力線搬送通信変換部34に供給される。
一方、信号変換部8は、エレベータ制御部1とホール機器7a〜7dや乗りかご3との問の伝送信号を、インターネットプロトコル(IP)などにプロトコル変換するものであり、イーサネット(登録商標)や光ファイバなどの伝送ケーブル9を介して、電力線搬送通信I/F30の電力線搬送通信変換部34や昇降路側無線送受信部20に接続されている。また、この信号変換部8は、乗りかご3やホール機器7a〜7dからインターネットプロトコル(IP)などにプロトコル変換されて伝送されてくる伝送信号を、電圧・電流レベルのパラレル信号や、RS−485、イーサネットまたは光ファイバなどのシリアル信号に変換して、エレベータ制御部1に伝送する。こうして、該信号変換部8により、エレベータ制御部1とホール機器7a〜7dや乗りかご3との問で、相互に信号伝送を行う。
電力線搬送通信I/F30の電力線搬送通信変換部34は、上記フィルタ33を介して供給されたAC電源に上記信号変換部8から伝送されてきたインターネットプロトコル(IP)などの信号を重畳して、エレベータ専用の電力ケーブルであるAC電源ケーブルにより、電力線搬送通信中継I/F31aに伝送する。
電力線搬送通信中継I/F31aは、電力線搬送通信中継部35a、電源変換部36a、及び信号変換部37aから構成されている。電力線搬送通信中継部35aは、AC電源ケーブルを下階の電力線搬送通信中継I/F31bに分岐接続する。電力線搬送通信中継I/F31bよりも下階に電力線搬送通信中継I/Fがある場合は、同様に分岐接続する。また、電力線搬送通信中継部35aは、AC電源に重畳されたインターネットプロトコル(IP)などの伝送信号をAC電源から分離して、AC電源を電源変換部36aに供給すると共に伝送信号を信号変換部37aに伝送する。電源変換部36aは、供給されたAC電源を、ホール機器7d,7cが必要とする電圧の異なるAC電源あるいはDC電源に変換する。そして、電源ケーブルを介してホール機器7d,7cにその変換した電源を供給する。また、信号変換部37aは、RS−485、イーサネットまたは光ファイバなどの伝送ケーブルを介して、ホール機器7d,7cにデイジーチェーン接続またはカスケード接続されており、インターネットプロトコル(IP)などの伝送信号をレベル制御信号とRS−485やイーサネット信号などのシリアル制御信号の電気信号に変換して、それらホール機器7d,7cに送信する。
ホール機器7d,7cのホールランタンは、乗りかご呼び登録釦からの指令で点灯する。この乗りかご呼び登録釦でエレベータホールの利用者によって登録された、当該ホール機器7dの設置階を行き先階として指定した、乗場呼びの状態データは、上記伝送ケーブルを介して信号変換部37aへ送信され、該信号変換部37aでインターネットプロトコル(IP)などにプロトコル変換される。そして、電力線搬送通信中継部35aでAC電源に重畳されて、ACケーブルにより電力線搬送通信I/F30に送信され、電力線搬送通信I/F30から信号変換部8を介してエレベータ制御部1へ送信される。
同様に、電力線搬送通信中継I/F31bは、電力線搬送中継部35b、電源変換部36b、及び信号変換部37bから構成され、ホール機器7b、7aに接続される。
一方、乗りかご3には、図1に示すように、信号変換部11と、図示しないインジケータや図示しない行先階登録釦等の機器を統括制御する乗りかご制御部10と、監視カメラ22と、が搭載されている。更に、特に図示はしていないが、インターホン、ドア開閉制御部、及び乗りかご安全回路部が搭載され、RS−485、イーサネットまたは光ファイバなどの伝送ケーブルを介して、信号変換部11にデイジーチェーン接続またはカスケード接続されている。
信号変換部11は、乗りかご側無線送受信部21からインターネットプロトコル(IP)などで伝送される伝送パケットを、レベル制御信号とRS−485やイーサネットなどのシリアル制御信号の電気信号に変換し、乗りかご制御部10、監視カメラ22、インターホン、ドア開閉制御部、及び乗りかご安全回路部に送信する。乗りかご制御部10は、送信された信号に従って図示しないインジケータへ階床表示や行先階表示を行う。監視カメラ22は、送信された信号に従ってパン,チルト,ズームや撮影品質変更などを行う。インターホンは、図示しない監視センタや機械室13から送信された信号を音声として再生する。ドア開閉制御部は、送信された信号に従ってドアの開閉を制御する。乗りかご安全回路は、送信された信号と乗りかご3側の安全回路信号と同期をとって、乗りかご3に搭載される各種機器とのインタロックを構成する。
また、図示しない通信インタフェースを介して、乗りかご制御部10が制御する行先階登録釦による行先階登録要求情報や乗りかご内安全操作スイッチや点検運転用昇降スイッチの状態情報と、監視カメラ22の映像信号と音声信号及び状態情報と、図示しない非常通話用インターホンの音声信号は、デイジーチェーン接続またはカスケード接続されたRS−485、イーサネットまたは光ファイバなどの伝送ケーブルを介して、信号変換部11に送信される。
乗りかご制御部10、監視カメラ22、ドア開閉制御部及び図示しない乗りかご追加搭載機器のエレベータ昇降制御に関する各々の安全回路信号は、レベル制御信号線などを介して、乗りかご安全回路部に接続されている。この乗りかご安全回路部は、接続された各機器の安全回路信号を、図示しないリレー回路等を用いて信号変換部11に接続された1本の信号線に集約して、送信する。
信号変換部11は、接続された各々の制御信号等をデジタル化すると共にインターネットプロトコル(IP)などにプロトコル変換して伝送パケットを生成し、乗りかご側無線送受信部21に送信する。
乗りかご3の側面には、乗りかご側無線送受信部21が設けられている。該乗りかご側無線送受信部21は、昇降路6に設けられた昇降路側無線送受信部20と無線伝送を行うことで、エレベータ制御部1との伝送を行う。即ち、昇降路側無線送受信部20は、受信した制御信号などからなるインターネットプロトコル(IP)等の伝送パケットを、伝送ケーブル9を介して信号変換部8に送信する。信号変換部8は、受信した伝送パケットをレベル制御信号とRS−485やイーサネット信号などのシリアル制御信号の電気信号に変換し、エレベータ制御部1に送信する。エレベータ制御部1に送信された各制御信号や映像・音声信号は、図示しない信号処理部に供給され、巻上機2の制御や監視センタでの監視などに利用される。
なお、本実施形態では、電力線搬送通信中継I/F1台にホール機器を2台接続する構成としたが、少なくとも1台以上接続する構成としても良い。
また、乗りかご3内の各部への電力は、特に図示はしていないが、昇降路6に沿って電力供給線を付設し、電磁誘導等の非接触方式で給電を行なう。
以上のように、本第1実施形態によれば、当該エレベータシステム全体を制御するエレベータ制御部1と、エレベータホール12a〜12dに設けられ、乗りかご呼び登録釦、インジケータ及びランタンからなるホール機器7a〜7dと、上記エレベータ制御部1と上記ホール機器7a〜7dとの問の制御信号及び状態データの伝送を電力線搬送通信により行なう電力線搬送通信手段としての信号変換部8、電力線搬送通信I/F30、及び電力線搬送通信中継I/F31a〜31bと、を備えることで、省配線化して施工工数を低減すると共に、エレベータ利用者へのサービスが低下しないエレベータシステムを提供することができる。
また、上記電力線搬送通信手段は、上記エレベータ制御部1に接続され、上記エレベータ制御部1に入出力される伝送信号とインターネットプロトコル(IP)とのプロトコル変換を行なう信号変換器としての信号変換部8と、上記信号変換器とエレベータ専用の電力ケーブルであるACケーブルとの間に接続された電力線搬送通信I/F30と、上記電力ケーブルと上記ホール機器7a〜7dとの間に接続された電力線搬送通信中継I/F31a,31bと、からなり、上記電力線搬送通信I/F30は、エレベータ用AC電源における電力線搬送通信で使用する搬送波の周波数帯域の信号を減衰させるフィルタ33と、上記フィルタ33と上記電力ケーブルの間に配されると共に前記信号変換器に接続され、前記信号変換器によってインターネットプロトコル(IP)にプロトコル変換された伝送信号を上記エレベータ用AC電源に重畳して上記電力ケーブル上に伝送し、且つ、上記電力ケーブル上を伝送してきた伝送信号を上記エレベータ用AC電源から分離して上記信号変換器に出力する電力線搬送通信部としての電力線搬送通信変換部34と、からなるよう構成したことにより、同一建築物内で電力線搬送通信を使用しても伝送速度の低下を抑制可能になる。
更に、上記電力線搬送通信中継I/F31aまたは31bは、上記電力ケーブル上を伝送してきたインターネットプロトコル変換された伝送信号を上記エレベータ用AC電源から分離し、且つ、上記ホール機器7c,7dまたは7a,7bからのインターネットプロトコル変換された伝送信号を上記エレベータ用AC電源に重畳して上記電力ケーブル上に伝送する電力線搬送通信中継部35aまたは35bと、上記電力線搬送通信中継部35aまたは35bにて分離された上記エレベータ用AC電源を上記ホール機器7c,7dまたは7a,7bに必要なDC電源に変換して上記ホール機器7c,7dまたは7a,7bに供給する電源変換部36aまたは36bと、上記電力線搬送通信中継部35aまたは35bと上記ホール機器7c,7dまたは7a,7bとの間に接続され、上記ホール機器7c,7dまたは7a,7bに入出力される伝送信号とインターネットプロトコル(IP)とのプロトコル変換を行なう信号変換部37aまたは37bと、からなるよう構成したので、高階床化に対応でき、ホール機器敷設作業の省力化が可能となる。
なお、乗りかご3内の各部への電力は、昇降行程が100m程度であれば、テールコードを用いて、テールコード内のAC電源ケーブルにより給電を行なうようにしても良い。この場合は、エレベータ制御部1と乗りかご3を無線伝送するのではなく、そのテールコード内のAC電源ケーブルで電力線搬送通信する構成としても良い。
エレベータ制御部1と乗りかご3との無線伝送は、開発コスト及び運用コストを抑えるために、無線免許が不要な周波数帯を使用することとなるが、そのような周波数帯を用いた場合、同一周波数帯による信号の無線伝送を行っている他の機器からの電波干渉を受け、その電波干渉によって伝送エラーが頻発しデータ再送処理等が必要になるため、十分な実効データ伝送速度を確保できなくなるおそれがある。
これに対して、上記電力線搬送通信手段は、更に、上記エレベータ制御部1とエレベータの乗りかご3との間の制御信号及び状態データの少なくとも一部の伝送を電力線搬送通信により行なうように構成すれば、そのようなおそれはなく、乗りかご3内へのインフォメーションシステムや、監視カメラ22などを用いたセキュリティシステムなどのエレベータ付加価値製品に対して十分な実効データ伝送速度を確保できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るエレベータシステムを説明する。
図3において、上記第1実施形態に係るエレベータシステムと同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
即ち、本実施形態に係るエレベータシステムは、上記第1実施形態の構成の内、電力線搬送通信中継I/F31a,31bにおける信号変換部37a,37bをIEEE802.3afやIEEE802.3atなどで規格化されるPoE(Power over Ethernet)変換部38a,38bに変更すると共に、電源変換部36a,36bをホール機器7a〜7dではなくてPoe変換部38a,38bに接続するようにしたものである。さらに、ホール機器7a〜7dに、図示しないPoE対応I/Fを付加する構成とする。
即ち、本実施形態における電力線搬送通信中継I/F31aは、電力線搬送通信中継部35a、電源変換部36a、及びPoE変換部38aから構成されている。電力線搬送通信中継部35aは、AC電源に重畳されたインターネットプロトコル(IP)などの伝送信号をAC電源から分離して、AC電源を電源変換部36aに供給すると共に伝送信号をPoE変換部38aに伝送する。電源変換部36aは、供給されたAC電源を、ホール機器7d,7cが必要とするDC電源に変換してPoE変換部38aに供給する。PoE変換部38aは、イーサネットケーブル39d,39cを介してホール機器7d,7cに個別に接続されており、電源変換部36aからのDC電源に、インターネットプロトコル(IP)などの伝送信号を重畳して、イーサネットケーブル39d,39cを介してホール機器7d,7cに送信する。
ホール機器7dは、図示しないPoE対応I/FによりDC電源からインターネットプロトコル(IP)の伝送信号を分離して、その伝送信号に従ってホールランタンやインジケータへの受信表示を行なう。また、乗りかご呼び登録釦でエレベータホールの利用者によって登録された、当該ホール機器7dの設置階を行き先階として指定した、乗場呼びの状態データは、PoE対応I/Fによりインターネットプロトコル(IP)でPoE変換部38aに対し送信する。PoE変換部38aは、DC電源とインターネットプロトコル(IP)を分離し、電力線搬送通信中継部35aでAC電源に重畳して、電力線搬送通信I/F30に送信し、信号変換部8を介してエレベータ制御部1へ送信する。ホール機器7cもまた、同様である。
同様に、電力線搬送通信中継I/F31bは、電力線搬送中継部35b、電源変換部36b、及びPoE変換部38bから構成され、イーサネットケーブル39b,39aを介してホール機器7b、7aに接続される。
以上のように、本第2実施形態によれば、上記電力線搬送通信中継I/F31a,31bは、上記電力ケーブル上を伝送してきたインターネットプロトコル変換された伝送信号を上記エレベータ用AC電源から分離し、且つ、上記ホール機器7c,7dまたは7a,7bからのインターネットプロトコル変換された伝送信号を上記エレベータ用AC電源に重畳して上記電力ケーブル上に伝送する電力線搬送通信中継部35a,35bと、上記電力線搬送通信中継部35a,35bにて分離された上記エレベータ用AC電源を上記ホール機器に必要なDC電源に変換する電源変換部36a,36bと、上記電力線搬送通信中継部35a,35bで分離されたインターネットプロトコル変換された伝送信号を上記電源変換部36a,36bからのDC電源に重畳して上記ホール機器7c,7dまたは7a,7bに伝送し、且つ、上記ホール機器7c,7dまたは7a,7bから伝送してきたインターネットプロトコル変換された伝送信号を上記DC電源から分離して上記電力線搬送通信中継部35a,35bに送信するPoE変換部38a,38bと、からなり、上記ホール機器7c,7dまたは7a,7bは、当該ホール機器7c,7dまたは7a,7bに対し入出力される伝送信号と上記DC電源の分離及び重畳を行なうPoE対応I/Fを備えるように構成したので、ホール機器敷設作業の省力化が可能となる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るエレベータシステムを説明する。
本第3実施形態においては、上記第2実施形態の構成で、ホール機器7a〜7dの内の少なくとも一つに、外部接続用のPoE接続I/Fまたはイーサネット接続I/Fなどの外部通信I/Fを設け、図3に示す通り、保守時に該外部通信I/Fに対してPoE対応あるいはイーサネットの保守端末40を接続できるように構成したものである。
作業員は、保守端末40を用いて、例えばホール機器7aが備える外部通信I/Fに接続し、該ホール機器7aを介してエレベータ制御部1と相互に伝送し、必要な情報の授受を行うことで、エレベータ制御部1の図示しないEEPROMなどに記録されている保守パラメータ変更や、各種機器の状態情報を取得して、エレベータの保守業務を行う。
なお、本実施形態では、ホール機器7a〜7dの内の少なくとも一つに、外部接続用のPoE接続I/Fまたはイーサネット接続I/Fなど外部通信I/Fを設ける構成としたが、外部通信I/Fはそれに限らず、無線LANやBluetooth(登録商標)などの無線I/Fであっても構わない。
以上のように、本第3実施形態によれば、上記ホール機器7aは、更に、保守端末40と通信するための外部通信I/Fを備え、当該ホール機器7aを介して上記エレベータ制御部1と上記保守端末40との問の電力線搬送通信を行なわせるように構成したので、エレベータホールからの保守業務が容易に行えるようになる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても、発明が解決しようとする課題の欄で述べられた課題が解決でき、かつ、発明の効果が得られる場合には、この構成要素が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…エレベータ制御部、 2…巻上機、 3…乗りかご、 4…主索、 5…釣合い錘、 6…昇降路、 7a〜7d…ホール機器、 8,11,37a,37b…信号変換部、 9…伝送ケーブル、 10…乗りかご制御部、 12a〜12d…エレベータホール、 13…機械室、 20…昇降路側無線送受信部、 21…乗りかご側無線送受信部、 22…監視カメラ、 30…電力線搬送通信I/F、 31a,31b…電力線搬送通信中継I/F、 32…電源部、 33…フィルタ、 34…電力線搬送通信変換部、 35a,35b…電力線搬送通信中継部、 36a,36b…電源変換部、 38a,38b…PoE変換部 39a〜39d…イーサネットケーブル、 40…保守端末。

Claims (6)

  1. 当該エレベータシステム全体を制御するエレベータ制御部と、
    エレベータホールに設けられ、乗りかご呼び登録釦、インジケータ及びランタンからなるホール機器と、
    前記エレベータ制御部と前記ホール機器との問の制御信号及び状態データの伝送を電力線搬送通信により行なう電力線搬送通信手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 前記電力線搬送通信手段は、
    前記エレベータ制御部に接続され、前記エレベータ制御部に入出力される伝送信号とインターネットプロトコルとのプロトコル変換を行なう信号変換器と、
    前記信号変換器とエレベータ専用の電力ケーブルとの間に接続された電力線搬送通信I/Fと、
    前記電力ケーブルと前記ホール機器との間に接続された電力線搬送通信中継I/Fと、
    からなり、
    前記電力線搬送通信I/Fは、
    エレベータ用AC電源における電力線搬送通信で使用する搬送波の周波数帯域の信号を減衰させるフィルタと、
    前記フィルタと前記電力ケーブルの間に配されると共に前記信号変換器に接続され、前記信号変換器によってインターネットプロトコルにプロトコル変換された伝送信号を前記エレベータ用AC電源に重畳して前記電力ケーブル上に伝送し、且つ、前記電力ケーブル上を伝送してきた伝送信号を前記エレベータ用AC電源から分離して前記信号変換器に出力する電力線搬送通信部と、
    からなることを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記電力線搬送通信中継I/Fは、
    前記電力ケーブル上を伝送してきたインターネットプロトコル変換された伝送信号を前記エレベータ用AC電源から分離し、且つ、前記ホール機器からのインターネットプロトコル変換された伝送信号を前記エレベータ用AC電源に重畳して前記電力ケーブル上に伝送する電力線搬送通信中継部と、
    前記電力線搬送通信中継部にて分離された前記エレベータ用AC電源を前記ホール機器に必要なDC電源に変換して前記ホール機器に供給する電源変換部と、
    前記電力線搬送通信中継部と前記ホール機器との間に接続され、前記ホール機器に入出力される伝送信号とインターネットプロトコルとのプロトコル変換を行なう信号変換部と、
    からなることを特徴とする請求項2に記載のエレベータシステム。
  4. 前記電力線搬送通信中継I/Fは、
    前記電力ケーブル上を伝送してきたインターネットプロトコル変換された伝送信号を前記エレベータ用AC電源から分離し、且つ、前記ホール機器からのインターネットプロトコル変換された伝送信号を前記エレベータ用AC電源に重畳して前記電力ケーブル上に伝送する電力線搬送通信中継部と、
    前記電力線搬送通信中継部にて分離された前記エレベータ用AC電源を前記ホール機器に必要なDC電源に変換する電源変換部と、
    前記電力線搬送通信中継部で分離されたインターネットプロトコル変換された伝送信号を前記電源変換部からのDC電源に重畳して前記ホール機器に伝送し、且つ、前記ホール機器から伝送してきたインターネットプロトコル変換された伝送信号を前記DC電源から分離して前記電力線搬送通信中継部に送信するPoE変換部と、
    からなり、
    前記ホール機器は、当該ホール機器に対し入出力される伝送信号と前記DC電源の分離及び重畳を行なうPoE対応I/Fを備えることを特徴とする請求項2に記載のエレベータシステム。
  5. 前記ホール機器は、更に、保守端末と通信するための外部通信I/Fを備え、当該ホール機器を介して前記エレベータ制御部と前記保守端末との問の電力線搬送通信を行なわせることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のエレベータシステム。
  6. 前記電力線搬送通信手段は、更に、前記エレベータ制御部とエレベータの乗りかごとの間の制御信号及び状態データの少なくとも一部の伝送を電力線搬送通信により行なうことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のエレベータシステム。
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