明細書 スチ レ ン一イ ソプレ ン一ブタ ジエ ン共重合ゴム及び
その製造方法
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本発明は、 補強剤と してシ リ 力を配合した場合に、 優れた発熱特 性を示すとと もに、 引張特性、 摩耗特性、 及び加工特性にも便れた スチレン一イソプレン一ブタジエン共重合体ゴム (以下、 「S I B R」 と略記) 、 及びその製造方法に関する。 また、 本発明は、 該 S I B R とシ リ 力を含んでなるジェン系ゴム組成物に関する。
背录技術
近年、 省資源や環境対策などが重視されるにつれて、 自動車の低 燃費化に対する要求は、 ますます厳し く なり、 自動車タイヤについ ても、 転動抵抗を小さ くする こ とによ り、 低燃費化に寄与するこ と が求められている。 タイヤの転動抵抗を小さ く するには、 タイヤ用 ゴム材料と して、 一般に、 発熱性の小さい加硫ゴムを与えるこ とが できるゴム材料を使用する。
従来よ り、 タイヤ用ゴム材料と して、 ジェン系ゴムに、 補強剤と して、 カーボンブラ ッ クに替えて、 シ リ カを配合したゴム組成物を 用いることによ り、 発熱性を小さ く するこ とか提案されている。 と こ ろが、 シ リ カ配合ジェン系ゴム組成物は、 カーボンブラ ッ ク配合 ジェン系ゴム組成物に比べて、 十分な耐摩耗性と引張強さが得られ ないという問題点があった。 この原因の一つは、 ジェン系ゴムに対 するシ リ カの親和性がカーボンブラ ッ クよ り も小さいために、 十分
な補強効果を発現する こ とができないことにある と考えられる。 従来、 シ リ カ と親和性のある置換基を導入したジェ ン系ゴムを用 いるこ とが検討されている。 例えば、 乳化重合法による ジェン系ゴ ムでは、 第 3級アミノ基を導入したジェン系ゴム (特開平 1一 1 0 1 344 号公報) が提案されている。 また、 ァニオ ン重合法による ジェ ン系 ゴムでは、 アルキルシ リ ル基 (特開平 1 ― 1 8 8 5 0 1号公報) 、 ハロゲン化シ リ ル基 (特開平 5 — 2 3 0 2 8 6号公報) 、 または置 換ァ ミ ノ基 (特開昭 6 4 — 2 2 9 4 0号公報) を導入したジェ ン系 ゴ厶が提案されている。
しかしながら、 これらの置換基を導入したジェン系ゴムの多く は、 シリ カと混合する際に、 シリ カと強く凝集して加工性に劣り、 また、 発熱特性、 引張強さ及び耐摩耗性などの特性も十分に改善されない という欠点を有している。
一方、 S I B Rと しては、 ( 1 ) 結合スチ レ ン量が 5〜 4 0重量 %、 結合ィ ソプレン量が 2 0〜 6 0重量 96、 及び結合ブタ ジェ ン量 力 < 1 0〜 5 0重置%で、 かつ、 イ ソプレン部分の 3. 4 -ビニル結 合含有量が 1 0〜 4 0重量%の 5 I B R (特開平 2 — 5 3 8 1 3号 公報) 、 ( 2 ) 結合スチ レ ン量が 6〜 4 0重 i%、 結合イ ソプレ ン iが 2 0〜 6 5重量 96、 及び結合ブタ ジエン量が 1 0〜 5 0重量% で、 かつ、 イ ソプレン部分の 3 , 4 — ビニル結合含有量が 8〜 5 0 重量%の S I B R (特開平 3 - 2 9 0 4 1 5号公報) 、 ( 3 ) 結合 スチレ ン量が 5〜 2 0重量 96、 結合イ ソプレ ン量が 7〜 3 5重量%、 及び結合ブタ ジエン量が 5 5〜 8 8重!:%で、 イ ソプレ ン部分の 3 , 4 - ビニル結合含有量が 1 0〜 2 5重量%の S I B R (特開平 6 - 1 7 9 7 3 0号公報) などが提案されている。
これらの S I B Rは、 補強剤と してカーボンブラ ッ ク を配合した
場合に、 低い発熱性と高い耐摩耗性を示すため、 特に、 トラ ッ クの タイヤ ト レッ ド用ゴム材料と して有用であることが報告されている。 しかしながら、 これら従来の S I B Rは、 補強剤と してシ リ カを配 合した場合には、 発熱特性の改善が充分でな く 、 しかも伸び等の引 張特性や摩耗特性などが反対に損なわれるという欠点を有していた。 発明の開示
本発明の目的は、 補強剤と してシ リ カを配合した場合に、 転動抵 抗の指標となる発熱特性に優れ、 しかもカーボンブラ ッ ク配合物と 同等以上の引張強さ と耐縻耗性を示し、 加工性も良好なスチ レ ン一 イ ソプレ ン一ブタ ジエン共重合ゴム、 及びその製造方法を提供する ことにある。
本発明の他の目的は、 スチ レ ンーィ ソプレ ン—ブタ ジエン共重合 ゴムとシ リ カを含有し、 発熱特性、 引張特性、 摩耗特性、 加工性な どに優れたジェ ン系ゴム組成物を提供するこ とにある。
本発明者らは、 前記従来技術の問題点を克服するために鋭意研究 した結果、 結合イ ソプレン量が 0 . 5〜 1 0重量 96と小さ く、 かつ、 イ ソプレ ン部分のビニル結合含有量が 3 0重 S %以上と大きい新規 なスチ レ ンーィ ソ プレ ンーブタ ジェン共重合ゴムか、 シ リ 力を配合 した場合に、 優れた加工性を示すとと もに、 発熱特性、 引張特性、 摩耗特性などに優れた加硫ゴムを与えることを見いだした。
本発明のスチ レ ンーィ ソプレ ン一ブタ ジエ ン共重合ゴムは、 ゴム 成分と して単独で使用するこ とができるが、 諸特性のバラ ンスを高 水準で得るために、 その他のジェン系ゴムと併用することかできる。 本発明は、 これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。 かく して、 本発明によれば、 結合スチ レ ン i 5 〜 5 0重 S 96、 結
合イ ソ プレ ン量 0. 5〜 1 0重量%、 及び結合ブタ ジエ ン量 4 0〜 94. 5重量%の共重合組成を有し、 重 S平均分子量が 1 0 0, 0 0 0 〜 2 , 0 0 0 , 0 0 0で、 かつ、 イ ソ プレ ン部分のビニル結合含有 量が 3 0重量%以上である こ とを特徴とする スチ レ ン一イ ソプレ ン 一ブタ ジエ ン共重合ゴムが提供される。
また、 本発明によれば、 炭化水素系溶媒中、 開始剤と して有機ァ ルカ リ金厲化合物を用いて、 該有機アルカ リ金厲化合物 1 モルに対 して 0. 1 〜 1 0 0モルのビニル化剤の存在下、 スチ レ ン 5〜 5 0 重 i%、 イ ソプレ ン 0. 5〜 : 1 0重 fi%、 及びブタ ジエ ン 9 4. 5 〜 4 0重量%を共重合するこ とを特徴とするスチ レ ン一イ ソプレ ン ーブタ ジェン共重合ゴムの製造方法が提供される。
さ らに、 本発明によれば、 結合スチ レ ン量 5〜 5 0重量 96、 結合 イ ソプレン量 0. 5〜 1 0重量%、 及び結合ブタ ジェン量 4 0 - 94. 5重量%の共重合組成を有し、 重量平均分子量が 1 0 0, 0 0 0〜 2 , 0 0 0 , 0 0 0で、 かつ、 イ ソプレ ン部分のビニル結合含有量 が 3 0重量%以上であるスチ レ ンーィ ソプレ ン —ブタ ジエン共重合 ゴム (A) 1 0 ~ 1 0 0重量%とその他のジェ ン系ゴム (B ) 0〜 9 0重量 96とを含有するジェン系ゴム成分、 及び補強剤を含有する ことを特徴とする ジェン系ゴム组成物が提供される。 発明を実施するための 良の形態
以下、 本発明について詳述する。
スチ レ ン一イ ソプレ ン 一ブタ ジエ ン共重合ゴム ( S I B R)
本発明の S I B Rは、 スチ レ ン、 イ ソプレ ン、 及びブタ ジエ ンの 繰り返し単位を含み、 結合スチ レ ン Jtか 5〜 5 0重量 96、 結合イ ソ プレン量が 0. 5〜 1 0重量 96、 及び結合ブタジェン量が 4 0〜 9 4.
5重量%の共重合組成を有し、 重 S平均分子量が 1 0 0 , 0 0 0〜 2 , 0 0 0 , 0 0 0で、 かつ、 イ ソプレン部分のビニル結合含有 S が 3 0重量 96以上の共重合体である。
S I B Rの共重合組成は、 好ま しく は結合スチ レン量か 1 0〜 4 6 重量%、 結合イ ソプレ ン量が 1 〜 9重量%、 及び結合ブタ ジエ ン量 が 4 5〜 8 9重 S %であり、 よ り好ま し く は結合スチレン量が 1 5 〜 4 2重量 96、 結合ィ ソプレ ン量が 1 〜 8重量%、 及び結合ブタ ジ ェ ン量が 5 0 ~ 8 4重量%である。
S I B R中の結合スチ レ ン iが過度に少な く なると、 S I B Rに シ リ 力を配合した場合に、 引張特性や加工性などが低下し、 逆に、 過度に多くなると、 発熱特性などが悪化し、 いずれも好ま しく ない。 また、 S I B R中の結合イ ソプレン量が、 過度に少な く なると、 本 発明の効果が発揮されず、 逆に、 過度に多く なる と発熱特性、 引張 特性、 及び摩耗特性が十分でな く 、 いずれも好ま し く ない。
本発明の S I B Rにおけるイ ソプレン部分のビニル結合は、 1 ,
2 一 ビニル結合及び 3, 4 - ビニル結合のいずれであってもよ く 、 これらの ビニル結合の合計の含有量が 3 0重量%以上であるこ とが 必要である。 この ビニル結合含有量が少なすぎると、 S I B Rに シ リ カを配合した場合に、 発熱特性、 引張特性、 加工性などが低下す る。 このビニル結合含有量の上限は、 製造上の制約から、 通常、 9 0 重量 96程度である。 したかって、 本発明の S I B Rにおけるイ ソプ レ ン部分のビニル結合含有量は、 通常、 3 0〜 9 0重量%でぁり、 好ま し く は 3 5〜 8 0重量%、 よ り好ま しく は 3 5〜 7 0重量%で ある。 これらのイ ソプレン部分のビニル結合量のう ち、 通常は、 大 部分が 3 , 4 — ビニル結合置であり、 1 , 2 - ビニル結合置は、 通 常 3重量%以下である。
本発明の S I B Rにおけるブタ ジエン部分の 1, 2 — ビニル結合 含有量は、 通常、 1 0〜 9 5重量%の範囲であり、 好ま し く は 3 0 〜 8 0重量%、 よ り好ま し く は 3 5〜 7 5重量%である。 ブタ ジェ ン部分の 1 , 2— ビニル結合含有量が上記範囲内にある S I B Rが、 発熱特性、 引張特性、 摩耗特性などを高度にバラ ンス させる上で望 ま しい。
本発明の S I B Rの結合スチレンの連鎖分布は、 特に制限はされ ないか、 高度にラ ンダムに分布していることが好ま しい。 すなわち、 本発明の S I B Rは、 スチレン単位 1個の単連鎖が、 結合スチレ ン 量の通常 4 0重置 96以上、 好ま しく は 5 0重量%以上、 さ らに好ま し く は 6 5重量%以上であり、 一方、 スチ レ ンが 8個以上連なつた スチ レ ン長連鎖が、 結合スチ レ ン量の 1 0重量%以下、 好ま し く は 5重量%以下、 さ らに好ま し く は 3重量%以下である。 このよ う な ラ ンダムな結合スチ レ ン連鎖分布を有する S I B Rは、 発熱特性、 引張特性、 耐摩耗性などを高度のレベルでバラ ンスさせる上で望ま しい。
本発明の S I B Rは、 ゲルパー ミ エー シ ヨ ンク ロマ ト グラフ ィ ー (G P C) で測定した摞準ポリ スチレン換算の重量平均分子 i (Mw) が、 1 0 0, 000〜 2, 00 0, 0 0 0、 好ま しくは 1 5 0, 0 00 〜 1 , 0 0 0 , 0 0 0、 より好ま しく は 1 8 0 , 0 0 0 - 7 0 0 , 0 0 0の範囲である。 S I B Rの重量平均分子置が、 過度に小さい と発熱特性や摩耗特性が低下し、 逆に、 過度に大きいと引張特性、 縻耗特性、 加工性などに劣り、 いずれも好ま し く ない。
本発明の S I B Rの製造方法は、 特に制限されないが、 例えば、 炭化水素系溶媒中で有機アルカ リ金属化合物を開始剤と して、 ビニ ル化剤の存在下に、 スチ レ ン、 イ ソプレ ン、 及びブタ ジエ ンを共重
合する こ とによ り得るこ とができ る。
各単量体の使用割合は、 前記共重合ゴム中の結合割合 (共重合組 成) を満足できる ものであれば特に制限されないか、 通常、 スチ レ ンか 5〜 5 0重量%、 好ま し く は 1 0〜 4 6重量%、 よ り好ま し く は 1 5〜 4 2重 g%の範囲であり、 イ ソプレ ンが 0. 5〜 1 0重量 96、 好ま し く は 1 〜 9重量 96、 よ り好ま し く は 1 〜 8重量%の範囲 であり、 及びブタ ジエンが 4 0〜 9 4. 5重量 96、 好ま しく は 4 5 〜 8 9重量%、 よ り好ま し く は 5 0〜 8 4重量%の範囲である。 有機アルカ リ金厲化合物と しては、 例えば、 n—ブチルリ チウム、 s e c —ブチルリ チウム、 t 一ブチルリ チウム、 へキシルリ チウム、 フ エニル リ チウム、 スチルベン リ チウムな どのモノ有機リ チウム化 合物 ; ジ リ チオメ タ ン、 1 , 4 — ジ リ チォブタ ン、 1, 4 — ジ リ チ ォー 2 —ェチルシク ロへキサ ン、 1 , 3 , 5 — ト リ リ チォベンゼン などの多官能性有機リ チウム化合物 : ナ ト リ ウムナフ タ レ ン、 カ リ ゥムナフタ レ ンなどが挙げられる。 これらの中でも、 有機リ チウム 化合物が好ま し く、 モノ有機リ チウム化合物が特に好ま しい。
これらの有機アルカ リ金厲化合物は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組み合わせて用いることができる。 その使用量は、 有機 アル力 リ金厲化合物の種類あるいは要求される生成重合体の重量平 均分子量によって適宜選択されるが、 単量体混合物 1. O O O g当 り、 通常、 1 ~ 2 0 ミ リ モル、 好ま し く は 2〜 1 5 ミ リ モル、 よ り 好ま し く は 3〜 1 0 ミ リ モルの範囲である。
上記開始剤 (触媒) を用いたァニオ ン重合は、 該開始剤を破壊し ない炭化水素系溶媒中で行われる。 適当な炭化水素系溶媒と しては、 通常のァニオ ン重合に使用されるものであれば特に制限されず、 例 えば、 n —ブタ ン、 n—ペンタ ン、 i s o —ペンタ ン、 n—へキサ
ン、 n—へブタ ン、 i s o -オク タ ンな どの脂肪族炭化水素 ; シ ク 口ペンタ ン、 シ ク ロへキサ ン、 メ チノレシ ク ロペ ンタ ンな どの脂環式 炭化水素 ; ベンゼン、 トルエンな どの芳香族炭化水素 ; 等が挙げら れる。 これ らの中でも、 n—へキサ ン、 シ ク ロへキサン、 ベンゼン などが好ま しい。 また、 必要に応じて、 1 —ブテ ン、 シス— 2 —ブ テ ン、 2 —へキセ ンな どの重合性の低い不飽和炭化水素などを使用 して もよい。 これらの炭化水素系溶媒は、 それぞれ単独で、 あるい は 2種以上を組み合わせて、 通常、 単量体濃度が 1 〜 3 0重量%に なるような割合で用いられる。
ビニル化剤と しては、 通常のァニオン重合に使用される ものであ れば特に制限されず、 例えば、 テ ト ラ ヒ ドロ フ ラ ン、 ジェチルエー テル、 ジォキサ ン、 エチ レ ング リ コールジメ チルエーテル、 ェチ レ ングリ コールジブチルエーテル、 ジエチ レングリ コーノレジメ チルエー テル、 ジエチ レ ングリ コールジブチルエーテルな どのエーテル類 ; テ ト ラ メ チルエチ レ ンァ ミ ン、 ト リ メ チルァ ミ ン、 ト リ ェチルア ミ ン、 ピリ ジン、 キヌ ク リ ジンなどの第三級ァ ミ ン化合物 ; カ リ ウ ム 一 t 一ア ミ ノレォキシ ド、 カ リ ウム一 t 一ブチルォキシ ドな どのアル カ リ金厲アルコキシ ド化合物 ; ト リ フ エニルホスフ ィ ンなどのホス フ ィ ン化合物 ; 等の極性化合物を挙げるこ とかできる。
これらのビニル化剤は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組 み合わせて用いられる。 ビニル化剤の使用量は、 ビニル化剤の種類、 及び要求される S I B R中のビニル結合含有量によつて適宜選択さ れるが、 有機アル力 リ金属化合物 1 モルに対して 0 . 1 〜 1 0 0 モ ル、 好ま しく は 0 . 3 2〜 5 0 モル、 よ り好ま しく は 0 . 3 5〜 : 1 0 モルの範囲である。 ビニル化剤の使用量が過度に少ないと、 生成重 合体におけるイ ソプレン部分のビエル結合含有量を高く するこ とが
できず、 得られる S I B Rの発熱性、 引張強さ、 加工性などの特性 に劣る。 逆に、 ビニル化剤の使用量が過度に多 く なると、 触媒の初 期失活か起こる等の問題がある。
重合反応は、 通常、 ー 7 8 ~ 1 5 0ての範囲で、 回分式あるいは 連続式等の重合様式で行われる。 また、 結合スチ レ ン連鎖分布のラ ンダム性を高めるために、 例えば、 特開昭 5 9 - 1 4 0 2 1 1号公 報や特開昭 5 6 — 1 4 3 2 0 9号公報に記載されているように、 重 合系中のスチレンと共役ジェン系モノ マー (ブタ ジエン及びィ ソプ レ ン) の組成比におけるスチ レ ン含有量が、 S I B R中の結合スチ レ ン量の 2倍以下の濃度範囲になるように、 共役ジェン系モノ マー、 あるいは共役ジェ ン系モノ マーとスチ レ ンとの混合物を、 連続的あ るいは断続的に供給するのが望ま しい。
重合反応終了後は、 常法により、 例えば、 停止剤と してメ タ ノ ー ル、 イ ソプロパノ ールなどのアルコール類を添加して重合反応を停 止し、 フ エ ノ ール系、 リ ン系などの老化防止剤及びク ラム化剤を加 えた後、 スチームス ト リ ッ ビングなどの方法で溶媒を除去し、 生成 重合体を回収するこ とができ る。
本発明においては、 上記停止剤添加前の活性共重合体 (アル力 リ 金属末端を有する共重合体) に、 カ ップリ ング剤及び/または各種 変性剤を反応させることができる。 カ ップリ ング剤と しては、 例え ば、 特開昭 5 6 — 1 4 3 2 0 9号公報、 特開昭 5 6 — 1 7 3 6 2号 公報、 特開昭 5 7 — 5 5 9 1 2号公報、 特開昭 5 8 — 1 6 2 6 0 5 号公報などに開示される各種力ップリ ング剤を用いることができる。 また、 変性剤と しては、 例えば、 特開昭 5 9 — 1 9 1 7 0 5号公報、 特開昭 6 0 - 1 3 7 9 1 3号公報、 特開昭 6 2 - 1 0 9 8 0 1号公 報、 特開昭 6 2 - 1 4 9 7 0 8号公報、 特開昭 6 2 - 8 6 0 7 4号
公報、 特開昭 6 4 - 2 2 9 4 0号公報などに開示される各種変性剤 を用いる こ とができ る。 S I B Rのカ ツ プリ ング及び Zまたは変性 によ り、 引張特性、 発熱特性、 耐摩耗特性、 加工性などの特性をよ り高度にノ、'ラ ンスさせる こ とができ る。
より具体的に、 カ ツプリ ング剤と しては、 例えば、 下記式(i) ~(iv) で表される金厲化合物を挙げるこ とができ る。
(i) Rk M X4-k
(ii) Μ' X2
(iii) X, M - R ' 一 M X3
(iv) X2 R M - R ' 一 MR X2
これらの式中、 Rは、 アルキル基、 アルコキシ基またはァ リ ール 基を表す。 R' は、 アルキレ ン基またはフ 二レ ン基を表す。 Mは、 S i 、 G e、 S nま たは P bを表し、 M' は、 S nまたは P bを表 す。 Xは、 塩素、 臭素またはヨ ウ素を表す。 kは、 0〜 4の整数を 表す。
上記各式で表される カ ッ プリ ング剤の具体例と しては、 例えば、 四塩化スズ、 二塩化スズ、 四臭化スズ、 四塩化ゲイ素、 四臭化ゲイ 素、 四ヨウ化ゲイ素、 四塩化ゲルマニウム、 二塩化鉛、 メ チル ト リ ク ロ ロ シラ ン、 ジメ チノレジク ロ ロ シラ ン、 ブチル ト リ ク ロ ロ シラ ン、 ジブチルジ ク ロ ロ スズ、 ビス ト リ ク ロ ロ シ リ ルェタ ン、 ピス ト リ ク ロロスタニルェタ ン、 テ ト ラメ トキシケィ素、 テ ト ラメ トキシスズ、 テ ト ラエ ト キシケィ素、 テ ト ラエ ト キシスズ、 テ ト ラブ トキシケィ 素、 テ ト ラ ブ ト キシスズなどが挙げられる。
前記各式で表される もの以外のカ ッ プリ ング剤と しては、 例えば、 ェチルア ク リ ロニ ト リ ルな どの不飽和二 ト リ ル類 ; ジブロモベンゼ ン、 ジ ク ロ ロベンゼン、 ジブロモエチ レ ンなどのジハロゲン化炭化
水素類 ; アジピン酸ジメ チル、 アジピン酸ジェチル、 安息香酸ェチ ル、 テ レフ タル酸ジメ チル、 テ レフ タ ル酸ジェチル、 フ タル酸ジメ チル、 イ ソ フ タル酸ジメ チルな どのカルボン酸エステル類 : テ レ フ タル酸ジク ロ ライ ド、 フ タル酸ジク ロ ラ イ ド、 イ ソ フ タル酸ジク ロ ライ ド、 アジピン酸ジク ロライ ドなどのカルボン酸ハライ ド類 ; 四 塩化炭素などが挙げられる。
これらの中でも、 好ま しいカ ツプリ ング剤と しては、 スズ化合物、 ケィ素化合物などで、 特に好ま し く は四塩化スズ、 テ ト ラメ トキシ スズ、 テ ト ラブ ト キシスズ、 四塩化ゲイ素、 テ ト ラ メ ト キシケィ素 などである。
これらカ ッ プリ ング剤は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を 組み合わせて使用することかできる。 カ ップリ ング剤の使用量は、 要求される重量平均分子量や力 ップリ ング率、 カ ップリ ング剤の反 応性などに応じて適宜選択することができるが、 活性共重合体当り、 通常、 0. 1 〜 : 1 0当量、 好ま し く は 0. 1 〜 5当量、 よ り好ま し く は 0. 1 〜 2当量の範囲である。 このカ ップリ ング反応は、 ほぼ 定量的に行われ、 通常、 0〜 1 5 0てで、 0. 5〜 2 0時間の反応 条件で行われる。 カツプリ ング率は、 適宜選択することができるが、 通常、 1 0〜 : 1 0 0 %の範囲である。 カ ップリ ング率は、 G P C測 定によ り、 示差屈折計の高分子量と低分子量との面積比から求める ことかでき る。
本発明では、 変性剤と して、 分子内に > C = 0基、 > C = S基、 ア ミ ノ基、 アジ リ ジン基、 及びエポキシ基から選ばれる少な く と も 1種の官能基を有する化合物を使用する。 該化合物は、 これらの官 能基の内の少な く と も 1 つを分子内に含むものである。
変性剤と しては、 分子内に少な く と も 1つの〉 C - 0基または〉
C = S基を もつ化合物が好ま し く 、 少な く と も 1 つの > C = 0基ま たは〉 C = S基と少な く と も 1 つの置換ア ミ ノ基とを併せもつ化合 物がよ り好ま しい。 > C = 0基ま たは > C = S基と置換ァ ミ ノ基と は、 隣接していて もよい し、 離れていて もよい。 これらの官能基が 隣接する化合物と しては、 例えば、 一 C ( = 0 ) — N く結合または 一 C ( = S ) — N く結合を有するア ミ ド類、 イ ミ ド類、 尿素類、 ィ ソ シァヌ ル酸類、 イ ソ シァネー ト類、 及びこれ らの対応するチォ化 合物な どが挙げられる。 好ま し く はこれらの環状化合物で、 さ らに 好ま しく は N—置換環状ア ミ ド類、 N—置換環状尿素類などである。 これらの官能基が雜れている化合物と しては、 N —置換ア ミ ノ ケ ト ン類、 N — S換ァ ミ ノ アルデヒ ド類、 及びこれ らの対応するチォ化 合物等が挙げられる。 好ま し く は N—置換ァ ミ ノ ケ ト ン類、 N—置 換ア ミ ノ アルデヒ ド類な どで、 さ らに好ま し く は N —置換ア ミ ノ ケ ト ン類である。
具体的には、 例えば、 N - メ チル - /3 —プロ ピオラ ク タ ム、 N - フ エ二ルー /3 —プロ ビオラ ク タ ム、 N — メ チル一 2 — ピロ リ ド ン、 N— ビニル一 2 — ピロ リ ド ン、 N— フ エ二ルー 2 — ピロ リ ド ン、 N 一 t —ブチル一 2 — ピロ リ ド ン、 N — メ チルー 5 — メ チル一 2 — ピ ロ リ ドン、 N —メ チルー 2 — ピペ リ ドン、 N — ビニルー 2 — ピペ リ ドン、 N— フ ヱニルー 2 — ピペ リ ドン、 N — メ チルー ε — 力 プロ ラ ク タ ム、 Ν— フ エニル一 ε — 力 プロ ラ ク タ ム、 Ν— メ チル一 £ 一 力 プロ ラ ク タ ム、 Ν — フ ヱ二ルー ε —力プロ ラ ク タ ム、 Ν — メ チルー ω— ラ ウ リ ロ ラ ク タ ム、 Ν — ビニル一 ω— ラ ウ リ ロ ラ ク タ ムな どの Ν 一置換環状ァ ミ ド類 ; 1 , 3 — ジメ チルエチ レ ン尿素、 1 , 3 — ジビニルエチレ ン尿素、 1 , 3 - ジェチル - 2 -イ ミ ダゾリ ジノ ン、 1 ー メ チルー 3 —ェチルー 2 —ィ ミ ダゾリ ジ ノ ンな どの Ν —置換環
状尿素類 ; 4 — N, N— ジメ チルア ミ ノ アセ ト フ ヱ ノ ン、 4 一 N, N— ジェチルア ミ ノ アセ ト フ エ ノ ン、 1 , 3 — ビス (ジ フ エニルァ ミ ノ ) 一 2 —プロノ、。ノ ン、 1 , ア ー ビス (メ チルェチルァ ミ ノ ) 一 4 —ヘプタ ノ ン、 4 — N, N— ジメ チルァ ミ ノ ベンゾフ ヱ ノ ン、 4 一 N, N— ジー t — プチルァ ミ ノ べン ゾフ エ ノ ン、 4 一 N, N— ジ フエニルァ ミ ノべンゾフ エ ノ ン、 4 , 4 ' 一 ビス (ジメ チルァ ミ ノ) ベンゾフ エ ノ ン、 4 , 4 ' — ビス (ジェチルァ ミ ノ ) ベ ンゾフ エ ノ ン、 4 , 4 ' 一 ビス (ジフ エニルァ ミ ノ ) ベン ゾフ エ ノ ンな どの N 一置換ア ミ ノ ケ ト ン類 ; 4 — N, N— ジメ チルァ ミ ノ べンズアルデ ヒ ド、 4 一 N, N— ジフ エニルァ ミ ノ べンズアルデヒ ド、 4 — N, N— ジ ビニルア ミ ノ ベンズアルデヒ ドな どの N—置換ア ミ ノ アルデ ヒ ド類 ; フ エ二ルイ ソ シァネー ト、 2 , 4 - ト リ レンジイ ソ シァネー ト、 2 , 6 — ト リ レ ン ジイ ソ シァネー ト、 ジフ エニルメ タ ン ジイ ソ シァネー ト、 ナフタ レ ン ジイ ソ シァネー ト、 及びこれらの 2量体、 3量体の芳香族ポ リ イ ソ シァネー トな どのイ ソ シァネー ト類 ; な ど が挙げられる。 これらの中でも、 4、 4 ' 一 ビス (ジメ チルァ ミ ノ ) ベンゾフ エ ノ ン、 4 , 4 ' 一 ビス (ジェチルァ ミ ノ ) ベンゾフ エ ノ ン、 4. 4 ' 一 ビス (ジフ エニルァ ミ ノ ) ベンゾフ エ ノ ン、 N— メ チル一 ε — 力プロ ラ ク タ ム、 Ν— メ チル一 2 — ピロ リ ド ン、 Ν— ビ 二ルー 2 — ピロ リ ド ン、 Ν— フ X二ルー 2 — ピロ リ ド ン、 Ν— ビニ ルー 2 — ピペ リ ドンなどが好ま しい。
また、 変性剤と して、 ア ミ ノ基、 アジ リ ジ ン基、 エポキシ基など を有する化合物を使用する こ とができ る。 ア ミ ノ基を有する化合物 と しては、 カルポジイ ミ ド類、 アジ リ ジ ン基を有する化合物と して は、 アジ リ ジ ン類、 ェポキシ基を有する化合物と しては、 エポキシ 類をそれぞれ挙げる こ とができ る。
カルポジイ ミ ド類と しては、 例えば、 ジメ チルカルポジイ ミ ド、 ジェチルカルボジイ ミ ド、 ジプロ ピルカルポジイ ミ ド、 ジブチルカ ルボジィ'ミ ド、 ジへキシルカ ロ ボジィ ミ ド、 ジ シ ク ロへキシルカル ボジィ ミ ド、 ジベン ジルカルボジィ ミ ド、 ジフ エ二ルカルボジィ ミ ド、 メ チルプロ ピルカメレボジイ ミ ド、 ブチノレシ ク ロへキシルカノレボ ジイ ミ ド、 ェチルベンジルカノレボジイ ミ ド、 プロ ピルフ ヱニルカル ポジイ ミ ド、 フ エニルベン ジルカルポジイ ミ ドな どが挙げられる。 これらの中でも、 ジ シ ク ロへキシルカルボジイ ミ ド、 ジフ ヱ二ルカ ルポジィ ミ ドが好ま しい。
アジ リ ジ ン類と しては、 例えば、 エチ レ ンィ ミ ン、 プロ ピレ ンィ ミ ンなどの N—非置換のアジ リ ジ ン化合物が挙げられる。
エポキシ類と しては、 例えば、 エチ レ ンォキサイ ド、 プロ ピレ ン オキサイ ド、 1 , 2 —エポキシブタ ン、 1 , 2 —エポキシ一 i s o 一ブタ ン、 2 , 3—エポキシブタ ン、 1 , 2—エポキシへキサ ン、 1 , 2 —エポキシオク タ ン、 1 , 2 —エポキシデカ ン、 1 , 2 —ェ ポキシテ ト ラデカ ン、 1 , 2 —エポキシへキサデカ ン、 1 , 2 —ェ ポキシォク タデカ ン、 1 , 2 —エポキシエイ コサン、 1 , 2 —ェポ キシー 2—ペンチルプロノ ン、 3 , 4—エポキシ一 1 ーブテン、 1 , 2—エポキシ一 5—へキセン、 1 , 2—エポキシ一 9 ーデセン、 1 , 2 —エポキシク ロペンタ ン、 1 , 2 —エポキシシク ロへキサン、 1 , 2 —エポキ シ シク ロ ドデカ ン、 1 , 2 —エポキシェチルベンゼン、 1 , 2 —エポキシ一 1 ー メ ト キシ ー 2 — メ チルプロパン、 グ リ シ ジ ルメ チルエーテル、 グ リ シ ジルェチルエーテル、 グ リ シ ジルイ ソ プ 口 ピルエーテル、 グ リ シ ジルァ リ ノレエ一テル、 グ リ シ ジルフ エニル エーテル、 グ リ シ ジルブチルエーテル、 2 — ( 3, 4一エポキシ シ ク ロへキシル) ェチル ト リ メ トキシ シ ラ ン、 3 — グ リ シ ジルォキシ
プロ ビル ト リ メ トキシ シラ ンなどが挙げられる。 これらの中でも、 エチ レ ンオキサイ ド、 プロ ピレ ンオキサイ ド、 1 , 2 —エポキシブ タ ン、 1 , 2 —エポキシ一 i s o—ブタ ン、 2 , 3 —エポキシブタ ン、 1 , 2 —エポキシへキサ ン、 3 , 4 —エポキシ一 1 ー ブテ ン、 1 , 2 —エポキシ一 5 —へキセ ン、 グ リ シ ジノレメ チルエーテル、 グ リ シ ジルェチルエーテル、 グ リ シ ジルイ ソプロ ピルエーテル、 グ リ シジルァ リ ノレエーテル、 グ リ シ ジノレフ エニルエーテル、 グ リ シ ジル ブチルエーテル、 3 — グ リ シ ジルォキシプロ ビル ト リ メ トキシ シ ラ ンな どが好ま し く 、 エチ レ ンォキサイ ド、 プロ ピレ ンォキサイ ド、 1 , 2—エポキシブタ ン、 1 , 2—エポキシ一 i s o—ブタン、 2, 3—エポキシブタ ン、 1 , 2 —エポキシへキサンなどがより好ま し い。
これらの変性剤は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組み合 わせて使用することができる。 その使用量は、 変性剤の種類や要求 される特性によって適宜選択されるが、 活性共重合体当り、 通常、 0. 1 〜 5 0当置、 好ま しく は 0. 1〜 2 0当量、 よ り好ま し く は 0. 1 〜 : I 0当量の範囲である。
変性反応は、 活性重合体と変性剤とを接触させればほぼ定量的に 反応が進み、 通常、 重合停止前の活性共重合体液中に所定量の変性 剤を添加して行われる。 反応温度及び反応時間は、 広範囲に選択で きるが、 一般的には、 室温乃至 1 2 0 で、 数秒乃至数時間である。 変性率は、 通常、 1 0〜 1 0 096の範囲内から適宜選択される。 変 性率は、 G P Cの示差屈折計 (R I ) と紫外可視分光光度計 (U V) で吸収強度を測定し、 その比 (U V/R I ) を求め、 予め作成した 検置線によって決定することができる。
本発明においては、 アル力 リ金 JK末端を有する活性共重合体の一
部をカ ツ プリ ング剤でカ ツプリ ングし、 残余を変性剤で変性する こ と もできる。 したがって、 本発明の S I B Rは、 未変性 S I B R、 カ ップリ ング S I B R、 末端変性 S I B R、 及びこれらの 2種以上 の混合物を包含する。
本発明の効果のバラ ンスの点では、 特に、 カ ッ プリ ング S I B R と末端変性 S I B Rとの組合せが好ま しく 、 その混合割合は、 特に 制限されないか、 カ ツプリ ン グ S I B Rか通常 1 0〜 9 0重量%、 好ま し く は 1 5〜 7 5重置 96、 より好ま し く は 2 0〜 6 0重 i%で あり、 末端変性 S I B Rが通常 9 0〜 1 0重量%、 好ま しく は 8 5 〜 2 5重量 96、 よ り好ま し く は 8 0〜 4 0重麓%の範囲である。 力 ップリ ングも末端変性も していない未変性 S I B Rは、 必要に応じ て混合してもよいが、 その配合割合は、 通常 3 0重 S%以下、 好ま しく は 2 0重 S%以下、 よ り好ま し く は 1 0重量%以下である。 混 合 S I B Rは、 各々を独立して製造したものを混合してもよいが、 例えば、 前記活性共重合体に力 ップリ ング剤を活性共重合体に対し て 0. 1〜 0. 9当量、 好ま しく は 0. 1 5〜 0. 7 5当量、 よ り 好ま し く は 0. 2〜 0. 6当置を反応させた後に、 活性共重合体の 残部を変性剤と反応させて得るこ とができる。 この時の変性剤の使 用 iは、 通常、 0. 1〜 : 1 0当量、 好ま し く は 0. 2 5〜 5当量、 より好ま し く は 0. 4〜 2当 iの範囲である。
その他のジェン系ゴム
本発明の S I B R (A) は、 ジェ ン系ゴム成分と して単独で使用 するこ とができるが、 その他のジェン系ゴム ( B) と併用して使用 してもよい。 その他のジェン系ゴム ( B ) を併用する場合は、 ジェ ン系ゴム成分中の S I B R ( A) の割合は、 用途や目的に合わせて 適宜選択されるが、 通常、 1 0量 96以上、 好ま し く は 2 0〜 8 0重
量%、 よ り好ま し く は 3 0〜 7 0重量%の範囲で使用される。 すな わち、 (A) : (B) = 1 0 : 9 0〜 1 0 0 : 0、 好ま し く は 2 0 : 8 0〜 8 0 : 2 0、 よ り好ま し く は 3 0 : 7 0〜 7 0 : 3 0 (重量 比) である。 S I B R ( A ) の使用割合が小さ過ぎる と、 十分な改 質効果を得る こ とができないため、 好ま し く ない。
その他のジェン系ゴム (B) と しては、 例えば、 天然ゴム (NR) 、 ポ リ イ ソプレ ンゴム ( I R ) 、 乳化重合スチ レ ンー ブタ ジェン共重 合ゴム (S B R) 、 溶液重合ラ ンダム S B R (結合スチ レン 5〜 5 0 重惫%、 ブタ ジエン部分の し 2 —結合含有量 1 0〜 8 0 %) 、 高 トラ ンス S B R (ブタ ジエン部の トラ ンス結合含有量 7 0〜 9 5 %) 、 低シスポリ ブタ ジエンゴム ( B R) 、 高シス B R、 高 ト ラ ンス B R (ブタ ジエ ン部の ト ラ ンス結合含有量 7 0〜 9 5 %) 、 スチ レ ン一 イ ソプレ ン共重合ゴム ( S I R) 、 ブタ ジエン一イ ソプレ ン共重合 ゴム、 乳化重合スチ レ ン一アク リ ロニ ト リ ルー ブタ ジェ ン共重合ゴ ム、 ァク リ ロ二 ト リ ノレ一 ブタ ジエン共重合ゴム、 高ビニル S B R— 低ビニル S B Rブロ ッ ク共重合ゴム、 ポ リ スチ レ ンーポ リ ブタ ジェ ン—ポ リ スチ レ ンブロ ッ ク共重合体などのブロ ッ ク共重合体等が挙 げられ、 要求特性に応じて適宜選択できる。
これらの ジェ ン系ゴム ( B ) は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種 以上を組み合わせて使用する こ とができる。 これらの中でも、 NR、 B R、 I R、 S B Rなどが好ま しく 、 加工性の点からは、 特に N R 及び I Rが好ま しい。
S I B R (A) とその他のジェン系ゴム (B) とを併用する場合、 好ま しい組成は、 S I B R (A) : [NR及びノまたは I R] = 2 0 : 8 0〜 8 0 : 2 0、 よ り好ま し く は 3 0 : 7 0〜 7 0 : 3 0 (重量 比) の ジェ ン系ゴムの併用系、 及び S I B R (A) : [N R及び Z
または I R] : S B R = 8 0 〜 2 0 : 1 0〜 7 0 : 1 0〜 7 0 (重 S比) のジェ ン系ゴムの併用系である。
ffl
本発明で使用される補強剤は、 工業的に使用される ものであれば 特に制限されず、 例えば、 シ リ カ、 カーボンブラ ッ ク、 炭酸カルシ ゥム、 タノレク、 ク レーなどが挙げられる。 これらの中でも、 シ リ カ が好ま し く 、 さ らにシ リ 力とカーボンブラ ッ クを組み合わせた場合 に、 引張強さ、 酎摩耗性、 ロール加工性などの特性がよ り高いレべ ルで改善され、 好適である。 補強剤の使用量は、 補強剤の種類によ り適宜選択されるか、 ジェン系ゴム成分 1 0 0重量部に対して、 通 常、 1 0〜 2 5 0重: S部、 好ま し く は 2 0 ~ 2 0 0重量部、 よ り好 ま しく は 3 0〜 1 5 0重量部である。
(シ リ カ)
本発明で使用される シ リ カと しては、 汎用ゴムの配合用に一般に 用いられる ものが使用される。 具体的には、 一般に補強剤と して使 用される乾式法ホワイ トカーボン、 湿式法ホワイ トカーボン、 コロ ィダルシ リ カ、 及び特開昭 6 2 - 6 2 8 3 8号公報に開示される沈 降シ リ カなどが例示され、 好ま し く は含水ゲイ酸を主成分とする湿 式法ホワイ トカーボンである。
シ リ カの比表面積は、 特に制限はされないが、 窒素吸着比表面積 (B E T法) で通常 5 0〜4 0 0 m2/g、 好ましくは 1 0 0〜 2 5 0 m2 / g、 さ らに好ま しく は 1 2 0〜 : L 9 0 m2 Z gの範囲である。 この 比表面積が過度に小さいと補強性に劣り、 過度に大きいと加工性に 劣り、 耐摩耗性、 発熱特性等の改善が十分でない。 こ こで窒素吸着 比表面積は、 A S T M D 3 0 3 7 — 8 1 に準じ B E T法で測定さ れる値である。
シ リ 力の使用割合は、 特に限定されないが、 ジェン系ゴム成分 1 0 0 重量部に対して、 通常、 2 0〜 1 5 0重量部、 好ま しく は 3 0〜 1 20 重量部、 さ らに好ま しく は 4 0〜 1 0 0重量部の割合で使用される。 シ リ カの使用割合が過度に少な く なると補強性に劣り、 逆に、 過度 に多く なる と未加硫ゴム組成物の粘度が上昇し、 加工性に劣る。 (カーボンブラ ッ ク)
本発明のジェン系ゴム組成物は、 補強剤と して、 シ リ カとカーボ ンブラ ッ クを併用することにより、 引張強さ、 耐摩耗性、 ロール加 ェ性などの特性をより高いレベルで改善するこ とができる。
カーボンブラ ッ ク と しては、 一般に使用される ものであれば特に 制限はないが、 例えば、 ファーネスブラ ック、 アセチレンブラ ック、 サーマルブラ ッ ク、 チャ ンネルブラ ッ ク、 グラフ アイ トなど挙げら れる。 これらの中でも、 特に、 フ ァーネスブラ ッ クが好ま しく 、 そ の具体例としては、 SAF、 I SAF、 I SAF— HS、 I SAF L S、 I I S A F - H S、 H A F、 H A F - H S、 H A F - L S、 F E F 等の種々のグレー ドのものが挙げられる。
縻耗特性を向上させるには、 通常、 小粒子径のス ト ラククチユア一 の大きな力一ボンブラ ッ クを用いるが、 分散性が悪く 、 発熱特性も 悪いので、 少量添加することにより、 摩耗特性と発熱特性のバラ ン スをとるこ とが好ま しい。 発熱特性を重視する場合には、 粒子径の 大きな、 あるいは表面活性の小さなカーボンブラ ッ クまたは繊維状 のグラフ アイ ト等を用いるこ とが好ま しく 、 その配合割合は、 ジェ ン系ゴム成分 1 0 0重量部に対して、 通常、 0. 5〜 6 0重量部、 好ま しく は 1〜5 0重量部、 より好ま しく は 5〜4 0重量部である。 摩耗特性を重視する場合には、 一次拉子径が 5〜3 0 n m (S A F、 I S A Fなど) のカーボンブラ ッ クを用いるこ とが好ま しいが、 発
熱特性が悪化するので、 その配合割合は、 ジェ ン系ゴム成分 1 0 0 重量部に対して、 通常、 1 ~ 4 0重量部、 好ま しく は 5〜 3 0重量 部、 より好ま し く は 1 0〜 2 0重量部である。 摩耗特性と発熱特性 を高度にバラ ンスさせるためには、 一次粒子径か約 3 0〜 6 0 n m (H A F、 F E F、 S R Fなど) を用いるこ とが好ま し く 、 その配 合割合は、 ジェ ン系ゴム成分 1 0 0重量部に対して、 通常、 1〜 5 0 重量部、 好ま しく は 5〜 4 0重量部、 より好ま し く は 1 0〜 3 0重 量部である。 カーボンブラ ッ クを併用するこ とによ り、 加工性、 発 熱特性、 摩耗特性などの高度なバラ ン スを達成するこ とができ る の で、 それぞれの改良目的に応じて、 1 種または 2種以上のカー ボ ン ブラ ッ クを使用するこ とができる。
シラ ンカ ツプリ ング剂
本発明において、 シ ラ ンカ ップリ ング剤を添加すると、 ジェ ン系 ゴム成分とシ リ カ との親和性が向上し、 発熱特性ゃ耐摩耗性がさ ら に改善されるので、 好適である。
シラ ンカ ッ プリ ング剤と しては、 各種公知のものを使用でき、 代 表例と して ビニル ト リ ク ロノレシ ラ ン、 ビニル ト リ エ トキ シ シ ラ ン、 ビニル ト リ ス ( ーメ ト キ シ 一エ ト キ シ) シ ラ ン、 β — ( 3 , 4 — エポキ シ シ ク ロへキ シル) ー ェチル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 7 — グ リ シ ドキ シプロ ビル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 7 — グ リ シ ドキ シ プロ ピル メ チルジェ ト キ シ シ ラ ン、 7 — メ タ ク リ ロキ シ プロ ビル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 Ν— ()S— ア ミ ノ エチル) 一 7 — ァ ミ ノ プロ ビル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 N— ( ー ア ミ ノ エチル) 一 7 — ァ ミ ノ プロ ピルメ チルジ メ ト キ シ シ ラ ン、 N— フ ヱ ニルー 7 — ァ ミ ノ プロ ビル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 7 — ク ロ 口 プロ ビル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 7 — メ ル カ プ ト プロ ビル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン、 ァ ー ァ ミ ノ プロ ピル ト リ エ ト
キシ シ ラ ン、 ビス 〔 3 — ( ト リ エ トキシ シ リ ル) プロ ピル〕 テ ト ラ スルフ ィ ド、 及び特開平 6 — 2 4 8 1 1 6号公報に記載される 7 — ト リ メ ト キシ シ リ ルプロ ピルジメ チルチオ力ルバ ミ ノレテ ト ラ スノレフ ィ ド、 7 — ト リ メ トキシ シ リ ノレブ口 ピルべンゾチア ジルテ ト ラ スル フ ィ ドな どのテ ト ラ スルフ ィ ド類な どを挙げるこ とができ る。
シラ ンカ ッ プリ ング剤の使用割合は、 使用する前記シ リ カ 1 0 0 重麓部に対して、 通常、 0 . :! 〜 3 0重 S部、 好ま し く は 1 〜 2 0 重量部、 さ らに好ま し く は 2 〜 1 0重量部の範囲である。
ゴム組成物
本発明のゴム組成物は、 常法に従って各成分を混練するこ とによ り得るこ とができ る。 本発明のゴム組成物は、 上記成分以外に、 常 法に従って、 加硫剤、 加硫促進剤、 加硫促進助剤、 老化防止剤、 活 性剤、 可塑剤、 滑剤、 充填剤等のその他の配合剤をそれぞれ必要量 含有する こ とができ る。
その他の配合剤と しては、 ゴム工業で汎用されている もので、 例 えば、 硫黄、 パーォキサイ ドなどの加硫剤 ; チアゾール系、 チウラ ム系、 スルフ : L ンア ミ ド系、 グァニジ ン系などの加硫促進剤 ; ステ ア リ ン酸、 亜鉛華などの加硫促進助剤 ; シラ ンカ ップリ ング剤以外 のカ ッ プリ ング剤 ; ジエチ レ ング リ コ ール、 ポ リ エチ レ ング リ コー ル、 シ リ コー ンオイルなどの活性剤 ; 充填剤、 可塑剤、 老化防止剤、 プロセス油等などが挙げられる。 これらの各種配合剤の中から、 目 的や用途等に合わせて必要な配合剤を適宜選択して使用するこ とが でき る。
各成分を混練する場合、 先ず、 ジェ ン系ゴム成分とシ リ カの少な く と も一部をロール、 バンバリ 一等の混合機を用いて混合し、 次い で、 残余の配合剤を添加して混合すると、 分散性が向上し、 よ り優
れた性質を備えたジェ ン系ゴム組成物を得るこ とができ る。 この場 合、 シ リ カの添加は、 一括でもよいが、 所定量を好ま し く 2回以上 に分割して添加すると分散が容易にな り、 シ リ カとジェ ン系ゴム成 分との混合が一層容易になる。 例えば、 1回目にシ リ 力の全量の 1 0 〜 9 0重量%を添加し、 残部を 2回目以降に添加することかできる。 その他の配合剤のう ち、 シラ ンカ ップリ ング剤及び活性剤などは、 ジェン系ゴム成分とシ リ カとの最初の混合時に必要に応じて添加し てもよいが、 その他の添加剤は、 次工程以降で添加するのが好ま し い。 最初のジェン系ゴム成分とシ リ カとの混合時に、 加硫促進助剤 や加硫促進剤などを添加する と、 混合時間が長く な り、 しかもシ リ 力の補強性を低下させる場合がある。
ジェン系ゴム成分とシ リ 力を混練する際の温度は、 通常、 8 0 ~ 2 0 0 、 好ま しく は 1 0 0 〜 1 9 0て、 さ らに好ま しく は 1 4 0 〜 1 8 0てである。 この温度が過度に低く なる と摩耗特性の向上が 少な く 、 逆に、 過度に高く なるとジェン系ゴム成分の焼けが生じる ので、 いずれも好ま し く ない。 混合時間は、 通常、 3 0秒間以上で あり、 好ま し く は 1 〜 3 0分間である。 実醫
以下に、 製造例、 実施例、 及び比較例を挙げて、 本発明について よ り具体的に説明する。 これらの例中の部及び%は、 特に断りのな い限り重量基準である。
各種物性及び重合体の ミ ク ロ構造の測定は、 下記の方法に従って 行った。
( 1 ) 結合スチ レ ン量
共重合体の結合スチ レ ン量は、 J I S K 6 3 8 3 (屈折率法)
によ り測定した。
( 2 ) ブタ ジエ ン部分の ビニル結合含有量
共重合体中のブタ ジェン部分のビニル結合含有量は、 赤外分光法 (ハ ンプ ト ン法) によ り測定した。
( 3 ) 結合イ ソプレ ン量及びイ ソプレ ン部分の ビニル結合含有量 共重合体中の結合イ ソプレ ン量、 及びイ ソプ レ ン部分の 3 , 4 — ビニル結合含有量と 1 , 2 — ビニル結合含有置は、 NM R測定によ り求めた。
( 4 ) スチ レ ン連鎖分布
共重合体中のスチ レ ン連鎖分布は、 高分子学会予稿集第 2 9巻第 9号第 2 0 5 5頁に記載されている方法に従って、 共重合体をォゾ ン分解した後、 G PC測定を行ない、 スチレン単位 1個の単連鎖 (S 1) 、 及びスチ レ ン単位が 8個以上連なった長連鎖 ( S 8 ) の割合を算出
U — o
( 5 ) 重量平均分子量
共重合体の重量平均分子量は、 G P Cで測定し、 標準ポ リ スチ レ ン換算の重量平均分子量を求めた。
( 6 ) カ ッ プリ ング率
カ ップリ ング率は、 G P Cで測定し、 示差屈折計 (R I ) の高分 子量と低分子量とのチ ャー トの面積比から求めた。
( 7 ) 引張強さなど
引張強さ、 伸び、 3 0 0 %応力などは、 J I S K 6 3 0 1 の引 張試験法に準じて測定した。
( 8 ) 発熱特性 ( t a n 5 6 0て指数)
発熱特性は、 レオメ ト リ ッ ク ス社製 R D A— I I を用い、 0. 5 %ねじれ、 2 0 H z、 6 0ての t a n 5を測定した。 この発熱特性
は、 指数 ( t a n <5 6 0て指数) で表示した。 この指数が高い程、 発熱特性に優れる。
( 9 ) 耐摩耗性
耐摩耗性は、 A S TM D 2 2 2 8に従って、 ピコ縻耗試験機を 用いて測定した。 この摩耗特性は、 指数 (ピコ縻耗指数) で表示し た。 この指数が高い程、 縻耗特性に優れる。
( 1 0 ) 加工性
加工性は、 ロールへの巻き付き性を観察し、 以下の基準で評価し た。
◎ : きれいに巻き付く 、
〇 : 僅かに浮き上がる、
厶 : 巻き付く が、 浮き上がる頻度が多い、
: 殆ど巻き付かない。
[製造例 A〜 I ]
1 5リ ッ トルの携拌器付きォー トクレーブに、 シクロへキサン 8000 g、 スチ レ ン 3 0 0 g、 ブタ ジエ ン 5 8 0 g、 イ ソ プレ ン 4 0 g、 テ ト ラメ チルエチ レンジァ ミ ン (TME DA) 1. 5 mm o l を添加し、 さ らに 1 5 mm o I の n—ブチノレリ チウム ( n— B u L i ) を入れ て、 6 0てで重合を開始した。 途中ブタ ジエ ン 1 0 8 0 gを 6 0分 間にわたつて連続的に添加した。 重合転化率が 1 0 0 %になった所 で塩化第二錫 ( S n C l 4) を 1. 5 mm o l添加して 2 0分間反応 させた後、 変性アルコールを 1 5 mm o 1 添加して重合反応を停止 した。 生成重合体 1 0 0部に対して 0. 5部の割合になるように 2 , 6 - t e r t 一 プチルー ヒ ドロキシ ト ルエン ( B H T) を添加した 後、 スチームス ト リ ツ ビング法で脱溶媒し、 次いで、 2 4時間真空 乾燥して共重合ゴム (試料 A ) を得た。 表 1記載の条件に基づいて
同様に反応を行い、 共重合ゴム (試料 B ~ 1 ) を得た。 これらの重 合体の性状を表 1 に示した。 これ らの共重合ゴムの う ち、 試料 A〜 Gは、 本発明の S I B Rであ り、 試料 H〜 I は、 比較例の共重合ゴ ムである。 表 1
( * 1 ) テ ト ラ メ チルエチ レ ン ジァ ン
( * 2 ) エチ レ ング リ コールジブチルエーテル
( * 3 ) スチ レ ン単位が 1 個の単連鎖
( * 4 ) スチ レ ン単位が 8個以上連なった長連縝
[製造例 J ]
1 5 リ ツ トルの摸拌器付きォー トクレーブに、 シク口へキサン 8 0 0 0 g、 スチ レ ン 3 6 0 g、 ブタ ジエ ン 7 2 0 g、 イ ソプレ ン 1 0 0 g、 テ ト ラメ チルエチレ ンジァ ミ ン ( T M E D A) 2 5 mm o l を添加し、 さ らに 1 5 mm o 1 の n —ブチル リ チウム ( n — B u L i ) を入れ て、 5 0 で重合を開始した。 途中スチレン 4 0 g とブタ ジエン 7 8 0 g の混合液を 6 0分間にわたって連铳的に添加した。 重合転化率が 1 0 0 %にな っ たと こ ろで、 変性アルコールを 1 5 m m o 1 添加して重合 反応を停止した。 生成重合体 1 0 0部に対して 0 . 5部の割合にな るように 2 , 6 — t e r t —プチルー ヒ ドロキシ トルエン ( B H T) を添加した後、 スチームス ト リ ツ ビング法で脱溶媒し、 次いで、 2 4 時間真空乾燥して共重合ゴム (試料 J ) を得た。
[製造例 K〜 L ]
製造例 J と同様に して重合を行なった後、 表 2記載のカ ツプリ ン グ剤を、 n —ブチル リ チウムに対して当量添加して 2 0分間反応さ せた。 その後、 製造例 J と同様に して生成重合体を回収した。 得ら れた共重合ゴム (試料 K〜 L ) の性状を表 2 に示した。
[製造例 M〜 N]
製造例 J と同様に して表 2記載の反応条件で重合を行った後、 表 2記載の変性剤を、 n —ブチルリ チウムに対して当量添加して 3 0 分間反応させた。 その後、 製造例 J と同様に して生成重合体を回収 した。 得られた共重合ゴム (試料 M〜 N ) の性状を表 2 に示した。
[製造例 0 ]
製造例 J と同様に して表 2記載の反応条件で重合を行った後、 四 塩化錫 ( S n C l 4) 1 . 5 m m o l を添加して 2 0分間反応し、 次 いで、 ブタ ジエン 7 5 mm o l を添加し 1 5分間反応させ、 さ らに 4, 4 ' —ビス (ジェチルァミ ノ) ベンゾフエノ ン (E AB) 1 0 mm o 1 を添加し 3 0分間反応させた。 その後、 製造例 J と同様に して生成 重合体を回収した。 得られた共重合ゴム (試料 0 ) の性状を表 2 に 示した。
[製造例 P ]
ジメ チルァ ミ ン ( D M A ) と n — プチル リ チウ厶をシ ク ロへキサ ン中で反応させて一般式 (C H3) 2 N- L i +で表される化合物を得た。 これを重合開始剤として用い、 変性剤を N—ビニルピロリ ドン (NV P) に代えた以外は製造例 0と同様にして重合反応、 カップリ ング反応、 及び変性反応を行った。 得られた共重合ゴム (試料 P ) の性状を表 2 に示した。
これらの共重合ゴム (試料 J 〜 P ) は、 いずれも本発明の S I B R である。
表 2
( * 1 ) テ ト ラ メ チ ルエ チ レ ン ジ ァ ミ ン
( * 2 ) エチ レ ン グ リ コ ー ル ジ ブチルエー テル
( * 3 ) n — B u L i と ジ メ チ ルァ ミ ン と の当モ ル反応物
( * 4 ) カ ッ プリ ン グ剤
S i (O M e ) < =テ ト ラ メ トキシ シ ラ ン、
S n C し =四塩化錫
( * 5 ) 変性剤
E A B = 4 , 4 ' 一 ビス (ジェチルァ ミ ノ ) ベンゾフ エ ノ ン、
E O =エチ レ ンォキサイ ド、
N V P = N— ビニルピロ リ ドン
( * 6 ) スチ レ ン単位が 1個の単連鏆
( * 7 ) スチ レ ン単位が 8個以上連なった長連鎖
[製造例 Q〜W]
15リ ツ トルの摸拌器付きォー トクレーブに、 シクロへキサン 8000 g、 スチ レ ン 3 6 0 g、 ブタ ジエ ン 7 2 0 g、 テ ト ラ メ チルエチ レ ン ジ ァ ミ ン (T M E D A) 2 0 mm o l を添加し、 さ らに 1 5 mm o l の n— ブチル リ チウ ム ( n - B u L i ) を入れて 6 0 で重合を開 始した。 途中スチ レ ン 4 0 g とブタ ジエン 8 8 0 gの混合液を 6 0 分間にわたつて連続的に添加した。 重合転化率が 1 0 0 %になった 所で、 変性アルコールを 1 5 mm o 1添加して重合反応を停止した。 生成重合体 1 0 0部に対して 0. 5部の割合となるよう に 2. 6 - t e r t —ブチノレー ヒ ドロキン トノレェン ( B H T) を添加した後、 スチームス ト リ ツ ビング法で脱溶媒し、 次いで、 2 4時間真空乾燥 して共重合ゴム (試料 Q) を得た。 同様な重合反応を、 イ ソプレ ン を加えた表 3記載の条件に基づいて行い、 共重合ゴム (試料 R〜W) を得た。 これらの共重合ゴム (試料 Q~W) の性状を表 3に示した。 これらの共重合ゴムの う ち、 試料 Q ~ Sは、 比較例の共重合ゴムで あり、 試料 T〜Wは、 本発明の S I B Rである。
表 3
( * 1 ) テ ト ラ メ チルエチ レ ン ジァ ミ ン
( * 2 ) スチ レ ン単位が 1個の単連鎖
( * 3 ) ス チ レ ン単位が 8個以上連なった長連鎖
[製造例 Χ Ζ]
前記試料 0と同様な重合反応を表 4 に記載の条件に従つて行い、 本発明の S I B R (試料番号 Χ Ζ ) を得た。 こ れ ら の S I B Rの 性状を表 4 に示した。
表 4
( * 1 ) エチ レ ングリ コールジブチルエーテル
( * 2 ) S i (OM e ) « =テ ト ラメ ト キシ シラ ン ( * 3 ) 変性剤
A S丁 - ジメ チルア ミ ノ メ チルスチ レ ン、
P R I = プロ ピレ ンィ ミ ン、
D A K = N , N — ジメ チルァ ミ ノ フ エ二ルケ ト ン
( * 4 ) スチ レ ン単位が 1 個の単連鎖
( * 5 ) スチ レ ン単位が 8個以上連なった長連鎖
[実施例 1〜 7、 比較例 1 ~ 2 ]
原料ゴム と して製造例 A〜 I で製造した共重合ゴムを用いて、 表 5記載の配合 1 に基づいて以下の操作を行った。
容麓 2 5 0 c c のバンバ リ一ミ キサー中で、 原料ゴムを 1 2 0 て で 3 0秒間素練り後、 表 5記載悬の シ リ カ及びシラ ンカ ツプリ ング 剤と活性剤 2部を加えて混練した。 2分間混練後、 硫黄及び硫黄加 硫促進剤を除く残りの配合剤を添加し、 さ らに 2分間混練した。 最 高到達温度は、 約 1 7 0 であった。 次に、 得られた混合物と、 硫 黄及び加硫促進剤を 5 0てのオープンロールに加えて混練した後、 1 6 0 てで 2 5分間プレス加硫して試験片を作成し、 各物性を測定 した。 結果を表 6 に示した。 表 5
配 合
配合 1 s (部)
1回目 2回目 3回目
原料ゴム 100
シリカ
シラン力 7ブリング剤
活 J (*1) 2
3
ステアリン酸 2
老化防止剤 (*2) 1
加硫促進剤 (*3) 1
加硫促進剤 (* ) 1
硫黄 1.7
( * 1 ) ジエチ レ ン グ リ コ ール (和光純薬工業社製)
( * 2 ) ノ ク ラ ッ ク 6 C (大内新興社製)
( * 3 ) ノ ク セラ ー C Z (大内新興社製)
( * 4 ) ノ ク セラ ー D (大内新興社製) 表 6
( * 1 ) 3 , 4 — ビニル結合量と 1 , 2 — ビニル結合量との合計量
( * 2 ) シ リ カ
AQ =二プシル AQ (日本シ リ カ社製 ;窒素吸着比表面積 = 2 0 0 m2 / g ) 、
V N =ウル ト ラ ジル V N 3 G (デグッサ社製 ; 窒素吸着比表面淒 = 1 7 5 m2/ g )
( * 3 ) S i 6 9 (デグッサ社製)
( * 4 ) こ れ ら の指数は、 比較例 2を 1 0 0 と し た。
表 6の実験結果よ り、 本発明の S I B R (実施例 1 〜 7 ) は、 引
張強さ、 伸び、 引張応力、 発熱特性、 耐摩耗性、 及びロール加工性 の特性の全てが充分に改善されている こ とがわかる。 しかし、 結合 イ ソプレ ン: &が 1 0重量%よ り も多い S I B R (比較例 1 ) は、 伸 びなどの引張特性ゃ耐摩耗性が損なわれ、 しかも発熱特性の改善効 果も十分でないこ とがわかる。 また、 実施例 3 と実施例 5を較べる と、 窒素吸着比表面積の小さいシ リ カを配合した方が、 発熱特性及 び耐縻耗性の改善効果の高いこ とがわかる。
[実施例 8 〜 1 4 ]
原料ゴム と して製造例 J 〜 Pで作製した共重合ゴムを用い、 シ リ 力と してウル ト ラジル V N 3 G (デグッサ社製 ; 窒素吸着比表面積 1 7 5 m2 Z g ) を用いて、 表 7記載の配合処方 (配合 2 ) に基づい て、 容置 2 5 0 m 1 のバンバ リ 一中で混練した。 先ず、 原料ゴムの 全量、 シ リ 力の半量、 活性剤 (ジエチ レ ングリ コール) の一部、 及 びシラ ン系カ ップリ ング剤 ( S i 6 9 ) を 1 6 0てで 2分間混練し た後、 硫黄と加硫促進剤を除く残りの配合剤を添加し、 同温度で 2 . 5分間混練した。 次に、 得られた混合物と、 硫黄及び加硫促進剤を 5 0てのオープンロールに加えて混練した後、 1 6 0てで 3 0分間 プレス加硫して試片を作成し、 各物性を測定した。 結果を表 9 に示 した。
[実施例 1 5 ~ 1 6 ]
原料ゴムと して試料 Lと Mを併用し、 表 8記載の配合処方 (配合 3 ) に基づいて、 補強剤と してシリ カとカーボンブラ ッ クを併用し、 以下の操作を行つた。 容量 2 5 0 m 1 のバンバ リ 一中で、 先ず、 原 料ゴム、 シ リカ、 活性剤、 及びシランカップリ ング剤の全量を 1 6 0 で 2分間混練した後、 硫黄と加硫促進剤を除く残りの配合剤を添 加し、 同温度で 2 . 5分闥混練した。 次に、 得られた混合物と、 硫
黄及び加硫促進剤を 5 0 のオープンロールに加えて混練した後、 1 6 0てで 3 0分間プレス加硫して試片を作成し、 各物性を測定し た。 結果を表 9 に示した。
表 7
( * 1 ) ジエチ レ ングリ コール (和光純薬工業社製)
( * 2 ) ノ ク セラー C Z (大内新興社製)
( * 3 ) ノ ク セラ ー D (大内新興社製)
表 8
( * 1 ) ジエチ レ ン グ リ コ ール (和光純薬工業社製) または変性シ リ コ ー ンオイ ル (日本ュニカ ー社製 F Z 3 7 0 4 )
( * 2 ) シ 一 ス ト K H (東海カ ー ボ ン社製)
( * 3 ) ノ ク セ ラ ー C Z (大内新興社製)
( * 4 ) ノ ク セラ ー D (大內新興社製)
表 9
( * 1 ) ウル ト ラ ジル V N 3 G (デグッサ社製 ; 窒素吸着比表面積 = 1 7 5 m2 / g )
( * 2 ) ジエチ レ ングリ コール (和光純薬工業社製)
( * 3 ) 変性シ リ コ ー ンオイ ル (日本ュニカー社製 F Z 3 7 0 4 ) ( * 4 ) S i 6 9 (デグッ サ社製)
( * 5 ) シース ト K H (東海カーボン社製)
( * 6 ) これ らの指数は、 表 6の比較例 2を 1 0 0 と した。
表 9 の結果から、 本発明の S I B Rを用いた ジェ ン系ゴム組成物
(実施例 8〜 1 6 ) は、 引張特性、 発熱特性、 摩耗特性、 及び加工 特性のいずれの特性も優れる こ とがわかる。 また、 補強剤と してシ リ カとカーボンブラ クを併用する と (実施例 1 5〜 1 6 ) 、 引張強 さ、 耐摩耗性、 加工性がさ らに改善される こ とがわかる。
[実施例 1 7〜 2 1 、 比較例 3〜 4 ]
表 1 1記載の原料ゴムを用い、 表 1 0記載の配合 4 に基づいて、 シ リ 力を分割混練あるいは一括混練して以下の操作を行った。 分割 混練の場合は、 容量 2 5 0 c c のバンバリ一ミ キサー中で原料ゴム を 1 2 0てで 3 0秒間素練り後、 シ リ カ、 シ ラ ンカ ッ プリ ング剤、 及び活性剤の一部を加え 2分間混練した。 次いで、 硫黄及び硫黄加 硫促進剤を除く残りの配合剤を添加し、 さ らに 2分間混練した。 最 高到達温度は、 約 1 7 0てであった。 次に、 得られた混合物と、 硫 黄及び加硫促進剤を 5 0 のオープンロールに加えて混練した後、 1 6 0 てで 2 5分間プレス加硫して試験片を作成し、 各物性を測定 した。 結果を表 1 1 に示した。 一括混練の場合は、 原料ゴム素練り 後、 硫黄及び硫黄加硫促進剤を除く配合剤の全てを添加し、 4分間 混練した。 その後は、 分割混練と同様にして行い、 その結果を表 1 1 に示した。
表 1 o
( * 1 ) ノ ク ラ ッ ク 6 C (大內新興社製) ( * 2 ) ノ ク セ ラ ー C Z (大内新興社製) ( * 3 ) ノ ク セ ラ ー D (大内新興社製)
表 1 1
( * 1 ) ウ ル ト ラ ジ ル V N 3 G (デグッサ社製 ; 窒素吸着比表面積 = 1 7 5 m2 / g )
(* 2) 二プシル A Q (日本シ リ カ社製;窒素吸着比表面積- 20 0 m 2 / g )
( * 3 ) ジ エ チ レ ン グ リ コ ー ル (和光純薬工業社製)
( * 4 ) S i 6 9 (デグッサ社製)
( * 5 ) これら の指数は、 比較例 3を 1 0 0 と した。
表 1 1の結果よ り、 本発明の S I B Rと天然ゴ ムを併用 したゴ ム
組成物 (実施例 1 7〜 2 1 ) は、 引張強さ、 伸びなどの引張特性、 硬度特性、 発熱特性、 耐摩耗特性、 及び加工特性がよ り高度にバラ ンスしていることがわかる。 また、 実施例 1 8 と 1 9を比較すると、 シ リ カを分割混練するこ と に よ り 、 伸び、 発熱特性、 及び加工性が 著しいく改善されるこ とがわかる。
[実施例 2 2〜 2 5、 比較例 5〜 7 ]
製造例 Q〜Wで製造した S I B Rを原料ゴムと して用いて、 実施 例 1 と同様に配合 1 に基づいて物性試験を行つた。 その結果を表 1 2 に示した。 表 12
( * 1 ) 3 , 4 — ビニル結合量と 1 , 2 — ビニル結合量との合計量 (* 2) 二プシル AQ (日本シ リ カ社製;窒素吸着比表面積 = 2 0 0 m2
/ g )
( * 3 ) S i 6 9 (デグッサ社製)
( * 4 ) これらの指数は、 比較例 5を 1 0 0 と した。
表 1 2の結果よ り、 原料ゴムと して本発明の S I B Rを用いた場 合 (実施例 2 2〜 2 5 ) には、 引張強さ、 引張応力、 発熱特性、 耐 摩耗性、 及びロール加工性のいずれの特性も充分に改善されている こ とがわかる。 しか し、 結合イ ソプレ ン部の ビニル結合含有量が小 さい S I B Rを用いた場合 (比較例 6〜 7 ) には、 加工性が十分で な く 、 引張特性、 発熱特性、 耐摩耗性などの改良効果も十分ではな い。
[実施例 2 6〜 2 8、 比較例 8 ]
原料ゴム と して製造例 X〜 Zで作製した共重合ゴム、 及び製造例 Iで作成した共重合ゴムを用い、 シ リ カ と して Z 1 1 6 5 M P (ロー ヌプーラ ン社製 ; 窒素吸着比表面積 1 7 5 m2Z g) を用いて、 表 1 3 記載の配合処方 (配合 5) に基づいて、 容: & 2 5 0 m 1 のバンバリ一 中で混練した。 先ず、 原料ゴムの全量、 シ リ カの一部、 及びシ ラ ン 系カ ッ プリ ング剤 ( S i 6 9 ) の一部を 1 6 0てで 2分間混練した 後、 硫黄と加硫促進剤を除く残りの配合剤を添加し、 同温度で 2. 5分間混練した。 次に、 得られた混合物と、 硫黄及び加硫促進剤を 5 0てのオープンロールに加えて混練した後、 1 6 0 で 3 0分間 プレス加硫して試片を作成し、 各物性を測定した。 結果を表 1 4に 示した。
表 13
( * 1 ) ノ ク セ ラ ー C Z (大內新興社製)
表 14
( * 1 ) 3 , 4 — ビニル結合量と 1 2 — ビニル結合量との合計 S
( * 2 ) Z 1 1 6 5 M P (ロ ーヌ プーラ ン社製 ; 窒素吸着比表面積 1 7 5 m2/ g )
( * 3 ) S i 6 9 (デグッサ社製)
( * 4 ) これらの指数は、 比較例 8の ものを 1 0 0 と した。 本件各発明とそれらの好ま しい実施の態様は、 以下の とお り であ る。
1. 結合スチ レ ン量 5〜 5 0重量 96、 結合イ ソプレ ン量 0. 5〜 1 0重量%、 及び結合ブタ ジエ ン量 4 0〜 9 4. 5重 i%の共重合 組成を有し、 重量平均分子量が 1 0 0, 0 0 0〜 2. 0 0 0 , 0 0 0 で、 かつ、 イ ソプレ ン部分のビニル結合含有量が 3 0重量%以上で ある こ とを特徴とするスチ レ ン一 イ ソ プレ ン一 ブタ ジエ ン共重合ゴ ム0
2. 共重合ゴムの少な く と も一部がカ ツプリ ング剤によ り カ ッ プ リ ングされたものである第 1項に記載の共重合ゴム。
3. カ ップリ ング剤が、 下記式(i) 〜(iv)で表される金属化合物の 群よ り選ばれる少な く と も 1種である第 2項に記載の共重合ゴム。
(i) RkMX -k
(ii) Μ' Χ2
(iii) Χ3 Μ - R ' — Μ Χ3
(iv) Χ2 R Μ - R ' - Μ R Χ2
これ らの式中、 Rは、 アルキル基、 アルコキシ基またはァ リ ール 基である。 R' は、 アルキレ ン基またはフ エ二レ ン基である。 Mは、 S i 、 G e、 S nま たは P bである。 M' は、 S nまたは P bであ る。 Xは、 塩素、 臭素ま たは ヨ ウ素である。 kは、 0〜 4の整数を 表す。
4 . カ ッ プリ ング剤が、 不飽和二 卜 リ ル類、 ジハ ロ ゲ ン化炭化水 素類、 カルボン酸エステル類、 カルボン酸ハライ ド類、 または四塩 化炭素である第 2項に記載の共重合ゴム。
5 . カ ッ プリ ング剤が、 四塩化スズ、 テ ト ラメ トキシスズ、 テ ト ラブ トキシスズ、 四塩化ゲイ素、 またはテ ト ラメ トキシケィ素であ る第 3項に記載の共重合ゴム。
6 . カ ツ プリ ング率が 1 0 〜 1 0 0 %である第 2項に記載の共重 合ゴム。
7 . 共重合ゴムの少な く と も一部が分子内に > C = 0基、 > C = S基、 ア ミ ノ基、 アジ リ ジ ン基、 及びエポキシ基からなる群よ り選 ばれる少な く と も 1種の官能基を有する化合物によ り末端変性され た ものである第 1項に記載の共重合ゴム。
8 . 分子内に > C = 0基または > C = S基をもつ化合物が、 さ ら に置換ァ ミ ノ基を有するものである第 7項に記載の共重合ゴム。
9 . 分子内に〉 C = 0基または > C = S基をもつ化合物が、 N置 換環状ァ ミ ド類、 N—置換環状尿素類、 N—置換ア ミ ノ ケ ト ン類、 N —置換ア ミ ノ アルデヒ ド類、 またはイ ソシァネー 卜類である第 7 項に記載の共重合ゴム。
1 0 . 官能基を有する化合物が、 カルす:ジイ ミ ド類、 アジ リ ジ ン 類、 またはエポキシ類である第 7項に記載の共重合ゴム。
1 1 . 変性率が 1 0〜 1 0 0 %である第 7項に記載の共重合ゴム。
1 2 . 共重合ゴムの一部がカ ップリ ング剤により カ ッ プリ ングさ れ、 かつ、 共重合ゴムの一部が分子内に > C - 0基、 > c = s基、 ア ミ ノ基、 アジ リ ジン基、 及びエポキシ基からなる群よ り選ばれる 少な く と も 1種の官能基を有する化合物によ り末端変性された もの である第 1項に記載の共重合ゴム。
1 3. 共重合ゴムの 1 0〜 9 0重量%がカ ツ プ リ ング剤によ り 力 ッ プリ ングされる と共に、 共重合ゴムの 9 0〜 1 0重量%が官能基 を有する化合物によ り末端変性され、 そ して、 カ ッ プリ ングも末端 変性もされていない共重合ゴムの割合が 3 0重量%以下である第 1 2 項に記載の共重合ゴム。
1 4. 炭化水素系溶媒中、 開始剤と して有機アル力 リ金厲化合物 を用いて、 該有機アル力 リ金属化合物 1モルに対して 0. 1〜 1 0 0 モルの ビニル化剤の存在下、 スチ レ ン 5〜 5 0重 i%、 イ ソプレ ン 0. 5〜 : 1 0重量%、 及びブタ ジエン 9 4. 5〜 4 0重量%を共重 合するこ とを特徴とするスチ レ ンーィ ソプレ ン — ブタ ジエ ン共重合 ゴムの製造方法。
1 5. ビニル化剤の使用割合が、 有機アル力 リ金厲化合物 1 モル に対して、 好ま しく は 0. 3 2〜 5 0モル、 より好ま し く は 0. 3 5 〜 1 0モルである第 1 4項に記載の製造方法。
1 6. 共重合した後、 生成したアルカ リ金属末端を有する活性共 重合体に、 カ ップリ ング剤を反応させて、 活性共重合体の少な く と も一部を力 ップリ ングさせる第 1 4項に記載の製造方法。
1 7. カ ツプリ ング剤と して、 第 3項ないし第 5項のいずれか 1 項に記載のものを使用する第 1 6項に記載の製造方法。
1 8. カ ッ プ リ ング率が 1 0〜 1 0 0 %になる よ う にカ ッ プ リ ン グ剤を反応させる第 1 6項に記載の製造方法。
1 9. 共重合した後、 アル力 リ金厲末端を有する活性共重合体に、 分子内に > c = o基、 > c = s基、 ア ミ ノ基、 アジ リ ジ ン基、 及び エポキシ基からなる群よ り選ばれる少な く と も 1種の官能基を有す る化合物を反応させて、 活性共重合体の少な く と も一部を末端変性 する第 1 4項に記載の製造方法。
2 0. 変性率が 1 0〜 1 0 0 %にな るよ う に官能基を有する化合 物を反応させる第 1 9項に記載の製造方法。
2 1 . 共重合した後、 生成したアルカ リ金厲末端を有する活性共 重合体に、 カ ップリ ング剤を反応させて。 活性共重合体の一部を力 ップリ ングさせた後、 分子内に > c = o基、 〉 c = s基、 ア ミ ノ基、 ア ジ リ ジ ン基、 及びエポキシ基からなる群よ り選ばれる少な く と も
1種の官能基を有する化合物を反応させて、 活性共重合体の少な く と も一部を末端変性する第 1 4項に記載の製造方法。
2 2. 活性共重合体の 1 0〜 9 0重量%をカ ップリ ング剤によ り カ ップリ ングすると共に、 活性共重合体の 9 0〜 1 0重量%を官能 基を有する化合物により末端変性し、 そ して、 カ ッ プリ ングも末端 変性も していない共重合ゴムの割合を 3 0重量%以下とする第 2 1 項に記載の製造方法。
2 3. 結合スチ レ ン量 5〜 5 0重量 96、 結合イ ソプレ ン量 0. 5 〜 1 0重量 96、 及び結合ブタ ジエン S4 0 ~ 9 4. 5重量%の共重 合組成を有し、 重量平均分子量が 1 0 0, 0 0 0〜 2 , 0 0 0, 0 0 0 で、 かつ、 イ ソプレ ン部分のビニル結合含有量が 3 0重量%以上で あるスチレン一イ ソプレンーブタ ジェン共重合ゴム (A) 1 0 - 1 0 0 重量%とその他のジェン系ゴム (B ) 0〜 9 0重量%とを含有する ジ土ン系ゴム成分、 及び補強剤を含有するこ とを特徴とする ジェ ン 系ゴム組成物。
2 4. 補強剤の配合割合がジェン系ゴム成分 1 0 0重量部に対し て 1 0〜 2 5 0重量部である第 2 3項に記載のジェン系ゴム組成物。
2 5. 補強剤がシ リ カである第 2 3項に記載のジェ ン系ゴム組成 物。
2 6. 補強剤と して、 シ リ カ及びカーボンブラ ッ クを含有する第
2 3項に記載のジェン系ゴム組成物。
2 7. シリ力の窒素吸着比表面積 ( B E T法) が、 5 0〜 4 0 0 m2 Z gの範囲である第 2 5項または第 2 6項のいずれか 1 項に記載の ジェン系ゴム組成物。
2 8. 共重合ゴム (A) とその他のジェン系ゴム ( B ) の配合割 合が、 好ま し く は 2 0 : 8 0〜 8 0 : 2 0 (重量比) 、 よ り好ま し く は 3 0 : 7 0〜 7 0 : 3 0 (重量比) である第 2 3項に記載のジ ェン系ゴム組成物。
2 9. その他のジェ ン系ゴム ( B ) が、 天然ゴム、 ポ リ イ ソプレ ンゴム、 スチ レ ン一ブタ ジエ ン共重合ゴム、 ポ リ ブタ ジエ ンゴム、 スチレン一ィ ソプレ ン共重合ゴム、 及びブタ ジエンーィ ソプレン共 重合ゴムからなる群よ り選ばれる少な く と も 1 種である第 2 3項に 記載のジェン系ゴム組成物。
3 0. 結合スチ レ ン量 5 ~ 5 0重量%、 結合イ ソプレ ン量 0. 5 〜 1 0重量%、 及び結合ブタ ジエン量 4 0〜 9 4. 5重 S%の共重 合組成を有し、 重量平均分子 Sが 1 0 0 , 0 0 0〜 2, 0 0 0, 0 0 0 で、 かつ、 イ ソプレン部分の ビニル結合含有量が 3 0重量%以上で あるスチレン一イ ソプレン一ブタジエン共重合ゴム (A) 1 0〜 1 0 0 重量%とその他のジェン系ゴム ( B ) 0 ~ 9 0重量%とを含有する ジェン系ゴム成分、 及び補強剤と してシ リ カを含有する ジェン系ゴ ム組成物の製造方法であって、 ジェ ン系ゴム成分に、 シ リ カを分割 添加して混練することを特徴とするジェン系ゴム組成物の製造方法。
3 1. 配合する シ リ カ全量の 1 0〜 9 0重量%を第 1 回目に、 残 部の 9 0〜 1 0重量%を 2回目以降に分割添加して混練する第 3 0 項に記載のジェ ン系ゴム組成物の製造方法。
産 ヒの利用可 1¾
本発明によれば、 補強剤と してシ リ カを配合した場合に、 優れた 発熱特性を示すとと.もに、 引張特性、 摩耗特性、 及び加工性に優れ た S I B R、 及びその製造方法が提供される。 また、 本発明によれ ば、 シ リ カ配合ゴム材料の特徴である発熱特性を損なわずに、 従来 よ り欠点とされていた引張強さ と耐摩耗性を大幅に改善するこ とが でき、 かつ、 加工性などに優れたジェン系ゴム組成物が提供される。 本発明のジェン系ゴム組成物は、 その特性を活かして、 各種用途、 例えば、 ト レ ッ ド、 カーカス、 サイ ドウォール、 ビー ト部などのタ ィャ各部位への利用、 あるいはホース、 窓枠、 ベル ト、 靴底、 防振 ゴム、 自動車部品などのゴム製品への利用、 さ らには、 耐衝擎性ポ リ スチレン、 A B S樹脂等の樹脂強化用ゴムと して利用が可能であ も。
本発明のジェン系ゴム組成物は、 特に低燃費タィャのタイヤ ト レ ッ ド用ゴム材料と して優れているが、 その他にも、 オールシーズン タイヤ、 高性能タイヤ、 スタ ツ ドレスタイヤ等のタイヤ ト レッ ド、 サイ ドウォール、 ア ンダー ト レ ッ ド、 カーカス、 ビー ト部等のゴム 材料と して好適である。