JPH06179730A - スチレン−イソプレン−ブタジエンゴム - Google Patents

スチレン−イソプレン−ブタジエンゴム

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JPH06179730A
JPH06179730A JP5227414A JP22741493A JPH06179730A JP H06179730 A JPH06179730 A JP H06179730A JP 5227414 A JP5227414 A JP 5227414A JP 22741493 A JP22741493 A JP 22741493A JP H06179730 A JPH06179730 A JP H06179730A
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    • Y10T152/10495Pneumatic tire or inner tube

Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿潤けん引特性および湿潤スキッド抵抗を犠
牲にすることなしに、トラック用タイヤの回転抵抗およ
びトレッド摩耗特性を著しく向上させる。 【構成】 スチレン約5重量%〜約20重量%、イソプ
レン約7重量%〜約35重量%、および1,3−ブタジ
エン約55重量%〜約88重量%から誘導される繰返し
単位からなるスチレン−イソプレン−ブタジエンゴム
は、トラックのタイヤのトレッドの製造に特に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】燃料費は、トラック運送産業が遭遇する
主要な経費の一つである。近年、トラックのエネルギー
効率をより良くする多くの改善が実行された。例えば、
より良い燃料効率は、より低い抵抗係数を提供するより
多くの空気力学的デザインを満たすことにより達成され
つつある。向上された燃料効率もまたより小さな回転抵
抗を示すタイヤを設計することにより達成することがで
きる。
【0002】タイヤの回転抵抗を低下させるために、高
い弾性反撥力を有するゴムがタイヤのトレッドを製造す
る際に利用することができる。このようなゴムを使用し
て製造されたタイヤは回転の間に受けるエネルギー損失
が一層少ない。このアプローチに関係した旧来の問題
は、タイヤの湿潤けん引特性と湿潤スキッド抵抗特性が
妥協させられることである。これは、低いエネルギー損
失に好都合に働く良好な回転抵抗と高いエネルギー損失
に好都合に働く良好なけん引特性とが粘弾性的に矛盾す
る性質であるためである。
【0003】これらの二つの粘弾性的に矛盾する性質を
バランスさせるために、さまざまなタイプの合成ゴムと
天然ゴムとの混合物が、普通、タイヤトレッドに利用さ
れる。例えば、スチレン−ブタジエンゴムとポリブタジ
エンゴムとのさまざまな混合物が、自動車タイヤのトレ
ッド用ゴム状材料として一般に使用される。しかしなが
ら、そのような混合物は、すべての目的に対して完全に
満足できるものではない。
【0004】米国特許第4,843,120号明細書
は、トレッドゴムとして多重ガラス転移温度を有するゴ
ム状重合体を利用することによって向上した性能特性を
有するタイヤを製造できることを開示している。多重ガ
ラス転移温度を有するこれらのゴム状重合体は、約−1
10℃〜−20℃の範囲内に第1のガラス転移温度を示
し、そして約−50℃〜0℃の範囲内に第2のガラス転
移温度を示す。米国特許第4,843,120号明細書
によれば、これらの重合体は、第1の反応帯域内で少な
くとも1種類の共役ジオレフィン単量帯を−110℃〜
−20℃であるガラス転移温度を有する第1の重合体セ
グメントを生成させるのに十分な温度と条件の下で重合
し、次に第2の反応帯域内で前記の重合を−20℃〜2
0℃であるガラス転移温度を有する第2の重合体セグメ
ントを生成させるのに十分な温度と条件の下で続けるこ
とによって製造される。このような重合は、通常、有機
リチウム触媒により触媒され、そして通常不活性有機溶
媒中で行なわれる。
【0005】米国特許第5,137,998号明細書
は、多重ガラス転移温度を有しかつタイヤトレッドの製
造において使用するのに優れた性質の組合せを有するス
チレン、イソプレンおよびブタジエンのゴム状ターポリ
マーを製造する方法を開示している。その方法は、
(a)トリピペリジノホスフィンオキシドおよびアルカ
リ金属アルコキシドよりなる群から選ばれる少なくとも
1員および(b)有機リチウム化合物の存在下に、40
℃以下の温度にて有機溶媒中でスチレン、イソプレンお
よび1,3−ブタジエンを三元共重合することよりな
る。
【0006】米国特許第5,047,483号明細書
は、外周トレッドを有する空気入りタイヤを開示してい
るが、ここで前記トレッドは、ゴム100重量部に基づ
いて(phr)、(A)スチレン、イソプレン、ブタジ
エンターポリマーゴム(SIBR)約10〜約90重量
部および(B)シス1,4−ポリイソプレンゴムおよび
シス1,4−ポリブタジエンゴムの少なくとも1種約7
0〜約30重量%からなる硫黄加硫ゴム組成物であり、
ただし前記SIBRゴムは(1)結合スチレン約10〜
約35重量%、(2)結合イソプレン約30〜約50重
量%および(3)結合ブタジエン約30〜約40重量%
からなり、そして約−10℃〜約−40℃の範囲内にあ
る単一のガラス転移温度(Tg)を有し、更に前記結合
ブタジエン構造は1,2−ビニル単位を約30〜約40
%含有し、前記結合イソプレン構造は3,4−単位を約
10〜約30%含有し、そして結合ブタジエンの1,2
−ビニル単位の%と結合イソプレンの3,4−単位の百
分率の合計は約40〜約70%の範囲内にあることを特
徴とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、湿潤けん引特
性と湿潤スキッド抵抗を犠牲にすることなくトラックタ
イヤのトレッドゴムの物性を改良することが求められ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】意外なことに、トラック
タイヤの回転抵抗およびトレッドの摩耗特性は、それら
トレッド中に本発明のスチレン−イソプレン−ブタジエ
ンゴム(SIBR)を配合することにより著しく向上で
きることが発見された。一層重要なことには、回転抵抗
とトレッドの摩耗特性のこの向上は、湿潤けん引特性と
湿潤スキッド抵抗を犠牲にすることなしに達成すること
ができる。トレッド中にこの特定のSIBRを利用して
製造されたトラックタイヤはまた、従来のトラックタイ
ヤにおいて観察されたものと少なくとも同じほど良好で
ある耐ストーンカッティング性(resistance
to stone cutting)も示す。
【0009】主題の発明は、更に具体的に述べると、ト
ラックタイヤのトレッドの製造において使用するのに特
に役立つスチレン−イソプレン−ブタジエンゴムであっ
て、前記ゴムはスチレン約5重量%〜約20重量%、イ
ソプレン約7重量%〜約35重量%、および1,3−ブ
タジエン約55重量%〜約88重量%から誘導される繰
返単位からなり、ここでスチレン、イソプレンおよび
1,3−ブタジエンから誘導される繰返単位は本質的に
ランダムな順序で配列されており、1,3−ブタジエン
から誘導される繰返単位の約25%〜約40%はシス微
細構造のものであり、1,3−ブタジエンから誘導され
る繰返単位の約40%〜約60%はトランス微細構造の
ものであり、1,3−ブタジエンから誘導される繰返単
位の約5%〜約25%はビニル微細構造のものであり、
イソプレンから誘導される繰返単位の約75%〜約90
%は1,4−微細構造のものであり、イソプレンから誘
導される繰返単位の約10%〜約25%は3,4−微細
構造のものであり、前記ゴムは約−90℃〜約−70℃
の範囲内にあるガラス転移温度を有し、前記ゴムは約1
50,000〜約400,000の範囲内にある数平均
分子量を有し、前記ゴムは約300,000〜約80
0,000の重量平均分子量を有し、そして前記ゴムは
約0.5〜約1.5の範囲内にある不均質度(inho
mogeneity)を有することを特徴とする、前記
スチレン−イソプレン−ブタジエンゴムを開示する。
【0010】主題の発明は更に、外周トレッドを有する
空気入りトラックタイヤであって、前記トレッドが、ゴ
ム100重量部に基づいて、(a)スチレン約5重量%
〜約20重量%、イソプレン約7重量%〜約35重量
%、および1,3−ブタジエン約55重量%〜約88重
量%から誘導される繰返単位からなるスチレン−イソプ
レン−ブタジエンゴム約45〜約75部(ただし、前記
のスチレン、イソプレンおよび1,3−ブタジエンから
誘導される繰返単位が本質的にランダムな順序で配列さ
れており、1,3−ブタジエンから誘導される繰返単位
の約25%〜約40%がシス微細構造のものであり、
1,3−ブタジエンから誘導される繰返単位の約40%
〜約60%がトランス微細構造のものであり、1,3−
ブタジエンから誘導される繰返単位の約5%〜約25%
がビニル微細構造のものであり、イソプレンから誘導さ
れる繰返単位の約75%〜約90%が1,4−微細構造
のものであり、イソプレンから誘導される繰返単位の約
10%〜約25%が3,4−微細構造のものであり、前
記ゴムが約−90℃〜約−70℃の範囲内にあるガラス
転移温度を有し、前記ゴムが150,000〜400,
000の範囲内にある数平均分子量を有し、前記ゴムが
300,000〜800,000の重量平均分子量を有
し、そして前記ゴムが0.5〜1.5の範囲内にある不
均質度を有する)、および(b)天然ゴム約25〜約5
5部からなる硫黄加硫ゴム組成物である、空気入りトラ
ックタイヤを開示する。
【0011】主題の発明はまた、外周トレッドを有する
空気入りトラックタイヤであって、前記トレッドが、ゴ
ム100重量部に基づいて、(a)スチレン約5重量%
〜約20重量%、イソプレン約7重量%〜約35重量
%、および1,3−ブタジエン約55重量%〜約88重
量%から誘導される繰返単位からなるスチレン−イソプ
レン−ブタジエンゴム約50〜約70重量部(ただし、
前記のスチレン、イソプレンおよび1,3−ブタジエン
から誘導される繰返単位が本質的にランダムな順序で配
列されており、1,3−ブタジエンから誘導される繰返
単位の約25%〜約40%がシス微細構造のものであ
り、1,3−ブタジエンから誘導される繰返単位の約4
0%〜約60%がトランス微細構造のものであり、1,
3−ブタジエンから誘導される繰返単位の約5%〜約2
5%がビニル微細構造のものであり、イソプレンから誘
導される繰返単位の約75%〜約90%が1,4−微細
構造のものであり、イソプレンから誘導される繰返単位
の約10%〜約25%が3,4−微細構造のものであ
り、前記ゴムが約−90℃〜約−70℃の範囲内にある
ガラス転移温度を有し、前記ゴムが150,000〜4
00,000の範囲内にある数平均分子量を有し、前記
ゴムが300,000〜800,000重量平均分子量
を有し、そして前記ゴムが0.5〜1.5の範囲内にあ
る不均質度を有する)、(b)天然ゴム約15〜約45
部、および(c)高シス−1,4−ポリブタジエン約2
〜約20部からなる硫黄加硫ゴム組成物である、空気入
りトラックタイヤを示す。
【0012】本発明のSIBRは、有機リチウム開始剤
を利用する溶液重合によって製造される。このSIBR
の合成に使用される方法は、約75℃〜約150℃の範
囲内にある温度で行なわれる連続的な方法として実施さ
れる。意外なことに、この重合を1,2−ブタジエンと
N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミンの
存在下で行うことによってゲルの生成が抑制可能である
ことが見いだされた。
【0013】本発明は、更に具体的に説明すると、
(1)全単量体に基づいて、スチレン約5重量%〜約2
0重量%、イソプレン約7重量%〜約35重量%、およ
び1,3−ブタジエン約55重量%〜約88重量%を、
約60%〜100%の範囲内にある転化率まで有機溶媒
中で連続的に溶液三元共重合してリビング中間体ポリマ
ーを製造する工程にして、前記三元共重合を10ppm
〜500ppmの1,2−ブタジエンの存在下で行い、
前記三元共重合を約0.01:1〜約0.2:1の範囲
内にあるN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジ
アミン対有機リチウム化合物のモル比のN,N,N′,
N′−テトラメチルエチレンジアミンの存在下で行い、
そして前記三元共重合を約75℃〜約150℃の範囲内
にある温度で行う前記工程;(2)前記リビング中間体
ポリマーを、ジビニルベンゼン、四塩化スズおよび四塩
化ケイ素よりなる群から選ばれるカップリング剤を使用
して部分的にカップリングする工程にして、前記有機リ
チウム化合物対前記カップリング剤のモル比が約6:1
〜約20:1の範囲内にある前記工程;(3)スチレン
−イソプレン−ブタジエンゴムを生成させるように三元
共重合を継続し、そして有機溶媒からスチレン−イソプ
レン−ブタジエンゴムを回収する工程を含んでなるトラ
ックタイヤのトレンドの製造において使用するのに特に
役立つスチレン−イソプレン−ブタジエンゴムの製造法
を示す。
【0014】本発明のSIBRは溶液重合によって合成
される。このような溶液重合は、普通、1種類またはそ
れ以上の芳香族、パラフィン系、またはシクロパラフィ
ン系化合物であることができる炭化水素系溶媒中で行な
われる。これらの溶媒は、普通、分子当り4〜10個の
炭素原子を含有し、重合条件下で液体である。適当な有
機溶媒のいくつかの代表例としては、ペンタン、イソオ
クタン、シクロヘキサン、ノルマルヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどが挙げら
れる。これら溶媒は単独で又は混合して用いられる。
【0015】本発明の溶液重合において、普通は、重合
媒体中に約5〜約35重量%の単量体が存在する。この
ような重合媒体は、勿論、有機溶媒、1,3−ブタジエ
ン単量体、スチレン単量体およびイソプレン単量体から
なる。たいていの場合、重合媒体が単量体を10〜30
重量%含有するのが好ましい。重合媒体は単量体を20
〜25重量%含有するのが一般に更に好ましい。
【0016】本発明の重合に利用される単量体仕込み組
成物は、典型的には、スチレンを約5重量%〜約20重
量%、イソプレンを約7重量%〜約35重量%および
1,3−ブタジエン単量体を約55重量%〜約88重量
%含有する。典型的には単量体仕込み組成物はスチレン
を約6重量%〜約15重量%、イソプレンを約10重量
%〜約30重量%および1,3−ブタジエンを約60重
量%〜約80重量%含有するのが好ましい。単量体仕込
み組成物はスチレンを約8重量%〜約12重量%、イソ
プレンを約15重量%〜約30重量%および1,3−ブ
タジエンを約60重量%〜約75重量%含有するのが一
般に更に好ましい。
【0017】本発明のSIBRは連続式で合成される。
この連続法において、単量体および有機リチウム開始剤
は反応容器に連続的に供給される。反応容器内の圧力
は、典型的には、重合反応の条件下で実質的に液相を維
持するのに十分な圧力である。反応媒体は、一般に、三
元共重合の間中約75℃〜約150℃の範囲内にある温
度に維持される。三元共重合は約80℃〜約120℃の
範囲内にある温度で行なわれるのが一般に好ましい。典
型的には、約90℃〜約100℃の範囲内にある温度で
三元共重合が行なわれるのが更に好ましい。
【0018】本発明の三元共重合において開始剤として
利用することがきる有機リチウム化合物としては、有機
モノリチウム化合物および有機モノ官能性リチウム化合
物が挙げられる。有機多官能性リチウム化合物は、典型
的には、有機ジリチウム化合物または有機トリリチウム
化合物である。適当な多官能性有機リチウム化合物のい
くつかの代表的な例を挙げると、1,4−ジリチオブタ
ン、1,10−ジリチオデカン、1,20−ジリチオエ
イコサン、1,4−ジリチオベンゼン、1,4−ジリチ
オナフタレン、9,10−ジリチオアントラセン、1,
2−ジリチオ−1,2−ジフェニルエタン、1,3,5
−トリリチオペンタン、1,5,15−トリリチオエイ
コサン、1,3,5−トリリチオシクロヘキサン、1,
3,5,8−テトラリチオデカン、1,5,10,20
−テトラリチオエイコサン、1,2,4,6−テトラリ
チオシクロヘキサン、4,4′−ジリチオビフェニルな
どがある。
【0019】利用することができる有機リチウム化合物
は普通は有機モノリチウム化合物である。好ましい有機
リチウム化合物は式R−Li(式中、Rは炭素原子数が
1〜約20個のヒドロカルビル基を表わす)により表わ
すことができる。一般に、そのようなモノ官能性有機リ
チウム化合物は1〜約10個の炭素原子を含有する。使
用することのできる有機リチウム化合物のいくつかの代
表的な例を挙げると、メチルリチウム、エチルリチウ
ム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、se
c−ブチルリチウム、n−オクチルリチウム、tert
−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリ
チウム、1−ナフチルリチウム、4−ブチルフェニルリ
チウム、p−トリルリチウム、1−ナフチルリチウム、
4−ブチルフェニルリチウム、p−トリルリチウム、4
−フェニルブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、
4−ブチルシクロヘキシルリチウムおよび4−シクロヘ
キシルブチルリチウムがある。
【0020】使用される有機リチウム開始剤の量は、合
成されるSIBRに対して望まれる分子量に依存する。
有機リチウム開始剤の量は約150,000〜約40
0,000の範囲内にある数平均分子量および約30
0,000〜約800,000の範囲内にある重量平均
分子量を有するSIBRが製造されるように選ばれる。
有機リチウム開始剤の量は約250,000〜300,
000の範囲内にある数平均分子量および約500,0
00〜約600,000の範囲内にある重量平均分子量
を有するSIBRが製造されるように選ぶのが好まし
い。
【0021】全てのアニオン性重合においては、一般
に、生成される重合体の分子量は使用される触媒の量に
反比例する。一般に、約0.01〜約1phm(重量表
示で単量体の100部当りの部数)の有機リチウム化合
物が使用される。たいていの場合、約0.015〜約
0.1phmの有機リチウム化合物を利用するのが好ま
しく、約0.025phm〜0.07phmの有機リチ
ウム化合物を利用するのが最も好ましい。
【0022】ゲル化を抑制するには、前記の重合を1,
2−ブタジエンおよびN,N,N′,N′−テトラメチ
ルエチレンジアミン(TMEDA)の存在下で行うこと
が重要である。この理由から、1,2−ブタジエンおよ
びTMEDAも利用される反応容器に連続的に供給され
る。1,2−ブタジエンは、典型的には、10〜約50
0ppm(百万部当りの部数)の範囲内にある濃度で重
合媒体に存在する。一般に、1,2−ブタジエンは約5
0ppm〜約300ppmの範囲内にある濃度で存在す
るのが好ましい。一般に、1,2−ブタジエンは約10
0ppm〜約200ppmの範囲内にある濃度で存在す
るのが更に好ましい。TMEDAは、典型的には、約
0.01:1〜約0.2:1の範囲内にあるTMEDA
対有機リチウム化合物のモル比で存在する。TMEDA
対有機リチウム開始剤のモル比は約0.2:1を越える
べきではない。このモル比を越えると、TMEDAが重
合調節剤として作用し、生成されるSIBRのガラス転
移温度を高めるからである。
【0023】SIBRのガラス転移温度を約−90℃〜
約−70℃と言う所望とされる範囲内に保持するため
に、使用されるTMEDAの量は、ゲル化を抑制する必
要最少限の量とすべきである。典形的には、TMEDA
対有機リチウム化合物のモル比は約0.2:1を越えな
い。TMEDA対有機リチウムのそのような高い比率は
−70℃よりも高いガラス転移温度を有するSIBRを
生成させるという結果をもたらす可能性があるからであ
る。一般に、約0.05:1〜約0.15:1の範囲内
にあるTMEDA対有機リチウム化合物のモル比が使用
される。典形的には、TMEDA対有機リチウム化合物
のモル比は約0.08:1〜約0.12:1の範囲内に
あるのが更に好ましい。
【0024】約70%〜約100%の単量体転化率が達
成された後、そのリビング中間体ポリマーはジビニルベ
ンゼン、四塩化スズまたは四塩化ケイ素と部分的に結合
される。これは、典型的には、第2の反応容器中で行な
われる。例えば、リビング中間体ポリマーは第1の反応
容器から第2の反応容器へポンプで送り込まれ、そこで
カップリング剤が重合媒体に添加される。カップリング
剤は72%〜90%の単量体転化率が達成された後に添
加するのが好ましく、そして75%〜85%の単量体転
化率が達成された後に添加するのが更に好ましい。
【0025】カップリング剤は、リビング中間体ポリマ
ー鎖のすべてを殺すことなく、所望の程度まで重合体の
分子量を急増させるのに十分な濃度で添加される。カッ
プリング剤なしでは、重合体鎖のすべてが完了まで成長
できる(ただし、分子量の急増は全く生じない)。4ま
たはそれより大の有機リチウム開始剤対カップリング剤
のモル比で、完全なカップリングが可能であるが、カッ
プリングは停止反応によるから、それ以上の重合および
より高い水準の転化は達成できない。勿論、最適水準
は、これら二極間にある。一般に、有機リチウム化合物
対カップリング剤のモル比は、約6:1〜約20:1の
範囲内にある。約8:1〜約12:1の範囲内にある有
機リチウム化合物対カップリング剤のモル比が好まし
い。それらモル比で、分子量の所望の増大を達成するの
に十分なカップリングが引き起こされ、同時にリビング
鎖の十分な量の数が残されて許容しうる転化水準が達成
されるからである。カップリング後はリビング鎖が少な
くなっているから、依然として生きているリビング鎖
は、カップリング剤が使用されなかった場合に達成され
る分子量よりもより大きい分子量を達成する。
【0026】リビング中間体ポリマーは部分的にカップ
リングされるだけであるから、カップリング工程後も依
然としてリビングポリマー鎖が存在する。本発明の方法
の第3工程においては、三元共重合が継続されるが、そ
のとき依然として生きているリビングポリマー鎖の分子
量は三元共重合が継続するにつれて増大する。三元共重
合は、約95%より高い転化率が達成されるまで、この
工程において継続させられる。転化率は約98%を越え
るのが好ましく、そして約99%以上の本質的に定量的
な転化が達成されるのが更に好ましい。
【0027】生成されたSIBRは次に有機溶媒から回
収される。SIBRはデカンテーション、濾過、遠心分
離などのような標準的な技術により有機溶媒から回収す
ることができる。炭素原子数1〜約4個の低級アルコー
ルの重合体溶液への添加によって有機溶媒からSIBR
を沈殿させるのが望ましいことが多い。ポリマーセメン
ト(polymer cement)からSIBRを沈
殿させるのに適する低級アルコールとしてはメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピ
ルアルコールおよびt−ブチルアルコールが挙げられ
る。ポリマーセメントからSIBRを沈殿させるのに低
級アルコールを利用することはまた、リチウム末端基を
失活させることによりリビングSIBR鎖を「殺す」こ
とにもなる。SIBRが有機溶媒から回収された後、ゴ
ム中の揮発性有機化合物の濃度を減少させるのに水蒸気
ストリッピングが使用できる。
【0028】本発明の方法によって製造されるSIBR
は、スチレン約5重量%〜約20重量%、イソプレン約
7重量%〜約35重量%、および1,3−ブタジエン約
55重量%〜約88重量%から誘導される繰返単位から
なり、ここでスチレン、イソプレンおよび1,3−ブタ
ジエンから誘導される繰返単位は本質的にランダムな順
序で配列されており、1,3−ブタジエンから誘導され
る繰返単位の約25%〜約40%がシス微細構造のもの
であり、1,3−ブタジエンから誘導される繰返単位の
約40%〜約60%がトランス微細構造のものであり、
1,3−ブタジエンから誘導される繰返単位の約5%〜
約25%がビニル微細構造のものであり、イソプレンか
ら誘導される繰返単位の約75%〜約90%が1,4−
微細構造のものであり、イソプレンから誘導される繰返
単位の約10%〜約25%が3,4−微細構造のもので
あり、ゴムが約−90℃〜約−70℃の範囲内にあるガ
ラス転移温度を有し、ゴムが150,000〜400,
000の範囲内にある数平均分子量を有し、ゴムが30
0,000〜800,000の重量平均分子量を有し、
そしてゴムが0.5〜1.5の範囲内にある不均質度を
有すると言う特徴を有する。SIBR中の繰返単位はス
チレン約6重量%〜約15重量%、イソプレン約10重
量%〜約30重量%および1,3−ブタジエン約60重
量%〜約80重量%から誘導されるのが好ましい。SI
BR中の繰返単位はスチレン約8重量%〜約12重量
%、イソプレン約15重量%〜約25重量%、1,3−
ブタジエン約65重量%〜約75重量%誘導された繰返
単位からなるのが最も好ましい。イソプレン、スチレン
または1,3−ブタジエンから誘導されるこれらの繰返
単位は、それら単位が誘導された単量体とは重合反応で
二重結合が消費されていると言う点で相違する。
【0029】スチレン、イソプレンおよび1,3−ブタ
ジエンから誘導された繰返単位は、SIBR中に本質的
にランダムな順序で存在する。本明細書中で使用されて
いる用語「ランダムな」は、スチレンから誘導される繰
返単位が重合体の至る所に良く分散され、イソプレンお
よび1,3−ブタジエンから誘導される繰返単位と混合
されていることを意味する。SIBR中でスチレンの7
0%以上が唯一のスチレン繰返単位のブロック中に存在
することが確認された。SIBR中の、スチレンから誘
導される繰返単位の90%以上が、1つまたは2つの繰
返単位のブロックの中に存在する。SIBR中のスチレ
ンの95%以上が、3つまたはそれ以下の繰返単位のブ
ロックの中に存在する。SIBR中に存在するスチレン
の97%以上が、4つまたはそれ以下の繰返単位のブロ
ックの中に存在する。SIBR中に存在するスチレンの
99%以上が5つまたはそれ以下の繰返し単位のブロッ
クの中に存在する。SIBR中に存在するスチレンの実
質的には100%が6つまたはそれ以下の繰返単位のブ
ロックの中に存在する。
【0030】1,3−ブタジエンから誘導される繰返単
位の約30%〜約35%シス微細構造のものであるのが
好ましい。1,3−ブタジエンから誘導される繰返単位
の約45%〜約55%がトランス微細構造のものである
のが好ましい。1,3−ブタジエンから誘導される繰返
単位の約15%〜約20%がビニル微細構造のものであ
るのが好ましい。イソプレンから誘導される繰返単位の
約80%〜約85%が1,4−微細構造のものであるの
が好ましい。イソプレンから誘導される繰返単位の約1
5%〜約20%が3,4−微細構造のものであるのが好
ましい。SIBRは約−85℃〜約−75℃の範囲内に
あるガラス転移温度を有するのが好ましい。
【0031】SIBRは約250,000〜約300,
000の範囲内にある数平均分子量を有するのが好まし
い。SIBRは、約500,000〜約600,000
の範囲内にある重量平均分子量を有するのが好ましい。
SIBRは約0.8〜1.2の範囲内にある不均質度
(u)を有するのが好ましい。不均質度は、次の式によ
り定義されるものである: u=(重量平均分子量/数平均分子量)−1 換言すると、SIBRの重量平均分子量対その数平均分
子量の比は、好ましくは2:1である。
【0032】本特許出願の目的には、重合体の微細構造
は該磁気共鳴分光測定法(NMR)により決定される。
ガラス転移温度は10℃/分の加熱速度で示差走査測熱
法により決定され、分子量はゲル透過クロマトグラフィ
ー(GPC)により決定される。
【0033】本発明のSIBRはより低い回転抵抗を示
し、従ってエネルギー効率的がより高いトラック用タイ
ヤの製造に使用するのに特に役立つ。SIBRはトレッ
ド用コンパウンドの製造において、天然ゴムおよび、場
合によっては、高シス1,4−ポリブタジエンとブレン
ドされる。一つのそのようなトレッド用コンパウンド
は、ゴム100重量部に基づいて、(a)SIBR約4
5部〜約75部および(b)天然ゴム約25部〜約55
部からなる。このトレッド用コンパウンドは約55部〜
約65部のSIBRおよび約35部〜約45部の天然ゴ
ムを含有するのが好ましい。トラック用タイヤの製造に
利用するための別の非常に好ましいブレンドは、ゴム1
00重量部に基づいて、(a)SIBR50部〜70
部、(b)天然ゴム約15部〜約45部および(c)高
シス1,4−ポリブタジエン約2部〜約20部からなる
ものである。このゴムブレンドは約55部〜約65部の
SIBR、約5部〜約15部の高シス1,4−ポリブタ
ジエンおよび約25部〜約40部の天然ゴムを含有する
のが好ましい。このようなブレンドに利用される高シス
1,4−ポリブタジエンは、典型的には、ブタジエン繰
返単位の少なくとも80%がシス1,4−異性体単位で
ある微細構造を有する。たいていの場合、高シス1,4
−ポリブタジエンはシス1,4−異性体ブタジエン単位
を少なくとも約90%含有する。高シス1,4−ポリブ
タジエンは米国特許第3,856,764号明細書に記
載されているように、(1)有機アルミニウム化合物、
(2)有機ニッケル化合物および(3)フッ化水素錯体
からなる触媒を利用して溶液重合により製造することが
できる。
【0034】これらのSIBR含有ブレンドは常用の成
分および標準的な技術を利用して配合することができ
る。例えば、SIBR含有ブレンドは、典型的には、カ
ーボンブラック、硫黄、充填剤、促進剤、油、ワック
ス、スコーチ抑制剤、および加工助剤とブレンドされ
る。たいていの場合、SIBR含有ゴムブレンドは硫黄
および/または硫黄含有化合物、少なくとも1種の充填
剤、少なくとも1種の促進剤、少なくとも1種の抗分解
剤、少なくとも1種のプロセスオイル、酸化亜鉛、場合
によっては粘着付与剤樹脂、場合によっては補強樹脂、
場合によっては1種またはそれ以上の脂肪酸、場合によ
っては可塑剤および場合によっては1種またはそれ以上
のスコーチ抑制剤と配合される。このようなブレンド
は、普通は、約0.5〜5phr(重量表示でゴム10
0部当りの部数)の硫黄および/または硫黄含有化合物
を含有し、1phr〜2.5phrが好ましい。ブルー
ムが問題である場合には、不溶性硫黄を利用するのが望
ましいだろう。
【0035】普通は、10〜150phrの少なくとも
1種の充填剤がブレンド中で利用され、この場合30〜
80phrの量が好ましい。たいていの場合、少なくと
もいくらかのカーボンブラックが充填剤において利用さ
れる。勿論、充填剤は完全にカーボンブラックからなる
こともできる。シリカは引裂き抵抗および熱の蓄積を改
善するために充填剤中に含有させることができる。クレ
ーおよび/またはタルクは価格を低減するために充填剤
中に含有させることができる。ブレンドはまた通常、
0.1〜2.5phrの少なくとも1種類の促進剤を含
有し、この場合0.2〜1.5phrが好ましい。酸化
防止剤およびオゾン亀裂防止剤のような抗分解剤は、一
般に0.25〜10phrの範囲の量でブレンドに含め
られ、この場合1〜5phrの範囲の量が好ましい。プ
ロセスオイルは、一般に、2〜100phrの範囲の量
でブレンドに含められ、この場合5〜50phrの範囲
の量が好ましい。本発明のSIBR含有ブレンドはま
た、普通、0.5〜10phrの酸化亜鉛を含有し、こ
の場合1〜5phrが好ましい。これらのブレンドは、
場合によっては、0〜10phrの粘着付与剤樹脂、0
〜10phrの補強樹脂、1〜10phrの脂肪酸、0
〜2.5phrの釈解剤および0〜1phrのスコーチ
抑制剤を含有することができる。
【0036】本発明のSIBR含有ゴムブレンドは、普
通のタイヤ製造技術と連合してタイヤトレッドにおいて
使用することができる。タイヤは標準的な操作手順を利
用して作られるが、その際SIBRは単にトレッド用ゴ
ムとして典型的に使用されるゴムコンパウンドの代りに
用いられる。タイヤがSIBR含有ブレンドを使用して
作られた後、タイヤは普通のタイヤ加硫サイクルを使用
して加硫することができる。本発明に従って製造された
タイヤは、広い温度範囲にわたって加硫することができ
る。しかしながら、本発明のタイヤは、一般に、約13
2℃(270°F)〜約166℃(330°F)の範囲
の温度で加硫するのが好ましい。本発明のタイヤは約1
43℃(290°F)〜約154℃(310°F)の範
囲の温度で加硫するのが一層典型的である。本発明のタ
イヤを加硫するために使用される加硫サイクルは約10
〜約14分の継続時間を有するのが一般的には好まし
く、約12分の加硫サイクルが最も好ましい。
【0037】
【実施例】本発明を次の実施例により説明するが、これ
らの実施例は単に説明のためのものであって、これら
を、本発明の範囲または本発明を実施できる方法を限定
するものとみなすべきではない。特に指示がない限り、
部および百分率は全て重量表示によるものである。
【0038】実施例 1 この実験において製造したSIBRは2個の反応器(各
10リットル)による連続系で95℃にて合成された。
ヘキサン中にスチレン、イソプレンおよび1,3−ブタ
ジエンを含有するプレミックスを65.6g/分の速度
で連続的に第1の重合反応器に装入した。プレミックス
単量体溶液は10:30:60の比率のスチレン対イソ
プレン対1,3−ブタジエンを含有し、14%の全単量
体濃度を有していた。重合は0.4g/分の速度で第1
の反応器にn−ブチルリチウムの0.128M溶液を添
加することにより開始させた。生きている末端を有する
得られた重合媒体を連続的に第2の反応器に押し込み、
そこでカップリング剤である四塩化ケイ素(ヘキサン中
0.025M溶液)を0.34g/分の速度で添加し
た。両反応器に対する滞留時間を2時間に設定して第1
反応器における単量体の完全な転化および第2の反応器
における完全なカップリングを達成した。重合媒体を次
いで重合停止剤(メタノール)および酸化防止剤を含有
する保持タンクへ連続的に押し進めた。得られたポリマ
ーセメントを次いで水蒸気ストリッピングにかけ、そし
て回収されたSIBRを60℃の真空炉中で乾燥した。
スチレン、イソプレンおよびブタジエンの各単量体が連
続的に反応器にポンプ給送されたから、SIBR中のス
チレンの分布はランダムであった。重合体は、−80℃
にガラス転移温度を有し、85のムーニーML−4粘度
を有することが確認された。また、スチレン単位10
%、シス1,4−ポリブタジエン単位20%、トランス
1,4−ポリブタジエン単位30%、1,2−ポリブタ
ジエン単位10%、1,4−ポリイソプレン単位25%
および3,4−ポリイソプレン単位5%を含有する微細
構造を有することも確認された。
【0039】回収されたSIBRターポリマーおよびス
チレン23.5%およびブタジエン76.5%を含有す
る市販のSBRエマルジョンである対照重合体とを次に
カーボンブラック、硫黄、天然ゴムおよび促進剤を含有
するトラック用タイヤのトレッド配合物を利用して配合
した。天然ゴムはSIBRまたは対照SBRに対し1:
1の比でブレンド中に含められた。それらコンパウンド
の物理的性質およびタイヤの性能をそれぞれ表1および
2に示す。
【0040】
【表1】
【表2】 (1)摩耗の均一さ(均一性)は、評点として表わされ
るトレッド深さの測定値の標準偏差である。評点の増加
は改良である。
【0041】(2)示された回転抵抗値の増加はタイヤ
の回転抵抗の減少の尺度、従って改良である。
【0042】(3)熱上昇標点値の増加は改良である。
【0043】(4)トレッドの摩耗評点値の増加は改良
である。
【0044】実施例 2 容量15ガロンの第1反応器を、容量27ガロンの第2
反応器に直列に接続した。プレミックス、n−ブチルリ
チウム(nBuLi)触媒およびTMEDA調節剤(使
用したとき)を第1反応器に装入した。四塩化スズ(S
iCl4 )カップリング剤を第2反応器に添加した。第
2反応器内を出るセメントを別個のインライン連続混合
機において重合停止剤および酸化防止剤で処理した。初
期の試験は調節剤を使用することを全く必要としなかっ
たから、高いセメント粘度を避けるためにプレミックス
は15%の単量体濃度に保持された。
【0045】SiCl4 を所望の分子量増加を達成する
のに十分な濃度で添加したが、反応を第2反応器中で続
けさせるべく十分に低い濃度でもあった。明らかに、S
iCl4 の不在下ではカップリング反応が起る可能性は
なく、分子鎖はすべて第2の反応器中で完了まで成長で
きる。nBuLi/SiCl4 モル比4で完全なカップ
リングが可能である(SiCl4 は四官能性である)
が、SiCl4 は停止反応により結合するから、追加の
転化はほとんど生じない。そうすると、最適濃度はこれ
ら二つの両極の間になければならない。nBuLi/S
iCl4 モル比約8〜12が、十分に活性な分子鎖を残
して許容し得る転化率を達成しつつ十分なカップリング
を引き起こし、分子量の所望の増加を達成する。
【0046】また、第2反応器における分子量の増加
は、カップリング反応の結果のみならず、nBuLi/
SiCl4 比8でのSiCl4 によりもたらされる連鎖
停止反応の結果でもあり、鎖の半分がカップリングによ
り停止されるが、一方他の半分は成長し続けることにも
注意しなければならない。正味の効果は、第2反応器中
で触媒濃度の50%減少があり、このことがもしそうで
なければ達成されるだろうよりも非カップル鎖により高
い分子量の増加を引き起こすことである。勿論、この説
明は単純化されたものである。これは連続系であるの
で、任意の所定の鎖は任意の時点で結合できる。それゆ
え、星の「腕」は分子量が均一でなく、広い分布の分子
量から選ばれる。その上、第1反応器の転化率は重合体
の配列に影響する因子であり、第1反応器は完全な転化
にて操作され、次いでカップリングし、そして第2の反
応器ではカップリングだけが生じるようにすべきであ
る。第1反応器の転化を減少させることにより第2の反
応器に利用しうる単量体を増加させることは、第2反応
器において重合とカップリングの両方が生じる。この研
究中に、第1反応器の温度を通例の175°〜185°
F(79°〜85℃)から150°F(66℃)に低下
させ、主として、効率的なカップリングを促進するため
に成長鎖に十分なブタジエンを利用できるようにした。
(ポリブタジエンセグメントの連鎖末端は容易に結合
し、ポリスチレンのこれらの末端は不十分にしか結合し
ない)。
【0047】第一の試みのために、プレミックスに1,
2−ブタジエンを10ppm(単量体基準)加えた。こ
のゲル抑制剤の量はほとんどの改良法に典型的なもので
ある。第一反応器中で単量体の約60〜70%が転化
し、全体では約90〜95%の転化率が達成された。
【0048】ほんの数日間の運転後、第1反応器の内部
温度は、通例反応器汚染の兆候であるサイクルを開始し
た。16日間の次第に一定しなくなる運転の後、装置を
停止して反応器を検査のために開けた。第1反応器はほ
とんど完全にゲルで満たされ、攪拌軸のまわりの小さな
トンネルだけがきれいなままであった。1,2−ブタジ
エンの濃度を500ppmまで漸増的に増加させたがゲ
ルの形成に満足できる低下はなかった。(表3参照)。
500ppmと言う1,2−ブタジエンは極端に高い濃
度であることに注目すべきである。面白いことに、最も
変性されたリチウム重合体は、ほとんどゲルなしに運転
するのに僅か100〜150ppmの1,2−ブタジエ
ンを必要とするだけである。
【0049】TMEDA調節剤を流れにのせ、非調節重
合体の−80℃に対して−75℃のTgを重合体に与え
るように調節した。約0.10というTMEDA/nB
uLiモル比が、この量によりTgを上昇させるのに十
分なものであった。1,2−ブタジエンは単量体に基づ
いて150ppmにて使用した。装置は定常状態に到達
し、21日間運転可能であった(この時間中、試料を採
取し、多量の重合体を検査のために停止する前に収集し
た)。厚さ約1/8インチの薄い皮状重合体だけが壁に
粘着しているのが見いだされた。
【0050】非調節および調節重合体の両重合体のNM
R分析は、調節重合体の1,2−ポリブタジエン含量が
僅かに高いこと(予期されることである)、および調節
重合体においてはスチレン含量が僅かに低いことを除け
ば、微細構造が類似していることを示した。スチレン含
量は、しかし、単量体の装入の埋合せまたは工程の調節
によって容易に制御することができる。
【0051】仕上がった生成物全体を通じて重合体の均
一性を保証するために、そのセメントを、各々約300
0ポンドの仕上がった生成物を提供する、2個の480
0ガロン(18,170リットル)のロットにして混合
した。容量5700ガロン(21,577リットル)の
ブレンド用槽を使用して各ブレンドを製造した。そのセ
メントを水蒸気ストリップに掛け、通例の方法で仕上げ
た。第1のブレンドは3150ポンド(1429kg)
の生成物をもたらした。第2のロットは3310ポンド
(1501kg)のゴムをもたらした。これらロットの
物理的性質を表4に示す。
【0052】
【表3】
【表4】 ある特定の代表的態様および細部を主題の発明を説明す
る目的のために示したが、主題発明にはさまざまな変更
および改変を主題発明の範囲から離れることなく加え得
ることは当業者には明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スタンレイ・マイケル・メジンスキ アメリカ合衆国オハイオ州44260,モガド ア,バレー・クレスト・ドライブ 408 (72)発明者 アデル・ファーハン・ハラサ アメリカ合衆国オハイオ州44210,バス, エベレット・ロード 5040 (72)発明者 ウエン−リャン・ス アメリカ合衆国オハイオ州44321,コプレ イ,コネストガ・トレイル 4482 (72)発明者 バリー・アレン・マトラナ アメリカ合衆国オハイオ州44313,アクロ ン,リバティー・ドライブ 1639 (72)発明者 ジョエル・リン・コックス アメリカ合衆国オハイオ州44721,ノー ス・カントン,アップルグローブ・ノー ス・イースト 1183

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックタイヤのトレッドの製造におい
    て使用するのに特に役立つスチレン・イソプレン・ブタ
    ジエンゴムであって、該ゴムはスチレン約5重量%〜約
    20重量%、イソプレン約7重量%〜約35重量%およ
    び1,3−ブタジエン約55重量%〜約88重量%から
    誘導される繰返単位からなり、ここでスチレン、イソプ
    レンおよび1,3−ブタジエンから誘導される繰返単位
    が本質的にランダムな順序で配列されており、1,3−
    ブタジエンから誘導される繰返単位の約25%〜約40
    %がシス−微細構造のものであり、1,3−ブタジエン
    から誘導される繰返単位の約40%〜約60%がトラン
    ス−微細構造のものであり、1,3−ブタジエンから誘
    導される繰返単位の約5%〜約25%がビニル−微細構
    造のものであり、イソプレンから誘導される繰返単位の
    約75%〜約90%が1,4−微細構造のものであり、
    イソプレンから誘導される繰返単位の約10%〜約25
    %が3,4−微細構造のものであり、該ゴムが約−90
    ℃〜約−70℃の範囲内にあるガラス転移温度を有し、
    該ゴムが約150,000〜約400,000の範囲内
    にある数平均分子量を有し、該ゴムが約300,000
    〜約800,000の重量平均分子量を有し、そして該
    ゴムが約0.5〜約1.5の範囲内にある不均質度を有
    することを特徴とする、前記スチレン−イソプレン−ブ
    タジエンゴム。
  2. 【請求項2】 外周トレッドを有する空気入りトラック
    タイヤであって、該トレッドが、ゴム100重量部に基
    づいて、(a)請求項1に記載のスチレン−イソプレン
    −ブタジエンゴム約45〜約75部、および(b)天然
    ゴム約25〜約55部からなる硫黄加硫ゴム組成物であ
    る、前記空気入りトラックタイヤ。
  3. 【請求項3】 外周トレッドを有する空気入りトラック
    タイヤであって、該トレッドが、ゴム100重量部に基
    づいて、(a)請求項1に記載のスチレン−イソプレン
    −ブタジエンゴム約50〜約70部、(b)天然ゴム約
    15〜約45部、および(c)高シス−1,4−ポリブ
    タジエン約2〜約20部からなる硫黄加硫ゴム組成物で
    ある、前記空気入りトラックタイヤ。
  4. 【請求項4】 次の: (1)全単量体に基づいて、スチレン約5重量%〜約2
    0重量%、イソプレン約7重量%〜約35重量%および
    1,3−ブタジエン約55重量%〜約88重量%を、約
    60%〜約100%の範囲内にある転化まで有機溶媒中
    で連続的に溶液三元共重合してリビング中間体ポリマー
    を製造する工程にして、該三元共重合を10ppm〜5
    00ppmの1,2−ブタジエンの存在下で行い、該三
    元共重合を約0.01:1〜約0.2:1の範囲内にあ
    るN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン
    対有機リチウム化合物のモル比のN,N,N′,N′−
    テトラメチルエチレンジアミンの存在下で行い、そして
    該三元共重合を約75℃〜約150℃の範囲内にある温
    度で行う該工程; (2)該リビング中間体ポリマーをジビニルベンゼン、
    四塩化スズおよび四塩化ケイ素よりなる群から選ばれる
    カップリング剤を使用して部分的にカップリングする工
    程にして、該有機リチウム化合物対該カップリング剤の
    モル比が約6:1〜約20:1の範囲内にある該工程;
    及び (3)スチレン−イソプレン−ブタジエンゴムを生成す
    るように該三元共重合を継続し、そして該有機溶媒から
    該スチレン−イソプレン−ブタジエンゴムを回収する工
    程を含んでなるトラックタイヤのトレッドの製造におい
    て使用するのに特に役立つスチレン−イソプレン−ブタ
    ジエンゴムの製造法。
  5. 【請求項5】 工程(1)を第1の反応器中で行い、工
    程(2)を第2の反応器中で行い、ここで前記1,2−
    ブタジエンは約50ppm〜約300ppmの範囲内に
    ある濃度で存在し;N,N,N′,N′−テトラメチル
    エチレンジアミン対有機リチウム開始剤の前記モル比が
    約0.05:1〜約0.15:1の範囲内にあり;有機
    リチウム開始剤対カップリング剤のモル比は約8:1〜
    約12:1の範囲内にあり;前記有機リチウム化合物は
    有機モノリチウム化合物であり;前記リビング中間体ポ
    リマーは72%〜90%の単量体の転化が達成された後
    部分的にカップリングされ;そして前記カップリング剤
    は四塩化スズおよび四塩化ケイ素よりなる群から選ばれ
    る、請求項4記載の方法。
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