JP2001158835A - ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ

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JP2001158835A
JP2001158835A JP34336899A JP34336899A JP2001158835A JP 2001158835 A JP2001158835 A JP 2001158835A JP 34336899 A JP34336899 A JP 34336899A JP 34336899 A JP34336899 A JP 34336899A JP 2001158835 A JP2001158835 A JP 2001158835A
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carbon atoms
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Hajime Kondo
肇 近藤
Koichi Morita
浩一 森田
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた低発熱性と、良好な破壊特性、耐摩耗
性及び加工性を有するゴム組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)共役ジエン系重合体の重合活性末
端に、特定構造のアミノヒドロカルビルオキシシラン化
合物を反応させてなる変性共役ジエン系重合体30重量
%以上を含むゴム成分と、その100重量部当たり、
(B)シリカ10〜85重量部と、該シリカに対し、
(C)一般式(II),(III) 【化1】 (式中、R5 〜R9 は、それぞれ明細書に記載したとお
りである。)で表される第三級アミン及びその脂肪酸
塩,第二級アミンの少なくとも一種1〜15重量%を含
むゴム組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物及びそ
れを用いた空気入りタイヤに関する。さらに詳しくは、
本発明は、ゴム成分として、シリカなどの補強用充填材
との相互作用を高めた変性共役ジエン系重合体を用いて
なる低発熱性(低燃費性)に優れると共に、良好な破壊
特性,耐摩耗性,加工性などを有するゴム組成物、及び
このゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギーの社会的な要請及び
環境問題への関心の高まりに伴う世界的な二酸化炭素排
出規制の動きに関連して、自動車の低燃費化に対する要
求はより過酷なものとなりつつある。このような要求に
対応するため、タイヤ性能についても転がり抵抗の減少
が求められてきている。タイヤの転がり抵抗を下げる手
法としては、タイヤ構造の最適化による手法についても
検討されてきたものの、ゴム組成物としてより発熱性の
低い材料を用いることが最も一般的な手法として行われ
ている。このような発熱性の低いゴム組成物を得るため
に、これまで、ゴム組成物に使用する充填材の分散性を
高める技術開発が数多くなされてきた。その中でも特
に、有機リチウム化合物を用いたアニオン重合で得られ
るジエン系重合体の重合活性末端を充填材と相互作用を
持つ官能基にて修飾する方法が、最も一般的になりつつ
ある。
【0003】このような方法としては、例えば充填材に
カーボンブラックを用い、重合活性末端をスズ化合物に
て修飾する方法(特公平5−87530号公報)、同様
にカーボンブラックを用い、重合活性末端にアミノ基を
導入する方法(特開昭62−207342号公報)など
が開示されている。しかしながら、これらの方法は、充
填材としてカーボンブラックを使用する場合に、有効な
方法である。ところで、近年、自動車の安全性への関心
の高まりに伴い、低燃費性能のみならず、湿潤路面での
性能(以下ウェット性能という)、特に、制動性能につ
いても要求が高まってきた。このため、タイヤトレッド
のゴム組成物に対する性能要求は、単なる転がり抵抗の
低減に止まらず、ウェット性能と低燃費性能を高度に両
立するものが必要とされている。
【0004】このような、良好な低燃費性と良好なウェ
ット性能とを同時にタイヤに与えるゴム組成物を得る方
法として、補強用充填材として、これまで一般的に用い
られてきたカーボンブラックに変えてシリカを用いる方
法がすでに行われている。しかしながら、シリカは、そ
の表面官能基であるシラノール基の水素結合により粒子
同士が凝集する傾向にあり、ゴム中へのシリカ粒子の分
散を良くするために混練時間を長くする必要がある。ま
た、ゴム中へのシリカ粒子の分散が不十分なためゴム組
成物のムーニー粘度が高くなり、押し出しなどの加工性
に劣るなどの欠点を有していた。さらに、シリカ粒子の
表面が酸性であることから、加硫促進剤として使用され
る塩基性物質を吸着し、ゴム組成物の加硫が十分に行わ
れず、弾性率が上がらないという欠点も有していた。こ
れらの欠点を改良するために、シランカップリング剤が
開発されたが、依然として、シリカの分散は十分なレベ
ルに達しておらず、特に、工業的に良好なシリカ分散を
得ることは困難であった。また、特開平5−51484
号公報には、シリカの分散性を改良するために、シリル
化剤を配合することが開示されているが、混練中という
短い時間でシリカとシリル化剤を反応させなければなら
ないため、反応効率が十分ではなく、さらに、これらシ
リル化剤は沸点が低く、混練中に揮発し、反応が十分行
われないという欠点を有していた。
【0005】さらに、特公昭63−2886号公報及び
特開平6−157825号公報には、疎水性沈降ケイ酸
を用いることが開示されているが、完全疎水化処理をし
た沈降ケイ酸を用いているため、シランカップリング剤
が反応する表面シラノール基が存在しなくなり、その結
果、ゴムの補強が十分にとれないという欠点を有してい
た。 このような事情のもとで、本発明者らは、先にシ
リカと共に、特定の三級アミンを含有するゴム組成物を
提案した(国際公開97−35461号)。このゴム組
成物は、シリカ粒子の分散性が改良され、未加硫ゴムの
粘度が低く、かつ低発熱性及び耐摩耗性が向上している
が、破壊特性,耐摩耗性,低発熱性及び加工性の全て
を、必ずしも充分に満足しているとは言えなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、補強用充填剤としてシリカを用いたゴム組成
物であって、該シリカの分散性がよく、良好な加工性を
有すると共に、優れた低発熱性と、良好な破壊特性及び
耐摩耗性などを有するゴム組成物,及びこのゴム組成物
を用いた空気入りタイヤを提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、ゴム成分と
して、共役ジエン系重合体の重合活性末端に、特定のア
ミノヒドロカルビルオキシシラン化合物を反応させた変
性共役ジエン系重合体を含むものを用い、このゴム成分
とシリカと特定のアミン類を所定の割合で含むゴム組成
物により、その目的を達成し得ることを見出した。本発
明は、かかる知見に基づいて完成したものである。すな
わち、本発明は、(A)一方の末端に水素原子又は窒素
含有基を有し、かつ他方の末端が重合活性末端である共
役ジエン系重合体の該重合活性末端に、一般式(I)
【0008】
【化6】
【0009】(式中、R1 及びR2 は、それぞれ炭素数
1〜18の一価の炭化水素基、A1 は炭素数1〜20の
二価の炭化水素基、R3 及びR4 は、それぞれ無置換若
しくは置換アミノ基及び/又はエーテル基を有していて
もよい炭素数1〜18の一価の炭化水素基、nは1〜3
の整数を示し、R1 Oが複数ある場合、各R1 Oはたが
いに同一でも異なっていてもよく、R2 が複数ある場
合、各R2 はたがいに同一でも異なっていてもよい。ま
た、R3 およびR4 はたがいに同一でも異なっていても
よく、さらにたがいに結合して、R3 及びR4 が結合す
る窒素原子と共に、飽和又は不飽和の環構造を形成して
いてもよい。)で表されるアミノヒドロカルビルオキシ
シラン化合物を反応させてなる変性共役ジエン系重合体
少なくとも30重量%を含むゴム成分と、その100重
量部当たり、(B)シリカ10〜85重量部と、該シリ
カに対し、(C)(イ)一般式(II)
【0010】
【化7】
【0011】(式中、R5 は炭素数10〜30のアルキ
ル基,アルケニル基又はアラルキル基,R6 及びR
7 は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基を示し、該R
6 とR7 はたがいに同一でも異なっていてもよく、ま
た、たがいに結合して環構造を形成していてもよい。)
で表される第三級アミン及びその脂肪酸塩,及び(ロ)
一般式(III)
【0012】
【化8】
【0013】(式中、R8 及びR9 は、それぞれ炭素数
6〜8のアルキル基,シクロアルキル基又はアラルキル
基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよ
く、また、たがいに結合して環構造を形成していてもよ
い。)で表される第二級アミンの中から選ばれる少なく
とも一種のアミン類1〜15重量%と、さらに場合によ
り、上記(A)成分100重量部当たり、(D)カーボ
ンブラック80重量部以下を含むことを特徴とするゴム
組成物を提供するものである。また、本発明は、前記ゴ
ム組成物をトレッドゴムとして用いたことを特徴とする
空気入りタイヤをも提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のゴム組成物においては、
(A)成分として、変性共役ジエン系重合体を含むもの
が用いられる。上記変性共役ジエン系重合体は、一方の
末端に水素原子又は窒素含有基を有し、かつ他方の末端
が重合活性末端である共役ジエン系重合体を、特定構造
のアミノヒドロカルビルオキシシラン化合物で変性して
得られる。このような共役ジエン系重合体は、例えば有
機リチウム化合物を重合開始剤とし、共役ジエン化合物
単独又は共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物をアニ
オン重合させることにより、製造することができる。上
記共役ジエン化合物としては、例えば1,3−ブタジエ
ン;イソプレン;1,3−ペンタジエン;2,3−ジメ
チルブタジエン;2−フェニル−1,3−ブタジエン;
1,3−ヘキサジエンなどが挙げられる。これらは単独
で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい
が、これらの中で、1,3−ブタジエンが特に好まし
い。
【0015】また、これらの共役ジエン化合物との共重
合に用いられる芳香族ビニル化合物としては、例えばス
チレン;α−メチルスチレン;1−ビニルナフタレン;
3−ビニルトルエン;エチルビニルベンゼン;ジビニル
ベンゼン;4−シクロヘキシルスチレン;2,4,6−
トリメチルスチレンなどが挙げられる。これらは単独で
用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい
が、これらの中で、スチレンが特に好ましい。さらに、
単量体として共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を
用いて共重合を行う場合、それぞれ1,3−ブタジエン
及びスチレンの使用が、単量体の入手の容易さなどの実
用性の面、及びアニオン重合特性がリビング性などの点
で優れることなどから、特に好適である。重合開始剤の
有機リチウム化合物としては、ヒドロカルビルリチウム
及びリチウムアミド化合物が好ましく用いられ、前者の
ヒドロカルビルリチウムを用いる場合には、一方の末端
に水素原子を有し、かつ他方の末端が重合活性末端であ
る共役ジエン系重合体が得られる。また、後者のリチウ
ムアミド化合物を用いる場合には、一方の末端に窒素含
有基を有し、他方の末端が重合活性末端である共役ジエ
ン系重合体が得られる。
【0016】上記ヒドロカルビルリチウムとしては、炭
素数2〜20のヒドロカルビル基を有するものが好まし
く、例えばエチルリチウム,n−プロピルリチウム,イ
ソプロピルリチウム,n−ブチルリチウム,sec−ブ
チルリチウム,tert−オクチルリチウム,n−デシ
ルリチウム,フェニルリチウム,2−ナフチルリチウ
ム,2−ブチル−フェニルリチウム,4−フェニル−ブ
チルリチウム,シクロヘキシルリチウム,シクロペンチ
ルリチウム,ジイソプロペニルベンゼンとブチルリチウ
ムとの反応生生物などが挙げられるが、これらの中で、
n−ブチルリチウムが好ましい。
【0017】一方、リチウムアミド化合物としては、例
えばリチウムヘキサメチレンイミド,リチウムピロリジ
ド,リチウムピペリジド,リチウムヘプタメチレンイミ
ド,リチウムドデカメチレンイミド,リチウムジメチル
アミド,リチウムジエチルアミド,リチウムジブチルア
ミド,リチウムジプロピルアミド,リチウムジヘプチル
アミド,リチウムジヘキシルアミド,リチウムジオクチ
ルアミド,リチウムジ−2−エチルヘキシルアミド,リ
チウムジデシルアミド, リチウム−N−メチルピペラジ
ド,リチウムエチルプロピルアミド,リチウムエチルブ
チルアミド, リチウムメチルブチルアミド,リチウムエ
チルベンジルアミド,リチウムメチルフェネチルアミド
等が挙げられる。これらの中で、リチウムヘキサメチレ
ンイミド,リチウムピロリジド,リチウムピペリジド,
リチウムヘプタメチレンイミド,リチウムドデカメチレ
ンイミドなどの環状リチウムアミドが好ましく、特にリ
チウムヘキサメチレンイミド及びリチウムピロリジドが
好適である。
【0018】前記有機リチウム化合物を重合開始剤とし
て用い、アニオン重合によって共役ジエン系重合体を製
造する方法としては特に制限はなく、従来公知の方法を
用いることができる。具体的には、反応に不活性な有機
溶剤、例えば脂肪族,脂環族,芳香族炭化水素化合物な
どの炭化水素系溶剤中において、共役ジエン化合物又は
共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を、前記有機リ
チウム化合物を重合開始剤として、所望により、用いら
れるランダマイザーの存在下にアニオン重合させること
により、目的の共役ジエン系重合体が得られる。この重
合反応における温度は、通常−80〜150℃、好まし
くは−20〜100℃の範囲で選定される。重合反応
は、発生圧力下で行うことができるが、通常は単量体を
実質的に液相に保つ十分な圧力で操作することが望まし
い。すなわち、圧力は重合される個々の物質や、用いる
重合媒体及び重合温度にもよるが、所望ならばより高い
圧力を用いることができ、このような圧力は重合反応に
関して不活性なガスで反応器を加圧する等の適当な方法
で得られる。
【0019】本発明において、ゴム成分として用いられ
る変性共役ジエン系重合体は、前記のようにして得られ
た、一方の末端に水素原子又は窒素含有基を有し、かつ
他方の末端が重合活性末端である共役ジエン系重合体の
該重合活性末端に、一般式(I)
【0020】
【化9】
【0021】で表されるアミノヒドロカルビルオキシシ
ラン化合物を反応させることにより、得られる。上記一
般式(I)において、R1 及びR2 は、それぞれ炭素数
1〜18の一価の炭化水素基を示す。この一価の炭化水
素基としては、例えば炭素数1〜18のアルキル基,炭
素数2〜18のアルケニル基,炭素数6〜18のアリー
ル基,炭素数7〜18のアラルキル基などを挙げること
ができる。ここで、上記アルキル基及びアルケニル基は
直鎖状,枝分かれ状,環状のいずれであってもよく、そ
の例としては、メチル基,エチル基,n−プロピル基,
イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,sec
−ブチル基,tert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシ
ル基,オクチル基,デシル基,ドデシル基,シクロペン
チル基,シクロヘキシル基,ビニル基,プロぺニル基,
アリル基,ヘキセニル基,オクテニル基,シクロペンテ
ニル基,シクロヘキセニル基などが挙げられる。
【0022】また、該アリール基は、芳香環上に低級ア
ルキル基などの置換基を有していてもよく、その例とし
ては、フェニル基,トリル基,キシリル基,ナフチル基
などが挙げられる。さらに該アラルキル基は、芳香環上
に低級アルキル基などの置換基を有していてもよく、そ
の例としては、ベンジル基,フェネチル基,ナフチルメ
チル基などが挙げられる。A1 は炭素数1〜20の二価
の炭化水素基を示す。この二価の炭化水素基としては、
例えば炭素数1〜20のアルキレン基,炭素数2〜20
のアルケニレン基,炭素数6〜20のアリーレン基,炭
素数7〜20のアラルキレン基などが挙げられるが、こ
れらの中で、炭素数1〜20のアルキレン基が好まし
い。このアルキレン基は直鎖状,枝分かれ状,環状のい
ずれであってもよいが、特に直鎖状のものが好適であ
る。この直鎖状のアルキレン基の例としては、メチレン
基,エチレン基,トリメチレン基,テトラメチレン基,
ペンタメチレン基,ヘキサメチレン基,オクタメチレン
基,デカメチレン基,ドデカメチレン基などが挙げられ
る。
【0023】nは1〜3の整数を示し、R1 Oが複数あ
る場合、各R1 Oはたがいに同一でも異なっていてもよ
く、R2 が複数ある場合、各R2 はたがいに同一でも異
なっていてもよい。一方、R3 及びR4 は、それぞれ無
置換若しくは置換アミノ基及び/又はエーテル基を有し
ていてもよい炭素数1〜18の一価の炭化水素基を示
す。炭素数1〜18の一価の炭化水素基としては、前記
1 及びR2 において説明したとおりであり、そして、
このR3 及びR4 は、無置換若しくは置換アミノ基又は
エーテル基あるいはその両方を有していてもよい。この
無置換若しくは置換アミノ基やエーテル基を有する炭素
数1〜18の一価の炭化水素基の例としては、ジメチル
アミノメチル基,2−ジメチルアミノエチル基,3−ジ
メチルアミノプロピル基,p−ジメチルアミノベンジル
基,メトキシメチル基,2−メトキシエチル基,3−メ
トキシプロピル基,p−メトキシベンジル基,エトキシ
メチル基,2−エトキシエチル基,3−エトキシプロピ
ル基,p−エトキシベンジル基などが挙げられる。ま
た、該R3 及びR4 はたがいに同一でも異なっていても
よく、さらにたがいに結合して、R3 及びR4 が結合す
る窒素原子と共に、飽和又は不飽和の環構造を形成して
いてもよい。この一般式(I)で表されるアミノヒドロ
カルビルオキシシラン化合物の中で、一般式(I−a)
【0024】
【化10】
【0025】(式中、R10及びR11は、それぞれ炭素数
1〜18のアルキル基、炭素数3〜18のシクロアルキ
ル基又は炭素数7〜18のアラルキル基を示し、それら
はたがいに同一でも異なっていてもよく、R1 ,R2
1 及びnは前記と同じである。)で表されるジ置換ア
ミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物、あるい
は一般式(I−b)
【0026】
【化11】
【0027】(式中、Qは、窒素原子及び/又は酸素原
子の少なくとも1個で中断されていてもよい炭素数2〜
20のアルキレン基又はアルケニレン基を示し、R1
2 ,A1 及びnは前記と同じである。)で表される環
状アミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物を好
ましく挙げることができる。上記一般式(I−b)で表
される環状アミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化
合物における環状アミノ基としては、例えば1−ピロリ
ジニル基,ピペリジノ基,1−ヘキサメチレンイミノ
基,1−ヘプタメチレンイミノ基,1−オクタメチレン
イミノ基,1−デカメチレンイミノ基,1−ドデカメチ
レンイミノ基,1−テトラデカメチレンイミノ基,1−
オクタデカメチレンイミノ基などの1−ポリメチレンイ
ミノ基、さらには1−イミダゾリル基,4,5−ジヒド
ロ−1−イミダゾリル基(2−イミダゾリン−1−イル
基),1−イミダゾリジニル基,1−ピペラジニル基,
モルホリノ基,4−オキサゾリン−3−イル基などが挙
げられるが、これらの中で、1−ヘキサメチレンイミノ
基及び4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基が好まし
い。
【0028】前記一般式(I−a)で表されるジ置換ア
ミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物の例とし
ては、3−ジメチルアミノプロピル(トリエトキシ)シ
ラン,3−ジメチルアミノプロピル(トリメトキシ)シ
ラン,3−ジエチルアミノプロピル(トリエトキシ)シ
ラン,3−ジエチルアミノプロピル(トリメトキシ)シ
ラン,2−ジメチルアミノエチル(トリエトキシ)シラ
ン,2−ジメチルアミノエチル(トリメトキシ)シラ
ン,3−ジメチルアミノプロピル(ジエトキシ)メチル
シラン,3−ジブチルアミノプロピル(トリエトキシ)
シランなどが挙げられる。
【0029】また、前記一般式(I−b)で表される環
状アミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物の例
としては、3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピル
(トリエトキシ)シラン,3−(1−ヘキサメチレンイ
ミノ)プロピル(トリメトキシ)シラン,(1−ヘキサ
メチレンイミノ)メチル(トリメトキシ)シラン,(1
−ヘキサメチレンイミノ)メチル(トリエトキシ)シラ
ン,2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチル(トリエ
トキシ)シラン,2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エ
チル(トリメトキシ)シラン,3−(1−ピロリジニ
ル)プロピル(トリエトキシ)シラン,3−(1−ピロ
リジニル)プロピル(トリメトキシ)シラン,3−(1
−ヘプタメチレンイミノ)プロピル(トリエトキシ)シ
ラン,3−(1−ドデカメチレンイミノ)プロピル(ト
リエトキシ)シラン,3−(1−ヘキサメチレンイミ
ノ)プロピル(ジエトキシ)メチルシラン,3−(1−
ヘキサメチレンイミノ)プロピル(ジエトキシ)エチル
シラン,1−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]
−4,5−ジヒドロイミダゾール,1−[3−(トリメ
トキシシリル)プロピル]−4,5−ジヒドロイミダゾ
ール,3−[10−(トリエトキシシリル)デシル]−
4−オキサゾリンなどが挙げられる。
【0030】この一般式(I−b)で表される環状アミ
ノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物は、前記一
般式(I−a)で表されるジ置換アミノ基含有ヒドロカ
ルビルオキシシラン化合物よりも、効果の点で好まし
く、中でも、3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピ
ル(トリエトキシ)シラン,(1−ヘキサメチレンイミ
ノ)メチル(トリメトキシ)シラン,1−[3−(トリ
エトキシシリル)プロピル]−4,5−ジヒドロイミダ
ゾール及び1−[3−(トリメトキシシリル)プロピ
ル]−4,5−ジヒドロイミダゾールを好ましく挙げる
ことができる。特に1−[3−(トリエトキシシリル)
プロピル]−4,5−ジヒドロイミダゾールが、充填材
の分散効果及び補強効果の点で好適である。
【0031】前記のアミノヒドロカルビルオキシシラン
化合物(以下、末端変性剤と称すことがある。)を用い
て、共役ジエン系重合体の重合活性末端に反応させる
際、該末端変性剤の使用量は、共役ジエン系重合体の製
造に使用される有機リチウム化合物1モルに対し、通常
0.25〜3.0モルであり、好ましくは0.5〜1.5 モルで
ある。0.25モルより少ない量ではヒドロカルビルオキ
シ基がカップリング反応に消費されて好ましくない。ま
た3モルを超えるような量においては過剰の末端変性剤
が無駄になるとともに、末端変性剤に含まれる不純物に
より、重合活性末端が失活して実質的な変性効率が低下
して好ましくない。また、この際の反応温度は、共役ジ
エン系重合体の重合温度をそのまま用いることができ
る。具体的には30〜100℃が好ましい範囲として挙
げられる。30℃未満では重合体の粘度が上昇しすぎる
傾向があり、100℃を超えると、重合活性末端が失活
し易くなるので好ましくない。
【0032】前記の末端変性剤の共役ジエン系重合体の
重合活性末端への添加時期、方法については特に限定は
ないが一般的にこのような末端変性剤を用いる場合は、
重合終了後に行う場合が多い。このようにして得られた
変性共役ジエン系重合体の重合鎖末端変性基の分析は高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて行うこ
とができる。この末端変性剤を、共役ジエン系重合体の
重合活性末端に反応させた場合、下記の式(IV) で示さ
れるように、ヒドロカルビルオキシシランとの求核置換
生成物が得られるものと考えられる。
【0033】
【化12】
【0034】(式中、R1 〜R4 、A1 及びnは前記と
同じである。) この求核置換反応により生成する変性共役ジエン系重合
体の末端には、式(IV)で示されるように、ケイ素原子
を介して、n−1個のヒドロカルビルオキシ基と窒素含
有基の双方が存在することになる。このうち、ヒドロカ
ルビルオキシ基については、この変性共役ジエン系重合
体をシリカと配合した場合、式(V)
【0035】
【化13】
【0036】(式中、R1 〜R4 、A1 及びnは前記と
同じである。)で示されるように、シリカの表面官能基
であるシラノール基と縮合反応することにより化学結合
を生じる。したがって、この際、nは2又は3が好まし
い。その理由は、nが1の場合には、該ヒドロカルビル
オキシ基が、共役ジエン系重合体末端への求核置換反応
に消費されてしまい、シリカ表面のシラノール基との縮
合反応用として存在しなくなり、シラノール基との縮合
反応が起こらないと考えられるからである。
【0037】このようなシラノール基との縮合反応と、
窒素含有基のもつシリカやカーボンブラックに対する相
互作用との相乗効果によって、充填材の分散効果と補強
効果を同時に付与し得ることが期待できる。末端変性剤
の中でも、環状アミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラ
ン化合物を用いた場合、シリカ及びカーボンブラックの
双方に対し、良好な分散効果を発揮する変性共役ジエン
系重合体が得られる。特に、塩基性の強いジヒドロイミ
ダゾリル基をもつアミノヒドロカルビルオキシシラン化
合物で共役ジエン系重合体末端を変性した場合、このよ
うな塩基性の高い官能基は、シリカ及びカーボンブラッ
クの双方に極めて強い相互作用をもつため、最も優れた
充填材分散効果を発揮する変性共役ジエン系重合体が得
られる。以上のことによりこの変性共役ジエン系重合体
はシリカ配合、及びシリカとカーボンブラックの混合配
合において良好な補強特性を得ることができ、摩耗特性
や破壊特性に優れたゴム組成物を与えることができる。
【0038】この変性共役ジエン系重合体は、示差走査
熱量計(DSC)にて測定したガラス転移点(Tg)が
−90〜−30℃であることが好ましい。通常のアニオ
ン重合の処方においては−90℃未満の重合体を得るの
は困難であり、また−30℃を超える重合体については
室温領域で硬くなり、ゴム状弾性体として用いるのに好
ましくない。また、該変性重合体のムーニー粘度(ML
1+4 ,100℃)は、好ましくは10〜150、より好
ましくは15〜70である。ムーニー粘度が10未満の
場合は破壊特性を始めとするゴム物性が十分に得られ
ず、150を超える場合は作業性が悪く配合剤とともに
混練りすることが困難である。本発明のゴム組成物にお
いては、(A)成分のゴム成分として、前記変性共役ジ
エン系重合体を少なくとも30重量%含むことが必要で
ある。この量が30重量%未満では所望の物性を有する
ゴム組成物が得られず、本発明の目的が達せられない。
ゴム成分中の該変性共役ジエン系重合体の好ましい含有
量は35重量%以上であり、特に40〜100重量%が
好適である。
【0039】この変性共役ジエン系重合体は一種用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、
この変性共役ジエン系重合体と併用されるゴム成分とし
ては、天然ゴム及びジエン系合成ゴムが挙げられ、ジエ
ン系合成ゴムとしては、例えばスチレン−ブタジエン共
重合体(SBR),ポリブタジエン(BR),ポリイソ
プレン(IR),ブチルゴム(IIR),エチレン−プ
ロピレン共重合体及びこれらの混合物等が挙げられる。
また、その一部が多官能型変性剤、例えば四塩化スズの
ような変性剤を用いることにより分岐構造を有している
ものでもよい。本発明のゴム組成物においては、(B)
成分としてシリカが用いられる。このシリカとしては特
に制限はなく、従来ゴムの補強用充填材として慣用され
ているものの中から任意に選択して用いることができ
る。このシリカとしては、例えば湿式シリカ(含水ケイ
酸),乾式シリカ(無水ケイ酸),ケイ酸カルシウム,
ケイ酸アルミニウム等が挙げられるが、中でも破壊特性
の改良効果並びにウェットグリップ性及び低転がり抵抗
性の両立効果が最も顕著である湿式シリカが好ましい。
【0040】本発明においては、この(B)成分のシリ
カは、前記(A)成分のゴム成分100重量部に対し、
10〜85重量部の範囲で配合される。この量が10重
量部未満では補強性や他の物性の改良効果が充分に発揮
されず、また85重量部を超えると加工性などが低下す
る。補強性や他の物性及び加工性などを考慮すると、こ
のシリカの配合量は20〜60重量部の範囲が好まし
い。本発明のゴム組成物においては、所望により、貯蔵
弾性率や補強性などを向上させる目的で、上記シリカと
共に、(D)成分としてカーボンブラックを用いること
ができる。このカーボンブラックとしては特に制限はな
く、従来ゴムの補強用充填材として慣用されているもの
の中から任意のものを選択して用いることができる。こ
のカーボンブラックとしては、例えばFEF,SRF,
HAF,ISAF,SAF等が挙げられる。好ましくは
ヨウ素吸着量(IA)が60mg/g以上で、かつ、ジ
ブチルフタレート吸油量(DBP)が80ミリリットル
/100g以上のカーボンブラックである。このカーボ
ンブラックを用いることにより、諸物性の改良効果は大
きくなるが、特に、耐摩耗性に優れるHAF,ISA
F,SAFが好ましい。
【0041】本発明においては、この所望により用いら
れる(D)成分のカーボンブラックの配合量は、前記
(A)成分100重量部に対し、80重量部以下の範囲
になるように、かつ前記(B)成分のシリカとの合計量
が120重量部以下になるように選ぶのがよい。このカ
ーボンブラックの配合量が80重量部を超えたり、
(B)成分との合計量が120重量部を超えると所望の
物性を有するゴム組成物が得られにくく、本発明の目的
が達せられないおそれがある。配合効果及び物性などの
面から、この(D)成分の好ましい配合量は、5〜70
重量部の範囲であり、かつ(B)成分との合計配合量は
100重量部以下が好ましい。本発明のゴム組成物にお
いては、(C)成分のアミン類として、(イ)一般式
(II)
【0042】
【化14】
【0043】で表される第三級アミン及びその脂肪酸
塩,及び(ロ)一般式(III)
【0044】
【化15】
【0045】で表される第二級アミンの中から選ばれる
少なくとも一種が用いられる。上記一般式(II)におい
て、R5 は炭素数10〜30のアルキル基,アルケニル
基又はアラルキル基が挙げられる。炭素数10〜30の
アルキル基及びアルケニル基は、直鎖状,枝分かれ状の
いずれであってもよく、その例としては、ノルマル又は
イソのデシル基,ドデシル基,テトラデシル基,ヘキサ
デシル基,オクタデシル基,イコシル基,ドコシル基,
デセニル基,ドデセニル基,オクタデセニル基などが挙
げられる。また、炭素数10〜30のアラルキル基は、
芳香環上にアルキル基やアルケニル基などの炭化水素基
が一つ以上導入されていてもよく、その例としては、フ
ェニルブチル基,フェニルオクチル基,フェニルデシル
基,フェニルドデシル基,プロピルベンジル基,オクチ
ルベンジル基,ドデシルベンジル基などが挙げられる。
このR5 としては、炭素数10〜30アルキル基が好適
である。R6 及びR7 は、それぞれ炭素数1〜3のアル
キル基,具体的にはメチル基,エチル基,n−プロピル
基及びイソプロピル基である。このR6 とR7 は、たが
いに同一であっても、異なっていてもよく、また、たが
いに結合して環構造を形成していてもよい。この環構造
としては、R6 及びR7 が結合している窒素原子をヘテ
ロ原子とする複素環式基,例えば1−ピロリジニル基,
ピペリジノ基(1−ピペリジル)などが挙げられる。
【0046】このような一般式(II)で表される第三級ア
ミンの例としては、N,N−ジメチルラウリルアミン;
N,N−ジメチルミリスチルアミン;N,N−ジメチル
パルミチルアミン,N;N−ジメチルステアリルアミ
ン;N,N−ジメチルオレイルアミン;N,N−ジエチ
ルラウリルアミン;N,N−ジエチルミリスチルアミ
ン;N,N−ジエチルパルミチルアミン;N,N−ジエ
チルステアリルアミン;N,N−ジエチルオレイルアミ
ン;N,N−ジプロピルラウリルアミン;N,N−ジプ
ロピルミリスチルアミン;N,N−ジプロピルパルミア
チルアミン:N,N−ジプロピルステアリルアミン;
N,N−ジプロピルオレイルアミン;N−エチル−N−
メチルステアリルアミン;N−エチル−N−プロピルス
テアリルアミン;N−メチル−N−プロピルステアリル
アミン;N−ラウリルピロリジン;N−ミリスチルピロ
リジン;N−パルミチルピロリジン;N−ステアリルピ
ロリジン;N−オレイルピロリジン;N−ラウリルピペ
リジン;N−ミリスチルピペリジン;N−パルミチルピ
ペリジン;N−ステアリルピペリジン;N−オレイルピ
ペリジンなどが挙げられる。また、一般式(II) で表さ
れる第3級アミンの脂肪酸塩としては、例えば前記例示
の各第三級アミンと脂肪酸との付加塩を挙げることがで
きる。ここで、該脂肪酸としては特に制限はないが、炭
素数8〜24の飽和又は不飽和の脂肪酸を好ましく挙げ
ることができる。
【0047】一方、前記一般式(III)において、R8
びR9 は、それぞれ炭素数6〜8のアルキル基,シクロ
アルキル基又はアラルキル基を示す。炭素数6〜8のア
ルキル基は直鎖状,枝分かれ状のいずれであってもよ
く、具体的には、n−ヘキシル基,イソヘキシル基,n
−ヘプチル基,イソヘプチル基,n−オクチル基,イソ
オクチル基(例えば2−エチルヘキシル基)が挙げられ
る。炭素数6〜8のシクロアルキル基としては、例えば
メチルシクロペンチル基,エチルシクロペンチル基,シ
クロヘキシル基,メチルシクロヘキシル基,シクロオク
チル基などが挙げられる。また、炭素数6〜8のアラル
キル基の例としては、ベンジル基,メチルベンジル基,
フェネチル基などが挙げられる。このR8 とR9 は、た
がいに同一であっても、異なっていてもよく、また、た
がいに結合して環構造を形成していてもよい。このよう
な一般式(III)で表される第二級アミンの例としては、
ジ−2−エチルヘキシルアミン,ジシクロヘキシルアミ
ン,ジベンジルアミン,シクロヘキシル−2−エチルヘ
キシルアミン,ベンジルシクロヘキシルアミン,ベンジ
ル−2−エチルヘキシルアミン,ドデカメチレンイミ
ン,テトラデカメチレンイミン,ヘキサデカメチレンイ
ミンなどが挙げられる。これらの中で、ジシクロヘキシ
ルアミン,シクロヘキシル−2−エチルヘキシルアミン
及びベンジルシクロヘキシルアミンが好適である。
【0048】本発明においては、この(C)成分のアミ
ン類として、前記の第三級アミンを一種用いてもよく、
二種以上組み合わせて用いてもよいし、また、前記第二
級アミンを一種用いてもよく、二種以上組み合わせて用
いてもよい。あるいは、該第三級アミン一種以上と二級
アミン一種以上を組み合わせて用いてもよい。この
(C)成分のアミン類の配合量は、前記(B)成分のシ
リカに対し、1〜15重量%の範囲で選定される。この
量が1重量%未満ではシリカの分散性向上効果が充分に
発揮されないため、所望の物性を有するゴム組成物が得
られず、本発明の目的が達せられない。また、15重量
%を超えると耐摩耗性が低下する原因となる。シリカの
分散性及び耐摩耗性などを考慮するとこの(C)成分の
好ましい配合量は、3〜10重量%の範囲である。通
常、シリカは、その表面官能基であるシラノール基の水
素結合により、シリカ粒子同士が凝集し、ゴム中での分
散不良を起こす。また、ゴム業界で一般的に使用されて
いるシランカップリング剤は、アルコキシル基の加水分
解で生じたシラノール基と、シリカ表面のシラノール基
の脱水縮合反応によりシリカ粒子表面のシラノール基を
減少させ、ゴム中の分散を改良する。しかし、この反応
は低温では起こりにくく、140℃以上の温度にて反応
すると考えられている。一方、170℃以上の高温にな
ると、シランカップリング剤により、ゴムの三次元橋か
け反応が起こり、粘度が急激に上昇する。実際のゴム練
り工程においては、練りゴムの温度の上昇が速いためシ
リカと、シランカップリング剤の反応時間が十分にとれ
ないのが現実である。
【0049】これに対し、該(C)成分のアミン類の窒
素原子は、シリカ表面のシラノール基と、水素結合を形
成する能力が高く、シリカ表面シラノール基のマスキン
グ効果により、シリカ粒子同士の凝集を防ぐものと考え
られる。この反応は、一次結合ではなく化学的吸着であ
るため、室温近辺の定温領域においても、この効果を発
揮する。したがって、ゴム練り初期の低温領域から、シ
リカ粒子の凝集を防ぐ効果があり、その結果、本発明の
ゴム組成物では、シリカのゴム中への分散が大幅に改良
され、発熱性及び耐摩耗性が改良されるものと推察され
る。
【0050】本発明のゴム組成物においては、所望によ
り、シランカップリング剤を配合することができる。こ
のシランカップリング剤としては、特に制限はなく、従
来ゴム組成物に使用されている公知のもの、例えばビス
(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド,
γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン,γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン,N−フェニル−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン,N−β(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどを用
いることができる。この所望により用いられるシランカ
ップリング剤の配合量は、前記(B)成分のシリカに対
して、通常1〜20重量%の範囲で選定される。この量
が1重量%未満ではカップリング剤としての効果が充分
に発揮されにくく、また、20重量%を超えるとゴム成
分のゲル化を引き起こすおそれがある。カップリング剤
としての効果及びゲル化防止などの点から、このシラン
カップリング剤の好ましい配合量は、5〜15重量%の
範囲である。
【0051】本発明のゴム組成物には、本発明の目的が
損なわれない範囲で、所望により、通常ゴム工業界で用
いられる各種薬品、例えば加硫剤,加硫促進剤,プロセ
ス油,老化防止剤,スコーチ防止剤,亜鉛華,ステアリ
ン酸などを含有させることができる。上記加硫剤として
は、硫黄等が挙げられ、その使用量は、ゴム成分100
重量部に対し、硫黄分として0.1〜10.0重量部が好ま
しく、さらに好ましくは1.0〜5.0重量部である。0.1
重量部未満では加硫ゴムの破壊強度、耐摩耗性、低発熱
性が低下するおそれがあり、10.0重量部を超えるとゴ
ム弾性が失われる原因となる。
【0052】本発明で使用できる加硫促進剤は、特に限
定されるものではないが、例えば、M(2−メルカプト
ベンゾチアゾール),DM(ジベンゾチアジルジスルフ
ィド),CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジ
ルスルフェンアミド)等のチアゾール系、あるいはDP
G(ジフェニルグアニジン)等のグアジニン系の加硫促
進剤等を挙げることができ、その使用量は、ゴム成分1
00重量部に対し、0.1〜5.0重量部が好ましく、さら
に好ましくは0.2〜3.0重量部である。また、本発明の
ゴム組成物で使用できるプロセス油としては、例えばパ
ラフィン系,ナフテン系,アロマチック系等を挙げるこ
とができる。引張強度、耐摩耗性を重視する用途にはア
ロマチック系が、ヒステリシスロス、低温特性を重視す
る用途にはナフテン系又はパラフィン系が用いられる。
その使用量は、ゴム成分100重量部に対して、0〜1
00重量部が好ましく、100重量部を超えると加硫ゴ
ムの引張強度、低発熱性が悪化する傾向がある。
【0053】本発明のゴム組成物は、ロール、インター
ナルミキサー等の混練り機を用いて混練りすることによ
って得られ、成形加工後、加硫を行い、タイヤトレッ
ド,アンダートレッド,カーカス,サイドウォール,ビ
ード部分等のタイヤ用途を始め、防振ゴム,ベルト,ホ
ースその他の工業品等の用途にも用いることができる
が、特にタイヤトレッド用ゴムとして好適に使用され
る。本発明の空気入りタイヤは、本発明のゴム組成物を
用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要
に応じて、上記のように各種薬品を含有させた本発明の
ゴム組成物が未加硫の段階でトレッド用部材に押出し加
工され、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り付け成
形され、生タイヤが成形される。この生タイヤを加硫機
中で加熱加圧して、タイヤが得られる。このようにして
得られた本発明の空気入りタイヤは、低燃費性、破壊特
性及び耐摩耗性に優れており、しかも該ゴム組成物の加
工性が良好であるので、生産性にも優れている。
【0054】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、重合体の物性は、下記の方法
に従って測定した。 <重合体の物性>重合体の数平均分子量(Mn)及び重
量平均分子量(Mw)の測定はゲルパーミエーションク
ロマトグラフィ[GPC;東ソー製HLC−8020、
カラム;東ソー製GMH−XL(2本直列)]により行
い、示差屈折率(R1)を用いて、単分散ポリスチレン
を標準としてポリスチレン換算で行った。重合体のムー
ニー粘度は東洋精機社製のRLM−01型テスターを用
いて、100℃で測定した。重合体のブタジエン部分の
ミクロ構造は、赤外法(モレロ法)によって求めた。重
合体中のスチレン単位含有量は 1H−NMRスペクトル
の積分比より算出した。重合体のガラス転移点(Tg)
はパーキンエルマー社製の示差走査熱分析機(DSC)
7型装置を用い−100℃まで冷却した後に10℃/m
inで昇温する条件で測定した。また、加硫ゴムの物性
を下記の方法で測定すると共に、ゴム組成物のムーニー
粘度を下記のようにして測定した。
【0055】<加硫ゴムの物性> (1)低発熱性 粘弾性測定装置(レオメトリックス社製)を使用し、温
度50℃、歪み5%、周波数15Hzでtanδ(50
℃)を測定した。tanδ(50℃)が小さい程、低発
熱性である。 (2)破壊特性 切断時の強力(Tb)及び300%伸長時の引張応力
(M300 )をJIS K6301−1995に従って測
定した。 (3)耐摩耗性 ランボーン型摩耗試験機を用い、室温におけるスリップ
率60%の摩耗量を測定し、コントロールの耐摩耗性を
100として、耐摩耗指数として指数表示した。指数が
大きい方が良好となる。 <ゴム組成物のムーニー粘度>JIS K6300−1
994に準拠し、130℃にてムーニー粘度[ML1+ 4
/130℃]を測定した。
【0056】製造例1 乾燥し、窒素置換された800ミリリットルの耐圧ガラ
ス容器に、シクロへキサン300g、1,3−ブタジエ
ン40g、スチレン10g、ジテトラヒドロフリルプロ
パン0.16ミリモルを注入し、これにn−ブチルリチウ
ム(BuLi)0.55ミリモルを加えた後、50℃で2
時間重合を行った。重合系は重合開始から終了まで、全
く沈殿は見られず均一に透明であった。重合転化率はほ
ぼ100%であった。重合溶液の一部をサンプリング
し、イソプロピルアルコールを加え、固形物を乾燥し、
ゴム状共重合体を得た。この共重合体についてミクロ構
造、分子量及び分子量分布を測定した。その結果を第1
表に示す。この重合系にさらに未端変性剤として3−
(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピル(トリエトキ
シ)シラン0.55ミリモルを加えた後にさらに30分間
変性反応を行った。この後、重合系にさらに2,6−ジ
−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)のイソプロパ
ノール5重量%溶液0.5ミリリットルを加えて反応の停
止を行い、さらに常法に従い乾燥することにより重合体
Aを得た。得られた重合体の分析値を第1表に示す。
【0057】製造例2〜5 製造例1において、第1表に示す量のnーブチルリチウ
ムを用い、かつ第1表に示す種類と量の末端変性剤を用
いた以外は、製造例1と同様にしてゴム状共重合体を
得、さらに重合体B〜Eを製造した。なお、重合体C
は、重合終了後、変性反応を行わずに、2,6−ジーt
−ブチル−p−クレゾール(BHT)のイソプロパノー
ル5重量%溶液0.5ミリリットルを加えて反応の停止を
行い、さらに常法に従い乾燥することにより得た。各ゴ
ム状共重合体について、製造例1と同様にして測定した
ミクロ構造、分子量及び分子量分布を第1表に示すと共
に、それらから得られた重合体の分析値を第1表に示
す。
【0058】製造例6 乾燥し、窒素置換された800ミリリットルの耐圧ガラ
ス容器に、シクロヘキサン300g、1,3−ブタジエ
ン40g、スチレン10g、ジテトラヒドロフリルプロ
パン0.16ミリモルを注入し、これにn−ブチルリチウ
ム(BuLi)0.50ミリモルを加えた後、ヘキサメチ
レンイミン0.45ミリモルを速やかに加え、50℃で1.
5時間重合を行った。重合系は重合開始から終了まで、
全く沈殿は見られず均一に透明であった。重合転化率
は、ほぼ100%であった。重合溶液の一部をサンプリ
ングし、イソプロピルアルコールを加え、固形物を乾燥
し、ゴム状共重合体を得た。この共重合体についてミク
ロ構造、分子量及び分子量分布を測定した。その結果を
第1表に示す。次に、製造例2と同様にして変性反応を
行い、重合体Fを得た。得られた重合体の分析値を第1
表に示す。
【0059】製造例7 製造例6において、BuLiの量を0.45ミリモル、ヘ
キサメチレンイミンの量を0.4ミリモルに変えた以外
は、製造例6と同様にして重合を行った。重合系は重合
開始から終了まで、全く沈澱は見られず均一に透明であ
った。重合転化率はほぼ100%であった。重合溶液の
一部をサンプリングし、イソプロピルアルコールを加
え、固形物を乾燥し、ゴム状共重合体を得た。この共重
合体についてミクロ構造、分子量及び分子量分布を測定
した。その結果を第1表に示す。重合終了後、変性反応
を行わずに、BHTのイソプロパノール5重量%溶液0.
5ミリリットルを加えて反応の停止を行い、さらに常法
に従い、乾燥することにより、重合体Gを製造した。得
られた重合体の分析値を第1表に示す。
【0060】
【表1】
【0061】(注) Base Mw :変性反応前の分子量(Mw) Total Mw :変性反応後の分子量(Mw) Mw/Mn :変性反応後の分子量分布 HMIPT :3−(1−ヘキサメチレンイミ
ノ)プロピル(トリエトキシ)シラン TEOSPDI :1−[3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル]−4,5−ジヒドロイミダゾール TTC :四塩化スズ DMAPES :3−ジメチルアミノプロピル(ジ
エトキシ)メチルシラン
【0062】製造例8 乾燥し、窒素置換された800ミリリットルの耐圧ガラ
ス容器に、シクロヘキサン300g、1,3−ブタジエ
ン50g及びテトラヒドロフラン(THF)1ミリモル
を注入し、これにn−ブチルリチウム(BuLi)0.5
5ミリモルを加えた後、50℃で2時間重合を行った。
重合系は重合開始から終了まで、全く沈殿は見られず均
一に透明であった。重合転化率は、ほぼ100%であっ
た。重合溶液の一部をサンプリングし、イソプロピルア
ルコールを加え、固形物を乾燥し、ゴム状重合体を得
た。この重合体についてミクロ構造、分子量及び分子量
分布を測定した。その結果を第2表に示す。この重合系
にさらに1−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]
−4,5−ジヒドロイミダゾール0.55ミリモルを加え
た後にさらに30分間変性反応を行った。この後重合系
にさらにBHTのイソプロパノール5重量%溶液0.5ミ
リリットルを加えて反応の停止を行い、さらに常法に従
い重合体を乾燥することにより重合体Hを得た。得られ
た重合体の分析値を第2表に示す。
【0063】製造例9 BuLiの量を0.45ミリモルに変えた以外は、製造例
8と同様にしてゴム状重合体を得、この重合体について
ミクロ構造、分子量及び分子量分布を測定した。その結
果を第2表に示す。重合終了後、変性反応を行わずに、
BHTのイソプロパノール5重量%溶液0.5ミリリット
ルを加えて反応の停止を行い、さらに常法に従い、乾燥
することにより、重合体Iを製造した。得られた重合体
の分析値を第2表に示す。
【0064】
【表2】
【0065】(注)Base Mw,Total M
w,Mw/Mn及びTEOSPDIは、第1表の脚注と
同じである。 実施例1〜6及び比較例1〜11 製造例で得られた第3表に示す種類の重合体70重量部
(SBR)と天然ゴム30重量部とからなるゴム成分1
00重量部に対し、カーボンブラック[東海カーボン
(株)製、商標:シーストKH(N339)]27重量
部、シリカ[日本シリカ工業(株)製、商標:ニプシル
AQ]27重量部、シランカップリング剤〔デグサ社
製,商標:Si69,ビス(3−トリエトキシシリルプ
ロピル)テトラスルフィド〕2.5重量部,第3表に示す
種類と量のアミン系分散剤、アロマオイル10重量部、
ステアリン酸2重量部、老化防止剤6C[N−(1,3
−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレン
ジアミン]1重量部を配合してマスターバッチを調製
し、さらに亜鉛華3重量部、加硫促進剤DPG(ジフェ
ニルグアニジン)0.8重量部、加硫促進剤DM(ジベン
ゾチアジルジスルフィド)1重量部、加硫促進剤NS
(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミ
ド)1重量部及び硫黄1.5重量部を配合してゴム組成物
を調製した。ゴム組成物のムーニー粘度を測定すると共
に、160℃15分間の条件で加硫し、加硫ゴムの物性
を測定した。その結果を第3表に示す。
【0066】
【表3】
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】(注) 1)DMSA:N,N−ジメチルステアリルアミン 2)DCHA:ジシクロヘキシルアミン 3)DMSA・StA:N,N−ジメチルステアリルア
ミン・ステアリン酸塩 4)摩耗特性は、比較例3のものを100とした指数表
示である。 上記の結果は、変性ゴムにはSBRベースゴムを用い、
充填材はシリカ/カーボンブラック混合系(シランカッ
プリング剤添加)として評価したものである。本発明に
おける実施例1〜6のゴム組成物は、比較例1〜11と
比べて、特に低発熱性に優れており、また破壊特性及び
摩耗特性も良好である。 実施例7及び比較例12〜14 製造例で得られた第4表に示す種類の重合体(SBR)
70重量部と天然ゴム30重量部とからなるゴム成分1
00重量部に対し、カーボンブラック(前出)27重量
部,シリカ(前出)27重量部,第4表に示す種類と量
のアミン系分散剤,アロマオイル10重量部,ステアリ
ン酸2重量部,老化防止剤6C(前出)1重量部を配合
してマスターバッチを調製し、さらに亜鉛華3重量部,
加硫促進剤DPG(前出)0.8重量部,加硫促進剤DM
(前出)1重量部,加硫促進剤NS(前出)1重量部及
び硫黄2.5重量部を配合してゴム組成物を調製した。ゴ
ム組成物のムーニー粘度を測定すると共に、160℃1
5分間の条件で加硫し、加硫ゴムの物性を測定した。そ
の結果を第4表に示す。
【0070】
【表6】
【0071】(注) 1)DMSA:N,N−ジメチルステアリルアミン 2)摩耗特性は、比較例13のものを100とした指数
表示である。 上記の結果は、変性ゴムにはSBRベースゴムを用い、
充填剤はシリカ/カーボンブラック混合系(シランカッ
プリング剤無添加)として評価したものである。本発明
における実施例7のゴム組成物は、比較例12,13及
び14に比べて、低発熱性,破壊特性及び摩耗特性の全
ての特性において優れている。 実施例8及び比較例15〜17 製造例で得られた第5表に示す種類の重合体(SBR)
100重量部に対し、シリカ(前出)55重量部,シラ
ンカップリング剤「Si69」(前出)5.5重量部,第
5表に示す種類と量のアミン系分散剤,アロマオイル1
0重量部,ステアリン酸2重量部,老化防止剤6C(前
出)1重量部を配合してマスターバッチを調製し、さら
に亜鉛華3重量部,加硫促進剤DPG(前出)1重量
部,加硫促進剤DM(前出)1重量部,加硫促進剤NS
(前出)1重量部及び硫黄1.5重量部を配合してゴム組
成物を調製した。ゴム組成物のムーニー粘度を測定する
と共に、160℃15分間の条件で加硫し、加硫ゴムの
物性を測定した。その結果を第5表に示す。
【0072】
【表7】
【0073】(注) 1)DMSA:N,N−ジメチルステアリルアミン 2)耐摩耗性は、比較例16のものを100とした指数
表示である。 上記の結果は、変性ゴムにはSBRベースゴムを用い、
充填材はシリカ系として評価したものである。本発明に
おける実施例8のゴム組成物は、比較例15,16及び
17に比べて、低発熱性,破壊特性及び摩耗特性の全て
の特性において優れている。 実施例9及び比較例18〜20 製造例で得られた第6表に示す種類の重合体(BR)7
0重量部と天然ゴム30重量部とからなるゴム成分10
0重量部に対し、カーボンブラック(前出)27重量
部,シリカ(前出)27重量部,シランカップリング剤
「Si69」(前出)2.5 重量部,第6表に示す種類と
量のアミン系分散剤,アロマオイル10重量部,ステア
リン酸2重量部,老化防止剤6C(前出)1重量部を配
合してマスターバッチを調製し、さらに亜鉛華3重量
部,加硫促進剤DPG(前出)0.8重量部,加硫促進剤
DM(前出)1重量部,加硫促進剤NS(前出)1重量
部及び硫黄1.5重量部を配合してゴム組成物を調製し
た。ゴム組成物のムーニー粘度を測定すると共に、16
0℃15分間の条件で加硫し、加硫ゴムの物性を測定し
た。その結果を第6表に示す。
【0074】
【表8】
【0075】(注) 1)DMSA:N,N−ジメチルステアリルアミン 2)摩耗特性は、比較例19のものを100とした指数
表示である。 上記の結果は、変性ゴムにはBRベースゴムを用い、充
填材はシリカ/カーボンブラック混合系として評価した
ものである。本発明における実施例9のゴム組成物は、
比較例18,19及び20に比べて、低発熱性,破壊特
性及び摩耗特性の全ての特性において優れている。
【0076】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は、補強用充填剤と
してシリカを用いると共に特定のアミン類を配合し、か
つゴム成分としてシリカとの相互作用を高めた変性共役
ジエン系重合体を用いたものであって、シリカの分散性
が良好であり、優れた低発熱性と,良好な破壊特性及び
耐摩耗性などを有し,特にタイヤトレッド用ゴムとして
好適に用いられる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一方の末端に水素原子又は窒素含
    有基を有し、かつ他方の末端が重合活性末端である共役
    ジエン系重合体の該重合活性末端に、一般式(I) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、それぞれ炭素数1〜18の一
    価の炭化水素基、A1 は炭素数1〜20の二価の炭化水
    素基、R3 及びR4 は、それぞれ無置換若しくは置換ア
    ミノ基及び/又はエーテル基を有していてもよい炭素数
    1〜18の一価の炭化水素基、nは1〜3の整数を示
    し、R1 Oが複数ある場合、各R1 Oはたがいに同一で
    も異なっていてもよく、R2 が複数ある場合、各R2
    たがいに同一でも異なっていてもよい。また、R3 およ
    びR4 はたがいに同一でも異なっていてもよく、さらに
    たがいに結合して、R3 及びR4 が結合する窒素原子と
    共に、飽和又は不飽和の環構造を形成していてもよ
    い。)で表されるアミノヒドロカルビルオキシシラン化
    合物を反応させてなる変性共役ジエン系重合体少なくと
    も30重量%を含むゴム成分と、その100重量部当た
    り、(B)シリカ10〜85重量部と、該シリカに対
    し、(C)(イ)一般式(II) 【化2】 (式中、R5 は炭素数10〜30のアルキル基,アルケ
    ニル基又はアラルキル基,R6 及びR7 は、それぞれ炭
    素数1〜3のアルキル基を示し、該R6 とR7 はたがい
    に同一でも異なっていてもよく、また、たがいに結合し
    て環構造を形成していてもよい。)で表される第三級ア
    ミン及びその脂肪酸塩,及び(ロ)一般式(III) 【化3】 (式中、R8 及びR9 は、それぞれ炭素数6〜8のアル
    キル基,シクロアルキル基又はアラルキル基を示し、そ
    れらはたがいに同一でも異なっていてもよく、また、た
    がいに結合して環構造を形成していていてもよい。)で
    表される第二級アミンの中から選ばれる少なくとも一種
    のアミン類1〜15重量%を含むことを特徴とするゴム
    組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分における変性共役ジエン系重
    合体の原料として用いられる共役ジエン系重合体が、有
    機リチウム化合物を重合開始剤とし、共役ジエン化合物
    単独又は共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を重合
    させて得られたものである請求項1記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】 共役ジエン系重合体が、有機リチウム化
    合物としてヒドロカルビルリチウムを用いて重合させて
    得られた、一方の末端に水素原子を有し、かつ他方の末
    端が重合活性末端であるものである請求項2記載のゴム
    組成物。
  4. 【請求項4】 共役ジエン系重合体が、有機リチウム化
    合物として、リチウムアミド化合物を用いて重合させて
    得られた、一方の末端に窒素含有基を有し、かつ他方の
    末端が重合活性末端であるものである請求項2記載のゴ
    ム組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(I)で表されるアミノヒドロカ
    ルビルオキシシラン化合物が、一般式(I−a) 【化4】 (式中、R10及びR11は、それぞれ炭素数1〜18のア
    ルキル基、炭素数3〜18のシクロアルキル基又は炭素
    数7〜18のアラルキル基を示し、それらはたがいに同
    一でも異なっていてもよく、R1 ,R2 ,A1 及びnは
    前記と同じである。)で表されるジ置換アミノ基含有ヒ
    ドロカルビルオキシシラン化合物である請求項1ないし
    4のいずれかに記載のゴム組成物。
  6. 【請求項6】 一般式(I)で表されるアミノヒドロカ
    ルビルオキシシラン化合物が、一般式(I−b) 【化5】 (式中、Qは、窒素原子及び/ 又は酸素原子の少なくと
    も1個で中断されていてもよい炭素数2〜20のアルキ
    レン基又はアルケニレン基を示し、R1 ,R2 ,A1
    びnは前記と同じである。)で表される環状アミノ基含
    有ヒドロカルビルオキシシラン化合物である請求項1な
    いし4のいずれかに記載のゴム組成物。
  7. 【請求項7】 一般式(I−b)における環状アミノ基
    が1−ヘキサメチレンイミノ基又は4,5−ジヒドロ−
    1−イミダゾリル基である請求項6記載のゴム組成物。
  8. 【請求項8】 (A)成分における変性共役ジエン系重
    合体が、示差走査熱量計(DSC)にて測定したガラス
    転移点が−90〜−30℃である請求項1ないし7のい
    ずれかに記載のゴム組成物。
  9. 【請求項9】 (A)成分における変性共役ジエン系重
    合体が、ムーニー粘度(ML1+4 /100℃)が10〜
    150である請求項1ないし7のいずれかに記載のゴム
    組成物。
  10. 【請求項10】 さらに、(A)成分100重量部当た
    り、(D)カーボンブラック80重量部以下を含む請求
    項1ないし9のいずれかに記載のゴム組成物。
  11. 【請求項11】 (C)成分において、一般式(II)にお
    けるR5 が炭素数10〜30のアルキル基である請求項
    1ないし10のいずれかに記載のゴム組成物。
  12. 【請求項12】 (C)成分において、一般式(III)で
    表される第二級アミンが、ジシクロヘキシルアミン,ベ
    ンジルシクロヘキシルアミン又はシクロヘキシル−2−
    エチルヘキシルアミンである請求項1ないし11のいず
    れかに記載のゴム組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    のゴム組成物をトレッドゴムとして用いたことを特徴と
    する空気入りタイヤ。
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