JPWO2020044819A1 - 連続脱水方法およびポリアリーレンスルフィドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明のPASの製造に用いられる原料混合物の連続脱水方法は、原料混合物の供給および脱水、ならびに脱水して含水量が低減された原料混合物の抜出を同時並行で行う。式(1)で求められる脱水効率指数は0.3以上である。式(1)中、脱水時間は、含水量が低減された原料混合物中の硫黄源1モル当たりの水分量が、有機極性溶媒の加水分解に消費された水分を含めて、1.7モル以下になるまでの時間である。脱水効率指数=[含水量が低減された原料混合物中の硫黄源のモル数(mol)]/[脱水時間(hr)×(脱水槽の総内容積(L))2/3]・・・(1)

Description

本発明は、ポリアリーレンスルフィドの製造に用いられる原料混合物の連続脱水方法、および当該連続脱水方法を用いるポリアリーレンスルフィドの製造方法に関する。
ポリアリーレンスルフィド(以下、「PAS」と略記する場合がある)の製造において、原料である硫黄源等に水が含まれているので、PASの重合工程の前に当該原料を脱水する必要がある。例えば、特許文献1〜7には、バッチ式により重合缶内で常圧または加圧下で当該原料を脱水するバッチ式脱水方法が開示されている。
日本語公開特許公報 特公昭45−3368号公報 日本語公開特許公報 特開昭51−144496号公報 日本語公開特許公報 特開昭58−42623号公報 日本語公開特許公報 特開昭59−105027号公報 日本語公開特許公報 特開昭60−104130号公報 日本語公開特許公報 特開平7−173290号公報 日本語公開特許公報 特表2002−505361号公報
しかしながら、上述のようなバッチ式脱水方法では、短時間で脱水をしようとすると泡立ちが発生し、ノズルが閉塞したり、脱水塔への溢流が発生したりするという課題がある。該バッチ式脱水方法で泡立ちの発生を抑制しようとすると、脱水工程が長時間になる。または、脱水槽の高さに余裕を持たせることで、泡立ちによるノズルの閉塞および脱水塔への溢流を防ぐことが可能となるが、脱水槽の容積を大きくする必要がある。
よって、本発明の課題は、泡立ちおよび溢流の発生が抑制され、短時間で脱水を行うことができる、PASの製造に用いられる原料混合物の連続脱水方法を提供することである。
本発明者は、上述の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、PASの製造に用いられる原料混合物の供給、原料混合物の脱水、および脱水して含水量が低減された原料混合物の抜出を連続して行うことにより、急激な泡立ちおよび溢流の発生を抑制でき、短時間で原料混合物の脱水を行うことができることを見出したことに基づき、本発明をするに至った。
すなわち、本発明は、ポリアリーレンスルフィドの製造に先立って実施される、ポリアリーレンスルフィドの製造に用いられる原料混合物の連続脱水方法であって、
1以上の脱水槽を有する連続脱水装置に、前記原料混合物を構成する硫黄源および有機極性溶媒を連続的に供給する供給工程と、
前記原料混合物から水を連続的に除去する脱水工程と、
前記連続脱水装置から含水量が低減された前記原料混合物を連続的に抜き出す抜出工程と、
を同時並行で行い、
前記連続脱水装置における、前記硫黄源および前記有機極性溶媒が供給される前記脱水槽の温度が110℃〜270℃であり、
下記式(1)で求められる脱水効率指数が0.3以上である、連続脱水方法である。
脱水効率指数=[前記含水量が低減された原料混合物中の硫黄源のモル数(mol)]/[脱水時間(hr)×(脱水槽の総内容積(L))2/3]・・・(1)
(式(1)中、脱水時間は、前記含水量が低減された原料混合物中の硫黄源1モル当たりの水分量が、前記有機極性溶媒の加水分解に消費された水分を含めて、1.7モル以下になるまでの時間である。)
本発明の連続脱水方法によって、急激な泡立ちおよび溢流の発生が抑制され、短時間でポリアリーレンスルフィドの製造に用いられる原料混合物の脱水を行うことができる。
本実施形態の連続脱水方法で用いる連続脱水装置の一実施形態を示す部分断面図である。 本実施形態の連続脱水方法で用いる連続脱水装置の別の実施形態を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本実施形態は、以下の具体的態様に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。
本実施形態に係る連続脱水方法は、ポリアリーレンスルフィドの製造に先立って実施される、ポリアリーレンスルフィドの製造に用いられる原料混合物の連続脱水方法であって、連続脱水装置に、原料混合物を構成する硫黄源および有機極性溶媒を連続的に供給する工程と、原料混合物から水を連続的に除去する工程と、含水量が低減された原料混合物を連続脱水装置から連続的に抜き出す工程とを同時並行で行うものである。
本実施形態の連続脱水方法の詳細を説明するに先立って、本実施形態の連続脱水方法の実施に好適に用いられる連続脱水装置の例について説明する。なお、本実施形態の連続脱水方法は以下に示す連続脱水装置を用いる場合に限定されるものではない。
[連続脱水装置]
本実施形態に係る連続脱水方法の実施においては、例えば、図1または図2に示す連続脱水装置を用いることができる。以下、各連続脱水装置について説明する。
〔連続脱水装置の第1の態様〕
連続脱水装置の第1の態様について図1を参照して説明する。図1は、第1の態様に係る連続脱水装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、連続脱水装置100は、脱水室2と、脱水室2に接続された原料供給ライン3と、脱水室2に接続され、含水量が低減された原料混合物を抜き出す、原料混合物抜出ライン4と、排気ライン12を経て脱水室2に接続された第一気液分離部13および第二気液分離部17と、第二気液分離部17からのガスに含まれる硫黄源を回収する硫黄源回収部19と、を備える。
<脱水室>
脱水室2は原料供給側から、含水量が低減された原料混合物抜出側に向かって延びる筒状の槽である。脱水室2の内部において、原料供給側から、含水量が低減された原料混合物抜出側に向かって2つの脱水槽1aおよび1bに分かれている。脱水槽1aと脱水槽1bとは、気相を介して互いに連通するように隔壁5によって隔てられている。脱水室2の脱水槽1a側に、原料が供給される原料供給ライン3が接続している。また、脱水室2の脱水槽1b側に、含水量が低減された原料混合物を抜き出す、原料混合物抜出ライン4が接続している。脱水処理に供する原料は、原料供給ライン3から脱水槽1aに供給され、脱水槽1a中の原料混合物は、隔壁5を乗り越えて脱水槽1bへと移動する。脱水槽1bの原料混合物は、その後、原料混合物抜出ライン4から脱水室2の外へ抜き出される。なお、本明細書において「原料混合物」とは、脱水処理に供される硫黄源および有機極性溶媒との混合物である。硫黄源および有機極性溶媒が別々に供給される場合には、脱水槽において原料混合物が形成される。また、後述するように予め混合された状態で供給されてもよい。また詳細は後述するが、原料混合物にはその他の重合助剤等が含まれていてもよい。
脱水槽は、高温および腐食に強い材質であることが好ましく、例えばチタン、ジルコニウム、ニッケルなどの金属材料あるいはこれらを主成分とする(ハステロイ、インコネル等の)合金、ステンレス鋼等が挙げられる。省資源化、コスト削減および加工容易性等の点から、脱水槽の材料はステンレス鋼であることがより好ましい。ステンレス鋼の例として、SUS304およびSUS316等が挙げられる。
脱水室2には、脱水槽1aと脱水槽1bとでそれぞれ独立に温度制御が可能なように、温度制御装置(不図示)が設けられていてもよい。
脱水槽1aおよび脱水槽1bとは気相を介して互いに連通している。その結果、脱水室2における気相の圧力は均一となる。それにより、脱水槽1a、1bのいずれからも同様に水が除去される。そのため、脱水槽1aから脱水槽1bに向かうほど、即ち、脱水混合物の移動方向の上流側から下流側に向かうほど、脱水混合物中の水の量を低下させることができる。また水の量の低下に伴い、脱水混合物の沸点が上昇するため、脱水混合物の移動方向の上流側から下流側に向かうほど、脱水槽の温度を高温にでき、更に脱水を促進させることができる。
脱水室2においては、脱水槽1a中の原料混合物6aを撹拌する撹拌翼7a、および脱水槽1b中の原料混合物6bを撹拌する撹拌翼7bが、同一の撹拌軸8に設置されている。撹拌軸8は、脱水室2を貫通するように設置されている。撹拌軸8の脱水槽1b側の末端には、撹拌軸8を回転させる回転駆動装置9が設置されている。
脱水室2の形状としては、特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。
<原料供給ライン>
原料供給ライン3は、PASの原料であって、脱水処理に供する原料を脱水室2に供給するためのラインである。なお、本明細書において「PASの原料」とは、PASの構成成分となる硫黄源の他に芳香族化合物やPASの重合に必要な溶媒を含んでもよいことを意図している。
原料供給ライン3は、PASの原料が、気相を介して脱水槽1aの液相に供給されるように設けられていてもよいし、直接、脱水槽1aの液相に供給されるように設けられていてもよい。脱水室2内の隔壁5の高さよりも高い位置において原料供給ライン3の供給口が設けられていれば、気相を介して供給され、脱水室2内の隔壁5の高さよりも低い位置において原料供給ライン3の供給口が設けられていれば、液相に直接供給される。
図1では、原料供給ライン3は1つのみ示しているが、供給される原料である硫黄源および有機極性溶媒それぞれ異なるラインを設けてもよい。なお、脱水処理に供する原料を予め混合した状態で供給してもよく、この場合には原料供給ライン3は1つでもよい。
<原料混合物抜出ライン>
原料混合物抜出ライン4は、脱水後の含水量が低減された原料混合物を脱水室2から抜き出すためのラインである。脱水後の原料混合物が脱水槽1bから脱水槽1aへ逆流することを防ぐために、原料混合物抜出ライン4の脱水槽1bへの接続は、隔壁5の高さよりも低い位置においてなされている。
<第一気液分離部>
第一気液分離部13は、脱水室2の気相からの排気ガスから有機極性溶媒を凝集し脱水室2に再供給するための装置である。第一気液分離部13は、排気ライン12を通じて脱水室2とつながっている。第一気液分離部13は公知の蒸留塔などを用いることができる。第一気液分離部13には、気液分離により生じた液体の有機極性溶媒を脱水室2に再供給するための有機極性溶媒再供給ライン14、残存するガスを回収する第一ガス回収ライン15が接続されている。
<第二気液分離部>
第二気液分離部17は、第一ガス回収ライン15の気相から残存するガスを硫黄源回収部19に送るとともに、水を凝集し廃水ライン16を通して廃棄するための装置である。第二気液分離部17は、第一ガス回収ライン15を通じて第一気液分離部13とつながっており、他端は、硫黄源回収部19に接続されている。第二気液分離部17は公知のコンデンサーなどを用いることができる。第二気液分離部17には、気液分離により生じた水を廃棄するための廃水ライン16、残存するガスを硫黄源回収部に送るための第二ガス回収ライン18が接続されている。
<硫黄源回収部>
硫黄源回収部19には第二ガス回収ライン18の他端が接続されている。また、硫黄源回収部19の一端(例えば、上部)から水酸化ナトリウム等の硫黄源吸収剤を供給する硫黄源吸収剤供給ライン21が接続されている。硫黄源回収部19では、硫黄源吸収剤供給ライン21から供給された硫黄源吸収剤によって、第二ガス回収ライン18から回収された硫黄源を吸収する。硫黄源を吸収した硫黄源吸収剤は、硫黄源再供給ライン20によって脱水槽1aに供給される。吸収されなかったガスは廃ガスライン22から排出される。
以上の構成を有することにより、連続脱水装置100では、脱水室2に、脱水処理に供するPASの原料を連続的に供給することができ、原料混合物から水を連続的に除去することができ、含水量が低減された原料混合物を脱水室2から連続的に抜き出すことができ、かつこれらを同時並行で行うことができる。
(連続脱水装置100の変形例)
上述の連続脱水装置100では、脱水室2が2つの脱水槽に分かれているが、脱水室2は、1以上の脱水槽を有すればよく、例えば、3つ以上の脱水槽に分かれていてもよく、また、2つ以上の脱水槽に分かれておらず、1つの脱水槽のみ存在していてもよい。泡立ちおよび溢流の発生が抑制され、短時間で脱水を行うために複数の脱水槽を有することが好ましい。また、複数の脱水槽は順次接続されており、原料混合物が各脱水槽に順次移動するように設計されていればよい。例えば、脱水室2が3つ以上の脱水槽に分かれている場合には、原料供給側から含水量が低減された原料混合物抜出側に向かって、各脱水槽の液面が順に低くなるように、各脱水槽を仕切る隔壁の高さが順に低くなるように設計すればよい。なお、本明細書において「順次接続」とは、好ましくはすべて直列に接続されていることを意味するが、一部並列であってもよい。
また、連続脱水装置100において、脱水室2を傾斜させて設置してもよい。脱水室2を傾斜させて設置する場合、収容し得る液体の最大液面レベルに関し、原料供給ライン3が接続している脱水槽1aの方が、原料混合物抜出ライン4が接続している脱水槽1bよりも高くなるようにすればよい。原料混合物の移動方向の最上流の脱水槽1aを除いた脱水槽において、移動方向の上流側の隔壁の最小高さは、その脱水槽の最大液面レベルよりも高い。即ち、脱水槽1bにおいて、移動方向の上流側の隔壁5の最小高さは、脱水槽1bの最大液面レベルよりも高い。これにより、脱水槽1bから脱水槽1aへの逆流が防止される。脱水槽1aおよび脱水槽1bはそれぞれ、原料混合物6aおよび原料混合物6bを収容し得る。
〔連続脱水装置の第2の態様〕
次に、連続脱水装置の第2の態様について図2を参照して説明する。図2は、第2の態様に係る連続脱水装置の概略構成を示す図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図2に示すように、連続脱水装置200は、気相連通部10および原料混合物連通部11を介して互いに連結された脱水槽1cおよび1dと、脱水槽1cに接続された原料供給ライン3と、脱水槽1dに接続された原料混合物抜出ライン4と、排気ライン12を通じて脱水槽1cに接続された第一気液分離部13と、第二気液分離部17と、硫黄源回収部19と、を備える。
脱水槽1cおよび1dはそれぞれ独立して存在し、各脱水槽は気相連通部10および原料混合物連通部11を介して互いに連通している。
脱水処理に供する原料は、原料供給ライン3から脱水槽1cに供給され、原料混合物連通部11は、脱水槽1c中の原料混合物が原料混合物連通部11の設置されている高さを超えた時に、原料混合物が原料混合物連通部11を通って脱水槽1dに移動するように設けられている。脱水槽1dの原料混合物は、その後、原料混合物抜出ライン4から連続脱水装置200の外へ抜き出される。したがって、連続脱水装置200において、脱水槽の高低差により、上方に位置する脱水槽からより下方に位置する脱水槽に原料混合物を順次移動させることができる。この構成によって、脱水槽の高低差と重力とに従って原料混合物が移動するため、原料混合物を次の脱水槽へ移動させるために別途手段を設ける必要がない。
脱水槽1dは、脱水槽1cに対して鉛直方向下方に配置されている。
脱水槽1cおよび1dそれぞれに、撹拌翼(7a、7b)を有する撹拌軸(8a、8b)が備えられている。各撹拌軸には、回転駆動装置(9a、9b)が取り付けられている。
第一気液分離部13につながる排気ライン12は脱水槽1cに接続されている。しかしながら脱水槽1cと脱水槽1dとは気相連通部10を介して連通しているため、脱水槽1cおよび脱水槽1dにおける気相の圧力は均一となる。
以上の構成を有する連続脱水装置200においても、連続脱水装置200に、脱水処理に供するPASの原料を連続的に供給することができ、原料混合物から水を連続的に除去することができ、含水量が低減された原料混合物を連続脱水装置200から連続的に抜き出すことができ、かつこれらを同時並行で行うことができる。
[連続脱水方法]
次に、本実施形態の連続脱水方法の詳細について説明する。
本実施形態の連続脱水方法は、1以上の脱水槽を有する連続脱水装置に、原料混合物を構成する硫黄源および有機極性溶媒を連続的に供給する供給工程と、原料混合物から水を連続的に除去する脱水工程と、連続脱水装置から含水量が低減された原料混合物を連続的に抜き出す抜出工程と、を同時並行で行うものである。また、連続脱水装置における、硫黄源および有機極性溶媒が供給される脱水槽の温度が110℃〜270℃であり、下記式(1)で求められる脱水効率指数が0.3以上である:
脱水効率指数=[前記含水量が低減された原料混合物中の硫黄源のモル数(mol)]/[脱水時間(hr)×(脱水槽の総内容積(L))2/3]・・・(1)
式(1)中、脱水時間は、含水量が低減された原料混合物中の硫黄源1モル当たりの水分量が、有機極性溶媒の加水分解に消費された水分を含めて、1.7モル以下になるまでの時間である。
(供給工程)
供給工程において、1以上の脱水槽を有する連続脱水装置に、原料混合物を構成する硫黄源および有機極性溶媒を連続的に供給する。本明細書において、「連続的に供給する」とは、脱水に供する硫黄源および有機極性溶媒の全てを一度に供給するバッチ式と異なり、一定時間供給し続けることをいう。急激な泡立ちを十分に抑制できる点等で、原料混合物を構成する硫黄源および有機極性溶媒を一定の流量で供給し続けることが好ましい。
<硫黄源>
硫黄源は、硫化水素、アルカリ金属硫化物およびアルカリ金属水流化物からなる群より選ばれる少なくとも一種が挙げられる。なお、アルカリ金属水流化物および硫化水素を使用する場合には、硫黄源とともにアルカリ金属水酸化物を併用することになる。そのために、より多くの水が生じ得る。したがって、硫黄源としてアルカリ金属水流化物および硫化水素を使用する場合には、脱水効率に優れた本実施形態の連続脱水方法が好適に用いられる。
硫黄源は、例えば、水性スラリーまたは水溶液の状態で扱うことができ、計量性および搬送性等のハンドリング性の観点から、水溶液の状態であることが好ましい。
アルカリ金属硫化物としては、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、および硫化セシウム等が挙げられる。
アルカリ金属水硫化物としては、水硫化リチウム、水硫化ナトリウム、水硫化カリウム、水硫化ルビジウム、および水硫化セシウム等が挙げられる。
<有機極性溶媒>
有機極性溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、およびN,N−ジメチルアセトアミド等のN,N−ジアルキルホルムアミド化合物やN,N−ジアルキルアセトアミド化合物;ε−カプロラクタム、およびN−メチル−ε−カプロラクタム等のカプロラクタム化合物またはN−アルキルカプロラクタム化合物;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N−エチル−2−ピロリドン、およびN−シクロヘキシル−2−ピロリドン等のピロリドン化合物、N−アルキルピロリドン化合物またはN−シクロアルキルピロリドン化合物;1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジノン等のN,N−ジアルキルイミダゾリジノン化合物;テトラメチル尿素等のテトラアルキル尿素化合物;ヘキサメチルリン酸トリアミド等のヘキサアルキルリン酸トリアミド化合物等が挙げられる。重合反応を促進させることができる点等から、有機極性溶媒は、アミド化合物、カプロラクタム化合物、ピロリドン化合物、イミダゾリジノン化合物が好ましく、N−アルキルピロリドン化合物またはN−シクロアルキルピロリドン化合物がより好ましく、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)がさらに好ましい。
供給工程において、供給する硫黄源の濃度は、硫黄原子換算での総供給量が溶媒100gに対して0.05〜1モルが好ましく、0.1〜0.7モルがより好ましく、0.2〜0.6モルがさらに好ましい。
硫黄源および有機極性溶媒が供給される脱水槽(例えば、図1の脱水槽1a)の温度は110℃〜270℃であればよく、140℃〜250℃であることが好ましく、150℃〜235℃であることがより好ましい。脱水槽が複数ある場合、硫黄源および有機極性溶媒が供給される脱水槽以外の脱水槽の温度は、140℃〜270℃であればよく、150℃〜260℃であることが好ましく、180℃〜240℃であることがより好ましい。
<重合助剤>
供給工程においては、ポリアリーレンスルフィドの重合助剤をさらに供給してもよい。PASの重合における取扱い性および入手のし易さ等の点で水性の重合助剤または水を含有する重合助剤であることが好ましい。一方、水の存在はPASの重合を阻害するので、重合助剤に付随する水を原料混合物と共に脱水することが好ましい。
このような重合助剤の具体例としては、例えば有機カルボン酸塩、有機スルホン酸塩、硫酸アルカリ金属塩、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属リン酸塩およびアルカリ土類金属リン酸塩などが挙げられる。なかでもC2〜C12の有機カルボン酸のナトリウム塩、カリウム塩またはリチウム塩が好ましく用いられる。より具体的には、短鎖脂肪酸、または芳香族系カルボン酸のナトリウム塩、カリウム塩またはリチウム塩が挙げられる。これらの中でも酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、イソ吉草酸、吉草酸、カプロン酸、乳酸、コハク酸、及び安息香酸、フェニル酢酸、p−トルイル酸等のナトリウム塩、カリウム塩またはリチウム塩が好ましい。有機カルボン酸塩は1種または2種以上を同時に用いることができる。重合反応を促進する点等で、酢酸、カプロン酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、安息香酸のナトリウムまたはリチウム塩が好ましく用いられる。
これらの材料は、単独で用いてもよいし、PASの製造が可能である組み合わせであれば、2種類以上を混合して用いてもよい。
供給する重合助剤の供給量は、化合物の種類により異なるが、供給硫黄源1モルに対し、通常0.01〜10モル、好ましくは0.1〜2モル、より好ましくは0.2〜1.8モル、特に好ましくは0.3〜1.7モルの範囲で供給する。
(脱水工程)
脱水工程において、原料混合物から水を連続的に除去する。脱水工程を行う時間の50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上の時間において、190℃〜270℃、好ましくは193℃〜250℃、より好ましくは195℃〜235℃の範囲で脱水を行うことができる。脱水工程の温度が270℃を超えると、硫黄源が分解され易い。
本明細書において、「脱水工程を行う時間」とは、原料混合物を構成する硫黄源および有機極性溶媒が供給されて後、脱水装置から含水量が低減された原料混合物を抜き出すまでの時間をいう。この時間は物質収支を考慮して計算される。
脱水槽を上述の温度範囲に設定することにより、原料混合物中の水が気化し、原料混合物から水が除去されて、原料混合物を脱水することができる。
本明細書において、「原料混合物から水を連続的に除去する」とは、原料混合物から水を一定時間除去し続けることをいう。
<脱水助剤>
本実施形態に係る連続脱水方法において、原料混合物中に脱水助剤が含まれていてもよい。脱水助剤は、原料と共に脱水槽に供給されてもよいし、脱水槽中に予め供給していてもよい。原料混合物中に脱水助剤が含まれることによって、共沸により脱水を促進させることができる。
本明細書において、「脱水助剤」とは共沸により原料混合物の脱水を促進させる共沸剤のことである。脱水助剤は、当業者に知られた脱水助剤を用いることができ、脱水助剤の例としては、非限定的に、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、および塩化ベンゼン等が挙げられる。
原料混合物中の脱水助剤の量は、除去するべき水の量および方法の実施形態に応じて適量用いることができる。
<原料混合物の含水量>
脱水工程前における、原料混合物の含水量は、入手性および取扱い性等から硫黄源1mol当たり3mol以上であることが好ましく、3.5mol以上であることがより好ましく、4mol以上であることがさらに好ましい。なお、当該含水量は、硫黄源等あるいはこれらから生じる水の量だけでなく、重合助剤など、水を含み得る他の成分が含まれている場合には、それらの水の量も合わせた総量である。
また、脱水工程後における含水量が低減された原料混合物(以下、「脱水原料混合物」と略記する場合がある)の含水量は、硫黄源1mol当たり通常1.8〜2mol以下である。PASの重合反応に好適に用いることができる最低限の含水量としては、0.5〜1.7molの範囲であることが好ましく、0.6〜1.5molの範囲であることがより好ましく、0.7〜1.4molの範囲であることがさらに好ましい。脱水原料混合物中の含水量が1.8molを超えると、PASの重合が抑制される。
原料が供給される脱水槽の原料混合物の含水量は、他の脱水槽と比較して多い。そのため、当該脱水槽(図1の脱水槽1a)内の原料混合物から気化する水分量が多くなり、当該脱水槽の温度はその下流の脱水槽(図1の脱水槽1b)内の原料混合物の温度に比べて低くなる。これにより、原料が供給される脱水槽における急激な泡立ちおよび溢流の発生を効率よく低減および防止することができる。
(抜出工程)
抜出工程において、連続脱水装置から含水量が低減された原料混合物を連続的に抜き出す。
本明細書において、「含水量が低減された原料混合物を連続的に抜き出す」とは、含水量が低減された原料混合物全てを一度に抜き出すのではなく、一定時間抜出し続けることをいう。
本実施形態に係る連続脱水方法において、供給工程、脱水工程、および抜出工程を同時並行で行う。すなわち、脱水工程を行っている間、脱水に供する原料の供給が行われ続け、かつ脱水して含水量が低減された原料混合物の抜き出しも行われる。
<脱水効率指数>
本実施形態に係る連続脱水方法においては、下記式(1)で求められる脱水効率指数が0.3以上であり、好ましくは0.6以上であり、より好ましくは1.0以上であり、さらに好ましくは1.7以上である。脱水効率指数が高い程、脱水が高効率であることを示す。
脱水効率指数=[含水量が低減された原料混合物中の硫黄源のモル数(mol)]/[脱水時間(hr)×(脱水槽の総内容積(L))2/3]・・・(1)
式(1)中の脱水時間は、脱水工程前の原料混合物中の含水量が、PASの重合反応に用いることができる最低限の含水量になるまで原料混合物を脱水する時間(hr)である。すなわち、脱水時間は、前記含水量が低減された原料混合物中の硫黄源1モル当たりの水分量が、前記有機極性溶媒の加水分解に消費された水分を含めて、1.7モル以下、好ましくは1.5モル以下、特に好ましくは1.05以下になるまでの時間である。
式(1)中の脱水槽の総内容積は、例えば図1のように、連続脱水装置が1以上の脱水槽を含む脱水室を有する場合、各脱水槽の気相部分も含めた内容積の総量、すなわち脱水室の内容積である。また、図2のように、各脱水槽が独立して存在する場合は、式(1)中の脱水槽の総内容積は、各脱水槽の内容積の総量である。
脱水効率指数が上述の範囲であることは、脱水槽の容積を大きくせずとも短時間で、PASの重合反応に用いることができる最低限の含水量になるまで原料混合物を脱水することができることを表している。また同一容積の脱水槽であれば、同一脱水時間でより多くの原料混合物を脱水することができることを表している。
(その他の工程)
本実施形態に係る連続脱水方法は、必要に応じてさらにその他の工程を含んでいてもよい。その他の工程の例として、脱水工程で揮散した硫黄源を回収し、連続脱水槽に再供給する再供給工程が挙げられる。脱水工程で揮散した硫黄源を脱水槽に再供給することによって、供給される硫黄源の減少を防ぎ、硫化水素等の有害な硫黄源の環境への排出を防ぐことができる。
従来のバッチ式脱水方法では、脱水工程で揮散した硫黄源を回収して利用するには、重合反応槽に加える必要がある。そのため、ジハロ芳香族化合物と硫黄源との化学量論的バランスが崩れ、PASの重合度に変動が生じることが多い。一方、本実施形態では、脱水工程と供給工程とを同時並行で行っているため、脱水工程で揮散した硫黄源を脱水槽に再供給することができる。これにより、PASの重合度に変動が生じ難い。
従来のバッチ式脱水方法では、上述の温度範囲で原料を供給しようとすると突沸または急激な泡立ちが発生し易くなる。また、泡立ちが生じると脱水塔への溢流の虞がある。そのため、従来のバッチ式脱水方法では、原料を供給するときの温度を低温に設定し、徐々に温度を上昇させて脱水する必要がある。一方、本実施形態の連続脱水方法では、温度を徐々に上昇させて脱水する必要はなく、原料の連続脱水装置への供給時から高温の状態で脱水を行っても、突沸および急激な泡立ちによる溢流が起こり難いという効果を奏する。
[ポリアリーレンスルフィドの製造方法]
本実施形態のポリアリーレンスルフィドの製造方法は、上述の連続脱水方法により得られる含水量が低減された原料混合物を用いて重合を行う。重合は従来知られている方法であれば特に限定されるものではなく、連続式またはバッチ式等公知の方法で行うことができる。
通常脱水原料混合物およびジハロ芳香族化合物を、反応槽において混合し、有機極性溶媒中で、硫黄源とジハロ芳香族化合物との重合反応を行うことにより、PASを製造することができる。
ジハロ芳香族化合物としてはo−ジハロベンゼン、m−ジハロベンゼン、p−ジハロベンゼン、ジハロトルエン、ジハロナフタレン、メトキシ−ジハロベンゼン、ジハロビフェニル、ジハロ安息香酸、ジハロジフェニルエーテル、ジハロジフェニルスルホン、ジハロジフェニルスルホキシド、ジハロジフェニルケトン等が挙げられ、ハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素の各原子を指し、ジハロ芳香族化合物における2個のハロゲン原子は、同じでも異なっていてもよい。特にp-ジクロロベンゼンが好ましく用いられる。
分岐または架橋重合体を生成させるために、3個以上のハロゲン原子が結合したポリハロ化合物(必ずしも芳香族化合物でなくてもよい)、活性水素含有ハロゲン化芳香族化合物、ハロゲン化芳香族ニトロ化合物等を併用することもできる。分岐・架橋剤としてのポリハロ化合物として、好ましくはトリハロベンゼンが挙げられる。
<ポリアリーレンスルフィド>
本実施形態の製造方法で得られるPASは、直鎖状の、または分岐したPASであり、好ましくはポリフェニレンスルフィド(PPS)である。
PASの重量平均分子量(Mw)は特に限定されるものではなく広範囲にわたる。通常、PASのゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算重量平均分子量の下限値は、2,000以上、好ましくは10,000以上、より好ましくは15,000以上である。また、この重量平均分子量の上限値は300,000以下、好ましくは100,000以下である。
[まとめ]
本実施形態に係るポリアリーレンスルフィドの製造に用いられる原料混合物の連続脱水方法は、ポリアリーレンスルフィドの製造に先立って実施され、
1以上の脱水槽を有する連続脱水装置に、前記原料混合物を構成する硫黄源および有機極性溶媒を連続的に供給する供給工程と、
前記原料混合物から水を連続的に除去する脱水工程と、
前記脱水槽から含水量が低減された前記原料混合物を連続的に抜き出す抜出工程と、
を同時並行で行い、
前記脱水槽における、前記硫黄源および前記有機極性溶媒が供給される前記脱水槽の温度が110℃〜270℃であり、
下記式(1)で求められる脱水効率指数が0.3以上である連続脱水方法である。
脱水効率指数=[前記含水量が低減された原料混合物中の硫黄源のモル数(mol)]/[脱水時間(hr)×(脱水槽の総内容積(L))2/3]・・・(1)
式(1)中、脱水時間は、前記含水量が低減された原料混合物中の硫黄源1モル当たりの水分量が、前記有機極性溶媒の加水分解に消費された水分を含めて、1.7モル以下になるまでの時間である。
本実施形態に係る連続脱水方法において、前記脱水槽が気相を介して互いに連通する複数の前記脱水槽を有し、各脱水槽は順次接続されており、前記原料混合物が各脱水槽に順次移動することが好ましい。
また、前記供給工程において、さらにポリアリーレンスルフィドの重合助剤を供給することが好ましい。
本実施形態に係る連続脱水方法において、前記原料混合物中に脱水助剤が含まれていることが好ましい。
本実施形態に係る連続脱水方法において、前記硫黄源は、アルカリ金属硫化物、アルカリ金属水硫化物および硫化水素のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
本実施形態に係る連続脱水方法において、前記脱水工程前における前記原料混合物の含水量が硫黄源1mol当たり3mol以上であり、前記脱水工程後における含水量が低減された前記原料混合物の含水量が硫黄源1mol当たり0.5〜1.7molの範囲であることが好ましい。
また、前記脱水工程を行う時間の50%以上の時間において、190℃〜270℃の範囲で水を除去することが好ましい。
本実施形態に係る連続脱水方法において、前記脱水工程で揮散した前記硫黄源を回収し、前記脱水槽に再供給する再供給工程をさらに有することが好ましい。
本実施形態に係る連続脱水方法において、前記脱水槽の材料はステンレス鋼であることが好ましい。
また、本実施形態に係るポリアリーレンスルフィドの製造方法は、上述の連続脱水方法により得られる含水量が低減された原料混合物を用いて重合を行う。
以下に実施例を示し、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、本発明の以下の実施例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることはいうまでもない。さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、本明細書中に記載された文献の全てが参考として援用される。
[実施例1]チタン製円筒形脱水装置における連続式による原料混合物の脱水
脱水室2が1枚の隔壁(高さ約10cm)により仕切られて形成された2個の脱水槽を有する図1に示すような連続脱水装置を用いた。この脱水槽は、直径約28cm×長さ約32cmの寸法を有するチタン(Ti)製円筒形脱水装置(総内容積約20L)であった。脱水槽1aに、NMP7.0kgを仕込んだ後、脱水槽1aの温度を220℃、脱水槽1bの温度を240℃にそれぞれ保持した。各供給ラインより定量ポンプを用いてNMPを4.07kg/hr、47.4重量%水硫化ナトリウム(NaSH)水溶液を2.39kg/hrの流量にて連続的に原料を供給した(供給した原料混合物中の含水量は硫黄源1mol当たり6.2molであった。)。圧力調整弁によって圧力をゲージ圧0.32MPaに制御しながら、脱水室2より連続的に水およびNMPを除去した。
同時に脱水室2に接続された第一気液分離部13を用いてNMPを分離し、有機極性溶媒供給ライン13を通じて脱水槽1aに供給した。
第一気液分離部13から回収されたガスは、第一ガス回収ライン15を通して第二気液分離部17に送られ、水とガスに分離した。水は廃水ライン16を通して廃棄した。
また、第二気液分離部17から回収されたガスは、第二ガス回収ライン18を通して硫黄源回収部19に送られた。
ガスを、硫黄源回収部19に硫黄源吸収剤供給ライン21から供給されたNMP2.00kg/hr、および47.94重量%NaOH1.69kg/hrで吸収した。その際、ガスを吸収したNMPおよびNaOH水溶液の全量を、硫黄源再供給ライン20を通して脱水槽1aに再供給した。ガスを吸収したNMPおよびNaOH水溶液の供給量を考慮すると、脱水槽1aに供給された原料中の含水量は硫黄源1mol当たり6.8molとなった。
脱水後の原料混合物は原料混合物抜出ライン4から連続的に抜出した。脱水して含水量が低減された原料混合物中の含水量は、硫黄源1mol当たり1.01molであった。
連続脱水装置の運転が安定した後、1時間の間に、含水量が低減された原料混合物中の硫黄源のモル数14.4molを含む脱水混合物を回収した。脱水は泡立ちや溢流はなく、脱水効率指数は2.0であった。
また脱水後の脱水槽の腐食の程度を下記の基準で評価したところ、AAであった。
<腐食の評価基準>
AA:脱水槽内の腐食の程度が相対的に最も低く、脱水槽は腐食によく耐えた。
A:脱水槽内の腐食の程度が相対的に低く、脱水槽は腐食に耐えた。
C:脱水槽内の腐食の程度が相対的に高く、脱水槽は腐食にほとんど耐えなかった。
[実施例2]PASの製造
実施例1で得られた脱水原料混合物の硫黄源のモル数3.0モル分およびp−ジクロロベンゼン3.09モルをTi製反応装置(総内容積約3L)に窒素雰囲気下仕込んだ。
230℃で3時間反応させたのち、水を10.5モル圧入しさらに260℃で3時間反応させた。得られた反応混合物を100メッシュの篩で粒状PPSを回収した。
さらに、得られた反応混合物と同重量のアセトンで粒状PPSを3回洗浄および篩分した。さらに、水で3回洗浄および篩分し、得られた粒状PPSを真空下、80℃で8時間乾燥しPPS粒子を得た。このPPS粒子のGPCによる標準ポリスチレン換算重量平均分子量Mwは32,000であった。
[比較例1]チタン製オートクレーブでのバッチ式による脱水
20リットルのチタン製オートクレーブに、NMP6001g、NaSH水溶液(純度61.8質量%)2000g、NaOH水溶液(純度73.7質量%)1171gを仕込んだ。脱水工程として、該オートクレーブ内を窒素ガスで置換後、約3時間かけて、徐々に常温から200℃まで昇温して、水1014g、NMP763g、および硫化水素(HS)5.5gを留出させた。脱水行程中溢流は認められなかった。硫黄源1モル当たりの残存水分量が、有機極性溶媒NMPの加水分解に消費された水分を含めて、1.14モルであった。なおバッチ方式の場合、多数回重合することに伴うロス時間(仕込みに1時間、冷却に2時間、取下しに1時間、オートクレーブの掃除に1時間程度)が発生した。これらを脱水時間に加えて計算すると、上記式(1)で求められる脱水効率指数は0.4と算出された。
[比較例2]チタン製オートクレーブでのバッチ式による急速脱水
1時間の脱水時間で、硫黄源1モル当たりの残存水分量が有機極性溶媒NMPの加水分解に消費された水分を含めて1.7モル以下になるように、急速に温度を上げて脱水した以外は、比較例1と同様に行ったところ、脱水原料混合物が脱水装置から溢流し正常に脱水操作を継続することができなかった。
[実施例3]SUS316製円筒形脱水装置における連続式による原料混合物の脱水
円筒形脱水装置の脱水槽の材質をSUS316にした以外は、実施例1と同様に連続式による原料混合物の脱水を行った。すべての工程が実施例1と同様に行われた。例えば、脱水時に泡立ちや溢流はなく、脱水効率指数は2.0であった。
また脱水後の脱水槽の腐食の程度を実施例1の基準で評価したところ、AAであった。
[実施例4]PASの製造
実施例3で得られた脱水原料混合物を用いて、実施例2と同様にしてPASの製造を行った。そして実施例2のものと同等の粒状PPSが得られた。
[比較例3]SUS316製オートクレーブでのバッチ式による脱水
オートクレーブの材質をSUS316にした以外は、比較例2と同様にバッチ式による原料混合物の脱水を行った。脱水後の脱水槽の腐食の程度を実施例1の基準で評価したところ、Cであった。
<実施例のまとめ>
上述の各実施例および比較例から以下のことが明らかである。
本発明の構成により、急激な泡立ちや液の溢流を低減または防止できるため、PASの製造に用いられる原料混合物の脱水効率が向上した。よって、脱水槽の容積を大きくせずとも短時間で、PASの重合反応に用いることができる最低限の含水量になるまで原料混合物を脱水することができた。
また、含水量が低減された原料混合物から簡便に高分子量のPASを製造することができた。
さらに、水を含む原料混合物が供給される脱水槽の温度を高温にすることにより、ステンレス鋼であるSUS316を用いた脱水槽の腐食の程度を、チタンを用いた脱水槽の場合と同程度に抑えることができた。チタンは、PAS製造において一般的に使用されている材料であり、ステンレス鋼よりも加工が難しくかつ高価である。本発明によれば、脱水槽の腐食を同等に抑えつつ、脱水槽の材料をチタンからステンレス鋼に変更することができるため、省資源化及びコスト削減を実現することができた。
1a〜1d 脱水槽
2 脱水室
3 原料供給ライン
4 原料混合物抜出ライン
5 隔壁
6a、6b 原料混合物
7a、7b 撹拌翼
8 撹拌軸
9 回転駆動装置
10 気相連通部
11 原料混合物連通部
12 排気ライン
13 第一気液分離部
14 有機極性溶媒再供給ライン
15 第一ガス回収ライン
16 廃水ライン
17 第二気液分離部
18 第二ガス回収ライン
19 硫黄源回収部
20 硫黄源再供給ライン
21 硫黄源吸収剤供給ライン
22 廃ガスライン
100、200 連続脱水装置

Claims (10)

  1. ポリアリーレンスルフィドの製造に先立って実施される、ポリアリーレンスルフィドの製造に用いられる原料混合物の連続脱水方法であって、
    1以上の脱水槽を有する連続脱水装置に、前記原料混合物を構成する硫黄源および有機極性溶媒を連続的に供給する供給工程と、
    前記原料混合物から水を連続的に除去する脱水工程と、
    前記連続脱水装置から含水量が低減された前記原料混合物を連続的に抜き出す抜出工程と、
    を同時並行で行い、
    前記連続脱水装置における、前記硫黄源および前記有機極性溶媒が供給される前記脱水槽の温度が110℃〜270℃であり、
    下記式(1)で求められる脱水効率指数が0.3以上である、連続脱水方法。
    脱水効率指数=[前記含水量が低減された原料混合物中の硫黄源のモル数(mol)]/[脱水時間(hr)×(脱水槽の総内容積(L))2/3]・・・(1)
    (式(1)中、脱水時間は、前記含水量が低減された原料混合物中の硫黄源1モル当たりの水分量が、前記有機極性溶媒の加水分解に消費された水分を含めて、1.7モル以下になるまでの時間である。)
  2. 前記連続脱水装置が気相を介して互いに連通する複数の前記脱水槽を有し、各脱水槽は順次接続されており、前記原料混合物が各脱水槽に順次移動する、請求項1に記載の連続脱水方法。
  3. 前記供給工程において、さらにポリアリーレンスルフィドの重合助剤を供給する、請求項1または2に記載の連続脱水方法。
  4. 前記原料混合物中に脱水助剤が含まれている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の連続脱水方法。
  5. 前記硫黄源は、アルカリ金属硫化物、アルカリ金属水硫化物および硫化水素のうちの少なくとも1つである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の連続脱水方法。
  6. 前記脱水工程前における前記原料混合物の含水量が硫黄源1mol当たり3mol以上であり、前記脱水工程後における前記含水量が低減された原料混合物の含水量が硫黄源1mol当たり0.5〜1.7molの範囲である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の連続脱水方法。
  7. 前記脱水工程を行う時間の50%以上の時間において、190℃〜270℃の範囲で水を除去する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の連続脱水方法。
  8. 前記脱水工程で揮散した前記硫黄源を回収し、前記連続脱水装置に再供給する再供給工程をさらに有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の連続脱水方法。
  9. 前記脱水槽の材料はステンレス鋼である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の連続脱水方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の連続脱水方法により得られる含水量が低減された原料混合物を用いて重合を行う、ポリアリーレンスルフィドの製造方法。
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