JPWO2019064902A1 - 鞍乗り型車両の前部構造 - Google Patents

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Abstract

鞍乗り型車両の前部構造において、簡単な構造で車輪速センサーを支持するとともに、外観性を向上できるようにする。鞍乗り型車両の前部構造は、前輪2を支持する左右一対のフロントフォーク24と、前輪2に設けられるパルサローター111と、パルサローター111の回転を検出する車輪速センサー112とを備え、フロントフォーク24は、前輪2の車軸2aを支持するボトムケース96を下端部に備え、ボトムケース96は、前輪2を制動するブレーキキャリパー58を支持するブレーキキャリパー支持部98を車軸2aの後方に備え、車両側面視において車軸2aとブレーキキャリパー58との間で、ボトムケース96におけるパルサローター111側の面に、車輪速センサー112が取り付けられる車輪速センサー取付部120が設けられる。

Description

本発明は、鞍乗り型車両の前部構造に関する。
従来、鞍乗り型車両の前部構造において、フロントフォークのボトムケースから後方に延びるステーにブレーキキャリパーが支持され、上記ステーに取り付けられるセンサーステーに車輪速センサーが取り付けられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のセンサーステーは、上記ステーから下方に延びて下端部がパルサローターに重なり、この下端部によって車輪速センサーを支持する。
特開2006−248296号公報
しかしながら、上記従来の鞍乗り型車両の前部構造では、専用のセンサーステーが設けられるため、部品点数が増加するとともに、外観が煩雑になり易い。また、車輪速センサーを目立たないようにして外観性を向上することが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両の前部構造において、簡単な構造で車輪速センサーを支持するとともに、外観性を向上できるようにすることを目的とする。
この明細書には、2017年9月27日に出願された日本国特許出願・特願2017−185633の全ての内容が含まれる。
本発明は、車輪(2)を支持する左右一対のフロントフォーク(24,224)と、前記車輪(2)に設けられるパルサローター(111)と、前記パルサローター(111)の回転を検出する車輪速センサー(112,212)とを備える鞍乗り型車両の前部構造において、前記フロントフォーク(24,224)は、前記車輪(2)の車軸(2a)を支持するボトムケース(96,296)を下端部に備え、前記ボトムケース(96,296)は、前記車輪(2)を制動するブレーキキャリパー(58)を支持するブレーキキャリパー支持部(98,298)を前記車軸(2a)の後方に備え、車両側面視において前記車軸(2a)と前記ブレーキキャリパー(58)との間で、前記ボトムケース(96,296)における前記パルサローター(111)側の面に、前記車輪速センサー(112,212)が取り付けられる車輪速センサー取付部(120,220)が設けられることを特徴とする。
また、上記発明において、前記ブレーキキャリパー支持部(98,298)は、前記ブレーキキャリパー(58)の一端部(58a)及び他端部(58b)を支持すべく2本で延びる下側アーム部(99,299)及び上側アーム部(100,300)と、前記下側アーム部(99,299)と前記上側アーム部(100,300)とを結合する結合部(101,301)とを備え、前記車輪速センサー取付部(120,220)は、前記結合部(101,301)に設けられても良い。
また、上記発明において、前記下側アーム部(99)、前記上側アーム部(100)、及び前記結合部(101)は、車両側面視でV字形状部(102)を形成し、前記車輪速センサー取付部(120)は、前記車軸(2a)の後方で前記V字形状部(102)の底部となる前記結合部(101)に設けられても良い。
また、上記発明において、前記V字形状部(102)の前記底部(101)は、車両側面視で前記パルサローター(111)の外周部に重なる構成としても良い。
さらに、上記発明において、前記車輪(2)に固定されるとともに前記ブレーキキャリパー(58)に挟まれるブレーキディスク(57)が設けられ、前記パルサローター(111)は、リング状の被検出部(115)と、前記被検出部(115)から径方向外側に突出する取付部(117)とを備えるとともに、前記取付部(117)を介して前記ブレーキディスク(57)に取り付けられ、前記V字形状部(102)の前記底部(101)は、車両側面視で前記取付部(117)に重なっても良い。
また、上記発明において、前記車輪速センサー取付部(120,220)は、前記車輪速センサー(112,212)が収納されるセンサー用凹部(121,221)を備えても良い。
また、上記発明において、前記車輪速センサー取付部(120)は、前記車輪速センサー(112)を前記ボトムケース(96)に固定する固定具(124)が挿通される複数の固定穴部(122,123)を備え、前記センサー用凹部(121)は、複数の前記固定穴部(122,123)の間に設けられても良い。
また、上記発明において、前記ボトムケース(96)に固定されて前記車輪速センサー(112)を前記パルサローター(111)側から覆うセンサーカバー(113)が設けられ、前記車輪速センサー(112)は、前記ボトムケース(96)と前記センサーカバー(113)との間に挟まれても良い。
また、上記発明において、前記車輪速センサー(112)は、前記車輪速センサー(112)を前記センサーカバー(113)に連結するセンサー連結具(125)が挿通される固定孔(112c)を備え、前記センサーカバー(113)は、前記センサー連結具(125)が固定される連結孔(126b)と、前記センサーカバー(113)を前記ボトムケース(96)に固定する固定具(124)が挿通されるフランジ部(127,128)とを備えても良い。
さらに、上記発明において、前記車輪速センサー(112)は、前記固定孔(112c)が設けられるケース部(112a)と、前記ケース部(112a)から前記パルサローター(111)側に突出する検出部(112b)とを備え、前記センサーカバー(113)は、前記検出部(112b)が挿通される検出部挿通部(126a)を備えても良い。
また、上記発明において、前記車輪速センサー(112,212)は、信号を出力するケーブル(112d,212d)を備え、前記ケーブル(112d,212d)は、前記ブレーキキャリパー支持部(98,298)と前記ブレーキキャリパー(58)とで区画される開口(103,303)を通って外側に引き出されても良い。
また、上記発明において、前記ボトムケース(296)は、前記フロントフォーク(224)のチューブ本体(95)の下端が結合される筒状部(297d)と、前記フロントフォーク(224)の減衰力の調整機構(307)が設けられる調整用筒状部(305)とを備え、前記車輪速センサー取付部(220)は、前記筒状部(305)と前記調整用筒状部(305)との間のセンサー用凹部(221)に設けられても良い。
本発明に係る鞍乗り型車両の前部構造によれば、車輪を支持する左右一対のフロントフォークと、車輪に設けられるパルサローターと、パルサローターの回転を検出する車輪速センサーとを備え、フロントフォークは、車輪の車軸を支持するボトムケースを下端部に備え、ボトムケースは、車輪を制動するブレーキキャリパーを支持するブレーキキャリパー支持部を車軸の後方に備え、車両側面視において車軸とブレーキキャリパーとの間で、ボトムケースにおけるパルサローター側の面に、車輪速センサーが取り付けられる車輪速センサー取付部が設けられる。
この構成によれば、車軸を支持するボトムケースに車輪速センサーが取り付けられるため、車輪速センサーのための専用のステーを省略でき、簡単な構造で車輪速センサーを支持できるとともに外観性を向上できる。さらに、車輪速センサーは、ボトムケースにおけるパルサローター側の面に取り付けられるため、車両側面視ではボトムケースによって隠れる。このため、車輪速センサーが目立つことを防止でき、外観性を向上できる。
また、上記発明において、ブレーキキャリパー支持部は、ブレーキキャリパーの一端部及び他端部を支持すべく2本で延びる下側アーム部及び上側アーム部と、下側アーム部と上側アーム部とを結合する結合部とを備え、車輪速センサー取付部は、結合部に設けられても良い。この構成によれば、結合部によってブレーキキャリパー支持部を補強できるとともに、結合部を利用して車輪速センサーが目立ち難い位置に車輪速センサー取付部を設けることができる。
また、上記発明において、下側アーム部、上側アーム部、及び結合部は、車両側面視でV字形状部を形成し、車輪速センサー取付部は、車軸の後方でV字形状部の底部となる結合部に設けられても良い。この構成によれば、ブレーキキャリパー支持部がV字形状部であるため、ブレーキキャリパー支持部の形状をシンプルにして外観性を向上できるとともに、ブレーキキャリパー支持部を軽量に構成できる。また、ブレーキキャリパー支持部のV字形状部の底部は、V字形状部において面積を確保し易い部分であるため、車輪速センサー取付部を容易に設けることができる。
また、上記発明において、V字形状部の底部は、車両側面視でパルサローターの外周部に重なっても良い。この構成によれば、パルサローターの一部をブレーキキャリパー支持部のV字形状部の底部で隠すことができ、外観性が良い。
さらに、上記発明において、車輪に固定されるとともにブレーキキャリパーに挟まれるブレーキディスクが設けられ、パルサローターは、リング状の被検出部と、被検出部から径方向外側に突出する取付部とを備えるとともに、取付部を介してブレーキディスクに取り付けられ、V字形状部の底部は、車両側面視で取付部に重なっても良い。この構成によれば、取付部をブレーキキャリパー支持部のV字形状部の底部で隠すことができ、外観性が良い。
また、上記発明において、車輪速センサー取付部は、車輪速センサーが収納されるセンサー用凹部を備えても良い。この構成によれば、車輪速センサーをボトムケースに取り付ける構成であっても、車輪速センサー及びボトムケースを車幅方向にコンパクトに設けることができる。
また、上記発明において、車輪速センサー取付部は、車輪速センサーをボトムケースに固定する固定具が挿通される複数の固定穴部を備え、センサー用凹部は、複数の固定穴部の間に設けられても良い。この構成によれば、車輪速センサーをセンサー用凹部の両側に設けられる固定具で固定できるため、車輪速センサーを強固に固定できる。
また、上記発明において、ボトムケースに固定されて車輪速センサーをパルサローター側から覆うセンサーカバーが設けられ、車輪速センサーは、ボトムケースとセンサーカバーとの間に挟まれても良い。この構成によれば、ボトムケースとセンサーカバーとの間に車輪速センサーを挟むようにして、車輪速センサーの位置を規制できる。
また、上記発明において、車輪速センサーは、車輪速センサーをセンサーカバーに連結するセンサー連結具が挿通される固定孔を備え、センサーカバーは、センサー連結具が固定される連結孔と、センサーカバーをボトムケースに固定する固定具が挿通されるフランジ部とを備えても良い。この構成によれば、車輪速センサーをセンサー連結具によってセンサーカバーに連結して小組でき、この小組したものを、センサーカバーのフランジ部に設けられる固定具でボトムケースに固定できる。このため、車輪速センサーの組み付け性が良い。
さらに、上記発明において、車輪速センサーは、固定孔が設けられるケース部と、ケース部からパルサローター側に突出する検出部とを備え、センサーカバーは、検出部が挿通される検出部挿通部を備えても良い。この構成によれば、検出部がセンサーカバーの検出部挿通部に挿通されることで、検出部を保護できるとともに、車輪速センサーをセンサーカバーに位置決めできる。
また、上記発明において、車輪速センサーは、信号を出力するケーブルを備え、ケーブルは、ブレーキキャリパー支持部とブレーキキャリパーとで区画される開口を通って外側に引き出されても良い。この構成によれば、ブレーキキャリパー支持部とブレーキキャリパーとで区画される開口を利用して、ケーブルを適切にガイドできる。
また、上記発明において、ボトムケースは、フロントフォークのチューブ本体の下端が結合される筒状部と、フロントフォークの減衰力の調整機構が設けられる調整用筒状部とを備え、車輪速センサー取付部は、筒状部と調整用筒状部との間のセンサー用凹部に設けられても良い。この構成によれば、センサー用凹部に車輪速センサーを配置して、車輪速センサーを保護できるとともに、車輪速センサーを凹部に隠すことができる。また、車輪速センサーを車幅方向にコンパクトに配置できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図2は、自動二輪車の前部構造において、前輪のブレーキキャリパーの周辺部を示す左側面図である。 図3は、車輪速センサー及びセンサーカバーの取り付け状態を車幅方向においてホイール側から見た図である。 図4は、図3において車輪速センサー及びセンサーカバーを取り外した状態を示す図である。 図5は、図2のV−V断面図である。 図6は、第2の実施の形態における車輪速センサーの取付構造を車幅方向内側から見た側面図である。 図7は、図6のVII−VII断面図である。 図8は、図6のVIII−VIII断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。また、各図では、車体右方を符号RHで示すことがある。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。なお、図1では、左右一対で設けられるものは、符号を含め左側のものだけが図示されている。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2(車輪)を操舵可能に支持する操舵系12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部側に設けられる車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート14が車体フレーム10の後部の上方に設けられる鞍乗り型車両である。
車体フレーム10は、車幅の中央に位置する単一のヘッドパイプ15と、左右一対のメインフレーム16,16と、左右一対のサブフレーム17,17と、左右一対のダウンフレーム18,18と、左右一対のピボットフレーム19,19と、左右一対のシートフレーム20,20と、左右一対の後部サブフレーム21,21とを備える。
ヘッドパイプ15は、車体フレーム10の前端に設けられ、操舵系12を支持する。
メインフレーム16,16は、ヘッドパイプ15の上部から後下がりに後方へ延びる。
サブフレーム17,17は、ヘッドパイプ15の下部から後方に延びてメインフレーム16,16の前部に連結される。
ダウンフレーム18,18は、サブフレーム17,17から下方に延びる。
ピボットフレーム19,19は、メインフレーム16,16の後端部から下方に延びる。
シートフレーム20,20は、メインフレーム16,16の後端部から後上がりに後方へ延びる。
後部サブフレーム21,21は、ピボットフレーム19,19の上端部から後上方へ延びてシートフレーム20,20の後部に連結される。
操舵系12は、ヘッドパイプ15に回動自在に軸支されるステアリングシャフト23と、前輪2の左右の両側に配置され前輪2を支持する左右一対のフロントフォーク24,24と、ステアリングシャフト23の上端に固定され左右のフロントフォーク24,24の上部を連結するトップブリッジ25と、ステアリングシャフト23の下端に固定され左右のフロントフォーク24,24を連結するボトムブリッジ26と、トップブリッジ25の上部に固定されるハンドル27とを備える。
トップブリッジ25は、ヘッドパイプ15の上方でステアリングシャフト23に固定され、ボトムブリッジ26は、ヘッドパイプ15の下方でステアリングシャフト23に固定される。
フロントフォーク24,24は、自動二輪車1に設定されるキャスター角の分だけ、鉛直方向に対し後方に傾斜して設けられる。ヘッドパイプ15もキャスター角の分だけ後傾している。
前輪2は、フロントフォーク24,24の下端部間に渡されて車幅方向に延びる車軸2aに軸支される。
スイングアーム13は、左右のピボットフレーム19,19間に渡されるピボット軸28に前端部を支持され、ピボット軸28を中心に上下に揺動自在である。スイングアーム13と車体フレーム10との間にはリアサスペンション(不図示)が掛け渡される。
エンジン11は、メインフレーム16,16の下方でダウンフレーム18,18とピボットフレーム19,19との間に配置され、車体フレーム10に支持される。
エンジン11は、クランク軸(不図示)を収容するクランクケース31と、クランクケース31の前部の上部から上方に延びるシリンダ部32とを備える。
クランクケース31の後部には、エンジン11の回転を減速して出力する変速機(不図示)が内蔵される。エンジン11の出力は、上記変速機の出力軸と後輪3との間に掛け渡される駆動チェーン33を介して後輪3に伝達される。
エンジン11の排気管34は、シリンダ部32の前面から下方に引き出され、クランクケース31の下方を通って後方に延びる。排気管34の後端は、右側のピボットフレーム19の後下方に配置されるマフラー35に接続される。
エンジン11の吸気装置36は、シリンダ部32の後面に接続される。
シート14は、シートフレーム20,20の上方に配置され、シートフレーム20,20に支持される。
燃料タンク38は、前後方向においてシート14とヘッドパイプ15との間に配置される。燃料タンク38は、メインフレーム16,16の上方に配置され、メインフレーム16,16に支持される。
乗員用の左右一対のステップ39,39は、ピボットフレーム19,19に支持される。
ヘッドライト40は、ヘッドパイプ15の前方に設けられる。左右一対の前側ウインカー41,41は、左右のフロントフォーク24,24の上端部にそれぞれ取り付けられる。
車速等の情報を表示するメーターユニット42は、ヘッドライト40の上方で、ハンドル27の前方に配置される。
メーターユニット42は、ヘッドライト40の上方に配置されるウインドスクリーン43によって前方から覆われる。
サイドスタンド44は、左側のピボットフレーム19の下端に設けられる。
自動二輪車1は、車体フレーム10、エンジン11、及び操舵系12等で構成される車体を覆う車体カバー45を備える。
車体カバー45は、メインフレーム16,16の前端部及びサブフレーム17,17を側方から覆う左右一対のフロントサイドカバー46,46と、シート14の下方でシートフレーム20,20を側方から覆う左右一対のリアサイドカバー47,47と、テールカウル48とを備える。
自動二輪車1は、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー50と、後輪3を上方から覆うリアフェンダー51とを備える。
また、自動二輪車1は、前輪2を制動する電子制御式のブレーキ装置52を備える。
ハンドル27の右端部には、ブレーキ装置52のブレーキマスターシリンダー56が設けられる。
ブレーキ装置52は、ブレーキマスターシリンダー56と、前輪2に設けられるブレーキディスク57と、フロントフォーク24,24に設けられるブレーキキャリパー58と、ブレーキマスターシリンダー56とブレーキキャリパー58とを接続するブレーキホース59と、ブレーキホース59の途中に設けられるブレーキ制御装置60とを備える。
ブレーキ制御装置60は、ブレーキマスターシリンダー56のブレーキレバーによって入力される液圧に応じて、ブレーキキャリパー58に出力する液圧を制御する。
ブレーキ制御装置60は、シリンダ部32の後方且つクランクケース31の後部の上方に配置される。ブレーキ制御装置60は、箱状部材であり、左右のメインフレーム16,16の後部の間に設けられる。
ブレーキホース59は、ブレーキマスターシリンダー56から後方に延びてブレーキ制御装置60に接続される入力側ブレーキホース(不図示)と、ブレーキ制御装置60から前方に延びて前輪2側のブレーキキャリパー58に接続される出力側ブレーキホース81とを備える。
図2は、自動二輪車1の前部構造において、前輪2のブレーキキャリパー58の周辺部を示す左側面図である。
図1及び図2を参照し、左右の各フロントフォーク24は、トップブリッジ25及びボトムブリッジ26に固定される固定チューブ24aと、固定チューブ24aに下方から嵌合し、固定チューブ24aに対して軸方向にストローク自在な可動チューブ24bとを備える。
可動チューブ24bは、固定チューブ24aに嵌合するチューブ本体95と、チューブ本体95の下端部に設けられるボトムケース96とを備える。
前輪2は、左右のボトムケース96,96の間に配置される。前輪2は、左右のボトムケース96,96間に渡される車軸2aに軸支される。
なお、左右のフロントフォーク24,24は、左右で同様に構成されるが、以下の説明では、左側のフロントフォーク24を参照して説明する。
前輪2は、タイヤ4と、タイヤ4が取り付けられるホイール5とを備える。
ホイール5は、タイヤ4が取り付けられる環状のリム5aと、車軸2aに軸支されるハブ5bと、ハブ5bとリム5aとを接続するスポーク5cとを備える。
ハブ5bは、側面視では円形に形成され、車軸2aが挿通される車軸孔を中央に備える。
スポーク5cは、ハブ5bの外周部から放射状に径方向外側に延びてリム5aの内周部に結合される。
ブレーキディスク57は、車軸2aと同軸に配置され、スポーク5cに固定される。ブレーキディスク57は、車幅方向では、スポーク5cとボトムケース96との間に位置する。
ブレーキディスク57は、ハブ5bよりも大径の孔部57aを中心に備える。孔部57aには車軸2aが通される。ブレーキディスク57は、孔部57aの周縁部に車幅方向外側から挿通されるディスク固定ボルト57bによって、スポーク5cの側面に締結される。ディスク固定ボルト57bは、ブレーキディスク57の周方向に複数設けられる。
ブレーキキャリパー58は、車両側面視において、リム5aの内周部よりも車軸2a側、且つ、車軸2aの後上方に配置される。
ブレーキキャリパー58は、車両側面視で、上下に長いブロック状に形成される。
ブレーキキャリパー58は、ブレーキディスク57の外周部に沿って形成される溝部を前部に有する。ブレーキキャリパー58は、上記溝部に設けられるブレーキバッド(不図示)によってブレーキディスク57を車幅方向に狭持し、摩擦によって前輪2を制動する。
ブレーキキャリパー58は、上端部58a(一端部)及び下端部58b(他端部)に挿通される一対のキャリパー固定ボルト58c,58dによってボトムケース96に固定される。
詳細には、キャリパー固定ボルト58c,58dは、ブレーキキャリパー58の後方から、前輪2の径方向(ラジアル方向)に挿通されてボトムケース96に締結される。すなわち、ブレーキキャリパー58は、いわゆるラジアルマウントキャリパーである。
出力側ブレーキホース81は、ブレーキキャリパー58の後面において、上下のキャリパー固定ボルト58c,58dの間の位置に接続される。
ボトムケース96は、可動チューブ24bに沿って下方に延びるボトムケース本体97と、ボトムケース本体97の後面から後方に延びるブレーキキャリパー支持部98とを一体に備える。ボトムケース96は、例えば、鉄系材料や軽金属の鋳造品である。
ボトムケース本体97の上部の筒状部の内周部には、チューブ本体95の下端が結合される。ボトムケース本体97の下部には、車幅方向に貫通する車軸支持孔部97aが設けられ、車軸2aは車軸支持孔部97aに支持される。
ボトムケース本体97の下面には、車軸支持孔部97aを下方に連通させる割り溝97bが形成される。ボトムケース本体97の下端部の前面には、割り溝97bを小さくするように締め込まれる割り締めボルト97cが設けられる。車軸2aは、割り締めボルト97cによる締結力によって車軸支持孔部97aに狭持される。
ブレーキキャリパー支持部98は、ボトムケース本体97の下端部からやや後下がりに後方へ延びる下側アーム部99と、下側アーム部99よりも上方でボトムケース本体97から後上がりに延びる上側アーム部100と、下側アーム部99の基端部と上側アーム部100の基端部とを上下に結合する結合部101とを備える。
詳細には、ブレーキキャリパー支持部98は、車両側面視において、上側アーム部100、結合部101、及び下側アーム部99によって構成されるV字形状部102を形成する。結合部101は、V字形状部102のV字の底部を構成する。V字形状部102は、下側アーム部99が略水平に後方に延びるように、V字を後方側へ倒した向きで設けられる。
車軸2aの後方には、車両側面視で、V字形状部102とブレーキキャリパー58の前縁とによって区画される開口103が形成される。
下側アーム部99の後端部には、下側のキャリパー固定ボルト58dが締結されるボルト固定部99aが設けられる。上側アーム部100の後端部には、上側のキャリパー固定ボルト58cが締結されるボルト固定部100aが設けられる。
図2を参照し、自動二輪車1は、前輪2の回転を検出する車輪速検出装置110を備える。
車輪速検出装置110は、前輪2に固定されて前輪2と一体に回転するパルサローター111と、パルサローター111の回転を検出する車輪速センサー112と、車輪速センサー112を覆うセンサーカバー113(図3)とを備える。
パルサローター111は、車軸2aと同軸に配置されるリング状の被検出部115と、車軸2aが通される中央孔116と、ブレーキディスク57に固定される取付部117とを備える。
被検出部115は、ブレーキディスク57と略平行に配置されるリング状の円板であり、この円板を板厚方向に貫通する検出用孔115aを複数備える。検出用孔115aは、円環状の並びとなるようにパルサローター111の周方向に等間隔で複数形成されており、隣接する検出用孔115a,115aの間には、これら115a,115aを仕切る仕切り部115bが形成されている。
パルサローター111は、ブレーキディスク57と同軸に配置されるとともに、車両側面視で、被検出部115がブレーキディスク57の中央の孔部57aの内側に位置するように固定される。
パルサローター111の取付部117は、被検出部115の外周部から径方向外側に延出し、ブレーキディスク57の孔部57aの周縁部に車幅方向外側から重なる。取付部117は、パルサローター111の周方向に間隔をあけて複数設けられる。
パルサローター111は、取付部117に挿通されるディスク固定ボルト57bによってスポーク5cに固定される。すなわち、パルサローター111及びブレーキディスク57は、ディスク固定ボルト57bによって、スポーク5cに共締めされる。
パルサローター111は、車幅方向では、スポーク5cとボトムケース96との間に位置する。
図3は、車輪速センサー112及びセンサーカバー113の取り付け状態を車幅方向においてホイール5側から見た図である。図4は、図3において車輪速センサー112及びセンサーカバー113を取り外した状態を示す図である。図5は、図2のV−V断面図である。
図2〜図5を参照し、車輪速センサー112及びセンサーカバー113は、フロントフォーク24のボトムケース96における車幅方向の内側面96aに取り付けられる。この内側面96aは、ボトムケース96の左右の側面において、パルサローター111に面する側の面である。
ボトムケース96のV字形状部102は、車両側面視におけるV字形状部102の後縁102aに沿ってV字状に窪む外側段部102bと、車両側面視におけるV字形状部102の後縁102aに沿ってV字状に窪む内側段部102cとを備える。
外側段部102bは、ボトムケース96の外側面に設けられる。内側段部102cは、ボトムケース96の内側面96aに設けられる。
外側段部102b及び内側段部102cが設けられることで、V字形状部102の板厚は、後縁102a側の部分で小さくなる。
ボトムケース96は、内側面96aにおけるブレーキキャリパー支持部98の部分に、車輪速センサー112が取り付けられる車輪速センサー取付部120を備える。詳細には、車輪速センサー取付部120は、内側面96aにおけるV字形状部102の結合部101の部分に設けられ、車軸2aの後方に位置する。
車輪速センサー取付部120は、内側面96aの一部が車幅方向外側に窪むセンサー用凹部121と、センサー用凹部121の上方に設けられる固定穴部122と、センサー用凹部121の下方に設けられる固定穴部123とを備える。
センサー用凹部121は、V字形状部102の結合部101において車軸支持孔部97aの後部に連続して設けられる。センサー用凹部121は、内側面96aにおけるボトムケース本体97の部分に対し、車幅方向外側に窪む。
センサー用凹部121の底面121aは、内側段部102cよりも車幅方向外側に窪む。センサー用凹部121の後端部は、内側段部102cに連続している。
図2及び図5に示すように、センサー用凹部121は、車両側面視におけるV字形状部102の中心線Lに沿って後上がりの姿勢で前後に延びる。
固定穴部122と固定穴部123とは、結合部101の内側面96aにおいて、センサー用凹部121を上下に挟むように配置される。
固定穴部122は、センサーカバー113を受ける座面122aと、座面122aに形成されるネジ穴122bとを備える。
固定穴部123は、センサーカバー113を受ける座面123aと、座面123aに形成されるネジ穴123bとを備える。
ネジ穴122b,123bには、センサーカバー113を固定するセンサーカバー固定ボルト124,124(固定具)が車幅方向内側から締結される。
車輪速センサー112は、前後に延びるケース部112aと、ケース部112aからパルサローター111側に向けて突出する検出部112bと、ケース部112aに設けられる固定孔112cと、ケース部112aから引き出されるケーブル112dとを備える。
ケース部112aは、ボトムケース96のセンサー用凹部121内に配置される。
検出部112bは、パルサローター111の被検出部115(図2)に車幅方向外側から近接するように配置されており、前輪2と一体に回転する被検出部115を検出することで、前輪2の回転速度(車輪速)を検出する。
詳細には、車輪速センサー112は、前輪2の回転に伴って被検出部115の検出用孔115a及び仕切り部115bが検出部112bの近傍を通過する際に生じる磁束の変化を、前輪2の回転速度に応じたパルス波として自動二輪車1の制御装置(不図示)に出力する。
車輪速センサー112の固定孔112cは、ケース部112aを車幅方向に貫通する孔である。固定孔112cは、ケース部112aの前部に設けられ、検出部112bよりも前方に位置する。固定孔112cには、車輪速センサー112をセンサーカバー113に連結するセンサー連結ボルト125(センサー連結具)が、車幅方向外側から挿通される。
ケーブル112dは、ケース部112aの後端から上方に引き出されて車体フレーム10側へ延び、上記制御装置に接続される。
センサーカバー113は、車輪速センサー112を車幅方向内側から覆うセンサーカバー本体部126と、センサーカバー本体部126の後部の上縁から上方に延出する上フランジ部127と、センサーカバー本体部126の後部の下縁から下方に延出する下フランジ部128とを備える。
センサーカバー本体部126は、車幅方向に延びる筒部126a(検出部挿通部)と、センサー連結ボルト125が締結される連結孔126bとを備える。
筒部126aの内周部は、車輪速センサー112の検出部112bが挿通される検出部挿通孔126cを構成する。検出部112bは、検出部挿通孔126cの内端からパルサローター111の被検出部115に臨む。
センサーカバー113の連結孔126bは、センサーカバー本体部126の前部に設けられ、筒部126aの前方に位置する。
上フランジ部127は、固定穴部122の座面122aに当接し、センサーカバー固定ボルト124によってボトムケース96に固定される。
下フランジ部128は、固定穴部123の座面123aに当接し、センサーカバー固定ボルト124によってボトムケース96に固定される。
車輪速センサー112は、センサーカバー113に連結されて小組体とされ、小組体の状態でボトムケース96に組み付けられる。
詳細には、車輪速センサー112は、検出部112bがセンサーカバー113の筒部126aに挿通されるとともに、センサー連結ボルト125によってセンサーカバー113に連結され、小組体となる。車輪速センサー112は、小組体の状態では、検出部112bが検出部挿通孔126cに挿通されることで回り止めされ、センサーカバー113に対して適正に取り付けられる。
次いで、上記小組体は、車輪速センサー112がセンサー用凹部121に入るようにボトムケース96にセットされ、センサーカバー固定ボルト124,124によって固定される。
すなわち、車輪速センサー112は、センサーカバー113を介してボトムケース96の内側面96aに取り付けられる。センサー連結ボルト125の頭部は、センサー用凹部121内に収納される。
車輪速センサー112は、ボトムケース96の内側面96aに取り付けられるため、車両側面視では、車輪速センサー112のケース部112a及び検出部112bはボトムケース96に隠れ、外側から視認されない。詳細には、ケース部112aの後端は、V字形状部102の後縁102aよりも前方に位置し、ケース部112aはボトムケース96に隠れる。このため、車輪速センサー112が目立つことを防止でき、外観性が良い。また、車輪速センサー112を取り付けるための専用のステーを省略できるため、部品単数を削減できるとともに、外観性が良い。
また、ボトムケース96の内側面96aに設けられるセンサーカバー113は、比較的小型であり、車両側面視において、その全体がボトムケース96に隠れる。このため、センサーカバー113が目立つことを防止できる。
車輪速センサー112のケーブル112dは、V字形状部102とブレーキキャリパー58の前縁とによって区画される開口103を通って内側面96a側からボトムケース96の外側へ出て、上方に配索される。これにより、開口103を利用する簡単な構造でケーブル112dの配索方向をガイドできる。
ブレーキキャリパー支持部98の下側アーム部99と上側アーム部100とは、結合部101によって基端部が互いに結合され、V字形状部102を構成する。これにより、ブレーキキャリパー支持部98を軽量にすることができるとともに、ブレーキキャリパー支持部98の強度及び剛性を結合部101によって増加させることができる。この結合部101は、V字形状部102の底部であり、下側アーム部99及び上側アーム部100に比して面積を確保し易い。このため、結合部101に車輪速センサー取付部120を容易に設けることができる。
図2に示すように、V字形状部102の結合部101は、車両側面視でパルサローター111の被検出部115及び取付部117に重なる。このため、被検出部115及び取付部117を結合部101によって隠すことができ、外観性が良い。
また、被検出部115の外周115c(図2)は、V字形状部102の後縁102aにおける結合部101の部分よりも車軸2a側に位置する。このため、被検出部115をV字形状部102によって効率良く隠すことができる。なお、パルサローター111の取付部117の先端部を、V字形状部102の後縁102aにおける結合部101の部分と車軸2aとの間に位置させ、取付部117をV字形状部102によって全体的に隠す構成としても良い。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、自動二輪車1は、前輪2を支持する左右一対のフロントフォーク24,24と、前輪2に設けられるパルサローター111と、パルサローター111の回転を検出する車輪速センサー112とを備え、フロントフォーク24,24は、前輪2の車軸2aを支持するボトムケース96を下端部に備える。ボトムケース96は、前輪2を制動するブレーキキャリパー58を支持するブレーキキャリパー支持部98を車軸2aの後方に備え、車両側面視において車軸2aとブレーキキャリパー58との間で、ボトムケース96におけるパルサローター111側の面である内側面96aに、車輪速センサー112が取り付けられる車輪速センサー取付部120が設けられる。
この構成によれば、車軸2aを支持するボトムケース96に車輪速センサー112が取り付けられるため、車輪速センサー112のための専用のステーを省略でき、簡単な構造で車輪速センサー112を支持できるとともに外観性を向上できる。さらに、車輪速センサー112は、ボトムケース96における内側面96aに取り付けられるため、車両側面視ではボトムケース96によって隠れる。このため、車輪速センサー112が目立つことを防止でき、外観性を向上できる。
また、ブレーキキャリパー支持部98は、ブレーキキャリパー58の上端部58a及び下端部58bを支持すべく2本で延びる下側アーム部99及び上側アーム部100と、下側アーム部99と上側アーム部100とを結合する結合部101とを備え、車輪速センサー取付部120は、結合部101に設けられる。この構成によれば、結合部101によってブレーキキャリパー支持部98を補強できるとともに、結合部101を利用して車輪速センサー112が目立ち難い位置に車輪速センサー取付部120を設けることができる。
また、下側アーム部99、上側アーム部100、及び結合部101は、車両側面視でV字形状部102を形成し、車輪速センサー取付部120は、車軸2aの後方でV字形状部102の底部となる結合部101に設けられる。これにより、ブレーキキャリパー支持部98がV字形状であるため、ブレーキキャリパー支持部の形状をシンプルにして外観性を向上できるとともに、ブレーキキャリパー支持部98を軽量に構成できる。また、ブレーキキャリパー支持部98のV字形状部102の結合部101は、V字形状部102において面積を確保し易い部分であるため、車輪速センサー取付部120を容易に設けることができる。
また、V字形状部102の結合部101は、車両側面視でパルサローター111の外周部に重なる。これにより、パルサローター111の一部をブレーキキャリパー支持部98のV字形状部102の結合部101で隠すことができ、外観性が良い。
さらに、前輪2に固定されるとともにブレーキキャリパー58に挟まれるブレーキディスク57が設けられ、パルサローター111は、リング状の被検出部115と、被検出部115から径方向外側に突出する取付部117とを備えるとともに、取付部117を介してブレーキディスク57に取り付けられ、V字形状部102の結合部101は、車両側面視で取付部117に重なる。これにより、取付部117をV字形状部102の結合部101で隠すことができ、外観性が良い。
また、車輪速センサー取付部120は、車輪速センサー112が収納されるセンサー用凹部121を備える。これにより、車輪速センサー112をボトムケース96に取り付ける構成であっても、車輪速センサー112及びボトムケース96を車幅方向にコンパクトに設けることができる。
また、車輪速センサー取付部120は、車輪速センサー112をボトムケース96に固定するセンサーカバー固定ボルト124,124が挿通される複数の固定穴部122,123を備え、センサー用凹部121は、固定穴部122,123の間に設けられる。これにより、車輪速センサー112をセンサー用凹部121の両側に設けられるセンサーカバー固定ボルト124,124で固定できるため、車輪速センサー112を強固に固定できる。
また、ボトムケース96に固定されて車輪速センサー112をパルサローター111側から覆うセンサーカバー113が設けられ、車輪速センサー112は、ボトムケース96とセンサーカバー113との間に挟まれる。これにより、ボトムケース96とセンサーカバー113との間に車輪速センサー112を挟むようにして、車輪速センサー112の位置を規制できる。
また、車輪速センサー112は、車輪速センサー112をセンサーカバー113に連結するセンサー連結ボルト125が挿通される固定孔112cを備え、センサーカバー113は、センサー連結ボルト125が固定される連結孔126bと、センサーカバー113をボトムケース96に固定するセンサーカバー固定ボルト124,124が挿通される上フランジ部127及び下フランジ部128とを備える。これにより、車輪速センサー112をセンサー連結ボルト125によってセンサーカバー113に連結して小組でき、この小組したものを、センサーカバー113のフランジ部127及び下フランジ部128に設けられるセンサーカバー固定ボルト124,124でボトムケース96に固定できる。このため、車輪速センサー112の組み付け性が良い。
さらに、車輪速センサー112は、固定孔112cが設けられるケース部112aと、ケース部112aからパルサローター111側に突出する検出部112bとを備え、センサーカバー113は、検出部112bが挿通される筒部126aを備える。これにより、検出部112bがセンサーカバー113の筒部126aに挿通されることで、検出部112bを保護できるとともに、車輪速センサー112をセンサーカバー113に位置決めできる。
また、車輪速センサー112は、信号を出力するケーブル112dを備え、ケーブル112dは、ブレーキキャリパー支持部98のV字形状部102とブレーキキャリパー58とで区画される開口103を通って外側に引き出される。これにより、ブレーキキャリパー支持部98とブレーキキャリパー58とで区画される開口103を利用して、ケーブル112dを適切にガイドできる。
なお、上記第1の実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記第1の実施の形態に限定されるものではない。
上記第1の実施の形態では、車輪速センサー取付部120は、V字形状部102の結合部101に設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、車輪速センサー取付部120は、ボトムケース96の内側面96aに設けられれば良い。例えば、車輪速センサー取付部は、下側アーム部99、上側アーム部100及びボトムケース本体97のいずれかに設けられても良い。
また、上記第1の実施の形態では、車輪速センサー112は、センサーカバー113を介して車輪速センサー取付部120に取り付けられるものとして説明したが、これに限らず、例えば、車輪速センサー112は、ボルト等の固定具によってボトムケース96の内側面96aに直接固定されても良い。
また、上記第1の実施の形態では、車輪速センサー112は、センサーカバー113にセンサー連結ボルト125で連結されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、車輪速センサー112は、ボトムケース96の内側面96aとセンサーカバー113との間に狭持されることで固定されても良い。
さらに、上記第1の実施の形態では鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両や4輪以上を備えた鞍乗り型車両などに適用可能である。
[第2の実施の形態]
以下、図6〜図8を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第2の実施の形態は、車輪速センサー取付部220等の構成が、上記第1の実施の形態と異なる。
図6は、第2の実施の形態における車輪速センサー212の取付構造を車幅方向内側から見た側面図である。
自動二輪車1は、左右のフロントフォーク24,24に替えて、左右のフロントフォーク224,224を備える。
車輪速センサー212は、前輪2の右側のフロントフォーク224に設けられる。
各フロントフォーク224は、固定チューブ24a(図1)と、固定チューブ24aに対して軸方向にストローク自在な可動チューブ224bとを備える。
可動チューブ224bは、固定チューブ24aに嵌合するチューブ本体95と、チューブ本体95の下端部に設けられるボトムケース296とを備える。
ブレーキキャリパー58は、車両側面視において、リム5a(図2)の内周部よりも車軸2a側、且つ、車軸2aの後上方に配置される。
ブレーキキャリパー58は、上端部58a(一端部)及び下端部58b(他端部)に挿通される一対のキャリパー固定ボルト58c,58dによってボトムケース96に固定される。
ブレーキディスク57は、前輪2の右側面のスポーク5cに固定される。
ボトムケース296は、可動チューブ24bに沿って下方に延びるボトムケース本体297と、ボトムケース本体297の後面から後方に延びるブレーキキャリパー支持部298とを一体に備える。ボトムケース296は、例えば、鉄系材料や軽金属の鋳造品である。
ボトムケース本体297の上部の筒状部297dの内周部には、チューブ本体95の下端が結合される。ボトムケース本体297の下部には、車軸支持孔部97aが設けられる。
ボトムケース本体297には、割り溝97b及び割り締めボルト97cが設けられる。
ブレーキキャリパー支持部298は、ボトムケース本体297の下端部から後方へ延びる下側アーム部299と、下側アーム部299よりも上方でボトムケース本体297から後上がりに延びる上側アーム部300と、下側アーム部299の基端部と上側アーム部300の基端部とを上下に結合する結合部301とを備える。下側アーム部299及び上側アーム部300は、結合部301によって補強される。
車軸2aの後方には、車両側面視で、ブレーキキャリパー支持部298の後縁部とブレーキキャリパー58の前縁とによって区画される開口303が形成される。
下側アーム部299の後端部には、下側のキャリパー固定ボルト58dが締結されるボルト固定部299aが設けられる。上側アーム部300の後端部には、上側のキャリパー固定ボルト58cが締結されるボルト固定部300aが設けられる。
車輪速検出装置210は、パルサローター111と、パルサローター111の回転を検出する車輪速センサー212と、車輪速センサー212をボトムケース296に取り付けるセンサーブラケット213とを備える。
パルサローター111は、前輪2の右側方のブレーキディスク57に固定され、前輪2と右側のフロントフォーク224のボトムケース296との間に位置する。
車輪速センサー212及びセンサーブラケット213は、ボトムケース296における車幅方向の内側面296aに取り付けられる。この内側面296aは、ボトムケース296の左右の側面において、パルサローター111に面する側の面である。
図7は、図6のVII−VII断面図である。図8は、図6のVIII−VIII断面図である。
図6〜図8を参照し、ボトムケース296は、結合部301において下側アーム部299と上側アーム部300との間に、調整用筒状部305と、上方に向けて開放する筒状のボス部306とを備える。
調整用筒状部305内には、フロントフォーク224の減衰力の調整機構307が設けられる。調整用筒状部305は、上側アーム部300に沿うように後上がりに設けられ、結合部301の後端まで延びる。調整機構307の操作用のダイヤル307a(図6)は、調整用筒状部305の後端に設けられる。
調整用筒状部305の外径は、ボトムケース本体297の筒状部297dの外径よりも小さい。
ボス部306には、フロントフォーク224内の内圧を調整するためのエアタンク308が設けられる。ボス部306は、調整用筒状部305の上方に設けられる。
図7に示すように、結合部301は、調整用筒状部305の外周とボトムケース本体297の筒状部297dとを繋ぐ壁部301aを備える。壁部301aの板厚は、調整用筒状部305の外径よりも小さい。すなわち、調整用筒状部305及び筒状部297dは、壁部301aに対し、車幅方向に突出する凸部になっている。
ボトムケース296は、内側面296aにおける結合部301の部分に、車輪速センサー取付部220を備える。詳細には、車輪速センサー取付部220は、内側面296aにおける壁部301aの部分に設けられ、車軸2aの後方に位置する。
車輪速センサー取付部220は、壁部301aの一部が車幅方向外側に窪むセンサー用凹部221と、センサーブラケット213を固定する固定具225が固定される固定穴部222と、センサー用凹部221の周縁部から車幅方向内側に突出する複数の突起223,223とを備える。
センサー用凹部221は、車軸支持孔部97aの後部に連続して設けられ、車両側面視で後上がりに後方へ延びる。
固定穴部222は、センサー用凹部221の前方に設けられる。
突起223,223は、センサー用凹部221を上下方向に挟むように一対設けられる。
車輪速センサー212は、前後に延びるケース部212aと、ケース部212aからパルサローター111側に向けて突出する円柱状の検出部212bと、ケース部212aから引き出されるケーブル212dとを備える。
ケース部212aは、ボトムケース296のセンサー用凹部221内に配置される。
検出部212bは、パルサローター111に車幅方向外側から近接するように配置される。
センサーブラケット213は、固定穴部222に固定される取付片213aと、取付片213aの後端から車幅方向内側に突出する支持筒部213bとを備える。
車輪速センサー212は、検出部212bが車幅方向外側から支持筒部213bの内周部に嵌合した状態でセンサーブラケット213に固定される。センサーブラケット213は、検出部212bを覆うカバーでもある。
センサーブラケット213は、取付片213aに車幅方向内側から挿通される固定具225によって、固定穴部222に固定される。ここでは、固定具225はボルトである。
センサーブラケット213は、一対の突起223,223の間に配置され、突起223,223によって位置を規制される。このため、センサーブラケット213の取り付けが容易であるとともに、1つの固定具225によってセンサーブラケット213を強固に固定できる。
車輪速センサー212は、ボトムケース296の内側面296aに取り付けられるため、車両側面視(右側面視)では、車輪速センサー212のケース部212a及び検出部212bはボトムケース296に隠れ、外側から視認されない。このため、車輪速センサー212が目立つことを防止でき、外観性が良い。
また、ボトムケース296の内側面296aに設けられるセンサーブラケット213は、比較的小型であり、車両側面視において、その全体がボトムケース296に隠れる。このため、センサーブラケット213が目立つことを防止できる。
車輪速センサー212のケーブル212dは、開口303を通って内側面296a側からボトムケース296の外側へ配索されても良い。
本発明を適用した第2の実施の形態によれば、ブレーキキャリパー支持部298は、ブレーキキャリパー58の上端部58a及び下端部58bを支持すべく2本で延びる下側アーム部299及び上側アーム部300と、下側アーム部299と上側アーム部300とを結合する結合部301とを備え、車輪速センサー取付部220は、結合部301に設けられる。この構成によれば、結合部301によってブレーキキャリパー支持部298を補強できるとともに、結合部301を利用して車輪速センサー212が目立ち難い位置に車輪速センサー取付部220を設けることができる。
また、ボトムケース296は、フロントフォーク224のチューブ本体95の下端が結合される筒状部297dと、フロントフォーク224の減衰力の調整機構307が設けられる調整用筒状部305とを備え、車輪速センサー取付部220は、筒状部297dと調整用筒状部305との間のセンサー用凹部221に設けられても良い。この構成によれば、センサー用凹部221に車輪速センサー212を配置して、車輪速センサー212を保護できるとともに、車輪速センサー212をセンサー用凹部221に隠すことができる。また、車輪速センサー212を車幅方向にコンパクトに配置できる。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
2 前輪(車輪)
2a 車軸
24,224 フロントフォーク
57 ブレーキディスク
58 ブレーキキャリパー
58a 上端部(一端部)
58b 下端部(他端部)
95 チューブ本体
96,296 ボトムケース
96a,296a 内側面(パルサローター側の面)
98,298 ブレーキキャリパー支持部
99,299 下側アーム部
100,300 上側アーム部
101 結合部(底部)
102 V字形状部
103 開口
111 パルサローター
112,212 車輪速センサー
112a ケース部
112b 検出部
112c 固定孔
112d ケーブル
113 センサーカバー
115 被検出部
117 取付部
120,220 車輪速センサー取付部
121,221 センサー用凹部
122,123 固定穴部
124 センサーカバー固定ボルト(固定具)
125 センサー連結ボルト(センサー連結具)
126a 筒部(検出部挿通部)
126b 連結孔
127 上フランジ部(フランジ部)
128 下フランジ部(フランジ部)
297d 筒状部
301 結合部
305 調整用筒状部
307 調整機構

Claims (12)

  1. 車輪(2)を支持する左右一対のフロントフォーク(24,224)と、前記車輪(2)に設けられるパルサローター(111)と、前記パルサローター(111)の回転を検出する車輪速センサー(112,212)とを備える鞍乗り型車両の前部構造において、
    前記フロントフォーク(24,224)は、前記車輪(2)の車軸(2a)を支持するボトムケース(96,296)を下端部に備え、
    前記ボトムケース(96,296)は、前記車輪(2)を制動するブレーキキャリパー(58)を支持するブレーキキャリパー支持部(98,298)を前記車軸(2a)の後方に備え、
    車両側面視において前記車軸(2a)と前記ブレーキキャリパー(58)との間で、前記ボトムケース(96,296)における前記パルサローター(111)側の面に、前記車輪速センサー(112,212)が取り付けられる車輪速センサー取付部(120,220)が設けられることを特徴とする鞍乗り型車両の前部構造。
  2. 前記ブレーキキャリパー支持部(98,298)は、前記ブレーキキャリパー(58)の一端部(58a)及び他端部(58b)を支持すべく2本で延びる下側アーム部(99,299)及び上側アーム部(100,300)と、前記下側アーム部(99,299)と前記上側アーム部(100,300)とを結合する結合部(101,301)とを備え、
    前記車輪速センサー取付部(120,220)は、前記結合部(101,301)に設けられることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の前部構造。
  3. 前記下側アーム部(99)、前記上側アーム部(100)、及び前記結合部(101)は、車両側面視でV字形状部(102)を形成し、
    前記車輪速センサー取付部(120)は、前記車軸(2a)の後方で前記V字形状部(102)の底部となる前記結合部(101)に設けられることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両の前部構造。
  4. 前記V字形状部(102)の前記底部(101)は、車両側面視で前記パルサローター(111)の外周部に重なることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の前部構造。
  5. 前記車輪(2)に固定されるとともに前記ブレーキキャリパー(58)に挟まれるブレーキディスク(57)が設けられ、
    前記パルサローター(111)は、リング状の被検出部(115)と、前記被検出部(115)から径方向外側に突出する取付部(117)とを備えるとともに、前記取付部(117)を介して前記ブレーキディスク(57)に取り付けられ、
    前記V字形状部(102)の前記底部(101)は、車両側面視で前記取付部(117)に重なることを特徴とする請求項3または4記載の鞍乗り型車両の前部構造。
  6. 前記車輪速センサー取付部(120,220)は、前記車輪速センサー(112,212)が収納されるセンサー用凹部(121,221)を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両の前部構造。
  7. 前記車輪速センサー取付部(120)は、前記車輪速センサー(112)を前記ボトムケース(96)に固定する固定具(124)が挿通される複数の固定穴部(122,123)を備え、前記センサー用凹部(121)は、複数の前記固定穴部(122,123)の間に設けられることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両の前部構造。
  8. 前記ボトムケース(96)に固定されて前記車輪速センサー(112)を前記パルサローター(111)側から覆うセンサーカバー(113)が設けられ、
    前記車輪速センサー(112)は、前記ボトムケース(96)と前記センサーカバー(113)との間に挟まれることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両の前部構造。
  9. 前記車輪速センサー(112)は、前記車輪速センサー(112)を前記センサーカバー(113)に連結するセンサー連結具(125)が挿通される固定孔(112c)を備え、
    前記センサーカバー(113)は、前記センサー連結具(125)が固定される連結孔(126b)と、前記センサーカバー(113)を前記ボトムケース(96)に固定する固定具(124)が挿通されるフランジ部(127,128)とを備えることを特徴とする請求項8記載の鞍乗り型車両の前部構造。
  10. 前記車輪速センサー(112)は、前記固定孔(112c)が設けられるケース部(112a)と、前記ケース部(112a)から前記パルサローター(111)側に突出する検出部(112b)とを備え、
    前記センサーカバー(113)は、前記検出部(112b)が挿通される検出部挿通部(126a)を備えることを特徴とする請求項9記載の鞍乗り型車両の前部構造。
  11. 前記車輪速センサー(112,212)は、信号を出力するケーブル(112d,212d)を備え、前記ケーブル(112d,212d)は、前記ブレーキキャリパー支持部(98,298)と前記ブレーキキャリパー(58)とで区画される開口(103,303)を通って外側に引き出されることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の鞍乗り型車両の前部構造。
  12. 前記ボトムケース(296)は、前記フロントフォーク(224)のチューブ本体(95)の下端が結合される筒状部(297d)と、前記フロントフォーク(224)の減衰力の調整機構(307)が設けられる調整用筒状部(305)とを備え、
    前記車輪速センサー取付部(220)は、前記筒状部(305)と前記調整用筒状部(305)との間のセンサー用凹部(221)に設けられることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両の前部構造。
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