JP6364664B2 - 鞍乗型車両のセンサ取付構造 - Google Patents

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Description

この発明は、自動二輪車等の鞍乗型車両のセンサ取付構造に関するものである。
鞍乗型車両の車輪速度を検出する検出手段として、車輪と一体回転するパルサプレート(パルサリング)と、パルサプレートの回転に基づいてパルサプレートの回転を検出する車輪速センサと、を備えたものが知られている。鞍乗型車両の後輪側の車輪速センサの取付構造として、ブレーキキャリパを保持するブレーキキャリパ・ブラケットに車輪速センサが取り付けられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の鞍乗型車両は、後輪がスイングアームによって上下方向に揺動可能に支持され、その後輪のホイールの側部に、ブレーキディスクとパルサプレートが一体回転可能に取り付けられるとともに、後輪の車軸にブレーキキャリパ・ブラケットが取り付けられている。そして、ブレーキキャリパ・ブラケットには、制動時にブレーキディスクに摩擦力を付与するブレーキキャリパと、パルサプレートに対向する車輪速センサとが取り付けられている。具体的には、ブレーキキャリパ・ブラケットは、後輪の車軸に支持される主軸結合部と、車軸結合部から後輪の径方向外側に張り出すキャリパ保持部と、車軸結合部からその車軸結合部を挟んでキャリパ保持部と相反方向に張り出すセンサ保持部と、を有し、キャリパ保持部にブレーキキャリパがボルト締結され、センサ保持部に車輪速センサが取り付けられている。
特開2011−79342号公報
しかし、特許文献1に記載のセンサ取付構造においては、後輪の車軸に結合されるブレーキキャリパ・ブラケットに、キャリパ保持部とセンサ保持部が相反方向に延出するように設けられているため、ブレーキキャリパ・ブラケットが大型化し、車両重量が増大したり、周囲の部材のレイアイトの自由度が狭まる原因となり易い。
そこでこの発明は、ブレーキキャリパや車輪速センサの保持剛性を保ちつつ、ブレーキキャリパ・ブラケットを小型化することができる鞍乗型車両のセンサ取付構造を提供しようとするものである。
この発明に係る鞍乗型車両のセンサ取付構造は、上記課題を解決するために、車体フレーム(F)に上下方向に揺動可能に後輪(Wr)を支持するスイングアーム(20)と、前記後輪(Wr)に一体回転可能に支持されるブレーキディスク(52)と、前記後輪(Wr)に一体回転可能に支持され、回転方向に沿って複数のピックアップ孔(58)が配置されるパルサプレート(56)と、前記後輪(Wr)の車軸(50)に支持されるブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)と、前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)に締結ボルト(75A,75B)によって固定され、制動時に前記ブレーキディスク(52)に摩擦力を付与するブレーキキャリパ(53)と、前記パルサプレート(56)の回転に基づいて前記パルサプレート(56)の回転速度を検出する車輪速センサ(57)と、を備えた鞍乗り型車両のセンサ取付構造において、前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)は、前記車軸(50)に支持される領域と、前記ブレーキキャリパ(53)が前記締結ボルト(75A,75B)によって締結される領域を直線的に結ぶように補強リブ(67R,67F)が形成され、前記車輪速センサ(57)は、前記補強リブ(67R,67F)に取り付けられ、前記補強リブ(67R,67F)には、前記車輪速センサ(57)が係合される凹部(68)が設けられ、前記凹部(68)は、前記車輪速センサ(57)の平坦な外側面と面で当接し前記車輪速センサ(57)の変位を規制する規制リブ(69)を備えるようにした。
この構成により、ブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)の車軸(50)に支持される領域と、ブレーキキャリパ(53)が締結される領域とが、これらを直線的に結ぶ補強リブ(67R,67F)によって補強され、その補強された部位に車輪速センサ(57)が取り付けられることになる。このため、車輪速センサ(57)を取り付けるための専用の張り出し部を設けることなく、車輪速センサ(57)がブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)に高い剛性をもって保持される。
また、車輪速センサ(57)が凹部(68)に係合された状態でブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)に取り付けられるため、車輪速センサ(57)の位置ずれを規制して、車輪速センサ(57)によるパルサプレート(56)の回転検出の精度を高めることができる。
前記補強リブ(67R,67F)には、前記車輪速センサ(57)の検出部(57a)を貫通させて、当該検出部(57a)を前記パルサプレート(56)の前記ピックアップ孔(58)に臨ませる貫通孔(63)が設けられるようにしても良い。
この場合、補強リブ(67R,67F)によって車輪速センサ(57)の保持剛性を保ちつつ、貫通孔(63)によってブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)の軽量化を図ることができる。
前記車輪速センサ(57)の一部は、前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)の車幅方向外側で、かつ、前記ブレーキキャリパ(53)の下方に配置されるようにしても良い。
この場合、車輪速センサ(57)の一部の車幅方向内側がブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)によって覆われるとともに、車輪速センサ(57)の一部の上方側がブレーキキャリパ(53)によって覆われるため、車両走行時等に車輪速センサ(57)の一部に小石や泥水等が直接当たりにくくなる。
前記車輪速センサ(57)の一部は、その一部が前記ブレーキキャリパ(53)から車幅方向外側に突出する前記締結ボルト(75A)の下方に配置されるようにしても良い。
この場合、車輪速センサ(57)の一部の上方側が締結ボルト(75A)によって覆われるため、車両走行時等に車輪速センサ(57)の一部に小石や泥水等が直接当たりにくくなる。
前記車輪速センサ(57)は、前記パルサプレート(56)の前記ピックアップ孔(58)の配列円周の接線方向に沿うように配置されることが望ましい。
この場合、車輪速センサ(57)の固定方向を適切化した状態で、車輪速センサ(57)によってピックアップ孔(58)を検知することができる。
前記車輪速センサ(57)から引き出されたセンサケーブル(59)は、前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54)の車幅方向外側で、かつ、前記締結ボルト(75A)と前記スイングアーム(20)の間の位置に配索され、前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54)の車幅方向外側面のうちの、前記締結ボルト(75A)よりも車両前方側位置には、前記センサケーブル(59)を前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54)に固定するためのステー(71)が配置されるようにしても良い。
この場合、車輪速センサ(57)の一部とセンサケーブル(59)の上下が締結ボルト(75A)とスイングアーム(20)とに覆われるとともに、車輪速センサ(57)の前方側がセンサコード固定用のステー(71)によって覆われることになる。このため、車両走行時等に車輪速センサ(57)の一部に小石や泥水等がより当たりにくくなる。
この発明によれば、車輪速センサを取り付けるための専用の張り出し部を設けることなく、車輪速センサをブレーキキャリパ・ブラケットに高い剛性をもって保持させることができるため、ブレーキキャリパや車輪速センサの保持剛性を保ちつつ、ブレーキキャリパ・ブラケットを小型化することができる。
また、この発明においては、車輪速センサが、車軸に支持される領域とブレーキキャリパに締結される領域を直線的に結ぶように延出するブレーキキャリパ・ブラケット上の補強リブに取り付けられるため、車両走行時に小石等の異物が車輪速センサに飛散するのを補強リブによって有効に遮ることができる。
この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の側面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両のマフラーを取り去った図1のII部の拡大図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両のマフラーを取り去った図1のIII矢視図である。 この発明の一実施形態に係るブレーキ装置の設置部を示す斜視図である。 この発明の一実施形態に係るブレーキキャリパ・ブラケットの側面図である。 この発明の他の実施形態に係るブレーキキャリパ・ブラケットの側面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また、以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を指す矢印FR、車両左方を指す矢印LH、車両上方を指す矢印UPが示されている。
最初に、図1に基づいてこの実施形態に係る車両の全体構成について説明する。この実施形態に係る車両は、鞍乗型車両の一形態である自動二輪車1である。
図1は、自動二輪車1を右側方から見た図である。自動二輪車1の車体フレームFは、前端のヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後下がりに延出する左右一対のメインフレーム12と、ヘッドパイプ11のメインフレーム12よりも下方位置から下方に延出する左右一対のダウンフレーム13と、メインフレーム12の後端部から下方に延出するピボットフレーム15と、ピボットフレーム15の上部から後上がりに延出する左右一対のシートレール16と、を備えている。
ヘッドパイプ11には、ステアリング軸(符号省略)が回動自在に支持されている。ステアリング軸の上下の各端部は、トップブリッジ17aとボトムブリッジ17bにそれぞれ連結されている。トップブリッジ17aとボトムブリッジ17bには、左右一対のフロントフォーク18の上部が支持されており、左右のフロントフォーク18の下端部間には、前輪Wfが回転自在に支持されている。トップブリッジ17aには、バーハンドル19が取付けられている。前輪Wfは、バーハンドル19を回動操作することにより繰向可能とされている。
ピボットフレーム15には、後輪Wrを支持するスイングアーム20の前端部が上下揺動可能に支持されている。スイングアーム20とピボットフレーム15の間には図示しないクッションユニットが介装されている。
また、メインフレーム12とダウンフレーム13とピボットフレーム15とで囲まれる領域には、エンジンと変速機を一体に備えるパワーユニットPUが配置されている。パワーユニットPUは、車体フレームFに支持され、出力軸が図示しないチェーンを介して後輪Wrに動力伝達可能に接続されている。なお、図1中の符号21は、エンジンの排気管に接続されたマフラーであり、符号22は、乗員の着座するシートである。
この実施形態に係る自動二輪車1は、前輪Wf,後輪Wrのいずれにもディスク式のブレーキ装置Bf,Brが採用されている。また、この自動二輪車1においては、前輪Wfと後輪Wrの各回転速度を検出するための車輪速検出装置23f,23rが設けられている。各車輪速検出装置23f,23rで検出された信号は、制御ユニット24に出力され、例えば、前輪Wf,後輪Wrのスリップ率の検出や車速の検出等に用いられる。
図2は、マフラー21を取り去った図1のII部の拡大図であり、図3は、マフラー21を取り去った図1のIII矢視図である。また、図4は、マフラー21を取り去り、後輪Wr側のブレーキ装置Brの設置部を右側前部斜め上方側から見た図である。
スイングアーム20は、車両後方側に向かって延出する左右一対のアーム部20aを有し、そのアーム部20aに後輪Wrの車軸50が結合されている。後輪Wrのホイール51は、ハブとスポークとリムを有し、これらが鋳造等によって一体に造形されている。ホイール51のハブは、スイングアーム20に支持された車軸50に回転可能に支持されている。
後輪Wrのブレーキ装置Brは、後輪Wrと一体に回転する円環状のブレーキディスク52と、車軸50とスイングアーム20に支持されて、制動時にブレーキディスク52に摩擦力を付与するブレーキキャリパ53と、を備えている。この実施形態では、ブレーキディスク52は、後輪Wrのホイール51の右側部に一体に取り付けられており、ブレーキキャリパ53は、後述するブレーキキャリパ・ブラケット54を介して、車軸50の右側部とスイングアーム20の右側のアーム部20aとに支持されている。
ブレーキディスク52は、制動時にブレーキキャリパ53に挟持される円環状の制動壁52aと、制動壁52aの内周縁部から径方向内側に突出する複数の舌片状のディスク被取付部52bと、を有している。ブレーキディスク52は、複数のディスク被取付部52bにおいてホイール51の右側部に締結固定されている。また、ブレーキキャリパ53には、図示しないABS回路を介してブレーキペダルのマスターシリンダに接続されるブレーキホース55が接続されている。
また、後輪Wr側の車輪速検出装置23rは、後輪Wrと一体に回転するパルサリング56(パルサプレート)と、パルサリング56の回転を検出するピックアップセンサ57(車輪速センサ)と、を備えている。この実施形態では、パルサリング56は、後輪Wrのホイール51の右側部に一体に取り付けられ、ピックアップセンサ57は、ブレーキキャリパ・ブラケット54を介して車軸50とスイングアーム20とに支持されている。パルサリング56は、ブレーキディスク52の径方向内側に配置され、ブレーキディスク52とともにホイール51の右側部に同心に配置されている。
パルサリング56は、円周方向に等間隔に複数のピックアップ孔58が形成された円環状のベース壁56aと、ベース壁56aの外周縁部から径方向外側に突出する複数の舌片状のリング被取付部56bと、を有している。
ピックアップセンサ57は、パルサリング56のピックアップ孔58の回転に伴う磁束変化によってパルス信号を発生するピックアップコイルを有し、そのピックアップコイルで発生したパルス信号を制御ユニット24に出力する。ピックアップセンサ57からはセンサケーブル59が引き出され、そのセンサケーブル59が制御ユニット24に接続されている。
ブレーキキャリパ・ブラケット54は、図2〜図4に示すように、スイングアーム20の右側のアーム部20aの車幅方向内側に配置され、後輪Wrの車軸50の右側の側方突出部にスイングアーム20とともに締結固定される。ブレーキキャリパ・ブラケット54は、車軸50に取り付けられた状態において、車軸50を中心として車両の上方から前部上方に向かって張り出し、ブレーキキャリパ53を後輪Wrの右側部の前部上方側位置で保持するようになっている。
図5は、ブレーキキャリパ・ブラケット54の単体を車体の右側方から見た図である。
ブレーキキャリパ・ブラケット54は、図5に示すように、車軸50に締結固定される支持ボス部65と、ブレーキキャリパ53の前縁部と後縁部がそれぞれ締結固定される締結ボス部66F,66Rと、を備えている。ブレーキキャリパ・ブラケット54は、車幅方向に厚みを有し、車体側方から見たときに上辺に湾曲部を有する略矩形形状の鋳造部品によって構成されている。ブレーキキャリパ・ブラケット54上の支持ボス部65は、上記の略矩形形状の後部側の下角部に配置され、締結ボス部66F,66Rは、上記の略矩形形状の前部側の上角部と後部側の上角部に配置されている。
なお、締結ボス部66F,66Rには、図2に示すように、ブレーキキャリパ53が締結ボルト75A,75Bによって締結固定される。また、支持ボス部65は、車軸50に支持される領域を構成し、前後の締結ボス部66F,66Rは、ブレーキキャリパ53が締結ボルト75A,75Bによって締結される領域を構成している。
また、ブレーキキャリパ・ブラケット54には、支持ボス部65と前部側の締結ボス部66Fを直線的に結ぶように延出する第1の補強リブ67Fと、支持ボス部65と後部側の締結ボス部66Rを直線的に結ぶように延出する第2の補強リブ67Rと、前後の締結ボス部66F,66R同士をブレーキキャリパ・ブラケット54の上辺に沿うように湾曲して連結する第3の補強リブ67Tが設けられている。なお、第1,第2,第3の補強リブ67F,67R,67Tは、車幅方向外側に隆起し、ブレーキキャリパ・ブラケット54上の他の領域に対して肉厚になって形成されている。
後方側の第2の補強リブ67Rの延出方向の略中間位置にはピックアップセンサ57が取り付けられるようになっている。具体的には、第2の補強リブ67Rの延出方向略中間位置の車幅方向外側の面には、第2の補強リブ67Rの延出方向と略直交する方向に長い長孔状の凹部68が設けられ、その凹部68に、ピックアップセンサ57が係合状態で取り付けられるようになっている。
凹部68の長径方向に沿う下方側の側壁は、他の部位に比較して車幅方向外側に大きく隆起し、ピックアップセンサ57の平坦な外側面と面で当接するようになっている。このピックアップセンサ57の平坦な外側面と当接する側壁は、ピックアップセンサ57の変位を規制する規制リブ69を構成している。なお、規制リブ69は、図2に示すように、パルサリング56のピックアップ孔58の配列円周の接線方向に沿うように形成されている。
ピックアップセンサ57は、図2〜図4に示すように、第2の補強リブ67Rの凹部68に係合されるセンサ本体部57bと、センサ本体部57bから突出する円柱状の検出部57aと、を有している。
第2の補強リブ67Rの凹部68内には、図5に示すように、ピックアップセンサ57の検出部57aが挿入される貫通孔63と、図示しない締結ボルトが締め込まれる締結孔64が設けられている。ピックアップセンサ57は、検出部57aが貫通孔63に挿入された状態で締結ボルトが締結孔64に締め込まれることによって第2の補強リブ67R上に取り付けられる。ピックアップセンサ57は、このとき規制リブ69によって変位を規制され、パルサリング56のピックアップ孔58の配列円周の接線方向に沿うように第2の補強リブ67Rに固定される。また、ピックアップセンサ57の検出部57aの先端部は、ピックアップセンサ57が上述のように第2の補強リブ67Rに取り付けられた状態において、ピックアップ孔58の回転軌道上でパルサリング56のベース壁56aに微小隙間をもって対峙する。
また、ブレーキキャリパ・ブラケット54の上端部の前縁の締結ボス部66Fの前部下方位置には、ステー取付部70が一体に設けられている。このステー取付部70には、ピックアップセンサ57から引き出されたセンサケーブル59を保持するための図2,図4に示すステー71が締結固定されるようになっている。
ところで、ブレーキキャリパ53とともにブレーキキャリパ・ブラケット54に取り付けられたピックアップセンサ57のセンサ本体部57bは、図2〜図4に示すように、ブレーキキャリパ・ブラケット54の車幅方向外側で、かつ、ブレーキキャリパ53の下方となる位置に配置される。センサ本体部57bは、より詳細には、ブレーキキャリパ・ブラケット54の車幅方向外側で、かつ、ブレーキキャリパ53の後部側の締結ボルト75Aの設置部の下方となる位置に配置される。締結ボルト75Aは、その頭部がブレーキキャリパ53の車幅方向外側の面から外側に突出している。
また、ピックアップセンサ57から引き出されたセンサケーブル59は、ブレーキキャリパ・ブラケット54の車幅方向外側で、かつ、ブレーキキャリパ53の後部側の締結ボルト75Aとスイングアーム20の右側のアーム部20aとの間を通って前方側に配索され、ブレーキキャリパ・ブラケット54の前端部の上方側位置において、ステー71を介してブレーキキャリパ・ブラケット54に係止されている。また、センサケーブル59を保持するステー71は、ブレーキキャリパ53の前部側の締結ボルト75Bに近接した位置において、ブレーキキャリパ・ブラケット54の上方側の前端部に配置されている。
以上のように、この実施形態に係るセンサ取付構造においては、ブレーキキャリパ・ブラケット54に、車軸50に支持される支持ボス部65と、ブレーキキャリパ53に結合される後部側の締結ボス部66Rを直線的に結ぶように第2の補強リブ67Rが設けられ、その第2の補強リブ67Rに車輪速検出装置23rのピックアップセンサ57が取り付けられている。このため、ブレーキキャリパ53をブレーキキャリパ・ブラケット54の第1の補強リブ67Fと第2の補強リブ67Rを介して高い剛性をもって車軸50に支持させることができるとともに、ブレーキキャリパ・ブラケット54にピックアップセンサ57を取り付けるための専用の張り出し部を設けることなく、ピックアップセンサ57をブレーキキャリパ・ブラケット54に高い剛性をもって保持させることができる。
したがって、このセンサ取付構造を採用することにより、ブレーキキャリパ53やピックアップセンサ57の保持剛性を保ちつつ、ブレーキキャリパ・ブラケット54を小型化することができる。
また、この実施形態の場合、ピックアップセンサ57が、車軸50に支持される領域とブレーキキャリパ53に締結される領域を直線的に結ぶように延出する第2の補強リブ67Rに取り付けられる。このため、車両走行時に小石等の異物がピックアップセンサ57に飛散するのを第2の補強リブ67によって有効に遮ることができる。
特に、この実施形態に係るセンサ取付構造では、ブレーキキャリパ・ブラケット54の第2の補強リブ67Rに、ピックアップセンサ57が係合される凹部68が設けられているため、ピックアップセンサ57の位置ずれを凹部68によって規制して、ピックアップセンサ57によるパルサリング56の回転検出の精度を高めることができる。
また、この実施形態に係るセンサ取付構造においては、第2の補強リブ67Rに、ピックアップセンサ57の検出部57aを貫通させて、その検出部57aをパルサリング56のピックアップ孔58に臨ませる貫通孔63が設けられているため、第2の補強リブ67Rによってピックアップセンサ57の保持剛性を保ちつつ、貫通孔63によってブレーキキャリパ・ブラケット54の軽量化を図ることができる。
さらに、この実施形態に係るセンサ取付構造においては、ピックアップセンサ57のセンサ本体部57bが、ブレーキキャリパ・ブラケット54の車幅方向外側で、かつ、ブレーキキャリパ53の下方となる位置に配置されている。このため、ピックアップセンサ57のセンサ本体部57bの車幅方向内側がブレーキキャリパ・ブラケット54によって覆われるとともに、センサ本体部57bの上方側がブレーキキャリパ53によって覆われることになる。
したがって、この構造を採用することにより、車両の走行時等にピックアップセンサ57に小石や泥水等が直接当たり難くなり、ピックアップセンサ57を保護することが可能になる。
特に、この実施形態に係るセンサ取付構造においては、ピックアップセンサ57のセンサ本体部57bが、ブレーキキャリパ・ブラケット54の車幅方向外側で、かつ、ブレーキキャリパ53の後部側の締結ボルト75Aの設置部の下方となる位置に配置されているため、センサ本体部57bの上方側が締結ボルト75Aの頭部によっても覆われる。このため、車両の走行時等にピックアップセンサ57に小石や泥水等が直接当たるのをより有効に防止することができる。
また、この実施形態に係るセンサ取付構造においては、ピックアップセンサ57が、パルサリング56のピックアップ孔58の配列円周の接線方向に沿うようにブレーキキャリパ・ブラケット54に取り付けられている。このため、ピックアップセンサ57の固定方向を適切化した状態で、ピックアップセンサ57によってピックアップ孔58を検知することができる。
また、この実施形態に係るセンサ取付構造では、ピックアップセンサ57のセンサケーブル59が、ブレーキキャリパ・ブラケット54の車幅方向外側で、ブレーキキャリパ53の後部側の締結ボルト75Aとスイングアーム20の間を通って前方側に配索され、ブレーキキャリパ・ブラケット54の前端部でステー71を介してブレーキキャリパ・ブラケット54に係止されている。このため、ピックアップセンサ57のセンサ本体部57bとそれに接続されるセンサケーブル59の上下が後部側の締結ボルト75Aとスイングアーム20とに覆われるとともに、前方側がセンサコード固定用のステー71によって覆われる。
したがって、この構造を採用することにより、車両の走行時等にピックアップセンサ57に小石や泥水等が直接当たるのをさらに有効に防止することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、ブレーキキャリパ・ブラケット54の支持ボス部65と後部側の締結ボス部66Rを直線的に連結する第2の補強リブ67Rにピックアップセンサ57が取り付けられるようになっているが、図6に示す他の実施形態のブレーキキャリパ・ブラケット154のように、支持ボス部65と前部側の締結ボス部66Fを直線的に連結する第1の補強リブ67Fにピックアップセンサ57が取り付けられるようにしても良い。なお、図6においては、図5に示す実施形態と同一部分に共通符号を付してある。
また、上記の実施形態においては、鞍乗型車両の一形態である自動二輪車にセンサ取付構造を適用したが、センサ取付構造を適用する車両は、自動二輪車に限らず、三輪車両等の鞍乗型車両であっても良い。
20…スイングアーム
50…車軸
52…ブレーキディスク
53…ブレーキキャリパ
54,154…ブレーキキャリパ・ブラケット
56…パルサリング(パルサプレート)
57…ピックアップセンサ(車輪速センサ)
57a…検出部
58…ピックアップ孔
59…センサケーブル
63…貫通孔
67F…第1の補強リブ(補強リブ)
67R…第2の補強リブ(補強リブ)
68…凹部
71…ステー
75A,75B…締結ボルト
F…車体フレーム
Wr…後輪

Claims (6)

  1. 車体フレーム(F)に上下方向に揺動可能に後輪(Wr)を支持するスイングアーム(20)と、
    前記後輪(Wr)に一体回転可能に支持されるブレーキディスク(52)と、
    前記後輪(Wr)に一体回転可能に支持され、回転方向に沿って複数のピックアップ孔(58)が配置されるパルサプレート(56)と、
    前記後輪(Wr)の車軸(50)に支持されるブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)と、
    前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)に締結ボルト(75A,75B)によって固定され、制動時に前記ブレーキディスク(52)に摩擦力を付与するブレーキキャリパ(53)と、
    前記パルサプレート(56)の回転に基づいて前記パルサプレート(56)の回転速度を検出する車輪速センサ(57)と、を備えた鞍乗り型車両のセンサ取付構造において、
    前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)は、前記車軸(50)に支持される領域と、前記ブレーキキャリパ(53)が前記締結ボルト(75A,75B)によって締結される領域を直線的に結ぶように補強リブ(67R,67F)が形成され、
    前記車輪速センサ(57)は、前記補強リブ(67R,67F)に取り付けられ
    前記補強リブ(67R,67F)には、前記車輪速センサ(57)が係合される凹部(68)が設けられ、
    前記凹部(68)は、前記車輪速センサ(57)の平坦な外側面と面で当接し前記車輪速センサ(57)の変位を規制する規制リブ(69)を備えることを特徴とする鞍乗型車両のセンサ取付構造。
  2. 前記補強リブ(67R,67F)には、前記車輪速センサ(57)の検出部(57a)を貫通させて、当該検出部(57a)を前記パルサプレート(56)の前記ピックアップ孔(58)に臨ませる貫通孔(63)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両のセンサ取付構造。
  3. 前記車輪速センサ(57)の一部は、前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54,154)の車幅方向外側で、かつ、前記ブレーキキャリパ(53)の下方に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両のセンサ取付構造。
  4. 前記車輪速センサ(57)の一部は、その一部が前記ブレーキキャリパ(53)から車幅方向外側に突出する前記締結ボルト(75A)の下方に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のセンサ取付構造。
  5. 前記車輪速センサ(57)は、前記パルサプレート(56)の前記ピックアップ孔(58)の配列円周の接線方向に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のセンサ取付構造。
  6. 前記車輪速センサ(57)から引き出されたセンサケーブル(59)は、前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54)の車幅方向外側で、かつ、前記締結ボルト(75A)と前記スイングアーム(20)の間の位置に配索され、前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54)の車幅方向外側面のうちの、前記締結ボルト(75A)よりも車両前方側位置には、前記センサケーブル(59)を前記ブレーキキャリパ・ブラケット(54)に固定するためのステー(71)が配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のセンサ取付構造。
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