JPWO2018101101A1 - 建築物およびその建築工法 - Google Patents

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Abstract

仕口加工を省略し、下枠に柱を自立できて、少人数でも短期間に上棟できる建築物を提供する。仕口を汎用化し、下枠(18)の水平方向における任意箇所に柱材(29)を自立可能な仕口代替部を形成する。上枠材および下枠材(18)は2種類以上の異なる板幅(V,Z)による3枚の挽き板(4〜6)が板厚方向に積層され、積層の外層から中間層を挟む外層挽き板(4,6)の外層板幅(Z)と、中間層として挟まれる中間挽き板(5)の中間板幅(V)と、の差分(D)により凹溝又は凸条(12)の仕口代替部が形成される。柱材(29)は同じ材長(L)で3枚の挽き板(23〜25)が板厚方向に積層され、外層挽き板(23,25)に対して中間挽き板(24)を長手方向にずらした差分(D)だけ凸部(22)又は凹部(21)が両端(26,27)に形成され、凹溝又は凸条(12)に密嵌させる。

Description

本発明は、建築物およびその建築工法に関する。本出願は、日本国において2016年11月30日に出願された日本特許出願番号特願2016−232415を基礎として優先権を主張するものであり、この出願を参照することにより、本出願に援用される。
近年、普及しつつある枠組壁工法(以下、「ツーバイフォー工法」又は「2×4工法」ともいう)による建築物(以下、「ツーバイフォー建築物」又は「2×4建物」ともいう)は、旧来の木造家屋に比較して、施工期間を短縮できる特長がある。ただし、この「2×4建物」は、パネルを連結して壁を構築するので、パネルを正確な位置に固定するのに手間がかかるという欠点がある。この構造の建物は、それは、平面状に施工された床の周縁にパネルを釘止するので、前後左右に位置ずれしやすいからである。また、先に床に固定したパネルに隣接して次々と固定されるパネルは、正確に同一平面に連結する必要がある。隣接するパネルを平面状に連結しないと、内装材の表面に凹凸ができて綺麗に仕上げることができない。
隣接するパネルを正確に同一平面に連結するために、パネルの室内と屋外側の両方で作業者がパネルを支え、また、固定位置を調整する必要がある。屋内側の作業者は、床の上で安全にパネルを支えることができる。しかしながら、屋外側の作業者は、足場の上でパネルを支える必要がある。2階の壁を構築するときには、高い足場での作業となり、重いパネルを支えるのは相当に危険な作業となる。特に、パネルが屋外側に傾くと、足場の上の作業者が支える必要があって、極めて危険な状態となる。さらに、施工能率をよくするために1枚のパネルを大きくしたものは、重量が100kg以上にもなり、これを高い足場の上で支えるのは極めて危険である。
そこで、これ等の欠点を解決した「2×4建物」が、パネルを簡単に、しかも正確な位置に能率よく固定して、作業を安全にする技術が特許文献1に開示されている。より具体的には、パネルが、室内側に位置して、側縁に突出して引掛突起を備える。引掛突起は、横に隣接するパネルの室内側に係止される。このように引掛突起を隣接するパネルに連結することによって、パネルが倒れるのを防止して定位置に固定できる、というものである。
一方、「2×4建物」とは異なるログハウスの構造について、交差部の乾燥を均一化して欠損や歪みを解消し、且つ、雨水の処理を図って室内への侵入を防止する技術が特許文献2に開示されている。より具体的には、(a)仕口部を、左右の交差方向に嵌合を図るための嵌合凹部と、上下の交差方向に嵌合を図る上部切欠凹部及び下部切欠凹部を穿設し、内部に芯部を形成し、該嵌合凹部と胴体部とが連接する四隅部には、丸太材の長手方向に沿って平面45゜を成す接合側面を形成し、該芯部には、天端面に丸太材の長手方向に沿った蒲鉾状の円曲凸面を形成し、底部にそれに対応させて直角方向に沿った円曲凹面を形成し、且つ、両側面に落下水を下方に導く為の縦状溝を穿設し、(b)胴体部を、上面に少なくとも2列以上の凸条堤を並設し、該凸条提の外側を上下の丸太材の重なる接合面とし、該凸条提に挟まれる間隙部に上下に重なった際若干の隙間を形成する胴体空隙部を形成し、且つ、下面に該凸条提と嵌合させる為の凹溝を穿ち、(c)土台部に外側に傾斜した水抜孔を形成した、というものである。
実開平5−85904号公報 実開平7−13917号公報
しかしながら、特許文献1において、施工能率をよくするために1枚のパネルを大きくしたものは、重量が100kg以上にもなり、これを高い足場の上で支えるのは極めて危険である、と記載されているように、「2×4建物」の施工現場において、1枚の重量が100kg以上にもなるパネルを数人がかりで建付ける作業は基本的に不可避と考えられていた。これに対し、「2×4建物」の施工現場において、大きくて重いパネルを数人がかりで建付ける作業を不要にし、比較的軽い柱1本から建付けられるようにしたいという要望があった。
また、特許文献2において、一方の方の木材に形成された凸条提と、他方の木材に形成された凹溝や嵌合凹部と、を嵌合させる仕口部を有するログハウスの構造は、交差部の乾燥を均一化して欠損や歪みを解消し、且つ、雨水の処理を図って室内への侵入を防止する効果を期待できる。
しかしながら、特許文献2に記載されているような、凸条提と、凹溝や嵌合凹部と、を嵌合させる仕口部であっても、「2×4建物」の施工現場において、1枚の重量が100kg以上にもなるパネルを数人がかりで建付ける作業を無くすための対策として完成されたものではなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、施工現場において、大きくて重いパネルを数人がかりで建付ける作業を不要にし、比較的軽く1人でも支えられる柱を単独で、上枠、又は下枠における水平方向の自由な位置に自立させ、少人数で短期間に上棟することが可能な建築物を提供することにある。また、水平部材に対し、柱固有の立設位置に合わせた仕口加工を省略して簡略化することにより、生産性を向上させた建築物を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、水平部材(10)と垂直部材(20)とを嵌合して組み立てる構造材を備えた木造の建築物(100)であって、
前記構造材の嵌合部には、前記水平部材(10)の水平方向における任意箇所に前記垂直部材(20)を自立可能に密嵌する仕口代替部が形成され、
前記水平部材(10)は、上枠材(19)および下枠材(17,18)を構成し、長手方向の全長(K)にわたって生じる凹溝(11)又は凸条(12)が前記仕口代替部を形成し、
前記垂直部材(20)は、柱材(29)又は枠組壁(50)を構成し、
前記柱材(29)は、前記凹溝(11)又は前記凸条(12)に密嵌可能な凸部(22)又は凹部(21)が両端(26,27)に形成されたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建築物(100)において、
前記水平部材(10)は、
2種類以上の異なる板幅(U,V,W,Z)による3枚の挽き板(1〜3,4〜6)が板厚方向に積層されて、上枠材(19)および下枠材(17,18)を構成し、前記3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板(1,3,4,6)の外層板幅(W,Z)と、前記中間層として挟まれる中間挽き板(2,5)の中間板幅(U,V)と、の間に設けられた差分(D)により、長手方向の全長(K)にわたって生じる凹溝(11)又は凸条(12)が前記仕口代替部を形成し、
前記垂直部材(20)は、3枚の挽き板(23〜25)が板厚方向に積層されて、柱材(29)又は枠組壁(50)を構成し、
前記柱材(29)は、積層される全ての挽き板(23〜25)が同じ材長(L)であり、前記3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板(23,25)に対して中間挽き板(24)を長手方向に前記差分(D)だけずらしたことにより、前記凹溝(11)又は前記凸条(12)に密嵌可能な凸部(22)又は凹部(21)が両端(26,27)に形成されたものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の建築物(100)において、
前記下枠材(17,18)は、前記凸条(12)を上向きに設置され、
前記柱材(29)は、凹部(21)が形成された下端(26)を下向きにし、凸部(22)が形成された上端(27)を上向きにして立設され、
前記下枠材(17,18)の前記凸条(12)に、前記柱材(29)の前記凹部(21)を密嵌して自立可能であり、
前記上枠材(19)の前記凹溝(11)は、前記自立した前記柱材(29)の前記凸部(22)に、前記上枠材(19)の前記凹溝(11)を上方から下向きに密嵌して架設することを可能にしたものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の建築物(100)において、
前記2種類以上の異なる板幅(U,V,W,Z)による3枚の挽き板(1〜3,4〜6)は、
広い板幅(V,W)の板材として厚さ38mm×幅140mmの206材、同厚さで184mmの208材、又は同厚さで235mmの210材を用い、
狭い板幅(U,Z)の板材として厚さ38mm×幅89mmの204材、又は同厚さで114mmの205材を用いたものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の何れかに記載の建築物(100)において、前記3枚の挽き板(1〜3,4〜6)に代えて、無垢材、集成材又は単板積層材から同等の形状に構成されたものである。
また、請求項6に記載の発明は、水平部材(10)と垂直部材(20)とを嵌合して組み立てる構造材を備えた木造の建築物(100)であって、
前記水平部材(10)を構成する側根太(13)の裏側に、該側根太(13)よりも差分(D)だけ板幅の広い裏側根太(16)を面接合して一枚板に形成し、前記差分(D)により上向きの凸条(42)が長手方向に形成された凸条付き側根太(40)と、
前記上向きの凸条(42)の長手方向に対する任意の位置で自立可能に密嵌可能な凸部(22)が下端(26)に形成されて前記垂直部材(20)を構成する上層階用の柱材(29)と、
を備えてなるものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項2又は6に記載の建築物(100)において、同寸の材料をずらして前記差分(D)を形成するものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の建築物(100)において、前記凸条(12,42)に被せて少なくとも片側の前記差分(D)を吸収するように形成された軒おさえ(43)又は上レール(41)を備えてなるものである。
また、請求項9に記載の発明は、下枠材(17,18)および上枠材(19)を構成する水平部材(10)に、柱材(29)又は枠組壁(50)を構成する垂直部材(20)を嵌合する構造材を備えた木造の建築物(100)を、建築現場で組み立てる建築工法であって、
前記構造材の嵌合部には、前記水平部材(10)の水平方向における任意箇所に前記垂直部材(20)が自立可能に密嵌される仕口代替部を予め設け、
前記仕口代替部を前記構造材の嵌合部に予め形成する仕口代替部形成工程(S10)と、
前記仕口代替部が形成された前記構造材を組み立てる組み立て工程(S20)と、
を有するものである。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の建築工法において、
前記仕口代替部形成工程(S10)は、
前記上枠材(19)および前記下枠材(17,18)の長手方向の全長(K)にわたって前記仕口代替部を形成するため、
2種類以上の異なる板幅(U,V,W,Z)による3枚の挽き板(1〜3,4〜6)を板厚方向に積層し、
該3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板(1,3,4,6)の外層板幅(W,Z)と、
前記中間層として挟まれる中間挽き板(2,5)の中間板幅(U,V)と、
の間に設けられた差分(D)により前記長手方向に生じる凹溝(11)又は凸条(12)を形成する、
下枠凸条・上枠凹溝形成工程(S11)と、
前記柱材(29)の両端(26,27)に前記仕口代替部を形成するため、
同じ材長(L)で3枚の挽き板(23〜25)を板厚方向に積層し、
該3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板(23,25)に対して中間挽き板(24)を長手方向に前記差分(D)だけずらすことにより、
前記凹溝(11)又は前記凸条(12)に密嵌可能な凸部(22)又は凹部(21)を形成する柱材端末凹凸部形成工程(S12)と、
を有し、
前記組み立て工程(S20)は、
前記下枠材(17,18)を設置する下枠材設置工程(S21)と、
上向きに設置された前記下枠材(17,18)の凸条(12)に、前記柱材(29)の下端(26)に形成された凹部(21)を嵌着して自立させる柱材自立嵌着工程(S22)と、
前記自立状態の前記柱材(29)の上端(26)に形成された凸部(22)の上方に、凹溝(11)を下向きにした前記上枠材(19)を覆い被せて嵌着する上枠材嵌着工程(S23)と、
を有するものである。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の建築工法において、前記3枚の挽き板(1〜3,4〜6)に代えて、無垢材、集成材又は単板積層材から同等の形状に構成されたものである。
また、請求項12に記載の発明は、請求項10又は11に記載の建築工法において、同寸の材料をずらして前記差分(D)を形成するものである。
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の建築工法において、前記凸条(12,42)に被せて少なくとも片側の前記差分(D)を吸収するように形成された軒おさえ(43)又は上レール(41)を用いるものである。
本発明によれば、施工現場において、大きくて重いパネルを数人がかりで建付ける作業を不要にし、比較的軽く1人でも支えられる柱を単独で、上枠、又は下枠における水平方向の自由な位置に自立させ、少人数で短期間に上棟することが可能な建築物を提供できる。また、水平部材に対し、柱固有の立設位置に合わせた仕口加工を省略して簡略化することにより、生産性を向上させた建築物を提供できる。
本発明の一実施形態に係る建築物(以下、「本建築物」ともいう)の構造材(以下、「本構造材」ともいう)を説明するための斜視図であり、図1(A)は柱材の下端、図1(B)は下枠材、図1(C)は柱材を下枠材に嵌着して自立させた状態、をそれぞれ示している。 本構造材を説明するための斜視図であり、図2(A)は上枠材、図2(B)は柱材の上端、図2(C)は柱材に上枠材を嵌着させた状態、図2(D)は同寸の材料をずらして差分を形成させたレール材、図2(E)は図2(D)のレール材が上枠材(上レール)に用いられた状態、をそれぞれ示している。 本建築物の柱材に形成された仕口代替部を説明するための斜視図であり、図3(A)は柱材の全体、図3(B)は上端、図3(C)は下端、をそれぞれ示している。 本建築物において仕口代替部が形成された水平部材を説明するための斜視図であり、図4(A)は上枠材、図4(B)は下枠材、図4(C)は同寸の材料をずらして差分を形成させたレール材、をそれぞれ示している。 本建築物の要部概略をより実態的に示した図であり、図5(A)は本建築物の1つの壁面について土台から2階の小屋組みまで一部断裁した正面断面図、図5(B)は2階の小屋組みを示す斜視図、図5(C)は床根太の周辺を示す斜視図、図5(D)は土台に1階の柱材まで組み付けた状態を示す斜視図、をそれぞれ示している。 本構造材の仕口代替部を説明するための斜視図であり、図6(A)は柱材、図6(B)は凸条を形成された下枠材、図6(C)は柱材を下枠材に嵌着して自立させた状態、をそれぞれ示している。 本構造材の仕口代替部を説明するための斜視図であり、図7(A)は凹溝を形成された上枠材、図7(B)は図6(C)の状態に対し、上枠材を嵌着した状態、をそれぞれ示している。 図7(B)の状態に対して側根太を付設した状態を説明するための斜視図である。 図8の状態に対し、床根太および転び止めを付設した状態を説明するための斜視図である。 図9から工程を進めたことを示す斜視図で、図10(A)は床合板を敷設した状態、図10(B)は2階の下枠材を敷設した状態、をそれぞれ示している。 図10(B)の状態をより簡便に実現させる途中経過を説明するための斜視図であり、図11(A)は側根太と下枠を統合した機能を有する凸条付き側根太、図11(B)は図10(B)に近い状態、図11(C)は図11(B)を逆方向から見た状態であり、それぞれの凸条付き側根太に柱材を立てた状態を示している。る。 図11に示した簡便な形態であっても、図10(B)の形態と同等機能を有することを示す斜視図であり、図12(A)は2階の床合板を敷設すると共に、2階の柱材を取り付けた状態、図12(B)は、図12(A)を逆方向から見た状態を示している。 図12から工程を進めた状態の斜視図で、2階の下枠材に柱材、上レールおよび軒おさえを取り付けた状態である。 本発明の一実施形態に係る建築工法(以下、「本工法」ともいう)の要点を説明するためのフローチャートである。 図5に示した本建築物の要部概略を追加・更新した矩形図である。 図15に(A)〜(G)の符号で示した要部に用いられる枠材の外形図であり、図16(A)は母屋(上レール)、図16(B)は束(つか)、図16(C)は軒おさえ、図16(D)は側根太、図16(E)は上レール、図16(F)はフレーム、図16(G)は敷レール、をそれぞれ示している。
木造軸組工法(以下、「在来工法」ともいう)は日本の伝統工法であり、プレカットされた柱、梁材を継手、仕口を設け、さらに金物で補強し組立てる工法である。これに基づく木造軸組パネル工法(以下「IDS工法」ともいう)も基本的に在来工法の部類に属する。これらに対し、2×4工法は、北米の伝統工法であり、規格化されたパネルを金物又は釘打ちで組立てるため高度な加工技術が不要である長所を有する。なお、木造軸組みは構造材によって組み立てられる。
2×4工法用製材としては、JAS(日本農林規格)に規定されているが、以下の名称で特定される規定寸法の材木が用いられる。すなわち、断面形状の異なる1×4(乾燥材で19×89mm),1×6,2×2,2×3,2×4(204材),2×5(205材),2×6(206材),2×8,2×10(210材),2×12,4×4(404材),4×6(406材)といったところである。なお、名称はインチサイズに由来するが、実際の寸法は呼称されるインチサイズよりも小さい。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建築物(以下、「本建築物」ともいう)の構造材(以下、「本構造材」ともいう)を説明するための斜視図であり、図1(A)は柱材の下端、図1(B)は下枠材、図1(C)は柱材を下枠材に嵌着して自立させた状態、をそれぞれ示している。本建築物100は、水平部材10と垂直部材20とを嵌合して組み立てる構造材を備えた木造の建築物である。
図2は本構造材を説明するための斜視図であり、図2(A)は上枠材、図2(B)は柱材の上端、図2(C)は柱材に上枠材を嵌着させた状態、図2(D)は同寸の材料をずらして差分を形成させたレール材、図2(E)は図2(D)のレール材が上枠材(上レール)に用いられた状態、をそれぞれ示している。図1および図2に示すように、本建築物100は、少なくとも下枠材18と、柱材29と、上枠材19と、よりなる構造材を備えて構成される。なお、本建築物100は、必ずしも2×4工法による2×4建物に限定されるものではないが、上述した2×4工法用製材を多用している。図2(D)に示すレール材は、図2(E)の上レール(上枠材)19以外にも、図15の棟木(上レール)や図15(E)、図16(E)の上レール(上枠材)に好適であり、図4(C)に示すように、例えば、208材だけで構成できる。208材に限定されないことはいうまでもない。
仕口代替部は、水平部材10および垂直部材20よりなる構造材の嵌合部に予め形成すべき仕口を汎用化するように変形して形成されている。水平部材10は、主に上枠材19および下枠材18を構成する仕口代替部として凹溝11又は凸条12が長手方向の全長にわたって形成されている。垂直部材20は、凹溝11又は凸条12に密嵌可能な形状の仕口代替部が端末に形成されて柱材29を構成する。
図3は本建築物の柱材に形成された仕口代替部を説明するための斜視図であり、図3(A)は柱材の全体、図3(B)は上端、図3(C)は下端、をそれぞれ示している。図3に示すように、垂直部材20は、積層される全ての挽き板が同じ材長Lである。垂直部材20は、3枚の挽き板23〜25が板厚方向に積層されて、柱材29又は枠組壁50(図5(A))を構成する。なお、枠組壁50については後述する。なお、上述した3枚の挽き板23〜25に代えて、無垢材、集成材又は単板積層材から同等の形状に構成されたものを用いても良い。3枚の挽き板については、以下同様である。
上述のように、柱材29は、全て同じ材長Lで3枚の挽き板23〜25が積層されて構成されている。柱材29の下端26には凹部21が形成されている。また、柱材29の上端27には凸部22が形成されている。これら凹部21又は凸部22は、3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板23,25に対し、中間挽き板24を長手方向に差分Dだけずらすことによって形成される。
柱材29は、材長Lの外層挽き板23,25に対し、材長Lの中間挽き板24を長手方向に差分Dだけずらした状態を保持し、不図示の釘止めによって1本に集成されている。この作業は、接着剤を用いないこともあって、工場でなく、非熟練労働者が建築現場で容易に実施することが可能である。その結果、この柱材29には、図3(B)に示す上端27には凸部22が形成され、図3(C)に示す下端26には凹部21が形成される。これら凸部22および凹部21が、主な垂直部材20、すなわち柱材29の下端26および上端27において、仕口の代用をなす仕口代替部を形成している。
図4は、本建築物において仕口代替部が形成された水平部材を説明するための斜視図であり、図4(A)は上枠材、図4(B)は下枠材、図4(C)は同寸の材料をずらして差分を形成させたレール材、をそれぞれ示している。図4に示すように、主な水平部材10である上枠材19および下枠材17,18は、2種類以上の異なる板幅U,V,W,Zによる3枚の挽き板1〜3,4〜6が、板厚方向に積層されて形成されている。仕口代替部は、上枠材19および下枠材18,17(図5(A))において、長手方向の全長Kにわたって生じる凹溝11又は凸条12によって形成されている。
これらの凹溝11又は凸条12は、3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板1,3,4,6の外層板幅W,Zと、中間層として挟まれる中間挽き板2,5の中間板幅U,Vと、の間に設けられた差分Dにより形成される。この仕口代替部は、仕口の嵌合条件を緩和して汎用化するとともに、水平部材10の水平方向における任意箇所に垂直部材20を自立可能に密嵌するように形成されている。なお、3枚の積層を1本に集成する作業は、外層挽き板1,3,4,6と、中間挽き板2,5と、を板厚方向に差分Dだけずらした状態を保持し、不図示の釘止めによって1本に集成される。
図4(A)に示すように、上枠材19は、3枚の挽き板1〜3を板厚方向に積層し、不図示の釘止めによって1本に集成される。外層挽き板1,3の外層板幅Wと、中間挽き板2の中間板幅Uと、の間には、差分Dが設けられている。この差分Dによって凹溝11が形成される。上枠材19は凹溝11を下向きにして、柱材29の凸部22に上方から嵌着される。
図4(B)に示すように、下枠材17,18は、3枚の挽き板4〜6を板厚方向に積層し、不図示の釘止めによって1本に集成される。外層挽き板4,6の外層板幅Vと、中間挽き板5の中間板幅Zと、の間には、差分Dが設けられている。この差分Dによって凸条12が形成される。この下枠材18は凸条12を上向きに敷設される。凸条12には、柱材29の凹部21が上方から嵌着される。これら凸部22又は凹部21は、水平部材10の凹溝11又は凸条12において、水平方向の任意箇所に垂直部材20を自立可能に密嵌するように構成されている。図4(C)に示すように、3枚の挽き板4〜6に代えて、例えば、同寸の208材をずらして板厚方向に積層し、不図示の釘止めによって1本に集成し、差分Dを形成させたレール材を、上枠材(上レール)19として、用いることができる。
上述のように、図3(A)に示した柱材29を構成する垂直部材20は、凸部22が形成された上端27(図3(B))を上にし、凹部21が形成された下端26(図3(C))を下にして立設される。また、下枠材18の凸条12(図1(B))に、柱材29の凹部21(図1(A))が密嵌されて自立できる。図4(A)に示した上枠材19を構成する水平部材10は、凹溝11を下向きに架設される。上枠材19の凹溝11は、柱材29の凸部22に密嵌されて自立できる。その結果、嵌めるだけで軸組みが揺らぐこともないので、少人数で容易に棟上げできる。
図4に示すように、本建築物100において、外層挽き板1,3、および中間挽き板5には、厚さ38mm×幅140mmの206(2×6)材を用い、中間挽き板2、および外層挽き板4,6には、厚さ38mm×幅89mmの204(2×4)材を用いることが好ましい。つまり、水平部材10は、外層挽き板1,3,4,6と、中間挽き板2,5と、の組み合わせにおいて、広い板幅V,Wの板材として厚さ38mm×幅140mmの206材を用い、狭い板幅U,Zの板材として厚さ38mm×幅89mmの204材を用いることが好ましい。以下、本建築物100のより実態的な構造と、それを建築する本工法について説明する。
本工法は、少なくとも下枠材18および上枠材19を構成する水平部材10と、柱材29を構成する垂直部材20と、よりなる構造材を、建築現場で組み立てる建築工法である。本工法においては、構造材の嵌合部に形成すべき仕口を汎用化するように変形した仕口代替部を予め設ける。本工法において、仕口代替部は、水平部材10と垂直部材20とを密嵌すれば自立できる形状である。なお、上述の柱材29における凹部21、凸部22、下枠材17,18の凸条12、および上枠材19の凹溝11は、1本の無垢材、集成材又は単板積層材に溝付け等の加工を施して同等に形成し、同等効果を得ることも可能である。
図5は本建築物の要部概略をより実態的に示した図であり、図5(A)は本建築物の1つの壁面について土台から2階の小屋組みまで一部断裁した正面断面図、図5(B)は2階の小屋組みを示す斜視図、図5(C)は床根太の周辺を示す斜視図、図5(D)は土台に1階の柱材まで組み付けた状態を示す斜視図、をそれぞれ示している。図5に示すように、本建築物100は、枠組壁50を用いない場合、土台61、下枠材18、上枠材19、側根太13、床根太14、2階の下枠材17、柱材29、および小屋組み71について、204材、206材、210材および404材といった標準規格に統一された枠組壁工法用製材による構造材だけで木造軸組みされている。
なお、図5(A)に示す壁面は、下枠材17,18に柱材29を1本ずつ仕口代替部で密嵌して自立させてから、外壁合板51,52を取り付けて形成する手順を示したが、これに限定するものではない。例えば、2×4工法で一般化されたように、工場で予めパネル状に組み立てられた枠組壁50を用いた方が有利ならば、図5(A)に示すようにそれを用いても良い。その枠組壁50にも、本発明の仕口代替部が適用できる。
図5(C)において、P層は1階の上枠材19、Q層は側根太13および床根太14、R層は2階の下枠材17である。図5(C)に示すように、1階の天井から2階の床に至る境界部分は、P,Q,Rの3層で示す構造であり、より簡略化するための検討余地がある。この点について、図10〜図13を用いて簡略化できることを後述する。
図6は本構造材の仕口代替部を説明するための斜視図であり、図6(A)は柱材、図6(B)は凸条を形成された下枠材、図6(C)は柱材を下枠材に嵌着して自立させた状態、をそれぞれ示している。本構造材の仕口代替部は、従来工法における構造材の嵌合部分に施されていた仕口に代えて、加工と組み立てを簡素化するとともに、水平方向に対する組み付け位置の自由度を増すように構成されている。なお、図6〜図13は、実験およびその説明用に製作した模型を図示しており、実際の建物とは形状が異なる。
すなわち、図6(A)に示す柱材29の下端26に形成された凹部21は、図6(B)に示す下枠材18の凸条12に嵌着可能である。しかも、図6(C)に示す下枠材18における凸条12の長手方向に対する任意の位置に同一条件で密嵌可能である。つまり、窓枠や戸口のために専用柱(不図示)を増設する代わりに構造柱の位置を適宜ずらして対応する等の融通が可能となる。その結果、設計の自由度を増して材料や工数を削減するとともに作業を容易化することも可能となる。
言い換えると、水平部材10に対し、柱29固有の立設位置に合わせた仕口加工を省略して簡略化することにより生産性を向上させた建築物100を提供できる。また、施工現場において、大きくて重いパネルを数人がかりで建付ける作業を不要にし、比較的軽く1人でも支えられる柱のみを、上枠19、又は下枠(17),18における水平方向の自由な位置に自立させ、少人数で短期間に上棟することが可能である。
図7は本構造材の仕口代替部を説明するための斜視図であり、図7(A)は凹溝を形成された上枠材、図7(B)は図6(C)の状態に対し、上枠材を嵌着した状態、をそれぞれ示している。図6(C)の状態の柱材29の上端27に形成された凸部22は、図7(A)に示す上枠材19に形成された凹溝11に対し、水平方向に対する任意の位置に密嵌して固定できる。その効果として、例えば、寸法が変更できない規格品のサッシ戸や既成の戸口のために専用柱を増設する代わりに構造柱の位置を適宜ずらして対応する等の融通が可能となる。
図8は図7(B)の状態に対して側根太を付設した状態を説明するための斜視図である。図8に示す側根太13は、図5で示した側根太13に該当する。
図9は図8の状態に対し、床根太14および転び止め15を付設した状態を説明するための斜視図である。図9に示す床根太14は、図5で示した床根太14に該当する。転び止め15は、間隔を空けて複数枚が立設された床根太14の間隔を規制して垂直を維持するので、転び止めの作用効果を奏する。また、転び止め15により構造強度が増す作用効果も得られる。
図10は図9から工程を進めたことを示す斜視図で、図10(A)は床合板を敷設した状態、図10(A)に示す床合板32は図5で示した2階の床合板(構造用合板)32に該当する。図10(B)は2階の下枠材を敷設した状態、をそれぞれ示している。図10(B)に示す下枠材17は図5で示した2階の下枠材17に該当する。
図11は図10(B)の状態をより簡便に実現させる途中経過を説明するための斜視図であり、図11(A)は側根太と下枠を統合した機能を有する凸条付き側根太、図11(B)は図10(B)に近い状態、図11(C)は図11(B)を逆方向から見た状態であり、それぞれの凸条付き側根太に柱材を立てた状態を示している。図11(A)に示す凸条付き側根太40は、側根太13の裏側に、それよりも差分Dだけ板幅の広い裏側根太16を釘打ちにより面接合して一枚板に形成したものである。この差分Dにより上向きの凸条42が長手方向に仕口代替部を形成している。この仕口代替部も、枠組壁工法用の製材工場でない建築現場において、非熟練者であっても容易に形成することが可能である。
図11は、図10(B)において2階の下枠材17を設置したことによって上向きに凸条12が形成された状態を、より簡便に実現させたことを示している。なお、この段階では床合板32を敷設していない。
図12は図11に示した簡便な形態であっても、図10(B)の形態と同等機能を有することを示す斜視図であり、図12(A)は2階の床合板を敷設すると共に、2階の柱材を取り付けた状態、図12(B)は、図12(A)を逆方向から見た状態を示している。図12は、図11(B)および図11(C)に示した状態に対し、2階の床合板32を敷設したことによって凸条42が完成し、図10(B)の凸条12と同等の断面形状を有する仕口代替部が形成された状態を示している。
図13は、図12から工程を進めた状態の斜視図で、2階の下枠材に柱材、上レールおよび軒おさえを取り付けた状態である。2階の柱材29の上方に形成された凸部22のそれぞれに架け渡すように軒おさえ43を被せると、凸部22の片側の差分Dが吸収されて、凸部22上面の平坦部の面積が増える。図15の(C)にも示すように、この平坦部に垂木が載せられると安定する。図13に示すように、2階の柱材29は、凸条付き側根太40に形成された凸条42の長手方向に対する任意の位置に同一条件で密嵌可能である。そのことの効果は上述したとおりである。この図13に示した状態に対し、図5(A)の上部、および図5(B)に示すような小屋組みの工程を進めて軸組み(フレーム)を完成させる。なお、小屋組み71の水平部材10にも2×4を適用している。
図13に示す木造の建築物100は、水平部材10と垂直部材20とを嵌合して組み立てる構造材によって2階以上の上層階を有して構成されている。1階と2階との接続部分に用いる水平部材10として凸条付き側根太40を備え、2階の垂直部材20として柱材29を備えている。また、3階建ての場合は、2階と3階との接続部分で、同様に適用できる。なお、上述の凸条付き側根太40は、1枚の無垢材に切削加工を施して同等に形成し、同等の効果を得ることも可能である。
図13の柱材29も、その下端26に形成された凹部21が、凸条付き側根太40における上向きの凸条42の長手方向に対する任意の位置で、自立可能に密嵌可能であり、その構造は図3の柱材29と同じである。このように、本建築物100の構造材における嵌合部には、組み立て前に予め設けておくべき仕口の嵌合条件を緩和して汎用化した仕口代替部が形成されている。このように、軸組みの際に仕口代替部を嵌め合わせるだけで構造材を自立させられるので、少人数でも容易に軸組みを完成させられる。
以上、説明したように、本発明に係る建築物によれば、施工現場において、大きくて重いパネルを数人がかりで建付ける作業を不要にし、比較的軽く1人でも支えられる柱を単独で、上枠、又は下枠における水平方向の自由な位置に自立させ、少人数で短期間に上棟することが可能である。
在来の木造軸組パネル工法(IDS)工法において、軸組みだけで柱材29を自立させる必要がある。そのため、構造材の嵌合部には仕口を施し、この仕口を組み合わせることによって、密嵌状態を形成し、自立できる状態を維持していた。本建築物100は、在来のIDS工法のように、フレーム(軸組み)を先行して組み立てた後、壁面51,52(図5(A))を取り付ける手順で全体の工程を進める。
以下、本工法について、図14を用いてより詳細に説明する。
図14は本工法の要点を説明するためのフローチャートである。図14に示すように、本工法は、仕口代替部形成工程(S10)と、組み立て工程(S20)と、を有する。仕口代替部形成工程(S10)では、仕口代替部を構造材の嵌合部に予め形成する。また、組み立て工程(S20)では、仕口代替部が形成された構造材を組み立てる。
本工法は、水平部材10に垂直部材20を嵌合するように、これらの構造材を建築現場で組み立てることにより木造の建築物100を建築する建築工法である。水平部材10は、下枠材17,18、上枠材19、側根太13、床根太14、床合板(構造用合板)31,32、および凸条付き側根太40を構成する。垂直部材20は、柱材29、外壁合板(構造用合板)51,52又は枠組壁50を構成する。
構造材の嵌合部には仕口代替部が組み立て前に予め設けられている。この仕口代替部は、構造材の嵌合部に予め形成すべき仕口を汎用化するように変形して形成されている。すなわち、仕口代替部は、仕口の嵌合条件を緩和して汎用化するとともに、水平部材10の水平方向における任意箇所に垂直部材20が自立可能に密嵌されるように形成されている。ただし、仕口代替部は、枠組壁工法用製材を用いて工場でなく、建築現場で非熟練者でも容易に形成することが可能である。
仕口代替部形成工程(S10)は、上枠材19および下枠材17,18の長手方向の全長Kにわたって仕口代替部を形成するため、2種類以上の異なる板幅U,V,W,Zによる3枚の挽き板1〜3,4〜6を板厚方向に積層する。この仕口代替部形成工程(S10)は、さらに、下枠凸条・上枠凹溝形成工程(S11)と、柱材端末凹凸部形成工程(S12)と、を有する。
下枠凸条・上枠凹溝形成工程(S11)では、3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板1,3,4,6の外層板幅W,Zと、中間層として挟まれる中間挽き板2,5の中間板幅U,Vと、の間に設けられた差分Dにより長手方向に生じる凹溝11又は凸条12を形成する。凹溝11又は凸条12は、水平部材10の長手方向の全長Kにわたって仕口代替部として形成される。
柱材端末凹凸部形成工程(S12)では、柱材29の両端26,27に仕口代替部を形成する。そのため、同じ材長Lで3枚の挽き板23〜25を板厚方向に積層して一本にする。これら3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板23,25に対して中間挽き板24を長手方向に差分Dだけずらすことにより、凸部22と凹部21が仕口代替部として形成される。柱材29の上端27に形成された凸部22は凹溝11に密嵌可能である。柱材29の下端26に形成された凹部21は凸条12に密嵌して自立させることが可能である。
組み立て工程(S20)は、さらに、下枠材設置工程(S21)と、柱材自立嵌着工程(S22)と、上枠材嵌着工程(S23)と、を有する。下枠材設置工程(S21)では、1階部分において、土台61に敷設された床合板31の上に下枠材18を設置する。2階部分において、側根太13および床根太14に敷設された床合板32の上に下枠材17,18を設置する。柱材自立嵌着工程(S22)では、上向きに設置された下枠材17,18の凸条12の仕口代替部に、柱材29の下端26に形成された凹部21を嵌着して、自立させる。上枠材嵌着工程(S23)では、自立状態の柱材29の上端26に形成された凸部22の上方に、凹溝11の仕口代替部を下向きにした上枠材19を覆い被せて嵌着する。
以上、説明したように、本発明に係る建築工法によれば、柱材29の下端26に形成された凹部21は下枠材17,18の凸条12に密嵌して自立させることが可能である。さらに、その柱材29の上端27に形成された凸部22は上枠材19の凹溝11に密嵌可能である。したがって、これらの仕口代替部を嵌め合わせるだけで軸組みが揺らぐこともなく固定されるので、少人数で容易に棟上げできる。つまり、比較的軽く1人でも支えられる柱を単独で、上枠、又は下枠における水平方向の自由な位置に自立させ、少人数で短期間に上棟できるという効果がある。その結果、施工現場において、大きくて重いパネルを数人がかりで建付ける作業を不要にする効果もある。
つぎに、世界中で多くの地域に採用され易くするため、最新の寸法まで記入した枠材について、図15および図16を用いて開示する。図15は、図5に示した本建築物の要部概略を追加・更新した矩形図である。図16は、図15に(A)〜(G)の符号で示した要部に用いられる枠材の外形図であり、図16(A)は母屋(上レールとも呼ぶが図16(E)とは異なる)、図16(B)は束(つか)、図16(C)は軒おさえ、図16(D)は側根太、図16(E)は上レール、図16(F)はフレーム(垂直部材、柱)、図16(G)は敷レール、をそれぞれ示している。
図16に示した各種の2×4材について、204材、205材、206材、208材、210材、それぞれの断面寸法を明示しておく。一部重複する記載を避けないが、204材は厚さ38mm×幅89mm(図15、図16それぞれの(C),(F),(G))、205材は厚さ38mm×幅114mm(図15、図16それぞれの(A),(B))、206材は厚さ38mm×幅140mm(図15、図16それぞれの(C),(G))、208材は厚さ38mm×幅184mm(図15、図16それぞれの(A),(E))、210材は厚さ38mm×幅235mm(図15、図16それぞれの(D))、また不図示の212材は厚さ38mm×幅286mm、である。
また、図15および図16を用いて開示する各種の枠材について、以下のように特徴ある工夫された点がある。図16(A)の母屋(上レール、上枠材、水平部材)の凹溝11は深さが70mmであるが、この凹溝11に嵌入される図16(B)の束(つか、柱、垂直部材)における凸部22の高さは66mmであり、全部嵌入してなお余りが4mmある。この4mmの余裕があることにより、母屋(上レール)が曲がって狂いが生じているような場合にも、外層挽き板23,25だけを適宜に切削して微修正することが容易になる。
また、母屋(上レール)が曲がって生じる狂いのみならず、3枚の挽き板の合わせ位置が3mm程度ずれてしまい、66mmとすべき凸部22の高さが69mm位に高くなる場合もある。その場合にも、高すぎる凸部22を全部受け入れ可能なように、凹溝11が余裕を持って70mm位の深さに設定されている。その結果、高すぎたとしても構造維持に重要な凸部22を切り落とすことなく円滑に嵌着できて、しかも建物の仕上がりに狂いが生じる不具合を抑制できるという作用効果も得られる。
同様のことは、図16(G)の敷レールと、図16(F)のフレーム(垂直部材、柱)20との嵌合部についても考慮されている。すなわち、図16(G)の敷レールは凸条12の高さが51mmであるが、この凸条12を跨いで嵌着する図16(F)のフレーム(垂直部材、柱)20における凹部21の深さは58mmであり、敷レールの凸条12を全部受け入れてなお余りが7mmある。この7mmの余裕があることにより、敷レールが曲がって狂いが生じているような場合にも、外層挽き板23,25だけを適宜に切削して微修正することが容易になる。
また、敷レールは、曲がって狂いが生じるのみならず、3枚の挽き板の合わせ位置が6mm程度ずれてしまい、58mmとすべき凹溝21の深さが52mm位に浅くなる場合もある。その場合にも、51mm高さの凸条12を全部受け入れ可能なように、凹溝21が余裕を持たせた目標深さ58mm位に設定されている。その結果、ずれたり曲がったりの狂いが生じても構造維持に重要な凸条12を全部切り落として調整することなく円滑に嵌着できて、しかも建物の仕上がりに狂いが生じる不具合を抑制できるという作用効果も得られる。
つぎに、図16(C)の軒おさえ43が、図16(E)の上レールに被せられる作用効果について説明する。図2の上枠材19は上面が平坦な柱状であり、そのような水平部材10に垂木が載せられると安定する。しかし、上方が凸条に形成された図16(E)の上レールそのままに垂木が載せられると、屋根および垂木の重量が凸条を棟木の方向へと押し曲げる応力が作用して不安定である。
この押し曲げ応力を少なくして押し下げ方向のみに、荷重分力を整えることが好ましい。そこで、凸条に形成された図16(E)の上レールの上方に対し、図16(C)の軒おさえを被せると、屋根および垂木の重量が軒おさえを介して凸条に作用する。軒おさえが凸条に被せられることにより、図2に示した上枠材19のように、上面が平坦な柱状に近くなる。
上面を平坦な柱状に形成された上レールの上方に対して荷重された屋根および垂木の重量は、荷重分力を押し下げ方向のみに整えられる。その結果、上レールの凸条を棟木の方向へと押し曲げる応力が大幅に減少するので、屋根および垂木を支える構造がより安定化する。つまり、図16(C)の軒おさえが、図16(E)の上レール41に被せられた場合、屋根および垂木を支える構造がより安定化するという効果が得られる。
また、2階部分における側根太13の機能については、図5、図8、図9、および図11〜図13に示したとおりである。これに対し、図15の符号(D)および図16(D)に示す側根太は、凸条を有する図16(E)の上レール41にそのまま被せて強固に釘止めできるという効果がある。
図15および図16を用いて開示するように、より多様な種類の2×4材を用いることで、本発明に係る建築物および建築工法を、世界中で法令の異なる多くの地域において、適法に採用され易くすることが可能である。
本発明に係る建築物およびその建築工法は、ツーバイフォー建築物を始めとするその他の建築物、およびそれらの建築工法において採用される可能性がある。
1,3,4,6,23,25 外層挽き板、2,5,24 中間挽き板、10 水平部材、11 凹溝、12,42 凸条、13 側根太、14 床根太、15 転び止め、16 裏側根太、17 (2階の)下枠材、18 下枠材、19 上枠材、20 垂直部材、21 (垂直部材20の)凹部、22 (垂直部材20の)凸部、26 (柱材29の)下端、27 (柱材29の)上端、29 柱材、31,32 床合板(構造用合板)、40 凸条付き側根太、41 上レール、43 軒おさえ、50 枠組壁、51,52 外壁合板(構造用合板)、61 土台、71 小屋組み、100 建築物、D 差分、K (長手方向の)全長、L (垂直部材20を構成する挽き板の)材長、P,Q,R 3層で示す構造、S10 仕口代替部形成工程、S11 下枠凸条・上枠凹溝形成工程、S12 柱材端末凹凸部形成工程、S20 組み立て工程、S21 下枠材設置工程、S22 柱材自立嵌着工程、S23 上枠材嵌着工程、U,V 中間板幅、W,Z 外層板幅
【0004】
前記水平部材(10)は、上枠材(19)および下枠材(17,18)を構成し、長手方向の全長(K)にわたって生じる凹溝(11)又は凸条(12)が前記仕口代替部を形成し、
前記垂直部材(20)は、柱材(29)又は枠組壁(50)を構成し、
前記柱材(29)は、前記凹溝(11)又は前記凸条(12)に密嵌可能な凸部(22)又は凹部(21)が両端(26,27)に形成され、
前記水平部材(10)は、2種類以上の異なる板幅による3枚の挽き板(1〜3,4〜6)が板厚方向に積層されて、上枠材(19)および下枠材(17,18)を構成し、前記3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板(1,3,4,6)の外層板幅(W,Z)と、前記中間層として挟まれる中間挽き板(2,5)の中間板幅(U,V)と、の間に設けられた差分(D)により、長手方向の全長(K)にわたって生じる凹溝(11)又は凸条(12)が前記仕口代替部を形成し、
前記凸条(12)に被せて少なくとも片側の前記差分(D)を吸収するように形成された軒おさえ(43)又は上レール(41)を備えてなるものである。
[0012]
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建築物(100)において、
前記水平部材(10)は、
2種類以上の異なる板幅(U,V,W,Z)による3枚の挽き板(1〜3,4〜6)が板厚方向に積層されて、上枠材(19)および下枠材(17,18)を構成し、前記3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板(1,3,4,6)の外層板幅(W,Z)と、前記中間層として挟まれる中間挽き板(2,5)の中間板幅(U,V)と、の間に設けられた差分(D)により、長手方向の全長(K)にわたって生じる凹溝(11)又は凸条(12)が前記仕口代替部を形成し、
前記垂直部材(20)は、3枚の挽き板(23〜25)が板厚方向に積層されて、柱材(29)又は枠組壁(50)を構成し、
前記柱材(29)は、積層される全ての挽き板(23〜25)が同じ材長(L)であり、前記3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板(23,25)に対して中間挽き板(24)を長手方向に前記差分(D)だけずらしたことにより、前記凹溝(11)又は前記凸条(12)に密嵌可能な凸部(22)又は凹部(21)が両端(26,27)に形成されたものである。
[0013]
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の建築物(100)において、
前記下枠材(17,18)は、前記凸条(12)を上向きに設置され、
前記柱材(29)は、凹部(21)が形成された下端(26)を下向きに
【0005】
し、凸部(22)が形成された上端(27)を上向きにして立設され、
前記下枠材(17,18)の前記凸条(12)に、前記柱材(29)の前記凹部(21)を密嵌して自立可能であり、
前記上枠材(19)の前記凹溝(11)は、前記自立した前記柱材(29)の前記凸部(22)に、前記上枠材(19)の前記凹溝(11)を上方から下向きに密嵌して架設することを可能にしたものである。
[0014]
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の建築物(100)において、
前記2種類以上の異なる板幅(U,V,W,Z)による3枚の挽き板(1〜3,4〜6)は、
広い板幅(V,W)の板材として厚さ38mm×幅140mmの206材、同厚さで184mmの208材、又は同厚さで235mmの210材を用い、
狭い板幅(U,Z)の板材として厚さ38mm×幅89mmの204材、又は同厚さで114mmの205材を用いたものである。
[0015]
また、請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の何れかに記載の建築物(100)において、前記3枚の挽き板(1〜3,4〜6)に代えて、無垢材、集成材又は単板積層材から同等の形状に構成されたものである。
[0016]
また、請求項6に記載の発明は、水平部材(10)と垂直部材(20)とを嵌合して組み立てる構造材を備えた木造の建築物(100)であって、
前記水平部材(10)を構成する側根太(13)の裏側に、該側根太(13)よりも差分(D)だけ板幅の広い裏側根太(16)を面接合して一枚板に形成し、前記差分(D)により上向きの凸条(42)が長手方向に形成された凸条付き側根太(40)と、
前記上向きの凸条(42)の長手方向に対する任意の位置で自立可能に密嵌可能な凸部(22)が下端(26)に形成されて前記垂直部材(20)を構成する上層階用の柱材(29)と、
を備え、
前記凸条(42)に被せて少なくとも片側の前記差分(D)を吸収するように形成された軒おさえ(43)又は上レール(41)を備えてなるものである。
【0006】
[0017]
また、請求項7に記載の発明は、請求項2又は6に記載の建築物(100)において、同寸の材料をずらして前記差分(D)を形成するものである。
[0018]
[0019]
また、請求項9に記載の発明は、下枠材(17,18)および上枠材(19)を構成する水平部材(10)に、柱材(29)又は枠組壁(50)を構成する垂直部材(20)を嵌合する構造材を備えた木造の建築物(100)を、建築現場で組み立てる建築工法であって、
前記構造材の嵌合部には、前記水平部材(10)の水平方向における任意箇所に前記垂直部材(20)が自立可能に密嵌される仕口代替部を予め設け、
前記仕口代替部を前記構造材の嵌合部に予め形成する仕口代替部形成工程(S10)と、
前記仕口代替部が形成された前記構造材を組み立てる組み立て工程(S20)と、
を有し、
前記仕口代替部形成工程(S10)は、
前記上枠材(19)および前記下枠材(17,18)の長手方向の全長(K)にわたって前記仕口代替部を形成するため、
2種類以上の異なる板幅(U,V,W,Z)による3枚の挽き板(1〜3,4〜6)を板厚方向に積層し、
該3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板(1,3,4,6)の外層板幅(W,Z)と、
前記中間層として挟まれる中間挽き板(2,5)の中間板幅(U,V)と、
の間に設けられた差分(D)により前記長手方向に生じる凹溝(11)又は凸条(12,42)を形成する、
下枠凸条・上枠凹溝形成工程(S11)と、
を有し、
前記凸条(12,42)に被せて少なくとも片側の前記差分(D)を吸収するように形成された軒おさえ(43)又は上レール(41)を用いるものである。
[0020]
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の建築工法において、
前記仕口代替部形成工程(S10)は、
前記上枠材(19)および前記下枠材(17,18)の長手方向の全長(K)にわたって前記仕口代替部を形成するため、
2種類以上の異なる板幅(U,V,W,Z)による3枚の挽き板(1〜3,4〜6)を板厚方向に積層し、
該3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板(1,3,4,6)の外層板幅(W,Z)と、
前記中間層として挟まれる中間挽き板(2,5)の中間板幅(U,V)と、
【0007】
の間に設けられた差分(D)により前記長手方向に生じる凹溝(11)又は凸条(12)を形成する、
下枠凸条・上枠凹溝形成工程(S11)と、
前記柱材(29)の両端(26,27)に前記仕口代替部を形成するため、
同じ材長(L)で3枚の挽き板(23〜25)を板厚方向に積層し、
該3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板(23,25)に対して中間挽き板(24)を長手方向に前記差分(D)だけずらすことにより、
前記凹溝(11)又は前記凸条(12)に密嵌可能な凸部(22)又は凹部(21)を形成する柱材端末凹凸部形成工程(S12)と、
を有し、
前記組み立て工程(S20)は、
前記下枠材(17,18)を設置する下枠材設置工程(S21)と、
上向きに設置された前記下枠材(17,18)の凸条(12)に、前記柱材(29)の下端(26)に形成された凹部(21)を嵌着して自立させる柱材自立嵌着工程(S22)と、
前記自立状態の前記柱材(29)の上端(26)に形成された凸部(22)の上方に、凹溝(11)を下向きにした前記上枠材(19)を覆い被せて嵌着する上枠材嵌着工程(S23)と、
を有するものである。
[0021]
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の建築工法において、前記3枚の挽き板(1〜3,4〜6)に代えて、無垢材、集成材又は単板積層材から同等の形状に構成されたものである。
[0022]
また、請求項12に記載の発明は、請求項10又は11に記載の建築工法において、同寸の材料をずらして前記差分(D)を形成するものである。
[0023]
【0008】
発明の効果
[0024]
本発明によれば、施工現場において、大きくて重いパネルを数人がかりで建付ける作業を不要にし、比較的軽く1人でも支えられる柱を単独で、上枠、又は下枠における水平方向の自由な位置に自立させ、少人数で短期間に上棟することが可能な建築物を提供できる。また、水平部材に対し、柱固有の立設位置に合わせた仕口加工を省略して簡略化することにより、生産性を向上させた建築物を提供できる。
図面の簡単な説明
[0025]
[図1]本発明の一実施形態に係る建築物(以下、「本建築物」ともいう)の構造材(以下、「本構造材」ともいう)を説明するための斜視図であり、図1(A)は柱材の下端、図1(B)は下枠材、図1(C)は柱材を下枠材に嵌着して自立させた状態、をそれぞれ示している。
[図2]本構造材を説明するための斜視図であり、図2(A)は上枠材、図2(B)は柱材の上端、図2(C)は柱材に上枠材を嵌着させた状態、図2(D)は同寸の材料をずらして差分を形成させたレール材、図2(E)は図2(D)のレール材が上枠材(上レール)に用いられた状態、をそれぞれ示している。
[図3]本建築物の柱材に形成された仕口代替部を説明するための斜視図であり、図3(A)は柱材の全体、図3(B)は上端、図3(C)は下端、をそれぞれ示している。
[図4]本建築物において仕口代替部が形成された水平部材を説明するための斜視図であり、図4(A)は上枠材、図4(B)は下枠材、図4(C)は同寸の材料をずらして差分を形成させたレール材、をそれぞれ示している。
[図5]本建築物の要部概略をより実態的に示した図であり、図5(A)は本建築物の1つの壁面について土台から2階の小屋組みまで一部断裁した正面断面図、図5(B)は2階の小屋組みを示す斜視図、図5(C)は床根太の周

Claims (13)

  1. 水平部材と垂直部材とを嵌合して組み立てる構造材を備えた木造の建築物であって、
    前記構造材の嵌合部には、前記水平部材の水平方向における任意箇所に前記垂直部材を自立可能に密嵌する仕口代替部が形成され、
    前記水平部材は、上枠材および下枠材を構成し、長手方向の全長にわたって生じる凹溝又は凸条が前記仕口代替部を形成し、
    前記垂直部材は、柱材又は枠組壁を構成し、
    前記柱材は、前記凹溝又は前記凸条に密嵌可能な凸部又は凹部が両端に形成された建築物。
  2. 前記水平部材は、2種類以上の異なる板幅による3枚の挽き板が板厚方向に積層されて、上枠材および下枠材を構成し、前記3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板の外層板幅と、前記中間層として挟まれる中間挽き板の中間板幅と、の間に設けられた差分により、長手方向の全長にわたって生じる凹溝又は凸条が前記仕口代替部を形成し、
    前記垂直部材は、3枚の挽き板が板厚方向に積層されて、柱材又は枠組壁を構成し、
    前記柱材は、積層される全ての挽き板が同じ材長であり、前記3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板に対して中間挽き板を長手方向に前記差分だけずらしたことにより、前記凹溝又は前記凸条に密嵌可能な凸部又は凹部が両端に形成された請求項1に記載の建築物。
  3. 前記下枠材は、前記凸条を上向きに設置され、
    前記柱材は、凹部が形成された下端を下向きにし、凸部が形成された上端を上向きにして立設され、
    前記下枠材の前記凸条に、前記柱材の前記凹部を密嵌して自立可能であり、
    前記上枠材の前記凹溝は、前記自立した前記柱材の前記凸部に、前記上枠材の前記凹溝を上方から下向きに密嵌して架設することが可能である請求項1又は2に記載の建築物。
  4. 前記2種類以上の異なる板幅による3枚の挽き板は、
    広い板幅の板材として厚さ38mm×幅140mmの206材、同厚さで184mmの208材、又は同厚さで235mmの210材を用い、
    狭い板幅の板材として厚さ38mm×幅89mmの204材、又は同厚さで114mmの205材を用いた請求項2に記載の建築物。
  5. 前記3枚の挽き板に代えて、無垢材、集成材又は単板積層材から同等の形状に構成された請求項2に記載の建築物。
  6. 水平部材と垂直部材とを嵌合して組み立てる構造材を備えた木造の建築物であって、
    前記水平部材を構成する側根太の裏側に、該側根太よりも差分だけ板幅の広い裏側根太を面接合して一枚板に形成し、前記差分により上向きの凸条が長手方向に形成された凸条付き側根太と、
    前記上向きの凸条の長手方向に対する任意の位置で自立可能に密嵌可能な凸部が下端に形成されて前記垂直部材を構成する上層階用の柱材と、
    を備えた建築物。
  7. 同寸の材料をずらして前記差分を形成する請求項2又は6に記載の建築物。
  8. 前記凸条に被せて少なくとも片側の前記差分を吸収するように形成された軒おさえ又は上レールを備えた請求項7に記載の建築物。
  9. 下枠材および上枠材を構成する水平部材に、柱材又は枠組壁を構成する垂直部材を嵌合する構造材を備えた木造の建築物を、建築現場で組み立てる建築工法であって、
    前記構造材の嵌合部には、前記水平部材の水平方向における任意箇所に前記垂直部材が自立可能に密嵌される仕口代替部を予め設け、
    前記仕口代替部を前記構造材の嵌合部に予め形成する仕口代替部形成工程と、
    前記仕口代替部が形成された前記構造材を組み立てる組み立て工程と、
    を有する建築工法。
  10. 前記仕口代替部形成工程は、
    前記上枠材および前記下枠材の長手方向の全長にわたって前記仕口代替部を形成するため、
    2種類以上の異なる板幅による3枚の挽き板を板厚方向に積層し、
    該3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板の外層板幅と、
    前記中間層として挟まれる中間挽き板の中間板幅と、
    の間に設けられた差分により前記長手方向に生じる凹溝又は凸条を形成する、
    下枠凸条・上枠凹溝形成工程と、
    前記柱材の両端に前記仕口代替部を形成するため、
    同じ材長で3枚の挽き板を板厚方向に積層し、
    該3枚の積層における外層から中間層を挟む外層挽き板に対して中間挽き板を長手方向に前記差分だけずらすことにより、
    前記凹溝又は前記凸条に密嵌可能な凸部又は凹部を形成する柱材端末凹凸部形成工程と、
    を有し、
    前記組み立て工程は、
    前記下枠材を設置する下枠材設置工程と、
    上向きに設置された前記下枠材の凸条に、前記柱材の下端に形成された凹部を嵌着して自立させる柱材自立嵌着工程と、
    前記自立状態の前記柱材の上端に形成された凸部の上方に、凹溝を下向きにした前記上枠材を覆い被せて嵌着する上枠材嵌着工程と、
    を有する請求項9に記載の建築工法。
  11. 前記3枚の挽き板に代えて、無垢材、集成材又は単板積層材から同等の形状に構成された請求項10に記載の建築工法。
  12. 同寸の材料をずらして前記差分を形成する請求項10又は11に記載の建築工法。
  13. 前記凸条に被せて少なくとも片側の前記差分を吸収するように形成された軒おさえ又は上レールを用いる請求項12に記載の建築工法。
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