JP2603950Y2 - ログハウス - Google Patents

ログハウス

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JP2603950Y2
JP2603950Y2 JP1993050098U JP5009893U JP2603950Y2 JP 2603950 Y2 JP2603950 Y2 JP 2603950Y2 JP 1993050098 U JP1993050098 U JP 1993050098U JP 5009893 U JP5009893 U JP 5009893U JP 2603950 Y2 JP2603950 Y2 JP 2603950Y2
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log
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along
convex
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JP1993050098U
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JPH0713917U (ja
Inventor
泰三 石澤
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株式会社ウッディマイホーム
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ログハウスの構造に関
し、更に詳細には、収縮が均一で排水機能に優れたログ
ハウスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ログハウスは、その仕口部に丸太
材の曲率に合わせて切欠部を穿設し、該切欠部を交差さ
せて組積しているが、自然木の曲率は一定せず、嵌合に
狂いを生じたり、寸法の調整に手間取る等の問題を有し
ている。これに対し、従来以下如きの改良技術が提案さ
れている。
【0003】(a)丸太材の交差部には交差して交互に
積み重ねられる各丸太材が互に嵌り合い得る切欠部を設
けてなり、切欠部は丸太材は丸太材外周の四面が一定幅
で所定深さに切欠かれ、切欠かれた残りの芯部の断面形
状が四角状とされると共に曲面部が嵌り込み得る凹曲面
部を凹部が、芯部両側面と同じ深さに設けられる仕口構
造(実開平4−30243号公報)。
【0004】(b)丸太の交差積層部分に、積層される
丸太の約半分を嵌入して、丸太を隙間なく積み重ねる横
溝が設けられ、横溝には底部に位置決溝が設けられ、丸
太の横溝嵌入部分には、位置決溝が嵌入された凸条が設
けられている(実開平3−74705号公報)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記(a),
(b)に示される技術によれば、互いが接合している交
差部は他の部材より乾燥が遅く、丸太の収縮率が異なっ
て欠損が生じ易く、全体的にも捩れやひび割れの原因と
なる。又、該交差部及び丸太材の上下の接合部には、僅
かの間隙に毛細管現象で雨水が侵入し易いという欠点を
有している。
【0006】本考案は上記実情に基づいてなされたもの
で、交差部の乾燥を均一化して欠損や歪みを解消し、
又、壁面に降りかかる雨水の処理を図って侵入を防止す
ること等を目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本案ログハウスは、
(a)仕口部を、左右の交差方向に嵌合を図るための嵌
合凹部と、上下の交差方向に嵌合を図る上部切欠凹部及
び下部切欠凹部を穿設し、内部に芯部形成し、該嵌合凹
部と胴体部とが連接する四隅部には、丸太材の長手方向
に沿って平面45゜を成す接合側面を形成し、該芯部に
は、天端面に太材の長手方向に沿った蒲鉾状の円曲凸面
を形成し、底部にそれに対応させて直角方向に沿った円
曲凹面を形成し、且つ、両側面に落下水を下方に導く為
の縦状溝を穿設し、(b)胴体部を、上面に少なくとも
2列以上の凸条堤を並設し、該凸条提の外側を上下の丸
太材の重なる接合面とし、該凸条提に挟まれる間隙部に
上下に重なった際若干の隙間を形成する胴体空隙部を形
成し、且つ、下面に該凸条提と嵌合させる為の凹溝を穿
ち、(c)土台部に外側に傾斜した水抜孔を形成して構
成される。
【0008】
【作用】本案の丸太材を組積する際、接合側面を接合さ
せれば、該接合側面が平面上45゜に形成してあるの
で、左右に対称性を有し、どの方向から組合せても直交
できる。
【0009】又、経時と共に木材の乾燥が始り、丸太材
が収縮すると、仕口部には上下に切欠凹部を形成すると
共に縦状溝を穿設してあるので、通気性を有し、内部か
らも一様に乾燥が進行し、部位による収縮率の違いを生
じることなく、全体を均一に乾燥し、捩れやひび割れを
無くす。
【0010】又、丸太材に雨水が降り掛かった場合、胴
体の凸条提の間に胴体空隙部を形成してあるので、毛管
現象を断ち、それ以上の侵入を食止める。万一更に雨水
が侵入した場合にも、胴体空隙部を伝って雨水は上部切
欠部に落下し、それが芯部の蒲鉾状の円曲凸面に誘導さ
れて左右に分水し、外側の縦状溝を伝って下方に落下
し、同様の仕口部を経て次々に落水し、最終的に土台部
に入って、外側に傾斜した水抜孔から排水され、雨水の
室内への侵入を防止する。
【0011】更に、地震、風圧等で壁面が衝撃を受けた
場合、胴体部に少なくとも2列以上の凸状提と底部に凹
溝を形成して、互いが嵌合するので、該衝撃を全体で受
けて局部的破壊を回避する。
【0012】
【実施例】以下本案の実施例を図面を基に説明する。本
案は、大別して丸太材の交差部となる仕口部10の構造
と、壁部を構成する胴体部20と土台部30の構造に特
徴を有する。先ず、仕口部10の構造は、図1,2,3
に示す如く、左右の交差方向に嵌合を図るための嵌合凹
部11を抉り、又、上下の交差方向に嵌合を図るための
上部切欠凹部12a及び下部切欠凹部12bを抉り、内
部に芯部13を形成する。
【0013】該嵌合凹部11は、図3に示す如く、胴体
部20と連接する四隅部に、丸太材の長手方向に沿って
45゜を成す接合側面14,14・・を形成する。即
ち、接合側面12を平面上45゜に形成して、左右に対
称性を確保し、丸太材を嵌合させる際に、どの方向から
組合せても直交できるようにする。
【0014】又、上部切欠凹部12aと下部切欠凹部1
2bは、丸太材を上下に組積する場合に、上下の丸太材
を嵌め込む為の凹部を成すもので、上下に分割させたこ
とで、芯部13を丸太材の略中心部に形成することがで
き、丸太材としての物理的強度を保持する。
【0015】該芯部13は、後述の排水を図る意味か
ら、天端面を丸太材の長手方向に沿った蒲鉾状の円曲凸
面13aに形成し、底部を、それに対応させて直角方向
に沿って円曲凹面13bに形成する。又、該芯部13の
両側面13c,13cには、上記円曲凸面13aからの
落下水を下方に導く為の縦状溝13dを抉る。
【0016】次に、胴体部20は、図4及び図5の如
く、仕口によって組積される丸太材の壁部を構成するも
ので、図面は胴部を平滑面に切削したものを示したが、
自然木のままの肌を表出しても良い。その上面には、少
なくとも2列以上の凸条堤21,21を並設し、該凸条
提21,21の外側を上下の丸太材が組積される接合面
22,22とし、且つ、該凸条提21,21に挟まれる
間隙部23には、図6,図8及び図9の如く上下に組積
された際若干の隙間を形成するよう胴体空隙部25を形
成する。又、下面には、組積した際、上記凸条提21,
21と嵌合させる為の凹溝24,24を穿ち、且つ、そ
の溝の深さは、嵌合の状態で凸条提21,21の頭部と
上側胴体の底部との間に若干の凸条提空隙部26が生じ
るように深目に形成する。そして、上記胴体空隙部25
と凸条提空隙部26とは、接合部に通気性をもたせると
共に侵入した雨水の排水を目的とするもので、端部で上
記仕口の上部の切欠凹部12aに連通させ、侵入した雨
水を落水可能とする。
【0017】即ち、胴体部20の胴体空隙部25と凸条
提空隙部26とを仕口部の上部切欠凹部12aと連通さ
せ、又、仕口部の上部切欠凹部12aと下部切欠凹部1
2bとを縦状溝13dを介して連通させ、胴体部20と
仕口部10とが一連に通孔を形成するように構成する
(図6,図7,図8,図9参照)。
【0018】そして、下端の土台30の天端で仕口部1
0が臨む位置には、上記一連の通孔からの排水を外側に
流出させるよう外側に傾斜した水抜孔31を形成する。
【0019】次に、本実施例の作用を説明する。先ず、
本案の丸太材を組積する際には、仕口部10の嵌合凹部
11の四隅をなす接合側面14,14・・を接合させれ
ば、該接合側面14が平面上45゜に形成してあるの
で、左右に対称性を有し、どの方向から組合せても直交
できる。従って、どの方向から接合させても嵌合が可能
となり、組積施工を簡潔化する。同時に、製作時の加工
も単一で、効率的となる。
【0020】次に、組積してログハウスを完成させる
と、経時と共に木材の乾燥が始り、丸太材の収縮が生じ
るが、先ず、仕口部には上下に切欠凹部12a,12b
を形成すると共に縦状溝13dを穿設してあるので、通
気性を有し、内部からも一様に乾燥が進行するので、収
縮率に部位による違いを生じることがない。この結果、
従来、接合が密な仕口部10の乾燥が他の部位より遅れ
る弊を解消し、全体を均一に乾燥し、捩れやひび割れを
無くす。
【0021】又、降雨があり、丸太材に雨水が降り掛か
ると、それが接合面の間隙から毛細管現象で内部に侵入
する虞が生じるが、胴体部の上下の接合部には、凸条提
21,21の間に胴体空隙部25を形成してあるので、
毛細管現象を断ち、それ以上の侵入を食止める。同時
に、仕口部にあっても、上下に上部切欠凹部12a,下
部切欠凹部12b及び左右に縦状溝13dが形成されて
いるので、同様に毛細管現象を断ち、室内への浸透を防
止する。万一接合面22が開いて、多量の雨水が侵入し
た場合にも、その水は胴体空隙部25を伝って仕口部1
0の上部切欠部12aに落下し、それが天端部を蒲鉾状
の円曲凸面13aに形成した芯部13の上に落ち、その
円曲凸面13aに誘導されて雨水は左右に分水し、外側
の縦状溝13dに入る。該縦状溝13dを伝って落下し
た雨水は、同様に形成された仕口部10を伝って次々に
落下し、最終的に土台部30に落ち、外側に傾斜した水
抜孔31を経て地下へと排水される。従って、壁面に降
りかかった雨水は、万一内部に侵入しても、全て外側に
排出され室内に浸透することはない。
【0022】更に、地震、風圧等で壁面が衝撃を受けた
場合、柱、梁のないログハウスは脆さを有するが、胴体
部20に少なくとも二列以上の凸条提21,21と底部
に凹溝24,24を形成してあるので、互いが嵌合し、
該衝撃を全体で受けて局部的破壊を回避する。
【0023】
【考案の効果】以上の構成及び作用に基づく本案ログハ
ウスは、組積施工が簡単であると共に製作加工を効率化
することができ、又、経時的な乾燥が進んでも、全体が
均一に収縮するので、捩れやひび割れを可及的に最少と
することができログハウスとしての弱点を解消する。更
に、雨水が内部に侵入しても、それを外部に導出して室
内への浸透を回避し、雨仕舞を完全とし、又、衝撃に対
しても強い対抗力を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案ログハウスの丸太材の一部切欠斜視図。
【図2】同上一部切欠側面図。
【図3】同上一部切欠平面図。
【図4】図2のX−X線縦断面図。
【図5】図2のY−Y線縦断面図。
【図6】本案ログハウスの丸太材を組積した場合の一部
切欠斜視図。
【図7】同上一部切欠平面図。
【図8】図6のV−V線縦断面図。
【図9】図6のW−W線縦断面図
【符号の説明】
10 仕口部 11 嵌合凹部 12a 上部切欠凹部 12b 下部切欠凹部 13 芯部 13a 円曲凸面 13b 円曲凹面 13c 側面 13d 縦状溝 14 接合側面 20 胴体部 21 凸条提 22 接合面 23 間隙部 24 凹溝 25 胴体空隙部 26 凸条提空隙部 30 土台 31 水抜孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)仕口部を、左右の交差方向に嵌合
    を図るための嵌合凹部と、上下の交差方向に嵌合を図る
    上部切欠凹部及び下部切欠凹部を穿設し、内部に芯部を
    形成し、 該嵌合凹部と胴体部とが連接する四隅部には、丸太材の
    長手方向に沿って平面45゜を成す接合側面を形成し、 該芯部には、天端面に丸太材の長手方向に沿った蒲鉾状
    の円曲凸面を形成し、底部にそれに対応させて直角方向
    に沿った円曲凹面を形成し、且つ、両側面に落下水を下
    方に導く為の縦状溝を穿設し、 (b)胴体部を、上面に少なくとも2列以上の凸条堤を
    並設し、該凸条提の外側を上下の丸太材の重なる接合面
    とし、該凸条提に挟まれる間隙部に上下に重なった際若
    干の隙間を形成する胴体空隙部を形成し、且つ、下面に
    該凸条提と嵌合させる為の凹溝を穿ち、 (c)土台部に外側に傾斜した水抜孔を形成した、 ことを特徴とするログハウス。
JP1993050098U 1993-08-23 1993-08-23 ログハウス Expired - Lifetime JP2603950Y2 (ja)

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