JP3215048U - ログハウスの室内への水の浸入防止構造 - Google Patents

ログハウスの室内への水の浸入防止構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3215048U
JP3215048U JP2017005587U JP2017005587U JP3215048U JP 3215048 U JP3215048 U JP 3215048U JP 2017005587 U JP2017005587 U JP 2017005587U JP 2017005587 U JP2017005587 U JP 2017005587U JP 3215048 U JP3215048 U JP 3215048U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
log
notch
log material
entering
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017005587U
Other languages
English (en)
Inventor
賢二郎 佐藤
賢二郎 佐藤
Original Assignee
株式会社佐藤林業
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社佐藤林業 filed Critical 株式会社佐藤林業
Priority to JP2017005587U priority Critical patent/JP3215048U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3215048U publication Critical patent/JP3215048U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

【課題】台風の際等に室内へ水が浸入するのを良好に防止できるログハウスの室内への水の浸入防止構造を提供する。【解決手段】横長のログ材12の長手方向の所定の中間位置に切欠き部22が凹設されるとともに該切欠き部22によりログ材本体24の断面サイズよりも小さい断面形状となってログ材どうしの交差連結部14を構成するノッチ部16が形成され、ログ材12どうしをノッチ部で互いに嵌合させて交差連結させながら上下に積み重ねて壁面を構成するログハウスの室内への水の浸入防止構造であり、ログ材12どうしの交差連結部14を構成する各ログ材12のノッチ部16を上下方向に貫通する水抜き孔18と、該ノッチ部16の上面に、ログ材12の長手方向に沿って又は長手方向に交差した方向に長く凹設されて該水抜き孔18に連通する連通溝20と、を備えたログハウスの室内への水の浸入防止構造10から構成される。【選択図】図1

Description

本考案は、ログハウスにおいてログ材どうしの隙間を介して室外側から室内側へ水が浸入するのを防止するログハウスの室内への水の浸入防止構造に関する。
例えば、丸太組工法のログハウスでは、丸太や角材等の木材からなるログ材を、横方向に長手とした状態で上下に積み重ねて壁面を構築されるが、それらのログ材どうしの間には若干の隙間が生じることが多い。したがって、横風が強い雨天時や台風の際には、ログ材どうしの隙間を介して室外から室内へ雨水が浸入する問題がある。これに対し、従来、ログ材どうしの隙間から室内へ雨水が浸入するのを防止する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、ログ材における、各ログ材の小口側端部からログ材同士の交差部までの間の所定位置には、多段に積み重ねられているうちのいずれかのログ材の上面から最下段のログ材の下面まで貫通しており、かつ、重なり合うログ材同士の間隙に浸入した水が下方へ抜けるように形成されている、排水孔が設けられたログハウスが提案されている。さらに、特許文献1のログハウスでは、積み重ねられたログ材どうしの嵌合する凸条と凹条との間に防水部材を介装する技術も開示されている。
特許第5164963号公報
しかしながら、特許文献1のログハウスのような構造では、ログ材の木口側端部からログ材同士の交差部までの間の所定位置に排水孔が設けられる構成であるから、ログ材同士の交差部については排水構造が設けられておらず、該交差部の隙間を介して室外から室内側に浸入してくる水を有効に防止できないおそれがあった。また、例えば、仮にログ材同士の交差部に防水部材を設けて雨水の浸入を防止しようとする場合には、多数の防水部材を必要となるので部材点数が多くなり、コストが高くなるとともに、手作業等により防止部材を設置させる必要があるので工程が煩雑となるおそれがあった。
本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、ログハウスのログ材どうしの隙間を介して室外から室内へ水が浸入するのを、簡単な構造で、良好に防止できるログハウスの室内への水の浸入防止を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案は、横長のログ材12の長手方向の所定の中間位置に切欠き部22が凹設されるとともに該切欠き部22によりログ材本体24の断面サイズよりも小さい断面形状となってログ材どうしの交差連結部14を構成するノッチ部16が形成され、ログ材12どうしをノッチ部で互いに嵌合させて交差連結させながら上下に積み重ねて壁面を構成するログハウスの室内への水の浸入防止構造であり、ログ材12どうしの交差連結部を構成する各ログ材12のノッチ部16を上下方向に貫通する水抜き孔18と、該ノッチ部16の上面16aに、ログ材12の長手方向に沿って又は長手方向に交差した方向に長く凹設されて該水抜き孔18に連通する連通溝20と、を備えたログハウスの室内への水の浸入防止構造10から構成される。
また、ノッチ部16の水抜き孔18は、ノッチ部16とその両側のログ材本体34とのそれぞれの接続部に形成され、連通溝20は、ノッチ部16の両側の水抜き孔18どうしを連通するようにログ材12の長手方向に沿って形成されたこととしてもよい。
また、ログ材本体24は、上段側のログ材12と係合する上部に長手方向に沿って長く設けられた2つの凸条部26と、下段側のログ材12と係合する下部に長手方向に沿って長く設けられ、下段側のログ材の凸条部26に嵌合する2つの凹条部28と、を有し、さらに、ログ材本体24の凸条部26どうし間に対応した位置となるログ材本体24の切欠き部22に臨む面側に、ノッチ部16の水抜き孔18に連通するように上下方向に凹設された凹溝部32が形成されたこととしてもよい。
また、ノッチ部16の側面16bには、ログ材12を交差した上方及び下方のログ材12のノッチ部16の水抜き孔18に上下方向に連通するように凹設された縦溝34が設けられるとともに、ノッチ部16の上面に該縦溝34の上端どうしを連通する横溝38が形成され、該横溝38と連通溝20が互いに連通するように交差して設けられたこととしてもよい。
また、凹条部28の凹底面28aには、上下に積み重ねた際の下段のログ材12の凸条部26の上端に当着又は突き刺さる突起部30が設けられたこととしてもよい。
本考案のログハウスの室内への水の浸入防止構造によれば、横長のログ材の長手方向の所定の中間位置に切欠き部が凹設されるとともに該切欠き部によりログ材本体の断面サイズよりも小さい断面形状となってログ材どうしの交差連結部を構成するノッチ部が形成され、ログ材どうしをノッチ部で互いに嵌合させて交差連結させながら上下に積み重ねて壁面を構成するログハウスの室内への水の浸入防止構造であり、ログ材どうしの交差連結部を構成する各ログ材のノッチ部を上下方向に貫通する水抜き孔と、該ノッチ部の上面に、ログ材の長手方向に沿って又は長手方向に交差した方向に長く凹設されて該水抜き孔に連通する連通溝と、を備えたことから、ログ材どうしの交差連結部において、例えば、横風がある雨天時や台風の際に、交差連結部の隙間を介して水が室外側から浸入した際には、各ログ材のノッチ部の連通溝と水抜き孔とが協働して排水することができ、簡単な構造で該隙間から水が室内側へ浸入しようとするのを良好に防止することができる。
また、ノッチ部の水抜き孔は、ノッチ部とその両側のログ材本体とのそれぞれの接続部に形成され、連通溝は、ノッチ部の両側の水抜き孔どうしを連通するようにログ材の長手方向に沿って形成された構成とすることにより、より簡単な構造でより確実にログ材どうしの交差連結部において室外側から浸入した水を排水することができ、室内側へ水が浸入するのを良好に防止することができる。
また、ログ材本体は、上段側のログ材と係合する上部に長手方向に沿って長く設けられた2つの凸条部と、下段側のログ材と係合する下部に長手方向に沿って長く設けられ、下段側のログ材の凸条部に嵌合する2つの凹条部と、を有し、さらに、ログ材本体の凸条部どうし間に対応した位置となるログ材本体の切欠き部に臨む面側に、ノッチ部の水抜き孔に連通するように上下方向に凹設された凹溝部が形成された構成とすることにより、上下に積み重ねられるログ材どうしの隙間を介して室外側から水が浸入しようした際に、凸条部どうしの間から凹溝部を介して水抜き孔により効率良く排水することができ、水が室内側へ浸入しようとするのを良好に防止することができる。
また、ノッチ部の側面には、ログ材を交差した上方及び下方のログ材のノッチ部の水抜き孔に上下方向に連通するように凹設された縦溝が設けられるとともに、ノッチ部の上面に該縦溝の上端どうしを連通する横溝が形成され、該横溝と連通溝が互いに連通するように交差して設けられた構成とすることにより、ログ材どうしの該交差連結部において、水抜き孔と縦溝とにより上方から下方に連通する排水経路を簡単な構造で実現でき、効率的に排水することができ、水が室内側へ浸入しようとするのを良好に防止することができる。
また、凹条部の凹底面には、上下に積み重ねた際の下段のログ材の凸条部の上端に当着又は突き刺さる突起部が設けられた構成とすることにより、突起部により上下に積み重ねられたログ材どうしの隙間をより少なくして、ログ材どうしの間を介して室外側から室内側へ水が浸入しようとするのをより確実に防止することができる。
本考案の第1の実施形態に係るログハウスの室内への水の浸水防止構造の要部の一部切欠き斜視説明図である。 図1のログハウスのログ材どうしを組み付ける状態の斜視図である。 図1のログハウスの室内への水の浸水防止構造のログ材のノッチ部周辺の平面図である。 図3のログ材のノッチ部周辺の正面図である。 図4のログ材のA−A線断面図である。 図4のログ材のB−B線断面図である。 図4のログ材のC−C線断面図である。 図1のログハウスの室内への水の浸水防止構造のログ材の交差連結部周辺の縦断面説明図である。 図1のログハウスの室内への水の浸水防止構造のノッチ部周辺の平面説明図である。 図1のログハウスの室内への水の浸水防止構造のログ材のどうしの嵌合部周辺の拡大説明である。
以下、添付図面を参照しつつ本考案のログハウスの室内への水の浸入防止構造の実施の形態について説明する。本考案のログハウスの室内への水の浸入防止構造は、例えば、複数のログ材を上下に積み重ねて壁面を構築した際に、ログ材どうしの隙間を介して室外側から室内側へ水が浸入するのを防止するものである。図1ないし図7は、本考案に係るログハウスの室内への水の浸入防止構造の第1の実施形態を示している。本実施形態では、ログハウスの室内への水の浸入防止構造10は、ログ材12の交差連結部14を構成するノッチ部16に設けられた水抜き孔18と、ノッチ部16の上面に水抜き孔に連通するように設けられた連通溝20と、を備えている。
本実施形態において、ログハウスは、例えば、丸太組工法で構築されているものを例に説明する。図1、図2に示すように、ログハウスは、横長のログ材12どうしを互いに交差させながら上下に積み重ねて壁面を構成している。各ログ材12は、長手方向の所定の中間位置に切欠き部22が凹設されるとともに、該切欠き部22による残りの部分がログ材本体24の断面サイズよりも小さい断面サイズ形状となって括れた部分となるノッチ部16が形成されている。ログ材12のノッチ部16は、複数のログ材12を積み重ねて壁面を構築する際に、対外に交差するログ材12どうしの交差連結部14を構成しており、ログ材12のノッチ部16と組み付ける他のログ材の切欠き凹部とを嵌合させながら交差連結される。
本実施形態では、各ログ材12は、図2、図3、図4、図7に示すように、断面が略縦長形状の横方向に長い木材からなる。より具体的には、ログ材12は、断面が縦長矩形状で四隅を斜めに面取り状にカットした形状で、かつ上面側に2つの凸条部26と下面側に2つの凹条部28と、が形成されている。凸条部26は、ログ材12の長手方向に沿って長く形成されており、互いに所定の間隙をあけて平行に設けられている。凸条部26の断面は、下方側が広く、上方側に向けて次第に狭い幅となるような略台形状に突設されている。凹条部28は、ログ材12どうしを上下に積み重ねる際に下段側のログ材の凸上部26と嵌合する凹部である。すなわち、凹条部28は、凸条部26の形状に合わせて、ログ材12の長手方向に沿って長く形成されて、互いに所定の間隙をあけて平行に設けられているとともに、凸条部28の断面は、凸条部26の断面形状に対応して、下方側が広く、上方側に向けて次第に狭い幅となるような略台形状に凹設されている。さらに、図10に示すように、凹条部28の凹底面28aには、下方向に頂点を向けて突出されるとともに、ログ材12の長手方向に沿うように長く連続形成された突起部30が設けられている。凹条部28の突起部30は、ログ材12どうしを上下に積み重ねた際に、その先鋭状の先端が下段のログ材12の凸条部26の上端に当着又は突き刺さるようになっている。例えば、ログ材12どうしを上下に積み重ねた際に、下段側のログ材12Lの凸条部26を、その上段側のログ材12の凹条部28に嵌合させるとともに、該上段側のログ材12を下方に強く叩きこむことにより、凹条部28の突起部30を凸条部26の上端に密着又は食い込み状に突き刺すとよい。これにより、上下に積み重なるログ材12どうしの間隙、すなわち、上下のログ材の凸条部26と凹条部28との嵌合部分の間隙を、突起部30によりより少なく又はほとんどなくすことができ、室外側から室内側へ雨水等の水が浸入するのを良好に防止することができる。
図3、図4、図5、図6に示すように、本実施形態では、各ログ材12に設けられる切欠き部22は、交差連結されるログ材を受け入れる凹部であり、該ログ材12の上下に設けられ、横幅が交差するログ材の前後幅に対応した幅で形成されており、正面視で略矩形状に凹設されている。よって、ログ材12の切欠き部22の形成によって芯部として残るノッチ部16は、該ログ材本体の縦幅よりも小さくなるサイズで断面矩形状に設けられ、ログ材本体24より上下がくびれた部分となっていると同時に、該ノッチ部16の上面及び下面は水平状の平面で形成されている。さらに、ノッチ部16は、平面視でログ材本体24の前後厚み幅よりも小さいサイズで設けられているとともに、その前後側面は、鉛直状の平面で形成されている。上述のように、ログ材12どうしは、ノッチ部16によって交差連結部14を構成しており、互いに交差するログ材12は、ノッチ部14と切欠き部22を嵌合させることにより、互いに直交するように組み付けられる。よって、ログ材12は、ノッチ部による交差連結部14により長手方向が直交する方向に向けて交互に配置しながら、同じ長手方向のものどうしを上下に積み重ねられていくことで、互いに直交する壁面が構築される。なお、ログ材の形状は、上記したものに限らず、例えば、楕円状や正方形状等、その他任意の形状でもよい。また、切欠き部22は、ログ材の上側のみ、又は下側のみに設ける構成としてもよく、その形状もログ材の外形形状に合わせて嵌合する対応で形成されるとよい。また、ノッチ部16の形状もログ材や切欠き部22に応じて形成することとしてもよい。
本実施形態では、交差連結部14を構成するログ材12のノッチ部14に、上下に貫通する水抜き孔18が設けられている。図3に示すように、水抜き孔18は、例えば、ノッチ部14の両端側、すなわち、ノッチ部14とログ材本体24との接続部にそれぞれに形成されている。同時に、水抜き孔18は、ログ材本体24側に設けられる後述の凹溝部32と連通するように設けられている。水抜き孔18と凹溝部32とは、平面視でそれらを合わせて略円形状に設けられており、水抜き孔18は、ノッチ部14の端部で半円筒状に穿孔されている。水抜き孔18は、例えば、ノッチ部14の前後幅の略中央位置に設けられており、平面視でログ材本体24の2つの凸条部26の間に対応する位置に設けられている。
図3、図5、図6に示すように、各ログ材12のノッチ部14の上部の切欠き部22に臨む上面16aには、水抜き孔18に連通する連通溝20が設けられている。本実施形態では、連通溝20は、例えば、ログ材12の長手方向に沿う方向に長く凹設されており、該連通溝20の両端部を水抜き孔18に連通させている。すなわち、連通溝20は、ノッチ部14の両側の水抜き孔18どうしを連通するようにログ材の長手方向に沿って直線状に形成されている。よって、一つのログ材のノッチ部の連通溝20は、上部側の切欠き凹部の前後幅への貫通方向に対して交差した方向に形成されることとなる。したがって、図1、図9にも示すように、ログ材どうしを交差して組み付けた際に、交差連結部14を構成するノッチ部16の上面側においては、室外側から室内外へ水wが浸入しようとする際には必ず連通溝20に交差することから、該浸入しようとする水wを連通溝20内へ流し、該連通溝から水抜き孔18へ排水することができ、室内側への水wの浸入を良好に防止することができる。
本実施形態では、ログ材本体24の凸条部26どうし間に対応した位置であって、ノッチ部との接続部側、すなわちログ材本体14の切欠き部22に臨む面側には、ノッチ部の水抜き孔に連通するように上下方向に凹設された凹溝部32が形成されている。凹溝部32は、ノッチ部14との接続部側(切欠き部22側)において上から下まで連続して形成されており、ノッチ部との接続部分では、水抜き孔18とともに貫通孔を形成している。これにより、同じ方向のログ材12どうしを上下に積み重ねた際に、突起部30と凸条部26との係着部分を超えて室外側から室内側に向けて水が浸入しようとする際には、凸条部26どうしの間で水を止めるとともに、該凸条部どうしの間から凹溝部32を介して下方に排水することができる。その結果、良好にログハウスの室内側への水の浸入を防止できる。
図4、図6に示すように、ログ材12のノッチ部16の前後のそれぞれ側面16bには、上下方向に沿って長く凹設された縦溝34が設けられている。ノッチ部16の縦溝34は、ログ材12どうしを交差連結した際に、交差する上方のログ材、及び下方のログ材のノッチ部16の水抜き孔18に上下方向に連通するように設けられている。さらに本実施形態では、縦溝24は、ログ材本体24の凹溝部32とともに、上下連通する孔貫通状の経路を形成する。したがって、ログ材どうしを交互に交差しながら上下に積み重ねた際に、交差連結部14では、水抜き孔18、凹溝部32、縦溝34によって、積み重ねた複数のログ材の上から下まで連続した排水経路36が構成されることとなる。さらに、ノッチ部16の前後側面16bにそれぞれ形成される縦溝34の上端どうしは、ノッチ部16の上面12aに形成された横溝38によって連通接続されている。また、縦溝34の下端どうしは、ノッチ部16の下面で凹設された下横溝によって連通接続されている。ノッチ部16の上面16aの横溝38は、連通溝20と直交状に交差して互いに連通するようになっている。これにより、ノッチ部16の上面側では、連通溝20と横溝38を介して、水抜き孔18又は縦溝34を介して下方へ効率良く排水することができるので、ログ材どうしの交差連結部14において、より確実に室外側から室内側への水の浸入防止を図ることができる。なお、例えば、ノッチ部16の前後側面16b寄り側の位置に、縦溝34に代えて上下に貫通する水抜き孔を形成することとしてもよい。この場合、横溝38が連通溝として機能し、ログ材の長手方向に交差する方向に連通溝が形成されることとなる。
上述のように、ログ材どうしの交差連結部14を構成するノッチ部16に水抜き孔18、連通溝20、縦溝36、横溝38を設けるとともに、ログ材本体24にも水抜き孔18に連通する凹溝部32を設けたことから、これらが互いに協働して、組み付けた複数のログ材12どうしの交差連結部14における排水構造を構成しているといえる。
次に、本実施形態に係るログハウスの室内への水の浸入防止構造10の作用について説明する。図2に示すように、複数のログ材12どうしを互いに交差させるとともに、長手方向が同じ方向で積み重ねられるログ材どうしは、凸条部26と凹条部28を嵌合させて、上下に積み重ねて壁面を構築していく。この際、例えば、積み重ねる上側のログ材を強く叩くか押圧して下側のログ材との嵌合を確実にするとともに、凹条部28の突起部30を凸条部26の上端に当着又は突き刺して係着させる。構築されたログハウスでは、各ログ材どうしの交差連結部14においては、図1、図9に示すように、例えば、台風の際にログ材どうしの隙間を介して室外側から室内側に浸入しようとする水wは、ノッチ部16上面側で連通溝20や横溝38で捕集されて水抜き孔18又は縦溝34により下方に排水される。同時に、積み重ねられたログ材どうしの交差連結部では、上方から下方に水抜き孔18と凹溝部32と縦溝34とにより連続した排水経路36によって、最下段まで効率的に排水される。これにより、ログ材どうし交差連結部14の隙間を介して室外側から室内側に水が浸入するのを確実に防止することができる。また、図10に示すように、ログハウスの壁面では、ログ材12の凹条部28の突起部30と凸条部26との係着により、隙間自体を小さく又はほとんど無くすことができ、水の浸入をより効果的に阻止することができる。すなわち、ログハウスにおいて、上下に積み重ねられるログ材どうしが構成される壁面や交差連結部から水が室外側から室内側へ浸入するのを良好に防止することができる。
以上説明した本考案のログハウスは、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本考案のログハウスの室内への水の浸入防止構造は、種々のログハウスに好適に利用できる。
10 ログハウスの室内への水の浸入防止構造
12 ログ材
14 交差連結部
16 ノッチ部
18 水抜き孔
20 連通溝
22 切欠き部
24 ログ材本体
26 凸条部
28 凹条部
30 突起部
32 凹溝部
34 縦溝
38 横溝

Claims (5)

  1. 横長のログ材の長手方向の所定の中間位置に切欠き部が凹設されるとともに該切欠き部によりログ材本体の断面サイズよりも小さい断面形状となってログ材どうしの交差連結部を構成するノッチ部が形成され、ログ材どうしをノッチ部で互いに嵌合させて交差連結させながら上下に積み重ねて壁面を構成するログハウスの室内への水の浸入防止構造であり、
    ログ材どうしの交差連結部を構成する各ログ材のノッチ部を上下方向に貫通する水抜き孔と、
    該ノッチ部の上面に、ログ材の長手方向に沿って又は長手方向に交差した方向に長く凹設されて該水抜き孔に連通する連通溝と、を備えたことを特徴とするログハウスの室内への水の浸入防止構造。
  2. ノッチ部の水抜き孔は、ノッチ部とその両側のログ材本体とのそれぞれの接続部に形成され、
    連通溝は、ノッチ部の両側の水抜き孔どうしを連通するようにログ材の長手方向に沿って形成されたことを特徴とする請求項1記載のログハウスの室内への水の浸入防止構造。
  3. ログ材本体は、上段側のログ材と係合する上部に長手方向に沿って長く設けられた2つの凸条部と、
    下段側のログ材と係合する下部に長手方向に沿って長く設けられ、下段側のログ材の凸条部に嵌合する2つの凹条部と、を有し、
    さらに、ログ材本体の凸条部どうし間に対応した位置となるログ材本体の切欠き部に臨む面側に、ノッチ部の水抜き孔に連通するように上下方向に凹設された凹溝部が形成されたことを特徴とする請求項2記載のログハウスの室内への水の浸入防止構造。
  4. ノッチ部の側面には、ログ材を交差した上方及び下方のログ材のノッチ部の水抜き孔に上下方向に連通するように凹設された縦溝が設けられるとともに、
    ノッチ部の上面に該縦溝の上端どうしを連通する横溝が形成され、
    該横溝と連通溝が互いに連通するように交差して設けられたことを特徴とする請求項3記載のログハウスの室内への水の浸入防止構造。
  5. 凹条部の凹底面には、上下に積み重ねた際の下段のログ材の凸条部の上端に当着又は突き刺さる突起部が設けられたことを特徴とする請求項3又は4記載のログハウスの室内への水の浸入防止構造。
JP2017005587U 2017-12-12 2017-12-12 ログハウスの室内への水の浸入防止構造 Active JP3215048U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017005587U JP3215048U (ja) 2017-12-12 2017-12-12 ログハウスの室内への水の浸入防止構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017005587U JP3215048U (ja) 2017-12-12 2017-12-12 ログハウスの室内への水の浸入防止構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3215048U true JP3215048U (ja) 2018-02-22

Family

ID=61231572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017005587U Active JP3215048U (ja) 2017-12-12 2017-12-12 ログハウスの室内への水の浸入防止構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3215048U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020165295A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社アールシーコア ログ材
JP7417784B1 (ja) 2023-09-05 2024-01-18 仁 尾形 柱と壁の木造連結構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020165295A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社アールシーコア ログ材
JP7417784B1 (ja) 2023-09-05 2024-01-18 仁 尾形 柱と壁の木造連結構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5379565A (en) Element and method of construction without mortar
JP3215048U (ja) ログハウスの室内への水の浸入防止構造
CA2502386A1 (en) Moisture control strip
US5103610A (en) Log building element
JP5164963B2 (ja) ログハウス
JP4565342B2 (ja) 家屋等の壁面用ブロック
EP2937484A1 (en) Corner joint
KR101607314B1 (ko) 한옥 벽체
JP2603950Y2 (ja) ログハウス
JP5906526B1 (ja) ログハウス
JP2005180120A (ja) 家屋等の壁面用ブロック
KR102006253B1 (ko) 한옥목재기둥과 들보 조인트의 강재 접합조립구
JP3104035U (ja) 土台用建築要素
JPH0650007B2 (ja) 木製ブロック
JPS61196044A (ja) 木造建築物の壁部
KR100630845B1 (ko) 통나무집의 시공방법
RU131395U1 (ru) Угловое соединение для дома в четырехсторонний замочный паз (в "обло")
JP3930016B2 (ja) 建築用コンクリートブロック
KR200367748Y1 (ko) 더브테일식 목재블럭
KR200241379Y1 (ko) 목조건축물의 구조체 연결부 구성물
JP3018230U (ja) ログハウス用構築材料
JP3202312U (ja) ブロック
JP3077215U (ja) 杉足場板材等の厚板材を利用した壁板及び家屋
JP5633757B2 (ja) 壁面用ブロック
JP3708477B2 (ja) 隅棟瓦

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3215048

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250