JP3104035U - 土台用建築要素 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本考案は、木造住宅のコンクリート製基礎部と、その上に立設される土台との間に用いられる土台用建築要素において、特にコーナー部や連結部に隙間が発生する恐れがない土台用建築要素を提供するものである。
【解決手段】 本考案の土台用建築要素は、基礎コンクリートの上端面と同等の幅を有し、所定長さと所定厚さの合成樹脂から一体に形成され、端部には上下に貫通した嵌合切り欠き部を設け、上面には横断方向に並列に多数の微細な凹溝を形成したベースプロテック1と、前記嵌合切り欠き部に嵌合するジョイント駒6を個別に形成したものである。
前記ベースプロテック1は、平面視でI型、L型、十字型及びT型とから構成されるものである。
【選択図】 図7

Description

本考案は、建築物、特に木造住宅のコンクリート製基礎部と、その上に立設される土台との間に用いられる土台用建築要素に関する。
建築物、特に木造住宅の場合には、コンクリート製基礎部の垂直に立ち上がった垂直壁上端面に木製の土台を直接乗せてアンカーボルトにより固定している。
この構造であると、コンクリート製基礎部と土台との間の縁切り、すなわちコンクリート製基礎部から土台への水分の移動を防止することができないし、シロアリの被害にも遭うことになる。
これを解消するため、コンクリート製基礎部と土台との間に凹凸面を有する弾性合成樹脂シートを設けることが公知となっている(特許文献1を参照)。
しかし、上記公知技術は、弾性合成樹脂シートにおけるコーナー部やシート同士の連結部に対して何ら考慮されておらず、コーナー部やシート同士の連結部に隙間が発生する恐れがあった。
特開2002−70185号公報
本考案は、木造住宅のコンクリート製基礎部と、その上に立設される土台との間に用いられる土台用建築要素において、特にコーナー部や連結部に隙間が発生する恐れがない土台用建築要素を提供するものである。
本考案の土台用建築要素は、基礎コンクリートの上端面と同等の幅を有し、所定長さと所定厚さの合成樹脂から一体に形成され、端部には上下に貫通した嵌合切り欠き部を設け、上面には横断方向に並列に多数の微細な凹溝を形成したベースプロテックと、前記嵌合切り欠き部に嵌合するジョイント駒を個別に形成したものである。
前記ベースプロテックは、平面視でI型、L型、十字型及びT型とから構成されるものである。
本考案の土台用建築要素によれば、合成樹脂、例えば廃プラスチック加工材より形成されているので、基礎コンクリートから土台部に水分等の浸潤を止める効果がある。
本考案の土台用建築要素によれば、合成樹脂、例えば廃プラスチック加工材より形成されているので、土台部材の乾燥による高耐年数、腐食菌の発生の防止、家シロアリの食害防止等の効果がある。
本考案の土台用建築要素の上面の凹凸は、内外の通気孔の効果により基礎コンクリート上面の水分を除去し土台部材を保護する。
本考案の土台用建築要素は、平面視でI型ベースプロテック、L型ベースプロテック、十字型ベースプロテック及びT型ベースプロテックと、各ベースプロテックを連結するジョイント駒とから構成される。
本考案の土台用建築要素は、基礎コンクリートの上端面と同等の幅を有し、所定長さと所定厚さの合成樹脂から一体に形成され、端部には上下に貫通した嵌合切り欠き部を設け、上面には横断方向に並列に多数の微細な凹溝を形成したベースプロテックと、前記嵌合切り欠きに嵌合するジョイント駒を個別に形成したものである。
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、
図1に示すように、本考案のI型ベースプロテック1は、基礎コンクリートの上端面と同等の幅を有し、所定長さと所定厚さの細長直方体からなり、合成樹脂から一体に形成される。
具体的には、基礎コンクリートの上端面と同等の幅120mmに対し約4倍の長さを有し、該長さに対し約10分の1の厚さを有する幅120mm×長さ500mm×厚さ50mmの細長直方体を形成するが、基礎コンクリートの上端面の幅に合わせて前記I型ベースプロテック1の寸法を変更することができる。
図2の平面図に示すように、前記I型ベースプロテック1の両端中央部には、前記基礎コンクリート幅の2分の1の幅で奥行きが更に2分の1である、上下に貫通した嵌合切り欠き部2を形成する。
具体的には、幅60mm×奥行き30mmの上下に貫通したコ字形の嵌合切り欠き部2をそれぞれ両端中央部に形成する。
そして、前記I型ベースプロテック1の中央部には、基礎コンクリートに固定されたアンカーボルトが上下に貫通するアンカーボルト穴3を形成する。
図3の側面図に示すように、前記I型ベースプロテック1のアンカーボルト穴3を挟んで前記I型ベースプロテック1の内部に2個平行に前記嵌合切り欠き部2同士を連通する断面矩形の連通孔4を形成する。
さらに、図4に示すように、前記I型ベースプロテック1の上面には、横断方向、すなわち床下空間と外部空気とが通気する方向に並列に多数の微細な凹溝5を形成する。
具体的には、図5に示すように、平坦部10の幅が3mm、深さ11が2mm、底幅12が2mmで並列に微細な凹溝5を形成する。
次に、ジョイント駒6、前記嵌合切り欠き部2に嵌合させて前記I型ベースプロテック1を連結するジョイント駒6について説明する。
図6に示すように、ジョイント駒6は前記I型ベースプロテック1と同様に合成樹脂から一体に形成され、前記I型ベースプロテック1の嵌合切り欠き部2に嵌合する縦60mm×横60mm×高さ50mmの立方体からなり、上面には前記凹溝5と同一形状で同一方向に微細な凹溝5が形成されている。
なお、前記凹溝5は、多数並列の一辺端から他辺端に向う平坦部3mmに対し溝2mmの幅であれば良く、嵌合時に姿勢を変更して前記I型ベースプロテック1の凹溝5と同一方向となるようにすれば良い。
図7に示すように、前記I型ベースプロテック1の端部同士を接合させ、接合により形成された矩形空間部に前記ジョイント駒6を上から嵌合すれば、前記I型ベースプロテック1は左右動不能に連結される。
したがって、基礎コンクリートの長さに応じて複数の前記I型ベースプロテック1を連続して前記ジョイント駒6により連結することができる。
なお、前記I型ベースプロテック1とジョイント駒6とを連結する場合について説明したが、後述するL型ベースプロテック7や十字型ベースプロテック8においても、同様にそれぞれを組合せて連結することができる。
さらに、基礎コンクリートは、直線部に限らず、コーナー部を有しているので、以下L型ベースプロテック7及び十字型ベースプロテック8について説明する。
図8に示すように、前記L型ベースプロテック7は、基礎コンクリートの上端面と同等の幅を有し、該幅に対し約4倍の長さを有し、該長さに対し約10分の1の厚さを有する細長直方体の端部を直角に重ねて接合したものに相当し、合成樹脂から一体に形成される。
そして、前記L型ベースプロテック7の両端部には、前記I型ベースプロテック1と同様に基礎コンクリート幅の2分の1の幅で奥行きが更に2分の1である、上下に貫通した嵌合切り欠き部2を形成し、また各辺にはアンカーボルトが上下に貫通するアンカーボルト穴3をそれぞれに形成するし、さらに上面には図7に図示していないが横断方向に並列の平坦部3mmに対し溝2mmの幅で多数の微細な凹溝を形成する。
また、前記L型ベースプロテック7の内部には、前記アンカーボルト穴3の近傍から始まり前記嵌合切り欠き部2に至る断面矩形の長孔9をそれぞれ平行に形成する。
図9に示すように、前記十字型ベースプロテック8は、基礎コンクリートの上端面と同等の幅を有し、該幅に対し約4倍の長さを有し、該長さに対し約10分の1の厚さを有する細長直方体の中央部を十字に重ねて接合したものに相当し、合成樹脂から一体に形成される。
そして、前記十字型ベースプロテック8の端部には、前記I型ベースプロテック1と同様に基礎コンクリート幅の2分の1の幅で奥行きが更に2分の1である、上下に貫通した嵌合切り欠き部2を形成し、また各辺にはアンカーボルトが上下に貫通するアンカーボルト穴3をそれぞれに形成するし、さらに上面には図8に図示していないが横断方向に並列の平坦部3mmに対し溝2mmの幅で多数の微細な凹溝を形成する。
また、前記十字型ベースプロテック8の内部には、前記アンカーボルト穴3の近傍から始まり前記嵌合切り欠き部2に至る断面矩形の長孔9をそれぞれ平行に形成する。
なお、T型ベースプロテックは、必要に応じて十字型ベースプロテックの一辺をカットすることにより形成することができる。
I型ベースプロテックの斜視図である。 I型ベースプロテックの平面図である。 I型ベースプロテックの側面図である。 I型ベースプロテックの正面図である。 凹溝の拡大正面図である。 ジョイント駒の斜視図である。 ベースプロテックとジョイント駒の連結を説明する斜視図である。 L型ベースプロテックの斜視図である。 十字型ベースプロテックの斜視図である。
符号の説明
1 I型ベースプロテック
2 嵌合切り欠き部
3 アンカーボルト穴
4 連通孔
5 凹溝
6 ジョイント駒
7 L型ベースプロテック
8 十字型ベースプロテック
9 長孔
10 平坦面
11 深さ
12 底幅

Claims (2)

  1. 基礎コンクリートの上端面と同等の幅を有し、所定長さと所定厚さの合成樹脂から一体に形成され、端部には上下に貫通した嵌合切り欠き部を設け、上面には横断方向に並列に多数の微細な凹溝を形成したベースプロテックと、前記嵌合切り欠き部に嵌合するジョイント駒を個別に形成したことを特徴とする土台用建築要素。
  2. 前記ベースプロテックは、平面視でI型、L型、十字型及びT型とから構成されることを特徴とする請求項1記載の土台用建築要素。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005282129A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Fukuvi Chem Ind Co Ltd 建物の土台パッキン通気遮蔽構造、および同工法
JP2006219890A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Takayama Metal Industrial Co Ltd 建築用基礎パッキン

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