JPWO2017047601A1 - パネル状成形品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

製造方法は、準備工程と、中間プレス加工工程と、加熱工程と、ホットスタンピング工程とを含む。準備工程ではブランク材を準備する。中間プレス加工工程では、ブランク材にプレス加工を施し、中間成形品(1A)を得る。加熱工程では中間成形品(1A)を加熱する。ホットスタンピング工程では、中間成形品(1A)にプレス加工を施し、パネル状成形品を得る。ホットスタンピング工程では、第1ダイ(12)と、第2ダイ(13)と、パンチ(11)と、ブランクホルダ(14)とを備えた装置(10)を用いる。第1ダイ(12)とパンチ(11)とによって中間成形品(1A)を挟んだ状態で、第1ダイ(12)及びパンチ(11)に対し、第2ダイ(13)及びブランクホルダ(14)を相対的に移動しパネル状成形品を成形する。

Description

本発明は、ホットスタンピングによって鋼板から成形されるパネル状成形品及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、自動車用ドアインナーパネルに適したパネル状成形品及びその製造方法に関する。
自動車のドアは、ドアインナーパネル及びドアアウターパネル等を組み合わせて製造される。自動車のドアは、ウインドウ、ウインドウ駆動装置、音響スピーカ、取っ手等が取り付けられる。ドアインナーパネル及びドアアウターパネルの間にそれらを収納するため、空間を設ける必要がある。空間を設けるために例えば、ドアインナーパネルに縦壁部が設けられる。加えて、自動車のドアが閉じられたとき車内を密閉する必要がある。車内を密閉するために例えば、ドアインナーパネルに段差部が設けられる。縦壁部の段差部を設けた部分をピラー等と対向させ、車内の密閉性を高くする。
自動車のサイドドア等に使用されるドアインナーパネルは、鋼板をプレス加工して成形される。一般にドアインナーパネルの形状は複雑である。そのため、鋼板を大きく変形させる場合がある。この場合、プレス加工後のドアインナーパネルに割れ、シワ等が発生することがある。特に、ドアインナーパネルが段差部を有し、かつ隣接する縦壁部を有する場合、プレス加工後のドアインナーパネルに割れ、シワ等が発生しやすくなる。
この不都合を解消するため、ドアインナーパネルの材料(ブランク材)には加工性の高い鋼板が用いられることが多い。加工性の高い鋼板は延性が高いため、材料を変形させても割れ、シワ等が発生しにくい。その他にも、ドアインナーパネルの成形にホットスタンピングが用いられることがある。ホットスタンピングでは、材料を加熱してプレス加工する。加熱により材料の加工性が高くなるため、プレス加工後のドアインナーパネルに割れ、シワ等が発生しにくい。
ドアインナーパネルを含むパネル状成形品の製造方法は、国際公開第2014/084151号(特許文献1)及び特開2010−149184号公報(特許文献2)に開示されている。
特許文献1に開示されたパネル状成形品の製造方法は、縦壁部成形工程とフランジ部成形工程とを含む。縦壁部成形工程は、ブランク材をパンチとダイとでプレス加工し、縦壁部全域を成形する。その後工程であるフランジ部成形工程は、パッドとパンチとによって天板部を挟み、パンチとダイとによって縦壁部を挟んだ状態でフランジ部を成形する。縦壁部成形工程では、ブランク材の端部が拘束されていないため、縦壁部のスプリングバックが生じにくい。フランジ部成形工程では、天板部及び縦壁部が金型によって拘束されるため、フランジ部を高精度で成形できる、と特許文献1には開示されている。
特許文献2に開示されたパネル状成形品の製造方法は、ホットスタンピングによりブランク材の天板部に対応する領域をパッドとパンチとによって挟んだ状態で縦壁部を成形する。プレス加工の際、ブランク材の端部は金型と接触しないため、ブランク材の端部は焼入れされない。これにより、成形されたプレス成形品の端部の割れを抑制できる、と特許文献2には開示されている。
国際公開第2014/084151号 特開2010−149184号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の製造方法では、成形難易度が高い形状を成形すると、割れ、シワ等が発生することがある。ここでいう成形難易度が高い形状とは、プレス加工後のパネル状成形品が段差部を有し、かつ隣接する縦壁部を有する形状等である。
本発明の目的は、成形難易度が高い形状であっても、割れ、シワ等の欠陥が少ない高強度なパネル状成形品、及びその製造方法を提供することである。
本発明の実施形態によるパネル状成形品の製造方法は、天板部と、複数の縦壁部とを備えるパネル状成形品の製造に適用される。天板部は多角形状である。縦壁部は、天板部の辺のうちの少なくとも2以上の各辺から伸びる。縦壁部のうちで隣接する少なくとも1組の各縦壁部は、段差部と、前記段差部の一方の端と天板部とに繋がる第1縦壁部と、段差部の他方の端に繋がる第2縦壁部とを含む。
本実施形態の製造方法は、準備工程と、中間プレス加工工程と、加熱工程と、ホットスタンピング工程とを含む。準備工程では、鋼板からなるブランク材を準備する。中間プレス加工工程では、冷間又は熱間で、ブランク材にプレス加工を施す。これにより、天板部が成形されるとともに、縦壁部が第1縦壁部及び段差部の高さまで成形された中間成形品を得る。加熱工程では、中間成形品を加熱する。ホットスタンピング工程では、ホットスタンピング装置を用い、加熱された中間成形品にプレス加工を施す。これにより、パネル状成形品を得る。
ホットスタンピング装置は、第1ダイと、第2ダイと、パンチと、ブランクホルダとを備える。第1ダイは、天板部及び天板部から段差部の外縁までの形状が形成されている。第2ダイは、第1ダイの外側に配置される。パンチは、第1ダイに対向し、天板部及び天板部から段差部の外縁までの形状が形成されている。ブランクホルダは、第2ダイに対向する。ホットスタンピング工程は、第1工程と、第2工程とを含む。第1工程は、パンチの上に中間成形品を置いて、第1ダイとパンチとによって中間成形品を挟み、第2ダイとブランクホルダとによって中間成形品を挟む。第2工程は、第1ダイとパンチとによって中間成形品を挟んだ状態で、第1ダイ及びパンチに対し、第2ダイ及びブランクホルダを相対的に移動して、パネル状成形品を成形する。第1工程では、第1及び第2ダイが中間成形品に接触するまで、ブランクホルダと中間成形品が接触しない。
本発明の実施形態によるパネル状成形品は、鋼板から成形され、引張強度が1200MPa以上のパネル状成形品である。パネル状成形品は、多角形状の天板部と、天板部の辺のうちの少なくとも2以上の各辺から伸びる縦壁部と、を備える。縦壁部のうちで隣接する縦壁部の組の少なくとも1組の各縦壁部は、段差を備える。
本発明の実施形態によるパネル状成形品は、成形難易度が高い形状であっても、割れ、シワ等の欠陥が少なく高強度である。本発明の実施形態によるパネル状成形品の製造方法によれば、そのパネル状成形品を得ることができる。
図1は、第1実施形態の製造方法によって成形されたドアインナーパネルの斜視図である。 図2Aは、中間プレス加工工程後の状況を示す斜視図である。 図2Bは、ホットスタンピング工程途中の状況を示す斜視図である。 図2Cは、ホットスタンピング工程後の状況を示す斜視図である。 図3は、第1実施形態の中間プレス加工工程で用いられる装置を模式的に示す断面図である。 図4Aは、第1実施形態の中間成形品がホットスタンピング装置に挿入された段階を示す断面図である。 図4Bは、ダイの降下が完了した段階(下死点)を示す断面図である。 図5は、第1実施形態の加熱工程で用いられる装置を模式的に示す断面図である。 図6は、第1実施形態のホットスタンピング工程で用いられる装置を模式的に示す断面図である。 図7Aは、第1実施形態の中間成形品がホットスタンピング装置に挿入された段階を示す断面図である。 図7Bは、第1ダイとパンチとによって中間成形品を挟んだ段階を示す断面図である。 図7Cは、第2ダイの降下が完了した段階(下死点)を示す断面図である。 図8は、従来のホットスタンピング装置によるプレス加工中の状態を示す断面図である。 図9は、第2実施形態の製造方法によって成形されたドアインナーパネルを模式的に示す斜視図である。 図10Aは、中間プレス加工工程後の状況を示す斜視図である。 図10Bは、ホットスタンピング工程途中の状況を示す斜視図である。 図10Cは、ホットスタンピング工程後の状況を示す斜視図である。 図11Aは、第2実施形態の中間成形品がホットスタンピング装置に挿入された段階を示す断面図である。 図11Bは、第1ダイとパンチとによって中間成形品を挟んだ段階を示す断面図である。 図11Cは、第2ダイの降下が完了した段階(下死点)を示す断面図である。 図12は、従来のホットスタンピング装置によるプレス加工中の状態を示す断面図である。 図13Aは、第3実施形態の中間成形品がホットスタンピング装置に挿入された段階を示す断面図である。 図13Bは、第1ダイとパンチとによって中間成形品を挟んだ段階を示す断面図である。 図13Cは、第2ダイの降下が完了した段階(下死点)を示す断面図である。
本発明の実施形態によるパネル状成形品の製造方法は、天板部と、複数の縦壁部とを備えるパネル状成形品の製造に適用される。天板部は多角形状である。縦壁部は、天板部の辺のうちの少なくとも2以上の各辺から伸びる。縦壁部のうちで隣接する少なくとも1組の各縦壁部は、段差部と、前記段差部の一方の端と天板部とに繋がる第1縦壁部と、段差部の他方の端に繋がる第2縦壁部とを含む。
本実施形態の製造方法は、準備工程と、中間プレス加工工程と、加熱工程と、ホットスタンピング工程とを含む。準備工程では、鋼板からなるブランク材を準備する。中間プレス加工工程では、冷間又は熱間で、ブランク材にプレス加工を施す。これにより、天板部が成形されるとともに、縦壁部が第1縦壁部及び段差部の高さまで成形された中間成形品を得る。加熱工程では、中間成形品を加熱する。ホットスタンピング工程では、ホットスタンピング装置を用い、加熱された中間成形品にプレス加工を施す。これにより、パネル状成形品を得る。
本明細書において、ホットスタンピングとは、以下に示す処理を意味する。プレス加工により、加熱された素材(ブランク材、中間成形品)を成形する。素材成形時に、冷却されたパンチ及びダイ等と素材との接触により、素材を急速に冷却して焼入れする。これにより、成形品の金属組織は例えばマルテンサイト組織に変態し、成形品の強度が高まる。したがって、ホットスタンピングは、通常言われている温間成形とは異なる。
ホットスタンピング装置は、第1ダイと、第2ダイと、パンチと、ブランクホルダとを備える。第1ダイは、天板部及び天板部から段差部の外縁までの形状が形成されている。第2ダイは、第1ダイの外側に配置される。パンチは、第1ダイに対向し、天板部及び天板部から段差部の外縁までの形状が形成されている。ブランクホルダは、第2ダイに対向する。ホットスタンピング工程は、第1工程と、第2工程とを含む。第1工程は、パンチの上に中間成形品を置いて、第1ダイとパンチとによって中間成形品を挟み、第2ダイとブランクホルダとによって中間成形品を挟む。第2工程は、第1ダイとパンチとによって中間成形品を挟んだ状態で、第1ダイ及びパンチに対し、第2ダイ及びブランクホルダを相対的に移動して、パネル状成形品を成形する。第1工程では、第1及び第2ダイが中間成形品に接触するまで、ブランクホルダと中間成形品が接触しない。
本実施形態のパネル状成形品の製造方法は、成形難易度が高い形状のパネル状成形品を、割れ、シワ等の欠陥を抑制して製造できる。成形難易度が高い形状は上述したように、パネル状成形品の隣接する縦壁部に段差部を備える形状等である。
好ましくは、第1工程では、ブランクホルダの先端面の初期高さは、パンチにおける段差部に対応する段差面の高さよりも低い。この場合、ホットスタンピング工程の初期にブランクホルダと中間成形品との非接触状態を確実に保つことができる。
上記製造方法を以下の(1)又は(2)に示すように変更できる。
(1)パネル状成形品の天板部は、凹部を備える。中間プレス加工工程では、中間成形品の天板部の領域のうちでパネル状成形品の凹部に対応する位置に隆起部を成形する。ホットスタンピング装置において、第1ダイは、中間成形品の隆起部に対応する位置に開口部を備える。第2ダイは、第1ダイの開口部に対応する位置に突起を備える。ホットスタンピング工程のうちの第2工程では、突起により、中間成形品の隆起部の領域をパネル状成形品の凹部にプレス加工する。
(2)パネル状成形品の天板部は、凸部を備える。中間プレス加工工程では、中間成形品の天板部の領域のうちでパネル状成形品の凸部に対応する位置に陥没部を成形する。ホットスタンピング装置において、パンチは、中間成形品の陥没部に対応する位置に配置される開口部と、開口部に対応する位置に配置される突起と、を備える。ホットスタンピング工程のうちの第2工程では、突起により、中間成形品の陥没部の領域をパネル状成形品の凸部にプレス加工する。
これにより、天板部に凹部又は凸部を形成する場合であっても、割れ、シワ等を抑制できる。
好ましくは、ホットスタンピング工程後のパネル状成形品の引張強度は、1200MPa以上である。この場合、パネル状成形品は自動車用ドアインナーパネルに適する。また、上記のブランク材はテーラードブランクであってもよい。この場合、ドアインナーパネルの衝突特性が向上し、更にドアインナーパネルの軽量化が可能になる。
上述の製造方法によって製造されるパネル状成形品は、鋼板から成形され、引張強度が1200MPa以上のパネル状成形品である。パネル状成形品は、多角形状の天板部と、天板部の辺のうちの少なくとも2以上の各辺から伸びる縦壁部と、を備える。縦壁部のうちで隣接する縦壁部の組の少なくとも1組の各縦壁部は、段差を備える。
上記のパネル状成形品は、自動車用のドアインナーパネルとすることができる。この場合、天板部の辺のうちの車両上側の辺に縦壁部を有しない。
上記のドアインナーパネルでは、天板部に、凹部が設けられるのが好ましい。この場合、凹部は、ドアインパクトビームの役割を担う。凹部に代えて凸部を設けてもよい。
上記のドアインナーパネルでは、天板部の上側の辺を含む上側の縁部に、この上側の縁部に沿って凹部又は凸部が設けられるのが好ましい。この場合、この縁部沿った凹部又は凸部は、ベルトラインリインフォースメントの役割を担う。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中で同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。本実施形態では、例として、パネル状成形品が自動車用ドアインナーパネルの場合を説明する。
[第1実施形態]
[成形品]
図1は、第1実施形態の製造方法によって成形されたドアインナーパネルの斜視図である。図1を参照して、ドアインナーパネル1は、天板部2と、縦壁部4と、段差部5とを備える。天板部2は多角形状である。天板部2の形状は、例えば、四角形状でもよいし、五角形状でもよい。本明細書にいう「多角形状」は、多角形の角部(頂点)が丸み(例えばR形状)を有するものを含む。図1では、例として、天板部2が五角形状である場合を示す。ドアインナーパネル1では、天板部2の1辺はベルトラインBLを形成する。
縦壁部4は、天板部2の辺のうちの少なくとも2以上の各辺から伸びる。図1では、例として、五角形の天板部2の4つの辺2A、2B、2C及び2Dから縦壁部4が伸びる場合を示す。しかしながら、縦壁部4が伸びる天板部2の辺の数は4つに限定されない。縦壁部4は、天板部2の2以上の隣接する辺の各辺から伸びていればよい。天板部2の2以上の隣接する各辺から縦壁部4が伸びる場合、各辺から伸びる各縦壁部も隣接する。図1では、例として、縦壁部4は天板部2に対して垂直に伸びる場合を示す。しかしながら、縦壁部4は天板部2に対して厳密に垂直でなくてもよい。
段差部5が設けられる縦壁部4は、天板部2に近い上側の縦壁部(以下、「第1縦壁部」ともいう)4Aと、下側の縦壁部(以下、「第2縦壁部」ともいう)4Bと、に区分される。つまり、第1縦壁部4Aは段差部5の内側の端と天板部2とに繋がる。第2縦壁部4Bは段差部5の外側の端に繋がる。段差部5は、第1縦壁部4Aから外側に伸びる。段差部5の外縁は第2縦壁部4Bに繋がる。図1では、例として、段差部5の面は天板部2と平行である場合を示す。しかしながら、段差部5の面は、天板部2と厳密に平行でなくてもよい。第2縦壁部4Bの下端は、フランジ部6に繋がる。図1では、例として、3つの隣接する縦壁部4が段差部5を備える場合を示す。しかしながら、段差部5を備える縦壁部4の数は3つに限定されない。2以上の隣接する縦壁部4が段差部5を備えていればよい。言い換えると、隣接する縦壁部4の組のうちの少なくとも1組が段差部5を備えていればよい。図1では、例として、段差部5が1段の場合を示す。しかしながら、段差部5の段数は1段に限定されない。縦壁部4は、複数の段差部5を備えてもよい。
典型的な例では、ドアインナーパネル1の諸寸法は以下のとおりである。
・全長(フランジ部6含む):800〜1300mm
・全幅(フランジ部6含む):600〜800mm
・天板部の全長:700〜1200mm
・天板部の全幅:500〜700mm
・第1縦壁部の高さ:30〜100mm
・第2縦壁部の高さ:30〜100mm
・段差部の最小幅:20〜40mm
・板厚:0.5〜1.8mm
パネル状成形品が、天板部の辺から伸びる複数の縦壁部を備え、隣接する少なくとも1組の縦壁部に段差部を備える場合、このパネル状成形品は成形難易度が高い。そのため、プレス加工の際に割れ、シワ等の欠陥が発生しやすい。従来は複雑な形状の成形品を加工する場合、ブランク材として延性が高い低強度鋼板を用い、そのブランク材をプレス加工していた。そのため、成形品の衝突特性が低かった。本実施形態のパネル状成形品の製造方法を適用すれば、成形難易度が高い形状のパネル状成形品を、割れ、シワ等の欠陥を抑制して製造できる。引張強度が1200MPa以上となる高強度の成形品も製造できる。
上述のように、パネル状成形品を高強度とすることで、それを自動車用のドアインナーパネルに適用した場合、ドアの衝突特性が向上する。具体的には、パネル状成形品の硬度をHV380以上とするのが好ましい。硬度HV380は、引張強度1200MPaに相当する。したがって、硬度HV380以上のドアインナーパネルの衝突特性は高い。ここで、ビッカース硬さHVはJIS Z 2244(2009)に準拠して測定する。
典型的な例では、上記のパネル状成形品は、質量%で、C:0.11〜0.50%、Si:0.15〜0.25%、及びMn:0.08〜1.50%を含有し、残部がFe及び不純物からなる。任意元素として、B:0.0020〜0.0030%、及びCr:0.15〜0.25%からなる群から選択される1種以上を含有してもよい。上記のパネル状成形品はホットスタンピングによって焼入れされたものであり、その金属組織はマルテンサイト組織となっている。ただし、ホットスタンピング処理後にマルテンサイト組織が得られるもので有れば、上記の成分以外の鋼板でも良い。
[製造方法]
第1実施形態の製造方法は、準備工程と、中間プレス加工工程と、加熱工程と、ホットスタンピング工程とを備える。中間プレス加工工程で中間成形品を成形した後、ホットスタンピングを実施してドアインナーパネルを成形する。
図2A〜図2Cは、第1実施形態で製造されるドアインナーパネルの成形過程を示す図である。図2Aは、中間プレス加工工程後の状況を示す。図2Bは、ホットスタンピング工程途中の状況を示す。図2Cは、ホットスタンピング工程後の状況を示す。以下、図2A〜図2Cを参照して、各工程を説明する。
[準備工程]
準備工程では、例えば上記の化学組成を有する鋼板からなる平板状のブランク材を準備する。ブランク材としての鋼板の材質は、ホットスタンピングでの焼入れによってマルテンサイト変態するものであれば、特に限定しない。例えば、本実施形態のようにドアインナーパネルを製造する場合、鋼板は、質量%で、炭素(C):0.11%以上含有するのが好ましい。一般に、鋼板が0.11%以上の炭素を含有する場合、ホットスタンピング後のドアインナーパネルの強度を高くすることができる。本明細書にいう「鋼板」は、表面処理された鋼板(例えば亜鉛めっき鋼板)を含む。
[中間プレス加工工程]
中間プレス加工工程では、冷間又は熱間で、ブランク材にプレス加工を施し、中間成形品を得る。この工程では、一般的なプレス装置でブランク材を冷間で絞り成形してもよいし、加熱されたブランク材をホットスタンピングで成形してもよい。
図2Aに示すように、中間プレス加工工程では、天板部2と、第1縦壁部4Aと、フランジ部6Aとを備える中間成形品1Aを得る。そのフランジ部6Aは、ドアインナーパネル1の段差部5を含み、同一面内で外側に大きく広がる。フランジ部6Aは、後工程で段差部5、第2縦壁部4B及びフランジ部6(図2C参照)に成形される。つまり、中間プレス加工工程では、縦壁部4が段差部5(図2C参照)の高さまで成形される。
図3は、第1実施形態の中間プレス加工工程で用いられる装置を模式的に示す断面図である。図3を参照して、プレス装置40は、パンチ41と、ダイ42と、ブランクホルダ43とを備える。本実施形態では、パンチ41とブランクホルダ43が下方に配置され、ダイ42が上方に配置される。ブランクホルダ43はパンチ41の外側に隣接して配置される。ダイ42はパンチ41及びブランクホルダ43と対向するように配置され、パンチ41とダイ42及びブランクホルダ43が対になる。
パンチ41は、先端面41Aと、側面41Bとを備える。パンチ41は、装置の基台に固定されている。先端面41Aは、ドアインナーパネル1の天板部2の形状が形成されている。側面41Bは、ドアインナーパネル1の第1縦壁部4Aの形状が形成されている。側面41Bの下端から先端面41Aまでの高さは、ドアインナーパネル1の段差部5から天板部2までの高さに相当する。
ブランクホルダ43は先端面43Aを備える。先端面43Aは、ドアインナーパネル1の段差部5の形状が形成されている。さらに、先端面43Aは、段差部5の領域を超えて外側に広がる。ブランクホルダ43は、弾性部材44を介して装置の基台に支持されている。弾性部材44は例えば、ばね、油圧シリンダ又はエアシリンダである。ブランクホルダ43の先端面43Aの初期高さは、パンチ41の先端面41Aの高さとほぼ同じである。
ダイ42は、型底面42Aと、先端面42Bとを備える。ダイ42は、装置のラムに固定されている。型底面42Aは、パンチ41の先端面41Aと対向する。型底面42Aは、ドアインナーパネルの天板部の形状が形成されている。ダイ42の先端面42Bは、ブランクホルダ43の先端面43Aと対向する。ダイ42の先端面42Bは、ドアインナーパネル1の段差部5の形状が形成されている。先端面42Bは、ドアインナーパネル1の段差部5の領域を超えて外側に大きく広がる。先端面42Bから型底面42Aまでの高さ(深さ)は、ドアインナーパネル1の段差部5から天板部2までの高さに相当する。
本実施形態の中間プレス加工工程で用いられるプレス装置40は、パンチ41及びブランクホルダ43を装置の下方に配置し、ダイ42を装置の上方に配置した場合を示す。しかしながら、これらの配置は図3に示す場合に限定されない。すなわち、パンチ41及びブランクホルダ43と、ダイ42との配置は上下反転してもよい。
図4A及び図4Bは、第1実施形態の中間プレス加工工程を模式的に示す断面図である。図4Aは、ブランク材がプレス装置に挿入された段階を示す。図4Bは、ダイの降下が完了した段階(下死点)を示す。
図4Aを参照して、ブランク材45がプレス装置40に挿入される。つまり、ブランク材45がパンチ41の上に置かれる。その後、装置のラムの降下に伴って、ダイ42が降下する。すると、ダイ42がブランク材45に接触する。これにより、ダイ42の先端面42Bとブランクホルダ43の先端面43Aとによってブランク材45を挟み、ダイ42とパンチ41とによる成形が始まる。図4Bを参照して、ダイ42が下死点まで降下する。これにより、中間成形品1Aが成形される。つまり、ダイ42の型底面42Aとパンチ41の先端面41Aとによって、図1に示すドアインナーパネル1の天板部2が成形される。ダイ42の先端面42Bとブランクホルダ43の先端面43Aとによって、図1に示すドアインナーパネル1の段差部5を含むフランジ部6Aが成形される。
なお、ダイ42とブランクホルダ43とによってブランク材45を挟んだ状態において、ダイ42の先端面42Bとブランクホルダ43の先端面43Aとの間隔(ギャップ)が、ブランク材45の板厚に0.1mm程度(例:0.05〜0.3mm)を加えた寸法に維持されることが好ましい。この状況は、例えば次のような構成によって実現できる。ブランクホルダ43の先端面43Aの端にスペーサ(図示省略)を設ける。このスペーサは、ブランク材45の板厚に0.1mm程度(例:0.05〜0.3mm)を加えた寸法の厚みを有し、ダイ42の先端面42Bの端と接触する。これにより、ブランク材45はダイ42とブランクホルダ43とによって緩く挟まれた状態になる。
[加熱工程]
加熱工程では、加熱装置によって中間成形品1Aが加熱される。例えば、図5に示すように、中間成形品1Aは、バッチ式の加熱炉46に挿入され、加熱される。中間成形品1Aは、その材料のA1変態点以上に加熱されるのが好ましい。例えば、加熱温度は700℃以上が好ましい。具体的には、加熱温度は900℃である。次工程のホットスタンピング工程では、中間成形品1Aをプレス加工するのと同時に、中間成形品1Aを焼入れする。そのため、材料をA1点以上に加熱すると、焼入れ後の金属組織はマルテンサイト組織となる。すなわち、成形されたドアインナーパネルの強度が高くなる。材料はA3変態点以上に加熱されるのがさらに好ましい。加熱温度は、材料、成形難易度等によって適宜設定される。
[ホットスタンピング工程]
図6は、第1実施形態のホットスタンピング工程で用いられる装置を模式的に示す断面図である。図6を参照して、ホットスタンピング装置10は、パンチ11と、第1ダイ12と、第2ダイ13と、ブランクホルダ14とを備える。本実施形態では、パンチ11とブランクホルダ14が下方に配置され、第1ダイ12と第2ダイ13が上方に配置される。ブランクホルダ14はパンチ11の外側に隣接して配置される。第2ダイ13は第1ダイ12の外側に隣接して配置される。第1ダイ12はパンチ11と対向するように配置され、パンチ11と第1ダイ12が対になる。第2ダイ13はブランクホルダ14と対向するように配置され、ブランクホルダ14と第2ダイ13が対になる。
パンチ11は、先端面11Aと、段差面11Bとを備える。パンチ11は、装置の基台に固定されている。先端面11Aは、ドアインナーパネル1の天板部2の形状が形成されている。段差面11Bは、ドアインナーパネル1の段差部5の形状が形成されている。段差面11Bから先端面11Aまでの高さは、ドアインナーパネル1の段差部5から天板部2までの高さに相当する。
ブランクホルダ14は先端面14Aを備える。ブランクホルダ14の先端面14Aは、第2ダイ13の基準面13Aと対向する。ブランクホルダ14は、弾性部材17を介して装置の基台に支持されている。弾性部材17は例えば、ばね、油圧シリンダ又はエアシリンダである。ブランクホルダ14の先端面14Aの初期高さは、パンチ11の段差面11Bの高さよりも僅かに低い。この高さの差は、1〜5mm程度である。その高さの差が1mm未満であれば、ホットスタンピングによる成形の初期にブランクホルダ14と中間成形品との隙間が小さすぎる。そのため、第2ダイ13が中間成形品に接触する前に中間成形品の温度が低下し、割れが生じやすい。また、その高さの差が5mmを超えれば、ホットスタンピングによる成形の初期にブランクホルダ14と中間成形品との隙間が大きすぎる。そのため、第2ダイ13が中間成形品に接触してから第2ダイ13とブランクホルダ14とによって中間成形品を挟むまでの時間が長くなり、シワが生じやすい。
第1ダイ12は、型底面12Aと、先端面12Bとを備える。型底面12Aは、パンチ11の先端面11Aと対向する。型底面12Aは、ドアインナーパネル1の天板部2の形状が形成されている。第1ダイ12の先端面12Bは、パンチ11の段差面11Bと対向する。先端面12Bは、ドアインナーパネル1の段差部5の形状が形成されている。先端面12Bから型底面12Aまでの高さ(深さ)は、ドアインナーパネル1の段差部5から天板部2までの高さに相当する。第1ダイ12は、弾性部材15を介して装置のラムに支持されている。弾性部材15は例えば、ばね、油圧シリンダ又はエアシリンダである。
第2ダイ13は、基準面13Aを備える。基準面13Aは、ブランクホルダ14の先端面14Aと対向する。第2ダイ13は装置のラムに固定されている。装置のラムは昇降することができる。
本実施形態のホットスタンピング装置10は、パンチ11及びブランクホルダ14を装置の下方に配置し、第1ダイ12及び第2ダイ13を装置の上方に配置した場合を示す。しかしながら、これらの配置は図6に示す場合に限定されない。すなわち、パンチ11及びブランクホルダ14と、第1ダイ12及び第2ダイ13との配置は上下反転してもよい。要するに、パンチ11及びブランクホルダ14が、第1ダイ12及び第2ダイ13に対して相対的に移動する構成であればよい。
図7A〜図7Cは、第1実施形態のホットスタンピング工程を模式的に示す断面図である。図7Aは、中間成形品がホットスタンピング装置に挿入された段階を示す。図7Bは、第1ダイとパンチとによって中間成形品を挟んだ段階を示す。図7Cは、第2ダイの降下が完了した段階(下死点)を示す。
図7Aを参照して、加熱された中間成形品1Aはホットスタンピング装置10に挿入される。つまり、中間成形品1Aがパンチ11の上に置かれる。このとき、パンチ11は、中間成形品1Aの天板部2、第1縦壁部4A、及びフランジ部6A(厳密には、フランジ部6Aの領域のうちで、ドアインナーパネル1の段差部5に相当する領域)に接触している。ブランクホルダ14は、中間成形品1Aと接触していない。具体的には、ブランクホルダ14は、中間成形品1Aのフランジ部6Aに接触していない。ブランクホルダ14の先端面14Aの初期高さがパンチ11の段差面11Bの高さよりも低いからである。その後、装置のラムの降下に伴って、第1ダイ12及び第2ダイ13が降下する。
図7Bを参照して、第1ダイ12が中間成形品1Aと接触する。これにより、第1ダイ12の型底面12Aとパンチ11の先端面11Aとによって中間成形品1Aの天板部2を挟む。これと同時に、第1ダイ12の先端面12Bとパンチ11の段差面11Bとによって中間成形品1Aのフランジ部6Aを挟む。中間成形品1Aのフランジ部6Aの領域のうち、第1ダイ12の先端面12Bとパンチ11の段差面11Bとによって挟まれる領域は、ドアインナーパネル1の段差部5(図7C参照)の領域に相当する。このとき、第1ダイ12の型底面12Aとパンチ11の先端面11Aとによって、図1に示すドアインナーパネル1の天板部2が成形される。第1ダイ12の先端面12Bとパンチ11の段差面11Bとによって、図1に示すパネル状成形品1の段差部5が成形される。
第1ダイ12が中間成形品1Aと接触するのとほぼ同時に、第2ダイ13が中間成形品1Aと接触する。引き続きラムの降下に伴って、第2ダイ13がさらに降下する。これにより、中間成形品1Aのフランジ部6Aが押し込まれる。つまり、第2ダイ13が中間成形品1Aに接触することにより、実質的な成形が始まる。第2ダイ13がさらに降下すると、中間成形品1Aのフランジ部6Aがブランクホルダ14と接触し、第2ダイ13の基準面13Aとブランクホルダ14の先端面14Aとによって中間成形品1Aのフランジ部6Aを挟む。このように、第1及び第2ダイ12及び13が中間成形品1Aに接触するまで、ブランクホルダ14と中間成形品1Aが接触しない。つまり、第1及び第2ダイ12及び13が中間成形品1Aに接触した後(例えば、成形開始から第2ダイ13が1〜5mm降下した後)、ブランクホルダ14と中間成形品1Aが接触する。中間成形品1Aのフランジ部6Aのうち、第2ダイ13の基準面13Aとブランクホルダ14の先端面14Aとによって挟まれる領域は、ドアインナーパネル1の第2縦壁部4B及びフランジ部6(図7C参照)の領域に相当する。
なお、第2ダイ13とブランクホルダ14とによって中間成形品1Aのフランジ部6Aを挟んだ状態において、第2ダイ13の基準面13Aとブランクホルダ14の先端面14Aとの間隔(ギャップ)が、中間成形品1Aの板厚に0.1mm程度(例:0.05〜0.3mm)を加えた寸法に維持されることが好ましい。この状況は、例えば次のような構成によって実現できる。ブランクホルダ14の先端面14Aの端にスペーサ(図示省略)を設ける。このスペーサは、中間成形品1Aの板厚に0.1mm程度(例:0.05〜0.3mm)を加えた寸法の厚みを有し、第2ダイ13の基準面13Aの端と接触する。これにより、中間成形品1Aは第2ダイ13とブランクホルダ14とによって緩く挟まれた状態になる。
図7Cを参照して、第2ダイ13が下死点まで降下する。これにより、ドアインナーパネル1の段差部5、第2縦壁部4B及びフランジ部6を成形する。このようにして、ドアインナーパネル1が成形される。その際、第1ダイ12とパンチ11とにより中間成形品1Aの天板部2は拘束されている。また、第2ダイ13とブランクホルダ14とにより中間成形品1Aのフランジ部6Aも拘束されている。これにより、ドアインナーパネル1の段差部5付近に発生するシワを抑制することができる。以下、この点を詳述する。
[割れ及びシワの抑制]
図8は、従来のホットスタンピング装置によるプレス加工中の状態を示す断面図である。図8では、従来のホットスタンピング装置200のダイ220の段差面付近を拡大して示す。図8を参照して、ホットスタンピング装置200では、ダイ220の段差面220Bと基準面220Cとは一体的に形成されている。そのため、ダイ220の型底面220A及び段差面220Bがパンチ210の先端面210A及び段差面210Bに到達するよりも早く、ダイ220の基準面220Cはブランクホルダ230の先端面230Cに到達する。このとき、ダイ220の段差面220Bに押し込まれるブランク材Sの一部分S1は、拘束されていない。つまり、ブランク材Sの一部分S1は、パンチ210及びダイ220と接触しない。
ホットスタンピングでは、ブランク材はパンチ、ダイ等との接触によって冷却される。図8に示す場合、ブランク材Sの一部分S1は、上述した理由により冷却のタイミングが遅れる。ブランク材Sの一部分S1は、ダイ220が図8に示す位置よりさらに降下したとき、冷却される。要するに、ダイ220によって、縦壁部に段差部を備えるドアインナーパネルを成形した場合、ブランク材Sの一部分S1は他の部分より遅れて冷却される。
ブランク材Sの冷却が部分的に遅れた場合、ブランク材Sに強度及び延性の差が発生する場合がある。この場合、成形後のドアインナーパネルに割れ、シワ等が発生しやすい。図1に示すように、ドアインナーパネル1の隣接する縦壁部4が段差部5を備える場合、特に割れ、シワ等が発生しやすい。成形後のドアインナーパネルの強度が高い場合、さらに割れ、シワ等が発生しやすい。特にブランク材SのうちのS1領域は、成形中に金型(パンチ210及びダイ220)で拘束されないためシワが発生しやすい。
これに対し、本実施形態のドアインナーパネルの製造方法は、プレス加工工程を2つの工程に分離する。そして、ドアインナーパネルを成形する2工程目のホットスタンピング工程で2つのダイを用いる。つまり、ホットスタンピング工程では、第1ダイ12とパンチ11とによって中間成形品1Aの天板部、第1縦壁部、及びフランジ部6A(図8のS1に相当)を拘束しながら、段差部5、第2縦壁部及びフランジ部6を成形する。したがって、成形難易度が高い形状であっても、パネル状成形品の段差部近傍で割れ、シワ等を抑制できる。
ここで、第1実施形態では第2ダイ13を降下させて段差部5を成形する場合を示す。第2ダイ13を降下させる代わりに、パンチ11を上昇させてもよい。要するに、第1ダイ12及びパンチ11に対し、第2ダイ13及びブランクホルダ14を相対的に移動させればよい。
第1実施形態で製造されるドアインナーパネルの天板部は、凹部又は凸部を備えてもよい。凹部又は凸部は、ドアインナーパネルを補強する。凹部又は凸部は、中間プレス加工工程で成形されてもよいし、ホットスタンピング工程で成形されてもよい。強度の観点から凹部の深さ又は凸部の高さは、大きい方が好ましい。しかしながら、凹部の深さ又は凸部の高さが大きすぎると、凹部又は凸部の周辺で割れが生じることがある。以下の実施形態では、このような凹部又は凸部を成形する方法を説明する。
[第2実施形態]
[成形品]
図9は、第2実施形態の製造方法によって成形されたドアインナーパネルを模式的に示す斜視図である。第2実施形態では、第1実施形態のドアインナーパネル1の天板部2に凹部3が追加されたドアインナーパネル20を成形する。上記のとおり、凹部の深さが深い(大きい)と、凹部の周辺で割れが生じやすい。通常、そのような深い凹部は複数工程で段階的に成形される。第2実施形態は、そのような深い凹部を成形する場合を対象とする。
凹部3は例えば、天板部2の車両上側の辺BLを含む上側の縁部(ベルトライン部)に沿って設けられる。この場合、凹部3は、ベルトライン部を補強するベルトラインリインフォースメントの役割を担う。また、凹部3は、例えば、天板部2の中央部に設けられてもよい。この場合、凹部3は、天板部2を補強するドアインパクトビームの役割を担う。
上述したように、従来の製造方法では、プレス加工後の段差部にシワが生じることがあった。このシワを抑制するため、加工性の高い(強度の低い)鋼板でドアインナーパネルを成形していた。しかし、ドアインナーパネルには高い衝突特性が要求される。そのため、加工性の高い鋼板からなるドアインナーパネルには、ドアインパクトビーム等の補強部材が取り付けられていた。補強部材の取り付けは、工数の増加及び材料コストの増加を招く。
そこで、ドアインナーパネルをホットスタンピングで成形することによって、衝突特性を向上させることができる。さらに、ホットスタンピングによって天板部に凹部又は凸部を付与することで、補強部材をドアインナーパネルと一体化させることが可能となる。一方でさらに高い衝突特性を得るためには、天板部の凹部の深さ又は凸部の高さをより大きくすればよい。しかし、深い凹部又は高い凸部を1工程で成形すると、凹部の周り又は凸部の周りに割れが発生する場合がある。この不都合を解決するには、凹部又は凸部を複数工程(例えば2工程)に分けて成形すればよい。しかし、天板部の凹部又は凸部を2工程に分けて成形すると、2工程目において凹部の周り又は凸部の周りに過大なシワが発生する場合がある。
第2実施形態の製造方法は、複数工程に分けて天板部に凹部を成形してもシワの発生を抑制できる。そのため、ドアインパクトビーム等の補強部材を取り付けなくても、天板部を補強できる。
[製造方法]
図10A〜図10Cは、第2実施形態で成形されるドアインナーパネルの成形過程を示す図である。図10Aは、中間プレス加工工程後の状況を示す。図10Bは、ホットスタンピング工程途中の状況を示す。図10Cは、ホットスタンピング工程後の状況を示す。
第2実施形態の製造方法は、第1実施形態の製造方法と比較して、以下の点で相違する。
・中間プレス加工工程では、中間成形品の天板部の領域のうちでパネル状成形品(ドアインナーパネル)の凹部に対応する位置に隆起部を成形する。
・ホットスタンピング工程では、中間成形品の隆起部の領域をパネル状成形品(ドアインナーパネル)の凹部にプレス加工する。
以下、図10A〜図10Cを参照して、各工程を説明する。なお、準備工程、及び中間プレス加工工程後の加熱工程は、第1実施形態と同じであるため省略する。
[中間プレス加工工程]
中間プレス加工工程では、第1実施形態と同様に、冷間又は熱間で、ブランク材にプレス加工を施し、中間成形品を得る。第2実施形態では、中間成形品の天板部に隆起部を成形する。
図10Aに示すように、中間成形品20Aの天板部2は隆起部3Aを備える。隆起部3Aの領域は、後のホットスタンピング工程でドアインナーパネル20の凹部3に成形される(図10C参照)。したがって、隆起部3Aは、ドアインナーパネル20の凹部3が形成される位置に成形されている。
隆起部3Aは、ドアインナーパネル20の凹部3の幅よりも広くなるように緩やかに成形されるのが好ましい。但し、隆起部3Aの幅方向の断面周長が凹部3の幅方向の断面周長の0.8倍〜1.2倍になることが好ましい。中間プレス加工工程において、隆起部3Aの周囲で割れ、シワ等の発生を防止するためである。後述するように、中間成形品20Aに隆起部3Aを設ける理由は、ホットスタンピング工程で中間成形品20Aの天板部2とパンチ11の先端面11Aとの間の隙間をなくすためである。
[ホットスタンピング工程]
図11A〜図11Cは、第2実施形態のホットスタンピング工程を模式的に示す断面図である。図11Aは、中間成形品がホットスタンピング装置に配置された段階を示す。図11Bは、第1ダイとパンチとで中間成形品を挟んだ段階を示す。図11Cは、第2ダイの降下が完了した段階(下死点)を示す。なお、図11A〜図11Cでは、ホットスタンピング装置の要部を拡大して示す。
図11Aを参照して、ホットスタンピング装置50は、第1実施形態のホットスタンピング装置10と比較して、以下の点で相違する。その他の構成は、第1実施形態のホットスタンピング装置10と同じである。
・第1ダイ32が開口部39を備える。開口部39は、中間成形品20Aの隆起部3Aに対応する位置に設けられる。
・第2ダイ33は、突起38を備える。突起38は、第1ダイ32の開口部39(中間成形品20Aの隆起部3A)に対応する位置に設けられる。ホットスタンピングの際、第2ダイ33側の突起38は、第1ダイ32の開口部39を上方から貫通する。
加熱された中間成形品20Aはホットスタンピング装置50に挿入される。つまり、中間成形品20Aがパンチ31の上に置かれる。その後、第1ダイ32及び第2ダイ33が降下する。
図11Bを参照して、最初に第1ダイ32とパンチ31とによって中間成形品20Aの天板部2を挟む。第2ダイ33がさらに降下すると、突起38が中間成形品20Aの隆起部3Aの領域を凹部に成形し始める。突起38が凹部を成形している間、天板部2は第1ダイ32とパンチ31とによって挟まれた状態である。第1ダイ32は、弾性部材15を介して第2ダイ33に取り付けられているからである。
図11Cを参照して、第2ダイ33とブランクホルダ14とによって中間成形品20Aのフランジ部6Aを挟んだ後、第2ダイ33をさらに降下させ、段差部5を成形する。このとき、第1実施形態と同様に、第2ダイ33とブランクホルダ14とによってフランジ部6Aは拘束される。したがって、段差部5に割れ、シワ等が生じにくい。さらに、突起38が隆起部3Aの領域を凹部3に成形している間も、第1ダイ32とパンチ31とによって天板部2は拘束される。これにより、成形された凹部3の周辺に生じるシワを抑制できる。以下、この点を詳述する。
[凹部周辺のシワの抑制]
従来、加工性の低い鋼板をブランク材として用い、ドアインナーパネルの天板部に凹部を成形する場合、以下の不都合があった。凹部の深さが深い場合、割れを抑制するために、複数工程に分けて徐々に凹部を成形していた。しかし、凹部が形成された中間成形品をプレス加工すると、凹部周辺にシワが発生することがある。
図12は、従来のホットスタンピング装置によるプレス加工中の状態を示す断面図である。凹部300が形成された中間成形品200をプレス加工装置に挿入すると、凹部300の底面300Aがパンチ310の先端面310Aに接する。したがって、天板部220とパンチ310の先端面310Aとの間に隙間SPが存在する。この隙間SPにより、天板部220がパンチ310の先端面310Aに接触しない。そのため、プレス加工中にブランク材が自由に変形し、凹部300の周辺にシワが生じやすい。
これに対し、第2実施形態の製造方法では、ホットスタンピング工程の前に、隆起部3Aを備える中間成形品20Aを成形する。隆起部3Aを備える中間成形品20Aをプレス加工装置に挿入すると、図11Aに示すように、天板部2とパンチ31の先端面31Aが接触する。すなわち、天板部2とパンチ31の先端面31Aとの間に隙間がない。これにより、プレス加工中にブランク材の変形が拘束され、凹部3周辺にシワが生じにくい。また、ホットスタンピングでは材料を加熱するため加工性が高くなる。そのため、隆起部3Aの領域を凹部3に加工しても、割れは発生しにくい。
[第3実施形態]
[成形品]
第3実施形態では、第1実施形態のドアインナーパネル1の天板部2に凸部が追加されたドアインナーパネルを成形する。第3実施形態の凸部は、第2実施形態の凹部と同様に、高さの大きい凸部を対象とする。要するに、第3実施形態のドアインナーパネルは、第2実施形態のドアインナーパネル20の凹部3が凸部に代わった形状である。第3実施形態のドアインナーパネルの凸部は、第2実施形態の凹部3と同様の役割を担う。また、第3実施形態のドアインナーパネルの凸部を成形する際は、第2実施形態の凹部3と同様の理由によりシワが発生しやすい。以下、凸部を備えるドアインナーパネルの製造方法を説明する。
[製造方法]
第3実施形態の製造方法は、第1実施形態の製造方法と比較して、以下の点で相違する。
・中間プレス加工工程では、中間成形品の天板部の領域のうちでパネル状成形品(ドアインナーパネル)の凸部に対応する位置に陥没部を成形する。
・ホットスタンピング工程では、中間成形品の陥没部の領域をパネル状成形品(ドアインナーパネル)の凸部にプレス加工する。
図13A〜図13Cは、第3実施形態のホットスタンピング工程を模式的に示す断面図である。図13Aは、中間成形品がホットスタンピング装置に挿入された段階を示す。図13Bは、第1ダイとパンチとによって中間成形品を挟んだ段階を示す。図13Cは、第2ダイの降下が完了した段階(下死点)を示す。以下、図13A〜図13Cを参照して、各工程を説明する。なお、準備工程、及び中間プレス加工工程後の加熱工程は、第1実施形態と同じであるため省略する。
[中間プレス加工工程]
中間プレス加工工程では、第1実施形態と同様に、冷間又は熱間で、ブランク材にプレス加工を施し、中間成形品を得る。第3実施形態では、中間成形品の天板部に陥没部を成形する。
図13Aに示すように、中間成形品30Aの天板部2は陥没部16Aを備える。陥没部16Aの領域は、後のホットスタンピング工程でドアインナーパネルの凸部16に成形される。したがって、陥没部16Aは、ドアインナーパネルの凸部16が形成される位置に成形されている。
[ホットスタンピング工程]
図13Aを参照して、ホットスタンピング装置60は、第1実施形態のホットスタンピング装置10と比較して、以下の点で相違する。その他の構成は、第1実施形態のホットスタンピング装置10と同じである。
・パンチ61は、中間成形品30Aの陥没部16Aに対応する位置に配置される開口部69と、開口部69に対応する位置に配置される突起68と、を備える。ホットスタンピングの際、パンチ61側の突起68は、パンチ61の開口部69を下方から貫通する。
加熱された中間成形品30Aはホットスタンピング装置60に挿入される。つまり、中間成形品30Aがパンチ61の上に置かれる。その後、第1ダイ62及び第2ダイ63が降下する。
図13Bを参照して、最初に第1ダイ62とパンチ61とによって中間成形品30Aの天板部2を挟む。第2ダイ63がさらに降下すると、突起68が中間成形品30Aの陥没部16Aの領域を凸部に成形し始める。突起68が凸部を成形している間、天板部2は第1ダイ62とパンチ61とによって挟まれた状態である。第1ダイ62は、弾性部材15を介して第2ダイ63に取り付けられているからである。
第3実施形態では、パンチ61は弾性部材25を介してホットスタンピング装置60の基台に支持されている。突起68は、ホットスタンピング装置60の基台に固定されている。そのため、第1ダイ62及び第2ダイ63が降下すると、突起68がパンチ61の開口部69を貫通する。
図13Cを参照して、第2ダイ63とブランクホルダ14とによって中間成形品30Aのフランジ部6Aを挟んだ後、第2ダイ63をさらに降下させ、段差部5を成形する。このとき、第1実施形態と同様に、第2ダイ63とブランクホルダ14とによってフランジ部6Aは拘束される。したがって、段差部5に割れ、シワ等が生じにくい。さらに、突起68が陥没部16Aの領域を凸部16に成形している間も、第1ダイ62とパンチ61とによって天板部2は拘束される。これにより、成形された凸部16の周辺に生じるシワを抑制できる。
上記の実施形態では、ホットスタンピングによりドアインナーパネル(パネル状成形品)を成形する。ホットスタンピングでは、材料の加工と同時に焼入れを行う。具体的には、材料はパンチ及びダイホルダとの接触により冷却される。これにより、高強度のパネル状成形品を成形できる。高強度のパネル状成形品は、例えば、引張強度が1200MPa以上の成形品である。
ここで、本実施形態では、第1及び第2ダイが中間成形品に接触するまで、パンチと中間成形品は接触しているが、ブランクホルダと中間成形品は接触しない。そのため、中間成形品の各部分のうちでパンチと接触している部分は、ホットスタンピングの初期から焼入れされる。パンチと接触している部分は、中間成形品の段階で最終製品の形状にほぼ成形されているため、この部分がホットスタンピングの初期から焼入れされても、寸法及び品質上で特に問題は生じない。一方、中間成形品の各部分のうちでパンチと接触していないフランジ部は、ホットスタンピングの成形によって、最終製品の段差部、第2縦壁部及びフランジ部の形状に変形させる必要がある。本実施形態では、ホットスタンピングの初期にブランクホルダと中間成形品を接触させないため、その後にブランクホルダと第2ダイとによって挟まれる部分の変形が許容される。したがって、この部分でも寸法及び品質上で特に問題は生じない。
上記の実施形態において、ブランク材をテーラードブランクとしてもよい。テーラードブランクは、テーラード溶接ブランク(以下、「TWB」ともいう)と、テーラードロールドブランク(以下、「TRB」ともいう)に大別される。TWBは、板厚、引張強度等が異なる複数種の鋼板を溶接(例:突き合わせ溶接)によって一体化したものである。一方、TRBは、鋼板を製造する際に圧延ロールの間隔を変更することによって、板厚を変化させたものである。テーラードブランクを用いると、必要な箇所に限定して強度を強化することができ、板厚を減少することもできる。また、テーラードブランクを用いたパネル状成形品も自動車用のドアインナーパネルに適用できる。これにより、衝突特性を向上することができ、さらに軽量化を望める。
本実施形態の製造方法による効果を確認するため、FEM(有限要素法)による解析を実施した。発明例では、図3に示すプレス装置40及び図6に示すホットスタンピング装置10を用いた第1実施形態の製造方法により、図1に示すドアインナーパネル1を製造した。比較例では、図8に示す従来のホットスタンピング装置200を用いることにより、発明例と同様のドアインナーパネルを製造した。解析結果からシワの発生状況を評価した。
[解析条件]
ブランク材として、質量%で、C:0.21%、Si:0.25%、Mn:1.20%、B:0.0020%を含有し、残部がFe及び不純物からなる鋼板を用いた。ブランク材の板厚は1.2mmとした。焼入れ後の材料特性は、ビッカース硬さ:448、降伏強さ:448MPa、引張強さ:1501MPa、及び破断伸び:6.4%とした。素材(発明例では中間成形品、比較例ではブランク材)の加熱温度は750℃とした。ホットスタンピングでの金型の移動速度は40m/s相当とした。ホットスタンピングにおける金型と素材との摩擦係数は0.4とした。解析には、汎用のFEM解析ソフト(LIVERMORE SOFTWARE TECHNOLOGY社製、商品名LS−DYNA)による熱−成形連成解析を用いた。
ドアインナーパネルの諸寸法は以下のとおりであった。
・全長(フランジ部含む):950mm
・全幅(フランジ部含む):670mm
・天板部の全長:830mm
・天板部の全幅:600mm
・第1縦壁部の高さ:40mm
・第2縦壁部の高さ:40mm
・段差部の最小幅:40mm
発明例のホットスタンピングにおいて、ブランクホルダの先端面の初期高さはパンチの段差面から3.0mm低い高さであった。この場合、第1及び第2ダイが中間成形品に接触してから第2ダイが3.0mm降下した後、ブランクホルダと中間成形品が接触した。
[評価方法]
得られた各ドアインナーパネルについて、段差部の表面に生じた凹凸の曲率を調査した。曲率は、下記の式(1)を用いて算出した。
(曲率[1/m])=(1/(曲率半径)) (1)
段差部の表面に垂直な複数の断面それぞれにおいて、段差部の表面に存在する凹凸の曲率半径を算出し、そのうちの最小値を式(1)の曲率半径として採用した。曲率が0.01以上の場合、ドアインナーパネルにシワが発生したと判断した。
[解析結果]
発明例では、曲率が0.01以上となる断面はなかった。したがって、シワは発生しなかったといえる。一方、比較例では、曲率が0.01以上となる断面が多かった。したがって、シワが発生したといえる。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
1、20 パネル状成形品(ドアインナーパネル)
1A、20A、30A 中間成形品
2 天板部
3 凹部
3A 隆起部
4、4A、4B 縦壁部
5 段差部
10、50、60、200 ホットスタンピング装置
11、31、61、210 パンチ
12、32、62 第1ダイ
13、33、63 第2ダイ
38、68 突起
39、69 開口部
14、230 ブランクホルダ
16 凸部
16A 陥没部
S ブランク材
40 プレス装置
41 パンチ
42 ダイ
43 ブランクホルダ
45 ブランク材
46 加熱炉(加熱装置)

Claims (10)

  1. パネル状成形品の製造方法であって、
    前記パネル状成形品は、多角形状の天板部と、前記天板部の辺のうちの少なくとも2以上の各辺から伸びる複数の縦壁部と、を備え、前記縦壁部のうちで隣接する少なくとも1組の各縦壁部は、段差部と、前記段差部の一方の端と前記天板部とに繋がる第1縦壁部と、前記段差部の他方の端に繋がる第2縦壁部と、を含み、
    前記製造方法は、
    鋼板からなるブランク材を準備する準備工程と、
    冷間又は熱間で、前記ブランク材にプレス加工を施すことにより、前記天板部が成形されるとともに、前記縦壁部が前記第1縦壁部及び前記段差部の高さまで成形された中間成形品を得る中間プレス加工工程と、
    前記中間成形品を加熱する加熱工程と、
    ホットスタンピング装置を用い、加熱された前記中間成形品にプレス加工を施すことにより、前記パネル状成形品を得るホットスタンピング工程と、を含み、
    前記ホットスタンピング装置は、
    前記天板部及び前記天板部から前記段差部の外縁までの形状が形成された第1ダイと、
    前記第1ダイの外側に配置された第2ダイと、
    前記第1ダイに対向し、前記天板部及び前記天板部から前記段差部の外縁までの形状が形成されたパンチと、
    前記第2ダイに対向するブランクホルダと、を備え、
    前記ホットスタンピング工程は、
    前記パンチの上に前記中間成形品を置いて、前記第1ダイと前記パンチとによって前記中間成形品を挟み、前記第2ダイと前記ブランクホルダとによって前記中間成形品を挟む第1工程と、
    前記第1ダイと前記パンチとによって前記中間成形品を挟んだ状態で、前記第1ダイ及び前記パンチに対し、前記第2ダイ及び前記ブランクホルダを相対的に移動して、前記パネル状成形品を成形する第2工程と、を含み、
    前記第1工程では、前記第1及び第2ダイが前記中間成形品に接触するまで、前記ブランクホルダと前記中間成形品が接触しない、パネル状成形品の製造方法。
  2. 請求項1に記載のパネル状成形品の製造方法であって、
    前記第1工程では、前記ブランクホルダの先端面の初期高さは、前記パンチにおける前記段差部に対応する段差面の高さよりも低い、パネル状成形品の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のパネル状成形品の製造方法であって、
    前記パネル状成形品の前記天板部は、凹部を備え、
    前記中間プレス加工工程では、
    前記中間成形品の前記天板部の領域のうちで前記パネル状成形品の前記凹部に対応する位置に隆起部を成形し、
    前記ホットスタンピング装置において、
    前記第1ダイは、前記中間成形品の前記隆起部に対応する位置に開口部を備え、
    前記第2ダイは、前記第1ダイの前記開口部に対応する位置に突起を備え、
    前記ホットスタンピング工程のうちの前記第2工程では、前記突起により、前記中間成形品の前記隆起部の領域を前記パネル状成形品の前記凹部にプレス加工する、パネル状成形品の製造方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のパネル状成形品の製造方法であって、
    前記パネル状成形品の前記天板部は、凸部を備え、
    前記中間プレス加工工程では、
    前記中間成形品の前記天板部の領域のうちで前記パネル状成形品の前記凸部に対応する位置に陥没部を成形し、
    前記ホットスタンピング装置において、
    前記パンチは、前記中間成形品の前記陥没部に対応する位置に配置される開口部と、前記開口部に対応する位置に配置される突起と、を備え、
    前記ホットスタンピング工程のうちの前記第2工程では、前記突起により、前記中間成形品の前記陥没部の領域を前記パネル状成形品の前記凸部にプレス加工する、パネル状成形品の製造方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のパネル状成形品の製造方法であって、
    前記ホットスタンピング工程後の前記パネル状成形品の引張強度は、1200MPa以上である、パネル状成形品の製造方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のパネル状成形品の製造方法であって、
    前記ブランク材はテーラードブランクである、パネル状成形品の製造方法。
  7. 鋼板から成形され、引張強度が1200MPa以上のパネル状成形品であって、
    多角形状の天板部と、
    前記天板部の辺のうちの少なくとも2以上の各辺から伸びる縦壁部と、を備え、
    前記縦壁部のうちで隣接する縦壁部の組の少なくとも1組の各縦壁部は、段差を備える、パネル状成形品。
  8. 請求項7に記載のパネル状成形品であって、
    前記パネル状成形品は自動車用のドアインナーパネルであり、前記天板部の辺のうちの車両上側の辺に前記縦壁部を有しない、パネル状成形品。
  9. 請求項8に記載のパネル状成形品であって、
    前記天板部に、凹部又は凸部が設けられる、パネル状成形品。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のパネル状成形品であって、
    前記天板部の前記車両上側の辺を含む上側の縁部に、この上側の縁部に沿って凹部又は凸部が設けられる、パネル状成形品。
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