JPH0614890Y2 - プレス型 - Google Patents
プレス型Info
- Publication number
- JPH0614890Y2 JPH0614890Y2 JP1989000591U JP59189U JPH0614890Y2 JP H0614890 Y2 JPH0614890 Y2 JP H0614890Y2 JP 1989000591 U JP1989000591 U JP 1989000591U JP 59189 U JP59189 U JP 59189U JP H0614890 Y2 JPH0614890 Y2 JP H0614890Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insert block
- burr
- burr crushing
- press die
- inner panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
部を有するワークの、ヘミング面を平滑に成形するプレ
ス型に適用するもので、特に、ヘミング面に水抜き用の
穴が穿設されたワークにおいて、この水抜き用穴のバリ
をつぶすバリつぶし部を有するプレス型に関する。
び第8図にに示すようなものが知られている。このプレ
ス型は、第7図に示すように、型本体01の外周部に、
ヘミング面を平滑に仕上げるためのヘム面02が形成さ
れたインサートブロック031〜038が設けられ、こ
のインサートブロック031〜038の中の所定のブロ
ック031,033には、バリつぶし部04,04が形
成されている。
ートブロック033(031)と一体に表面に突出して
形成されていて、図示のようにワーク05のヘミング面
08に開穴された水抜き穴06の外周縁部に生じたバリ
07をこのバリつぶし部04でプレスしてこのバリ07
をつぶすものである。
と、まず、複数のインサートブロック031〜038を
型本体01に取り付ける。このインサートブロック03
1〜038のうちで、ワーク05の水抜き穴06に対応
する位置のインサートブロック031,033は、型本
体01に対して高さ変更可能に取り付けておく。
トブロック031〜038の表面をグラインダ等で研磨
して表面の精度出しを行い、ヘム面02を形成する。
ック031,033と型本体01間にシム09を介在さ
せて、このインサートブロック031,033の高さを
バリつぶし部04を形成するのに必要な高さ分だけ高く
する。そして、バリつぶし部04を形成する以外の部分
を全体的に切削研磨する等してバリつぶし部04を形成
し、また、他の部分は、隣り合う他のインサートブロッ
ク032,034との表面と高さを一致させるべく研磨
すると共に、さらに、再度、精度出しを行って、両ブロ
ック031,033のヘム面02を形成する。
04が摩耗した場合には、そのインサートブロックをシ
ムアップして、バリつぶし部04を形成し直すと共に、
表面を再度研磨してヘム面02を形成するものであっ
た。
し部を形成する際に、一度形成したヘム面を削って再度
ヘム面を形成する工程た必要であって、作業が2度手間
となり、非常に効率が悪いという問題があった。
から、全体の硬度がバリつぶし部の必要な硬度に制限さ
れる等のように、全体とバリつぶし部とで相互に材質上
の制約を受けるし、加えて、バリつぶし部が摩耗した際
には、インサートブロックのヘム面を一旦切削して再度
ヘム面を形成する必要があり、この場合も作業効率の点
で問題があった。
プレス型の製造時やバリつぶし部の再形成時において、
作業効率が高く、しかも、インサートブロックの全体と
バリつぶし部とにおいて相互に材質の制約を受け難いプ
レス型を提供することを目的としている。
型本体の所定位置にインサートブロックが取り付けら
れ、このインサートブロックは、ワークのヘミング面を
平滑にするヘム面が形成されると共に、ワークの穴と対
応する位置のヘム面に取付穴が設けられ、この取付穴
に、バリつぶし部が形成されたバリつぶし部材が挿入固
定されている技術的解決手段とした。
ける。次に、このインサートブロックの表面を研磨し、
さらに、精度出しをしてヘム面を形成する。
穴を穿設する。
リつぶし部材を挿入固定する。尚、この際に、バリつぶ
し部を研磨する等して微調整を行う。
各図面において、同一の符号は同様の対象を示すものと
する。
Dのインナパネル1を例にとるもので、まず、このイン
ナパネル1について説明する。
ンナパネル1は、図示のように、作業用穴2,3,4,
5が複数穿設され、さらに、このインナパネル1の外周
縁部には、第6図に示すように、アウタパネル6の外周
縁部によって挟持された状態のいわゆるヘミング結合に
よりアウタパネル6と結合されるもので、インナパネル
1においてアウタパネル6により挟持される部分がヘミ
ング面7とされる。そして、このインナパネル1は、複
数の折曲部8〜13においてアウタパネル6から離反す
る方向に折曲され、これによりアウタパネル6との間に
空間部14が形成されている。
であって、空間部14の下端位置には2個の水抜き穴1
5,16が開穴されている(第5図参照)。
このプレス型P1はいわゆる雄型であって、図示のよう
に雌型の第2のプレス型P2とによって、インナパネル
1の最終的な仕上げの成形を行うものである。
側の形状に対応した型本体20と、この型本体20の外
周部に取り付けられ、前記折曲部10とインナパネル1
の外周端縁との間の形状に対応した複数のインサートブ
ロック21,22,23,24(第2図参照)とで構成
されている。尚、実際には、インサートブロック21〜
24の両側には図示を省略した他のインサートブロック
が連続して設けられている。
より形成され、また、インサートブロック21〜24も
例えば材質名WST2363の鋳造工具鋼により形成さ
れている。
インナパネル1のヘミング面7及び折曲部8,9に対応
する形状に形成され、さらに、表面は所定の仕上が成さ
れてヘム面25が形成されている。
9から折曲部13にかけての形状に対応した、例えば材
質名GM241による鋳鉄で形成された型本体30と、
この型本体30に取り付けられ、インナパネル1のヘミ
ング面7の形状に対応した、例えば材質名WST236
3による鋳造工具鋼で形成されたインサートブロック3
1とで構成されている。
2の要部を示す、第2図のIII−III断面図であって、前
記インサートブロック22には、前記インナパネル1の
水抜き穴16に対応する位置に断面円形の取付穴26が
インサートブロック22の途中まで穿設されている。さ
らに、この取付穴26の下方には、インサートブロック
22の裏面に貫通してこの取付穴26と同軸に下穴27
が穿設されている。
く嵌合挿入され、かつ、取付穴26の下端との間にシム
41を介在させて固定されている。このバリつぶし部材
40は、基部42が円柱形状に形成され、上端43が前
記水抜き穴16に対応した形状に形成されると共に、こ
の上端43と基部42との間がバリつぶし部44として
傾斜面に形成されている。
5の工具鋼である標準規格品の円柱を所定の長さに切削
した後に、一端部を研磨してバリつぶし部44を形成す
ることで形成されている。また、第4図に示すようにバ
リつぶし部材40と取付穴26との間には、断面円形の
溝45が形成されると共に、この溝45に回り止めピン
46を設けて、インサートブロック22に対するバリつ
ぶし部材40の回転が規制されている。
体20に対して取り付けるためのボルトを模式的に示し
ている。
る。
〜24を取り付ける。次に、このインサートブロック2
1〜24の表面を研磨して精度出しをして、ヘム面25
を形成する。
取り外してヘム面25の所定位置に取付穴26及び下穴
27を穿設する。
固定し、バリつぶし部44を研磨する等の微調整を行な
った後に、ガスバーナ等によりインサートブロック21
〜24及び、バリつぶし部材40の表面焼入れを行な
う。これにより、バリつぶし部材40の表面硬度は例え
ばHRC55〜60程度になり、インサートブロック2
1〜24の表面硬度はHRC50〜55程度になる。
成形手順について説明する。
する。この際に、例えば、第6図に示す折曲部8〜13
の曲率は、実際よりも大きな曲率に形成されている。
部をカットしたり、水抜き穴15,16を打ち抜いて成
形する。この際に、水抜き穴15,16では、その周縁
にバリ18が生じる。
と第2のプレス型P2とで第1図に示すようにインナパ
ネル1をプレスして、インナパネル1のヘミング面7を
平に形成したり、折曲部8〜13を所定の曲率とした
り、水抜き穴15,16のバリ18を取ったりする。
穴15,16のバリ18は、第3図に示すように、バリ
つぶし部44でつぶされて、バリ取りされる。これによ
り、塗装時にこの部分に塗料の乗りが悪くなるといった
こと不具合が生じず、これにより、錆の発生が防止され
る。
リつぶし部材40のバリつぶし部44が摩耗したりして
変形することがあるが、この場合には、以下のようにす
る。即ち、インサートブロック22を取り外し、その下
穴27からバリつぶし部材40の下端面(シム41)を
叩き、このバリつぶし部材40を取付穴26から取り外
す。そして、取付穴26の底にシム41を加え、バリつ
ぶし部材40を取付穴26内に再度挿入嵌合固定する。
その後、バリつぶし部材40のバリつぶし部44を研磨
等して精度出しし、バリつぶし部44の再形成を行うも
のである。
ぶし部材40を、工具鋼の標準規格品の金属円柱から形
成するようにしたため、入手が容易で鋳鉄に比べ非常に
容易に製造することができるという効果が得られる。
(WST2363)22よりも硬度の高いSK−5の工
具鋼を用いており、耐久性が高いし、また、インサート
ブロック22もこの硬度の高いSK−5の工具鋼によっ
て形成する場合に比べ製造コストが低い。
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本考
案の要旨を逸脱しない範囲における変更を許容するもの
で、例えば、実施例では、ワークとしてドアのインナパ
ネルを例として上げたが、フード等他のワークを適用す
ることができる。
のインサートブロックとは別体にバリつぶし部材を設け
て、プレス型を製造する際には、バリつぶし部材をイン
サートブロックの取付穴に対して挿入固定するだけでイ
ンサートブロックにバリつぶし部が形成されるようにし
たため、インサートブロックのヘム面を再度形成する手
間が不要で作業効率が高いという効果が得られる。
したり変形した際にも、バリつぶし部材をインサートブ
ロックから外してこのバリつぶし部材のみを研磨等して
バリつぶし部を形成すればよいから、この場合も、ヘム
面を再度形成する必要がなく作業効率が高いという効果
が得られる。
部材とが別体であるので、インサートブロックとバリつ
ぶし部材とは、それぞれ、独立して材質を選択すること
ができ、材質の選択自由度が向上するという効果が得ら
れる。
図I−I断面図)、第2図は実施例プレス型を示す平面
図、第3図は実施例プレス型の要部を示す第2図のIII
−III断面図、第4図は実施例プレス型のバリつぶし部
材を示す平面図、第5図は実施例プレス型のワークとし
てのインナパネルを示す正面図、第6図は前記インナパ
ネルを有したドアの要部を示す断面図、第7図は従来例
のプレス型を示す正面図、第8図は従来例のプレス型の
要部を示す断面図である。 P1……実施例プレス型 1……インナパネル(ワーク) 21〜24……インサートブロック 25……ヘム面 26……取付穴 40……バリつぶし部材 44……バリつぶし部
Claims (1)
- 【請求項1】型本体の所定位置にインサートブロックが
取り付けられ、 このインサートブロックは、ワークのヘミング面を平滑
にするヘム面が形成されると共に、ワークの穴と対応す
る位置のヘム面に取付穴が設けられ、 この取付穴に、バリつぶし部が形成されたバリつぶし部
材が挿入固定されていることを特徴とするプレス型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989000591U JPH0614890Y2 (ja) | 1989-01-06 | 1989-01-06 | プレス型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989000591U JPH0614890Y2 (ja) | 1989-01-06 | 1989-01-06 | プレス型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0293021U JPH0293021U (ja) | 1990-07-24 |
JPH0614890Y2 true JPH0614890Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31199757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989000591U Expired - Lifetime JPH0614890Y2 (ja) | 1989-01-06 | 1989-01-06 | プレス型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614890Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007222914A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Toyota Boshoku Corp | プレス機用成形型 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3238845B1 (en) * | 2014-12-25 | 2021-12-22 | Nippon Steel Corporation | Panel-shaped molded article and production method for panel-shaped molded article |
CN108025344B (zh) * | 2015-09-18 | 2020-08-25 | 日本制铁株式会社 | 板状成型品及其制造方法 |
EP3431204B1 (en) | 2016-03-16 | 2021-08-04 | Nippon Steel Corporation | Method for manufacturing panel-shaped molded article |
-
1989
- 1989-01-06 JP JP1989000591U patent/JPH0614890Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007222914A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Toyota Boshoku Corp | プレス機用成形型 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0293021U (ja) | 1990-07-24 |
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