JP3192582B2 - プレス絞型の製作方法 - Google Patents

プレス絞型の製作方法

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JP3192582B2
JP3192582B2 JP29066695A JP29066695A JP3192582B2 JP 3192582 B2 JP3192582 B2 JP 3192582B2 JP 29066695 A JP29066695 A JP 29066695A JP 29066695 A JP29066695 A JP 29066695A JP 3192582 B2 JP3192582 B2 JP 3192582B2
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孝興 秦泉寺
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネル材にプレス
加工により凹部を形成するためのダイス型及びポンチを
製作するためのプレス絞型の製作方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、例えば自動車のドア
パネル材1に、鋳物で製作されたダイス型及びポンチに
より把手開口部2を有する深さ2mm程度の凹部3をプ
レス加工する場合、図4に示すように、ダイス型凹部5
の周面は通常エンドミルで仕上げ加工を行う。その際、
その底面周辺5aを鋭角に仕上げることは困難であり、
ドアパネル材1の表面形状に対応させる周辺の表面5b
と共に、最終的に手仕上げが必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、底面周辺
5aの仕上げに長時間を要するだけでなく、周辺の表面
5bを仕上げ加工する際にダイス型凹部5の存在により
多く削られる所謂面ひけが発生する問題もあった。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて、高精度
の仕上げ加工を能率良く行えるプレス絞型の製作方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、ダイス型用金型本体に、凹部の外部形状
に対応した周面形状を有し、かつ外部形状の底面位置に
相当する深さの周面をエンドミル加工できる程度に底面
位置よりも深いダイス型用金型凹部を形成する。一方、
ポンチ用金型本体に、製品凹部の内部形状に対応した周
面形状を有し、かつ内部形状の底面位置に相当する深さ
の周面をエンドミル加工できる程度に内部形状の底面位
置よりも深いポンチ用金型凹部を形成する。内部形状の
深さに対応する均一厚みを有し、かつポンチ用金型凹部
に挿入される周面形状を有するスペーサと、このスペー
サに重ねられてダイス型用金型凹部に挿入された状態で
表面がダイス型用金型凹部の表面輪郭と同一面状になる
高さを有し、かつ外部形状に対応した周面形状を有する
ダイス型用アダプタと、ポンチ用金型凹部に挿入された
状態で表面がポンチ用金型凹部の表面輪郭と同一面状に
なる高さを有し、かつ内部形状に対応した周面形状を有
するポンチ用アダプタとを製作する。ダイス型用金型凹
部及びポンチ用金型凹部の周面を製品凹部の外部形状及
び内部形状にエンドミルでそれぞれ仕上加工する。ダイ
ス型用アダプタをスペーサに重ねてダイス型用金型凹部
に挿入した状態でダイス型用アダプタ及びダイス型用金
型本体の表面をパネル材の表面形状に仕上加工すると共
に、ポンチ用アダプタをポンチ用金型凹部に挿入した状
態でポンチ用アダプタ及びポンチ用金型本体の表面をパ
ネル材の表面形状に仕上加工する。ダイス型用金型凹部
にスペーサを取外した状態でダイス型用アダプタを取付
けると共に、ポンチ用金型凹部にスペーサで底上げして
ポンチ用アダプタを取付けることにより、プレス絞型を
完成させる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図3に示すド
アパネル材1に前述の深さ2mm程度の凹部3をプレス
加工するためのプレス絞型の製作方法について図1及び
図2を基に説明する。プレス絞型は、ダイス型用の鋳造
される下型と、ポンチ用の鋳造される上型とより構成さ
れる。下型本体10には、プレス加工の製品凹部となる
凹部3の外部形状3aに対応した周面形状を有し、かつ
その底面位置に相当する深さ位置の周面をエンドミル加
工できる程度に本来の底面位置よりも深くしたダイス型
用金型凹部11を形成する。一方、上型本体15には、
凹部3の内部形状3bに対応した周面形状を有し、かつ
その底面位置の周面をエンドミル加工できる程度に本来
の底面位置よりも深くしたポンチ用金型凹部16を形成
する。
【0007】また、別部品として、内部形状3bの深さ
Dに対応する均一厚みを有し、かつポンチ用金型凹部1
6に挿入される周面形状を有するスペーサ14を製作す
る。さらに、このスペーサに重ねられてダイス型用金型
凹部11に挿入された状態で表面が、ドアパネル材1の
表面形状に対応したダイス型用金型凹部11の表面輪郭
と同一面状になる高さを有し、かつ外部形状3aに対応
した周面形状を有するダイス型用アダプタ13と、ポン
チ用金型凹部16に挿入された状態で表面がポンチ用金
型凹部16の表面輪郭と同一面状になる高さを有し、か
つ内部形状3bに対応した周面形状を有するポンチ用ア
ダプタ17とをそれぞれ金属材の切削加工により加工用
取り代分だけ大きめに製作する。
【0008】双方の金型凹部11、16の底部の2個所
には、それぞれねじ穴11a、16aを形成する。対応
して、双方のアダプタ13、17には、凹部13b、1
7bと共にねじ貫通孔13a、17aを形成し、スペー
サ14の対応位置にもねじ貫通孔14aを形成する。
【0009】金型凹部11及び金型凹部16の周面をエ
ンドミルでそれぞれ外部形状3a及び内部形状3bに仕
上加工する。これにより、外部形状3aの底面位置であ
るダイス型の底面近辺の周面は、深さに余裕を持たせて
エンドミルで仕上げられることになる。続いて、アダプ
タ13をスペーサ14に重ねて金型凹部11に挿入し、
ボルト19のねじ込みで図1の状態に固定して、アダプ
タ13及び下型本体10の表面をパネル材1の曲面状の
表面形状に仕上加工する。同様に、アダプタ17を金型
凹部16に挿入してボルト止めした状態で、アダプタ1
7及び上型本体15の表面をパネル材1の表面形状に仕
上加工する。その際、凹部が無いことにより、面ひけの
発生を回避できる。
【0010】最後に、図2に示すように、金型凹部11
に、スペーサ14を取外した状態でアダプタ13をボル
ト19で固定すると共に、金型凹部16に、スペーサ1
4で底上げしてアダプタ17をボルト止めする。これに
より、金型凹部11の周面及びアダプタ13の表面がダ
イス型凹部を構成し、スペーサ14の厚みだけ突出した
アダプタ17の突出部分がポンチを構成する。
【0011】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ダイス型凹部の
底面周辺におけるエンドミル先端による加工残りに対す
る手仕上げ加工が不要になり、工数低減が可能となる。
特に曲面状パネル面に対応した表面手仕上げの際に、凹
部が無いために表面の削り過ぎの問題も解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるプレス絞型の製作方
法の製作過程を説明するプレス絞型の断面図である。
【図2】同製作方法による絞型の完成状態を示す断面図
である。
【図3】絞り加工されたドアパネルを示すもので、同図
Aは斜視図、同図BはそのA−A線断面図である。
【図4】同ドアパネルを絞り加工するためのダイス型の
断面図である。
【符号の説明】
1 ドアパネル材 3 ドアパネル材の凹部 5 ダイス型凹部 10 下型本体 11 ダイス型用金型凹部 13 ダイス型用アダプタ 14 スペーサ 15 上型本体 16 ポンチ用金型凹部 17 ポンチ用アダプタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス加工製品としてパネルに凹部を形
    成するためのダイス型及びポンチを製作するためのプレ
    ス絞型の製作方法において、 ダイス型用金型本体に、製品凹部の外部形状に対応した
    周面形状を有し、かつ前記外部形状の底面位置に相当す
    る深さの周面をエンドミル加工できる程度に前記底面位
    置よりも深いダイス型用金型凹部を形成し、 ポンチ用金型本体に、前記製品凹部の内部形状に対応し
    た周面形状を有し、かつ前記内部形状の底面位置に相当
    する深さの周面をエンドミル加工できる程度に前記内部
    形状の前記底面位置よりも深いポンチ用金型凹部を形成
    し、 前記内部形状の深さに対応する均一厚みを有し、かつ前
    記ポンチ用金型凹部に挿入される周面形状を有するスペ
    ーサと、このスペーサに重ねられて前記ダイス型用金型
    凹部に挿入された状態で表面が前記ダイス型用金型凹部
    の表面輪郭と同一面状になる高さを有し、かつ前記外部
    形状に対応した周面形状を有するダイス型用アダプタ
    と、前記ポンチ用金型凹部に挿入された状態で表面が前
    記ポンチ用金型凹部の表面輪郭と同一面状になる高さを
    有し、かつ前記内部形状に対応した周面形状を有するポ
    ンチ用アダプタとを製作し、 前記ダイス型用金型凹部及び前記ポンチ用金型凹部の周
    面を前記外部形状及び前記内部形状にエンドミルでそれ
    ぞれ仕上加工し、 前記ダイス型用アダプタを前記スペーサに重ねて前記ダ
    イス型用金型凹部に挿入した状態で前記ダイス型用アダ
    プタ及び前記ダイス型用金型本体の表面をパネル材の表
    面形状に仕上加工すると共に、前記ポンチ用アダプタを
    前記ポンチ用金型凹部に挿入した状態で前記ポンチ用ア
    ダプタ及び前記ポンチ用金型本体の表面を前記パネル材
    の表面形状に仕上加工し、 前記ダイス型用金型凹部に前記スペーサを取外した状態
    で前記ダイス型用アダプタを取付けると共に、前記ポン
    チ用金型凹部に前記スペーサで底上げして前記ポンチ用
    アダプタを取付ける、ことを特徴とするプレス絞型の製
    作方法。
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