JPH07178475A - 剪断加工方法及び増肉剪断金型 - Google Patents

剪断加工方法及び増肉剪断金型

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JPH07178475A
JPH07178475A JP32709893A JP32709893A JPH07178475A JP H07178475 A JPH07178475 A JP H07178475A JP 32709893 A JP32709893 A JP 32709893A JP 32709893 A JP32709893 A JP 32709893A JP H07178475 A JPH07178475 A JP H07178475A
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Ichiro Moritake
一朗 森竹
Jiro Sasaki
二朗 佐々木
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Yutaka Giken Co Ltd
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Yutaka Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板材を打抜いたときワークの剪断面近くにで
きるダレを、仕上げ打抜きをしながら除去してダレのな
い製品を得る。 【構成】 ワーク11の剪断面近くに生じたダレdの先端
側を前抜き工程でダイ11とパンチ12によって剪断す
る。次に段部23aを有するダイ21とパンチ22によ
って、ダレdの残りの部分を含めて半抜きし、段部23
aによってハミ出し部32 を形成する。次にダイ31と
パンチ32によってシェービング面Sに沿ってシェービ
ング剪断することにより、ハミ出し部を板厚の一部にと
り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板金をプレス機で剪断
するとき、剪断部に生じるダレにより製品の厚さが減じ
るのを防止し、かつ精度の良好な製品を得るようにした
剪断加工方法、及び該方法の実施の際の中間の工程で使
用する金型に関する。
【0002】
【従来の技術】製品のプロフィルをプレス機による剪断
加工で高精度に仕上げる手段としては、図8に示される
方法がある。図8(a)においてaはダイ、bはワーク
取り用のパンチで、剪断抵抗を小にするためにクリアラ
ンスcは比較的大きくとられており、これにより、剪断
時に大きなダレdとクラックeが生じ、剪断面近くのワ
ークの肉厚は薄くなる。このため、図8(b)のシェー
ビングパンチb1 と図8(c)の仕上げシェービングパ
ンチb2 を用いた仕上げ加工をしても、除去量が小さい
ため、ダレdとクラックeに基づく肉厚の減少分を回復
することはむずかしい。
【0003】したがって、寸法、形状に高精度を期待さ
れるときは、フライス削りにより仕上げる手段が多用さ
れており、高価にならざるを得い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プレス加工
によりワークの肉厚を減少させることなくプロフィルを
仕上げることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の方法は、請求項1に記載したとおり、上型と下型でワ
ークを荒加工する前抜き工程と、仕上げ予定面の内側か
ら外側にわたって低い段部を設けた下型でワークを支持
し、剪断刃をもつ上型で仕上げ予定面の外側を下端近く
まで半抜きしながらワーク下面を前記段部まで突出させ
る増肉工程と、仕上げ予定面に沿ってワークをシェービ
ング剪断する仕上げ工程と、からなることを特徴とす
る。
【0006】また、前記の方法において中間の工程で使
用する金型は、請求項2に記載したとおり、ワーク載置
面より僅かに低い段部を、仕上げ予定面の内側から外側
にわたって設けた下型と、前記仕上げ予定面の僅か外側
に設定した加工面に沿って昇降する剪断刃を備えた上型
と、を備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の方法においては、仕上げ代をもつ前
抜き工程で得られたワークは、次の増肉半抜き工程にお
いて、仕上げ予定面の僅か外側を下端近くまで剪断され
て半抜きの状態になり、該半抜き部分は、その内方部分
と共に上型の圧力で下型の段部に押込まれて剪断部付近
の厚さを増す。次の仕上げ工程でこの厚さを増した部分
を含めてシェービング剪断すると、剪断部の厚さは、ワ
ーク内方部分と同等程度の厚さになる。
【0008】請求項2の金型においては、前記請求項1
の作用の説明で明らかとなり、ワークのダレの大きい部
分を上型で半抜きし、この半抜きした肉を下型の段部に
押込むから、半抜き面に近い部分が増肉される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1において1は、四輪車のサイドブレーキに使用される
ラチェットで、中央に軸支孔2、一端に爪3、他端に操
作杆の係合部4を備える。該ラチェット1は、例えば板
厚4mmの鋼板から打抜かれるもので、使用時、爪3には
大きな力が加わるので、係合状態を確実にし、かつ耐久
性をもたせるために、爪3は、プロフィルが正確である
と共に厚さも板厚以下にならないことが要求される。
【0010】図2は鋼板から打抜いたワーク11を示し、
該ワーク11は、爪3の仕上げ予定面の外側に仕上げ代3
1 が設けられるが、その他の部分は仕上げ加工されず打
抜き状態のままとされる。このワーク11は、図2(b)
で明らかなように、一面の角部に打ち抜き時のダレdが
生じる。このダレdは、爪3以外の所にはあっても差支
えないが爪3においては除去されなければならない。
【0011】図3は、前記ラチェット1の使用例を示す
もので、5はサイドブレーキ操作部の全体を示し、6
は、歯6aをもつラチェットギヤで車体に固定される。
ブレーキレバー7は、ピン7aによりラチェットギヤ6
に枢着され、該ピン7aの近くに設けたピン7bにブレ
ーキ牽引ワイヤ7cが連結され、ピン7dで前記ラチェ
ット1が枢着され、先端側にグリップ7eが連設され
る。そして、内部には操作杆8が長手方向に移動自在に
挿入され、先端の押しボタン8aが突出するようにバネ
8bで付勢され、他端のフック8cがラチェット1の係
合部4に係合している。
【0012】ブレーキレバー7を引上げると、ブレーキ
牽引ワイヤ7cは引張られて図外のブレーキを作動し、
爪3と歯6aの係合によりブレーキレバー7は係止さ
れ、押しボタン8aを押すことにより係止は解除され
る。
【0013】図4以下は、ラチェット1の製造工程に用
いられる金型を示し、図4(a)の金型10は、ワーク
11の爪3に設けられた仕上げ代31 の外郭部を剪断して
図2(b)のダレdの幅を減少するための、前抜き工程
に用いられる。
【0014】前抜きの金型10は、ダイ11、パンチ1
2よりなり、図4(a)(b)から明らかなように、ダ
イ11には、上下方向の穴部13と該穴部13に半島状
に突出する下刃14とが設けられ、穴部13の開放側に
はガイド15が設けられる。下刃14の稜線14aが刃
部となる。
【0015】図4(c)は、パンチ12の底面図であ
り、前記ダイ11の下刃14と協同する上刃16が湾状
に凹設されている。
【0016】ワーク11を仮想線で示すように載置して図
外の固定手段で固定し、パンチ12をガイド15及び穴
部13に沿って下降すると、図2(a)の仕上げ代31
の外周側すなわちダレdをもつ部分の外側部分は、図7
(a)又は図8(a)に示すように剪断される。
【0017】図5の金型20は、増肉半抜き工程に用い
る金型で、ダイ21に、ワーク11の爪3の先端側の形よ
り若干小さい下刃24が設けられる。下刃24の外郭線
24aは、図5(a)に示す爪3の仮想外郭線より少し
小さい。そして、穴部23は極めて浅く、その底部は、
段部23aとなっている。一方、パンチ22の上刃26
は、該仮想外郭線より若干大きく刃24、26には比較
的大きいクリアランスがある。
【0018】パンチ22のストロークは、ワーク11の下
面には達しない半抜きのストロークに設定され、図5
(a)に示す位置まで下降される。ワーク11の仕上げ代
1 は、仕上げ予定面より僅かに外側で半抜きされ、図
5(a)、図7(b)に示すように段部23a上にハミ
出し部32 が押出され、かつ加圧される。この押出し及
び加圧と、ダレdをもつ部分の切除とにより、仕上げ予
定面の厚さ、すなわち爪3の厚さは、ワーク11の板厚と
同等以上になる。
【0019】図6は仕上げ金型30を示し、ダイ31に
製品の爪3側と同形の下刃34が設けられ、穴部33内
に突出している。パンチ32の上刃36は、下刃34と
僅かのクリアランスをもつものとされ、パンチ32を下
降させて仕上げ予定面を薄くシェービング剪断したの
ち、ハミ出し部32 の外周側を剪断する。パンチ32の
作用面は、図7(b)に符号Sで示すシェービング面に
一致する。剪断後、ハミ出し部の内周側は、図7(c)
に示すように製品側に残るから、製品の板厚の一部とな
り、元の板厚は維持される。
【0020】なお、段部23aによって爪3の下面に形
成される段部は、図5の工程の前又は後で板厚方向の加
圧により平坦にすることができる。また、ワーク取りの
打抜きを比較的ダレの少い状態ですることができれば、
該打抜きを前抜き工程とすることができる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1及び2の発明によれば、ワークに生じていたダレ部分
を金型のみを用いて除去でき、かつ剪断部の板厚を減じ
ないから、正確な形状をもつ部材を極めて能率的で安価
に作ることができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施して作られる製品の平面図及び
断面図
【図2】 同製品の素材の平面図及び断面図
【図3】 同製品の使用例の断面図
【図4】 前抜き工程の金型を示し(a)は断面図、
(b)はダイの平面図、(c)はパンチの底面図
【図5】 増肉半抜き工程の金型を示し(a)は断面
図、(b)はダイの平面図、(c)はパンチの底面図
【図6】 シェービング剪断工程の金型を示し(a)は
断面図、(b)はダイの平面図、(c)はパンチの底面
【図7】 本発明の工程説明図
【図8】 従来技術の工程説明図
【符号の説明】
1 ラチェット 11 ワーク 3 爪 31 仕上げ代 32 ハミ出し部 11、21、31 ダイ 12、22、32 パンチ 23
a 段部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と下型でワークを荒加工する前抜き
    工程と、 仕上げ予定面の内側から外側にわたって低い段部を設け
    た下型でワークを支持し、剪断刃をもつ上型で仕上げ予
    定面の外側を下端近くまで半抜きしながらワーク下面を
    前記段部まで突出させる増肉工程と、 仕上げ予定面に沿ってワークをシェービング剪断する仕
    上げ工程と、からなることを特徴とする剪断加工方法。
  2. 【請求項2】 ワーク載置面より僅かに低い段部を、仕
    上げ予定面の内側から外側にわたって設けた下型と、前
    記仕上げ予定面の僅か外側に設定した加工面に沿って昇
    降する剪断刃を備えた上型と、を備えることを特徴とす
    る増肉剪断金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0864384A2 (en) * 1997-03-12 1998-09-16 Gaetano Donatiello Process for cutting metallic pieces with a high degree of finishing
JP2008062292A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Denso Corp シェービング加工方法
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