JPH0569055A - 板状ワークのバリ低減切断装置 - Google Patents

板状ワークのバリ低減切断装置

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JPH0569055A
JPH0569055A JP22899291A JP22899291A JPH0569055A JP H0569055 A JPH0569055 A JP H0569055A JP 22899291 A JP22899291 A JP 22899291A JP 22899291 A JP22899291 A JP 22899291A JP H0569055 A JPH0569055 A JP H0569055A
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JP
Japan
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die
punch
cutting
work
scrap
Prior art date
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Pending
Application number
JP22899291A
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English (en)
Inventor
Shigeru Ishikawa
茂 石川
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 板状ワーク8のパネル部分9とスクラップ部
分10との間をポンチ17とダイ14との共働で張力を加えな
がら切断するものであって、ポンチ17とダイ14とが共働
するに先立って、互いの共働によりスクラップ部分10を
部分的に切断する予備加工ポンチ20および予備加工ダイ
21を設け、その予備加工ダイ21をスクラップ部分10の切
断した端縁10a に掛合させることを特徴とするものであ
る。 【効果】 ポンチ17とダイ14との共働によるパネル部分
9とスクラップ部分10との間の切断に際しその掛合した
予備加工ダイ21がスクラップ部分10の移動を拘束してス
クラップ部分10の切断する側に有効に張力を発生させる
ので、スクラップ部分の片側のみ切断する場合でもバリ
低減効果を発揮し得て、ポンチ17とダイ14との間のクリ
アランスの大小にかかわらず常に良好な切断部品質を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイとパッドとで挟
持した板状ワークをポンチと前記ダイとの共働で張力を
加えながら切断することにより、その切断した端縁のバ
リ高さを低減する切断装置、すなわちバリ低減切断型に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバリ低減切断型としては、例えば
特開平1-293922号広報に開示された、図6にその一部の
縦断面を示すものがあり、このバリ低減切断型は、下型
1にダイ2を具える一方、上型3に孔抜きポンチ4とパ
ッド5とを具え、図示しないプレス機械の作動による上
型3の下降に基づき、ダイ2とパッド5とで板状ワーク
6を挟持しつつ孔抜きポンチ4を下降させて、その孔抜
きポンチ4とダイ2との共働で板状ワーク6の一部であ
るスクラップ部分6aを打ち抜いて、その板状ワーク6に
孔明け加工を施すものである。
【0003】しかしてここにおける孔抜きポンチ4の先
端部には、図7に図6のA部につき拡大して示すように
その先端面4aの端縁に沿って面取り部4bが形成されてお
り、かかる面取り部4bを有するポンチ4は、板状ワーク
6のその面取り部4bに当たる部分を滑らかに変形させ
て、クラックを発生させずにスクラップ部分6aを押し下
げ、そのスクラップ部分6aの周辺部に張力Fを発生させ
る。そしてこの張力Fによりポンチ4は、板状ワーク6
の、ダイ2の尖った角部に当たる部分に、バリをほとん
どもしくは全く伴わずにクラック6bを発生させて、その
角部に沿って板状ワーク6を切断し、スクラップ部分6a
を打ち抜く。なお、バリを低減させるために、上記の如
き面取り部を設ける代わりにポンチ先端面の端縁の角部
を丸めるという方法も従来から知られている。
【0004】図8は、上述の如きバリ低減切断型と通常
の切断型とについて、ポンチとダイとの間のクリアラン
スを変化させた場合のバリ高さの変化を比較した試験結
果を示しており、特性Rは通常の切断型、特性Sはバリ
低減切断型の結果を示す。この図からも明かなように、
バリ低減切断型ではクリアランスが増加してもバリ高さ
がほとんど増加せず、常に良好な切断部品質が得られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のバリ低減切断型では、上記例のスクラップ部分6aのよ
うにスクラップ部分の両側を切断する場合には、図7に
示すように、スクラップ部分が両方向へ引っ張られて移
動を拘束されることにより有効に張力Fを発生させるの
で問題ないが、スクラップ部分の片側のみ切断する場合
には、そのスクラップ部分が一方向へのみ引っ張られて
移動してしまうため張力を発生させず、それゆえバリ低
減効果を発揮し得ないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる課題を
有利に解決した装置を提供することを目的とするもので
あり、この発明の板状ワークのバリ低減切断装置すなわ
ちバリ低減切断型は、板状ワークの製品部分とスクラッ
プ部分との間を、ポンチとダイとの共働で張力を加えな
がら切断するバリ低減切断型において、前記ポンチと前
記ダイとが共働するに先立って、互いの共働により前記
スクラップ部分を部分的に切断する予備加工ポンチおよ
び予備加工ダイであって、それらの予備加工ポンチおよ
び予備加工ダイの何れか一方が、前記スクラップ部分の
切断した端縁に掛合するものを設けることを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】かかるバリ低減切断装置にあっては、予備加工
ポンチと予備加工ダイとが、ポンチとダイとの共働によ
る板状ワークの製品部分とスクラップ部分との間の切断
に先立ってそのスクラップ部分を部分的に切断し、その
切断した端縁にそれらの予備加工ポンチもしくは予備加
工ダイの何れか一方が掛合するので、ポンチとダイとの
共働による前記製品部分とスクラップ部分との間の切断
に際し、その掛合した予備加工ポンチもしくは予備加工
ダイがスクラップ部分の移動を拘束して、スクラップ部
分の切断する側に有効に張力を発生させる。
【0008】従って、この発明のバリ低減切断装置によ
れば、スクラップ部分の片側のみ切断する場合でもバリ
低減効果を発揮することができ、それゆえ、クリアラン
スの大小にかかわらず常に良好な切断部品質を得ること
ができる。
【0009】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図2はこの発明の板状ワークのバリ低減
切断装置すなわちバリ低減切断型を、自動車車体のフロ
ントフェンダパネルのプレス加工工程で用いられるトリ
ム型に適用した一実施例を示す縦断面図であり、図1は
その図2のB部を拡大して示す断面図である。
【0010】ここにおけるバリ低減切断型としてのトリ
ム型は、図3に示す絞り成形後の板状ワーク8の製品部
分としてのパネル部分9とその周囲のスクラップ部分10
との間を、切断線Eに沿って切断するものであり、図2
は、板状ワーク8の、図3のG−G線に沿う位置につい
ての、当該トリム型の縦断面を示し、図中11はそのトリ
ム型の下型、12はそのトリム型の上型をそれぞれ示す。
【0011】ここにおける下型11は、ダイホルダ13と、
その上に取り付けられたダイ14と、そのダイ14の側部に
取り付けられたスクラップシュート15および図示しない
スクラップカッタとを具えており、一方ここにおける上
型12は、ポンチホルダ16と、その下に取り付けられたポ
ンチ17と、そのポンチ17の内側に昇降可能に吊り下げら
れてスプリング18で付勢されたパッド19とを具えてい
る。
【0012】ここで、上記ポンチ17には、図4に図1の
矢印C方向から見た斜視図にて示すようにその先端面17
a の内側(図4では上側)の端縁に沿って面取り部17b
が形成されており、加えて、その先端面17aよりも外側
(図4では下側)の下面17cには、そのポンチ17と一体
に、切断された紡錘状の突起である予備加工ポンチ20が
一定間隔で、後述する切断時におけるスクラップ部分10
の拘束に必要な数だけ形成されている。なお、図中一点
鎖線Hは、垂直面を通るその予備加工ポンチ20の中心線
を示し、図4および図1に示すように、予備加工ポンチ
20はポンチ17より先に後述するスクラップ部分10の切断
を行い得るよう先端面17a よりも所定高さαだけ下方に
突出している。
【0013】またここで、上記ダイ14には、上記先端面
17a の内側の端縁に嵌まり合うように、その上面14a の
外側の端縁に尖った切刃部14b が設けられており、加え
てそのダイ14の外側部c には、そのダイ14と一体に、上
記予備加工ポンチ20の内側の端縁に嵌まり合うように、
図5に図1の矢印D方向から見た斜視図にて示すように
突条である予備加工ダイ21がダイ14の切刃部14b と間隔
をあけて形成されており、この予備加工ダイ21の高さ
は、図1に示すように、ダイ14の高さと同一にされてい
る。
【0014】かかるトリム型をプレス機械に取付け、そ
の型開き状態でダイ14上に板状ワーク8をセットして上
型12を下降させると、先ずパッド19がその板状ワーク8
をダイ14との間で挟持し、次いで予備加工ポンチ20が予
備加工ダイ21との共働で図5に示す如くスクラップ部分
10を部分的に切断し、さらにその外側の部分を押し下げ
て、切断した端縁10a を予備加工ダイ21の側面に掛合さ
せる。しかる後ここでは、ポンチ17がダイ14との共働に
より、板状ワーク8のパネル部分9とスクラップ部分10
との間の、上記切断線Eに沿う切断を行う。そしてこの
切断に際し、上記端縁10a と掛合した予備加工ダイ21が
スクラップ部分10の内方への移動を拘束して、スクラッ
プ部分10の切断線E側に有効に張力Fを発生させる。
【0015】従って、この実施例のトリム型によれば、
ポンチ17とダイ14との共働により板状ワーク8のパネル
部分9とその周囲のスクラップ部分10との間を切断線E
に沿って切断する際に、バリをほとんどもしくは全く伴
わずにクラックを発生させてその切断を行うことがで
き、それゆえ、クリアランスの大小にかかわらず常に良
好な切断部品質を得ることができるので、製造したフロ
ントフェンダパネルのバリ取り板金加工を省略できると
ともにそのフロントフェンダパネルのバリを起点とする
錆の発生を防止することができる。
【0016】なお、パネル部分9から切り離されたスク
ラップ部分10はさらに、上端が尖った上記スクラップカ
ッタとポンチ17の下面17c との共働によりさらに分割さ
れてスクラップシュート15上に落下し、プレス機械外に
排出される。また、図2では左側の予備加工ポンチ20お
よび予備加工ダイ21は、スクラップ部分10の、切断線E
付近に対し一段下がった部分を、その内側のポンチ17お
よびダイ14よりも先に部分的に切断するため、それらの
ポンチ17およびダイ14より低くなるようにそれぞれ高さ
を定められている。
【0017】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、上記実
施例におけるポンチ先端面17a の端縁の角部を面取りの
代わりに丸めてバリ低減効果を生ずるようにしても良
く、上記実施例の如き切断された紡錘状の突起に代えて
ピアスポンチを予備加工ポンチとして設け、スクラップ
部分の孔明け後予備加工ダイのダイ孔内に嵌入されたそ
のピアスポンチの外周面に、切断した端縁である、スク
ラップ部分に明けた孔の内周面を嵌め合わせることによ
り、スクラップ部分を拘束して張力を発生させるように
しても良い。
【0018】
【発明の効果】かくしてこの発明の板状ワークのバリ低
減切断装置によれば、スクラップ部分の片側のみ切断す
る場合でもバリ低減効果を発揮することができ、それゆ
え、クリアランスの大小にかかわらず常に良好な切断部
品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の板状ワークのバリ低減切断装置の一
実施例であるトリム型を示す図2のB部を拡大して示す
断面図である。
【図2】上記実施例のトリム型を示す縦断面図である。
【図3】上記トリム型で切断する板状ワークを示す平面
図である。
【図4】上記トリム型のポンチの一部および予備加工ポ
ンチを示す、図1の矢印C方向から見た斜視図である。
【図5】上記トリム型のダイおよび予備加工ダイの一部
を板状ワークの一部とともに示す、図1の矢印D方向か
ら見た斜視図である。
【図6】従来のバリ低減切断型の一部を示す縦断面図で
ある。
【図7】図6のA部を拡大して示す断面図である。
【図8】バリ低減切断型と通常の切断型とについてクリ
アランスを変化させた場合のバリ高さの変化を比較した
試験結果を示す特性図である。
【符号の説明】
8 板状ワーク 9 パネル部分 10 スクラップ部分 10a 端縁 14 ポンチ 17 ダイ 20 予備加工ポンチ 21 予備加工ダイ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状ワーク(8)の製品部分(9)とス
    クラップ部分(10)との間をポンチ(17)とダイ(14)
    との共働で張力を加えながら切断するバリ低減切断装置
    において、 前記ポンチと前記ダイとが共働するに先立って、互いの
    共働により前記スクラップ部分を部分的に切断する予備
    加工ポンチ(20)および予備加工ダイ(21)であって、
    それらの予備加工ポンチおよび予備加工ダイの何れか一
    方が前記スクラップ部分の切断した端縁(10a)に掛合す
    るものを設けることを特徴とする、板状ワークのバリ低
    減切断装置。
JP22899291A 1991-09-09 1991-09-09 板状ワークのバリ低減切断装置 Pending JPH0569055A (ja)

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