JP2520478B2 - パネル部品の成形方法 - Google Patents

パネル部品の成形方法

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JP2520478B2 JP1171483A JP17148389A JP2520478B2 JP 2520478 B2 JP2520478 B2 JP 2520478B2 JP 1171483 A JP1171483 A JP 1171483A JP 17148389 A JP17148389 A JP 17148389A JP 2520478 B2 JP2520478 B2 JP 2520478B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、凹状断面形状を有するとともに外周縁部全
周にわたってフランジ部が折曲形成された枠形形状のパ
ネル部品をプレス成形する方法に関する。
従来の技術 サンルーフ車のルーフリッドを構成するインナーパネ
ルPの一例を第8図(C)および第11図に示す。このイ
ンナーパネルPについては、全体形状としてフランジ部
F付きの矩形の枠形形状をなすとともに樋の如き凹状断
面形状を有するもので、一般的には絞り成形工程−トリ
ミング工程−フランジ曲げ工程を経ることで初めて所期
の形状に成形される。
より詳しくは、先ず矩形状のブランク材B1を用いて第
8図(A)および第9図に示すように凹状断面形状をも
った枠形形状部Wを絞り成形して成形品Bとし、それに
続くトリミング工程では第8図(B)および第10図に示
すように枠形形状部(製品部領域)Wの内外周に付帯し
ている非製品部領域S1,S2をトリム型によりトリムライ
ンlから切断除去する。そして最後に、トリミング加工
を終えた成形品Bの外周縁部にフランジ型によりフラン
ジダウン加工を施してフランジ部Fを折曲形成すること
で第8図(C)に示したパネル部品としてのインナーパ
ネルPを得る。ここで、上記のトリミング加工あるいは
フランジ加工と同時に部品取付穴等のピアス加工が行わ
れることもある。
発明が解決しようとする課題 上記のような従来の成形方法において、第8図(A)
に示すように成形品Bの中央部に絞られる部分が存在し
ないために絞り成形後の成形品の剛性が十分でないこと
もさることながら、第12図に示すように絞り成形後の成
形品Bの形状と絞り成形前のブランク材B1の形状とを比
較した場合に、成形品Bの四辺部の中央と両端部(コー
ナー部)とでは素材中央部への材料の流入量に差(α1
−α2)が生じ、それに応じて内部応力にも差が生じる
結果、第13図に示すように絞り成形後の成形品Bに大き
なねじれTが発生する。
そして、このようなねじれTを残した成形品Bを次工
程のトリミング工程に供給すると、第14図に示すように
成形品Bがトリム型の下型Mの製品形状面mから浮き上
がってしまって正しく位置決めすることができず、結果
的にトリミング後のパネル部品の形状精度にばらつきが
発生することになる。
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、製品形状の改変や工数の
増大を招くことなく製品精度のばらつきの原因となるね
じれを防止した成形方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明の成形方法においては、矩形状のブランク材を
凹状断面形状をもった矩形の枠形形状に絞り成形すると
同時に、枠形形状部の内周に位置する非製品部領域に、
長手方向の一端が枠形形状の内コーナー部を指向する斜
めのエンボス状のリブを成形する絞り成形工程と、絞り
成形された成形品のうち枠形形状部の外周の非製品部領
域を切断除去するトリミング工程と、トリミングされた
成形品について枠形形状部の外周縁部にフランジ曲げ加
工を施すと同時に、枠形形状部の内周に位置する非製品
部領域を切断除去するフランジ曲げ工程とを含んでい
る。
作用 この方法によると、ブランク材を所定の枠形形状に絞
り成形する際に、その枠形形状部の内周に位置する非製
品部領域に同時にエンボス状のリブを形成することによ
って成形品全体の剛性が高められ、絞り成形後の成形品
のねじれは発生しない。そして、上記のリブが形成され
る非製品部領域は、後工程において切断除去されてしま
うために一時的にリブが形成されていたとしても製品機
能上何ら支障をきたすことはない。
こののち、上記のように絞り成形された成形品につい
て外周トリムを行い、さらにそれに続いてフランジ曲げ
加工と同時に内周トリムを行う。この内周トリムにより
枠形形状部の内周に位置する非製品部領域がリブととも
に切断除去されることになるが、同時にフランジ曲げ加
工が施されるために成形品としては十分な剛性をもつこ
とになってねじれは発生しない。
実施例 第1図〜第4図は実施例のより具体的な一実施例を示
す図で、第8図と同様にサンルーフ車のルーフリッドを
構成するインナーパネルPの例を示している。
第1図(A),(D)および第2図に示すように矩形
状のブランク材B1を用いて成形品Bを絞り成形する際
に、その枠形形状部Wの内側に位置する非製品部領域S1
にエンボス状のリブRをX字状に形成する。
この絞り成形は例えば第5図に示す絞りプレス型1に
よって行われ、ポンチ2およびダイ3に予めリブ成形部
4,5を形成しておくことにより、枠形形状部Wの絞り成
形と同時に断面略逆台形状のリブRが成形される。な
お、第5図の6はクッションパッド、7はクッションピ
ンである。
ここで、上記のリブRの配置をX字状にしているのは
次のような理由による。すなわち、第12図に示したよう
に絞り成形に伴う材料の流入量の差(α1−α2)の変
化はブランク材B1のコーナー部ほど大きいために、先に
述べたねじれを防止する上ではブランク材B1のコーナー
部同士を結んだ方向の剛性を高めるのが望ましく、よっ
てリブRの長手方向の両端を枠形形状部Wの内コーナー
部を指向させるべく、リブRの配置としてあたかも枠形
形状部Wの対角線上に位置するようなX字状の配置とし
ているものである。
また、リブRの断面形状そのものは特に問わないもの
の、リブRの深さが大きいほど断面係数が大きくなって
剛性向上の上では有利となるが、深すぎると割れや絞り
成形時における型のタッチ差による歪みが発生するの
で、リブRの伸びが一般的な値である25%以内となるよ
うに、すなわち第1図の(D)における寸法eとe1との
比e1/eが1.25以内になるようにリブRの深さが設定され
ている。
このように非製品部領域S1にリブRを形成することに
よって成形品B全体の剛性が高められ、絞り成形後の成
形品Bにはねじれは発生しない。
上記の絞り成形に続いて第1図(B)および第3図に
示すように外周のトリミングを行い、枠形形状部Wの外
周に付帯している非製品部領域S2をトリムラインl2から
切断除去する。このトリミング加工は例えば第6図に示
したトリム型8を用いて行い、ポンチ9とパッド10とで
成形品Bを加圧拘束した上、ポンチ9側の切刃部11と上
型12側の切刃部13とのせん断作用により外周の非製品部
領域S2を切断除去する。14はスクラップカッタ、15はウ
レタンゴムである。
この時点では、枠形形状部Wの内側にリブRをもった
非製品部領域S1が付帯しているので、リブRは成形品B
全体の剛性向上になおも寄与する。
さらに、外周のトリミング加工に続くフランジ曲げ工
程では、第1図(C)および第4図に示すように枠形形
状部Wの外周縁部にフランジダウン加工を施してフラン
ジ部Fを折曲形成すると同時に、枠形形状部Wの内側に
付帯している非製品部領域S1をトリムラインl1から切断
除去する。
このフランジ曲げ加工は例えば第7図に示す複合型の
プレス型16を用いて行い、ポンチ17とパッド18とで成形
品Bを加圧拘束した上、ポンチ17と上型19のエッジ部2
0,21同士で枠形形状部Wの外周縁部にフランジ部Fを折
曲成形し、同時にポンチ17と上型19の切刃部22,23同士
で枠形形状部Wの内側に付帯している非製品部領域S1を
切断除去する。その結果として、第1図(C)のような
パネル部品たるインナーパネルPが得られる。
この時、それまで成形品B全体の剛性向上に寄与して
いたリブRが非製品部領域S1とともに切断除去される
が、代わって同時に成形されるフランジ部Fが製品形状
部の本来の機能として剛性向上に寄与するようになるた
めに製品たるパネル部品Pにねじれ等は発生しない。
ここで、第1図(A)に示したX字状のリブRに代え
て第15図に示すように八の字状のリブR1を形成してもね
じれ防止の上で効果がある。この八の字状のリブR1の場
合には、第15図に示す成形品Bの左右方向の長さ寸法が
より一層大きくなった場合に特に有効である。その理由
は、矩形状の成形品Bの四辺のうち短辺部に比べて長辺
部の長さが一段と長くなった場合、長辺部の中央部にお
ける材料流入量の差(第12図のα1−α2)の変化が比
較的緩慢であるのに対して、その長辺部の両端近傍すな
わち成形品Bの内コーナー部に近い部分での材料流入量
の差の変化が大きいために、その材料流入量の差の変化
の大きい部分で八の字状のリブR1により剛性を高めれ
ば、所期の目的であるねじれを防止することができるか
らである。
発明の効果 以上のように本発明によれば、枠形形状部を絞り成形
する際にその内周に位置する非製品部領域にエンボス状
のリブを形成し、枠形形状部の外周のトリミングを経た
のち、その外周部にフランジ曲げ加工を施すのと同時
に、リブが形成された中央部の非製品部領域を切断除去
するようにしたことにより、リブの補強作用のために絞
り成形後の成形品にねじれが発生することがなく、トリ
ミング工程での成形品の姿勢が安定して位置決め精度が
向上する。その結果、製品たるパネル部品の形状精度の
ばらつきが解消されて品質の向上に大きく寄与できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B),(C)は本発明の一実施例を示
す図でパネル部品が成形される形状変化を示す工程説明
図、第1図(D)は同図(A)のa−a線に沿う断面
図、第2図は第1図(A)のII−II線に沿う断面図、第
3図は第1図(B)のIII−III線に沿う断面図、第4図
は第1図(C)のIV−IV線に沿う断面図、第5図は絞り
成形用のプレス型の断面図、第6図はトリミング加工用
のプレス型の断面図、第7図はフランジ曲げ加工とトリ
ミング加工のための複合型のプレス型の断面図、第8図
(A),(B),(C)は従来の成形法の一例を示す工
程説明図、第9図は第8図(A)のIX−IX線に沿う断面
図、第10図は第8図(B)のX−X線に沿う断面図、第
11図は第8図(C)のXI−XI線に沿う断面図、第12図は
絞り成形前のブランク材と絞り成形後の成形品形状とを
比較するための説明図、第13図は従来の成形品のねじれ
発生状態を示す説明図、第14図は従来の成形品のトリミ
ング加工時の説明図、第15図は本発明の他の実施例を示
す説明図である。 B……成形品、B1……ブランク材、F……フランジ部、
P……パネル部品としてのインナーパネル、R……リ
ブ、S1,S2……非製品部領域、W……枠形形状部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹状断面形状を有するとともに外周縁部全
    周にわたってフランジ部が折曲形成された矩形の枠形形
    状のパネル部品をプレス成形する方法において、 矩形状のブランク材を凹状断面形状をもった矩形の枠形
    形状に絞り成形すると同時に、枠形形状部の内周に位置
    する非製品部領域に、長手方向の一端が枠形形状部の内
    コーナー部を指向する斜めのエンボス状のリブを成形す
    る絞り成形工程と、 絞り成形された成形品のうち枠形形状部の外周の非製品
    部領域を切断除去するトリミング工程と、 トリミングされた成形品について枠形形状部の外周縁部
    にフランジ曲げ加工を施すと同時に、枠形形状部の内周
    に位置する非製品部領域を切断除去するフランジ曲げ工
    程、 とを含むことを特徴とするパネル部品の成形方法。
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