JP2001058217A - 絞り成形方法 - Google Patents

絞り成形方法

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JP2001058217A
JP2001058217A JP11235430A JP23543099A JP2001058217A JP 2001058217 A JP2001058217 A JP 2001058217A JP 11235430 A JP11235430 A JP 11235430A JP 23543099 A JP23543099 A JP 23543099A JP 2001058217 A JP2001058217 A JP 2001058217A
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Japan
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slit
scrap
bead
crack
periphery
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Masatoshi Shinjo
正敏 新庄
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 割れが発生しないので加工不良が減少し、ま
た、割れが発生しにくいことにより成形可能量が増し、
そのため製品設計の自由度も増す絞り成形方法を提供す
る。 【解決手段】 金属製板材に凹部2を成形する絞り成形
方法において、凹部2のスクラップとなる部分2aにそ
の一辺の中央部内側部分2cを残して全周に亘り凹部の
周縁に沿うスリット6を入れて行う。また、スクラップ
となる部分2aの一辺の中央部内側部分2c上にビード
9を設置して行うと、絞り成形時にスリットの内側部分
が下方に折れ曲がらず、後工程での投入不良が発生しな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属製板材に凹
部を成形するための絞り成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図5に示したように、金属
製板材1に絞り成形を施して複数個の凹部2を形成し、
その後の工程で2点鎖線(切断予定線)で囲まれたスク
ラップとなる部分2aをカットして、製品に仕上げる部
品製造方法がある。この場合、絞り成形時に、図6に示
す矢印方向(内外方向)に力が作用した時、板材1の伸
び量不足で製品部分2bに局部的に凹部2の周縁に平行
な割れ3が発生することがあった。そのような場合は、
スクラップとなる部分2aの各隅部に凹部2の周縁に沿
うスリット4を入れて割れ3の発生を防止するようにし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そうした場
合、絞り成形時に図7に示す矢印方向(スリット4の内
外方向)に力が作用し、板材1の材料特性,伸び,しわ
及び押し上げ力等に依存する成形バランスが変化して、
今度は製品部分2bのスリット4の端部が引き裂かれて
凹部2の周縁と直交する方向の他の割れ5が発生するこ
とがある。そして、このような加工不良の発生を少なく
するためには、成形量を少な目にするしか方法がなかっ
た。
【0004】そこで、この発明は、加工不良を減少させ
ると共に、成形可能量が増すようにした絞り成形方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、金属製板材に凹部を成形
する絞り成形方法において、上記凹部のスクラップとな
る部分にその一辺の中央部内側部分を残して全周に亘り
上記凹部の周縁に沿うスリットを入れて行うように構成
したものである。
【0006】上記構成によれば、絞り成形を行った時、
スリットの外側方向へしか力が作用せず、そのため成形
バランスが変化しないので、スリットの端部が引き裂か
れるような現象が起こらず、割れが発生しない。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の絞り成形方法において、前記スクラップとなる部分の
一辺の中央部内側部分上にビードを設置して行うように
している。
【0008】上記構成によれば、ビードの作用により、
絞り成形時にスリットの内側部分は下方に折れ曲がら
ず、従って後工程での投入不良が発生しない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した一実施形態に
基づいてこの発明を詳細に説明する。なお、上記従来例
と同一の個所には同一符号を付して説明する。先ず、図
5に示したように、金属製板材1に絞り成形を施して複
数個の凹部2を形成する。その後の工程で2点鎖線(切
断予定線)で囲まれたスクラップとなる部分2aをカッ
トするが、それに先立って、本発明の実施形態によれ
ば、図1に示すように、スクラップとなる部分2aにそ
の一辺の中央部内側部分2cを残して全周に亘り凹部2
の周縁に沿うスリット6を入れている。
【0010】スリット6の形成は、図2に示すように、
下型7にスリット6に対応する刃7aを設け且つ上型8
に刃7aに対応する凹部8aを設けて、上型8と下型7
との間に板材1を挟んで絞り成形を行う時に同時に行
う。
【0011】また、図1に示すように、スクラップとな
る部分2aの一辺の中央部内側部分2c上に角錐台状の
ビード9を設置して、該中央部内側部分2cの剛性を強
化する。ビード9は、スリット6の両端を結んだ線上に
位置し、該両端間隔よりも幅が狭く且つ2点鎖線(切断
予定線)より内側に位置しているものとする。
【0012】上記方法によれば、スリット6が、スクラ
ップとなる部分2aの一辺の中央部内側部分2cを残し
て全周に亘り凹部2の周縁に沿って設けられているの
で、絞り成形を行った時、図3に示すように、矢印方
向、即ちスリット6の外側方向へしか力が作用せず、そ
のため成形バランスが変化しないので、スリット6の端
部が引き裂かれるような現象が起こらず、割れが発生し
ない。
【0013】また、上記部分2cにビード9を設置して
いない場合は、スリット6の内側部分2dは片持ち梁と
なり、材料剛性が不足していると、この内側部分2dは
図4の点線で示したように下方に折れ曲がり、この半加
工品をそのまま後工程で下型に投入しようとしても下方
折れ曲がり部分により半加工品が浮き上がってセットで
きず、投入不良が多発する。しかし、本発明方法によれ
ば、上記中央部内側部分2cにビード9を設置している
ので、絞り成形時に、図4の実線で示したように上記内
側部分2dは下方に折れ曲がらず、従って後工程での投
入不良が発生しない。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、この
発明による絞り成形方法によれば、割れが発生しないの
で加工不良が減少し、割れが発生しにくいことより成形
可能量が増し、そのため製品設計の自由度も増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による絞り成形の一実施の形態におけ
るスリットの入れ方及びビードの設置位置を示す要部平
面図である。
【図2】絞り成形時に同時にスリットをいれる方法を示
す要部断面図である。
【図3】絞り成形時の力の作用方向を示す要部平面図で
ある。
【図4】絞り成形時のビードの作用を示す概略要部断面
図である。
【図5】金属製板材に絞り成形を施して複数個の凹部を
形成した状態を示す斜視図である。
【図6】従来例における割れの発生及びそれを回避する
ためのスリットの入れ方を示す要部平面図である。
【図7】図6に示すようにスリットをいれた場合の絞り
成形時の力の作用方向及び割れの発生を示す要部平面図
である。
【符号の説明】
1 金属製板材 2 凹部 2a スクラップとなる部分 2b 製品部分 2c 中央部内側部分 2d 内側部分 3 割れ 4 スリット 5 割れ 6 スリット 7 下型 7a 刃 8 上型 8a 凹部 9 ビード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製板材に凹部を成形する絞り成形方
    法において、 上記凹部のスクラップとなる部分にその一辺の中央部内
    側部分を残して全周に亘り上記凹部の周縁に沿うスリッ
    トを入れて行うことを特徴とする、絞り成形方法。
  2. 【請求項2】 前記スクラップとなる部分の一辺の中央
    部内側部分上にビードを設置して行うことを特徴とす
    る、請求項1に記載の絞り成形方法。
JP23543099A 1999-08-23 1999-08-23 絞り成形方法 Expired - Fee Related JP3814711B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012071338A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Daihatsu Motor Co Ltd プレス成形方法
JP2013508170A (ja) * 2009-10-30 2013-03-07 本田技研工業株式会社 スクラップ形状保持
JP2013136086A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Daihatsu Motor Co Ltd ブランク材及びこれを用いたプレス成形方法
FR3068627A1 (fr) * 2017-07-07 2019-01-11 Psa Automobiles Sa Procede d’emboutissage de flan de tole avec ajourage

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