JP2001079617A - プレス成形品およびその設計方法並びにプレス成形用材料 - Google Patents

プレス成形品およびその設計方法並びにプレス成形用材料

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JP2001079617A JP25967299A JP25967299A JP2001079617A JP 2001079617 A JP2001079617 A JP 2001079617A JP 25967299 A JP25967299 A JP 25967299A JP 25967299 A JP25967299 A JP 25967299A JP 2001079617 A JP2001079617 A JP 2001079617A
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Masatoshi Yoshida
正敏 吉田
Haruyuki Konishi
晴之 小西
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸部中に曲げ加工度t/R≧0.25
(t:初期板厚、R:曲げ中心半径)となる曲げ加工部
をもつにもかかわらずほとんど破断が生じないようにす
る。 【解決手段】 凹凸部において成形初期に金型と接触し
ていなかった部分の断面線長を換算したひずみεL (当
該部分の初期断面線長L、成形後の断面線長L’とし
て、εL =(L’−L)/Lで定義される)が、εL
8.8×10S (ただし、S=0.2(R/t)−2.
5(σy /σB )+1.1、σy :材料の耐力、σB
材料の引張強さ)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
からなるプレス成形品およびその設計方法並びにプレス
成形用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車外板として、軽量化の観点
から鋼板に代えてアルミニウム合金板をプレス成形した
ものを用いることが検討されている。アルミニウム合金
のプレス成形品には、強度アップや製品の形状をデザイ
ン的にシャープに見せるためのほか、他部材との接合ま
たは干渉の回避、材料流入低減によるしわや面ひずみの
回避などのために、凹凸部内に曲げ半径の小さい曲げ加
工部が形成されることが多い。
【0003】このような凹凸部(特に、エンボス成形
部)に形成される曲げ半径の小さい曲げ加工部で破断が
生じないようにするには、凹凸部における断面線長を換
算したひずみεL (当該部分の初期断面線長L、成形後
の断面線長L’として、εL =(L’−L)/Lで定義
される)が0.25以下であることが一般に必要とされ
ている(参考文献:The Aluminum Association : Alumi
num for Automotive Body Sheet Panels (1998) )。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たεL =0.25以下という破断が生じないための条件
は、曲げ加工部での曲げ加工度t/R(t:初期板厚、
R:曲げ中心半径)が0.25未満のときに成立するに
過ぎないことが本発明者によって確認された。つまり、
曲げ加工度t/Rが0.25以上の曲げ加工部において
は、たとえ断面線長を換算したひずみεL を0.25よ
りもかなり小さくしても破断が生じることがある。
【0005】つまり、曲げ加工度t/Rが0.25以上
となる曲げ加工部では、破断が生じない曲げ加工限界や
これに影響する材料特性因子などが明確になっておら
ず、設計基準や材料の選定基準が確立されていない。そ
のため、アルミニウム合金のプレス成形において、特に
ビード部やエンボス部等曲げ半径の小さい曲げ加工部を
有する凹凸部をプレス成形する場合、トライアンドエラ
ーによって曲げ加工部の形状を最適化するしかなく、製
品の立ち上げに長時間を要するという問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、凹凸部中に曲げ
加工度t/R≧0.25となる曲げ加工部をもつにもか
かわらず破断をほとんど生じることがないアルミニウム
合金からなるプレス成形品を提供することである。
【0007】また、本発明の別の目的は、凹凸部中に曲
げ加工度t/R≧0.25となる曲げ加工部を形成して
も破断を生じることがほとんどないアルミニウム合金か
らなるプレス成形品を簡易に設計することが可能な設計
方法を提供することである。
【0008】また、本発明のさらに別の目的は、曲げ加
工度t/R≧0.25となる曲げ加工部を有する凹凸部
を形成しても破断を生じることがほとんどなく、特に自
動車用外板として好適なアルミニウム合金からなるプレ
ス成形用材料を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】曲げ半径の小さい曲げ加
工部を有するプレス成形品の成形限界は、曲げ半径の小
さい曲げ加工部が破断するまでに曲げ加工部の周辺部が
どこまで伸びたかで定められる。これについて、V字型
エンボスを形成した場合を例にして考察する。
【0010】図1は、V字型エンボス成形部の形状を模
式的に示す断面図である。図1において、プレス成形前
に断面線長Lであった部分がプレス成形によりエンボス
加工され、曲げ加工部となるエンボス1の先端1aの周
辺部である直辺部2に応力σ T が加えられて、その結
果、直辺部2の断面線長がL(1+εL )/2=L’
(εL :直辺部2の断面線長を換算したひずみ、L’:
当該部分のプレス成形後の断面線長)になるものとす
る。また、直辺部2に応力σTmが加えられて、直辺部2
の断面線長がL(1+εLm)/2(εLm:直辺部2の断
面線長を換算した限界ひずみ)になったときにエンボス
1の先端1aが破断したとする。
【0011】材料の耐力をσy 、材料の引張強さを
σB 、限界ひずみをεf とし、この材料の応力−ひずみ
曲線を図2で表す。図2に示す範囲でひずみと応力が実
質的に比例関係にあると仮定し、その比例係数をEt
おくと、以下の式(1)の関係が成り立つ。 σTm−σy =Et εLm (1)
【0012】式(1)を変形すると、限界ひずみεLm
以下の式(2)のように表すことができる。 εLm={(σTm/σB )−(σy /σB )}/(Et /σB ) (2) つまり、直辺部2の断面線長を換算した限界ひずみεLm
は、エンボス1の先端1aが破断した際の限界引張応力
σTmと引張強さσB との比σTm/σB 、および、材料の
降伏比σy /σB によって定められる。
【0013】図3に、様々なプレス成形用アルミニウム
材料についての比σTm/σB と曲げ加工度t/Rとの関
係を示す。図3から明らかなように、プレス成形用アル
ミニウム材料についての比σTm/σB は、ほぼ曲げ加工
度t/Rに対して一義的に定まり、材料間に大きな差異
はない。このことから、限界ひずみεLmは、材料の降伏
比σy /σB と曲げ加工度t/Rに対して一義的に定ま
ることになる。
【0014】そこで、それぞれ異なる降伏比σy /σB
のプレス成形用アルミニウム材料(5000系または6
000系アルミニウム合金であって、板厚0.9〜1.
1mm)について、曲げ半径を0.5〜3.0mmに変
更しつつV字型パンチ引張曲げ試験によりひずみεL
測定し、その結果を縦軸を降伏比σy /σB とし横軸を
曲げ加工度t/Rとするグラフに表わしたものが図4で
ある。図4のグラフにおいては、ひずみεL =一定を表
すラインが、図中左上から右下に傾いた直線として示さ
れている。また、図4中において、○はεL <10%で
破断した材料、△は10%≦εL <12%で破断した材
料、□は12%≦εL ≦20%で破断した材料、●は2
0%≦εL <30%で破断した材料、▽は30%≦εL
で破断した材料をそれぞれ表している。
【0015】本発明者らは、図4の関係から、ひずみε
L に対する降伏比σy /σB 、曲げ加工度t/Rそれぞ
れの影響度を最小二乗法を用いて整理した結果、以下の
式(3)で定義されるパラメータSに対して限界ひずみ
εLmが一義的に定められることを見いだした。 S=0.2(R/t)−2.5(σy /σB )+1.1 (3) パラメータSに対する限界ひずみの関係を図5に示す。
【0016】図5から明らかなように、限界ひずみεLm
は、パラメータSが0.5よりも大きい場合には、各材
料の主に引張試験での破断伸びに対応した一定値になる
が、パラメータSが0.5以下の場合には、パラメータ
Sの増加に応じて増加し、両者は実質的に一義的な関係
(εLm=8.8×10S )にある。図5は、材料のひず
みεL が限界ひずみ曲線よりも下方領域にあれば曲げ加
工部で破断が生じず、ひずみεL が限界ひずみ曲線より
も上方領域にあれば曲げ加工部で破断が生じることを表
している。
【0017】従って、図5のグラフを用いれば、曲げ半
径の小さい曲げ加工部を含むプレス成形品の成形限界を
簡便に知ることができるため、曲げ加工度t/R≧0.
25となる曲げ加工部を形成しても破断がほとんど生じ
ないアルミニウム合金からなるプレス成形品を得ること
ができる。
【0018】すなわち、請求項1のプレス成形品は、凹
凸部中に曲げ加工度t/R(t:初期板厚、R:曲げ中
心半径)≧0.25となる曲げ加工部をもつアルミニウ
ム合金からなるプレス成形品であって、前記凹凸部にお
いて成形初期に金型と接触していなかった部分の断面線
長を換算したひずみεL (当該部分の初期断面線長L、
成形後の断面線長L’として、εL =(L’−L)/L
で定義される)が、ε L ≦8.8×10S (ただし、S
=0.2(R/t)−2.5(σy /σB )+1.1、
σy :材料の耐力、σB :材料の引張強さ)であること
を特徴とするものである。なお、ここでパラメータS内
の0.2、2.5、1.1といった数値は、発明の効果
に影響を与えない程度において多少変動してもよい。
【0019】また、請求項2のプレス成形品は、前記凹
凸部が、エンボス成形部、プレス成形品全体、および、
キャラクタライン段差部のいずれかであることを特徴と
するものである。
【0020】また、請求項1、2のようなプレス成形品
は、上述の不等式を満たすような降伏比σy /σB を有
する材料を選択することによって得ることが可能であ
る。すなわち、請求項3のプレス成形品の設計方法は、
凹凸部中に曲げ加工度t/R(t:初期板厚、R:曲げ
中心半径)≧0.25となる曲げ加工部をもつアルミニ
ウム合金からなるプレス成形品の設計方法であって、前
記凹凸部において成形初期に金型と接触していなかった
部分の断面線長を換算したひずみεL (当該部分の初期
断面線長L、成形後の断面線長L’として、εL
(L’−L)/Lで定義される)が、εL ≦8.8×1
S (ただし、S=0.2(R/t)−2.5(σy
σB )+1.1、σy :材料の耐力、σB :材料の引張
強さ)を満たすような降伏比σy /σB を有する材料を
選択することを特徴とするものである。
【0021】また、請求項1、2のようなプレス成形品
は、上述の不等式を満たすような降伏比σy /σB を有
する材料および成形後の断面線長L’の組み合わせを選
択することによって得ることが可能である。すなわち、
請求項4のプレス成形品の設計方法は、凹凸部中に曲げ
加工度t/R(t:初期板厚、R:曲げ中心半径)≧
0.25となる曲げ加工部をもつアルミニウム合金から
なるプレス成形品の設計方法であって、前記凹凸部にお
いて成形初期に金型と接触していなかった部分の断面線
長を換算したひずみεL (当該部分の初期断面線長L、
成形後の断面線長L’として、εL =(L’−L)/L
で定義される)が、εL ≦8.8×10S(ただし、S
=0.2(R/t)−2.5(σy /σB )+1.1、
σy :材料の耐力、σB :材料の引張強さ)を満たすよ
うな降伏比σy /σB を有する材料および成形後の断面
線長L’の組み合わせを選択することを特徴とするもの
である。
【0022】請求項3、4によると、上述のようなプレ
ス成形品およびその金型形状を簡易に設計することが可
能となる。
【0023】ところで、一般的な自動車用外板では、製
品のひずみは10%以上必要であり、曲げ加工度t/R
の最大値は最低でも1以上となる。従って、アルミニウ
ム合金材料での降伏比σy /σB の範囲は約0.4〜
0.6であり、降伏比が小さいほど成形性に優れること
から、図4を参照すると、自動車用外板としては、降伏
比σy /σB が0.5以下の材料が望ましい。
【0024】すなわち、請求項5のプレス成形用材料
は、凹凸部中に曲げ加工度t/R(t:初期板厚、R:
曲げ中心半径)≧0.25となる曲げ加工部をもつアル
ミニウム合金からなるプレス成形用材料であって、降伏
比σy /σB (σy :材料の耐力、σB :材料の引張強
さ)が0.5以下であることを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0026】本実施の形態では、プレス成形品が典型的
な自動車用部品であるドアアウターパネルである場合に
ついて、図6〜図8を参照して説明する。図6は、プレ
ス成形されてトリムが行われる前の自動車のドアアウタ
ーパネルとなる板材70の模式的な平面図である。図7
は、図6の板材70のプレス成形初期のA−A線におけ
る断面図である。図8は、図7のエンボス部(82b、
84b近傍)の部分的な拡大図である。
【0027】図6に示す板材70は、アウターパネルの
製品部71と、製品部71の周囲にあってトリムされる
余肉部72と、その外側にあるしわ押さえ部73とを有
している。製品部71の中央やや下方にはデザイン上お
よび剛性向上のために設けられたキャラクタライン74
が左右方向に伸延して設けられている。また、製品部7
1の左上部には、ドア取手を取り付けるためにエンボス
部76が形成されている。
【0028】図7に示すように、板材70の周縁部がブ
ランクホルダー86とダイス84とに挟まれて固定され
た状態においてポンチ82が図中上方に移動すること
で、板材70がプレス成形される。ポンチおよびダイス
84には、キャラクタライン74に対応した段差部82
a、84aがそれぞれ設けられているとともに、エンボ
ス部76に対応した凹部82bおよび凸部84bが設け
られている。さらに、ポンチおよびダイス84には、余
肉部72に対応した傾斜部82c、84cが設けられて
いる。
【0029】板材70のうち、ポンチおよびダイス84
の段差部82a、84aと対向する部分はプレス成形に
よってキャラクタライン74の凹凸部となるが、この部
分は、図7から明らかなように、成形初期にポンチ82
およびダイス84と接触していない。また、ポンチおよ
びダイス84の凹部82bおよび凸部84bと対向する
部分はプレス成形によってエンボス部76の凹凸部とな
るが、この部分も、図7から明らかなように、成形初期
にポンチ82およびダイス84と接触していない。ポン
チ82およびダイス84の傾斜部82c、84cと対向
する部分についても同様である。
【0030】プレス成形によって板材70に破断が生じ
るかどうかは、以下のように検討される。まず、例えば
板材70のエンボス部76に破断が生じるかどうかを検
討するには、図8に示すようにエンボス部76を構成す
る4つの曲げ加工部に対応したポンチ82またはダイス
84の肩部91〜94の曲げ半径(R1、R2、R3、
R4)のなかで最も小さい曲げ半径を調べる。そして、
最も小さい曲げ半径(ここではR4とする)と板材70
の板厚tから曲げ加工度t/R4が0.25以上である
場合に、図8に示した領域96(或いはエンボス部76
の全域)においてプレス成形による断面線長を換算した
ひずみεL を求める。
【0031】一方、板材70の耐力σy および引張強さ
σB 、並びに、最も小さい曲げ半径R4および板厚tを
式(3)に代入してパラメータSを求める。そして、ひ
ずみεL とパラメータを含む値8.8×10S とを比較
することによりエンボス部76に破断が生じるかどうか
をプレス成形を行う前に知ることができる。キャラクタ
ライン74の段差部や余肉部72についても、同様にし
て破断が生じるかどうかを予め知ることができる。
【0032】従って、プレス成形によって板材70に破
断が生じないようにするには、破断が生じると予測され
た個所についてもεL ≦8.8×10S が満たされるよ
うに、降伏比σy /σB を選択したり、材料の降伏比σ
y /σB および成形後の断面線長L’の組み合わせを選
択すればよい。このような選択は、式(3)に基づいて
簡易に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプレス成
形品によると、凹凸部中に曲げ加工度t/R≧0.25
となる曲げ加工部をもつにもかかわらずほとんど破断が
生じないようにすることができる。
【0034】また、本発明のプレス成形方法によると、
凹凸部中に曲げ加工度t/R≧0.25となる曲げ加工
部を形成しても破断を生じることがほとんどないアルミ
ニウム合金からなるプレス成形品を簡易に設計すること
が可能である。
【0035】また、本発明のプレス成形用材料による
と、曲げ加工度t/R≧0.25となる曲げ加工部を有
する凹凸部を形成しても破断を生じることがほとんどな
く、特に自動車用外板として好適なアルミニウム合金か
らなるプレス成形用材料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための模式図である。
【図2】アルミニウム材料の応力−ひずみ曲線を示すグ
ラフである。
【図3】アルミニウム材料についての比σTm/σB と曲
げ加工度t/Rとの関係を示すグラフである。
【図4】アルミニウム材料についての降伏比σy /σB
と曲げ加工度t/Rとの関係をひずみ一定ラインととも
に示したグラフである。
【図5】図4をひずみεL とパラメータSとの関係に置
き換えて表したグラフである。
【図6】本発明の一実施の形態において、自動車のアウ
ターパネルとなる板材の模式的な平面図である。
【図7】図6の板材のプレス成形初期のA−A線におけ
る断面図である。
【図8】図7のエンボス部の部分的な拡大図である。
【符号の説明】
1 エンボス 1a 先端 2 直辺部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸部中に曲げ加工度t/R(t:初期
    板厚、R:曲げ中心半径)≧0.25となる曲げ加工部
    をもつアルミニウム合金からなるプレス成形品であっ
    て、前記凹凸部において成形初期に金型と接触していな
    かった部分の断面線長を換算したひずみεL (当該部分
    の初期断面線長L、成形後の断面線長L’として、εL
    =(L’−L)/Lで定義される)が、εL ≦8.8×
    10S (ただし、S=0.2(R/t)−2.5(σy
    /σB )+1.1、σy :材料の耐力、σB :材料の引
    張強さ)であることを特徴とするプレス成形品。
  2. 【請求項2】 前記凹凸部が、エンボス成形部、プレス
    成形品全体、および、キャラクタライン段差部のいずれ
    かであることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形
    品。
  3. 【請求項3】 凹凸部中に曲げ加工度t/R(t:初期
    板厚、R:曲げ中心半径)≧0.25となる曲げ加工部
    をもつアルミニウム合金からなるプレス成形品の設計方
    法であって、前記凹凸部において成形初期に金型と接触
    していなかった部分の断面線長を換算したひずみε
    L (当該部分の初期断面線長L、成形後の断面線長L’
    として、εL =(L’−L)/Lで定義される)が、ε
    L ≦8.8×10S (ただし、S=0.2(R/t)−
    2.5(σy /σB )+1.1、σ y :材料の耐力、σ
    B :材料の引張強さ)を満たすような降伏比σy /σB
    を有する材料を選択することを特徴とするプレス成形品
    の設計方法。
  4. 【請求項4】 凹凸部中に曲げ加工度t/R(t:初期
    板厚、R:曲げ中心半径)≧0.25となる曲げ加工部
    をもつアルミニウム合金からなるプレス成形品の設計方
    法であって、前記凹凸部において成形初期に金型と接触
    していなかった部分の断面線長を換算したひずみε
    L (当該部分の初期断面線長L、成形後の断面線長L’
    として、εL =(L’−L)/Lで定義される)が、ε
    L ≦8.8×10S (ただし、S=0.2(R/t)−
    2.5(σy /σB )+1.1、σ y :材料の耐力、σ
    B :材料の引張強さ)を満たすような降伏比σy /σB
    を有する材料および成形後の断面線長L’の組み合わせ
    を選択することを特徴とするプレス成形品の設計方法。
  5. 【請求項5】 凹凸部中に曲げ加工度t/R(t:初期
    板厚、R:曲げ中心半径)≧0.25となる曲げ加工部
    をもつアルミニウム合金からなるプレス成形用材料であ
    って、降伏比σy /σB (σy :材料の耐力、σB :材
    料の引張強さ)が0.5以下であることを特徴とするプ
    レス成形用材料。
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