JP6638806B2 - パネル状成形品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パネル状成形品の製造方法に関する。さらに詳しくは、自動車用ドアインナーパネルに適したパネル状成形品の製造方法に関する。
本願は、2016年3月16日に日本に出願された特願2016−052766号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
自動車のドアは、主にドアインナーパネルとドアアウターパネルとを組み合わせて製造される。自動車のドアには、ウインドウ、ウインドウ駆動装置、音響スピーカ、及び取っ手等が取り付けられる。これらを収納するため、ドアインナーパネルとドアアウターパネルとの間に空間が必要である。そのため、例えば、ドアインナーパネルには縦壁部が設けられる。また、自動車のドアが閉じられたとき、ドアによって車内を密閉する必要がある。そのため、例えば、ドアインナーパネルの縦壁部に段差部が設けられる。縦壁部の段差部が車体のピラー等と対向することにより、車内の密閉性が確保される。
自動車のサイドドア等に使用されるドアインナーパネルは、鋼板等の金属板をプレス加工して成形される。一般に、ドアインナーパネルの形状は複雑であるため、金属板をドアインナーパネルに成形する際に金属板を大きく変形させる場合がある。この場合、成形されたドアインナーパネルに、割れまたはシワ等が発生することがある。そのため、ドアインナーパネルの素材として加工性の高い金属板が用いられる。加工性の高い金属板は強度が低いため、この金属板より成形されたドアインナーパネルの強度も低くなる。したがって、ドアインナーパネルには、ベルトラインリインフォースメント、またはドアインパクトビーム等の補強部材が取り付けられることが多い。
ここで、特許文献1〜4には、金属板をプレス加工して、Bピラー等の自動車部材を製造する方法が開示されている。
具体的には、特許文献1では、縦壁部を有する第1の成形体及び第2の成形体を溶接し、その溶接成形体を熱間プレス又はロールによって加工することにより、単位重量当りの耐荷重性能を向上させる技術が開示されている。
また、特許文献2では、成形中に発生する壁そりの曲率とシワ押さえ力との関係を予め求めておき、この関係に基づいて、壁そりの曲率が小さくなるようにシワ押さえ力を付与することにより、寸法精度が高い、高強度鋼板の台形部材を成形する技術が開示されている。
また、特許文献3では、プレス加工装置のダイ及びホルダを連動させて被加工板をプレス加工することにより、成形途中の被加工板の破断またはシワの発生を防止するとともに、成形終了後の成形品の寸法精度を確保する技術が開示されている。
また、特許文献4では、熱間プレス成形をする際に、ダイとホルダとの間隔を制御することにより、成形品のシワを抑制する技術が開示されている。
日本国特開2013−189173号公報 日本国特開2001−38426号公報 日本国特開2011−147970号公報 日本国特開2011−50971号公報
しかしながら、特許文献1〜4に開示された方法は、金属板を成形難易度が低い形状に成形するものである。そのため、特許文献1〜4に開示された方法により、ドアインナーパネルのような、成形難易度が高い形状(隣接する各縦壁部が段差部を有する形状)を成形した場合、割れまたはシワ等の成形不良が発生することがある。
また、一般的に、熱間プレス成形は、冷間プレス成形と比較して、成形性が高いため、高強度の鋼板を、成形不良発生を抑制しつつプレス成形することができる。しかしながら、熱間プレス成形を行う場合には、熱間プレス成形用の設備を導入する必要があり、設備費等のコストが増大する。そのため、冷間プレス成形にて高強度鋼板を高精度に加工することの技術的意義は大きい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、金属板をプレス加工して成形難易度が高い形状に成形する際に、割れまたはシワ等の成形不良発生を抑制することが可能なパネル状成形品の製造方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下を採用する。
(1)本発明の一態様に係るパネル状成形品の製造方法は、多角形の天板部と、前記天板部の辺のうちの少なくとも2以上の隣接する辺から延びる縦壁部と、前記縦壁部のうち、隣接する縦壁部の組の少なくとも1組の各縦壁部に設けられた段差部とを有するパネル状成形品を製造する方法であって、引張強度が390MPa以上980MPa以下の金属板からなるブランク材を準備する準備工程と;冷間で前記ブランク材にプレス加工を施し、前記ブランク材を前記パネル状成形品に成形するプレス成形工程と;を有し、前記プレス成形工程で、前記パネル状成形品の形状が造形された型彫刻部を有するダイと、前記ダイに対向してかつ、前記天板部の形状が造形された先端面を有する第1パンチと、前記第1パンチの外側に隣接してかつ前記ダイに対向すると共に、前記段差部の形状が造形された先端面を有する第2パンチと、前記第2パンチの外側の少なくとも一部に隣接してかつ、前記ダイに対向するブランクホルダと、を有し、前記第1パンチ、前記第2パンチ、及び前記ブランクホルダがそれぞれ個別に可動するプレス加工装置を用い、前記ダイと、前記ブランクホルダ、前記第1パンチ及び前記第2パンチとの間に前記ブランク材を配置し、前記ダイに対して、前記ブランクホルダ、前記第1パンチ、及び前記第2パンチを相対的に移動させて、前記ブランク材に前記第1パンチ及び前記第2パンチを押し込み、前記第2パンチによる前記ブランク材への押し込みが前記第1パンチによる前記ブランク材への押し込みよりも先に完了する。
(2)上記(1)に記載の態様において、前記プレス成形工程で、前記第2パンチによる前記ブランク材への押し込みが完了したとき又はその押し込みが完了した後に、前記第1パンチによる前記ブランク材への押し込みが始まってもよい。
(3)上記(1)に記載の態様において、前記プレス成形工程で、前記第2パンチによる前記ブランク材への押し込みが完了する前に、前記第1パンチによる前記ブランク材への押し込みが始まってもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の態様において、前記プレス加工装置の前記ダイの前記型彫刻部は、前記ブランクホルダと対向する基準面から前記第2パンチと対向する段差面までの深さをd1(mm)とし、前記基準面から前記第1パンチと対向する型底面までの深さをd2(mm)としたとき、d2≧40、及び、d1/d2<0.8を満足してもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の態様において、前記ブランク材が鋼板であってもよい。
(6)上記(5)に記載の態様において、前記鋼板がテーラードブランクであってもよい。
(7)上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の態様において、前記ブランク材が、前記天板部に対応する位置に開口部を有していてもよい。
本発明の上記各態様によれば、金属板をプレス加工して成形難易度が高い形状に成形する際に、割れまたはシワ等の成形不良発生を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るドアインナーパネルを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るプレス加工装置を示す断面図である。 上記プレス加工装置を示す断面図であって、成形初期の状態を示す図である。 上記プレス加工装置を示す断面図であって、成形中期の状態を示す図である。 上記プレス加工装置を示す断面図であって、成形終期の状態を示す図である。 従来のプレス加工装置を示す部分断面図であって、成形途中の状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るプレス加工装置を示す断面図であって、成形初期の状態を示す図である。 上記プレス加工装置による製造方法の続きを示す断面図である。 上記プレス加工装置による製造方法の続きを示す断面図であって、成形中期の状態を示す図である。 上記プレス加工装置による製造方法の続きを示す断面図であって、成形終期の状態を示す図である。 第1パンチ及び第2パンチの動作タイミングと、板厚減少率及び曲率との関係を示すグラフである。 上記第1実施形態に係るドアインナーパネルの変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の各実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一符号を付すことにより、それらの重複説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るドアインナーパネル1(パネル状成形品)を示す斜視図である。ドアインナーパネル1は、金属板であり、かつ開口部31を有するブランク材S(図2参照)をプレス成形することにより製造される。
ブランク材Sの材質は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、マグネシウム、または鋼等の金属である。なお、ブランク材Sとして、鋼板を用いることが好ましい。また、ブランク材Sとして、複層鋼板を用いることもできる。
ブランク材Sは、均一な板厚を有するとともに、その板厚が例えば0.6〜1.8mmである。また、ブランク材Sの引張強度は、390〜980MPaであることが好ましく、590〜980MPaであることがより好ましく、790〜980MPaであることがさらに好ましい。
図1に示すように、ドアインナーパネル1は、開口部3を有する天板部2と、この天板部2の外縁に形成されてかつ、段差部5を有する縦壁部4と、この縦壁部4の外縁に形成されたフランジ部6とを備えている。なお、ドアインナーパネル1は、上述のように、均一な板厚を有するブランク材Sより製造されるため、ドアインナーパネル1の板厚は全域にわたり一定となっている。ただし、厳密には、プレス成形により、板厚のわずかな増減は生じる。
天板部2の平面形状は、五角形である。なお、天板部2の平面形状は五角形に限られず、例えば四角形であってもよい。すなわち、天板部2の平面形状は多角形であればよい。また、天板部2の角部には、R部を設けてもよい。
なお、図1において、符号BLで示す、天板部2の一辺は、ドアインナーパネル1が自動車車体に配置された際にベルトラインBLとなる。すなわち、ドアインナーパネル1は、上記の一辺BLが車両上側に位置するように、自動車車体に配置される。そして、ベルトラインBLがウインドウの出入り口側になる。そのため、ベルトラインBLには縦壁部は存在していない。
縦壁部4は、五角形の天板部2の5つの辺のうち、車両上側の辺(ベルトラインBL)を除く4つの辺2A、2B、2C及び2Dから延びている。そして、これら4つの辺から延びる各縦壁部4は互いに隣接している。なお、縦壁部4は、上記4つの辺から延びる場合に限られず、天板部2の辺のうち、少なくとも2以上の隣接する辺から延びていればよい。
このように、ドアインナーパネル1の天板部2には縦壁部4が形成されているため、ドアインナーパネル1とドアアウターパネルとを組み合わせた際に、これらの間にウインドウ等を収納するための空間が形成される。
4つの隣接する縦壁部4の各々は、天板部側縦壁部4Aと、フランジ部側縦壁部4Bと、これらを接続する段差部5とを有している。具体的には、段差部5は、天板部2に対して略垂直に繋がる天板部側縦壁部4Aから外側に向かってかつ、天板部2に対して略平行に延びている。すなわち、段差部5の面は、天板部2の表面に対して平行となっている。そして、段差部5の外縁は、フランジ部6に対して略垂直に繋がるフランジ部側縦壁部4Bに繋がっている。
なお、図1では、4つの隣接する縦壁部4が段差部5を有する場合を示している。すなわち、隣接する縦壁部4の組が3つあり、その3組が共に段差部5を有する場合を示している。しかしながら、段差部5を有する縦壁部4の組数は3組に限られず、隣接する縦壁部4の組のうちの少なくとも1組が段差部5を有していればよい。また、図1では、1段の段差部5が縦壁部4に設けられる場合を示しているが、段差部5の段数は1段に限定されず、複数段であってもよい。
天板部2は、その周縁部を残すように設けられた五角形状の開口部3を有している。開口部3の形状は、五角形に限られず、例えば、円、楕円、または五角形以外の多角形等であってもよい。そして、ドアインナーパネル1では、開口部3に音響スピーカ、及び取っ手等が取り付けられる。
なお、ドアインナーパネル1の天板部2は、開口部3を有していなくてもよい。ただし、ドアインナーパネル1が鋼板をプレス成形して製造される場合、ドアインナーパネル1の天板部2は、鋼板の伸びフランジ変形によって成形される。そのため、開口部3を有する天板部2を成形する場合、開口部3を有しない天板部2を成形する場合に比べて、鋼板が伸びフランジ変形しやすくなり、成形不良が生じにくくなる。したがって、この観点からは、ドアインナーパネル1の天板部2が開口部3を有していることが好ましい。
ここで、ドアインナーパネル1のように、互いに隣接する縦壁部4に段差部5が設けられるパネル状成形品は、成形の難易度が高いため、プレス成形の際に割れまたはシワ等の成形不良が発生しやすい。そのため、従来、複雑な形状の成形品を成形する場合、素材として延性の高い低強度鋼板を用いていた。低強度鋼板は、引張強度が340MPa未満の鋼板である。その結果、パネル状成形品の衝突特性の向上に限界があった。パネル状成形品の衝突特性を向上させるため、低強度鋼板からなるドアインナーパネルには、ベルトラインリインフォースメント、またはドアインパクトビーム等の補強部材が取り付けられる。しかしながら、補強部材の取り付けは、製造コストが高い。
そこで、本発明者らは、高強度(引張強度が390MPa以上)のブランク材を成形難易度の高い形状に成形する方法を検討した。ブランク材の強度が高ければ、成形されたドアインナーパネルの強度も高い。これにより、ドアインナーパネルを、ベルトラインリインフォースメント等の補強部材によって補強しなくて済む。すなわち、事実上、ドアインナーパネルとベルトラインリインフォースメント等とが一体化される。また、ドアインナーパネルに補強部材を取り付ける場合であっても、従来の補強部材よりも低廉価の材料(薄肉材、または低強度材など)を使用しても衝突特性を満足させることができる。また、追加で取り付ける補強部材の形状を簡素にすることができる。そのため、高強度のブランク材を用いることは、例えば製造コストの観点から優位性を持つ。
以下、上述のドアインナーパネル1の製造方法の一例について説明する。なお、以下の製造方法では、引張強度が390MPa以上の鋼板からなるブランク材Sよりドアインナーパネル1を製造する場合を例示する。
[製造方法]
本実施形態に係るドアインナーパネルの製造方法は、準備工程と、プレス成形工程とを有する。準備工程では、鋼板からなるブランク材Sを準備する。プレス成形工程では、ブランク材Sをプレス加工して、ブランク材Sをドアインナーパネル1に成形する。
なお、本実施形態では、ブランク材Sを、開口部3を有するドアインナーパネル1に成形するため、図2に示すように、ブランク材Sは、ドアインナーパネル1の天板部2に対応する位置に開口部31を有している。
[プレス加工装置10]
図2は、本実施形態に係るドアインナーパネル1を製造するためのプレス加工装置10を示す断面図である。図2に示すように、プレス加工装置10は、上型として、パンチ11及びブランクホルダ14と、下型として、ダイ15を備えている。
パンチ11は、ダイ15に対向する第1パンチ12と、この第1パンチ12の外側に隣接してかつダイ15に対向する第2パンチ13とを有している。換言すれば、第1パンチ12は、その先端面12Aがダイ15の型底面16Aと対向するように配置されている。また、第2パンチ13は、その内面13Bが第1パンチ12の側面12Bと対向してかつ、先端面13Aがダイ15の段差面16Bに対向するように配置されている。
そして、パンチ11は、ブランク材Sをダイ15の型彫刻部16に押し込んで、ブランク材Sをドアインナーパネル1に成形する。そのため、第1パンチ12の先端面12Aには、ドアインナーパネル1の天板部2の形状が造形されている。また、第2パンチ13の先端面13Aには、ドアインナーパネル1の段差部5の形状が造形されている。
ブランクホルダ14は、第2パンチ13の外側の少なくとも一部に隣接して配置されている。ブランクホルダ14の先端面14Aは、ダイ15の基準面16Cと対向している。そして、ブランクホルダ14は、ダイ15の基準面16Cとの間にブランク材Sを挟み込む。
ダイ15は、型彫刻部16を有している。型彫刻部16は、型底面16A、段差面16B、及び基準面16Cを有している。型底面16Aは、第1パンチ12の先端面12Aと対向している。段差面16Bは、第2パンチ13の先端面13Aと対向している。
第1パンチ12、第2パンチ13、及びブランクホルダ14は、スライド(不図示)に取り付けられた上型ホルダ17に支持されている。第2パンチ13及びブランクホルダ14と、上型ホルダ17との間には、加圧部材(不図示)が設けられている。加圧部材は、例えば、油圧シリンダ、ガスシリンダ、ばね、またはゴム等である。
ダイ15は、ボルスタプレート(不図示)に取り付けられた下型ホルダ18に固定されている。
なお、プレス加工装置10は、図2に示す構成に限られず、例えば、第1パンチ12、第2パンチ13、及びブランクホルダ14が、それぞれ個別に可動するスライドに取り付けられてもよい。
ダイ15の型底面16A、及び第1パンチ12の先端面12Aは、ドアインナーパネル1の天板部2を成形する。ダイ15の段差面16B、及び第2パンチ13の先端面13Aは、ドアインナーパネル1の段差部5を成形する。ダイ15の基準面16C、及びブランクホルダ14の先端面14Aは、ドアインナーパネル1のフランジ部6を成形する。
ダイ15では、基準面16Cから段差面16Bまでの深さd1と、基準面16Cから型底面16Aまでの深さd2とが、d2≧40mm、かつ、d1/d2<0.8の条件を満たすように設定されていることが好ましい。ここで、深さd1及び深さd2は、それぞれ、図1に示すドアインナーパネル1の高さh1及び高さh2に対応する。なお、高さh1は、フランジ部6から段差部5までの高さ(フランジ部6の外面6Aから段差部5の外面5Aまでの距離:図1参照)であり、高さh2は、フランジ部6から天板部2までの高さ(フランジ部6の外面6Aから天板部2の外面2Eまでの距離:図1参照)である。
上記の条件を満たすようにd1及びd2を設定する理由は、d2<40mmの場合、ウインドウ等を収納する空間が小さすぎるからであり、d1/d2≧0.8の場合、天板部2と段差部5との距離が近いため、車内の密閉性が低くなるからである。
次に、本実施形態に係る製造方法の各工程について説明する。
[準備工程]
準備工程では、鋼板からなるブランク材を準備する。本実施形態に係る製造方法は、ブランク材Sの引張強度が、390MPa以上980MPa以下である場合に特に有効である。ブランク材の引張強度が390MPa未満である場合、成形されたドアインナーパネルの衝突特性が低くなり、ブランク材Sの引張強度が980MPaよりも大きい場合、ブランク材Sの加工性が低くなり、成形難易度が高い形状のドアインナーパネルを成形しにくいからである。
また、本実施形態に係る製造方法は、鋼板の厚みtが、0.6mm以上1.8mm以下である場合に特に有効である。厚みtが0.6mm未満の場合、成形されたドアインナーパネルの衝突特性が低く、厚みtが1.8mmよりも大きい場合、車体の軽量化の観点から優位性が低くなるからである。
[プレス成形工程]
図3A〜図3Cは、プレス加工装置10を示す断面図であって、本実施形態に係るプレス成形工程を説明するための図である。図3Aは、ブランクホルダ14とダイ15とによりブランク材Sを挟み込んだ状態を示す。図3Bは、第2パンチ13による押し込みが完了したときの状態を示す。図3Cは、第1パンチ12による押し込みが完了したときの状態を示す。
そして、本実施形態に係るプレス成形工程は、冷間で実施される。
図3Aに示すように、ブランク材Sは、プレス加工装置10のダイ15の直上に配置される。そして、ブランク材Sが配置された後、スライド(不図示)が下降する。これにより、ブランクホルダ14の先端面14Aとダイ15の基準面16Cとでブランク材Sを挟み込む。
なお、ブランクホルダ14とダイ15によるブランク材Sの抑え込みは、パンチ11による成形開始前に完了している必要はなく、第2パンチの成形が完了するまでに行われればよい。
図3Aに示す状態からスライドが更に下降すると、パンチ11がブランク材Sを押し込み、ブランク材Sがダイ15内に引き込まれる。そして、図3Bに示すように、第2パンチ13とダイ15とによりブランク材を抑え込むまで(第2パンチ13が底突くまで)パンチ11が下降すると、第2パンチ13によるブランク材Sの押し込みが完了する。
ここで、「ブランク材を抑え込む」とは、第2パンチ13の先端面13Aとダイ15の段差面16Bとの間にブランク材が完全に挟み込まれ、それ以上押し込むことができなくなることを意味する。また、個々のパンチによる「ブランク材の押し込みの完了」とは、ブランク材を抑え込む状態になることを意味する。
なお、図3Bは、第1パンチ12の先端面12A及び第2パンチ13の先端面13Aが同じ高さとなるように、第2パンチ13の下死点までパンチ11を下降させた場合(第1パンチ12の先端面12Aと第2パンチ13の先端面13Aとが面一の状態を維持するように、パンチ11を下降させた場合)を示している。すなわち、本実施形態では、第2パンチ13によるブランク材Sへの押し込みが完了したと同時に、第1パンチ12によるブランク材Sへの押し込みが始まる。
そのため、図3Bの状態では(第2パンチ13によるブランク材Sへの押し込みが完了したとき)、ダイ15の基準面16Cから第1パンチ12の先端面12Aまでの距離p1(mm)と、深さd1(mm)とが等しくなっている。
また、第2パンチ13によるブランク材Sへの押し込みが完了したとき、第1パンチ12の先端面12Aの高さ位置は、第2パンチ13の先端面13Aと同じ高さ位置に限定されない。すなわち、第2パンチ13の押し込みが完了したとき、第1パンチ12の先端面12Aは、第2パンチ13の先端面13Aよりも高い位置にあってもよい。すなわち、第2パンチ13によるブランク材Sへの押し込みが完了した後に、第1パンチ12によるブランク材Sへの押し込みが始まってもよい。
ただし、いずれの場合であっても、第1パンチ12による押し込みは、第2パンチ13による押し込みよりも先に完了しない。
第2パンチ13による押し込みが完了した後、図3Cに示すように、第1パンチ12はさらに下降し、ブランク材Sは第1パンチ12により押し込まれる。そして、第1パンチ12が下死点まで下降することにより、ブランク材Sの加工が完了し、ドアインナーパネル1を得ることができる。この際、ブランク材Sのうち、第2パンチ13により押し込まれた部分は、第2パンチ13により拘束されている。これにより、ドアインナーパネル1の段差部5にシワが発生することを抑制できる。以下、この点について説明する。
[割れ及びシワの抑制]
図4は、従来のプレス加工装置200を用いて、開口部を有しないブランク材Vをプレス加工した場合における加工途中の状態を示す部分断面図である。なお、図4では、従来のプレス加工装置200のダイ220の段差面付近を拡大して示している。
図4に示すように、プレス加工装置200では、パンチ210の先端面210A及び210Bが、パンチ210に一体的に造形されている。そのため、パンチ210の先端面210A及び210Bは、ダイ220の型底面220A及び段差面220Bに同時に到達する。ここで、先端面210Aは、先端面210Bよりもブランク材Vを押し込む距離が長い。そのため、図4に示すように、パンチ210を下降させると、始めに先端面210Aがブランク材Vを押し込む。このとき、ブランク材Vの一部分V1は、パンチ210の先端面210B、及びダイ220の段差面220Bによって拘束されていない。
図4に示すように、パンチ210を下降させて、パンチ210の先端面210Aがブランク材Vを押し込むと、ブランク材Vは、ダイ220の型底面220A側に引き込まれる。そのため、ブランク材Vの材料が、ブランクホルダ230とダイ220とによって挟まれている領域から、領域V1に流入しやすい。領域V1に材料が流入した状態で、領域V1がプレス加工されると、領域V1にシワが発生しやすい。そして、領域V1にシワが発生した状態で、ブランク材Vにパンチ210の先端面210Aが押し込まれると、このシワによって、領域V1から領域V2への材料の流れ込みが阻害される。その結果、領域V2に対応するドアインナーパネル1の天板部側縦壁部4A(図1参照)に割れが発生しやすくなる。特に、ブランク材の板厚が薄い場合、割れが発生しやすい。
これに対して、本実施形態に係るドアインナーパネルの製造方法では、上述のように、第1パンチ12及び第2パンチ13を有するプレス加工装置10を用いる(図2参照)。そして、図1に示すドアインナーパネル1の天板部2及び段差部5は、互いに分離した別個のパンチ(第1パンチ12、第2パンチ13)で成形される。さらに、第2パンチ13による押し込みは、第1パンチ12による押し込みよりも先に完了する。
これらにより、第2パンチ13によって押し込まれるブランク材Sの一部に他の部分からの材料の流入が抑制される。そのため、第2パンチ13の押し込みによる、段差部5のシワ発生を抑制することができる。また、ブランク材が開口部を有する場合(ブランク材Sを用いる場合)、第1パンチ12により押し込まれるブランク材Sの部位へ材料が天板部から流入する。したがって、ブランク材Sよりドアインナーパネル1を製造する際に、段差部5のシワ発生、及び天板部側縦壁部4Aの割れ発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、開口部31を有するブランク材Sを用いる場合を示した(ブランク材Sの開口部31は、ドアインナーパネル1の開口部3に相当する)。すなわち、ブランク材Sを、その開口部31とダイ15の型底面16Aとが対向するようにプレス加工装置10に載置して、パンチ11を下死点まで下降させることにより、天板部2に開口部3を有するドアインナーパネル1を製造する場合を示した。
これに対して、例えば、開口部を有しないドアインナーパネル1を製造する場合には、開口部を有しないブランク材Sをプレス加工すればよい。
ただし、ブランク材Sが開口部を有する場合(すなわち、開口部を有するドアインナーパネルを製造する場合)、天板部2は伸びフランジ成形により成形される。具体的には、第1パンチ12がブランク材Sを加工するとき、開口部の外縁は開口部が広がる方向に伸びる。そのため、第1パンチ12を押し込む際に割れが発生しにくい。このような観点からは、開口部を有するブランク材Sをプレス加工することが好ましい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上記の第1実施形態では、プレス加工装置10を用いて、ブランク材Sをプレス加工する場合を示した。これに対して、本実施形態では、図5A〜図5Dに示すプレス加工装置10’を用いて、ブランク材Sをドアインナーパネル1に成形する。なお、本実施形態に係るプレス加工装置10’は、上記の第1実施形態に係るプレス加工装置10に対して、第1パンチ12及び第2パンチ13の動作タイミングが異なっている。
図5Cに示すように、本実施形態に係るプレス成形工程では、第2パンチ13によるブランク材Sへの押し込みが完了したとき、第1パンチ12の先端面12Aが第2パンチ13の先端面13Aよりも下方に位置している。具体的には、第2パンチ13によるブランク材Sへの押し込みが完了したとき、ダイ15の基準面16Cから第1パンチ12の先端面12Aまでの距離p1(mm)が、d1(mm)よりも大きくなっている。すなわち、本実施形態に係るプレス成形工程では、第2パンチ13によるブランク材Sへの押し込みが完了する前に、第1パンチ12によるブランク材Sへの押し込みが始まり(図5B参照)、かつ、第2パンチ13によるブランク材Sへの押し込みが完了したとき(図5C参照)、第1パンチ12によるブランク材Sへの押し込みが完了していない。
そして、図5Cに示す状態から、第1パンチ12を下死点までさらに下降させることにより、ブランク材Sが第1パンチ12によってさらに押し込まれ、ブランク材Sのプレス加工が完了する(図5D参照)。
本実施形態に係る製造方法では、上記第1実施形態と同様に、第1パンチ12による押し込みが完了する前に、第2パンチ13がブランク材を抑え込む。そのため、段差部5のシワ発生、及び天板部側縦壁部4Aの割れ発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係る製造方法では、第2パンチ13によるブランク材Sへの押し込みが完了する前に、第1パンチ12によるブランク材Sへの押し込みが始まる。これに対して、上記第1実施形態に係る製造方法では、第2パンチ13によるブランク材Sへの押し込みが完了したとき、第1パンチ12によるブランク材Sへの押し込みが始まる(図3Bおよび図3C参照)。そのため、本実施形態に係る製造方法は、上記第1実施形態に係る製造方法と比較して、天板部2の板厚減少率を低減することができる。
この点について詳述すると、上記第1実施形態の場合、第1パンチ12によるブランク材Sへの押し込みの際、ブランク材Sのうち、第2パンチ13によって拘束されている部分より内側の部分(図3B参照)には、上記拘束されている部分から材料が流入しにくくなるため、ドアインナーパネル1の天板部2の板厚減少率が大きくなる。一方、本実施形態の場合、図5Cに示すように、第2パンチ13によってブランク材Sが拘束される前に、第1パンチ12がブランク材Sをある程度押し込んでいるため、天板部2の板厚減少率が、上記第1実施形態の場合に比べて小さくなる。したがって、段差部5及び天板部側縦壁部4Aにおける成形不良発生を抑制しつつ、天板部2の割れ発生を抑制する観点からは、本実施形態の方が好ましい。
次に、本発明の作用効果を確認するために行った実施例について説明する。
<実施例1>
上記第1実施形態に係るプレス加工装置10、及び上記第2実施形態に係るプレス加工装置10’を用いた、開口部を有するブランク材S(図2参照)のプレス加工を想定し、各プレス加工の解析を行った。解析結果から、各プレス加工によって得られるドアインナーパネルの板厚減少率及び曲率を評価した。ここで、本発明例1として、上記第1実施形態に係るプレス加工装置10を用いたプレス加工を想定した。また、本発明例2として、上記第2実施形態に係るプレス加工装置10’を用いたプレス加工を想定した。さらに、比較例として、図4に示した従来のプレス加工装置200を用いたプレス加工を想定した。
[解析条件]
ブランク材として、以下の表1に示す5種類の鋼板を用いた。なお、表1に示すように、これら5種類の鋼板は、化学成分及び引張強度が互いに異なっている。また、これら5種類の鋼板の厚みは、0.8mmとした。
機械特性のひずみ速度依存性を考慮して、ダイに対する第1及び第2パンチの移動速度は、40mm/s相当とした。パンチ、ダイ、及びブランクホルダに対するブランク材の摩擦係数は、0.4とした。解析には、汎用のFEM(有限要素法)ソフト(LIVERMORE SOFTWARE TECHNOLOGY社製、商品名「LS−DYNA」)を用いた。
Figure 0006638806
また、ドアインナーパネルの成形深さh2(mm)(図1参照)と、本発明の作用効果との関係を検証するため、深さ寸法が異なるダイを2種類用いた。具体的には、成形深さが浅いドアインナーパネル(40<h2(mm)<80)を成形するために、上記2種類のダイの一方は、深さd2が75mm、深さd1が30mmとした。また、成形深さが深いドアインナーパネル(80<h2(mm)<120)を成形するために、上記2種類のダイの他方は、深さd2が115mm、深さd1が30mmとした。すなわち、上記一方のダイを用いて成形されたドアインナーパネルは、h2が75mmであり、h1が30mmである。また、上記他方のダイを用いて成形されたドアインナーパネルは、h2が115mmであり、h1が30mmである。
本発明例1では、第1パンチと第2パンチとが同時にブランク材に接触するように設定した。すなわち、本発明例1では、図3Bに示すように、第2パンチ13による押し込みが完了したとき、第1パンチ12の先端面12Aの高さ位置と、第2パンチ13の先端面13Aの高さ位置とが同一であった。
一方、本発明例2では、第1パンチ12の先端面12Aは、第2パンチ13の先端面13Aよりも下方に位置していた。すなわち、本発明例2では、図5Cに示すように、第2パンチ13による押し込みが完了したとき、第1パンチ12の先端面12Aが第2パンチ13の先端面13Aよりも40mm下方に位置するように設定した。比較例では、分離されずに一体化したパンチを用いた。
[評価方法]
上記の各プレス成形の解析によって得られたドアインナーパネルの板厚減少率P(%)、及び、上記ドアインナーパネルの表面の曲率Q(1/mm)の分布を調査した。ここで、板厚減少率P(%)は、プレス成形前の板厚t1(mm)(ブランク材の板厚)、及びプレス成形後の板厚t2(mm)から下記の式(1)により求めた。
P=((t1−t2)/t1)×100 ・・・式(1)
また、曲率Q(1/mm)は、ドアインナーパネルの曲率半径r(mm)から下記の式(2)により求めた。
Q=1/r ・・・式(2)
ここで、式(2)の曲率半径rは、ドアインナーパネルの表面に垂直な複数の断面の各々における、ドアインナーパネルの表面の曲率半径の絶対値とした。すなわち、式(2)によって得られた曲率Qも絶対値となる。なお、曲率は、第1パンチが下死点に到達する1mm手前の状態で評価した。
そして、得られた板厚減少率及び曲率の分布から、板厚減少率及び曲率のそれぞれについて最大値を求めた。そして、板厚減少率の最大値が20%よりも大きい場合、ドアインナーパネルに割れが発生したと判断した。また、曲率の絶対値が0.01mm−1よりも大きい場合、ドアインナーパネルにシワが発生したと判断した。
[解析結果]
以下の表2及び表3に解析結果を示す。表2は、深さd2が75mm、深さd1が30mmのダイを用いてドアインナーパネルを成形した結果(成形深さが浅い場合に相当)である。一方、表3は、深さd2が115mm、深さd1が30mmのダイを用いてドアインナーパネルを成形した結果(成形深さが深い場合に相当)である。
なお、表2及び表3において、ドアインナーパネルに割れ(板厚減少率が20%超)またはシワ(曲率の絶対値が0.01mm−1超)の少なくとも一方が発生した場合には、成形不良が発生したと判断し、「NG」と表示している。一方、ドアインナーパネルに割れ及びシワの双方が発生しなかった場合には、成形不良が発生しなかったと判断し、「OK」と表示している。
Figure 0006638806
Figure 0006638806
表2に示すように、本発明例1では、引張強度が980MPaの鋼板をプレス加工した場合には、成形不良(ドアインナーパネル1の天板部2に割れ)が発生した。一方、他の鋼板(引張強度が270MPa、390MPa、590MPa、780MPaの鋼板)をプレス加工した場合には、成形不良が発生しなかった。また、本発明例2では、いずれの鋼板をプレス加工した場合であっても、成形不良が発生しなかった。
これらに対し、比較例では、引張強度が270MPaの鋼板をプレス加工した場合には成形不良が発生しなかったものの、他の鋼板(引張強度が390MPa、590MPa、780MPa、980MPaの鋼板)をプレス加工した場合には、成形不良(ドアインナーパネル1の天板部側縦壁部4Aに割れ、及び、段差部5にシワ)が発生した。
表2に示す結果により、本発明例1及び2は、比較例と比較して、より高強度の鋼板をプレス加工した場合であっても、天板部側縦壁部4Aの割れ発生、及び段差部5のシワ発生を抑制できることを確認できた。また、本発明例1と本発明例2とを比較すると、本発明例2の方が、より高強度の鋼板を、天板部2の割れ発生を抑制しつつプレス加工できることを確認できた。
表3に示すように、本発明例1では、引張強度が780MPa、980MPaの鋼板をプレス加工した場合に、天板部2に割れが発生した。これに対して、本発明例2では、表2の結果と同様、いずれの鋼板を用いても成形不良が発生しなかった。
表2及び表3の結果を比較することにより、本発明例2は、本発明例1に比べて、成形深さが深い場合であっても、成形不良発生を抑制できることを確認できた。すなわち、本発明例2では、成形深さが深いドアインナーパネル1(天板部2の高さh2が80mm超120mm未満)を好適に製造できることがわかった。
<実施例2>
次に、実施例2として、上記第1実施形態に係るプレス加工装置10と、上記第2実施形態に係るプレス加工装置10’とを用いて、第1パンチ及び第2パンチの動作タイミングと、板厚減少率及び曲率との関係を調査した。
[解析条件]
ブランク材として、実施例1の表1のうち、引張強度が590MPaの鋼板を用いた。なお、鋼板の厚みは、実施例1の場合と同じ0.8mmとした。
また、実施例1で用いたダイと異なる寸法のダイを1種類用意した。具体的には、深さd1が30mm、深さd2が60mmのダイを用意した。
そして、プレス加工装置10及びプレス加工装置10’のそれぞれにおいて、第2パンチ13が底突いた時点(第2パンチ13が下死点に到達した時点)の第1パンチ12の位置(ダイ15の基準面16Cから第1パンチ12の先端面12Aまでの距離p1:図3B及び図5C参照)を変えた条件で、ドアインナーパネル1を製造した。
これら以外の解析条件は、実施例1の解析条件と同じである。
[評価方法]
上記の式(1)を用いて、天板部の板厚減少率の分布を調査した。そして、この分布から、天板部の板厚減少率の最大値を求めた。これ以外については、実施例1の評価方法と同じである。
[解析結果]
図6に解析結果を示す。図6において、横軸は、d1に対するp1の比率p1/d1を表し、縦軸は、板厚減少率(%)及び曲率の絶対値(1/mm)を表している。なお、板厚減少率(%)は、天板部の板厚減少率の最大値である。
ここで、p1/d1が1以下のプロットは、プレス加工装置10を用いて得られた結果を示す。そして、p1/d1=1のプロットは、第2パンチ13による押し込みが完了したときに、第1パンチ12の先端面12Aの高さ位置と、第2パンチ13の先端面13Aの高さ位置とが同一である条件(図3B参照)でドアインナーパネルを製造した場合の結果である。また、p1/d1<1のプロットは、第2パンチ13が底突いた時点で、第1パンチ12の先端面12Aの高さ位置が、ダイ15の基準面16C及び段差面16B間にある条件(0<p1<d1)でドアインナーパネルを製造した場合の結果である。
また、p1/d1>1のプロットは、プレス加工装置10’を用いて得られた結果を示す。なお、上述のように、本実施例では、深さd1が30mm、深さd2が60mmのダイを用いたことから、p1/d1=2のプロットは、第1パンチ12及び第2パンチ13の押し込みが同時に完了する場合、すなわち、従来のプレス加工装置200(図4参照)を用いて製造した場合に相当する。
図6に示すように、p1/d1=1を境として、p1/d1が大きいほど、曲率が大きくなった。この結果から、プレス加工装置10(第1実施形態)の方が、プレス加工装置10’(第2実施形態)に比べて、シワの発生を抑制できることを確認できた。
一方、p1/d1=1を境として、p1/d1が大きいほど、天板部の板厚減少率が小さくなった。この結果から、プレス加工装置10’(第2実施形態)の方が、プレス加工装置10(第1実施形態)に比べて、天板部の割れ発生を抑制できることを確認できた。
さらに、1.1≦p1/d1≦1.7の場合、板厚減少率が15%以下でありかつ、曲率が0.01mm−1以下となった。すなわち、p1/d1をこの範囲に設定することにより、天板部の割れ、及び、段差部のシワの双方を抑制できることがわかった。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲がこれらの実施形態のみに限定されるものではない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記第1実施形態では、4つの隣接する縦壁部4(3組の縦壁部4)が段差部5を有する場合を示した。しかしながら、図7に示すように、3つの隣接する縦壁部4(2組の縦壁部4)が段差部5を有するドアインナーパネルとしてもよい。
また、例えば、上記第1実施形態では、1つの第1パンチ12と、1つの第2パンチ13とを有するプレス加工装置10により、ドアインナーパネル1を製造する場合を説明した。しかしながら、例えば、第2パンチ13が、複数に分割されていてもよい。すなわち、1つの第1パンチと、2つの第2パンチを有するプレス加工装置を用いてもよい。
また、例えば、上記第1実施形態では、プレス加工装置10が、パンチ11及びブランクホルダ14を上方に有するとともに、ダイ15を下方に有する場合を示した。しかしながら、パンチ11及びブランクホルダ14と、ダイ15との配置を上下反転してもよい。すなわち、プレス加工装置10は、パンチ11及びブランクホルダ14が、ダイ15に対して相対的に移動する構成としてもよい。
また、例えば、上記第1実施形態では、ドアインナーパネル1の天板部2が、1つの開口部3を有する場合を示した。しかしながら、ドアインナーパネル1の天板部2が、複数の開口部3を有していてもよい。
また、例えば、上記各実施形態に係る製造方法に用いたブランク材Sとして鋼板を用いる場合、この鋼板をテーラードブランクとしてもよい。テーラードブランクは、テーラード溶接ブランク(以下、「TWB」ともいう)と、テーラードロールドブランク(以下、「TRB」ともいう)に大別される。TWBは、板厚、引張強度等が異なる複数種の鋼板を溶接(例えば、突き合わせ溶接)によって一体化したものである。一方、TRBは、鋼板を製造する際に圧延ロールの間隔を変更することによって、板厚を変化させたものである。このテーラードブランクを用いると、必要な箇所のみ高強度化することができるため、板厚を減少することもできる。また、テーラードブランクを用いたパネル状成形品も自動車用のドアインナーパネルに適用できる。これにより、ドアインナーパネルの衝突特性を向上することができ、更に軽量化を望める。
また、上記各実施形態では、パネル状成形品として自動車用ドアインナーパネルを製造する場合を示した。しかしながら、上記の用途のみに限られず、例えば、車両、建設機械、または航空機等に用いることができる。
1: ドアインナーパネル(パネル状成形品)
2: 天板部
3: 開口部
4: 縦壁部
4A: 天板部側縦壁部
4B: フランジ部側縦壁部
5: 段差部
6: フランジ部
10: プレス加工装置
12: 第1パンチ
13: 第2パンチ
14: ブランクホルダ
15: ダイ
BL: ベルトライン
S: ブランク材

Claims (7)

  1. 多角形の天板部と、前記天板部の辺のうちの少なくとも2以上の隣接する辺から延びる縦壁部と、前記縦壁部のうち、隣接する縦壁部の組の少なくとも1組の各縦壁部に設けられた段差部とを有するパネル状成形品を製造する方法であって、
    引張強度が390MPa以上980MPa以下の金属板からなるブランク材を準備する準備工程と;
    冷間で前記ブランク材にプレス加工を施し、前記ブランク材を前記パネル状成形品に成形するプレス成形工程と;
    を有し、
    前記プレス成形工程で、
    前記パネル状成形品の形状が造形された型彫刻部を有するダイと、
    前記ダイに対向してかつ、前記天板部の形状が造形された先端面を有する第1パンチと、
    前記第1パンチの外側に隣接してかつ前記ダイに対向すると共に、前記段差部の形状が造形された先端面を有する第2パンチと、
    前記第2パンチの外側の少なくとも一部に隣接してかつ、前記ダイに対向するブランクホルダと、
    を有し、前記第1パンチ、前記第2パンチ、及び前記ブランクホルダがそれぞれ個別に可動するプレス加工装置を用い、
    前記ダイと、前記ブランクホルダ、前記第1パンチ及び前記第2パンチとの間に前記ブランク材を配置し、前記ダイに対して、前記ブランクホルダ、前記第1パンチ、及び前記第2パンチを相対的に移動させ、前記ブランク材に前記第1パンチ及び前記第2パンチを押し込み、
    前記第2パンチによる前記ブランク材への押し込みが前記第1パンチによる前記ブランク材への押し込みよりも先に完了する
    ことを特徴とするパネル状成形品の製造方法。
  2. 前記プレス成形工程で、前記第2パンチによる前記ブランク材への押し込みが完了したとき又はその押し込みが完了した後に、前記第1パンチによる前記ブランク材への押し込みが始まる
    ことを特徴とする請求項1に記載のパネル状成形品の製造方法。
  3. 前記プレス成形工程で、前記第2パンチによる前記ブランク材への押し込みが完了する前に、前記第1パンチによる前記ブランク材への押し込みが始まる
    ことを特徴とする請求項1に記載のパネル状成形品の製造方法。
  4. 前記プレス加工装置の前記ダイの前記型彫刻部は、
    前記ブランクホルダと対向する基準面から前記第2パンチと対向する段差面までの深さをd1(mm)とし、前記基準面から前記第1パンチと対向する型底面までの深さをd2(mm)としたとき、d2≧40、及び、d1/d2<0.8を満足する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパネル状成形品の製造方法。
  5. 前記ブランク材が鋼板である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のパネル状成形品の製造方法。
  6. 前記鋼板がテーラードブランクである
    ことを特徴とする請求項5に記載のパネル状成形品の製造方法。
  7. 前記ブランク材が、前記天板部に対応する位置に開口部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のパネル状成形品の製造方法。
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