JPWO2015198864A1 - 調整機構、調整機構を備える画像形成装置、及び調整機構を用いた調整方法 - Google Patents

調整機構、調整機構を備える画像形成装置、及び調整機構を用いた調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015198864A1
JPWO2015198864A1 JP2016529271A JP2016529271A JPWO2015198864A1 JP WO2015198864 A1 JPWO2015198864 A1 JP WO2015198864A1 JP 2016529271 A JP2016529271 A JP 2016529271A JP 2016529271 A JP2016529271 A JP 2016529271A JP WO2015198864 A1 JPWO2015198864 A1 JP WO2015198864A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eccentric cam
cam member
state
head
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016529271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6245363B2 (ja
Inventor
前嶌 正展
正展 前嶌
菊之助 辻
菊之助 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Publication of JPWO2015198864A1 publication Critical patent/JPWO2015198864A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6245363B2 publication Critical patent/JP6245363B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J25/00Actions or mechanisms not otherwise provided for
    • B41J25/001Mechanisms for bodily moving print heads or carriages parallel to the paper surface
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2146Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding for line print heads

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

調整機構(130)は、取付けベース(120)に取付けられた対象物(110)の位置を調整する。調整機構(130)は、第1のカム(131)と、第2のカム(132)とを備える。第1のカム(131)は、取付けベース(120)に設けられた軸部(123)に取付けられる。第2のカム(132)は、第1のカム(131)を内側に収容し、対象物(110)を支持する。第1のカム(131)は、軸部(123)を回動軸として回動することにより第2のカム(132)を介して対象物(110)を変位させる。第2のカム(132)は、第1のカム(131)を回動軸として回動することにより対象物(110)を変位させる。第1のカム(131)の回動による対象物(110)の変位量と、第2のカム(132)の回動による対象物(110)の変位量とが異なる。

Description

本発明は、取付けベースに取付けられた対象物の位置を調整する調整機構、当該調整機構を備える画像形成装置、及び当該調整機構を用いた調整方法に関する。
被記録媒体に画像を形成する画像形成装置の一種として、インクジェット方式の画像形成装置(以下「インクジェット記録装置」という)がある。インクジェット記録装置は、例えば、複数の記録ヘッドと、搬送装置とを備える。前記複数の記録ヘッドには、インク滴を吐出する複数のノズル列が設けられている。前記搬送装置は、被記録媒体である用紙を搬送する。インクジェット記録装置は、各記録ヘッドが搬送装置により搬送されてきた用紙にインク滴を吐出してドットを形成することにより、用紙に画像を形成する。
一般に、各記録ヘッドは、そのノズル列が搬送装置に対向し、且つそのノズル列の向きが用紙の搬送方向に直交するように、インクジェット記録装置内の所定位置に配置される。ここで、ノズル列の向きが、用紙の搬送方向に直交する方向から傾いていると、その傾きに応じてドットが形成される位置(ドット形成位置)にずれが生じる。その結果、用紙に形成される画像の品質が低下する。従って、記録ヘッドをインクジェット装置に取付ける際には、ノズル列の向きが用紙の搬送方向に直交するように記録ヘッドの位置を精度よく調整することが求められる。
例えば、特許文献1には、ドット形成位置のずれが調整されて、印刷画質が向上された印刷装置が開示されている。当該印刷装置は、複数のノズルユニットと、サブキャリッジと、キャリッジと、傾き調整部とを備える。前記複数のノズルユニットは、ドットを形成する。前記サブキャリッジには、前記複数のノズルユニットを一体的に固定することが可能である。前記キャリッジには、前記サブキャリッジが装着され、主走査方向に摺動することが可能である。前記傾き調整部は、前記サブキャリッジの主走査方向に対する偏揺れ方向の傾きを調整する。当該印刷装置において、傾き調整部には、カム機構が用いられる。
特開2002−19097号公報
ところで、最近では、高解像度化及び画像形成速度の向上のため、インクジェット記録装置が市場に投入されている。前記インクジェット記録装置には、記録ヘッドに、より多くのノズル列が設けられている。
ここで、記録ヘッドに設けられるノズル列が増えるほど、ノズル列の傾きに応じたドット形成位置のずれが大きくなるという問題がある。ドット形成時の基準となるノズル孔(基準孔)から離れたノズル孔ほど、ノズル列の傾きの影響を大きく受けてドット形成位置のずれが大きくなるが、記録ヘッドに設けられるノズル列が増えるほど、基準孔からより離れたノズル孔が存在することになるからである。従って、多数のノズル列が設けられたインクジェット記録装置では、記録ヘッドの位置の調整がより精密に行われる必要がある。
例えば、特許文献1に開示されたカム機構が記録ヘッドの位置の調整に用いられる場合は、変位量の小さいカム機構が採用されている。この結果、記録ヘッドの取付け及び調整を行う者(以下、単に「調整者」という)は、記録ヘッドの位置の調整を精密に行うことができる。しかし、調整者が、記録ヘッドをインクジェット記録装置に取付ける際に、初めから最適な位置に近い位置(具体的には変位量の小さいカム機構を用いて最適な位置まで変位させることができる位置)に記録ヘッドを取付けることは困難である。従って、変位量の小さいカム機構が採用されたとしても、調整者が、当該カム機構を用いて記録ヘッドの位置を最適な位置に精密に調整することは困難である。
また、記録ヘッドの位置の調整は、例えば、インクジェット記録装置の製造時に加えて、インクジェット記録装置が市場に投入された後の記録ヘッドの交換時にも行われる。従って、製造者だけでなく記録ヘッドの交換を行うサービスマンにとっても容易且つ高精度に調整できる調整機構が求められる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、取付けベースに取付けられた対象物(例えば、記録ヘッド)の位置の調整を容易且つ高精度に行える調整機構、調整機構を備える画像形成装置、及び調整機構を用いた調整方法を提供することにある。
本発明の一観点に係る調整機構は、取付けベースに取付けられた対象物の位置を調整する。前記調整機構は、第1のカムと、第2のカムとを備える。前記第1のカムは、前記取付けベースに設けられた軸部に取付けられる。前記第2のカムは、前記第1のカムを内側に収容し、前記対象物を支持する。前記第1のカムは、前記軸部を回動軸として回動することにより前記第2のカムを介して前記対象物を変位させる。前記第2のカムは、前記第1のカムを回動軸として回動することにより前記対象物を変位させる。前記第1のカムの回動による前記対象物の変位量と、前記第2のカムの回動による前記対象物の変位量とが異なる。
本発明の別の観点に係る画像形成装置は、被記録媒体に画像を形成する。前記画像形成装置は、調整機構と、取付けベースと、対象物である記録ヘッドとを備える。前記調整機構は、前記取付けベースに取付けられた前記対象物の位置を調整する。前記調整機構は、第1のカムと、第2のカムとを備える。前記第1のカムは、前記取付けベースに設けられた軸部に取付けられる。前記第2のカムは、前記第1のカムを内側に収容し、前記対象物を支持する。前記第1のカムは、前記軸部を回動軸として回動することにより前記第2のカムを介して前記対象物を変位させる。前記第2のカムは、前記第1のカムを回動軸として回動することにより前記対象物を変位させる。前記第1のカムの回動による前記対象物の変位量と、前記第2のカムの回動による前記対象物の変位量とが異なる。
本発明の別の観点に係る調整方法は、調整機構を用いて取付けベースに取付けられた対象物の位置を調整する調整方法である。前記調整機構は、第1のカムと、第2のカムとを備える。前記第1のカムは、前記取付けベースに設けられた軸部に取付けられる。前記第2のカムは、前記第1のカムを内側に収容し、前記対象物を支持する。前記第1のカムは、前記軸部を回動軸として回動することにより前記第2のカムを介して前記対象物を変位させる。前記第2のカムは、前記第1のカムを回動軸として回動することにより前記対象物を変位させる。前記第1のカムの回動による前記対象物の変位量と、前記第2のカムの回動による前記対象物の変位量とが異なる。前記第1のカムの回動による前記対象物の変位量は、前記第2のカムの回動による前記対象物の変位量よりも小さい。前記調整方法は、下記(i)〜(iii)を行う方法である。(i)前記第2のカムを回動させて前記取付けベースに対する前記対象物の位置を粗調整する。(ii)前記第1のカムを回動させて前記取付けベースに対する前記対象物の位置を微調整する。(iii)前記粗調整及び前記微調整の少なくともいずれかによって位置が調整された前記対象物を締結部材を用いて前記取付けベースに固定する。
本発明によると、取付けベースに取付けられた対象物(例えば、記録ヘッド)の位置の調整を容易且つ高精度に行える調整機構、調整機構を備える画像形成装置、及び調整機構を用いた調整方法が提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図3は、本発明の実施形態に係るヘッドユニットの第1の斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係るヘッドユニットの第2の斜視図である。 図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置におけるヘッドユニットの配置位置を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係るヘッドベースの斜視図である。 図7は、本発明の実施形態に係る記録ヘッドの第1の斜視図である。 図8は、本発明の実施形態に係る記録ヘッドの第2の斜視図である。 図9は、本発明の実施形態に係るノズルプレートの平面図である。 図10は、本発明の実施形態に係るカムピンの斜視図である。 図11は、本発明の実施形態に係るカムピンの分解図である。 図12は、本発明の実施形態に係るカムピンの断面図である。 図13は、本発明の実施形態に係るカムピンの底面図である。 図14は、外部カムの回動に伴うカムピンの外周面の位置の変化を示す図である。 図15は、内部カムの回動に伴うカムピンの外周面の位置の変化を示す図である。 図16は、記録ヘッドがヘッドベースに取付けられた状態の斜視図である。 図17は、ヘッドベースに取付けられた記録ヘッドの第2端側の構成を示す図である。 図18は、ヘッドベースに取付けられた記録ヘッドの第1端側の構成を示す図である。 図19は、本発明の実施形態に係る規制部材の斜視図である。 図20は、カムピンの回動に伴う記録ヘッドの位置の変化を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態において説明する要素の全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。複数の図面を通じて同一の符号は、同一の構成要素を示している。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の斜視図である。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の構成図である。図2中の右側が画像形成装置1の正面視した場合の右側に対応し、図2中の左側が画像形成装置1の正面視した場合の左側に対応する。
本実施形態に係る画像形成装置1は、インクジェット記録装置である。図2に示すように、画像形成装置1は、装置筐体10と、給紙部200と、画像形成部300と、用紙搬送部400と、用紙排出部500とを備える。本実施形態において、給紙部200は、装置筐体10の内部の下方に配置される。画像形成部300は、給紙部200の上方に配置される。用紙搬送部400は、画像形成部300の一側方に配置される。用紙排出部500は、画像形成部300の他側方に配置される。
給紙部200は、給紙カセット201と、給紙ローラー202とを備える。給紙カセット201は、装置筐体10に着脱自在である。給紙カセット201には、複数枚の用紙Pが積み重ねられた状態で収納される。給紙ローラー202は、給紙カセット201内の用紙Pを一枚ずつ取り出して用紙搬送部400へ送出する。
用紙搬送部400は、用紙搬送路401と、第1の搬送ローラー対402と、第2の搬送ローラー対403と、レジストローラー対404とを備える。第1の搬送ローラー対402は、給紙部200から送られてきた用紙Pを用紙搬送路401へ送出する。第2の搬送ローラー対403は、第1の搬送ローラー対402が送出した用紙Pを用紙搬送路401の下流側へ搬送する。レジストローラー対404は、第2の搬送ローラー対403によって搬送されてきた用紙Pの斜行補正を行う。レジストローラー対404は、用紙Pに対する画像形成と搬送とのタイミングを同期させるために、用紙Pを一時待機させる。そして、レジストローラー対404は、画像形成のタイミングに合わせて用紙Pを画像形成部300へ送出する。
画像形成部300は、用紙Pに画像を形成する。画像形成部300は、ヘッドユニット100と、搬送装置301とを備える。ヘッドユニット100と搬送装置301とは、対向して配置される。搬送装置301は、用紙搬送部400によって搬送されてきた用紙Pを、搬送ベルト302に載置して搬送方向D1へ向けて搬送する。ここで、搬送方向D1は、用紙搬送部400側から用紙排出部500側へ向かう方向であり、本実施形態では、画像形成装置1の右側から左側へ向かう方向である。
ヘッドユニット100は、複数種類(本実施形態では、4種類)の記録ヘッド(以下、単に「ヘッド」という)110を備える。4種類のヘッド110は、具体的には、ブラック色のインク滴を吐出するブラック用ヘッド110k、シアン色のインク滴を吐出するシアン用ヘッド110c、マゼンタ色のインク滴を吐出するマゼンタ用ヘッド110m、及びイエロー色のインク滴を吐出するイエロー用ヘッド110yである。ヘッドユニット100は、各種類について複数個(本実施形態では、3個)のヘッド110を備える。従って、本実施形態において、ヘッドユニット100には、全部で12個(4(ヘッドの種類数)×3(各種類のヘッド数)個)のヘッド110が備えられる。4種類のヘッド110k、110c、110m、及び110yは、搬送方向D1の上流側から下流側へ向けて、ブラック用ヘッド110k、シアン用ヘッド110c、マゼンタ用ヘッド110m、イエロー用ヘッド110yの順に並設される。ヘッドユニット100の詳細については、図3及び図4を参照して後述する。
搬送装置301は、4種類のヘッド110k、110c、110m、及び110yのそれぞれのノズルユニット111(図4参照)に対向する位置へ用紙Pを順次搬送する。4種類のヘッド110k、110c、110m、及び110yのそれぞれは、そのノズルユニット111に対向する位置に搬送されてきた用紙Pにインク滴を吐出する。その結果、用紙Pに画像が形成される。搬送装置301は、画像が形成された用紙Pを用紙排出部500まで搬送する。
用紙排出部500は、排出ローラー対501と、排出トレイ502と、排出口503とを備える。排出トレイ502は、排出口503から装置筐体10の外部に突出するように装置筐体10に固定される。画像形成部300から搬送されてきた用紙Pは、排出ローラー対501によって排出口503から排出トレイ502へ排出される。
図3は、本実施形態に係るヘッドユニット100の第1の斜視図である。図4は、本実施形態に係るヘッドユニット100の第2の斜視図である。
図3の第1の斜視図は、ヘッドユニット100を上方から見た図であり、ヘッドユニット100の搬送装置301に対向する側とは反対の側の構成を示している。図4の第2の斜視図は、ヘッドユニット100を下方から見た図であり、ヘッドユニット100の搬送装置301に対向する側の構成を示している。以下、搬送装置301に対向する側を「対向側」という。また、搬送装置301に対向する側とは反対の側を「非対向側」という。図3及び図4を参照して、ヘッドユニット100の構成を説明する。
図3に示すように、ヘッドユニット100の筐体(以下「ユニット筐体」という)101は、上面が開口した箱型形状を有する。ユニット筐体101には、取付けベースであるヘッドベース(以下、単に「ベース」という)120が、ヘッド110の種類数に応じた数(本実施形態では、4個)、ヘッドユニット100の左右方向に並べて収容される。4個のベース120は、具体的には、ブラック用ヘッド110kが取付けられるブラック用ベース120k、シアン用ヘッド110cが取付けられるシアン用ベース120c、マゼンタ用ヘッド110mが取付けられるマゼンタ用ベース120m、及びイエロー用ヘッド110yが取付けられるイエロー用ベース120yである。
各ベース120には、対応する種類の複数(本実施形態では、3個)のヘッド110が、ヘッドユニット100の前後方向に沿って千鳥状に配置される。すなわち、ブラック用ベース120kには、3個のブラック用ヘッド110kが、ヘッドユニット100の前後方向に沿って千鳥状に配置される。同様に、シアン用ベース120cには、3個のシアン用ヘッド110cが、ヘッドユニット100の前後方向に沿って千鳥状に配置される。同様に、マゼンタ用ベース120mには、3個のマゼンタ用ヘッド110mが、ヘッドユニット100の前後方向に沿って千鳥状に配置される。同様に、イエロー用ベース120yには、3個のイエロー用ヘッド110yが、ヘッドユニット100の前後方向に沿って千鳥状に配置される。
図4に示すように、各ヘッド110の対向側には、対応する色のインク滴を吐出する複数(本実施形態では、4個)のノズルユニット111が設けられる。すなわち、3個のブラック用ヘッド110kのそれぞれには、ブラック色のインク滴を吐出する4個のノズルユニット111が設けられる。同様に、3個のシアン用ヘッド110cのそれぞれには、シアン色のインク滴を吐出する4個のノズルユニット111が設けられる。同様に、3個のマゼンタ用ヘッド110mのそれぞれには、マゼンタ色のインク滴を吐出する4個のノズルユニット111が設けられる。同様に、3個のイエロー用ヘッド110yのそれぞれには、イエロー色のインク滴を吐出する4個のノズルユニット111が設けられる。従って、本実施形態において、ヘッドユニット100には、全部で48個(4(ヘッドの種類数)×3(各種類のヘッド数)×4(各ヘッドに設けられるノズルユニット数)個)のノズルユニット111が備えられる。なお、図4では、紙面の都合上、シアン用ヘッド110c及びマゼンタ用ヘッド110mの参照符号を省略している。また、複数のヘッドユニット111のうちの一部にだけ参照符号を付している。
図4における矢印D2は、ノズル列の向きを示している。前記ノズル列は、各ヘッド110のノズルユニット111に形成されている。ここで、ノズル列とは、図8に示すように、インクを吐出する複数のノズル孔111aから成る列111bである。本実施形態において、各ノズルユニット111には、2本のノズル列111bが形成される。2本のノズル列111bを構成する複数のノズル孔111aは、ヘッド110の長手方向に沿って千鳥状に配置される。従って、ノズル列111bの向きD2は、ヘッド110の長手方向に平行である。なお、ヘッド110に設けられる4個のノズルユニット111は、それらのノズル列111bの向きD2がヘッド110の長手方向に平行となるように、ヘッド110に一体的に固定される。
図4に戻り、矢印D2kは、ブラック用ヘッド110kのノズルユニット111に形成されるノズル列111bの向きを示している。矢印D2cは、シアン用ヘッド110cのノズルユニット111に形成されるノズル列111bの向きを示している。矢印D2mは、マゼンタ用ヘッド110mのノズルユニット111に形成されるノズル列111bの向きを示している。矢印D2yは、イエロー用ヘッド110yのノズルユニット111に形成されるノズル列111bの向きを示している。
ここで、ノズル列111bの向きD2が、用紙の搬送方向D1に直交する方向から傾いていると、その傾きに応じてドット形成位置にずれが生じ、用紙Pに形成される画像の品質が低下する。従って、各ヘッド110は、そのノズル列111bの向きD2が用紙の搬送方向D1に直交するように、ベース120に配置される必要がある。すなわち、複数のヘッド110のノズル列111bの向きD2k、D2c、D2m、及びD2yが、互いに平行であり、且つ搬送方向D1に直交していることが求められる。なお、本実施形態において、ヘッドユニット100の前後左右が、画像形成装置1の前後左右に対応する。従って、ヘッドユニット100の左右方向が、用紙の搬送方向D1に平行な方向であり、ヘッドユニット100の前後方向が、用紙の搬送方向D1に直交する方向である。
一方で、各ヘッド110は、交換可能なように、取り外し可能にベース120に取付けられる。また、ヘッド110及びベース120には、製造時の公差及び個体差がある。そのため、ベース120の同じ位置に同じタイプのヘッド110が取付けられたとしても、それらのヘッド110のノズル列111bの向きD2は、必ずしも同じにはならない。従って、画像形成装置1の組み立てを行う者又はヘッド110の交換を行う者は、ヘッド110をベース120に取付ける際に、当該ヘッド110のノズル列111bの向きD2が他のノズル列111bの向きD2と平行であり、且つ用紙の搬送方向D1に直交するように、当該ヘッド110の位置を調整する必要がある。
図5は、本実施形態に係る画像形成装置におけるヘッドユニット100の配置位置を示す図である。
図5に示すように、ヘッドユニット100は、その前後左右が、画像形成装置1の前後左右に対応するように、装置筐体10の所定位置に固定される。すなわち、ヘッドユニット100の右側、すなわちブラック用ベース120kが収容される側が、画像形成装置1の右側に配置され、ヘッドユニット100の左側、すなわちイエロー用ベース120yが収容される側が、画像形成装置1の左側に配置される。これにより、4種類のヘッド110k、110c、110m、及び110yが、用紙の搬送方向D1の上流側から下流側へ向けて、すなわち画像形成装置1の右側から左側へ向けて、ブラック用ヘッド110k、シアン用ヘッド110c、マゼンタ用ヘッド110m、イエロー用ヘッド110yの順に並設される。なお、図5には示してはいないが、ヘッドユニット100の下方には、搬送装置301が配置される。
図6は、本実施形態に係るヘッドベース120の斜視図である。
図6の斜視図は、ベース120を上方から見た図であり、ベース120の非対向側の構成を示している。ベース120は、その長手方向が、ヘッドユニット100の前後方向に対応するように、ヘッドユニット100に収容される。
ベース120には、複数(本実施形態では、3個)のヘッド取付け部121が設けられる。各ヘッド取付け部121には、1個のヘッド110が取付けられる。各ヘッド取付け部121の長手方向の一端側には、位置決め部122が設けられ、長手方向の他端側には、軸部123が設けられる。位置決め部122及び軸部123は、例えば、円柱形状の突起である。軸部123には、カムピン130(図10等参照)が取付けられる。カムピン130は、ベース120に取付けられたヘッド110の位置を調整する調整機構である。
ベース120における軸部123の周りには、複数の第1の溝124が放射状に形成される。また、各ヘッド取付け部121の位置決め部122と軸部123との間には、矩形形状の開口125が形成される。ベース120にヘッド110が取付けられた場合、ヘッド110のノズルケース116(図8参照)が、開口125から対向側へ突出する。また、ベース120の長手方向に延びる3本の側板の所定位置には、複数の規制溝126が形成される。
図7は、本実施形態に係る記録ヘッド110の第1の斜視図である。図8は、本実施形態に係る記録ヘッド110の第2の斜視図である。図9は、本実施形態に係るノズルプレート113の平面図である。
図7の第1の斜視図は、ヘッド110を上方から見た図であり、ヘッド110の非対向側の構成を示している。図8の第2の斜視図は、ヘッド110を下方から見た図であり、ヘッド110の対向側の構成を示している。図7〜図9を参照して、ヘッド110の構成を説明する。
ヘッド110は、放熱板112と、ノズルプレート113と、基板114と、ノズルケース116とを備える。ノズルケース116は、4個のノズルユニット111をそれらのノズル孔111aを露出しつつ収容する。ノズルケース116は、ノズルプレート113の対向側に取付けられる。基板114には、例えばインク滴の吐出の制御を行うための制御回路が設けられる。
ヘッド110の長手方向の一端側(図7中の右下側及び図8中の右上側であり、以下「第1端側」という)における放熱板112の端部には、半円形状の半円切欠き112aが形成される。また、放熱板112の対向側の面の半円切欠き112aの周りには、複数の第2の溝117が放射状に形成される。
また、第1端側におけるノズルプレート113の端部には、突出部113bが設けられる。突出部113bは、当該端部の一部が長手方向の外側に突出している。また、ヘッド110の長手方向の他端側(図7中の左上側及び図8中の左下側であり、以下「第2端側」という)におけるノズルプレート113の端部には、L字切欠き113aが形成される。L字切欠き113aは、L字形状である。
ここで、図9を参照して、より詳細にノズルプレート113の構成を説明する。なお、図9中の左側が第1端側に対応し、図9中の右側が第2端側に対応する。ノズルプレート113は、板状部材である。ノズルプレート113における長手方向の一端部(第1端側の端部)には、突出部113bが設けられている。ノズルプレート113における長手方向の他端部(第2端側の端部)には、L字切欠き113aが形成されている。ノズルプレート113は、所定の厚みを有する。
L字切欠き113aは、例えば、ノズルプレート113の第2端側の端部の短手方向の一側(本実施形態では、図9中の下側)に形成される。L字切欠き113aは、長手方向に平行な側面(厚み方向に平行な面)Sa1と、短手方向に平行な側面Sa2とを有する。
突出部113bは、例えば、ノズルプレート113の第1端側の端部の短手方向の他側(本実施形態では、図9中の上側)に設けられる。突出部113bは、長手方向に平行な2つの側面Sb1及びSb2と、短手方向に平行な1つの側面Sb3とを有する。ヘッド110がベース120に取付けられた場合、面Sb1が、カムピン130によって支持される。面Sb1は、長手方向に平行な2つの側面Sb1及びSb2のうちのノズルプレート113の短手方向の中央に近い面である。以下、カムピン130によって支持される突出部113bの側面Sb1を「被支持面」という。
図7に戻り、放熱板112の第1端側には、貫通孔151aが形成される。貫通孔151aは、規制部材150を取付けるための締結部材(本実施形態では螺子であり、以下「規制部材用螺子」という)151(図16参照)によって貫通される。同様に、ノズルプレート113の第2端側には、貫通孔151bが形成される。貫通孔151bは、規制部材用螺子151によって貫通される。
ヘッド110は、ベース120に対する位置が調整された後に、例えばその長手方向の両端部において、締結部材(本実施形態では螺子であり、以下「ヘッド用螺子」という)115によってベース120に固定される。
次に、図10〜図15を参照して、本実施形態に係る調整機構の一例としてのカムピン130の構成及び機能を説明する。
図10は、本実施形態に係るカムピン130の斜視図である。図11は、本実施形態に係るカムピン130の分解図である。図12は、本実施形態に係るカムピン130の断面図である。図13は、本実施形態に係るカムピン130の底面図である。
カムピン130は、調整機構である。前記調整機構は、取付けベースに取付けられた対象物の位置を調整する。本実施形態において、取付けベースはベース120であり、対象物はヘッド110である。図10及び図11に示すように、カムピン130は、内部カム131(第1のカム)と、外部カム132(第2のカム)と、付勢部材133とを備える。内部カム131は、外部カム132に収容されている。内部カム131が、ベース120の軸部123に取付けられることで、カムピン130がベース120に取付けられる。例えば、内部カム131、外部カム132、及び付勢部材133は、一体として構成され、内部カム131が軸部123に取付けられることにより、内部カム131、外部カム132、及び付勢部材133が一体としてベース120に取付けられる。
図11を参照して、内部カム131の構成を説明する。内部カム131は、軸部123を回動軸として回動することにより外部カム132を介してヘッド110を変位させる。内部カム131は、第1の偏心カム部材131bと、第1の操作部131aとを備える。
第1の偏心カム部材131bは、例えば、円柱形状(本実施形態では、円板形状)の部材である。第1の偏心カム部材131bには、第1の嵌合孔131cが形成される。第1の嵌合孔131cは、軸部123に摺動可能に嵌合する。第1の偏心カム部材131bは、第1の嵌合孔131cに嵌合した軸部123を回動軸として回動可能である。
以下、第1の偏心カム部材131bの底面(図11における手前側の底面)B1を「第1のベース対向面」(第1の底面)という。底面B1は、第1の偏心カム部材131bの2つの底面のうち、カムピン130がベース120に取付けられた場合にベース120に対向する側の底面である。一方、第1の偏心カム部材131bの底面(図11における奥側の底面)を「第1のベース非対向面」という。当該底面は、第1の偏心カム部材131bの2つの底面のうち、ベース120に対向しない側の底面、すなわち第1のベース対向面B1ではない底面である。
第1の操作部131aは、第1の偏心カム部材131bを回動させる第1の操作を受ける。第1の操作部131aは、例えば、円筒形状の部材から成る。第1の操作部131aの軸方向の一端は、第1の偏心カム部材131bの第1のベース非対向面に接続される。一方、第1の操作部131aの軸方向の他端側は、切り込みが形成されることにより2つに分かれている。第1の操作部131aの軸方向の他端には、第1の係合部131dが設けられる。第1の係合部131dは、外部カム132に係合する。
図13に示すように、第1の偏心カム部材131bは中心軸O1を有し、第1の偏心カム部材131bの回動軸(軸部123)は、軸心Oを有する。中心軸O1は、軸心Oから所定の第1の距離Z1だけ離れている。すなわち、内部カム131は、第1の距離Z1だけ偏心した偏心カムである。従って、内部カム131が回動することにより、内部カム131の外周面P1が変位する。言い換えれば、第1の操作に基づいて第1の偏心カム部材131bが回動することにより、第1の偏心カム部材131bの外周面P1が変位する。その結果、内部カム131の外周面P1が、外部カム132(第2の偏心カム部材132b)を変位させ、さらには外部カム132の外周面P2により支持されるヘッド110を変位させる。
図10及び図11を参照して、外部カム132の構成を説明する。外部カム132は、内部カム131を内側に収容し、ヘッド110を支持する。外部カム132は、内部カム131を回動軸として回動することによりヘッド110を変位させる。外部カム132は、第2の偏心カム部材132bと、第2の操作部132aとを備える。
第2の偏心カム部材132bは、例えば、円柱形状(本実施形態では、円板形状)の部材である。第2の偏心カム部材132bには、第2の嵌合孔132cが形成される。第2の嵌合孔132cは、第1の偏心カム部材131bに摺動可能に嵌合する。第2の偏心カム部材132bは、内部カム131(具体的には第1の偏心カム部材131b)を回動軸として回動する。内部カム131は、第2の嵌合孔132cに嵌合されている。
以下、第2の偏心カム部材132bの底面(図11における手前側の底面)を「第2のベース対向面」という。当該底面は、第2の偏心カム部材132bの2つの底面のうち、カムピン130がベース120に取付けられた場合にベース120に対向する側の底面である。一方、第2の偏心カム部材132bの底面(図11における奥側の底面)B2を「第2のベース非対向面」(第2の底面)という。当該底面は、第2の偏心カム部材132bの2つの底面のうち、ベース120に対向しない側の底面、すなわち第2のベース対向面ではない底面である。
第2の操作部132aは、第2の偏心カム部材132bを回動させる第2の操作を受ける。第2の操作部132aは、例えば、円筒形状の部材から成る。第2の操作部132aの軸方向の一端は、第2の偏心カム部材132bの第2のベース非対向面B2に接続される。図12に示すように、第2の操作部132aの軸方向の他端側寄りの内側には、第2の係合部132dが設けられる。第2の係合部132dは、内部カム131の第1の係合部131dに係合する。
図13に示すように、第2の偏心カム部材132bは中心軸O2を有し、第2の偏心カム部材132bの回動軸(内部カム131)は、軸心O1を有する。中心軸O2は、軸心O1から所定の第2の距離Z2だけ離れている。すなわち、外部カム132は、第2の距離Z2だけ偏心した偏心カムである。従って、外部カム132が回動することにより、外部カム132の外周面P2が変位する。言い換えれば、第2の操作に基づいて第2の偏心カム部材132bが回動することにより、第2の偏心カム部材132bの外周面P2が変位する。その結果、第2の偏心カム部材132bの外周面P2が、外周面P2により支持されるヘッド110を変位させる。
本実施形態において、内部カム131の偏心量、すなわち第1の偏心カム部材131bの偏心量(第1の距離Z1)と、外部カム132の偏心量、すなわち第2の偏心カム部材132bの偏心量(第2の距離Z2)とは異なる。具体的には、第1の偏心カム部材131bの偏心量(第1の距離Z1)は、第2の偏心カム部材132bの偏心量(第2の距離Z2)よりも小さい。従って、第1の偏心カム部材131bの回動による外周面P2の変位量は、第2の偏心カム部材132bの回動による外周面P2の変位量よりも小さくなる。具体的には、第1の偏心カム部材131bを一回転させる間に第1の偏心カム部材131bの外周面P1が変位する量、及びその外周面P1の変位に伴って第2の偏心カム部材132bの外周面P2が変位する量は、第2の偏心カム部材132bを一回転させる間に第2の偏心カム部材132bの外周面P2が変位する量よりも小さくなる。
ここで、図14及び図15を参照して、外部カム132及び内部カム131のそれぞれの回動に伴うカムピン130の外周面の位置の変化について説明する。なお、カムピン130の外周面は、第2の偏心カム部材132bの外周面P2である。
図14は、外部カム132の回動に伴うカムピン130の外周面の位置の変化を示す図である。図15は、内部カム131の回動に伴うカムピン130の外周面の位置の変化を示す図である。
図14及び図15の説明において、図14又は図15中の上側、下側、右側、及び左側のそれぞれを、単に「上側」、「下側」、「右側」、及び「左側」という。また、図14又は図15中の時計回りの方向及び反時計回りの方向のそれぞれを、単に「時計回りの方向」及び「反時計回りの方向」という。
また、以下の説明において、第1の偏心カム部材131b又は第2の偏心カム部材132bの外周面P1又はP2上の位置であって、当該偏心カム部材131b又は132bの回動軸の軸心O又はO1からの距離が最も短い位置を「最短位置」という。また、第1の偏心カム部材131b又は第2の偏心カム部材132bの外周面P1又はP2上の位置であって、当該偏心カム部材131b又は132bの回動軸の軸心O又はO1からの距離が最も長い位置を「最長位置」という。また、第1の偏心カム部材131bの外周面P1上の最も上側の位置を「第1の最上位置」という。また、第2の偏心カム部材132bの外周面P2上の最も上側の位置を「第2の最上位置」という。
図14の状態aは、第2の偏心カム部材132bの最短位置P21が、第2の最上位置に位置している状態(以下「第1の状態」という)を示している。第1の状態において、第2の最上位置は、位置X1である。
図14の状態bは、第1の状態にある第2の偏心カム部材132bを時計回りの方向へ90度回動させた後の状態(以下「第2の状態」という)を示している。
第1の状態にある第2の偏心カム部材132bが時計回りの方向へ90度回動することで、最短位置P21は、第2の最上位置から外周面P2上の最も右側の位置まで移動する。これにより、第2の状態における第2の最上位置X2は、第1の状態における第2の最上位置X1よりも上側に位置するようになる。すなわち、第1の状態にある第2の偏心カム部材132bが時計回りの方向へ90度回動することにより、第2の最上位置が、位置X1からより上側の位置X2へ変位する。
図14の状態cは、第2の状態にある第2の偏心カム部材132bを時計回りの方向へさらに90度回動させた後の状態(以下「第3の状態」という)を示している。
第2の状態にある第2の偏心カム部材132bが時計回りの方向へさらに90度回動することで、最短位置P21は、外周面P2上の最も右側の位置から最も下側の位置まで移動する。一方で、第2の偏心カム部材132bの最長位置P22が、第2の最上位置に位置する。これにより、第3の状態における第2の最上位置X3は、第2の状態における第2の最上位置X2よりもさらに上側に位置するようになる。すなわち、第2の状態にある第2の偏心カム部材132bが時計回りの方向へさらに90度回動することにより、第2の最上位置が、位置X2からより上側の位置X3へ変位する。
また、図示してはいないが、第3の状態にある第2の偏心カム部材132bを時計回りの方向へさらに90度回動させた場合、最短位置P21は、外周面P2上の最も左側の位置まで移動し、第2の最上位置が位置X2へ戻る。すなわち、第2の最上位置が、位置X3からより下側の位置X2へ変位する。また、第2の偏心カム部材132bを時計回りの方向へさらに90度回動させた場合、第2の偏心カム部材132bの状態が図14の状態aに示す第1の状態へ戻る。すなわち、第2の最上位置が、位置X2からより下側の位置X1へ変位する。
また、第3の状態にある第2の偏心カム部材132bを反時計回りの方向へ90度回動させた場合、第2の偏心カム部材132bの状態が図14の状態bに示す第2の状態へ戻る。すなわち、第2の最上位置が、位置X3からより下側の位置X2へ変位する。また、第2の状態にある第2の偏心カム部材132bを反時計回りの方向へ90度回動させた場合、第2の偏心カム部材132bの状態が図14の状態aに示す第1の状態へ戻る。すなわち、第2の最上位置が、位置X2からより下側の位置X1へ変位する。
このように、第2の偏心カム部材132bが回動することにより、第2の最上位置が上側又は下側へ変位する。従って、例えば、カムピン130が第2の最上位置においてヘッド110を支持している場合、第2の偏心カム部材132bの回動によって第2の最上位置が上側へ変位すれば、ヘッド110の位置が上側へ変位することになる。また、例えば、カムピン130が第2の最上位置においてヘッド110を支持している場合において、ヘッド110がカムピン130側へ付勢されている場合、第2の偏心カム部材132bの回動によって第2の最上位置が下側へ変位すれば、ヘッド110の位置が下側へ変位することになる。よって、ヘッド110をベース120に取付けてその位置の調整を行う者(調整者)は、カムピン130の第2の偏心カム部材132bを回動することにより、カムピン130によって支持されるヘッド110の位置を調整できる。
図15の状態aは、第1の偏心カム部材131bの最短位置P11が、第1の最上位置に位置している状態(以下「第4の状態」という)を示している。第4の状態において、第2の最上位置は、位置Y1である。図15の例において、第2の偏心カム部材132bは、その最短位置P21が第2の最上位置に位置している状態、すなわち第1の状態となっている。
図15の状態bは、第4の状態にある第1の偏心カム部材131bを時計回りの方向へ90度回動させた後の状態(以下「第5の状態」という)を示している。
第4の状態にある第1の偏心カム部材131bが時計回りの方向へ90度回動することで、最短位置P11は、第1の最上位置から外周面P1上の最も右側の位置まで移動する。このとき、第1の偏心カム部材131bは、第2の偏心カム部材132bの内周面(第2の嵌合孔132cの周面)上を摺動する。従って、第2の偏心カム部材132bは、第1の状態又は第1の状態とほぼ同じ状態に保たれる。これにより、第5の状態における第2の最上位置Y2は、第4の状態における第2の最上位置Y1よりも上側に位置するようになる。すなわち、第4の状態にある第1の偏心カム部材131bが時計回りの方向へ90度回動することにより、第2の最上位置が、位置Y1からより上側の位置Y2へ変位する。
ここで、第1の偏心カム部材131bの偏心量(第1の距離Z1)は、第2の偏心カム部材132bの偏心量(第2の距離Z2)よりも小さい。そのため、第1の偏心カム部材131bの回動による第2の偏心カム部材132bの外周面P2の変位量は、第2の偏心カム部材132bの回動による第2の偏心カム部材132bの外周面P2の変位量よりも小さくなる。従って、第4の状態にある第1の偏心カム部材131bを時計回りの方向へ90度回動させた場合の第2の最上位置の変位量、すなわち位置Y1から位置Y2までの変位量は、第1の状態にある第2の偏心カム部材132bを時計回りの方向へ90度回動させた場合の第2の最上位置の変位量、すなわち位置X1から位置X2までの変位量よりも小さくなる。
なお、第1の偏心カム部材131bの外周面P1と第2の偏心カム部材132bの内周面との摩擦抵抗により、第2の偏心カム部材132bが、第1の偏心カム部材131bの回動に伴って若干回動することもあり得る。
図15の状態cは、第5の状態にある第1の偏心カム部材131bを時計回りの方向へさらに90度回動させた後の状態(以下「第6の状態」という)を示している。
第5の状態にある第1の偏心カム部材131bが時計回りの方向へさらに90度回動することで、最短位置P11は、外周面P1上の最も右側の位置から最も下側の位置まで移動する。一方で、第1の偏心カム部材131bの最長位置P12が、第1の最上位置に位置する。上述したように、第1の偏心カム部材131bは、第2の偏心カム部材132bの内周面(第2の嵌合孔132cの周面)上を摺動し、第2の偏心カム部材132bは、第1の状態又は第1の状態とほぼ同じ状態に保たれる。これにより、第6の状態における第2の最上位置Y3は、第5の状態における第2の最上位置Y2よりもさらに上側に位置するようになる。すなわち、第5の状態にある第1の偏心カム部材131bが時計回りの方向へさらに90度回動することにより、第2の最上位置が、位置Y2からより上側の位置Y3へ変位する。
上述したように、第1の偏心カム部材131bの回動による外周面P2の変位量は、第2の偏心カム部材132bの回動による外周面P2の変位量よりも小さくなる。従って、第5の状態にある第1の偏心カム部材131bを時計回りの方向へ90度回動させた場合の第2の最上位置の変位量、すなわち位置Y2から位置Y3までの変位量は、第2の状態にある第2の偏心カム部材132bを時計回りの方向へ90度回動させた場合の第2の最上位置の変位量、すなわち位置X2から位置X3までの変位量よりも小さくなる。
また、図示してはいないが、第6の状態にある第1の偏心カム部材131bを時計回りの方向へさらに90度回動させた場合、最短位置P11は、外周面P1上の最も左側の位置まで移動し、第2の最上位置が位置Y2へ戻る。すなわち、第2の最上位置が、位置Y3からより下側の位置Y2へ変位する。また、第1の偏心カム部材131bを時計回りの方向へさらに90度回動させた場合、第1の偏心カム部材131bの状態が図15の状態aに示す第4の状態へ戻る。すなわち、第2の最上位置が、位置Y2からより下側の位置Y1へ変位する。
また、第6の状態にある第1の偏心カム部材131bを反時計回りの方向へ90度回動させた場合、第1の偏心カム部材131bの状態が図15の状態bに示す第5の状態へ戻る。すなわち、第2の最上位置が、位置Y3からより下側の位置Y2へ変位する。また、第5の状態にある第1の偏心カム部材131bを反時計回りの方向へ90度回動させた場合、第1の偏心カム部材131bの状態が図15の状態aに示す第4の状態へ戻る。すなわち、第2の最上位置が、位置Y2からより下側の位置Y1へ変位する。
このように、第1の偏心カム部材131bが回動することにより、第2の最上位置が上側又は下側へ変位する。従って、例えば、カムピン130が第2の最上位置においてヘッド110を支持している場合、第1の偏心カム部材131bの回動によって第2の最上位置が上側へ変位すれば、ヘッド110の位置が上側へ変位することになる。また、例えば、カムピン130が第2の最上位置においてヘッド110を支持している場合において、ヘッド110がカムピン130側へ付勢されている場合、第1の偏心カム部材131bの回動によって第2の最上位置が下側へ変位すれば、ヘッド110の位置が下側へ変位することになる。よって、調整者は、カムピン130の第1の偏心カム部材131bを回動することにより、カムピン130によって支持されるヘッド110の位置を調整できる。
また、第1の偏心カム部材131bの回動による外周面P2の変位量は、第2の偏心カム部材132bの回動による外周面P2の変位量よりも小さい。従って、調整者は、第1の偏心カム部材131bを回動して調整する場合は、第2の偏心カム部材132bを回動して調整する場合よりも、より精密にヘッド110の位置を調整できる。よって、調整者は、第2の偏心カム部材132bを回動することにより、ヘッド110の位置を比較的大きく移動させる調整(粗調整)を行い、第1の偏心カム部材131bを回動することにより、ヘッド110の位置を少しだけ移動させる調整(微調整)を行うことができる。これにより、調整者は、記録ヘッドの位置を最適な位置に精密に調整できるようになる。
次に、図10〜図12を参照して、付勢部材133の構成及び機能を説明する。
図12に示すように、付勢部材133は、第1の偏心カム部材131bの第1のベース対向面B1をベース120側へ付勢し、第2の偏心カム部材132bの第2のベース非対向面B2をヘッド110のカバー部(放熱板112)側へ付勢する部材である。付勢部材133は、例えば、弾性コイルばねである。ここで、カバー部は、ヘッド110における第2のベース非対向面B2をカバーする部分である。本実施形態において、カバー部は、放熱板112の第1端側の端部、すなわち半円切欠き112aが形成される側の端部である。
付勢部材133は、内部カム131と外部カム132とを離間させる方向へ付勢する。一方で、内部カム131の第1の係合部131dが、外部カム132の第2の係合部132dに係合することで、内部カム131と外部カム132とが離れることが阻止され、内部カム131が外部カム132に収容された状態が保たれる。
上述したように、ベース120における軸部123の周りには、複数の第1の溝124が放射状に形成される。一方、図11に示すように、第1の偏心カム部材131bの第1のベース対向面B1には、第1の突起131eが形成される。第1の突起131eは、第1の偏心カム部材131bが付勢部材133から付勢力を受けることで、第1の溝124へ進入する。第1の溝124は、第1の突起131eに対向する位置にある。そして、第1の突起131eは、第1の偏心カム部材131bの回動に伴って移動し、複数の第1の溝124のそれぞれに順次進入する。
ここで、複数の第1の溝124のうちの隣り合う2つの第1の溝124の間隔は、例えば、第1の偏心カム部材131bを回動させた場合のヘッド110の変位量に基づいて決定される。例えば、隣り合う2つの第1の溝124の間の角度だけ第1の偏心カム部材131bを回動させた場合に、ヘッド110の変位量が所定の第1の値(例えば、0.01mm)となるように、当該隣り合う2つの第1の溝124の間隔が決定される。これにより、複数の第1の溝124は、第1の偏心カム部材131bを回動させる際の回動量及びヘッド110の変位量を示す目盛として機能する。
また、第1の突起131eが第1の溝124へ進入する際は、第1の偏心カム部材131bが、ベース120側へ若干移動する。逆に、第1の突起131eが第1の溝124から後退する際は、第1の偏心カム部材131bが、ベース120側とは反対の側へ若干移動する。従って、調整者は、第1の偏心カム部材131bを回動する際に、その操作(第1の操作)の感触を得ることができる。よって、調整者は、第1の偏心カム部材131bをどの程度回動したかを容易に知ることができ、ヘッド110の位置の調整が容易となる。
また、上述したように、カバー部(放熱板112の第1端側の端部)における第2のベース非対向面B2に対向する面の半円切欠き112aの周りには、複数の第2の溝117が放射状に形成される。一方、図10に示すように、第2の偏心カム部材132bの第2のベース非対向面B2には、第2の突起132eが形成される。第2の突起132eは、第2の偏心カム部材132bが付勢部材133から付勢力を受けることで、第2の溝117へ進入する。第2の溝117は、第2の突起132eに対向する位置にある。そして、第2の突起132eは、第2の偏心カム部材132bの回動に伴って移動し、複数の第2の溝117のそれぞれに順次進入する。
ここで、複数の第2の溝117のうちの隣り合う2つの第2の溝117の間隔は、例えば、第2の偏心カム部材132bを回動させた場合のヘッド110の変位量に基づいて決定される。例えば、隣り合う2つの第2の溝117の間の角度だけ第2の偏心カム部材132bを回動させた場合に、ヘッド110の変位量が所定の第2の値となるように、当該隣り合う2つの第2の溝117の間隔が決定される。第2の値は、例えば、第1の値よりも大きい値(例えば、0.2mm)に設定される。これにより、複数の第2の溝117は、第2の偏心カム部材132bを回動させる際の回動量及びヘッド110の変位量を示す目盛として機能する。
また、第2の突起132eが第2の溝117へ進入する際は、第2の偏心カム部材132bが、ベース120側とは反対の側へ若干移動する。逆に、第2の突起132eが第2の溝117から後退する際は、第2の偏心カム部材132bが、ベース120側へ若干移動する。従って、調整者は、第2の偏心カム部材132bを回動する際に、その操作(第2の操作)の感触を得ることができる。よって、調整者は、第2の偏心カム部材132bをどの程度回動したかを容易に知ることができ、ヘッド110の位置の調整が容易となる。
なお、第2のベース非対向面B2が付勢部材133によってカバー部側へ付勢されることで、第1の偏心カム部材131bが回動しているとき、第2の突起132eが複数の第2の溝117のうちの一の第2の溝117に進入している状態が保たれる。すなわち、第2の偏心カム部材132bは、付勢部材133から付勢力を受けることで、第1の偏心カム部材131bが回動しているとき、その回動が規制される。つまり、第2の偏心カム部材132bは、第1の偏心カム部材131bの回動に伴って連れ回りすることがない。また、第1のベース対向面B1が付勢部材133によってベース120側へ付勢されることで、第2の偏心カム部材132bが回動しているとき、第1の突起131eが複数の第1の溝124のうちの一の第1の溝124に進入している状態が保たれる。すなわち、第1の偏心カム部材131bは、付勢部材133から付勢力を受けることで、第2の偏心カム部材132bが回動しているとき、その回動が規制される。つまり、第1の偏心カム部材131bは、第2の偏心カム部材132bの回動に伴って連れ回りすることがない。
次に、図16〜図19を参照して、ヘッド110のベース120への取付けの態様を説明する。
図16は、記録ヘッド110がヘッドベース120に取付けられた状態の斜視図である。図17は、ヘッドベース120に取付けられた記録ヘッド110の第2端側の構成を示す図である。図18は、ヘッドベース120に取付けられた記録ヘッド110の第1端側の構成を示す図である。図19は、本実施形態に係る規制部材150の斜視図である。なお、図17及び図18では、ヘッド110のノズルプレート113以外の部材の図示を省略している。
図16に示すように、ヘッド110は、その第1端側がベース120の軸部123側に配置され、その第2端側がベース120の位置決め部122側に配置されるように、ベース120に取付けられる。ここで、ベース120の軸部123側とは、ベース120におけるカムピン130が取付けられている側である。
ヘッド110がベース120に取付けられた状態において、ベース120には、1以上(本実施形態では、2個)の仮止め部材140と、1以上(本実施形態では、2個)の規制部材150とが取付けられる。仮止め部材140及び規制部材150は、例えば、ヘッド110の両端付近に取付けられる。
仮止め部材140は、ヘッド110を所定方向へ付勢する部材であり、例えば、ねじりコイルばねである。本実施形態において、仮止め部材140は、ヘッド110に対して、図16中の右下の方向へ向かう付勢力F、すなわち長手付勢方向への付勢力F1と短手付勢方向への付勢力F2とが合成された付勢力Fを付与する。ここで、長手付勢方向とは、ヘッド110の長手方向における第1端側から第2端側へ向かう方向である。また、短手付勢方向とは、ヘッド110の短手方向における突出部113bが設けられる側から突出部113bが設けられない側へ向かう方向である。これにより、ヘッド110には、長手方向においては長手付勢方向へ移動させる力(付勢力F1)が付与され、短手方向においては短手付勢方向へ移動させる力(付勢力F2)が付与される。
規制部材150は、カムピン130によって位置が調整されたヘッド110をヘッド用螺子115を用いてベース120に固定する際のヘッド110の位置ずれを規制する部材である。例えば、規制部材150は、図19に示すように、底板152と、底板に垂直な2つの側板153とを有する。底板152の中央には、貫通孔151dが形成される。貫通孔151dには、規制部材用螺子151(図16参照)が貫通する。2つの側板153は、貫通孔151dを中心にして対称に底板152に接続される。2つの側板153のそれぞれには、規制片154が設けられる。規制片154は、ベース120の規制溝126に係合する。
図17に示すように、ヘッド110の第2端側において、ノズルプレート113のL字切欠き113aが、ベース120の位置決め部122に掛け止められる。すなわち、ノズルプレート113は、そのL字切欠き113aの2つの側面Sa1及びSa2が位置決め部122に当接した状態で、付勢力Fによって位置決め部122に押し当てられる。これにより、ヘッド110は、位置決め部122によって、付勢力Fによる移動が規制され、その第2端側の位置(調整前の仮の位置)が定められる。ここで、ノズルプレート113(ヘッド110)は、位置決め部122を回動軸として回動可能である。また、ノズルプレート113(ヘッド110)は、付勢力Fに反発する力を受けることで、長手方向においては長手付勢方向(付勢力F1の方向)とは反対の方向へ移動可能であり、短手方向においては短手付勢方向(付勢力F2の方向)とは反対の方向へ移動可能である。
また、図18に示すように、ヘッド110の第1端側において、ノズルプレート113の被支持面Sb1が、カムピン130の外周面P2に支持される。すなわち、ノズルプレート113は、その被支持面Sb1がカムピン130の外周面P2に当接した状態で、付勢力F、特に短手付勢方向への付勢力F2によってカムピン130の外周面P2に押し当てられる。これにより、ヘッド110は、カムピン130によって、第1端側における付勢力Fによる移動、特に短手付勢方向への移動が規制され、その第1端側の位置(調整前の仮の位置)が定められる。
なお、ヘッド110は、その位置の調整が終了した時点でヘッド用螺子115(締結部材)によってベース120に固定されるが、この締結作業時に、ヘッド用螺子115を回転させる方向へ向かう荷重(以下「締結荷重」という)が、ヘッド110に加わる。締結荷重は、仮止め部材140の付勢力Fに反し、調整後のヘッド110の位置を変位させることがある。この調整後のヘッド110の位置ずれを防止するために、規制部材150が設けられている。すなわち、規制部材150がヘッド110を保持しつつその規制片154がベース120の規制溝126に係合することで、締結荷重がベース120によって受け止められる。これにより、締結荷重による調整後のヘッド110の位置ずれが防止される。
図20は、カムピン130の回動に伴う記録ヘッド110の位置の変化を示す図である。
図20の説明において、図20中の上側、下側、右側、及び左側のそれぞれを、単に「上側」、「下側」、「右側」、及び「左側」という。また、図20中の時計回りの方向及び反時計回りの方向のそれぞれを、単に「時計回りの方向」及び「反時計回りの方向」という。なお、図20中の左右方向は、ベース120の長手方向に対応する。また、図20では、ヘッド110のノズルプレート113以外の部材の図示を省略している。
図20の状態bは、カムピン130の第2の偏心カム部材132bが第2の状態にある場合のヘッド110の位置及びノズル列111bの向きD2を示している。本実施形態において、第2の偏心カム部材132bが第2の状態にある場合、ノズル列111bの向きD2は、ベース120の長手方向に一致する。なお、図20の説明において、第1の偏心カム部材131bは、一定の状態(例えば、第5の状態)に保たれるものとする。
図20の状態aは、カムピン130の第2の偏心カム部材132bが第3の状態にある場合のヘッド110の位置及びノズル列111bの向きD2を示している。第3の状態は、第2の状態にある第2の偏心カム部材132bを時計回りの方向へ90度回動させた後の状態である。
第3の状態における第2の最上位置(カムピン130の外周面P2上の最も上側の位置)は、第2の状態における第2の最上位置よりも上側に位置する。従って、第2の偏心カム部材132bが回動されて第2の状態から第3の状態へ変化することで、ヘッド110の第1端側が、カムピン130によって上側へ持ち上げられる。
ここで、ヘッド110の第2端側は、仮止め部材140による付勢力Fと位置決め部122とによって位置が定められている。一方で、ヘッド110は、位置決め部122を回動軸として回動可能である。従って、ヘッド110の第1端側が上側へ持ち上げられることで、ヘッド110が左上がりに傾き、それに応じてノズル列111bの向きD2が左上がりに傾く。
図20の状態cは、カムピン130の第2の偏心カム部材132bが第1の状態にある場合のヘッド110の位置及びノズル列111bの向きD2を示している。第1の状態は、第2の状態にある第2の偏心カム部材132bを反時計回りの方向へ90度回動させた後の状態である。
第1の状態における第2の最上位置は、第2の状態における第2の最上位置よりも下側に位置する。ここで、ヘッド110の第1端側は、仮止め部材140による付勢力Fによってカムピン130側へ付勢されている。従って、第2の偏心カム部材132bが回動されて第2の状態から第1の状態へ変化することで、ヘッド110の第1端側が、付勢力Fによって下側へ押し下げられる。従って、ヘッド110の第1端側が下側へ押し下げられることで、ヘッド110が左下がりに傾き、それに応じてノズル列111bの向きD2が左下がりに傾く。
このように、第2の偏心カム部材132bが回動することにより、カムピン130の外周面P2が変位し、ヘッド110の第1端側が上側へ持ち上げられ又は下側へ押し下げられる。その結果、ヘッド110が傾き、ノズル列111bの向きD2が傾く。従って、調整者は、第2の偏心カム部材132bを回動することにより、ヘッド110を変位させてノズル列111bの向きD2を変えることができ、ノズル列111bの向きD2が用紙の搬送方向D1に直交するようにヘッド110の位置を調整できる。
また、図20では、第2の偏心カム部材132bが回動する場合を例に挙げて説明したが、第1の偏心カム部材131bが回動する場合も、その回動によるヘッド110の位置の変化の態様は、第2の偏心カム部材132bが回動する場合と実質的に同じである。すなわち、第1の偏心カム部材131bが回動することにより、カムピン130の外周面P2が変位し、ヘッド110の第1端側が上側へ持ち上げられ又は下側へ押し下げられる。その結果、ヘッド110が傾き、ノズル列111bの向きD2が傾く。
上述したように、第1の偏心カム部材131bの回動による第2の偏心カム部材132bの外周面P2の変位量は、第2の偏心カム部材132bの回動による第2の偏心カム部材132bの外周面P2の変位量よりも小さい。従って、第1の偏心カム部材131bの回動によってノズル列111bの向きD2が傾く度合は、第2の偏心カム部材132bの回動によってノズル列111bの向きD2が傾く度合よりも小さい。従って、調整者は、第1の偏心カム部材131bを回動して調整する場合は、第2の偏心カム部材132bを回動して調整する場合よりも、より精密にノズル列111bの向きD2を調整できる。よって、調整者は、第2の偏心カム部材132bを回動することにより、ノズル列111bの向きD2を比較的大きく変更する調整(粗調整)を行い、第1の偏心カム部材131bを回動することにより、ノズル列111bの向きD2を少しだけ変更する調整(微調整)を行うことができる。これにより、調整者は、記録ヘッドの位置を最適な位置、すなわちノズル列111bの向きD2が用紙の搬送方向D1に直交する方向に精密に調整できるようになる。
また、カムピン130によるベース120に取付けられたヘッド110の位置の調整は、例えば、以下のように行われる。すなわち、まず、外部カム132が回動されることで、ベース120に対するヘッド110の位置の粗調整が行われる。次に、内部カム131が回動されることで、ベース120に対するヘッド110の位置の微調整が行われる。その後、粗調整及び微調整によって位置が調整されたヘッド110が、ヘッド用螺子115を用いてベース120に固定される。なお、粗調整及び微調整の少なくともいずれかにより、ヘッド110の位置が調整されてもよい。すなわち、粗調整及び微調整の少なくともいずれかによって位置が調整されたヘッド110が、ヘッド用螺子115を用いてベース120に固定されてもよい。
以上、本発明の一つの実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。なお、図面は、理解しやすくするためにそれぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は、一例であってこれらに限定されるものではない。
例えば、図3及び図4に示したベース120、ヘッド110、及びノズルユニット111の数及び配置は、例示にすぎず、図3又は図4とは異なる数及び配置であってもよい。また、図8で示したノズル孔111a及びノズル列111bの数及び配置は、例示にすぎず、図8とは異なる数及び配置であってもよい。
また、例えば、本実施形態では、第1の偏心カム部材131bは、円板形状を有していたが、これに限られず、第2の偏心カム部材132bがこれを回動軸として回動し得るその他の形状、例えば多角柱形状を有していてもよい。
また、例えば、本実施形態では、外部カム132は、偏心カムであったが、これに限られず、その回動軸の軸心O1から外周面P2までの距離が一定でないその他のカムであってもよい。
また、本実施形態では、取付けベースに取付けられる対象物として記録ヘッドを例示して説明したが、対象物は、記録ヘッドに限られず、位置の調整が必要なその他の物であってもよい。

Claims (15)

  1. 取付けベースに取付けられた対象物の位置を調整する調整機構であって、
    前記取付けベースに設けられた軸部に取付けられる第1のカムと、
    前記第1のカムを内側に収容し、前記対象物を支持する第2のカムと
    を備え、
    前記第1のカムは、前記軸部を回動軸として回動することにより前記第2のカムを介して前記対象物を変位させ、
    前記第2のカムは、前記第1のカムを回動軸として回動することにより前記対象物を変位させ、
    前記第1のカムの回動による前記対象物の変位量と、前記第2のカムの回動による前記対象物の変位量とが異なる、調整機構。
  2. 前記第1のカムの回動による前記対象物の変位量は、前記第2のカムの回動による前記対象物の変位量よりも小さい、請求項1に記載の調整機構。
  3. 前記第1のカムは、
    前記軸部に摺動可能に嵌合する第1の嵌合孔を有する円柱形状の部材であって、当該部材の中心軸が前記第1のカムの回動軸の軸心から所定の第1の距離だけ離れている第1の偏心カム部材と、
    前記第1のカム部材を回動させる第1の操作を受ける第1の操作部と
    を備え、
    前記第2のカムは、
    前記第1の偏心カム部材の外周面に摺動可能に嵌合する第2の嵌合孔を有する円柱形状の部材であって、当該部材の中心軸が前記第2のカムの回動軸の軸心から前記第1の距離とは異なる所定の第2の距離だけ離れている第2の偏心カム部材と、
    前記第2のカム部材を回動させる第2の操作を受ける第2の操作部と
    を備え、
    前記第1の操作に基づいて前記第1の偏心カム部材が回動することにより、前記第1の偏心カム部材の外周面が前記第2のカム及び前記対象物を変位させ、
    前記第2の操作に基づいて前記第2の偏心カム部材が回動することにより、前記第2の偏心カム部材の外周面が前記対象物を変位させる、請求項1に記載の調整機構。
  4. 前記第1の偏心カム部材における前記取付けベースに対向する側の第1の底面を前記取付けベース側へ付勢し、前記第2の偏心カム部材における前記取付けベースに対向しない側の第2の底面を前記対象物における前記第2の底面をカバーするカバー部側へ付勢する付勢部材をさらに備え、
    前記取付けベースにおける前記軸部の周りには、複数の第1の溝が放射状に形成され、
    前記カバー部における前記第2の底面に対向する面には、複数の第2の溝が放射状に形成され、
    前記第1の底面には、前記第1の偏心カム部材の回動に伴って前記複数の第1の溝のそれぞれに順次進入する第1の突起が形成され、 前記第2の底面には、前記第2の偏心カム部材の回動に伴って前記複数の第2の溝のそれぞれに順次進入する第2の突起が形成される、請求項3に記載の調整機構。
  5. 前記第2の底面が前記付勢部材によって前記カバー部側へ付勢されることで、前記第1の偏心カム部材が回動しているとき、前記第2の突起が前記複数の第2の溝のうちの一の第2の溝に進入している状態が保たれ、
    前記第1の底面が前記付勢部材によって前記取付けベース側へ付勢されることで、前記第2の偏心カム部材が回動しているとき、前記第1の突起が前記複数の第1の溝のうちの一の第1の溝に進入している状態が保たれる、請求項4に記載の調整機構。
  6. 前記複数の第1の溝のうちの隣り合う2つの第1の溝の間隔は、当該隣り合う2つの第1の溝の間を前記第1の突起が移動した場合に前記対象物の変位量が所定の第1の値となる間隔であり、
    前記複数の第2の溝のうちの隣り合う2つの第2の溝の間隔は、当該隣り合う2つの第2の溝の間を前記第2の突起が移動した場合に前記対象物の変位量が所定の第2の値となる間隔である、請求項4に記載の調整機構。
  7. 前記第1のカム、前記第2のカム、及び前記付勢部材が一体として構成され、
    前記第1のカムが前記軸部に取付けられることにより、前記第1のカム、前記第2のカム、及び前記付勢部材が一体として前記取付けベースに取付けられる、請求項4に記載の調整機構。
  8. 前記取付けベースには、前記調整機構によって位置が調整された前記対象物を締結部材を用いて前記取付けベースに固定する際の締結荷重による前記対象物の位置ずれを防止する規制部材が設けられる、請求項1に記載の調整機構。
  9. 前記第2の偏心カム部材の外周面上の位置であって、前記第2の偏心カム部材の回動軸の軸心からの距離が最も短い位置を第2の最短位置とし、
    前記第2の偏心カム部材の外周面上の最も上側の位置を第2の最上位置とし、
    前記最短位置が前記第2の最上位置に位置している状態を第1の状態とし、 前記第1の状態にある前記第2の偏心カム部材を時計回りの方向へ90度回動させた後の状態を第2の状態とする場合において、
    前記第1の状態にある前記第2の偏心カム部材が時計回りの方向へ90度回動することで、前記第2の最短位置は、前記第2の最上位置から前記第2の偏心カム部材の外周面上の最も右側の位置まで移動し、前記第2の状態における前記第2の最上位置は、前記第1の状態における前記第2の最上位置よりも上側に位置する、請求項3に記載の調整機構。
  10. 前記第2の偏心カム部材の外周面上の位置であって、前記第2の偏心カム部材の回動軸の軸心からの距離が最も長い位置を第2の最長位置とし、
    前記第2の状態にある前記第2の偏心カム部材を時計回りの方向へさらに90度回動させた後の状態を第3の状態とする場合において、
    前記第2の状態にある前記第2の偏心カム部材が時計回りの方向へさらに90度回動することで、前記第2の最短位置は、前記第2の偏心カム部材の外周面上の最も右側の位置から最も下側の位置まで移動し、前記第2の最長位置が前記第2の最上位置に位置し、前記第3の状態における前記第2の最上位置は、前記第2の状態における前記第2の最上位置よりもさらに上側に位置する、請求項9に記載の調整機構。
  11. 前記第1の偏心カム部材の外周面の位置であって、前記第1の偏心カム部材の回動軸の軸心からの距離が最も短い位置を第1の最短位置とし、
    前記第1の偏心カム部材の外周面上の最も上側の位置を第1の最上位置とし、
    前記第2の偏心カム部材の外周面上の位置であって、前記第2の偏心カム部材の回動軸の軸心からの距離が最も短い位置を第2の最短位置とし、
    前記第2の偏心カム部材の外周面上の最も上側の位置を第2の最上位置とし、
    前記第2の最短位置が、前記第2の最上位置に位置している状態を第1の状態とし、
    前記第1の最短位置が、前記第1の最上位置に位置している状態を第4の状態とし、
    前記第4の状態にある前記第1の偏心カム部材を時計回りの方向へ90度回動させた後の状態を第5の状態とする場合において、
    前記第4の状態にある前記第1の偏心カム部材が時計回りの方向へ90度回動することで、前記第1の最短位置は、前記第1の最上位置から前記第1の偏心カム部材の外周面上の最も右側の位置まで移動し、前記第1の偏心カム部材は、前記第2の嵌合孔の周面上を摺動し、前記第2の偏心カム部材は、前記第1の状態又は前記第1の状態とほぼ同じ状態に保たれ、前記第5の状態における前記第2の最上位置は、前記第4の状態における前記第2の最上位置よりも上側に位置する、請求項3に記載の調整機構。
  12. 前記第1の偏心カム部材の外周面の位置であって、前記第1の偏心カム部材の回動軸の軸心からの距離が最も長い位置を第1の最長位置とし、
    前記第5の状態にある前記第1の偏心カム部材を時計回りの方向へさらに90度回動させた後の状態を第6の状態とする場合において、
    前記第5の状態にある前記第1の偏心カム部材が時計回りの方向へさらに90度回動することで、前記第1の最短位置は、前記第1の偏心カム部材の外周面上の最も右側の位置から最も下側の位置まで移動し、前記第1の最長位置が、前記第1の最上位置に位置し、前記第1の偏心カム部材は、前記第2の嵌合孔の周面上を摺動し、前記第2の偏心カム部材は、前記第1の状態又は前記第1の状態とほぼ同じ状態に保たれ、前記第6の状態における前記第2の最上位置は、前記第5の状態における前記第2の最上位置よりもさらに上側に位置する、請求項12に記載の調整機構。
  13. 前記取り付けベースは、規制溝を有し、
    前記規制部材は、前記規制溝に係合する規制片を有する、請求項8に記載の調整機構。
  14. 被記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    請求項1に記載の調整機構と、
    前記取付けベースと、
    前記対象物である記録ヘッドと
    を備える、画像形成装置。
  15. 請求項1に記載の調整機構を用いて前記取付けベースに取付けられた前記対象物の位置を調整する調整方法であって、
    前記第1のカムの回動による前記対象物の変位量は、前記第2のカムの回動による前記対象物の変位量よりも小さく、
    前記第2のカムを回動させて前記取付けベースに対する前記対象物の位置を粗調整し、
    前記第1のカムを回動させて前記取付けベースに対する前記対象物の位置を微調整し、
    前記粗調整及び前記微調整の少なくともいずれかによって位置が調整された前記対象物を締結部材を用いて前記取付けベースに固定する、調整方法。
JP2016529271A 2014-06-24 2015-06-10 調整機構、調整機構を備える画像形成装置、及び調整機構を用いた調整方法 Active JP6245363B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129428 2014-06-24
JP2014129428 2014-06-24
PCT/JP2015/066726 WO2015198864A1 (ja) 2014-06-24 2015-06-10 調整機構、調整機構を備える画像形成装置、及び調整機構を用いた調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015198864A1 true JPWO2015198864A1 (ja) 2017-04-20
JP6245363B2 JP6245363B2 (ja) 2017-12-13

Family

ID=54937956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016529271A Active JP6245363B2 (ja) 2014-06-24 2015-06-10 調整機構、調整機構を備える画像形成装置、及び調整機構を用いた調整方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9604482B2 (ja)
EP (1) EP3162564B1 (ja)
JP (1) JP6245363B2 (ja)
CN (1) CN105579233B (ja)
WO (1) WO2015198864A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6840959B2 (ja) * 2015-11-18 2021-03-10 株式会社リコー ヘッドユニット、液体を吐出する装置
CN106626819A (zh) * 2016-12-28 2017-05-10 深圳市润天智数字设备股份有限公司 一种喷绘机及其偏心轮
WO2018120804A1 (zh) * 2016-12-28 2018-07-05 深圳市润天智数字设备股份有限公司 一种喷绘机及其偏心轮
JP6888482B2 (ja) 2017-08-29 2021-06-16 株式会社リコー 記録ヘッド位置調整機構、及び、画像形成装置
US10854427B2 (en) * 2018-08-30 2020-12-01 Applied Materials, Inc. Radio frequency (RF) pulsing impedance tuning with multiplier mode
JP7421515B2 (ja) 2021-05-11 2024-01-26 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6323050A (ja) * 1986-07-15 1988-01-30 Bridgestone Cycle Co 二輪車用無段変速装置
JP2004329289A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Pegasus Sewing Mach Mfg Co Ltd 細筒ミシンの送り装置
JP2012000891A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Brother Industries Ltd 液滴噴射装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62188571U (ja) * 1986-05-20 1987-12-01
JP2001162076A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Juki Corp ミシンの布送り装置
JP2002019097A (ja) 2000-07-12 2002-01-22 Seiko Epson Corp ドットの形成位置のずれの調整
JP2006188013A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 記録ヘッド位置調整構造、インクジェット記録装置及び記録ヘッド位置調整方法
KR20060110489A (ko) * 2005-04-20 2006-10-25 삼성전자주식회사 슁글링 인쇄 방법
JP4639986B2 (ja) * 2005-06-23 2011-02-23 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置および液体噴射装置の位置決め方法
US7866774B2 (en) * 2007-01-31 2011-01-11 Kyocera Mita Corporation Image forming apparatus
CA2588058C (en) * 2007-05-08 2014-07-15 Stefan A. Lupke Alignable cooling plug for extruder
JP4329846B2 (ja) * 2007-06-07 2009-09-09 セイコーエプソン株式会社 ギャップ調整装置及び画像形成装置
JP5327440B2 (ja) * 2008-12-01 2013-10-30 セイコーエプソン株式会社 キャリッジ、該キャリッジを備えた記録装置
JP2010228434A (ja) * 2009-03-05 2010-10-14 Ricoh Co Ltd マルチ記録ヘッドおよび画像形成装置
JP2011178105A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Seiko Epson Corp 記録装置
JP5531856B2 (ja) * 2010-08-18 2014-06-25 セイコーエプソン株式会社 位置調整機構及び記録装置
US8297736B2 (en) * 2010-08-20 2012-10-30 Ffei Limited Inkjet head support assembly

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6323050A (ja) * 1986-07-15 1988-01-30 Bridgestone Cycle Co 二輪車用無段変速装置
JP2004329289A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Pegasus Sewing Mach Mfg Co Ltd 細筒ミシンの送り装置
JP2012000891A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Brother Industries Ltd 液滴噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP3162564B1 (en) 2020-10-28
CN105579233A (zh) 2016-05-11
US9604482B2 (en) 2017-03-28
US20160236490A1 (en) 2016-08-18
EP3162564A1 (en) 2017-05-03
JP6245363B2 (ja) 2017-12-13
EP3162564A4 (en) 2018-03-21
CN105579233B (zh) 2017-04-26
WO2015198864A1 (ja) 2015-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6245363B2 (ja) 調整機構、調整機構を備える画像形成装置、及び調整機構を用いた調整方法
JP5626585B2 (ja) 調整機構およびこの調整機構を用いた液体吐出装置
JP2008062583A (ja) 記録ヘッド位置調整構造、記録ヘッド位置調整治具
JP5413237B2 (ja) 液滴吐出ヘッドユニット、液滴吐出装置ならびに画像形成装置
JP5980392B1 (ja) インクジェットヘッドおよびそれを備えたプリンタ
JP5011802B2 (ja) 液滴吐出ヘッド、及び液滴吐出装置
US20090033699A1 (en) Inkjet image forming apparatus
EP2845742B1 (en) Image forming apparatus
JP7352128B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2019038231A (ja) 記録ヘッド位置調整機構、及び、画像形成装置
JP5227662B2 (ja) 画像記録装置及び調整機構
JP2007276426A (ja) 液滴吐出装置
JP5729232B2 (ja) 液体噴射装置及び液体噴射装置におけるヘッドホルダの傾き調整方法
JP4779666B2 (ja) プリンタ及び該プリンタにおける印刷ヘッドのヘッド位置調整方法
JP2012139980A (ja) インク吐出装置、画像記録装置、インク吐出方法、及びプログラム
JP4390941B2 (ja) インクジェット方式画像形成装置
EP4005814A1 (en) Recording-head position adjustment mechanism, recording-head module, and image forming apparatus
WO2015129544A1 (ja) インクジェット記録装置
US11267269B2 (en) Recording-head position adjustment mechanism, recording-head module, and image forming apparatus
CN109397878B (zh) 喷墨记录装置及记录头的位置调整方法
JP7265421B2 (ja) 液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置
US10836188B2 (en) Head assembly and inkjet recording apparatus
JP7421515B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2022124364A (ja) インクジェット記録装置
US9487009B2 (en) Method for manufacturing liquid ejection head

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6245363

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150